JP2013202879A - 成形装置 - Google Patents

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Eisaku Harada
栄作 原田
Shinichi Yamamoto
新一 山本
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SEKISUI KASEIHIN YAMAGUCHI KK
Sekisui Kasei Co Ltd
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SEKISUI KASEIHIN YAMAGUCHI KK
Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

【課題】コスト高になることを抑制しながら、使用する蒸気量の節減を図ることができる成形装置を提供する。
【解決手段】第1成形部と第2成形部のそれぞれには、蒸気弁を開いて蒸気を供給するための蒸気供給管及びドレン弁を開いて供給された蒸気を成形部外へ排出するドレン管が接続され、発泡性合成樹脂粒子が充填された後に前記第1成形部の蒸気弁と前記第2成形部のドレン弁を開くとともに、第2成形部の蒸気弁と第1成形部のドレン弁を閉じることによって、第1成形部に供給した蒸気を第2成形部のドレン管13を通して排出する加熱手段を備え、第2成形部のドレン管13に、排出される蒸気の単位時間当たりの排出量を所定量だけ減少させるためのオリフィスプレート25を設けている。
【選択図】図2

Description

本発明は、第1成形部と第2成形部とを備えた成形装置に関する。
かかる成形装置においては、蒸気が通過可能でかつ発泡性合成樹脂粒子を充填するための成形空間を形成するための第1成形部と第2成形部とを備え、該第1成形部及び第2成形部のそれぞれには、蒸気弁を開いて蒸気を各成形部に供給するための蒸気供給管及びドレン弁を開いて該供給された蒸気を成形部外へ排出するためのドレン管が接続され、前記発泡性合成樹脂粒子が成形空間内に充填された後に前記第1成形部の蒸気弁と前記第2成形部のドレン弁を開くとともに、前記第2成形部の蒸気弁と前記第1成形部のドレン弁を閉じることによって、該第1成形部に供給した蒸気を第2成形部のドレン管を通して排出する加熱手段(一方加熱手段という)を備えている。
そして、前記成形装置では、一方加熱手段による加熱時において、蒸気加熱圧力が0.3〜0.8kg/cm2Gの範囲内で第1成形部のドレン弁の開度を絞り、到達圧力が0.8〜1.8kg/cm2Gの範囲内で一方加熱を終了することによって、加熱に使用する蒸気量の節減を図ることができるようにしている(例えば特許文献1参照)。
特公平7−45137号公報
上記特許文献1では、一方加熱手段による加熱時において、蒸気加熱圧力を0.3〜0.8kg/cm2Gの範囲内にコントロールし、かつ、到達圧力0.8〜1.8kg/cm2Gの範囲に達した時点で一方加熱を終了することができるように、蒸気加熱圧力を検出するセンサからの検出圧力に基づいてドレン弁の開度を自動的に調整するための制御装置を設けなければならず、コスト高になるという不都合があった。
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、コスト高になることを抑制しながら、使用する蒸気量の節減を図ることができる成形装置を提供することを課題とする。
本発明の成形装置は、前述の課題解決のために、蒸気が通過可能でかつ発泡性合成樹脂粒子を充填するための成形空間を形成するための第1成形部と第2成形部とを備え、該第1成形部及び第2成形部のそれぞれには、蒸気弁を開いて蒸気を各成形部に供給するための蒸気供給管及びドレン弁を開いて該供給された蒸気を成形部外へ排出するためのドレン管が接続され、前記発泡性合成樹脂粒子が充填された後に前記第1成形部の蒸気弁と前記第2成形部のドレン弁を開くとともに、前記第2成形部の蒸気弁と前記第1成形部のドレン弁を閉じることによって、該第1成形部の蒸気供給管から第1成形部に供給した蒸気を第2成形部のドレン管を通して排出する加熱手段を備えている成形装置であって、前記第2成形部のドレン管に、排出される蒸気の単位時間当たりの排出量を所定量だけ減少させるためのオリフィスプレートを設け、前記オリフィスプレートの口径が、前記ドレン管の口径の52.8%〜66.7%の範囲になるように設定されていることを特徴としている。
かかる構成によれば、第2成形部のドレン管にオリフィスプレートを設けることによって、第2成形部のドレン管から排出される蒸気の単位時間当たりの排出量が一定量減少する。つまり、ドレン管から蒸気が排出され難くなるようにオリフィスプレートで蒸気に排出抵抗を与えることにより、2つの成形部で形成される成形空間の内部圧力が早期に高まり、成形空間内の温度が早期に高くなる。その結果、成形時間を短縮することができるだけでなく、蒸気の排出量も少なくなる。そして、オリフィスプレートの口径を、前記ドレン管の口径の52.8%〜66.7%の範囲になるように設定することによって、成形時間の短縮化と蒸気の排出量の減少化を図る上において効果的である。つまり、オリフィスプレートの口径を、ドレン管の口径の52.8%よりも小さな口径にすれば、品質評価において好ましくない評価になるため、52.8%以上に設定している。また、オリフィスプレートの口径を、ドレン管の口径の66.7%よりも大きな口径にすれば、蒸気の排出量が多くなり、蒸気排出量の減少化の効果を期待できなくなることから、66.7%以下に設定している。
また、本発明の成形装置は、前記オリフィスプレートが、前記第2成形部のドレン管の途中に設けられたカムロック継手内に設けられ、前記カムロック継手は、一対の口金を備え、該一方の口金は他方の口金に内挿可能に構成され、該内挿される他方の口金の挿入側端部と該挿入端部が前記一方の口金に当接する部分との間に前記オリフィスプレートが設けられ、該オリフィスプレートが合成樹脂から構成されていてもよい。
上記構成によれば、オリフィスプレートが合成樹脂から構成されていれば、第2成形部のドレン管の途中に設けられたカムロック継手内に合成樹脂からなるオリフィスプレートを設けた場合に、オリフィスプレートで口金間を止水する(閉じる)ことができるから、パッキンを不要にすることができる。
本発明によれば、第2成形部のドレン管にオリフィスプレートを設けることによって、成形時間を短縮することができるだけでなく、蒸気の排出量も少なくなる。よって、制御装置が不要になり、その分コスト高になることを抑制しながら、使用する蒸気量の節減を図ることができる成形装置を提供することができる。
本発明に係る成形装置の縦断面図である。 カムロック継手の縦断面図である。 オリフィスプレートの口径に対する重油使用量を示すグラフである。 口径が16φのオリフィスプレートを装着した場合の加熱工程における成形装置内の圧力変化を示すグラフである。 口径が19φのオリフィスプレートを装着した場合の加熱工程における成形装置内の圧力変化を示すグラフである。 口径が24φのオリフィスプレートを装着した場合の加熱工程における成形装置内の圧力変化を示すグラフである。 オリフィスプレートを装着していない場合の加熱工程における成形装置内の圧力変化を示すグラフである。
以下、本発明に係る容器の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、発泡成形体を成形するための成形装置1を示している。この成形装置1は、一対(1組)の第1成形部1Aと第2成形部1Bとからなり、図1の左側に位置する第1成形部1Aと、図1の右側に位置する第2成形部1Bとを前面側で合わせて発泡成形体を成形するように構成されている。図1に示す成形装置1は、一対の成形部1A,1Bを左右方向(水平方向)に開閉させる横型の成形装置である。ここでは、横型の成形装置を示しているが、上下方向に開閉させる縦型の成形装置であってもよい。
第1成形部1Aは、雌型の金型2と、金型2を保持する成形保持手段H1とを備える。成形保持手段H1は、雌型の金型2が取り付けられる第1フレーム4と、第1フレーム4の後面側の開口部4Kを閉じる第1バックプレート5とを備えている。
また、第2成形部1Bは、雄型の金型3と、金型3を保持する成形保持手段H2とを備える。成形保持手段H2は、雄型の金型3が取り付けられる第2フレーム7と、第2フレーム7の後面側の開口部7Kを閉じる第2バックプレート8とを備えている。
また、第1成形部1Aは、固定部(図示せず)に固定された固定型に構成され、第2成形部1Bは、水平方向に移動できる可動型に構成され、第1成形部1Aに対して第2成形部1Bを接近させた成形位置と、成形後に第1成形部1Aに対して第2成形部1Bを離間させて成形された成形品を取り出す取出位置とに位置変更可能になっている。
雌型の金型2は、前面側端(図1では右側端)が開口された凹部を備えた本体部2Aと、この本体部2Aの開口端から外周方向に突出形成された環状の鍔部2Bとを備えている。また、雄型の金型3は、雌型の金型2の凹部内に入り込んで発泡性合成樹脂粒子を充填するための成形空間Sを形成するための前面側に突出する凸部を備えた本体部3Aと、この本体部3Aの突出側とは反対側(後面側)端から外周方向に突出する環状の鍔部3Bとを備えている。
各本体部2A又は3Aには、後述する蒸気室6,10に供給される蒸気を通過可能な貫通孔2a又は3aが多数形成されている。尚、これら貫通孔2a又は3aには、コアベントが嵌め込まれている場合が多い。これらのコアベントは、図示していないが、一端が円板部により閉じられた円筒状体からなり、その円板部に多数のキリ孔が形成されたキリ孔タイプのものや、円板部に多数のスリット孔(長孔)が平行に形成されたスリット孔タイプのものがある。これらコアベントのキリ孔やスリット孔を蒸気孔とし、該蒸気孔を通して加熱工程で供給される蒸気を成形空間S内に取り入れて発泡性合成樹脂粒子を加熱膨張させて互いに熱融着させる。
第1フレーム4は、正面視が矩形状の環状枠体に形成されるとともに、金型2の後面側に配置され、金型2の鍔部2Bの外周縁を支持している。第1バックプレート5は、矩形状の板状材からなり、第1フレーム4の後面側の開口部4Kを閉じるように第1フレーム4の後面に取り付けられている。このように第1フレーム4と第1バックプレート5により金型2の後面を囲うことにより一方の金型2の蒸気室6が形成されている。
また、第1フレーム4は、上下に配置された上側の壁部4A及び下側の壁部4Bと、これら上側の壁部4A及び下側の壁部4Bの同一端同士を連結するべく、横側に平行に配置された縦向きの一対の横壁部4C,4C(図1では一方の壁部のみ図示している)とを備えている。そして、上側の壁部4Aには、貫通孔(図示せず)が形成され、その貫通孔から蒸気室6へ蒸気を供給するための蒸気供給管9が接続されている。尚、蒸気供給管9には、図示していない蒸気発生装置からの蒸気を蒸気室6へ供給する状態と供給しない状態とに切り替えるための蒸気弁9Vが接続されている。
第2フレーム7は、第1フレーム4と同様に、正面視が矩形状の環状枠体に形成されるとともに、金型3の後面側に配置され、金型3の鍔部3Bの外周縁を支持している。また、第2バックプレート8は、第2フレーム7の後面側の開口部7Kを閉じるように第2フレーム7の後面に取り付けられている。このように第2フレーム7と第2バックプレート8とで金型3の後面を囲うことにより他方の金型3の蒸気室10が形成されている。
また、第2フレーム7は、第1フレーム4と同様に、上下に配置された上側の壁部7A及び下側の壁部7Bと、これら上側の壁部7A及び下側の壁部7Bの同一端同士を連結するべく、横側に平行に配置された縦向きの一対の横壁部7C,7C(図1では一方の壁部のみ図示している)とを備えている。そして、上側の壁部7Aには、貫通孔(図示せず)が形成され、その貫通孔から蒸気室10へ蒸気を供給するための蒸気供給管11が接続されている。尚、蒸気供給管11には、図示していない蒸気発生装置からの蒸気を蒸気室10へ供給する状態と供給しない状態とに切り替えるための蒸気弁11Vが接続されている。
また、第1フレーム4の上側の壁部4A及び第2フレーム7の上側の壁部7Aには、蒸気室6,10に冷却水を供給することにより金型2,3を冷却するための冷却水供給用の複数の貫通孔(図示していない)が形成され、それらの貫通孔に冷却水を供給するための冷却水供給管(図示していない)が接続されている。
さらに、第1フレーム4の下側の壁部4B及び第2フレーム7の下側の壁部7Bのそれぞれには、排水口(図示せず)を備え、これら排水口に、ドレン管12,13が接続されている。これらドレン管12,13により、成形部1A,1B内に供給された蒸気や冷却水を成形部1A,1B外へ排出することができる。
ドレン管12,13は、第1フレーム4の下側の壁部4B及び第2フレーム7の下側の壁部7Bの排出口に接続された略L字状の第1ドレン管12A,13Aと、この第1ドレン管12A,13Aの排出方向下流端にカムロック継手14,15を介して接続された直線状の第2ドレン管12B,13Bと、この第2配管12B,13Bの排出方向下流端に圧力センサ16,17を介して接続された直線状の第3ドレン管12C,13Cと、この第3ドレン管12C,13Cの排出方向下流端にドレン弁18,19を介して接続された直線状の第4ドレン管12D,13Dとから構成されている。
カムロック継手14,15は、同一構成であるため、図1の右側のカムロック継手15について説明する。図2に示すように、カムロック継手15は、一対の金属製円筒状の口金20,21と、両口金20,21を固定するための一対のロックレバー22,22とを備えている。
一方の口金20は、第1ドレン管13Aに外嵌固定される基端部20Aと、この基端部20Aから第2ドレン管13B側に突出するとともに他方の口金21を内挿可能となるように基端部20Aよりも大きな内径を有する先端部20Bとからなっている。尚、前記先端部20Bの内面には、第1ドレン管13Aの端面13Tに当接して第1ドレン管13Aへの口金20の外嵌位置を規制するための円環状の鍔部20aが内側に突出するように形成されている。そして、前記先端部20Bに前記一対のロックレバー22,22のそれぞれがピン24を介して揺動自在に取付けられている。
他方の口金21は、第2ドレン管13Bの第1ドレン管13A側端部に形成の螺合部13Nに外嵌螺合する螺合部21Nが形成された基端部21Aと、この基端部21Aから第1配管13A側に突出するとともに前記一対のロックレバー22,22のカム22K,22Kが係合する係合凹部21C,21Cが形成された先端部21Bとからなっている。従って、図2の二点鎖線で示す一対のロックレバー22,22の位置では、ロックレバー22,22のカム22K,22Kが係合凹部21C,21Cから離間した係合しない状態となり、両口金20,21の固定が解除された状態になる。この解除状態から一対のロックレバー22,22のうちの上側のロックレバー22を下方へ、かつ、下側のロックレバー22を上方へ、それぞれ90度揺動操作する(図2の実線で示す位置まで揺動操作する)ことによって、ロックレバー22,22のカム22K,22Kが係合凹部21C,21Cに係合した状態になり、両口金20,21が固定された状態になる。
口金21の先端部21Bの先端面21bと鍔部20aの口金21側の端面20tとの間に、第1配管13Aから排出される蒸気の単位時間当たりの排出量を所定量だけ減少させるためのオリフィスプレート25を設けている。尚、他方のカムロック継手14に、オリフィスプレート25は設けていない。
オリフィスプレート25は、テフロン(登録商標)樹脂(他の各種の合成樹脂でもよい)からなり、厚みが2mm以下のリング状に構成されている。そして、オリフィスプレート25のオリフィス(孔)25Aの口径(直径)D1を、第1ドレン管13Aの口径(直径)D2の52.8%〜66.7%の範囲に設定している。つまり、第1ドレン管13Aの口径(内径)が36mmであるのに対して、オリフィスプレート25のオリフィス(孔)25Aの口径(直径)が19mmである場合には、19mm÷36mm×100%=52.8%(小数点二桁を四捨五入)となる。また、第1ドレン管13Aの口径(直径)が36mmに対して、オリフィスプレート25のオリフィス(孔)25Aの口径(直径)が24mmである場合には、24mm÷36mm×100%=66.7%(小数点二桁を四捨五入)となる。
前記構成の成形装置は、発泡成形体を成形するための制御部(図示せず)を備えている。この制御部は、予備加熱手段、一方加熱手段、逆一方加熱手段、両面加熱手段、保熱手段とを備えており、次に、それら手段を成形品の成形過程において説明する。
まず、成形部1A,1Bの金型2,3の前面側の合わせ面同士を合わせるために両成形部1A,1Bを閉じる。ここでは、一方の可動型の第2成形部3のみを移動させて閉じているが、両方の成形部1A,1Bを移動させる構成であってもよい。成形部1A,1Bを閉じることにより形成された成形空間Sに発泡性合成樹脂粒子を図示しない充填装置により充填する。次に、予備加熱手段は、2つの蒸気弁9V,11Vを開放状態にするとともに2つのドレン弁18,19を開放状態にする。これにより、2つの蒸気室6,10に蒸気が供給され、供給された蒸気はドレン管12,13を介して成形部(金型)外へ排出される(予備加熱時間は約1秒、0.5〜1.0秒の間の任意の値でもよい)。この予備加熱手段により予備加熱を行うことによって、成形部(金型)内に溜まっている空気を成形部(金型)外に押し出すことができる。続いて、一方加熱手段は、第1成形部1Aの蒸気弁9V及び第2成形部1Bのドレン弁19を開放状態にしたまま、第2成形部1Bの蒸気弁11V及び第1成形部1Aのドレン弁18を閉じる。これによって、蒸気弁9Vから供給される蒸気は両成形部1A,1B内に入った後、ドレン管13を通って外部に排出される(一方加熱時間は約6.7秒、5〜12秒の間の任意の値でもよい)。この一方加熱手段による一方加熱時は、ドレン管13内に設けたオリフィスプレート25によってドレン管13からの蒸気の排出に抵抗が加わって蒸気排出量が減るため、第2成形部1B側の蒸気室10内の圧力が第2成形部1A側の蒸気室6の圧力よりも短時間で高くなる。これは、圧力センサ17により検出される圧力を見ることによって把握できる。その結果、両成形部1A,1Bの内部圧力が早期に高まり、成形空間S内の温度が早期に高くなる。従って、成形時間を短縮することができるだけでなく、蒸気の排出量を少なくすることができる。尚、前記一方加熱時には、前記設定されている加熱時間(5〜12秒の間の設定された値)に達していても、圧力が設定圧(例えば0.05MPa)に達していないと、次の工程に移行しないようになっているため、設定圧になるまで加熱することになる。従って、一方加熱時間が設定時間よりも長くなることがある。
次に、前記一方加熱手段によって成形された成形品の表面の伸びのバランスを取ることができるようにするために、逆一方加熱手段による逆一方加熱に移行する。この逆一方加熱手段は、閉じていた第2成形部1Bの蒸気弁11V及び第1成形部1Aのドレン弁18を開放するとともに、開放していた第1成形部1Aの蒸気弁9V及び第2成形部1Bのドレン弁19を閉じる。これによって、蒸気弁11Vから供給される蒸気が成形1A,1B内に入った後、ドレン管12を通って外部に排出される(逆一方加熱時間は約2.4秒、2〜5秒の間の任意の値でもよい)。引き続いて、発泡圧を上げることで、成形品の表面を伸ばすとともに成形品の内部の融着を促進するための両面過熱手段に移行する。両面過熱手段は、逆一方加熱の状態から、閉じられていた蒸気弁9Vを開放して両蒸気弁9V,11Vを開放状態にするとともに、開放されていたドレン弁18を閉じて両ドレン弁18,19を閉じ状態にする。これによって、2つの蒸気弁9V,11Vから供給される蒸気が両成形部1A,1B内に入り、両成形部1A,1Bを加熱する(両面加熱時間は約2秒、2〜5秒の間の任意の値でもよい)。この後、2つの蒸気弁9V,11Vを閉じることによって、蒸気の出入りを遮断した保熱手段に移行し(保熱時間は約5秒、3〜8秒の間の任意の値でもよい)、全加熱手段による加熱作業が終了する。加熱作業が終了すると、図示していない冷却水供給バルブを開放状態にするとともに両ドレン弁18,19を開放状態にすることによって、蒸気室6,10に冷却水を供給しつつ、ドレン弁18,19を介して両成形部1A,1Bを冷却した後の水を外部へ排出する。続いて、減圧冷却に移り、蒸気室6,10内を減圧することにより蒸気室内の残存水分や成形された発泡成形体に付着もしくは成形内部に溜まっている水分を蒸発させるとともに蒸発潜熱を利用して冷却を促進させて、減圧冷却を終了する。こののち、第2成形部1Bを離間移動させて両成形部1A,1Bを開いて成形された成形品を金型2,3から取り出して成形作業を完了する。尚、予備加熱時間、一方加熱時間、逆一方加熱時間、両面加熱時間、保熱時間は、前記示した時間に限定されるものではなく、成形品や使用条件等に応じて変更可能である。
図3に、オリフィス(孔)の口径(直径)が異なる多数のオリフィスプレート25を装着して成形品を成形したときに必要となる蒸気使用量を重油使用量(重油原単位L/kgで表される)に置き換えて表したグラフを示している。具体的には、重油使用量は、成形する成形品の単位重量(kg)を成形するのに必要となる蒸気使用量を重油の使用量(L)に換算したときの使用量を示しており、蒸気使用量が多くなれば、その分重油使用量も多くなる。尚、オリフィス(孔)の口径を16mm〜36mmの間に設定し、その口径が大きくなればなるほど、蒸気使用量(重油使用量)が増大していくことが図3のグラフから明らかである。つまり、グラフの左側に行くほど重油原単位の数値が次第に小さくなり、グラフの右側に行くほど重油原単位の数値が次第に大きくなっている。
また、前記多数(ここでは16mm〜36mmの11個)のオリフィスプレート25を順次装着して成形された成形品の融着評価及び品質評価並びに重油使用量を表1に示している。尚、表1は、一つの口径ごとに3個以上の成形品を成形し、それらについて評価した信頼性の高い結果になっている。また、図3において、25mmを越え、36mm未満の口径のオリフィスプレートを用いての成形品の成形は行っていない。
Figure 2013202879
融着評価は、成形品の融着率を測定し、その測定した融着率にて評価する。成形品の融着率の測定方法は次の通りである。成形品の側壁を手で二分割し、その破断面における発泡粒子について、一面積当たりの全粒(例えば、10粒×8粒=80粒)のうちで全く割れていない(融着していない)粒を数え(例えばその数をaと置く)、式100−(a÷80×100)にaの数を代入して得られた値を融着率(%)としている。
前記得られた融着率に応じて評価を行い、その評価基準は次の通りである。
融着率が40%以下である場合には、融着評価は×とする。
融着率が40〜60%の範囲にある場合には、融着評価は△とする。
融着率が60〜80%の範囲にある場合には、融着評価は○とする。
融着率が80%以上である場合には、融着評価は◎とする。
融着率が60%以上の場合(融着評価が○)であっても、成形された成形品が不良品であると判定されることがあるため、品質評価を目視にて行っている。この品質評価は、成形品の破断面を見て発泡粒子の融着状態から評価するものである。
表1についての解説をすれば、オリフィス(孔)の口径が16mmの場合には、成形品毎に融着評価が×、△、○とバラついた評価結果になっているが、品質評価においては融着状態が×という評価になっており、成形品としては不良品となる。また、オリフィス(孔)の口径が17mmの場合には、融着評価が○でありながら、品質評価においては融着状態が×という評価になっており、この場合も、成形品としては不良品となる。また、オリフィス(孔)の口径が18mmの場合には、融着評価が○、◎でありながら、品質評価においては融着状態が△という評価になっており、成形品としては不良品となる。つまり、オリフィス(孔)の口径が16mm〜18mmの場合は、成形品としては不良品となるため、口径が16mm〜18mmの場合のオリフィスプレートは採用することができない。
続いて、オリフィス(孔)の口径が19mm〜36mmの場合には、いずれも融着評価が◎で、品質評価においても融着状態が○という評価になっており、口径が19mm〜36mmの場合のオリフィスプレートは採用することができることになるが、口径が24mmを越えた口径になると、蒸気使用量(重油使用量)が多くなり、実用的ではない。このため、口径が24mm以下を採用することが妥当である。
以上により、オリフィスプレートを装着することによって、蒸気使用量(重油使用量)を減らすことができることがわかる。しかしながら、口径が16mm〜18mmのオリフィスプレートの場合には、品質評価において劣るため、口径が19mm以上のオリフィスプレートを用いることが好ましい。また、口径が25mm以上になると、蒸気使用量(重油使用量)が多くなってくるため、蒸気使用量(重油使用量)に対する効果があまり期待できない。このため、口径が24mm以下のオリフィスプレートを用いることが好ましい。要するに、口径が19mm〜24mmの範囲のオリフィスプレートを用いることが蒸気使用量(重油使用量)において好ましい結果となる。
次に、口径の異なるオリフィスプレートを使用して加熱工程のどの部分(領域)において蒸気使用量を効果的に減らすことができるかについての説明を行う。図4〜図6に、オリフィス(孔)の口径が16mm〜24mmまでのオリフィスプレートをそれぞれ装着した場合の成形部内の圧力変化をグラフにしたものが示され、図7に比較例として、オリフィスプレートを装着していない場合の成形部内の圧力変化をグラフにしたものが示されている。図において、破線が固定型の成形部1Aの内圧を圧力センサ16で測定した値を基に描いたものであり、実線が可動型の成形部1Bの内圧を圧力センサ17で測定した値を基に描いたものである。また、一点鎖線は、蒸気を供給する側からの蒸気圧10kPaの値の変化を描いたものであり、二点鎖線は、ドレン管12,13を流れて排出される単位時間当たりの蒸気流量(100g/hr)を基に描いたものである。図4〜図6では、オリフィスプレートを装着していることにより、一方加熱工程において、ドレン管13からの蒸気の排出が抑制されることから、蒸気の排出量を減少させることができる。しかも、実線で示す可動型の成形部1Bの圧力が短い時間で急激に高くなっていることから、成形部1B内の温度が急激に上がり、加熱時間の短縮にも繋がるという利点がある。
更に考察すれば、図4〜図6のうちの図4に示すオリフィス(孔)の口径が16mmのオリフィスプレートを装着した場合に、一方加熱工程における実線で示す可動型の成形部1Bの内圧の立ち上がり時の部分X1の勾配が最も大きく、しかもその圧力が0.04MPaに近い値まで達しており、蒸気量の節減化及び成形時間の短縮化の効果が最も大きいことがわかる。その次にオリフィス(孔)の口径が19mmのオリフィスプレートを装着した場合が、蒸気量の節減化及び成形時間の短縮化の効果が大きいものになっている。つまり、一方加熱工程における実線で示す可動型の成形部1Bの内圧の立ち上がり時の部分X2の勾配が、図6及び図7に実線で示す可動型の成形部1Bの内圧の立ち上がり時の部分X3,X4の勾配に比べて大きな勾配になっている。そして、オリフィス(孔)の口径が24mmのオリフィスプレートを装着した場合でも、オリフィスプレートを装着していない図7に実線で示す可動型の成形部1Bの内圧の立ち上がり時の部分X4の勾配に比べて大きな勾配になっており、蒸気量の節減化及び成形時間の短縮化の効果が十分認められる。尚、図4〜図7では、予備加熱1秒、一方加熱6.7秒、逆一方加熱2.4秒、両面加熱2秒、保熱5秒として成形した場合である。このように、図4〜図6の一方加熱工程における実線で示す可動型の成形部1Bの内圧の立ち上がり時の部分X1,X2,X3の勾配及び到達している圧力の値が、図7のオリフィスプレートを装着していない可動型の成形部1Bの内圧の立ち上がり時の部分X4の勾配及び到達している圧力の値よりも大きくなっていることから、本発明では、一方加熱工程における蒸気排出量を大きく削減することができることがわかる。
また、カムロック継手15内に合成樹脂製のオリフィスプレート25を設けることによって、オリフィスプレートで止水する(閉じる)ことができるから、口金20,21間を止水するためのパッキンを不要にすることができる。しかも、パッキンを不要にできる分だけ、オリフィスプレート25を厚みのある耐久性に優れたオリフィスプレートに構成してカムロック継手15内に設けることができる。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、図1において、左側に雌型の金型2を設け、右側に雄型の金型3を設けた成形装置1を示したが、左側に雄型の金型3を設け、右側に雌型の金型2を設けた成形装置1であってもよい。
また、前記実施形態では、オリフィスプレートを合成樹脂で構成したが、金属などの硬質材料で構成して実施することもできる。
また、前記実施形態では、ドレン管を円形のパイプから構成したが、多角形状のパイプから構成してもよい。また、オリフィスプレートのオリフィス(孔)の形状も円形ではない楕円形や多角形状などであってもよい。
また、前記実施形態では、カムロック継手にオリフィスプレートを設けたが、各種の継手にオリフィスプレートを設けてもよいし、ドレン管に直接オリフィスプレートを設けてもよい。
1…成形装置、1A,1B…成形部、2,3…金型、2A,3A…本体部、2B,3B…鍔部、2a…貫通孔、4,7…フレーム、4A,4B,4C,7A,7B,7C…壁部、4K,7K…開口部、5,8…バックプレート、6,10…蒸気室、9,11…蒸気供給管、9V,11V…蒸気弁、12,13…ドレン管、12A,13A,12B,13B,12C,13C,12D,13D…ドレン管、13N…螺合部、13T…端面、14,15…カムロック継手、16,17…圧力センサ、18,19…ドレン弁、20,21…口金、20A,21A…基端部、20B,21B…先端部、20a…鍔部、21C…係合凹部、21N…螺合部、22…ロックレバー、22K…カム、24…ピン、25…オリフィスプレート、S…成形空間

Claims (2)

  1. 蒸気が通過可能でかつ発泡性合成樹脂粒子を充填するための成形空間を形成するための第1成形部と第2成形部とを備え、該第1成形部及び第2成形部のそれぞれには、蒸気弁を開いて蒸気を各成形部に供給するための蒸気供給管及びドレン弁を開いて該供給された蒸気を成形部外へ排出するためのドレン管が接続され、前記発泡性合成樹脂粒子が充填された後に前記第1成形部の蒸気弁と前記第2成形部のドレン弁を開くとともに、前記第2成形部の蒸気弁と前記第1成形部のドレン弁を閉じることによって、該第1成形部の蒸気供給管から第1成形部に供給した蒸気を第2成形部のドレン管を通して排出する加熱手段を備えている成形装置であって、
    前記第2成形部のドレン管に、排出される蒸気の単位時間当たりの排出量を所定量だけ減少させるためのオリフィスプレートを設け、前記オリフィスプレートの口径が、前記ドレン管の口径の52.8%〜66.7%の範囲になるように設定されていることを特徴とする成形装置。
  2. 前記オリフィスプレートが、前記第2成形部のドレン管の途中に設けられたカムロック継手内に設けられ、前記カムロック継手は、一対の口金を備え、該一方の口金は他方の口金に内挿可能に構成され、該内挿される他方の口金の挿入側端部と該挿入端部が前記一方の口金に当接する部分との間に前記オリフィスプレートが設けられ、該オリフィスプレートが合成樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
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