JP2013217915A - 蛍光x線分析装置及び蛍光x線分析方法 - Google Patents

蛍光x線分析装置及び蛍光x線分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定中に動いてしまう試料に関して、試料画像の変化から動いてしまった場合を自動検出する機能を提供すること。
【解決手段】被測定物の試料画像を撮影する撮像部を備え、測定開始時点での試料画像を一時的に保存して、測定中又は測定後の最新の試料画像と比較する機能を備え、画像処理の結果、差分が閾値以上であれば、表示部、ブザー音、シグナルタワー、遠隔の管理端末への通知により、測定者へ警告を発する機能を有するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、蛍光X線分析装置及びその分析方法に関し、特に被測定物の測定部位の位置補正に関する。
近年、電気・電子機器の部品内に存在する環境負荷物質の濃度を規制する法律が各国で整備されつつあり、部品メーカーは製品検査においても、製品の開発過程においても、非破壊で元素分析を行う手段の需要が高まっている(例えば、特許文献1参照)。
特に、欧州でのRoHS規制に伴うカドミウム、鉛、水銀、六価クロム、臭素の元素分析の需要が大きく、迅速に環境負荷物質の検出を行うために、蛍光X線分析が広く使われている。
蛍光X線分析はppmオーダーの高い感度を持ちながらも比較的短時間での測定が可能であり、前記非破壊の元素分析手段としては、環境負荷物質の検出以外にも、一般的に行われている。
蛍光X線分析とは、被測定物に対しX線を照射し、被測定物から発せられる蛍光X線を測定することで被測定物の元素含有量を分析するものである。
蛍光X線分析の測定には、X線発生部に使われているX線管の管電圧および管電流、測定時間、一次X線の性質を用途に合わせて変化させるための一次フィルターの種別、一次X線コリメータの形状と大きさ、検出部の検出回路のパラメータ、得られた蛍光X線スペクトルに対する処理方法、などの設定パラメータがある。蛍光X線は、測定時間を長くするに従い測定精度が向上するという性質を持つ。これは、検出器におけるX線による電離作用が確率的な現象であって、定量濃度の分散が測定時間の平方根に反比例するからである。したがって、所望の測定精度を得るためには、それに適した測定時間を設定する必要がある。
一般的な蛍光X線分析機は次のような手順で操作する。まず、被測定物の種別と分析対象元素ごとに用意された測定条件等を設定したレシピを測定者が選択する。前記レシピには、前記設定パラメータに加え、分析結果をNGと見なす濃度の閾値などが含まれる。測定者は、被測定物の種別を設定することで、その分析対象元素に適した最適なものを選ぶことが出来る。装置は、設定した測定時間が経過した後、元素の濃度計算を行い、結果を表示する場合がある。このほかにも、蛍光X線の強度から理論的に計算される誤差に基づき、それが一定の閾値以下になった時点をもって終了する場合がある。この場合は前記レシピに前記誤差の閾値が含まれる(特許文献2参照)。
特開2010−78592号公報 国際公開第2005/106440号公報
電気・電子機器の部品を検査する用途で蛍光X線分析装置を使う場合、被測定物は組み立て後の製品である場合があり、測定部に設置するのに適した形状ではない場合がある。このような被測定物の例を図1に示した。例えば、被測定物となる製品よっては、丸い形状のもの11があり、測定機の中で転がるなどして位置が動いてしまうケースがある。また、粉末状のもの12の場合は、設置の方法によっては動いてしまう。測定中に被測定物が動いてしまうと、組成の異なる部分を連続的に測定することになり、信頼性のあるデータが得られないばかりか、記録する試料の画像が測定点として正しい位置を示さないものになってしまう可能性がある。作業者はこれを防止するために試料をテープ等で固定する場合があるが、電気・電子機器の検査対象数は膨大な数になるため、作業者の負担が大きい。また、全ての試料がうまく固定できるわけではない。
従来はこの対策として、測定開始時点の試料の画像を保存しておき、測定終了時の試料の画像と比較することで、同じ部分を測定し続けているかを作業者が目視で判断していた。しかしながら、当該目視判定には作業者間の判断のバラツキが含まれ、かつ、判定のためには検出強度の差異の確認を要することから一連の測定が終了するのを待って再測定を行う、というように非常に時間効率が悪いという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、測定開始時点の画像と、測定中の画像とをリアルタイムで比較し、試料が動いた場合は、そのことを自動的に検出することで、作業者間の判断のバラツキを排除し、かつ、時間効率を向上させて再測定のオーバーヘッド時間を短縮させた、高精度及び高効率な測定を可能とした蛍光X線分析装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の蛍光X線分析装置は、必要な情報を入力する入力部と、被測定物の測定部位画像を取得する撮像部と、入力部からの入力情報および撮像部で取得した画像を処理・保存する演算部と、を備え、当該演算部が、撮像部が取得した被測定物の測定領域を含む測定開始の直前の第一の画像と、該第一の画像に対応する位置の測定時に所定時間毎に取得する第二の画像のうち最新の画像とから、演算部により求めたそれら2つの画像の被測定物の位置状態に基づくそれぞれの特性値の差の値を、予め定めた基準値と比較することで前記被測定物の移動の有無を判定する移動判定機構を備えたことを特徴とする。
また、本発明の蛍光X線分析装置は、判定結果を受けて警告音を発する警告音発生器又は判定結果を受けて発光する発光装置を備えることを特徴とする。
また、本発明の蛍光X線分析方法は、測定直前の被測定物の画像を撮像する第一の撮像工程と、所定時間のX線の照射による蛍光X線分析を行う測定工程と、当該測定工程において所定時間毎に被測定物の画像を撮像する第二の撮像工程と、第一の撮像工程により取得した画像と、第二の撮像工程により取得した画像のうち1又は複数の画像と、を比較して試料の移動の有無を判定する移動判定工程とを有することを特徴とする。
本発明の蛍光X線分析装置によれば、被測定物が多数の場合に個々の固定が不安定なまま測定を行った場合であっても、測定者によらない一定の判定基準の下で試料の移動の有無を、測定位置の検出及び照合を自動で行うことが可能となる。結果として得られる測定データの信頼度を向上することができる。また、その際に、従来であれば一連の測定が終了するまでの間、時間的な束縛を受けていた測定者は、測定の中断事由を表示や警告音により知ることが可能であり、監視から開放され得る。
また、本発明の蛍光X線分析装置は、本発明に係る試料の動きの有無を判定する機能が、従来の多くの蛍光X線分析装置へ適応可能であり、低コストでの機能向上が可能となる。
本発明に係る被測定物の例を示す図である。 表示部上のソフトウェア画面構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る蛍光X線分析装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る蛍光X線分析装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る蛍光X線分析装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態2に係る蛍光X線分析装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る蛍光X線分析装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態3に係る蛍光X線分析装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態4に係る蛍光X線分析装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態4に係る蛍光X線分析装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る蛍光X線分析装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1、2、3、4、5に係る蛍光X線分析装置の試料像が、検出している差異を示しているところである。
以下に本発明の具体的な実施の形態について図面を使って説明する。
なお、図面で同じ符号が付いたものは、説明を省略する場合もある。また、図面は理解をしやすくするためにそれぞれの構成要素を模式的に示している。よって、形状などについては正確な表示ではない場合もある。
(実施の形態1)
まず、蛍光X線分析装置(測定部)200の構成について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における蛍光X線分析装置200の概略構成図である。
図3において、蛍光X線分析装置200は、データを入力する入力部201、各種の演算を行う演算部である演算機202、一次X線204を被測定物205へ照射するX線発生部203、被測定物205からの二次X線(蛍光X線)206を検出する検出部207、各種のデータを表示する表示部208、被測定物205の測定部位を撮影する撮像部209、被測定物205が撮像部209によって観察できるように照明を当てる照明210、を備えている。
入力部201は、測定者が被測定物205の測定条件などを入力する部分であり、キーボード等からなる。
演算機202は、後述の判定部211を含む各種の信号処理回路からなり、入力201によって入力された測定条件等に基づいた、X線発生部203へのX線管電圧、管電流並びに照射時間等の設定機能、あるいは、検出部207で検出した二次X線206のスペクトルに基づいた各元素の定量分析を行う演算機能を有する。これには、パーソナルコンピュータなどが利用できる。
判定部211は、被測定物205の分析結果に対し、各成分の中で、特定元素の含有量が所定の閾値を越えているか否かを判定する。特定元素の指定は、予めデータとして用意されるレシピを選択することによって決まる。レシピは、被測定物の種別、分析対象元素ごとの測定条件である設定パラメータ(X線発生部に使われているX線管の管電圧および管電流、測定時間、一次フィルターの種別、一次X線コリメータの形状と大きさ、検出部の検出回路のパラメータ、得られた蛍光X線スペクトルに対する処理方法等)及び分析結果の判定情報などが格納されている。本実施の形態では、RoHS指令で規制される環境負荷物質を対象として説明する。
表示部208は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。表示部208は、測定条件を設定する際には、例えば測定条件の入力画面や、被測定物205の試料像等を表示する。また、測定後には、演算機202による分析結果等を表示する。
撮像部209は、撮像用レンズや撮像素子などからなる。撮像部209は、試料台(図示せず)に配置された測定前の被測定物205の測定部位の画像(スチル画像)を撮影し、表示部208に表示させる。また、撮像部209は、リアルタイムで測定中の被測定物205の測定部位画像(ライブ画像)を表示部208に表示させることができる。また、前記測定部位画像が撮影される部分に照明を当てるため、照明210が設置されている。この照明強度は設定によって変えることができる。
表示部208に表示されるソフトウェア画面の構成を図2に示す。
ライブ画像101は、測定中にリアルタイムに更新される試料画像を示す。
スチル画像102は、測定開始時点で一時的に保存される試料画像を静止画で表示する。
分析結果103は、測定中および測定終了後の、各種元素の濃度演算結果を表形式で表示する。
被測定物となる部品を区別するための情報(製品名、品番、測定部位 等)を特定情報とする。
特定情報入力欄104は、測定結果と結びつける前記特定情報を入力することができる欄である。
測定開始ボタン105は、押すことで測定を開始できる。
メッセージエリア106は、装置の状態や、測定者が行うべき手順を説明するメッセージを表示する領域である。
以上、蛍光X線分析装置200の構成についての説明である。
次に、蛍光X線分析装置200の動作を説明する。図4は測定作業の流れをフローチャートで表したものである。領域S113は、分析装置が自動的に動作する範囲である。
ステップS101では、測定者が測定試料を測定位置に設置する。試料によっては形状が転がりやすく、従来は測定者が接着テープなどで簡易的に固定することがなされていた。本発明においても、ある程度の試料の移動を抑えるための固定は有効である。
ステップS102では、測定者が、撮像部209の画像が鮮明に見えるように照明210の強度を調整する。撮像部209の画像は一次X線204の照射領域を確認する目的でも使われるため、被測定物205のどの部分が測定対象になるか、できるだけ識別しやすい照明強度が必要である。識別しやすい照明強度は被測定物の材質や表面処理、表面状態によるところが大きいが、同類の試料であればほぼ同じ照明強度で識別できる。
ステップS103では、測定の直前に撮像部210が試料の画像Aを撮影する。この画像Aは、データとして測定が終了するまでの間、一時的に演算機202のメモリに記憶される。この後、ステップS104への移行は装置によって自動的に行われ、測定者にとっては一度の操作でS104まで移行させることになる。
ステップS104では、被測定物205に対する蛍光X線分析が開始される。具体的には、X線発生部203が被測定物205に対してX線を照射し始め、被測定物205から発せられる蛍光X線を検出部207が検出し始める。演算機202では、検出された蛍光X線のスペクトル等に基づいて、被測定物205の含有元素の濃度を定量分析する。この処理は測定が終了する前であってもリアルタイムに可能であり、処理の負荷によって1秒間隔あるいは10秒間隔で演算を行い、表示部208に表示する。
ステップS105では、測定中に所定の時間毎に撮像部210が被測定物205の画像Bを撮影する。この一連の画像Bは、データとして一時的に演算機202のメモリに記憶される。
ステップS106では、画像AとBのデータの比較を行い被測定物の移動があったか否かの判定を行なう機構の動作となる。比較のアルゴリズムは、AとBの各画素の輝度値を、RGBの各チャンネルごとに差をとり、その絶対値の合計値を全ての画素について積算し、この合計値があらかじめ決められた値を上回った場合は画像AとBに差があると判定する。
ただし、照明強度の変動や装置由来の微小振動の影響で、映像の見た目が変化し、X線の照射領域としては変化していないにも関わらず、すぐに警告が生じてしまうのを防ぐため、試料像Bは過去数フレームの映像について差を演算して平均をとる、あるいは、所定数の過去フレームの映像の輝度値の平均との差を演算することによって、外乱の影響を低減する処理を加える場合もある。
合計値と比較する値は、撮像部210の画素数、照明強度によって異なる値が設定される。図12には、例としてボールペンを被測定物としたときの画像データ701と、分析装置が揺れて被測定物が動いてしまったときの、画像比較における輝度値の差の絶対値を画像にしたもの702を並べて示した。
ステップS107では、画像AとBのデータ比較結果に基づき、処理が分岐する。差があると判断された場合は、S111に移行する。
ステップS108では、測定終了条件であるか否かによって分岐する。測定終了条件でなければ、S104に戻り、測定を継続する。前記測定終了条件は、通常、測定開始からの時間が所定の時間以上になったときであるが、被測定物の性質によって、蛍光X線の強度から理論的に演算される誤差に基づき、それが一定の閾値以下になった時点をもって終了させる高速測定を行うことでもよい。
ステップS109では、測定結果を演算機202に記録する。
ステップS110では、測定者が次の試料を持っているか否かで分岐する。次の試料があれば、S101に進み、再度試料の設置から始める。次の試料がなければ、測定作業を終了する。
ステップS111では、被測定物が動いたことを分析装置が測定者に警告する。このときの自動動作パターンは下記の2通りあり、どちらを選ぶかは測定者あるいは運用責任者が測定に先立って設定しておくことが出来る。
一つ目の自動動作パターンは、表示部203において警告を発するのみで、測定は中断せずに続けるものである。警告は、ソフトウェアの設定によって、ブザー音や、シグナルタワーなどの外部灯などによる通知への変更も出来る。
二つ目の自動動作パターンは、試料の動きを検出した瞬間に測定を停止し、警告を生じるものである。表示部203が警告を表示すると共に、測定機が測定者の応答を待つ状態になる。一つ目のパターンと同じく、警告は他の通知手段への変更も出来る。測定者は、ステップS703に戻り測定をやり直す。
ステップS112では、設定された前記自動動作パターンによって分岐する。前記一つ目の動作パターンの場合はS108に進む。前期二つ目の自動動作パターンの場合は、S113に進み、それまでの測定結果を破棄してS101に戻り、試料の設置をし直す。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2における蛍光X線分析装置(測定部)300の概略構成図である。構成は、データベース312と、遠隔の操作端末313の中の表示部314と入力部315が追加されていることを除けば、実施の形態1と同じである。
測定結果に関わる測定日時、分析結果、測定者、添付ファイルなどの情報を測定情報とする。
データベース312は、前記特定情報と、前記測定情報を結びつけ、管理者が閲覧・編集するために、実施の形態1に追加されるものである。前記品番や名称や文字列は特定情報として入力部301から入力され、測定終了時にデータベース312に格納される。管理者は遠隔の操作端末313からデータベース312の中身を閲覧し、前記測定情報を参照することが出来る。
遠隔の操作端末313は、装置から離れたところでの測定情報の閲覧、編集に使用される。遠隔の操作端末313は、データベース312の内容の閲覧・操作するものである。
次に、蛍光X線分析装置300の動作を説明する。図6は測定作業の流れをフローチャートで表したものである。
蛍光X線分析装置300の動作は以下の点を除いて実施の形態1と同じである。
ステップS202では、測定者が特定情報を入力する。照明210からは、特定情報に基づき、データベースに記録されている、最後に測定した同じ特定情報で使用した照明強度で照明光が発せられ、被測定物205のX線が照射される付近を明るくする。この照明の強度は、自動的に設定されるが、測定者が任意に変更することもできる。
また、ステップS211では、警告が表示部308に表示されるが、データベースを介して遠隔から監視している者が遠隔の表示部314を介して警告を受け取ることも出来る。また、測定者が、再測定は必要ないと判断した場合には測定を継続することもできるが、測定者が測定再開をできる権限を持っている必要があり、リスクのある判断をする権限を持たない測定者は、必ず再測定をしなければならない。
前記測定者の権限は、ソフトウェアのユーザー管理機能によって実現され、前記データベースにより集約管理され、運用責任者によって設定される。測定者は装置を使い始めるときにログインを行い、自分のアカウントの権限の範囲内で操作が可能である。
(実施の形態3)
次に、蛍光X線分析装置(測定部)400の実施の形態3について説明する。
図7は、蛍光X線分析装置400の概略構成図である。構成は、試料ステージ412が加わったことを除けば、実施の形態1と同じである。
試料ステージ412は、電動モータによるアクチュエータによりXYZ3軸方向に駆動することが出来、被測定物405を載置して、測定箇所を動かすための構成部分である。試料ステージ412は、被測定物を複数並べることが出来、測定をそれぞれ自動で行うことで、複数試料の自動測定が可能である。
次に、蛍光X線分析装置400の動作を説明する。図8は測定作業の流れをフローチャートで表したものである。
蛍光X線分析装置400の動作は以下の点を除いて実施の形態1と同じである。
範囲S316は、分析装置が自動的に動作する範囲を示す。
ステップS302では、測定者が、一度に自動測定しようとしている複数の被測定物の分析条件と特定情報を入力する。前記分析条件はステージの座標を含み、被測定物の数だけ異なるものを用意する。
S303では、照明210の照明強度を設定する。一連の自動測定で使用される照明強度は一定であるので、測定者は、被測定物全体の状態を見て、適切な照明強度を判断する。
S304では、S302で入力されたステージ座標に基づき、ステージ412を移動する。
S315では、測定結果を破棄するが、実施の形態1とは異なり測定者が試料の設置をやりなおすことはできないので、当該試料の測定を諦め、S304で次の試料へ移る。この場合、後から試料状態の変化があったことがわかるように、当該試料の結果はエラーとして保存される。
本実施の形態では、実施の形態1と比べると、装置が自動的に動作する範囲S316が広く、測定者の負担が少ないことに注意されたい。
また、実施の形態1に対して実施の形態2で追加された機能は、本実施の形態に適用することも可能である。
(実施の形態4)
次に、蛍光X線分析装置(測定部)500の実施の形態4について説明する。
図9は、蛍光X線分析装置500の概略構成図である。構成は、サンプルホルダー516、サンプル測定位置517、サンプルトレイ518、サンプルチェンジャー519が加わったことを除けば、実施の形態2と同じである。
サンプルホルダー516は、一定の容積をもつ容器であり、粒状、粉状の被測定物505を収容したまま蛍光X線分析を行うためのものである。サンプルホルダー516は、被測定物に対する一次X線の照射や、二次X線を阻害しないように設計されている。
サンプル測定位置517は、サンプルホルダー516を設置できるように寸法が設計された装置の部位である。サンプル測定位置517はサンプルホルダー516を設置したときに分析が適切にできるように位置が決められている。
サンプルトレイ518は、サンプルホルダー516を多数並べることができる専用の置き場である。置き場にはサンプル番号が振られており、測定者は分析条件としてどのサンプル番号のサンプルホルダーをサンプル測定位置まで運搬して測定するかを指定することができる。
試料交換機構であるサンプルチェンジャー519は、サンプル置き場518とサンプル測定位置517の間で試料交換を行うロボットであり、サンプルホルダー516を把持したり、離したりすることのできるアームを使って試料交換を行う。サンプルチェンジャー519を用いて試料交換を自動で行うことで、複数試料の自動測定が可能である。
次に、蛍光X線分析装置500の動作を説明する。図9は測定作業の流れをフローチャートで表したものである。
蛍光X線分析装置500の動作は以下の点を除いて実施の形態1と同じである。
範囲S416は、分析装置が自動的に動作する範囲を示す。
ステップS402では、測定者が、一度に自動測定しようとしている複数の被測定物の分析条件と特定情報を入力する。前記分析条件はサンプルトレイのサンプル番号を含み、被測定物の数だけ異なるものを用意する。
S403では、S402で入力されたサンプルトレイのサンプル番号に基づき、サンプルホルダー516を交換する。照明510からは、特定情報に基づき、データベースに記録されている、最後に測定した同じ特定情報で使用した照明強度で照明光が発せられ、被測定物505のX線が照射される付近を明るくする。
S415では、測定結果を破棄するが、実施の形態2とは異なり測定者が試料の設置をやりなおすことはできないので、当該試料の測定を諦め、S403で次の試料へ移る。この場合、後から試料状態の変化があったことがわかるように、当該試料の結果はエラーとして保存される。
本実施の形態では、形態3と同様に、実施の形態2と比べると、装置が自動的に動作する範囲S416が広く、更に測定者の負担が少ないことになる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について、図11を用いて説明する。
図11は、実施の形態4の蛍光X線分析装置500における測定作業の示すフローチャート(図10)のS407〜S409ならびにS413〜S415における、試料が動いたか否かについての判断を、測定後に試料像の撮影S407を行うようにしたものを示す図である。従って、符号等は、図10と同様である。
このように、測定中の試料像の取得による場合以外に、測定後の試料像から試料が動いたか否かを判断することもできる。また、これは、前述の実施の形態1〜3に対しても同様に適応することが可能である。
以上のように、本発明によれば、蛍光X線分析機に被測定物の測定部位画像を取得する撮像部を備えている場合は、蛍光X線分析機の制御部に本発明を適用することで(例えば、制御用コンピュータに画像処理のソフトウェアとして)、大きなコスト増や設計の変更無しに当該機能を追加できる。
また、本発明の応用分野の蛍光X線分析装置は、一例としては、様々な素材から構成される電気・電子機器に用いられる部品に混入する環境負荷物質の分析に適している。
なお、本発明は、以上に記載した内容に固定されるものではなく、本発明の技術思想と同様の思想に基づく技術に及ぶことは言うまでもない。
101 ライブ画像
102 スチル画像
103 分析結果表示
104 特定情報入力欄
105 測定開始ボタン
106 メッセージエリア
200、300、400、500 蛍光X線分析装置(測定部)
312、512 データベース
313、513 遠隔の管理端末
314、514 遠隔の管理端末上の表示部
315、515 遠隔の管理端末上の入力部
412 試料ステージ
519 サンプルチェンジャー

Claims (15)

  1. 試料ステージ上の被測定物にX線源からのX線を照射し、前記被測定物から発生する蛍光X線を測定することで、前記被測定物の構成元素を分析する蛍光X線分析装置であって、
    必要な情報を入力する入力部と、
    前記被測定物の測定部位画像を取得する撮像部と、
    前記入力部からの入力情報および前記撮像部で取得した画像を処理・保存する演算部と、を備え、
    当該演算部が、前記撮像部が取得した前記被測定物の測定領域を含む測定開始の直前の第一の画像と、該第一の画像に対応する位置の測定時に所定時間毎に取得する第二の画像のうち最新の画像とから、前記演算部により求めたそれら2つの画像の被測定物の位置状態に基づくそれぞれの特性値の差の値を、予め定めた基準値と比較することで前記被測定物の移動の有無を判定する移動判定機構を備えたことを特徴とする蛍光X線分析装置。
  2. 前記被測定物の位置状態に基づく特性値が、前記画像の各画素の輝度値である請求項1に記載の蛍光X線分析装置。
  3. 前記第二の画像が、前記第一の画像に対応する位置の測定終了後に取得するものである請求項1又は2に記載の蛍光X線分析装置。
  4. 前記第二の画像が、その判定時点を含む過去の複数のフレームであって、
    前記特性値の差の値が、前記第一の画像と複数の前記第二の画像それぞれとの差の平均値である請求項1又は2に記載の蛍光X線分析装置。
  5. 前記入力部への入力内容、前記撮像部による取得した画像及び前記演算部で処理した結果を表示する表示部を備え、
    当該表示部は、前記移動判定機構による判定結果を表示する請求項1乃至4のいずれかに記載の蛍光X線分析装置。
  6. 前記移動判定機構による判定結果を受けて警告音を発する警告音発生器を備えた請求項1乃至5のいずれかに記載の蛍光X線分析装置。
  7. 前記移動判定機構による判定結果を受けて発光する発光装置を備えた請求項1乃至6のいずれかに記載の蛍光X線分析装置。
  8. 前記演算部が通信端子を備え、
    前記移動判定機構による判定結果を、当該通信端子を介して遠隔位置に配置した第2の演算部に配信する通信機能を備えた請求項1乃至7のいずれかに記載の蛍光X線分析装置。
  9. 前記試料ステージが複数の被測定物を載置可能な構造を有し、
    1又は複数の前記被測定物それぞれの1又は複数の指定した測定位置に対して、前記X線源のX線の出射位置を順次相対的に位置合わせすることが可能な駆動機構を備えた請求項1乃至8のいずれかに記載の蛍光X線分析装置。
  10. 前記駆動機構が、前記移動判定機構が前記被測定物に移動があったと判定した際に、その測定点の測定を中断して、次の被測定物の所定の測定位置に位置合わせが可能な請求項9に記載の蛍光X線分析装置。
  11. 前記被測定物が収納された試料容器を複数格納する試料収容部と、
    前記被測定物を当該試料容器と共に前記試料収容部から前記試料ステージの所定位置へ相互に移動可能な試料交換機構と、
    を備えた請求項1乃至8のいずれかに記載の蛍光X線分析装置。
  12. 前記試料交換機構が、前記移動判定機構が前記被測定物に移動があったと判定した際に、その測定点の測定を中断し、その被測定物を前記試料収容部へ退避させると共に次の被測定物を前記試料収容部から前記試料ステージへ移動させる請求項11に記載の蛍光X線分析装置。
  13. 被測定物にX線を照射し、前記被測定物から発生する蛍光X線を測定することで、前記被測定物の構成元素を分析する蛍光X線分析方法であって、
    測定直前の前記被測定物の画像を撮像する第一の撮像工程と、
    所定時間のX線の照射による蛍光X線分析を行う測定工程と、
    前記測定工程において所定時間毎に前記被測定物の画像を撮像する第二の撮像工程と、
    前記第一の撮像工程により取得した画像と、前記第二の撮像工程により取得した画像のうち1又は複数の画像と、を比較して試料の移動の有無を判定する移動判定工程と、を有することを特徴とする蛍光X線分析方法。
  14. 被測定物にX線を照射し、前記被測定物から発生する蛍光X線を測定することで、前記被測定物の構成元素を分析する蛍光X線分析方法であって、
    測定直前の前記被測定物の画像を撮像する第一の撮像工程と、
    所定時間のX線の照射による蛍光X線分析を行う測定工程と、
    前記測定工程終了後に前記被測定物の画像を撮像する第二の撮像工程と、
    前記第一の撮像工程により取得した画像と、前記第二の撮像工程により取得した画像のうち1又は複数の画像と、を比較して試料の移動の有無を判定する移動判定工程と、を有することを特徴とする蛍光X線分析方法。
  15. 前記移動判定工程の画像の比較が、各画像の各画素の輝度値の比較である請求項13又は14に記載の蛍光X線分析方法。
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