JP2013217325A - 車両用内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、倍力装置の状態に関わらず内燃機関を良好に始動させることができる車両用内燃機関の制御装置を提供することを目的としている。
【解決手段】このため、内燃機関へ供給する吸気量を調整する吸気量調整弁を備えた吸気装置と、吸気装置と定圧室とが接続された倍力装置を備えた制動装置とを備えた車両用内燃機関の制御装置において、制御装置は定圧室から前記吸気装置への空気の移動を検出する流量検出手段を備え、内燃機関の始動時に流量検出手段が空気の移動を検出し定圧室の負圧が不足すると判断したとき吸気量調整弁の開度を負圧が十分なときと比較して小さくなるように制御し、且つ負圧が不足するほど開度が小さくなるように制御する吸気量補正手段を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は車両用内燃機関の制御装置に係り、特に車両に適用される内燃機関の制御装置であって、制動装置の状態に応じて適切な吸気量となるように吸気調整弁を制御する車両用内燃機関の制御装置に関するものである。
従来、この種の車両用内燃機関の制御装置においては、車両のブレーキ(「制動装置」ともいう。)のマスターバック(「倍力装置」ともいう。)からの負圧要求があった場合に、目標負圧値を算出し、この算出値に応じてスロットルバルブ(「吸気調整弁」ともいう。)を制御する内燃機関の吸気制御装置が開示されている。(以下の特許文献1参照。)
この特許文献1によれば、マスターバックの負圧要求が小さい場合に、要求された負圧の大きさに応じてスロットルバルブの開度を調整するので、必要なだけの吸気負圧が発生し、この状態で可変バルブ機構を制御して可能な限り吸入空気量制御を行うことができるとしている。
特開2003−49673号公報
ところで、従来の車両内燃機関の制御装置において、制動装置の倍力装置は、定圧室内の負圧が不足する場合、即ち、定圧室内の負圧が大気圧に近くなる場合がある。
このような状態で、内燃機関を始動すると、倍力装置内の空気が吸気装置内に流入し、内燃機関の始動に影響を及ぼす場合がある。
具体的言えば、内燃機関は始動時にアイドル運転時より多目の燃料噴射を行うように設定している。
この設定の理由としては、内燃機関の始動初期時には、エンジン回転数が弱く、十分な吸気を行うことができないため、その分燃料を多目に供給して爆発させるためである。
ところが、上記のように倍力装置から空気が流入すると、吸気装置内の吸気量が通常より多くなってしまい、多目に供給される燃料と混合され、過度にエンジン回転数が上昇してしまう、所謂、吹け上がり現象(図3(a)の破線部分参照。)が発生する虞がある。
この吹け上がりが発生すると、内燃機関の始動時の燃費に悪影響を及ぼすという不都合がある。
追記すれば、前記内燃機関の始動時に倍力装置の定圧室内の負圧、つまりブレーキマスターバック内の負圧(以降「ブレーキ負圧」と呼ぶ。)が無い、もしくは不足しているとき、クランキングを開始して吸気装置の吸気マニホルド(「インマニ」ともいう。)内の圧力がブレーキマスターバック内の圧力より低下すると、吸気マニホルドとブレーキマスターバック間にある一方向弁(「開閉弁」ともいう。)であるチェックバルブが開放され、ブレーキマスターバック内の空気が吸気マニホルド内に流入してしまう。
この空気が流入するような場合、前記チェックバルブが閉鎖している状態と比較して、内燃機関の燃焼室内に入る空気量が増加するため、始動直後にエンジン回転数が吹け上がり、未燃HCが大量に排出されてしまう。
また、チェックバルブが開いていると空気量は増加するが、燃料噴射量はチェックバルブの状況によらず一定のため、燃焼室内がリーンになり、初爆の遅れ等の始動不良が発生してしまう。
そのため、現状では、上述したように予め燃料噴射量を多目に設定せざるを得ず、排気ガス悪化の一因となっているものである。
この発明は、上記の問題に鑑みて成されたものであり、倍力装置の状態に関わらず内燃機関を良好に始動させることができる車両用内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、内燃機関へ供給する吸気量を調整する吸気量調整弁を備えた吸気装置と、この吸気装置と定圧室とが接続された倍力装置を備えた制動装置とを備えた車両用内燃機関の制御装置において、前記制御装置は前記定圧室から前記吸気装置への空気の移動を検出する流量検出手段を備え、前記内燃機関の始動時に前記流量検出手段が空気の移動を検出し前記定圧室の負圧が不足すると判断したとき前記吸気量調整弁の開度を前記負圧が十分なときと比較して小さくなるように制御し、且つ前記負圧が不足するほど前記開度が小さくなるように制御する吸気量補正手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、内燃機関の始動時において、定圧室の負圧が不足し定圧室内の空気が吸気装置へ供給された場合であっても、吸気量調整弁の開度が小さく制御されるため、内燃機関の吹け上がりを防止することができる。
また、この吸気量調整弁の開度は、内燃機関始動時における定圧室の負圧が不足するほど開度が小さくなるように制御されるため、定圧室がどのような負圧であっても内燃機関へ供給される吸気量が適切な量となるように吸気量調整弁を制御することができる。
従って、最適な燃焼状態に調整され燃費が向上する。
図1はこの発明の第1実施例を示す車両用内燃機関の制御装置の制御用フローチャートである。(実施例1) 図2は車両用内燃機関の制御装置のシステム図である。(実施例1) 図3は車両用内燃機関の制御装置の制御用タイムチャートを示し、(a)はエンジン回転数のタイムチャート、(b)は制御バイパスエア量のタイムチャート、(c)はインマニ圧力のタイムチャート、(d)は空燃比(「A/F」)のタイムチャートである。(実施例1) 図4はこの発明の第2実施例を示す車両用内燃機関の制御装置の制御用フローチャートである。(実施例2)
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図3はこの発明の第1実施例を示すものである。
図2において、1は車両用内燃機関の制御装置、2は内燃機関である。
前記車両用内燃機関の制御装置1は、前記内燃機関2へ供給する吸気量を調整する吸気量調整弁3を備えた吸気装置4を備えている。
この吸気装置4は、吸気系の上流側から順次配設される吸気管5と吸気マニホルド6とを備え、吸気管5の途中にはアクチュエータ7により開閉駆動される前記吸気量調整弁3を備え、この吸気量調整弁3の下流側かつ前記吸気マニホルド6の上流側部位にサージタンク8を備えている。
そして、前記吸気管5と吸気マニホルド6とによって、吸気通路9を形成している。
また、前記車両用内燃機関の制御装置1は、前記内燃機関2の直上流の前記吸気通路9に燃料噴射弁やデリバリパイプなどからなる燃料噴射装置10を配設している。
更に、前記車両用内燃機関の制御装置1は、前記内燃機関2からの排気ガスを排出する排気装置11を備えている。
この排気装置11は、排気系の上流側から順次配設される排気マニホルド12と排気管13とを備え、この排気管13の途中には触媒14を備えている。
そして、前記排気マニホルド12と排気管13とによって、前記排気通路15を形成している。
また、前記車両用内燃機関の制御装置1は、図2に示す如く、前記吸気装置4と定圧室16とが接続された倍力装置17を備えた制動装置18と、前記定圧室16の負圧検出位置19aまたは吸気装置4の負圧検出位置19bにおいて負圧を検出する負圧検出器19とを備えている。
つまり、前記倍力装置17の定圧室16は、一方向弁(「開閉弁」ともいう。)20を介設した連通管21によって前記吸気マニホルド6のサージタンク8に接続されるとともに、ブレーキペダル22を連結している。
また、前記一方向弁20は、例えばダイアフラムを用いた差圧開閉式の弁体か、あるいはソレノイドコイルを用いた電子制御式の開閉弁として構成される。
前記一方向弁20が差圧開閉式である場合、一方向弁20は前記定圧室16と前記吸気装置4との間に所定の圧力差が生じると、ダイアフラムが移動を開始し、定圧室16と吸気装置4とを連通させるようになっている。
このダイアフラムには、所謂位置検出器(ホール素子等を用いる。)が取り付けられており、この位置検出器の出力値により一方向弁20の開閉状態を後述の流量検出手段24が検出し、吸気量補正手段23に備えられたメモリにフラグメントとして記録するように構成される。
一方、前記一方向弁20が電子制御式である場合、流量検出手段24は負圧検出器19の検出値に基づき、ソレノイドコイルを駆動させて一方向弁20を開弁させ、定圧室16と吸気装置4とを連通させるようになっている。
前記一方向弁20の開閉状態は、流量検出手段24がソレノイドの通電状態を検出することで判断され、メモリに記録される。
前記車両用内燃機関の制御装置1は、前記定圧室16から前記吸気装置4への空気の移動を検出する流量検出手段24を備え、前記内燃機関2の始動時に前記流量検出手段24が空気の移動を検出し前記定圧室16の負圧が不足する判断したとき前記吸気量調整弁3の開度を前記負圧が十分なときと比較して小さくなるように制御し、且つ前記負圧が不足するほど前記開度が小さくなるように制御する前記吸気量補正手段23を備える構成とする。
詳述すれば、この吸気量補正手段23は、前記一方向弁20の開弁状態又は前記定圧室16の負圧検出位置19aあるいは前記吸気装置4の負圧検出位置19bにおいて負圧を検出する前記負圧検出器19の負圧検出信号を入力し、前記内燃機関2の始動時に前記定圧室16の負圧が不足しているか否かを判断する。
追記すれば、具体的には、前記流量検出手段24は、前記一方弁20の開弁状態をフラグメントにより検出するか、または、前記負圧検出器19の値に基づいて開弁しているか否かを推定する。このとき、負圧検出器19は、前記吸気装置4あるいは前記定圧室16に設置されており、いずれか一方の負圧が閾値を超えた場合に、開弁状態にあると推定し、判断を下すものである。
そして、前記定圧室16の負圧が不足している場合には、前記吸気量補正手段23によって前記アクチュエータ7を駆動し、前記定圧室16の負圧が不足しておらず十分なときの前記吸気量調整弁3の開度に対して、前記吸気量調整弁3の開度が小さくなるように制御する。
このとき、前記吸気量補正手段23は、前記定圧室16の負圧が不足するほど前記吸気量調整弁3の開度が小さくなるように制御するものである。
このため、前記内燃機関2の始動時において、前記定圧室16の負圧が不足し定圧室16内の空気が前記吸気装置4へ供給された場合であっても、前記吸気量調整弁3の開度が小さく制御されるため、内燃機関2の吹け上がりを防止することができる。
また、この吸気量調整弁3の開度は、前記内燃機関2の始動時における前記定圧室16の負圧が不足するほど開度が小さくなるように制御されるため、定圧室16がどのような負圧であっても内燃機関2へ供給される吸気量が適切な量となるように吸気量調整弁3を制御することができる。
従って、最適な燃焼状態に調整され燃費が向上する。
前記吸気量補正手段23は、図2に示す如く、例えば前記流量検出手段24を内蔵し、この流量検出手段24が吸気装置4へ空気の移動が無いと判定したとき、吸気量補正制御を解除する構成とする。
つまり、前記流量検出手段24は、前記倍力装置17の定圧室16と吸気装置4、すなわち、前記吸気マニホルド6のサージタンク8とを接続する前記連通管21の途中に配設した前記一方向弁20の開閉状態又は前記負圧検出器19によって、倍力装置17の定圧室16から吸気装置4への空気の移動の有無を判断する。
このため、上述した吸気量補正制御による吹け上がり防止の効果のみでなく、以下の効果も奏することができる。
つまり、この吸気量補正制御が継続して実行された場合に、アイドリング回転数が低下し、前記内燃機関2のエンジン回転数が不安定な状態となる傾向にある。
そこで、上記のとおり前記流量検出手段24による制御を行うことで、流量検出手段24は前記定圧室16から前記吸気装置4への空気の移動が無いと判断したときに、前記吸気量補正手段23による吸気量補正制御を解除するため、吸気量補正制御をアイドリング回転数が落ち込む前に解除することができ、その後円滑にアイドリング回転数へ移行することができる。
従って、吹け上がりを防止した後、円滑にアイドリング回転数へと移行することができ、エンジン回転数の低下を招くことが無い。
また、前記流量検出手段24は、前記空気の移動が無いとする判定を実際に空気の移動が無くなるより、早い時期に行う構成とする。
このため、上記のように構成すれば、実際に空気の移動が無くなってから、吸気量補正制御が解除され吸気量が増大するまでの期間に前記吸気装置4内の空気が不足することを防止できる。
即ち、上述した前記流量検出手段24による制御では、流量検出手段が空気の移動が無いと判定し吸気量補正制御を解除するため、アイドリング回転数が落ち込むことが無くなり、吸気量補正制御の解除後に円滑にアイドリング回転数へと移行することができる。
このとき、流量検出手段24が空気の移動が無いと判断し吸気量補正制御を解除し、さらに前記吸気量調整弁3が所定の開度へ移行するまでの間に、吸気量が低下する可能性がある。
そこで、実際に空気の移動が無くなる時期を予め実験等で求めておき、この実験値と比較して、前記流量検出手段24の空気が無いと判定する判定時期を早い時期に設定することで、前記吸気量調整弁3が所定の開度となり、十分な吸気量が供給される時期に、前記定圧室16から前記吸気装置4への空気の移動が無くなる様に構成することで、吸気量の低下を抑制することができる。
更に、前記車両用内燃機関の制御装置1の前記流量検出手段24による流量補正制御は、前記定圧室16の負圧が十分であるとき、空気の移動が無いと判定する構成とする。
つまり、流量補正制御の際に、前記流量検出手段24は定圧室16内の負圧が十分な状態、つまり内圧が所定値以下であるか否かを判定し、内圧が所定値以下の場合に、空気の移動が無いと判定する。
そして、前記流量検出手段24の判定に基づいて、前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除するものである。
このため、上述した吸気量補正制御による吹け上がり防止の効果のみでなく、以下の効果も奏することができる。
つまり、この吸気量補正制御が継続して実行された場合に、アイドリング回転数が低下し、前記内燃機関2のエンジン回転数が不安定な状態となる傾向にある。
そこで、上記のとおり前記流量検出手段24による制御を行い、前記定圧室16内の負圧が十分な状態、つまり内圧が所定値以下であるか否かの判定に基づいて、流量検出手段24が前記定圧室16から前記吸気装置4への空気の移動が無いと判断したときに、前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除するため、この吸気量補正制御をアイドリング回転数が落ち込む前に解除することができ、その後円滑にアイドリング回転数へ移行することができる。
従って、吹け上がりを防止した後、円滑にアイドリング回転数へと移行することができ、エンジン回転数の低下を招くことが無い。
また、前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除する方策としては、上述した前記定圧室16の負圧の値のみでなく、例えば、前記定圧室16の負圧変移量が所定値以下であるか否かによって、空気の移動を判定する構成とすることも可能である。
つまり、前記車両用内燃機関の制御装置1の前記流量検出手段24による流量補正制御は、前記定圧室16の負圧変位量が少なく、所定値以下、すなわち、内圧の変化量が所定値以下であるか否かを判定し、内圧の変化量が所定値以下の場合に、空気の移動が無いと判定する。
そして、前記流量検出手段24の判定に基づいて、前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除するものである。
このため、上述した吸気量補正制御による吹け上がり防止の効果のみでなく、以下の効果も奏することができる。
つまり、この吸気量補正制御が継続して実行された場合に、アイドリング回転数が低下し、前記内燃機関2のエンジン回転数が不安定な状態となる傾向にある。
そこで、上記のとおり前記流量検出手段24による制御を行い、前記定圧室16内の負圧変位量が少なく、所定値以下、すなわち、内圧の変化量が所定値以下であるか否かの判定に基づいて、流量検出手段24が前記定圧室16から前記吸気装置4への空気の移動が無いと判断したときに、前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除するため、この吸気量補正制御をアイドリング回転数が落ち込む前に解除することができ、その後円滑にアイドリング回転数へ移行することができる。
従って、吹け上がりを防止した後、円滑にアイドリング回転数へと移行することができ、エンジン回転数の低下を招くことが無い。
換言すれば、前記流量検出手段24は、始動時、前記倍力装置17の定圧室16から前記吸気装置4への空気の移動の有無を、前記連通管21の途中に配設した一方向弁20の開閉状態によって判断することにより、吸気装置4と定圧室16間の一方向弁20の開閉状態に応じて、吸気量調整弁3のスロットル開度・燃料噴射量を変更している。
具体的には、一方向弁20が開いて前記倍力装置17の定圧室16から前記吸気装置4への空気の移動があると判断される場合に、以下の方策を行う。
(1)吸気量調整弁3のスロットル開度を小さくする。
(2)燃料噴射量を増加させる。
このため、吸気量調整弁3のスロットル開度を小さくすることにより、定圧室16内が負圧になり易くなり、負圧を確保することができ、かつ、エンジン回転数の吹け上がりを抑えることで、未燃HCの発生量を抑制することが可能となる。
また、燃料噴射量を増加させることにより、空気量が増えたことによるリーン化を抑制し、初爆の遅れ等の始動不良の発生を抑えることが可能となる。
更に、このような制御の採用により、前記一方向弁20が閉じているときの燃料噴射量を少なく設定することができるので、未燃HCの発生量の抑制に寄与できる。
次に、図1の前記車両用内燃機関の制御装置1の制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
この車両用内燃機関の制御装置1の制御用プログラムがスタート(101)すると、図示しないイグニッションスイッチがオンであるか否かの判断(102)に移行する。
そして、この判断(102)がYESの場合には、前記一方向弁20の開弁状態又は前記負圧検出器19の値である前記倍力装置17の定圧室16の負圧を取得する処理(103)に移行する。
判断(102)がNOの場合には、後述する吸気量補正制御解除の処理(107)に移行する。
また、前記一方向弁20の開弁状態又は前記負圧検出器19から前記倍力装置17の定圧室16の負圧を取得する処理(103)の後には、前記倍力装置17の定圧室16の負圧が不足しているか否かの判断(104)に移行する。つまり、この判断(104)においては、前記定圧室16の内圧が大気圧に近い状態になっているか否かを判断する。
前記倍力装置17の定圧室16の負圧が不足しているか否かの判断(104)において、判断(104)がNOの場合には、後述する吸気量補正制御解除の処理(107)に移行する。
判断(104)がYESの場合には、前記吸気量補正手段23によって吸気量補正制御を行う処理(105)に移行する。このとき、吸気量補正手段23によって吸気量補正制御は、前記内燃機関2の始動時に前記負圧が不足するとき前記吸気量調整弁3の開度を前記負圧が十分なときと比較して小さくなるように制御し、且つ前記負圧が不足するほど前記開度が小さくなるように制御している。
更に、前記吸気量補正手段23によって吸気量補正制御を行う処理(105)の後には、前記流量検出手段24の判定に基づいて、前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除するか否かの判断(106)に移行する。つまり、この判断(106)においては、流量補正制御の際に、前記流量検出手段24は定圧室16内の負圧が十分な状態、つまり内圧が所定値以下であるか否かを判定し、内圧が所定値以下の場合に、空気の移動が無いと判定する。そして、空気の移動が無いと判定した場合に、流量検出手段24の判定に基づいて、前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除する。または、流量補正制御の際に、前記定圧室16の負圧変位量が少なく、所定値以下、すなわち、内圧の変化量が所定値以下であるか否かを判定し、内圧の変化量が所定値以下の場合に、空気の移動が無いと判定する。そして、空気の移動が無いと判定した場合に、流量検出手段24の判定に基づいて、前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除する。
そして、上述の前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除するか否かの判断(106)において、判断(106)がNOの場合には、判断(106)がYESとなるまで、この判断(106)を繰り返し行う。
判断(106)がYESの場合には、前記吸気量補正手段23の吸気量補正制御を解除する処理(107)に移行し、その後に、前記車両用内燃機関の制御装置1の制御用プログラムのエンド(108)に移行する。
図4はこの発明の第2実施例を示すものである。
この第2実施例において、上述第1実施例のものと同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、前記流量検出手段の流量補正制御を、吸気量補正制御の開始から所定時間経過したとき、空気の移動が無いと判定する構成とした点にある。
すなわち、前記車両用内燃機関の制御装置の前記流量検出手段による流量補正制御は、吸気量補正制御の開始から所定時間経過したとき、空気の移動が無いと判定する。
つまり、流量補正制御の際に、前記流量検出手段は吸気量補正制御の開始から所定時間経過したか否かを判定し、所定時間経過したときに空気の移動が無いと判定する。
そして、前記流量検出手段の判定に基づいて、前記吸気量補正手段の吸気量補正制御を解除するものである。
図4の前記車両用内燃機関の制御装置の制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
この車両用内燃機関の制御装置の制御用プログラムがスタート(201)すると、イグニッションスイッチがオンであるか否かの判断(202)に移行する。
そして、この判断(202)がYESの場合には、前記一方向弁の開弁状態又は前記負圧検出器の値であるから前記倍力装置の定圧室の負圧を取得する処理(203)に移行する。
判断(202)がNOの場合には、後述する吸気量補正制御解除の処理(207)に移行する。
また、前記一方向弁の開弁状態又は前記負圧検出器から前記倍力装置の定圧室の負圧を取得する処理(203)の後には、前記倍力装置の定圧室の負圧が不足しているか否か、つまり、前記定圧室の内圧が大気圧に近い状態になっているか否かの判断(204)に移行する。
前記倍力装置の定圧室の負圧が不足しているか否かの判断(204)において、判断(204)がNOの場合には、後述する吸気量補正制御解除の処理(207)に移行する。
判断(204)がYESの場合には、前記吸気量補正手段によって吸気量補正制御を行う処理(205)に移行する。このとき、吸気量補正手段によって吸気量補正制御は、前記内燃機関の始動時に前記負圧が不足するとき前記吸気量調整弁の開度を前記負圧が十分なときと比較して小さくなるように制御し、且つ前記負圧が不足するほど前記開度が小さくなるように制御している。
更に、前記吸気量補正手段によって吸気量補正制御を行う処理(205)の後には、前記流量検出手段の判定に基づいて、前記吸気量補正手段の吸気量補正制御を解除するか否かの判断(206)に移行する。つまり、この判断(206)においては、流量補正制御の際に、前記流量検出手段は吸気量補正制御の開始から所定時間経過したか否かを判定し、所定時間経過したときに空気の移動が無いと判定する。そして、空気の移動が無いと判定した場合に、流量検出手段の判定に基づいて、前記吸気量補正手段の吸気量補正制御を解除する。
上述の前記吸気量補正手段の吸気量補正制御を解除するか否かの判断(206)において、判断(206)がNOの場合には、判断(206)がYESとなるまで、この判断(206)を繰り返し行う。
判断(206)がYESの場合には、前記吸気量補正手段の吸気量補正制御を解除する処理(207)に移行し、その後に、前記車両用内燃機関の制御装置の制御用プログラムのエンド(208)に移行する。
さすれば、上述した第1実施例記載の吸気量補正制御による吹け上がり防止の効果のみでなく、以下の効果も奏することができる。
つまり、この吸気量補正制御が継続して実行された場合に、アイドリング回転数が低下し、前記内燃機関のエンジン回転数が不安定な状態となる傾向にある。
そこで、上記のとおり前記流量検出手段による制御を行い、前記流量検出手段は吸気量補正制御の開始から所定時間経過したか否かの判定に基づいて、流量検出手段が前記定圧室から前記吸気装置への空気の移動が無いと判断したときに、前記吸気量補正手段の吸気量補正制御を解除するため、この吸気量補正制御をアイドリング回転数が落ち込む前に解除することができ、その後円滑にアイドリング回転数へ移行することができる。
従って、吹け上がりを防止した後、円滑にアイドリング回転数へと移行することができ、エンジン回転数の低下を招くことが無い。
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、この発明の実施例においては、一方向弁(「開閉弁」ともいう。)の開閉状態に応じて、吸気量調整弁のスロットル開度や燃料噴射量を変更する構成を説明したが、吸気量調整弁のスロットル開度や燃料噴射量だけでなく、点火時期等も変更する特別構成とすることも可能である。
さすれば、吸気量調整弁のスロットル開度や燃料噴射量のみでなく、点火時期等をも変更することによって、更に未燃HCの排出量を抑えることが可能となるものである。
1 車両用内燃機関の制御装置
2 内燃機関
3 吸気量調整弁
4 吸気装置
5 吸気管
6 吸気マニホルド
7 アクチュエータ
8 サージタンク
9 吸気通路
10 燃料噴射装置
11 排気装置
12 排気マニホルド
13 排気管
14 触媒
15 排気通路
16 定圧室
17 倍力装置
18 制動装置
19 負圧検出器
20 一方向弁(「開閉弁」ともいう。)
21 連通管
22 ブレーキペダル
23 吸気量補正手段
24 流量検出手段

Claims (6)

  1. 内燃機関へ供給する吸気量を調整する吸気量調整弁を備えた吸気装置と、この吸気装置と定圧室とが接続された倍力装置を備えた制動装置とを備えた車両用内燃機関の制御装置において、前記制御装置は前記定圧室から前記吸気装置への空気の移動を検出する流量検出手段を備え、前記内燃機関の始動時に前記流量検出手段が空気の移動を検出し前記定圧室の負圧が不足すると判断したとき前記吸気量調整弁の開度を前記負圧が十分なときと比較して小さくなるように制御し、且つ前記負圧が不足するほど前記開度が小さくなるように制御する吸気量補正手段を備えたことを特徴とする車両用内燃機関の制御装置。
  2. 前記流量検出手段が吸気装置へ空気の移動が無いと判定したとき、吸気量補正制御を解除することを特徴とする請求項1記載の車両用内燃機関の制御装置。
  3. 前記流量検出手段は、前記空気の移動が無いとする判定を実際に空気の移動が無くなるより、早い時期に行うことを特徴とする請求項2記載の車両用内燃機関の制御装置。
  4. 前記流量補正制御は、前記定圧室の負圧が十分であるとき、空気の移動が無いと判定することを特徴とする請求項2又は3記載の車両用内燃機関の制御装置。
  5. 前記流量補正制御は、前記定圧室の負圧変移量が所定値以下であるとき、空気の移動が無いと判定することを特徴とする請求項2又は3記載の車両用内燃機関の制御装置。
  6. 前記流量補正制御は、この吸気量補正制御の開始から所定時間経過したとき、空気の移動が無いと判定することを特徴とする請求項2又は3記載の車両用内燃機関の制御装置。
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