JP2013201689A - ジョブ動作実行装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

ジョブ動作実行装置及びそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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公寿 大久保
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Abstract

【課題】時刻を計時する時計の故障を検出した場合に、それに対応した動作を自動的に実行して、ユーザが対処を指定する手間を省き、かつユーザにエラー処置を報知するジョブ動作実行装置及びそれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】時刻を計時するRTC4と、ジョブを実行する開始時刻情報と共に実行すべきジョブ情報を記憶するジョブ管理テーブル10と、ジョブ管理テーブル10に記憶された開始時刻情報と時計部の時刻とを比較するジョブ管理部9と、ジョブ管理部9の比較結果に応じて、記憶されているジョブ情報に従いジョブを実行する実行部11と、RTC4の状態を監視する時計監視部3と、備える。実行部11は、時計監視部3にてRTC4の異常を検出した場合、直ちに記憶されているジョブ情報に従いジョブを実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、設定された時刻に所定の動作を行うジョブ動作実行装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に時刻を計時する時計の故障を検出して、故障を検出した場合、所定の動作を実行するジョブ動作実行装置及びそれを用いた画像形成装置に関する。
設定された時刻に所定の動作を行うジョブ動作実行装置として、例えばメール送受信、印刷、Faxなどの機能を備えた複合機としての画像形成装置(MFP:Multi Function Peripheral)などがある。時刻を指定して送信や印刷などのジョブを行うようにユーザが予約登録しておき、MFPは、その予約時刻になると、登録された予約ジョブを実行する。
ところが、装置の故障などにより、予約ジョブが実行されなかった場合には、ユーザは実行されていることを前提に仕事を進めているため、不都合な事態が生じる可能性がある。
そこで、特許文献1には、予め設定された時刻に所定の動作を実行出来なかった場合、ユーザに対して実行出来なかったことを通知する装置が記載されている。
特開2006−252054号公報
しかしながら、特許文献1の技術の様に、予め設定された時刻に所定の動作を実行出来なかったことを、ユーザに対して通知を行った場合、ユーザがその通知に対してどの様に対処するかを指定する必要があり、また、ユーザがその通知に気づかない場合は放置されることになってしまう。
本発明は、斯かる実情に鑑み、時刻を計時する時計の故障を検出した場合に、それに対応した動作を自動的に実行して、ユーザが対処を指定する手間を省き、かつユーザにエラー処置を報知するジョブ動作実行装置及びそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、時刻を計時する時計部と、ジョブを実行する開始時刻情報と共に実行すべきジョブ情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された開始時刻情報と前記時計部の時刻とを比較する比較部と、前記比較部の比較結果に応じて前記記憶部に記憶されているジョブ情報に従いジョブを実行する実行部と、前記時計部の状態を監視する監視部と、を備え、
前記実行部は、前記監視部にて前記時計部の異常を検出した場合、直ちに前記記憶部に記憶されているジョブ情報に従いジョブを実行することを特徴とする。
また本発明のジョブ動作実行装置において、時刻を計時する他の時計部を備え、前記監視部は、前記時計部と前記他の時計部の計時差を判断することにより前記時計部の異常を検出することを特徴とする。
また本発明のジョブ動作実行装置において、前記実行部は、前記監視部にて異常を検出してジョブを実行する際に、前記記憶部に記憶されているジョブ実行の前記開始時刻情報を、ユーザに報知する処理を実行することを特徴とする。
また本発明は、請求項1から3のいずれかに記載のジョブ動作実行装置を用いた画像形成装置である。
本発明によれば、時計部の故障を検出した場合、実行部はエラー処理として自動的にジョブ実行するので、処理が滞ることがない。
また、本来実行する予定だった時刻情報も知らせるので、ユーザがエラー処理によるものであることを知ることができる。
、本発明のジョブ実行装置である画像形成装置(MFP)を示すブロック図である。 ジョブテーブルを記憶し管理するジョブ管理テーブル10の内容を示す図である。 本発明のジョブ実行装置の処理内容を示したフローチャートである。 図3に於けるStep1の詳細を示したフローチャートである。 図4のStep15の詳細を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明のジョブ実行装置である画像形成装置(MFP)を示すブロック図である。
1は、装置全体を示し、例えばメール機能、ファクシミリ機能、印刷機能等を備えたMFP(Multi Function Peripheral)である。
2は、装置の個々の構成を制御する主制御部であり、CPU15と連携して装置を制御している。
3は、時計監視部で、RTC(Real-Time Clock)4、時計差異記憶領域5、システムクロック6を後に説明する処理にて時間に関する処理(RTC4の状態の監視)を行っている。
RTC4は、装置の電源が切られていても現在時刻を刻み続ける時計部であり、この時刻に従ってジョブの実行処理を行う。
時計差異記憶領域5は、RTC4、システムクロック6の前回の値を記憶している。
システムクロック6は、RTC4とは別にCPU15により計時される他の時計部であり、これを基準にRTC4の異常を検出する。
7は、画像管理部であり、画像蓄積メモリ8に蓄積されている画像の出し入れを管理する。
9は、ジョブ管理部(比較部)であり、図2に示すジョブ管理テーブル10の内容とRTC4を比較し、ジョブの実行を管理する。
図2に示すように、ジョブ管理テーブル(記憶部)10は、項目として「No」、「ジョブ開始時刻」、「ジョブID」、「ジョブ種」、「出力/送信先」、「出力/送信用情報」、「画像ファイルID」を備え、そこには各項目のデータが格納されている。
「ジョブID」は、各ジョブを識別するIDであり、ユーザがジョブ予約を登録するときに、自動的に割り振られる。
「ジョブ開始時刻」は、ユーザが入力したジョブ開始の予約時刻である。
「ジョブ種」は、印刷、FAX、メールなどのジョブの種類である。
「出力先/送信先」は、印刷などの場合のデータを出力先や、相手先のFAX番号や、メール先のアドレスなどの送信先である。
「出力/送信用情報」は、印刷の場合、片面/両面、印刷用紙サイズなど印刷情報であり、メールの場合、メールに記載する返信アドレス情報などである。
「画像ファイルID」は、出力や送信する画像ファイルを特定するためのIDである。
11は、ジョブ管理部9からの制御によりジョブを実行する実行部であり、ネットワークとの通信を制御するネットワーク通信制御部11−1、電話回線網13に接続してFAXの送受信を制御するFAX通信制御部11−2、印刷部14に対して画像等の印刷を行う為に制御を行う印刷制御部11−3を内蔵している。
ネットワーク通信制御部11−1は、NTP(Network Time Protocol)サーバ16に接続して、正確な時刻情報を取得する。
12は、操作内容やジョブ内容などを表示する液晶パネルなどからなる表示部である。タッチパネルが装着されており、ユーザがタッチすることにより入力が可能である。
図3は、本発明のジョブ実行装置の処理内容を示したフローチャートである。
Step1にて、主制御部2は、実行ジョブ割り込み判定処理をおこなう。詳細については、図4にて説明する。
Step1にて行った判定結果をStep2にて判断し、実行ジョブの割り込み要求があればStep3に進み、無ければStep6へと進む。
Step2にて、主制御部2は、実行ジョブの割り込み要求があった場合、Step3にて、その割り込みがエラーによるジョブの割り込みであったかを判断し、エラーによるジョブの割り込みであった場合、Step4にてエラー処理を実行する。
ここでのエラー処理とは、例えば、RTC4の故障検出により即座に、FAX通信制御部11−2によるFAX、或いはネットワーク通信制御部11−1による電子メールを送信する場合、本来送信を行うはずであった時刻情報をFAX、或いは電子メールの冒頭に追記する処理を意味し、この追記により、エラー検出により早めに送られてきたFAX、或いは電子メールが本来送られる予定だった時刻を送信相手に知らせることが可能となる。
Step5では、Step2にて判断した実行ジョブ割り込みに対するジョブを実行部11により処理実行し、実行後再び、Step1へと戻る。
Step2にて、主制御部2は、実行ジョブの割り込み要求が無いと判断した場合、次に、Step6にてシステムの再起動の要求があったかを判断し、再起動の要求があった場合、Step7へ進み、無かった場合、Step9に進む。
Step7では、主制御部2は、後に説明するシステム再起動を禁止する不可Flagの状態を判断し、禁止されていれば、Step8にてエラーのメッセージを表示部12にて表示する。
Step9では、主制御部2は、周期処理として所定時間経過するまで処理を止める。
Step10では、主制御部2は、システムの再起動を実行し、処理を終了する。
図4は、図3に於けるStep1の詳細を示したフローチャート図である。
Step11にて、ジョブ管理部9が、図2に示すジョブ管理テーブル10を取得し、Step12にてジョブ管理テーブル10内に予約ジョブが有るかを判断する。
予約ジョブが有ると判断した場合、Step13へと進み、無かった場合、Step14へと進む。
Step14では、周期処理として所定時間経過するまで処理を止める。
Step13では、ジョブ管理部9は、現在の時刻と実行時刻の比較を行い、実行時刻であると判断した場合、Step18へと進み、実行時刻ではないと判断した場合、Step15へと進む。
Step18では、主制御部2が、ジョブ割り込みありという判定とする。
Step15では、時計監視部3によりジョブ管理タイマーの故障判定処理が行われる。ジョブ管理タイマー故障判定処理については、図5にて詳細に説明を行う。
Step16では、Step15による判定の結果、ジョブ管理タイマーが故障しているか否かを判断し、故障中であれば、Step17にて、主制御部2は、代替えのタイマーが存在するか否かを判断する。
Step17では、後のStep31、Step32にてセットされるFlagの値により判断される。
Step17にて代替えタイマーが無いと判断された場合、Step19に進み、主制御部2は、エラーによるジョブの割り込みありという判定とする。
Step19では、Step3にてエラーによるジョブ割り込みであることが分かる様に処理を行い、Step18では、通常のジョブ割り込みであることが分かる様に処理が行われる。
図5は、図4のStep15の詳細を示したフローチャート図である。
Step20では、時計監視部3は、前回のジョブ管理タイマー値と、システムクロック値を、時計差異記憶領域5より取得する。
Step21では、時計監視部3は、Step20にて取得した値が初期値、即ち計時を開始していない初期値の状態であるかの判断を行う。
初期値の状態であると判断した場合、時計監視部3は、Step23にてジョブ管理タイマー値と、システムクロック値の現在値を時計差異記憶領域5に前回のジョブ管理タイマー値として保存する。
Step21にて初期値以外である、即ち計時が開始していると判断した場合、現在のジョブ管理タイマー値と、システムクロック値を取得する(Step22)。
Step24では、時計監視部3は、Step20にて取得した前回の値と、Step22にて取得した値との差異を求める。
差異の求め方としては、現在のジョブ管理タイマー値(例10:12)より前回のジョブ管理タイマー値(例10:10)を引いた値(例2分)と、現在のシステムクロック値より前回のシステムクロック値を引いた値との差を求める事になる。即ち、両タイマーが同様に進んでいる場合、差異は発生しないが、一方が遅れていたり、停止していると差異が発生することになる。
Step25では、時計監視部3は、Step24にて求めた差異が基準値を超えているか否かを判断する。
基準値を超えている場合、故障していることを意味しており、Step26にて故障Flagを1にセットし、Step28にてシステムの再起動不可Flagをセットする。
Step30では、主制御部2が、別タイマーへの切り換えが有効であるかの判断を行い、有効であれば、ジョブ管理タイマー変更代替えタイマーFlagを1にセットし(Step31)、有効では無ければジョブ管理タイマー変更代替えタイマーFlagを0にリセットする(Step32)。
別タイマーとはRTC4に変えて、例えばNTPサーバ16より正確な時刻が取得出来る場合、NTPサーバ16を別タイマーとして使用することを意味する。
Step25にて、基準値を超えていない場合、故障Flagを0にリセットし(Step27)、周期処理として所定時間経過するまで処理を止める(Step29)。
こうして、RTC4の故障を検出した場合、エラー処理として自動的に割り込み処理を行ってジョブ実行するので、処理が滞ることがなく、さらに本来実行する予定だった時刻情報も知らせるので、ユーザがエラー処理によるものであることを知ることができる。
上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
1 MFP
2 主制御部
3 時計監視部
4 RTC
5 時計差異記憶領域
6 システムクロック
7 画像管理部
8 画像蓄積メモリ
9 ジョブ管理部
10 ジョブ管理テーブル
11 実行部
11−1 ネットワーク通信制御部
11−2 FAX通信制御部
11−3 印刷制御部
12 表示部
13 電話回線網
14 印刷部
16 NTPサーバ

Claims (4)

  1. 時刻を計時する時計部と、
    ジョブを実行する開始時刻情報と共に実行すべきジョブ情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された開始時刻情報と前記時計部の時刻とを比較する比較部と、
    前記比較部の比較結果に応じて前記記憶部に記憶されているジョブ情報に従いジョブを実行する実行部と、
    前記時計部の状態を監視する監視部と、
    を備え、
    前記実行部は、前記監視部にて前記時計部の異常を検出した場合、直ちに前記記憶部に記憶されているジョブ情報に従いジョブを実行することを特徴とするジョブ動作実行装置。
  2. 時刻を計時する他の時計部を備え、
    前記監視部は、前記時計部と前記他の時計部の計時差を判断することにより前記時計部の異常を検出することを特徴とする請求項1に記載のジョブ動作実行装置。
  3. 前記実行部は、前記監視部にて異常を検出してジョブを実行する際に、前記記憶部に記憶されているジョブ実行の前記開始時刻情報を、ユーザに報知する処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載のジョブ動作実行装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のジョブ動作実行装置を用いた画像形成装置。
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