JP2013218257A - 電子機器 - Google Patents

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Masafumi Matsui
雅史 松井
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誠 杉山
Hiroshi Shibata
洋 柴田
Shigeyuki Hosono
誉章 細野
Yoshimasa Katsumi
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Abstract

【課題】電子機器の軽量化を目的とするものである。
【解決手段】外気導入ファン9の駆動により、外気導入口3から本体ケース2内に導入した外気を、熱交換器8の外気通路14を介して外気放出口4から本体ケース2外に放出する。また、内気循環ファン10の駆動により、本体ケース2内の内気を、熱交換器8の内気通路15と表示器5の表面近傍、および表示器5の背面側に設けた制御器16表面近傍を通過させる。さらに、熱交換器8は、外気通路14と、内気通路15を積層するとともに、これらの外気通路14と内気通路15を仕切る壁面を介して外気と内気の熱交換をする構成とした。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば屋外に設置される電子機器に関するものである。
電子機器、例えばテレビジョン受像機では、本体ケースの内部前面側に表示部が設けられ、またこの本体ケースの内部には表示部の制御部が設けられ、制御部の背面側は仕切り板で覆っていた。また、この電子機器は、天井から吊り下げて使用される場合もあった(例えば特許文献1)。
近年のテレビジョン受像機は、その表示部が極めて大きくなってきたので、その表示効果の高さを利用し、これを広告装置として屋外に設置する取り組みも活発化されるようになっている。
この場合、屋外で使用するためには、本体ケース内に雨水等が浸入しないように密閉構造をとることが必要となり、そのためにこの本体ケースの前面開口部は表示部で、また背面開口部は仕切り板で、それぞれ密封する構成となっている。
この様な密閉構造において電子機器内の放熱を行う方法として、本体ケースの背面側に設けた仕切り板を金属製とし、さらにこの仕切り板の内、外に金属製のフィンを複数設け、この状態で本体ケース内の空気を送風機で攪拌する方法が知られている。
つまり、本体ケース内の空気を送風機で攪拌することで、先ず、本体ケース内の熱を、本体ケース内のフィンに伝達し、次に、熱伝導によりこのフィンから仕切り板に熱を移動させ、その後、熱伝導により、本体ケース外のフィンに熱を移動させ、その後本体ケース外のフィンから屋外空気に放熱させる構成となっている。
特開平7―322172号公報
従来の放熱構造、つまり本体ケースの背面側に設けた金属製仕切り板の内および外に金属製のフィンを複数設けた構造は、よく知られているように極めて重くなり、このように放熱構造が重くなると、テレビジョン受像機自体も重くなり、結果として屋外の高所に設置するのに好ましくないものとなる。また、本体ケース内への雨水等の浸入を防ぐため、上述のような密閉構造をとると、本体ケース内部分となる表示部の前面側および背面側、制御部などの放熱が十分に行なえなくなる。
また、本体ケースの外側に外気導入口や外気放出口を設けた構造は、電子機器を屋外に設置した場合、これらの開口部から雨水等が浸入し、本体ケース内部の制御部等に不具合が生じるおそれがある。
そこで、本発明は軽量化を図ることを目的とするものである。
また、本発明は放熱を必要とする電子機器を屋外に設置した場合でも、本体ケース内部の制御部等への雨水等の浸入を阻止するとともに、電子機器内の熱交換効率を高め、放熱を効率的に行なうことを目的とするものである。
この目的を達成するために、本発明の電子機器は、
本体ケース内の前面側に収納させた表示器と、
前記本体ケース内の前記表示器背面側に収納された冷却ユニットとを備えた電子機器であって、
前記冷却ユニットは、外気導入口と、外気放出口と、ユニットケースと、前記ユニットケース内に収納した熱交換器と、外気導入ファンと、内気循環ファンとを有し、
さらに、前記外気導入口の内側に外気導入チャンバーが形成され、
前記熱交換器は、外気通路と、内気通路を積層するとともに、前記外気通路と前記内気通路を仕切る壁面を介して外気と内気の熱交換をする構成とし、
前記外気導入ファンの駆動により、前記外気導入口から前記ユニットケース内に導入した外気は、前記熱交換器の前記外気通路を介して前記外気放出口から前記ユニットケース外に放出する構成とし、
前記内気循環ファンの駆動により、前記本体ケース内の内気は、前記熱交換器の前記内気通路と前記表示器の表面近傍を通過させる構成とした構成とすることにより、所期の目的を達成するものである。
また、前記外気導入チャンバーには、一端側を前記ユニットケースの背面側内壁面に接続し、他端側を遊端とした水浸入防止板を設け、この水浸入防止板の前記外気導入口側の面は、遊端側が前記外気導入口に近くなるような傾斜を有した構成とすることにより、所期の目的を達成するものである。
以上のごとく本発明は、外気導入口、および外気放出口を有する本体ケースと、この本体ケース内の前面側に収納させた表示器と、前記本体ケース内の前記表示器背面側に収納された冷却ユニットとを備え、前記冷却ユニットは、ユニットケースと、このユニットケース内に収納した熱交換器、外気導入ファン、および内気循環ファンとを有し、前記熱交換器は、外気通路と、内気通路を積層するとともに、これらの外気通路と内気通路を仕切る壁面を介して外気と内気の熱交換をする構成とし、前記外気導入ファンの駆動により、前記外気導入口から本体ケース内に導入した外気は、前記熱交換器の外気通路を介して外気放出口から本体ケース外に放出する構成とし、前記内気循環ファンの駆動により、前記本体ケース内の内気は、前記熱交換器の内気通路と表示器の表面近傍を通過させる構成としたものであるので、軽量化を図ることができる。
すなわち、本発明においては、従来のように電子機器の本体ケース内部にまで放熱用のフィンを設けなくても、前記外気導入ファンの駆動により、前記外気導入口から本体ケース内に導入した外気を、前記熱交換器の外気通路を介して外気放出口から本体ケース外に放出し、前記内気循環ファンの駆動により、前記本体ケース内の内気を、前記内気循環ファンの駆動により、前記熱交換器の内気通路と表示器の表面近傍を通過させる構成としたので、熱交換器の外気通路と内気通路を仕切る壁面を介して外気と内気の熱交換をする構成としたので、本体ケース内の効果的な冷却を行うことが出来、その結果として軽量化を図ることができるのである。
また、本発明の電子機器によれば、本体ケース内部の制御部等に浸入する雨水等を阻止することができる。すなわち、外気導入口および/または外気放出口から雨水等が浸入しても、雨水等がユニットケース内部に備える水浸入防止板に当たって下方に流れ、排水スロープに沿って本体ケース外に流出されるため、冷却ユニット内部への雨水等の浸入を抑制することができる。また、雨水の量が多く、スロープ部に水が滞留した場合でも、ユニットケース内側と熱交換器の間に嵩上げ部材を備えることにより、水が熱交換器にとどかない構成となるため、熱交換器、ユニット内部への水の浸入を防止することができる。つまりは、冷却ユニットは開口により外部と連通しているが、冷却ユニットから水は浸出することがなく、本体ケース内部の制御部等への雨水等の浸入を阻止することができる。
さらに、水浸入防止板が外気導入口から導入した外気の風路を制御する機能を果たすため、外気を熱交換器内に均一に導入することができる。これにより、熱交換器内の熱交換効率を高めることができ、電子機器内で発生した熱を効率的に冷却することができる。
本発明の実施の形態の電子機器を示す斜視図 同電子機器の背面側斜視図 同電子機器の背面側分解斜視図 本発明の実施の形態の冷却ユニットの背面側分解斜視図 本発明の実施の形態の電子機器の外気路と内気路を示す背面側分解斜視図 (a)熱交換器斜視図、(b)熱交換器風路分解斜視図 (a)本発明の実施の形態の電子機器の外気路を示す断面図(b)同電子機器の外気路を示す一部切断斜視図 (a)同電子機器の内気路を示す断面図(b)同電子機器の内気路を示す一部切断斜視図 同電子機器を横置き設置した状態で、背面板を外した平面図 同電子機器を立置き設置した状態で、背面板を外した平面図 同電子機器の背面板を外した要部斜視図 同電子機器の背面板を外した要部平面図 (a)水浸入防止板を設けていない電子機器の一部断面図、(b)同電子機器の背面板を外した平面図 (a)本発明の実施の形態の電子機器の一部断面図、(b)同電子機器の背面板を外した平面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1、図2において、電子機器1は、テレビジョン受像機としての機能以外に、屋外における広告用の表示も行えるようになっている。本体ケース2は長方形状で、その外周面の短辺には、外気導入口3、長辺には、外気放出口4を設けている。本体ケース2の外周面の短辺に外気放出口4を設け、長辺に外気導入口3を設けてもよい。また、この本体ケース2の前面側には、表示器5が収納されている。
さらに、図3に示すように、本体ケース2内の表示器5の背面側には、冷却ユニット6が収納されている。冷却ユニット6は、図3に示すユニットケース7と、ユニットケース7内に収納した熱交換器8、外気導入ファン9、および内気循環ファン10とにより構成されている。
また、図4、図9から理解されるように、ユニットケース7は、背面側が開口した容器11と背面板13とで外殻を形成している。容器11内には、仕切板12によって、外気導入ファン9と内気循環ファン10と熱交換器8が設けられている。そして、容器11内に、熱交換器8、外気導入ファン9、および内気循環ファン10を、仕切板12を用いて設置した後に、容器11の開口を覆う背面板13とにより構成されている。
また、図6、図7、図8から理解されるように、熱交換器8は、外気通路14と内気通路15を積層するとともに、これらの外気通路14と内気通路15を仕切る壁面を介して外気と内気の熱交換をする構成としたものである。
外気通路14と内気通路15は交互に複数設けられており、その間の壁面は合成樹脂によって形成され、その表面にリブを立てることで、隣接する壁面間に隙間を形成し、そこを外気通路14または内気通路15としている。さらに詳しくは、図6(b)に示すように、外気通路14は、U字型のリブによって通風レーンが設けられている。一方の内気通路15は、L字型のリブによって通風レーンが設けられている。
そして、このような構成とすることにより、外気導入ファン9の駆動により、図7に示すように、外気導入口3からユニットケース7内に導入した外気を、熱交換器8の外気通路14を介して外気放出口4から本体ケース2外に放出する構成としている。
また、内気循環ファン10の駆動により、図8に示すように、本体ケース2内の内気を、熱交換器8の内気通路15と表示器5の表面近傍、および表示器5の背面側に設けた制御器16表面近傍を通過させる構成としている。
なお、制御器16は、表示器5、外気導入ファン9、および内気循環ファン10に接続したもので、それらを制御する構成となっている。
また、図8からも理解されるように、本体ケース2の前面にはカバー17が、表示器5の前面とは所定間隔離して配置され、このカバー17背面側と表示器5表面側の隙間にも、上述した内気循環ファン10の駆動による内気が流れるようになっている。
次に、上述した各部の詳細構成について説明を行う。
冷却ユニット6は、図5、図9から理解されるように、ユニットケース7内の一方に熱交換器8、他方に外気導入ファン9、および内気循環ファン10が配置されている。
また、外気導入ファン9は、図7から理解されように、本体ケース2の背面側に流入口18、本体ケース2の外周側に流出口19(図示せず)を設けている。
また、図7から理解されるように、熱交換器8の外気通路14は、本体ケース2の背面側に流入口20と流出口21を設けている。
これにより、図5、図7に示すように、本体ケース2の外気導入口3、冷却ユニット6の外気導入チャンバー31、熱交換器8の外気通路14の流入口20、外気通路14、熱交換器8の外気通路14の流出口21、外気導入ファン9の流入口18、外気導入ファン9の流出口19(図示せず)、本体ケース2の外気放出口4と接続した外気路を形成している。
外気導入口3と外気放出口4は、ユニットケース7の外周面に設けられたものであるので、これらの開口部から雨水等が浸入するおそれがある。これを阻止するため、図7に示すように、外気導入口3との本体ケース2内側、すなわち、外気導入チャンバー31には、一端側が、ユニットケース7の内面側、例えばユニットケース7の仕切板12内側に接続され、他端側が、本体ケース2内方に傾斜した水浸入防止板22を設けている。さらに詳しくは、外気導入チャンバー31の背面2A側の内壁面に水浸入防止板22の端部が固定されている。そして、この固定辺と対向する辺は、遊端として外気導入チャンバー31内に存在し、固定辺から遊端へ外気導入口3から遠ざかるように傾斜が設けられている。このように、他端側を本体ケース2内方に傾斜させた構成とすることにより、外気導入口3または外気放出口4の開口部に対して、これらの開口部が設けられたユニットケース7の外周面と平行に、雨水等の浸入を防止する板などを設ける構成よりも、通風抵抗を小さくすることができる。
さらに、水浸入防止板22は、単に本体ケース2内部の制御器16等への雨水等の浸入を阻止するのみならず、外気導入ファン9の駆動により外気導入口3から本体ケース2内に導入される外気を、均一に熱交換器8内に送る風路制御の役目を果たす。
すなわち、上述のように、外気導入ファン9の駆動により、外気は、ユニットケース7の外気導入口3から導入され、水浸入防止板22の他端部分を乗り越え、熱交換器8の流入口20、外気通路14、熱交換器8の流出口21、外気導入ファン9の流入口18、外気導入ファン9の流出口19、ユニットケース7の外気放出口4へと続く外気路を流れる。このとき、水浸入防止板22を設けない場合は、図13に示すように、外気導入口3から導入された外気は、熱交換器8の流入口20、外気通路14、熱交換器8の流出口21、外気導入ファン9の流入口18、外気導入ファン9の流出口19、ユニットケース7の外気放出口4と続く外気路において最も通りやすい風路、つまり、外気導入口3から外気導入ファン9に向かって最短距離の外気路に偏って流れてしまう。
一方、水浸入防止板22を設けた場合は、図14に示すように、外気導入口3から導入された外気が、一旦、水浸入防止板22に当たってから、水浸入防止板22の他端部分を乗り越えて、熱交換器8の流入口20、外気通路14、熱交換器8の流出口21、外気導入ファン9の流入口18、外気導入ファン9の流出口19、本体ケース2の外気放出口4と続く外気路を通る。そのため、水浸入防止板22を設けない場合と比べて、外気をより均一に、すなわち、外気導入口3の全体から熱交換器8内に均一に送ることができる。このように、水浸入防止板22が外気の風路を制御する機能を果たすため、熱交換器8内の熱交換効率を高めることができ、電子機器内で発生した熱を効率的に冷却することができる。
また、水浸入防止板22を設けた外気導入チャンバー31には、一端側が、外気導入チャンバー31の内面側に接続され、他端側が本体ケース2の外側へと開放された排水スロープ28を設けている。具体的には、例えば、図12に示すように本体ケース2を横長に設置した場合に、底面となるユニットケース7の外周面内側から、水浸入防止板22の下端(本体ケース2を横長に設置した場合に下端となる端)までの間の高さに、一端側が熱交換器8側の外気導入チャンバー31内面に接続され、他端側が、外気導入口3を設けた本体ケース2の外周面内側から本体ケース2の外側へと開放された排水スロープ28を設けている。この排水スロープ28は、外気導入口3側へ下降する傾斜を有している。このような構成とすることにより、外気を導入する際、ユニットケース7の外気導入口3から雨水等が浸入しても、雨水等は水浸入防止板22に当たり、水浸入防止板22を伝って下方へ流れ、排水スロープ28に沿ってユニットケース7の外へと流出されるため、上述した外気路下流へと浸入することはない。また、本体ケース2を縦長に設置した場合も同様である。すなわち、底面となるユニットケース7の外周面内側から、水浸入防止板22の下端(本体ケース2を縦長に設置した場合に下端となる端)までの間の高さに、排水スロープ28が設けられる。この排水スロープ28は、一端側が熱交換器8側の外気導入チャンバー31の内面に接続され、他端側が、外気放出口4を設けた本体ケース2の外周面内側からユニットケース7の外側へと開放される。このような構成により、外気放出口4から雨水等が浸入しても、雨水等は水浸入防止板22に当たり、水浸入防止板22を伝って下方へ流れる。そして、排水スロープ28に沿ってユニットケース7の外側へと流出されるため、上述した外気路や本体ケース2内部の制御器16等に浸入することはない。
さらに、ユニットケース7の下面と熱交換器8との間に、嵩上げ部材29を設けている。具体的には、例えば、図12に示すように本体ケース2を横長に設置した場合に、底面となるユニットケース7の外周面内側から、水浸入防止板22の下端までの距離hよりも長い厚みをもつ嵩上げ部材29を、ユニットケース7の外周面内側に設置している。このような構成とすることにより、ユニットケース7の外周面内側に雨水等が滞留した場合でも、冷却ユニット6内や本体ケース2内部の制御器16等への雨水等の浸入を阻止することができる。
内気循環ファン10は、図8に示すように、本体ケース2の前面側に流入口23、本体ケース2の外周側に流出口24を設けている。
また、熱交換器8の内気通路15は、本体ケース2の外周側に流入口25、本体ケース2の前面側に流出口26を設けている。
これにより、内気循環ファン10の流入口23、内気循環ファン10の流出口24、熱交換器8の流入口25、内気通路15、熱交換器8の流出口26、表示器5、制御器16の表面近傍、内気循環ファン10の流入口23と繋がる循環路が形成される。
制御器16は、上述のように、表示器5、外気導入ファン9、および内気循環ファン10に接続されている。図11に示すように、この制御器16から外気導入ファン9に接続された配線27は、制御器16から内気循環ファン10のケース内(図4に示す容器11内で、仕切板12で仕切られた熱交換器8側)に導入される。次に、この内気循環ファン10のケースの背面側から本体ケース2の背面2A側へとケース外に導出される。その後、外気導入ファン9のケースの背面側(図4に示す容器11内で、仕切板12で仕切られた熱交換器8とは反対側)から、ケース内に導入され、外気導入ファン9へと接続されている。
つまり、外気導入ファン9のケース内(図4に示す容器11内で、仕切板12で仕切られた熱交換器8とは反対側)は負圧状態となっている。逆に、内気循環ファン10のケース内(図4に示す容器11内で、仕切板12で仕切られた熱交換器8側)は加圧状態となっている。そのため、例え、外気導入ファン9のケース内に雨水等が浸入しても、配線27を伝って外気導入ファン9のケース外へは漏れにくくなっている。また、例え漏れ出したとしても、内気循環ファン10のケース内には浸入しにくくなるのである。
このことは極めて重要なことで、内気循環ファン10の第1のケースは上述のように、本体ケース2内の表示器5や制御器16が存在しているので、このような雨水等の浸入対策は極めて効果のあるものとなる。
なお、制御器16と内気循環ファン10、表示器5を接続する配線は図示していないが、これは本体ケース2内で行われているので、ここで雨水等の対策が必要になることはない。
以上の説明から理解されるように、本実施形態においては、外気導入ファン9の駆動により、図7に示すように、外気導入口3から本体ケース2内に導入した外気を、熱交換器8の外気通路14を介して外気放出口4から本体ケース2外に放出することが出来る。
また、内気循環ファン10の駆動により、図7に示すように、本体ケース2内の内気を、熱交換器8の内気通路15と表示器5の表面近傍、および表示器5の背面側に設けた制御器16表面近傍を通過させることが出来る。
また、熱交換器8は、図7、図8から理解されるように、外気通路14と、内気通路15を積層するとともに、これらの外気通路14と内気通路15を仕切る壁面を介して外気と内気の熱交換をする構成としたものである。
このような構成により、熱交換器8において、本体ケース2外の外気と、本体ケース2内の内気の熱交換をさせ、その結果として、内気を外気で冷却し、冷却された内気で、表示器5や制御器16を効果的に冷却することが出来る。
また、従来のように電子機器の本体ケース内部にまで放熱用のフィンを設けなくても、本体ケース2内の効果的な冷却を行うことが出来る。すなわち、外気導入ファン9の駆動により、外気導入口3から本体ケース2内に導入した外気を、熱交換器8の外気通路14を介して外気放出口4から本体ケース2外に放出する。そして、内気循環ファン10の駆動により、本体ケース2内の内気を、熱交換器8の内気通路15と表示器5の表面近傍を通過させる。熱交換器8では、外気通路14と内気通路15を仕切る壁面を介して外気と内気の熱交換をする構成としたので、本体ケース2内の効果的な冷却を行うことが出来る。
熱交換器8は、外気通路14と内気通路15の積層数を増やせば、その冷却能力を簡単に高くすることが出来、しかもこれは合成樹脂で形成できるので、軽量化も図れるものとなる。
なお、図10は本体ケース2を縦長に設置した状態を示す。このときには、本体ケース2の外周面の短辺に外気導入口3を設け、長辺に外気放出口4を設けた構成の場合は、外気導入口3が本体ケース2の底面側に配置され、外気放出口4が本体ケース2の側面側に配置される。本体ケース2の外周面の短辺に外気放出口4を設け、長辺に外気導入口3を設けた構成の場合は、外気放出口4が本体ケース2の底面側に配置され、外気導入口3が本体ケース2の側面側に配置される。
外気放出口4からの雨水等の浸入を阻止したい場合は、水浸入防止板22を、外気放出口4の本体ケース2内側に、一端側を、本体ケース2の内面側に接続し、他端側を、本体ケース2内方に傾斜するように設けてもよい。また、排水スロープ28も、一端側を熱交換器8側の外気導入チャンバー31の内面に接続し、他端側を、外気放出口4を設けた本体ケース2の外周面内側から本体ケース2外側へと開放するように設けてもよい。
なお、本実施の形態では、ユニットケース7を電子機器の外装を兼ねる構成で説明したが、本体ケース2で覆う構成とすることによっても作用・効果に変わりは無い。この場合、本体ケース2に外気導入口3、外気放出口4を設け、本体ケース2内に外気導入チャンバー31、水浸入防止板22を設けても良い。
本発明によれば、本体ケースの外気導入口および/または外気放出口から本体ケース内部の制御器等内に雨水等が浸入することを阻止するとともに、熱交換効率の高い冷却ユニットを備えた軽量の電子機器を提供できる。したがって、放熱を要する屋外設置タイプの電子機器に広く活用できる。
1 電子機器
2 本体ケース
2A 背面
3 外気導入口
4 外気放出口
5 表示器
6 冷却ユニット
7 ユニットケース
8 熱交換器
9 外気導入ファン
10 内気循環ファン
11 容器
12 仕切板
13 背面板
14 外気通路
15 内気通路
16 制御器
17 カバー
18 流入口
19 流出口
20 流入口
21 流出口
22 水浸入防止板
23 流入口
24 流出口
25 流入口
26 流出口
27 配線
28 排水スロープ
29 嵩上げ部材
31 外気導入チャンバー

Claims (12)

  1. 本体ケース内の前面側に収納させた表示器と、
    前記本体ケースの前記表示器背面側に設けられた冷却ユニットとを備えた電子機器であって、
    前記冷却ユニットは、外気導入口と、外気放出口と、ユニットケースと、前記ユニットケース内に収納した熱交換器と、外気導入ファンと、内気循環ファンとを有し、
    さらに、前記外気導入口の内側に外気導入チャンバーが形成され、
    前記熱交換器は、外気通路と、内気通路を積層するとともに、前記外気通路と前記内気通路を仕切る壁面を介して外気と内気の熱交換をする構成とし、
    前記外気導入ファンの駆動により、前記外気導入口から前記ユニットケース内に導入した外気は、前記熱交換器の前記外気通路を介して前記外気放出口から前記ユニットケース外に放出する構成とし、
    前記内気循環ファンの駆動により、前記本体ケース内の内気は、前記熱交換器の前記内気通路と前記表示器の表面近傍を通過させる構成とした電子機器。
  2. 前記ユニットケースは長方形状とし、その短辺と長辺のいずれか一方に前記外気導入口、他方に前記外気放出口を設けた請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記熱交換器は、前記本体ケースの背面側に熱交換器外気通路の流入口と熱交換器外気通路の流出口を備え、
    前記本体ケースの外周側に熱交換器内気通路の流入口を備え、
    前記本体ケースの前面側に熱交換器内気通路の流出口を備えた請求項1記載の電子機器。
  4. 前記冷却ユニットは、前記ユニットケース内の長手方向の一方に前記熱交換器、他方に前記外気導入ファンと前記内気循環ファンとを配置した請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記外気導入ファンは、前記本体ケースの背面側に流入口、前記本体ケースの外周側に流出口を設け、
    前記熱交換器の外気通路は、前記本体ケースの背面側に流入口と流出口を設けた請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記外気導入口、前記熱交換器外気路の流入口、前記外気通路、前記熱交換器外気路の流出口、前記外気導入ファンの流入口、前記外気導入ファンの流出口、前記外気放出口と接続した外気路を形成した請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記内気循環ファンは、前記本体ケースの前面側に流入口、前記本体ケースの外周側に流出口を設け、
    前記熱交換器の内気通路は、前記本体ケースの外周側に流入口、前記本体ケースの前面側に流出口を設けた請求項1に記載の電子機器。
  8. 前記内気循環ファンの流入口、前記内気循環ファンの流出口、前記熱交換器内気通路の流入口、前記熱交換器内気通路、前記熱交換器内気通路の流出口、前記表示器の表面近傍、前記内気循環ファンの流入口となる循環路を形成した請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記本体ケース内の前記表示器の背面側に、前記表示器、前記外気導入ファン、前記内気循環ファンに接続した制御器を設け、
    前記制御器から前記外気導入ファンに接続した配線は、前記制御器から前記内気循環ファンのケース内に導入され、
    次に、前記内気循環ファンのケースの背面側から前記内気循環ファンのケース外に導出され、
    その後、前記外気導入ファンのケースの背面側から、前記外気導入ファンのケース内に導入された請求項1に記載の電子機器。
  10. 前記外気導入チャンバーには、一端側を前記ユニットケースの背面側内壁面に接続し、他端側を遊端とした水浸入防止板を設け、
    この水浸入防止板の前記外気導入口側の面は、遊端側が前記外気導入口に近くなるような傾斜を有した請求項1記載の電子機器。
  11. 前記外気導入チャンバーに、前記水浸入防止板側の面が、前記外気導入口方向に下降する傾斜を有し、端部が前記ユニットケース外側へと開放された排水スロープを設けた請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記ユニットケースの下面と前記熱交換器との間に、前記ユニットケースの下面と前記水浸入防止板の下辺までの距離よりも高い嵩上げ部材を設けた請求項11に記載の電子機器。
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