JP2013206366A - タッチパネル付端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチパネル動作が安定なタッチパネル付端末を提供する。
【解決手段】絶縁基材1、上記絶縁基材1の一方の表面上に形成された検出電極3、および上記絶縁基材の他方の表面上に上記検出電極3と平面視上重なるように形成された基準電極2を有するタッチパネル部4と、上記基準電極2に接続された接地電極5と、を有し、上記接地電極5が、最表面に露出していることを特徴とするタッチパネル付端末。
【選択図】図2

Description

本発明は、タッチパネル動作が安定なタッチパネル付端末に関するものである。
今日、入力手段として、タッチパネルが広く用いられている。タッチパネルは、多くの場合、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示装置が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM装置、携帯電話、ゲーム機)に対する入力手段として、表示装置とともに用いられている。このような装置において、タッチパネルは表示装置の表示面上に配置され、これにより、タッチパネルは表示装置に対する極めて直接的な入力を可能にする。
このようなタッチパネルとしては、様々な方式のものが実用化されている。このなかで、静電容量方式と呼ばれるものは、第1電極(検出電極)/電極間絶縁層/第2電極(基準電極)の層構造を有するものが用いられている(例えば、特許文献1〜4)。そして、タッチパネルの表面のタッチパネル面に微弱な電流を流して電界を形成し、指等の導電体が軽く触れた場合の静電容量値の変化を電圧の低下等に変換して検知することにより得られた接触位置を信号として出力する。
ところで、このようなタッチパネルを備える装置のうち、ATM装置等の据え置き型タッチパネル付装置は、タッチパネル操作者(以下、単に操作者とする場合がある。)と共通の基準電位を得られるため、基準電極の接地が容易である。これによりタッチパネルの接触位置を感度良く検出することができる。
しかしながら、タッチパネルを備える電池駆動式の携帯駆動式端末は、据え置き型のものと比較して接地することが困難であるため、操作者と端末との間で共通の基準電位を得ることが難しいといった問題があった。また、その結果、電池駆動式の端末は、ATM装置等の接地されている据え置き型タッチパネル付装置と比較して、タッチパネル操作時の感度が低く動作が安定しにくい場合があるといった問題があった。
特開2009−64343号公報 特開平9−146680号公報 特許第2587975号 特開2011−124332号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、タッチパネル動作が安定なタッチパネル付端末を提供することを主目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、絶縁基材、上記絶縁基材の一方の表面上に形成された検出電極、および上記絶縁基材の他方の表面上に上記検出電極と平面視上重なるように形成された基準電極を有するタッチパネル部と、上記基準電極に接続された接地電極と、を有し、上記接地電極が、最表面に露出していることを特徴とするタッチパネル付端末を提供する。
本発明によれば、上記接地電極が最表面に露出するように形成されていることにより、タッチパネル部の操作時に、上記接地電極に操作者が触れることができる。
これにより、タッチパネル部の動作が安定なものとすることができる。
本発明においては、上記接地電極が、上記タッチパネル部の上記検出電極が形成された側の表面上に形成されていることが好ましい。上記タッチパネル部の操作時に、操作者が上記接地電極に触れることが容易なものとすることができるからである。
本発明は、タッチパネル動作が安定なタッチパネル付端末を提供できるといった効果を奏する。
本発明のタッチパネル付端末の一例を示す概略平面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明における接地電極を説明する説明図である。 本発明における接地電極を説明する説明図である。 本発明における接地電極を説明する説明図である。 本発明における接地電極を説明する説明図である。 本発明における接地電極を説明する説明図である。 本発明における接地電極を説明する説明図である。 本発明における接地電極を説明する説明図である。 本発明における接地電極を説明する説明図である。 本発明における接地電極を説明する説明図である。 本発明のタッチパネル付端末の他の例を示す概略断面図である。 本発明のタッチパネル付端末の他の例を示す概略平面図である。 本発明のタッチパネル付端末の他の例を示す概略平面図である。 実施例1で作製したタッチパネル部の検出電極側概略平面図である。 実施例1で作製したタッチパネル部の基準電極側概略平面図である。 実施例1で作製したタッチパネル部の側面図である。 実施例1で作製したタッチパネル付端末の説明図である。
本発明は、タッチパネル付端末に関するものである。
以下、本発明のタッチパネル付端末について説明する。
本発明のタッチパネル付端末は、絶縁基材、上記絶縁基材の一方の表面上に形成された検出電極、および上記絶縁基材の他方の表面上に上記検出電極と平面視上重なるように形成された基準電極を有するタッチパネル部と、上記基準電極に接続された接地電極と、を有し、上記接地電極が、最表面に露出していることを特徴とするものである。
このような本発明のタッチパネル付端末について図を参照して説明する。図1は、本発明のタッチパネル付端末の一例を示す概略平面図である。また、図2は、図1のA−A線断面図である。図1〜図2に例示するように、本発明のタッチパネル付端末10は、絶縁基材1、上記絶縁基材1の一方の表面上に形成された検出電極2、および上記絶縁基材1の他方の表面上に上記検出電極と平面視上重なるように形成された基準電極3を有するタッチパネル部4と、上記基準電極3に接続された接地電極5と、を有し、上記接地電極5が、最表面に露出しているものである。
なお、この例においては、タッチパネル部4の両表面上に上記検出電極2および基準電極3を覆うようにカバー層6が形成され、さらに、検出電極側表面上に表示部7が形成されるものである。さらに、検出電極2および基準電極3は、入力部11として設定された領域と平面視上同一箇所および同一形状で形成されるものである。
本発明によれば、上記接地電極が最表面に露出するように形成されていることにより、タッチパネル部の操作時に、上記接地電極に操作者が触れることができる。
その結果、上記接地電極に接続された基準電極および操作者の基準電位を共通のものすることができ、タッチパネル部の動作が安定なものとなる。
また、タッチパネル部に含まれる検出電極および基準電極が絶縁基材を介して平面視上重なるように形成され(積層配置型)ていることにより、感度の高いものとすることができる。また、平面視上両電極により占められる面積を小さいものとすることができ、本発明のタッチパネル付端末がカードサイズ等の小面積かつ薄型なものである場合であっても、形成が容易だからである。また、基準電極および検出電極が平面視上隣接して形成されるもの、すなわち、両電極が平面視上重ならないように形成されるもの(平面配置型)では、基準電極を最表面まで延長することが容易である。これに対して、本願のような積層配置型では、精度良くタッチ操作を検出するため、基準電極は検出電極と平面視上重なる領域内に形成されるのが一般的である。このため、積層配置型であることにより、本発明の効果をより効果的に発揮できるのである。
さらに、タッチパネル部により操作されるものであることにより、キャッシュカードや電子マネーのようなカードサイズ端末等の表面積が小さくかつ厚みの薄い端末に対して、その表面積や厚みを大きくすることなく、容易に操作性を付与することが可能となる。
本発明のタッチパネル付端末は、タッチパネル部および接地電極を有するものである。
以下、本発明のタッチパネル付端末の各構成について詳細に説明する。
1.接地電極
本発明における接地電極は、上記基準電極に接続され、最表面、すなわち、本発明のタッチパネル付端末の最表面に露出し、操作者が触れることができるものである。
また、上記検出電極とは絶縁されているものである。
なお、上記基準電極に接続されるとは、上記基準電極と電気的に接続されていることを いうものである。したがって、基準電極が複数形成されている場合、複数の基準電極と電気的に接続されていれば良く、それぞれの基準電極に対して接地電極が形成されることを要しないものである。
このような接地電極の形成箇所としては、最表面に露出するように形成され、かつ、上記検出電極の少なくとも一部が平面視上露出するように形成されるものであれば特に限定されるものではなく、本発明のタッチパネル付端末の最表面の一部に少なくとも露出するように形成されるものであれば良い。
本発明においては、上記タッチパネル部の上記検出電極が形成された側の表面上(検出電極側表面上)、または上記タッチパネル部の上記検出電極および基準電極が形成された側に対する側面上(側面上)に形成されることが好ましい。検出電極側表面上に形成されることにより、タッチパネル部へのタッチ操作時に容易に触れることができるからである。また、上記タッチパネル付端末がカードサイズ端末である場合には、タッチパネル部へのタッチ操作は、一般的に、上記タッチパネル付端末の検出電極側表面および基準電極側表面を指でつまんだ状態または上下の側面(端面)や左右の側面を指等で支持した状態で行われる可能性ある。このため、操作者が上記タッチパネル付端末を手または指で保持した状態でタッチパネル部へのタッチ操作を行う際に容易に接地電極に触れることができるからである。
また、本発明においては、なかでも、上記検出電極側表面上に形成されていることが好ましく、特に、平面視上、上記検出電極の近傍に形成されることが好ましく、なかでも特に、上記検出電極側表面上において、上記検出電極と平面視上重ならないように形成されることが好ましく、なかでも特に、上記検出電極以外の全表面を覆うように形成されることが好ましい。
上記形成箇所であることにより、上記タッチパネル部の操作時に、上記接地電極に操作者が容易に触れることができるからである。また、操作者が上記検出電極を平面視上接触することによってタッチパネル部が操作されるものとすることにより、接触の有無を感度良く検出可能なものとすることができる。したがって、このような検出電極と平面視上重なる領域を入力部として用い、そのような検出電極の周囲に上記接地電極が形成されることにより、感度に優れ、さらに安定性に優れたものとすることができるのである。
ここで、既に説明した図1〜図2は、上記接地電極が、上記検出電極側表面上のみに形成された場合の一例を示すものである。
図3は上記接地電極が、上記絶縁基材の上記基準電極が形成された側の表面上(基準電極側表面上)のみに形成された場合、図4は側面上のみに形成された場合の一例を示すものである。また、図5、図6、図7および図8は、それぞれ、検出電極側表面上および基準電極側表面上のみに形成された例、検出電極側表面上および側面上のみに形成された例、基準電極側表面上および側面上のみに形成された例、および、検出電極側表面上、基準電極側表面上および側面上のそれぞれの表面上に複数形成された例を示すものである。
また、図3〜図8中の符号については、図2と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
なお、上記検出電極の近傍とは、上記検出電極の周囲の領域であり、操作者が上記検出電極に平面視上触れた際に同時に触れることができる領域をいうものである。
具体的には、平面視上、上記検出電極の外周から3mmの範囲内の領域であることが好ましく、なかでも、1mmの範囲内の領域であることが好ましく、特に、0.5mmの範囲内の領域であることが好ましい。上記タッチパネル部の操作時に、上記接地電極に操作者が容易に触れることができるからである。
なお、上記検出電極の近傍に形成されるとは、上記接地電極の一部が、上記検出電極の近傍内に形成されることをいうものである。
上記接地電極が最表面の一部に露出するように形成される場合、上記接地電極の露出表面を囲む周辺部の接地電極に対する厚み方向の位置関係としては、上記タッチパネル部の操作時に、操作者が上記接地電極に触れることができるものであれば特に限定されるものではなく、既に説明した図2に示すように上記接地電極より低く、上記接地電極が上記周辺部より外部に突出するものや、図9や図10に例示するように、上記接地電極より高く、上記周辺部より内側に上記接地電極が形成されるもの、さらには、図11に例示するように、上記接地電極の露出表面と同一の高さであり、接地電極の露出表面および周辺部が同一表面上となるように形成されるものとすることができる。
本発明においては、なかでも、上記接地電極より高いものであることが好ましい。本発明のタッチパネル付端末の移動や保管時に他の物品等が接触することにより接地電極の劣化、磨耗等が生じて本発明の効果を損なう可能性を低減することができるからである。
また、上記周辺部が上記接地電極より高い場合、上記周辺部の接地電極に対する厚みとしては、上記接地電極の形成箇所や平面視形状、面積等により異なるものであるが、具体的には、0.1mm〜1mm程度であることが好ましい。操作者が上記接地電極に違和感なく容易に触れることができるからである。
さらに、上記周辺部が上記接地電極より高い場合、上記周辺部の上記接地電極との境界からの幅としては、1mm以上であることが好ましく、なかでも、既に説明した図9に示すように上記接地電極が形成された側の表面全てを覆うものであること、すなわち、上記接地電極が、最表面を構成する部材(図9に示す例においてはカバー層)の凹部に形成されることが好ましい。上記接地電極の劣化等をより安定的に低減できるからである。
なお、上記周辺部の接地電極に対する厚みは、具体的には、既に説明した図2および図9〜図10中のh1の距離をいうものである。また、周辺部の上記接地電極との境界からの幅は、具体的には、図10中のh2の距離をいうものである。
また、図9〜図11中の符号については、図2と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、図9は、接地電極が最表面を構成する部材としてのカバー層の凹部に形成される例であり、図10では、接地電極の周辺部として凸部を設ける例を示すものである。
上記接地電極の平面視形状としては、上記タッチパネル部の操作時に、操作者が上記接地電極に触れることができるものであれば特に限定されるものではなく、円形状や、四角形状等の平面状、既に説明した図1に示すリング状等のライン状等とすることができる。
上記接地電極の最表面に露出する平面視上の面積としては、タッチパネル部の操作時に操作者が容易に触れることができるものであれば特に限定されるものではなく、接地電極の形成箇所や、本発明のタッチパネル付端末の種類等に応じて適宜設定されるものである。
具体的には、10mm以上であることが好ましく、なかでも、20mm以上であることが好ましく、特に、50mm以上であることが好ましい。上記面積であることにより、タッチパネル部の操作時に操作者がより容易に触れることができるものとすることができるからである。なお、上記面積は広ければ広い程、操作者が触れることが容易になるので、上限については特に限定しない。
本発明における接地電極の形成数、すなわち、本発明のタッチパネル付端末に露出する接地電極の数としては、1以上であれば特に限定されるものではなく、2以上であっても良い。
既に説明した図1〜図4は、接地電極の形成数が1である場合を示すものであり、図5〜図8は、接地電極の形成数が2以上である場合を示すものである。
上記接地電極の厚みとしては、上記タッチパネル部の操作時に、操作者が上記接地電極に触れることができるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、10nm〜500nmの範囲内とすることができる。上記接地電極の形成が容易だからである。
本発明における接地電極を形成する導電性材料としては、所望の導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、透明性を有する透明性材料であっても、透明性を有しない遮光性材料であっても良い。例えば、上記透明性材料であることにより、上記接地電極により覆われる部材表面の模様等を視認可能なものとすることができ、意匠性に優れたものとすることができるからである。また、上記遮光性材料である場合には、上記接地電極自体により、模様等を形成することで、意匠性に優れたものとすることができるからである。
本発明における透明性材料としては、タッチパネルに一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、カリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛や、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系などの金属酸化物や、これらの金属酸化物が2種以上複合された材料が挙げられる。
また、遮光性材料としては、例えば、特開2010−238052号公報等に記載のものを用いることができる。具体的には、アルミニウム、モリブデン、銀、クロム、銅等の金属およびその合金等を用いることができる。
上記接地電極の形成方法としては、上記接地電極を所望のパターンで形成できる方法であれば特に限定されるものではない。
具体的には、上記タッチパネル部上に、上記導電性材料からなる導電性材料層を形成した後に、上記導電性材料層上にパターン状にレジストを形成し、上記レジストをマスクとしてエッチングすることにより、上記接地電極を形成する方法を挙げることができる。また、溶融した導電性材料をタッチパネル付端末の最表面に部分的に付着させる方法であっても良い。
ここで、導電性材料層の形成方法としては、タッチパネルの製造方法として一般的な方法を用いることができ、例えば、真空蒸着、スパッタリング法、CVD法、イオンプレーティング法等のドライプロセスを用いる方法を挙げることができる。
また、エッチングに用いられるエッチング液としては、上記導電性材料層を構成する導電性材料等に応じて適宜設定されるものである。具体的には、上記導電性材料がITOである場合には、塩化第二鉄と塩酸の混合水溶液を用いることができる。
2.タッチパネル部
本発明におけるタッチパネル部は、絶縁基材、検出電極および基準電極を有するものであり、静電容量式のタッチパネル部である。
(1)絶縁基材
本発明における絶縁基材を構成する材料としては、所望の絶縁性を有するものであれば特に限定されるものではなく、ガラス等の無機材料であっても良く、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート等の樹脂材料を挙げることができる。
本発明においては、なかでも、上記樹脂材料であることが好ましい。フレキシブル性を有するものとすることが容易だからである。
本発明における絶縁基材の厚みとしては、上記検出電極および基準電極間の短絡を安定的に防止できるものであれば特に限定されるものではなく、可撓性を有するフィルム状となるものであっても良く、板状となるものであっても良く、本発明のタッチパネル付端末の用途等に応じて適宜設定することができる。
例えば、上記絶縁基材が樹脂材料からなる場合、可撓性を有するフィルム状であることが好ましく、具体的には、50μm〜300μmの範囲内とすることが好ましい。
本発明における絶縁基材は、単層からなるものであっても良く、複数層からなるものであっても良い。
(2)検出電極および基準電極
本発明における検出電極は、上記絶縁基材の一方の表面上に形成されるものであり、上記基準電極は、上記絶縁基材の他方の表面上に上記検出電極と平面視上重なるように形成されるものである。
また、両電極間の静電容量変化により操作者の接触を検出するものである。
このような検出電極および基準電極を形成する材料としては、所望の導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、上記導電性材料と同様とすることができる。
上記検出電極および基準電極の形成パターンについては、検出電極および基準電極が上記絶縁基材を介して対向するように形成されるものであれば良く、一般的な静電容量方式のタッチパネルセンサと同様とすることができる。
例えば、特開平4−264613号公報に開示されるもの等とすることができる。
本発明においては、なかでも、基準電極が上記検出電極に対して一対となるように形成されるものであることが好ましく、特に、基準電極が、上記検出電極の全表面と平面視上重なるように形成されることが好ましく、なかでも特に、基準電極が、上記検出電極と同形状で形成されることが好ましい。感度に優れたものとすることができるからである。
なお、検出電極に対して一対で形成されるとは、個々の検出電極に対する基準電極がそれぞれ形成されることをいうものであり、複数の検出電極に対して共通の基準電極が形成されるものは含まないものである。
本発明における検出電極の平面視面積としては、操作者が平面視上接触した際に、感度良く接触を検出できるものであれば特に限定されるものではないが、10mm〜100mmの範囲内程度であることが好ましい。上記面積であることにより、タッチパネル部の操作時に操作者がより容易に触れることができるものとすることができるからである。また、本発明のタッチパネル付端末がカードサイズであっても、複数の入力部を形成でき、多機能なものとすることが容易だからである。
上記検出電極および基準電極の形成箇所としては、後述するようなカバー層により覆われるものであっても良く、最表面に露出するものであっても良い。例えば、検出電極が最表面に露出する場合には、検出感度に優れたものとすることができるからである。また、上記基準電極が最表面に露出する場合には、基準電極を接地電極として用いることが可能となるからである。
上記検出電極および基準電極の厚みとしては、所望の導電性を有するものとすることができるものであれば特に限定されるものではなく、タッチパネル部に一般的なものとすることができる。例えば、100nm〜500nmの範囲内とすることができる。
上記検出電極および基準電極の形成方法としては、タッチパネル部の製造方法として一般的に用いられる方法を使用することができ、具体的には、上記接地電極と同様とすることができる。
(3)タッチパネル部
本発明におけるタッチパネル部は、上記絶縁基材、検出電極および基準電極を有するものであるが、必要に応じて他の部材を有するものであっても良い。
このような他の部材としては、例えば、操作者の接触有無や接触位置を上記検出電極および基準電極間の電位の変化等から検出する制御部や、上記検出電極および基準電極と制御部とを接続する配線部等を挙げることができる。
なお、このような制御部や配線部等については、一般的なタッチパネル部に用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
3.タッチパネル付端末
本発明のタッチパネル付端末は、タッチパネル部および接地電極を有するものである。
(1)他の部材
本発明のタッチパネル付端末は、タッチパネル部および接地電極を有するものであるが、必要に応じて他の部材を有するものであっても良い。
本発明においては、通常、図12に例示するように、上記タッチパネル部の操作により入力された情報に対して情報処理を行うICチップ12が搭載されたICカード基板13や、上記ICカード基板13やタッチパネル部4等を有するものである。
また、他の部材としては、例えば、図12に示すように、情報を表示可能な表示部7、上記タッチパネル部4の表裏を覆うように形成されるカバー層6、上記ICカード基板11を両面から挟持するように形成されるコア基材14および磁気ストライプ部等を有するものであっても良い。
また、図12中の符号については、図2と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
このようなカバー層、ICカード基板、コア基材、磁気ストライプ部等については、タッチパネル付端末に一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、本発明のタッチパネル付端末がカードサイズのものである場合には、特開2003−208582号公報、特開2011−181041号公報、特許第2562482号公報、特開平5−128326号公報、特開平5−212994号公報、特開2006−221313号公報、特開2002−109439号公報、特開昭61−5389号公報、特開平7−249109号公報等に記載の内容とすることができる。
本発明においては、なかでも、上記カバー層が、検出電極および基準電極を覆うように形成されること、すなわち、上記検出電極および基準電極が露出しないように形成されることが好ましい。本発明の効果をより効果的に発揮できるからである。
表示部としては、特開2003−208582号公報、特開2011−181041号公報、特開平5−212994号公報、特開2006−221313号公報、特開2002−109439号公報等に記載される液晶表示装置、有機EL表示装置、または電子ペーパー等を挙げることができる。表示部の形成箇所としては、既に説明した図12に示すように、タッチパネル部の基準電極側に形成されるものであっても良いが、その場合には、通常、上記タッチパネル部等の上記表示部の上記検出電極側表面上に形成される部材は透明性を有する材料により形成される。
本発明においては、本発明のタッチパネル付端末の各構成が部材の一部を共有するものであっても良い。
具体的には、上記タッチパネル部に含まれる絶縁基材が、上記カバー層、ICカード基板、コア基材等として用いられるもの等とすることができる。なお、既に説明した図12は、上記絶縁基材およびICカード基板が共有される例を示すものである。
(2)タッチパネル付端末
本発明におけるタッチパネル付端末は、基準電極の接地がされていないものであれば、据え置き型端末であっても良く、携帯型端末であっても良い。
本発明においては、なかでも、携帯型端末であることが好ましい。携帯型端末は、据え置き型端末と比較して接地が困難であり、本発明の効果をより効果的に発揮できるからである。
また、携帯型端末とは、操作者が持ち運び可能なものであれば良く、通常、質量が1kg以下のものをいうものである。本発明においては、なかでも0.2kg以下のものであることが好ましい。本発明によれば、軽量であり小型なものであっても、感度等に優れたものとすることができるため、本発明の効果をより効果的に発揮できるからである。
また、本発明のタッチパネル付端末は、外部から電源を供給されるものであっても良いが、電池駆動式であること、上記タッチパネル付端末が電池駆動式タッチパネル付端末であることが好ましい。本発明の効果をより効果的に発揮できるからである。
ここで、電池駆動式とは、電池により駆動することができるものであれば特に限定されるものではなく、一次電池および二次電池等の電池に限らず、太陽電池等も含むものである。
本発明のタッチパネル付端末の用途としては、タッチパネル部により操作される機能を有する端末であれば特に限定されるものではない。
具体的には、キャッシュカード、クレジットカード、電子マネー用カード等のカードサイズ端末、ノートパソコン、ポータブルDVDプレーヤ、携帯ナビゲーションシステム、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Asistant)、携帯電話、携帯型ゲーム機、ビデオカメラ、計算機等の携帯型電子機器等を挙げることができる。本発明においては、なかでもカードサイズ端末であることが好ましい。カードサイズ端末のような小型かつ薄型の端末等の、タッチパネル部の操作を補正する機器の組み込みが難しいものであっても、感度に優れ、タッチパネル動作が安定なものとすることができ、本発明の効果をより効果的に発揮できるからである。
なお、カードサイズであるとは、縦86mm×横54mm×厚み0.76mmのカード型であることをいうものである。
本発明のタッチパネル付端末のタッチパネル部の操作、すなわち、入力部に割り当てられる機能であり、入力部を接触することにより入力される情報としては、タッチパネル部の操作に基づいてなされるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、機能の切り替え、文字入力、電源の入切等を挙げることができる。
ここで、機能の切り替えとしては、例えば、本発明のタッチパネル付端末が電子マネーのカードサイズ端末である場合、複数種類の電子マネーの切り替え、表示部に表示される残高表示からポイント表示への切り替え、操作対象のメニューの切り替え等を挙げることができる。
また、文字入力としては、暗証番号や金額入力、計算等のための数値の入力等を挙げることができる。
具体的には、図13に例示するように、本発明のタッチパネル付端末がカードサイズの電子マネー端末に用いられる場合であって、複数種類の電子マネーの切り替えボタンとして用いることができる。また、図14に例示するように、0〜9までの数字のいずれか1つの数字の入力が割り当てられたもの、数字入力が完了した際の確認ボタンとしての機能や、数字入力を訂正する際に用いられる訂正ボタンとしての機能が割り当てられたものとすることができる。他に入力部に割り当てられる機能としては、電源のON−OFFボタンとしての機能が割り当てられ、電源の切から入へまたは入から切への情報入力に用いるものとすることができる。
また、一つの入力部に、複数の数字や文字が割り当てられ、入力部に接触することにより入力可能な数字等を切り替えることで、所望の数字等を入力するものであっても良い。
なお、図13〜図14中の符号については、図2と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、図13〜図14では、カバー層の表面の入力部と平面視上重なる領域に、それぞれの入力部の機能が印刷されるものである。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
[実施例1]
絶縁基材として、厚み100μmのPETフィルムを準備した。次いで絶縁基材の両表面上にスパッタにより厚み100nmのITO膜を成膜した。その後、絶縁基材の両方の表面上に形成されたITO膜上にポジ型感光樹脂を塗布し、フォトリソグラフィー法によってパターニングしてパターン状のレジストを形成し、レジストをマスクとして、塩化第二鉄をエッチング液としてITO膜をパターニングすることにより、図15、図16および図17に示すように、絶縁基材の一方の表面上に検出電極および検出電極に接続された検出電極側配線層を形成し、他方の表面上に基準電極、接地電極および基準電極側配線層を形成しタッチパネル部を形成した。
その後、タッチパネル部の検出電極および基準電極を覆うようにポリイミド樹脂からなるカバー層を形成した。
次いで、図18に示すように、検出電極接続部をマイコンのI/O端子に接続し、タッチパネル部上の基準電極および接地電極を基準電極接続部を介して電池の負極に接続し、電池をマイコンに接続し、さらに、表示部等の他のデバイスをマイコンに接続し、タッチパネル付端末を得た。
なお、図15は実施例で作製したタッチパネル部の検出電極側からの概略平面図であり、図16は基準電極側からの概略平面図であり、図17は側面図である。図18は、タッチパネル付端末の説明図であり、タッチパネル部等の接続状態を示すものである。
[評価]
実施例で得られたタッチパネル付端末について、マイコンを起動し、マイコンI/O端子の入力レベル検知により検出電極へのタッチの検出し、タッチ操作の検出可否の結果を表示部に表示することで感度の評価を行った。
その結果、接地電極に触れた状態でタッチしたところ、感度良くタッチ操作を検出することができた。しかしながら、接地電極に触れない状態でタッチした場合には、タッチ操作を検出できない場合があった。
1 … 絶縁基材
2 … 基準電極
3 … 検出電極
4 … タッチパネル部
5 … 接地電極
10 … タッチパネル付端末
11 … 入力部

Claims (2)

  1. 絶縁基材、前記絶縁基材の一方の表面上に形成された検出電極、および前記絶縁基材の他方の表面上に前記検出電極と平面視上重なるように形成された基準電極を有するタッチパネル部と、
    前記基準電極に接続された接地電極と、
    を有し、
    前記接地電極が、最表面に露出していることを特徴とするタッチパネル付端末。
  2. 前記接地電極が、前記タッチパネル部の前記検出電極が形成された側の表面上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル付端末。
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