JP2013202007A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】刈取装置3を左右に位置変更可能なコンバインにおいて、刈取装置3を左右移動させる際の操作性の向上を図る。
【解決手段】本願発明のコンバインは、エンジン17が搭載された走行機体1と、前記走行機体1の前部に装着された刈取装置3とを備える。前記刈取装置3の下部に位置する平行リンク機構64を介して、前記刈取装置3を左右に位置変更可能に構成する。前記刈取装置3を手動にて左右位置変更操作する刈取位置操作レバー101と前記平行リンク機構64とは、トグル機構102を介して連動連結する。前記走行機体1の運転操縦部9のうち前記走行機体1の左右中央側にあるサイドコラム20の近傍に、前記刈取位置操作レバー101と前記トグル機構102とを配置する。
【選択図】図8

Description

本願発明は、圃場に植立した穀稈を連続的に刈り取る刈取装置が走行機体の前部に装着されたコンバインに関するものである。
従来、この種のコンバインの中には、圃場に植立した穀稈を刈り取る刈取装置を走行機体の前部に左右位置変更可能に装着したものがある(例えば特許文献1等参照)。特許文献1のコンバインでは、刈取装置を左右位置変更可能に支持する機構として平行リンク機構が採用されている。平行リンク機構は刈取装置の下部に配置されている。刈取装置を左右移動させる際は、オペレータが刈取装置の一側部に移動して、平行リンク機構を左右揺動させて刈取装置の左右位置を調節するねじ軸にハンドルを装着し、当該ハンドルを回転操作するのである。
実開平2−142123号公報
しかし、特許文献1の構成では、ねじ軸のうちハンドルを装着する先端部が刈取装置の一側下部に位置するため、運転操縦部にオペレータが着座していた場合は、左右位置合せのために一旦運転操縦部を降りてから、ハンドルの回転操作をする必要がある。また、刈取装置の左右移動距離が長い場合は、ハンドルを何度も回転操作しなければならない。従って、刈取装置を左右移動させる操作が大変煩わしいという問題があった。
本願発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、刈取装置を左右に位置変更可能な構造において、刈取装置を左右移動させる際の操作性の向上を図ることを技術的課題としている。
請求項1の発明は、エンジンが搭載された走行機体と、前記走行機体の前部に装着された刈取装置とを備えており、前記刈取装置の下部に位置する平行リンク機構を介して、前記刈取装置が左右に位置変更可能に構成されているコンバインであって、前記刈取装置を手動にて左右位置変更操作する刈取位置操作レバーと前記平行リンク機構とがトグル機構を介して連動連結されており、前記走行機体の運転操縦部のうち前記走行機体の左右中央側にあるサイドコラムの近傍に、前記刈取位置操作レバーと前記トグル機構とが配置されているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載したコンバインにおいて、前記トグル機構と前記平行リンク機構とは、前記刈取位置操作レバーの手動操作に応じた押し引き方向の作用力を伝達する索条部材を介して連動連結されているというものである。
請求項3の発明は、エンジンが搭載された走行機体と、前記走行機体の前部に装着された刈取装置とを備えており、前記刈取装置の下部に位置する平行リンク機構を介して、前記刈取装置が左右に位置変更可能に構成されているコンバインであって、前記刈取装置を手動にて左右位置変更操作する刈取位置操作レバーと前記平行リンク機構とがトグル機構及び戻しバネ部材を介して連動連結されており、前記刈取位置操作レバーと前記トグル機構とは、前記刈取装置の骨組を構成する前後縦長の縦支持杆又は前記縦支持杆の前端側に連結された左右横長の横支持杆の近傍に設けられており、前記トグル機構と前記戻しバネ部材とが前記平行リンク機構に連結されているというものである。
請求項1の発明によると、エンジンが搭載された走行機体と、前記走行機体の前部に装着された刈取装置とを備えており、前記刈取装置の下部に位置する平行リンク機構を介して、前記刈取装置が左右に位置変更可能に構成されているコンバインであって、前記刈取装置を手動にて位置変更操作する刈取位置操作レバーと前記平行リンク機構とがトグル機構を介して連動連結されているから、前記トグル機構の倍力効果によって、前記刈取位置操作レバーの操作に必要な操作力を軽減できる。すなわち、重量物である前記刈取装置を比較的軽い操作力にて左右移動できる。従って、前記刈取装置に対する操作構造を簡略化したものでありながら、前記刈取位置操作レバーの操作性を向上できる。また、前記走行機体の運転操縦部のうち前記走行機体の左右中央側にあるサイドコラムの近傍に、前記刈取位置操作レバーと前記トグル機構とが配置されているから、オペレータは、前記運転操縦部に居ながら前記刈取位置操作レバーを握って操作でき、前記運転操縦部から離れることなく前記刈取装置を簡単に左右移動できる。
請求項2の発明によると、前記トグル機構と前記平行リンク機構とは、前記刈取位置操作レバーの手動操作に応じた押し引き方向の作用力を伝達する索条部材を介して連動連結されているから、前記索条部材の長さを変えれば、前記平行リンク機構の取付け位置に制約を受けることなく、前記トグル機構の取付け位置を任意に設定できる。従って、前記トグル機構ひいては前記刈取位置操作レバーのレイアウト上の自由度を確保でき、前記運転操縦部のオペレータが操作し易い位置に、前記トグル機構ひいては前記刈取位置操作レバーを簡単に配置できる。
請求項3の発明によると、エンジンが搭載された走行機体と、前記走行機体の前部に装着された刈取装置とを備えており、前記刈取装置の下部に位置する平行リンク機構を介して、前記刈取装置が左右に位置変更可能に構成されているコンバインであって、前記刈取装置を手動にて位置変更操作する刈取位置操作レバーと前記平行リンク機構とがトグル機構及び戻しバネ部材を介して連動連結されているから、請求項1の発明と同様に、前記刈取装置に対する操作構造を簡略化したものでありながら、前記刈取位置操作レバーの操作性を向上できる。しかも、前記刈取位置操作レバーと前記トグル機構とは、前記刈取装置の骨組を構成する前後縦長の縦支持杆又は前記縦支持杆の前端側に連結された左右横長の横支持杆の近傍に設けられていて、前記トグル機構と前記戻しバネ部材とが前記平行リンク機構に連結されているから、前記縦支持杆又は前記横支持杆周辺に、前記刈取位置操作レバーと前記トグル機構と前記戻しバネ部材と前記平行リンク機構とを集約できる。前記刈取装置を左右移動させる構造を、前記刈取装置の下部側にコンパクトにまとめて配置できる。
2条刈り用コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 刈取装置の左側面図である。 刈取装置の平面図である。 刈取装置の駆動系統図である。 運転操縦部の左側面図である。 トグル機構と平行リンク機構との連動構造を示す要部拡大平面図である。 刈取位置操作レバー及びトグル機構の拡大側面図である。 トグル機構の配置構造の別例を示す要部拡大平面図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を、図面(図1〜図7)に基づいて説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
図1及び図2に示す如く、実施形態のコンバインは、走行部としての左右一対の走行クローラ2にて支持された走行機体1を備える。走行機体1の前部には、穀稈を刈取りながら取込む2条刈り用の刈取装置3が、昇降アクチュエータとしての単動式の昇降用油圧シリンダ4によって、横軸である刈取入力ケース16回りに昇降調節可能に装着される。走行機体1には、フィードチェン6を有する脱穀装置5と、該脱穀装置5から取り出された穀粒を貯留する穀物タンク7とが横並び状に搭載される。なお、脱穀装置5が走行機体1の前進方向左側に、穀物タンク7が走行機体1の前進方向右側に配置される。走行機体1の後部に旋回可能な排出オーガ8が設けられ、穀物タンク7の内部の穀粒が、排出オーガ8の籾投げ口からトラックの荷台またはコンテナ等に排出されるように構成されている。刈取装置3の右側方で且つ穀物タンク7の前側方には、運転操縦部9が設けられている。
運転操縦部9には、旋回操作具としての操縦ハンドル10と、運転座席11と、直進操作具としての主変速レバー12と、副変速レバー13と、脱穀クラッチを入り切りする脱穀クラッチレバー14と、刈取クラッチを入り切りする刈取クラッチレバー15とが配置されている。運転操縦部9には、操縦ハンドル10を設けたハンドルコラム19と、前記各レバー13,14等を設けたサイドコラム20とが配置されている。走行機体1における運転座席11の下方には、動力源としてのエンジン17が配置されている。エンジン17の前方には、エンジン17からの動力を適宜変速して左右走行クローラ2に伝達するためのミッションケース18が配置されている。
図1に示す如く、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム21を配置する。トラックフレーム21には、走行クローラ2にエンジン17の動力を伝える駆動スプロケット22と、走行クローラ2のテンションを維持するテンションローラ23と、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ24と、走行クローラ2の非接地側を保持する中間ローラ25とを設けている。駆動スプロケット22によって走行クローラ2の前側を支持し、テンションローラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、トラックローラ24によって走行クローラ2の接地側を支持し、中間ローラ25によって走行クローラ2の非接地側を支持する。
刈取装置3は、バリカン式の刈刃装置31と、2条分の穀稈引起装置32と、穀稈搬送装置33及び分草体34を備えている。刈刃装置19は、刈取装置3の骨組を構成する刈取フレーム35に配置されている。刈取フレーム35の上方に穀稈引起装置32を配置する。穀稈引起装置32とフィードチェン6の送り始端部との間に穀稈搬送装置33を配置する。穀稈引起装置32の下部前方に分草体34を突設する。走行機体1は、エンジン17にて左右走行クローラ2を駆動させて圃場内を移動しながら、刈取装置3の駆動にて圃場の未刈穀稈を連続的に刈り取る。
脱穀装置5は、刈取穀稈を脱穀処理する扱胴41と、扱胴41の下方に配置された揺動選別機構42及び風選別機構43と、扱胴41の後部から取出される脱穀物を再処理する送塵口処理胴44とを備えている。扱胴41は脱穀装置5の扱室内に配置されている。刈取装置3から送られてきた刈取穀稈の株元側はフィードチェン6に受け継がれる。そして、刈取穀稈の穂先側が脱穀装置5内に搬入され、扱胴41にて脱穀処理される。
脱穀装置5の下部には、各選別機構24,25にて選別された穀粒のうち精粒等の一番物が集まる一番受け樋45及び一番コンベヤ46と、枝梗付き穀粒や穂切れ粒等の二番物が集まる二番受け樋47及び二番コンベヤ48とが設けられている。一番受け樋45内に集められた精粒等の一番物は、当該一番受け樋45内の一番コンベヤ46及び揚穀筒49内の揚穀コンベヤを介して穀物タンク7に送られる。
枝梗付き穀粒等の二番物は、一番受け樋45より後方の二番受け樋47に集められ、二番受け樋47内の二番コンベヤ48及び還元筒50内の還元コンベヤを介して揺動選別機構42に戻される。そして、二番物は、揺動選別機構24にて再選別される。藁屑は、図示しない排塵ファンに吸込まれて、脱穀装置5の後部から機外へ排出される。
フィードチェン6の後方側(送り終端側)には排藁チェン51が配置されている。フィードチェン6の後端から排藁チェン51に受継がれた排藁(脱粒した稈)は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、または脱穀装置5の後方にある排藁カッタ52にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方に排出される。
次に、図3及び図4を参照しながら、刈取装置3構造の詳細について説明する。図3及び図4に示すように、刈取装置3の刈取フレーム35として、横軸である刈取入力ケース16と、縦支持杆61と、横支持杆62と、横伝動ケース63とを備えている。走行機体1の前部に立設された刈取支持台(図示省略)に刈取入力ケース16が回動可能に支持される。走行機体1の左右方向に向けて刈取入力ケース16を延長している。刈取入力ケース16から前方に向けて縦支持杆61を延長している。縦支持杆61の前端側に横支持杆62を連結している。走行機体1の左右方向に向けて横支持杆62を延長している。横支持杆62の前方に横伝動ケース63が平行状に配置されている。横伝動ケース63は横支持杆62に平行リンク機構64を介して左右揺動可能に連結されている。縦支持杆61と走行機体1との間に昇降用油圧シリンダ4が設けられている。昇降用油圧シリンダ4にて刈取入力ケース16回りに刈取装置3(縦支持杆61)を回動させる結果、刈取装置3を任意の高さに昇降できる。
横伝動ケース63は、前述した刈刃装置31、穀稈引起装置32、穀稈搬送装置33を構成する掻込み装置36及び分草体34を支持している。横伝動ケース63及びこれに支持される複数の装置31〜34,36は、刈取装置3の前部側に位置していて前処理部を構成している。平行リンク機構64の左右揺動によって、前処理部(横伝動ケース63及びこれに支持される複数の装置31〜34,36)が走行機体1に対して左右に位置変更するように構成されている。平行リンク機構64は左右一対のリンクアーム65を備えている。横支持杆62と各リンクアーム65の基端側(後端側)とはそれぞれ縦向きの後ピン66によって相対回動可能に連結されている。横伝動ケース63の左右両端部の前部側には支点ブラケット68が固着されている。横伝動ケース63の各支点ブラケット68と各リンクアーム65の先端側(前端側)とはそれぞれ縦向きの前ピン67によって相対回動可能に連結されている。
ここで、穀稈搬送装置33は、2条分の穀稈引起装置32にて取り込まれた未刈穀稈の株元側を掻き込んで後方に搬送する2条分の掻込み装置36と、掻込み装置36から2条分の刈取穀稈の株元側を受継ぐ縦搬送チェン37と、縦搬送チェン37にて搬送される2条分の刈取穀稈の穂先側を搬送する穂先搬送タイン38とを備えている。2条分の刈取穀稈の株元側は、縦搬送チェン37の送り終端側からフィードチェン6に受け継がれる。2条分の刈取穀稈の穂先側は、穂先搬送タイン38の送り終端側から、扱胴41を内蔵した脱穀装置5の扱室内に搬送される。
次に、図5等を参照しながら、刈取装置3の動力伝達系統について説明する。刈取入力ケース16には、エンジン17からの動力が伝達される刈取入力軸71が回転可能に内挿されている。刈取入力ケース16の長手中途部には、縦支持杆61とは別に、前後に長い揺動伝動ケース72の基端側が左右回動可能に連結されている。詳細は省略するが、揺動伝動ケース72は長手方向に伸縮可能に構成されている。揺動伝動ケース72の先端側は、後述する右引起伝動ケース75の上部側に連結されている。揺動伝動ケース72内には揺動伝動軸73が回転可能に軸支されている。揺動伝動軸73の基端側が、縦軸74及び2組のベベルギヤ機構を介して刈取入力軸71に動力伝達可能に連結されている。エンジン17からの動力が刈取入力軸71に伝達され、刈取入力軸71の回転動力が揺動伝動軸73を介して刈取装置3前部側の前処理部に伝達される。
横伝動ケース63の右端側に、右側の穀稈引起装置32の背面側に位置するように右引起伝動ケース75が立設されている。横伝動ケース63の左端側に、左側の穀稈引起装置32の背面側に位置するように左引起伝動ケース76が立設されている。右引起伝動ケース75の長手中途部にはギヤケース77が組み込まれている。揺動伝動軸73の先端側が、右引起伝動ケース75の上部に回転可能に内挿された上部右引起伝動軸78に、ベベルギヤ機構を介して動力伝達可能に連結されている。上部右引起伝動軸78の上端側は、右側の穀稈引起装置32の引起タイン駆動軸79に、ベベルギヤ機構を介して動力伝達可能に連結されている。
上部右引起伝動軸78の下端側は、ギヤケース77内の平ギヤ機構を介して、右引起伝動ケース75の下部に回転可能に内挿された下部右引起伝動軸80の上端側に動力伝達可能に連結されている。下部右引起伝動軸80の下端側は、横伝動ケース63内に回転可能に内挿された横伝動軸81及び2組のベベルギヤ機構を介して、左引起伝動ケース76内に回転可能に内挿された左引起伝動軸82の下端側に動力伝達可能に連結されている。左引起伝動軸82の上端側は、左側の穀稈引起装置32の引起タイン駆動軸83に、ベベルギヤ機構を介して動力伝達可能に連結されている。
また、右側の掻込み装置36及び刈刃装置31への動力伝達軸84を横伝動軸81から分岐させている。左側の掻込み装置36は、右側の掻込み装置36の回転動作に従動して回転するように構成されている。前述の通り、刈取装置3(前処理部)の左右揺動に伴い、揺動伝動ケース72が縦軸74回りに左右回動する。このため、刈取装置3(前処理部)を左右どちらの位置においた状態でも動力伝達でき、刈刃装置31、穀稈引起装置32及び掻込み装置36が駆動される。
穀稈搬送装置33のうち縦搬送チェン37及び穂先搬送タイン38の基端側はそれぞれ刈取入力ケース16の左端部に駆動ケース85を介して支持されている。従って、縦搬送チェン37及び穂先搬送タイン38は、前処理部と共に、刈取入力ケース16回りに回動可能になっている。駆動ケース85自体は、刈取入力ケース16に対してこれと同軸回りに上下回動可能に連結されている。このため、縦搬送チェン37及び穂先搬送タイン38は、前処理部とは別個独立して、駆動ケース85(刈取入力ケース16)回りに一体的に上下回動して、扱き深さ調節を実行可能になっている。
駆動ケース85に回転可能に内挿された縦駆動軸86は、ベベルギヤ機構を介して、刈取入力ケース16内の刈取入力軸71に動力伝達可能に連結されている。縦駆動軸86の下端側には、縦搬送チェン37に対する駆動スプロケットが設けられている。縦駆動軸86の上端側には、穂先搬送タイン38のタインチェンに対する駆動スプロケットが設けられている。従って、縦搬送チェン37及び穂先搬送タイン38は、刈取入力軸71から分岐した回転動力にて駆動する。詳細は省略するが、縦搬送チェン37及び穂先搬送タイン38は、前処理部の左右揺動に連動して縦駆動軸86を中心に左右回動可能に構成されている。
以上の構成において、通常の刈取作業時は、左側の走行クローラ2にて未刈穀稈を踏み倒さないように、刈取装置3(前処理部)を左端位置に移動させる(図4の実線状態参照)。中割作業時は、刈取装置3を右端位置に移動させ(図4の二点鎖線状態参照)、左右それぞれの走行クローラ2による未刈穀稈の踏み倒しを防止する。畦際での刈取作業時は、畦寄りの端部位置まで刈取装置3を移動させ、畦寄りにある走行クローラ2で畦に乗り上げるのを防止する。また、刈取装置3の左右移動調節によって未刈穀稈列に対する条合せも実行可能である。
次に、図2及び図6〜図8を参照しながら、刈取装置3(前処理部)を左右位置変更操作する構造の詳細について説明する。図2及び図6に示すように、走行機体1の運転操縦部9のうち走行機体1の左右中央側にあるサイドコラム20の近傍に、刈取装置3(前処理部)を手動にて位置変更操作する刈取位置操作レバー101と倍力機構であるトグル機構102とが配置されている。実施形態の刈取位置操作レバー101及びトグル機構102は、サイドコラム20を支持するコラムフレーム99を利用して、サイドコラム20の左側部に取り付けられている。
刈取位置操作レバー101はトグル機構102を介して平行リンク機構64に連動連結されている。この場合、平行リンク機構64とトグル機構102とは、刈取位置操作レバー101の手動操作に応じた押し引き方向の作用力を伝達する索条部材としての左及び右移動用ワイヤ103,104を介して連動連結されている。刈取位置操作レバー101の基端側(下端側)には、刈取レバーリンク105の基端側(下端側)が一体的に固着されている。刈取位置操作レバー101の基端側及び刈取レバーリンク105の基端側(両者の固着部分)が、コラムフレーム99に支持されたレバー支点板体(図示省略)に、左右横向きのレバー支点軸106を介して前後回動可能に軸支されている。
サイドコラム20左側方には、カバー体107(図2参照)が配置されている。刈取位置操作レバー101の軸部分は、カバー体107の上面に形成された案内溝を貫通している。このため、刈取位置操作レバー101は、カバー体107の案内溝に沿って前後に回動操作可能になっている。刈取位置操作レバー101の前後回動範囲はカバー体107の案内溝によって規制される。
コラムフレーム99のうち刈取位置操作レバー101の下方には、リンク支持ブラケット110が取り付けられている。刈取レバーリンク105の先端側に、支点越えリンク111を介して変換リンク機構112が連動連結されている。変換リンク機構112は第1〜第3変換リンク113〜115を備えている。第1変換リンク113の基端側と第2変換リンク114の基端側とが、リンク支持ブラケット110に固着された左右横向きのリンク支軸116に回動可能に軸支されている。第1変換リンク113の基端側と第2変換リンク114の基端側とは一体的に固着されている。第1変換リンク113の先端側は、支点越えリンク111の先端側に屈曲可能にピン連結されている。支点越えリンク111の基端側は、刈取レバーリンク105の先端側に屈曲可能にピン連結されている。
第2変換リンク114の先端側に、第3変換リンク115の一端側(上端側)が屈曲可能にピン連結されている。第3変換リンク115の他端側(下端側)には、軸体117を介してベアリングローラ118が回転可能に設けられている。ベアリングローラ118はリンク支持ブラケット110のスライドレール面119に転動可能に当接している。実施形態では、第2変換リンク114、第3変換リンク115及びベアリングローラ118等がトグル機構102を構成している。
第3変換リンク115の他端側にある軸体117には、ベアリングローラ118だけでなく、左及び右移動用ワイヤ103,104の一端側が連結されている。左及び右移動用ワイヤ103,104は、リンク支持ブラケット110上において、ベアリングローラ118のスライドレール面119に沿った転動によって、一方の移動用ワイヤ103(104)を引っ張ると他方の移動用ワイヤ104(103)が追随して緩むように、軸体117を挟んで互いに逆向きに延びている。実施形態では、左移動用ワイヤ103が軸体117を挟んで後側に位置し、右移動用ワイヤ104が軸体117を挟んで前側に位置している。左移動用ワイヤ103の他端側は、横伝動ケース63と右リンクアーム65先端側とをつなぐ右側の前ピン67に連結されている。右移動用ワイヤ104の他端側は、横伝動ケース63と左リンクアーム65先端側とをつなぐ左側の前ピン67に連結されている。
左及び右移動用ワイヤ103,104は、軸体117と前ピン67とをつなぐインナーワイヤ103a,104aと、インナーワイヤ103a,104aに摺動可能に被嵌された可撓性のアウター管103b,104bとを備えている。実施形態では、リンク支持ブラケット110のうちベアリングローラ118を挟んだ前後に、アウター受け部120がそれぞれ立設されている。各アウター受け部120に移動用ワイヤ103,104のアウター管103b,104bの一端側が取り付けられている。各インナーワイヤ103a,104aの一端側が軸体117に連結されている。
図7に示すように、横支持杆62の長手中途部に固定されたブラケット台121の左右側部にもアウター受け部122がそれぞれ立設されている。各アウター受け部122に移動用ワイヤ103,104のアウター管103b,104bの他端側が取り付けられている。左移動用ワイヤ103のインナーワイヤ103aの他端側が、右側の前ピン65に連結されている。右移動用ワイヤ104のインナーワイヤ104aの他端側が、左側の前ピン65に連結されている。
なお、図8に示すように、コラムフレーム99に固着されたバネ受け体123と刈取レバーリンク105との間には、刈取位置操作レバー101の操作状態を保持するレバー保持バネ124が装架されている。実施形態では、刈取位置操作レバー101の前後回動操作の中途で、レバー保持バネ124が支点越えするように設定されている。このため、刈取位置操作レバー101を前方又は後方に傾倒操作すると、その中途でレバー保持バネ124が支点越えし、レバー保持バネ124の引張付勢力が刈取位置操作レバー101を前方又は後方に傾倒した状態に保持する方向に切り換わる。その結果、刈取位置操作レバー101の操作状態が保持されることになる。
刈取位置操作レバー101を前方に傾倒操作すると、支点越えリンク111を介して第1及び第2変換リンク113,114がリンク支軸116回りに回動して、第2及び第3変換リンク114,115が折り畳まれるように屈曲し、ベアリングローラ118を前方に向けて転動させ、左移動用ワイヤ103のインナーワイヤ103aを引張る一方、右移動用ワイヤ104のインナーワイヤ104aを緩める。そうすると、左移動用ワイヤ103のインナーワイヤ103aが右リンクアーム65を左方向に引張って、平行リンク機構64が各後ピン66を支点に左側に揺動し、刈取装置3(前処理部)が左端位置に移動する(図4及び図7の実線状態参照)。
刈取位置操作レバー101を後方に傾倒操作すると、支点越えリンク111を介して第1及び第2変換リンク113,114がリンク支軸116回りに回動して、第2及び第3変換リンク114,115が直線状に並ぶように伸長し、ベアリングローラ118を後方に向けて転動させ、左移動用ワイヤ103のインナーワイヤ103aを緩める一方、右移動用ワイヤ104のインナーワイヤ104aを引張る。そうすると、右移動用ワイヤ104のインナーワイヤ104aが左リンクアーム65を右方向に引張って、平行リンク機構64が各後ピン66を支点に右側に揺動し、刈取装置3(前処理部)が右端位置に移動する(図4及び図7の二点鎖線状態参照)。
以上の結果、第2変換リンク114、第3変換リンク115及びベアリングローラ118からなるトグル機構102(114,115,118)の倍力効果によって、刈取位置操作レバー101の操作に必要な操作力を軽減できる。すなわち、重量物である刈取装置3を比較的軽い操作力にて左右移動できる。従って、刈取装置3に対する操作構造を簡略化したものでありながら、刈取位置操作レバー101の操作性を向上できる。また、走行機体1の運転操縦部9のうち走行機体1の左右中央側にあるサイドコラム20の近傍に、刈取位置操作レバー101とトグル機構102とが配置されているから、オペレータは、運転操縦部9に居ながら刈取位置操作レバー101を握って操作でき、運転操縦部9から離れることなく刈取装置3を簡単に左右移動できる。
また、トグル機構102と平行リンク機構64とは、刈取位置操作レバー101の手動操作に応じた押し引き方向の作用力を伝達する索条部材としての左及び右移動用ワイヤ103,104を介して連動連結されているから、左及び右移動用ワイヤ103,104の長さを変えれば、平行リンク機構64の取付け位置に制約を受けることなく、トグル機構102の取付け位置を任意に設定できる。従って、トグル機構102ひいては刈取位置操作レバー101のレイアウト上の自由度を確保でき、運転操縦部9のオペレータが操作し易い位置に、トグル機構102ひいては刈取位置操作レバー101を簡単に配置できる。
なお、実施形態では、刈取位置操作レバー101及びトグル機構102をサイドコラム20の近傍に配置したが、これに限らず、脱穀装置5の前方に配置したり、サイドコラム20に組み込んだり、運転座席11の前方に配置したりしてもよい。これらの場合、刈取位置操作レバー101を左側に傾倒操作すると刈取装置3が左側に移動し、刈取位置操作レバー101を右側に傾倒操作すると刈取装置3が右側に移動するように設定すれば、刈取位置操作レバー101の操作方向と刈取装置3の左右移動方向とが一致するので、オペレータにとって分り易く好適である。
図9はトグル機構の配置構造の別例を示している。当該別例では、刈取位置操作レバー101と平行リンク機構64とがトグル機構202及び戻しバネ部材204を介して連動連結されている。刈取位置操作レバー101とトグル機構202とは、縦支持杆61又は横支持杆62の近傍に配置されている。この場合、縦支持杆61と横支持杆62との連結部上に刈取位置操作レバー101が配置され、当該連結部の前側にトグル機構202が配置されている。別例の刈取位置操作レバー101は左右方向に回動操作可能に構成されている。
刈取位置操作レバー101及びトグル機構202は基本的に先の実施形態と同様の構造であるが、先の実施形態で示した移動用ワイヤ103,104及びベアリングローラ118に代えて、移動用ロッド203及びスライド体218を採用している。すなわち、縦支持杆61と横支持杆62との連結部の前側にリンク支持ブラケット110が取り付けられている。第3変換リンク115の他端側(下端側)に、軸体117を介して移動用ロッド203の一端側が連結されている。移動用ロッド203の他端側は右側の支点ブラケット68に連結されている。第3変換リンク115の他端側にはスライド体218も取り付けられている。スライド体218はリンク支持ブラケット110のスライドレール面119に摺動可能に当接している。別例では、第2変換リンク114、第3変換リンク115及びスライド体218等がトグル機構202を構成している。リンク支持ブラケット110と左側の支点ブラケット68との間に戻しバネ部材204が装架されている。すなわち、トグル機構202と戻しバネ部材204とが平行リンク機構64に連結されている。
刈取位置操作レバー101を横支持杆62に沿う左方向に傾倒操作すると、支点越えリンク111を介して第1及び第2変換リンク113,114がリンク支軸116回りに回動して、第2及び第3変換リンク114,115が直線状に並ぶように伸長し、スライド体218を左方に向けて摺動させ、移動用ロッド203の先端側を左方に引張る。そうすると、移動用ロッド203が右側の支点ブラケット68と共に右リンクアーム65を左方向に引張り、戻しバネ部材204の付勢力に抗して左リンクアーム65の先端側を左方向に押し出される。その結果、平行リンク機構64が各後ピン66を支点に左側に揺動し、刈取装置3(前処理部)が左端位置に移動する。
刈取位置操作レバー101を縦支持杆61に沿う右方向に傾倒操作すると、支点越えリンク111を介して第1及び第2変換リンク113,114がリンク支軸116回りに回動して、第2及び第3変換リンク114,115が折り畳まれるように屈曲し、スライド体218を右方に向けて摺動させ、移動用ロッド203を右方に押しやる。そうすると、移動用ロッド203が右側の支点ブラケット68と共に右リンクアーム65の先端側を右方向に押し出して、これに合わせて戻しバネ部材204が弾性復原力にて左リンクアーム65の先端側を右方向に引張る。その結果、平行リンク機構64が各後ピン66を支点に右側に揺動し、刈取装置3(前処理部)が右端位置に移動するのである。
以上のように構成した場合も、先の実施形態と同様に、刈取装置3に対する操作構造を簡略化したものでありながら、刈取位置操作レバー101の操作性を向上できる。しかも、刈取位置操作レバー101とトグル機構202とは、刈取装置3の骨組を構成する縦支持杆61又は横支持杆62の近傍に設けられていて、トグル機構202と戻しバネ部材204とが平行リンク機構64に連結されているから、縦支持杆61又は横支持杆62周辺に、刈取位置操作レバー101とトグル機構202と戻しバネ部材204と平行リンク機構64とを集約できる。刈取装置3を左右移動させる構造を、刈取装置3の下部側にコンパクトにまとめて配置できる。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 走行機体
3 刈取装置
9 運転操縦部
16 刈取入力ケース
20 サイドコラム
31 刈刃装置
32 穀稈引起装置
33 穀稈搬送装置
36 掻込み装置
61 縦支持杆
62 横支持杆
63 横伝動ケース
64 平行リンク機構
71 刈取入力軸
101 刈取位置操作レバー
102,202 トグル機構
103 左移動用ワイヤ(索条部材)
104 右移動用ワイヤ(索条部材)
112 変換リンク機構
203 移動用ロッド
204 戻しバネ部材

Claims (3)

  1. エンジンが搭載された走行機体と、前記走行機体の前部に装着された刈取装置とを備えており、前記刈取装置の下部に位置する平行リンク機構を介して、前記刈取装置が左右に位置変更可能に構成されているコンバインであって、
    前記刈取装置を手動にて左右位置変更操作する刈取位置操作レバーと前記平行リンク機構とがトグル機構を介して連動連結されており、前記走行機体の運転操縦部のうち前記走行機体の左右中央側にあるサイドコラムの近傍に、前記刈取位置操作レバーと前記トグル機構とが配置されている、
    コンバイン。
  2. 前記トグル機構と前記平行リンク機構とは、前記刈取位置操作レバーの手動操作に応じた押し引き方向の作用力を伝達する索条部材を介して連動連結されている、
    請求項1に記載したコンバイン。
  3. エンジンが搭載された走行機体と、前記走行機体の前部に装着された刈取装置とを備えており、前記刈取装置の下部に位置する平行リンク機構を介して、前記刈取装置が左右に位置変更可能に構成されているコンバインであって、
    前記刈取装置を手動にて左右位置変更操作する刈取位置操作レバーと前記平行リンク機構とがトグル機構及び戻しバネ部材を介して連動連結されており、前記刈取位置操作レバーと前記トグル機構とは、前記刈取装置の骨組を構成する前後縦長の縦支持杆又は前記縦支持杆の前端側に連結された左右横長の横支持杆の近傍に設けられており、前記トグル機構と前記戻しバネ部材とが前記平行リンク機構に連結されている、
    コンバイン。

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