JP2013207385A - 状態遷移処理装置 - Google Patents

状態遷移処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013207385A
JP2013207385A JP2012071855A JP2012071855A JP2013207385A JP 2013207385 A JP2013207385 A JP 2013207385A JP 2012071855 A JP2012071855 A JP 2012071855A JP 2012071855 A JP2012071855 A JP 2012071855A JP 2013207385 A JP2013207385 A JP 2013207385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
input
information
definition information
transition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012071855A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Washimi
直久 鷲見
Shigeyuki Aoki
茂幸 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba System Technology Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012071855A priority Critical patent/JP2013207385A/ja
Publication of JP2013207385A publication Critical patent/JP2013207385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

【課題】他設備からの入力および現在の状態に対する、遷移先の状態と出力の決定のための機能の実装を適正化する。
【解決手段】実施形態によれば、状態遷移処理装置は、対象設備の現在の状態の定義情報と、少なくとも1種類の他設備からの入力の定義情報との組み合わせに対して、現在の状態からの遷移先の状態の定義情報と少なくとも1種類の他設備への出力の定義情報との組み合わせを対応付けた状態遷移定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、入力が変化した場合に状態遷移定義情報を所定の参照順に沿って参照して、管理される現在の状態と変化後の入力との組み合わせに一致する組み合わせに対応付られる、遷移先の状態の定義情報と出力の定義情報とを当該状態遷移定義情報から検索する検索手段とをもつ。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、監視対象の設備に用いられる状態遷移処理装置に関する。
従来、遠方監視制御装置による遠方監視対象となる設備に用いられる状態遷移処理装置は、状態遷移を実行するにあたり、遠方監視制御装置などの他設備からの情報を入力した場合に、既に入力されていた他の情報と現在の状態とをもとに、遷移先の状態と出力情報を決定するためのプログラムを実行して、これら遷移先の状態と出力情報を決定し、この出力情報を、遠方監視制御装置などの他設備へ出力する。
特開2010−51077号公報
前述したように、状態遷移処理装置が他設備からの情報を入力した場合に、既に入力されていた他の情報と現在の状態とをもとに、遷移先の状態と出力情報とを決定するには、入力情報と現在の状態との組み合わせ、および、この組み合わせに対する、遷移先の状態と出力情報との組み合わせとの対応関係を、プログラムの判断文、分岐文および繰り返し文に定義しておき、実際に他設備からの情報を入力した場合に、既に入力されていた他の情報と現在の状態との組み合わせをもとに、前述したプログラムの判断文、分岐文および繰り返し文によって、遷移先の状態と出力情報とを決定する。
しかし、前述した、入力情報と現在の状態との組み合わせ、および、この組み合わせに対する、遷移先の状態と出力情報との組み合わせとの対応関係の種類は多岐にわたる。よって、前述したプログラムは、入力情報の種類、状態の種類、出力情報の種類の数に応じて複雑となるため、装置に求められる動作と実際の動作を合致させるためのプログラムの開発に多大な時間を要することになる。
また、前述したように、入力情報と現在の状態との組み合わせ、および、この組み合わせに対する、遷移先の状態と出力情報との組み合わせとの対応関係の種類が多岐にわたることにより、すべての組み合わせを網羅したプログラムを構築しようとしても、不具合が生じる可能性が高く、他設備からの情報を入力した場合に、既に入力されていた他の情報と現在の状態との組み合わせに基づく、本来遷移すべき状態に遷移しない、または本来出力されるべき出力情報が出力されないなど、機能の実装漏れによる不正動作の可能性があるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、他設備からの入力および現在の状態に対する、遷移先の状態と出力の決定のための機能の実装を適正化することが可能になる状態遷移処理装置を提供することにある。
実施形態によれば、状態遷移処理装置は、対象設備の現在の状態の定義情報と、少なくとも1種類の他設備からの入力の定義情報との組み合わせに対して、前記現在の状態からの遷移先の状態の定義情報と少なくとも1種類の他設備への出力の定義情報との組み合わせを対応付けて定義し、組み合わせの種別ごとに所定の参照順に沿って配列した状態遷移定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、前記現在の状態が管理されている条件で、少なくとも1種類の前記入力が変化した場合に、前記定義情報記憶手段に記憶される状態遷移定義情報を前記所定の参照順に沿って参照して、前記現在の状態と前記変化後の入力との組み合わせと一致する前記現在の状態の定義情報と前記入力の定義情報との組み合わせに対する、前記遷移先の状態の定義情報と前記出力の定義情報との組み合わせを当該状態遷移定義情報から検索する検索手段とをもつ。
本発明によれば、他設備からの入力および現在の状態に対する、遷移先の状態と出力の決定のための機能の実装を適正化することが可能になる。
第1の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図。 第1の実施形態における状態遷移処理装置に用いる状態遷移表データの一例を示す図。 第1の実施形態における状態遷移処理装置に用いるデータベースの構成例を示す図。 第1の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図。 第2の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態における状態遷移処理装置により生成した履歴情報の一例を表形式で示す図。 第3の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図。 第3の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャート。 第4の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図。 第4の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャート。 第5の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図。 第5の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャート。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
本実施形態では、状態遷移処理装置により、対象設備となる遠方監視対象の設備の現在の状態と他設備からの入力情報の組み合わせと、入力情報の変化にともなう遷移先の状態を示す情報と出力情報との組み合わせとを対応付けて定義したデータベースを生成しておき、実際の入力情報が変化した場合に、データベースの各行のうち、この変化後の各入力情報と現在の状態を示す情報との組み合わせと一致する組み合わせが定義される行で同じく定義される、遷移先の状態を示す情報と各種の出力情報とを検索することを特徴とする。なお、この実施形態は、遠方監視制御装置の一般的な機能である選択制御で適用が可能である。
図1は、第1の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
第1の実施形態では、遠方監視対象の設備に搭載される装置として、状態遷移処理装置10およびデータベース生成処理装置20が当該設備にて併設される。この遠方監視対象の設備とは、前述した対象設備のことであり、例えば電力系統内の変電所である。つまり、電力系統内の変電所の数に応じて、この変電所ごとに状態遷移処理装置10およびデータベース生成処理装置20が設けられる。
状態遷移処理装置10は、課題を解決するための主となる機能を有する装置であり、当該装置が搭載される遠方監視対象の設備の現在の状態、および他設備からの入力情報を管理し、入力情報に変化があった場合に、データベースを用いて遷移先の状態および他設備への出力情報を決定する。この状態とは、例えば遠方監視対象の設備の動作の有無や制御中であるか否かを示す状態である。
例を挙げると、データベースでは、現在の状態が「停止中」であり、この状態で入力情報が変化した場合に、状態が「制御中」に遷移して所定の出力情報を他設備に出力し、この状態で入力情報がさらに変化した場合に、一度遷移した状態がさらに他の状態に遷移して所定の出力情報を他設備に出力することが定められる。
このデータベースは、現在の状態の定義情報と少なくとも1種類の他設備からの入力の定義情報との組み合わせに対し、遷移先の状態の定義情報と少なくとも1種類の他設備への出力の定義情報との組み合わせとを対応付けたものである。状態遷移処理装置10は、少なくとも一種類の入力情報が変化した場合に、このデータベースを参照して、変化後の各入力情報と現在の状態との組み合わせに対応付けられる、遷移先の状態と他設備への出力情報との組み合わせを検索する。
本実施形態では、変化後の各入力情報と現在の状態を示す情報との組み合わせと一致する行が存在するか否かを判定するためにデータベースのある行にアクセスすることを「参照」と称し、この参照の結果、変化後の各入力情報と現在の状態を示す情報との組み合わせと一致する行で定義される、遷移先の状態を示す情報と各種の出力情報とを得ることを「検索」と称することとする。
そして、状態遷移処理装置10は、この検索結果に応じて、管理している状態を遷移先の状態に更新して、かつ、検索された出力情報を他設備へ出力する。
図2は、第1の実施形態における状態遷移処理装置に用いる状態遷移表データの一例を示す図である。
前述したデータベースは、管理者などにより作成される状態遷移表データに基づいてデータベース生成処理装置20が生成する。
この状態遷移表は、図2に示すように、遠方監視対象の設備の現在の状態を示す状態列a、他設備からの入力情報の内容を示す入力内容列b、次に遷移する状態を示す遷移先状態列c、他設備への出力情報の内容を示す出力内容列d、これらの組み合わせパターンを示すパターン行eで構成される。
各行の状態列aでは、前述した現在の状態として、5種類の状態「S1」,「S2」,「S3」,「S4」,「S5」のいずれかが定義される。
入力内容列bでは、例として入力情報の入力元の他設備がAとBの2種類あり、それぞれの値が「0」と「1」の2種類のいずれかであることが定義される。以下、必要に応じて、入力内容列bの入力元のAを入力Aと称し、入力内容列bの入力元のBを入力Bと称する。入力内容列bにおける入力元の種類は3種類以上であってもよいし、1種類であってもよい。
遷移先状態列cでは、各入力情報の値が、同じ行の入力内容列bで定義される各入力情報の値になった際に、同じ行の状態列aで定義される現在の状態から次に遷移すべき状態が定義される。この遷移先状態は、現在の状態から変化した別の状態である場合もあれば、現在の状態から変化しない同じ状態である場合もある。
出力内容列dは、例として出力情報の出力先の他設備がXとYの2種類あり、それぞれの値が「0」と「1」の2種類のいずれかであることを示している。以下、必要に応じて、出力内容列dの出力先のXを出力Xと称し、入力内容列bの出力先のYを出力Yと称する。出力内容列dにおける出力先の種類は3種類以上であってもよいし、1種類であってもよい。
パターン行eは、状態列aで定義される状態、入力内容列bで定義される、入力Aからの入力情報の値と、入力Bからの入力情報の値との組み合わせを黒丸で示し、全ての組み合わせを状態遷移表における行方向に配列している。
また、パターン行eは、出力内容列dで定義される、他設備に出力すべき情報、つまり、出力内容列dの出力Xへの出力情報の値と出力Yへの出力情報の値との組み合わせを、状態列aで示される現在の状態と、入力内容列bで示される各入力情報との組み合わせと対応付けて白丸で示している。
次に、データベース生成処理装置20の機能構成について説明する。図1に示すように、データベース生成処理装置20は、状態遷移表データ記憶装置21、データベース生成部22、および表示装置23を有する。
状態遷移表データ記憶装置21は、不揮発性メモリなどの記憶媒体であり、前述した状態遷移表のデータを図示しない入力インタフェースにより入力して記憶する。
データベース生成部22は、状態遷移表データ記憶装置21に記憶される状態遷移表のデータで示される情報が、状態遷移処理装置10により認識可能となるように、当該状態遷移表のデータに基づいてデータベースを生成する。
表示装置23は、液晶ディスプレイなどであり、データベース生成部22により生成したデータベースの内容を表示して、当該内容を管理者が把握できるようにする。
図3は、第1の実施形態における状態遷移処理装置に用いるデータベースの構成例を示す図である。
図3に示すように、状態遷移表のデータに基づいて生成されたデータベースは、状態遷移処理装置10により認識可能となるように、当該状態遷移表のパターン行eの各行について固有の参照ナンバーを定義した参照ナンバー列fが追加されている。
状態遷移処理装置10による、データベースの参照順は、参照ナンバー列fで定義される参照ナンバーのうち一番小さいナンバーから一番大きいナンバーへの順、つまり、データベースにおけるパターン行eの最上段の行から最下段の行に向かった順となる。
つまり、データベースは、対象設備の現在の状態の定義情報と、少なくとも1種類の他設備からの入力の定義情報との組み合わせに対して、前記現在の状態からの遷移先の状態の定義情報と、少なくとも1種類の他設備への出力の定義情報との組み合わせを対応付けて、組み合わせの種別ごとに所定の参照順に沿って配列した状態遷移定義情報である。本実施形態では、状態遷移表のデータをもとにデータベースを生成する構成としたが、データベースを直接作成するようにしてもよい。
次に、状態遷移処理装置10の機能構成について説明する。この状態遷移処理装置10は、図1に示すように、記憶装置11、第1入力処理部12、第2入力処理部13、パターン一致検索部14、第1出力処理部15、第2出力処理部16、状態情報記憶制御部17を有する。
第1入力処理部12、第2入力処理部13、パターン一致検索部14、第1出力処理部15、第2出力処理部16、状態情報記憶制御部17は、マイクロプロセッサ上のソフトウェアにて実行される処理部であり、図3のように各部間で情報の授受が可能となっている。
これらのうち、パターン一致検索部14および状態情報記憶制御部17は、従来技術に比した特徴的な機能を有し、課題を解決するための主となる機能を有する。
記憶装置11は、不揮発性メモリなどの記憶媒体であり、データベース記憶部31、状態情報記憶部32を有する。
記憶装置11のデータベース記憶部31は、データベース生成処理装置20により生成されたデータベースを記憶する。状態情報記憶部32は、状態遷移処理装置10が搭載される遠方監視対象の設備の現在の状態を示す情報を記憶する。つまり、本実施形態では、状態情報記憶部32に遠方監視対象の設備の現在の状態を示す情報を記憶することで、対象設備の現在の状態を管理する。
データベース生成処理装置20により生成されたデータベースを記憶装置11のデータベース記憶部31に記憶するには、データベース生成処理装置20のデータベース生成部22が、当該データベースを生成したタイミングで、記憶装置11のデータベース記憶部31に自動的に記憶するようにしてもよいし、生成されたデータベースを状態履歴表データの作成者などにより図示しない持ち運び可能な記憶媒体に記憶して、この記憶媒体や、図示しない入出力インタフェースを介在して記憶装置11のデータベース記憶部31に記憶させるようにしてもよい。
第1入力処理部12は、ある他設備からの入力情報を入力し、最新の入力情報を内部メモリに保持する。この入力情報は、図3に示したデータベースにおける入力内容列bにおける入力Aの列で定義される情報に対応する入力情報であり、その値は「0」または「1」である。
第2入力処理部13は、第1入力処理部12による情報の入力元とは異なる他設備からの入力情報を入力し、最新の入力情報を内部メモリに保持する。この入力情報は、図3に示したデータベースにおける入力内容列bにおける入力Bの列で定義される情報に対応する入力情報であり、その値は「0」または「1」である。第1入力処理部12や第2入力処理部13は、最新の入力情報を記憶装置11に保持するようにしてもよい。
パターン一致検索部14は、他設備からのいずれかの入力情報、ここでは第1入力処理部12により入力した入力情報、および第2入力処理部13により入力した入力情報のいずれかが変化した場合に、記憶装置11のデータベース記憶部31に記憶されるデータベースを参照ナンバーの小さい行から大きい行に向かって順に参照し、各行の中から、前述のように変化した後における、第1入力処理部12により保持する最新の入力情報と、第2入力処理部13により保持する最新の入力情報と、記憶装置11の状態情報記憶部32に記憶される現在の状態を示す情報との全てに一致する組み合わせが定義される行を検索し、この行において定義された、遷移先の状態を示す情報と各装置への出力情報との組み合わせを検索し、この検索した出力情報を、当該情報を出力するための第1出力処理部15や第2出力処理部16に受け渡す。
第1出力処理部15は、パターン一致検索部14から受け渡された情報を他設備に出力する。この出力情報は、図3に示したデータベースにおける出力内容列dにおける出力Xに対応する他設備に出力するための情報であり、その値は「0」または「1」である。
第2出力処理部16は、パターン一致検索部14から受け渡された情報を他設備に出力する。この出力情報は、図3に示したデータベースにおける出力内容列dにおける出力Yに対応する他設備に出力するための情報であり、その値は「0」または「1」である。
状態情報記憶制御部17は、パターン一致検索部14により、前述したように遷移先の状態を示す情報をデータベースの遷移先状態列cから検索した場合に、記憶装置11の状態情報記憶部32に記憶される現在の状態を示す情報に代えて、この遷移先の状態を示す情報を当該状態情報記憶部32に記憶させて、新たな現在の状態を示す情報とする。
次に、本実施形態におけるデータベース生成処理装置20や状態遷移処理装置10による処理手順について説明する。図4は、第1の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャートである。
まず、データベース生成処理装置20のデータベース生成部22は、新規に作成された、または変更された状態遷移表のデータが状態遷移表データ記憶装置21に記憶された後に、この記憶される状態遷移表のデータを読み込む(ステップA1)。
そして、データベース生成部22は、読み込んだ状態遷移表のデータに基づいて、データベースを生成する。データベース生成部22は、状態遷移表データからデータベースを生成する際、状態列aで定義される現在の状態と、入力内容列bの入力Aで定義される入力情報の値と、入力Bで定義される値との全ての組み合わせが、パターン行eの各行に過不足なく定義されていることを検定する。データベース生成部22は、この検定済みのデータベースの内容を表示装置23に表示させるとともに、このデータベースを、状態遷移処理装置10の記憶装置11のデータベース記憶部31に記憶する(ステップA2)。
管理者は、この表示装置23に表示されたデータベースの内容を参照する事で、このデータベースの生成のもととなる状態遷移表で定義された、現在の状態と各入力情報との全ての組み合わせがデータベースで網羅されているか否かを確認することが可能である。
そして、状態遷移処理装置10の第1入力処理部12により入力する入力情報、または第2入力処理部13により入力する入力情報のいずれかが変化して、第1入力処理部12により保持する最新の入力情報、または第2入力処理部13により保持する最新の入力情報が変化した場合、パターン一致検索部14は、この変化した事を認識する(ステップA3)。
パターン一致検索部14は、各入力情報の値を常時監視して、入力情報が変化したこと自体をこの変化したタイミングで認識することで、入力情報が変化したことを認識するようにしてもよいし、各入力情報の値を常時監視するのではなく、保持される各入力の値を所定時間が経過するたびに確認して、前回確認した値と異なっていることを認識することで、入力情報が変化したことを認識するようにしてもよい。また、これらの認識方法を併用するようにしてもよく、このように併用する事で、機器の不具合などにより一方の認識方法により入力情報が変化したことを認識できなくても、他方の認識方法により入力情報が変化したことを認識できる。
すると、パターン一致検索部14は、記憶装置11の状態情報記憶部32に記憶される現在の状態を示す情報を読み出す(ステップA4)。
そして、パターン一致検索部14は、記憶装置11のデータベース記憶部31に記憶されたデータベースを読み出し(ステップA5)、このデータベースのパターン行eの各行のうち、未参照の最上段の行を選択する(ステップA6)。つまり、図3に示したデータベースの読み出し後に最初に選択する行はパターン行eで示される参照ナンバー「1」の行であり、以後、必要に応じて参照ナンバー「2」、「3」、「4」、…の順で選択対象となる。
そして、パターン一致検索部14は、この選択した行の状態列aで定義される現在の状態を示す情報、および、この選択した行の入力内容列bで定義される各種の入力情報を認識し、これらの全ての組み合わせが、第1入力処理部12により保持する最新の入力情報と、第2入力処理部13により保持する最新の入力情報と、記憶装置11の状態情報記憶部32に記憶される現在の状態を示す情報との組み合わせに一致するとの条件を満たすか否かを判定する(ステップA7)。
この条件を満たさない場合には、ステップA6に戻り、パターン一致検索部14は、図3に示したデータベースの各行のうち、ステップA4での読み出し後から選択済みの行を除く各行のうち、未選択の最上段の行、つまり、直近の選択済みの行から1段下の行を選択し、ステップA7の判定を再度行なう。
一方、前述した条件を満たす場合、つまり、選択中の行の状態列aで定義される、現在の状態を示す情報が、記憶装置11の状態情報記憶部32に記憶される、現在の状態を示す情報と一致し、かつ、同じ行の入力内容列bの入力Aの列で定義される値が第1入力処理部12により保持する最新の入力情報と一致し、かつ、同じ行の入力内容列bで定義される入力Bの列の値が第2入力処理部13により保持する最新の入力情報と一致する場合には(ステップA7のYES)、パターン一致検索部14は、データベースにおける現在選択中の行の遷移先状態列cで定義される、遷移先の状態を示す情報、および、この行の出力内容列dで定義される各種の出力情報である、出力Xの列の値、出力Yの列の値を検索する(ステップA8)。
すると、パターン一致検索部14は、この検索した遷移先の状態を示す情報を状態情報記憶制御部17に受け渡す。状態情報記憶制御部17は、遷移先の状態を示す情報をパターン一致検索部14から受けると、記憶装置11の状態情報記憶部32に記憶される現在の状態を示す情報に代えて、この遷移先の状態を示す情報を状態情報記憶部32に記憶させることで、現在の状態を示す情報を更新する(ステップA9)。
そして、パターン一致検索部14は、ステップA8で検索した出力情報のうち、出力Xへの出力情報の値を第1出力処理部15に受け渡し、出力Yへの出力情報の値を第2出力処理部16に受け渡す(ステップA10)。第1出力処理部15や第2出力処理部16は、パターン一致検索部14から受け渡された情報を、対応する他設備に出力する。
以後は、状態遷移処理装置10の第1入力処理部12により入力する入力情報、または第2入力処理部13により入力する入力情報のいずれかが再び変化して、第1入力処理部12により保持する最新の入力情報、または第2入力処理部13により保持する最新の入力情報が変化した場合に、前述したステップA3以降の処理に移り、ステップA9で更新された状態を示す情報を現在の状態として、状態遷移処理装置10により、遷移先の状態と出力情報をデータベースから検索する処理を、入力情報が変化するたびに繰り返す。
以上のように、第1の実施形態では、データベース生成処理装置20が、状態遷移表のデータに基づいてデータベースを生成する。そして、状態遷移処理装置10の第1入力処理部12により入力する入力情報、または第2入力処理部13により入力する入力情報のいずれかが変化した場合、パターン一致検索部14は、データベースから選択した行の状態列aで定義される現在の状態と、同じ行の入力内容列bで定義される各種の入力情報とを認識し、これらの全てが、第1入力処理部12により保持する最新の入力情報と、第2入力処理部13により保持する最新の入力情報と、記憶装置11の状態情報記憶部32に記憶される現在の状態を示す情報との全てに一致する場合、この選択した行で定義される、遷移先の状態を示す情報および各種の出力情報を検索し、この出力情報を第1出力処理部15や第2出力処理部16に受け渡し、現在の状態を示す情報が遷移先の状態に遷移する。
本実施形態で説明した状態遷移表のデータは、列、つまり同一の次元に対して、現在の状態を示す情報と各入力情報とを定義し、それらの全ての組み合わせを確実に網羅するデータとなっている。よって、入力情報と現在の状態との組み合わせ、および、この組み合わせに対する、遷移先の状態と各出力情報との組み合わせとの対応関係を、プログラムの判断文、分岐文および繰り返し文に定義する場合と比較して、処理の定義漏れが発生するおそれがない。
よって、入力情報と現在の状態との組み合わせ、および、この組み合わせに対する、遷移先の状態と出力情報との組み合わせとの対応関係の種類が多岐にわたったとしても、不具合が生じるおそれがなく、他設備からの新たな情報を入力した場合に、既に入力されていた他の情報と現在の状態との組み合わせに基づく、現在の状態から本来遷移すべき状態への遷移がなされない、または本来出力されるべき出力情報が出力されないなど、機能の実装漏れによる不正動作の可能性があるという問題を回避する事ができる。
このようにして、他設備からの入力および現在の状態に対する、遷移先の状態と出力の決定のための機能の実装を適正化することができ、装置に求められる動作と当該装置の実際の動作とを合致させるための開発時間を短縮することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の構成のうち第1の実施形態と同一部分の説明は省略する。
本実施形態では、第1の実施形態で説明した、状態遷移処理装置10のパターン一致検索部14による検索結果である、遷移先の状態を示す情報や出力情報、および、当該検索した行で定義される遷移前の状態である現在の状態および当該検索した行で定義される入力情報を対応付けた履歴情報を生成することを特徴とする。
図5は、第2の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
この実施形態では、データベース生成処理装置20の構成は、第1の実施形態と同じである。また、この実施形態では、状態遷移処理装置10は、第1の実施形態で説明した記憶装置11、第1入力処理部12、第2入力処理部13、パターン一致検索部14、第1出力処理部15、第2出力処理部16、状態情報記憶制御部17に加え、履歴情報生成部41および履歴情報記憶制御部42をさらに有する。
また、状態遷移処理装置10の記憶装置11は、第1の実施形態で説明したデータベース記憶部31、状態情報記憶部32に加え、履歴情報記憶部33をさらに有する。
履歴情報生成部41は、パターン一致検索部14によるデータベースからの検索が行われた際に、この検索された、遷移先の状態を示す情報や出力情報、データベースにおける当該検索した行で対応付けられる遷移前の現在の状態や入力情報、および、検索結果の検索日時を含む履歴情報を生成する。この検索日時は、履歴情報生成部41により図示しない計時回路から取得される。
履歴情報記憶制御部42は、履歴情報生成部41により生成した履歴情報を、記憶装置11の履歴情報記憶部33に記憶する。
図6は、第2の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、データベース生成処理装置20が、状態遷移表のデータに基づいて、データベースを生成する。そして、状態遷移処理装置10の第1入力処理部12により入力する入力情報、または第2入力処理部13により入力する入力情報のいずれかが変化した場合、パターン一致検索部14は、データベースのうち、この選択した行の入力内容列bで定義される各種の入力情報を認識し、これらの全てが、第1入力処理部12により保持する最新の入力情報と、第2入力処理部13により保持する最新の入力情報と、記憶装置11の状態情報記憶部32に記憶される現在の状態を示す情報との全てに一致する行で定義される、遷移先の状態を示す情報、各種の出力情報を検索し、この出力情報を第1出力処理部15や第2出力処理部16に受け渡し、現在の状態を示す情報が更新される。つまり、第1の実施形態で説明したステップA1からA10までの処理が行われる。
そして、本実施形態では、状態遷移処理装置10の履歴情報生成部41は、パターン一致検索部14によりデータベースから検索された、遷移先の状態を示す情報や出力情報を認識し、これら検索した情報が定義される行で対応付けられる、遷移前の現在の状態や入力情報を認識し、これら認識した情報に対して、検索結果の検索日時を対応付けた履歴情報を生成する(ステップA21)。
図7は、第2の実施形態における状態遷移処理装置により生成した履歴情報の一例を表形式で示す図である。
図7に示した例では、第1入力処理部12により入力する入力情報および第2入力処理部13により入力する入力情報のいずれかが変化し、この変化した際の第1入力処理部12により保持する最新の入力情報が「0」で、第2入力処理部13により保持する最新の入力情報が「1」で、記憶装置11の状態情報記憶部32に記憶される現在の状態が「S1」である場合に、パターン一致検索部14により、図3に示したデータベース中の、状態列aの現在の状態の「S1」、入力内容列bで定義される「入力A」の値「0」や「入力B」の値「1」が定義される参照ナンバー「2」の行が検索され、これら定義される情報に、同じ行の遷移先状態列cで定義される遷移先の状態「S5」、同じ行の出力内容列dで定義される「出力X」の値「0」や「出力Y」の値「1」を認識し、これらの情報に検索日時を対応付けた第1の履歴情報が示される。
また、この履歴情報では、第1の履歴情報の一行下に第2の履歴情報が示される。この第2の履歴情報は、上述の第1の履歴情報で示される遷移先の状態の「S5」を現在の状態とした場合で、第1入力処理部12により入力する入力情報が「0」から「1」に変化して、第2入力処理部13による最新の入力情報が上述した「1」のままである場合に、パターン一致検索部14により、図4に示したデータベース中の、状態列aの現在の状態の「S5」、入力内容列bの「入力A」の値「1」、同じく入力内容列bの「入力B」の値「1」が定義される参照ナンバー「20」の行が検索され、これら定義される情報に、同じ行の遷移先状態列cで定義される遷移先の状態「S5」、同じ行の出力内容列dで定義される「出力X」の値「0」や「出力Y」の値「1」を認識し、これらの情報に検索日時を対応付けた情報である。
そして、履歴情報記憶制御部42は、履歴情報生成部41により生成した履歴情報を、記憶装置11の履歴情報記憶部33に記憶して保存する(ステップA22)。
この記憶された履歴情報は、状態遷移処理装置10や他の装置により解析するために用いてもよいし、遠方監視制御装置などの他設備に出力して、この出力先の表示装置に表示させるために用いてもよい。
以上のように、第2の実施形態では、状態遷移処理装置10のパターン一致検索部14による検索結果である、遷移先の状態を示す情報や出力情報、および、当該検索結果に対する遷移前の現在の状態、および検索結果に対する入力情報を含む履歴情報を生成して、この履歴情報を保存する。よって、入力情報の変化にともなう遷移前の状態、入力情報、遷移先の状態、出力情報との関係を示す履歴情報を得ることができ。この履歴情報を参照したりすることで、状態遷移表で定義された通りに状態の遷移や出力情報の出力がなされているか否かを検証する事ができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第2の実施形態で説明した、状態遷移処理装置10のパターン一致検索部14による検索結果である、遷移先の状態を示す情報や出力情報、および、当該検索結果に対する遷移前の現在の状態、および検索結果に対する入力情報を含む履歴情報を、状態遷移処理装置10に接続される外部表示機器に表示することを特徴とする。
図8は、第3の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
この実施形態では、データベース生成処理装置20の構成は、第1の実施形態と同じである。また、この実施形態では、状態遷移処理装置10は、第2の実施形態で説明した記憶装置11、第1入力処理部12、第2入力処理部13、パターン一致検索部14、第1出力処理部15、第2出力処理部16、状態情報記憶制御部17、履歴情報生成部41、履歴情報記憶制御部42に加え、外部インタフェース51をさらに有する。
この外部インタフェース51は、履歴情報生成部41により生成した履歴情報を、状態遷移処理装置10からの接続先の外部表示機器52に表示させる。この外部表示機器52は例えば液晶ディスプレイ装置である。
図9は、第3の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャートである。
この実施形態では、第1の実施形態で説明したステップA1からA10までの処理が行われ、かつ、第2の実施形態で説明したように、ステップA21,A22の処理である履歴情報の生成および保存が行われる。
そして、本実施形態では、状態遷移処理装置10の履歴情報生成部41は、ステップA21で生成した履歴情報を外部インタフェース51を介して、接続先の外部表示機器52に表示させる(ステップA31)。
以上のように、第3の実施形態では、状態遷移処理装置10のパターン一致検索部14による検索結果である、遷移先の状態を示す情報や出力情報、および、当該検索結果に対する遷移前の現在の状態、および検索結果に対する入力情報を含む履歴情報を生成して、この履歴情報を外部表示機器により表示させる。
よって、状態遷移処理装置10を用いている、遠方監視対象の設備などの管理者は、この設備に係る遷移前後の状態や入出力情報を示す履歴情報を容易に把握して、この履歴情報を当該遠方監視対象の設備の運用記録として活用することができ、この設備の運用の記録を効率よく行なうことができるようになる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第1の実施形態で説明した第1入力処理部12により入力する情報、第2入力処理部13により入力する情報のうち全部でない種類の情報の変化により、パターン一致検索部14がデータベースを参照する場合、第1入力処理部12により入力する情報と、第2入力処理部13により入力する情報のいずれかの変化では、図3に示したデータベースにおけるパターン行eの各行のうち、現在の状態と前述した変化時の実際の各入力情報との組み合わせになりえない定義がなされている行が存在する場合がある。
このような場合、データベースに余分なパターン行eが存在する事になり、パターン一致検索部14によるデータベースのパターン行eに対する参照回数が不必要に増加する事になる。この結果、パターン一致検索部14による検索にかかる処理時間が増大し、状態遷移処理装置10による処理速度を適正化できない。
本実施形態では、データベースのパターン行eの各行のうち、第1入力処理部12により入力する情報、第2入力処理部13により入力する情報のうち全部でない種類の情報の模擬的な変化による、現在の状態と前述した変化時の実際の入力情報の組み合わせとはなりえない定義がなされている入力内容列bを有する行を判定し、この判定した行をデータベースから削除することで、データベースに余分なパターン行が存在しないようにすることを特徴とする。
図10は、第4の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
この実施形態では、データベース生成処理装置20の構成は、第1の実施形態と同じである。また、この実施形態では、状態遷移処理装置10は、第1の実施形態で説明した記憶装置11、第1入力処理部12、第2入力処理部13、パターン一致検索部14、第1出力処理部15、第2出力処理部16、状態情報記憶制御部17に加え、抽出処理部61および削除処理部62をさらに有する。
抽出処理部61は、記憶装置11のデータベース記憶部31に記憶されるデータベースにおける、現在の状態および各種入力情報の模擬的な組み合わせである初期条件を設定し、この初期条件から模擬的に変化し得る入力情報を示す変化パターンを判定し、かつ、各遷移先状態への遷移後の入力情報から模擬的にさらに変化し得る入力情報を示す変化パターンを判定して、データベースにおける、これら判定した変化パターンから外れる行、つまり、変化パターンに従った模擬的な変化後の各入力情報と当該変化時における現在の状態の情報との組み合わせに該当しない定義がなされている行を抽出する。
削除処理部62は、抽出処理部61によりデータベースから抽出した行を当該データベースから削除する。
図11は、第4の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは、第1の実施形態で説明した状態遷移表のデータからデータベースが生成されて、状態遷移処理装置10の記憶装置11のデータベース記憶部31に記憶されている条件にあるとする。
この条件において、状態遷移処理装置10の抽出処理部61は、記憶装置11のデータベース記憶部31に記憶されるデータベースを読み出す(ステップA41)。
抽出処理部61は、この読み出したデータベースにおける所定の行の状態列aで定義される現在の状態の種別および、同じ列の入力内容列bで示される各入力情報の種別でなる初期条件を設定する(ステップA42)。
初期条件は、ここでは、図3に示すデータベースの参照ナンバー「1」の行の状態列aで定義される現在の状態である「S1」、同じ行の入力内容列bにおける入力Aの列で定義される「0」、および、当該同じ行の入力内容列bにおける入力Bの列で定義される「0」の組み合わせであるとする。
抽出処理部61は、データベース中で各行の状態列aで定義される各種の遷移先状態のうち1種類を選択する(ステップA43)。そして、抽出処理部61は、データベースにおける、ステップA43で選択した遷移先状態が定義される行を選択する(ステップA44)。
例えば、図3に示したデータベースからステップA43で遷移先状態の「S1」を選択した場合は、この「S1」を遷移先状態とする、参照ナンバー「1」、「5」、「13」、「17」の行がステップA44で選択される。
そして、抽出処理部61は、これら選択した行で定義される、入力内容列bで定義される各入力情報の条件を判定する(ステップA45)。
前述した図3に示したデータベースから選択した、参照ナンバー「1」、「5」、「13」、「17」の行では、入力Aの列の値および入力Bの列の値はいずれも「0」であり、これらが各入力情報の条件としてステップA45で判定される。
次に、抽出処理部61は、選択済みの遷移先状態への状態遷移後における各入力情報の変化パターンを判定する(ステップA46)。
前述した例では、選択済みの遷移先状態である「S1」への状態遷移後における各入力情報は、ステップA45で判定された、入力Aの列の値である「0」および入力Bの列の値である「0」となる。
ここで、本実施形態では、各入力情報のうち、全部でない種類の入力情報が変化する。よって、状態「S1」への遷移後の入力情報の変化パターンは、入力Aの列の値である「0」が「1」に変化する、または入力Bの列の値である「0」が「1」に変化するかのいずれかとなり、この変化がステップA46で判定される変化パターンとなる。
よって、この変化パターンによる変化後の入力Aの列の値と入力Bの列の値の組み合わせは「0」,「1」または「1」,「0」となり、「0」,「0」や「1」,「1」の組み合わせとはならない。
また、抽出処理部61は、初期条件における各入力情報の変化パターンを判定する(ステップA47)。この判定は遷移後の状態と初期条件の状態が同じ場合に行われる。
前述した例では、図3に示したデータベースにおいて、初期条件に対応する入力Aの列の値と入力Bの列の値の組み合わせは「0」,「0」であり、ステップA47で判定される、初期条件における各入力情報の変化パターンは、入力Aの列の値である「0」が「1」に変化する、または入力Bの列の値である「0」が「1」に変化するかのいずれかとなる。
よって、この変化パターンによる変化後の入力Aの列の値と入力Bの列の値の組み合わせは「0」,「1」または「1」,「0」となり、「0」,「0」や「1」,「1」の組み合わせとはならない。
初期条件における各入力情報の変化パターンの判定後、抽出処理部61は、データベースにおける各行のうち、ステップA42で選択した遷移先状態が現在の状態として状態列aに定義される行を選択する。前述した例では、図3に示したデータベースの各行のうち、選択した遷移先状態である「S1」が現在の状態として状態列aに定義される行は、参照ナンバー「1」,「2」,「3」,「4」の行である。
抽出処理部61は、これら選択した行のうち、ステップA46,A47で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせが定義されない行を抽出する(ステップA48)。
前述した例では、ステップA48で選択した行のうち、参照ナンバー「2」,「3」の行で定義される各入力情報の組み合わせは、ステップA46,A47で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせに含まれるが、参照ナンバー「1」,「4」の行で定義される各入力情報の組み合わせは、ステップA46,A47で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせに含まれず、これらの行は、初期条件からの入力の変化および状態遷移後における入力の変化を考慮しても検索が不要な行であるので、これら参照ナンバー「1」,「4」の行が当該ステップA48で抽出される。
そして、抽出処理部61は、データベース中で定義される遷移先状態のうちステップA43で選択していない種類の遷移先状態がある場合は(ステップA49のYES)、ステップA43に戻り、未選択の遷移先状態を選択する。
そして、抽出処理部61は、データベース中で定義される遷移先状態の全てを選択済みである場合は(ステップA49のNO)、抽出処理を終了して、ステップA48で判定済みの行の情報を削除処理部62に受け渡す。
削除処理部62は、抽出処理部61により抽出されて受け渡された行の各列の情報をデータベースから削除する(ステップA50)。削除処理部62は、この削除後のデータベースのパターン行eの各行の参照ナンバー列fについて参照ナンバーを再度付与する。
前述した例では、参照ナンバー「1」,「4」の行が図3に示したデータベースから削除される。ただし、参照ナンバー「1」の行は初期条件が定義される行であるので、データベースからは削除しないものとして、管理者による参照などが行えるようにするようにしてもよい。
ここで、同じ初期条件において、ステップA43で遷移先状態「S1」以外を選択した場合の、以降の処理について説明する。
まず、遷移先状態「S2」が選択された場合について説明する。抽出処理部61は、図3に示したデータベースからステップA43で遷移先状態の「S2」を選択した場合は、この「S2」を遷移先状態とする、参照ナンバー「3」、「7」の行をステップA44で選択する。
抽出処理部61は、ステップA44で選択した、参照ナンバー「3」、「7」の行では、入力Aの列の値はいずれも「1」で、入力Bの列の値はいずれも「0」であり、これらが各入力情報の条件としてステップA45で判定する。
抽出処理部61による選択済みの遷移先状態である「S2」への状態遷移後における各入力情報は、ステップA45で判定された、入力Aの列の値である「1」および入力Bの列の値である「0」となる。
そして、本実施形態では、各入力情報のうち、全部でない種類の入力情報が変化する。よって、状態「S2」への状態遷移後の入力情報変化パターンは、入力Aの列の値である「1」が「0」に変化する、または入力Bの列の値である「1」が「0」に変化するかのいずれかとなり、この変化パターンがステップA46で判定される変化パターンとなる。よって、この変化パターンによる変化後の入力Aの列の値と入力Bの列の値の組み合わせは「0」,「0」または「1」,「1」となり、「0」,「1」や「1」,「0」の組み合わせとはならない。
そして、この遷移後の状態「S2」は初期条件の状態「S1」とは異なるので、この初期条件からの変化パターンの判定のためのステップA47の処理は省略する。
そして、図3に示したデータベースの各行のうち、選択した遷移先状態である「S2」が現在の状態として状態列aに定義される行は、参照ナンバー「5」,「6」,「7」,「8」の行である。
抽出処理部61は、これらの行のうち、参照ナンバー「5」,「8」の行で定義される各入力情報の組み合わせは、ステップA46で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせに含まれるが、参照ナンバー「6」,「7」の行で定義される各入力情報の組み合わせは、ステップA46で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせに含まれないので、これら参照ナンバー「6」,「7」の行がステップA48で抽出され、これらの行がデータベースからの削除対象となる。
次に、遷移先状態「S3」が選択された場合について説明する。抽出処理部61は、図3に示したデータベースからステップA43で遷移先状態の「S3」を選択した場合は、この「S3」を遷移先状態とする、参照ナンバー「8」、「12」の行をステップA44で選択する。
抽出処理部61は、選択した、参照ナンバー「8」、「12」の行では、入力A,入力Bの列の値はいずれも「1」であり、これらが各入力情報の条件としてステップA45で判定する。
抽出処理部61による選択済みの遷移先状態である「S3」への状態遷移後における各入力情報は、ステップA45で判定された、入力Aの列の値である「1」および入力Bの列の値である「1」となる。
そして、本実施形態では、各入力情報のうち、全部でない種類の入力情報が変化する。よって、状態「S3」への状態遷移後の入力情報変化パターンは、入力Aの列の値である「1」が「0」に変化する、または入力Bの列の値である「1」が「0」に変化するかのいずれかとなり、この変化パターンがステップA46で判定される変化パターンとなる。
よって、この変化パターンによる変化後の入力Aの列の値と入力Bの列の値の組み合わせは「0」,「1」または「1」,「0」となり、「0」,「0」や「1」,「1」の組み合わせとはならない。
そして、この遷移後の状態「S3」は初期条件の状態「S1」とは異なるのでステップA47の判定は省略する。
そして、図3に示したデータベースの各行のうち、選択した遷移先状態である「S3」が現在の状態として状態列aに定義される行は、参照ナンバー「9」,「10」,「11」,「12」の行である。
抽出処理部61は、ステップA48で選択した行のうち、参照ナンバー「10」,「11」の行で定義される各入力情報の組み合わせは、ステップA46で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせに含まれるが、参照ナンバー「9」,「12」の行で定義される各入力情報の組み合わせは、ステップA46で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせに含まれないので、これら参照ナンバー「9」,「12」の行がステップA48で抽出され、これらの行がデータベースからの削除対象となる。
次に、遷移先状態「S4」が選択された場合について説明する。抽出処理部61は、図3に示したデータベースからステップA43で遷移先状態の「S4」を選択した場合は、この「S4」を遷移先状態とする、参照ナンバー「10」、「14」の行をステップA44で選択する。
抽出処理部61は、選択した、参照ナンバー「10」、「14」の行では、入力Aの列の値はいずれも「0」で,入力Bの列の値はいずれも「1」であり、これらが各入力情報の条件としてステップA45で判定する。
抽出処理部61による選択済みの遷移先状態である「S4」への状態遷移後における各入力情報は、ステップA45で判定された、入力Aの列の値である「0」および入力Bの列の値である「1」となる。
そして、本実施形態では、各入力情報のうち、全部でない種類の入力情報が変化する。よって、状態「S3」への状態遷移後の入力情報変化パターンは、入力Aの列の値である「0」が「1」に変化する、または入力Bの列の値である「1」が「0」に変化するかのいずれかとなり、この変化パターンがステップA46で判定される変化パターンとなる。
よって、この変化パターンによる変化後の入力Aの列の値と入力Bの列の値の組み合わせは「0」,「0」または「1」,「1」となり、「0」,「1」や「1」,「0」の組み合わせとはならない。
そして、この遷移後の状態「S4」は初期条件の状態「S1」とは異なるのでステップA47の判定は省略する。
そして、図3に示したデータベースの各行のうち、選択した遷移先状態である「S4」が現在の状態として状態列aに定義される行は、参照ナンバー「13」,「14」,「15」,「16」の行である。
抽出処理部61は、ステップA48で選択した行のうち、参照ナンバー「13」,「16」の行で定義される各入力情報の組み合わせは、ステップA46で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせに含まれるが、参照ナンバー「14」,「15」の行で定義される各入力情報の組み合わせは、ステップA46で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせに含まれないので、これら参照ナンバー「14」,「15」の行がステップA48で抽出され、これらの行がデータベースからの削除対象となる。
次に、遷移先状態「S5」が選択された場合について説明する。抽出処理部61は、図3に示したデータベースからステップA43で遷移先状態の「S5」を選択した場合は、この「S5」を遷移先状態とする、参照ナンバー「2」,「4」、「6」、「9」、「11」、「15」、「16」、「18」−「20」の行をステップA44で選択する。
抽出処理部61は、選択した、参照ナンバー「2」,「4」、「6」、「9」、「11」、「15」、「16」、「18」−「20」の行では、入力Aの列の値と入力Bの列の値との組み合わせは、「0」、「0」と「0」、「1」と「1」、「1」と「1」、「0」のいずれかであり、これらが各入力情報の条件としてステップA45で判定する。
抽出処理部61による選択済みの遷移先状態である「S5」への状態遷移後における各入力情報は、ステップA45で判定された、「0」、「0」と「0」、「1」と「1」、「1」と「1」、「0」となる。
そして、本実施形態では、各入力情報のうち、全部でない種類の入力情報が変化する。よって、状態「S3」への状態遷移後の入力情報変化パターンは、入力Aの列の値である「0」が「1」に変化する、または入力Bの列の値である「1」が「0」に変化するかのいずれかとなり、この変化パターンがステップA46で判定される変化パターンとなる。
よって、この変化パターンによる変化後の入力Aの列の値と入力Bの列の値の組み合わせは「0」、「0」と「0」、「1」と「1」、「1」と「1」、「0」となり、入力Aの列の値と入力Bの列の値の組み合わせの全てとなる。
そして、この遷移後の状態「S5」は初期条件の状態「S1」とは異なるのでステップA47の判定は省略する。
そして、図3に示したデータベースの各行のうち、選択した遷移先状態である「S5」が現在の状態として状態列aに定義される行は、参照ナンバー「17」,「18」,「19」,「20」の行である。
図3に示したデータベースを対象とした場合、抽出処理部61によりステップA48で選択した行の全てが、ステップA46で判定した変化パターンによる変化後の各入力情報の組み合わせに含まれる。よって、抽出処理部61によってステップA48で抽出される行はなく、参照ナンバー「17」,「18」,「19」,「20」の行については、データベースからの削除対象とはならない。
これらをまとめると、初期条件が状態「S1」,入力A,Bの値「0」の場合、参照ナンバー「1」〜「20」の行のうち、参照ナンバー「1」,「4」,「6」,「7」,「9」,「12」,「14」,「15」がデータベースからの削除対象となる。
以上説明したように、第4の実施形態では、第1入力処理部12により入力する情報、第2入力処理部13により入力する情報のいずれかの変化では、図3に示したデータベースにおけるパターン行eの各行のうち、現在の状態と前述した変化時の実際の各入力情報との組み合わせになりえない定義がなされている行が存在する場合に、この行をデータベースから削除する。
よって、データベースにおける各行のうち、入力情報の変化によりパターン一致検索部14による処理のために使用する事がない行をデータベースから除くことができる。よって、パターン一致検索部14による処理数が削減されるので、処理速度が向上する。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。本実施形態では、第2の実施形態で説明した、状態遷移処理装置10のパターン一致検索部14による検索結果である、遷移先の状態を示す情報や出力情報、および、当該検索結果に対する遷移前の現在の状態、および検索結果に対する入力情報を含む履歴情報で示される、データベースからの検索結果に対する遷移前の現在の状態、および検索結果に対する入力情報の組み合わせの出現頻度を解析し、この解析結果に基づいて、データベースについての参照順が、解析結果で示される出現頻度の高い組み合わせを含む列の順となるように、データベースの配列を変更することを特徴とする。
図12は、第5の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
この実施形態では、データベース生成処理装置20の構成は、第1の実施形態と同じである。また、この実施形態では、状態遷移処理装置10は、第3の実施形態で説明した記憶装置11、第1入力処理部12、第2入力処理部13、パターン一致検索部14、第1出力処理部15、第2出力処理部16、状態情報記憶制御部17、履歴情報生成部41、履歴情報記憶制御部42、外部インタフェース51に加え、履歴情報解析部71、データベース変更処理部72をさらに有する。
履歴情報解析部71は、履歴情報生成部41により生成されて記憶装置11の履歴情報記憶部33に記憶される履歴情報における、各種入力情報、現在の状態の同一の組み合わせの出現頻度を解析する。
データベース変更処理部72は、履歴情報解析部71による解析結果で示される、履歴情報中での、出現頻度の高い組み合わせを含む配列の順が、各種入力情報、現在の状態の組み合わせが、データベースにおける参照順となるように、当該データベースのパターン行のそれぞれを入れ替えて、参照ナンバーを再度付与する。
図13は、第5の実施形態における状態遷移処理装置およびデータベース生成処理装置による処理動作の一例を示すフローチャートである。
この実施形態では、第1の実施形態で説明したステップA1からA10までの処理が行われ、かつ、第2の実施形態で説明したように、ステップA21,A22の処理である履歴情報の生成および保存が行われる。
そして、第3の実施形態で説明したように、状態遷移処理装置10の履歴情報生成部41は、ステップA21で生成された履歴情報を外部インタフェース51を介して、接続先の外部表示機器52に表示させる(ステップA31)。
そして、この実施形態では、状態遷移処理装置10の履歴情報解析部71は、履歴情報生成部41により生成されて記憶装置11の履歴情報記憶部33に記憶された履歴情報における、各種入力情報、現在の状態の組み合わせの種別を履歴情報の各行について解析する(ステップA61)。
そして、履歴情報解析部71は、この解析により、履歴情報における、各種入力情報、現在の状態の同一の組み合わせの出現頻度を、当該履歴情報中の各種入力情報、現在の状態の組み合わせごとにカウントする(ステップA62)。
データベース変更処理部72は、履歴情報解析部71によるカウント結果で示される、履歴情報中での、各種入力情報、現在の状態の組み合わせの出現頻度の高い組み合わせを含む配列の順が、データベースにおける参照順、つまり参照ナンバーの順となるように、当該データベースのパターン行のそれぞれを並べ替えるための変更を行なう(ステップA63)。
例えば、図3に示した例では、データベースにおける、パターン一致検索部14による参照順である、参照ナンバーの順は、現在の状態列aにおけるS1、S2、S3、S4、S5の順となっており、同じ状態の種別においては、入力内容列bの入力Aの列の値と入力Bの列の値との組み合わせが「0」,「0」の組み合わせ、「0」,「1」の組み合わせ、「1」,「0」の組み合わせ、「0」,「0」の組み合わせの順となっている。
しかし、履歴情報の解析の結果、例えば、図3に示した参照ナンバー「20」の行における組み合わせである、現在の状態「S5」、前述した入力Aの列の値「1」、前述した入力Bの列の値「1」の組み合わせの出現頻度が履歴情報中で最も多い場合には、データベース変更処理部72は、この組み合わせに対応する参照ナンバーが「1」となるように、データベース中のパターン行eの配列を並べ替える。
以上のように、第5の実施形態では、第2の実施形態で説明した、状態遷移処理装置10のパターン一致検索部14による検索結果である、遷移先の状態を示す情報や出力情報、および、当該検索結果に対する遷移前の現在の状態、および検索結果に対する入力情報を含む履歴情報で示される、データベースからの検索結果に対する遷移前の現在の状態、および検索結果に対する入力情報の組み合わせの出現頻度を解析し、この解析結果に基づいて、データベースについての参照順が、解析結果で示される出現頻度の高い組み合わせを含む配列の順となるように、データベースの配列を変更する。
この、履歴情報における現在の状態と各入力情報の組み合わせの出現頻度が高いことは、入力情報の変化に伴う、パターン一致検索部14によるデータベースにおける参照頻度が高いことを意味する。データベースにおける参照順が、当該データベースにおける参照ナンバーの順となっているので、履歴情報における出現頻度の高い組み合わせを含む配列の順をデータベースにおける参照順に反映すれば、パターン一致検索部14による、データベースにおける参照回数を減少させることができる。この結果、パターン一致検索部14による検索にかかる処理時間を短縮する事ができ、状態遷移処理装置10による処理速度を向上させることができる。
これらの各実施形態によれば、他設備からの入力および現在の状態に対する、遷移先の状態と出力の決定のための機能の実装を適正化することが可能になる状態遷移処理装置を提供することができる。
発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…状態遷移処理装置、11…記憶装置、12…第1入力処理部、13…第2入力処理部、14…パターン一致検索部、15…第2出力処理部、16…第2入力処理部、20…データベース生成処理装置、21…状態遷移表データ記憶装置、22…データベース生成部、23…表示装置、31…データベース記憶部、32…状態情報記憶部、33…履歴情報記憶部、41…履歴情報生成部、42…履歴情報記憶制御部、51…外部インタフェース、61…抽出処理部、62…削除処理部、71…履歴情報解析部、72…データベース変更処理部。

Claims (6)

  1. 対象設備の現在の状態の定義情報と、少なくとも1種類の他設備からの入力の定義情報との組み合わせに対して、前記現在の状態からの遷移先の状態の定義情報と、少なくとも1種類の他設備への出力の定義情報との組み合わせを対応付けて、組み合わせの種別ごとに所定の参照順に沿って配列した状態遷移定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、
    前記現在の状態が管理されている条件で、少なくとも1種類の前記入力が変化した場合に、前記定義情報記憶手段に記憶される状態遷移定義情報の各配列を前記所定の参照順に沿って参照して、前記管理される現在の状態と前記変化後の入力との組み合わせと一致する前記現在の状態の定義情報と前記入力の定義情報との組み合わせに対応付けられる、前記遷移先の状態の定義情報と前記出力の定義情報との組み合わせを当該状態遷移定義情報から検索する検索手段と
    を備えたことを特徴とする状態遷移処理装置。
  2. 前記管理される現在の状態を示す情報を記憶する状態情報記憶部をさらに備え、
    前記検索手段は、
    少なくとも1種類の前記入力が変化した場合に、前記状態情報記憶部に記憶される現在の状態と前記変化後の入力との組み合わせと一致する前記現在の状態の定義情報と前記入力の定義情報との組み合わせに対応付けられる、前記遷移先の状態の定義情報と前記出力の定義情報との組み合わせを前記状態遷移定義情報から検索し、
    また、前記検索手段により検索した遷移先の状態を示す情報を、前記現在の状態を示す情報に代えて前記状態情報記憶部に記憶する状態情報記憶制御手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の状態遷移処理装置。
  3. 前記検索手段による検索結果である、前記遷移先の状態の定義情報と前記出力の定義情報との組み合わせに対して、当該遷移先の状態に遷移する前の現在の状態の定義情報と前記変化した際の入力の定義情報との組み合わせを対応付けた履歴情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成した履歴情報を記憶装置に記憶する履歴情報記憶制御手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の状態遷移処理装置。
  4. 前記生成手段により生成した履歴情報を外部表示機器に表示させる表示制御手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項3に記載の状態遷移処理装置。
  5. 前記入力は複数種類であり、
    前記現在の状態および前記複数種類の入力の模擬的な組み合わせである初期条件を設定し、前記状態遷移定義情報の各配列における遷移先の状態の定義情報と現在の状態の定義情報と前記複数種類の入力の定義情報との関係に基づいて、前記初期条件および前記遷移先の状態のいずれかにおいて前記入力の全部でない種類を模擬的に変化させた際の当該遷移後の状態と当該変化後の入力との組み合わせと一致する、当該遷移後の状態に対応する前記現在の状態の定義情報と前記複数種類の入力の定義情報との組み合わせが定義されない配列を前記状態遷移定義情報から抽出する抽出手段と、
    前記状態遷移定義情報の各配列のうち、前記抽出手段により抽出した配列を前記状態遷移定義情報から削除する変更を行なう削除処理手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の状態遷移処理装置。
  6. 前記生成手段により生成した履歴情報で示される、前記遷移前の現在の状態の定義情報および前記変化した際の入力の定義情報の組み合わせの出現頻度を解析する解析手段と、
    前記定義情報記憶手段に記憶される状態遷移定義情報に対する前記検索手段による参照順が、前記解析手段による解析結果で示される出現頻度の高い組み合わせを含む配列の順となるように、前記状態遷移定義情報における配列の順番を変更する配列変更手段とをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項3に記載の状態遷移処理装置。
JP2012071855A 2012-03-27 2012-03-27 状態遷移処理装置 Pending JP2013207385A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012071855A JP2013207385A (ja) 2012-03-27 2012-03-27 状態遷移処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012071855A JP2013207385A (ja) 2012-03-27 2012-03-27 状態遷移処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013207385A true JP2013207385A (ja) 2013-10-07

Family

ID=49526104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012071855A Pending JP2013207385A (ja) 2012-03-27 2012-03-27 状態遷移処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013207385A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04313104A (ja) * 1991-01-30 1992-11-05 Toshiba Corp 制御装置
JP2000039915A (ja) * 1998-07-24 2000-02-08 Hitachi Ltd 遠方監視制御システムとその通信制御方法
US20030135533A1 (en) * 2002-01-15 2003-07-17 International Business Machines Corporation Method, apparatus, and program for a state machine framework
JP2005085271A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Fisher Rosemount Syst Inc ユーザによる修正が可能な状態遷移コンフィギュレーションデータベースを有する状態マシン機能ブロック
JP2007334663A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Hitachi Ltd 二重系システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04313104A (ja) * 1991-01-30 1992-11-05 Toshiba Corp 制御装置
JP2000039915A (ja) * 1998-07-24 2000-02-08 Hitachi Ltd 遠方監視制御システムとその通信制御方法
US20030135533A1 (en) * 2002-01-15 2003-07-17 International Business Machines Corporation Method, apparatus, and program for a state machine framework
JP2005085271A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Fisher Rosemount Syst Inc ユーザによる修正が可能な状態遷移コンフィギュレーションデータベースを有する状態マシン機能ブロック
JP2007334663A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Hitachi Ltd 二重系システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101543196B1 (ko) 시퀀스 프로그램 작성 장치
US10387441B2 (en) Identifying boundaries of substrings to be extracted from log files
CN109804363A (zh) 使用通过示例的格式修改的连接
JP6244992B2 (ja) 構成情報管理プログラム、構成情報管理方法、及び構成情報管理装置
JP2015162090A (ja) 故障診断方法及び故障診断装置
JP2007249826A (ja) テスト項目生成装置
JP2013207385A (ja) 状態遷移処理装置
US8302045B2 (en) Electronic device and method for inspecting electrical rules of circuit boards
US9703765B2 (en) Data display apparatus and method for energy management system
JP2011175446A (ja) 要件・バグレポート処理システム及びその方法
JP2006277282A (ja) モデル評価解析システムおよびモデル評価解析プログラム
JP5911839B2 (ja) 情報検索システム、情報検索装置、情報検索方法、及びプログラム
JP6766103B2 (ja) 分析方法及び計算機
US9582910B2 (en) Display-screen-data editing apparatus
JP5380130B2 (ja) ファイル検索装置及びファイル検索方法、並びにプログラム
JP2017084074A (ja) データベース装置、作業者情報検索システム、及び作業者情報検索方法
JP6049647B2 (ja) プラント監視装置
KR101077982B1 (ko) 동적 임계값이 적용된 문서 브라우징 장치 및 방법
JP2010211660A5 (ja)
KR101761175B1 (ko) 빈발 패턴 마이닝 방법, 빈발 패턴 마이닝 서버 및 이를 수행하는 프로그램을 기록하는 기록매체
JP5316256B2 (ja) ソフトウェア開発支援装置および方法
JP4728878B2 (ja) 時系列分析支援システム、時系列分析支援方法及び時系列分析支援プログラム
JP2016212562A (ja) 変換装置、変換方法、及び変換プログラム
CN106293115B (zh) 信息处理方法及电子设备
US20190294735A1 (en) Search functions for spreadsheets

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160405