JP2013210717A - 画像表示装置のプログラム、画像表示装置、画像表示装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CPUは、パネル内にスクロール領域を定め、複数のボタン画像をスクロール領域内に一列に連なった状態で表示させる。CPUは、検出されていた指示座標が検出されなくなった座標がボタン画像に対応する座標である場合に、当該指示座標が対応するボタン画像に割り当てられている処理を実行する。CPUは、スクロール領域内における指示座標の移動方向が上方向または下方向を中心として広がる所定角度の範囲内である場合には、指示座標の上方向または下方向への移動距離に基づいてスクロール表示を実行する。
【選択図】図14
Description
図1に、本願に係る実施例として例示される多機能機10(Multifunction Peripheral(MFP)ともいう)のブロック図を示す。
多機能機10は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能などを有する装置である。多機能機10は、制御部12、パネル50、座標検出部51、印刷部54、スキャン部56、FAX部58、ネットワークインターフェイス60、等を備える。制御部12は、CPU14、ROM16、RAM30、NVRAM(Non Volatile RAM)40、等を有する。
ボタン押下状態フラグ106は、領域座標104で規定されるボタン表示領域内に指示座標が存在している場合には「ON」となり、存在しない場合には「OFF」になる情報である。すなわち、ボタン画像がタッチされているか否かを識別するための情報である。ボタン画像テーブルTB1に記憶される各種の情報は、予め多機能機10の製造者によって記憶されてもよい。
多機能機10の動作について、図2から図8のフローチャートを用いて説明する。図2から図8のフローは、多機能機10の電源がオンされることにより開始され、電源がオフされるまで実行され続ける。
図2を用いて、多機能機10で実行されるタッチパネル処理のメインフローを説明する。図2のフローは、定期的に繰り返されるフローである。S2においてCPU14は、タッチ状態を検出するためのイベントの発行を待機する。S6においてCPU14は、イベントが取得されたか否かを判断する。取得されていない場合(S6:NO)にはS2へ戻り、取得された場合(S6:YES)にはS12へ進む。
図3を用いて、タッチ状態検出処理を説明する。タッチ状態検出処理は、図2のタッチパネル処理のメインフローに対する割込み処理である。タッチ状態検出処理は、パネル50表面への指示体の接触開始に応じて開始され、パネル50表面から指示体が離れることに応じて終了するフローである。タッチ状態検出処理は、周期的に繰り返し実行される。タッチ状態検出処理は、パネル50への指示体の接触開始、接触移動、パネル50からの指示体の離反、などを検出(してイベントを発行)する処理である。
|x1−x0|>|y1−y0| ・・・式(1)
式(1)が成立する場合には、x方向の移動成分がy方向の移動成分よりも大きく、指示座標の移動方向が、x方向を中心として広がる所定角度(90°)の範囲内であると判断することができる。一方、式(1)が成立しない場合には、y方向の移動成分がx方向の移動成分よりも大きく、指示座標の移動方向が、y方向を中心として広がる所定角度(90°)の範囲内であると判断することができる。
図4を用いて、タッチパネル処理のメインフローで実行されるタッチ開始処理(S14)を説明する。S210においてCPU14は、S6で取得したイベント座標(xe,ye)を、タッチ開始位置座標(XT,YT)としてRAM30に記憶させる。
図5を用いて、タッチパネル処理のメインフローで実行されるドラッグ処理(S18)を説明する。S310においてCPU14は、S6で取得したイベント座標(xe,ye)を、移動先指示座標(XN,YN)としてRAM30に記憶させる。
指示座標のx方向への移動距離=|XN−XO| ・・・式(2)
指示座標のy方向への移動距離=|YN−YO| ・・・式(3)
S330においてCPU14は、現在時刻Tnを取得する。そしてS332(図6)へ進む。
図8を用いて、タッチパネル処理のメインフローで実行されるリリース処理(S22)を説明する。S412においてCPU14は、スクロール領域がパネル50に表示中であるか否かを判断する。表示中ではない場合(S412:NO)にはS430へ進み、表示中である場合(S412:YES)にはS414へ進む。S414においてCPU14は、スクロール領域テーブルTB2に記憶されているスクロール可能フラグ107が「ON」であるか否かを判断する。スクロール可能フラグ107が「ON」ではない場合(S414:NO)にはS430へ進み、「ON」である場合(S414:YES)にはS416へ進む。
本実施例に係る多機能機10の効果を説明する。本明細書に記載の多機能機10では、スクロール領域のスクロール方向109がx方向である場合に、指示座標の移動方向がx方向を中心として広がる所定角度の範囲外である場合には(S126:y方向)、指示座標移動方向が「y方向」とされる(S130)。よって、x方向の移動成分が無視されるため、x方向のスクロール表示が実行されない(S320:NO)。同様にして、スクロール領域のスクロール方向109がy方向である場合に、指示座標の移動方向がy方向を中心として広がる所定角度の範囲外である場合には(S126:x方向)、指示座標移動方向が「x方向」とされる(S128)。よって、y方向の移動成分が無視されるため、y方向のスクロール表示が実行されない(S320:NO)。これにより、意図しない方向へのスクロール表示が行われてしまう事態を防止することが可能となる。
多機能機10の筐体に対するパネル50の設置角度が変更されることに応じて、第2所定距離PD2を変更するとしてもよい。この場合、S332(図6)において、スクロール開始フラグ108が「ON」ではないと判断された場合に(S332:NO)、CPU14が設置角度を検出するとすればよい。そしてS336において、設置角度が0度に近いほど(すなわち、パネル50の表示面と多機能機10の上面とが平行に近づいているほど)、縦スクロール開始距離YSに使用する第2所定距離PD2を大きくするとしてもよい。パネル50の表示面と多機能機10の上面とが平行に近づくほど、指示体の着地時の意図しない移動距離が大きくなる傾向にある。よって、指示体が意図せずにパネル50上で前後方向(y方向)へ動いてしまった場合においても、不要なスクロール表示が行われてしまうことを抑制することが可能となる。
Claims (9)
- 画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示領域内へ指示体が接触した位置を示す座標である指示座標を検出する座標検出手段と、を備える画像表示装置が読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記表示手段の表示領域内にスクロール領域を定め、各種の処理の実行開始命令を受け付けるための複数のオブジェクト画像を前記スクロール領域内に一列に連なった状態で前記表示手段に表示させる手段であって、前記オブジェクト画像の列に沿った第1方向と、前記第1方向と反対方向であって前記オブジェクト画像の列に沿った第2方向と、のいずれか一方に前記オブジェクト画像をスクロール表示させる表示制御手段と、
前記座標検出手段によって検出されていた指示座標が検出されなくなった座標が前記オブジェクト画像に対応する座標である場合に、当該指示座標が対応するオブジェクト画像に割り当てられている処理を実行する処理実行手段と、
して機能させ、
前記表示制御手段は、前記スクロール領域内における指示座標の移動方向が前記第1方向を中心として広がる所定角度の範囲内である場合には、指示座標の前記第1方向への第1移動距離に基づいて前記スクロール表示を実行し、前記スクロール領域内における指示座標の移動方向が前記第2方向を中心として広がる所定角度の範囲内である場合には、指示座標の前記第2方向への第2移動距離に基づいて前記スクロール表示を実行することを特徴とするプログラム。 - 前記表示制御手段は、前記表示手段の正面位置に対する左右方向が前記第1方向および前記第2方向に対応する場合には、前記第1移動距離および前記第2移動距離が第1所定距離よりも大きくなることを条件として、前記表示手段の正面位置に対する左右方向への前記スクロール表示を実行し、
前記表示制御手段は、前記表示手段の正面位置に対する前後方向が前記第1方向および前記第2方向に対応する場合には、前記第1移動距離および前記第2移動距離が第2所定距離よりも大きくなることを条件として、前記表示手段の正面位置に対する前後方向への前記スクロール表示を実行し、
前記第2所定距離の方が前記第1所定距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。 - 前記表示制御手段は、前記表示手段の正面位置に対する前後方向が前記第1方向および前記第2方向に対応する場合において、前記スクロール表示を開始していない場合には、前記第1移動距離または前記第2移動距離が前記第2所定距離よりも大きくなることを条件として前記スクロール表示を実行し、前記スクロール表示を開始した後の期間においては、前記第1移動距離または前記第2移動距離が第3所定距離よりも大きくなることを条件として前記スクロール表示を実行し、
前記第3所定距離の方が前記第2所定距離よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。 - 前記表示制御手段は、前記表示手段の正面位置に対する前後方向が前記第1方向および前記第2方向に対応する場合に、前記指示座標が検出されなくなってから再度検出されるようになるまでの時間が第1所定時間内である場合には、前記第1移動距離または前記第2移動距離が第4所定距離よりも大きくなることを条件として前記スクロール表示を実行し、
前記第4所定距離の方が前記第2所定距離よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載のプログラム。 - 前記処理実行手段は、前記指示座標の移動方向が前記第1方向を中心として広がる所定角度の範囲内および前記第2方向を中心として広がる所定角度の範囲内ではない場合に、移動後の指示座標が検出されなくなった座標が前記オブジェクト画像に対応する座標である場合には、当該座標に対応するオブジェクト画像に割り当てられている処理を実行することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載のプログラム。
- 前記表示手段は、前記画像表示装置の筐体に対する設置角度を変化させることが可能な態様で前記画像表示装置に備えられており、
前記表示制御手段は、前記設置角度が変化することに応じて、前記第2所定距離を変更することを特徴とする請求項2に記載のプログラム。 - 前記表示制御手段は、前記表示手段の正面位置に対する前後方向が前記第1方向および前記第2方向に対応する場合には、前記指示座標の検出が開始されてから第2所定時間内の期間においては、前記第1移動距離または前記第2移動距離が前記第2所定距離よりも大きくなることを条件として前記スクロール表示を実行し、前記指示座標の検出が開始されてから第2所定時間が経過した後の期間においては、前記第1移動距離または前記第2移動距離が第3所定距離よりも大きくなることを条件として前記スクロール表示を実行し、
前記第3所定距離の方が前記第2所定距離よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。 - 画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示領域内へ指示体が接触した位置を示す座標である指示座標を検出する座標検出手段と、
前記表示手段の表示領域内にスクロール領域を定め、各種の処理の実行開始命令を受け付けるための複数のオブジェクト画像を前記スクロール領域内に一列に連なった状態で前記表示手段に表示させる手段であって、前記オブジェクト画像の列に沿った第1方向と、前記第1方向と反対方向であって前記オブジェクト画像の列に沿った第2方向と、のいずれか一方に前記オブジェクト画像をスクロール表示させる表示制御手段と、
前記座標検出手段によって検出されていた指示座標が検出されなくなった座標が前記オブジェクト画像に対応する座標である場合に、当該指示座標が対応するオブジェクト画像に割り当てられている処理を実行する処理実行手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記スクロール領域内における指示座標の移動方向が前記第1方向を中心として広がる所定角度の範囲内である場合には、指示座標の前記第1方向への第1移動距離に基づいて前記スクロール表示を実行し、前記スクロール領域内における指示座標の移動方向が前記第2方向を中心として広がる所定角度の範囲内である場合には、指示座標の前記第2方向への第2移動距離に基づいて前記スクロール表示を実行することを特徴とする画像表示装置。 - 画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示領域内へ指示体が接触した位置を示す座標である指示座標を検出する座標検出手段と、を備える画像表示装置の制御方法であって、
前記表示手段の表示領域内にスクロール領域を定め、各種の処理の実行開始命令を受け付けるための複数のオブジェクト画像を前記スクロール領域内に一列に連なった状態で前記表示手段に表示させるステップであって、前記オブジェクト画像の列に沿った第1方向と、前記第1方向と反対方向であって前記オブジェクト画像の列に沿った第2方向と、のいずれか一方に前記オブジェクト画像をスクロール表示させる表示制御ステップと、
前記座標検出手段によって検出されていた指示座標が検出されなくなった座標が前記オブジェクト画像に対応する座標である場合に、当該指示座標が対応するオブジェクト画像に割り当てられている処理を実行する処理実行ステップと、
を備え、
前記表示制御ステップは、前記スクロール領域内における指示座標の移動方向が前記第1方向を中心として広がる所定角度の範囲内である場合には、指示座標の前記第1方向への第1移動距離に基づいて前記スクロール表示を実行し、前記スクロール領域内における指示座標の移動方向が前記第2方向を中心として広がる所定角度の範囲内である場合には、指示座標の前記第2方向への第2移動距離に基づいて前記スクロール表示を実行することを特徴とする画像表示装置の制御方法。
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