JP2013202260A - 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人体の深部体温を測定するために、より正確に鼓膜温度を測定可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】本技術の情報処理装置は、鼓膜の画像情報に基づいて鼓膜の位置を認識する鼓膜認識部と、鼓膜を含む外耳道内の温度を取得する温度測定部と、鼓膜認識部の認識結果および温度測定部の測定温度に基づいて、鼓膜の温度を決定する温度処理部と、を備える。
【選択図】図7

Description

本開示は、鼓膜温度を測定する情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
近年、鼓膜から放出される放射熱を測定して体温を測定する形式の体温計が提案されている。このような体温計では、外耳道より鼓膜の放射熱を測定するセンサを挿入し、非接触で鼓膜から放出される放射熱を測定している。例えば特許文献1には、鼓膜からの赤外線を検出し周囲温度と鼓膜温度との温度差に比例して出力電圧を発生する第1の温度センサと、第1の温度センサ近傍の温度を検出する第2の温度センサとからなるセンサ部を外耳道内に挿入する鼓膜温度測定装置が開示されている。センサ部が収納されたパッケージは、外耳道入口と外耳道の第1屈曲部との間に略充填される形状のシリコンゴムからなる支持体により保持され、支持体を外耳道に挿着することでパッケージを外耳道内に位置させることができる。
従来の鼓膜の放射熱を測定する温度計の挿入部分の形状は、外耳道内で安定的に固定するために、外耳道に沿った形状(例えば、特許文献1、2)やコーン型(例えば、特許文献3)に形成されるのが一般的である。また、鼓膜から温度センサまでの距離の測定は、レーザ照射による測距や音波の跳ね返りを利用した方法が一般的である。
特許第2671946号公報 特開2002−340681号公報 特開平11−28194号公報 特許第3896807号公報 特許第4517633号公報 特許第4333364号公報 特開2005−157679号公報
しかし、上記特許文献1〜3では、温度計による鼓膜の放射熱の計測は、短時間で1回のみの計測を前提としており、長時間計測し続けることについて考慮されていない。外耳道入口側において温度計の挿入部分を鼓膜側へしっかりと押し付けていなければ温度計が耳から脱落してしまうため、外耳道内に挿入されたセンサ部の向きを一定に保持することが難しく、また、ユーザによっての不快感も大きい。
また、特許文献4には、検出センサにより鼓膜から放射される赤外線を検出して、プローブの外耳道への挿入状態が適正か否かを判定する赤外線体温計が開示されている。特許文献4の赤外線体温計では、外耳道に正確にプローブが挿入されている場合にのみ体温測定が行われる。しかし、特許文献4の赤外線体温計は、温度が所定範囲内にある場合を測定可能範囲としており、正確に鼓膜の放射熱を測定しているとは言い難い。
そこで、人体の深部体温を測定するため、より正確に鼓膜温度を測定する手法の提案が求められている。
本開示によれば、鼓膜の画像情報に基づいて鼓膜の位置を認識する鼓膜認識部と、鼓膜を含む外耳道内の温度を取得する温度測定部と、鼓膜認識部の認識結果および温度測定部の測定温度に基づいて、鼓膜の温度を決定する温度処理部と、を備える、情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、鼓膜の画像情報に基づいて鼓膜の位置を認識するステップと、鼓膜を含む外耳道内の温度を取得するステップと、鼓膜の位置の認識結果および測定温度に基づいて、鼓膜の温度を決定するステップと、を含む、情報処理方法が提供される。
さらに、コンピュータを、鼓膜の画像情報に基づいて鼓膜の位置を認識する鼓膜認識部と、鼓膜を含む外耳道内の温度を取得する温度測定部と、鼓膜認識部の認識結果および温度測定部の測定温度に基づいて、鼓膜の温度を決定する温度処理部と、を備える、情報処理装置として機能させるコンピュータプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、鼓膜を画像認識して、温度測定をすることで、確実に鼓膜温度の測定をすることができる。
本開示の実施形態に係る耳介装着具の構成を示す外観図である。 図1に示す耳介装着具をユーザの耳に装着させた状態を示す説明図である。 耳介装着具を装着したときの、外耳道内部での状態を示す説明図である。 本体部の一構成例を示す部分拡大図である。 本体部の他の構成例を示す部分拡大図である。 同実施形態に係る情報処理部の構成を示すブロック図である。 撮像画像を用いて鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置の構成を示すブロック図である。 温度センサ部の一具体的構成例を示す説明図である。 温度センサ部の他の具体的構成例を示す説明図である。 温度センサ部の他の具体的構成例を示す説明図である。 同実施形態に係る鼓膜温度処理装置による温度測定処理を示すフローチャートである。 鼓膜の撮像画像の一例を示す説明図である。 鼓膜認識処理の一例を示すフローチャートである。 鼓膜と放射温度計による温度測定可能範囲との位置関係を示す説明図である。 放射温度計による温度測定可能範囲に鼓膜の一部が含まれている状態を示す説明図である。 放射温度計による温度測定可能範囲に鼓膜が含まれていない状態を示す説明図である。 鼓膜温度を補正する補正部を備える鼓膜温度処理装置の構成を示すブロック図である。 鼓膜占有率と鼓膜温度との相関関係の一例を示すグラフである。 熱画像を用いて鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置の構成を示すブロック図である。 熱画像を取得する温度センサ部の一具体的構成例を示す説明図である。 熱画像を用いる鼓膜温度処理装置による温度測定処理を示すフローチャートである。 熱画像と当該熱画像内における鼓膜領域との関係を示す説明図である。 同実施形態に係る鼓膜温度処理装置のハードウェア構成例を示すハードウェア構成図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.耳介装着具の構成
2.耳介装着具による体温測定
2−1.情報処理部の構成
2−2.鼓膜認識処理
(1)撮像画像を用いた鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置
(1−A)鼓膜温度処理装置の構成
(1−B)鼓膜温度処理装置による温度測定処理
(1−C)測定温度の補正
(2)熱画像を用いた鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置
(2−A)鼓膜温度処理装置の構成
(2−B)鼓膜温度処理装置による温度測定処理
3.ハードウェア構成例
<1.耳介装着具の構成>
まず、図1〜図5を参照して、本開示の実施形態に係る鼓膜温度を測定する情報処理装置を備えた耳介装着具100の構成について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る耳介装着具100の構成を示す外観図である。図2は、図1に示す耳介装着具100をユーザの耳に装着させた状態を示す説明図である。図3は、耳介装着具100を装着したときの、外耳道内部での状態を示す説明図である。図4は、本体部120の一構成例を示す部分拡大図である。図5は、本体部120の他の構成例を示す部分拡大図である。
本実施形態に係る耳介装着具100は、ユーザの鼓膜の鼓膜温度を検出することにより深部体温を計測するための非接触温度計である。耳介装着具100は、例えば図1に示すように、鼓膜温度を検出する温度センサ部110と、本体部120と、温度処理を行う情報処理部130とからなる。
温度センサ部110は、非接触で鼓膜温度を検出する検出部であり、例えは焦電型の赤外線センサを用いることができる。温度センサ部110は、図2に示すようにユーザの外耳道12内へ挿入され、鼓膜から放射される赤外線を検出する。そして、温度センサ部110は、検出結果を電気信号として本体部120内に配置された配線を介して情報処理部130へ出力する。温度センサ部110と本体部120との接続部分には、温度センサ部110を外耳道12内に保持するためのイヤーピース122が設けられている。イヤーピース122は、例えばシリコーン樹脂等の材料で形成されている。
本体部120は、温度センサ部110をユーザの外耳道12内に挿入した状態を保持するための装着部材である。本体部120は、図1に示すように、一端が温度センサ部110と接続され、他端が情報処理部130と接続されている。温度センサ部110と情報処理部130とを接続する間の部分には、ユーザの耳介E上部に装着される第1の湾曲部120aと、ユーザの耳介Eの下部にある耳垂E1に装着される第2の湾曲部120bとが、耳の形状に対応して形成されている。図2のように耳介装着具100を装着すると、図3に示すように、温度センサ部110が外耳道12内で鼓膜14と対向した状態となり、外耳道12開口付近でイヤーピース122によってその状態が保持される。
本体部120は、また、温度センサ部110による検出結果を情報処理部130へ伝達する配線をその内部に備えている。図4および図5に本体部120の内部構造を示す。本体部120は、塑性変形可能な形状保持材料によって形成されている。
例えば、図4に示すように、本体部120は、シリコーン樹脂等の伸縮性素材からなる筒状のカバー121と、カバー121内部に設けられた1本の針金124および配線126とから構成することができる。針金124は、本体部120の形状を保持するために設けられ、針金124の形状を変形させることで本体部120を耳の形状に合わせることができる。配線126は、温度センサ部110と情報処理部130とを接続して信号が流れるケーブルであり、図4に示すように、針金124とともにカバー121の長手方向に沿って設けられる。このように、本体部120の構成を簡素にすることにより耳介装着具100を軽量にすることができる。
あるいは、図5に示すように、配線126を針金124の周囲に巻回してもよい。これにより、本体部120の形状を変化させた際に配線126が断線することを防ぐことができる。このとき配線126は、温度センサ部110から情報処理部130にわたって配線126全体を巻回させてもよく、一部のみを巻回させてもよい。
情報処理部130は、温度センサ部110の検出結果に基づいて、鼓膜温度を算出する機能部であって、図2に示すように、本体部120の他端に接続されて、耳垂E1の下部に配置されている。情報処理部130は、電子回路基板等で構成されており、温度センサ部110から配線126を介して出力された電気信号を、ユーザの体温の測定値として変換する処理等を行う。また、本実施形態に係る情報処理部130は、画像情報に基づいて鼓膜14の位置を認識する鼓膜認識処理も実行する。鼓膜認識処理を行うことで、精度よく鼓膜温度を測定することが可能となる。
このような耳介装着具100の装着は、まず、温度センサ部110をユーザの耳介Eへ装着しやすいように、本体部120を変形させる。第1の湾曲部120aと第2の湾曲部120bとを緩やかに湾曲させることで、本体部120の両端間の直線距離を広げることができ、本体部120を耳介Eに装着しやすくなる。また、第1の湾曲部120aと第2の湾曲部120bとの距離を耳介Eの上端から耳垂E1の下端までの距離以上に広げることもできる。この際、第1の湾曲部120aおよび第2の湾曲部120bは、変形された湾曲形状を維持することができる。
次いで、温度センサ部110を外耳道12内へ挿入し、イヤーピース122を外耳道12の開口付近に配置する。この状態で本体部120をユーザの耳介Eに合うように変形させて調整し、耳介装着具100を装着する。例えば、広げた第1の湾曲部120aと第2の湾曲部120bとの距離を、耳介Eの上端から耳垂E1の下端までの距離に狭めることで、耳介装着具100を安定して耳介Eに装着させることができる。また、第1の湾曲部120aの湾曲形状を耳介E上部に掛けるような形状とし、第2の湾曲部120bの湾曲形状をユーザの耳介Eを軽く挟むような形状に変形させてもよい。この際、第1の湾曲部120aおよび第2の湾曲部120bは、これらの湾曲形状を維持することができる。
このように、耳介装着具100は、ユーザの耳介E周囲に圧力を加えることなく、その装着状態を維持させることができる。また、第1の湾曲部120aがユーザの耳介E上部に掛かり、さらに第2の湾曲部120bが耳垂E1を挟み込んで装着されるため、耳介装着具100に対する外力の方向が一定でない場合にも耳介Eからの脱落を抑制でき、安定した体温計測が可能である。さらに、耳介装着具100を軽量に構成することができるため、長時間の装着でもユーザの負担を軽減することができる。したがって、本実施形態に係る耳介装着具100は、例えば、活動時や、就寝中の体温計測など、長時間かつ多方向からの外力が負荷され得る条件での体温計測にも用いることができる。
<2.耳介装着具による体温測定>
本実施形態に係る耳介装着具100は、外耳道12内部に温度センサ部110を挿入して鼓膜14と対向させることで、鼓膜14の位置や鼓膜14を含む外耳道12内部の温度を鼓膜情報として取得する。そして、温度センサ部110により取得された鼓膜情報に基づいて、情報処理部130により鼓膜温度が算出される。以下、図6〜図21に基づいて、本実施形態に係る耳介装着具100による体温測定方法を説明する。
[2−1.情報処理部の構成]
まず、図6に基づいて、本実施形態に係る情報処理部130の構成について説明する。なお、図6は、本実施形態に係る情報処理部130の構成を示すブロック図である。情報処理部130は、図6に示すように、増幅器131と、フィルタ132と、A/D変換部133と、解析部134と、記憶部135と、通信部136とを有する。
増幅器131は、温度センサ部110から送信された電気信号を増幅し、フィルタ132へ出力する。フィルタ132は、増幅された電気信号から所定帯域のノイズを除去して補正し、A/D変換部133へ出力する。A/D変換部133は、電気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、解析部134へ出力する。解析部134は、デジタル信号を解析して測定温度を決定する処理部であり、集積回路により構成することができる。解析部134により決定された測定温度は、記憶部135または通信部136のうち少なくともいずれか一方に送信される。
通信部136は、解析部134により決定された測定温度をコンピュータ等の外部機器(図示せず。)へ出力する。通信部136の通信形態は無線通信であってもよく有線通信であってもよい。無線通信で行う場合は、例えばユーザが耳介装着具100を装着しながら体温の測定結果をコンピュータ等に送信することが可能である。また、有線通信で行う場合は、例えば測定した結果を記憶部135に記憶させておき、測定の終了後、耳介から外された耳介装着具100とコンピュータ等とをケーブル等で接続し、記憶部135に記憶された測定結果をコンピュータ等に送信することが可能である。具体的には、USBや無線LAN、ZigBee(登録商標)、bluetooth(登録商標)等である。
このように耳介装着具100によってユーザの鼓膜温度が計測される。また、耳介装着具100は、長時間の装着においてもユーザの耳介Eを圧迫することなくその装着状態を維持できることから、例えば耳介装着具100を長時間装着しながら一定間隔で体温を計測し、体温の日内変動の解析等を行うことが可能となる。
なお、耳介装着具100に、通信部136と接続された表示部(図示せず。)を耳介装着具100にさらに設け、得られた測定温度を表示させることもできる。さらに、耳介装着具100は、情報処理部130に電力を供給する電池等を備えていてもよい。表示部や電池等を耳介装着具100に設ける際、これらが配置される場所については特に限定されない。例えば、電池および表示部を情報処理部130とともに本体部120の他端に接続させてもよく、表示部および電池を第1の湾曲部120aと第2の湾曲部120bとの間に設けてもよい。
[2−2.鼓膜認識処理]
次に、温度センサ部110の構成を説明する。耳介装着具100によってユーザの鼓膜温度を長時間正確に測定し続けるには、耳介装着具100の温度センサ部110が正しく鼓膜14の方に向いている必要がある。外耳道12と鼓膜14との間には僅かな温度差がある。通常鼓膜14の温度の方が高く、温度センサ部110により測定された温度のピークを鼓膜14の温度としている。そこで、本実施形態に係る耳介装着具100は、温度センサ部110が正しく鼓膜14と対向していることを認識する鼓膜認識処理を行い、鼓膜温度を測定する。これにより、従来よりも高精度に鼓膜温度を測定することが可能となる。
以下、本実施形態に係る耳介装着具100に備えられる、鼓膜認識処理を行い、鼓膜温度を測定する、鼓膜温度処理装置(情報処理装置)について説明する。鼓膜温度処理装置は、温度センサ部110により取得された鼓膜の画像情報から鼓膜14の位置および鼓膜を含む耳道内の温度を認識し、これらの情報に基づいて鼓膜の温度を算出する。なお、鼓膜温度処理装置は、耳介装着具100に設けられる情報処理装置であり、上述した耳介装着具100の温度センサ部110、配線126および情報処理部130により構成することができる。また、以下に示す鼓膜温度処理装置は耳介装着具100にすべて設けられているものとして説明するが、本技術はかかる例に限定されず、一部の機能を耳介装着具100と通信可能な外部機器に設けることもできる。
鼓膜温度処理装置が解析する鼓膜の画像情報としては、例えば、撮像画像や熱画像などがある。そこで、以下では、鼓膜認識処理を、撮像画像を用いて行う場合と熱画像を用いて行う場合とについて、それぞれ説明する。
(1)撮像画像を用いた鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置
(1−A)鼓膜温度処理装置の構成
まず、図7に基づいて、撮像画像を用いて鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置の構成を説明する、なお、図7は、撮像画像を用いて鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置の構成を示すブロック図である。
耳介装着具100に設けられる、撮像画像を用いて鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置は、図7に示すように、まず、温度センサ部110に、発光部212、画像撮像部214、および温度測定部216を備える。発光部212は、情報処置部130からの指示に基づき発光する発光素子である。発光部212としては、例えばLED等を用いることができる。画像撮像部214は、鼓膜14を含む画像情報を撮像する撮像素子であって、例えばCMOSイメージセンサ等を用いることができる。画像撮像部214は、情報処理部130からの指示に基づき撮像し、取得した画像を情報処理部130へ出力する。温度測定部216は、鼓膜14を含む耳介内12の温度を測定する測定部であり、例えば熱起電力を利用したサーモパイルや電気抵抗の温度変化を利用したサーミスタ等の熱型赤外線センサを用いることができる。温度測定部216により測定された温度情報は、情報処理部130へ出力される。
ここで、温度センサ部110の具体的構成例について、図8〜図10に基づき説明する。温度センサ部110は、例えば図8に示すように、発光部212としてその先端にLED111が設けられている。LED111は、鼓膜14に対して光を出射するように配置されており、情報処理部130の指示に基づき発光する。また、画像撮像部214として、レンズ112およびCMOSイメージセンサ113が設けられている。LED111の発光により外耳道12や鼓膜14で反射した光は、レンズ112を介してCMOSイメージセンサ113に結像され、情報処理部130へ出力される。さらに、温度測定部216として、対象物から放出される赤外線を受光して温度差を測定する赤外線センサ114aと、測定器の絶対的な温度を測定する基準温度センサ114bとからなる放射温度計114が設けられている。赤外線センサ114aとしては例えばサーモパイル等を用いることができ、基準温度センサ114bとしては例えばサーミスタ等を用いることができる。放射温度計114により検出された赤外領域の光は電気信号に変換されて情報処理部130へ出力される。
温度センサ部110の他の構成例として、例えば図9に示すように、図8に示す温度センサ部110に、温度測定部216である放射温度計114に赤外領域の光を結像させるレンズ112bを設けてもよい。これにより、温度測定部216は赤外領域の光をより確実に受光することができる。
温度センサ部110のさらに他の構成例として、例えば図10に示すように、CMOSイメージセンサと赤外線センサとを一体に形成した一体型イメージ赤外線センサ116および基準温度センサ114bを用いて、画像撮像部214および温度測定部216を構成してもよい。これにより、温度センサ部110を構成する部品数を削減することができる。
図7の説明に戻り、一方、情報処理部130には、鼓膜認識部221と、発光制御部222と、温度処理部223と、温度・鼓膜状況記憶部224と、通知部225とを備える。鼓膜認識部221は、温度センサ部110の先端が鼓膜14と対向しているか否かを判断し、判断結果に基づいて各機能部を制御する。鼓膜認識部221は、鼓膜14を含む画像情報を取得し、鼓膜14の位置を認識する。温度センサ部110が外耳道12に挿入されたとき、鼓膜認識部221は、ユーザからの温度測定指示の入力に基づき、発光制御部222に対して発光部212を発光させるよう指示する。また、鼓膜認識部221は、発光部212の発光に応じて画像撮像部214が撮像した画像を画像情報として取得し、鼓膜14の位置を解析する。画像情報が正しく取得されると、鼓膜認識部221は、発光制御部222に対して発光部212を消灯させるよう指示する。
鼓膜認識部221は、さらに、取得した画像情報の画像認識処理を行い、画像中において鼓膜14が占める割合(鼓膜占有率)を算出する。そして、鼓膜認識部221は、算出した鼓膜占有率を、温度処理部223および、温度・鼓膜状況記録部224または通知部225のうち少なくともいずれか一方へ出力する。
発光制御部222は、発光部212の発光制御を行う。発光制御部222は、鼓膜認識部221からの発光指示に基づき発光部212を発光させ、消灯指示に基づき発光部212を消灯させる。
温度処理部223は、温度測定部216による測定温度および鼓膜認識部221の認識結果に基づいて、鼓膜14の鼓膜温度を決定する。温度処理部223は、鼓膜認識部221の算出した鼓膜占有率が所定値以上である場合、温度センサ部110が鼓膜14と対向していると判断し、温度測定部216の測定温度が信頼性のあるものであると判断する。このとき、温度処理部223は、測定温度を鼓膜温度として決定し、当該鼓膜温度を温度・鼓膜状況記録部224または通知部225のうち少なくともいずれか一方へ出力する。
温度・鼓膜状況記録部224は、鼓膜認識部221により検出された鼓膜判断結果および温度測定部216により測定された鼓膜温度を記憶部(図示せず。)に記録する記憶部である。記憶部は、鼓膜認識処理装置に設けられるメモリ等であってもよく、鼓膜認識処理装置から着脱可能なメモリカード等であってもよい。温度・鼓膜状況記録部224により記録される鼓膜判断結果および鼓膜温度は、例えば温度測定結果の有効無効の判断に利用される。
通知部225は、鼓膜認識部221の検出結果に基づいて、鼓膜14に対する温度測定部である温度センサ部110の位置状況、すなわち、温度センサ部110の先端が鼓膜14と対向しているか否かをユーザに通知する。通知部225は、例えば温度センサ部110の先端が鼓膜14と対向していないときに音声等により通知するようにしてもよく、温度センサ部110の先端が鼓膜14と対向しているときに音声等により通知するようにしてもよい。あるいは、温度センサ部110の先端が鼓膜14と対向している場合と対向していない場合とで異なる音声を出力することにより、温度センサ部110が鼓膜14と対向しているか否かを通知してもよい。また、通知部225は、温度処理部223により決定された鼓膜温度をユーザに通知する。
(1−B)鼓膜温度処理装置による温度測定処理
図7に示す鼓膜温度処理装置による温度測定処理を、図11に基づき説明する。なお、図11は、本実施形態に係る鼓膜温度処理装置による温度測定処理を示すフローチャートである。
鼓膜温度処理装置による温度測定処理は、図11に示すように、測定時刻になった際に開始される(S100)。測定時刻は、例えば1秒毎、1分毎、あるいはユーザにより設定された指定時間等のように、任意に設定することができる。鼓膜認識部221は、測定時刻に到達していない場合にはステップS100の処理を繰り返し実行し、測定時刻に到達した場合には測定時刻を取得した後(S101)、まず、温度測定部216により外耳道12内の温度が測定される(S102)。ステップS102による測定温度は鼓膜14の温度(鼓膜温度)とされるが、本実施形態では、以下の鼓膜認識処理を行い、温度センサ部110が鼓膜14と正しく対向しているとき測定温度を鼓膜温度として決定する。これにより、正確に鼓膜温度を測定することができる。
次いで、鼓膜認識処理を行うため、鼓膜認識部221は、発光制御部222に対して発光部212を発光させる発光指示を行う。発光制御部222は、発光指示を受けて、発光部212を発光させる(S103)。発光部212が発光すると、画像撮像部214は、鼓膜14の画像を取得し(S104)、鼓膜認識部221へ出力する。鼓膜認識部221は、鼓膜14の画像の入力を受けると、発光制御部222に対して発光部212を消灯させる消灯指示を行い、発光部212を消灯させる(S105)。発光部212を発光させたままとすると外耳道12内の温度が上昇する可能性があり、正確に鼓膜温度を測定できない恐れもあるため、測定時以外は発光部212を消灯させてもよい。
ステップS103〜S105の処理により鼓膜14の撮像画像が取得されると、鼓膜認識部221は、当該画像に基づいて鼓膜認識処理を行う(S106)。鼓膜認識処理では、鼓膜14を撮像した画像から光錐を認識することにより、鼓膜14の位置を特定する。図12に、鼓膜14の撮像画像の一例を示す。鼓膜14を撮影すると、特徴的に見えるものとしてツチ骨14a、光錐14bがある。ツチ骨14aは鼓膜14の内側に密着している骨で、鼓膜14を見たときに同時に見える。光錐14bは耳の中で発光部212が出射した光が鼓膜14上で反射してみえるものである。鼓膜認識部221は、このような特徴を認識して、撮像画像内の鼓膜の位置を特定する。
鼓膜認識処理に用いられる画像認識のアルゴリズムとしては、例えば、ピクセル差分特徴をブースティングで学習する手法(特許文献5)がある。さらに、フィルタベースではガボワフィルタを用いた手法(特許文献6)や、Haar−likeフィーチャーを用いた手法等も鼓膜認識処理に適用可能である。
これらの手法では、鼓膜画像や鼓膜の一部(例えば半分)だけが写った画像、外耳道だけが写った画像等を大量に収集し、これらの画像1枚1枚について予め鼓膜温度処理装置の設計者が鼓膜14である部分と鼓膜14でない部分を切り分けてラベリングする。ラベリングは以下の手順で行われる。
手順1:画像を集める
まず、外耳道内の撮像画像を収集する。この際、放射温度計114に使用しているレンズと同等の画角のレンズで撮影することが望ましい。鼓膜14が正面にはっきり写っているものや、斜めに写っているもの、全く写っていないもの等、様々な画像を撮像して収集する。
手順2:鼓膜領域の決定(ラベリング)
手順1で収集された画像について、鼓膜14の領域(鼓膜領域)が写っているか、写っていないかを人により判断する。画像中に鼓膜領域が写っている場合には、人により鼓膜領域を矩形で囲み、さらにツチ骨14aが見える場合にはツチ骨14aの角度を測定する。あるいは、ツチ骨14aに沿って直線を引いてもよい。機械学習の教師データとして、画像内の鼓膜領域とツチ骨14aの角度が重要な情報となるためである。
ラベリングの際、鼓膜14が写っている画像については、ツチ骨14aの向きが一定方向に揃うように(例えば図12に示すように縦方向となるように)画像を回転して正規化しておく。これにより特徴量が出やすくなり、強い認識器を作成することができる。
ここで、ステップS106の鼓膜認識処理の一例を、図13に基づき詳細に説明する。図13は、鼓膜認識処理の一例を示すフローチャートであって、特許文献7に開示された対象物検出処理を適用したものである。対象物が鼓膜14となる。この場合、鼓膜認識部221は、入力画像である濃淡画像を拡大又は縮小してスケーリングを行うスケーリング部と、スケーリングされた入力画像を所定サイズのウィンドウ画像の大きさで順次スキャンする走査部と、して機能する。さらに鼓膜認識部221は、走査部にて順次スキャンされた各ウィンドウ画像が対象物か非対象物かを判別する判別器として機能する。すなわち、鼓膜認識部221は、入力画像を指定された全てのスケールに拡大又は縮小しスケーリング画像を生成し、各スケーリング画像について、検出したい対象物の大きさとなるウィンドウを順次スキャンしてウィンドウ画像を切り出し、対象物か否かを判別する。
詳細に説明すると、まず、鼓膜認識部221は、画像撮像部214により撮像された画像を一定の割合で縮小スケーリングする(S200)。鼓膜認識部221で処理される画像は濃淡画像である。スケーリング画像を生成するタイミングは、前に出力したスケーリング画像全領域の鼓膜検出が終了した時点とし、スケーリング画像がウィンドウ画像より小さくなった時点で次のフレームの入力画像の処理に移る。スケーリング画像を生成すると、鼓膜認識部221は、スケーリングされた画像に対し、探索ウィンドウの位置を縦横に走査してウィンドウ画像を切り出す(S201)。
次いで、鼓膜認識部221は、ステップS201で切り出されたウィンドウ画像が対象物であるか、すなわち鼓膜14であるか否かを判定する。鼓膜認識部221は、ウィンドウ画像に対して複数の弱判別器の推定値f(x)を逐次重み付き加算した値(重み付き多数決の値の更新値)を評価値sとして算出する。そして、この評価値sに基づきウィンドウ画像が対象物か否か、及び判別を打ち切るか否かを判定する。
すなわち、鼓膜認識部221は、ウィンドウ画像を入力されるとその評価値s=0に初期化し、ピクセル間差分特徴dを算出する(S202)。ピクセル間差分特徴dは、任意の2つの画素の輝度値(I、I)の差であり、下記数式(1)で表される。なお、画素の輝度値Iは下記数式(2)で表される。(x,y)は画像を構成する画素の位置を表す。
Figure 2013202260
鼓膜認識部221は、さらに、対象物である否かの推定値をウィンドウ画像が対象物か否かを判定するための評価値sに反映させる(S203)。そして、鼓膜認識部221は、評価値sが判別工程において検出を途中で打ち切るための打ち切り閾値Rより大きいか否かを判定する(S204)。評価値sが打ち切り閾値Rより大きい場合は、鼓膜認識部221は、所定回数(K回)繰り返したか否かを判定し(S205)、繰り返していない場合はステップS202からの処理を繰り返す。
一方、ステップS205にて所定回数(K回)繰り返していると判定した場合、またはステップS204にて評価値sが打ち切り閾値Rより小さいと判定した場合は、鼓膜認識部221は、次の探索ウィンドウがあるか否かを判断する(S206)。鼓膜認識部221は、取得した評価値sが0より大きいか否かに応じて対象物であるか否かを判定する。そして、対象物である場合は、鼓膜認識部221は、現在のウィンドウ位置を記憶し、次の探索ウィンドウがあるか否かを判別し、次の探索ウィンドウがある場合はステップS201からの処理を繰り返す。一方、次の全ての領域について探索ウィンドウを走査した場合は、鼓膜認識部221は、次のスケーリング画像があるか否かを判定する(S207)。
ステップS207にて次のスケーリング画像があると判定した場合、鼓膜認識部221は、ステップS200からの処理を繰り返す。なお、ステップS200のスケーリング処理は、ウィンドウ画像よりスケーリング画像が小さくなった時点で終了する。一方、ステップS207にて次のスケーリング画像がないと判定した場合、鼓膜認識部221は、重なり領域の削除処理を実行する(S208〜S210)。重なり領域の削除処理は、1枚の入力画像において、対象物体であると判定された領域が重複している場合に、互いに重なっている領域を取り除く処理である。
まず、鼓膜認識部221は、互いに重複する領域が在るか否かを判定する(S208)。そして、ステップS205にて記憶した領域が複数あり、かつ重複している場合は、鼓膜認識部221は、互いに重複する2つの領域を抽出し、2つの領域のうち評価値sが小さい領域は信頼度が低いとみなし削除し、評価値sの大きい領域を選択する(S210)。そして、再びステップS208からの処理を繰り返す。これにより、複数回重複して抽出されている領域のうち、最も評価値sが高い領域1枚のみが選択される。なお、2以上の対象物領域が重複しない場合及び対象物領域が存在しない場合は1枚の入力画像についての処理を終了し、次のフレーム処理に移る。
このような鼓膜認識処理によれば、ピクセル間差分特徴により弱判別する弱判別器を集団学習により学習した判別器を使用して対象物を検出する。このため、ウィンドウ画像において、対応する2つの画素の輝度値を読出し、その差を算出するだけで対象物の特徴量の算出工程が終了し、極めて高速に鼓膜認識処理することができるため、リアルタイムな鼓膜認識が可能である。
また、鼓膜認識部221は、その特徴量から判別した判別結果(推定値)と判別に使用した弱判別器に対する信頼度とを乗算した値を加算して評価値sを逐次更新する毎に打ち切り閾値Rと比較し、弱判別器の推定値の演算を続けるか否かを判定する。このとき、評価値sが打ち切り閾値Rを下回った場合に弱判別器の演算を打ち切り、次のウィンドウ画像の処理に移ることにより、無駄な演算を飛躍的に低減して更に高速に鼓膜認識が可能となる。
すなわち、入力画像及びそれを縮小スケーリングしたまたスケーリング画像の全ての領域を走査してウィンドウ画像を切り出した場合、それらのウィンドウ画像のうち対象物である確率は小さく、ほとんどが非対象物である。この非対象物であるウィンドウ画像の判別を途中で打ち切ることで、判別工程を極めて高効率化することができる。なお、逆に検出すべき対象物が多数含まれるような場合、上述した打ち切り閾値と同様の手法にて、対象物であると明らかなウィンドウ画像の演算を途中で打ち切るような閾値も設けてもよい。さらに、入力画像をスケーリング部にてスケーリングすることで、任意の大きさの探索ウィンドウを設定し、任意の大きさの対象物を検出することができる。
また、鼓膜認識処理を行う際には、撮像画像を一定角度(例えば約15°)ずつ回転させて、鼓膜認識部221により判断することで、温度センサ部110の挿入の向きによらない認識結果を得ることができる。回転だけでなく、鼓膜サイズの大小に対応するために画像を拡大あるいは縮小させるスケーリングを行い、鼓膜認識部221により判断することで、サイズが多様な鼓膜に対してより高精度に認識を行えるようになる。
また、回転不変な特徴量であるSIFT(Scale Invariant FeatureTransform)特徴量を用いた処理方法や画像の輝度勾配を求め、角度毎に離散化したヒストグラムを局所領域毎に作成する処理方法等を用いることで、予め回転やスケーリングさせることなく認識処理が可能となる。
鼓膜認識処理により鼓膜14の位置情報を取得すると、鼓膜認識部221は、撮像画像における鼓膜14が写っている部分の割合である鼓膜占有率を算出する。鼓膜占有率より、温度センサ部110が鼓膜14とほぼまっすぐに対向して温度測定を正しく行えているかを判断することができる。鼓膜認識部221は、算出した鼓膜占有率を温度処理部223へ出力する。温度処理部223は、鼓膜占有率が所定値以上であるとき温度測定部216の測定温度を鼓膜温度として決定する。
また、鼓膜認識部221は、鼓膜占有率に基づいて、温度センサ部110が鼓膜14と対向した状態であるか否かを判断し、これらが対向していない場合には温度センサ部110の向きをユーザに調整させるようにする。このため、鼓膜認識部221は、鼓膜14の位置を継続して認識する。鼓膜14の位置の認識は、上述のように鼓膜認識処理を実行して行ってもよく、一度認識した鼓膜14の位置をトラッキングすることで行ってもよい。鼓膜認識処理は一般に処理に時間を要するため、処理が完了するまでは鼓膜14を見失っている状態となっている。トラッキングは鼓膜認識処理よりも処理負荷が低いので、鼓膜14の位置を高速に特定することが可能であり、消費電力を低減することもできる。
鼓膜14のトラッキングについて、図14〜図16に基づきより具体的に説明する。トラッキングは、鼓膜認識処理により鼓膜14の位置が特定されると実行され、鼓膜14を見失うまで継続して行われる。図14は、鼓膜占有率を説明する説明図であり、温度センサ部110が外耳道12内に挿入され、鼓膜14と対向した状態を示している。このとき、温度センサ部110のレンズ112の画角をα、放射温度計114の温度測定可能角度をβ(<α)とする。レンズ112の画角に応じてCMOSイメージセンサ113により撮像される画像(外耳道内撮像画像)のサイズが決まる。一方、放射温度計114の温度測定可能範囲は、温度測定可能角度βにより決まる。
鼓膜占有率Oは、温度測定可能面積Stempに対する温度測定可能範囲内の鼓膜面積Seardで表される(O=Seard/Stemp)。したがって、温度測定可能範囲内に含まれる鼓膜面積Seardが小さいほど、鼓膜占有率Oは小さくなる。例えば図15に示すように、外耳道12内における温度センサ部110が鼓膜14と十分に対向していないと、放射温度計114の温度測定可能範囲内には鼓膜14の一部しか含まれない。また、図16に示すように、外耳道12へ挿入された温度センサ部110の向きが鼓膜14に向かう方向と異なる場合には、放射温度計114の温度測定可能範囲内に鼓膜14が含まれないことも考えられる。鼓膜占有率Oが所定値より小さくなると、放射温度計114の測定温度は実際の鼓膜温度からかけ離れてしまい、正しい鼓膜温度を測定できない。
そこで、鼓膜認識部221は、鼓膜認識処理により鼓膜14の位置が特定されると鼓膜14をトラッキングするため、鼓膜認識結果に基づき、検出された鼓膜14の輝度勾配等の特徴量を抽出する。そして、鼓膜認識部221は、抽出した特徴量を元にその近傍のみを探索して鼓膜14をトラッキングする。トラッキングにより温度測定可能範囲に対する鼓膜14の位置を特定すると、鼓膜認識部221は、鼓膜14が放射温度計114の温度測定可能範囲内に入るようになる温度センサ部110の正しい向きを算出する。そして、鼓膜認識部221は、算出した温度センサ部110の正しい向きを通知部225へ出力する。
なお、トラッキング中に鼓膜14を見失うと、鼓膜認識部221は、再度鼓膜認識処理を実行する。あるいは、鼓膜認識部221は、鼓膜14を見失っていなくとも、トラッキングを開始してから所定時間経過後に鼓膜認識処理を実行して鼓膜14の位置をリセットしてもよい。トラッキングは鼓膜認識処理よりも簡単な情報を用いて処理を行っているため、精度の観点からはトラッキングより鼓膜認識処理の方が優れている。このため、鼓膜14の位置を正しく認識するため、トラッキング中も定期的に鼓膜認識処理により鼓膜14の位置を認識するのがよい。
図11の説明に戻り、ステップS106にて鼓膜14が認識されると、鼓膜認識部221は、鼓膜14の認識結果を温度・鼓膜状況記録部224に記録する(S107)。温度・鼓膜状況記録部224には、ステップS101にて取得された測定時刻およびステップS102にて測定された鼓膜温度も記録される。その後、鼓膜認識部221は、通知部225を介して鼓膜認識結果をユーザに通知する(S108)。そして、鼓膜認識部221は温度測定処理の終了指示があるか否かを確認し、終了指示がなければステップS100から処理を繰り返し実行し、終了指示があれば図11に示す処理を終了する(S109)。
このように、本実施形態に係る鼓膜温度処理装置では、鼓膜14の位置を認識する鼓膜認識処理を行い、鼓膜14の鼓膜温度を測定する。鼓膜14の画像情報から鼓膜14を画像認識して温度測定することで、確実に鼓膜温度を測定することができる。また、ユーザに鼓膜14に対する温度センサ部110の位置状況を通知し、ずれがあるときには温度センサ部110が正しく鼓膜14を向くように調整する指示を通知する。このように鼓膜温度が正しく測定できない状況を認識してユーザに機器の装着状態を調整させることで、正しく測温することが可能となる。
さらに、測定時刻を鼓膜温度および画像情報とともに温度・鼓膜状況記録部224に出力して記憶媒体に記憶させることで、鼓膜温度の時間変化を履歴管理することが可能となる。したがって、例えば耳介装着具100を長時間装着して一定間隔で鼓膜温度を測定することで、体温の日内変動の解析等を行うことが可能となる。
(1−C)測定温度の補正
図7に示す鼓膜温度処理装置は、鼓膜認識処理により認識された鼓膜14の画像中の占有率(鼓膜占有率)と温度測定部216による測定温度とに基づき、鼓膜温度を算出した。ここで、鼓膜温度処理装置は、鼓膜14が写っている面積の大きさに応じて算出した鼓膜温度を補正する補正部をさらに備えてもよい。このような補正部を備えることにより、より高精度に鼓膜温度を算出することができる。上述のトラッキングは、放射温度計114の温度測定可能範囲と鼓膜14との範囲とがどの程度離れているかを認識するためにも行われる。補正部は、温度測定可能範囲と鼓膜14の範囲との離隔程度によって測定温度をどの程度補正する必要があるかを決定している。
鼓膜温度を補正する補正部を備える鼓膜温度処理装置の構成例を図17に示す。図17に示す鼓膜温度処理装置は、図7の鼓膜温度処理装置と比較して補正部を備える点で相違している。なお、他の機能部の構成および機能は同一であるため、ここではこれらの説明は省略する。
補正部226は、撮像画像における鼓膜が写っている面積の割合である鼓膜占有率に基づいて鼓膜温度を補正する。補正部226は、鼓膜認識部221の鼓膜認識処理の認識結果、温度処理部223により決定された鼓膜温度、および温度測定部216による測定温度に基づき、撮像画像中に対する鼓膜占有率に応じて温度を補正し、鼓膜温度を決定する。鼓膜占有率と鼓膜温度との間には相関関係があり、補正部226はこの相関関係に基づき測定温度を補正することができる。鼓膜占有率と鼓膜温度との相関関係の一例を図18に示す。図18のグラフは、横軸に鼓膜占有率[%]を、縦軸に鼓膜温度[℃]をとり、その関係性を示したものである。鼓膜占有率が高くなるほど、鼓膜温度も高くなることがわかる。
鼓膜占有率と鼓膜温度との相関関係は、鼓膜温度の測定対象者毎に、鼓膜温度の測定中に作成してもよい。鼓膜認識処理の結果およびトラッキングによって、鼓膜14の位置および鼓膜占有率とともに鼓膜温度も測定されている。そこで、最初に鼓膜占有率が高い位置を探索している間に図18に示すような鼓膜占有率‐鼓膜温度の相関関係を測定し、鼓膜温度の測定対象者固有の鼓膜占有率‐鼓膜温度の相関関係の相関関係を作成することで、精度よく温度補正を行うことができる。なお、同一測定対象者であっても鼓膜占有率‐鼓膜温度の相関関係は変化する可能性があるため、当該相関関係は鼓膜温度の測定時毎に作成し、適宜更新するのが望ましい。
図18に示すような鼓膜占有率‐鼓膜温度の相関関係が得られると、鼓膜認識部221は、例えば鼓膜認識処理あるいはトラッキングにより鼓膜占有率を算出する。補正部226は、鼓膜占有率‐鼓膜温度の相関関係を参照して、算出された鼓膜占有率における測定温度と鼓膜占有率が最大のときの温度との温度差を算出する。例えば、図18では、鼓膜占有率が最大のときの温度が37℃であり、鼓膜占有率が20%となると測定温度は37℃より0.4℃低くなっている。すなわち、鼓膜占有率が小さくなるほど、測定温度は実際の鼓膜温度よりも低くなっている。そして、補正部226は、測定温度を算出された鼓膜占有率に基づき補正する。例えば、鼓膜占有率が20%、測定温度が36.4℃であるとき、補正部226は、測定温度が実際の鼓膜温度より低くなっている分(この場合、0.4℃)だけ測定温度36.4℃に加算し、加算後の温度36.8℃を鼓膜温度とする。
補正部226は、測定温度を相関関係に基づき補正して鼓膜温度を算出した後、当該鼓膜温度および鼓膜認識部221による鼓膜認識結果を温度・鼓膜状況記録部224へ出力する。また、補正後の鼓膜温度は通知部225へも出力され、ユーザに通知される。このように、補正部226を設けて測定温度を補正することで、より正確な鼓膜温度を取得することができる。
以上、撮像画像を用いた鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置の構成と、これによる鼓膜14の温度測定処理について説明した。
(2)熱画像を用いた鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置
(2−A)鼓膜温度処理装置の構成
まず、図19に基づいて、熱画像を用いて鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置の構成を説明する、なお、図19は、熱画像を用いて鼓膜認識処理を行う鼓膜温度処理装置の構成を示すブロック図である。
耳介装着具100に設けられる鼓膜温度処理装置は、図19に示すように、まず、温度センサ部110に熱画像撮像部218を備える。熱画像撮像部218は、画像情報として鼓膜14を含む熱画像を取得する検出部であって、例えばボロメータ、サーモパイル等の検出素子により構成することができる。熱画像は、対象物の温度分布を画像として視覚的に表示したものであるため、鼓膜の位置と測定温度とを同時に取得することができる。熱画像撮像部218は、取得した熱画像を情報処理部130へ出力する。
ここで、温度センサ部110の一具体的構成例を、図20に示す。温度センサ部110は、例えば図20に示すように、熱画像撮像部218として、レンズ112dおよび熱画像イメージセンサ117が設けられている。熱画像イメージセンサ117は画像取得機能を有する画像取得部および温度測定機能を有する温度測定部を1つの機器で実現するものである。人体から放出される赤外領域の光は、レンズ112dを介して熱画像イメージセンサ117に結像され、電気信号に変換されて情報処理部130へ出力される。
図19の説明に戻り、一方、情報処理部130には、鼓膜認識部221aと、温度処理部223aと、温度・鼓膜状況記憶部224と、通知部225と、を備える。なお、温度・鼓膜状況記憶部224および通知部225については、図7に示す撮像画像を用いる場合の鼓膜温度処理装置と同一の構成、機能であるため、ここでは説明を省略する。
鼓膜認識部221aは、温度センサ部110の先端が鼓膜14と対向しているか否かを判断し、判断結果に基づいて各機能部を制御する。鼓膜認識部221aは、鼓膜14を含む画像情報として熱画像を熱画像撮像部218から取得し、鼓膜14の位置を認識する。鼓膜認識処理は、上述した撮像画像の場合の鼓膜認識処理と同様に行うことができる。かかる処理の説明は後述する。鼓膜認識部221aは、取得した熱画像に対して画像認識処理を行い、画像中において鼓膜14が占める割合(鼓膜占有率)を算出する。そして、鼓膜認識部221aは、算出した鼓膜占有率を、通知部225または温度・鼓膜状況記録部224のうち少なくともいずれか一方へ出力する。
温度処理部223aは、熱画像に基づいて鼓膜温度を算出する。後述するように、熱画像の場合、温度測定可能範囲は撮像画像に対応する。温度処理部223aは、鼓膜認識処理の結果より、熱画像に対する鼓膜14の領域を算出し、当該鼓膜領域内の平均温度を鼓膜温度として温度・鼓膜状況記録部224へ出力する。
(2−B)鼓膜温度処理装置による温度測定処理
図19に示す鼓膜温度処理装置による温度測定処理を、図21に基づき説明する。なお、図21は、熱画像を用いる鼓膜温度処理装置による温度測定処理を示すフローチャートである。なお、図11に基づき説明した、撮像画像を用いる鼓膜温度処理装置による温度測定処理と同一の処理については、詳細な説明を省略する。
熱画像を用いる鼓膜温度処理装置による温度測定処理は、図21に示すように、測定時刻になった際に開始される(S110)。測定時刻は、例えば1秒毎、1分毎、あるいはユーザにより設定された指定時間等のように、任意に設定することができる。鼓膜認識部221aは、測定時刻に到達していない場合にはステップS110の処理を繰り返し実行し、測定時刻に到達した場合には測定時刻を取得した後(S111)、熱画像撮像部218により熱画像の取得を行う(S112)。熱画像撮像部218は、熱画像を取得すると、情報処理部130へ熱画像を出力する。
熱画像撮像部218から熱画像の入力を受けた情報処理部130は、鼓膜認識部221aにより、熱画像に基づいて鼓膜認識処理を行う(S113)。鼓膜認識処理は、上記図11のステップS106と同様に行うことができる。すなわち、鼓膜熱画像や鼓膜が半分だけ写った熱画像や外耳道だけが写っている熱画像を多数収集し、その熱画像1枚1枚について予めユーザにより鼓膜14である部分と鼓膜14ではない部分とを切り分けてラベリングする。それを統計学習させて作成された認識器を作成することで、鼓膜認識部221aは、熱画像から鼓膜14の位置を認識することが可能となる。
次いで、ステップS114にて鼓膜14が認識されると、温度処理部223aにより鼓膜温度が算出される(S114)。図22に、熱画像と当該熱画像内における鼓膜14の領域(鼓膜領域)との関係を示す。図22に示すように、熱画像においては、熱画像の範囲が温度測定可能範囲となる。温度センサの場合には1つの測定値しか取得できないのに対して、熱画像では画像の解像度で温度情報を取得することができる。温度処理部223aは、鼓膜認識処理結果より熱画像に対する鼓膜領域を求め、鼓膜領域内の温度の平均値を鼓膜温度とする。
鼓膜認識部221aは、鼓膜14の認識結果を温度・鼓膜状況記録部224に記録する(S115)。温度・鼓膜状況記録部224には、ステップS111にて取得された測定時刻およびステップS113にて測定された鼓膜温度も記録される。その後、熱画像鼓膜認識部226は、通知部225を介して鼓膜認識結果をユーザに通知する(S116)。そして、熱画像鼓膜認識部226は温度測定処理の終了指示があるか否かを確認し、終了指示がなければステップS110から処理を繰り返し実行し、終了指示があれば図21に示す処理を終了する(S117)。
このように、熱画像を用いる鼓膜温度処理装置では、熱画像から鼓膜14の位置を認識する鼓膜認識処理を行い、鼓膜14の鼓膜温度を測定する。このように、鼓膜14の方向を温度センサ部110が向いているかを確認し、鼓膜温度を決定することで、より正確に鼓膜温度を測定することができる。また、ユーザに鼓膜14に対する温度センサ部110の位置状況を通知し、ずれがあるときには温度センサ部110が正しく鼓膜14を向くように調整する指示を通知する。このように鼓膜温度が正しく測定できない状況を認識してユーザに機器の装着状態を調整させることで、正しく測温することが可能となる。さらに、測定時刻を鼓膜温度および画像情報とともに温度・鼓膜状況記録部224に出力して記憶媒体に記憶させることで、鼓膜温度の時間変化を履歴管理することが可能となる。したがって、例えば耳介装着具100を長時間装着して一定間隔で鼓膜温度を測定することで、体温の日内変動の解析等を行うことが可能となる。
<3.ハードウェア構成例>
本実施形態に係る鼓膜温度処理装置による処理は、ハードウェアにより実行させることもでき、ソフトウェアによって実行させることもできる。この場合、鼓膜温度処理装置は、図23に示すように構成することもできる。以下、図23に基づいて、本実施形態に係る鼓膜温度処理装置の一ハードウェア構成例について説明する。
本実施形態に係る鼓膜温度処理装置は、上述したように、コンピュータ等の処理装置により実現することができる。鼓膜温度処理装置は、図23に示すように、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904aとを備える。また、鼓膜温度処理装置は、ブリッジ904と、外部バス904bと、インタフェース905と、入力装置906と、出力装置907と、ストレージ装置(HDD)908と、ドライブ909と、接続ポート911と、通信装置913とを備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って鼓膜温度処理装置内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス904aにより相互に接続されている。
ホストバス904aは、ブリッジ904を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス904bに接続されている。なお、必ずしもホストバス904a、ブリッジ904および外部バス904bを分離構成する必要はなく、一のバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置906は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。出力装置907は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置や、スピーカなどの音声出力装置を含む。
ストレージ装置908は、鼓膜温度処理装置の記憶部の一例であり、データ格納用の装置である。ストレージ装置908は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置908は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置908は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
ドライブ909は、記憶媒体用リーダライタであり、鼓膜温度処理装置に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ909は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。
接続ポート911は、外部機器と接続されるインタフェースであって、例えばUSB(Universal Serial Bus)などによりデータ伝送可能な外部機器との接続口である。また、通信装置913は、例えば、通信網5に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置913は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、ワイヤレスUSB対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
鼓膜の画像情報に基づいて前記鼓膜の位置を認識する鼓膜認識部と、
前記鼓膜を含む外耳道内の温度を取得する温度測定部と、
前記鼓膜認識部の認識結果および前記温度測定部の測定温度に基づいて、前記鼓膜の温度を決定する温度処理部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記鼓膜の画像情報は、前記鼓膜を含む撮像画像であり、
前記鼓膜認識部は、前記撮像画像に基づいて前記鼓膜の位置を認識する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記鼓膜の画像情報を取得する撮像部を備える、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記鼓膜の画像情報は、前記鼓膜を含む熱画像であり、
前記鼓膜認識部は、前記熱画像に基づいて前記鼓膜の位置を認識し、
前記温度測定部は、前記熱画像に基づいて前記鼓膜を含む耳道内の温度を取得する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(5)
前記鼓膜の画像情報の取得および前記温度測定部による温度測定は同一機器により行われる、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
ユーザに前記鼓膜に関する鼓膜情報を通知する通知部を備え、
前記通知部は、少なくとも算出した前記鼓膜の温度を通知する、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(7)
前記鼓膜認識部は、前記鼓膜の画像情報の認識結果に基づいて、前記鼓膜の画像中の所定範囲において前記鼓膜が占める割合を表す鼓膜占有率を算出し、
前記通知部は、前記鼓膜占有率に基づいて前記鼓膜に対する前記温度測定部の位置状況をユーザに通知する、前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記通知部は、前記鼓膜占有率が大きくなるように前記温度測定部の向きを調整する方向をユーザに通知する、前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記温度処理部により算出された前記鼓膜の温度を補正する補正部をさらに備え、
前記鼓膜認識部は、前記鼓膜の画像情報の認識結果に基づいて、前記鼓膜の画像中の所定範囲において前記鼓膜が占める割合を表す鼓膜占有率を算出し、
前記補正部は、前記鼓膜占有率に基づいて、前記温度処理部により算出された前記鼓膜の温度を補正する、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(10)
前記補正部は、前記鼓膜占有率と前記鼓膜の温度との相関関係に基づいて、前記鼓膜の温度を補正する、前記(9)に記載の情報処理装置。
12 外耳道
14 鼓膜
100 耳介装着具
110 温度センサ部
111 LED
112 レンズ
113 CMOSイメージセンサ
114 放射温度計
116 一体型イメージ熱画像センサ
117 熱画像イメージセンサ
120 本体部
130 情報処理部
131 増幅器
132 フィルタ
133 A/D変換部
134 解析部
135 記憶部
136 通信部
212 発光部
214 画像撮像部
216 温度測定部
218 熱画像撮像部
221、221a 鼓膜認識部
222 発光制御部
223、223a 温度処理部
224 温度・鼓膜状況記録部
225 通知部
226 補正部

Claims (12)

  1. 鼓膜の画像情報に基づいて前記鼓膜の位置を認識する鼓膜認識部と、
    前記鼓膜を含む外耳道内の温度を取得する温度測定部と、
    前記鼓膜認識部の認識結果および前記温度測定部の測定温度に基づいて、前記鼓膜の温度を決定する温度処理部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記鼓膜の画像情報は、前記鼓膜を含む撮像画像であり、
    前記鼓膜認識部は、前記撮像画像に基づいて前記鼓膜の位置を認識する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記鼓膜の画像情報を取得する撮像部を備える、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記鼓膜の画像情報は、前記鼓膜を含む熱画像であり、
    前記鼓膜認識部は、前記熱画像に基づいて前記鼓膜の位置を認識し、
    前記温度測定部は、前記熱画像に基づいて前記鼓膜を含む耳道内の温度を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記鼓膜の画像情報の取得および前記温度測定部による温度測定は同一機器により行われる、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. ユーザに前記鼓膜に関する鼓膜情報を通知する通知部を備え、
    前記通知部は、少なくとも算出した前記鼓膜の温度を通知する、請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記鼓膜認識部は、前記鼓膜の画像情報の認識結果に基づいて、前記鼓膜の画像中の所定範囲において前記鼓膜が占める割合を表す鼓膜占有率を算出し、
    前記通知部は、前記鼓膜占有率に基づいて前記鼓膜に対する前記温度測定部の位置状況をユーザに通知する、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記通知部は、前記鼓膜占有率が大きくなるように前記温度測定部の向きを調整する方向をユーザに通知する、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記温度処理部により算出された前記鼓膜の温度を補正する補正部をさらに備え、
    前記鼓膜認識部は、前記鼓膜の画像情報の認識結果に基づいて、前記鼓膜の画像中の所定範囲において前記鼓膜が占める割合を表す鼓膜占有率を算出し、
    前記補正部は、前記鼓膜占有率に基づいて、前記温度処理部により算出された前記鼓膜の温度を補正する、請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記補正部は、前記鼓膜占有率と前記鼓膜の温度との相関関係に基づいて、前記鼓膜の温度を補正する、請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 鼓膜の画像情報に基づいて前記鼓膜の位置を認識するステップと、
    前記鼓膜を含む外耳道内の温度を取得するステップと、
    前記鼓膜の位置の認識結果および取得された前記温度に基づいて、前記鼓膜の温度を決定するステップと、
    を含む、情報処理方法。
  12. コンピュータを、
    鼓膜の画像情報に基づいて前記鼓膜の位置を認識する鼓膜認識部と、
    前記鼓膜を含む外耳道内の温度を取得する温度測定部と、
    前記鼓膜認識部の認識結果および前記温度測定部の測定温度に基づいて、前記鼓膜の温度を決定する温度処理部と、
    を備える、情報処理装置として機能させるコンピュータプログラム。
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