JP2013205459A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の液晶画素をマトリクス状に配列した表示パネルDPと、前記表示パネルと対向して配設され、前記表示パネルを照明する光を2方向に切り替え可能になされた照明部BLと、立体表示を構成する左右の視差画像を時分割で前記表示パネルに表示すると共に、当該視差画像の表示に対応して、前記表示パネルを照明する光が所定の方向に出射するように照明部の光源を切り替えて制御する駆動制御部CNTとを備え、前記表示パネルを当該表示パネルに垂直な方向に対して所定角度よりも小さい角度で観察したときは立体画像が視認され、前記表示パネルを当該表示パネルに垂直な方向に対して所定角度以上傾いた角度で観察したときは平面画像が視認される液晶表示装置である。
【選択図】図4
Description
この液晶表示装置は、一つの二次元情報を表示するのが通常であるが、それに留まらず、立体表示、あるいは同一画面で観察者の見る方向によって同時に異なる画面表示が可能な液晶表示装置が提案されている。例えば、車載用で運転席と助手席とで見える映像が異なる2画面表示装置や、右目用の映像と左目用の映像をそれぞれ表示することによって立体表示を行う3次元表示装置などが提案されている。
図12は、視差バリア方式の概念図である。表示パネルDPには、右方向用の画素と、左方向用の画素とが個別に形成されている。そして、斜め方向からは、その各々の画素を透過して出射する光の一方の光を観測できるように、視差バリア層51を形成する。なお、その視差バリア51としてレンチキュラーレンズを設けて指向性を高めることもできる。しかしながら、このような視差バリア方式では、右方向用の画素と左方向用の画素とを異ならしめる必要があることから、表示画像の空間解像度は実際の表示パネルの画素数の1/2に低下してしまう。
この方式によれば、空間解像度、もしくは開口率を減少させることなく複数の画面を表示することや、立体画像を表示することができる。
例えば、図13に示すように、ユーザが表示装置を正面から観察した場合(A)には、右目には右目用の映像の光が入射し、左目には左目用の映像の光が入射する。従って、ユーザは立体映像を認識することができる。
しかし、ユーザが表示装置を正面からではなく付近の右視野寄りで観察した場合(B)には、右目には右目用の映像の光が入射するが、左目にも右目用の映像の光が入射する。これでは完全な立体映像を認識することは困難である。
図1は、本発明に係る液晶表示装置の概要を説明する図である。
本発明に係る液晶表示装置では、透過型の表示パネルDPの下にバックライトBLを備えている。そして、バックライトBLは、光源52a、光源52bおよびバックライト導光板53で構成される。ここで、光源52aをオンしたときは、光はバックライト導光板53によって図の右方向に出射され、光源52bをオンしたときは、光はバックライト導光板53によって図の左方向に出射される。
図2は、液晶表示装置の回路構成を概略的に示す図である。
液晶表示装置は、表示パネルDP、表示パネルDPを照明するバックライトBL、表示パネルDPおよびバックライトBLを制御する表示制御回路CNTを備える。
アレイ基板1では、複数の画素電極PEが透明絶縁基板GL上において略マトリクス状に配置される。また、複数のゲート線Y(Y1〜Ym)が複数の画素電極PEの行に沿って配置され、複数のソース線X(X1〜Xn)が複数の画素電極PEの列に沿って配置される。
ゲートドライバYDは、複数のスイッチング素子Wを行単位に導通させるように複数のゲート線Y1〜Ymを順次駆動する。ソースドライバXDは、各行のスイッチング素子Wが対応ゲート線Yの駆動によって導通する期間において画素電圧Vsを複数のソース線X1〜Xnにそれぞれ出力する。バックライト駆動部LDは、バックライトBL(スキャンバックライトSBL)を駆動する。駆動用電圧発生回路4は、表示パネルDPの駆動用電圧を発生する。コントローラ回路5は、ゲートドライバYD、ソースドライバXDおよびバックライト駆動部LDを制御する。
補償電圧発生回路6は、補助容量線Cに印加される補償電圧Veを発生する。階調基準電圧発生回路7は、ソースドライバXDによって用いられる所定数の階調基準電圧VREFを発生する。コモン電圧発生回路8は、対向電極CTに印加されるコモン電圧Vcomを発生する。
スタート信号は、1行分の画素データの取込開始タイミングを制御する。クロック信号は、シフトレジスタ回路においてこのスタート信号をシフトさせる。ロード信号は、スタート信号の保持位置に対応してシフトレジスタ回路によって1本ずつ選択されるソース線X1〜Xnに対してそれぞれ取り込まれる1行分の画素データDOの並列出力タイミングを制御する。極性信号は、画素データに対応する画素電圧Vsの信号極性を制御する。
上述のように、本液晶表示装置では、正面から見た場合には立体映像に見えるが、右視野から見た場合には右映像、左から見た場合には左映像を良好に認識するように構成する。本液晶表示装置では、出射光分布を変更することでこの機能の実現を図っている。
視差バリア方式では画素とバリア層の配置に依存するため、自由に左右の出射光分布を規定することはできない。しかし、時分割型ではこのような制限を受けないため、左右それぞれの出射光分布を独立に設計することが可能である。
小さいサイズの表示パネルDPを観察する位置として、正面位置A,右位置C,左位置Dの3ヶ所が表されている。理想的には、表示パネルDPに垂直で正面位置Aの中央位置を含む平面を考え、この平面よりも右側では右映像(R)の光が出射され、この平面よりも左側では左映像(L)の光が出射されるように構成する。
横軸は、表示パネルを観察する視野角を示している。ここでは、表示パネルに垂直な視野角を0°としている。縦軸は、出射光の強度を表している。理想的には、視野角0°を境にして、ステップ状に右映像と左映像が切り替わり、それぞれの映像の明るさが視野角に依存せずに一定であることがポイントになる。
パネルの横幅が右目と左目の間隔よりも小さい場合には、全面で立体視ができる角度域が存在する。
図5に示すように、例えば、左映像の光(L)の強度は、−10°〜0°の範囲で漸減し、0°以上の範囲で左映像の光(L)の強度は、右映像の光(R)の強度の最大値Rmaxの10分の1以下を保っている。同様に、右映像の光(R)の強度は、+10°〜0°の範囲で漸減し、0°以下の範囲で右映像の光(R)の強度は、左映像の光(L)の強度の最大値Lmaxの10分の1以下を保っている。
図の横方向は、左から右に向かって時間の経過を表している。図の縦方向は、表示パネルDPの縦方向位置を表し、表示上端位置及び表示下端位置が明記されている。
図中、斜めで示された線は、画面を走査してそれぞれ画素データB,Sを画素に書き込んでいることを表している。
本実施の形態では、黒の期間の比率(黒挿入率)は、1フレーム期間(1V:垂直走査期間)に対する黒挿入用である固定画素電圧の保持期間(すなわち、黒挿入期間、いいかえれば非階調表示期間)の比率とする。なお、階調表示用である可変画素電圧を保持する期間を保持期間(すなわち、階調表示期間)とする。
ゲートドライバYDは第2スタート信号STHBを順次シフトさせて複数のゲート線Y1〜Ymを1水平走査期間H当たり1本ずつ順次選択し、ゲート線Y1,Y2,Y3,…に駆動信号を出力する。これに対応し、ソースドライバXDは黒挿入用固定画素データB,B,B,…の各々を画素電圧Vsに変換し、これらを1H毎に反転される極性でソース線X1〜Xnに並列出力する。これら画素電圧Vsはゲート線Y1〜Ymの各々が対応1H期間で駆動される間に1行目,2行目,3行目,…の液晶画素PXに供給される。この第2スタート信号STHBに基づいてゲート線Y1,Y2,Y3,…に駆動信号を出力し、これが保持される期間が黒挿入期間である。
なお、バックライトの点消灯と、指向性の切り替えは、映像信号と黒信号との書込みシーケンスに応じて適切なタイミングを規定することができる。
この駆動方法では、階調表示期間の内のホールド期間にバックライトの点灯と、指向性の切り替えを実行する。この駆動方法では、画面の明るさは減少するが、コントラストの高い映像を得ることができる。
第1の実施の形態では、小型の表示パネルで安定した立体視を実現する方法を説明した。第2の実施の形態では、大型の表示パネルにおいて、立体視できるパネル面内の領域が限定される課題の解決方法を説明する。
従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
表示パネルDPの横幅がユーザの右目と左目の間隔よりも大きい場合、表示パネルDPの見込み角度が大きくなる。図8(a)に示すように、ユーザの右目と左目には表示パネルDPの広い領域から、即ち、立体視範囲として規定した領域に限られず他の領域からの光も入射する
従って、第1の実施の形態での状況と比較すると、ユーザの観察位置が正面からずれた場合であっても、立体視することができる。即ち、立体視できる範囲が広がる。但し、一方の映像に他方の映像が混入する割合は増加する。
第3の実施の形態では、大型表示パネルの立体視できる範囲を拡大する。
図10は、第3の実施の形態に係る液晶表示装置の立体視の概念図である。
第3の実施の形態では、導光板53に設けたプリズムシート54で光が出射する角度を制御する。図11に示すように、表示パネルDPの中央部分のプリズムシート54の頂角を対称に構成しているのに対し、表示パネルDPの右部分と左部分とでは、プリズムシート54の頂角を非対称に構成する。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
Claims (7)
- 複数の液晶画素をマトリクス状に配列した表示パネルと、
前記表示パネルと対向して配設され、前記表示パネルを照明する光を2方向に切り替え可能になされた照明部と、
立体表示を構成する左右の視差画像を時分割で前記表示パネルに表示すると共に、当該視差画像の表示に対応して、前記表示パネルを照明する光が所定の方向に出射するように照明部の光源を切り替えて制御する駆動制御部とを備え、
前記表示パネルを当該表示パネルに垂直な方向に対して所定角度(θ)よりも小さい角度で観察したときは立体画像が視認され、前記表示パネルを当該表示パネルに垂直な方向に対して所定角度(θ)以上傾いた角度で観察したときは平面画像が視認されることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記表示パネルを当該表示パネルに垂直な方向に対して所定角度(θ)以上傾いた角度で観察したとき観測される前記出射される2方向の光の強度をそれぞれA,B(A≧B)として、次の関係が成立することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
A ≧ 10×B - 前記表示パネルを当該表示パネルに垂直な方向に対して所定角度(θ)よりも小さい角度で観察したとき観測される前記出射される2方向の光の強度をそれぞれX,Y(X≧Y)として、次の関係が成立することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
A ≧ 10×Y - 前記角度(θ)が10°であることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
- 前記表示パネルを当該表示パネルに垂直な方向に対して所定角度(θ)よりも小さい角度で観察したとき観測される前記出射される2方向の光の強度をそれぞれX,Yとして、前記所定角度(θ)よりも小さい角度の範囲を−θから+θまで変化したとき、一方の光の強度Xは増加し、他方の光の強度は減少することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記所定角度(θ)が10°であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
- 前記所定角度(θ)が20°であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019028240A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 株式会社エイビック | 液晶表示装置、この液晶表示装置の制御プログラム、この液晶表示装置の制御方法及びこの液晶表示装置に表示する平面的画像の作成方法、並びに、これらを含む遊技機 |
Citations (4)
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JP2001066547A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-16 | Toshiba Corp | 立体表示装置 |
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JP2011048286A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Victor Co Of Japan Ltd | 立体映像表示用光学部材及び立体映像表示装置 |
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