JP2013217197A - 差圧検出装置および内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出精度を向上させた差圧検出装置を提供するとともに、それを用いて燃費や出力あるいは排気浄化性能の低下を有効に抑制できる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】DPFユニットを通過するガスの通過前後の差圧を検出する差圧センサと、そのガスの通過停止による差圧消失を条件に、差圧センサの検出値に基づいて差圧センサのゼロ点補正値を算出するとともにその算出値を記憶する制御ユニットと、を備えた差圧検出装置であって、制御ユニットは、差圧の消失を条件に、差圧センサの検出値に対応する仮補正値を算出するとともに(ステップS15)、記憶済みのゼロ点補正値に対する仮補正値の偏差が予め設定された正常偏差領域内に入ることを条件に(ステップS17でYESの場合)、ゼロ点補正値を、仮補正値を基に算出した更新値に更新する(ステップS18)。
【選択図】図2

Description

本発明は、差圧検出装置および内燃機関の排気浄化装置に関し、特に差圧検出時におけるノイズ等の影響を抑えるようにした差圧検出装置とそれを備えた内燃機関の排気浄化装置に関する。
特定の機能を有するガス処理ユニットの入口側と出口側の圧力の差、すなわち、そのガス処理ユニットの前後差圧を差圧センサによって検出し、その差圧を基にガス処理ユニットやそれを用いる処理系の動作を制御する技術が従前より知られている。
例えば、内燃機関の排気浄化装置において、排出ガス中の粒子状物質の捕集機能を有するDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)等の排出ガス処理ユニットの前後差圧を差圧センサにより検出し、その検出差圧に基づいて排出ガス処理ユニットの目詰まりを抑制するよう再生処理を実行するものが、広く知られている。
この再生処理を実行する従来の差圧検出装置および内燃機関の排気浄化装置としては、例えば圧力センサの温度特性のばらつきや劣化等に対して、そのゼロ点補正値(ゼロ点のオフセット誤差を補正する補正値)を温度区分毎に学習記憶し、内燃機関の運転時のセンサ温度に対応する温度区分毎のゼロ点補正値に基づいて圧力センサの出力値を補正するようにしたものがある。この装置では、過去に実際に検出された圧力センサの出力値に基づいて算出されたゼロ点補正値を学習済みゼロ点補正値とし、現在の圧力センサ温度に対応する温度区分に学習済みゼロ点補正値が記憶されている場合にのみ、補正後出力値に基づいてDPFへ排気微粒子の堆積量を推定して再生制御の要否を判定するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、内燃機関のエンジンブレーキ時の燃料カット中に排気弁を閉弁させてDPFの前後差圧を消失させ、その差圧消失中に差圧センサから出力されるオフセット誤差を相殺可能なオフセット補正値を算出する一方、内燃機関の運転中における差圧センサの検出値が安定している(所定範囲内に収まる)ときのみ、差圧センサの検出値にそのときの温度におけるオフセット補正値を加算して、検出差圧を補正するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4534955号明細書 特開2009−264225号公報
しかしながら、上述のような従来の差圧検出装置および内燃機関の排気浄化装置にあっては、ゼロ点補正を行うための学習処理が差圧検出装置の差圧値に対するノイズ等の影響の有無に関係なく一律に実行されていたため、ゼロ点補正値がばらつき、DPF等の排出ガス処理ユニットにおける粒子状物質(パティキュレートマター;以下、PMともいう)の堆積量の推定精度が低下するおそれがあった。
すなわち、ゼロ点補正のための差圧センサの検出差圧に何らかの外乱入力により大きな誤差が生じていても、差圧検出期間中に差圧センサの検出値がある程度安定しているような場合には、その検出値がそのままゼロ点のオフセット誤差として学習され、誤ったゼロ点補正値が算出されてしまうことで、PM堆積量の推定精度が低下してしまうおそれがあった。なお、ここにいう外乱入力は、例えば差圧を変化させる要因となるアクチュエータ類の状態変化、車体側からの何らかの振動入力、差圧検出系やその電源回路における電気ノイズ等である。
そして、そのようにPM堆積量の推定精度が低下してしまった場合、再生処理の要否等のような作動状態の切替え時期を正確に判定できなくなり、再生処理等を実行する時間間隔(インターバル)が不適当なものとなってしまうことで、燃費や出力あるいは排気浄化性能の低下を招くことが懸念される。
そこで、本発明は、差圧センサの検出値に対するノイズ等の影響を除去可能な補正値算出処理を施すことによって、検出精度を向上させた差圧検出装置を提供するとともに、該差圧検出装置を用いて燃費や出力あるいは排気浄化性能の低下を有効に抑制することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供するものである。
本発明に係る差圧検出装置は、上記課題の解決のため、(1)ガス処理ユニットを通過するガスの該通過の前後の差圧を検出する差圧センサと、前記ガスの前記通過の停止による前記差圧の消失を条件に、前記差圧センサの検出値に基づいて前記差圧センサのゼロ点補正値を算出するとともに該算出したゼロ点補正値を記憶する制御ユニットと、を備えた差圧検出装置であって、前記制御ユニットは、前記差圧の消失を条件に、前記差圧センサの検出値に対応する仮補正値を算出するとともに、記憶済みの前記ゼロ点補正値に対する該仮補正値の偏差が予め設定された正常偏差領域内に入ることを条件に、前記ゼロ点補正値を、前記仮補正値を基に算出した更新値に更新することを特徴とする。
したがって、本発明に係る差圧検出装置では、記憶済みのゼロ点補正値に対する仮補正値の偏差が正常偏差領域から外れるときには、ゼロ点補正値が更新されないことになり、差圧センサの検出値に対するノイズ等の影響を除去可能な補正値算出処理が可能になる。その結果、差圧検出装置の差圧検出精度を高めることができる。
本発明の差圧検出装置においては、(2)前記制御ユニットは、前記差圧の消失中における前記差圧センサの検出値と、前記差圧消失条件が成立するときに前記差圧センサにより検出されるべき検出基準値との差から、前記仮補正値を算出するのが好ましい。
この場合、差圧センサの検出値は、ノイズ成分の誤差や検出系の経時劣化による誤差等を含んだ値となり、この差圧センサの検出値と検出基準値との差から算出される仮補正値は、従前のゼロ点補正値に相当するものとなる。したがって、その仮補正値の記憶済みのゼロ点補正値に対する偏差は、ノイズ成分の誤差の大小を的確に表すものとなり、ノイズ成分の誤差の影響が大きいときにはゼロ点補正値が算出されないことになる。
本発明の差圧検出装置においては、(3)前記制御ユニットは、前記偏差が前記正常偏差領域内に入ることを条件に、前記偏差の絶対値を縮小したなまし偏差値を算出し、記憶済みの前記ゼロ点補正値に前記なまし偏差値を加算した値を前記更新値として、前記ゼロ点補正値を更新することが好ましい。
この場合、毎回の偏差の算出を容易にしながらも、なまし偏差値を算出することで、ゼロ点補正値の急な変動を抑制しつつ、ゼロ点補正値を精度良く更新することができる。
上記(3)の構成を有する差圧検出装置においては、(4)前記制御ユニットは、前記偏差の絶対値を一定比率で縮小して前記なまし偏差値を算出するのがよい。
この場合、なまし偏差値の算出自体も容易化できる。
一方、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、(5)上記(1)〜(4)のいずれかの構成を有する差圧検出装置を備え、前記ガス処理ユニットが、内燃機関の排出ガスを通過させる排出ガス処理ユニットで構成される内燃機関の排気浄化装置であって、前記制御ユニットは、前記内燃機関の運転中であって前記差圧の非消失中であることを条件に、前記差圧検出装置の検出差圧に基づいて前記排出ガス処理ユニットの作動条件を変更することを特徴とするものである。
したがって、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置では、記憶済みのゼロ点補正値に対する仮補正値の偏差が正常偏差領域から外れるときには、ゼロ点補正値が更新されないことになり、差圧センサの検出値に対するノイズ等の影響を除去可能な補正値算出処理が可能になる。そして、内燃機関の運転中であって差圧の非消失中(差圧消失条件の不成立期間中)は、差圧検出装置の検出差圧に基づいて排出ガス処理ユニットの作動条件が的確に変更されることになる。
また、本発明の内燃機関の排気浄化装置は、(6)前記排出ガス処理ユニットが、前記排出ガス中の粒子状物質を捕集可能なフィルタ機能と、該捕集した粒子状物質を除去可能な再生機能とを有し、前記制御ユニットは、前記内燃機関の運転中であって前記差圧の非消失中であることを条件に、前記差圧検出装置の検出差圧に基づいて前記排出ガス処理ユニットの前記再生機能を発揮させるのが好ましい。
この場合、制御ユニットは、内燃機関の運転中であって差圧の非消失中、更新済みのゼロ点補正値を用いた差圧検出装置の検出差圧に基づいて排出ガス処理ユニットの再生の要否の判断を的確に実行させ、好適なインターバルで再生機能を発揮させることができる。
本発明によれば、記憶済みのゼロ点補正値に対する仮補正値の偏差が正常偏差領域から外れるときにはゼロ点補正値を更新しないようにして、差圧センサの検出値に対するノイズ等の影響を除去可能な補正値算出処理を実行するようにしているので、差圧検出精度を高めた差圧検出装置を提供することができる。そして、その差圧検出装置を用いて、ガス処理ユニットの作動条件の切替えの要否を正確に判定することで、燃費の悪化や排気浄化性能の低下を有効に抑制することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る差圧検出装置を備えた内燃機関の排気浄化装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る差圧検出装置のゼロ点補正値の算出処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る差圧検出装置を備えた内燃機関の排気浄化装置の概略構成図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る差圧検出装置を備えた内燃機関の排気浄化装置を示す図であり、本発明を差圧センサ付きの排出ガス処理ユニットを備えた多気筒内燃機関としてのディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)に適用した場合を例示している。
まず、構成について説明する。
図1に示す本実施形態のエンジン10は、複数、例えば4つの気筒11を有している。このエンジン10には、各気筒11内の燃焼室12に吸気通路13を通して空気を吸入させる吸気装置14と、燃焼室12内に燃料を噴射する燃料噴射ノズル15を有する例えばコモンレール式の燃料噴射装置(全体は図示せず)と、燃焼室12からの排出ガスを外部に排気させる排気装置17とが装備されている。また、図示しないが、エンジン10には、その排気の一部を吸気側に還流させ再循環させるEGR装置(排気再循環機構)と、排気装置17内の排気エネルギを利用して吸気装置14内の空気を圧縮し、エンジン10の各気筒11内の燃焼室12に空気を過給する排気ターボ過給機とが、装備されている。さらに、エンジン10には、燃焼室12に吸気通路13を通して空気を吸入させるときに開弁する吸気弁18と、燃焼室12からの排出ガスを排気装置17側に排出させるときに開弁する排気弁19とが、それぞれ設けられている。
吸気装置14は、詳細を図示していないが、吸気マニホールドと、それより上流側の吸気管と、吸気管の上流側でフィルタにより吸入空気を清浄化するエアクリーナと、排気ターボ過給機の吸入空気コンプレッサより下流側の吸気通路内で過給により昇温した吸入空気を冷却するインタークーラと、新気の吸入流量[g/s]を検出するエアフローメータと、エンジン10内への吸気流量を調整可能なディーゼルスロットル開度制御アクチュエータとによって構成されている。これらの構成自体は公知のものと同様である。
燃料噴射ノズル15を有する燃料噴射装置は、図外の燃料タンクから燃料を汲み上げる低圧燃料ポンプと、この低圧ポンプからの燃料を高圧の燃圧(燃料圧力)に加圧して吐出する高圧燃料ポンプと、その高圧燃料からの燃料が導入されるコモンレールとを備えている。そして、燃料噴射ノズル15は、コモンレールを通して供給される燃料を、後述する電子制御ユニット(以下、ECUという)50からの噴射指令信号に対応するタイミングおよび開度(デューティー比)で燃焼室12内に噴射するようになっている。
また、燃料噴射ノズル15は、例えば電磁駆動されるニードル弁で構成され、所定時間毎のパルス状の噴射指令信号に応じてその開度を制御されることによって、噴射指令信号に応じた噴射量の燃料(例えば軽油)を燃焼室12内に噴射・供給することができる。
なお、図1中で、燃焼室12は、ピストン21より上方側の各気筒11の内部に形成されており、ピストン21の同図中の上下方向への往復運動に伴ってクランク軸22が回転する。このクランク軸22の回転角度位置はクランク角センサ23によって検出され、図示しないアクセルペダルの踏込み率であるアクセル開度は、アクセル開度センサ24によって検出されるようになっている。
また、吸気弁18および排気弁19をクランク軸22の回転角に応じてそれぞれ開閉動作させるエンジン10の動弁機構35には、クランク軸22の回転に対するエンジン10の吸気弁18の開閉時期を変化させることができる吸気側可変バルブタイミング機構(以下、吸気側VVTという)36と、クランク軸22の回転に対するエンジン10の排気弁19の開閉時期を変化させることができる排気側可変バルブタイミング機構(以下、排気側VVTという)37と、が装着されている。
吸気側VVT36および排気側VVT37は、それぞれ公知のものであり、詳述な構成を説明しないが、例えば排気側VVT37は、公知の排気側のオイルコントロールバルブにより、内部の進角室および遅角室のうち一方にオイルを供給するとともに他方から排出させることで、図示しない排気カムシャフトと一体のベーンロータの相対的な角度位置を変化させ、排気弁19のバルブタイミングを可変制御するようになっている。また、動弁機構35には、排気側カムシャフトの回転角度位置信号を出力する排気カムポジションセンサが設けられている。
吸気側VVT36は、排気側VVT37と類似する構成を有しており、これらに対応する吸気側および排気側のオイルコントロールバルブの作動は、それぞれ対応するカムポジションセンサの検出情報等に基づき、ECU50によって制御されるようになっている。
排気装置17は、図示しない排気マニホールドと、それより下流側の排気通路31aを形成する排気管31と、排気管31に装着された酸化触媒32およびそれより下流側のDPFユニット33(排出ガス処理ユニット)と、を含んで構成されている。
酸化触媒32は、例えば白金触媒であり、排気中の一酸化窒素(NO)を酸化させて二酸化窒素(NO)を生成することができる。
DPFユニット33は、エンジン10の排気中に含まれる煤(SOOT)等の粒子状物質(PMという)を捕集するフィルタ機能を有している。また、DPFユニット33は、エンジン10の排気が再生温度範囲内にあるとき、内部に捕集されているPMを除去する再生機能を有している。
具体的には、DPFユニット33の再生機能は、例えば酸化触媒32を用いて排出ガス中の未燃燃料を酸化反応させ、DPFユニット33を例えば摂氏500〜600度程度の高温に昇温させることにより(あるいは更にDPFユニット33に担持されたNOx触媒等を用いることにより)、DPFユニット33内のPMを強制的に酸化除去する機能である。また、DPFユニット33に捕集されたPMの堆積量が所定量以上になったとき、エンジン10における燃料噴射条件を変更することで、その再生機能が選択的に発揮されるようになっている。
このDPFユニット33の再生機能は、後述するECU50(制御ユニット)によりエンジン10の燃料噴射条件を切替え制御することで、選択的に発揮されるようになっている。燃料噴射条件を切替え制御するとは、DPFユニット33に捕集されたPMの堆積量が所定量以上になったことを条件に、燃焼室12内へのポスト噴射を実行させたり、アフタ噴射またはリッチ燃料噴射を実行させたりすることであり、これらのうち少なくとも1つの燃料噴射(以下、単にポスト噴射等という)が実行されることによってエンジン10の排気温度が高められる。
ここにいうリッチ燃料噴射は、エンジン10で空燃比を通常よりリッチにした条件での燃料噴射であり、ポスト噴射は、燃料噴射時期をエンジン10の出力に寄与する時期より後に、例えば膨張行程の後期や排気行程中に実行する燃料噴射であり、アフタ噴射は、メイン噴射の直後に少量の燃料を噴射して完全燃焼させたり排出ガス温度を高めたりするものである。
酸化触媒32およびDPFユニット33は、例えばDPFユニット33内に捕集された粒子状物質(PM)を、酸化触媒32で生成された二酸化窒素を利用して、比較的低温の再生温度範囲内で酸化除去(C+2NO→CO+NO)することができるようになっている。なお、酸化触媒32およびDPFユニット33の再生処理方式は、前述したような特定の方式(二酸化窒素による酸化方式)に限定されるものではなく、従来の各種の再生方式を採用できるものであることはいうまでもない。
DPFユニット33には、DPFユニット33の前後差圧を検出する差圧センサ34が装着されている。
この差圧センサ34は、DPFユニット33を通過するガスの通過前後の差圧を検出するようになっており、例えばDPFユニット33の入口側(上流側)のガスの圧力を導入する第1ガス圧力導入管部34aおよびDPFユニット33の出口側(下流側)のガスの圧力を導入する第2ガス圧力導入管部34bと、第1および第2ガス圧力導入管部34a,34bからの上流側および下流側のガス圧力を受圧してこれらの圧力の差である前後差圧を検出するセンサ本体部34cとによって構成されている。この差圧センサ34は、ECU50と共に、本発明にいう差圧検出装置を構成している。
前述のエンジン10のポスト噴射等の実行制御、低圧燃料ポンプの通電制御、燃料噴射ノズル15による燃料噴射制御、ディーゼルスロットル開度制御やEGR弁の開度制御等は、ECU50により実行されるようになっている。
ECU50は、具体的なハードウェアの構成は図示しないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびバックアップ用メモリを含み、さらに、A/D変換器やバッファ等を含む入力インターフェース回路と、アクチュエータ類の駆動回路等を有する出力インターフェース回路とを含んで構成されている。
このECU50は、ROM内に予め格納された制御プログラムを実行することにより、各種センサ情報やバックアップメモリに記憶された設定情報等に基づいて、DPFユニット33の再生処理に関連する主要な機能として、以下のような複数の機能を発揮するようになっている。
まず、ECU50は、所定時間毎に、差圧センサ34で検出される差圧を基にDPFユニット33における再生処理の要否を判定する。そして、DPFユニット33における再生処理が必要であると判定したとき、ECU50は、エンジン10の再生処理用のポスト噴射等の実行時期および噴射量を算出することで、DPFユニット33やそれを用いる排ガス浄化処理系の動作を制御するようになっている。
また、ECU50は、DPFユニット33の前後差圧がゼロとなる差圧消失条件が成立すること、すなわち、排ガスの通過停止によるDPFユニット33の前後差圧の消失を前提条件として、差圧センサ34の検出値に基づいて差圧センサ34のゼロ点補正値を算出する補正値算出機能と、そのゼロ点補正値の算出結果をバックアップメモリ内の特定領域(以下、ゼロ点補正値記憶領域という)に記憶保存する記憶処理機能とを発揮するようになっている。
ここにいう差圧消失条件とは、例えばエンジン10の停止により、排気管31内のガスの流れが実質的に停止したときに成立する条件である。すなわち、差圧消失条件とは、DPFユニット33内を通る排気通路31a中のガスの流れが停止または略停止することで、DPFユニット33内を通過するガスの通過抵抗に起因する入口側の排ガス圧力と出口側の排ガス圧力の間の差圧が実質的にゼロとなる条件である。この差圧消失条件は、ゼロ点補正値を算出する処理(詳細は後述する)を実行するための前提条件となる。なお、差圧消失条件は、エンジン10の燃料供給停止(いわゆる燃料カット制御の実行)中における吸気弁18の開弁および排気弁19の閉弁の継続によって、あるいは、エンジン10の排出ガスのDPFユニット33への流入を阻止するバルブの作動等によっても、成立させることができる。
ECU50は、また、DPFユニット33の前後差圧がゼロとなる差圧消失条件の成立中であってその成立時点から所定時間が経過したときに、差圧センサ34の検出値に対応するゼロ点補正用の仮補正値を算出するとともに、バックアップメモリに記憶された記憶済みのゼロ点補正値に対するその仮補正値の偏差を算出する機能を有している。
ここにいう仮補正値は、DPFユニット33の前後差圧がゼロとなる差圧消失条件の成立中における差圧センサ34の検出値と、差圧消失条件の成立時点から所定の遅れ時間が経過して差圧消失条件が成立するときに差圧センサ34によって検出されるべき差圧ゼロ相当値(0kPa)としての検出基準値との差の値である。
さらに、ECU50は、記憶済みのゼロ点補正値に対するその仮補正値の偏差(以下、補正値偏差ともいう)が予め設定された正常偏差領域に相当する所定範囲内に入ることを条件に、ゼロ点補正値記憶領域のゼロ点補正値を、その仮補正値を基に算出した最新の値に更新するようになっている。
このゼロ点補正値の更新値は、例えば前回算出された0点補正値(以下、補正値前回値という)と今回算出した仮補正値との差をなまし処理した上で補正値前回値に加えることで算出される。
また、補正値偏差が正常偏差領域に相当する所定範囲内に入るか否かの判定は、差圧センサ34の検出値がノイズ等の影響で一時的に大きく変化したような異常値がゼロ点補正に影響しないようにするためのものであり、差圧センサ34の検出値の変化が許容範囲内であるか否かを判定するものである。すなわち、この判定処理は、後述する補正値算出ディレイによりアクチュエータ類の作動遅れその他の機械的な大きな差圧変動要因を除くことに加えて実行され、機械的な大きな差圧変動要因のみならず電気的なノイズ等の影響をも除去可能な補正値算出処理を実行可能にするものである。
ECU50は、さらに、前述の補正値偏差が正常偏差領域内に入ることを条件に、その補正値偏差の絶対値を一定比率(例えば、1/10)で縮小したなまし偏差値を算出し、記憶済みのゼロ点補正値にそのなまし偏差値を加算した値を更新値として、ゼロ点補正値を更新するようになっている。
また、ECU50は、エンジン10の運転中であってDPFユニット33の前後差圧の非消失中であること、すなわち、差圧消失条件が成立しないことを条件に、差圧センサ34を含む差圧検出装置の検出差圧に基づいて、DPFユニット33の作動条件である再生処理の有無を変更し、DPFユニット33の再生機能を選択的に発揮させることができるようになっている。
なお、ECU50は、差圧センサ34の検出差圧を基に前述の仮補正値や補正値偏差、ゼロ点補正値等を算出するとき、それらの算出値の算出に用いた検出差圧値の検出時のセンサ温度に関連付けてバックアップメモリ内の特定領域に記憶するものであってもよい。また、ECU50は、そのセンサ温度の変動範囲を複数の温度領域に区分し、算出値の算出に用いた検出差圧値の検出時のセンサ温度の属する温度区分とその算出値を関連付けて記憶させ、ゼロ点補正値をその差圧検出時の温度や温度区分に応じて補正するものであってもよい。
ECU50の入力インターフェース回路には、クランク角センサ23およびアクセル開度センサ24の他、エアフローメータ、燃料圧力センサ、エンジン10を搭載した車両の走行速度または車輪回転速度を検出する車速センサ、エンジン10の冷却水温度を検出する水温センサ、エンジン10の吸気管内圧力である過給圧を検出する過給圧センサ等のセンサ群が接続されている。
そして、ECU50は、ROM内に予め格納された制御プログラムに従い、例えばクランク角センサ23からのクランク角信号と、圧縮行程から膨張行程に移行する気筒を判別可能な気筒判別信号(例えばパルサの欠歯位置に対応する信号等)とを取り込むとともに、アクセル開度センサ24からのアクセル開度信号を取り込んで、エンジン回転速度や負荷を把握するとともに噴射時期の気筒11を判定する。また、エンジン回転速度および負荷に応じた燃料を最適なタイミングで噴射時期の気筒11内に噴射できるように燃料噴射ノズル15の電磁弁部への噴射指令信号を適時に出力することで、燃料噴射ノズル15による燃料噴射の噴射量、噴射時間および噴射率を制御する。さらに、ECU50は、例えばエンジン10の機関回転数や要求負荷等に基づきEGR制御用のマップ情報に従ってEGR領域を判定し、そのEGR領域では排気ターボ過給機の可変ノズル開度を固定としながら目標新気量となるようにEGR弁開度制御を実行するようになっている。
ECU50の出力インターフェース回路には、図示しないそれぞれの駆動回路を介して複数の燃料噴射ノズル15、吸気側VVT36および排気側VVT37に対応する吸気側および排気側のオイルコントロールバルブ、EGR制御弁等が接続されている。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態の差圧検出装置および内燃機関の排気浄化装置においては、ECU50により差圧センサ34の検出差圧を基に、DPFユニット33に堆積するPM堆積量の増加によってDPFユニット33での圧力損失が増大したりするDPFユニット33のPM捕集機能が低下する時期に、再生が必要であると判定され、DPFユニット33の再生機能が発揮されるように、エンジン10における燃料噴射条件が切替え制御される。
図2は、差圧センサ34のゼロ点補正に関連してECU50により実行される処理の概略の流れを示しており、この処理は少なくともエンジン10の停止直後等のようにDPFユニット33の前後差圧が消失し得る状態に移行する度に、その後の所定期間にわたって予め設定された短い実行周期で繰り返し実行される。
同図において、まず、ゼロ点補正値の算出処理が実行可能となる前提条件が成立しているか否かが判別される(ステップS11)。
このとき、エンジン10の停止により(あるいは、エンジン10の排気弁19の排弁継続により)、排気管31内のガスの流れが実質的に停止し、DPFユニット33の前後差圧が消失する条件が成立していれば、判別結果はYES(肯定)となる。
この場合(ステップS11でYESの場合)、次いで、補正値算出ディレイをカウントするカウンタ値がインクリメントされ、補正値算出ディレイがカウントアップされる(ステップS12)。ここでの補正値算出ディレイは、DPFユニット33の前後差圧が消失する条件が成立した時点からの経過時間に対応するカウント値である。そして、この補正値算出ディレイが、例えばエンジン10の停止時等に差圧センサ34の検出差圧に影響するアクチュエータ類の作動が切り替えられてから差圧センサ34の検出差圧が安定するまでに要する遅れ時間以上になると、機械的な作動遅れ等の大きな差圧変動要因を除いた正常範囲内の差圧検出が可能になる。
次いで、補正値算出ディレイが、所定時間、すなわち、遅れ時間の判定閾値相当のカウント値以上に達したか否かが判定される(ステップS13)。
このとき、補正値算出ディレイが所定時間、すなわち、遅れ時間の判定閾値相当のカウント値未満であれば(ステップS13でNOの場合)、あるいは、最初のステップで前提条件が成立しなければ(ステップS11でNOの場合)、今回の処理は終了する。
したがって、DPFユニット33の前後差圧が消失する条件が成立した時点から補正値算出ディレイが所定時間以上になるまでの間、補正値算出ディレイは、順次カウントアップされることになる。
一方、このとき、補正値算出ディレイが所定時間以上に達していれば(ステップS13でYESの場合)、次いで、そのときの差圧センサ34の出力信号を基にDPFユニット33の前後差圧が算出される(ステップS14)。
次いで、その算出値(以下、DPF差圧値という)と、DPFユニット33の前後差圧が消失する条件が成立した時点から補正値算出ディレイが所定時間以上になったときに差圧センサ34により検出されるべき検出基準値(0kPa)との差から、ゼロ点補正のための仮補正値が算出される(ステップS15)。
次いで、今回の算出された仮補正値と、前回またはそれ以前にバックアップメモリに記憶された記憶済みのゼロ点補正値に対するその仮補正値との偏差(補正値偏差)が、次式(1)により算出される(ステップS16)。
偏差 = 仮補正値 − 補正値前回値 ・・・(1)
そして、その補正値偏差が所定範囲内にあるか否かによって、補正値偏差が予め設定された正常偏差領域内に入るか否かが判定される(ステップS17)。
このとき、補正値偏差が所定範囲内に入っていなければ、何らかのノイズ(電気的なノイズ、アクチュエータ類や車体側の振動・衝撃の入力等)による差圧の一時的な変動が生じていることになり、その場合(ステップS17でNOの場合)には、今回の処理は終了する。
一方、このとき、補正値偏差が所定範囲内に入っていれば(ステップS17でYESの場合)、DPFユニット33の前後差圧が実質的に消失した状態で、差圧センサ34の信頼できる検出差圧が取り込まれたことになる。
その場合、次いで、仮補正値を基に0点補正値の更新値が、次式(2)により算出される(ステップS18)。
補正値 = 補正値前回値 +(仮補正値−補正値前回値)/なまし係数 ・・・(2)
なお、同式中においては、左辺の補正値が0点補正値の更新値であり、補正値前回値が記憶済みのゼロ点補正値である。また、ここで、なまし係数は、補正値前回値に対する今回の算出結果の影響を一定範囲内に抑えるよう、記憶済みのゼロ点補正値に対する仮補正値の偏差の絶対値を一定比率(例えば、1/10)で縮小するための係数である。
このようにして、0点補正値の更新値が算出されると、この今回の0点補正値の更新値により、バックアップメモリのゼロ点補正値記憶領域に記憶されたゼロ点補正値が更新される。
このように、本実施形態では、ECU50により、DPFユニット33の前後差圧の消失を条件に、差圧センサ34の検出値に対応する仮補正値が算出されるとともに、その仮補正値とバックアップメモリに記憶されたゼロ点補正値との偏差が正常偏差領域内に入ることを条件に、ゼロ点補正値が仮補正値を基に算出した更新値に更新される。
したがって、記憶済みのゼロ点補正値に対する仮補正値の偏差が正常偏差領域から外れるときには、ゼロ点補正値が更新されないことになり、差圧センサの検出値に対するノイズ等の影響を除去可能な補正値算出処理が可能になる。その結果、差圧センサ34を用いる差圧検出装置の差圧検出精度を高めることができる。
また、本実施形態では、仮補正値が、DPFユニット33の前後差圧の消失中における差圧センサ34の検出値と、差圧消失中に差圧センサ34により検出されるべき検出基準値との差として算出される。したがって、仮補正値は、ノイズ成分の誤差や検出系の経時劣化による誤差等を含んだ差圧センサ34の検出値の影響を受けるものとなり、その仮補正値の記憶済みのゼロ点補正値に対する偏差(補正値偏差)は、ノイズ成分の誤差の大小を的確に表すものとなる、その結果、本実施形態では、ノイズ成分の誤差の影響が大きいときには、ゼロ点補正値が算出されないことになる。
さらに、本実施形態では、補正値偏差が正常偏差領域内に入ることを条件に、その偏差の絶対値を縮小したなまし偏差値を算出し、記憶済みのゼロ点補正値にそのなまし偏差値を加算した値を更新値として、バックアップメモリに記憶するゼロ点補正値を更新する。
したがって、ECU50による毎回の偏差の算出を容易にしながらも、なまし偏差値を算出することで、更新の有無等によりゼロ点補正値が急に変動することを十分に抑制しながら、ゼロ点補正値を精度良く更新することができる。
しかも、偏差の絶対値を一定比率で縮小してなまし偏差値を算出するので、なまし偏差値の算出自体も容易化できる。
本実施形態の内燃機関の排気浄化装置では、エンジン10の運転中であって差圧の非消失中(差圧消失条件の不成立期間中)、差圧センサ34の検出差圧に基づいてDPFユニット33の再生の要否判断が的確に変更され、DPFユニット33が好適な再生インターバルで再生機能を発揮させることになる。
このように、本実施形態においては、バックアップメモリに記憶済みのゼロ点補正値と今回算出の仮補正値との偏差が正常偏差領域から外れるときにはゼロ点補正値を更新しないようにして、差圧センサ34の検出値に対するノイズ等の影響を除去可能な補正値算出処理を実行するようにしているので、差圧検出精度を高めた差圧検出装置を提供することができる。そして、その差圧検出装置を用いて、DPFユニット33の作動条件の切替えの要否を正確に判定することで、燃費の悪化や排気浄化性能の低下を有効に抑制することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る差圧検出装置および内燃機関の排気浄化装置を示す図である。なお、本実施形態は、前述の第1実施形態と類似する構成を有するものであるので、同一または類似する構成については、図3中に図1に示された第1実施形態中の対応する構成要素の符号を用い、以下、第1実施形態との相違点について説明する。
図3に示す本実施形態においては、エンジン10は、その排気マニホールド38内かその直後の排気通路31a内に添加燃料を噴射する燃料添加弁39が設けられている。
この燃料添加弁39による燃料添加は、酸化触媒32およびDPFユニット33より上流側の排気通路31a内に添加燃料を噴射することで、排気温度を高めるものである。
また、燃料添加弁39には、燃料噴射ノズル15が接続するコモンレール45に燃料を圧送する高圧燃料ポンプ46からではなく、その高圧燃料ポンプ46に図外の燃料タンクからの燃料を給送する低圧燃料ポンプからの燃料が供給される。さらに、燃料添加弁39は、ECU50からの燃料添加指令信号に応じ開弁して適量の添加燃料を噴射できるように、燃料噴射ノズル15の燃料噴射孔より大きな噴射孔を有している。
一方、本実施形態のDPFユニット33は、酸化触媒32と共に同一のシェル41内に収納されて排気浄化ユニット40を構成している。そして、その排気浄化ユニット40には、差圧センサ34と共に、DPFユニット33の内部の温度を検出する温度センサ42が装着されている。
また、ECU50は、DPFユニット33に捕集されたPMの堆積量が所定量以上になったことを条件に、燃料添加弁39によってDPFユニット33より上流側の排気通路31a内に添加燃料を噴射させるようになっている。そして、その燃料添加によりエンジン10の排気温度が高められ、DPFユニット33内のPMが強制的に酸化除去される再生機能が発揮される。勿論、この燃料添加と、前述の燃焼室12内へのポスト噴射や、アフタ噴射、リッチ燃料噴射のいずれかを併用することもできる。
このECU50は、燃料添加弁39や他の燃料噴射ノズル15による燃料噴射を制御する燃料噴射条件の切替え制御部51と、差圧センサ34の検出差圧および温度センサ42の検出温度に基づいてDPFユニット33の再生機能を発揮させる再生時期判定処理部52と、バックアップメモリ等のメモリ部53とを有している。
図3に示す吸気装置14の上流側には、新気の吸入流量[g/s]を検出するエアフローメータ48が設けられており、コモンレール45にはその内部の燃料圧力を検出する燃料圧力センサ49が装着されている。
本実施形態においても、メモリ部53に記憶済みのゼロ点補正値と今回算出の仮補正値との偏差が正常偏差領域から外れるときにはゼロ点補正値を更新しないようにして、差圧センサ34の検出値に対するノイズ等の影響を除去可能な補正値算出処理を実行するようにしているので、差圧検出精度を高めた差圧検出装置を提供することができる。そして、その差圧検出装置を用いて、DPFユニット33の作動条件の切替えの要否を正確に判定することで、燃費の悪化や排気浄化性能の低下を有効に抑制することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
なお、上述の各実施形態においては、排出ガス処理ユニットが排気浄化機能を有するものであったが、本発明にいう差圧検出装置付きのガス処理ユニットは、エンジン10の排出ガスを処理する排出ガス処理ユニットに限定されるものではない。また、エンジン10の排出ガスを処理する排出ガス処理ユニットは、排気浄化処理用を行うものに限定されるものではなく、低圧EGR回路中に設置されるEGRクーラのようにEGRガスの温度を調整するものでもよく、その前後差圧に応じて低圧EGR回路の作動状態(例えば還流量)が切替え制御されるようなものであってもよい。さらに、排気浄化処理用を行う排出ガス処理ユニットとしてDPFユニット33を例示したが、本発明は、従来の各種の排気浄化ユニットでその前後差圧を検出するものにも適用できる。差圧センサが、ガス処理ユニットの上流側のガス圧力と下流側のガス圧力とをそれぞれ検出し、それらの圧力検出値の差を算出して差圧値を求めるものであってもよいことはいうまでもない。
以上説明したように、本発明は、記憶済みのゼロ点補正値に対する仮補正値の偏差が正常偏差領域から外れるときにはゼロ点補正値を更新しないようにして、差圧センサの検出値に対するノイズ等の影響を除去可能な補正値算出処理を実行するようにしているので、差圧検出精度を高めた差圧検出装置を提供することができる。したがって、その差圧検出装置を用いて、ガス処理ユニットの作動条件の切替えの要否を正確に判定することで、燃費の悪化や排気浄化性能の低下を有効に抑制することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。このような本発明は、差圧検出時におけるノイズ等の影響を抑える差圧検出装置とそれを備えた内燃機関の排気浄化装置全般に有用である。
10 エンジン(内燃機関)
11 気筒
12 燃焼室
14 吸気装置
15 燃料噴射ノズル
17 排気装置
18 吸気弁
19 排気弁
21 ピストン
22 クランク軸
23 クランク角センサ
24 アクセル開度センサ
31 排気管
31a 排気通路
32 酸化触媒
33 DPFユニット(排出ガス処理ユニット、ガス処理ユニット)
34 差圧センサ(差圧検出装置)
34a 第1ガス圧力導入管部
34b 第2ガス圧力導入管部
34c センサ本体部
36 吸気側VVT(吸気側可変バルブタイミング機構)
37 排気側VVT(排気側可変バルブタイミング機構)
39 燃料添加弁
40 排気浄化ユニット
42 温度センサ
45 コモンレール
46 高圧燃料ポンプ
50 ECU(制御ユニット)
51 燃料噴射条件の切替え制御部
52 再生時期判定処理部
53 メモリ部

Claims (6)

  1. ガス処理ユニットを通過するガスの該通過の前後の差圧を検出する差圧センサと、前記ガスの前記通過の停止による前記差圧の消失を条件に、前記差圧センサの検出値に基づいて前記差圧センサのゼロ点補正値を算出するとともに該算出したゼロ点補正値を記憶する制御ユニットと、を備えた差圧検出装置であって、
    前記制御ユニットは、前記差圧の消失を条件に、前記差圧センサの検出値に対応する仮補正値を算出するとともに、記憶済みの前記ゼロ点補正値に対する該仮補正値の偏差が予め設定された正常偏差領域内に入ることを条件に、前記ゼロ点補正値を、前記仮補正値を基に算出した更新値に更新することを特徴とする差圧検出装置。
  2. 前記制御ユニットは、前記差圧の消失中における前記差圧センサの検出値と、前記差圧消失条件が成立するときに前記差圧センサにより検出されるべき検出基準値との差から、前記仮補正値を算出することを特徴とする請求項1に記載の差圧検出装置。
  3. 前記制御ユニットは、前記偏差が前記正常偏差領域内に入ることを条件に、前記偏差の絶対値を縮小したなまし偏差値を算出し、記憶済みの前記ゼロ点補正値に前記なまし偏差値を加算した値を前記更新値として、前記ゼロ点補正値を更新することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の差圧検出装置。
  4. 前記制御ユニットは、前記偏差の絶対値を一定比率で縮小して前記なまし偏差値を算出することを特徴とする請求項3に記載の差圧検出装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちいずれか1の請求項に記載された差圧検出装置を備え、
    前記ガス処理ユニットが、内燃機関の排出ガスを通過させる排出ガス処理ユニットで構成される内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記制御ユニットは、前記内燃機関の運転中であって前記差圧の非消失中であることを条件に、前記差圧検出装置の検出差圧に基づいて前記排出ガス処理ユニットの作動条件を変更することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記排出ガス処理ユニットが、前記排出ガス中の粒子状物質を捕集可能なフィルタ機能と、該捕集した粒子状物質を除去可能な再生機能とを有し、
    前記制御ユニットは、前記内燃機関の運転中であって前記差圧の非消失中であることを条件に、前記差圧検出装置の検出差圧に基づいて前記排出ガス処理ユニットの前記再生機能を発揮させることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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