以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態に係る車両番号データ処理システム100の利用環境の一例を示す。車両番号データ処理システム100は、車両番号データを処理するシステムである。ここで、車両番号データとは、画像を光学文字認識して得られた車両のナンバープレートの車両番号の情報を少なくとも含むデータである。
車両番号データ処理システム100は、車両番号データ処理装置110、複数のカメラ130a〜d(以下、カメラ130と総称する。)、及び複数の車両番号データ生成装置150a〜d(以下、車両番号データ生成装置150と総称する。)を備える。なおまた、カメラ130は、この発明における「撮像装置」の一例であってよい。
車両番号データ処理装置110は、車両番号データ生成装置150と電気的に接続されている。そして、車両番号データ処理装置は、車両番号データを処理する。
カメラ130は、隣同士の撮像範囲が重なるように、複数車線R11〜R13の道路R10の上方のゲートGに、幅員方向に並べて設けられている。本実施形態においては、カメラ130aの撮像範囲Aaと、カメラ130bの撮像範囲Abとが重なっている。また、本実施形態においては、カメラ130bの撮像範囲Abと、カメラ130cの撮像範囲Acとが重なっている。また、本実施形態においては、カメラ130cの撮像範囲Acと、カメラ130dの撮像範囲Adとが重なっている。また、カメラ130は、一の車両番号データ生成装置150と電気的に接続されている。そして、カメラ130は、斜め下方の道路R10を経時的に撮像する。
車両番号データ生成装置150は、各カメラ130に対応して1台ずつ設けられている。また、車両番号データ生成装置150は、対応する一のカメラ130と電気的に接続されている。そして、車両番号データ生成装置150は、対応するカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して、画像を光学文字認識して得られた車両のナンバープレートの車両番号の情報を少なくとも含む車両番号データを生成する。より具体的に説明すると、車両番号データ生成装置150は、対応するカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して、車両のナンバープレートの車両番号の情報を含む車両番号データを生成するにあたり、その車両に関する他の情報を含む車両番号データを生成することもある。例えば、車両番号データ生成装置150は、対応するカメラ130によって車両が検知された最初の時刻の情報と最後の時刻の情報とを更に含む車両番号データを生成する。また、車両番号データ生成装置150は、車両のナンバープレートの種類の情報を更に含む車両番号データを生成する。また、車両番号データ生成装置150は、車両の車速の情報を更に含む車両番号データを生成する。また、車両番号データ生成装置150は、対応するカメラ130によって車両が検知された時間帯に検知された全車両の検知位置に対する、その車両の検知位置の情報を更に含む車両番号データを生成する。
なおまた、本実施形態においては、説明が煩雑になることを防ぐことを目的として、車両番号データ処理システム100が一の車両番号データ処理装置110を備える構成について説明する。しかしながら、車両番号データ処理システム100は、複数の車両番号データ処理装置110を備えてよい。
また、本実施形態においては、車両番号データ処理システム100が複数の各カメラ130に対応する複数の車両番号データ生成装置150を備える構成について説明する。しかしながら、車両番号データ処理システム100は、複数のカメラ130に対応する一の車両番号データ生成装置150を備えてよい。
図2は、車両番号データ処理装置110のブロック構成の一例を示す。車両番号データ処理装置110は、車両番号データ受信部112、チェックデータ受信部111、受信有無判定部113、統合データ判定部114、車両番号位置判定部115、光学文字認識判定部116、同車両番号探索部117、同時間帯探索部119、文字補完部118、同ナンバープレート種類探索部120、車速評価部121、時間帯評価部122、検知位置評価部123、撮像時刻判定部124、車両番号データ統合部125、及び車両番号データ格納部126を有する。以下の説明においては、各構成要素の機能、及び動作を詳述する。
車両番号データ受信部112は、車両番号データを車両番号データ生成装置150から受信する。
チェックデータ受信部111は、チェックデータを車両番号データ生成装置150から受信する。ここで、チェックデータとは、車両番号データ処理装置110と車両番号データ生成装置150との間のネットワークの健全性をチェックするためのデータである。
受信有無判定部113は、車両番号データを車両番号データ受信部112が受信した後に、チェックデータをチェックデータ受信部が受信したか否かを判定する。
統合データ判定部114は、車両番号データについて、車両番号データ統合部125が統合した後の車両番号データであるか否かを判定する。より具体的に説明すると、統合データ判定部114は、車両番号データを車両番号データ受信部112が受信した後に、チェックデータをチェックデータ受信部111が受信したと受信有無判定部113が判定した場合に、その車両番号データについて、車両番号データ統合部125が統合した後の車両番号データであるか否かを判定する。
車両番号位置判定部115は、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号の画像における位置が、その一のカメラ130の隣のカメラ130の撮像範囲内であるか否かを判定する。より具体的に説明すると、車両番号位置判定部115は、車両番号データ統合部125が統合した車両番号データではないと統合データ判定部114が判定した場合に、その車両番号データに含まれる車両番号の画像における位置が、隣のカメラ130の撮像範囲内であるか否かを判定する。
光学文字認識判定部116は、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれているか否かを判定する。より具体的に説明すると、光学文字認識判定部116は、一のカメラ130の隣のカメラ130の撮像範囲内であると車両番号位置判定部115が判定した場合に、その車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれているか否かを判定する。
同車両番号探索部117は、一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データの中から、その一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する。より具体的に説明すると、同車両番号探索部117は、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていないと光学文字認識判定部116が判定した場合に、その車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する。また、同車両番号探索部117は、同時間帯探索部119が探索した車両番号データの中から、文字補完部118が文字を補完した車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する。
文字補完部118は、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていると光学文字認識判定部116が判定した場合に、その光学文字認識することができなかった部分の車両番号の文字を補完する。
同時間帯探索部119は、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていると光学文字認識判定部116が判定した場合に、又は同じ車両番号の情報を含む車両番号データを同車両番号探索部117が探索できなかった場合に、一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データの中から、その一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる最初の時刻から最後の時刻までの時間帯に該当する、最初の時刻の情報、又は最後の時刻の情報を含む車両番号データを探索する。
同ナンバープレート種類探索部120は、同時間帯探索部119が探索した車両番号データの中から、同じ車両番号の情報を含む車両番号データを同車両番号探索部117が探索できなかった場合に、一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データの中から、その一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれるナンバープレートの種類の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する。
車速評価部121は、複数の車両番号データを同ナンバープレート種類探索部120が探索した場合に、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車速と、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車速とが一致する度合いを評価する。
時間帯評価部122は、複数の車両番号データを同ナンバープレート種類探索部120が探索した場合に、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される最初の時刻から最後の時刻までの時間帯と、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される最初の時刻から最後の時刻までの時間帯とが一致する度合いを評価する。
検知位置評価部123は、複数の車両番号データを同ナンバープレート種類探索部120が探索した場合に、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される検知位置と、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される検知位置とが一致する度合いを評価する。
撮像時刻判定部124は、同時間帯探索部119、又は同ナンバープレート種類探索部120が車両番号データを探索できなかった場合に、車両番号データ生成装置150が光学文字認識処理中の画像の撮像時刻が、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる車両が検知された最後の時刻よりも前の時刻であるか否かを判定する。
車両番号データ統合部125は、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号の情報を含む車両番号データと、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号の情報を含む車両番号データとのうち、一方の車両番号データを残して、他方の車両番号データを削除することにより、同じ車両に関する情報を含む車両番号データを統合する。より具体的に説明すると、車両番号データ統合部125は、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データと、同車両番号探索部117が探索した車両番号データとを統合する。また、車両番号データ統合部125は、一の車両番号データを同ナンバープレート種類探索部120が探索した場合、同ナンバープレート種類探索部120が探索した車両番号データと、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データとを統合する。また、車両番号データ統合部125は、車速評価部121が評価した一致する度合いの高い車速の情報を含む車両番号データを統合する。また、車両番号データ統合部125は、時間帯評価部122が評価した一致する度合いの高い時刻の情報を含む車両番号データを統合する。また、車両番号データ統合部125は、検知位置評価部123が評価した一致する度合いの高い検知位置の情報を含む車両番号データを統合する。また、車両番号データ統合部125は、撮像時刻が最後の時刻よりも前の時刻ではないと撮像時刻判定部124が判定した場合、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データを、統合後の車両番号データとする。
図3から図6は、車両番号データ格納部126に格納される情報の一例をテーブル形式で示す。車両番号データ格納部126には、データID(identifier)、画像ID、車両番号、光学文字認識評価値、ナンバープレート種類、車両番号検知領域中心位置、車両検知領域中心位置、車両検知評価値、車速(km/h)、撮像時刻(年/月/日/時:分:秒)、カメラID、最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)、最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)、車両台数、検知位置、チェックデータ受信時刻(年/月/日/時:分:秒)、及び統合済み?(Yes or No)の各情報が対応付けられて格納される。
データIDの情報は、複数の車両番号データにおいて、各車両番号データを一意に識別するための情報である。より具体的に説明すると、データIDの情報は、車両番号データに含まれる各情報が車両番号データ格納部126に格納される際に付される情報である。
画像IDの情報は、カメラ130が撮像した複数の画像において、各画像を一意に識別するための情報である。より具体的に説明すると、車両番号データ生成装置150は、同じ車両が写っている画像のうち、ナンバープレートに表示されている車両番号が最も視認し易い画像を保存している。ここで、ナンバープレートに表示されている車両番号が最も視認し易い画像とは、例えば、ナンバープレートが最も大きく写っている画像である。画像IDの情報は、このようにして車両番号データ生成装置150が保存している画像を識別するための情報である。
車両番号の情報は、画像に写っている車両の車両番号を示す情報である。より具体的に説明すると、車両番号データ生成装置150は、同じ車両が写っている画像のうち、ナンバープレートに表示されている車両番号が最も鮮明に写っている画像を光学文字認識して、ナンバープレートに表示されている車両番号の文字を読み取る。車両番号の情報は、このようにして車両番号データ生成装置150が光学文字認識して読み取った情報である。
光学文字認識評価値の情報は、光学文字認識結果を信頼することができる度合いを示す情報である。より具体的に説明すると、本実施形態の光学文字認識評価値の情報は、「1」を最大値とする小数によって表されており、数値が大きいほど、光学文字認識結果を信頼することができる度合いが高いことを意味している。
ナンバープレート種類の情報は、画像に写っている車両のナンバープレートの種類を示す情報である。より具体的に説明すると、ナンバープレートの種類の情報は、例えば、何輪車用のナンバープレートで、車両番号が何段で表示されているかを示す。
車両番号検知領域中心位置の情報は、光学文字認識された画像において検知された車両番号が占める領域の中心点の、その画像における位置を示す情報である。より具体的に説明すると、車両番号検知領域中心位置の情報は、例えば、画像の左上を基点として、画像の横方向にX軸、画像の縦方向にY軸をとった直交座標系における位置を示す。
車両検知領域中心位置の情報は、光学文字認識された画像において検知された車両が占める領域の中心点の、その画像における位置を示す情報である。より具体的に説明すると、車両検知領域中心位置の情報は、例えば、画像の左上を基点として、画像の横方向にX軸、画像の縦方向にY軸をとった直交座標系における位置を示す。
車両検知評価値の情報は、画像に写っている物体を車両として検知した検知結果を信頼することができる度合いを示す情報である。より具体的に説明すると、車両番号データ生成装置150は、例えば、画像に写っている道路以外の物体の特徴点に基づいて、その物体が車両であるか否かを検知する。車両検知評価値の情報は、その検知結果を信頼することができる度合いを示す。
車速(km/h)の情報は、画像に写っている車両の速度を示す情報である。より具体的に説明すると、車速は、例えば、図示しない測定装置によって測定される。
撮像時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報は、画像が撮像された時刻を示す情報である。より具体的に説明すると、撮像時刻の情報は、カメラ130が撮像したときに、画像ファイルに同時に記録される。
カメラIDの情報は、複数のカメラ130において、各カメラ130を一意に識別するための情報である。より具体的に説明すると、車両番号データ生成装置150は、対応するカメラ130を示すカメラIDの情報を含む車両番号データを生成する。
最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報は、画像に写っている車両が最初に検知された時刻を示す情報である。より具体的に説明すると、カメラ130は、道路R10を走行する車両が撮像範囲に進入してから通過するまでに、その車両が写っている画像を連続して撮像することになる。最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報は、このように同じ車両が写っている複数の画像のうち、最初に撮像された画像の撮像時刻を示す。
最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報は、画像に写っている車両が最後に検知された時刻を示す情報である。より具体的に説明すると、最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報は、上記のように同じ車両が写っている複数の画像のうち、最後に撮像された画像の撮像時刻を示す。
車両台数の情報は、画像に写っている車両がカメラ130によって最初に検知されてから、最後に検知されるまでの間に、そのカメラ130によって検知された全車両の台数を示す情報である。より具体的に説明すると、例えば、本実施形態のカメラ130bは、車線R11と車線R12とに及ぶ撮像範囲Abを撮像している。したがって、カメラ130bは、車線R11を走行する車両と、車線R12を走行する車両とを同時に撮像することになる。例えば、車線R11を走行する車両を検知している間に、車線R12の撮像範囲を2台の車両が走行した場合、カメラ130bは、車線R11を走行する車両を検知している間に、3台の車両を検知したことになる。
検知位置の情報は、画像に写っている車両がカメラ130によって最初に検知されてから、最後に検知されるまでの間に、そのカメラ130によって検知された全車両の幅員方向の検知位置に対する、画像IDの情報によって識別される画像に写っている車両の幅員方向の検知位置を示す情報である。例えば、上記のように、車線R11を走行する車両を検知している間に、車線R12の撮像範囲を2台の車両が走行した場合、カメラ130bは、車線R11を走行する車両を検知している間に、3台の車両を検知したことになる。このとき、車線R11を走行していた車両の幅員方向の検知位置は、進行方向を視て、3台の車両のうち、左から1台目となる。
チェックデータ受信時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報は、車両番号データ処理装置110が車両番号データ生成装置150から車両番号データを受信した時点において、車両番号データ処理装置110が車両番号データ生成装置150からチェックデータを最後に受信した時刻を示す情報である。より具体的に説明すると、チェックデータ受信時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報は、最新のチェックデータ受信時刻と比較するための情報である。
統合済み?(Yes or No)の情報は、画像IDの情報と対応付けられた各情報を含む車両番号データが統合された後のデータであるか否かを示す情報である。より具体的に説明すると、統合済み?「Yes」の情報は、車両番号データ処理装置110が統合処理を行った後のデータであることを示す。一方、統合済み?「No」の情報は、車両番号データ処理装置110が統合処理を行う前のデータであることを示す。
図7は、車両番号データ処理装置110、及び車両番号データ生成装置150の動作シーケンスの一例を示す。この動作シーケンスの説明においては、チェックデータの送受信処理について詳述する。なおまた、この動作フローの説明においては、図1から図6を共に参照する。
車両番号データ生成装置150は、チェックデータを、車両番号データ処理装置110へ送信する(S101)。より具体的に説明すると、車両番号データ生成装置150は、例えば、所定時間置きにチェックデータを送信する。ここで、チェックデータには、光学文字認識処理中の画像の撮像時刻の情報が含まれる。
車両番号データ処理装置110のチェックデータ受信部111は、車両番号データ生成装置150から送信されたチェックデータを受信すると、その受信時刻を示すデータを、車両番号データ受信部112、受信有無判定部113へ送る。また、チェックデータ受信部111は、車両番号データ生成装置150から送信されたチェックデータに含まれる、光学文字認識処理中の画像の撮像時刻を示すデータを、撮像時刻判定部124へ送る。
このようにして、車両番号データ処理装置110の車両番号データ受信部112、及び受信有無判定部113は、最新のチェックデータの受信時刻を利用して処理を行うことができるようになる。また、車両番号データ処理装置110の撮像時刻判定部124は、車両番号データ処理装置110による光学文字認識処理中の画像の撮像時刻を利用して処理を行うことができる。
図8は、車両番号データ処理装置110、カメラ130、及び車両番号データ生成装置150の動作シーケンスの一例を示す。この動作シーケンスの説明においては、車両番号データの送受信処理について詳述する。なおまた、この動作フローの説明においては、図1から図7を共に参照する。
カメラ130は、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の光に反応する半導体素子を使って撮像範囲の映像を撮像して(S201)、画像データとして出力する(S202)。より具体的に説明すると、カメラ130は、例えば、20(枚/秒)程度の速度にて撮像する。
車両番号データ生成装置150は、カメラ130から出力された画像データの入力を受け付けると、その画像データを光学文字認識して、車両番号データを生成する(S203)。より具体的に説明すると、車両番号データ生成装置150は、画像に車両が写っていない場合、その画像データを破棄する。一方、車両番号データ生成装置150は、画像に車両が写っている場合、その画像データを保存する。ここで、上記のように、カメラ130は、20(枚/秒)程度の速度にて撮像している。したがって、カメラ130は、同じ車両が写っている画像データを連続して出力することになる。車両番号データ生成装置150は、車両が写っている画像データの入力を連続して受け付けると、その一連の画像データを、同じ車両が写っている画像データとして扱う。そして、車両番号データ生成装置150は、その一連の画像データのうち、車両のナンバープレートに表示されている車両番号が最も鮮明な画像を光学文字認識する。そして、車両番号データ生成装置150は、光学文字認識して得られた車両のナンバープレートの車両番号の情報を含む車両番号データを生成する。その際、車両番号データ生成装置150は、画像ID、光学文字認識評価値、ナンバープレート種類、車両番号検知領域中心位置、車両検知領域中心位置、車両検知評価値、車速(km/h)、撮像時刻(年/月/日/時:分:秒)、カメラID、最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)、最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)、車両台数(台)、及び検知位置(台目)の各情報を、車両番号データに含める。そして、車両番号データ生成装置150は、このようにして生成した車両番号データを、車両番号データ処理装置110へ送信する(S204)。
車両番号データ処理装置110の車両番号データ受信部112は、車両番号データ生成装置150から送信された車両番号データを受信すると、その車両番号データに含まれる各情報と、データIDの情報とを対応付けて車両番号データ格納部126に格納する(S205)。その際、車両番号データ受信部112は、図7のステップS101において説明したようにチェックデータ受信部111から最後に受け取った最新のデータによって示されるチェックデータの受信時刻の情報を、更に対応付けて車両番号データ格納部126に格納する。また、車両番号データ受信部112は、統合済み?「No」の情報を、更に対応付けて車両番号データ格納部126に格納する。
このようにして、車両番号データ処理装置110の車両番号データ格納部126には、図3から図6に示すような情報が格納されることになる。
図9から図12は、車両番号データ処理装置110の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、車両番号データの統合処理について詳述する。なおまた、この動作フローの説明においては、図1から図8を共に参照する。
先ず、車両番号データ処理装置110の受信有無判定部113は、車両番号データを車両番号データ受信部112が受信した後に、チェックデータをチェックデータ受信部が受信したか否かを判定する(S301)。より具体的に説明すると、車両番号データ処理装置110は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、一の車両番号データのチェックデータ受信時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報を読み出す。そして、受信有無判定部113は、その情報によって示される時刻と、図7のステップS101において説明したようにチェックデータ受信部111から最後に受け取った最新のデータによって示されるチェックデータの受信時刻とを比較する。その結果、チェックデータ受信部111から最後に受け取った最新のデータによって示されるチェックデータの受信時刻が、車両番号データ格納部126から読み出した情報によって示される時刻と同じ時刻である場合(S301:No)、受信有無判定部113は、次回処理まで待機する。
このようにして、チェックデータの最新の受信時刻が、上記の一の車両番号データの情報に対応付けられたチェックデータ受信時刻と同じ時刻である場合、車両番号データ処理装置110は、その一の車両番号データの統合処理を行わない。
一方、ステップS301において、チェックデータ受信部111から最後に受け取った最新のデータによって示されるチェックデータの受信時刻が、車両番号データ格納部126から読み出した上記の一の車両番号データの情報によって示される時刻よりも後の時刻である場合(S301:Yes)、受信有無判定部113は、その一の車両番号データのデータIDを、統合データ判定部114へ送る。
車両番号データ処理装置110の統合データ判定部114は、受信有無判定部113から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される上記の一の車両番号データについて、車両番号データ統合部125が統合した後の車両番号データであるか否かを判定する(S302)。より具体的に説明すると、統合データ判定部114は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、チェックデータ受信部111から受け取ったデータIDによって識別される上記の一の車両番号データの統合済み?(Yes or No)の情報を読み出す。そして、その情報によって示される値が「Yes」である場合(S302:Yes)、統合データ判定部114は、次回処理まで待機する。
このようにして、上記の一の車両番号データが統合済みのものである場合、車両番号データ処理装置110は、その一の車両番号データの統合処理を行わない。
一方、ステップS302において、車両番号データ格納部126から読み出した上記の一の車両番号データの情報によって示される値が「No」である場合(S302:No)、統合データ判定部114は、その一の車両番号データのデータIDを、車両番号位置判定部115へ送る。
車両番号データ処理装置110の車両番号位置判定部115は、統合データ判定部114から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される上記の一の車両番号データに含まれる車両番号の画像における位置が、隣のカメラ130の撮像範囲内であるか否かを判定する(S303)。より具体的に説明すると、車両番号位置判定部115は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、統合データ判定部114から受け取ったデータIDによって識別される上記の一の車両番号データの車両番号検知領域中心位置、車両検知領域中心位置、及びカメラIDの各情報を読み出す。そして、車両番号位置判定部115は、カメラIDの情報と、車両番号検知領域中心位置の情報とを参照して、車両番号の画像における位置が、隣のカメラ130の撮像範囲内であるか否かを判定する。例えば、車両番号位置判定部115は、画像の左上を基点として、画像の横方向にX軸、画像の縦方向にY軸をとった直交座標系において、隣のカメラ130の撮像範囲となる座標領域の設定を保存している。この設定は、その画像を撮像するカメラ130毎に異なる設定となる。車両番号位置判定部115は、カメラIDの情報を参照して、車両番号が光学文字認識された画像を撮像したカメラ130を特定する。そして、車両番号位置判定部115は、特定したカメラ130に対応する上記の設定と、車両番号検知領域中心位置の情報の座標を参照して、車両番号の画像における位置が、隣のカメラ130の撮像範囲内であるか否かを判定する。その結果、車両番号位置判定部115は、車両番号の画像における位置が、隣のカメラ130の撮像範囲内ではないと判定した場合(S303:No)、上記の一の車両番号データのデータIDを、車両番号データ統合部125へ送る。
車両番号データ処理装置110の車両番号データ統合部125は、車両番号位置判定部115から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される上記の一の車両番号データを、統合後の車両番号データとする(S307)。より具体的に説明すると、車両番号データ統合部125は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、車両番号位置判定部115から受け取ったデータIDによって識別される上記の一の車両番号データの統合済み?(Yes or No)の情報の値を、「No」から「Yes」に書き換える。
このように、カメラ130によって撮像された画像から車両番号が検知された位置が、隣のカメラ130の撮像領域外である場合、車両番号データ処理装置110は、その車両番号の情報を含む車両番号データを、統合済みの車両番号データとする。
一方、ステップS303において、車両番号位置判定部115は、車両番号の画像における位置が、隣のカメラ130の撮像範囲内であると判定した場合(S303:Yes)、上記の一の車両番号データのデータIDを、光学文字認識判定部116へ送る。
なおまた、車両番号データ生成装置150が光学文字認識を失敗している場合、車両番号検知領域中心位置の情報は、空である。その場合、車両番号位置判定部115は、カメラIDの情報と、車両検知領域中心位置の情報とを参照して、車両番号の画像における位置が、隣のカメラ130の撮像範囲内であるか否かを判定する。
車両番号データ処理装置110の光学文字認識判定部116は、車両番号位置判定部115から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される上記の一の車両番号データに含まれる情報によって示される車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれているか否かを判定する(S304)。より具体的に説明すると、光学文字認識判定部116は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、車両番号位置判定部115から受け取ったデータIDによって識別される上記の一の車両番号データの車両番号の情報を読み出す。そして、光学文字認識判定部116は、その情報によって示される車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれているか否かを判定する。例えば、光学文字認識判定部116は、車両番号の文字列の中に「?」が含まれている場合に、その車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていると判定する。その結果、光学文字認識判定部116は、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていないと判定した場合(S304:No)、上記の一の車両番号データのデータIDを、同車両番号探索部117へ送る。
車両番号データ処理装置110の同車両番号探索部117は、光学文字認識判定部116から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される上記の一の車両番号データに含まれる車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する(S305)。より具体的に説明すると、同車両番号探索部117は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、光学文字認識判定部116から受け取ったデータIDによって識別される上記の一の車両番号データの車両番号の情報、及びカメラIDの情報を読み出す。そして、同車両番号探索部117は、そのカメラIDによって識別されるカメラ130の隣のカメラ130のカメラIDの情報を含む車両番号データを、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から読み出す。そして、同車両番号探索部117は、読み出した車両番号データの中から、上記の一の車両番号データに含まれる車両番号の情報と同じ情報を含むものを探索する。その結果、同じ車両番号の情報を含む車両番号データがあった場合(S306:Yes)、同車両番号探索部117は、その車両番号データのデータIDと、上記の一の車両番号データのデータIDとを、車両番号データ統合部125へ送る。
車両番号データ統合部125は、同車両番号探索部117から送られた2つのデータIDを受け取ると、その各データIDによって識別される2つの車両番号データを統合する(S307)。より具体的に説明すると、車両番号データ統合部125は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、同車両番号探索部117から受け取った各データIDによって識別される2つの車両番号データの光学文字認識評価値の情報を読み出す。そして、車両番号データ統合部125は、その2つの光学文字認識評価値の情報の値の大きさを比較する。そして、車両番号データ統合部125は、値が小さい方の光学文字認識評価値の情報と、その情報に対応付けられている他の各情報とを、車両番号データ格納部126から削除する。そして、車両番号データ統合部125は、値が大きい方の光学文字認識評価値の情報に対応付けられて車両番号データ格納部126に格納されている統合済み?(Yes or No)の情報の値を、「No」から「Yes」に書き換える。
このようにして、隣同士のカメラ130が撮像した画像をそれぞれ光学文字認識して得られた2つの車両番号データがある場合、車両番号データ処理装置110は、光学文字認識結果の信頼の度合いが小さい方の車両番号データを削除して、光学文字認識結果の信頼の度合いが大きい方の車両番号データを残すことにより、これら2つの車両番号データを統合する。
一方、ステップS304において、光学文字認識判定部116は、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていると判定した場合(S304:Yes)、上記の一の車両番号データのデータIDを、文字補完部118へ送る。
車両番号データ処理装置110の文字補完部118は、光学文字認識判定部116から送られたデータIDを受け取ると、そのデータによって識別される車両番号データに含まれる車両番号の文字列のうち、光学文字認識することができなかった部分の文字を補完する(S308)。より具体的に説明すると、文字補完部118は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、光学文字認識判定部116から受け取ったデータIDによって識別される車両番号データの車両番号の情報を読み出す。そして、文字補完部118は、その車両番号の文字列のうち、光学文字認識することができなかった部分の文字を補完する。例えば、光学文字認識することができなかった部分は、「?」となっている。文字補完部118は、光学文字認識することができず「?」となっている箇所について、例えば、車両番号の文字列のパターンを示すデータベース等を参照して、最も可能性が高い文字を補完する。そして、文字補完部118は、車両番号データ格納部126に格納されている車両番号の情報を、光学文字認識することができなかった部分の文字を補完した車両番号の情報に書き換える。そして、文字補完部118は、上記の一の車両番号データのデータIDを、同時間帯探索部119へ送る。
一方、ステップS306において、同じ車両番号の情報を含む車両番号データがなかった場合(S306:Yes)、同車両番号探索部117は、上記の一の車両番号データのデータIDを、同時間帯探索部119へ送る。
車両番号データ処理装置110の同時間帯探索部119は、文字補完部118、又は同車両番号探索部117から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される上記の一の車両番号データに含まれる最初の時刻から最後の時刻までの時間帯に該当する、最初の時刻の情報、又は最後の時刻の情報を含む車両番号データを探索する(S309)。より具体的に説明すると、同時間帯探索部119は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、文字補完部118、又は同車両番号探索部117から受け取ったデータIDによって識別される車両番号データの最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報、及び最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報を読み出す。そして、同時間帯探索部119は、最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報によって示される時刻から、最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報によって示される時刻までの時間帯を算出する。そして、同時間帯探索部119は、車両番号データ格納部126に格納されている複数の車両番号データの最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報、及び最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報を参照して、算出した時間帯に該当する時刻の情報を含む車両番号データを検索する。その結果、その時間帯に該当する時刻の情報を含む1以上の車両番号データがあった場合(S310:Yes)、同時間帯探索部119は、その各車両番号データのデータIDと、上記の一の車両番号データのデータIDとを、同車両番号探索部117へ送る。
同車両番号探索部117は、同時間帯探索部119から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される上記の一の車両番号データに含まれる車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する(S311)。より具体的に説明すると、同車両番号探索部117は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、同時間帯探索部119から受け取った各データIDによって識別される車両番号データの車両番号の情報を読み出す。そして、同車両番号探索部117は、同時間帯探索部119が探索した車両番号データの中から、上記の一の車両番号データの車両番号の情報と同じ情報を含むものを探索する。その結果、同じ車両番号の情報を含む車両番号データがあった場合(S312:Yes)、同車両番号探索部117は、その車両番号データのデータIDと、上記の一の車両番号データのデータIDとを、車両番号データ統合部125へ送る。
車両番号データ統合部125は、同車両番号探索部117から送られた2つのデータIDを受け取ると、その各データIDによって識別される2つの車両番号データを統合する(S307)。より具体的に説明すると、車両番号データ統合部125は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、同車両番号探索部117から受け取った各データIDによって識別される2つの車両番号データの光学文字認識評価値の情報を読み出す。そして、車両番号データ統合部125は、その2つの光学文字認識評価値の情報の値の大きさを比較する。そして、車両番号データ統合部125は、値が小さい方の光学文字認識評価値の情報と、その情報に対応付けられている他の各情報とを、車両番号データ格納部126から削除する。そして、車両番号データ統合部125は、値が大きい方の光学文字認識評価値の情報に対応付けられて車両番号データ格納部126に格納されている統合済み?(Yes or No)の情報の値を、「No」から「Yes」に書き換える。
このようにして、車両番号の文字列の中に光学文字認識することができなかった部分が含まれている場合、車両番号データ処理装置110は、その文字を補完した上で、隣同士のカメラ130の撮像領域に同じ時間帯に存在していた車両に関する情報を含む2つの車両番号データを統合する。
一方、ステップS312において、同じ車両番号の情報を含む車両番号データがなかった場合(S312:No)、同車両番号探索部117は、同時間帯探索部119が探索した各車両番号データのデータIDと、上記の一の車両番号データのデータIDとを、同ナンバープレート種類探索部120へ送る。
車両番号データ処理装置110の同ナンバープレート種類探索部120は、同車両番号探索部117から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される上記の一の車両番号データに含まれるナンバープレートの種類の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する(S313)。より具体的に説明すると、同ナンバープレート種類探索部120は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、同車両番号探索部117から受け取った各データIDによって識別される車両番号データのナンバープレート種類の情報を読み出す。そして、同ナンバープレート種類探索部120は、同時間帯探索部119が探索した車両番号データの中から、上記の一の車両番号データのナンバープレート種類の情報と同じ情報を含むものを探索する。その結果、同じナンバープレートの種類の情報を含む車両番号データが1つだけあった場合(S314:Yes→S315:Yes)、同ナンバープレート種類探索部120は、その車両番号データのデータIDと、上記の一の車両番号データのデータIDとを、車両番号データ統合部125へ送る。
車両番号データ統合部125は、同ナンバープレート種類探索部120から送られた2つのデータIDを受け取ると、その各データIDによって識別される2つの車両番号データを統合する(S307)。より具体的に説明すると、車両番号データ統合部125は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、同ナンバープレート種類探索部120から受け取った各データIDによって識別される2つの車両番号データの車両番号の情報を読み出す。このとき、一方の車両番号データにのみ車両番号の情報が含まれている場合、車両番号データ統合部125は、車両番号の情報を含まない車両番号データの各情報を、車両番号データ格納部126から削除する。そして、車両番号データ統合部125は、車両番号の情報を含む車両番号データの統合済み?(Yes or No)の情報の値を、「No」から「Yes」に書き換える。一方、2つの車両番号データのいずれにも車両番号の情報が含まれていない場合、車両番号データ統合部125は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、その2つの車両番号データの車両検知評価値の情報を読み出す。そして、車両番号データ統合部125は、その2つの車両検知評価値の情報の値の大きさを比較する。そして、車両番号データ統合部125は、値が小さい方の車両検知評価値の情報と、その情報に対応付けられている他の各情報とを、車両番号データ格納部126から削除する。そして、車両番号データ統合部125は、値が大きい方の車両検知評価値の情報に対応付けられて車両番号データ格納部126に格納されている統合済み?(Yes or No)の情報の値を、「No」から「Yes」に書き換える。
このようにして、同じ車両番号の情報を含む車両番号データが存在しない場合、車両番号データ処理装置110は、同じナンバープレートの種類の情報を含む2つの車両番号データを統合する。
一方、ステップS314〜S315において、同じナンバープレートの種類の情報を含む車両番号データが複数あった場合(S314:Yes→S315:No)、同ナンバープレート種類探索部120は、その複数の各車両番号データのデータIDと、上記の一の車両番号データのデータIDとを、車速評価部121、時間帯評価部122、及び検知位置評価部123へ送る。
車両番号データ処理装置110の車速評価部121は、同ナンバープレート種類探索部120から送られたデータIDを受け取ると、上記の一の車両番号データに含まれる情報によって示される車速と、同ナンバープレート種類探索部120が探索した複数の各車両番号データに含まれる情報によって示される車速とが一致する度合いを評価する(S316)。より具体的に説明すると、車速評価部121は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、同ナンバープレート種類探索部120から受け取った各データIDによって識別される車両番号データの車速(km/h)の情報を読み出す。そして、車速評価部121は、上記の一の車両番号データの車速(km/h)の情報の値と、同ナンバープレート種類探索部120が探索した複数の各車両番号データの車速(km/h)の情報の値とが一致する度合いを評価する。例えば、車速評価部121は、車速(km/h)の情報の値を中央値として、車速の計測値に対する正規分布を仮定したときの、2つの正規分布の重なり量を、車速が一致する度合いとして評価する。そして、車速評価部121は、上記の一の車両番号データのデータIDと、同ナンバープレート種類探索部120が探索した複数の車両番号データのデータIDと、車速が一致する度合いの評価結果とを、車両番号データ統合部125へ送る。
車両番号データ処理装置110の時間帯評価部122は、同ナンバープレート種類探索部120から送られたデータIDを受け取ると、上記の一の車両番号データに含まれる情報によって示される車両の最初の検知時刻から最後の検知時刻までの時間帯と、同ナンバープレート種類探索部120が探索した複数の各車両番号データに含まれる情報によって示される車両の最初の検知時刻から最後の検知時刻までの時間帯とが一致する度合いを評価する(S317)。より具体的に説明すると、時間帯評価部122は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、同ナンバープレート種類探索部120から受け取った各データIDによって識別される車両番号データの最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)、及び最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の各情報を読み出す。そして、時間帯評価部122は、上記の一の車両番号データの最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報の時刻から最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報の時刻までの時間帯と、同ナンバープレート種類探索部120が探索した複数の各車両番号データの最初の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報の時刻から最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報の時刻までの時間帯とが一致する度合いを評価する。そして、時間帯評価部122は、上記の一の車両番号データのデータIDと、同ナンバープレート種類探索部120が探索した複数の車両番号データのデータIDと、時間帯が一致する度合いの評価結果とを、車両番号データ統合部125へ送る。
車両番号データ処理装置110の検知位置評価部123は、同ナンバープレート種類探索部120から送られたデータIDを受け取ると、上記の一の車両番号データに含まれる情報によって示される車両の検知位置と、同ナンバープレート種類探索部120が探索した複数の各車両番号データに含まれる情報によって示される車両の検知位置とが一致する度合いを評価する(S318)。より具体的に説明すると、検知位置評価部123は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、同ナンバープレート種類探索部120から受け取った各データIDによって識別されるカメラID、車両台数(台)、及び検知位置(台目)の各情報を読み出す。そして、検知位置評価部123は、これらの情報を参照して、上記の一の車両番号データに含まれる情報によって示される車両の検知位置と、同ナンバープレート種類探索部120が探索した複数の各車両番号データに含まれる情報によって示される車両の検知位置とが一致する度合いを評価する。例えば、一の車両番号データに含まれる情報によって示される車両は、カメラ130aにて撮像されたものとする。そして、カメラ130aは、その車両を検知している時間帯に、その車両を含めて合計2台の車両を検知したとする。そして、カメラ130aは、進行方向を視て、2台の車両のうち、左から2台目の位置にて、その車両を検知したとする。その場合、検知位置評価部123は、カメラ130bにて左から1台目に検知された車両の検知位置を、一の車両番号データに含まれる情報によって示される車両の検知位置と一致する度合いが最も高いと評価する。そして、検知位置評価部123は、上記の一の車両番号データのデータIDと、同ナンバープレート種類探索部120が探索した複数の車両番号データのデータIDと、検知位置が一致する度合いの評価結果とを、車両番号データ統合部125へ送る。
車両番号データ統合部125は、車速評価部121、時間帯評価部122、及び検知位置評価部123から送られたデータIDと、評価結果とを受け取ると、上記の一の車両番号データと、車速評価部121、時間帯評価部122、及び検知位置評価部123による評価結果の最も高い車両番号データとを統合する(S307)。より具体的に説明すると、車両番号データ統合部125は、時間帯評価部122、及び検知位置評価部123から送られた評価結果が総合的に最も高い車両番号データを特定する。そして、車両番号データ統合部125は、その車両番号データと、上記の一の車両番号データとを統合する。このとき、一方の車両番号データにのみ車両番号の情報が含まれている場合、車両番号データ統合部125は、車両番号の情報を含まない車両番号データの各情報を、車両番号データ格納部126から削除する。そして、車両番号データ統合部125は、車両番号の情報を含む車両番号データの統合済み?(Yes or No)の情報の値を、「No」から「Yes」に書き換える。一方、2つの車両番号データのいずれにも車両番号の情報が含まれていない場合、車両番号データ統合部125は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、その2つの車両番号データの車両検知評価値の情報を読み出す。そして、車両番号データ統合部125は、その2つの車両検知評価値の情報の値の大きさを比較する。そして、車両番号データ統合部125は、値が小さい方の車両検知評価値の情報と、その情報に対応付けられている他の各情報とを、車両番号データ格納部126から削除する。そして、車両番号データ統合部125は、値が大きい方の車両検知評価値の情報に対応付けられて車両番号データ格納部126に格納されている統合済み?(Yes or No)の情報の値を、「No」から「Yes」に書き換える。
このようにして、同じ車両番号の情報を含む車両番号データが存在しない場合、車両番号データ処理装置110は、上記の一の車両番号データに含まれる情報の対象となっている車両の速度、その車両が検知された時間帯、及びその車両が検知された位置を評価して、同じナンバープレートの種類の情報を含む複数の車両番号データのうち、最も可能性の高い車両番号データと、上記の一の車両番号データとを統合する。
一方、ステップS310において、車両番号データがなかった場合(S310:No)、同時間帯探索部119は、上記の一の車両番号データのデータIDを、撮像時刻判定部124へ送る。同様に、ステップS314において、車両番号データがなかった場合(S314:No)、同ナンバープレート種類探索部120は、上記の一の車両番号データのデータIDを、撮像時刻判定部124へ送る。
車両番号データ処理装置110の撮像時刻判定部124は、同時間帯探索部119、又は同ナンバープレート種類探索部120から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される車両番号データに含まれる車両の最後の検知時刻の情報によって示される時刻よりも、各車両番号データ生成装置150が光学文字認識中の画像の撮像時刻が前の時刻であるか否かを判定する(S319)。より具体的に説明すると、撮像時刻判定部124は、車両番号データ格納部126に格納されている情報の中から、同時間帯探索部119、又は同ナンバープレート種類探索部120から受け取ったデータIDによって識別される車両番号データの最後の検知時刻(年/月/日/時:分:秒)の情報を読み出す。そして、撮像時刻判定部124は、その情報によって示される車両の最後の検知時刻と、チェックデータ受信部111から最後に受け取ったデータによって示される光学文字認識処理中の画像の撮像時刻とを比較する。その結果、光学文字認識処理中の画像の撮像時刻が、車両の最後の検知時刻よりも前の時刻である場合(S319:Yes)、撮像時刻判定部124は、次回処理まで待機する。
このようにして、上記の一の車両番号データに統合し得る情報を含む車両番号データがない場合に、その一の車両番号データに含まれる情報によって示される車両の最後の検知時刻よりも前の時刻に撮像された光学文字認識処理中の画像がある場合、車両番号データ処理装置110は、上記の一の車両番号データの統合処理を行わない。
一方、ステップS319において、光学文字認識処理中の画像の撮像時刻が、車両の最後の検知時刻よりも後の時刻である場合(S310:No)、撮像時刻判定部124は、上記の一の車両番号データのデータIDを、車両番号データ統合部125へ送る。
車両番号データ統合部125は、撮像時刻判定部124から送られたデータIDを受け取ると、そのデータIDによって識別される車両番号データを、統合後の車両番号データとする(S307)。より具体的に説明すると、車両番号データ統合部125は、車両番号データ格納部126に格納されている情報のうち、撮像時刻判定部124から受け取ったデータに対応付けられて格納されている統合済み?(Yes or No)の情報の値を、「No」から「Yes」に書き換える。
このようにして、上記の一の車両番号データに統合し得る情報を含む車両番号データがない場合に、その一の車両番号データに含まれる情報によって示される車両の最後の検知時刻よりも前の時刻に撮像された光学文字認識処理中の画像がない場合、車両番号データ処理装置110は、その一の車両番号データを、統合後の車両番号データとする。
以上説明したように、複数のカメラ130は、隣同士の撮像範囲が重なるように道路R10の上方の幅員方向に並べて設けられて、斜め下方の道路を経時的に撮像する。そして、車両番号データ処理装置110は、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号の情報を含む車両番号データと、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号の情報を含む車両番号データとのうち、一方の車両番号データを残して、他方の車両番号データを削除することにより、同じ車両に関する情報を含む車両番号データを統合する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、各カメラ130によって撮像された画像を光学文字認識して得られるナンバープレートの車両番号を示す複数のデータのうち、同じ車両の車両番号を示すデータについては、一のデータとして処理することができるようになる。
また、上述したように、車両番号データ処理装置110は、一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データの中から、その一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する。そして、車両番号データ処理装置110は、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データと、探索した同じ車両番号の情報を含む車両番号データとを統合する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、同じ車両番号の情報を含む車両番号データがある場合、その車両番号データを統合することができる。
また、上述したように、車両番号データ処理装置110は、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれているか否かを判定する。そして、車両番号データ処理装置110は、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていない場合に、その車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、光学文字認識することができなかった部分が含まれていない車両番号の情報を用いて、同じ車両番号の情報を含む車両番号データを探索することができる。
また、上述したように、車両番号データ処理装置110は、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号の画像における位置が、その一のカメラ130の隣のカメラ130の撮像範囲内であるか否かを判定する。そして、車両番号データ処理装置110は、車両番号の画像における位置が、一のカメラ130の隣のカメラ130の撮像範囲内である場合に、その車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれているか否かを判定する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、隣のカメラ130の撮像領域と重なっている撮像領域にて車両が撮像された場合に、その画像を光学文字認識して得られた車両番号データについて、他の車両番号データと統合すべきデータとして処理することができる。
また、上述したように、車両番号データ処理装置110は、車両番号データについて、統合した後の車両番号データであるか否かを判定する。そして、車両番号データ処理装置110は、統合した後の車両番号データではない場合に、その車両番号データに含まれる車両番号の画像における位置が、隣の撮像装置の撮像範囲内であるか否かを判定する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、未統合の車両番号データのみを、統合すべきデータとして処理することができる。
また、上述したように、車両番号データ生成装置150は、カメラ130毎に対応して1台ずつ設けられて、対応するカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して、車両番号データを生成する。そして、車両番号データ処理装置110は、チェックデータを車両番号データ生成装置150から受信する。また、車両番号データ処理装置110は、車両番号データを、車両番号データ生成装置150から受信する。そして、車両番号データ処理装置110は、車両番号データを受信した後に、チェックデータを、受信したか否かを判定する。そして、車両番号データ処理装置110は、車両番号データを受信した後に、チェックデータを受信した場合に、その車両番号データについて、統合した後の車両番号データであるか否かを判定する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、例えば、光学文字認識処理にかかる時間のズレや、通信遅延等の影響により、同じ車両に関する2つの車両番号データの受信時間にズレが生じた場合に、一方の車両番号データしか受信していない状況において、その車両番号データを、なるべく統合処理の対象にしないようにすることができる。
また、上述したように、車両番号データ生成装置150は、対応するカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して、車両のナンバープレートの車両番号の情報を含む車両番号データを生成するにあたり、対応するカメラ130によってその車両が検知された最初の時刻の情報と最後の時刻の情報とを更に含む車両番号データを生成する。そして、車両番号データ処理装置110は、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれている場合に、その光学文字認識することができなかった部分の車両番号の文字を補完する。また、車両番号データ処理装置110は、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれている場合に、又は同じ車両番号の情報を含む車両番号データを探索できなかった場合に、一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データの中から、その一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる最初の時刻から最後の時刻までの時間帯に該当する、最初の時刻の情報、又は最後の時刻の情報を含む車両番号データを探索する。そして、車両番号データ処理装置110は、探索した上記の時間帯に相当する、最初の時刻の情報、又は最後の時刻の情報を含む車両番号データの中から、文字を補完した車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、光学文字認識することができなかった部分を含む車両番号があったとしても、その光学文字認識することができなかった部分の文字を補完して、車両番号データの統合処理を行うことができる。
また、上述したように、車両番号データ生成装置150は、対応するカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して、車両のナンバープレートの車両番号の情報を含む車両番号データを生成するにあたり、その車両のナンバープレートの種類の情報を更に含む車両番号データを生成する。そして、車両番号データ処理装置110は、探索した車両番号データの中から、同じ車両番号の情報を含む車両番号データを探索できなかった場合に、一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データの中から、その一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれるナンバープレートの種類の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する。そして、車両番号データ生成装置150は、1つの車両番号データを探索した場合、その車両番号データと、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データとを統合する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、車両番号の情報が一致する車両番号データを探索することができなくても、同じナンバープレートの種類の情報を含む2つの車両番号データを統合することができる。
また、上述したように、車両番号データ生成装置150は、同じナンバープレートの種類の情報を含む複数の車両番号データを探索した場合に、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車速と、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車速とが一致する度合いを評価する。そして、車両番号データ生成装置150は、評価した一致する度合いの高い車速の情報を含む車両番号データを統合する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、車両番号の情報や、ナンバープレートの種類の情報が一致する車両番号データを探索することができなくても、カメラ130が撮像した車両の車速の情報が一致する度合いの高い車両番号データを統合することができる。
また、上述したように、車両番号データ処理装置110は、同じナンバープレートの種類の情報を含む複数の車両番号データを探索した場合に、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車両の最初の検知時刻から最後の検知時刻までの時間帯と、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車両の最初の検知時刻から最後の検知時刻までの時間帯とが一致する度合いを評価する。そして、車両番号データ処理装置110は、評価した一致する度合いの高い時刻の情報を含む車両番号データを統合する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、車両番号の情報や、ナンバープレートの種類の情報が一致する車両番号データを探索することができなくても、カメラ130が撮像した車両の最初の検知時刻の情報によって示される時刻から、車両の最後の検知時刻の情報によって示される時刻までの時間帯が一致する度合いの高い車両番号データを統合することができる。
また、上述したように、車両番号データ生成装置150は、対応するカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して、車両のナンバープレートの車両番号の情報を含む車両番号データを生成するにあたり、対応するカメラ130によってその車両が検知された時間帯に検知された全車両の検知位置に対する、その車両の検知位置の情報を更に含む車両番号データを生成する。そして、車両番号データ処理装置110は、同じナンバープレートの種類の情報を含む複数の車両番号データを探索した場合に、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車両の検知位置と、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車両の検知位置とが一致する度合いを評価する。そして、車両番号データ処理装置110は、評価した一致する度合いの高い検知位置の情報を含む車両番号データを統合する。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、ナンバープレートの種類の情報が一致する車両番号データを探索することができなくても、カメラ130が撮像した車両の検知位置の情報が一致する度合いの高い車両番号データを統合することができる。
また、上述したように、車両番号データ処理装置110は、同じ時間帯の車両の検知時刻の情報を含む車両番号データ、又は同じナンバープレートの種類の情報を含む車両番号データを探索できなかった場合に、車両番号データ生成装置150が光学文字認識処理中の画像の撮像時刻が、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる車両が検知された最後の時刻よりも前の時刻であるか否かを判定する。そして、車両番号データ処理装置110は、撮像時刻が最後の時刻よりも前の時刻ではない場合、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データを、統合後の車両番号データとする。このようにして、車両番号データ処理システム100によっては、一の車両番号データに含まれる情報によって示される車両の最後の検知時刻よりも前に撮像された画像が光学文字認識処理中である場合、その画像を光学文字認識して得られる車両番号データを、上記の一の車両番号データと統合し得る可能性があるデータとして、上記の一の車両番号データの統合処理を後回しにすることができる。
図13は、本実施形態に係る車両番号データ処理装置110を構成するコンピュータ800のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ800は、ホストコントローラ801により相互に接続されるCPU(Central Processing Unit)802、RAM(Random Access Memory)803、グラフィックコントローラ804、及びディスプレイ805を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ806により相互に接続される通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808、及びCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ809を有する入出力部と、入出力コントローラ806に接続されるROM(Read Only Memory)810、フレキシブルディスクドライブ811、及び入出力チップ812を有するレガシー入出力部とを備える。
ホストコントローラ801は、RAM803と、高い転送レートでRAM803をアクセスするCPU802、及びグラフィックコントローラ804とを接続する。CPU802は、ROM810、及びRAM803に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ804は、CPU802等がRAM803内に設けたフレームバッファ上に生成する画像データを取得し、ディスプレイ805上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ804は、CPU802等が生成する画像データを格納するフレームバッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ806は、ホストコントローラ801と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808、及びCD−ROMドライブ809を接続する。ハードディスクドライブ808は、コンピュータ800内のCPU802が使用するプログラム、及びデータを格納する。CD−ROMドライブ809は、CD−ROM892からプログラム、又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供する。
また、入出力コントローラ806には、ROM810と、フレキシブルディスクドライブ811、及び入出力チップ812の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM810は、コンピュータ800が起動時に実行するブートプログラム、及び/又はコンピュータ800のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ811は、フレキシブルディスク893からプログラム、又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供する。入出力チップ812は、フレキシブルディスクドライブ811を入出力コントローラ806へと接続すると共に、例えばパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ806へと接続する。
RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク893、CD−ROM892、又はIC(Integrated Circuit)カード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM803を介してコンピュータ800内のハードディスクドライブ808にインストールされ、CPU802において実行される。
コンピュータ800にインストールされ、コンピュータ800を車両番号データ処理装置110として機能させるプログラムは、コンピュータ800を、ステップS307において、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号の情報を含む車両番号データと、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号の情報を含む車両番号データとのうち、一方の車両番号データを残して、他方の車両番号データを削除することにより、同じ車両に関する情報を含む車両番号データを統合する車両番号データ統合部125として機能させる。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、ステップS306において、一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データの中から、その一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する同車両番号探索部117と、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データと、同車両番号探索部117が探索した車両番号データとを、ステップS307において統合する車両番号データ統合部125として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、ステップS304において、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれているか否かを判定する光学文字認識判定部116と、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていないと光学文字認識判定部116が判定した場合に、ステップS305において、その車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する同車両番号探索部117として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、ステップS303において、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号の画像における位置が、その一のカメラ130の隣のカメラ130の撮像範囲内であるか否かを判定する車両番号位置判定部115と、一のカメラ130の隣のカメラ130の撮像範囲内であると車両番号位置判定部115が判定した場合に、ステップS304において、その車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれているか否かを判定する光学文字認識判定部116として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、ステップS302において、車両番号データについて、車両番号データ統合部125が統合した後の車両番号データであるか否かを判定する統合データ判定部114と、統合した後の車両番号データではないと統合データ判定部114が判定した場合に、ステップS303において、その車両番号データに含まれる車両番号の画像における位置が、隣のカメラ130の撮像範囲内であるか否かを判定する車両番号位置判定部115として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、ステップS101において、チェックデータを車両番号データ生成装置150から受信するチェックデータ受信部111と、ステップS204において、車両番号データを、車両番号データ生成装置150から受信する車両番号データ受信部112と、車両番号データを車両番号データ受信部112が受信した後に、チェックデータを、チェックデータ受信部111が受信したか否かを、ステップS301において判定する受信有無判定部113と、車両番号データを車両番号データ受信部112が受信した後に、チェックデータを、チェックデータ受信部111が受信したと受信有無判定部113が判定した場合に、ステップS302において、その車両番号データについて、統合した後の車両番号データであるか否かを判定する統合データ判定部114として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていると光学文字認識判定部116が判定した場合に、ステップS308において、その光学文字認識することができなかった部分の車両番号の文字を補完する文字補完部118と、車両番号に光学文字認識することができなかった部分が含まれていると光学文字認識判定部116が判定した場合に、又は同じ車両番号の情報を含む車両番号データを同車両番号探索部117が探索できなかった場合に、ステップS309において、一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データの中から、その一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる最初の時刻から最後の時刻までの時間帯に該当する、最初の時刻の情報、又は最後の時刻の情報を含む車両番号データを探索する同時間帯探索部119と、同時間帯探索部119が探索した車両番号データの中から、文字補完部118が文字を補完した車両番号の情報と同じ情報を含む車両番号データを、ステップ311において探索する同車両番号探索部117として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、同時間帯探索部119が探索した車両番号データの中から、同じ車両番号の情報を含む車両番号データを同車両番号探索部117が探索できなかった場合に、ステップS313において、一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データの中から、その一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれるナンバープレートの種類の情報と同じ情報を含む車両番号データを探索する同ナンバープレート種類探索部120と、1つの車両番号データを同ナンバープレート種類探索部120が探索した場合、ステップS307において、その車両番号データと、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データとを統合する車両番号データ統合部125として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、複数の車両番号データを同ナンバープレート種類探索部120が探索した場合に、ステップS316において、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車速と、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される車速とが一致する度合いを評価する車速評価部121と、車速評価部121が評価した一致する度合いの高い車速の情報を含む車両番号データを、ステップS307において統合する車両番号データ統合部125として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、複数の車両番号データを同ナンバープレート種類探索部120が探索した場合に、ステップS317において、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される最初の時刻から最後の時刻までの時間帯と、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される最初の時刻から最後の時刻までの時間帯とが一致する度合いを評価する時間帯評価部122と、時間帯評価部122が評価した一致する度合いの高い時刻の情報を含む車両番号データを、ステップS307において統合する車両番号データ統合部125として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、複数の車両番号データを同ナンバープレート種類探索部120が探索した場合に、ステップS318において、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される検知位置と、その一のカメラ130の隣のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる情報によって示される検知位置とが一致する度合いを評価する検知位置評価部123と、検知位置評価部123が評価した一致する度合いの高い検知位置の情報を含む車両番号データを、ステップS307において統合する車両番号データ統合部125として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、同時間帯探索部119、又は同ナンバープレート種類探索部120が車両番号データを探索できなかった場合に、ステップS319において、車両番号データ生成装置150が光学文字認識処理中の画像の撮像時刻が、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データに含まれる車両が検知された最後の時刻よりも前の時刻であるか否かを判定する撮像時刻判定部124と、撮像時刻が最後の時刻よりも前の時刻ではないと撮像時刻判定部124が判定した場合、ステップS307において、一のカメラ130が撮像した画像を光学文字認識して得られた車両番号データを、統合後の車両番号データとする車両番号データ統合部125として機能させてもよい。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ800に読み込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である車両番号データ受信部112、チェックデータ受信部111、受信有無判定部113、統合データ判定部114、車両番号位置判定部115、光学文字認識判定部116、同車両番号探索部117、同時間帯探索部119、文字補完部118、同ナンバープレート種類探索部120、車速評価部121、時間帯評価部122、検知位置評価部123、撮像時刻判定部124、車両番号データ統合部125、及び車両番号データ格納部126として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ800の使用目的に応じた情報の演算、又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の車両番号データ処理装置110が構築される。
一例として、コンピュータ800と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU802は、RAM803上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェース807に対して通信処理を指示する。通信インターフェース807は、CPU802の制御を受けて、RAM803、ハードディスクドライブ808、フレキシブルディスク893、又はCD−ROM892等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェース807は、ダイレクトメモリアクセス方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU802が転送元の記憶装置、又は通信インターフェース807からデータを読み出し、転送先の通信インターフェース807、又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU802は、ハードディスクドライブ808、CD−ROM892、フレキシブルディスク893等の外部記憶装置に格納されたファイル、又はデータベース等の中から、全部、又は必要な部分をダイレクトメモリアクセス転送等によりRAM803へと読み込ませ、RAM803上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU802は、処理を終えたデータを、ダイレクトメモリアクセス転送等により外部記憶装置へと書き戻す。
このような処理において、RAM803は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM803、及び外部記憶装置等をメモリ、記憶部、又は記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なおまた、CPU802は、RAM803の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM803の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM803、メモリ、及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU802は、RAM803から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索、置換等を含む各種の処理を行い、RAM803へと書き戻す。例えば、CPU802は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数、又は定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、又は等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合、又は不成立であった場合に、異なる命令列へと分岐し、又はサブルーチンを呼び出す。
また、CPU802は、記憶装置内のファイル、又はデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU802は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラム、又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク893、CD−ROM892の他に、DVD(Digital Versatile Disk)、又はCD(Compact Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto−Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク、又はインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク、又はRAM等の記憶媒体を記録媒体として使用して、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ800に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更、又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更、又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示したシステム、方法、装置、プログラム、及び記録媒体における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現し得ることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。