JP2013211661A - 交換装置及び無効端末情報解放プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 空き状態のSIP端末を、IP交換機から見て動作中と捉える異常な状態を早期に解消できるようにする。
【解決手段】 発呼側SIP端末と着呼側SIP端末とを接続させるIP交換機は、両SIP端末間の呼に関する情報を記憶している呼情報記憶手段と、両SIP端末間の呼を確立させている際中の所定の呼制御段階から、所定周期毎に、呼情報記憶手段に記憶されている、少なくとも一方のSIP端末の情報の変化を監視し、有効な情報変化がない監視の連続回数が所定回数に達したときに、呼情報記憶手段の該当する呼に係る記憶情報を解放するメモリ浮き状態監視手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は交換装置及び無効端末解放プログラムに関し、例えば、IP(Internet Protocol)交換機に適用し得るものである。
2つの端末間の呼を確立したり切断したりする交換装置は、確立中の呼の情報をメモリに記憶して管理し、呼制御に利用するようにしている(特許文献1〜特許文献4参照)。近年、IP交換機は、大半がSIP(Session Initiation Protocol)を通話制御プロトコルとして適用しているが(非特許文献1)、SIP準拠のIP交換機も、確立中の呼(セッション)の情報をメモリに記憶して管理する(特許文献4参照)。例えば、セッションを特定する情報と、そのセッションにおける発呼側のSIP端末の情報と、着呼側のSIP端末の情報とをメモリに記憶して管理する(上述した3つの情報を包括してセッション情報と呼ぶ)。なお、セッションに関係ないSIP端末の一般的な情報は、加入者データベースなどに記憶されている。
IP交換機に収容されている、SIP端末に係る端末情報をメモリから解放(消去)する契機としては、例えば、以下の3パターンが代表的なものである。図8には、以下の3パターンをイメージ的に示している。
第1のパターンPTN1は、正常な切断によるパターンである。通話中のSIP端末1は、オンフック操作されると、IP交換機2に切断信号(BYE)を送信し、この切断信号をIP交換機2が受信することにより、セッションを切断し、その切断処理の中の1つの処理としてセッション情報をメモリから解放(消去)する。
第2のパターンPTN2は、セッションのキープアライブ(生存確認)の監視によるパターンである。IP交換機2は、通話中のセッションに係るSIP端末1に対して、セッションタイマのタイムアップ毎に、セッションのキープアライプ用の監視信号(INVITEリクエストによる信号)を送信し、この監視信号に対して、SIP端末1が応答しない場合には、IP交換機2は、セッションを切断し、その切断処理の中の1つの処理としてセッション情報をメモリから開放(消去)する。
第3のパターンPTN3は、位置登録情報の解除若しくは有効期限切れによるパターンである。SIP端末は、IP交換機2がその位置を特定するために、有効期間(言い換えると有効期限)が付されて図示しないロケーションサーバに位置登録されている。IP交換機2は、通話中のセッションに係るSIP端末1の位置登録がロケーションサーバで解除された場合には、IP交換機2は、セッションを切断し、その切断処理の中の1つの処理としてセッション情報をメモリから開放(消去)する。また、セッションの確立時には、IP交換機2はセッションに係るSIP端末1の位置登録情報を得ており、その有効期限をタイムアップ時点とするタイマを起動する。ロケーションサーバに対する有効期限の更新がなされずに、タイマがタイムアップすると、IP交換機2は、図8に示すように、セッションを切断し、その切断処理の中の1つの処理としてセッション情報をメモリから開放(消去)する。
特開昭60−182295号公報 特開平7−170547号公報 特開2012−34334号公報 特開2008−48180号公報
RFC3261
しかしながら、従来のIP交換機では、相手のSIP端末を呼出している場合など、通話中以外の状態では、セッションの監視を実行しないため、通話中以外の状態においてSIP端末で生じた事象によっては、SIP端末は空き状態に戻るが、IP交換機のメモリが使用中のままであること(メモリ浮き状態)も生じる。
例えば、SIP端末がソフトフォンのような場合、SIP端末をリセットすることも可能であり、発呼したSIP端末のリセットのタイミングによっては、SIP端末は空き状態に戻るが、IP交換機のメモリが使用中のままであることも生じる。図9は、このような課題の説明図である。IP交換機2の内部では、発呼側のSIP端末1−1とSIPメッセージを授受する発呼側ユーザエージェント機能部3−1と、着呼側のSIP端末1−2とSIPメッセージを授受する着呼側ユーザエージェント機能部3−2とが機能する。発呼側のSIP端末1−1からの発呼情報(INVITE)を発呼側ユーザエージェント機能部3−1が受信すると、受信した旨(100 Trying)を返信し、また、発呼情報は、さらに着呼側ユーザエージェント機能部3−2を介して着呼側のSIP端末1−2に到達する。このとき、着呼側のSIP端末1−2は呼出音を鳴動させると共に、発呼側に向けて呼出中情報(180 Ringing)を返信し、この呼出中情報は、着呼側ユーザエージェント機能部3−2及び発呼側ユーザエージェント機能部3−1を経由して発呼側のSIP端末1−1に到達する。このような状態で発呼側のSIP端末1−1がリセットされると、SIP端末1−1は空き状態に戻る。しかし、発呼側ユーザエージェント機能部3−1や着呼側ユーザエージェント機能部3−2は、着呼側のSIP端末1−2がオフフック時に送出する情報(200 OK)を待ち受ける状態を継続し、メモリの解放はなされない。発呼側ユーザエージェント3−1は、発呼情報を受信し、受信した旨を返信した時点からタイマ監視を行うが、この監視時間は、RTT(Round Trip Time;RFC3261では500msが推奨値になっている)より非常に長い180秒であり、この監視時間が経過する前に発呼側のSIP端末1−1がリセットされることもあり得る。リセット後直ちに、SIP端末1−1が発呼情報(INVITE)を送出しても、IP交換機2において、SIP端末1−1に係るメモリの内容が相手呼出中状態のままとなっているため、この発呼は受け付けられない。
そのため、空き状態の端末を、当該交換装置から見て動作中と捉える異常な状態を早期に解消できる交換装置及び無効端末解放プログラムが望まれている。
第1の本発明は、発呼側端末と着呼側端末とを接続させる交換装置において、(1)上記発呼側端末と上記着呼側端末との間の呼に関する情報を記憶している呼情報記憶手段と、(2)上記発呼側端末と上記着呼側端末との間の呼を確立させている際中の所定の呼制御段階から、所定周期毎に、上記呼情報記憶手段に記憶されている、上記発呼側端末及び上記着呼側端末の少なくとも一方の情報の変化を監視し、有効な情報変化がない監視の連続回数が所定回数に達したときに、上記呼情報記憶手段の上記呼に係る記憶情報を解放するメモリ浮き状態監視手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明の無効端末情報解放プログラムは、発呼側端末と着呼側端末とを接続させる交換装置に搭載されるコンピュータを、(1)上記発呼側端末と上記着呼側端末との間の呼に関する情報を記憶している呼情報記憶手段と、(2)上記発呼側端末と上記着呼側端末との間の呼を確立させている際中の所定の呼制御段階から、所定周期毎に、上記呼情報記憶手段に記憶されている、上記発呼側端末及び上記着呼側端末の少なくとも一方の情報の変化を監視し、有効な情報変化がない監視の連続回数が所定回数に達したときに、上記呼情報記憶手段の上記呼に係る記憶情報を解放するメモリ浮き状態監視手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、空き状態の端末を、当該交換装置から見て動作中と捉える異常な状態を早期に解消できるようになる。
実施形態に係るIP交換機の機能的な構成を示すブロック図である。 実施形態に係るIP交換機を含むネットワーク構成を示すブロック図である。 実施形態に係るIP交換機の内部のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施形態に係るIP交換機におけるセッション確立時のシーケンス図である。 実施形態に係るIP交換機におけるメモリ浮き状態の監視動作を示すフローチャートである。 実施形態に係るIP交換機において発呼側SIP端末について浮き状態のメモリ内容が解放されるイメージを示す説明図である。 変形実施形態に係るIP交換機における発呼側及び着呼側のSIP端末に対するメモリ浮き状態の監視動作のイメージを示す説明図である。 従来のIP交換機においてSIP端末についてのメモリ内容が解放される通常の場合の説明図である。 従来のIP交換機において生じるSIP端末についてのメモリ浮き状態の説明図である。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による交換装置及び無効端末情報解放プログラムの一実施形態を、図面を参照しながら説明する。実施形態に係る交換装置はIP交換機である。
(A−1)実施形態の構成
図2は、実施形態のIP交換機10を含むネットワーク構成を示すブロック図である。図2において、IP交換機10は、IPネットワーク11を介して複数のSIP端末12(12−1、12−2、…)を収容し、それらSIP端末を接続可能とするものである。IPネットワーク11はSIPサーバ13を有している。IP交換機10は、IP−PBXであっても良く、この場合には、公衆IPネットワークを介して公衆網SIP端末を収容すると共に、内線用IPネットワークを介して内線SIP端末を収容することとなる。
SIP端末12は、IP電話機やマルチファンクションキーのIP電話機などの単体の端末だけが該当するものではなく、例えば、ユーザエージェント(UA)機能部を有するゲートウェイと、そのゲートウェイに収容されたアナログ電話機の組み合わせなども、この実施形態のSIP端末の概念に含まれる。
図3は、この実施形態のIP交換機10の内部のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、IP交換機10は、CPU20と、CPU20が実行するプログラムや固定データなどを格納しているメモリ21(図1参照)と、CPU20の制御下でスイッチングを行う時間スイッチ(TSW)22と、IPネットワーク11側とのインタフェースを行う網インタフェース部23とを有している。IP交換機10がIP−PBXの場合には、網インタフェース部23として、公衆IPネットワーク用のインタフェース部と内線用IPネットワーク用のインタフェース部とが別個に設けられる。
図1は、実施形態に係るIP交換機10の機能的な構成を示すブロック図である。IP交換機10としての機能は、主として、CPUのソフトウェア処理によって実現されており、実施形態でのソフトウェア構成を、複数の機能部に分割すると、図1のように示すことができる。なお、図1は、2つのSIP端末12−A及び12−Bが通信に供している場合に作動している機能部を共に示している。
図1において、IP交換機10は、VoIP接続機能部30、ユーザエージェント(UA)機能部31(31−A、31−B)及びメディアスイッチ機能部32を有する。ここで、VoIP接続機能部30及びユーザエージェント機能部31が制御信号の処理系である。
ユーザエージェント機能部31は、SIP端末12の終端機能を担っているものである。VoIP接続機能部30は、メッセージ管理の機能や呼接続処理機能を担っているものである。ユーザエージェント機能部31−Aは、SIP端末12−Aとの制御信号の授受を直接行うものであり、また、他方のSIP端末12−Bからの制御信号は、他方のユーザエージェント機能部31−B及びVoIP接続機能部30経由で与えられ、他方のSIP端末12−Bへの制御信号は、VoIP接続機能部30及び他方のユーザエージェント機能部12−B経由で送出される。ユーザエージェント機能部31−Bも、ユーザエージェント機能部31−Aと同様なものである。
ユーザエージェント機能部31−A、31−Bは自己が収容しているSIP端末12−Aの識別情報や状態情報などを格納しており、VoIP接続機能部30は同一セッションに係る2つのSIP端末12−A及び12−Bの対情報などを格納している。
メディアスイッチ機能部32は、通話中状態で機能する音声信号の処理系である。
SIPプロトコルは、SIP端末12−Aとユーザエージェント機能部31−Aとで完結し、SIP端末12−Bとユーザエージェント機能部31−Bとで完結する。従って、SIP端末12−Aから見ると、接続相手はユーザエージェント機能部31−Aとなり、音声信号もユーザエージェント機能部31−Aとの間で授受する。また、SIP端末12−Bから見ても同様である。SIPプロトコルが、それぞれのSIP端末12−A、12−Bで完結しているため、セッションのキープアライプ(生存確認)の監視も、各ユーザエージェント機能部31−A、31−Bによって、収容しているSIP端末12−A、12−Bに対して独自に行うようにしても良い。
この実施形態の場合、確立したセッションのキープアライプの監視に加え、セッションの確立前の確立動作中における監視(以下、メモリ浮き状態監視と呼ぶ)を、少なくとも発呼側のSIP端末(ここではSIP端末12−Aとする)を収容しているユーザエージェント機能部31−Aが行うことを特徴としている。そのため、ユーザエージェント機能部31−A内には、セッション確立のシーケンスの所定の段階でメモリ浮き状態監視プロセス(プログラム)PROが生成され、メモリ浮き状態監視プロセスPROが適宜実行されるようになされている。メモリ浮き状態監視プロセスPROについては、動作の項で詳述する。
(A−2)実施形態の動作
次に、実施形態に係るIP交換機10の動作を説明する。以下では、実施形態のIP交換機10で特徴的なメモリ浮き状態の監視動作を説明する。
図4は、SIP端末12−Aが発呼側、SIP端末12−Bが着呼側の場合における、発呼からセッションが確立するまでの一般的な流れを示している。図4に示した一般的な流れの説明は省略する。
発呼側のSIP端末12−Aを収容したユーザエージェント機能部31−Aは、非特許文献1(RFC3261)によれば、他方のユーザエージェント機能部31−Bに「INVITE」を送出すると「callingステート」に移行し、他方のユーザエージェント機能部31−Bから「100 Trying」を受けると「Proceedingステート」に移行する。この実施形態では、「Proceedingステート」に移行したときから、セッションが確立するまで(例えば、図4のACKを受信し、それを送信するまで)の間、メモリ浮き状態の監視動作を実行する。
ユーザエージェント機能部31−Aは、他方のユーザエージェント機能部31−Bから「100 Trying」を受けると、発呼側のSIP端末12−Aに監視対象とした、図5に詳細を示すメモリ浮き状態監視プロセス(プログラム)PROを生成して処理を開始する。そしてまず、SIP端末12−Aについてそのとき内部記憶しているメモリ状態を、比較基準メモリ状態として記憶し(ステップS100)、さらに、マーキング回数CNTを初期値「0」にした後(ステップS101)、所定時間(例えば、RFC3261におけるRTTの推奨値である500msを適用する)を計時する内蔵するタイマを起動する(ステップS102)。
タイマがタイムアップすると(ステップS103)、ユーザエージェント機能部31−Aは、SIP端末12−Aについてのそのときのメモリ状態が比較基準メモリ状態と一致しているか否かを判別する(ステップS104)。
そのときのメモリ状態が比較基準メモリ状態と一致していない場合には、ユーザエージェント機能部31−Aは、そのときのメモリ状態がセッションの確立前の状態である新たな状態か否かを判別する(ステップS105)。新たな状態がセッションの確立前の状態でなければ(セッションの確立後の状態であれば)、図5に示す一連の処理を終了する。一方、セッションの確立前に属する新たな状態であれば、新たな状態を比較基準メモリ状態として記憶し直した後(ステップS106)、この新たな状態への遷移が、監視対象のSIP端末12−Aからの到来信号に基づいて行われたものであるか否かを判別する(ステップS107)。監視対象のSIP端末12−Aからの到来信号に基づいて行われた遷移であれば、ユーザエージェント機能部31−Aは、ステップS101に戻って、マーキング回数CNTを初期値「0」に戻して所定時間を計時する内蔵するタイマを再起動し、他の原因による遷移であれば、ユーザエージェント機能部31−Aは、後述するステップS108に移行する。
タイムアップしたときのメモリ状態が比較基準メモリ状態と一致している場合(言い換えると、所定時間経過してもメモリ状態に変化がない場合;ステップS104で肯定結果)や監視対象のSIP端末12−Aからの到来信号以外の原因に基づいてメモリ状態が遷移した場合(ステップS107で否定結果)には、ユーザエージェント機能部31−Aは、マーキング回数CNTを1インクリメントした後(ステップS108)、マーキング回数CNTがメモリ解放回数THに達したか否かを判別する(ステップS109)。マーキング回数CNTがメモリ解放回数THに達していなければ、ユーザエージェント機能部31−Aは、ステップS102に戻って、所定時間を計時する内蔵するタイマを再起動する。
マーキング回数CNTがメモリ解放回数THに達した場合には、ユーザエージェント機能部31−Aは、SIP端末12−Aについて内部記憶しているメモリ状態を解放(消去)し、そのことを、VoIP接続機能部30や他方のユーザエージェント機能部31−Bを通知するなど、確立動作中を元に戻す動作を行って(ステップS110)、図5に示す一連の処理を終了する。
メモリ解放回数THは任意に設定して良いものであるが、例えば、「36」回を適用できる。RFC3261によれば、「180 Ringing」を受けた場合には、次のメッセージ(例えば、「200 OK」)を180sは待ち受けるように規定している。そのため、180sを経過した場合には、浮き状態のメモリの解放を行うか否かの監視に拘わらず、メッセージの待ち受け時間の監視に基づいてメモリが解放される。そこで、浮き状態のメモリの解放を行うか否かの監視時間は180sより短いことが好ましく、上述した次のメッセージの待受け時間の1/10程度の時間(18s)に選定することができる。このような時間に選定した場合には、メモリ解放回数THは36(18s/500ms)回になる。
図6は、メモリ浮き状態が解放される際の処理の流れを示すイメージ図である。例えば、ユーザエージェント機能部31−Aは、他方のユーザエージェント機能部31−Bから「100 Trying」を受けると、SIP端末12−Aに対するメモリ浮き状態の監視をスタートさせ、最初の所定時間(監視周期;例えば500ms)の経過を待ち受ける。図6は、最初の所定時間が経過する前にSIP端末12−Aがリセットされ、空き状態になっている場合、言い換えると、IP交換機1のメモリが浮いた状態になっている場合を示している。
最初の所定時間が経過すると、ユーザエージェント機能部31−A(のメモリ浮き状態監視プロセスPRO)は、メモリ状態に変化があったか否かを判別するが、変化がないので、マーキング回数CNTを「1」としてメモリ解放回数THと比較する。メモリ解放回数THが例えば36回であれば、マーキング回数CNTがメモリ解放回数THに到達していないので、再度、所定時間の経過を待ち受ける。再び所定時間を経過すると、ユーザエージェント機能部31−Aは、メモリ状態に変化があったか否かを判別するが、変化がないので、マーキング回数CNTを「2」としてメモリ解放回数THと比較するが、この場合も、マーキング回数CNTがメモリ解放回数THに到達していないので、再度、所定時間の経過を待ち受ける。このような動作を繰り返していくうちに、マーキング回数CNTがメモリ解放回数THと同じ「36」になると、ユーザエージェント機能部31−Aは、SIP端末12−Aに係るメモリ状態を解放する。
メモリ状態が解放されていない場合には、SIP端末12−Aが発呼してもIP交換機1は拒否するが、浮き状態の監視に基づいてメモリ状態を解放した以降、SIP端末12−Aが発呼するとIP交換機1はその発呼を有効に受け受ける。
図6は、メモリ状態の監視を初めてから、メモリ状態を解放するまでの期間にメモリ状態に変化がない場合を示しているが、解放する以前にメモリ状態が変化しても、その変化が監視対象のSIP端末12−Aからの信号に基づかない場合には、マーキング回数CNTはメモリ状態の変化後にもそのまま引き継がれ、解放の判断に用いられる。例えば、対向側からの「100 Trying」の受信により、メモリ状態の監視を始めた場合において、その後、対向側から「180 Ringing」(相手呼出中を表している)が到来して監視対象のSIP端末12−Aに「180 Ringing」を転送したときも、マーキング回数CNTはそのまま引き継がれ、さらに、対向側から「200 OK」(相手端末のオフフックへの遷移を表している)が到来して監視対象のSIP端末12−Aに「200 OK」を転送したときも、マーキング回数CNTはそのまま引き継がれる。これにより、メモリ浮き状態の解消を迅速に行うことができるようになっている。
(A−3)実施形態の効果
上記実施形態によれば、空き状態のSIP端末を、メモリ状態が解放されていないために動作中と捉える異常な状態を早期に解消することはでき、IP交換機に対するより一層の信頼性の向上を期待することができる。
(B)他の実施形態
上記実施形態においては、発呼側のSIP端末12−Aに対してのみ、メモリ浮き状態を監視するものを示したが、発呼側及び着呼側のSIP端末12−A及び12−B共に、メモリ浮き状態を監視するようにしても良い。例えば、図4に示すシーケンスにおいて、着呼側のSIP端末12−Bが「180 Ringing」をIP交換機1に送出した後、オフフック操作されることなくリセットされた場合には、着呼側のSIP端末12−Bは空き状態に戻るが、IP交換機1のメモリの内容は「呼出し状態」を継続し、SIP端末12−Bからの発呼を受け付けられない状態となる。そのため、着呼側のSIP端末12−Bに対しても、メモリ浮き状態を監視するようにしても良い。この場合において、ユーザエージェント機能部31−A及び31−Bがそれぞれ独立に、自己に係るSIP端末12−A、12−Bを監視するようにしても良く、ユーザエージェント機能部31−A及び31−Bが同期してSIP端末12−A、12−Bを監視するようにしても良い。
後者の場合、例えば、VoIP接続機能部30が所定の呼制御段階で、対象となっているセッションに対するメモリ浮き状態監視プロセス(プログラム)PROを生成し、メモリ浮き状態監視プロセスPROが、所定周期毎に、各ユーザエージェント機能部31−A、31−Bからメモリ状態を取込んで、発呼側及び着呼側のSIP端末12−A及び12−Bのそれぞれについて、マーキング回数の更新や、マーキング回数とメモリ解放回数との比較や、メモリ状態の解放(なお、一方の解放条件の成立によりセッション全体が解放される)を行うようにすれば良い。図7は、両SIP端末のメモリ浮き状態の監視で、メモリ浮き状態が解放される際の処理の流れを示すイメージ図である。着呼側のユーザエージェント機能部31−Bからの「180 Ringing」を発呼側のユーザエージェント機能部31−Aに与えられた以降、監視を行う場合であるとすると、監視の初期時においては、発呼側SIP端末12−Aについてのメモリ状態は相手呼出中、着呼側SIP端末12−Bについてのメモリ状態は呼出中である。この状態が続けば、監視周期毎に、マーキング回数は1インクリメントされ、メモリ解放回数に到達しない限り解放は実行されず、次の監視周期の経過を待ち受けることになる。着呼側SIP端末12−Bがオフフックされると、発呼側SIP端末12−Aについてのメモリ状態は相手応答通話中、着呼側SIP端末12−Bについてのメモリ状態は応答通話中となる。この直後の監視では、発呼側SIP端末12−Aについては当該端末からの信号によるメモリ状態の遷移ではないのでマーキング回数はリセットされず、一方、着呼側SIP端末12−Bについては当該端末からの信号によるメモリ状態の遷移であるのでマーキング回数はリセットされる。図7は、この時点では、両マーキング回数共に、メモリ解放回数に到達しない場合を示している。その後、監視周期が複数経て発呼側SIP端末12−Aのマーキング回数がメモリ解放回数に到達すると、発呼側SIP端末12−Aについてのメモリ内容が解放され、また、これに伴い、セッション全体のメモリ内容も解放される。
上記実施形態では、IP交換機が発呼側SIP端末及び着呼側SIP端末と直接接続している場合を示したが、IP交換機が、他のIP交換機を介して発呼側SIP端末又は着呼側SIP端末に接続している場合に対しても、本発明の技術思想を適用することができる。
上記実施形態では、交換装置がIP交換機の場合を示したが、このIP交換機は上述したようにIP-PBXであっても良い。また、本発明の交換装置は、交換機能を有するIP電話機であっても良く、また、発呼側SIP端末及び着呼側SIP端末の接続に仲介するプロキシサーバであっても良い。さらには、呼制御プロトコルとしてSIPに対応できるものに限定されない。
10…IP交換機、12、12−1、12−2、12−A、12−B…SIP端末、20…CPU、21…メモリ、22…時間スイッチ、23…網インタフェース部、30…VoIP接続機能部、31、31−A、31−B…ユーザエージェント(UA)機能部、32…メディアスイッチ機能部、PRO…メモリ浮き状態監視プロセス(プログラム)。

Claims (3)

  1. 発呼側端末と着呼側端末とを接続させる交換装置において、
    上記発呼側端末と上記着呼側端末との間の呼に関する情報を記憶している呼情報記憶手段と、
    上記発呼側端末と上記着呼側端末との間の呼を確立させている際中の所定の呼制御段階から、所定周期毎に、上記呼情報記憶手段に記憶されている、上記発呼側端末及び上記着呼側端末の少なくとも一方の情報の変化を監視し、有効な情報変化がない監視の連続回数が所定回数に達したときに、上記呼情報記憶手段の上記呼に係る記憶情報を解放するメモリ浮き状態監視手段と
    を有することを特徴とする交換装置。
  2. 当該交換装置が、上記発呼側端末との間、及び、上記着呼側端末との間で、SIPに従って呼制御信号を授受するものであることを特徴とする請求項1に記載の交換装置。
  3. 発呼側端末と着呼側端末とを接続させる交換装置に搭載されるコンピュータを、
    上記発呼側端末と上記着呼側端末との間の呼に関する情報を記憶している呼情報記憶手段と、
    上記発呼側端末と上記着呼側端末との間の呼を確立させている際中の所定の呼制御段階から、所定周期毎に、上記呼情報記憶手段に記憶されている、上記発呼側端末及び上記着呼側端末の少なくとも一方の情報の変化を監視し、有効な情報変化がない監視の連続回数が所定回数に達したときに、上記呼情報記憶手段の上記呼に係る記憶情報を解放するメモリ浮き状態監視手段と
    して機能させることを特徴とする無効端末情報解放プログラム。
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