JP2013218063A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】動画撮影中でも高速にかつ滑らかに焦点調節動作を行うことを可能にしたカメラの提供。
【解決手段】本発明のカメラは、撮影光学系と撮影光学系の予定結像面に配設される撮像素子と撮像素子を撮影光学系の光軸方向に移動する撮像素子移動手段と撮影光学系を構成するフォーカスレンズを動かすフォーカスレンズ移動手段と制御手段とから構成され、さらに撮像素子移動手段は撮像素子を基準位置に対して第1の周期でまたぐように光軸方向に移動する第1の移動動作と第1の周期より長い第2の周期で基準位置に対して光軸方向の所定方向に移動し反転して基準位置に復帰する第2の移動動作との合成移動を行い、フォーカスレンズ移動手段はフォーカスレンズを第2の周期で階段状に移動を行い、制御手段は撮像素子移動手段による撮像素子の第2の移動動作の周期とフォーカスレンズ移動手段によるフォーカスレンズの階段状の移動の周期を同期させるように構成した。
【選択図】 図3(a)

Description

本発明は、デジタルカメラに関し、特に撮影レンズのフォーカスレンズ及び撮像素子を撮影レンズの光軸方向に移動させて焦点調節を行う一眼レフデジタルカメラに関するものである。
従来デジタルカメラに用いられる焦点検出方式には、ビデオカメラあるいはコンパクトカメラに用いられているコントラスト検出方式、一眼レフカメラに用いられている位相差検出方式等がある。
一眼レフカメラに用いられる位相差検出方式の焦点検出方法は、例えば特許文献1に開示されている。一眼レフカメラでは、撮影者が撮影レンズを通して被写体を観察するために被写体光をファインダー光学系に導くための跳ね上げミラーを有している。跳ね上げミラーは一部の光を透過するハーフミラーで構成され、跳ね上げミラーを透過した光は位相差検出方式の焦点検出装置に導かれ、焦点検出を行うことを可能としている。記録媒体での撮影を行う場合は、跳ね上げミラーは撮影光路から退避する。そのため、フィルムや撮像素子等の記録媒体での撮影を実行中は、従来の位相差検出方式の焦点検出を行うことはできない。
撮像素子を記録媒体とするカメラにおいて動画画像を観察したり記録したりする場合、コントラスト検出方式の焦点調節方法が用いられるのが一般的で、例えば特許文献2に開示されている。コントラスト検出方式の焦点調節方法は、撮影レンズを光軸方向に移動し撮像素子で撮像された画像の高周波成分を抽出し、コントラストの変化を検出して焦点調節を行うものである。合焦点近傍では、撮影レンズの移動による像面移動量を撮影レンズの焦点深度以下で制御する必要があるが、撮影レンズのイナーシャが大きい場合は像面移動量を正確に制御することが難しい。
そこで本出願人は、撮影レンズ移動機構と撮像素子を撮影レンズの光軸方向に移動する撮像手段移動機構を組み合わせて焦点調節を行う装置を特許文献3に開示している。特許文献2の自動合焦装置は、合焦点近傍ではイナーシャの小さい撮像手段移動機構を移動して焦点調節を行っている。
特開平2−120712号公報 特開昭63−127217号公報 特開昭63−093277号公報
しかしながら、被写体によって得られるコントラストが大きく異なるため、コントラスト検出方式の焦点調節方法では合焦点近傍か否かを判定することが難しい。そのため合焦させるために、撮影レンズ移動機構で合焦点を過ぎるまで像面を移動した後、撮像手段移動機構を用いて像面の移動方向を反転させるように動作させる。
また近年では一眼レフカメラにおいても動画撮影が可能となり、動画撮影中はコントラスト検出方式の焦点調節が行われるようになっている。
元来一眼レフカメラに装着される撮影レンズによっては像のボケ量が大きく、予定結像面に対する像面のずれ(いわゆるデフォーカス量)も大きい。そこで一眼レフカメラの撮影レンズでは、デフォーカス量が大きくても焦点調節のための時間を短くするため、フォーカスレンズの移動による像面移動速度が速くなるように移動機構は構成されている。
そのため、一眼レフカメラにおいてコントラスト検出方式の焦点調節を行う場合、フォーカスレンズを移動して合焦点を過ぎたことを判定し、その後フォーカスレンズを停止させても、像面移動速度が速いために合焦点から大きく過ぎた位置に像面が移動してしまうという問題があった。
そのため、撮像手段移動機構を用いて像面の移動方向を反転して移動させる場合、合焦点に到達するための時間がかかり、合焦までの時間が長くなるという問題があった。
さらには、一眼レフカメラに装着されるフォーカスレンズを合焦させるために短い周期で連続的に微小移動させると、振動や駆動音が連続的に発生してカメラとしての品位を損ねるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、動画撮影中でも高速にかつ滑らかに焦点調節動作を行うことを可能にしたカメラを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るカメラの構成は、撮影光学系と撮影光学系の予定結像面に配設される撮像素子と撮像素子を撮影光学系の光軸方向に移動する撮像素子移動手段と撮影光学系を構成するフォーカスレンズを動かすフォーカスレンズ移動手段と制御手段とから構成されたカメラにおいて、撮像素子移動手段は撮像素子を基準位置に対して第1の周期でまたぐように光軸方向に移動する第1の移動動作と第1の周期より長い第2の周期で基準位置に対して光軸方向の所定方向に移動し反転して基準位置に復帰する第2の移動動作との合成移動を行い、フォーカスレンズ移動手段はフォーカスレンズを第2の周期で階段状に移動を行い、制御手段は撮像素子移動手段による撮像素子の第2の移動動作の周期とフォーカスレンズ移動手段によるフォーカスレンズの階段状の移動の周期を同期させるように構成することを特徴とする。
本発明によれば、動画撮影中でも高速にかつ滑らかに焦点調節動作を行うことを可能にしたカメラを提供することができる。
カメラの構成図 フローチャート(その1) フローチャート(その2) フローチャート(その3) 像面移動量説明図(その1) 像面移動量説明図(その2) 像面移動量説明図(その3) 像面移動量説明図(その4) 像面移動量説明図(その5) タイミングチャート説明図 像面移動量説明図(その1) 像面移動量説明図(その2) 像面移動量説明図(その3) 像面移動量説明図(その4) 像面移動量説明図(その5) タイミングチャート説明図 焦点調節動作説明図
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
図1〜図6は本発明を実施するための第1の実施例で、図1はカメラの構成図、図2はカメラ動作のフローチャート、図3は像面移動量説明図、図4はタイミングチャート説明図、図5は像面移動量説明図、図6はタイミングチャート説明図である。
図1のカメラの構成図において、カメラ本体1には着脱可能な撮影レンズ50が装着されている。
カメラ1の撮影レンズ50の予定結像面に撮像素子10が配置されている。8はフォーカルプレーンシャッターで撮像素子10への露出を制御している。
カメラ1には、カメラ及びレンズを制御する制御手段であるところのCPU20、撮像素子10を駆動制御する撮像素子制御回路21、撮像素子10にて撮像した画像信号を画像処理する画像処理回路24、画像処理された画像を表示する液晶表示素子9とそれを駆動する液晶表示素子駆動回路25,撮像素子10にて撮像された画像を記録するメモリ回路22、画像処理回路24にて画像処理された画像をカメラ外部に出力するためのインターフェース回路23とから構成されている。また26は、撮像素子10を撮影レンズ50の光軸方向に移動する撮像素子移動手段である。
撮像素子移動手段26による撮像素子10の移動周期と撮像素子制御回路21により制御される撮像素子10の蓄積、読み出しの周期は同期している。
撮影レンズ50はカメラ本体1に対して着脱可能で、便宜上2枚のレンズ50a、50bで図示しているが、実際は多数枚のレンズで構成されている。本実施例では、レンズ50bが焦点調節を行うフォーカスレンズを構成している。
撮影レンズ50は、カメラ1のCPU20から送られてくる焦点調節情報を電気接点30を介してレンズCPU51にて受信し、その焦点調節情報に基づいてフォーカスレンズ移動手段52によって合焦状態に調節される。また54は撮影レンズ50の瞳近傍に配設された絞り装置で、絞り駆動手段53によって所定の絞り値に絞り込まれるようになっている。
撮影レンズ50を透過した被写体光の一部は跳ね上げミラー2で反射して、ピント板3近傍に収斂し被写体像を形成する。撮影者は、ピント板3で拡散した光をペンタダハプリズム4及び接眼レンズ5を介してを観察することにより、被写体像を観察可能になっている。ここで、跳ね上げミラー2、ピント板3、ペンタダハプリズム4及び接眼レンズ5はファインダー光学系を構成している。
また、跳ね上げミラー2を透過した一部の被写体光は、サブミラー6で反射して位相差方式の焦点検出装置7に導かれる。焦点検出装置7の構成は特許文献1にて公知である。
静止画撮影等のために、撮影者がファインダーをのぞいているときは、焦点検出装置7で得られた焦点検出情報に基づいて撮影レンズ50の焦点調節が行われる。
以下、図2のカメラ動作のフローチャート、図3及び図5の像面移動量説明図、図4及び図6のタイミングチャート説明図に基づいて本発明のカメラの焦点調節動作を説明する。
図2(a)のカメラ動作のメインのフローチャートにおいて、不図示の電源がONされカメラ1が起動されると(s100)、制御手段であるCPU20は撮影モードの設定状態を確認する(s101)。撮影モードは不図示のモード設定手段により設定可能となっている。撮影モードが動画撮影モードに設定されていることをCPU20が確認すると、カメラ1及びレンズ50はコントラスト検出方式の焦点調節方法で制御される(s120)。ここで、動画モードとは動画を撮影するモードを意味し、動画画像を表示するモード、動画画像を記録するモードを含んでいる。
図2(b)はコントラスト検出方式の焦点調節動作を示したフローチャートである。
カメラ1の撮影モードが動画撮影モードに設定されていることをCPU20が確認すると、CPU20は撮像素子制御回路21を介して撮像素子10での動画撮影を開始する。
まずCPU20は跳ね上げミラー2を撮影光路から退避するとともに、フォーカルプレーンシャッター8を開放状態にして、撮像素子10での撮影が可能な状態に設定する(s121)。
一方CPU20は、撮影レンズ50の合焦状態を確認するために、撮像素子10の位置を光軸方向に微小量移動するように、撮像素子移動手段26を制御する(s122)。
ここで撮像素子移動手段26は、撮像素子10を第1の周期、例えば30Hzで光軸方向の基準位置に対して被写体方向及びそれと反対の方向とに交互に移動する矩形波状の第1の移動動作を行えるようになっている。撮像素子移動手段26は、図4のタイミングチャートに示した撮像素子矩形波状移動信号に基づいて撮像素子10の移動を制御する。撮像素子矩形波状移動信号は、CPU20から送られる基準信号に同期している。
このとき撮像素子10は、フォーカルプレーンシャッター8と液晶表示素子9との間の所定の空間を撮影レンズ50の光軸方向に往復移動する。
図3(a)は撮像素子10の像面移動量説明図で、撮像素子移動手段26により第1の周期で第1の移動動作を制御されたときの、撮像素子10の光軸方向の位置の時間的な変化を示している。撮像素子10は矩形波状の第1の移動動作を行うように制御されるが、実際の動きは慣性のためになまった動きとなる場合がある。ここで撮像素子10の光軸方向の移動振幅aは、撮影レンズ50の絞り値Fと最小錯乱円径δの積Fδの約1/2である。
また撮像素子10が光軸方向の所定の位置にいるタイミングで、撮像素子10は撮像素子制御回路21により蓄積が実行される(s123)。図3(a)の撮像素子10の像面移動量説明図において、撮像素子10の移動速度が零となる時間に撮像素子10の蓄積時間の中心が略一致するように撮像素子制御回路21は撮像素子10を制御する。
撮像素子10での蓄積が終了すると、撮像素子制御回路21は撮像素子10から撮影画像を読み出す(s124)。さらに、画像処理回路24は撮像素子10から読み出された撮影画像を画像処理する。CPU20は、画像処理された画像を液晶表示素子駆動回路25を介して液晶表示素子9に表示する(s125)。さらに、カメラ1が動画画像を記録するモードに設定されていれば、メモリ回路22に画像を記録する(s126)。
さらに、画像処理回路24は撮影画像のコントラストを算出する(s127)。CPU20は、それ以前に算出された2回分のコントラスト情報と、今回算出されたコントラスト情報とを比較する。CPU20は3回分のコントラスト情報を比較し、撮影レンズ50が合焦状態でなく(s128)、また撮影画像のコントラストがピークとなる合焦点をまだ過ぎていないと判定したら(s129)、CPU20はフォーカスレンズ50bを合焦方向に移動するためにレンズCPU51にレンズ移動信号を送信する。レンズCPU51は、フォーカスレンズ移動手段52を介してフォーカスレンズ50bを合焦方向に微小移動させる。図3(d)はフォーカスレンズ50bの移動に伴う像面移動量説明図で、フォーカスレンズ移動手段52により撮像素子10の移動周期より長い第2の周期、例えば第1の周期より4倍長い7.5Hzの周期で階段状に像面が移動するように制御される(s130)。フォーカスレンズ移動手段52は、図4のタイミングチャートに示したレンズ移動信号に基づいてフォーカスレンズ50bの移動を制御する。レンズ移動信号は、CPU20から送られる基準信号に同期している。
ここで、フォーカスレンズ50bの微小移動に伴う階段状の像面移動量bは、撮像素子移動手段26による撮像素子10の光軸方向の移動振幅aと所定の関係を満足する。本実施例では、フォーカスレンズ50bの微小移動に伴う階段状の像面移動量bは、
b=8/3a
を満足するように設定されている。その結果、フォーカスレンズ50bの微小移動に伴う階段状の像面移動量bは、撮影レンズ50の絞り値Fと最小錯乱円径δの積Fδの約4/3となり、微小なフォーカス制御を可能としている。
本発明では、フォーカスレンズ50bを長い周期で微小に移動させているので、フォーカスレンズ50bの移動回数を少なくして、さらに駆動音も小さくなるようにしている。
ところで、フォーカスレンズ50bは第2の周期で階段状に微小移動するように制御されるため、ファーカスレンズ50bによる像面移動は、図3(d)のフォーカスレンズ50bの移動に伴う像面移動量説明図に示すように不連続となる。像面が不連続的に移動すると、その移動量によっては液晶表示素子9に表示される動画像を観察する観察者に不快感を与える。
そこでCPU20は像面移動の不連続性をなくすために、撮像素子10をフォーカスレンズ50bの移動周期と同等の第2の周期で基準位置に対して光軸方向の所定方向に移動し反転して基準位置に復帰する第2の移動動作、いわゆるのこぎり波状の動作を行えるように、撮像素子制御手段を制御させる(s131)。撮像素子移動手段26は、図4のタイミングチャートに示した撮像素子のこぎり波状移動信号に基づいて撮像素子10の移動を制御する。撮像素子のこぎり波状移動信号は、CPU20から送られる基準信号に同期している。
図3(b)は撮像素子10の像面移動量説明図で、撮像素子移動手段26により第2の周期でのこぎり波状の第2の移動動作で制御されたときの、撮像素子10の光軸方向の位置の時間的な変化を示している。このとき、撮像素子10の移動振幅cは、フォーカルプレーンシャッター8と液晶表示素子9との間隔より小さくなるように、撮像素子移動手段26により制御される。
さらには、撮像素子移動手段26は矩形波状の第1の移動動作とのこぎり波状の第2の移動動作を同時に行うことができるようになっている。図3(c)は撮像素子10の像面移動量説明図で、撮像素子移動手段26により撮像素子10が第1及びで第2の移動動作で制御されたときの、撮像素子10の光軸方向の位置の時間的な変化を示している。
さらに図3(e)は、撮像素子10の移動とフォーカスレンズ50bの移動に伴う像面移動量説明図である。同図に示すように本実施例のカメラでは、像面が光軸方向に短い周期で前後しながら、全体としては合焦方向に滑らかに移動している。
図2(b)のカメラ動作のフローチャートにおいて、カメラが動画モードに設定され続けていたら(s132)、CPU20は引き続きコントラスト検出方式の焦点調節動作を続行する。
引き続きCPU20は、撮影レンズ50の合焦状態を確認するために、撮像素子10の位置を光軸方向に微小量移動するように、撮像素子移動手段26を制御する(s122)。
さらに撮像素子10が光軸方向の所定の位置にいるタイミングで、撮像素子10は撮像素子制御回路21により蓄積が実行される(s123)。
撮像素子10での蓄積が終了すると、撮像素子制御回路21は撮像素子10から撮影画像を読み出す(s124)。さらに、画像処理回路24は撮像素子10から読み出された撮影画像を画像処理する。CPU20は、画像処理された画像を液晶表示素子駆動回路25を介して液晶表示素子9に表示する(s125)。さらに、カメラ1が動画画像を記録するモードに設定されていれば、メモリ回路22に画像を記録する(s126)。
さらに、画像処理回路24は撮影画像のコントラストを算出する(s127)。CPU20は、それ以前に算出された2回分のコントラスト情報と、今回算出されたコントラスト情報とを比較する。CPU20は3回分のコントラスト情報を比較し、撮影レンズ50が合焦状態でなく(s128)、また撮影画像のコントラストがピークとなる合焦点を過ぎたと判定したら(s129)、CPU20はフォーカスレンズ50bを合焦方向に反転移動するためにレンズCPU51にレンズ移動信号を送信する。このとき、一度合焦点を過ぎているため、CPU20は像面移動速度が小さくなるようにフォーカスレンズ移動手段52及び撮像素子移動手段26を制御する。
レンズCPU51は、フォーカスレンズ移動手段52を介してフォーカスレンズ50bを合焦方向に微小移動させる。図5(d)はフォーカスレンズ50bの移動に伴う像面移動量説明図で、フォーカスレンズ移動手段52により撮像素子10の第1の移動周期より長い第3の周期、例えば第1の周期より8倍長い3.75Hzの周期で階段状に像面が移動するように制御される(s133)。フォーカスレンズ移動手段52は、図6のタイミングチャートに示したレンズ移動信号に基づいてフォーカスレンズ50bの移動を制御する。レンズ移動信号は、CPU20から送られる基準信号に同期している。
ところで、フォーカスレンズ50bは第2の周期で階段状に微小移動するように制御されるため、フォーカスレンズ50bによる像面移動は、図5(d)のフォーカスレンズ50bの移動に伴う像面移動量説明図に示すように不連続となる。
そこでCPU20は像面移動の不連続性をなくすために、撮像素子10をフォーカスレンズ50bの移動周期と同等の第3の周期で基準位置に対して光軸方向の所定方向に移動し反転して基準位置に復帰する第2の移動動作、いわゆるのこぎり波状の動作を行えるように、撮像素子移動手段26を制御させる(s134)。撮像素子移動手段26は、図6のタイミングチャートに示した撮像素子のこぎり波状移動信号に基づいて撮像素子10の移動を制御する。撮像素子のこぎり波状移動信号は、CPU20から送られる基準信号に同期している。
図5(b)は撮像素子10の像面移動量説明図で、撮像素子移動手段26により第3の周期でのこぎり波状の第2の移動動作で制御されたときの、撮像素子10の光軸方向の位置の時間的な変化を示している。このとき、撮像素子10の移動振幅は、フォーカルプレーンシャッター8と液晶表示素子9との間隔より小さくなるように、撮像素子移動手段26により制御される。
さらには、撮像素子移動手段26は矩形波状の第1の移動動作とのこぎり波状の第2の移動動作を同時に行うことができるようになっている。図5(c)は撮像素子10の像面移動量説明図で、撮像素子移動手段26により撮像素子10が第1及びで第2の移動動作で制御されたときの、撮像素子10の光軸方向の位置の時間的な変化を示している。
さらに図5(e)は、撮像素子10の移動とフォーカスレンズ50bの移動に伴う像面移動量説明図である。同図に示すように、撮影画像のコントラストピークを通り過ぎてレンズ移動方向を反転した場合は、合焦方向への移動速度を小さくすることにより焦点調節の制御性を向上させている。また同図に示すように本実施例のカメラでは、像面が光軸方向に短い周期で前後しながら、全体としては合焦方向に滑らかに移動している。
図2(b)のカメラ動作のフローチャートにおいて、カメラが引き続き動画モードに設定されていたら(s132)、CPU20は引き続きコントラスト検出方式の焦点調節動作を続行する。
CPU20は、撮影レンズ50の合焦状態を確認するために、撮像素子10の位置を光軸方向に微小量移動するように、撮像素子移動手段26を制御する(s122)。
さらに撮像素子10が光軸方向の所定の位置にいるタイミングで、撮像素子10は撮像素子制御回路21により蓄積が実行される(s123)。
撮像素子10での蓄積が終了すると、撮像素子制御回路21は撮像素子10から撮影画像を読み出す(s124)。さらに、画像処理回路24は撮像素子10から読み出された撮影画像を画像処理する。CPU20は、画像処理された画像を液晶表示素子駆動回路25を介して液晶表示素子9に表示する(s125)。さらに、カメラ1が動画画像を記録するモードに設定されていれば、メモリ回路22に画像を記録する(s126)。
さらに、画像処理回路24は撮影画像のコントラストを算出する(s127)。CPU20は、それ以前に算出された2回分のコントラスト情報と、今回算出されたコントラスト情報とを比較する。CPU20は3回分のコントラスト情報を比較し、撮影レンズ50が合焦状態であると判定すると(s128)、CPU20はフォーカスレンズ50bの階段状の移動を停止する(s135)。さらにCPU20は、撮像素子10ののこぎり波状の移動を停止する(s136)。
CPU20はカメラの撮影モードの設定状態を確認し、動画モードに設定されていなければ(s132)、コントラスト検出方式の焦点調節を終了する。
まずCPU20は、撮像素子10の矩形波状の移動を中止し初期位置に停止する(s137)。さらに、CPU20はフォーカルプレーンシャッター8を閉じて撮像素子10への露光を中止し、跳ね上げミラー2を撮影光路に進入させて、撮影者がファインダー光学系を介して被写体を観察可能な状態に設定する(s138)。
コントラスト検出方式の焦点調節を終了すると(s139)、図2(a)に示したカメラ動作のフローチャートのメインルーチンに復帰する。
CPU20は不図示の電源の状態を確認し、電源が引き続きON状態であれば(s102)、カメラ動作を続行する。
撮影モードが動画撮影モードに設定されていることをCPU20が確認すると(s101)、カメラ1及びレンズ50は位相差検出方式の焦点調節方法で制御される(s140)。
図2(c)は位相差検出方式の焦点調節動作を示したフローチャートである。
CPU20は、不図示のシャッターレリーズスイッチの前段操作であるSW−1の状態を確認する(s141)。シャッターレリーズスイッチの前段操作であるSW−1がONされると(s141)、位相差検出方式による焦点調節を実行する。
CPU20は、焦点検出装置7で得られるAF像信号を読み出し(s142)、撮影レンズ50の焦点状態を演算する(s143)。撮影レンズ50が合焦状態でなければ(s144)、CPU20にて演算されたデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ移動手段52によりフォーカスレンズ50bを所定量移動する(s145)。引き続きシャッターレリーズスイッチの前段操作であるSW−1がON状態であると(s141)、CPU20は再度焦点検出装置7で得られるAF像信号を読み出し(s142)、撮影レンズ50の焦点状態を演算する(s143)。
撮影レンズ50が合焦状態であれば(s144)、CPU20はシャッターレリーズスイッチの後段操作であるSW−2の状態を確認する(s146)。シャッターレリーズスイッチの後段操作であるSW−2がOFFの状態であれば(s146)、引き続きシャッターレリーズスイッチの前段操作であるSW−1の状態を確認する(s141)。
一方、シャッターレリーズスイッチの後段操作であるSW−2がONされていれば(s146)、CPU20は跳ね上げミラー2を撮影光路から退避するとともに、フォーカルプレーンシャッター8を開放状態にして、撮像素子10での撮影が可能な状態に設定する(s147)。さらに、撮像素子制御回路21により撮像素子10による撮像が実行される(s148)。
撮像素子10での蓄積が終了すると、CPU20はフォーカルプレーンシャッター8を閉じて、跳ね上げミラー2を撮影光路に進入させて、撮影者がファインダー光学系を介して被写体を観察可能な状態に設定する(s149)。
さらに、撮像素子制御回路21は撮像素子10から撮影画像を読み出し、画像処理回路24にて画像処理を行った撮影画像を液晶表示素子駆動回路25を介して液晶表示素子9に表示する(s150)。さらに、カメラ1が動画画像を記録するモードに設定されていれば、メモリ回路22に画像を記録する(s151)。
位相差検出方式の焦点調節を終了すると(s152)、図2(a)に示したカメラ動作のフローチャートのメインルーチンに復帰する。
CPU20は不図示の電源の状態を確認し、電源がOFF状態であれば(s102)、カメラ動作を停止する。
本実施例のコントラスト検出方式の焦点調節方法では、撮像素子10の第2の移動動作の第2の移動周期が第1の移動動作の第1の移動周期の半分の偶数倍に設定されているため、第2の移動動作の初期移動方向と第1の移動動作の初期移動方向とは異なるように制御されている。
例えば、図3(b)の撮像素子10の像面移動量説明図で示されるように、撮像素子10がまず+方向にのこぎり波状の第2の移動動作で制御されるとき、矩形波状の第1の移動動作は図3(a)の撮像素子10の像面移動量説明図で示すようにまず−方向に移動するよう制御される。その結果、図3(e)の合成像面移動量説明図で示すように、第1の周期と第2の周期の一致するところでも、ほぼ滑らかな像面移動が行えるようになっている。
本実施例のカメラはコントラスト検出方式の焦点調節方法において、フォーカスレンズの移動と撮像素子移動手段による撮像素子の移動を同期させて制御することにより、像面を微小に制御することが可能となり、合焦点を大きく行きすぎることを防止している。その結果、動画撮影中でも高速に焦点調節を行うことを可能としている。
[実施例2]
図7は本発明を実施するための第2の実施例で、コントラスト検出方式の焦点調節動作説明図である。本実施例のカメラの構成及びカメラ動作のフローチャートは第1の実施例と同じなので省略する。
以下、図7を用いてコントラスト検出方式の焦点調節時の撮像素子10及びフォーカスレンズ50bの移動制御を説明する。
カメラ1の撮影モードが動画撮影モードに設定されると、撮影レンズ50の合焦状態を確認するために、撮像素子10の位置を光軸方向に微小量移動するように、撮像素子移動手段26を制御される。
本実施例の撮像素子移動手段26は、撮像素子10が光軸方向の基準位置に対して被写体方向及びそれと反対の方向とに第1の周期で交互に移動する矩形波状の第1の移動動作と、基準位置に対して光軸方向の所定方向に移動し反転して基準位置に復帰するのこぎり波状の第2の移動動作を同時に行うように制御する。このとき撮像素子移動手段26は、図7の焦点調節動作説明図に示した撮像素子移動信号を出力し撮像素子10の移動を制御する。本実施例では、光軸方向の基準位置に対して被写体方向及びそれと反対の方向とに交互に移動する矩形波状の第1の移動動作の一方の方向の振幅を大きくすることにより基準位置に対して光軸方向の所定方向に移動するようにしている。また、撮像素子10は第1の周期より長い第2の周期で基準位置に復帰する。撮像素子移動信号は、CPU20から送られる基準信号に同期している。
撮像素子移動手段26により撮像素子10が第1及びで第2の移動動作で制御されたときの撮像素子10の光軸方向の位置の時間的な変化は、図7の焦点調節動作説明図の撮像素子移動量のグラフに示している。
一方、CPU20はフォーカスレンズ50bを合焦方向に移動するためにレンズCPU51にレンズ移動信号を送信する。レンズCPU51は、フォーカスレンズ移動手段52を介してフォーカスレンズ50bを合焦方向に微小移動させる。フォーカスレンズ移動手段52は、図7の焦点調節動作説明図に示したレンズ移動信号に基づいてフォーカスレンズ50bの移動を制御する。レンズ移動信号は、CPU20から送られる基準信号に同期している。
図7の焦点調節動作説明図のレンズ像面移動量のグラフはフォーカスレンズ50bの移動に伴う像面の時間的な変化を示しており、フォーカスレンズ50bはフォーカスレンズ移動手段52により撮像素子10の移動周期より長い第2の周期で階段状に像面が移動するように制御される。
本実施例では、フォーカスレンズ50bを長い周期で微小に移動させているので、フォーカスレンズ50bの移動回数を少なくして、さらに駆動音も小さくなるようにしている。
さらに図7の焦点調節動作説明図の合成移動量のグラフは、撮像素子10の移動とフォーカスレンズ50bの移動に伴う像面の移動量を説明した図である。同図に示すように本発明のカメラでは、像面が光軸方向に短い周期で前後しながら、全体としては合焦方向に滑らかに移動している。
また、撮像素子制御回路21は図7の焦点調節動作説明図の読み出し信号を出力し、撮像素子10が光軸方向の所定の位置にいるタイミングで蓄積された画像情報を読み出すように制御している。本実施例では、フォーカスレンズ50bが移動中に撮像素子10に蓄積された画像情報は読み出さないように制御される。その結果、像面が急に変化している状態に蓄積された画像情報は焦点状態の検出には使用しないようにしている。
撮像素子制御回路21から出力される読み出し信号と撮像素子移動信号とは同期している。さらに撮像素子10が光軸方向の所定の位置にいるタイミングに蓄積された撮影画像を読み出して、撮影レンズ50の焦点状態が検出される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 カメラ
2 跳ね上げミラー
3 ピント板
4 ペンタダハプリズム
5 接眼レンズ
6 サブミラー
7 焦点検出装置
8 フォーカルプレーンシャッター
9 液晶表示素子
10 撮像素子
50 撮影レンズ

Claims (4)

  1. 被写体を撮影する撮影光学系と該撮影光学系の予定結像面に配設される撮像素子と該撮像素子を前記撮影光学系の光軸方向に移動する撮像素子移動手段と前記撮影光学系を構成するフォーカスレンズを動かすフォーカスレンズ移動手段と制御手段とから構成されたカメラにおいて、
    前記撮像素子移動手段は撮像素子を第1の周期で光軸方向の基準位置に対して被写体方向及びそれと反対の方向とに交互に移動する第1の移動動作と第1の周期より長い第2の周期で基準位置に対して光軸方向の所定方向に移動し反転して基準位置に復帰する第2の移動動作との合成移動を行い、前記フォーカスレンズ移動手段はフォーカスレンズを前記第2の周期で階段状に移動を行い、前記制御手段は撮像素子移動手段による撮像素子の第2の移動動作の周期とフォーカスレンズ移動手段によるフォーカスレンズの階段状の移動の周期を同期させることを特徴とするカメラ。
  2. 前記制御手段は、撮像素子移動手段による撮像素子の第1の移動動作と第2の移動動作とを同期させることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記第2の周期が前記第1の周期の半分の偶数倍の場合、前記撮像素子移動手段は前記第2の移動動作の初期移動方向と前記第1の移動動作の初期移動方向は異なるように制御することを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
  4. 前記演算手段は、前記フォーカスレンズ移動手段によりフォーカスレンズが移動中は、画像のコントラストに関する情報を算出しないことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
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