JP2013205231A - ブリルアン散乱顕微鏡 - Google Patents

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純一 小杉
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Abstract

【課題】試料からのブリルアン散乱光の発光効率が高いブリルアン散乱顕微鏡を提供する。
【解決手段】レーザ光を出射する発光素子12と、発光素子12から出射されるレーザ光を走査しつつ試料Sに照射する走査光学系21と、試料Sから発生する光を共焦点絞りを介して検出する検出光学系31とを備え、発光素子12と走査光学系21との間に、発光素子12から出射されるレーザ光の一部を導入して波長シフトレーザ光を発生するSSB変調器13を設け、このSSB変調器13から発生する波長シフトレーザ光を発光素子12から出射するレーザ光に重畳し、この重畳したレーザ光を走査光学系21にて走査しつつ試料Sに照射し、この試料Sから発生する誘導ブリルアン散乱光を検出光学系31にて検出して観察を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブリルアン散乱顕微鏡に関し、特に詳しくは、誘導ブリルアン散乱を利用することにより、ブリルアン散乱の発生効率の高いブリルアン散乱顕微鏡に関するものである。
レーザ顕微鏡は、レーザ光を試料の表面をXY方向に走査しながら対物レンズの高さ位置を上下動させ、XY平面上の各点にて共焦点となるZ位置を測定することで、試料の表面形状の分布等を表示する装置である。
このようなレーザ顕微鏡の応用例としては、試料にレーザ光を照射し、この試料からのラマン散乱光を検出して成分組成の分析を行うラマン顕微鏡が提案されている(特許文献1参照)。
一方、ブリルアン散乱光を用いても、成分組成や歪み、温度等の分析を行うことができる。
このようなブリルアン散乱光を用いた装置としては、レーザ光からブリルアン散乱光を分離する特殊な分光器を組み込むことにより、高い空間分解能とブリルアン散乱光の成分組成とを両立したレーザ顕微鏡(非特許文献1参照)、ブリルアン散乱光を用いて、測定対象物の弾性及び粘性の分布を非接触かつ簡便に測定することのできる弾性粘性測定装置(特許文献2参照)等が提案されている。
特開2007−147357号公報 再公表WO2007/034802号公報
小島誠治、「顕微ブリルアン散乱法によるギガヘルツ帯音波物性」、Proceedings of Symposium on Ultrasonic Electronics、2009年、第30巻、p.419−422
ところで、従来のブリルアン散乱光を用いた装置では、試料からのブリルアン散乱光の発光効率が低く、試料の表面の歪みや温度の測定精度が著しく低下してしまい、その結果、試料の表面の歪みや温度等の3次元表示を充分に行うことができない場合があるという問題点があった。
その理由は、試料にレーザ光を照射した場合に、この試料中のフォノンによって、フォノン周波数Ωに相当する波長Δλの分だけ波長がシフトした誘導ブリルアン散乱光が発生するが、この誘導ブリルアン散乱光の発光効率が低く、したがって、発光するブリルアン散乱光の光強度も弱いものとなり、その結果、このブリルアン散乱光を単に増幅しても目的とする試料の表面の歪みや温度等を3次元表示する際の空間分解能が充分に得られないことにある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、試料からのブリルアン散乱光の発光効率が高いブリルアン散乱顕微鏡を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、前記光源から出射されるレーザ光の一部を用いて種光を発生するSSB変調手段をブリルアン散乱顕微鏡に組み込み、このSSB変調手段から発生する種光を光源から出射されるレーザ光に重畳し、この重畳したレーザ光を試料に照射することにより、この試料に誘導ブリルアン散乱光を発生させ、この誘導ブリルアン散乱光を基に、試料の表面形状や成分の分布を画像表示すれば、試料からのブリルアン散乱光の発光効率が高くなり、その結果、空間分解能及び測定精度が高い3次元表示画像が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のブリルアン散乱顕微鏡は、レーザ光を出射する光源と、前記光源から出射されるレーザ光を走査しつつ試料に照射する走査光学系と、前記試料から発生する光を共焦点絞りを介して検出する検出光学系とを備え、前記光源と前記走査光学系との間に、前記光源から出射されるレーザ光の一部を導入して種光を発生するSSB変調手段を設け、前記SSB変調手段から発生する種光を前記光源から出射するレーザ光に重畳し、この重畳したレーザ光を前記走査光学系にて走査しつつ試料に照射し、この試料から発生する誘導ブリルアン散乱光を検出して観察を行うことを特徴とする。
前記光源は、発光素子からなり、前記SSB変調手段から発生する種光を前記発光素子から出射するレーザ光に重畳し、この重畳したレーザ光を前記走査光学系にて前記試料の表面を縦横に走査しつつ前記試料に照射することが好ましい。
前記光源は、複数の発光素子を配列してなるライン光源からなり、前記検出光学系は、前記複数の発光素子それぞれが出射するレーザ光に対応して配列された複数の検出素子からなるライン検出部を備え、前記SSB変調手段から発生する種光を前記ライン光源から出射する複数のレーザ光それぞれに重畳し、これら重畳した複数のレーザ光を前記走査光学系にて前記試料の表面を前記複数のレーザ光の配列方向と直交する方向に走査しつつ前記試料に照射することが好ましい。
前記種光の最大波長は、前記SSB変調手段の変調周波数に対応して長波長側にシフトしていることが好ましい。
前記試料からのブリルアン散乱光を基に、この試料の表面形状、成分の分布のいずれか一方または双方を3次元画像表示する表示手段を備えていることが好ましい。
本発明のブリルアン散乱顕微鏡によれば、光源と走査光学系との間に、光源から出射されるレーザ光の一部を導入して種光を発生するSSB変調手段を設け、このSSB変調手段から発生する種光を光源から出射するレーザ光に重畳し、この重畳したレーザ光を走査光学系にて走査しつつ試料に照射し、この試料から発生する誘導ブリルアン散乱光を検出して観察を行うので、種光を試料に照射することにより、この試料から発生するフォノン周波数Ωに相当する波長Δλの分だけ波長がシフトした誘導ブリルアン散乱光の光強度を増大させることができ、試料からのブリルアン散乱光の発光効率を高めることができる。したがって、この発光効率の高い誘導ブリルアン散乱光を用いて、この試料の表面形状や成分の分布を3次元表示すれば、空間分解能及び測定精度が高い3次元表示画像を容易に得ることができる。
本発明の第1の実施形態のブリルアン散乱顕微鏡を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態のブリルアン散乱顕微鏡のSSB変調器を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態のSSB変調器を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態のブリルアン散乱顕微鏡のSSB変調器の光導波路の各点におけるレーザ光の周波数スペクトルと位相を示す図である。 本発明の第1の実施形態のSSB変調の前後におけるレーザ光の波長と光強度との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態における誘導ブリルアン散乱光の発生と自発的なブリルアン散乱光の発生の違いを説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態における発光効率の最も高い誘導ブリルアン散乱光を発生させるためのレーザ光の波長を特定する方法を示す図である。 本発明の第1の実施形態のブリルアン散乱顕微鏡における試料の3次元表示画像の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態のブリルアン散乱顕微鏡を示す概略構成図である。
本発明のブリルアン散乱顕微鏡を実施するための形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態のブリルアン散乱顕微鏡を示す概略構成図であり、このブリルアン散乱顕微鏡1は、レーザ光を走査することにより共焦点画像を取得する共焦点顕微鏡であり、さらに非共焦点光学系を備えることによりピンホールを通さずに結像した非共焦点画像も取得することができる。
このブリルアン散乱顕微鏡1は、共焦点光学系1Aと、非共焦点光学系1Bと、ブリルアン散乱顕微鏡1の動作制御及び信号処理を実行する制御部2と、ブリルアン散乱顕微鏡1からの3次元表示画像を表示するためのディスプレイ(表示手段)3とを備えている。
共焦点光学系1Aは、レーザ光を出射する第1照明光学系11と、レーザ光を走査しつつ試料Sに照射する走査光学系21と、試料Sから発生する光を共焦点絞りを介して検出する第1検出光学系31とを備えている。
第1照明光学系11は、発光素子12と、SSB変調器(SSB変調手段)13と、コリメータレンズ14と、アナモルフィックプリズム15と、アイリス16とを備えている。
発光素子12は、例えば、紫色レーザ光や赤色レーザ光を発光する半導体レーザ(LD)である。この発光素子12は、制御部2により制御されるレーザ駆動回路(図示略)により駆動される。
SSB変調器(Single Side Band modulator)13は、マイクロ波発生器17Aとオートバイアスコントロール回路17Bとからなるドライブ回路17を備えており、発光素子12からのレーザ光をRF(Radio Frequency)信号で変調した際に基本波周波数の+側と−側に発生する側波帯の片方を抑圧し、単一の側波帯からなる出力光を得ることができる光変調器である。このSSB変調器13によれば、RF信号の周波数を変更することにより、出力するレーザ光の波長を変化させることが可能である。
例えば、発光素子12から出射されるレーザ光の一部を導入し、このレーザ光の最大波長λを、このSSB変調器13の変調周波数に対応して長波長側に波長Δλだけシフトした波長λ+Δλの波長シフトレーザ光(種光)を発生する。
このSSB変調器13は、図2に示すように、SSB変調器111と、マイクロ波ドライバ112と、マイクロ波分岐器113と、位相シフタ(フェーズシフタ)114、115と、直流電源(DC Supply)116〜118と、合波器(Bias Tcc)119、120を備えており、位相シフタ114及び直流電源116は合波器119を介してSSB変調器111に接続され、位相シフタ115及び直流電源117は合波器120を介してSSB変調器111に接続され、このSSB変調器111には光検出器121が接続され、これら直流電源116〜118はオートバイアスコントロール回路17Bによりオートバイアスコントロール(ABC)されている。
SSB変調器111は、図3に示すように、メインマッハツェンダー導波路131の各アームにそれぞれ第1及び第2のサブマッハツェンダー導波路132,133が配置され、メインマッハツェンダー導波路131上かつ出力側には、直流電源118から電圧を印加することにより伝搬光の位相を変化させるための電極134が装荷され、サブマッハツェンダー導波路132上には、位相シフタ114及び直流電源116により周波数fmのRF電圧及びDC電圧を印加することにより伝搬光の位相を変化させるための電極135が装荷され、サブマッハツェンダー導波路133上にも同様に、位相シフタ115及び直流電源117により周波数fmのRF電圧及びDC電圧を印加することにより伝搬光の位相を変化させるための電極136が装荷されている。
次に、コリメータレンズ14は、発光素子12から出射するレーザ光とSSB変調器13から発生する波長シフトレーザ光(種光)とを重畳し、この重畳したレーザ光を平行光化する光学素子である。
アナモルフィックプリズム15は、この重畳したレーザ光を成形する光学素子であり、例えば、重畳したレーザ光の断面形状を楕円形から円形に成形する。
アイリス16は、重畳したレーザ光を所定のビーム径及び断面形状に整形する絞りである。
走査光学系21は、第1走査ミラー22と、第1瞳リレーレンズ(fθレンズ)23と、第2瞳リレーレンズ(fθレンズ)24と、第2走査ミラー25と、第3瞳リレーレンズ(fθレンズ)26と、チューブレンズ27と、ハーフミラー28と、対物レンズ29とを備えている。
第1走査ミラー22はレゾナンスミラーにより構成されており、この第1走査ミラー22を紙面に垂直なY軸の回りに回転させることで、反射するレーザ光をX軸方向(紙面に水平な一方向)に偏向させる。
第2走査ミラー25はガルバノミラーにより構成されており、この第2走査ミラー25を紙面に水平なX軸の回りに回転させることで、レーザ光をY軸方向(紙面に垂直な一方向)に偏向させる。
このように、第1走査ミラー22及び第2走査ミラー25により、試料Sの表面にて、レーザ光をX軸方向に偏向させる動作を、Y軸方向に沿って繰り返し行うことにより、試料Sの表面(XY平面)の二次元走査が可能である。これら第1走査ミラー22及び第2走査ミラー25は、ミラー駆動部(図示略)により回転可能であり、それぞれの回転駆動は制御部2により制御されている。
第1走査ミラー22及び第2走査ミラー25は、それぞれ、第1瞳リレーレンズ23、第2瞳リレーレンズ24、及び第3瞳リレーレンズ26により、対物レンズ29の瞳位置と共役位置に配置されている。
これら第1走査ミラー22及び第2走査ミラー25により平面上で偏向されたレーザ光は、チューブレンズ27及びハーフミラー28を透過して対物レンズ29に入射し、試料S上に集光される。
第1検出光学系31は、偏光ビームスプリッタ32と、1/4波長板33と、ピンホールレンズ34と、ピンホール(共焦点絞り)35と、光検出器36とを備えている。
偏光ビームスプリッタ32及び1/4波長板33は、照明光学系11と走査光学系21との間に配置され、試料Sに照射するレーザ光と試料Sから発生するレーザ光とを分離する。
ピンホールレンズ34は、偏光ビームスプリッタ32から入射する光をピンホール35に集光する。
光検出器36は、ピンホール35を通過して入射する光を検出し、その受光量を電気信号に変換して出力する素子であり、この光検出器36としては、光電子増倍管等を挙げることができる。
この光検出器36では、上記の電気信号を制御部2に出力し、制御部2にてブリルアン散乱顕微鏡1からの電気信号に基づき3次元表示画像の電気信号を作製し、ディスプレイ3にて3次元表示画像を表示する。
この共焦点光学系1Aにおいては、発光素子12から出射されたレーザ光の多くは、コリメータレンズ14に入射し、このレーザ光の一部は、SSB変調器13に入射する。
SSB変調器13では、図3に示すように、SSB変調器111のメインマッハツェンダー導波路131に周波数f0の光波が入力され、この入力光は、分岐後に2つのサブマッハツェンダー導波路132,133に導入されて、変調を受ける。変調されたレーザ光は、再びメインマッハツェンダー導波路131にて合波され、出力される。
ここでは、サブマッハツェンダー導波路132上の電極135に、変調信号RFに対する位相差がπとなるように位相シフタ114により位相が調整された変調周波数fmのRF電圧(変調信号RF)を印加し、さらに直流電源116から出力されるDC電圧(DC)を印加する。
また、サブマッハツェンダー導波路133上の電極136に、位相シフタ115により位相が調整された変調周波数fmのRF電圧(変調信号RF)を印加し、さらに伝搬するレーザ光の位相差がπとなるように直流電源117から出力されるDC電圧(DC)を印加する。
さらに、メインマッハツェンダー導波路131上の電極134に、サブマッハツェンダー導波路133を伝搬するレーザ光に対するサブマッハツェンダー導波路132を伝搬するレーザ光の位相差がπ/2となるようなDC電圧(DC)を印加する。
図4は、SSB変調器111の光導波路の各点(図3中の点A〜点G)におけるレーザ光の周波数スペクトルと位相を示したものである。この図においては、横軸は周波数を、周波数軸上の矢印は、その周波数のスペクトルを表し、矢印の向きはスペクトルの位相を表している。ここでは、位相の値は、上向き矢印が0、右斜め上向き矢印がπ/2、下向き矢印がπ、左斜め下向き矢印が3π/2とする。
点A及び点Bでは、周波数f0のレーザ光は、電極135に印加されたDC電圧(DC)により互いに逆位相(位相差π)となっている。また、変調周波数fmのRF電圧(変調信号RF)により位相変調を与えたことにより、レーザ光の周波数f0を中心として周波数fm間隔にて高周波成分が発生する。
ここでは、高周波成分のうち2次以上の高次成分は非常に小さいので無視することとし、±1次の成分のみを考えると、+1次の変調光(周波数f0+fm)及び−1次の変調光(周波数f0−fm)は、いずれも点Aと点Bにて同位相(位相差0)となっている。
第1サブマッハツェンダー導波路132の各アーム上の点A,Bにて、このような位相関係を有するレーザ光が点Eにて合波されると、逆位相である周波数f0のレーザ光は打ち消しあって無くなり、±1次の変調成分だけが残ることとなる。
点C及び点Dにおいても、点A及び点Bと同様、周波数f0のレーザ光は、電極136に印加されたDC電圧(DC)により互いに逆位相(位相差π)となっている。また、変調周波数fmのRF電圧(変調信号RF)により位相変調を与えたことにより、レーザ光の周波数f0を中心として周波数fm間隔にて高周波成分が発生する。
ここでは、高周波成分のうち2次以上の高次成分は非常に小さいので無視することとし、±1次の成分のみを考えると、+1次の変調光(周波数f0+fm)及び−1次の変調光(周波数f0−fm)は、いずれも点Cと点Dにて同位相(位相差0)となっている。
第2サブマッハツェンダー導波路133の各アーム上の点C,Dにて、このような位相関係を有するレーザ光が点Fにて合波されると、逆位相である周波数f0のレーザ光は打ち消しあって無くなり、±1次の変調成分だけが残ることとなる。
さらに、メインマッハツェンダー導波路131上の電極134には、サブマッハツェンダー導波路133を伝搬するレーザ光に対するサブマッハツェンダー導波路132を伝搬するレーザ光の位相差がπ/2となるようなDC電圧(DC)を印加するので、点E及び点Fでは、+1次の変調光は同位相、−1次の変調光は逆位相となっている。したがって、メインマッハツェンダー導波路131の出力側にある点Gにおいては、合波されたレーザ光は+1次の変調成分、すなわち周波数ω+Ωに対応する波長λ+Δλの変調成分、及び周波数ω−3Ωに対応する波長λ−3Δλの変調成分のみを有することとなる。
なお、電極134のDC電圧により付与される位相差を−π/2とした場合、点Gにおいては、合波されたレーザ光は−1次の変調成分のみを有することとなる。
以上により、SSB変調器13では、周波数f0のレーザ光と一方の側波帯が抑圧されて単一の側波帯からなるスペクトルを有するものとなる。
+側と−側のいずれかの単一側波帯となるかは、電極134に印加するDC電圧(DC)の位相差により選択することができる。
図5は、SSB変調の前後におけるレーザ光の波長と光強度との関係を示す図であり、
図5(a)は、SSB変調前におけるレーザ光の波長と光強度との関係を、図5(b)は、SSB変調後におけるレーザ光の波長と光強度との関係を、それぞれ示している。
図5によれば、レーザ光のピーク波長は、合波されたレーザ光の+1次の変調成分、すなわち周波数ω+Ωの変調成分及び周波数ω−3Ωの変調成分それぞれに対応して、λ+Δλの波長及びλ−3Δλの波長の2つのレーザ光が生じており、λ+Δλの波長の光強度は、RF電圧(変調信号RF)の周波数Ωにより可変可能であり、λ+Δλの波長のレーザ光の光強度は、λ−3Δλの波長のレーザ光の光強度と比べて極めて大きいことが分かる。
このようにして、SSB変調器13により変調されたレーザ光Gは、発光素子12から出射されたレーザ光と合波され、この合波されたレーザ光は、コリメータレンズ14により平行光とされた後、アナモルフィックプリズム15によりレーザ光の断面形状が成形され、アイリス16により所定のビーム径に絞られるとともに所定の断面形状に整えられる。アイリス16から出射されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ32を透過し、1/4波長板33により円偏光に変換された後、走査光学系21の第1走査ミラー22に入射する。
この走査光学系21に入射したレーザ光は、第1走査ミラー22及び第2走査ミラー25により試料Sの表面のXY平面内の任意の方向に偏向され、チューブレンズ27、ハーフミラー28を透過して対物レンズ29により試料Sの表面の任意の位置に焦点が合わされて照射される。
例えば、試料Sの表面にて、レーザ光をX軸方向に偏向させる動作を、Y軸方向に沿って繰り返し行うことにより、試料Sの表面(XY平面)の二次元走査が可能である。
試料Sの表面では、照射されたレーザ光によりフォノン周波数Ωに相当する波長λ+Δλの分だけ波長がシフトした誘導ブリルアン散乱光が発生する。
従来では、図6(a)に示すように、試料Sからは照射されたレーザ光(λ)によりフォノンpの周波数Ωに相当する波長λ+Δλの分だけ波長がシフトしたブリルアン散乱光(λ+Δλ)が発生するが、このブリルアン散乱光の発光効率は非常に低い。
一方、本実施形態では、図6(b)に示すように、発光素子12から出射される波長λのレーザ光(λ)と、SSB変調器13から出射される波長λ+Δλの変調成分のみのレーザ光(λ+Δλ)とが合波されたレーザ光が試料Sに照射されるので、試料Sからは照射されたレーザ光(λ及びλ+Δλ)によりフォノンpの周波数Ωに相当する波長λ+Δλの誘導ブリルアン散乱光(λ+Δλ)が発生する。この誘導ブリルアン散乱光(λ+Δλ)は、従来のブリルアン散乱光(λ+Δλ)と比べて光強度が高いので、この誘導ブリルアン散乱光の発光効率は非常に高いものとなる。
したがって、試料Sからの誘導ブリルアン散乱光(λ+Δλ)の発光効率を高めることができる。
この誘導ブリルアン散乱光は、レーザ光を試料Sの表面に照射して、レーザ光の共焦点位置を決定した後、この共焦点位置にてレーザ光の波長λを変化させて、この波長λのうち検出光量が低い波長λ1を求める。この検出光量が低い波長λ1は、この波長λ1のレーザ光のエネルギーが試料S中のフォノンに移動しているために検出光量が低下していることを表しているので、誘導ブリルアン散乱光が最も生じる波長といえる。
この試料Sの表面にて発生したフォノン周波数Ωに相当する波長Δλの分だけ波長がシフトした誘導ブリルアン散乱光(λ+Δλ)は、対物レンズ29、ハーフミラー28、チューブレンズ27、第3瞳リレーレンズ26、第2走査ミラー25、第2瞳リレーレンズ24、第1瞳リレーレンズ23、第1走査ミラー22を透過して1/4波長板33に入射する。
1/4波長板33に入射した誘導ブリルアン散乱光は、円偏光から直線偏光に変換されて偏光ビームスプリッタ32に入射する。この誘導ブリルアン散乱光は、第1照明光学系11の発光素子12から出射されるレーザ光とは振動方向の異なる直線偏光であるから、偏光ビームスプリッタ32により反射され、ピンホールレンズ34に入射する。ピンホールレンズ34により集光された誘導ブリルアン散乱光は、ピンホールレンズ34の焦点位置に配置されたピンホール35を通過し、光検出器36に入射する。
光検出器36では、検出された誘導ブリルアン散乱光の受光量が電気信号に変換され、制御部2に出力される。制御部2では、入力された電気信号に基づいて試料Sの共焦点画像、すなわちブリルアン散乱顕微鏡1からの3次元表示画像を形成する。
例えば、図7(a)に示すように、対物レンズ29をZ方向に沿って移動させ、ピンホール35における透過光量が最大となる対物レンズ29の位置Zを特定し、この位置Zにてレーザ光の波長を変化させて、光検出器36が検出する光量が最も低い波長λを特定する。この光量が最も低い波長λは、フォノンpにエネルギーが最も移動し易い波長であるから、この波長λのレーザ光を試料Sに照射すれば、試料Sにて誘導ブリルアン散乱が最も多く生じ、したがって、発光効率も高まる。
ディスプレイ3では、制御部2から送られてくる試料Sの共焦点画像、すなわちブリルアン散乱顕微鏡1からの3次元表示画像を表示する。
図8は、ブリルアン散乱顕微鏡1における試料Sの3次元表示画像の一例を示す図であり、試料Sの表面の各スポット毎の組成の違いを表した3次元画像である。
この図によれば、試料Sの表面の組成は、X軸方向に沿って変化していることが分かる。したがって、試料Sの表面における組成の変化の程度を目視にて容易に判別することができる。
一方、非共焦点光学系1Bは、試料Sに均一な照明光を照射する第2照明光学系41と、この照明光が照射された試料Sからの反射光を検出する第2検出光学系51とを備えている。
この非共焦点光学系1Bは、ハーフミラー28及び対物レンズ29を共焦点光学系1Aと共有しており、上述したハーフミラー28により光路を分岐させている。
第2照明光学系41は、白色の照明光を出射する白色光源42と、コレクタレンズ43と、リレーレンズ44と、コンデンサレンズ45と、ハーフミラー46、28と、対物レンズ29とを備えている。この第2照明光学系41は、ハーフミラー46を第2検出光学系51と共有しており、このハーフミラー46により光路を分岐させている。
白色光源42としては、例えば、ハロゲンランプが挙げられる。
コレクタレンズ43は、白色光源42から出射された白色光を集光して結像させる。リレーレンズ44は、コレクタレンズ43にて結像された光源像をリレーする。コンデンサレンズ45は、リレーレンズ44により形成された光源像を対物レンズ29の瞳位置に結像させる。ハーフミラー46は、白色光源42から出射される光を透過させる一方、試料Sから発生する光を反射させる光学素子である。対物レンズ29は、ハーフミラー46を透過してコンデンサレンズ45から入射する照明光を試料Sの表面に集光させる。
第2検出光学系51は、ハーフミラー46と、チューブレンズ52と、CCDカメラ53とを備えている。
ハーフミラー46は、第2照明光学系41のハーフミラー46を共有したもので、第2照明光学系41の光軸に配置されることで、試料Sにて反射された光をチューブレンズ52側へ反射させる。チューブレンズ52は、入射光をCCDカメラ53の撮像面に集光させる。CCDカメラ53は、入射光を検出することにより試料Sの画像を形成する。
この非共焦点光学系1Bにおいては、白色光源42から出射された白色の照明光は、コレクタレンズ43、リレーレンズ44、コンデンサレンズ45、ハーフミラー46を通過し、ハーフミラー28に入射する。その後、この白色の照明光はハーフミラー28にて反射され、対物レンズ29により試料S上に集光される。
試料Sの表面にて反射された光は、対物レンズ29を通過し、ハーフミラー28にて反射され、さらにハーフミラー46にて反射されてチューブレンズ52に入射し、CCDカメラ53に入射して結像する。そして、CCDカメラ53により撮像され、試料Sの観察画像(非共焦点画像)が形成される。
以上説明したように、本実施形態のブリルアン散乱顕微鏡1によれば、発光素子12を有する第1照明光学系11と走査光学系21との間に、SSB変調器13を設け、発光素子12から出射するレーザ光(λ)とSSB変調器13から発生する波長シフトレーザ光(λ+Δλ)とを重畳し、この重畳したレーザ光(λ及びλ+Δλ)を走査光学系21にて走査しつつ試料Sに照射し、この試料Sから発生する誘導ブリルアン散乱光(λ+Δλ)を検出して観察を行うので、レーザ光に波長シフトレーザ光を重畳することで、この試料Sから発生するフォノン周波数Ωに相当する波長Δλの誘導ブリルアン散乱光の光強度を増大させることができ、試料Sからのブリルアン散乱光の発光効率を高めることができる。
したがって、この発光効率の高い誘導ブリルアン散乱光を用いて、この試料の表面形状や成分の分布を3次元表示すれば、空間分解能及び測定精度が高い3次元表示画像を容易に得ることができる。
[第2の実施形態]
図9は、本発明の第2の実施形態のブリルアン散乱顕微鏡を示す概略構成図であり、このブリルアン散乱顕微鏡201は、レーザ光を出射する照明光学系211と、レーザ光を走査しつつ試料Sに照射する走査光学系221と、試料Sから発生する光を共焦点絞りを介して検出する検出光学系231と、ブリルアン散乱顕微鏡201の動作制御及び信号処理を実行する制御部241と、ブリルアン散乱顕微鏡201からの3次元表示画像を表示するためのディスプレイ(表示手段)251とを備えている。
照明光学系211は、複数の発光素子を一列に配列してなるライン光源212と、SSB変調器(SSB変調手段)13と、コリメータレンズ14と、アナモルフィックプリズム15と、アイリス16とを備えている。
ライン光源212は、例えば、紫色レーザ光や赤色レーザ光を発光する半導体レーザ(LD)を複数個、例えば256個、1024個、…等、一列に配列したものである。
このライン光源212以外の構成要素であるSSB変調器13〜アイリス16は、第1の実施形態のSSB変調器13〜アイリス16と全く同様である。
走査光学系221は、瞳リレーレンズ222と、走査ミラー223と、対物レンズ29とを備えている。
瞳リレーレンズ222は、シリンドリカルレンズにより構成されている。
走査ミラー223は、ガルバノミラーにより構成されており、この走査ミラー223を紙面に垂直なY軸の回りに回転させることで、一列に配列されたレーザ光を紙面に水平な一方向(X軸方向)に偏向させる。
この対物レンズ29は、第1の実施形態の対物レンズ29と全く同様である。
このように、1つの走査ミラー223により、試料Sの表面の二次元走査が可能である。
この走査ミラー223は、ミラー駆動部(図示略)により回転可能であり、この回転駆動は制御部241により制御されている。
この走査ミラー223は、瞳リレーレンズ222により、対物レンズ29の瞳位置と共役位置に配置されている。
検出光学系231は、偏光ビームスプリッタ32と、1/4波長板33と、光検出器232とを備えている。
光検出器232は、偏光ビームスプリッタ32により反射される複数のレーザ光各々を検出し、それらの受光量を電気信号に変換して出力する素子であり、ライン光源212の複数の発光素子それぞれが出射するレーザ光に対応して配列された複数の検出素子を有するライン検出装置(ライン検出部)であり、このライン検出装置としては、例えば、ラインCCDが好適である。
この光検出器232以外の構成要素である偏光ビームスプリッタ32及び1/4波長板33は、第1の実施形態の偏光ビームスプリッタ32及び1/4波長板33と全く同様である。
このブリルアン散乱顕微鏡201においては、ライン光源212が半導体レーザ(LD)を複数個一列に配列しているので、このライン光源212からはX軸に沿って複数本のレーザ光が出射され、これら複数本のレーザ光は、Y軸方向に沿って配列されることとなる。
これらのレーザ光は、X軸方向に沿って伝搬した後、コリメータレンズ14に入射する。
一方、これらのレーザ光のうち一部のレーザ光は、SSB変調器13に入射する。
SSB変調器13では、第1の実施形態と同様、光強度変調器111のメインマッハツェンダー導波路131に入力した周波数f0の入力光が分岐後に2つのサブマッハツェンダー導波路132,133に導入されて、変調を受け、この変調されたレーザ光が再びメインマッハツェンダー導波路131にて合波され、出力されるので、+1次の変調成分のみ、あるいは−1次の変調成分のみを有するレーザ光を出力することとなる。
このようにして、SSB変調器13により変調されたレーザ光は、ライン光源212から出射された複数本のレーザ光それぞれと合波され、これらの合波された複数本のレーザ光は、コリメータレンズ14により平行光とされた後、アナモルフィックプリズム15によりレーザ光の断面形状が成形され、アイリス16により所定のビーム径に絞られるとともに所定の断面形状に整えられる。アイリス16から出射された複数本のレーザ光は、偏光ビームスプリッタ32を透過し、1/4波長板33により円偏光に変換された後、走査光学系221の瞳リレーレンズ222を透過して走査ミラー223に入射する。
この走査ミラー223では、Y軸の回りに回転させることで、Y軸方向に互いに平行に配列された副数本のレーザ光を反射しつつX軸方向に偏向させる。これにより、試料Sの表面の二次元走査が可能になる。
試料Sの表面では、照射された複数本のレーザ光それぞれに対応して、フォノン周波数Ωに相当する波長Δλの誘導ブリルアン散乱光がそれぞれ発生する。
これらの誘導ブリルアン散乱光は、照射された複数本のレーザ光それぞれに対応して発生するので、走査ミラー223により互いに平行に配列された副数本のレーザ光をX軸方向に偏向させることにより、試料Sの表面(XY平面)の二次元走査が可能である。
この試料Sの表面にて、照射された複数本のレーザ光それぞれに対応して発生した複数のフォノン周波数Ωに相当する波長Δλの誘導ブリルアン散乱光は、対物レンズ29、走査ミラー223、瞳リレーレンズ222を透過して1/4波長板33に入射する。
1/4波長板33に入射した複数本の誘導ブリルアン散乱光は、円偏光から直線偏光に変換されて偏光ビームスプリッタ32に入射する。これらの誘導ブリルアン散乱光は、偏光ビームスプリッタ32により反射され、光検出器232に入射する。
光検出器232では、検出された複数本の誘導ブリルアン散乱光それぞれの受光量が電気信号に変換され、制御部241に出力される。制御部241では、入力されたそれぞれの電気信号に基づいて試料Sの共焦点画像、すなわちブリルアン散乱顕微鏡1からの3次元表示画像を形成する。
ディスプレイ251では、制御部241から送られてくる試料Sの共焦点画像、すなわちブリルアン散乱顕微鏡1からの3次元表示画像を表示する。
以上説明したように、本実施形態のブリルアン散乱顕微鏡201によれば、複数の発光素子を一列に配列してなるライン光源212及びSSB変調器13を備えた照明光学系211と、瞳リレーレンズ222、走査ミラー223及び対物レンズ29を備えた走査光学系221と、光検出器232を備えた検出光学系231とを備えたので、ライン光源212からX軸方向に沿って出射される互いに平行な複数本のレーザ光とSSB変調器13により変調されたレーザ光とを合波した複数本のレーザ光を、走査ミラー223をY軸の回りに回転させるだけで試料Sの表面にて二次元走査することができ、この試料Sから発生する複数本の誘導ブリルアン散乱光各々の光強度を増大させることができ、試料Sからの複数本のブリルアン散乱光各々の発光効率を高めることができる。
したがって、この試料の空間分解能及び測定精度が高い3次元表示画像を容易に得ることができる。
1 ブリルアン散乱顕微鏡
2 制御部
3 ディスプレイ(表示手段)
11 第1照明光学系
12 発光素子
13 SSB変調器(SSB変調手段)
111 SSB変調器
21 走査光学系
22 第1走査ミラー
25 第2走査ミラー
31 第1検出光学系
36 光検出器
201 ブリルアン散乱顕微鏡
211 照明光学系
212 ライン光源
221 走査光学系
223 走査ミラー
231 検出光学系
232 光検出器
241 制御部
251 ディスプレイ(表示手段)
S 試料

Claims (5)

  1. レーザ光を出射する光源と、前記光源から出射されるレーザ光を走査しつつ試料に照射する走査光学系と、前記試料から発生する光を共焦点絞りを介して検出する検出光学系とを備え、
    前記光源と前記走査光学系との間に、前記光源から出射されるレーザ光の一部を導入して種光を発生するSSB変調手段を設け、
    前記SSB変調手段から発生する種光を前記光源から出射するレーザ光に重畳し、この重畳したレーザ光を前記走査光学系にて走査しつつ試料に照射し、この試料から発生する誘導ブリルアン散乱光を検出して観察を行うことを特徴とするブリルアン散乱顕微鏡。
  2. 前記光源は、発光素子からなり、
    前記SSB変調手段から発生する種光を前記発光素子から出射するレーザ光に重畳し、この重畳したレーザ光を前記走査光学系にて前記試料の表面を縦横に走査しつつ前記試料に照射することを特徴とする請求項1記載のブリルアン散乱顕微鏡。
  3. 前記光源は、複数の発光素子を配列してなるライン光源からなり、
    前記検出光学系は、前記複数の発光素子それぞれが出射するレーザ光に対応して配列された複数の検出素子からなるライン検出部を備え、
    前記SSB変調手段から発生する種光を前記ライン光源から出射する複数のレーザ光それぞれに重畳し、これら重畳した複数のレーザ光を前記走査光学系にて前記試料の表面を前記複数のレーザ光の配列方向と直交する方向に走査しつつ前記試料に照射することを特徴とする請求項1記載のブリルアン散乱顕微鏡。
  4. 前記種光の最大波長は、前記SSB変調手段の変調周波数に対応して長波長側にシフトしていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のブリルアン散乱顕微鏡。
  5. 前記試料からの誘導ブリルアン散乱光を基に、この試料の表面形状、成分の分布のいずれか一方または双方を3次元画像表示する表示手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のブリルアン散乱顕微鏡。
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