JP2013204369A - 鉄塔作業用保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業対象アンテナと鉄塔との接触を防止し、作業者のさらなる安全をも確保する鉄塔作業用保護具を提供すること。
【解決手段】 鉄塔上でアンテナ30の水平方向の移動を行う場合に用いられる鉄塔作業用保護具1であって、略T字状の保護バー3と、断面が略L字状に構成され、塔脚11に取り付けられる山形ベース2とを備え、前記山形ベース2は、前記保護バー3を挿入して固定可能であり、前記塔脚11の外側に、2つの前記保護バー3が直交する関係で固定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、作業者、被搬送物及び鉄塔を衝突による損傷から保護することが可能な鉄塔作業用保護具に関する。
一般にパラボラアンテナ取付け用の自立式鉄塔には使用目的及び周波数帯の相違から、高さと方向とを変えて複数個のアンテナが設置されている。その一つのアンテナを撤去する場合や、新しいアンテナに交換する場合、アンテナを地上まで吊り降ろす、又はアンテナを地上から持ち上げて設置することとなるが、そのアンテナの移動経路に関し、他の既存のアンテナや、鉄塔の立地する地形や周囲の状況(建物、樹木、その他地上の障害物等)により移動経路が制約を受ける場合が多い。
図6を用いて、従来のアンテナ撤去作業の概要を示す。図6は、従来のアンテナ撤去作業の概要を示す説明図であり、(a)は作業対象アンテナの移動経路の前半を示し、(b)は(a)に対して90度位相を変えた方向からの斜視図であり、作業対象アンテナの移動経路の後半部分を示している。
通常、最も多く看取可能な標準的な鉄塔として、四角鉄塔が挙げられる。四角鉄塔は、図6に示す鉄塔10の如く、4本の主柱(塔脚11(第1塔脚11a,第2塔脚11b,第3塔脚11c,第4塔脚11d))からなり、塔脚11の土台が正方形に配置され、そこから天頂方向に向かって組上がった鉄塔である。また、4本の主柱となる塔脚11は、通常、断面がL字形状の山形綱によって構成され、断面L字の頂点が鉄塔の外側を向いて配されるのが一般的である。尚、主柱が3本で構成される場合や、6本で構成される場合もある。
鉄塔11は、4層のアンテナ固定用のリングを備えており、上方から第1リング12a,第2リング12b、第3リング12c、第4リング12dが配されている。図6においては、アンテナの撤去時の当該作業対象アンテナ30の移動経路を示すものである。
作業対象アンテナ30は、第1塔脚の上方で第1リング12aに固定されている。その他に、他の既設アンテナ31,32が、リング12に固定されている。図6(a)に示すように、作業対象アンテナ30の下方には、既設アンテナ31が第2リング12bに固定されている。また、第1リング12aにも、作業対象アンテナ30とは位相が異なる、第2塔脚11bの上方の位置に既設アンテナ32が配されている。
また、第1塔脚11aと第2塔脚11bとの間の地上空間T1には、作業対象アンテナ30を地上に吊り降ろすにあたって障害物となる地上障害物28があり、この状況から、第1塔脚11aと第2塔脚11bとの間の地上空間T1には、作業対象アンテナ30の吊り降ろし(着地)が出来ない状況である
従って、作業対象アンテナ30の地上への吊り降ろしについては、図6(a)に示すように、移動経路A、その後に移動経路Bといった経路を辿る必要がある。作業対象アンテナ30の移動(移動経路A,B)にあたっては、第1リング12a上の作業対象アンテナ30の上方及び地上空間T1の上方の第1リング12a上の2か所にアンテナ移動用の台棒装置21、台棒装置22を各々配する。
台棒装置21及び台棒装置22は、腕の先端に金車(滑車)が取り付けられ、前記リング12の外周面より外側のオーバーハングした位置でワイヤロープ(図示せず)を用いて作業対象アンテナ30を移動できる構造となっている。
台棒装置21,22により図示しないワイヤロープを使って作業対象アンテナ30を吊上げた状態で作業対象アンテナ30を第1リング12aから取外す。
作業対象アンテナ30を降ろしながら、直下の既設アンテナ31に干渉しないよう、台棒装置21と台棒装置22との間でワイヤロープの引っ張り具合を調整しながら、図6(a)の紙面の正面の位相まで移動させる(移動経路A)。
そして、台棒装置22により作業対象アンテナ30を鉛直方向に降ろして行き、第4リング12dの直下の位置まで移動させる(移動経路B)。
図6(b)は(a)に対して90度位相を変えた方向からの斜視図であり、移動経路Bに続く移動経路C及び移動経路Dを示している。図6(b)は、(a)に対して90度位相を変えた方向からの斜視図であるため、(b)においては、第2塔脚11bと第3塔脚11cとの間の地上空間T2が紙面において正面となっている。
図6(b)に示す、地上空間T2の上方であって第1リング12aの外周下部に配された金車(滑車)24や、第2塔脚11bの上方であり、第3リング12cの外周下部に配された金車(滑車)23を利用して図示しないワイヤロープの引っ張り具合の調節で作業対象アンテナ30の位相を90度水平方向の地上空間T2に移動させる。(移動経路C)
その後、図6(b)の第3リング12cに配された正面に配置された金車23により、図示しないワイヤロープの引っ張り具合の調節で作業対象アンテナ30を障害物のない地上(地上空間T2)に降ろす(移動経路D)。これで、作業対象アンテナ30の鉄塔10からの撤去が完了する。
尚、前述の如く地上障害物28の存在のため、図6(b)の紙面の正面側となる地上空間T2が作業対象アンテナ30の地上吊降ろし位置となっている。その場合、前述の移動経路Aは、既設アンテナ31及び既設アンテナ32の存在により、必然的に決まるものであり、地上障害物28の上方の移動経路Bのみが、作業対象アンテナ30を第2リング12b乃至第4リング12dを縦断するように吊り降ろすことが可能である。さらに、地上障害物28の存在により、さらに移動経路C及び移動経路Dが採られる。
つまり、作業対象アンテナ30は第1リング12a上の固定位置から150度近く位相が変わった位置に降ろされる為、垂直方向の移動に加えて水平方向への移動が必要になっている。
尚、作業対象アンテナ30の移動にあたっては、例えば、パラボラアンテナの直径が4mの場合、その重量は650kgにもなるため、細心の注意が必要であり、前述したワイヤロープや、台棒装置及び金車(滑車)のみならず、適宜、他の台棒装置及び金車(滑車)をも利用し、ガイドワイヤ、振れ止めロープをさらに張り巡らせてアンテナの撤去を行うものであり、前述の説明は、作業対象アンテナ30の移動経路の説明に力点をおいて説明したものである。
また、これまで説明したアンテナの撤去ではなく、新規アンテナや、交換後のアンテナを鉄塔に設置する場合は、前述した、移動経路A乃至移動経路Dを移動経路Dから逆に移動経路Aに向けて辿ることとなる。
尚、出願人は、上記従来技術に係る事実を知っているものの、これらの先行技術は、文献公知発明に係るものではなく、技術文献情報としては不知である。
アンテナの撤去又は設置にあたり、作業対象アンテナ30は前述の如く図示しないワイヤロープで吊上げ、図示しないガイドワイヤで大きな横ぶれを防止しつつ、作業対象アンテナの両側面に繋がれた図示しない振れ止めロープの張力を作業者が調整しながら垂直及び水平方向の移動を行うが、風の影響やワイヤの巻揚げの状態によって移動中の作業対象アンテナが大きく揺れる場合がある。特に、作業対象アンテナの水平方向への移動は、安全性及び作業性の観点からできるだけ低い位置で行うことが求められる。
ここで、前述のように、第4リング12dの直下でアンテナを水平方向に移動する場合(例えば、移動経路C)、鉄塔10の構造上、塔脚11は各々の間隔が下方に向かうにつれて拡がっており、吊下げられた作業対象アンテナ30との水平方向の距離が短くなっている。
そのため、塔脚11を跨ぐように作業対象アンテナ30を水平移動すると、塔脚11の近傍の通過時に作業対象アンテナ30と鉄塔11との接触で、作業対象アンテナ30及び/又は塔脚11の損傷が起き易く、また作業者が作業対象アンテナ30と塔脚11との間に挟まれないよう注意が必要である。
具体的に、図6(b)においては、移動経路Cに係る作業対象アンテナ30の水平移動にあたり、作業対象アンテナ30は、地上空間T1上方から地上空間T2上方へと、第2塔脚11bを跨ぐように水平移動する必要があり、第2塔脚11bの近傍の通過時に作業対象アンテナ30と第2塔脚11bとの接触の防止、さらには作業者のさらなる安全確保が必要とされている。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、作業対象アンテナ30と鉄塔との接触を防止し、作業者のさらなる安全をも確保することが可能であり、高所での作業性を考慮して、塔脚の任意の位置に取り付け及び取り外しが容易に行え、且つ簡便な操作で保護範囲の調整が可能な鉄塔作業用保護具を提供することを目的とする。
上記目標達成のため、本発明は、直交する2つの面を外表面に有する塔脚が主柱として用いられ、少なくとも3本以上の当該塔脚によって構成される自立式鉄塔に備えられたアンテナを水平方向に移動する場合に用いられる鉄塔作業用保護具であって、当該鉄塔作業用保護具は、略T字状の2つの保護バーと、前記塔脚の直交する2つの面の外表面に沿って断面が略L字状に構成され、塔脚に取り付けられる山形ベースとを備え、前記保護バーは、前記アンテナ、鉄塔及び/又は作業者を保護するガードバーと、当該ガードバーの中腹に直交するように取り付けられて、前記略T字状を構成するガイドバーとを有し、前記山形ベースは、前記保護バーのガイドバーを挿入して固定可能なガイド部を2つの外表面の各々に備え、当該ガイド部の各々に前記ガイドバーを各々挿入して前記保護バーを固定することにより、前記塔脚の外側に、2つの前記保護バーが直交する関係で固定されることを特徴とする。
また、本発明の鉄塔作業用保護具における各々の前記ガイド部は、互いに平面視、直交する関係で前記山形ベースの外表面に配されることを特徴とする。
また、本発明の鉄塔作業用保護具における各々の前記ガイド部は、側面視、互いの間に間隙を備えて配されていることを特徴とする。
また、本発明の鉄塔作業用保護具における前記山形ベースは、前記間隙部にチェーンが巻き回されて前記塔脚に対して固定されることを特徴とする。
また、本発明の鉄塔作業用保護具における前記山形ベースは、塔脚との間にスペーサを介して固定されることを特徴とする。
また、本発明の鉄塔作業用保護具における前記ガードバーは、前記ガイドバーと反対側に膨らむ円弧状に湾曲したことを特徴とする。
また、本発明の鉄塔作業用保護具における前記ガードバーの両端部は、前記ガイドバー側に円弧状に湾曲したエルボ部を備えることを特徴とする
本発明によれば、鉄塔の塔脚を跨ぐようにアンテナを水平移動する場合であっても、塔脚の近傍の通過時にアンテナと塔脚との接触により、アンテナ及び/又は塔脚の損傷が起きてしまうことが防止され、またアンテナの水平移動を介助する作業者の安全がより図られる。
また、本発明の鉄塔作業用保護具は、互いに取り付け取り外し自在な、山形ベースと保護バーとから構成されるため、高所への運搬性、作業性が高く、塔脚の任意の位置に鉄塔作業用保護具を容易に取り付け取り外しが行える。
また、本発明の鉄塔作業用保護具は、山形ベース及び取り付けられる塔脚にレバーブロック(登録商標)のチェーンが巻き回されて、チェーンの締め付けにより鉄塔の塔脚に固定されるため、取り付け取り外しが容易であり、作業性がより高い。
また、本発明の鉄塔作業用保護具は、互いの取り付け位置の調整が自在である山形ベースと保護バーとから構成されるため、簡便な操作で保護範囲の調整が可能である。
また、本発明の鉄塔作業用保護具は、保護バーのガードバー両端部が、円弧状に湾曲したエルボ部を備えることにより、ガードバーの端部にアンテナが接触した場合にもアンテナの破損を防ぐことが出来る。
本発明の鉄塔作業用保護具が塔脚に固定され、アンテナがその塔脚近傍を水平移動で通過する状況を表した説明図である。 図1の部分拡大斜視図であり、アンテナ移動のための作業者を図1に追加したものである。 本発明の鉄塔作業用保護具を構成する保護バーを示す分解斜視図である。 本発明の鉄塔作業用保護具を構成する山形ベースを示す図であり、(a)は外側、(b)は内側を示す。 鉄塔作業用保護具をレバーブロック(登録商標)のチェーンで塔脚に固定した状態を示す断面図である。 従来のアンテナ撤去作業の概要を示す説明図であり、(a)は作業対象アンテナの移動経路の前半を示し、(b)は(a)に対して90度位相を変えた方向からの斜視図であり、作業対象アンテナの移動経路の後半部分を示している。
以下、本発明による鉄塔作業用保護具の実施形態について図面を参照して説明する。図6に示す従来のアンテナ撤去作業の概要を示す説明図における構成と同一のものに関しては、同一の符号を用い、構成に関する詳細な説明は省略する。尚、以下は、アンテナの撤去時を例に説明するが、本発明は、新規アンテナや、交換後のアンテナを鉄塔に設置する場合にも同様に適用可能である。
また、本発明の鉄塔作業用保護具は、互いに取り付け取り外しが自在であり、かつ、互いの位置調整も自在な山形ベースと保護バーとから構成されるため、アンテナと鉄塔との接触を防止し、作業者のさらなる安全をも確保することが可能であり、高所での作業性を考慮して、塔脚の任意の位置に取り付け及び取り外しが容易に行え、且つ簡便な操作で保護範囲の調整を可能とするものである。
[本発明による鉄塔作業用保護具の概要]
図1及び図2を使用して本発明による鉄塔作業用保護具の概要を説明する。図1は、本発明の鉄塔作業用保護具が塔脚に固定され、アンテナがその塔脚近傍を水平移動で通過する状況を表した説明図である。図2は、図1の部分拡大斜視図であり、アンテナ移動のための作業者を図1に追加したものである。
図1及び図2に示すように、本発明による鉄塔作業用保護具1は、鉄塔10の塔脚に固定(仮止め)されて使用されるものであり、図1においては、図6に示す第2塔脚11bに固定されて、作業対象アンテナ30が前述の移動経路Cを水平移動する場合に、第2塔脚11bの近傍の通過時に作業対象アンテナ30と第2塔脚11bとの接触を防止するものである。
即ち、鉄塔作業用保護具1は、第4リング12dの直下であって、第1塔脚11aと第2塔脚11bとの間に吊り下げられた作業対象アンテナ30を、移動経路Cに示すように、第4リング12dの直下であって、第2塔脚11bと第3塔脚11cとの間に水平移動する場合に、作業対象アンテナ30と第2塔脚11bとの接触を防止するものである。これにより、作業対象アンテナ30と塔脚11との接触により、アンテナ及び/又は塔脚の損傷が起きてしまうことが防止され、また作業者35(図2に示す)の安全がより確保される。
ここで、鉄塔10の構造上、塔脚11の各々の間隔が下方に向かうにつれて拡がっており、吊下げられた作業対象アンテナ30と第2塔脚11bとの水平方向の距離が短くなっている。そのため、作業対象アンテナ30は、第4リング12dの直下において第2塔脚11bに比較的に接近しており、作業対象アンテナ30と第2塔脚11bとの間に介されるように、第4リングの直下において鉄塔作業用保護具1が配されて、作業対象アンテナ30と第2塔脚11bとの接触を防止している。
図2に示すように、鉄塔作業用保護具1は、各々が略T字状に形成された2つの保護バー3と、断面が略L字状に構成され、第2塔脚11bの外表面の形状に沿うように取り付けられる山形ベース2とから構成されており、保護バー3が山形ベース2に取り付けられて第2塔脚11bに固定される。
[本発明による鉄塔作業用保護具の構成]
図3及び図4を使用して本発明による鉄塔作業用保護具の構成を説明する。図3は、本発明の鉄塔作業用保護具を構成する保護バーを示す分解斜視図である。図4は、本発明の鉄塔作業用保護具を構成する山形ベースを示す図であり、(a)は外側、(b)は内側を示す。
前述の如く、鉄塔作業用保護具1は、2つの保護バー3と、山形ベース2とから構成されており、まず保護バー3の構成について説明する。
図3に示すように、保護バー3は全体形状が略T字状に形成され、作業対象アンテナ30から鉄塔及び作業者をガード(保護)するガードバー3bと、ガードバー3bの中腹に直交するように取り付けられて、略T字状の全体形状を構成するガイドバー3aとから構成されている。
ガードバー3bは、長尺の棒状に形成され、全体形状がガイドバー3aとは反対方向に円弧状に膨らんだ少々湾曲した形態となっている。仮に、アンテナが接触した場合に、アンテナから加わる力を円弧形状により逃がすものである。
また、ガードバー3bは、その両端部には、ガイドバー3a側に略90度湾曲したエルボ部3cが各々溶接されている。これにより、ガードバー3bの端面部分にアンテナが接触した場合にもアンテナの破損を防ぐことが出来る。
ガイドバー3aはストレートのポール状に構成されるものであって、ガードバー3bとは反対側となる一端側に距離dの間隔で複数の貫通孔3a2が設けられている。後述するように、貫通孔3a2が山形ベース2との連結を担うものである。
また、ガイドバー3aは、ガードバー3b側となる他端側に、貫通孔3a1が2つ形成されており、ガードバー3bの中央部分には、ガードバー3bを挟み込むように固定プレート3eが溶接されて固定されている。固定プレート3eは、ガードバー3bからガイドバー3a側に伸び出した上下2枚のプレート部分に貫通穴3e1を各々2つ備えている。この上下で各々2つの貫通穴3e1は、上段及び下段共に、その間隔が、ガイドバー3aにおける2つの貫通孔3a1の間隔と等しく形成されている。
ガードバー3bの固定プレート3eの上下のプレート部分に挟み込まれるように、ガイドバー3aの他端側を嵌入し、ガイドバー3aの貫通孔3a1とガードバー3bの貫通穴3e1との位置を合わせ、ボルト8とナット9との締結により、ガードバー3bとガイドバー3aとを連結固定するものである。この連結固定を現場で行うことにより、現場までの保護バー3の運搬が容易となるものである。
次に、山形ベース2の構成について説明する。図4に示すように、山形ベース2は、前述の如く、塔脚11の直交する2つの外表面の形状に沿うように断面が略L字状に構成されている。
山形ベース2は、L型鋼又は鋼板の折り曲げ構造によって形成され、外表面の直交する2つの平面上において、L字の折り曲げ方向にその軸方向が沿うように溶接固定された2つの円筒状のガイド部2a(第1ガイド部2a1,第2ガイド部2a2)を備えている。
第1ガイド部2a1と第2ガイド部2a2とは、互いに位相を変えた位置に溶接固定されており、平面視においては、直交する関係で配されている。第1ガイド部2a1と第2ガイド部2a2とは、位相を変えて配されることにより、互いの間に、何らの構成要素も配されない間隙(中間面2b)ができるものであって、後述するように中間面2bにレバーブロック(登録商標)の固定用チェーン5aが巻き回されて固定されるものである(図2参照)。
また、ガイド部2aは、その円筒部を横断して貫通する貫通穴2dが距離dの間隔で各々2つ設けられている。この貫通穴2dは、後述するように、ボルト6が挿通され、ナット7との締結固定により、保護バー3のガイドバー3aを固定するのに用いられる。そのため、ガイド部2aは、ガイドバー3aの外径よりやや大きい内径を持つ円筒状の鋼管となっている。
図4(b)に示すように、山形ベース2は、前述の如く、L型鋼又は鋼板の折り曲げ構造によって形成されるため、2つの主面の直交部分の内側が円弧状に膨らんで形成されてしまい、円弧部2eが形成されてしまう。そのため、前述の如く、塔脚11は、断面がL字形状の山形綱によって構成されるのが通常であることから、山形ベース2を塔脚11のL字のコーナー部分に干渉を起こさずに確実に塔脚11の外表面に接触させて固定(仮止め)するべく、山形ベース2の内側には直交する2つの主面の各々に2つの板状体が間隔を空けて配されており、面状スペーサ2cを構成している。
[本発明による鉄塔作業用保護具の組立て及び固定方法]
図2乃至図5を使用して本発明による鉄塔作業用保護具の組立て及び固定方法を説明する。図5は、鉄塔作業用保護具をレバーブロック(登録商標)のチェーンで塔脚に固定した状態を示す断面図である。尚、図5については、図2に示すX点における水平面の断面を上方から視た断面図であり、第1ガイド部2a1は省略している。
前述の如く、鉄塔作業用保護具1は、作業現場となる鉄塔設置場所までの搬送時の容積を最小とする為に、山形ベース2、保護バー3のガイドバー3a、ガードバー3bの
3つの部材に分解した状態で搬送可能である(図3及び図4)。
図4に示すように、鉄塔10上の作業現場に持上げる前に、保護バー3のガイドバー3aとガードバー3bとを組合せる。即ち、ガードバー3bの固定プレート3eの貫通穴3e1にガイドバー3aを挟み込むようにして、ガイドバー3aの貫通孔3a1の位置と固定プレートの貫通穴3e1の位置とを一致させて、そこにボルト8を挿通させ、ナット9により締結固定して保護バー3を2組完成させる。
その後、山形ベース2と2組の保護バー3とを別々に、鉄塔上の作業現場となる位置まで持ち上げ、作業対象アンテナ30の水平方向移動時(図1の移動経路C)に、作業対象アンテナ30が通過する塔脚11における鉄塔作業用保護具1が必要とされる位置を選定する。
図1においては、第2塔脚11bが作業対象アンテナ30の通過する塔脚11となり、第2塔脚11bにおける作業対象アンテナ30が通過する位置に対応した位置に鉄塔作業用保護具1が取り付けられる。図2に示すように、作業対象アンテナ30の水平移動を介助する作業者35が塔脚11間に配された水平材17に載って介助作業を行うため、作業者35の安全を確実に図れる位置をも考慮して鉄塔作業用保護具1が取り付けられる。
図2及び図5に示すように、山形ベース2単体が固定具5としてのレバーブロック(登録商標)のチェーン5aの巻き回し及びその締め付けによって第2塔脚11bの外表面に沿うように固定される。これにより、鉄塔作業用保護具1を塔脚11の任意の位置に固定可能である。
固定具5は、図5に示すように、本体部5b内を通過可能にチェーン5aが配されており、チェーン5a先端部には下フック5dが配され、本体部5bの先端部には上フック5cが配されている。
チェーン5aを第2塔脚11bと山形ベース2とに巻き回し、上フック5cと下フック5dとを連結して、本体部5bの操作によりチェーン5aを巻き上げて(図5中の矢印M)、チェーン5aによる締め付けにより、第2塔脚11bと山形ベース2との固定を行うものである。この固定は、作業対象アンテナ30が移動経路Cを通過した後は、鉄塔作業用保護具1が取り外されることから、仮止めでよい。
第2塔脚11bから作業対象アンテナ30の移動経路Cにおける通過位置までの距離に応じて、2組の保護バー3を山形ベース2のガイド部2a、2bに挿入後、出入りを各々調整する。
即ち、ガードバー3bには、貫通孔3a2が多数設けられており、作業対象アンテナ30の通過位置までの距離に見合った貫通孔3a2に応じた位置に出入りを調整して、ガイドバー3aの貫通孔3a2と、ガイド部2a、2bの貫通穴2dの各2箇所の穴位相を合わせる。そして、その穴位相の合致位置にボルト6を挿通し、ナット7で締結固定し、鉄塔作業用保護具1の取り付けが完了する。
ガイドバー3aに配された多数の貫通孔3a2の存在により、山形ベース2に対するガードバー3bの位置調整が可能であり、ガードバー3bと作業対象アンテナ30との距離を調整可能である。さらには、2つの保護バー3の存在により、保護バー3の一方又両方を塔脚11から離れた位置に設置すれば設置するほどに、2つの保護バー3が離れて配されることから、2つのガードバー3bが保護する範囲も拡がり、その保護範囲の調整も可能である。
これによって、鉄塔10の塔脚11を跨ぐように作業対象アンテナ30を水平移動する場合であっても、塔脚11の近傍の通過時に作業対象アンテナ30と塔脚11との接触により、作業対象アンテナ30及び/又は塔脚11の損傷が起きてしまうことが防止され、また、アンテナの水平移動を介助する作業者35の安全がより図られる。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 鉄塔作業用保護具
2 山形ベース
2a ガイド部
2a1 第1ガイド部
2a2 第2ガイド部
2b 中間面
2c 面状スペーサ
2d 貫通穴
2e 円弧部
3 保護バー
3a ガイドバー
3a1 貫通孔
3a2 貫通孔
3b ガードバー
3c エルボ部
3e 固定プレート
3e1 貫通穴
5 固定具
5a チェーン
5b 本体部
5c 上フック
5d 下フック
6 ボルト
7 ナット
8 ボルト
9 ナット
10 鉄塔
11 塔脚
11a 第1塔脚
11b 第2塔脚
11c 第3塔脚
11d 第4塔脚
12 リング
12a 第1リング
12b 第2リング
12c 第3リング
12d 第4リング
17 水平材
21 台棒装置
22 台棒装置
23 金車(滑車)
24 金車(滑車)
28 地上障害物
30 作業対象アンテナ
31 既設アンテナ
32 既設アンテナ
35 作業者
T1 地上空間
T2 地上空間

Claims (7)

  1. 直交する2つの面を外表面に有する塔脚が主柱として用いられ、少なくとも3本以上の当該塔脚によって構成される自立式鉄塔に備えられたアンテナを水平方向に移動する場合に用いられる鉄塔作業用保護具であって、
    当該鉄塔作業用保護具は、略T字状の2つの保護バーと、
    前記塔脚の直交する2つの面の外表面に沿って断面が略L字状に構成され、塔脚に取り付けられる山形ベースとを備え、
    前記保護バーは、前記アンテナ、鉄塔及び/又は作業者を保護するガードバーと、当該ガードバーの中腹に直交するように取り付けられて、前記略T字状を構成するガイドバーとを有し、
    前記山形ベースは、前記保護バーのガイドバーを挿入して固定可能なガイド部を2つの外表面の各々に備え、
    当該ガイド部の各々に前記ガイドバーを各々挿入して前記保護バーを固定することにより、前記塔脚の外側に、2つの前記保護バーが直交する関係で固定されることを特徴とする鉄塔作業用保護具。
  2. 各々の前記ガイド部は、互いに平面視、直交する関係で前記山形ベースの外表面に配されることを特徴とする請求項1に記載の鉄塔作業用保護具。
  3. 各々の前記ガイド部は、側面視、互いの間に間隙を備えて配されていることを特徴とする請求項2に記載の鉄塔作業用保護具。
  4. 前記山形ベースは、前記間隙部にチェーンが巻き回されて前記塔脚に対して固定されることを特徴とする請求項1に記載の鉄塔作業用保護具。
  5. 前記山形ベースは、塔脚との間にスペーサを介して固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の鉄塔作業用保護具。
  6. 前記ガードバーは、前記ガイドバーと反対側に膨らむ円弧状に湾曲したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1に記載の鉄塔作業用保護具。
  7. 前記ガードバーの両端部は、前記ガイドバー側に円弧状に湾曲したエルボ部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の鉄塔作業用保護具。
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