JP2013204733A - 車輪用軸受の密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両旋回時においても、シールリップのシメシロの変化を抑制し、安定した密封性能を備えた車輪用軸受の密封装置を提供する。
【解決手段】互いに対向配置された環状のシール板7とスリンガ8とからなり、シール板7が、外輪2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部9aと、この端部から径方向内方に延びる内径部9bからなる芯金9と、これに加硫接着で一体に接合され、径方向内方に傾斜して延びる複数のシールリップ10a、10b、10cを有するシール部材10を備え、スリンガ8が、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部8bを備えると共に、このシールランド部8bが、内輪3の中心軸が外輪2の中心軸に対し傾斜する傾斜中心をその中心とする曲率半径Rからなる円弧面で形成され、複数のシールリップが所定のシメシロを介して摺接されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承する車輪用軸受における密封装置に関するものである。
従来から自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置は、車輪を取り付けるためのハブ輪を複列の転がり軸受を介して回転自在に支承するもので、駆動輪用と従動輪用とがある。構造上の理由から、駆動輪用では内輪回転方式が、従動輪用では内輪回転と外方部材回転の両方式が一般的に採用されている。また、車輪用軸受装置には、懸架装置を構成するナックルとハブ輪との間に複列アンギュラ玉軸受等からなる車輪用軸受を嵌合させた第1世代と称される構造から、外方部材の外周に直接車体取付フランジまたは車輪取付フランジが形成された第2世代構造、また、ハブ輪の外周に一方の内側転走面が直接形成された第3世代構造、あるいは、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材の外周にそれぞれ内側転走面が直接形成された第4世代構造とに大別されている。
こうした車輪用軸受では、軸受内部に封入されたグリースの漏れを防止すると共に、外部から雨水やダスト等の侵入を防止するために密封装置が装着されている。この密封装置において、シールリップのシメシロの周期的な変化に対するシールリップの追随性は、安定した密封性能を確保するために重要な要素であり、様々な工夫がなされている。シールリップのシメシロ変化の原因として、車両旋回時に起こる車軸の傾きが挙げられる。このシールリップのシメシロ変化によって、密封性が劣り、極端なリップ摩耗が発生する場合がある。
例えば、図20(a)に示すように、回転側部材となる軸60に車輪用軸受61が嵌合固定されている。この車輪用軸受61は、内周に複列の外側転走面62a、62aが形成された外輪62と、これら複列の外側転走面62a、62aに対向する内側転走面63aが外周に形成された一対の内輪63と、両転走面間に転動自在に保持器64を介して収容された複列のボール65、65とを備えている。そして、外輪62と内輪63との間に形成された環状空間の開口部にシール66、66が装着されている。
この密封装置66は、(b)に示すように、互いに対向配置された断面略L字状の環状のシール板67とスリンガ68とからなる、所謂パックシールで構成されている。シール板は、外輪62の端部内周に圧入された芯金69と、この芯金69に一体に接合されたシール部材70を有し、このシール部材70は、径方向内方に傾斜して延びるサイドリップ70aと、二股状に形成されたグリースリップ70bとダストリップ70cを一体に有している。
一方、スリンガ68は、内輪63の外径に圧入された円筒部68aと、この円筒部68aの一端部から径方向外方に延びる立板部68bを備え、シール部材70のサイドリップ70aは立板部68bに摺接されると共に、グリースリップ70bとダストリップ70cは円筒部68aに摺接されている。
ここで、車両旋回時に車輪用軸受61にモーメント荷重が負荷された時、例えば、図21(a)に示すように、軸60が時計方向にθだけ傾いた時、軸受中心Oを中心として内輪63およびこの内輪63に固定されているスリンガ68が傾くことになる。この場合、(b)に示すように、軸60の傾きによって、密封装置66のサイドリップ70aのシメシロもtだけ変化する。この図ではシメシロがtだけ減少し、反対側ではtだけ増大することになる。こうしたシメシロの変化によって密封性が低下し、極端なリップ摩耗が発生する恐れがある。
こうした問題を解決した車輪用軸受の密封装置の一例を図22に示す。この密封装置50は、芯金51と、シール部材52と、スリンガ53とを有する。芯金51とシール部材52とは互いに固定されて一体化されている。芯金51は環状に形成され、断面L字状の形状を有している。この芯金51は、円筒状の嵌合部51aと、嵌合部51aから径方向内方に延びる内径部51bからなる。
スリンガ53は環状に形成され、円筒状の嵌合部53aと、この嵌合部53aから径方向外方に延びる立板部53b、およびこの立板部53bの先端に傾斜する先端縁部53cを有している。
シール部材52は環状に形成され、芯金51の嵌合部51aの内周面全面と、嵌合部51aの内周面に繋がる内径部51bの軸方向の外方側の端面の全面を覆うように固着されている。このシール部材52はゴム材からなり、サイドリップ54とグリースリップ55とダストリップ56とを有する。
シール部材52には、サイドリップ54の基端部近傍に、厚さが最も小さい最小肉厚部57が設けられている。また、サイドリップ54が摺接するスリンガ53の先端縁部53cの内周面は、図示しないハブ輪の中心軸が外方部材の中心軸に対し傾斜する場合での傾斜中心をその中心とする曲率半径R1からなる部分球状凹面またはこの部分球状凹面の一部に摺接する部分円すい凹面に形成されている。
これにより、サイドリップ54の変形を、基端部近傍に設けた最小肉厚部57にある程度集中させて、このサイドリップ54のシメシロの変化がこのサイドリップ54の先端縁と相手面との摺接部の接触力に与える影響を小さくしている。このため、組み付け誤差や旋回走行等に伴う内輪の中心軸の傾斜に拘らず、摺接部の接触力の変化を小さくできる。したがって、初期設定状態での接触力を過大にする事なく、十分に密封性を確保して、摩擦抵抗の低減と耐久性の向上とを図れる。しかも、サイドリップ54の先端縁を摺接させる側方に存在する相手面の形状を、断面が円弧形で全体を円環状に形成した凹面若しくは凸面又は部分円すい面としているため、サイドリップ54のシメシロをある程度小さくした場合でも、旋回走行等に伴う内輪(図示せず)の中心軸の傾斜に拘らず、このシメシロ変化を小さくすることができて、このシメシロが不足することを防止できる。この結果、サイドリップ54による密封性能を低下させる事なく、このサイドリップ54の摩擦抵抗を低減すると共に、耐久性を向上させると言った、相反する二つの性能を高度に同時に実現できる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−68844号公報
然しながら、この従来の密封装置50では、基端部近傍に設けた最小肉厚部57にある程度集中させて、サイドリップ54のシメシロの変化がこのサイドリップ54の先端縁と相手面との摺接部の接触力に与える影響を小さくしているため、サイドリップ54のシメシロを大きくするには限界がある。また、泥水が浸入してこの基端部近傍に固着した場合には、サイドリップ54の変形が規制され、当初想定した効果が得られない恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、車両旋回時においても、シールリップのシメシロの変化を抑制し、安定した密封性能を備えた車輪用軸受の密封装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に所定のシメシロを介して圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された少なくとも一つの内輪からなる内方部材と、これら内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受に装着され、前記外方部材と内輪との間に形成される環状空間の開口部を密封する車輪用軸受の密封装置において、互いに対向配置された環状のシール板とスリンガとからなる複合型のシールで構成され、前記シール板が、鋼板からプレス加工によって断面略L字状に形成され、前記外方部材の端部内周に所定のシメシロを介して圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部の端部から径方向内方に延びる内径部からなる芯金と、この芯金に加硫接着により一体に接合された複数のシールリップからなるシール部材とを備え、前記スリンガが、前記内輪の外径に圧入される円筒部と、この円筒部の一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部とを備えると共に、このシールランド部が所定の曲率半径からなる円弧面に形成され、前記複数のシールリップが所定のシメシロを介して摺接されている。
このように、車輪用軸受に装着され、外方部材と内輪との間に形成される環状空間の開口部を密封する車輪用軸受の密封装置において、互いに対向配置された環状のシール板とスリンガとからなる複合型のシールで構成され、シール板が、鋼板からプレス加工によって断面略L字状に形成され、外方部材の端部内周に所定のシメシロを介して圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部の端部から径方向内方に延びる内径部からなる芯金と、この芯金に加硫接着により一体に接合された複数のシールリップからなるシール部材とを備え、スリンガが、内輪の外径に圧入される円筒部と、この円筒部の一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部とを備えると共に、このシールランド部が所定の曲率半径からなる円弧面に形成され、前記複数のシールリップが所定のシメシロを介して摺接されているので、複数のシールリップのシメシロの変化がこれら各シールリップの先端縁とスリンガのシールランド部との接触力に与える影響を小さくし、車両旋回時においても、複数のシールリップのシメシロ変化を抑制し、安定した密封性能を備えた車輪用軸受の密封装置を提供することすることができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記シールランド部が、前記内輪の中心軸が前記外方部材の中心軸に対し傾斜する場合での傾斜中心をその中心とする曲率半径からなる円弧面で形成されていれば、複数のシールリップのシメシロ変化を確実に防止し、安定した密封性能を得ることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記シール部材の複数のシールリップが径方向内方に傾斜して延び、前記スリンガのシールランド部の凸状の外周面に摺接されていても良い。
また、請求項4に記載の発明のように、前記シール部材の複数のシールリップが、径方向外方に傾斜して延びるサイドリップを有し、このサイドリップが前記スリンガのシールランド部の凹状の内周面に摺接されていても良い。
また、請求項5に記載の発明のように、前記スリンガのシールランド部が二つ形成されると共に、前記サイドリップが径方向に一対並設され、これらのサイドリップが前記シールランド部の内周面にそれぞれ摺接されていれば、車両旋回時においても、サイドリップのシメシロ変化をさらに抑制し、一層安定した密封性能を備えることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記スリンガが鋼板からプレス加工にて形成され、前記円筒部とシールランド部との間に平坦部が形成されていれば、スリンガを内輪の外径に圧入する時の作業性が向上すると共に、圧入による位置決め精度を高めることができ、複数のシールリップのシメシロを安定して管理することができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記スリンガが、前記シールランド部の先端部から径方向外方に延びる鍔部を備えていれば、スリンガ自体の強度・剛性が高くなって変形を防止することができると共に、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止し、密封性を向上させることができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記スリンガの円筒部の端部に弾性部材が加硫接着によって一体に接合され、前記円筒部の内径よりも内径側に突出して形成されて前記内輪の外径に弾性接触されていれば、スリンガと内輪との嵌合部の気密性が向上し、外部から雨水やダスト等が嵌合面を介して軸受内部に侵入するのを防止し、密封性を向上させることができる。
また、請求項9に記載の発明のように、前記シール部材が、前記芯金の外表面を覆うように回り込んで接合され、ハーフメタル構造をなしていれば、気密性を高めて軸受内部を保護することができる。
また、請求項10に記載の発明のように、前記シール板の内径端が前記スリンガと僅かなすきまを介して対峙し、ラビリンスシールを構成していれば、外部から雨水やダスト等がシールリップの摺接部に直接侵入するのを防止し、密封性を向上させることができる。
本発明に係る車輪用軸受の密封装置は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に所定のシメシロを介して圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された少なくとも一つの内輪からなる内方部材と、これら内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受に装着され、前記外方部材と内輪との間に形成される環状空間の開口部を密封する車輪用軸受の密封装置において、互いに対向配置された環状のシール板とスリンガとからなる複合型のシールで構成され、前記シール板が、鋼板からプレス加工によって断面略L字状に形成され、前記外方部材の端部内周に所定のシメシロを介して圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部の端部から径方向内方に延びる内径部からなる芯金と、この芯金に加硫接着により一体に接合された複数のシールリップからなるシール部材とを備え、前記スリンガが、前記内輪の外径に圧入される円筒部と、この円筒部の一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部とを備えると共に、このシールランド部が所定の曲率半径からなる円弧面に形成され、前記複数のシールリップが所定のシメシロを介して摺接されているので、複数のシールリップのシメシロの変化がこれら各シールリップの先端縁とスリンガのシールランド部との接触力に与える影響を小さくし、車両旋回時においても、複数のシールリップのシメシロ変化を抑制し、安定した密封性能を備えた車輪用軸受の密封装置を提供することすることができる。
本発明に係る密封装置を備えた車輪用軸受の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の密封装置を示す要部拡大図である。 図2の密封装置の変形例を示す要部拡大図である。 図2の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図2の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図2の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図2の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図2の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図2の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 本発明に係る密封装置を備えた車輪用軸受の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図10の密封装置を示す要部拡大図である。 図11の密封装置の変形例を示す要部拡大図である。 図12の密封装置の変形例を示す要部拡大図である。 図11の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図11の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図11の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図11の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図11の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 図11の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。 (a)は、従来の密封装置におけるシメシロの変化のメカニズムを示す説明図で(b)は、(a)の密封装置を示す要部拡大図である。 (a)は、従来の密封装置におけるシメシロの変化のメカニズムを示す説明図で軸が傾いた状態を示し、(b)は、(a)の密封装置を示す要部拡大図である。 従来の密封装置を示す縦断面図である。
内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された一対の内輪と、これら内輪と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受に装着され、前記外方部材と内輪との間に形成される環状空間の開口部を密封する車輪用軸受の密封装置において、互いに対向配置された環状のシール板とスリンガとからなる複合型のシールで構成され、前記シール板が、鋼板からプレス加工によって断面略L字状に形成され、前記外方部材の端部内周に所定のシメシロを介して圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部の端部から径方向内方に延びる内径部からなる芯金と、この芯金に加硫接着により一体に接合され、径方向内方に傾斜して延びる複数のシールリップからなるシール部材とを備え、前記スリンガが、前記内輪の外径に圧入される円筒部と、この円筒部の一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部とを備えると共に、このシールランド部が、前記内輪の中心軸が前記外方部材の中心軸に対し傾斜する場合での傾斜中心をその中心とする曲率半径からなる凸状の円弧面で形成され、前記複数のシールリップが前記シールランド部の外周面に所定のシメシロを介して摺接されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る密封装置を備えた車輪用軸受の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の密封装置を示す要部拡大図、図3は、図2の密封装置の変形例を示す要部拡大図、図4〜9は、図2の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
図1に示す車輪用軸受1は第1世代と呼称され、内周に複列の外側転走面2a、2aが一体に形成された外方部材(外輪)2と、外周にこれら複列の外側転走面2a、2aに対向する内側転走面3aが形成された一対の内輪3、3と、両転走面間に保持器4を介して転動自在に収容された複列の転動体(ボール)5、5とを備え、一対の内輪3、3の小径側端面が突き合された状態でセットされ、背面合せタイプの車輪用軸受1を構成している。
外方部材2と内輪3および転動体5はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。また、外方部材2と一対の内輪3、3との間に形成される環状空間の開口部には密封装置6、6が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
なお、ここでは、車輪用軸受1として転動体5にボールを使用した複列アンギュラ玉軸受で構成されたものを例示したが、これに限らず転動体5に円錐ころを使用した複列円錐ころ軸受で構成されていても良い。また、軸受構造は例示した第1世代に限らず、例えば、外方部材にフランジを有する第2世代構造でも良いし、ハブ輪の外周に直接内側転走面が形成された第3世代構造であっても良い。
密封装置6は、図2に拡大して示すように、互いに対向配置された環状のシール板7とスリンガ8とからなる複合型のシールを構成している。シール板7は、外方部材2に圧入される芯金9と、この芯金9に一体に加硫接着されたシール部材10とからなる。芯金9は、オーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)または冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)の防錆能を有する鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部9aと、この嵌合部9aの一端部から径方向内方に延びる内径部9bを備えている。
一方、シール部材10はNBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)等の合成ゴムからなり、スリンガ8に摺接する径方向内方に傾斜して延びる複数(ここでは3つ)のシールリップ10a、10b、10cを有している。そして、芯金9の外表面を覆うように、シール部材10が回り込んで接合され、所謂ハーフメタル構造をなしている。これにより、気密性を高めて軸受内部を保護することができる。
なお、シール部材10の材質としては、例示したNBR以外にも、例えば、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)等をはじめ、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等を例示することができる。
スリンガ8は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この円筒部8aの一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部8bとからなる。そして、シール部材10の複数のシールリップ10a、10b、10cがシールランド部8bに所定のシメシロを介して摺接されている。
ここで、シール板7の内径端11がスリンガ8と僅かなすきまを介して対峙し、ラビリンスシール11aを構成している。これにより、外部から雨水やダスト等がシールリップ10a、10b、10cの摺接部に直接侵入するのを防止し、密封性を向上させることができる。
また、車両旋回時において、外方部材2に対して内輪3が傾斜してシメシロに変化が生じることがあっても、本実施形態では、シール部材10が複数のシールリップ10a、10b、10cを備えているので、所望の密封性を確保することができる。さらに、スリンガ8のシールランド部8bの外周面が所定の曲率半径Rからなる凸状の円弧面に形成されている。好ましくは、内輪3の中心軸が外方部材2の中心軸に対し傾斜する場合での傾斜中心をその中心とする曲率半径Rからなる円弧面で形成されている。これにより、複数のシールリップ10a、10b、10cのシメシロの変化がこれら各シールリップ10a、10b、10cの先端縁とスリンガ8のシールランド部8bとの接触力に与える影響を小さくし、車両旋回時においても、複数のシールリップ10a、10b、10cのシメシロ変化を抑制し、安定した密封性能を備えた車輪用軸受1の密封装置6を提供することすることができる。
本実施形態では、各シールリップ10a、10b、10cにグリースが塗布されている。このグリースは、軸受部の潤滑のために封入されるグリースと同じグリースが使用されている。これにより、リップ摩耗を防止して耐久性を向上させると共に、摩擦トルクが低減され、密封装置6の回転トルクを低減させることができる。
なお、塗布するグリースを軸受部に封入されるグリースと異ならせても良い。この場合、そのグリースの基油動粘度を軸受部に封入されるグリースの基油動粘度以下に設定することにより、リップの摩擦トルクを低減し、回転トルクを一層低減させることができる。
図3に、前述した密封装置6(図2)の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはスリンガの構成の一部が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置12は、互いに対向配置された環状のシール板7とスリンガ13とからなる複合型のシールを構成している。スリンガ13は、フェライト系ステンレス鋼板やオーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この円筒部8aの一端部から平坦部13aを介して径方向外方に傾斜して延びるシールランド部8bとからなる。そして、シール部材10の複数のシールリップ10a、10b、10cがシールランド部8bに所定のシメシロを介して摺接されている。
このように、本実施形態では、スリンガ13に平坦部13aが設けられているので、スリンガ13を内輪3の外径3bに圧入する時の作業性が向上すると共に、圧入による位置決め精度を高めることができ、複数のシールリップ10a、10b、10cのシメシロを安定して管理することができる。
図4に、前述した密封装置6(図2)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはスリンガの構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置14は、互いに対向配置された環状のシール板7とスリンガ15とからなる複合型のシールを構成している。スリンガ15は、オーステナイト系ステンレス鋼や防錆処理された冷間圧延鋼から断面が扇形に形成され、内周に、内輪3の外径3bに圧入される円筒部15aと、外周にシールランド部15bが形成されている。このシールランド部15bは、前述した実施形態と同様、所定の曲率半径Rからなる凸状の円弧面、好ましくは、内輪3の中心軸が外方部材2の中心軸に対し傾斜する場合での傾斜中心をその中心とする曲率半径Rからなる円弧面で形成されている。そして、シール部材10の複数のシールリップ10a、10b、10cがシールランド部15bに所定のシメシロを介して摺接されている。このように、本実施形態では、スリンガ15が断面扇形に形成されているので、内輪3との嵌合力を高めることができる。
ここで、本実施形態では、スリンガ15のシールランド部15bの表面にショットブラスト処理によって、無数のディンプルが形成されている。このディンプルは、図示はしないが、スリンガ15を回転治具に載置させると共に、ショットブラスト用のノズルをスリンガ15に対向させた状態で、回転治具を旋回させ、スチールビーズ等のメディアを噴射させることにより行われる。ここで、スチールビーズの粒径は20〜100μm、噴射時間は約90秒、噴射圧は1〜3kg/cmの条件でノズルを所定範囲に移動させながらショットブラスト加工が施される。
すなわち、スリンガ15のシールランド部15bの表面がショットブラスト加工により粗面化処理、具体的には、Ra1.0〜5.0の範囲に設定されている。なお、Raは、JISの粗さ形状パラメータの一つで(JIS B0601−1994)、算術平均粗さ、すなわち、平均線から絶対値偏差の平均値を言う。
このように無数のディンプルがスリンガ15の摺接面に予め形成されているので、摺接面における潤滑性が向上してリップ摺動抵抗が小さくなり、回転トルクが小さくなると共に、ディンプルによって表面積が増えてグリースの保有力が増大し、各リップの摩耗と、リップ摺動部の発熱が抑制され、長期間に亘って密封装置14の密封性と耐久性を高めることができる。
図5に、前述した密封装置6(図2)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはスリンガの構成の一部が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置16は、互いに対向配置された環状のシール板7とスリンガ17とからなる複合型のシールを構成している。スリンガ17は、フェライト系ステンレス鋼板やオーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この円筒部8aの一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部8b、およびこのシールランド部8bの先端部からさらに径方向外方に延びる鍔部17aを備えている。そして、シール部材10の複数のシールリップ10a、10b、10cがシールランド部8bに所定のシメシロを介して摺接されている。
このように、本実施形態では、スリンガ17に鍔部17aが設けられているので、スリンガ17自体の強度・剛性が高くなって変形を防止することができると共に、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止し、密封性を向上させることができる。
図6に、前述した密封装置6(図2)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはスリンガの構成の一部が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置18は、互いに対向配置された環状のシール板7とスリンガ19とからなる複合型のシールを構成している。スリンガ19は、フェライト系ステンレス鋼板やオーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この円筒部8aの一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部8bとを備え、嵌合部8aの端部に弾性部材20が加硫接着によって一体に接合されている。この弾性部材20はNBR等の合成ゴムからなり、嵌合部8aの内径よりも内径側に突出して形成され、内輪3の外径3bに弾性接触している。
このように、本実施形態では、スリンガ19に弾性部材20が接合されているので、スリンガ19と内輪3との嵌合部の気密性が向上し、外部から雨水やダスト等が嵌合面を介して軸受内部に侵入するのを防止し、密封性を向上させることができる。
図7に、前述した密封装置6(図2)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはシール部材の一部の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置21は、断面が略L字状に形成されて互いに対向配置された環状のシール板22とスリンガ8とからなる複合型のシールを構成している。シール板22は、芯金9と、この芯金9に一体に加硫接着されたシール部材23とからなる。
シール部材23はNBR等の合成ゴムからなり、スリンガ8に対向する複数(ここでは3つ)のシールリップ23a、10b、10cを有している。そして、芯金9の外表面を覆うように、シール部材23が回り込んで接合され、ハーフメタル構造をなしている。
ここで、本実施形態では、シール部材23の複数のシールリップのうち軸受内部側のシールリップ23aがスリンガ8のシールランド部8bに僅かなすきまを介して対峙し、ラビリンスシールを形成している。また、他のシールリップ10b、10cは、スリンガ8のシールランド部8bに所定のシメシロを介して摺接されている。これにより、回転トルクの増大を防止することができる。
図8に、前述した密封装置6(図2)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはシール部材の一部の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置24は、断面が略L字状に形成されて互いに対向配置された環状のシール板25とスリンガ8とからなる複合型のシールを構成している。シール板25は、芯金9と、この芯金9に一体に加硫接着されたシール部材10、および芯金9に加硫接着により一体に接合された磁気エンコーダ26からなる。
ここで、磁気エンコーダ26は、ゴム等のエラストマにフェライト等の磁性体粉が混入され、周方向に交互に磁極N、Sが着磁されて車輪の回転速度検出用のロータリエンコーダを構成している。
図9に、前述した密封装置6(図2)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはシール部材の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置27は、断面が略L字状に形成されて互いに対向配置された環状のシール板28とスリンガ8とからなる複合型のシールを構成している。シール板28は、芯金9と、この芯金9に一体に加硫接着されたシール部材29とからなる。
シール部材29はNBR等の合成ゴムからなり、スリンガ8に摺接する複数(ここでは2つ)のシールリップ29a、29bを有している。そして、芯金9の外表面を覆うように、シール部材29が回り込んで接合され、ハーフメタル構造をなしている。
ここで、本実施形態では、シール部材29が2つのシールリップ29a、29bを備えているため、シールスペースを小さくすることができ、回転トルクの増大を防止することができると共に、コンパクト化を図ることができる。
図10は、本発明に係る密封装置を備えた車輪用軸受の第2の実施形態を示す縦断面図、図11は、図10の密封装置を示す要部拡大図、図12は、図11の密封装置の変形例を示す要部拡大図、図13は、図12の密封装置の変形例を示す要部拡大図、図14〜19は、図11の密封装置の他の変形例を示す要部拡大図である。なお、この実施形態は、前述した実施形態(図1)と基本的には密封装置の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図10に示す車輪用軸受30は第1世代と呼称され、内周に複列の外側転走面2a、2aが一体に形成された外方部材2と、外周にこれら複列の外側転走面2a、2aに対向する内側転走面3aが形成された一対の内輪3、3と、両転走面間に保持器4を介して転動自在に収容された複列の転動体5、5とを備え、一対の内輪3、3の小径側端面が突き合された状態でセットされ、背面合せタイプの車輪用軸受30を構成している。
外方部材2と内輪3および転動体5はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。また、外方部材2と一対の内輪3、3との間に形成される環状空間の開口部には密封装置31、31が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
なお、ここでは、車輪用軸受30として転動体5にボールを使用した複列アンギュラ玉軸受で構成されたものを例示したが、これに限らず転動体5に円錐ころを使用した複列円錐ころ軸受で構成されていても良い。また、軸受構造は例示した第1世代に限らず、例えば、外方部材にフランジを有する第2世代構造でも良いし、ハブ輪の外周に直接内側転走面が形成された第3世代構造、あるいは、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材の外周にそれぞれ内側転走面が直接形成された第4世代構造であっても良い。
密封装置31は、図11に拡大して示すように、互いに対向配置された環状のシール板32とスリンガ8とからなる複合型のシールを構成している。シール板32は、外方部材2に圧入される芯金33と、この芯金33に一体に加硫接着されたシール部材34とからなる。芯金33は、オーステナイト系ステンレス鋼板または冷間圧延鋼板の防錆能を有する鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部33aと、この嵌合部33aの一端部から径方向内方に延びる内径部33bを備えている。
一方、シール部材34はNBR等の合成ゴムからなり、径方向外方に傾斜して延び、スリンガ8のシールランド部8bに所定の軸方向シメシロを介して摺接するサイドリップ34aと、このサイドリップ34aの内径で二股状に形成され、スリンガ8の円筒部8aに所定の径方向シメシロを介して摺接するグリースリップ34bとダストリップ34cを有している。そして、芯金33の外表面を覆うように、シール部材34が回り込んで接合され、ハーフメタル構造をなしている。
なお、シール部材34の材質としては、例示したNBR以外にも、例えば、耐熱性に優れたHNBR、EPDM等をはじめ、耐熱性、耐薬品性に優れたACM、FKM、あるいはシリコンゴム等を例示することができる。
ここで、スリンガ8とシール板32の開口部が僅かな径方向すきまを介して対峙し、ラビリンスシール35を構成している。これにより、外部から雨水やダスト等がサイドリップ34aの摺接部に直接侵入するのを防止し、密封性を向上させることができる。
本実施形態では、スリンガ8のシールランド部8bの内周面が所定の曲率半径Rからなる凹状の円弧面に形成されている。好ましくは、内輪3の中心軸が外方部材2の中心軸に対し傾斜する場合での傾斜中心をその中心とする曲率半径Rからなる円弧面で形成されている。これにより、車両旋回時において、外方部材2に対して内輪3が傾斜してシメシロに変化が生じることがあっても、サイドリップ34aの先端縁とスリンガ8のシールランド部8bとの接触力に与える影響を小さくし、車両旋回時においても、サイドリップ34aのシメシロ変化を抑制し、安定した密封性能を備えた車輪用軸受30の密封装置31を提供することすることができる。
図12に、前述した密封装置31(図11)の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはシール部材の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置36は、互いに対向配置された環状のシール板37とスリンガ8とからなる複合型のシールを構成している。シール板37は、外方部材2に圧入される芯金33と、この芯金33に一体に加硫接着されたシール部材38とからなる。
シール部材38はNBR等の合成ゴムからなり、径方向外方に傾斜して延び、スリンガ8のシールランド部3bに所定の軸方向シメシロを介して摺接する一対のサイドリップ34a、38aと、このサイドリップ38aの内径に、径方向内方に傾斜して延び、スリンガ8の円筒部8aに所定の径方向シメシロを介して摺接するグリースリップ34bを有している。そして、芯金33の外表面を覆うように、シール部材38が回り込んで接合され、ハーフメタル構造をなしている。
このように、本実施形態では、一対のサイドリップ34a、38aが、凹状の円弧面に形成されスリンガ8のシールランド部8bの内周面に摺接されているので、車両旋回時において、外方部材2に対して内輪3が傾斜してシメシロに変化が生じることがあっても、サイドリップ34a、38aの先端縁とスリンガ8のシールランド部8bとの接触力に与える影響を小さくし、車両旋回時においても、サイドリップ34a、38aのシメシロ変化を抑制し、安定した密封性能を備えることができる。
図13に、前述した密封装置36(図12)の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはスリンガの構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置39は、互いに対向配置された環状のシール板37とスリンガ40とからなる複合型のシールを構成している。スリンガ40は、オーステナイト系ステンレス鋼や防錆処理された冷間圧延鋼から断面が扇形に形成され、内周に、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この円筒部8aの一端部から平坦部13aを介して径方向外方に傾斜して延びる二つのシールランド部8ba、8bbとからなる。そして、シール部材38のサイドリップ34aがシールランド部8baに、また、サイドリップ38aがシールランド部8bbにそれぞれ所定の軸方向シメシロを介して摺接されている。
ここで、シールランド部8ba、8bbの内周面は、複合Rからなる凹状の円弧面に形成されている。好ましくは、内輪3の中心軸が外方部材2の中心軸に対し傾斜する場合での傾斜中心をその中心とする複合R、すなわち、曲率半径R、R’からなる凹状の円弧面で形成されているので、外方部材2に対して内輪3が傾斜してシメシロに変化が生じることがあっても、サイドリップ34a、38aの先端縁とスリンガ8のシールランド部8ba、8bbとの接触力に与える影響を小さくし、車両旋回時においても、サイドリップ34a、38aのシメシロ変化をさらに抑制し、一層安定した密封性能を備えることができる。
図14に、前述した密封装置31(図11)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはスリンガの構成の一部が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置41は、互いに対向配置された環状のシール板32とスリンガ17とからなる複合型のシールを構成している。スリンガ17は、フェライト系ステンレス鋼板やオーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この円筒部8aの一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部8b、およびこのシールランド部8bの先端部からさらに径方向外方に延びる鍔部17aを備えている。そして、スリンガ17の鍔部17aとシール板32の開口部が僅かな径方向すきまを介して対峙し、ラビリンスシール35を構成している。
このように、本実施形態では、スリンガ17に鍔部17aが設けられているので、スリンガ17自体の強度・剛性が高くなって変形を防止することができると共に、ラビリンスシール35によって外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止し、密封性を向上させることができる。
図15に、前述した密封装置31(図11)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはスリンガの構成の一部が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置42は、互いに対向配置された環状のシール板32とスリンガ43とからなる複合型のシールを構成している。スリンガ43は、フェライト系ステンレス鋼板やオーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この円筒部8aの一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部8bとを備え、このシールランド部8bのインナー側の側面に加硫接着により磁気エンコーダ43aが一体に接合されている。ここで、磁気エンコーダ43aは、ゴム等のエラストマにフェライト等の磁性体粉が混入され、周方向に交互に磁極N、Sが着磁されて車輪の回転速度検出用のロータリエンコーダを構成している。
図16に、前述した密封装置31(図11)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはシール部材の一部の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置44は、断面が略L字状に形成されて互いに対向配置された環状のシール板32’とスリンガ8とからなる複合型のシールを構成している。シール板32’は、芯金33と、この芯金33に一体に加硫接着されたシール部材34’とからなる。
シール部材34’はNBR等の合成ゴムからなり、径方向外方に傾斜して延び、スリンガ8のシールランド部3bに所定の軸方向シメシロを介して摺接するサイドリップ34aと、このサイドリップ34aの内径に、二股状に形成されたグリースリップ34b’とダストリップ34cを有している。このグリースリップ34b’は、スリンガ8の円筒部8aに僅かな径方向すきまを介して対向してラビリンスシールを構成している。これにより、密封装置44の回転トルクの増大を防止することができる。
図17に、前述した密封装置31(図11)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはスリンガの一部の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置45は、断面が略L字状に形成されて互いに対向配置された環状のシール板32とスリンガ19とからなる複合型のシールを構成している。スリンガ19は、フェライト系ステンレス鋼板やオーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この円筒部8aの一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部8bとを備え、嵌合部8aの端部に弾性部材20が加硫接着によって一体に接合されている。
このように、本実施形態では、スリンガ19に弾性部材20が接合されているので、スリンガ19と内輪3との嵌合部の気密性が向上し、外部から雨水やダスト等が嵌合面を介して軸受内部に侵入するのを防止し、密封性を向上させることができる。
図18に、前述した密封装置31(図11)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはシール部材の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置46は、断面が略L字状に形成されて互いに対向配置された環状のシール板47とスリンガ8とからなる複合型のシールを構成している。シール板47は、芯金33、この芯金33に一体に加硫接着されたシール部材48とからなる。
シール部材48はNBR等の合成ゴムからなり、径方向外方に傾斜して延び、スリンガ8のシールランド部3bに所定の軸方向シメシロを介して摺接する一対のサイドリップ34a、48aと、このサイドリップ48aの内径に、径方向内方に傾斜して延び、スリンガ8の円筒部8aに所定の径方向シメシロを介して摺接するグリースリップ34bとダストリップ34cを有している。
このように、本実施形態では、一対のサイドリップ34a、48aが、凹状の円弧面に形成されスリンガ8のシールランド部8bの内周面に摺接されているので、車両旋回時において、外方部材2に対して内輪3が傾斜してシメシロに変化が生じることがあっても、サイドリップ34a、48aの先端縁とスリンガ8のシールランド部8bとの接触力に与える影響を小さくし、車両旋回時においても、サイドリップ34a、48aのシメシロ変化を抑制し、安定した密封性能を備えることができる。
図19に、前述した密封装置31(図11)の他の変形例を示す。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的にはスリンガの構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この密封装置49は、互いに対向配置された環状のシール板32とスリンガ13とからなる複合型のシールを構成している。スリンガ13は、オーステナイト系ステンレス鋼や防錆処理された冷間圧延鋼から断面が扇形に形成され、内周に、内輪3の外径3bに圧入される円筒部8aと、この円筒部8aの一端部から平坦部13aを介して径方向外方に傾斜して延びるシールランド部8bとからなる。
このように、本実施形態では、スリンガ13に平坦部13aが設けられているので、スリンガ13を内輪3の外径3bに圧入する時の作業性が向上すると共に、圧入による位置決め精度を高めることができ、サイドリップ34aのシメシロを安定して管理することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受の密封装置は、内輪回転タイプの第1乃至4世代構造の車輪用軸受に装着される密封装置に適用することができる。
1、30 車輪用軸受
2 外方部材
2a 外側転走面
3 内輪
3a 内側転走面
3b 内輪の外径
4 保持器
5 転動体
6、12、14、16、18、21、24、27、31、36、39、41、42、44、45、46、49 密封装置
7、22、25、28、32、32’、37、47 シール板
8、13、15、17、19、40、43 スリンガ
8a、15a 円筒部
9a、33a 嵌合部
8b、8ba、8bb、15b シールランド部
9、33 芯金
9b、33b 内径部
10、23、29、34、34’、38、48 シール部材
10a、10b、10c、23a、29a、29b シールリップ
11 シール板の内径端
11a、35 ラビリンスシール
13a 平坦部
17a 鍔部
20 弾性部材
26、43a 磁気エンコーダ
34a、38a、48a サイドリップ
34b、34b’ グリースリップ
34c ダストリップ
50 密封装置
51 芯金
51a、53a 嵌合部
51b 内径部
52 シール部材
53 スリンガ
53b 立板部
53c 先端縁部
54 サイドリップ
55 グリースリップ
56 ダストリップ
57 最小肉厚部
60 軸
61 車輪用軸受
62 外輪
62a 外側転走面
63 内輪
63a 内側転走面
64 保持器
65 ボール
66 密封装置
67 シール板
68 スリンガ
68a 円筒部
68b 立板部
69 芯金
70 シール部材
70a サイドリップ
70b グリースリップ
70c ダストリップ
O 軸受中心
R、R’ スリンガのシールランド部の曲率半径
R1 先端縁部の曲率半径
t シメシロの変化量
α スリンガのシールランド部の傾斜角
θ 軸の傾斜量

Claims (10)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に所定のシメシロを介して圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された少なくとも一つの内輪からなる内方部材と、
    これら内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受に装着され、
    前記外方部材と内輪との間に形成される環状空間の開口部を密封する車輪用軸受の密封装置において、
    互いに対向配置された環状のシール板とスリンガとからなる複合型のシールで構成され、前記シール板が、鋼板からプレス加工によって断面略L字状に形成され、前記外方部材の端部内周に所定のシメシロを介して圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部の端部から径方向内方に延びる内径部からなる芯金と、この芯金に加硫接着により一体に接合された複数のシールリップを有するシール部材とを備え、
    前記スリンガが、前記内輪の外径に圧入される円筒部と、この円筒部の一端部から径方向外方に傾斜して延びるシールランド部とを備えると共に、
    このシールランド部が所定の曲率半径からなる円弧面に形成され、前記複数のシールリップが所定のシメシロを介して摺接されていることを特徴とする車輪用軸受の密封装置。
  2. 前記スリンガのシールランド部が、前記内輪の中心軸が前記外方部材の中心軸に対し傾斜する場合での傾斜中心をその中心とする曲率半径からなる円弧面で形成されている請求項1に記載の車輪用軸受の密封装置。
  3. 前記シール部材の複数のシールリップが径方向内方に傾斜して延び、前記スリンガのシールランド部の凸状の外周面に摺接されている請求項1または2に記載の車輪用軸受の密封装置。
  4. 前記シール部材の複数のシールリップが、径方向外方に傾斜して延びるサイドリップを有し、このサイドリップが前記スリンガのシールランド部の凹状の内周面に摺接されている請求項1または2に記載の車輪用軸受の密封装置。
  5. 前記スリンガのシールランド部が二つ形成されると共に、前記サイドリップが径方向に一対並設され、これらのサイドリップが前記シールランド部の内周面にそれぞれ摺接されている請求項4に記載の車輪用軸受の密封装置。
  6. 前記スリンガが鋼板からプレス加工にて形成され、前記円筒部とシールランド部との間に平坦部が形成されている請求項1乃至5いずれかに記載の車輪用軸受の密封装置。
  7. 前記スリンガが、前記シールランド部の先端部から径方向外方に延びる鍔部を備えている請求項1乃至6いずれかに記載の車輪用軸受の密封装置。
  8. 前記スリンガの円筒部の端部に弾性部材が加硫接着によって一体に接合され、前記円筒部の内径よりも内径側に突出して形成されて前記内輪の外径に弾性接触されている請求項1乃至7いずれかに記載の車輪用軸受の密封装置。
  9. 前記シール部材が、前記芯金の外表面を覆うように回り込んで接合され、ハーフメタル構造をなしている請求項1、3、4に記載の車輪用軸受の密封装置。
  10. 前記シール板の内径端が前記スリンガと僅かなすきまを介して対峙し、ラビリンスシールを構成している請求項1に記載の車輪用軸受の密封装置。
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