JP2013200535A - シミュレーション装置、シミュレーション方法および連係プログラム - Google Patents

シミュレーション装置、シミュレーション方法および連係プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異なるモデルに基づくシミュレーションの切り替えを円滑に行うこと。
【解決手段】1つの態様において、原子力プラントの状態をシミュレートするシミュレーション装置10は、重み決定部17cと、表示制御部17dとを備える。重み決定部17cは、第1のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第1のパラメータの値と第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第2のパラメータの値との重み付き平均値を算出するための重みを、第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第3のパラメータの値に基づいて決定する。表示制御部17dは、重み決定部17cによって決定される重みを用いて算出される重み付き平均値を原子力プラントの状態として表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シミュレーション装置、シミュレーション方法および連係プログラムに関する。
オペレータの訓練等の目的で、原子力発電プラント等の原子力プラントの状態をシミュレートする技術が知られている。例えば、特許文献1では、燃料が健全であるか否かを判定し、健全であるとき、燃料健全時のプラントモデルにてシミュレーションを実施し、健全でないとき、燃料破損時のプラントモデルにてシミュレーションを実施する技術が開示されている。
特開2000−338854号公報
上記の技術のように、燃料が健全であるか否かに応じてプラントモデルを移行させる場合、プラントモデルの切り替えにともなって、シミュレートされる原子力プラントの状態が急激に変化し、不自然な挙動となる場合がある。本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、異なるモデルに基づくシミュレーションの切り替えを円滑に行うことができるシミュレーション装置、シミュレーション方法および連係プログラムを提供することを目的とする。
1つの態様において、原子力プラントの状態をシミュレートするシミュレーション装置は、重み決定部と、表示制御部とを備える。重み決定部は、第1のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第1のパラメータの値と第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第2のパラメータの値との重み付き平均値を算出するための重みを、第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第3のパラメータの値に基づいて決定する。表示制御部は、重み決定部によって決定される重みを用いて算出される重み付き平均値を原子力プラントの状態として表示する。
他の態様において、原子力プラントの状態をシミュレートするシミュレーション方法は、第1のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第1のパラメータの値と第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第2のパラメータの値との重み付き平均値を算出するための重みを、前記第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第3のパラメータの値に基づいて決定するステップと、前記重みを用いて算出される前記重み付き平均値を前記原子力プラントの状態として表示するステップとを含む。
他の態様において、連係プログラムは、原子力プラントの状態をシミュレートする第1のモデルと前記原子力プラントの状態をシミュレートする第2のモデルとを連係させる。連係プログラムは、前記第1のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第1のパラメータの値と前記第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第2のパラメータの値との重み付き平均値を算出するための重みを、前記第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第3のパラメータの値に基づいて決定するステップと、前記重みを用いて算出される前記重み付き平均値を前記原子力プラントの状態として表示するステップとをコンピュータに実行させる。
本発明に係るシミュレーション装置、シミュレーション方法および連係プログラムは、異なるモデルに基づくシミュレーションの切り替えを円滑に行うことができるという効果を奏する。
図1は、シミュレーション装置のブロック図である。 図2は、2つのシミュレータの連係の例を示す図である。 図3は、シミュレーションの開始時の状態を示す模式図である。 図4は、炉心露出が発生した場合の状態を示す模式図である。 図5は、炉心の状態がさらに悪化した場合の状態を示す模式図である。 図6は、炉心の損傷が開始した後の状態を示す模式図である。 図7は、シミュレーションの結果の例を示す図である。 図8は、シミュレーション装置の動作の例を示すフローチャートである。 図9は、起動制御処理の例を示すフローチャートである。 図10は、重み決定処理の例を示すフローチャートである。 図11は、重みを非線形的に変動させる例を示す図である。 図12は、炉心損傷が発生するまでは汎用シミュレータのシミュレーション結果を用いる例を示す図である。 図13は、汎用シミュレータのシミュレーション結果の精度が低下し始めた後は、重度障害シミュレータのシミュレーション結果を用いる例を示す図である。 図14は、汎用シミュレータのシミュレーション結果と重度障害シミュレータのシミュレーション結果との平均値を用いる例を示す図である。
以下に、本発明に係るシミュレーション装置、シミュレーション方法および連係プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
まず、図1を参照しながら、本実施例に係るシミュレーション装置10の構成について説明する。図1は、シミュレーション装置10のブロック図である。シミュレーション装置10は、原子力発電プラント等の原子力プラントの状態をシミュレートするコンピュータである。シミュレーション装置10は、例えば、原子力プラントのオペレータの訓練のために用いられる。
図1に示すように、シミュレーション装置10は、操作部11と、表示部12と、制御部13と、記憶部14とを有する。操作部11は、オペレータの操作を受け付ける。操作部11が受け付ける操作には、シミュレートされている原子力プラントが備える弁、ポンプ等の状態を変更して原子力プラントの稼働状況を変化させる操作が含まれる。表示部12は、シミュレートされている原子力プラントの状態を表示する。表示部12は、例えば、原子力プラントの中央制御室の制御盤または制御端末の画面に表示される情報と同様の情報を表示する。
制御部13は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)と、記憶手段であるメモリとを備え、これらのハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって各種の機能を実現する。具体的には、制御部13は、記憶部14に記憶されているプログラムを読み出してメモリに展開し、メモリに展開されたプログラムに含まれる命令をCPUに実行させる。そして、制御部13は、CPUによる命令の実行結果に応じて、メモリおよび記憶部14に対してデータの読み書きを行ったり、表示部12に情報を表示したりする。
記憶部14は、磁気記憶装置や半導体記憶装置等の不揮発性を有する記憶装置からなり、各種のプログラムおよびデータを記憶する。記憶部14に記憶されるプログラムには、汎用シミュレータ15と、重度障害シミュレータ16と、連係プログラム17とが含まれる。
汎用シミュレータ15は、様々な状況の解析に広く対応した汎用的なモデルに基づいて原子力プラントの状態をシミュレートするプログラムである。重度障害シミュレータ16は、炉心損傷等の重度の障害の解析に特化したモデルに基づいて原子力プラントの状態をシミュレートするプログラムである。汎用シミュレータ15は、重度障害シミュレータ16よりも原子力プラントの状態をシミュレートできる範囲が広く、一方、重度障害シミュレータ16は、重度の障害の発生時の原子力プラントの状態を汎用シミュレータ15よりも正確にシミュレートすることができる。
連係プログラム17は、汎用シミュレータ15と重度障害シミュレータ16とを連係させる。具体的には、連係プログラム17は、通常時には、汎用シミュレータ15を用いてシミュレーションを行い、重度の障害が発生した場合には、使用するシミュレータを重度障害シミュレータ16へ移行させる。連係プログラム17は、シミュレータを移行させる際にオペレータに提示する原子力プラントの状態が急激に変化することがないように、2つのシミュレータの演算結果を徐々に移行させながらオペレータに提示する。
連係プログラム17は、起動制御部17aと、操作反映部17bと、重み決定部17cと、表示制御部17dとを含む。起動制御部17aは、汎用シミュレータ15および重度障害シミュレータ16の起動および停止を制御する。操作反映部17bは、オペレータが原子力プラントの稼働状況を変化させるために行う操作を汎用シミュレータ15のモデルおよび重度障害シミュレータ16のモデルに反映させる。重み決定部17cは、汎用シミュレータ15の演算結果および重度障害シミュレータ16の演算結果を徐々に切り替えながら提示するために用いる重みを決定する。表示制御部17dは、重み決定部17cの決定する重みに基づいて、2つのシミュレータの演算結果の重み付き平均値を算出して表示部12に表示する。
なお、図1に示したシミュレーション装置10は、例であり、当業者に明らかな範囲で任意に変更してよい。例えば、シミュレーション装置10は、光ディスクおよびメモリカード等の可搬の記憶媒体に記憶された情報の読み取りが可能な媒体読取部をさらに備えてもよい。この場合、記憶部14が記憶していることとしたプログラムおよびデータの全体または一部は、媒体読取部が読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。
例えば、シミュレーション装置10は、他の装置と通信を行うための通信部をさらに備えてもよい。この場合、記憶部14が記憶していることとしたプログラムおよびデータの全体または一部は、通信部による通信によって他の装置から取得されてもよい。操作部11に対して行われることとした操作は、他の装置に対して行われ、通信部による通信によって他の装置からシミュレーション装置10へ伝送されてもよい。表示部12に表示されることとした情報は、通信部による通信によって他の装置へ伝送され、他の装置によって表示されてもよい。
次に、図2から図7を参照しながら、連係プログラム17による2つのシミュレータの連係について説明する。図2は、2つのシミュレータの連係の例を示す図である。図3は、シミュレーションの開始時の状態を示す模式図である。図4は、炉心露出が発生した場合の状態を示す模式図である。図5は、炉心の状態がさらに悪化した場合の状態を示す模式図である。図6は、炉心の損傷が開始した後の状態を示す模式図である。図7は、シミュレーションの結果の例を示す図である。
図2に示すように、シミュレーションの開始時において(ステップS11)、起動制御部17aは、汎用シミュレータ15のみを起動する。汎用シミュレータ15を起動することにより、図3に示すように、汎用シミュレータ15が原子力プラントの状態をシミュレートするためのモデルデータ22が生成される。モデルデータ22は、原子力プラントの各部の状態を示すパラメータと、原子力プラントの稼働状況を変化させる操作に関するパラメータとを含む。モデルデータ22は、所与の初期パラメータに基づいて生成され、制御部13または記憶部14に記憶される。
上述したように、汎用シミュレータ15は、重度障害シミュレータ16よりも原子力プラントの状態をシミュレートできる範囲が広い。このため、モデルデータ22には、重度障害シミュレータ16もシミュレートできる範囲に対応する共通パラメータ22aと、重度障害シミュレータ16はシミュレートできない範囲に対応する固有パラメータ22bとが含まれる。共通パラメータ22aは、例えば、原子炉モデル、蒸気発生器モデル、および格納容器モデルに関連するパラメータである。原子炉モデル、蒸気発生器モデル、および格納容器モデルに関連するパラメータには、例えば、炉心水位、被覆管(燃料被覆管)温度、加圧器圧力、格納容器内水素濃度、格納容器内圧力、格納容器内温度、蒸気発生器内圧力、蒸気発生器内広域水位等が含まれる。固有パラメータ22bは、例えば、重度障害シミュレータ16ではシミュレートできない範囲の電気系モデル、制御系モデル、機器モデル等に関連するパラメータである。
図3に示すように、操作反映部17bは、操作部11から入力される操作に対応する操作パラメータ21をモデルデータ22へ反映させる。これにより、例えば、弁の開度、ポンプの起動または停止等の操作に関するパラメータがモデルデータ22内で更新される。汎用シミュレータ15は、モデルデータ22に含まれるパラメータ間の相関等に基づいてモデルデータ22を更新する。
重み決定部17cは、このような通常の状態では、汎用シミュレータ15の演算結果のみに基づく値がオペレータに提示されるように重みを決定する。
表示制御部17dは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲外の原子力プラントの状態については、固有パラメータ22bに基づく値を表示部12に表示する。
表示制御部17dは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲内の原子力プラントの状態については、重み決定部17cが決定する重みに基づいて、共通パラメータ22aと、重度障害シミュレータ16によって生成されるモデルデータ22に含まれる対応するパラメータとの重み付き平均値を算出して表示データ23を求める。そして、表示制御部17dは、表示データ23を表示部12に表示する。
この段階では、上述したように、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲外の原子力プラントの状態については、汎用シミュレータ15の演算結果のみに基づく値がオペレータに提示されるように重みが決定される。このため、表示制御部17dは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲内の原子力プラントの状態についても、共通パラメータ22aのみに基づく値を表示部12に表示する。
汎用シミュレータ15の演算結果、すなわち、モデルデータ22に、重度の障害の発生の兆候がみつかった場合(ステップS12)、起動制御部17aは、重度障害シミュレータ16を起動する。重度の障害の発生の兆候とは、例えば、炉心露出(炉心上端の露出)である。重度障害シミュレータ16を起動することにより、図4に示すように、重度障害シミュレータ16が原子力プラントの状態をシミュレートするためのモデルデータ24が生成される。モデルデータ24は、原子力プラントの各部の状態を示すパラメータと、原子力プラントの稼働状況を変化させる操作に関するパラメータとを含む。
起動制御部17aは、重度障害シミュレータ16の起動時に、汎用シミュレータ15がシミュレートする原子力プラントの状態と重度障害シミュレータ16がシミュレートする原子力プラントの状態とを一致させる。具体的には、起動制御部17aは、モデルデータ24の各パラメータの初期値を、重度障害シミュレータ16の起動時点でのモデルデータ22の対応するパラメータの値に基づいて決定させる。
このように、重度の障害の発生の兆候がみつかった後に重度障害シミュレータ16を起動し、汎用シミュレータ15のモデルデータ22を重度障害シミュレータ16のモデルデータ24に反映させることにより、シミュレートできる範囲が狭い重度障害シミュレータ16を、精度よくシミュレーションを実行できる状態で起動することができる。重度障害シミュレータ16が通常の状態から重度の障害の発生の兆候がみつかる状態までの過程を十分正確にシミュレートできる場合は、シミュレーションの開始時に、汎用シミュレータ15と同様の初期パラメータを用いて、重度障害シミュレータ16を起動してもよい。
図4に示すように、操作反映部17bは、操作部11から入力される操作に対応する操作パラメータ21をモデルデータ22およびモデルデータ24へ反映させる。これにより、例えば、弁の開度、ポンプの起動または停止等の操作に関するパラメータがモデルデータ22内およびモデルデータ24内で更新される。汎用シミュレータ15は、モデルデータ22に含まれるパラメータ間の相関等に基づいてモデルデータ22を更新する。重度障害シミュレータ16は、モデルデータ24に含まれるパラメータ間の相関等に基づいてモデルデータ24を更新する。
重み決定部17cは、この段階ではまだ汎用シミュレータ15の演算結果の方が精度がよいと考えられるため、汎用シミュレータ15の演算結果のみに基づく値がオペレータに提示されるように重みを決定する。この段階において重度障害シミュレータ16の演算結果の精度が十分に高い場合、重み決定部17cは、オペレータに提示される情報に重度障害シミュレータ16の演算結果が反映されるように重みを決定してもよい。
表示制御部17dは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲外の原子力プラントの状態については、固有パラメータ22bに基づく値を表示部12に表示する。
この段階では、上述したように、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲外の原子力プラントの状態については、汎用シミュレータ15の演算結果のみに基づく値がオペレータに提示されるように重みが決定される。このため、表示制御部17dは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲外の原子力プラントの状態についても、共通パラメータ22aのみに基づく値を表示部12に表示する。
シミュレーションの結果が示す原子力プラントの状況がさらに悪化し、汎用シミュレータ15のシミュレーションの精度が低下し始めた場合(ステップS13)、重み決定部17cは、オペレータに提示される情報に重度障害シミュレータ16の演算結果が反映されるように重みを決定する。汎用シミュレータ15のシミュレーションの精度が低下し始める場合とは、例えば、炉心が過熱状態となる場合である。
本実施例において、重み決定部17cは、炉心が過熱状態であるか否かを、重度障害シミュレータ16の演算結果、すなわち、モデルデータ24が示す被覆管温度が閾値T1より高いか否かに基づいて判定する。閾値T1は、炉心露出が発生する際の被覆管温度よりも高い温度に設定される。重度障害シミュレータ16の演算結果を用いるのは、この段階では、被覆管温度に関しては、重度障害シミュレータ16の演算結果の方が汎用シミュレータ15の演算結果よりも信憑性が高いと考えられるためである。重み決定部17cは、炉心が過熱状態であるか否かを、汎用シミュレータ15の演算結果、すなわち、モデルデータ22が示す被覆管温度が閾値T1より高いか否かに基づいて判定してもよい。
この段階において、重み決定部17cは、モデルデータ24に含まれるパラメータの値が重み付き平均値に反映される比率を示す重みwを以下の式を用いて決定する。
w=(Tc−T1)/(T2−T1)
ここで、Tcは、モデルデータ24が示す現在の被覆管温度である。Tcは、モデルデータ22が示す現在の被覆管温度であってもよい。T2は、オペレータに提示される情報としてモデルデータ24のみに基づく値を表示部12に表示すべき程度にまで汎用シミュレータ15のシミュレーションの精度が低下する温度を示す閾値である。本実施例において、T2は、炉心損傷が開始する際の被覆管温度に設定される。
表示制御部17dは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲外の原子力プラントの状態については、固有パラメータ22bに基づく値を表示部12に表示する。
表示制御部17dは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲内の原子力プラントの状態については、図5に示すように、共通パラメータ22aの値を(1.0−w)で重み付けし、モデルデータ24に含まれる対応するパラメータの値をwで重み付けして表示データ23を求める。そして、表示制御部17dは、表示データ23を表示部12に表示する。この段階では、被覆管温度が上昇するにつれて、オペレータに提示される情報に重度障害シミュレータ16の演算結果が反映される比率が高まっていく。
オペレータに提示される情報としてモデルデータ24のみに基づく値を表示部12に表示すべき程度にまで汎用シミュレータ15のシミュレーションの精度が低下した場合(ステップS14)、起動制御部17aは、汎用シミュレータ15を停止する。本実施例において、オペレータに提示される情報としてモデルデータ24のみに基づく値を表示部12に表示すべき程度にまで汎用シミュレータ15のシミュレーションの精度が低下する場合とは、被覆管温度がT2よりも高くなる場合である。
その後、状況が改善しても、起動制御部17aは、汎用シミュレータ15を起動しない。汎用シミュレータ15は、炉心が損傷している原子力プラントの状態を精度よくシミュレートできないためである。
図6に示すように、操作反映部17bは、操作部11から入力される操作に対応する操作パラメータ21をモデルデータ24へ反映させる。これにより、例えば、弁の開度、ポンプの起動または停止等の操作に関するパラメータがモデルデータ24内で更新される。重度障害シミュレータ16は、モデルデータ24に含まれるパラメータ間の相関等に基づいてモデルデータ24を更新する。
重み決定部17cは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲内の原子力プラントの状態については、重度障害シミュレータ16の演算結果のみに基づく値がオペレータに提示されるように重みを決定する。
表示制御部17dは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲外の原子力プラントの状態については、ステップS14の時点での固有パラメータ22bに基づく値を表示部12に表示する。汎用シミュレータ15のシミュレーション結果に、炉心損傷が発生した後も正確にシミュレートが可能なパラメータが含まれる場合には、炉心損傷が発生した後も汎用シミュレータ15を動作させ、固有パラメータ22bの最新の値に基づく値を表示部12に表示してもよい。
この段階では、上述したように、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲外の原子力プラントの状態については、重度障害シミュレータ16の演算結果のみに基づく値がオペレータに提示されるように重みが決定される。このため、表示制御部17dは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲内の原子力プラントの状態については、モデルデータ24に含まれるパラメータのみに基づく値を表示部12に表示する。
このように、連係プログラム17は、ステップS13からステップS14の範囲において、2つのシミュレータの演算結果がオペレータに提示される情報に反映される比率を、被覆管温度の変化に応じて変更する。このため、異なるモデルに基づくシミュレーションの切り替えが円滑に行われる。
図7において、線L1は、汎用シミュレータ15によって算出されるある部位の温度の変動を示している。線L2は、重度障害シミュレータ16によって算出される当該部位の温度の変動を示している。線L3は、オペレータに提示される当該部位の温度の変動を示している。図7に示すように、オペレータに提示される温度の変化を示す線L3は、2つのシミュレータによるシミュレーションの切り替えが行われるステップS13からステップS14の範囲において、滑らかに変化する。上記のような制御を行わない場合、例えば、ステップS14の時点でシミュレータを移行させる際に、オペレータに提示される温度が、線L1が示す温度から線L2が示す温度へ急激に変化する。
次に、図8から図10を参照しながら、シミュレーション装置10の動作について説明する。図8は、シミュレーション装置10の動作の例を示すフローチャートである。図9は、起動制御処理の例を示すフローチャートである。図10は、重み決定処理の例を示すフローチャートである。図8から図10の各フローチャートに示す処理手順は、制御部13が連係プログラム17、汎用シミュレータ15、および重度障害シミュレータ16を実行することにより実現される。図8に示すフローチャートが開始される時点で、連係プログラム17は既に起動されている。
図8に示すように、制御部13は、シミュレーションの開始を指示されると、まず、重みwを初期設定する(ステップS101)。具体的には、制御部13は、汎用シミュレータ15の演算結果に基づく値のみがオペレータに提示されるように重みwを設定する。さらに、制御部13は、汎用シミュレータ15のモデルデータ22を所与の値で初期設定する(ステップS102)。こうして初期処理が完了した後、制御部13は、汎用シミュレータ15を起動する(ステップS103)。
続いて、制御部13は、起動しているシミュレータを用いてシミュレーションを実行する(ステップS104)。そして、制御部13は、重みwを用いて表示データ23を算出し(ステップS105)、表示データ23に基づいて表示部12の表示を更新する(ステップS106)。
続いて、制御部13は、後述する起動制御処理を実行する(ステップS107)。起動制御処理において、制御部13は、シミュレーションの結果に基づいて、シミュレータを起動または停止することがある。そして、制御部13は、重みwを更新するために、後述する重み決定処理を実行する(ステップS108)。
続いて、制御部13は、操作パラメータ21を取得する(ステップS109)。操作パラメータ21に、シミュレーションの終了を示す指示が含まれている場合(ステップS110,Yes)、制御部13は、図8に示す処理手順を終了させる。さもなければ(ステップS110,No)、制御部13は、操作パラメータ21を、起動しているシミュレータのモデルデータに反映させ(ステップS111)、ステップS104以降を再実行する。
図9に示すように、起動制御処理において、制御部13は、重度障害シミュレータ16が起動しているかを判定する(ステップS201)。本実施例において、重度障害シミュレータ16が起動しているということは、重度の障害の発生の兆候がみつかって解消されていないこと、または、炉心損傷が発生していることを意味する。
重度障害シミュレータ16が起動していない場合(ステップS201,No)、制御部13は、汎用シミュレータ15のモデルデータ22から炉心の状態に関するパラメータを取得する(ステップS202)。そして、制御部13は、取得したパラメータに基づいて、炉心露出が発生しているかを判定する(ステップS203)。
炉心露出が発生している場合(ステップS203,Yes)、制御部13は、重度障害シミュレータ16を起動する(ステップS204)。そして、制御部13は、汎用シミュレータ15のモデルデータ22を、重度障害シミュレータ16のモデルデータ24に反映させ(ステップS205)、起動制御処理を終了させる。炉心露出が発生していない場合(ステップS203,No)、制御部13は、それ以上特に処理を行わずに、起動制御処理を終了させる。
重度障害シミュレータ16が起動している場合(ステップS201,Yes)、制御部13は、汎用シミュレータ15が起動しているかを判定する(ステップS206)。本実施例において、汎用シミュレータ15および重度障害シミュレータ16が起動しているということは、重度の障害の発生の兆候が解消されておらず、かつ、炉心損傷が発生していないことを意味する。
汎用シミュレータ15が起動している場合(ステップS206,Yes)、制御部13は、汎用シミュレータ15のモデルデータ22から炉心の状態に関するパラメータを取得する(ステップS207)。そして、制御部13は、取得したパラメータに基づいて、炉心露出が発生しているかを判定する(ステップS208)。ステップS208の判定は、重度障害シミュレータ16のモデルデータ24から取得した炉心の状態に関するパラメータに基づいて行ってもよい。
炉心露出が発生していない場合、すなわち、重度の障害の発生の兆候が解消されている場合(ステップS208,No)、制御部13は、重度障害シミュレータ16を停止し(ステップS209)、起動制御処理を終了させる。重度の障害の発生の兆候が解消された場合に重度障害シミュレータ16を停止するのは、通常時の原子力プラントの状態を重度障害シミュレータ16が精度よくシミュレートできないためである。重度障害シミュレータ16が通常時の原子力プラントの状態を精度よくシミュレートできる場合は、重度障害シミュレータ16を起動したままにしてもよい。
炉心露出が発生している場合、すなわち、重度の障害の発生の兆候が解消されていない場合(ステップS208,Yes)、制御部13は、重度障害シミュレータ16のモデルデータ24から被覆管温度のパラメータを取得する(ステップS210)。そして、制御部13は、被覆管温度が第2閾値T2よりも高いかを判定する(ステップS211)。本実施例において、被覆管温度が第2閾値T2よりも高いということは、炉心損傷が発生していることを意味する。
被覆管温度が第2閾値T2よりも高い場合(ステップS211,Yes)、制御部13は、汎用シミュレータ15を停止し(ステップS212)、起動制御処理を終了させる。被覆管温度が第2閾値T2よりも高くない場合(ステップS211,No)、制御部13は、それ以上特に処理を行わずに、起動制御処理を終了させる。
重度障害シミュレータ16は起動しているが、汎用シミュレータ15が起動していない場合、すなわち、炉心損傷が既に発生している場合(ステップS206,No)、制御部13は、それ以上特に処理を行わずに、起動制御処理を終了させる。
図10に示すように、重み決定処理において、制御部13は、重度障害シミュレータ16が起動しているかを判定する(ステップS301)。重度障害シミュレータ16が起動していない場合、すなわち、重度の障害の発生の兆候が生じておらず、かつ、炉心損傷が発生していない場合(ステップS301,No)、制御部13は、重みwを0.0に設定し(ステップS302)、重み決定処理を終了させる。本実施例において、重みwを0.0に設定するということは、汎用シミュレータ15の演算結果に基づく値のみがオペレータに提示されるように重みwを設定することを意味する。
重度障害シミュレータ16が起動している場合(ステップS301,Yes)、制御部13は、汎用シミュレータ15が起動しているかを判定する(ステップS303)。汎用シミュレータ15が起動していない場合、すなわち、炉心損傷が発生している場合(ステップS303,No)、制御部13は、重みwを1.0に設定し(ステップS308)、重み決定処理を終了させる。本実施例において、重みwを1.0に設定するということは、重度障害シミュレータ16のシミュレーション範囲内の情報に関しては、重度障害シミュレータ16の演算結果に基づく値のみがオペレータに提示されるように重みwを設定することを意味する。
汎用シミュレータ15が起動している場合(ステップS303,Yes)、制御部13は、重度障害シミュレータ16のモデルデータ24から被覆管温度のパラメータを取得する(ステップS304)。そして、制御部13は、被覆管温度が第1閾値T1よりも高いかを判定する(ステップS305)。本実施例において、被覆管温度が第1閾値T1よりも高いということは、炉心が過熱状態にあること、すなわち、汎用シミュレータ15のシミュレーションの精度が低下していることを意味する。
被覆管温度が第1閾値T1よりも高くない場合(ステップS305,No)、制御部13は、重みwを0.0に設定し(ステップS302)、重み決定処理を終了させる。被覆管温度が第1閾値T1よりも高い場合(ステップS305,Yes)、制御部13は、被覆管温度が第2閾値T2よりも高いかを判定する(ステップS306)。
被覆管温度が第2閾値T2よりも高くない場合、すなわち、炉心損傷が発生していない場合(ステップS306,No)、制御部13は、被覆管温度に応じて、0.0から1.0の範囲で重みwを決定し(ステップS307)、重み決定処理を終了させる。被覆管温度が第2閾値T2よりも高い場合、すなわち、炉心損傷が発生している場合(ステップS306,Yes)、制御部13は、重みwを1.0に設定し(ステップS308)、重み決定処理を終了させる。
上述してきたように、本実施例では、汎用シミュレータ15のシミュレーション結果の精度が低下し始めてから炉心損傷が発生するまでの期間において、2つのシミュレータのシミュレーション結果の重み付き平均値がオペレータに提示される。このため、異なるモデルに基づくシミュレーションの切り替えを円滑に行うことができる。
なお、上記の実施例で示したシミュレーション装置10の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更することができる。例えば、汎用シミュレータ15、重度障害シミュレータ16、および連係プログラム17は、統合されてもよいし、複数のモジュールに分割されてもよい。
上記の実施例では、被覆管温度の変化に比例して、重みwを線形的に変動させる例を示したが、重みwの決定の方式はこれに限定されない。例えば、図11に示すように、被覆管温度の変化に対して、重みwを所定の関数に基づいて非線形的に変動させてもよい。あるいは、図12に示すように、炉心損傷が発生するまでは、汎用シミュレータ15のシミュレーション結果に基づく値のみがオペレータに提示されるように重みwを変動させてもよい。あるいは、図13に示すように、汎用シミュレータ15のシミュレーション結果の精度が低下し始めた後は、重度障害シミュレータ16のシミュレーション結果に基づく値のみがオペレータに提示されるように重みwを変動させてもよい。あるいは、図14に示すように、汎用シミュレータ15のシミュレーション結果の精度が低下し始めてから炉心損傷が発生するまでの期間において、汎用シミュレータ15のシミュレーション結果と重度障害シミュレータ16のシミュレーション結果とを均等に反映した値がオペレータに提示されるように重みwを変動させてもよい。
重み付き平均値を用いる代わりに、汎用シミュレータ15のシミュレーション結果の精度が低下し始めてから炉心損傷が発生するまでの期間において、汎用シミュレータ15のシミュレーション結果の値から、重度障害シミュレータ16のシミュレーション結果の値へ1次遅れ等で漸近させた値がオペレータに提示されるようにしてもよい。
重みwの決定の方式は、状況に応じて切り替えてもよい。重みwの決定の方式は、シミュレーション結果に含まれるパラメータの特性や挙動に合わせて、パラメータ毎に好適なものが選択されてもよい。
上記の実施例では、被覆管温度に基づいて重みwを決定する例を示したが、重みwを決定するためのパラメータは、被覆管温度に限定されない。さらに、重みwを決定するためのパラメータは、重みwを適用するパラメータ毎に異なってもよい。例えば、炉心に関するパラメータについては、炉心温度に基づいて重みwを決定してもよい。1次冷却材に関するパラメータについては、炉心出口温度に基づいて重みwを決定してもよい。
加圧水型原子炉をシミュレートする場合、それぞれのループのパラメータの重みwを、同一のループのパラメータに基づいて決定してもよい。例えば、ループAのパラメータについては、ループAの炉心出口温度に基づいて重みwを決定し、ループBのパラメータについては、ループBの炉心出口温度に基づいて重みwを決定してもよい。これにより破損ループと健全ループのそれぞれについて、適切な値をオペレータに提示することができる。
汎用シミュレーションプログラム15のシミュレーション結果の精度を判定するためのパラメータは、重みwを算出するためのパラメータとは別のパラメータであってもよい。
10 シミュレーション装置
11 操作部
12 表示部
13 制御部
14 記憶部
15 汎用シミュレータ
16 重度障害シミュレータ
17 連係プログラム
17a 起動制御部
17b 操作反映部
17c 重み決定部
17d 表示制御部
21 操作パラメータ
22 モデルデータ
22a 共通パラメータ
22b 固有パラメータ
23 表示データ
24 モデルデータ

Claims (10)

  1. 原子力プラントの状態をシミュレートするシミュレーション装置であって、
    第1のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第1のパラメータの値と第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第2のパラメータの値との重み付き平均値を算出するための重みを、前記第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第3のパラメータの値に基づいて決定する重み決定部と、
    前記重み決定部によって決定される前記重みを用いて算出される前記重み付き平均値を前記原子力プラントの状態として表示する表示制御部と
    を備えるシミュレーション装置。
  2. 前記重み決定部は、前記第3のパラメータの値が第1の閾値を超過していない場合には、前記重み付き平均値が前記第1のパラメータの値と等しくなり、前記第3のパラメータの値が前記第1の閾値よりも高く設定される第2の閾値を超過している場合には、前記重み付き平均値が前記第2のパラメータの値と等しくなるように、前記重みを決定する請求項1に記載のシミュレーション装置。
  3. 前記重み決定部は、前記第3のパラメータの値が第1の閾値を超過し、かつ、前記第3のパラメータの値が前記第2の閾値を超過していない場合には、前記第3のパラメータの値が高くなるほど前記重み付き平均値が前記第2のパラメータの値に近くなるように、前記重みを決定する請求項2に記載のシミュレーション装置。
  4. 前記第2の閾値は、前記原子力プラントの炉心の損傷が始まっているか否かを判定するための閾値である請求項2または3に記載のシミュレーション装置。
  5. 前記第1の閾値は、前記原子力プラントの炉心が過熱状態にあるか否かを判定するための閾値である請求項2から4のいずれか1つに記載のシミュレーション装置。
  6. 前記第1のモデルは、少なくとも前記第3のパラメータが第1の閾値を超過していない場合には、前記第2のモデルよりも前記原子力プラントの状態を正確にシミュレートすることができるモデルであり、前記第2のモデルは、少なくとも前記第3のパラメータが第2の閾値を超過している場合には、前記第2のモデルよりも前記原子力プラントの状態を正確にシミュレートすることができるモデルである請求項2から5のいずれか1つに記載のシミュレーション装置。
  7. シミュレーションの開始時には前記第1のモデルに基づくシミュレーションのみが行われ、前記第1のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれるパラメータが所定の条件を満たした場合に前記第2のモデルに基づくシミュレーションが開始されるように制御を行う起動制御部をさらに備える請求項1から6のいずれか1つに記載のシミュレーション装置。
  8. 前記起動制御部は、前記第2のモデルに基づくシミュレーションが開始される際に、当該第2のモデルのパラメータの初期値として、現時点での前記第2のモデルのパラメータを反映させる請求項7に記載のシミュレーション装置。
  9. 原子力プラントの状態をシミュレートするシミュレーション方法であって、
    第1のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第1のパラメータの値と第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第2のパラメータの値との重み付き平均値を算出するための重みを、前記第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第3のパラメータの値に基づいて決定するステップと、
    前記重みを用いて算出される前記重み付き平均値を前記原子力プラントの状態として表示するステップと
    を含むシミュレーション方法。
  10. 原子力プラントの状態をシミュレートする第1のモデルと前記原子力プラントの状態をシミュレートする第2のモデルとを連係させる連係プログラムであって、
    前記第1のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第1のパラメータの値と前記第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第2のパラメータの値との重み付き平均値を算出するための重みを、前記第2のモデルに基づくシミュレーション結果に含まれる第3のパラメータの値に基づいて決定するステップと、
    前記重みを用いて算出される前記重み付き平均値を前記原子力プラントの状態として表示するステップと
    をコンピュータに実行させる連係プログラム。
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