JP2013201296A - 伝送コイル部品及び非接触充電装置 - Google Patents

伝送コイル部品及び非接触充電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013201296A
JP2013201296A JP2012068792A JP2012068792A JP2013201296A JP 2013201296 A JP2013201296 A JP 2013201296A JP 2012068792 A JP2012068792 A JP 2012068792A JP 2012068792 A JP2012068792 A JP 2012068792A JP 2013201296 A JP2013201296 A JP 2013201296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic sheet
coil
transmission coil
soft magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012068792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6032528B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Moriyama
義幸 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2012068792A priority Critical patent/JP6032528B2/ja
Publication of JP2013201296A publication Critical patent/JP2013201296A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6032528B2 publication Critical patent/JP6032528B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 コイルとそれに対向する磁性シートを備える、非接触充電装置用の伝送コイル部品において、インダクタンスと効率の低下を抑えて、磁性シートの磁気ヨーク等としての機能を維持しつつ、薄型化が可能な構成を提供する。さらには、かかる構成を用いて非接触充電装置の小型化を可能とする。
【解決手段】 非接触充電装置用の伝送コイル部品であって、コイルと、前記コイルに対向するように配置された磁性シートを備え、前記磁性シートはフェライト層と軟磁性合金薄帯層を有し、前記フェライト層が前記コイル側になるように配置されたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コイルと、磁気シールド、磁気ヨーク等として機能する磁性シートとを有する伝送コイル部品に関する。さらにはそれを用いた非接触充電装置に関する。
近年、小型の電子機器、情報通信機器の高性能化、高機能化が進められており、特に、携帯電話、Web端末、ミュージックプレイヤー等は携帯機器としての利便性のため、長時間の連続使用が可能であることが求められている。これら小型情報通信機器では電源としてリチウムイオン電池などの二次電池が使用されている。この二次電池の充電方法には受電側の電極と給電側の電極とを直接接触させて充電を行う接触充電方式と、給電側と受電側の両方に伝送コイルを設け、電磁誘導を利用した電力伝送によって充電する非接触充電方式とがある。非接触充電方式は給電装置と受電装置を直接接触させるための電極が必要ないため、同じ給電装置を用いて異なる受電装置に充電することも可能である。
高い電力伝送効率を得るためには、伝送コイルに対して、給電装置と受電装置の接触面とは反対側に磁性シートなどのコイルヨークが設置される。かかるコイルヨークには以下のような役割がある。第一の役割は、磁気シールド材としての役割である。非接触充電装置の充電作業中に発生した漏れ磁束が二次電池を構成する金属部材などの他の部品に流れると、これらの部品が渦電流によって発熱する。コイルヨークは、磁気シールド材としてこの発熱を抑制できる。コイルヨークの第二の役割は、充電中にコイルで発生した磁束を還流させるヨーク部材として作用することである。例えば、コイル間に生じる電磁誘導作用により非接触で電力を伝送するコードレスパワーステーションを開示する特許文献1には、コイルの外側に軟磁性材部として軟磁性フェライト板を配置した構成が開示されている。特許文献1では、かかる軟磁性フェライト板によって磁束漏れを防止している。
特開平7−231586号公報
電子機器、情報通信機器の非接触充電装置に対しては、伝送効率等の特性向上はもちろんのこと、小型化、特に薄型化の要請が強い。特許文献1に記載された構成によれば、磁束漏れを防止し、伝送電力及び変換効率の向上することが期待されるものの、軟磁性材部を備え、かかる軟磁性材部として軟磁性フェライトを用いているため、小型化、薄型化の要請に十分応えられるものではなかった。
かかる点に鑑み、本発明は、コイルとそれに対向する磁性シートを備える、非接触充電装置用の伝送コイル部品において、インダクタンスと効率の低下を抑えて磁性シートの磁気ヨーク等としての機能を維持しつつ、薄型化が可能な構成を提供することを目的とする。さらには、かかる構成を用いて非接触充電装置の小型化を図ることを目的とする。
本発明の非接触充電装置用の伝送コイル部品は、コイルと、前記コイルに対向するように配置された磁性シートを備え、前記磁性シートはフェライト層と軟磁性合金薄帯層を有し、前記フェライト層が前記コイル側になるように配置されたことを特徴とする。かかる構成によって、インダクタンスと効率の低下を抑えつつ、伝送コイル部品の薄型化が可能になる。
また、前記伝送コイル部品において、前記軟磁性合金薄帯層は軟磁性合金薄帯を二層以上有することが好ましい。磁性シートのフェライト層がコイル側になるように配置することで、効率低下の抑制効果が得られるが、軟磁性合金薄帯を二層以上有することで、その効果がよりいっそう高められる。
また、本発明の非接触充電装置用の受電装置は、前記伝送コイル部品を備えたことを特徴とする。上述の伝送コイル部品を備えることで、非接触充電装置用の受電装置の小型化が可能である。
また、本発明の非接触充電装置用の給電装置は、前記伝送コイル部品を備えたことを特徴とする。上述の伝送コイル部品を備えることで、非接触充電装置用の給電装置の小型化が可能である。
また、本発明の非接触充電装置は、互いに対置させて用いる給電装置および受電装置を有する非接触充電装置であって、前記給電装置および受電装置の少なくとも一方に前記伝送コイル部品を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、コイルとそれに対向する磁性シートを備える、非接触充電装置用の伝送コイル部品において、インダクタンスと効率の低下を抑えて、磁性シートの磁気ヨーク等としての機能を維持しつつ、薄型化が可能な構成を提供することができる。さらには、かかる構成を用いて非接触充電装置の小型化も可能となる。
給電装置と受電装置を備えた非接触充電装置を示す図である。 本発明に係る伝送コイル部品に用いる磁性シートの例を示す図である。 本発明に係る伝送コイル部品の実施形態を示す図である。 本発明に係る伝送コイル部品の他の実施形態を示す図である。 本発明に係る伝送コイル部品に用いる磁性シートの他の例を示す図である。
以下、本発明に係る伝送コイル部品および非接触充電装置の実施形態を、図を用いて具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、各実施形態において説明する構成は、他の実施形態の趣旨を損なわない限りにおいて他の実施形態においても適用することが可能であり、その場合、重複する説明は適宜省略する。
図1は互いに対置させて用いる給電装置および受電装置を有する非接触充電装置を示す断面図である。給電装置および受電装置は、それぞれ伝送コイル部品を備え、これらの伝送コイル部品を対向させて伝送コイル部品間で電力伝送を行う。給電装置および受電装置の少なくとも一方に、本発明に係る伝送コイル部品を備える。各伝送コイル部品は、平面状のコイルと、前記コイルに対向するように配置された磁性シートを備える。非接触充電装置の具体例は、例えば携帯通信端末とその充電器である。受電装置には携帯端末など、受電機能を備えた電子機器本体の他、バッテリーユニット単体も含まれる。
交流電源10に接続される給電装置12は回路部11を有する。回路部11は、交流電流を整流する整流回路、整流された直流電流を所定の周波数の高周波電流に変換するスイッチング回路を備える。給電装置12は、平面状コイル7と、平面状コイル7の内側に配置された磁気吸着部材8とを有する。回路部11から出力された高周波電流は一次伝送コイルである平面状コイル7に流れる。平面状コイル7は共振用コンデンサ(図示せず)に接続され、スイッチング回路によって変換される所定周波数と同じ周波数で共振する。給電装置12にはスイッチング回路の動作を制御するための制御回路を設けても良い。
受電装置5は、二次伝送コイルである平面状コイル2と、コイルヨークとして前記平面状コイル2の後面側に配置された磁性シート1とを備える。なお、一次伝送コイルと対向する側を前面側、逆側を後面側と称することとする。二次伝送コイルである平面状コイル2に加えて共振用コンデンサを配置することで共振回路を構成できる。平面状コイル2には、整流回路(図示せず)を介して二次電池4が接続されており、電磁誘導によって平面状コイル2に誘起された誘導電流は整流回路で整流され、二次電池4が充電される。
給電装置12および受電装置5は、例えば樹脂等の非磁性の筐体に収容される。かかる筐体はそれぞれ平坦面を有し、該平坦面同士を対向させて充電を行う。給電装置と受電装置とは、上述の磁気吸着部材8を用いて互いに位置決め、固定される。給電装置の磁気吸着部材と受電装置の磁気吸着部材の少なくとも一方が磁石を用いて構成される。例えば図1に示す構成では、給電装置の磁気吸着部材8が磁石または該磁石からの磁束を誘導する磁気ヨークである。受電装置側にも磁石を設けて位置決め、固定することができるが、図1に示す構成の受電装置側では、磁性シート1に磁気吸着部材としての機能を持たせている。すなわち、給電装置側の磁気吸着部材8と受電装置側の磁性シート1とが対向して配置されており、これらの間の磁気的な吸着力によって給電装置12と受電装置5とが位置決め、固定される。
上記平面状コイル2、7は、その巻回軸が前記平坦面に垂直になるように(平面状のコイルの面が前記平坦面に平行になるように)筐体の内側に配置される。平面状コイル2、7の、前記平坦面の反対側(後面側)には、それぞれ磁性シート1、6が隣接して配置される。筐体内部には、例えば樹脂基板などの基板3、9が配置される。なお、磁性シートと磁気吸着部材の構成は、受電装置と給電装置とで互いに入れ替えて構成することも可能である。ただし、受電装置の小型化の要請が強いため、磁性シートとは別個の磁気吸着部材を備える構成は受電装置側では用いないことがより好ましい。給電装置側の磁性シート6は受電側の磁性シート1と同じ構成の磁性体を用いてもよいが、別の構成のものを用いてもよい。また、受電側の基板3を省略して、磁性シート1を二次電池4に直接貼付してもよい。磁性シート1、6は、二次電池4等を設置した基板3、9と平面状コイル2、7との間において、その主面が平面状コイル2、7と重なるように、または覆うように配置される。したがって、渦巻き状に巻回された平面状コイル7によって発生した磁束が磁性シート1、6に収束して通るようになり、磁性シートが磁気ヨークまたは磁気シールドとして機能する。平面状コイル2、7の巻回軸方向に対置された磁性シート1、6の部分について、以下具体的に説明する。
(第1の実施形態)
本願発明に係る伝送コイル部品に用いる磁性シートの例を図2に、かかる磁性シートを用いた非接触充電装置用の伝送コイル部品の例を図3に示す。図3に示した伝送コイル部品は、図1に示す非接触充電装置の受電装置5に用いられる伝送コイル部品である。図2(a)は平面状の磁性シートを主面の法線方向から見た平面図である。図2に示す磁性シート1は外形が矩形であるが、外形はこれに限定されるものではない。例えば、長方形、正方形のような矩形以外に、円形、楕円形、異形、さらにはそれらに凹凸をつけた形状など種々の構成を取ることができる。また、図2に示す矩形の構成では四隅にアールが形成されているが、かかるアールは形成しなくてもよい。図2(b)は平面状の磁性シート1の、法線に垂直な方向から見た断面図である。磁性シート1はシート状のフェライト層1aと軟磁性合金薄帯層1bを有する積層シートである。フェライト層1aと軟磁性合金薄帯層1bとは接着層(図示せず)を介して貼り合わされている。図2に示す構成では、フェライト層1aと軟磁性合金薄帯層1bの外形を同じにして、外周を揃えて構成してあるが、これらの形状や大きさを異なるものとしてもよい。
フェライト層1aは、Ni系フェライト焼結体、Mn系フェライト焼結体等各種のフェライト材料を用いて構成することができる。フェライト材料は、金属系の材料に比べて抵抗率が高く、うず電流損失の低減に有効である。フェライト材料のうち10Ω・m以上の抵抗率を有し、抵抗率の高いNi−Zn系フェライト焼結体がより好ましい。一方、軟磁性合金薄帯層1bは、ロール急冷により製造される磁性合金の薄帯を用いて構成される。軟磁性合金薄帯材料は、例えばFe系アモルファス薄帯、Co系アモルファス薄帯、Fe系ナノ結晶軟磁性合金薄帯、Co系ナノ結晶軟磁性合金薄帯などであり、0.5T以上の飽和磁束密度と3000以上の比透磁率(at 100kHz)を有し、フェライト層1aを構成するフェライト材料よりも、透磁率、飽和磁束密度に優れる。このうち、Fe系ナノ結晶軟磁性合金薄帯などの微結晶軟磁性合金薄帯は特に高い飽和磁束密度、透磁率を有することから、磁性シートを構成する磁性体として特に好ましい。例えば、1.2T以上の飽和磁束密度、10000以上の比透磁率(at 100kHz)を有するFe系ナノ結晶軟磁性合金薄帯が好適である。渦電流損失を低減し、充電の伝送効率を向上させるためには、軟磁性体を薄くすることが好ましいため、軟磁性合金薄帯の一層の厚さは50μm以下、より好ましくは30μm以下にするとよい。
フェライト層1aと軟磁性合金薄帯層1bを貼り合わせることによって、フェライト層だけで磁性シートを構成する場合に比べて、磁性シートを薄型化することが可能である。本願発明においては、単にフェライト層1aと軟磁性合金薄帯層1bを貼り合わせるだけでなく、図3に示すように、フェライト層1aが平面状コイル2側になるように配置する。軟磁性合金薄帯層1bは、伝送コイル部品が受電装置に用いられる場合は二次電池4側に配置されることになる。フェライト層1aが平面状コイル2側になるように配置することで、軟磁性合金薄帯層1bが平面状コイル2側になるように配置する場合に比べて、伝送コイル部品において高いQ値が得られるのである。
(第2の実施形態)
本願発明に係る伝送コイル部品の他の例を図4に示す。図4に示す実施形態では、軟磁性合金薄帯層1bを二層の軟磁性合金薄帯(1b(1)、1b(2))で構成している点が、図3に示す第1の実施形態と異なる。その他の構成は、図3に示す実施形態と同様であるので説明を省略する。軟磁性合金薄帯層1bを複層化にすることで、インダクタンスを高め、磁気飽和もしにくくなる。さらに、上述した、フェライト層1aが平面状コイル2側になるように配置することの効果がよりいっそう顕著になる。複数の軟磁性合金薄帯は接着層である樹脂(図示せず)を介して積層されている。軟磁性合金薄帯は二層に限らず、それ以上でもよい。軟磁性合金薄帯の層数が多くなるにしたがって、上記効果が顕著なる。軟磁性合金薄帯層の層数の上限はこれを特に限定するものではないが、軟磁性合金薄帯層の層数が多くなると工程が複雑となるので、例えば10層以下にすることが好ましい。また、薄型化を可能とする軟磁性合金薄帯の特徴やコストの観点からは、軟磁性合金薄帯層が占める部分が多くなりすぎないことが好ましい。例えば、接着層等の非磁性体部分を除いた軟磁性合金薄帯層1bの合計厚さは、フェライト層1aの厚さよりも小さいことが好ましい。なお、フェライト層1aを二層以上にすることも可能である。ただし、工程が煩雑になることから、フェライト層1aは一層であることが好ましい。
(第3の実施形態)
本願発明に係る伝送コイル部品に用いる磁性シートは図2に示すようなベタな単純な形状なものに限らず、開口部、切り欠き等があってもよい。本願発明に係る伝送コイル部品に用いる磁性シートの他の例を図5に示す。図5は平面状の磁性シートを主面の法線方向から見た平面図である。図2に示す実施形態とは、平面の形状が異なり、それ以外の構成は同じであるので、その説明は省略する。図5に示す磁性シート13は外形が略矩形であり、環状の開口部14を有する。さらに、磁性シート13が開口部14に囲まれた部分15を有する。以下、環状の開口部14に囲まれた部分15を第2の磁性シート部15、それ以外の部分を第1の磁性シート部ともいう。第1の磁性シート部と第2の磁性シート部とは一体で構成され、第2の磁性シート部15の一部と第1の磁性シート部の一部とを連結する連結部16を備えている。第2の磁性シート部は連結部16が形成された部分を除き、開口部14の縁から離間して配置され、全体として円形であり、開口部14の内形と相似となっている。磁性シートと平面状コイルとを用いて伝送コイル部品を構成するときに、第2の磁性シート部は、平面状コイルの巻回軸上に位置するように配置される。給電装置と受電装置は、それに含まれるコイルの巻回軸が一致するように配置される。したがって、給電装置のコイルの中心軸上に磁気吸着部材として永久磁石を備える場合、環状の開口部14に囲まれた部分15(第2の磁性シート部15)は、かかる永久磁石に対向配置される磁気吸着部材として機能させることができる。そのような場合でも、第2の磁性シート部15は開口部14の縁から離間して配置されているため、第2の磁性シート部15から第1の磁性シート部への磁束の流れやそれによる第1の磁性シート部の磁気飽和を抑制することができる。連結部16の幅は、その幅方向で見た第2の磁性シート部15の寸法よりも小さく、第2の磁性シート部15の外形が円形、矩形等と認識できる程度であることが必要である。さらに、図5に示す磁性シートは、開口部14と第1の磁性シート部の外縁側とを連通させる連通部17を有する。連通部17を形成しない構成でもよいが、連通部17が形成されていることで、開口部14を形成する際に、かかる部分の薄帯の除去が容易になる。なお、吸着機能の構成に応じて、第2の磁性シート部を設けず、円形や矩形の単純な開口部にすることも可能であるし、完全な開口にせず、凹部にすることも可能である。
積層された磁性シートは、破損を防ぐために補強部材に固着されていることが好ましい。具体的には、樹脂シートなどで軟磁性合金薄帯等をラミネート加工した磁性シートを用いることが好ましい。表裏二つの主面の一方に樹脂シートを設けても良いし、両方に設けても良い。但し、強度の確保、破損時の破片の飛散防止等の観点からは、表裏二つの主面の両方に樹脂シートを設けることがより好ましい。また、フェライト層、軟磁性合金薄帯層は、樹脂シートに固着された状態で個片分割されたものでもよい。例えば、直交する二方向に所定間隔で形成された分割溝、凹部列、貫通孔列などを設け、樹脂シートの固着された状態で前記分割溝等に沿ってフェライト層を個片分割することによって、フェライト層に可撓性を付与することができる。また、軟磁性合金薄帯層を個片分割することによって、渦電流を抑制することができる。かかる観点からは、スリットも有効である。かかる分割溝等を形成する場合、その構成をフェライト層と軟磁性合金薄帯とで異なるものにすることができる。例えば、個片分割の間隔をフェライト層よりも軟磁性合金薄帯層で大きくしてもよいし、フェライト層のみ所定の間隔で規則的に個片分割し、軟磁性合金薄帯層はかかる規則的な個片分割はしないようにしてもよい。
磁性シートをコイルに対向するように配置する際、フェライト層と軟磁性合金薄帯層とを一体としてから配置してもよいし、別体のフェライト層と軟磁性合金薄帯層とを順次配置してもよい。また、フェライト層をコイルに貼付し、軟磁性合金薄帯層を基板や二次電池に貼付して、これらを近接または密着させてもよい。
(実施例1)
図2に示す、矩形の磁性シートを用いて伝送コイル部品を構成した。磁性シートのうち、フェライト層にはNi−Zn系フェライト焼結体を、軟磁性合金薄帯層には微結晶軟磁性合金薄帯を用いた。Ni−Zn系フェライト焼結体は日立金属株式会社製のMS−NF材(厚さ100μm)を使用し、一方の面には厚さ10μmのPET樹脂、他方の面には厚さ10μmの両面接着シートを貼りつけた。また、微結晶軟磁性合金薄帯として日立金属株式会社製のファインメット(登録商標)(FT−3M材、厚さ18μm)を使用した。薄帯を複数層で形成する場合は、両面接着シート(厚さ10μm)を貼り付けて積層し、最上面に露出する薄帯には厚さ31μmのPET樹脂を貼り付けた。磁性シートの外形寸法は縦40mm、横45mmである。軟磁性合金薄帯の層数が異なる複数の磁性シートを用意した。磁性シートと平面状コイルを組み合わせて受電側(二次側)の伝送コイル部品を構成した。このとき、フェライト層をコイル側に配置する構成と軟磁性合金薄帯層をコイル側に配置する構成の二通りで評価した。平面状コイルは線径0.32mmの2パラ線を15ターン巻回して構成し、コイルの外形は40×20mmの矩形、内形は20mm×10mmの矩形とした。一方、給電側(一次側)の平面状コイルは、線径1mmのリッツ線を20ターン(10ターン、2段)巻回して構成し、コイルの外形は直径40mmの円形、内形は直径20mmの円形とした。なお、一次側の磁性シートにはフェライトを使用した。磁性シートと平面状コイルの中心を合わせて伝送コイル部品を構成し、給電側の伝送コイル部品と受電側の伝送コイル部品を図1と同様に配置して、120kHzでインダクタンスLsとQ値を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2013201296
コイル側にフェライト層、逆側に軟磁性合金薄帯層が配置されたNo1、3、5および7の構成において得られたインダクタンスLsを磁性体としてフェライトだけを用いた磁性シートで得ようとすると、それぞれ215μm(磁性体総厚195μm)、275μm(磁性体総厚255μm)、315(磁性体総厚295μm)、375μm(磁性体総厚355μm)であり、表1に示した磁性シート総厚の方が小さいことがわかった。したがって、本願発明の構成を備えたNo1、3、5および7の実施例において、伝送コイル部品の小型化が図れることがわかる。また、軟磁性合金薄帯層の層数が1〜4のいずれの場合も、コイル側の磁性シート配置を変えてもインダクタンスLsに大きな違いは見られなかった。しかしながら、Q値は磁性シートとコイルとの位置関係を変えることで大きな違いが見られた。すなわち、フェライト層をコイル側に配置することで、軟磁性合金薄帯層をコイル側に配置する場合に比べて、Q値が高くなっており、磁性シートの配置の仕方が重要であることがわかった。特に、軟磁性合金薄帯を二層以上有するNo3、5および7の構成において、その効果が顕著になっていることがわかる。
1、6:磁性シート
2、7:平面状コイル
3、9:基板
4:二次電池
5:受電装置
8:磁気吸着部材
10:交流電源
11:回路部
12:給電装置
13:磁性シート
14:開口部
15:環状の開口部43に囲まれた部分(第2の磁性シート部)
16:連結部
17:連通部

Claims (5)

  1. コイルと、前記コイルに対向するように配置された磁性シートを備え、
    前記磁性シートはフェライト層と軟磁性合金薄帯層を有し、
    前記フェライト層が前記コイル側になるように配置された非接触充電装置用の伝送コイル部品。
  2. 前記軟磁性合金薄帯層は軟磁性合金薄帯を二層以上有することを特徴とする請求項1に記載の伝送コイル部品。
  3. 請求項1または2に記載の伝送コイル部品を備えたことを特徴とする非接触充電装置用の受電装置。
  4. 請求項1または2に記載の伝送コイル部品を備えたことを特徴とする非接触充電装置用の給電装置。
  5. 互いに対置させて用いる給電装置および受電装置を有する非接触充電装置であって、
    前記給電装置および受電装置の少なくとも一方に請求項1または2に記載の伝送コイル部品を備えたことを特徴とする非接触充電装置。
JP2012068792A 2012-03-26 2012-03-26 伝送コイル部品及び非接触充電装置 Active JP6032528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012068792A JP6032528B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 伝送コイル部品及び非接触充電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012068792A JP6032528B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 伝送コイル部品及び非接触充電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013201296A true JP2013201296A (ja) 2013-10-03
JP6032528B2 JP6032528B2 (ja) 2016-11-30

Family

ID=49521285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012068792A Active JP6032528B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 伝送コイル部品及び非接触充電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6032528B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105471118A (zh) * 2014-09-29 2016-04-06 精工电子有限公司 非接触电力传输装置及其制造方法、搭载其的电子设备
CN108063044A (zh) * 2017-11-30 2018-05-22 浙江万安亿创电子科技有限公司 一种无线充电线圈和无线充电系统
JP2018533198A (ja) * 2015-07-20 2018-11-08 アモセンス・カンパニー・リミテッドAmosense Co., Ltd. 磁場遮蔽ユニット
JP2019079870A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 国立大学法人信州大学 非接触給電用伝送コイル部品およびその製造方法ならびに非接触給電装置
JP7515775B2 (ja) 2019-11-13 2024-07-16 株式会社発明屋 携帯端末用スタンド

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010041906A (ja) * 2008-07-10 2010-02-18 Nec Tokin Corp 非接触電力伝送装置、軟磁性体シート及びそれを用いたモジュール
WO2011096569A1 (ja) * 2010-02-05 2011-08-11 日立金属株式会社 非接触充電装置用の磁気回路、給電装置、受電装置、及び非接触充電装置
JP4835796B1 (ja) * 2011-01-26 2011-12-14 パナソニック株式会社 受信側非接触充電モジュール及び受信側非接触充電機器
JP2012147638A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Tdk Corp 非接触給電用2次側コイルユニット及び非接触給電装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010041906A (ja) * 2008-07-10 2010-02-18 Nec Tokin Corp 非接触電力伝送装置、軟磁性体シート及びそれを用いたモジュール
WO2011096569A1 (ja) * 2010-02-05 2011-08-11 日立金属株式会社 非接触充電装置用の磁気回路、給電装置、受電装置、及び非接触充電装置
JP2012147638A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Tdk Corp 非接触給電用2次側コイルユニット及び非接触給電装置
JP4835796B1 (ja) * 2011-01-26 2011-12-14 パナソニック株式会社 受信側非接触充電モジュール及び受信側非接触充電機器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105471118A (zh) * 2014-09-29 2016-04-06 精工电子有限公司 非接触电力传输装置及其制造方法、搭载其的电子设备
JP2018533198A (ja) * 2015-07-20 2018-11-08 アモセンス・カンパニー・リミテッドAmosense Co., Ltd. 磁場遮蔽ユニット
US10673269B2 (en) 2015-07-20 2020-06-02 Amosense Co., Ltd. Magnetic field shielding unit
JP2019079870A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 国立大学法人信州大学 非接触給電用伝送コイル部品およびその製造方法ならびに非接触給電装置
JP7082785B2 (ja) 2017-10-23 2022-06-09 国立大学法人信州大学 非接触給電用伝送コイル部品およびその製造方法ならびに非接触給電装置
CN108063044A (zh) * 2017-11-30 2018-05-22 浙江万安亿创电子科技有限公司 一种无线充电线圈和无线充电系统
CN108063044B (zh) * 2017-11-30 2024-03-26 亿创智联(浙江)电子科技有限公司 一种无线充电线圈和无线充电系统
JP7515775B2 (ja) 2019-11-13 2024-07-16 株式会社発明屋 携帯端末用スタンド

Also Published As

Publication number Publication date
JP6032528B2 (ja) 2016-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5839257B2 (ja) コイル部品並びにそれを用いた給電装置及び充電装置
KR101890326B1 (ko) 무선전력 전송모듈 및 이를 포함하는 휴대용 보조배터리
JP4900528B1 (ja) 非接触充電モジュール及びこれを用いた非接触充電機器
JP5721001B2 (ja) コイル部品並びにそれを用いた給電装置及び充電装置
JP6025015B2 (ja) 磁性シート、伝送コイル部品及び非接触充電装置
JP5845405B2 (ja) 受信側非接触充電モジュール及び受信側非接触充電機器
WO2012101729A1 (ja) 非接触充電モジュール及び非接触充電機器
JP2017077174A (ja) 携帯端末
JP4835795B1 (ja) 受信側非接触充電モジュール及び受信側非接触充電機器
WO2011111585A1 (ja) 無線電力伝送用磁気素子及び電力供給装置
JP4835796B1 (ja) 受信側非接触充電モジュール及び受信側非接触充電機器
JP5660310B2 (ja) 非接触給電用2次側コイルユニット及び非接触給電装置
JP6061067B2 (ja) 非接触給電用受信装置
JP6032528B2 (ja) 伝送コイル部品及び非接触充電装置
JP4900525B1 (ja) 非接触充電モジュール及びこれを備えた送信側非接触充電機器と受信側非接触充電機器
JP5700289B2 (ja) 伝送コイル装置並びにそれを用いた受電装置及び給電装置
JP5445545B2 (ja) 非接触充電モジュール及び非接触充電器と電子機器
JP5709042B2 (ja) コイル部品並びにそれを用いた受電装置及び給電装置
JP5967467B2 (ja) 磁性シート、伝送コイル部品及び非接触充電装置
JP6066256B2 (ja) 磁性シート、伝送コイル部品及び非接触充電装置
JP6048787B2 (ja) 磁性シート、伝送コイル部品及び非接触充電装置
JP5845407B2 (ja) 受信側非接触充電モジュール及び受信側非接触充電機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6032528

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350