JP2013207022A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の表面に形成された微細なパターンの倒壊を抑制しつつ、基板を乾燥できる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】収容容器10内の気圧を大気圧より高い第1の気圧まで上昇させるとともに、収容容器10内の基板9を、大気圧における処理液の沸点より高く、第1の気圧における処理液の沸点より低い温度まで加熱する。その後、収容容器10内の気圧を大気圧以下の第2の気圧まで急速に下げる。このようにすれば、昇圧および加熱により液相に保たれた処理液が、減圧により急速に気化する。これにより、液相から気相への相転移時間が短縮される。したがって、パターンの倒壊を抑制しつつ、基板9を乾燥できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板の表面を乾燥させる基板処理装置および基板処理方法に関する。
半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板、電子ペーパー用基板などの精密電子装置用基板の製造工程では、基板の表面から異物を除去するために、処理液を用いた種々の洗浄処理が行われる。また、洗浄処理の後には、基板の表面に残存する処理液の液滴を除去するために、種々の乾燥処理が行われる。
基板の乾燥処理に関する従来の技術として、特許文献1には、液盛りされた基板の上面を基板対向部材で覆うとともに、基板の上面の中央部に向けてIPAベーパ等の乾燥ガスを供給することにより、基板を乾燥させることが記載されている(請求項1)。また、特許文献2には、基板上に形成された処理液の液膜に第1の低表面張力溶剤を供給し、その後、基板の中心に向けて第2の低表面張力溶剤を供給しながら基板の回転速度を増大させることにより、基板を乾燥させることが記載されている(請求項1)。
特開2004−119717号公報 特開2009−218456号公報
基板の乾燥処理においては、基板の表面に形成されたパターンの倒壊が、問題となる場合がある。当該パターンの倒壊は、乾燥の過程においてパターンの隙間に部分的に残る液滴の表面張力が、原因と考えられている。この点について、従来では、特許文献1や特許文献2のように、表面張力の低い溶剤を使用することによって、パターンの倒壊を防止していた。
しかしながら、基板の表面に形成されるパターンは、年々微細化している。パターンの微細化がさらに進めば、表面張力の低い溶剤を使用したとしても、パターンの倒壊が生じる虞が出てくる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、基板の表面に形成された微細なパターンの倒壊を抑制しつつ、基板を乾燥できる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、基板の表面を乾燥させる基板処理装置であって、基板を収容する収容容器と、前記収容容器内の気圧を上昇させる昇圧手段と、前記収容容器内の基板を加熱する加熱手段と、前記昇圧手段により上昇させた気圧を急速に下げる減圧手段と、前記昇圧手段、前記加熱手段、および前記減圧手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記昇圧手段により、前記収容容器内の気圧を大気圧より高い第1の気圧まで上昇させるとともに、前記加熱手段により、前記収容容器内の基板を、大気圧における処理液の沸点より高くかつ前記第1の気圧における処理液の沸点より低い温度まで加熱し、その後、前記減圧手段により、前記収容容器内の気圧を大気圧以下の第2の気圧まで急速に下げる。
本願の第2発明は、第1発明の基板処理装置であって、前記収容容器は、基板を略水平に載置する載置面を有し、前記加熱手段は、前記載置面を介して基板を加熱するホットプレートを有する。
本願の第3発明は、第1発明の基板処理装置であって、前記収容容器内に、加熱された気体を供給する気体供給手段を有し、前記気体供給手段が、前記昇圧手段および前記加熱手段の双方を構成している。
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記制御手段は、前記加熱手段による基板の加熱を継続しつつ、前記減圧手段による減圧を行うように、前記加熱手段と前記減圧手段とを制御する。
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記減圧手段は、前記収容容器の排気口の開閉を切り替える開閉弁を有する。
本願の第6発明は、第5発明の基板処理装置であって、前記減圧手段は、前記開閉弁より下流側に配置された予備減圧室と、前記予備減圧室内の気圧を下げる減圧ポンプと、をさらに有し、前記制御手段は、前記減圧ポンプにより前記予備減圧室内の気圧を下げた後に、前記開閉弁を開放するように、前記減圧手段を制御する。
本願の第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記加熱手段は、基板を150°以上に加熱する。
本願の第8発明は、第1発明から第7発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記昇圧手段は、前記収容容器内の気圧を6気圧以上に上昇させる。
本願の第9発明は、基板の表面を乾燥させる基板処理方法であって、a)収容容器内に基板を収容する工程と、b)前記収容容器内の気圧を大気圧より高い第1の気圧まで上昇させるとともに、前記収容容器内の基板を、大気圧における処理液の沸点より高くかつ前記第1の気圧における処理液の沸点より低い温度まで加熱する工程と、c)前記収容容器内の気圧を大気圧以下の第2の気圧まで急速に下げる工程と、を含む。
本願の第10発明は、第9発明の基板処理方法であって、前記工程b)においては、前記収容容器内に、加熱された気体を供給する。
本願の第1発明によれば、昇圧および加熱により液相に保たれた処理液が、減圧により急速に気化する。これにより、液相から気相への相転移時間が短縮される。したがって、パターンの倒壊を抑制しつつ、基板を乾燥できる。
特に、本願の第2発明によれば、気体を介した加熱や光照射による加熱と比べて、基板を所定の温度に維持しやすい。
特に、本願の第3発明によれば、気体供給手段とは別に、加熱機構を設ける必要がない。
特に、本願の第4発明によれば、減圧時における基板の温度低下を抑制して、処理液の気化をより促進させることができる。
特に、本願の第5発明によれば、開閉弁を開放することにより、収容容器内の気圧を急速に下げることができる。
特に、本願の第6発明によれば、収容容器内の気圧を、より急速に下げることができる。
また、本願の第9発明によれば、昇圧および加熱により液相に保たれた処理液が、減圧により急速に気化する。これにより、液相から気相への相転移時間が短縮される。したがって、パターンの倒壊を抑制しつつ、基板を乾燥できる。
特に、本願の第10発明によれば、加熱された気体を供給することにより、昇圧と加熱とを同時に実現できる。
基板処理装置の構成を示した図である。 洗浄・乾燥処理の流れを示したフローチャートである。 収容容器内の気圧および温度の変化と、それに伴う処理液の相変化とを示した図である。 変形例に係る給気機構の構成を示した図である。 変形例に係る排気機構の構成を示した図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.基板処理装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の構成を示した図である。この基板処理装置1は、半導体の製造工程において、略円板状の基板である半導体ウエハ9に対して、洗浄処理および乾燥処理を行う装置である。図1に示すように、本実施形態の基板処理装置1は、収容容器10、ホットプレート20、処理液供給機構30、処理液排出機構40、給気機構50、排気機構60、および制御部70を備えている。
収容容器10は、半導体ウエハ9を処理するための処理空間11を内部に有するチャンバである。収容容器10は、気密性および耐圧性の高い材料により形成されている。収容容器10の内部には、半導体ウエハ9を載置する載置面12が設けられている。半導体ウエハ9は、収容容器10の内部に収容され、パターンが形成されるデバイス面を上面側に向けた状態で、載置面12上に略水平に保持される。
また、収容容器10は、半導体ウエハ9を搬入および搬出するための搬入出口13と、搬入出口13を開閉するシャッタ機構14とを有する。収容容器10に対して半導体ウエハ9を搬入または搬出するときには、シャッタ機構14により搬入出口13が開放される。また、収容容器10の内部において、半導体ウエハ9に対して洗浄処理および乾燥処理を行うときには、シャッタ機構14により搬入出口13が閉鎖される。
ホットプレート20は、収容容器10の載置面12の下側に配置されている。ホットプレート20は、通電により発熱するヒータ21を有する。ヒータ21に通電すると、ホットプレート20の温度が上がり、ホットプレート20から収容容器10の載置面12を介して半導体ウエハ9へ、熱が伝導する。その結果、半導体ウエハ9が加熱される。すなわち、本実施形態では、ホットプレート20が、半導体ウエハ9を加熱する加熱手段を構成している。
処理液供給機構30は、収容容器10の内部に、洗浄用の処理液を供給するための機構である。処理液供給機構30は、処理液ノズル31、処理液配管32、処理液供給源33、および第1開閉弁34を有する。処理液ノズル31と処理液供給源33とは、処理液配管32を介して流路接続されている。また、第1開閉弁34は、処理液配管32の経路途中に介挿されている。このため、第1開閉弁34を開放すると、処理液供給源33から処理液配管32を通って処理液ノズル31に、処理液が供給される。そして、処理液ノズル31から、載置面12上に保持された半導体ウエハ9の上面に向けて、処理液が吐出される。
なお、処理液には、例えば、脱イオン水(純水)が使用される。ただし、脱イオン水に代えて、イソプロピルアルコールやハイドロフルオロエーテル等の薬液が、処理液として使用されていてもよい。また、脱イオン水、イソプロピルアルコール、およびハイドロフルオロエーテルの2つ以上を混合させた洗浄液や、アンモニア水と過酸化水素水との混合液であるSC−1洗浄液が、処理液として使用されていてもよい。また、処理液供給機構30は、複数種類の処理液を、切り替えて供給できるものであってもよい。
処理液排出機構40は、収容容器10の内部から処理液を排出するための機構である。処理液排出機構40は、排液配管41と第2開閉弁42とを有する。排液配管41は、収容容器10の底部に設けられた排液口15に、流路接続されている。また、第2開閉弁42は、排液口15の開閉を切り替えることができる。処理液ノズル31から吐出された処理液は、半導体ウエハ9に供給された後、排液口15および排液配管41を通って収容容器10の外部へ排出される。また、排出後の処理液は、再利用のために回収されるか、または廃棄処理される。
給気機構50は、収容容器10の内部に窒素ガスを供給するための機構である。給気機構50は、給気配管51、窒素ガス供給源52、第3開閉弁53、および給気ポンプ54を有する。収容容器10の側部に設けられた給気口16と窒素ガス供給源52とは、給気配管51を介して流路接続されている。第3開閉弁53は、給気口16の開閉を切り替えることができる。また、給気ポンプ54は、給気配管51の経路途中に介挿されている。このため、第3開閉弁53を開放するとともに、給気ポンプ54を駆動させると、窒素ガス供給源52から給気配管51および給気口16を通って収容容器10の内部に、窒素ガスが供給される。
また、収容容器10の搬入出口13、排液口15、および排気口17を閉鎖した状態で、窒素ガスを供給すると、給気ポンプ54の給気圧によって、収容容器10内に窒素ガスが圧縮充填される。その結果、収容容器10内の気圧が上昇する。すなわち、本実施形態では、給気機構50が、収容容器10内の気圧を上昇させる昇圧手段を構成している。
排気機構60は、収容容器10の内部から気体を排出するための機構である。排気機構60は、排気配管61と第4開閉弁62とを有する。排気配管61は、収容容器10の側部に設けられた排気口17と、略大気圧に保たれた収容容器10の外部とを、流路接続している。また、第4開閉弁62は、排気口17の開閉を切り替えることができる。このため、収容容器10内の気圧が大気圧より高い状態で、第4開閉弁62を開放すると、収容容器10内の気体が排気配管61を通って、収容容器10の外部へ排出される。これにより、収容容器10内の気圧が略大気圧まで急速に下がる。すなわち、本実施形態では、排気機構60が、給気機構50により上昇させた収容容器10内の気圧を急速に下げる減圧手段を構成している。
制御部70は、図1中に概念的に示したように、シャッタ機構14、ヒータ21、第1開閉弁34、第2開閉弁42、第3開閉弁53、給気ポンプ54、および第4開閉弁62と、電気的に接続されている。制御部70は、CPU等の演算処理部やメモリを有するコンピュータにより構成されていてもよく、あるいは、電子回路により構成されていてもよい。制御部70は、ユーザの操作、各種の入力信号、または予め設定されたプログラムに従って、シャッタ機構14、ヒータ21、第1開閉弁34、第2開閉弁42、第3開閉弁53、給気ポンプ54、および第4開閉弁62の動作を制御する。
<2.洗浄・乾燥処理について>
続いて、上記の基板処理装置1を用いた洗浄・乾燥処理について、説明する。図2は、基板処理装置1における洗浄・乾燥処理の流れを示したフローチャートである。また、図3は、収容容器10内の気圧および温度の変化と、それに伴う処理液の相変化とを示した図(三相図)である。この基板処理装置1において、制御部70に洗浄・乾燥処理を行う旨の指令が入力されると、制御部70は、基板処理装置1内の各部を動作制御する。これにより、以下の動作が進行する。
基板処理装置1は、まず、収容容器10のシャッタ機構14を動作させて、搬入出口13を開放する。そして、所定の搬送機構により、処理前の半導体ウエハ9を、収容容器10の内部に搬入する(ステップS1)。半導体ウエハ9は、収容容器10の内部に収容され、載置面12上に略水平に載置される。半導体ウエハ9の搬入が完了すると、基板処理装置1は、再びシャッタ機構14を動作させて、搬入出口13を閉鎖する。
次に、基板処理装置1は、第1開閉弁34および第2開閉弁42を開放する。そうすると、処理液ノズル31から半導体ウエハ9へ向けて、処理液が吐出される。これにより、半導体ウエハ9の表面から異物が除去される。すなわち、半導体ウエハ9が洗浄される(ステップS2)。また、処理液は、半導体ウエハ9に供給された後、排液口15および排液配管41を通って、収容容器10の外部へ排出される。ただし、洗浄処理が完了した直後の半導体ウエハ9の表面には、処理液の液膜または液滴が残っている。
続いて、基板処理装置1は、第1開閉弁34、第2開閉弁42、および第4開閉弁62を閉鎖するとともに、第3開閉弁53を開放し、給気ポンプ54を駆動させる。そうすると、給気配管51から収容容器10の内部に、窒素ガスが供給される。その結果、図3中の矢印A1のように、収容容器10内の気圧が、大気圧P0から、大気圧P0より高い第1の気圧P1まで上昇する(ステップS3)。第1の気圧P1は、後述するステップS5においてより急速な減圧を生じさせるために、例えば、6気圧以上に設定されることが好ましい。
収容容器10内の気圧が、第1の気圧P1まで上昇すると、基板処理装置1は、第3開閉弁53を閉鎖する。これにより、収容容器10内の気圧が略第1の気圧P1に維持される。続いて、基板処理装置1は、ヒータ21に通電してホットプレート20を発熱させる。そうすると、ホットプレート20から載置面12を介して半導体ウエハ9に、熱が伝導する。その結果、半導体ウエハ9が加熱される(ステップS4)。
ステップS4では、図3中の矢印A2のように、半導体ウエハ9は、大気圧P0における処理液の沸点T0(脱イオン水の場合は100℃)より高く、かつ、第1の気圧P1における処理液の沸点T2より低い第1温度T1まで、加熱される。このため、半導体ウエハ9の表面に付着した処理液は、沸騰することなく液相に維持される。なお、第1温度T1は、次のステップS5においてより急速な減圧を生じさせるために、例えば、150℃以上に設定されることが好ましい。
その後、基板処理装置1は、第4開閉弁62を開放する。そうすると、収容容器10内に圧縮充填された窒素ガスが、排気配管61を通って収容容器10の外部へ排出される。その結果、図3中の矢印A3ように、収容容器10内の気圧が、大気圧近傍の第2の気圧P2まで急速に下がる(ステップS5)。これにより、半導体ウエハ9の表面に付着した処理液が沸騰し、処理液が急速に気化する。すなわち、半導体ウエハ9の表面が乾燥する。
このように、この基板処理装置1では、昇圧および加熱により液相に保たれた処理液が、減圧により急速に気化する。このため、液相から気相への相転移時間が、極めて短い。つまり、乾燥の途中においてパターンの隙間に部分的に残る液滴が、パターンに表面張力を及ぼす時間が短い。したがって、処理液の表面張力によるパターンの倒壊が抑制される。また、ステップS5における処理液の気化は、その大部分が、処理液の液面からの蒸発ではなく、処理液の内部からの沸騰によるものである。このため、沸騰による気泡の圧力も、パターンの倒壊防止に寄与すると考えられる。
なお、ステップS5では、ホットプレート20による半導体ウエハ9の加熱を、継続していることが好ましい。そのようにすれば、減圧時における半導体ウエハ9の温度低下を抑制できる。したがって、処理液の気化をより促進させることができる。
半導体ウエハ9の乾燥が完了すると、基板処理装置1は、収容容器10のシャッタ機構14を動作させて、搬入出口13を開放する。そして、所定の搬送機構により、処理後の半導体ウエハ9を、収容容器10から外部へ搬出する(ステップS6)。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態では、半導体ウエハ9を加熱するための加熱手段として、ホットプレート20が用いられていたが、ホットプレート20に代えて、赤外線ランプや高温気体の供給などの他の加熱機構を用いてもよい。また、複数の加熱機構を複合的に用いてもよい。ただし、ホットプレート20による加熱は、気体を介した加熱や光照射による加熱と比べて、半導体ウエハ9を所定の温度に維持しやすい点で、好ましい。
図4は、収容容器10の内部に高温の気体を供給する場合の、給気機構50の構成を示した図である。図4の例では、給気配管51の経路途中に、窒素ガスを加熱する温調部55が設けられている。また、図4の吸気機構50は、第3開閉弁53と温調部55との間において給気配管51から分岐するスローリーク配管56と、スローリーク配管56の経路途中に設けられたスローリーク弁57とを、有している。そして、温調部55およびスローリーク弁57が、制御部70により駆動制御可能となっている。
図4の吸気機構50を用いて給気を行うときには、まず、第3開閉弁53を閉鎖するとともにスローリーク弁57を開放し、給気ポンプ54および温調部55を駆動させる。そうすると、温調部55により加熱された窒素ガスが、給気配管51からスローリーク配管56へ、低流量で流れる。これにより、給気配管51を予め温めておく。その後、スローリーク弁57を閉鎖するとともに、第3開閉弁53を開放する。そうすると、加熱された窒素ガスが、給気口16を介して収容容器10の内部へ供給される。
このように、加熱された窒素ガスを収容容器10内に供給すれば、収容容器10内の気圧の上昇と、半導体ウエハ9の加熱とを、同時に実現できる。すなわち、給気機構50により、昇圧手段および加熱手段の双方を構成することができる。したがって、給気機構50とは別に、ホットプレート等の加熱機構を設ける必要はない。なお、半導体ウエハ9を第1温度T1まで加熱するために、窒素ガスは、大気圧における処理液の沸点T0以上の温度まで加熱されていることが、好ましい。
また、図4の給気機構50を採用した場合、減圧工程において第4開閉弁62を開放するのと同時またはその後に、第3開閉弁53を開放して、加熱された窒素ガスを収容容器10内に供給するようにしてもよい。このようにすれば、窒素ガスによる半導体ウエハ9の加熱を継続しつつ、収容容器10内の気圧を下げることができる。したがって、減圧時における半導体ウエハ9の温度低下を抑制できる。その結果、処理液の気化をより促進させることができる。
なお、減圧中に収容容器10内へ窒素ガスを供給する場合には、減圧の速度が低下することを抑制するために、大気圧以下の圧力で、窒素ガスを供給することが好ましい。
また、上記の実施形態では、排気機構60の排気配管61の下流側の端部が、大気圧に保たれた外部空間に接続されていたが、排気配管61の下流側の端部は、予め減圧された予備減圧室に接続されていてもよい。図5は、予備減圧室63を有する排気機構60の構成を示した図である。図5の排気機構60は、第4開閉弁62より下流側に設けられた予備減圧室63と、予備減圧室63の内部を減圧させる減圧ポンプ64とを、有している。そして、減圧ポンプ64が、制御部70により駆動制御可能となっている。
図5の排気機構60を用いて減圧を行うときには、予め、減圧ポンプ64により、予備減圧室63内の気圧を下げておく。その後、第4開閉弁62を開放して、収容容器10と予備減圧室63とを連通させる。これにより、収容容器10内の気圧を急速に低下させる。この構成を採用すれば、減圧後の収容容器10内の気圧(第2の気圧)P2を、大気圧P0以下に下げることも可能となる。したがって、処理液をより迅速に気化させることができる。
なお、収容容器10の容積をV1、予備減圧室63の容積をV2とし、第4開閉弁62を開放する直前の予備減圧室63の内部が真空であると仮定すると、P1・V1=P2・(V1+V2)が成立するので、V2=(P1/P2−1)・V1となる。したがって、収容容器10内の気圧を第1の気圧P1から大気圧P0以下に減圧するためには、V2>(P1/P0−1)・V1を満たすように、V2の容積を設定することが好ましい。
また、上記の実施形態では、第4開閉弁62を開放することによって、収容容器10内の気圧を急速に下げていたが、他の方法で収容容器10内の気圧を急速に下げるようにしてもよい。例えば、収容容器10を、容積が可変となるシリンダー状に構成し、収容容器11の容積を広げることによって、収容容器10内の気圧を急速に下げるようにしてもよい。
また、基板処理装置1は、このような収容容器10を複数備え、複数枚の半導体ウエハ9を、複数の収容容器10において並列に処理できるものであってもよい。また、1つの収容容器10内において、複数枚の半導体ウエハ9を同時に処理するようにしてもよい。
また、上記の実施形態の給気機構50は、窒素ガスを供給するものであったが、窒素ガスに代えて、乾燥空気等の他の気体を、収容容器10の内部に供給するようにしてもよい。
また、上記の基板処理装置1は、半導体ウエハ9を処理対象としていたが、本発明の基板処理装置および基板処理方法は、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板などの他の精密電子装置用基板を、処理対象とするものであってもよい。
また、基板処理装置の細部の構成については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 基板処理装置
9 半導体ウエハ
10 収容容器
11 処理空間
12 載置面
13 搬入出口
14 シャッタ機構
15 排液口
16 給気口
17 排気口
20 ホットプレート
21 ヒータ
30 処理液供給機構
31 処理液ノズル
32 処理液配管
33 処理液供給源
34 第1開閉弁
40 処理液排出機構
41 排液配管
42 第2開閉弁
50 給気機構
51 給気配管
52 窒素ガス供給源
53 第3開閉弁
54 給気ポンプ
55 温調部
56 スローリーク配管
57 スローリーク弁
60 排気機構
61 排気配管
62 第4開閉弁
63 予備減圧室
64 減圧ポンプ
70 制御部

Claims (10)

  1. 基板の表面を乾燥させる基板処理装置であって、
    基板を収容する収容容器と、
    前記収容容器内の気圧を上昇させる昇圧手段と、
    前記収容容器内の基板を加熱する加熱手段と、
    前記昇圧手段により上昇させた気圧を急速に下げる減圧手段と、
    前記昇圧手段、前記加熱手段、および前記減圧手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記昇圧手段により、前記収容容器内の気圧を大気圧より高い第1の気圧まで上昇させるとともに、前記加熱手段により、前記収容容器内の基板を、大気圧における処理液の沸点より高くかつ前記第1の気圧における処理液の沸点より低い温度まで加熱し、その後、前記減圧手段により、前記収容容器内の気圧を大気圧以下の第2の気圧まで急速に下げる基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記収容容器は、基板を略水平に載置する載置面を有し、
    前記加熱手段は、前記載置面を介して基板を加熱するホットプレートを有する基板処理装置。
  3. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記収容容器内に、加熱された気体を供給する気体供給手段を有し、
    前記気体供給手段が、前記昇圧手段および前記加熱手段の双方を構成している基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記制御手段は、前記加熱手段による基板の加熱を継続しつつ、前記減圧手段による減圧を行うように、前記加熱手段と前記減圧手段とを制御する基板処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記減圧手段は、前記収容容器の排気口の開閉を切り替える開閉弁を有する基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記減圧手段は、
    前記開閉弁より下流側に配置された予備減圧室と、
    前記予備減圧室内の気圧を下げる減圧ポンプと、
    をさらに有し、
    前記制御手段は、前記減圧ポンプにより前記予備減圧室内の気圧を下げた後に、前記開閉弁を開放するように、前記減圧手段を制御する基板処理装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記加熱手段は、基板を150°以上に加熱する基板処理装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記昇圧手段は、前記収容容器内の気圧を6気圧以上に上昇させる基板処理装置。
  9. 基板の表面を乾燥させる基板処理方法であって、
    a)収容容器内に基板を収容する工程と、
    b)前記収容容器内の気圧を大気圧より高い第1の気圧まで上昇させるとともに、前記収容容器内の基板を、大気圧における処理液の沸点より高くかつ前記第1の気圧における処理液の沸点より低い温度まで加熱する工程と、
    c)前記収容容器内の気圧を大気圧以下の第2の気圧まで急速に下げる工程と、
    を含む基板処理方法。
  10. 請求項9に記載の基板処理方法であって、
    前記工程b)においては、前記収容容器内に、加熱された気体を供給する基板処理方法。
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