JP2013200866A - 防犯灯及び監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】不特定の場所での緊急事態の発生に対応可能な防犯灯と、多目的に利用できる監視システムを提供する。
【解決手段】警報灯30と、警報音発報器32と、制御装置50と、非常用ボタン34が支柱12に設けられた防犯灯10は、支柱12が折り畳み可能である。前記支柱12は、キャスタ18を備えた台16に着脱可能に支持される。前記防犯灯10は、所望の場所に移動可能なため、目的に応じて不特定の場所に設置される。緊急発信器70や携帯電話78から緊急信号が発信されるか、非常用ボタン34から緊急信号が発信されると、警報灯30及び警報音発報器32が、光と音で緊急事態の発生を周囲に報知する。また、支柱12に設けたネットワーク接続可能なカメラ36による撮影画像を、指定通信先に送信し、その端末表示部に表示することで、遠隔地と連携した多目的な監視・警戒システムを構築する。
【選択図】図1
【解決手段】警報灯30と、警報音発報器32と、制御装置50と、非常用ボタン34が支柱12に設けられた防犯灯10は、支柱12が折り畳み可能である。前記支柱12は、キャスタ18を備えた台16に着脱可能に支持される。前記防犯灯10は、所望の場所に移動可能なため、目的に応じて不特定の場所に設置される。緊急発信器70や携帯電話78から緊急信号が発信されるか、非常用ボタン34から緊急信号が発信されると、警報灯30及び警報音発報器32が、光と音で緊急事態の発生を周囲に報知する。また、支柱12に設けたネットワーク接続可能なカメラ36による撮影画像を、指定通信先に送信し、その端末表示部に表示することで、遠隔地と連携した多目的な監視・警戒システムを構築する。
【選択図】図1
Description
本発明は、緊急事態の発生を周囲に報知するための防犯灯とそれを利用した監視システムに関するものである。
近年、ひったくりや痴漢などのほか、ストーカーや通り魔などによって人身が殺傷されるといった凶悪な街頭犯罪が多発し、防犯のための対策が不可欠となっている。その対策の一つとして、道路に沿って設置された電信柱又は街灯用ポールなどの支柱に付加的に、防犯警報機器を設置することが考えられる。例えば、下記特許文献1には、個人専用の通報機器を個人の自宅に設け、公共用の通報機器を外灯のポールに設けることで、周囲に人がいない公共の場所や自宅で緊急事態が生じた場合でも、それを通報して救助を求めることができる緊急事態通報システムが開示されている。また、下記特許文献2には、路上及び公共施設に設置され、ネットワークにより接続された監視センターに画像及び音声を含む信号を送受信する防犯灯ポールが開示されている。
上述した背景技術は、いずれも特定の場所に固定することを想定されたものである。しかしながら、犯罪は常に決まった場所で発生するわけではないため、固定式で対応しきれないおそれがある。また、通常は人が集まらない場所であっても、マラソン大会や各種イベントの開催などにより、一定の時間帯や期間にのみ人が集まり警戒や警備を要する場合などに対応できないという課題がある。建築現場や各種工事現場等での警戒についても同様である。
次に、特許文献1に記載の緊急事態通報システムでは、公共用の通報装置を外灯のポールに設け、個人専用の携帯発信器に応答して緊急を知らせる公共用の音声を通報する仕組みとなっている。しかし、外灯のポールから他の通報先への通報を行うことは想定されていない。これに対し、前記特許文献2に記載の防犯灯ポール及び緊急通報システムでは、路上及び公共施設に設置され、ネットワークにより接続された監視センターに画像及び音声を含む信号を送受信する点が開示されている。しかし、監視センターとの通信を実現するためには、防犯灯ポール自体が通信機能を備えなければならず、そのためには、無線LANのようにアクセスポイントやその他のシステム工事が必要となる。従って、防犯灯ポールを一台設置するだけも、手間やコストがかかり、広範囲に防犯灯ポールを設置するのは容易ではない。
本発明は、以上のような点に着目したもので、その目的は、不特定の場所での緊急事態の発生に対応可能であって、設置場所,目的,用途に応じて利用態様の変更が容易な防犯灯を提供することである。他の目的は、簡便な構成で設置が容易な防犯灯を提供することである。更に他の目的は、前記防犯灯を利用して、多目的に使用できる監視システムを提供することである。
本発明の防犯灯は、近隣に緊急事態の発生を報知する報知手段と、その駆動を制御する制御装置が支柱に設けられており、該支柱が、伸縮ないし折り畳み可能,あるいは、持ち運び可能な寸法に設定され、全体が移動可能であって、前記制御装置は、前記報知手段の動作を制御する制御手段と信号の送受信を行う送受信手段とを含み、前記送受信手段によって緊急発信器から発信された緊急信号を受信したときに、前記報知手段を動作させることを特徴とする。
他の発明は、近隣に緊急事態の発生を報知する報知手段と、その駆動を制御する制御装置とが支柱に設けられており、緊急用アプリケーションが組み込まれ、かつ、前記制御装置と通信可能な携帯通信端末が、前記支柱に対して着脱可能に取り付けられており、前記緊急用アプリケーションは、緊急発信器から緊急信号を受信したときに、前記制御装置によって前記報知手段を駆動させることを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記支柱に、前記報知手段を動作させるためのボタンスイッチが設けられており、前記制御装置もしくは前記携帯通信端末は、前記ボタンスイッチから発信された緊急信号を受信したときに前記報知手段を駆動することを特徴とする。他の形態の一つは、前記報知手段が、光で緊急事態を報知する警報灯,音で緊急事態を報知する発音器,文字又は画像で情報を表示する表示手段,所定の通信先に緊急事態発生のメールを送信するメール送信手段,のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする。あるいは、前記表示手段が、避難先の方向を示す矢印を表示することを特徴とする。
更に他の形態では、撮影手段が前記支柱もしくは前記携帯通信端末に設けられており、前記制御装置もしくは前記携帯通信端末が、前記撮影手段による撮影画像を、ネットワークを通じて指定通信先に送信することを特徴とする。また、自己の位置を特定する位置特定手段を有しており、前記制御装置もしくは前記携帯通信端末が、前記緊急信号を受信したときに、前記位置特定手段により特定された位置情報を指定通信先に送信することを特徴とする。あるいは、災害を検知する災害検知手段を有しており、前記制御装置もしくは前記携帯通信端末は、前記災害検知手段で災害の発生を検知したときに、その旨を前記報知手段で報知することを特徴とする。
本発明の監視システムは、前記いずれかの防犯灯が所定の区域内に複数設置された監視システムであって、前記制御装置もしくは前記携帯通信端末が、自己の報知手段による報知結果を他の防犯灯に報知内容を伝達するとともに、他の防犯灯から受信した報知内容に応じて、前記他の防犯灯と異なる態様で自己の報知手段を駆動することを特徴とする。主要な形態の一つは、前記報知手段として、文字又は画像で情報を表示する表示手段を含むときに、前記制御装置もしくは前記携帯通信手段は、他の防犯灯からその報知内容を受信したときは、前記報知内容の送信元の防犯灯の方向又はその逆方向を前記表示手段に表示させることを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、近隣に緊急事態の発生を報知する報知手段と、その制御装置と、報知手段動作用の非常用ボタンが支柱に設けられた防犯灯において、前記支柱を伸縮ないし折り畳み可能,あるいは、持ち運び可能な長さに設定し、所望の場所に移動可能な可搬型としたので、不特定の場所における緊急事態の発生に対応できる。また、前記防犯灯にネットワーク接続可能な撮影手段を設け、該撮影手段による撮影画像を受信して表示可能な端末を有する指定通信先を含むシステムとすることで、遠隔地と連携した多目的な監視が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図3を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1(A)は本実施例の防犯灯の全体構成を示す外観斜視図,図1(B)は防犯灯の持ち運びの様子を示す図である。図2(A)は本実施例の防犯灯の制御装置のシステム構成を示すブロック図,図2(B)は前記実施例1の緊急発信器の構成を概略的に示す正面図である。図3(A)〜(C)は、本実施例の防犯灯を利用した監視システムの構成例を示す図である。本実施例の防犯灯10は、図1(A)に示すように、緊急発信器70や携帯電話78からの緊急信号の発信や、非常用ボタン34からの緊急信号の発信を受けて、緊急事態の発生を周囲に報知するものである。
図1(A)に示すように、本実施例の防犯灯10は、支柱12に、警報灯30,警報音発報器32,非常用ボタン34,カメラ36,表示板38,ソーラーパネル40,バッテリー42,制御装置50を備えている。制御装置50は、別途収納ケース(図示せず)を設けてもよいが、支柱12内や警報灯30内など、適宜の装置内に収納してもよい。前記支柱12は、本実施例では、図1(B)に示すように、折り曲げ部12Aで2つに折り畳み可能となっており、伸ばした状態では、固定具14によって固定される。
一般的に、街路灯は、地上から相当高い位置に設置するので、それに合わせた高さとなるように防犯灯10も設置する。そのために、
a,支柱12を長くして、必要な高さを確保する。
b,支柱12を追加して、必要な高さを確保する。
c,必要な長さの支柱12を別途用意し、これに警報灯30等を取り付ける。
といった方法が考えられる。また、支柱12は、2つ折りに限らず、3つ折り等としてよい。
a,支柱12を長くして、必要な高さを確保する。
b,支柱12を追加して、必要な高さを確保する。
c,必要な長さの支柱12を別途用意し、これに警報灯30等を取り付ける。
といった方法が考えられる。また、支柱12は、2つ折りに限らず、3つ折り等としてよい。
また、前記支柱12は、台16の受け部20に対して着脱可能であって、台16上に立設される。前記台16の底面には、キャスタ18が設けられており、防犯灯10全体が移動できる構造となっている。なお、図示の例では、折り曲げ部12Aで支柱12を折り畳む構造としたが、伸縮可能な構成としてもよいし、支柱12全体を短く設計して持ち運びできるようにしてもよい。前記防犯灯10を持ち運ぶときは、図1(B)に示すように、例えば、ジュラルミンなどのケース80に入れて搬送したり、支柱12の長さによっては、適宜の台車で所望の場所まで搬送する。また、台16に支柱12を固定する代わりに、三脚を利用して支柱12を固定するなど、他の支持機構を利用可能である。また、ケース80にキャスタ18を設け、ケース80自体を台16として使用するようにしてもよい。
次に、図2(A)も参照しながら、防犯灯10の詳細な構成を説明する。図2(A)は防犯灯10の制御装置50のシステム構成を示すブロック図である。前記制御装置50は、制御部56を中心に構成されている。まず、警報灯30は、前記支柱12の上方に設置されており、例えば、複数の青色発光ダイオード30aと、赤色発光ダイオード30bと、黄色発光ダイオード30cを基板上に多数配列して構成されている。これら発光ダイオード30a〜30cは、配線を通じて前記制御部56に電気接続されている。次に、前記警報音発報器32は、本実施例では、前記警報灯30の上に設置されており、図2(A)に示すように、配線を介して前記制御部56に電気接続されている。これら警報灯30と警報音発報器32はともに、周囲に緊急事態を報知する報知手段である。
前記制御装置50は、前記制御部56のほか、送受信部52を含んでいる。更に、防犯灯10の設置場所の監視を遠隔から行うセンタなどの情報である指定通信先情報60A,自己の防犯灯10に固有の識別符号(ID)60B,自己の防犯灯10の位置情報60Cを備えている。前記制御部56には、前記非常用ボタン34,カメラ36,表示板38,位置特定部58などが電気接続されている。前記送受信部52は、各種信号の送受信を行うものであって、インターネット等のネットワークに接続するための機能も備えている。前記緊急発信器70や携帯電話78から発信される緊急信号の受信や、指定通信先90への画像の送信を行う際には、前記送受信部52を経由する。なお、防犯灯10から指定通信先90への通信には、例えば、WiFiが利用される。
前記制御部56は、何ら信号を受信しない状態では、警報灯30及び警報音発報器32を平常時の態様で動作させる。例えば、警報灯30を消灯(夜間なら白色点灯など)、警報音発報器32を動作させないという具合である。また、カメラ36による撮影は常時行うようにしてもよい。表示板38には、平常時には、各種宣伝などを表示するようにしてもよいし、何も表示しなくてもよい。あるいは、「防犯システム稼動中」というようなテロップを表示して、犯罪の抑止効果を高めるようにしてもよい。
一方、前記制御部56は、前記緊急信号を受信したときに、警報灯30,警報音発報器32,カメラ36,表示板38を選択的に動作させる機能を有している。例えば、前記緊急信号を受信した場合には、警報灯30を赤色点滅させるとともに、警報音発報器32から警報音を発し、周囲に緊急事態の発生を報知する。また、必要に応じて、前記カメラ36によって撮影した画像を、前記送受信部52を介し、指定通信先情報60Aに基づいて指定通信先90に送信する。送信する画像は、静止画であってもよいし動画であってもよい。更に、前記表示板38に、「緊急事態発生!」というテロップを表示するようにしてもよい。
また、本実施例では、防犯灯10は不特定の場所で使用されることから、自己の位置を特定するための位置特定部(例えば、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)装置)58を備えている。そして、緊急信号を受信した場合には、前記位置特定部58により特定された自己の位置情報60Cを、識別符号60Bとともに指定通信先90に送信し、緊急事態の発生を通報する。あるいは、前記位置情報60C,識別符号60Bとともに、前記カメラ36で撮影した画像を指定通信先90に送信するようにしてもよい。このように、自己の位置情報とともに緊急事態の発生を指定通信先90に通知することで、指定通信先90から所定の連絡先(例えば、送信元の防犯灯10が設置されているエリアの住民の携帯電話等)に緊急事態の発生をメール通知することが可能となる。このようなメール通知は、指定通信先90の端末92に、地域ごとの連絡先情報を備えておくことに実現可能である。
次に、緊急発信器70は、図2(B)に示すように、ポケットや鞄等に入れて持ち運べる大きさのケース72の内部に、警報音を発報する防犯ブザーとしての機能部分76Aと、該機能部分76Aに連動して動作し、電波による緊急信号を発信する発信装置としての機能部分76Bとを備えている。また、前記緊急発信器70は、前記防犯ブザーとしての機能部分76Aを起動させるための引き抜き式のピン74を備えており、該ピン74の引き抜き操作により、前記防犯ブザーとしての機能部分76Aと、発信装置としての機能部分76Bとが作動するように構成されている。なお、前記ピン74が操作されたのち、その操作がすぐに解除されても、緊急信号が一定時間発信され続けるように、前記緊急発信器70を自己保持型として信号発信状態が維持されるように構成することが望ましい。この場合、自己保持の解除は、例えば、発信装置としての機能部分76Bに組み込んだタイマーによって行うか、ケース72に設けた図示しない解除スイッチを操作することによって行うことができる。また、ピン74の代わりに、ボタンスイッチとしてもよい。更に、携帯電話,スマートホン,デジタルカメラ,携帯オーディオプレーヤなど各種の携帯機器に、前記機能を設けるようにしてもよい。
また、前記緊急発信器70のほか、同様の防犯ブザー機能を備えた携帯電話78を緊急発信器として利用してもよい。あるいは、警察機関,消防機関,海上保安機関などの緊急通報受理機関に対する緊急呼発信に連動して、緊急信号を発信する機能を有する携帯電話78を使用してもよい。この場合の防犯灯10における携帯電話78からの緊急信号の受信機能については、国際公開WO2008/102818号公報に詳述されている。
次に、本実施例の作用を、図3を参照しながら説明する。図3(A)に示す例は、本実施例の防犯灯10を祭り会場に複数設置し、前記防犯灯10と通信可能な指定通信先90を設けて監視システムを構築した例である。防犯灯10は、祭りの準備のときに搬入され、所定の場所に設置される。また、防犯灯10は、移動可能であるため、設置した後に、必要に応じて位置を変更するようにしてもよい。これらの防犯灯10と通信可能な端末92を備えた指定通信先90は、本例の場合は、祭りの開催本部などである。そして、これら防犯灯10が設置されたエリア内において、前記緊急発信器70や携帯電話78の操作によって緊急信号が発信されるか、防犯灯10の非常用ボタン34が押されて前記制御部56が緊急信号を受け取ると、緊急事態が周囲に報知される。ここで、携帯電話78の緊急呼発信自体を緊急信号として利用する場合には、どの防犯灯10が最も近いのかが不明になるおそれがあるが、その点についても、前記国際公開WO2008/102818号公報に開示された手法を応用可能である。
周囲への緊急事態の報知態様としては、例えば、警報灯30の赤色発光ダイオード30bのみが点滅し、同時に、前記警報音発報器32から警報音が発報され、更に表示板38に「緊急事態発生」のテロップが表示される。また、必要に応じて、カメラ36で撮影された画像が、防犯灯10の識別符号60Bや位置情報60Cとともに、指定通信先90の端末92に送られる。端末92の表示部94には、各防犯灯10から送られた画像が表示される。表示される画像は、静止画であってもよいし動画であってもよい。なお、防犯灯10からの画像の送信は、緊急信号を受信したときのみとしてもよいし、常時行うようにしてもよく、指定通信先90では、これらの画像に基づいて、防犯灯10が設置された場所の監視や警戒を行うことができる。
次に、図3(B)に示す例は、マラソン大会における監視・警戒等に防犯灯10を用いた監視システムを適用した例である。防犯灯10は、マラソンコースに沿って所定の間隔で設置される。平常時には、表示板38には、「30km地点」のような表示をしてもよいし、スポンサーの宣伝を表示するようにしてもよい。そして、マラソコンコースやその周辺で緊急事態が起きた場合には、防犯灯10の非常用ボタン34を押すか、事前に配布された緊急発信器70のピン74を引き抜くか、携帯電話78により緊急呼発信することにより、防犯灯10を作動させ、緊急事態の発生を周囲に報知する。報知の態様は、前記図3(A)に示した例の場合と同様である。また、本例の場合には、防犯灯10と通信を行う指定通信先は、マラソン大会の開催本部のほか、実況中継を行うためのテレビ局などであってもよく、一箇所に限定されるものではない。また、指定通信先90に設置される端末92を経由して、防犯灯10からの送信内容を受信可能な設備を備えた車両(例えばパトカーなど)に送ることにより、速やかに緊急事態発生現場へ救助に向かうような構成としてもよい。更に、必要に応じて、送信元の防犯灯10の位置に対応して予め登録されている連絡先に、緊急事態の発生を知らせるメールを、端末92から送信するようにしてもよい。
次に、図3(C)に示す例は、本実施例の防犯灯10を、警察が利用する場合の一例である。防犯灯10は、事故現場等に持ち込まれ、照明や画像の送信手段として利用される。また、防犯灯10と通信可能な端末92は、警察本部等の指定通信先90に設置されている。防犯灯10は、事故現場の様子をカメラ36で撮影し、その画像を、インターネットを通じて前記端末92に送信する。送信された画像は、端末92の表示部94に動画として表示されるため、本部等で状況の把握ができ、更に、現場と本部員等が、動画を通じて一緒に検視することが可能となる。防犯灯10の電源は、例えば、車の電源を利用するようにしてもよいし、バッテリーを利用してもよい。また、警察が防犯灯10を利用する場合としては、このほかにも、ひったくり等の事件が多発した場所や、交通事故が多発した場所に設置することなどが考えられる。このような場所に防犯灯10を設置することにより、事故等があったときには、速やかに周囲に緊急事態の発生を報知できる。また、防犯灯10から警察署等へ緊急事態の発生を報知することにより、警察官が現場へ急行することができる。更に、カメラ36により撮影された動画で現場の状況を確認したり、証拠として捜査に用いることも可能となる。なお、本例では、指定通信先90を警察本部としたが、そのほか、警察庁や警察署,消防本部,自衛隊などの各種機関であってもよい。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)警報灯30と、警報音発報器32と、その制御装置50と、非常用ボタン34が支柱12に設けられた防犯灯10において、支柱12を折り畳み可能な構成として、所望の場所に移動可能としたので、不特定の場所に設置可能である。従って、必要な場所・目的に応じて設置して、不特定場所における緊急事態の発生に対応し、周囲に緊急事態の発生を報知することができる。
(2)前記支柱12にネットワーク接続可能なカメラ36を設け、それにより撮影した画像を、指定通信先90に送信して、その端末92の表示部94に表示することとしたので、遠隔地と連携した多目的の監視・警戒システムを構築することができる。
(3)前記指定通信先90の端末92を介して、緊急事態の発生を予め定めた指定連絡先にメール等により知らせることにより、通報システムとしても利用できる。
(4)前記支柱12に、表示板38を設けることとしたので、光と音による報知のほか、文字や画像による緊急事態の報知も可能となる。また、前記表示板38を各種情報や宣伝の表示に利用することもできる。
(1)警報灯30と、警報音発報器32と、その制御装置50と、非常用ボタン34が支柱12に設けられた防犯灯10において、支柱12を折り畳み可能な構成として、所望の場所に移動可能としたので、不特定の場所に設置可能である。従って、必要な場所・目的に応じて設置して、不特定場所における緊急事態の発生に対応し、周囲に緊急事態の発生を報知することができる。
(2)前記支柱12にネットワーク接続可能なカメラ36を設け、それにより撮影した画像を、指定通信先90に送信して、その端末92の表示部94に表示することとしたので、遠隔地と連携した多目的の監視・警戒システムを構築することができる。
(3)前記指定通信先90の端末92を介して、緊急事態の発生を予め定めた指定連絡先にメール等により知らせることにより、通報システムとしても利用できる。
(4)前記支柱12に、表示板38を設けることとしたので、光と音による報知のほか、文字や画像による緊急事態の報知も可能となる。また、前記表示板38を各種情報や宣伝の表示に利用することもできる。
次に、図4を参照しながら本発明の実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする。本実施例の防犯灯100は、緊急信号を緊急発信器110から受信すると、警報灯30ないし街路灯120の照明が赤色回転灯として動作する例である。図4(A)に示すように、防犯灯100は、通学路に沿って、あるいは、公園,駐車場,商店街などに適宜間隔で設置されている。本実施例の防犯灯100は、支柱12に、街路灯120及び警報音発報器32,制御装置50Aを備えている。制御装置50Aは、緊急発信器110から発信される緊急信号を受信する送受信部52と、制御部56を備えている。該制御部56には、街路灯120,警報音発報器32が接続されている。前記街路灯120は、発光ダイオードで構成されている。一方、緊急発信器110は、ケース内に発信部114を備えており、ピン112の引き抜きにより、防犯灯100が受信可能な緊急信号を発信する(図4(B)参照)。防犯灯100と緊急発信器110の通信は、検知範囲がそれほど広い必要はないため、例えば、無線LANなどの近距離無線通信の規格が利用される。
図4(B)に示す例では、平常時には、街路灯120は日中であれば消灯し、夜間であれば白色点灯しているが、緊急時に携帯発信器110のピン112が引き抜かれて緊急信号が発信されると、制御部56は、街路灯120の両端側が赤色回転灯120Aとして動作するように駆動を制御する。同時に、警報音発報器32から警報音を発し、周囲に危険を知らせる。また、図4(C)に示す例のように、街路灯ではなく、実施例1と同様の警報灯30を設けてもよい。警報灯30は、平常時には青色発光しているが、前記緊急信号を受信すると、例えば、青色発光部分に加え、両端側が赤色回転灯30Aとして動作する。
本実施例によれば、緊急時に緊急発信器110のピン112を引き抜くだけで、周囲に緊急事態の発生を報知できるため、商店街や公園,駐車場の街灯として、あるいは、通学路の防犯灯して利用できる。また、必要に応じて、自動通報装置を取り付けることにより、学校や商店の防犯システム,独居老人対策,ホームセキュリティなどに幅広く利用可能である。
次に、図5を参照しながら本発明の実施例3を説明する。前記実施例1では、警報灯30が街路灯を兼ねることとしたが、これも一例であり、警報灯30とは別に、街路灯や照明器具を別途設けるようにしてもよい。例えば、図5(A)に示す防犯灯10Aでは、支柱12の上方には、照明器具44が設けられており、該照明器具44の側面カバー46に、警報灯30として、複数の赤色発光ダイオード30bが設けられている。該赤色発光ダイオード30bは、非常事態発生時に、赤色点滅して周囲に緊急事態を報知する。更に、前記実施例1では、警報灯30の直上に警報音発報器32を設けることとしたが、これも一例である。例えば、図5(A)に示す防犯灯10Aのように、警報音発報器32を、照明器具44や警報灯30の側方に設けるなど、警報音発報器32の設置位置は、支柱12のいずれの部分であれば、必要に応じて適宜変更してよい。
前記実施例1で示したソーラーパネル40,バッテリー42,表示板38も一例であり、必要に応じて設ければよい。これらソーラーパネル40,バッテリー42,表示板38以外にも、各種の機能を防犯灯10に搭載してよい。例えば、図5(B)に示す防犯灯10Bでは、支柱12に緊急速報機48を設ける例が示されている。前記緊急速報機48は、例えば、FM電波を監視して、気象庁200から発令される緊急地震速報等のタイミングに合わせて、地震情報等を音声で伝えるものであって、公知のものを利用可能である。また、図5(C)に示す防犯灯10Cのように、通話装置150を設けるようにしてもよい。本発明の防犯灯では、ネットワーク接続可能なカメラ36を利用しているため、該カメラ36で撮影された画像を見ながら通話できれば、通信先への状況説明等に便利である。例えば、図5(C)に示す通話装置150は、通話のON/OFFの切替を行うための切替ボタン152と、スピーカ154と、マイク156を備えている。このような通話装置150は、前記カメラ36と一体構成としてもよいしが、カメラ36を設置する高さによっては、通話に不都合な場合があるので、必要に応じて適宜設計変更してよい。
前記実施例では、祭りやマラソン大会等における監視,あるいは、警察等における現場検証に本実施例の防犯灯を利用することとしたが、これも一例であり、他の用途に用いることを妨げるものではない。例えば、図5(D)に示す防犯灯10Dでは、前記非常用ボタン34の代わりにセンサ160が設けられており、コイン駐車場などに設置して利用される。コイン駐車場170に車172の進入があったとき、前記センサ160が作動して、指定通信先90の端末92に、カメラ36で撮影した画像を送る。すると、前記端末92を経由して、駐車場の管理人180の携帯電話182に通知され、管理人180は、PC184などで動画を見ることで、現場の状況を詳細に確認することができる。なお、図5(D)に示す例のように、一定期間同じ場所で使用され、かつ、現場の状況についての通知先が決まっているような場合には、防犯灯10Dに個人(図示の例では、管理人180)の携帯電話182のメールアドレスを登録しておくことも可能である。個人のメールアドレスを登録しておくことで、図5(D)に示す例であれば、センサ160によって車172の進入が検知されたときに、カメラ36で撮影した画像やメールを、直接、管理人180の携帯電話182やPC184に送信することが可能となる。上述した他の例についても、同様の応用が可能である。
次に、図6を参照しながら本発明の実施例4を説明する。前記実施例では、台16に立設した支柱12に警報灯30などを設けたが、図6(A)の例では、台16Pを地中に埋め込むことで、防犯灯10の移動や持ち去りを防止している。図6(B)の例は、適宜の設置物と防犯灯10を一体化したもので、図示の例ではベンチ16Qに防犯灯10を設けている。このようにすることで、同様に、防犯灯10の移動や持ち去りを防止している。設置物としては、電柱,ゴミ箱,郵便ポスト,バス等の停留所標識,交通標識など、各種のものが該当する。
次に、図7〜9を参照しながら本発明の実施例5を説明する。図7(A)は本実施例の防犯灯の全体構成を示す外観斜視図,図7(B)は防犯灯の発光部を示す図,図7(C)は本実施例の応用例を示す図である。図8は、本実施例の防犯灯のシステム構成を示すブロック図,図9は、本実施例の防犯灯に取り付けられた携帯通信端末内の防犯アプリケーションの構成を示す図である。本実施例の防犯灯310は、図7(A)に示すように、ワイヤレス防犯ベル400や携帯電話410からの緊急信号の発信や、ボタンスイッチ334からの緊急信号の発信を受けて、緊急事態の発生を周囲に報知するとともに、予め登録されている指定通信先420へ緊急事態の発生の通知を行うもので、基本的には前記実施例と同等の機能を有する。
図7(A)に示すように、本実施例の防犯灯310は、支柱312に、発光部320,発音部332,ボタンスイッチ334,カメラ336,表示板338,ソーラーパネル(太陽電池パネル)330が設けられている。このほか、前記支柱312には、制御部350及び携帯通信端末360が収納された収納ボックス340が、取付金具342A,342Bによって固定されている。前記発光部320は、本実施例では、図7(B)に示すように、街路灯324の両側に、回転灯を模した警報灯326が配置された構成となっている。前記発光部320のカバー322の上面には、前記ソーラーパネル330が設けられている。また、前記収納ボックス340は、支柱312に固定される本体344と、該本体344に対して開閉可能は扉346により構成され、前記扉346は、固定金具348A,348Bにより、閉じた状態で固定可能である。前記収納ボックス340の本体344には、制御部350が設けられているほか、通話・通信機能を備えた携帯通信端末360を着脱可能に取り付けるための固定具356が設けられている。
次に、図8も参照しながら、防犯灯310の詳細な構成を説明する。図8は、防犯灯310のシステム構成を示すブロック図である。まず、発光部320は、前記支柱312の上方に設置されている。発光部320を構成する街路灯324と警報灯326は、例えば、複数の青色LED,赤色LED,黄色LEDを基板上に多数配列して構成されている。これら街路灯324及び警報灯326を含む発光部320は、配線を通じて前記制御部350に電気接続されている。次に、前記発音部332は、本実施例では、前記発光部320の上に設置されており、図8に示すように、配線を介して前記制御部350に電気接続されている。前記警報灯326と発音部332はともに、周囲に緊急事態の発生を報知する報知手段である。
また、発光部320の下方には、表示板338,カメラ336,ボタンスイッチ334が順に設けられており、これらも配線を介して前記制御部350に電気接続されている。なお、前記表示板338は、例えば、図7(A)に示すように矢印339を表示することによって、緊急事態の発生方向や、避難方向等を周囲に知らせるものであって、周囲に緊急事態の発生を報知する報知手段の一つである。前記収納ボックス340内には、電源354が設けられており、前記ソーラーパネル330によって電源354の充電が行われている。前記制御部350には、複数のUSB(Universal Serial Bus)ポート352A〜352Cが設けられており、そのうちの一つのUSBポート352Cと前記電源354がケーブル394で接続され、前記制御部350へ電源が供給されている。前記収納ボックス340は、防水・防滴構造となっている。また、必要に応じて、屋外設置時の夏場の温度上昇や、長時間使用による温度上昇による故障等を防ぐために、図示しないファンを設けてボックス内部の温度上昇を抑制する構造としてもよい。更に、防犯灯310の設置場所が海沿いの場合には、収納ボックス340を対塩害仕様としてもよい。
次に、前記収納ボックス340内に取り付けられた携帯通信端末360について説明する。携帯通信端末360としては、公知の通話・通信機能を備えた端末が利用され、本実施例では、MMS(Multimedia Messaging Service)機能を有するスマートフォンを利用している。その構成を簡単に示すと、図8の通りであり、通話・通信部362,近距離通信部364,ディスプレイなどの表示部366,CPU368,センサ部370,カメラ376,メモリ部378,電源部392を備えている。前記携帯通信端末360の入力端子361と前記制御部350のUSBポート352Aはケーブル396によって接続されており、前記制御部350を介して、携帯通信端末360に常時電力が供給されて、電源部392の充電が行われている。また、ケーブル396によるUSB接続により、携帯通信端末360と制御部350の間の通信が可能となっている。なお、携帯通信端末360への電力供給方法は一例であり、電源354と携帯通信端末360を直接接続するようにしてもよい。
前記通話・通信部362は、基地局や中継局を介する長距離通信,例えば、他の携帯端末等と音声通話を行うための通話機能,他のデータ通信可能な端末と無線通信を行うための通信機能,インターネット等のネットワークに接続するための機能を備えている。この通話・通信部362により、前記指定通信先420へのメールや動画像の送信,緊急警報発令機関等から発令された緊急警報の受信,他の防犯灯310に設置された携帯通信端末360との通信,などの比較的長距離の通信が行われるようになっている。一方、前記近距離通信部364は、近距離無線通信を行うためのものであり、例えば、無線LAN,Bluetooth(登録商標),ZigBeeなどの各種無線通信,あるいは赤外線通信などが含まれる。この近距離通信部364によって、上述したワイヤレス防犯ベル400や携帯電話410から発信される緊急信号の受信などの比較的近距離の通信が行われるようになっている。
なお、通話・通信部362と近距離通信部364のいずれを利用して通信を行うかは適宜設定してよく、例えば、他の防犯灯310に設置された携帯通信端末360との通信を近距離通信部364によって行うようにしてもよい。また、図8では、携帯通信端末360と制御部350の間のデータ通信をUSB接続により行っているが、携帯通信端末360に電源354を直接接続するなど、携帯通信端末360の入力端子361が塞がってしまったときには、前記制御部350と前記携帯通信端末360との通信に、前記近距離通信部364が利用される。また、前記センサ部370は、GPS(Global Positioning System)センサ372を備えており、自己位置情報を取得することができる。
次に、前記メモリ部378には、防犯アプリケーション380が格納されている。該防犯アプリケーション380は、前記CPU368により実行され、前記制御部350を介して、発光部320,発音部332,カメラ336,表示板338等の駆動を制御する。また、前記ボタンスイッチ334から発信された緊急信号は、前記制御部350を介して前記防犯アプリケーションに伝達される。図9には、防犯アプリケーション380の機能構成の一例が示されている。防犯アプリケーション380は、信号判別部382,ID付加部384,強度信号付加部386,信号強度検出部388といった機能を備えており、ID390A,通報先情報390B,位置情報390C,避難所情報390D,方向テーブル390Eなどの情報を備えている。なお、点線で示す、信号比較部382A,方向検出部382B,ID付加部384,強度信号付加部386,信号強度検出部388,方向テーブル390Eについては、後の実施例で説明する。
前記信号判別部382は、通話・通信部362及び近距離通信部364から送られてくる受信信号を受けて、その種類を判別するものである。受信する信号としては、ワイヤレス防犯ベル400や携帯電話410からの緊急信号のほか、緊急警報発令機関から発令され、携帯電話会社を介して配信される緊急地震速報などの警報信号がある。該警報信号は、前記緊急警報発令機関から発令される緊急警報を直接受信したものであってもよい。警報信号の場合には、例えば、地震警報,津波警報,洪水警報,避難警報,放射線警報などがあるため、信号判別部382はその種類を判別する。
前記防犯アプリケーション380のメモリ領域に記憶されているID390Aは、自己の防犯灯310に固有の識別符号であり、例えば、携帯通信端末360自身に割り当てられた電話番号等を利用してもよい。通報先情報390Bは、例えば、防犯灯310の設置場所の監視を遠隔から行う管理センタなどの情報である。また、位置情報390Cは、前記センサ部370により特定された自己の防犯灯310の位置情報である。避難所情報390Dは、警報信号の種類に応じて各防犯灯ごとに予め設定されている指定避難所の情報である。このような防犯アプリケーション380は、例えば、QRコード(登録商標)の読み込み等により、ダウンロードサイトへアクセスすることで、簡単に取得可能である。また、アクセス先において、防犯用アプリケーションのほか、避難誘導用のアプリケーションなど、用途に応じて必要なアプリケーションを選択できるようにしてもよい。
前記防犯アプリケーション380は、何ら信号を受信しない状態では、警報灯326及び発音部332を平常時の態様で動作させる。例えば、警報灯326を日中は消灯,夜間は白色点灯といった具合である。また、街路灯324については、信号の受信の有無に関わらず、制御部350によって街路灯用の設定に基づいて、消灯・点灯を制御する。なお、カメラ336による撮影は、常時行うようにしてもよい。表示板338には、平常時には、矢印339ではなく、文字で各種宣伝等を表示するようにしてもよい。あるいは、「防犯システム稼動中」というようなテロップを表示して、犯罪の抑止効果を高めるようにしてもよい。
一方、防犯アプリケーション380は、前記緊急信号を受信したときは、警報灯326,発音部332,カメラ336,表示板338を、制御部350を介して選択的に動作させる機能を有している。例えば、前記緊急信号を受信した場合には、警報灯326を赤色点滅しながら回転させるとともに、発音部332から警報音を発し、周囲に緊急事態の発生を報知する。また、必要に応じて、前記カメラ336によって撮影した画像を、前記通話・通信部362を介して、通報先情報390Bに基づいて指定通信先420に送信する。送信する画像は、静止画であってもよいし動画であってもよい。更に、前記表示板338に、「緊急事態発生!」というテロップを表示するようにしてもよい。
次に、ワイヤレス防犯ベル400は、図7(A)に示すように、ポケットや鞄等に入れて持ち運べる大きさのケース402の内部に、警報音を発報する防犯ブザー406と、該防犯ブザー406に連動して動作し、電波による緊急信号を発信する発信装置408とを備えている。また、前記ワイヤレス防犯ベル400は、前記防犯ブザー406を起動させるための引き抜き式のピン(あるいはボタンスイッチ)404を備えており、該ピン404の引き抜き操作により、前記防犯ブザー406と発信装置408とが作動するように構成されている。なお、前記ピン404が操作されたのち、その操作がすぐに解除されても、緊急信号が一定時間発信され続けるように、前記ワイヤレス防犯ベル400を自己保持型として信号発信状態が維持されるように構成することが望ましい。この場合、自己保持の解除は、例えば、発信装置408に組み込んだタイマーによって行うか、ケース402に設けた図示しない解除スイッチを操作することによって行うことができる。
また、前記ワイヤレス防犯ベル400のほか、同様の防犯ブザー機能を備えた携帯電話410を緊急発信器として利用してもよい。あるいは、警察機関,消防機関,海上保安機関などの緊急通報受理機関に対する緊急呼発信に連動して、緊急信号を発信する機能を有する携帯電話410を使用してもよい。この場合における携帯電話410からの緊急信号の受信機能については、例えば国際公開WO2008/102818号公報に詳述されている。前記防犯ブザー機能や緊急発信機能を、アプリケーションをダウンロードすることで、携帯電話410が備えるようにしてもよい。
次に、本実施例の作用を説明する。以上のように構成された防犯灯310は、防犯エリア内において前記ワイヤレス防犯ベル400ないし携帯電話410の操作によって発信された緊急信号を近距離通信部364により受信するか、あるいは、ボタンスイッチ334が押されて前記制御部350を介して緊急信号を受け取ると、防犯アプリケーション380の実行により、制御部350を介して発光部320,発音部332,表示板338によって緊急事態を周囲に通知する。ここで、携帯電話410の緊急呼発信自体を緊急信号として利用する場合には、どの防犯灯310が最も近いのかが不明になるおそれがあるが、その点には、実施例6で詳述する。
周囲への緊急事態の報知態様としては、例えば、発光部320の警報灯326のみが赤色回転灯のような態様で動作し、同時に、前記発音部332から警報音が発報され、更に表示板338に「緊急事態発生」のテロップが表示されるという具合である。表示板338に表示するものは、文字情報ではなく、特定の方向を示す矢印339であってもよい。また、必要に応じて、カメラ336で撮影された画像が、防犯灯310のID390Aや位置情報390Cとともに、指定通信先420の端末422に送られる。端末422の表示部424には、各防犯灯310から送られた画像が表示される。表示される画像は、静止画であってもよいし動画であってもよい。なお、防犯灯310からの画像の送信は、緊急信号を受信したときのみとしてもよいし、常時行うようにしてもよく、指定通信先420では、これらの画像に基づいて、防犯灯310が設置された場所の監視や警戒を行うことができる。本実施例では、携帯通信端末360のMMS(マルチメディアメッセージサービス)機能を利用することができるので、指定通信先420の端末422もMMS機能を備えていれば、画像を含むメールの送受信をリアルタイムで行うことができる。このため、インターネット経由の場合のようにタイムラグが生じることがない。
なお、前記表示板338に矢印339を表示する場合としては、例えば、避難方向を示す場合等がありえる。例えば、防犯灯310に取り付けられた携帯通信端末360が、緊急地震速報や津波警報などを通話・通信部362により受信した場合には、信号判別部382により具体的な警報内容について判別する。そして、その結果に応じた判別信号が、前記制御部350に送られ、該制御部350が、前記警報灯326,発音部332,表示板338を、判別内容に応じた態様で動作させる。警報灯326及び発音部332の動作態様については、上記と同様である。表示板338については、防犯アプリケーション380が避難所情報390Dを参照し、判別した警報内容に対応する指定避難所を特定し、該指定避難所の方向を示すように、矢印339を表示する。複数の防犯灯310それぞれが、予め設定されている指定避難所の方向を示すように矢印339を表示することで、屋外にいる人は、これらの防犯灯310の表示板338に表示されている矢印339に従って避難することにより、指定避難所に確実に到達することができる。更に、本実施例の防犯灯310では、前記携帯通信端末360は着脱可能であるため、必要がある場合には、図7(C)に示すように、収納ボックス340を開けて携帯通信端末360を取り出し、TV電話機能により、指定通信先へ状況の説明等を行うことも可能である。
以上説明したように、実施例5によれば、近隣に緊急事態の発生を報知する警報灯326,発音部332,表示板338と、その制御部350と、前記警報灯326等を動作させるためのボタンスイッチ334が支柱312に設けられた防犯灯310において、防犯アプリケーション380が組み込まれた携帯通信端末360を、支柱312に対して着脱可能に取り付けることとした。そして、前記防犯アプリケーション380は、携帯通信端末360の近距離通信部364によってワイヤレス防犯ベル400や携帯電話410から発信された緊急信号を受信したとき、及び、前記ボタンスイッチ334から発信される緊急信号を前記制御部350を介して受信したときに、前記制御部350を介して、前記警報灯326,発音部332,表示板338を、緊急事態に応じた態様で動作させ、周知に緊急事態の発生を報知することとした。このため、次のような効果がある。
(1)携帯通信端末360を利用することとしたので、防犯灯310への通信機能の装備にかかる手間が軽減し(アクセスポイントの設置やその他のシステム工事等が不要)、更に、設備機器を最小限にすることでコスト削減が可能となる。
(2)携帯通信端末360として、MMS機能を有する端末を用いることにより、指定通信先420への通知をタイムラグなしで、リアルタイムで行うことができる。
(3)支柱312に表示板338を設けることとしたので、警報灯326及び発音部332による光と音による緊急事態の報知のほか、文字や画像等による緊急事態の報知も可能となる。また、前記表示板338に、避難方向等を示す矢印339を示すことにより、避難誘導システムを構築することができる。
(4)防犯灯310の収納ボックス340から携帯通信端末360を取り出すことができるため、通話で指定通信先420等に事情を説明したりする場合や、避難しながら状況を説明したりするような場合にも都合がよい。
(5)支柱312にカメラ336を設け、それにより撮影した画像を、指定通信先420に送信し、その端末422の表示部424に表示することとしたので、遠隔地と連携した監視システムや警戒システムなどを構築することができる。
(2)携帯通信端末360として、MMS機能を有する端末を用いることにより、指定通信先420への通知をタイムラグなしで、リアルタイムで行うことができる。
(3)支柱312に表示板338を設けることとしたので、警報灯326及び発音部332による光と音による緊急事態の報知のほか、文字や画像等による緊急事態の報知も可能となる。また、前記表示板338に、避難方向等を示す矢印339を示すことにより、避難誘導システムを構築することができる。
(4)防犯灯310の収納ボックス340から携帯通信端末360を取り出すことができるため、通話で指定通信先420等に事情を説明したりする場合や、避難しながら状況を説明したりするような場合にも都合がよい。
(5)支柱312にカメラ336を設け、それにより撮影した画像を、指定通信先420に送信し、その端末422の表示部424に表示することとしたので、遠隔地と連携した監視システムや警戒システムなどを構築することができる。
次に、図9及び図10も参照しながら、本発明の実施例6について説明する。本実施例は、上述した実施例5の機能に加え、同一通信区域内に設置された複数の防犯灯間で信号伝達を行うことが可能なシステム例である。図10は、本実施例の作用を示す図である。本実施例のシステムで利用する防犯灯310a〜310dの構成は、基本的な部分は実施例5と同様であるが、図9に示すように、防犯アプリケーション380の信号判別部382には、信号比較部382A及び方向検出部382Bが設けられている。また、前記防犯アプリケーション380は、ID付加部384,強度信号付加部386,信号強度検出部388,方向テーブル390Eを有している。また、防犯灯310に緊急信号を発信するための手段として、ワイヤレス防犯ベル400,携帯電話410,ボタンスイッチ334がシステムに含まれる。なお、上述した実施例5と同一又は対応する構成要素には、同一の符号を用いることとする。
本実施例では、携帯通信端末360の通話・通信部362は、指定通信先420へのメールや動画像の送信や、緊急警報発令機関等から発令された緊急警報の受信のほか、他の防犯灯310の携帯通信端末360との間で伝達信号の送受信を行う。前記信号判別部382は、実施例5の機能に加え、他の防犯灯310の携帯通信端末360から発信される伝達信号と、前記緊急信号とを判別する機能を備えている。また、防犯アプリケーション380は、前記信号判別部382による判別結果に基づいて、前記通話・通信部362,警報灯326,発音部332,表示板338を選択的に動作させる機能を有している。
前記ID付加部384は、自己の防犯灯310に固有のID390Aを、近接する他の防犯灯310に送信する伝達信号に付加するためのものである。前記信号判別部382に設けられた方向検出部382Bは、方向テーブル390Eを参照して、近接する他の防犯灯310から受信した伝達信号に含まれる識別符号から、当該他の防犯灯310が位置する方向を決定する。前記方向テーブル390Eは、他の防犯灯310に固有のIDを、自己の防犯灯310(例えば防犯灯310a)から見た当該他の防犯灯310(例えば、防犯灯310b〜310d)の方向と関連付けたテーブルである。
次に、前記信号強度検出部388は、前記近距離通信部364が、前記ワイヤレス防犯ベル400又は携帯電話410から発信された緊急信号を受信した場合に、その受信強度を検出するものである。前記強度信号付加部386は、前記信号強度検出部388によって検出された緊急信号の受信強度を、近接する他の防犯灯310に送信する伝達信号に付加するものである。また、信号判別部382に設けられた信号比較部382Bは、前記緊急信号の自己の防犯灯310における受信強度と、近接する他の防犯灯310から受信した伝達信号に付加された他の防犯灯310における受信強度との比較を行う機能を備えている。
従って、前記ワイヤレス防犯ベル400又は携帯電話410から発信される緊急信号と、他の防犯灯310の携帯通信端末360から発信される伝達信号は、それらの信号波長や波形ないし振動数等が異なるものとしたり、その他の判別のための工夫をすることにより、前記信号判別部382において、それを判別可能にしておくことが望ましい。例えば、ワイヤレス防犯ベル400又は携帯電話410と防犯灯310との緊急信号の通信には、比較的短距離(30m程度)での無線通信に適したZigBee網を利用し、防犯灯310間における伝達信号の通信には、それよりも通信距離が長いWiFiなどの無線通信を利用するという具合である。
そして、前記信号判別部382に入力される信号が、前記近距離通信部364から送られたワイヤレス防犯ベル400又は携帯電話410からの緊急信号であるか、ボタンスイッチ334からの緊急信号である場合には、該信号判別部382からそれらに応じた判別信号が前記制御部350に送られる。すると、該制御部350が、前記警報灯326及び表示板338を、緊急事態発生場所の最寄位置としての第1の態様で動作させる。例えば、警報灯326を赤色点滅させ、表示板338の全面を赤色点灯させるという具合である。また、前記発音器332から警報音を発報する。更に、防犯アプリケーション380は、前記通話・通信部362を介して、近接する他の防犯灯310に向けて伝達信号を送信する。
一方、前記信号判別部382に入力された信号が、他の防犯灯310の携帯通信端末360から送信された伝達信号であると判断された場合には、該信号判別部382からの判別信号によって、前記制御部350が、前記警報灯326を、前記伝達信号の発信元の防犯灯310とは異なる第2の態様で動作(例えば、黄色点滅しながら回転)させる。また、表示板338によって伝達信号の発信元の防犯灯の方向を表示し、あわせて前記発音部332から警報音を発報する。これに加え、防犯アプリケーション380は、前記通話・通信部362を介して、前記伝達信号の送信元とは異なる他の近接する防犯灯310に向けて伝達信号を送信させる。なお、前記信号判別部382の判別結果に応じた警報灯326の第1及び第2の態様や、緊急事態発生場所の最寄位置を示すときの表示板338の表示は一例であり、上述した態様に限定されるものではない。
緊急発信器としては、前記実施例1と同様のワイヤレス防犯ベル400のほかに、同様の機能を備えた携帯電話410を利用することができる。あるいは、図示しない緊急通報受理機関に対する緊急呼発信に連動して、緊急信号を発信する機能を有する携帯電話410を使用してもよい。この場合、前記携帯電話410に、緊急呼発信と同時に伝播信号の短い微弱電波からなる緊急信号を発信する機能を装備し、前記防犯灯310の携帯通信端末360の近距離通信部364が該緊急信号を受信することによって、前記警報灯326,発音部332,表示板338を動作させるように構成してもよい。あるいは、前記通話・通信部362が、前記携帯電話410が緊急呼発信をしたときに使用する周波数帯域の電波信号を緊急信号そのものとして傍受することによって、前記警報灯326,発音部332,表示板338を動作させるようにしてもよい。
ここで、前記携帯電話410からの緊急呼発信自体を緊急信号として利用することができれば、前記ワイヤレス防犯ベル400や、専用の通報機能を有する携帯電話410を用意する必要がないため都合がよい。しかしながら、前記緊急呼発信自体を緊急信号として利用する場合には、携帯電話410の基地局が設置されている間隔に対して、防犯灯310が設置されている間隔の方が極端に狭いことから、複数の防犯灯310a〜310dが緊急呼発信を傍受する可能性がある。また、ワイヤレス防犯ベル400や携帯電話410で緊急信号を発信しながら移動する場合にも、複数の防犯灯が緊急信号を傍受する可能性がある。この場合は、近接する防犯灯間で警報灯326や表示板338の動作態様が同じになるため、緊急事態の発生場所を的確に報知することができなくなる。
そこで、本実施例では、複数の防犯灯310が緊急信号を傍受したときには、防犯アプリケーション380の信号強度検出部386によって、受信した緊急信号(携帯電話410からの緊急呼発信を緊急信号として利用する場合には緊急呼発信)の信号強度IAが検出される。また、検出された信号強度が、前記強度信号付加部388によって、近接する防犯灯への伝達信号に付加され、通話・通信部362によって近接する他の防犯灯310へ送信される。更に、前記伝達信号の送信と同時に、前記防犯灯310では、信号強度検出部388によって、近接する防犯灯によって送信された伝達信号から、該近接する防犯灯における緊急信号の信号強度IBも検出される。そして、これら信号強度IA,IBが、前記信号比較部382Aで比較される。
その結果、自己の緊急信号の信号強度IAが、近接する防犯灯における緊急信号の信号強度IBよりも大きいと判断された場合には、前記緊急信号が他の防犯灯よりも自己に近い位置で発信されたものとして、自己の警報灯326及表示板338の少なくとも一方を、上述した第1の態様で動作させる。一方、緊急信号の受信強度が最も強い防犯灯以外の防犯灯においては、前記第1の態様とは異なる第2の態様でその警報灯326を動作させるとともに、表示板338によって、緊急信号の受信強度が最も強い防犯灯から送信される伝達信号に含まれる識別符号に対応する方向を表示する。
なお、前記ワイヤレス防犯ベル400,携帯電話410,ボタンスイッチ334からの緊急信号の発信が同時に行われた場合には、ワイヤレス防犯ベル400や携帯電話410からの緊急信号が優先されるように設定しておくことが望ましい。また、これらの緊急信号の受信と、上述した実施例5で説明した緊急地震速報などの受信が重なったときには、緊急速報に基づく動作が優先されるように設定してもよく、必要に応じて適宜設定を変更できるようにしてよい。
次に、本実施例の作用を説明する。防犯灯310は、防犯エリア内において何ら信号を受信しない場合には、警報灯326,発音部332,表示板338を、平常時の態様で動作させる。例えば、警報灯326を消灯し、表示板338を青色点灯するなどである。そして、信号を受信すると、信号判別部382により、緊急発信器から発信された緊急信号か、他の近接する防犯灯310から発信された伝達信号かを判別する。緊急信号を受信したと判断した場合には、更に、前記信号判別部382により信号の発信元が移動型発信器かどうか判別する。
そして、移動型発信器からの発信ではないと判断したとき,すなわち、ボタンスイッチ334からの緊急信号であると判断したときは、自己の防犯灯310が緊急事態発生場所の最寄位置であると判断し、当該防犯灯310の警報灯326を第1の態様(例えば、赤色点滅)で動作させるとともに発音部332を動作させる。このとき、表示板338による方向表示は行わず、必要に応じて全面を赤色点灯等する。このような警報灯326,発音部332,表示板338の動作制御を、制御部350を介して行うと同時に、近接する他の防犯灯310に送信する伝達信号に、自己の防犯灯に固有のID390Aを、ID付加部386によって付加して送信する。
また、信号の発信元が移動型発信器,すなわち、ワイヤレス防犯ベル400又は携帯電話410であると信号判別部382により判断した場合は、信号強度検出部386により、自己の信号受信強度が近接する防犯灯による信号受信強度よりも大きいか否かを判断する。そして、大きいと判断したときには、自己の防犯灯が緊急事態発生場所の最寄位置であると判断し、警報灯326及び発音部332を第1の態様で動作させる。一方、自己の信号受信強度が近接する防犯灯よりも小さいと判断した場合、及び伝達信号を受信したと判断した場合には、前記方向検出部382Bにより、近接する防犯灯から受信した伝達信号に含まれる識別符号(ID)を検出し、前記方向テーブル390Eを参照して、検出した識別符号に該当する他の防犯灯の方向を決定する。制御部350では、決定された方向に基づいて表示板338によって該当する方向を矢印で表示し、かつ、警報灯326が第2の態様(例えば、黄色点灯)で動作するように制御する。
図10(A)〜(C)には、ワイヤレス防犯ベル400で緊急信号を発信しながら移動した場合の複数の防犯灯310a〜310dの動作状態が示されている。例えば、ワイヤレス防犯ベル400で緊急信号を発信したときに、緊急信号を受信したのが防犯灯310bのみであるか、あるいは、複数の防犯灯310a〜310dが緊急信号を傍受し、かつ、防犯灯310bにおける信号受信強度が一番強いと判断されたときには、図10(A)に示すように、防犯灯310bでは警報灯326及び表示板338が第1の態様で動作する。例えば、警報灯326が赤色点灯ないし赤色点滅し、表示板338では矢印を表示せずに全面を赤色点灯する。また、防犯灯310bに近接する他の防犯灯310a,310b,310dでは、前記防犯灯310bからの伝達信号に応じて、警報灯326を第2の態様で動作(例えば黄色点灯)させるとともに、防犯灯310bの方向を示す矢印を表示板338に表示する。例えば、防犯灯310aの表示板338では、防犯灯310bの方向(図示の例では右側)を示す矢印338Aを赤色発光LEDにより表示し、防犯灯310c及び310dでは、防犯灯310bの方向(図示の例では左側)を示す矢印338Bを赤色発光LEDにより表示するという具合である。
前記信号受信強度の比較は、移動型発信器からの信号を受信している間は常時行われる。従って、ワイヤレス防犯ベル400や携帯電話410から緊急信号が発信されたまま、その発信元が移動した場合には、前記信号受信強度の比較が行われる。例えば、図10(B)に示すように、防犯灯310bから防犯灯310cの間をワイヤレス防犯ベル400が移動中のとき、防犯灯310bにおける信号受信強度が最も強い場合には、防犯灯310bの警報灯326及び表示板338が第1の態様で動作する。そして、防犯灯310cにおける信号受信強度が最も強くなる場所までワイヤレス防犯ベル400が移動したときには、図10(C)に示すように、防犯灯310cが第1の態様で動作し、そして防犯灯310a,310b,310dは、第2の態様で動作する。
このように、実施例6によれば、前記実施例5の効果に加え、次のような効果がある。
(1)緊急発信器から緊急信号を受信した防犯灯310では、警報灯326,発音部332,表示板338を、緊急事態発生場所の最寄位置であることを示す第1の態様で動作させる。これと同時に、近接する一つ以上の他の防犯灯310に、緊急事態の発生を通知する伝達信号を送信する。また、前記防犯灯310が、近接する他の防犯灯310から伝達信号を受信したときは、その警報灯326及び発音部332を、前記伝達信号の送信元の警報灯とは異なる第2の態様で動作させるとともに、その表示板338によって前記伝達信号の送信元の防犯灯の方向を示す矢印338A,338Bを表示することとした。このため、緊急事態の発生場所を、離れた位置からもでも特定することが容易となる。また、防犯灯310の周囲の人々に緊急事態の発生を報知することとしたので、積極的に救助等を求めることができる。
(2)前記緊急発信器として、ワイヤレス防犯ベル400や携帯電話410を用いた場合に、該緊急発信器からの緊急信号を複数の防犯灯310が傍受したときは、信号の受信強度が最も大きい防犯灯を緊急事態発生場所の最寄位置と判断し、当該防犯灯とそれ以外の防犯灯において、異なる態様で警報灯326及び表示板338を動作させることとしたので、移動しながらの通報であっても、現状に即した報知が可能となる。
(1)緊急発信器から緊急信号を受信した防犯灯310では、警報灯326,発音部332,表示板338を、緊急事態発生場所の最寄位置であることを示す第1の態様で動作させる。これと同時に、近接する一つ以上の他の防犯灯310に、緊急事態の発生を通知する伝達信号を送信する。また、前記防犯灯310が、近接する他の防犯灯310から伝達信号を受信したときは、その警報灯326及び発音部332を、前記伝達信号の送信元の警報灯とは異なる第2の態様で動作させるとともに、その表示板338によって前記伝達信号の送信元の防犯灯の方向を示す矢印338A,338Bを表示することとした。このため、緊急事態の発生場所を、離れた位置からもでも特定することが容易となる。また、防犯灯310の周囲の人々に緊急事態の発生を報知することとしたので、積極的に救助等を求めることができる。
(2)前記緊急発信器として、ワイヤレス防犯ベル400や携帯電話410を用いた場合に、該緊急発信器からの緊急信号を複数の防犯灯310が傍受したときは、信号の受信強度が最も大きい防犯灯を緊急事態発生場所の最寄位置と判断し、当該防犯灯とそれ以外の防犯灯において、異なる態様で警報灯326及び表示板338を動作させることとしたので、移動しながらの通報であっても、現状に即した報知が可能となる。
次に、図11を参照しながら、本発明の実施例7について説明する。この実施例は、本発明を、特に放射線監視に適用したものである。同図において、防犯灯510は、前記実施例の防犯灯310に加えて、放射線測定器(線量計)512,514,風向風速計516,線量表示板518が追加された構成となっている。また、携帯通信端末360には、放射線アプリケーション500がインストールされている。
これらのうち、放射線測定器(線量計)512,514,風向風速計516,線量表示板518は、前記制御部350に接続されており、制御部350を介して測定信号の取り込みや駆動信号の出力が行われるようになっている。また、放射線測定器512,514は、地面から異なる高さに設置されており、各々の設置位置における放射線量の測定結果が制御部350を介して携帯通信端末360に入力されるようになっている。風向風速計516は、防犯灯510の設置位置における風速,風向を計測するためのもので、測定結果が制御部350を介して携帯通信端末360に入力されるようになっている。線量表示板518は、前記放射線測定器512,514による測定結果を表示するためのものである。
次に、携帯情報端末360の放射線アプリケーション500は、線量判別部502,方向判別部504の機能を備えている。線量判別部502は、前記放射線測定器512,514で測定された放射線量から人体に危険かどうかを判別するためのものであり、例えば、危険,要注意,平常の3段階で評価する。方向判別部504は、前記放射線測定器512,514で測定した放射線量と、風向風速計516による風向・風速の測定結果を参照して、放射線量が低くなる方向を判別するためのものである。なお、風向風速計516の測定結果の代わりに隣接する防犯灯510から得た放射線量の値を用いてもよいし、風向風速計516の測定結果と隣接する防犯灯510から得た放射線量の値の両方を用いてもよい。
次に、本実施例の作用を説明する。放射線測定器512,514で放射線量が測定されると、その測定値は、線量表示板518に表示される。前記測定値は、放射線アプリケーション500の線量判別部502に入力され、ここで線量の判別が行われる。線量の判別は、放射線測定器512,514による測定値の平均を求める,いずれか一方を優先する,など必要に応じて適宜設定してよい。その結果、
a,線量が人体に危険な値であると判断されたときは、警報灯326等を前記第1の態様で動作させる。すなわち、警報灯326を赤色点滅させ、表示板338の全面を赤色点灯させる。また、発音部332から警報音を発し、周囲に危険な状況にあることを報知する。また、警報メールを、基地局530を通じて、警察等の関係機関532,民家534,個人の携帯電話536などに送信する。
b,線量が人体に危険な値ではないが、相当程度あって注意が必要であると判断されたときは、警報灯326等を第2の態様で動作させる。すなわち、警報灯326を黄色点滅しながら回転させる。また、発音部332から注意音を発し、周囲に要注意状態であることを報知する。また、要注意メールを、基地局530を通じて、警察等の関係機関532,民家534,個人の携帯電話536などに送信する。
c,線量が平常値であると判断されたときは、特に警報等は行わない。
a,線量が人体に危険な値であると判断されたときは、警報灯326等を前記第1の態様で動作させる。すなわち、警報灯326を赤色点滅させ、表示板338の全面を赤色点灯させる。また、発音部332から警報音を発し、周囲に危険な状況にあることを報知する。また、警報メールを、基地局530を通じて、警察等の関係機関532,民家534,個人の携帯電話536などに送信する。
b,線量が人体に危険な値ではないが、相当程度あって注意が必要であると判断されたときは、警報灯326等を第2の態様で動作させる。すなわち、警報灯326を黄色点滅しながら回転させる。また、発音部332から注意音を発し、周囲に要注意状態であることを報知する。また、要注意メールを、基地局530を通じて、警察等の関係機関532,民家534,個人の携帯電話536などに送信する。
c,線量が平常値であると判断されたときは、特に警報等は行わない。
一方、放射線アプリケーション500の方向判別部504では、前記放射線測定器512,514による線量の測定値と、風向風速計516の測定結果もしくは隣接する防犯灯510から得た放射線量の測定値を参照して、避難方向の判別が行われる。例えば、
a,南東に隣接する防犯灯の測定値が「危険」を示しているときは、反対側の北〜西を避難方向とする。
b,前記aの場合に、風が東から西に吹いているときは、北を避難方向とする。
といった具合である。どの方向を避難方向とするかは、予めテーブルを作成し、このテーブルに当てはめて決めるようにしてもよい。このようにして決定した避難方向が、表示板338に矢印339で示される。なお、矢印339が、避難方向と反対の放射線量が高い方向を示すように設定してもよい。
a,南東に隣接する防犯灯の測定値が「危険」を示しているときは、反対側の北〜西を避難方向とする。
b,前記aの場合に、風が東から西に吹いているときは、北を避難方向とする。
といった具合である。どの方向を避難方向とするかは、予めテーブルを作成し、このテーブルに当てはめて決めるようにしてもよい。このようにして決定した避難方向が、表示板338に矢印339で示される。なお、矢印339が、避難方向と反対の放射線量が高い方向を示すように設定してもよい。
このように、本実施例によれば、前記実施例における防犯等の機能に加えて、放射線監視も可能となり、放射線被害の低減を図ることができる。なお、本実施例において、放射線測定器の機能を携帯通信端末360が備えていれば、別途設けなくてもよい。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した防犯灯の形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、防犯灯10,310をコンパクトに作成し、車載用としてもよい。
(2)本発明の防犯灯は、雑踏警戒や警備,その他の多目的用途の監視・通報システムとして広く利用可能である。
(3)前記実施例では、携帯通信端末360としてスマートフォンを用いた場合を説明したが、スマートフォンもタッチパネル式のコンピュータであることから、ノートパソコンやタブレット端末などを用いても、同様の機能を得ることができる。
(4)前記実施例では、放射線量を検知したが、地震,雨量など、各種の災害を検知するようにしてよい。
(5)前記実施例を組み合わせてもよい。例えば、実施例7を実施例1〜6に適用するという具合である。
(1)前記実施例で示した防犯灯の形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、防犯灯10,310をコンパクトに作成し、車載用としてもよい。
(2)本発明の防犯灯は、雑踏警戒や警備,その他の多目的用途の監視・通報システムとして広く利用可能である。
(3)前記実施例では、携帯通信端末360としてスマートフォンを用いた場合を説明したが、スマートフォンもタッチパネル式のコンピュータであることから、ノートパソコンやタブレット端末などを用いても、同様の機能を得ることができる。
(4)前記実施例では、放射線量を検知したが、地震,雨量など、各種の災害を検知するようにしてよい。
(5)前記実施例を組み合わせてもよい。例えば、実施例7を実施例1〜6に適用するという具合である。
本発明によれば、防犯灯を可搬型としたので、不特定場所で利用するための防犯灯の用途に適用できる。また、前記防犯灯に携帯通信端末を適用することとしたので、通信機能の装備を簡便に行うことができる。更に、防犯のみならず放射線監視も行うことができる。
10,10A〜10D:防犯灯
12:支柱
12A:折り曲げ部
14:固定具
16,16P:台
16Q:ベンチ
18:キャスタ
20:受け部
30:警報灯
30a〜30c:発光ダイオード
30A:赤色回転灯
32:警報音発報器
34:非常用ボタン
34A:ケース
36:カメラ
38:表示板
40:ソーラーパネル
42:バッテリー
44:照明器具
46:側面カバー
48:緊急速報機
50:制御装置
50A:制御装置
52:送受信部
56:制御部
58:位置特定部
60A:指定通信先情報
60B:識別符号
60C:位置情報
70:緊急発信器
72:ケース
74:ピン
76A:機能部分(防犯ブザー)
76B:機能部分(発信装置)
80:ケース
90:指定通信先
92:端末
94:表示部
96:パトカー
100:防犯灯
110:緊急発信器
112:ピン
114:発信部
120:街路灯
120A:赤色回転灯
150:通話装置
152:切替ボタン
154:スピーカ
156:マイク
160:センサ
170:コイン駐車場
172:車
180:管理人
182:携帯電話
184:PC
200:気象庁
310,310a〜310d:防犯灯
312:支柱
320:発光部
322:カバー
324:街路灯
326:警報灯
330:ソーラーパネル
332:発音部
334:ボタンスイッチ
336:カメラ
338:表示板
338A,338B,339:矢印
340:収納ボックス
342A,342B:取付金具
344:本体
346:扉
348A,348B:固定金具
350:制御部
352A〜352C:USBポート
354:電源
356:固定具
360:携帯通信端末
361:入力端子
362:通話・通信部
364:近距離通信部
366:表示部
368:CPU
370:センサ部
372:GPS
376:カメラ
378:メモリ部
380:防犯アプリケーション
382:信号判別部
382A:信号比較部
382B:方向検出部
384:ID付加部
386:強度信号付加部
388:信号強度検出部
390A:ID
390B:通報先情報
390C:位置情報
390D:避難所情報
390E:方向テーブル
392:電源部
394,396:ケーブル
400:ワイヤレス防犯ベル
402:ケース
404:ピン
406:防犯ブザー
408:発信装置
410:携帯電話
420:指定通信先
422:端末
424:表示部
500:放射線アプリケーション
502:線量判別部
504:方向判別部
510:防犯灯
512,514:放射線測定器
516:風向風速計
518:線量表示板
530:基地局
532:関係機関
534:民家
536:携帯電話
12:支柱
12A:折り曲げ部
14:固定具
16,16P:台
16Q:ベンチ
18:キャスタ
20:受け部
30:警報灯
30a〜30c:発光ダイオード
30A:赤色回転灯
32:警報音発報器
34:非常用ボタン
34A:ケース
36:カメラ
38:表示板
40:ソーラーパネル
42:バッテリー
44:照明器具
46:側面カバー
48:緊急速報機
50:制御装置
50A:制御装置
52:送受信部
56:制御部
58:位置特定部
60A:指定通信先情報
60B:識別符号
60C:位置情報
70:緊急発信器
72:ケース
74:ピン
76A:機能部分(防犯ブザー)
76B:機能部分(発信装置)
80:ケース
90:指定通信先
92:端末
94:表示部
96:パトカー
100:防犯灯
110:緊急発信器
112:ピン
114:発信部
120:街路灯
120A:赤色回転灯
150:通話装置
152:切替ボタン
154:スピーカ
156:マイク
160:センサ
170:コイン駐車場
172:車
180:管理人
182:携帯電話
184:PC
200:気象庁
310,310a〜310d:防犯灯
312:支柱
320:発光部
322:カバー
324:街路灯
326:警報灯
330:ソーラーパネル
332:発音部
334:ボタンスイッチ
336:カメラ
338:表示板
338A,338B,339:矢印
340:収納ボックス
342A,342B:取付金具
344:本体
346:扉
348A,348B:固定金具
350:制御部
352A〜352C:USBポート
354:電源
356:固定具
360:携帯通信端末
361:入力端子
362:通話・通信部
364:近距離通信部
366:表示部
368:CPU
370:センサ部
372:GPS
376:カメラ
378:メモリ部
380:防犯アプリケーション
382:信号判別部
382A:信号比較部
382B:方向検出部
384:ID付加部
386:強度信号付加部
388:信号強度検出部
390A:ID
390B:通報先情報
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390D:避難所情報
390E:方向テーブル
392:電源部
394,396:ケーブル
400:ワイヤレス防犯ベル
402:ケース
404:ピン
406:防犯ブザー
408:発信装置
410:携帯電話
420:指定通信先
422:端末
424:表示部
500:放射線アプリケーション
502:線量判別部
504:方向判別部
510:防犯灯
512,514:放射線測定器
516:風向風速計
518:線量表示板
530:基地局
532:関係機関
534:民家
536:携帯電話
Claims (10)
- 近隣に緊急事態の発生を報知する報知手段と、その駆動を制御する制御装置が支柱に設けられており、
該支柱が、伸縮ないし折り畳み可能,あるいは、持ち運び可能な寸法に設定され、全体が移動可能であって、
前記制御装置は、
前記報知手段の動作を制御する制御手段と信号の送受信を行う送受信手段とを含み、
前記送受信手段によって緊急発信器から発信された緊急信号を受信したときに、前記報知手段を動作させることを特徴とする防犯灯。 - 近隣に緊急事態の発生を報知する報知手段と、その駆動を制御する制御装置とが支柱に設けられており、
緊急用アプリケーションが組み込まれ、かつ、前記制御装置と通信可能な携帯通信端末が、前記支柱に対して着脱可能に取り付けられており、
前記緊急用アプリケーションは、緊急発信器から緊急信号を受信したときに、前記制御装置によって前記報知手段を駆動させることを特徴とする防犯灯。 - 前記支柱に、前記報知手段を動作させるためのボタンスイッチが設けられており、
前記制御装置もしくは前記携帯通信端末は、
前記ボタンスイッチから発信された緊急信号を受信したときに前記報知手段を駆動することを特徴とする請求項1又は2記載の防犯灯。 - 前記報知手段が、
光で緊急事態を報知する警報灯,
音で緊急事態を報知する発音器,
文字又は画像で情報を表示する表示手段,
所定の通信先に緊急事態発生のメールを送信するメール送信手段,
のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防犯灯。 - 前記表示手段が、避難先の方向を示す矢印を表示することを特徴とする請求項4記載の防犯灯。
- 撮影手段が前記支柱もしくは前記携帯通信端末に設けられており、
前記制御装置もしくは前記携帯通信端末は、
前記撮影手段による撮影画像を、ネットワークを通じて指定通信先に送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の防犯灯。 - 自己の位置を特定する位置特定手段を有しており、
前記制御装置もしくは前記携帯通信端末は、
前記緊急信号を受信したときに、前記位置特定手段により特定された位置情報を指定通信先に送信することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の防犯灯。 - 災害を検知する災害検知手段を有しており、
前記制御装置もしくは前記携帯通信端末は、
前記災害検知手段で災害の発生を検知したときに、その旨を前記報知手段で報知することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の防犯灯。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の防犯灯が所定の区域内に複数設置された監視システムであって、
前記制御装置もしくは前記携帯通信端末が、
自己の報知手段による報知結果を他の防犯灯に報知内容を伝達するとともに、他の防犯灯から受信した報知内容に応じて、前記他の防犯灯と異なる態様で自己の報知手段を駆動することを特徴とする監視システム。 - 前記報知手段として、文字又は画像で情報を表示する表示手段を含むときに、
前記制御装置もしくは前記携帯通信手段は、
他の防犯灯からその報知内容を受信したときは、前記報知内容の送信元の防犯灯の方向又はその逆方向を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項9記載の監視システム。
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