以下、実施形態に係る液晶表示装置について、図面を参照して説明する。以下の実施形態では3次元(3D)表示と2次元(2D)表示とを行う場合を例として説明するが、これに限るものではない。画面に向かって右側と左側とで見える映像が異なる2画面表示装置として使用可能な液晶表示装置であってもよい。
図1に、第1実施形態に係る液晶表示装置の一構成例を概略的に示す。本実施形態に係る液晶表示装置は、液晶表示パネルPNLと、液晶表示パネルPNLを照明するバックライトBLと、を備えている。
液晶表示パネルPNLは、アレイ基板10と、アレイ基板10と対向するように配置された対向基板20と、アレイ基板10と対向基板20との間に挟持された液晶層と、マトリクス状に配置された画素PXからなる表示部DYPと、アレイ基板10の端部に電気的に接続された配線基板30と、を備えている。本実施形態に係る液晶表示装置は、例えば、4インチのWVGA液晶表示装置である。
アレイ基板10は、各画素PXに対応してマトリクス状に配置された複数の画素電極(図示せず)と、画素電極が配列する列に沿って配置された複数のゲート線GLと、画素電極が配列する行に沿って配置された複数のソース線SLと、ゲート線GLとソース線SLとが交差する位置近傍に配置された画素スイッチSWと、駆動手段と、を備えている。駆動手段は、複数のゲート線GLを駆動するゲートドライバGD、複数のソース線SLを駆動するソースドライバSD、および、図示しない補助容量線を駆動する補助容量線ドライバCDを備えている。画素電極は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電体により形成されている。
ソースドライバSDには、ソースドライバSD、ゲートドライバGD、および、補助容量線ドライバCDの動作を制御するコントローラが搭載されている。コントローラは配線基板30を介して受信する外部信号源からの制御信号により制御される。
画素スイッチSWは、例えばポリシリコン薄膜トランジスタ(TFT)であって、ゲート電極が対応するゲート線GLと電気的に接続され(あるいは一体に形成され)、ソース電極が対応するソース線SLと電気的に接続され(あるいは一体に形成され)、ドレイン電極が対応する画素電極と電気的に接続され(あるいは一体に形成され)ている。
ゲートドライバGDは、複数のゲート線GLを、L側に配置されたゲート線GLからR側に配置されたゲート線GLへ順次駆動して対応する画素スイッチSWを導通させる。ソースドライバSDは、複数のソース線SLに対応する信号を印加して、画素スイッチSWを介して画素電極に印加する。補助容量線ドライバCDは、補助容量線に補助容量電圧を印加して、所定の大きさの補助容量を液晶容量と結合させる。
本実施形態に係る液晶表示装置はゲート線GLを800本、ソース線SLは480×3本(RGB)とした。また、本実施形態では、ポリシリコンTFTを備え、ゲートドライバGDと補助容量線ドライバCDをアレイ基板10に内蔵させている。
対向基板20は、複数の画素電極と対向するように配置された対向電極を備えている。対向電極は、例えばITO等の透明導電体により形成されている。対向電極は図示しない対向電極駆動回路から対向電圧が印加される。
複数の画素電極および対向電極上には、一対の配向膜(図示せず)が配置されている。一対の配向膜の表面は所定の配向処理が成されている。本実施形態では、互いに略平行な方向にラビング処理がなされている。
液晶層に含まれる液晶分子は、配向膜のラビング方向により初期の配向方向が規定され、画素電極と対向電極とに供給される電圧により、配向状態が制御される。
なお、1フレーム期間を時分割して異なる映像を表示するためには、応答速度の速い液晶を使用することが望ましい。本実施形態では、動画表示に必要とされる高速な液晶応答性を有すると共に、広視野角の表示を実現可能なOCB(Optically Compensated Bend)モード液晶を採用している。ゲートドライバGDおよびソースドライバSDは、ソースドライバSDに搭載されたコントローラにより制御され、液晶層に周期的に比較的高電圧である逆転移防止信号を印加して液晶分子がベンド配向からスプレイ配向へ逆転移することを防止している。本実施形態に係る液晶表示装置では、逆転移防止信号として黒表示に対応した電圧を液晶層に印加(黒挿入)して、逆転移を防止するとともに動画像等の表示品位を向上させている。
図2に、バックライトBLの構成例を概略的に示す。バックライトBLは、第1方向Aへ光を出射する第1バックライトBLAと、第2方向Bへ光を出射する第2バックライトBLBと、照明ドライバと、を備えている。第1バックライトBLAは、第1光源52Aと、第1導光体53Aと、を備えている。第2バックライトBLBは、第2光源52Bと、第2導光体53Bとを備えている。照明ドライバは、第1光源52Aを駆動する第1ドライバDAと、第2光源52Bを駆動する第2ドライバDBと、を備えている。なお、第1導光体53Aと第2導光体53Bとを図1のように1枚の導光体で兼用させてもかまわない。また、このバックライトの制御は、前述したコントローラから行った。ここで、第1光源は、複数のゲート線GLの走査方向(LR方向)に対し、走査の開始側に形成される光源であり、第2光源は、走査の終端側に形成される光源である。
第1バックライトBLAが複数のゲート線GLの走査方向(LR方向)に対し走査終了側(R側)を照明するように光を出射し、第2バックライトBLBが複数のゲート線GLの走査方向(LR方向)に対し走査開始側(L側)を照明するように光を出射する、ように液晶表示パネルPNLの背面側(アレイ基板10側)に配置される。
第1導光体53Aは光入射面A1と光出射面A2とを備えた略直方体形状である。なお光入光面の厚みを広げ、入光効率を高くする場合もある。第1光源52Aは、例えば発光ダイオードであって、複数の第1光源52Aは光入射面A1に向かって光を出射するように光入射面A1に沿って並んで配置されている。第1導光体53Aの光入射面A1から第1導光体53Aに入射した光は、光出射面A2へ導かれて第1方向Aに向かって光出射面A2から出射される。
第2導光体53Bは光入射面B1と光出射面B2とを備えた略直方体形状である。第2光源52Bは、例えば発光ダイオードであって、複数の第2光源52Bは光入射面B1に向かって光を出射するように光入射面B1に沿って並んで配置されている。第2導光体53Bの光入射面B1から第2導光体53Bに入射した光は、光出射面B2へ導かれて第2方向Bに向かって光出射面B2から出射される。なお、導光体設計と導光体上に配置するプリズムシートの設計により、図10のように、光源側に出向する場合も可能である。
第1方向Aは、液晶表示パネルPNLの厚さ方向(方向D1と方向D2とに略直交する方向)から右(R)方向に向かって回転した方向であって、第2方向Bは液晶表示パネルPNLの厚さ方向からに左(L)方向に向かって回転した方向である。
第1光源52Aが液晶表示パネルPNLの左側(複数のゲート線GLの走査方向に対し走査開始側であって、ソース線SLが延びる方向D1におけるL側)においてゲート線GLが延びる方向D2に並ぶように配置され、第2光源52Bが液晶表示パネルPNLの右側(複数のゲート線GLの走査方向に対し走査終了側であって、ソース線SLが延びる方向D1におけるR側)においてゲート線GLが延びる方向D2に並ぶように配置されように、バックライトBLと液晶表示パネルPNLとが位置あわせされる。
利用者が液晶表示パネルPNLに向かって表示部DYPを見たときに、第1バックライトBLAから出射され、液晶表示パネルPNLを透過した光が利用者の右目に視認され、第2バックライトBLBから出射され、液晶表示パネルPNLを透過した光が利用者の左目に視認される。
なお、図2には液晶表示装置の概略の構成例を示している。液晶表示パネルPNLとバックライトBLとの間に、さらにコリメートレンズ、プリズムフィルム等の光の指向性を調整する光学素子を適宜設けることができる。散乱シートは3D特性を低下させる場合があるため、原則としては使わない。
本実施形態では、バックライトBLの光強度を左右方向(ソース線SLが延びる方向D1)に傾斜させている。図3に第1バックライトBLAおよび第2バックライトBLBの光強度の一例を示す。第1バックライトBLAは、液晶表示パネルPNLの左側、すなわち入光側の光強度が強く、右側の光強度が左側の1/3以上1/2以下となるように光強度が徐々に弱くなるように構成されている。第2バックライトBLBは、液晶表示パネルPNLの右側、同じく入光側の光強度が強く、左側の光強度が右側の1/3以上1/2以下となるように光強度が徐々に弱くなるように構成されている。なお、バックライトBLの光強度とは、パネル法線方向から±4°方向の輝度で定義した。ここで入射側で輝度が高く反対側で低くなるのが特徴である。
上記のように光強度を傾斜させると、第1バックライトBLAから出射された光が右側の端部で反射されることが抑制される。同様に、第2バックライトBLBから出射された光が左側の端部で反射されることが抑制される。例えば、第1バックライトBLAから出射された光が右側の端部で反射されると、第2バックライトBLBが点灯しているときと同じように液晶表示パネルPNLの右側が照明され、3D表示の品位が低下することがある。これに対し、本実施形態では、第1バックライトBLAおよび第2バックライトBLBの光強度が傾斜するように構成されているため、3D表示の品位が低下することを抑制することができる。
上記液晶表示装置において3D表示を行なう際には、液晶表示パネルPNLに右目用の画像を表示する期間で第1光源52Aを点灯し、液晶表示パネルPNLに左目用の画像を表示する期間で第2光源52Bを点灯する。
このように時分割で液晶表示パネルPNLに左右視差像を順次表示し、これと同期して照明する光源の指向性を切替えることによって、左右の視差画像をそれぞれ左右の眼に導くことができる。
本実施形態にかかる液晶表示装置は上述のように3D表示可能なものであるが、第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとを点灯して、液晶表示パネルPNLに画像を表示すると2D表示をすることができる。多くの3D表示デバイスは、常時3D表示をするのではなく、通常は2D表示をしておきながら、3Dの映像を表示する特殊なときだけ3Dモードに切り替えるものである。
照明ドライバは、複数の画素PXへの2次元表示用の画像信号の書き込みを開始した後、黒挿入が終了するまでの期間において、第1バックライトBLAを点灯した後に第2バックライトBLBを点灯するとともに、第1バックライトBLAを消灯した後に第2バックライトBLBを消灯するように構成されている。この2D表示の場合のバックライトの点灯順が、ゲートの走査方向と一致していることが特徴である。
2D表示を行なう場合、ゲートドライバGDの駆動周波数は60Hzであってもそれ以上の高周波であってもかまわない。60Hzでは黒挿入起因のフリッカが生じる場合があるため、本実施形態ではゲートドライバGDの駆動周波数を80Hzとして2D表示を行なった。なお、ゲートドライバGDの駆動周波数は、75Hz、90Hz、120Hzのいずれかでもかまわない。なお、本実施形態に係る液晶表示装置では、2D表示であっても3D表示であっても解像度が変わらないため、2D表示と3D表示との両方の表示品位を低下させることがない。
図4に、上記液晶表示装置において3D表示を行なうときの画像表示とバックライトBLの点灯タイミングの一例を示す。ここでは、WVGAの表示部DYPへの映像信号の書き込みに4.16msを要し、逆転移防止信号の書き込み(黒挿入)にも同じ期間(4.16ms)必要であるとした。
図4に示す場合では、液晶表示パネルPNLは8.33msのフレーム期間の最初に左目用画像信号を画素電極へ書き込んで左目用画像を表示し、続いて黒表示に対応する信号を画素電極へ書き込んで黒表示を行なう。このとき、第2バックライトBLBは、3.0ms乃至6.6msの期間に点灯するように駆動される。
続いて、液晶表示パネルPNLは次のフレーム期間の最初に右目用画像信号を画素電極へ書き込んで右目用画像を表示し、続いて黒表示に対応する信号を画素電極へ書き込んで黒表示を行なう。このとき第1バックライトBLAは、10.9ms乃至14.5msの期間に点灯するように駆動される。
なお、図4に示す場合では、画像信号書き込みと黒挿入とを行なうために、駆動周波数120Hzでの1フレーム期間である8.3msを要するので、保持期間を確保することは困難であった。
上記のように3D表示時に第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとを交互に点灯させると、中央部が明るく、表示部DYPの左右端(図4中では上下)が暗くなるような輝度傾斜を略30%に抑えることができた。すなわち、明るい部分の輝度を略100%としたときに暗くなる部分の輝度が略70%となった。なお、各バックライトBLA、BLBの点灯期間を上記期間より広げると輝度傾斜が大きくなるが明るくなった。各バックライトBLA、BLBの点灯期間を上記期間より小さくすると暗くなるが均一性はよくなる(輝度傾斜が小さくなった)。
図5に、上記液晶表示装置において2D表示を行なうときの画像表示とバックライトBLの点灯タイミングの一例を示す。2D表示時、ゲートドライバGDの駆動周波数は80Hzであるとき、黒の書き込み、画面の書き込みにそれぞれ4.16msを要するとしても、略4ms程度の保持時間を確保することができた。
図5に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置では、第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとの点灯タイミングをずらしている。ここで、ゲート線GLの走査方向を表示部DYPの左右方向(方向D1)に設定しているため、図5において上下方向の表示位置は表示部DYPの左右方向(方向D1)に対応している。
まず、液晶表示パネルPNLは、12.5msの1フレーム期間において、最初の4.16msで画像信号を画素電極へ書き込んで画像を表示させ、略4ms間画像を保持した後、4.16msで黒表示に対応する信号を画素電極へ書き込んで黒表示を行なう。
バックライトBLは、1フレーム期間において、第1バックライトBLAを3.5ms乃至8.5msの期間に点灯させ、第2バックライトBLBを5.5ms乃至10.5msの期間に点灯させる。
上記のように本実施形態では、第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとの点灯タイミングをずらすことで電力効率の向上と輝度傾斜の低減とを実現している。
上記のように第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとの点灯タイミングをずらすと、輝度傾斜の低減を抑制することができる。さらに、本実施形態では、第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとの光強度を予め傾斜させることにより、さらに、輝度傾斜を低減させることを可能としている。
上記のように、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、2D表示をした際にも、良好な表示特性と低消費電力化とを実現する液晶表示装置を提供することができる。
次に、第2実施形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、上述の第1実施形態に係る液晶表示装置と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。本実施形態に係る液晶表示装置では、右目用画像信号、左目用画像信号、および、黒表示に対応する信号の書き込みに4.16msよりも長い期間を要している。
図6に、本実施形態に係る液晶表示装置において3D表示を行なうときの画像表示とバックライトBLの点灯タイミングの一例を示す。3D表示を行なうときには、液晶表示パネルPNLは8.33msのフレーム期間の最初に左目用画像信号を画素電極へ書き込んで左目用画像を表示し、続いて黒表示に対応する信号を画素電極へ書き込んで黒表示を行なう。このとき、第2バックライトBLBは、5.1ms乃至9.6msの期間に点灯するように駆動される。
続いて、液晶表示パネルPNLは次のフレーム期間の最初に右目用画像信号を画素電極へ書き込んで右目用画像を表示し、続いて黒表示に対応する信号を画素電極へ書き込んで黒表示を行なう。このとき第1バックライトBLAは、13.2ms乃至17.7msの期間に点灯するように駆動される。
図7に、本実施形態に係る液晶表示装置において2D表示を行なうときの画像表示とバックライトBLの点灯タイミングの一例を示す。図7に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置では、第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとの点灯タイミングをずらしている。
まず、液晶表示パネルPNLは、12.5msの1フレーム期間において、最初に画像信号を画素電極へ書き込んで画像を表示させ、所定期間画像を保持した後、黒表示に対応する信号を画素電極へ書き込んで黒表示を行なう。
バックライトBLは、1フレーム期間において、第2バックライトBLBを4.4ms乃至9.6msの期間に点灯させ、第1バックライトBLAを6.5ms乃至11.7msの期間に点灯させる。
上記のように本実施形態では、第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとの点灯タイミングをずらすことで電力効率の向上と輝度傾斜の低減とを実現している。
上記のように第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとの点灯タイミングをずらすと、輝度傾斜の低減を抑制することができる。さらに、本実施形態では、第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとの光強度を予め傾斜させることにより、さらに、輝度傾斜を低減させることを可能としている。
上記のように、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、2D表示をした際にも、良好な表示特性と低消費電力化とを実現する液晶表示装置を提供することができる。
次に、第1比較例に係る液晶表示装置について説明する。
図8に、第1比較例に係る液晶表示装置において、2D表示を行なうときの画像表示とバックライトBLの点灯タイミングの一例を示す。
本比較例では、液晶表示パネルPNLの画像信号書き込みおよび黒挿入の動作は、上述の第1実施形態に係る液晶表示装置と同様である。本比較例では、バックライトBLが、第1バックライトBLAおよび第2バックライトBLBを常時点灯させている。この場合、輝度傾斜は発生しないが、液晶表示パネルPNLが黒表示を行なっている期間にもバックライトBLが点灯されているため、消費電力を低減させることが困難であった。
次に、第2比較例に係る表示装置について説明する。
図9に、第2比較例に係る液晶表示装置において、2D表示を行なうときの画像表示とバックライトBLの点灯タイミングの一例を示す。
本比較例では、液晶表示パネルPNLの画像信号書き込みおよび黒挿入の動作は、上述の第1実施形態に係る液晶表示装置と同様である。本比較例では、バックライトBLが、画像信号の保持期間において、第1バックライトBLAおよび第2バックライトBLBを同時に点灯させる。この場合、液晶表示パネルPNLが黒表示を行なっている期間はバックライトBLが消灯しているため、消費電力を低く抑えることができるが、発光ダイオードの実装数には限りがあるため明るさが不足する。
また、液晶表示パネルPNLが黒表示を行なっている期間はバックライトBLが消灯しているため輝度傾斜は小さく抑えることができるが、前述した液晶応答に依存する輝度傾斜が発生した。
上記第1比較例および第2比較例のように、第1バックライトBLAと第2バックライトBLBとを同じタイミングで点灯させると、輝度傾斜と電力効率とのトレードオフとなり、一方の特性が良好なときには他方の特性が低下してしまう。
これに対し、上述の第1実施形態および第2実施形態によれば、2D表示をした際にも、良好な表示特性と低消費電力化とを実現することのできる液晶表示装置を提供することができる。
なお、上述の第1、第2実施形態における2D表示にあっては、ゲートの走査方向と光源の配置場所、光源の輝度の減衰傾向の関係を定めたものであり、走査方向の順に光源を点灯させることが基本である。よって、バックライトの出光方向には関与せず、図2の出向方向であろうが、図10の出向方向であろうが、点灯タイミングは同じである。ただし、減衰傾向を、図11のように逆転させ、光源側が暗く、終端側が明るい構成にした場合には、走査方向に対する点灯順は逆転させるほうが望ましい。もちろん、走査方向が逆転すれば、点灯順も逆転するのが望ましく、同一パネルで走査方向を逆転させる機能がついていれば、点灯順も逆転させる処置を付加する事が望ましい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。