JP2013208675A - 回転式車輪用旋盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪を削正するチップのメンテナンス作業や切削加工の過程で発生する切削屑の回収を容易とし、なおかつ車輪の切削加工の自動化による高効率化や、仕上りの高精度化を図ることができる回転式車輪用旋盤装置を提供する。
【解決手段】車輪のチャック機構及び回転機構を備えた車輪定置部と、車輪定置部の左右側方に配設した切削部と、切削部の切削部摺動機構と、切削部において車輪に対面して同一芯軸上で回動自在に設けた切削盤と、切削盤の周縁部に中心から放射状に変位可能で、かつ、切削位置や切削形状や切削量に応じて取替え自在に配設した複数の切削バイトと、切削時の車輪回転速度や切削盤の車輪圧着力や切削時間等による切削量を制御する制御部と、により構成し、切削時の車輪は切削バイトに対して上方回転としながら、切削バイトのチップが切削屑を下方に飛散させるように構成した回転式車輪用旋盤装置とした。
【選択図】図3

Description

この発明は車輪用旋盤装置に関し、詳しくは床置式の回転式車輪用旋盤装置に関する。
従来、鉄道車両の車輪の線路との接触面は、発進や停止や走行時の線路との接触による磨耗や、線路の継ぎ目の衝撃により変形してしまう。この変形した車輪は、騒音のもとになるばかりか客車においては乗客の乗り心地を悪くする。このため、変形した車輪は、定期的に車輪用旋盤装置により車輪と線路との接触面を切削加工して適正な形状に形成(以下、削正という)されている。
従来の車輪用旋盤装置は、鉄道車両から車輪を取り外して切削加工するタイプ(床置式車輪旋盤)と、鉄道車両に車輪を取付けたまま切削加工するタイプ(床下式車輪旋盤)とがある。これらいずれのタイプの車輪用旋盤装置でも、車輪の切削加工の自動化による高効率化や、仕上りの高精度化が重要である。また、切削加工のための切削バイトに配設されたチップは、同じチップを使用して長時間削正すると、チップが磨耗または破損してしまい、車輪と線路との接触面の仕上り精度が向上しないことがあった。
そこで、特許文献1に記載の発明のように、刃物台に複数の工具(切削加工用の複数のチップや切削面の車輪部形状測定装置等)を備えることを可能とした床下式車輪旋盤が開示されている。すなわち、複数のチップの一方で車輪と線路との接触面に一部である踏面を削正し、他方で車輪と線路との接触面であるフランジを同時に削正することにより、チップの長寿命化を図る技術が開示されている。
特開2001−225205号公報
ところが、特許文献1に記載の発明では、車両に車輪を取付けたまま切削加工する床下式車輪旋盤にため、刃物台に取付けた複数の工具を交換するための十分な作業スペースが取れなかった。また、切削加工した後の切削屑もチップブレーカで適当な長さに切断して限られた空間を通して排出する必要があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、車輪を削正するチップのメンテナンス作業を容易にし、切削加工の過程で発生する切削屑の回収を容易とし、なおかつ車輪の切削加工の自動化による高効率化や、仕上りの高精度化を図ることができる床置式の回転式車輪用旋盤装置を提供することを目的としている。
(1)本発明では、車輪を把持固定するチャック機構及びチャックした車輪を回転する回転機構を備えた車輪定置部と、前記車輪定置部の左右側方に配設した切削部と、前記切削部を車輪の切削面に対して進退自在に摺動する切削部摺動機構と、前記切削部において車輪に対面して同一芯軸上で回動自在に設けた切削盤と、前記切削盤の周縁部に中心から放射状に変位可能で、かつ、切削位置や切削形状や切削量に応じて取替え自在に配設した複数の切削バイトと、切削時の車輪回転速度や切削盤の車輪圧着力や切削時間等による切削量を制御する制御部と、により構成し、しかも、切削時の車輪は切削バイトに対して上方回転としながら、切削バイトのチップが切削屑を下方に飛散させるように構成した回転式車輪用旋盤装置とした。
(2)本発明では、(1)に記載の回転式車輪用旋盤装置において、前記切削屑を所定の大きさに切断して回収する切削屑回収機構を備えたことを特徴とする。
(3)本発明では、(1)又は(2)に記載の回転式車輪用旋盤装置において、前記削正部は、車輪の切削面の形状を非接触で測定するセンサを備えたことを特徴とする。
(4)本発明では、(1)〜(3)に記載の回転式車輪用旋盤装置において、前記切削部は、車輪と同軸芯に配されたディスクブレーキのブレーキロータを切削するブレーキロータ切削バイトを備えたことを特徴とする。
(5)本発明では、上記(1)〜(4)に記載の回転式車輪用旋盤装置において、前記切削部は、前記車輪定置部の左右側方に車輪の両輪にそれぞれ対応して配設されていることを特徴とする。
(6)本発明では、上記(1)〜(5)に記載の回転式車輪用旋盤装置において、前記制御部は、切削加工の手順に応じて使用する切削バイトを、前記切削盤に設けられた複数の切削バイトのなかから任意に選択可能とした選択手段を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、車輪を把持固定するチャック機構及びチャックした車輪を回転する回転機構を備えた車輪定置部と、前記車輪定置部の左右側方に配設した切削部と、前記切削部を車輪の切削面に対して進退自在に摺動する切削部摺動機構と、前記切削部において車輪に対面して同一芯軸上で回動自在に設けた切削盤と、前記切削盤の周縁部に中心から放射状に変位可能で、かつ、切削位置や切削形状や切削量に応じて取替え自在に配設した複数の切削バイトと、切削時の車輪回転速度や切削盤の車輪圧着力や切削時間等による切削量を制御する制御部と、により構成し、しかも、切削時の車輪は切削バイトに対して上方回転としながら、切削バイトのチップが切削屑を下方に飛散させているため、切削屑が切削バイトの上に堆積することがなく、さらに、切削屑が切削バイトと車輪の切削加工面との間に挟まることもなく、スムーズな切削加工を行うことができる。また、制御部は、車輪を切削加工する工程において、複数の切削バイトの中から、荒削り、中荒削り又は仕上げ削りに最適な切削バイトを選択して切削加工を行えるため、仕上りの高精度化を図れる。
請求項2に記載の発明によれば、前記切削屑を所定の大きさに切断して回収する切削屑回収機構を備えているので、切削加工を行う時に、車輪の下方のみに飛散する切削屑を自動的に効率よく回収することができ、清掃による定期的な切削屑の回収等の手間を省くことができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記切削部は、車輪の切削面の形状を非接触で測定するセンサを備えたので、従来接触計測していた接触子の磨耗やその磨耗の修正などの問題が生じない。また、振動等による測定の誤差が生じないため、切削面の形状を安定して正確に測定することができ、仕上りの高精度化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記切削部は、車輪と同軸芯に配されたディスクブレーキのブレーキロータを切削するブレーキロータ切削バイトを備えている。これにより、車輪の線路との接触面だけではなく、ディスクブレーキのブレーキロータのメンテナンスも同時に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記切削部は、前記車輪定置部の左右側方に車輪の両輪にそれぞれ対応して配設されているので、左右の車輪の切削加工を同時に行うことができ、車輪を削正する作業時間を短縮して効率よく行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、前記制御部は、切削加工の手順に応じて使用する切削バイトを、前記切削盤に設けられた複数の切削バイトのなかから任意に選択可能とした選択手段を備えているので、作業者が切削加工に使用する切削バイトの順番や種類を任意に選択することができる。これにより、特殊な切削加工の手順等を任意に設定することができる。
本実施形態における回転式車輪用旋盤装置の概観を示す斜視図である。 本実施形態における回転式車輪用旋盤装置の車輪載置部の全体構成を示す正面図である。 本実施形態における回転式車輪用旋盤装置の全体構成を示す正面図である。 本実施形態における回転式車輪用旋盤装置の全体構成を示す平面図である。 本実施形態における切削部の構成を示す平面図である。 本実施形態における切削盤の構成を示す側面図である。 本実施形態における切削バイトの構成を示す側面図である。 本実施形態における回転式車輪用旋盤装置での削正面の形状を示す拡大図である。 本実施形態における切削バイトの構成を示す平面図である。 本実施形態における切削屑回収機構の構成を示す正面図である。
回転式車輪用旋盤装置は、車輪の線路との接触面(以下、踏面という)及び当面の線路の内側に設けられた脱輪防止のための出っ張り(以下、フランジという)を、切削盤の取付けられた複数の切削バイトにより切削して基本形状に戻す(以下、削正という)ものである。ここで、削正とは、線路との磨耗や衝撃により変形した車輪の踏面およびフランジを所定の形状に切削加工して、鉄道車両が線路上を安定走行できる状態に戻すことをいう。なお、削正される車輪の大きさ、左右の車輪の間隔は限定されない。また、削正する車輪の踏面及びフランジの幅、踏面に対するフランジ頂上部の高さは限定されない。
(1)本実施形態における回転式車輪用旋盤装置は、鉄道車両から取り外した車輪を把持固定するチャック機構及びチャックした車輪を回転する回転機構を備えた車輪定置部を有する。すなわち、削正が必要な車輪は、クレーンなどにより運搬されて、左右の車輪と一体に形成された車軸の略中央部が、上記車輪定置部に配置されている軸受部に載置される。軸受部は、油圧シリンダにより車輪定置部の下部に昇降自在に埋設されており、外部から回転式車輪用旋盤装置の車輪定置部に車輪を搬入する際に所定の位置まで上昇して、左右の車輪の間の車軸を支持する。
チャック機構は、左右の車輪を挟みこむように設けられた左右一対の左右車輪保持部から構成される。左右車輪保持部は、軸受部で支持された左右の車輪の外側に配置され、右車輪保持部は、左右の車輪を外側から挟持したり解放したりするように進退機構を備えている。そして、軸受部で支持された車輪の中心を左車輪保持部の中心に合わせ、その後、右車輪保持部を、移動させて左右の車輪を挟持する。このように、左右車輪保持部で把持固定された車輪は、回転機構(電動モータ、回転伝達ベルト)により左右車輪保持部を回転させることで、所定の回転方向及び一定の回転速度で回転する。
(2)本実施形態における回転式車輪用旋盤装置は、車輪定置部の左右側方に配設した切削部と、切削部を車輪の踏面およびフランジ(以下、切削面ともいう。)に対して進退自在に摺動する切削部摺動機構と、切削部において車輪に対面して同一芯軸上で回動自在に設けた切削盤と、切削盤の周縁部に中心から放射状に変位可能で、かつ、切削位置や切削形状や切削量に応じて取替え自在に配設した複数の切削バイトを備えている。
すなわち、上記車輪定置部において、左右車輪保持部で把持固定され回転する車輪の左右側方に設けられた切削部は、左右車輪の切削面に対して進退自在に摺動する切削部摺動機構を備えている。この切削部摺動機構により、切削部の車輪に対面して同一芯軸上で回動自在に設けた切削盤と、当該切削盤の周縁部に中心から放射状に変位可能で、かつ、切削位置や切削形状や切削量に応じて取替え自在に配設した複数の切削バイトを、車輪の切削面に接触させ切削加工を行う。
(3)本実施形態における回転式車輪用旋盤装置は、切削時の車輪回転速度や切削盤の車輪圧着力や切削時間等による切削量を制御する制御部を備えている。すなわち、制御部は、上記車輪定置部において、左右車輪保持部で把持固定された車輪の回転方向や回転速度を制御する。また、制御部は、切削盤の車輪圧着力や切削時間、車輪の切削面の切削位置や切削形状や切削量に応じた、切削盤に複数設けられている切削バイトの選定を行う。
(4)本実施形態における回転式車輪用旋盤装置は、上記制御部により、切削時の車輪の回転方向を切削バイトに対して上方回転としている。そして、上記切削盤に複数設けられている切削バイトのチップは、切削屑を下方に飛散させるように下向きに配置されている。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながらより具体的に説明する。
図1に示すように長手状箱体に形成された回転式車輪用旋盤装置10は、両端の左右カバー11R,11Lと、略中央部に開閉自在のスライド式の左右扉12R,12Lとにより構成され、内部に車輪100(図2参照)を削正するための各種機構(車輪定置部15、切削部40等)をケーシングして床FLに設置される。つまり、本実施形態の回転式車輪用旋盤装置10は床置式車輪旋盤である。詳細は後述するが、開閉自在のスライド式の左右扉12R,12Lを開放することで、回転式車輪用旋盤装置10の内部の車輪定置部15に削正前の車輪100を搬入したり、車輪定置部15から削正後の車輪100を搬出したりできるようにしている。また、回転式車輪用旋盤装置10の近傍には、車輪100の削正の工程や手順等を制御する制御部17が設置されている。
スライド式の左右扉12R,12Lには、例えば、透明なアクリル等で形成された観察窓13がそれぞれ設けられており、車輪100(図2参照)の切削面の削正の様子を外部の作業者が観察可能としている。また、左カバー11Rの作業者が操作し易い位置には、操作盤14が設置されている。この操作盤14は、これも詳細は後述するが、車輪100の削正の工程や手順等を作業者が任意に選択して、制御部17により削正作業を行わせるためのものである。
このように、回転式車輪用旋盤装置10は、内部に車輪100(図2参照)を削正するための各種機構(車輪定置部15、切削部40等)をケーシングした構成としているため、例えば、削正作業中の切削盤や回転中の車輪に作業者が接触することを防ぐことができ、人為的な事故を未然に防止することを可能としている。
以下、図2〜図4を参照して、車輪定置部15に配設されたチャック機構20及び回転機構30の構成を説明する。チャック機構20は、鉄道車両から取り外され、車輪定置部15に載置された車輪100を、左車輪102及び右車輪103の両外側から挟み込んで把持固定するためのものである。また、回転機構30は、チャック機構20で把持固定した車輪100を、チャック機構20と一体に所定の回転方向及び回転速度で回転させるためのものである。
車輪100は、左車輪102及び右車輪103と、左右両輪を連結する車軸101と、車軸101の左車輪102側近傍に設けられたブレーキロータ104とにより構成される。左車輪102及び右車輪103の線路との接触面には、踏面105及びフランジ106が形成されている。左車輪102及び右車輪103と車軸101とは一体で回転するように構成され、左車輪102及び右車輪103の外側には、左右車軸端101a,101bがそれぞれ突出している。なお、本実施形態における回転式車輪用旋盤装置10は、左車輪102及び右車輪103の踏面105及びフランジ106(以下、切削面という。)を削正するためのものである。
削正前の車輪100は、図示しない車輪懸架用のクレーン等により、回転式車輪用旋盤装置10の内部に搬入される。そして、チャック機構20の載置台16に埋設され、左右両輪間の車軸101を支持するために所定の位置まで上昇した軸受部25の上に載置される。つまり、軸受部25は、その下方に配設された油圧シリンダ25aにより垂直方向に昇降自在としている。なお、軸受部25は、車軸101の略中央部を所定の幅で支持する。これにより、後述のチャック機構20の作動時に、軸受部25に載置された車軸101を水平方向にスライドさせた場合でも、軸受部25が支持している車軸101が、左右両輪のいずれか一方側に傾かないようにしている。
図2に示すように、軸受部25で支持された車輪100の左右側方には、車輪100を左右外側から挟みこむようにチャック機構20を構成する左右一対の略円盤形状の左車輪保持部21Lと右車輪保持部21Rが載置台16に載置されている。左車輪保持部21L及び右車輪保持部21Rには、左右両輪の左右外側面102a,103aと当接し、車輪100を把持固定するための4個のチャック23が、左右外側面102a,103a側に水平方向に突出してそれぞれ設けられている。なお、チャック23は、左右車輪保持部21L,21Rから左右両輪の左右外側面102a,103a側へ水平方向に突出して、左車輪保持部21L及び右車輪保持部21Rの中心から放射状に90度の等間隔で4箇所配設されている。
軸受部25は、載置している車軸101と左右車輪保持部21L,21Rとの中心軸107が一致するように垂直方向に昇降して位置決めを行う。左右車輪保持部21L,21Rには、中心ピン24b,24bがそれぞれ突出して設けられており、左右車軸端101a,101bの中心の左右中心凹部101c,101dにそれぞれの中心ピン24b,24bが当接するように位置決めすることで、車軸101と左右車輪保持部21L,21Rとの中心軸107の位置決めが完了する。
左車輪保持部21L及び右車輪保持部21Rのうち、一方の左車輪保持部21Lは固定され、他方の右車輪保持部21Rは、車輪100を把持固定するために、載置台16の表面を水平方向に移動自在としている。すなわち、図3及び図4に示すように右車輪保持部21Rと一体の右ベース体22Rの後部には、駆動モータ22a、該駆動モータ22aと一体のピニオンギア22b及び移動レール22d上に敷設されたラック22cとから構成された進退機構が設けられている。
図3に示すように、右車輪保持部21Rと一体の右ベース体22Rは、駆動モータ22aを駆動させることで、ピニオンギア22bとラック22cとの噛合により、載置台16に敷設された移動レール22d上を水平方向に移動することができる。つまり、右車輪保持部21Rの車輪100方向への移動により、右車輪保持部21Rに押された車輪100は、軸受部25上を左車輪保持部21L側へスライドし、左右車輪保持部21L,21Rのそれぞれに4箇所配設されたチャック23により押圧されて把持固定される。
すなわち、車軸101と左右車輪保持部21L,21Rとの中心軸107の位置決めが完了すると、右車輪保持部21Rを左方向に移動させて、左右車輪保持部21L,21Rにより車輪100を挟み込むように押圧する。これにより、左右車輪102,103のそれぞれの左右外側面102a,103aを、左右車輪保持部21L,21Rの車輪100側にそれぞれ突出して4個配設されたチャック23の先端爪23aで押圧する。図3に示すようにチャック23の先端爪23aには複数の凹凸溝が形成されており、この凹凸溝を左右外側面102a,103aに噛合させることで、チャック23と左右外側面102a,103aとが固着されて、左右車輪保持部21L,21Rにより車輪100が把持固定される。
このように、本実施形態のチャック機構20は、車輪定置部15の左右車輪保持部21L,21Rの間の軸受部25上に車軸101を載置し、軸受部25の昇降により車軸101と左右車輪保持部21L,21Rとの中心軸107を一致するよう位置決めする。そして、左右車輪保持部21L,21Rの車輪100側にそれぞれ突出して4箇所配設されたチャック23により、左右外側面102a,103aを所定の圧力で押圧することにより、左右車輪保持部21L,21R間に車輪100が把持固定される。チャック機構20による車輪100の把持固定が終わると、軸受部25は下降して載置台16に埋設されて車軸101の支持を解消する。
なお、左右車輪保持部21L,21Rに設けられる複数のチャック23の数は、上述した4個に限らず、例えば、左右車輪保持部21L,21Rの中心から放射状に突出して120度の等間隔で3つのチャック23を配設したり、60度の等間隔で6つのチャック23を配設したりすることもできる。また、各チャック23の位置を左右車輪保持部21L,21Rの中心から周縁に変位可能として、車輪100の左右車輪102,103の直径の大きさに対応した最適な位置で車輪100を把持固定するようにしてもよい。
車輪定置部15のチャック機構20により左右車輪保持部21L,21R間に把持固定された車輪100は、図3に示すように、左車輪保持部21Lと一体の左ベース体22Lの後方に設置された回転モータ31、伝達ベルト32及び回転軸33で構成された回転機構30により、所定の回転方向及び速度で左右車輪保持部21L,21Rと一体に回転駆動される。
すなわち、回転モータ31の回転駆動は、伝達ベルト32を介して、左車輪保持部21Lの中心に連動連結された回転軸33に伝達される。すなわち、回転モータ31の回転駆動は、伝達ベルト32、回転軸33を介して左車輪保持部21Lに伝達され、左車輪保持部21Lが回転する。これにより、左右車輪保持部21L,21Rと一体に把持固定された車輪100が所定の回転速度及び回転方向で回転する。なお、右車輪保持部21Rは回転自在として右ベース体22Rに取付けられており、左車輪保持部21Lの回転速度及び回転方向に応じて回転する。
また、本実施形態においては、車輪100の回転方向は、後述の切削バイト70(図5A参照)に対して上方回転とし、さらに、切削バイト70の先端には、下方向に切削用チップ70a(図5A参照)が配設されている。この構成により、車輪100の切削面の当接した切削用チップ70aにより、削正時に発生する切削屑は、車輪100の切削面の下方に飛散することになる。なお、車輪100の切削面の削正については、詳細は後述する。
以下、図3及び図8を参照して、車輪定置部15の下方の載置台16に埋設された切削屑回収機構60の構成を説明する。図3に示すように、車輪100の左右車輪102,103の下方の車輪定置部15の載置台16には、左右車輪102,103のそれぞれの切削面を削正した際に発生する切削屑64を回収する2個の切削屑回収機構60が埋設されている。
図8に示すように、車輪100の左右車輪102,103の下方の載置台16にそれぞれ埋設された切削屑回収機構60は、載置台16の上面を貫通して設けられた切削屑回収口65、切削屑回収口65から切削屑回収機構60の内部に切削屑64を回収する切削屑投入口62、回収された切削屑64を所定の大きさに切断するチップクラッシャー61、チップクラッシャー61で切断された切削屑を回収するベルトコンベア63等により構成されている。
本実施形態においては、車輪100の回転方向(矢印E、時計回り)と切削バイト70の先端の切削用チップ70aが下向きに設置されていることにより、切削屑64が左右車輪102,103の切削面の下方に飛散する。このとき、下方に飛散する切削屑64の大きさや形状は、削正に使用される切削バイト70の種類(例えば、荒切削、中切削、仕上切削用等)に応じてまちまちである。このため、切削屑回収機構60の内部に回収された切削屑64は、チップクラッシャー61によりある程度の大きさに切断されて、ベルトコンベア63上に堆積する。そして、ベルトコンベア63上に堆積した切削屑64は、ベルトコンベア63で搬送されて、所定の回収容器(図示せず)等に回収される。そして、回収容器に蓄積された切削屑64は定期的に回収され、回転式車輪用旋盤装置10の外部へ破棄される。
上述したように、切削加工時に発生する切削屑64を車輪100の下方のみに飛散させているため、切削屑64が切削バイトの上に堆積したり、切削屑64が切削バイト70と車輪100の切削面との間に挟まったりすることもなく、スムーズな切削加工を行うことができる。また、切削屑64を所定の大きさに切断して回収する切削屑回収機構60を備えているので、切削加工を行う時に、車輪100の下方のみに飛散する切削屑64を効率よく回収することができる。
以下、図4、図5A及び図5Bを参照して、回転式車輪用旋盤装置10の切削部摺動機構及び切削盤50を有する切削部40の構成を説明する。切削部40は、図4に示すように、車輪100の左右車輪102,103の切削面にそれぞれ対応した左切削部40L及び右切削部40Rにより構成されている。左右切削部40L,40Rは、それぞれ左右本体部41L,41Rと、切削盤50、センサ載置部42及びブレーキロータ切削載置部43を備えている。
切削盤50は、本実施形態における回転式切削盤であり、左右車輪102,103の切削面(踏面105及びフランジ106(図2参照))を削正するための複数種類の切削バイト70を着脱自在としている。センサ載置部42は、左右車輪102,103の切削面の形状を測定するセンサ44を備えている。ブレーキロータ切削載置部43は、ブレーキロータ104のディスクバッドの左右押圧面104a,104bを切削するブレーキロータ切削バイト45を備えている。
なお、この左右切削部40L,40Rは、同一の機能を有する各構成部材が左右対称に配置されている。このように、左右切削部40L,40Rは、車輪100の左右車輪102,103にそれぞれ対応して車輪定置部15の左右側方に配設されているので、左右車輪102,103の切削面の切削加工を同時に行うことができ、車輪100を削正する作業時間を短縮して効率よく行うことができる。以下、同一の機能を有する各構成部材は同じ符号を付して左切削部40Lの構成のみを詳細に説明する。
図5Aに示すように、左切削部40Lは、左本体部41Lの左側面に切削盤50が配置され、左本体部41Lの右側面にセンサ載置部42及びブレーキロータ切削載置部43が配置されている。左切削部40Lは、レール49上を、センサ載置部42の後端に設けられた移動用モータ48により車輪100の切削面に対して左右方向に移動自在(図5Aの矢印A)としている。切削盤50は、進退用モータ(図示せず)により車輪100の切削面に対して進退自在(図5Aの矢印B)としている。つまり、上記各種モータ(移動用モータ48、進退用モータ等)により、左切削部40Lを車輪100の切削面に対して摺動自在とした切削部摺動機構を構成している。
センサ載置部42は、センサ固定部材44bと、このセンサ固定部材44bの先端に設けられたセンサ44と、センサ固定部材44bの基端部を垂直方向に回転自在とした回転モータ44aとを備えている。回転モータ44aは、センサ固定部材44bの基端部を垂直方向に略180度回転させることにより、センサ固定部材44bの先端に設けられたセンサ44を、車輪100の切削面を測定する側に突出して配置したり、センサ載置部42上の所定に位置(図5A中の二点鎖線44cの位置)に収納したりすることができる。
センサ44は、車輪100の切削面の形状を非接触で測定するセンサであり、複数個の赤外線レーザ光を照射する赤外線の発光部と、車輪100の切削面からの赤外線の反射光を受光する受光部とを備えている。
センサ載置部42を、上述した切削部摺動機構により、車輪100の左車輪102の切削面(図2参照)の側方へ移動させる。測定時以外はセンサ載置部42上の所定の位置に収納されているセンサ固定部材44bの基端部を、回転モータ44aにより垂直方向に略180度回転させる。これにより、車輪100の左車輪102の切削面(図2参照)の至近距離にセンサ44が配置され、車輪100の左車輪102の切削面の形状が測定される。測定作業が終了すると、センサ固定部材44bの基端部を、回転モータ44aにより垂直方向に略180度再び回転させて、センサ載置部42上の所定の位置にセンサ44を収納する。なお、センサ44による車輪100の左右車輪102,103の切削面の測定については、詳細は後述する。
上述したように、左切削部40Lは、車輪100の切削面の形状を非接触で測定するセンサ44を備えたので、従来接触計測していた接触子(センサ本体等)の磨耗やその磨耗の修正などの問題が生じない。また、振動等による測定の誤差が生じないため、切削面の形状を安定して正確に測定することができ、仕上りの高精度化を図ることができる。
ブレーキロータ切削載置部43は、ブレーキロータ104のディスクバッドの左右押圧面104a,104b(図2参照)を切削するブレーキロータ切削バイト45と、このブレーキロータ切削バイト45を、ディスクバッドの左右押圧面104a,104b(図2参照)に対して進退自在としたシリンダ46を備えている。ブレーキロータ切削バイト45の先端には、ブレーキロータ切削用の切削チップ45L,45Rが配設されている。
左切削部40Lのブレーキロータ切削載置部43を、上述した切削部摺動機構により、車輪100のブレーキロータ104の左押圧面104a(図2参照)の側方へ移動させる。そして、シリンダ46によりブレーキロータ切削バイト45を、ディスクバッドの左押圧面104aの側方に進出させると共に、ブレーキロータ切削バイト45の先端に配設された切削チップ45Rを、左押圧面104aに当接させて左押圧面104aを切削する。
次に、シリンダ46によりブレーキロータ切削バイト45を、ディスクバッドの左押圧面104aの側方から退避させ、左切削部40Lのブレーキロータ切削載置部43を、車輪100のブレーキロータ104の右押圧面104b(図2参照)の側方へ移動させる。そして、シリンダ46によりブレーキロータ切削バイト45を、ディスクバッドの右押圧面104bの側方に進出させると共に、ブレーキロータ切削バイト45の先端に配設された切削チップ45Lを、右押圧面104bに当接させて右押圧面104bを切削する。
上述したように、左右切削部40L,40Rは、車輪100と同軸芯に配されたディスクブレーキのブレーキロータ104の両面(左右押圧面104a,104b)を切削するブレーキロータ切削バイト45を備えている。これにより、車輪100の切削面だけではなく、ディスクブレーキのブレーキロータ104の接触面のメンテナンスも同時に行うことができる。また、左右切削部40L,40Rの両方に、同様な構成のブレーキロータ切削バイト45を備えている為、車輪100の両輪近傍にそれぞれディスクブレーキが設けられていた場合でも、同時に切削作業を行うことができ効率が良い。
切削盤50は、図5Aに示すように、左切削部40Lの左本体部41Lの左側面に配置されている。本実施形態における切削盤50は、図5Bに示すように、八個の側面52が形成された角柱(直角柱)である。八個の側面52の略中央部には、左右車輪102,103の切削面を削正するための複数の切削バイト70を着脱自在とした切削バイト取付部51を有し、各切削バイト取付部51には、種類(例えば、荒切削、中切削、仕上切削用等)の異なる8個の切削バイト70を取付けることができる。
切削バイト70は、図5Cに示すように、先端部には車輪100の切削面を削正する為の切削用チップ70aを備え、基端部には側面52の切削バイト取付部51に挿入される挿入部70bを備えている。挿入部70bにはボルト穴70cが貫通して設けられ、側面52の切削バイト取付部51に挿入部70bを挿入し、切削盤50の底面53側から六角ボルト54で締結することにより、切削バイト70の切削バイト取付部51への取付けを容易としている。また、切削バイト70を取外す場合は、切削盤50の底面53側から六角ボルト54による締結を解除するだけで切削バイト70を取外すことができ、作業者の切削バイト70の取外し作業を容易としている。
切削盤50は、図5A及び図5Bに示すように、左本体部41Lの左側面側の底面53の中心を軸として回動自在(矢印D)に設置されている。切削盤50は、8個の側面52に取付けられた切削バイト70の切削用チップ70aを下向きとして、車輪100の切削面に対して水平に当接する回転角度θ単位で回転する。回動方向は垂直方向に時計回り又は反時計回りの何れかの方向でも回動自在であり、切削盤50の8個の側面52に取付けられた複数の切削バイト70うち、車輪100の切削面の削正に適した切削バイト70を最短の回動時間で選択可能としている。
なお、切削バイト70の選択は後述の制御部にて行われ、上記センサ44で測定された車輪100の切削面の形状に基づいて、車輪100の切削面を最適な形状に削正するために、例えば、荒切削用、中切削用又は仕上切削用に最適な切削バイト70が複数回選択されて削正作業が実行される。
左切削部40Lを、上述した切削部摺動機構により、車輪100の左車輪102の切削面(図2参照)の側方へ移動させた後、切削盤50を車輪100の左車輪102の切削面に対して進出させて、切削盤50の切削バイト70と左車輪102の切削面とを当接させることにより左車輪102の切削面を、所定の形状に削正する切削加工が行われる。切削加工は複数の切削バイト70を切り換えて行われ、切削バイト70の切り換えは、切削盤50を車輪100の左車輪102の切削面から退避させて、選択された切削バイト70を有する切削盤50の側面52を回動させて行われる。
以下、図6を参照して、センサ載置部42のセンサ44による車輪100の左右車輪102,103の切削面の測定と削正面の決定を説明する。
回転式車輪用旋盤装置10は、上述したように、車輪100の左右車輪102,103の切削面の形状や寸法を測定するセンサ44を備えている。すなわち、センサ44は、非接触式の複数個の赤外線センサにより左右車輪102,103の切削面を測定する。具体的には、図6に示すように、使用前の車輪100は、磨耗がない基本形状a(図中の一点鎖線)がセンサ44により計測されるが、所定距離を走行した車輪100は、切削面(踏面105及びフランジ106)が磨耗して、変形形状b(図中の実線)がセンサ44により計測される。
本実施形態における制御部17(図1参照)は、センサ44により計測された変形形状bから使用前の車輪100の基本形状aと同じ削正形状c(図中の点線)を決定し、車輪100の切削面の切削量e(図中斜線部分)を決定する。すなわち、切削盤50の切削バイト70により、切削量eの分だけ車輪100の切削面を切削加工すると、基本形状a(図中の一点鎖線)と同様の削正形状c(図中の点線)を備えた車輪100として削正される。
本実施形態における制御部17(図1参照)は、車輪定置部15の車輪100を把持固定するチャック機構20及びチャックした車輪100を所定の回転方向及び回転速度で回転させる回転機構30の動作を制御する。また、制御部17は、切削部40による車輪100の切削面(踏面105及びフランジ106)の切削加工の手順や行程を制御する。制御部17は、図示しないCPUを主体に、同じく図示しないROMやRAMで構成された記憶媒体などを備えている。記録媒体であるROMには、上述した車輪100のチャック機構20、回転機構30、切削面の形状測定、削正量の決定、切削盤50に設けられた切削バイト70の選択、切削盤50の送り速度、車輪100の回転方向及び回転速度等の情報が織り込まれたNC制御プログラムが格納されている。
また、制御部17は、車輪100の車軸101の位置を位置決めする位置決めセンサ(図示せず)からの入力により、軸受部25に載置された車軸101の位置を検出し、油圧シリンダ25aを昇降させて車軸101の高さを検出する。
以下、制御部17に記憶されるNC制御プログラムを変更して、切削加工の手順に応じて使用する切削バイト70を、切削盤50に設けられた複数の切削バイト70のなかから任意に選択可能とした選択手段について具体的に説明する。
本実施形態においては、左カバー11Rに設置されている操作盤14(図1参照)に設けられている各種スイッチ(図示せず)を、作業者が所定の操作を行なうことにより、切削加工の手順に応じて使用する切削バイト70を、切削盤50に設けられた複数の切削バイト70のなかから任意に選択することができる。つまり、切削加工の手順に応じて予め定められた切削バイト70を任意に変更することができる。
これにより、切削加工の手順に応じて予め定められた切削バイト70が所定の切削量で切削できない状態(切削バイト70の先端に付設された切削用チップ70aの磨耗や損傷)が発生しても、他の切削バイト70を代替として使用することができ、車輪100の削正作業を続行できるようにしている。つまり、本実施形態に係る操作盤14は、切削加工の手順に応じて使用する切削バイト70を、切削盤50に設けられた複数の切削バイト70のなかから任意に選択可能とした選択手段として機能することになる。
本実施形態における回転式車輪用旋盤装置10による具体的な切削加工の手順について説明する。まず、鉄道車両等から取り外した車輪100を、回転式車輪用旋盤装置10内の車輪定置部15の軸受部25に載置する。そして、上述したチャック機構20により、車輪100を旋盤位置に把持固定する。車輪100を旋盤位置に把持固定した後は、軸受部25を下降させる。そして、回転機構30により車輪100を所定の回転方向及び所定回転数で回転させる。
また、センサ44を用いて、回転している車輪100の切削面の形状を測定する。そして、車輪100の左右車輪102,103の切削面にそれぞれ対応した左切削部40Lと右切削部40Rを近づけ、左右の切削盤50に取り付けられた切削バイト70を車輪100の切削面に向かって突出させる。そして、切削面に、切削バイト70の先端に配設された切削用チップ70aを所定の圧力で左右車輪102,103の切削面に当接させて、左右車輪102,103の切削面の切削加工を行う。
切削面(踏面105及びフランジ106)の切削加工は、まず、荒切削用の切削バイト70により切削加工が行われる。荒切削用の切削バイト70により車輪100の切削面を削正する削正量は「1〜10mm」、車輪100の回転速度は「0.5〜1.6mm/S」、切削バイト70を切削面に押し付ける圧力は「40mm/Kg」である。
次に、中切削用の切削バイト70により切削加工が行われる。中切削用の切削バイト70により車輪100の切削面を削正する削正量は「1〜6mm」、車輪100の回転速度は「0.5〜1.6mm/S」、切削バイト70を切削面に押し付ける圧力は「40mm/Kg」である。
最後に、仕上切削用の切削バイト70により切削加工が行われる。仕上切削の切削バイト70により車輪100の切削面を削正する削正量は「1〜4mm」、車輪100の回転速度は「0.7〜1.6mm/S」、切削バイト70を切削面に押し付ける圧力は「40mm/Kg」である。
上述したように、車輪100の左右車輪102,103の切削面を同時に、荒切削用、中切削用、仕上切削用の順序で最適な切削バイト70が選択されて切削加工が行われるので、削正時間の短縮と、削正精度の向上を実現することができる。
切削部40による荒切削、中切削、仕上切削を完了した後は、回転機構30による車輪100の回転を停止させ、軸受部25を再度上昇させて、車輪100の車軸101を軸受部25に載置させる。この後、チャック機構20による車輪100の把持固定を解除して、回転式車輪用旋盤装置10内の車輪定置部15から車輪100を取り出して一連の切削加工が終了し、車輪100の削正が完了する。
以上、実施例を説明したが、本発明の具体的な構成は上述した実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
10 回転式車輪用旋盤装置、
20 チャック機構
30 回転機構
40 切削部
50 切削盤

Claims (6)

  1. 車輪を把持固定するチャック機構及びチャックした車輪を回転する回転機構を備えた車輪定置部と、
    前記車輪定置部の左右側方に配設した切削部と、
    前記切削部を車輪の切削面に対して進退自在に摺動する切削部摺動機構と、
    前記切削部において車輪に対面して同一芯軸上で回動自在に設けた切削盤と、
    前記切削盤の周縁部に中心から放射状に変位可能で、かつ、切削位置や切削形状や切削量に応じて取替え自在に配設した複数の切削バイトと、
    切削時の車輪回転速度や切削盤の車輪圧着力や切削時間等による切削量を制御する制御部と、により構成し、
    しかも、切削時の車輪は切削バイトに対して上方回転としながら、切削バイトのチップが切削屑を下方に飛散させるように構成したことを特徴とする回転式車輪用旋盤装置。
  2. 前記切削屑を所定の大きさに切断して回収する切削屑回収機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の回転式車輪用旋盤装置。
  3. 前記切削部は、車輪の切削面の形状を非接触で測定するセンサを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転式車輪用旋盤装置。
  4. 前記切削部は、車輪と同軸芯に配されたディスクブレーキのブレーキロータを切削するブレーキロータ切削バイトを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転式車輪用旋盤装置。
  5. 前記切削部は、前記車輪定置部の左右側方に車輪の両輪にそれぞれ対応して配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転式車輪用旋盤装置。
  6. 前記制御部は、切削加工の手順に応じて使用する切削バイトを、前記切削盤に設けられた複数の切削バイトのなかから任意に選択可能とした選択手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転式車輪用旋盤装置。
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