JP2013200237A - センサーモジュール、応力検出装置及びロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】センサー素子が位置精度良く基板に設置されたセンサーモジュールを生産性よく製造できる構造のセンサーモジュールを提供する。
【解決手段】センサーモジュール1は平面視で複数の突起20を有する配線基板8と、複数の突起20と接触し応力を検出する第1センサー素子5と、を備え、複数の突起20は第1センサー素子5を配線基板8に固定して支持する。
【選択図】図3
【解決手段】センサーモジュール1は平面視で複数の突起20を有する配線基板8と、複数の突起20と接触し応力を検出する第1センサー素子5と、を備え、複数の突起20は第1センサー素子5を配線基板8に固定して支持する。
【選択図】図3
Description
本発明は、センサーモジュール、応力検出装置及びロボットに関するものである。
ロボットの腕部の一端にロボットハンドやツールを設置し、作業を行うロボットが広く用いられている。そして、腕部にセンサーモジュールを設置し腕部に加わる応力を検出することにより、動作を変更するロボットが研究されている。そして、応力を検出するセンサーモジュールが特許文献1に開示されている。それによると、薄円板に押圧力及び剪断力に感応する複数の測定素子が溶接により固定されている。
そして、各測定素子は加わる力をX、Y、Z方向の分力に分けて検出する。次に、各測定素子が検出した分力を用いてセンサーモジュールに加わる押圧力、剪断力及びトルクを演算していた。センサーモジュールに加わるトルクを演算するときには測定素子が検出する力の情報と各測定素子の位置情報とを用いる。従って、センサーモジュールに加わるトルクを精度良く演算するためには各測定素子の高い精度の位置情報を取得する必要がある。そのためには各測定素子の相対位置を所定の位置に精度良く配置することが有効である。
基板に測定素子を固定するとき基板に測定素子を位置合わせした後に溶接、半田付け、ロー付け、接着する等の方法が用いられる。このとき、位置合わせした時から固着するまでの間に測定素子が移動するので位置精度良く固定するのは難しい。
そこで、基板に刃工具を用いて測定素子の形状に合わせた孔を形成し、この孔に測定素子を設置する方法が考えられる。例えば、測定素子が四角形のときには基板に四角の孔をあける。次に、孔に測定素子を挿入して設置することで基板の孔に倣って測定素子が位置するので位置精度良く基板に測定素子を設置することができる。
このとき、孔と測定素子とは孔の側面と測定素子の側面とが接触する。各面には凹凸があり面と面とを接触させるときに各面が接触する場所は定まらない。従って、各面の総ての場所の面精度を管理する必要があるので、作業工数の多い工程となっていた。そこで、測定素子が位置精度良く基板に設置されたセンサーモジュールを生産性よく製造できる構造のセンサーモジュールが望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかるセンサーモジュールであって、貫通孔の内壁面に複数の凸部を有する基板と、前記貫通孔に設置され応力を検出するセンサー素子と、を備え、前記複数の凸部は前記センサー素子と接触して支持することを特徴とする。
本適用例にかかるセンサーモジュールであって、貫通孔の内壁面に複数の凸部を有する基板と、前記貫通孔に設置され応力を検出するセンサー素子と、を備え、前記複数の凸部は前記センサー素子と接触して支持することを特徴とする。
本適用例によれば、センサーモジュールは基板及びセンサー素子を備えている。そして、基板には貫通孔が設置され、貫通孔の内壁面には複数の凸部が設置されている。凸部はセンサー素子と接触しセンサー素子を支持している。これにより、基板に対するセンサー素子の位置は凸部とセンサー素子が凸部と接触している場所により確定される。そして、センサー素子が設置された貫通孔の内壁面のうちセンサー素子と接する凸部とセンサー素子のうち凸部と接触する場所との形状を精度良く形成することにより加工工程を簡略しつつ基板とセンサー素子との相対位置を精度良く組み合わせることができる。
基板にセンサー素子の形状の孔を明けて、この孔にセンサー素子を設置する方法がある。このときには、孔とセンサー素子とが接触する場所は不特定になる。従って、孔の形状とセンサー素子のうち接触する可能性のある場所の総ての形状を精度良く形成する必要がある。この方法に比べて、本適用例では、凸部とセンサー素子の一部を精度良く形成することで良い為、センサー素子が位置精度良く基板に設置されたセンサーモジュールを生産性よく製造することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記基板の断面視において前記凸部は前記基板の表面に対して斜めの斜面であり、前記センサー素子が前記凸部と接触する接触面は前記斜面と平行であることを特徴とする。
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記基板の断面視において前記凸部は前記基板の表面に対して斜めの斜面であり、前記センサー素子が前記凸部と接触する接触面は前記斜面と平行であることを特徴とする。
本適用例によれば、凸部は基板の表面に対して斜めの斜面となっている。そして、センサー素子が凸部と接触する接触面は斜面と平行となっている。従って、センサー素子が凸部と接触するとき、センサー素子及び基板に重力が作用してセンサー素子が凸部に押圧される。従って、センサー素子と凸部との間に隙間をあけることなく接触させることができる。その結果、センサー素子を基板に位置精度良く配置することができる。
[適用例3]
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記凸部は前記センサー素子を挟むように向かい合って突出する第1凸部及び第2凸部を有し、前記第1凸部及び前記第2凸部の前記斜面が前記表面となす角度は同じ角度であることを特徴とする。
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記凸部は前記センサー素子を挟むように向かい合って突出する第1凸部及び第2凸部を有し、前記第1凸部及び前記第2凸部の前記斜面が前記表面となす角度は同じ角度であることを特徴とする。
本適用例によれば、基板には第1凸部及び第2凸部が設置され、センサー素子を挟むように第1凸部及び第2凸部の突出する向きが向かい合っている。そして、第1凸部及び第2凸部の斜面は同じ角度となっている。第1凸部と第2凸部との間にセンサー素子を設置するとき、センサー素子及び基板に重力が作用する。そして、第1凸部の斜面とセンサー素子の接触面が摺動し、第2凸部の斜面とセンサー素子の接触面が摺動する。従って、センサー素子を第1凸部と第2凸部との真中の位置に設置させることができる。
[適用例4]
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記凸部は前記センサー素子を挟むように向かい合って突出する第1凸部及び第2凸部を有し、前記基板の断面視において前記第1凸部は前記基板の表面に対して斜めの斜面を有し、前記基板の断面視において前記第2凸部は前記基板の前記表面に対して直交する直交面を有し、前記センサー素子が前記第1凸部と接触する第1接触面は前記斜面と平行であり、前記センサー素子が前記第2凸部と接触する第2接触面は前記直交面と平行であることを特徴とする。
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記凸部は前記センサー素子を挟むように向かい合って突出する第1凸部及び第2凸部を有し、前記基板の断面視において前記第1凸部は前記基板の表面に対して斜めの斜面を有し、前記基板の断面視において前記第2凸部は前記基板の前記表面に対して直交する直交面を有し、前記センサー素子が前記第1凸部と接触する第1接触面は前記斜面と平行であり、前記センサー素子が前記第2凸部と接触する第2接触面は前記直交面と平行であることを特徴とする。
本適用例によれば、基板には第1凸部及び第2凸部が設置され、センサー素子を挟むように第1凸部及び第2凸部の突出する向きが向かい合っている。そして、第1凸部は基板の表面に対して斜めの斜面を有し、第2凸部は基板の表面に対して直交する直交面を有している。センサー素子の第1接触面が第1凸部と接触し、第2接触面が第2凸部と接触する。そして、第1接触面は斜面と平行であり、第2接触面は直交面と平行となっている。
第1凸部と第2凸部との間にセンサー素子を設置するとき、センサー素子及び基板に重力が作用する。そして、第1凸部の斜面とセンサー素子の第1接触面が摺動し、センサー素子は第2凸部側へ移動する。これにより、センサー素子の直交面は第2凸部と接触する。直交面は基板の表面に対して直交しているので平面位置を精度良く形成することができる。従って、基板に対してセンサー素子を位置精度良く設置することが容易にできる。
[適用例5]
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記センサー素子は交差する4つの前記接触面で前記凸部と接触し、4つの前記接触面のうち3つの前記接触面では1つの前記凸部と接触し、残る1つの前記接触面では2つの前記凸部と接触することを特徴とする。
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記センサー素子は交差する4つの前記接触面で前記凸部と接触し、4つの前記接触面のうち3つの前記接触面では1つの前記凸部と接触し、残る1つの前記接触面では2つの前記凸部と接触することを特徴とする。
本適用例によれば、センサー素子は交差する4つの接触面を有している。そして、この4つの各接触面で基板の凸部と接触している。1つの接触面では2つの凸部と接触している。これにより、基板におけるセンサー素子の向きが確定される。そして、3つの接触面ではそれぞれ1つの凸部と接触している。これにより、基板におけるセンサー素子の位置が確定される。従って、5つの凸部によりセンサー素子の向きと位置とを確定して固定することができる。
[適用例6]
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記残る1つの前記接触面における前記2つの前記凸部を通る方向の前記接触面の長さを面長さとするとき、前記2つの前記凸部における前記凸部の間隔は前記面長さの半分より長いことを特徴とする。
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記残る1つの前記接触面における前記2つの前記凸部を通る方向の前記接触面の長さを面長さとするとき、前記2つの前記凸部における前記凸部の間隔は前記面長さの半分より長いことを特徴とする。
本適用例によれば、2つの凸部の間隔は面長さの半分より長く設定されている。2つの凸部の位置が製造上の理由により誤差が生じるとき、2つの凸部の間隔が離れている方が近いときに比べて面の角度の誤差を小さくすることができる。従って、凸部の間隔が面長さの半分より短いときに比べて長いときの方がセンサー素子の面の角度を精度良く基板に設置することができる。
[適用例7]
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記基板は前記凸部の位置の基準となる基準部を備えることを特徴とする。
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記基板は前記凸部の位置の基準となる基準部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、基板は基準部を備えている。そして、複数の凸部は基準部を基準に位置が設定されている。そして、センサー素子は凸部と接して設置されているので、センサー素子は基準部を基準として位置が確定されている。従って、センサーモジュールを設置するとき基準部を位置精度良く設置することによりセンサー素子を位置精度良く設置することができる。
[適用例8]
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記基板に3つ以上の前記センサー素子が設置されていることを特徴とする。
上記適用例にかかるセンサーモジュールにおいて、前記基板に3つ以上の前記センサー素子が設置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、センサーモジュールには3つ以上のセンサー素子が設置されている。そして、各センサー素子は位置精度良く設置されている。センサーモジュールに応力が加わるとき、各センサー素子に加わる応力を検出することができる。従って、各センサー素子に加わる応力の差を用いてセンサーモジュールに加わるトルクを検出することができる。
[適用例9]
本適用例にかかる応力検出装置であって、応力を検出する複数のセンサー素子が基板に設置されたセンサーモジュールと、前記複数のセンサー素子の出力を用いて前記センサーモジュールに加わる前記応力を演算する演算部と、を備え、前記基板は平面視で複数の凸部を有し、前記センサー素子は前記複数の凸部と接触し、前記複数の凸部は前記基板に前記センサー素子を固定して支持することを特徴とする。
本適用例にかかる応力検出装置であって、応力を検出する複数のセンサー素子が基板に設置されたセンサーモジュールと、前記複数のセンサー素子の出力を用いて前記センサーモジュールに加わる前記応力を演算する演算部と、を備え、前記基板は平面視で複数の凸部を有し、前記センサー素子は前記複数の凸部と接触し、前記複数の凸部は前記基板に前記センサー素子を固定して支持することを特徴とする。
本適用例によれば、応力検出装置はセンサーモジュールと応力を演算する演算部とを備えている。そして、センサーモジュールには複数のセンサー素子が位置精度良く設置されている。センサー素子は応力を検出する。演算部は各センサー素子が検出する応力と各センサー素子の位置から応力検出装置に加わるトルクを精度良く演算して出力することができる。
[適用例10]
本適用例にかかるロボットであって、可動部と、前記可動部に設置され前記可動部に加わる応力を検出するセンサーモジュールと、を備え、前記センサーモジュールは、平面視で複数の凸部を有する基板と、前記複数の凸部と接触し前記応力を検出するセンサー素子と、を有し、前記複数の凸部は前記基板に前記センサー素子を固定して支持することを特徴とする。
本適用例にかかるロボットであって、可動部と、前記可動部に設置され前記可動部に加わる応力を検出するセンサーモジュールと、を備え、前記センサーモジュールは、平面視で複数の凸部を有する基板と、前記複数の凸部と接触し前記応力を検出するセンサー素子と、を有し、前記複数の凸部は前記基板に前記センサー素子を固定して支持することを特徴とする。
本適用例によれば、ロボットは可動部を備え可動部を移動させて作業を行う。そして、センサーモジュールが可動部に加わる応力を検出する。センサーモジュールは基板に対して位置精度良く設置されている。従って、ロボットは可動部に加わる応力を検出した場所を位置精度良く認識することができる。さらに、センサーモジュールは生産性よく製造されている。その結果、ロボットは、基板にセンサー素子が位置精度良く設置され生産性よく製造されたセンサーモジュールを備えたロボットとすることができる。
[適用例11]
上記適用例にかかるロボットにおいて、前記基板の断面視において前記凸部は前記基板の表面に対して斜めの斜面であり、前記センサー素子が前記凸部と接触する接触面は前記斜面と平行であることを特徴とする。
上記適用例にかかるロボットにおいて、前記基板の断面視において前記凸部は前記基板の表面に対して斜めの斜面であり、前記センサー素子が前記凸部と接触する接触面は前記斜面と平行であることを特徴とする。
本適用例によれば、ロボットが備えるセンサーモジュールにおいて凸部は基板の表面に対して斜めの斜面となっている。そして、センサー素子が凸部と接触する接触面は斜面と平行となっている。従って、センサー素子が凸部と接触するとき、センサー素子に重力が作用してセンサー素子が凸部に押圧される。従って、センサー素子と凸部との間に隙間をあけることなく接触させることができる。その結果、センサー素子を基板に位置精度良く配置することができる。
以下、実施例について図面に従って説明する。
尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態では、応力及びトルクのベクトル成分を検出するセンサーモジュールの特徴的な例について、図1〜図4に従って説明する。図1はセンサーモジュールの構造を示す概略分解斜視図である。
尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態では、応力及びトルクのベクトル成分を検出するセンサーモジュールの特徴的な例について、図1〜図4に従って説明する。図1はセンサーモジュールの構造を示す概略分解斜視図である。
図1に示すように、センサーモジュール1は第1支持基板2を備えている。第1支持基板2は中央に円形の孔部2aを有する円板である。第1支持基板2の図中上側に位置する上面2bには第1支持基板2の平面視が四角形で突出した第1下側受部2c、第2下側受部2d、第3下側受部2eが同心円上に設置されている。第1下側受部2c、第2下側受部2d、第3下側受部2eの四隅の近くには下側固定孔2fが設置されている。3つの下側受部の各々に4つの下側固定孔2fが設置されているので、下側固定孔2fの個数は12個となっている。
第1支持基板2には第1本体固定孔2gと第2本体固定孔2hが形成されている。第1本体固定孔2g及び第2本体固定孔2hはセンサーモジュール1を図示しない装置に固定するときの位置決め用の孔である。第1本体固定孔2gの形状は第1支持基板2の平面視で円形であり、第2本体固定孔2hの形状は一方向に長い孔となっている。第1本体固定孔2g及び第2本体固定孔2hにピンを挿入して設置することにより位置精度良くセンサーモジュール1を図示しない装置に配置することができる。
上面2bには第1位置決めピン3及び第2位置決めピン4が設置されている。第1位置決めピン3及び第2位置決めピン4は第1本体固定孔2g及び第2本体固定孔2hに対して位置精度良く設置されている。第1位置決めピン3及び第2位置決めピン4は棒状であり、第1支持基板2側と先端側の直径が異なっている。そして、第1位置決めピン3及び第2位置決めピン4の直径は第1支持基板2側が先端側より太い形状となっている。
第1下側受部2cに重ねてセンサー素子としての第1センサー素子5が設置され、第2下側受部2dに重ねてセンサー素子としての第2センサー素子6が設置されている。さらに、第3下側受部2eに重ねてセンサー素子としての第3センサー素子7が設置されている。第1センサー素子5は第1支持基板2側に四角の板状の受部5aを備え、受部5a上に略四角柱状の外装部5bが固着されている。そして、第2センサー素子6及び第3センサー素子7も第1センサー素子5と同様の構造となっている。第2センサー素子6は受部6a上に外装部6bが固着され、第3センサー素子7は受部7a上に外装部7bが固着されている。
受部5a,受部6a,受部7aに重ねて基板としての配線基板8が設置されている。配線基板8は第1支持基板2と同様に中央に孔部8aを有する円板である。配線基板8は第1支持基板2を向く側に位置する表面としての実装面8bに第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7を駆動する駆動素子9がそれぞれ設置されている。そして、第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7はそれぞれ駆動素子9と図示しない配線により接続されている。駆動素子9には半導体により形成された電子回路が内蔵されている。
配線基板8は第1下側受部2c、第2下側受部2d、第3下側受部2eと対向する場所にそれぞれ貫通孔としての第1素子位置決孔8c、第2素子位置決孔8d、第3素子位置決孔8eを備えている。第1素子位置決孔8cの形状は第1素子位置決孔8cを貫通して第1センサー素子5の外装部5bが配置可能な形状となっている。同様に、第2素子位置決孔8d、第3素子位置決孔8eの形状はそれぞれ第2素子位置決孔8d、第3素子位置決孔8eを貫通して外装部6b、外装部7bが配置可能な形状となっている。
配線基板8は第1位置決めピン3と対向する場所に基準部としての第1基板固定孔8gが設置され、第2位置決めピン4と対向する場所に基準部としての第2基板固定孔8hが設置されている。第1基板固定孔8gの形状は配線基板8の平面視で円形であり、第2基板固定孔8hの形状は一方向に長い孔となっている。そして、第2基板固定孔8hの長手方向は第1基板固定孔8gが通過する方向となっている。
第1位置決めピン3の先端が第1基板固定孔8gに挿入され、第2位置決めピン4の先端が第2基板固定孔8hに挿入される。このとき、第1位置決めピン3と第1基板固定孔8gとにより第1支持基板2と配線基板8との相対位置が確定し、第2位置決めピン4と第2基板固定孔8hとにより第1支持基板2と配線基板8との相対角度が確定する。従って、第1位置決めピン3と第2位置決めピン4との距離が変動するときにも第1支持基板2と配線基板8とが位置精度良く配置されるようになっている。
配線基板8は外周側に突出した接続部8iを備えている。接続部8iは配線基板8の平面視が四角形となっており、実装面8bには図示しない出力端子が複数設置されている。そして、実装面8bの駆動素子9と出力端子とは図示しない配線により接続されている。この出力端子から図示しない外部機器と電気信号の交信を行うことができる。
第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7と重ねて第2支持基板10が設置されている。第2支持基板10は第1支持基板2と同形状の円板であり、中央に孔部10aが形成されている。第2支持基板10において第1支持基板2の側である下面10bには第1抑えピン11及び第2抑えピン12が設置されている。第1抑えピン11は第1位置決めピン3と対向する場所に位置し、第1位置決めピン3と第1抑えピン11とで配線基板8を挟んでいる。同様に、第2抑えピン12は第2位置決めピン4と対向する場所に位置し、第2位置決めピン4と第2抑えピン12とで配線基板8を挟んでいる。これにより、配線基板8が図中上下に移動しないようになっている。
下面10bには第1下側受部2cと対向する場所に第1上側受部10cが突出して設置されている。第1上側受部10cの形状は、第2支持基板10の平面視が外装部5bと同じ形状となっている。同様に、下面10bには第2下側受部2dと対向する場所に第2上側受部10dが突出して設置され、第3下側受部2eと対向する場所に第3上側受部10eが突出して設置されている。第2支持基板10の平面視において第2上側受部10dの形状は外装部6bと同じ形状であり、第3上側受部10eの形状は外装部7bと同じ形状となっている。
第2支持基板10は第1支持基板2の下側固定孔2fと対向する場所に上側固定孔10fが設置されている。上側固定孔10fと下側固定孔2fとの直径は同じ寸法であり、個数も同じ数となっている。下側固定孔2fと上側固定孔10fとを貫通して第1支持基板2側から固定ボルト13が挿入され第2支持基板10側からナット14により固定されている。
第1支持基板2、第2支持基板10、第1位置決めピン3、第2位置決めピン4、固定ボルト13、ナット14の材質は機械的強度があり変形し難い材質であれば良く、特に限定されない。例えば、第1支持基板2、第2支持基板10、第1位置決めピン3、第2位置決めピン4、固定ボルト13、ナット14の材質は各種金属、セラミック、硬質プラスチック等を用いることができる。本実施形態では、例えば、第1支持基板2、第2支持基板10、第1位置決めピン3、第2位置決めピン4、固定ボルト13、ナット14にステンレス鋼を用いている。
配線基板8の材質は機械的強度があり変形し難く絶縁性のある材質であれば良く、特に限定されない。本実施形態では、例えば、配線基板8の材質にはセラミックを用いている。第1抑えピン11及び第2抑えピン12は弾力性と耐久性のある部材であれば良く、シリコーンゴム、弾性ゴム、樹脂の他、コイルバネのように構造的に弾力性を有する部材を用いても良い。本実施形態では、例えば、第1抑えピン11及び第2抑えピン12にはシリコーンゴムを用いている。
図2(a)はセンサーモジュールの構造を示す模式平面図である。図2(a)に示すように、第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7の各四隅の近くには固定ボルト13及びナット14が設置されている。配線基板8は固定ボルト13間を通過して固定ボルト13に接しない場所に配置されている。
図2(b)はセンサーモジュールの構造を示す模式側断面図であり、図2(a)のA−A’線に沿った断面を示している。図2(b)に示すように、第1センサー素子5は第1下側受部2cと第1上側受部10cとに挟まれている。そして、第1センサー素子5の四隅の近くには固定ボルト13とナット14が設置され、第1支持基板2と第2支持基板10とは固定ボルト13及びナット14により固定されている。固定ボルト13とナット14との締め具合を調整することにより、第1支持基板2と第2支持基板10が第1センサー素子5を押圧する力を調整することが可能になっている。そして、第2センサー素子6及び第3センサー素子7も第1支持基板2と第2支持基板10とに挟まれており、第2センサー素子6及び第3センサー素子7を押圧する力が調整されている。これにより、第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7には与圧がかけられている。
第1素子位置決孔8cには外装部5bが挿入されている。そして、配線基板8の実装面8bには配線15が設置され、受部5aの外装部5b側の面にも配線16が設置されている。そして、配線15と配線16との間には導電部材17が配置され、導電部材17が配線15と配線16との間を通電させている。導電部材17は導電性の部材であれば良く特に限定されない。銀ペースト、樹脂コアバンプ、FPCケーブル、導電膜等を用いることができる。本実施形態では、例えば、銀ペーストを用いている。
第1支持基板2に立設された第1位置決めピン3が配線基板8の第1基板固定孔8gに挿入されている。これにより、配線基板8は図中左右の位置が設定されている。そして、第2支持基板10に立設された第1抑えピン11と第1位置決めピン3とが配線基板8を挟んでいる。これにより、配線基板8は図中上下の位置が確定されている。尚、第2センサー素子6及び第3センサー素子7においても同様の構造となっており、説明を省略する。
図3(a)は、センサー素子の支持構造を説明するための模式平面図であり、図2(b)のB−B’線に沿った断面を示している。図3(b)は、センサー素子の支持構造を説明するための模式側断面図であり、図3(a)のC−C’線に沿った断面となっている。図3に示すように、第1素子位置決孔8cの内壁面8jには、第1突起20a、第1凸部としての第2突起20b、第3突起20c、第4突起20d、第2凸部としての第5突起20eの5つの凸部としての突起20が設置されている。配線基板8の断面視において各突起20の側面は配線基板8の表面に対して斜めの斜面となっている。
第1センサー素子5の外装部5bは第1素子位置決孔8cの内壁面8jと対向する場所が配線基板8の断面視において配線基板8の表面に対して斜めの斜面となっている。そして、この斜面は突起20と接触する接触面となっている。4つの斜面のうち第1突起20aと対向する斜面を接触面としての第1側面5c、第2突起20bと対向する斜面を接触面としての第2側面5dとする。さらに、第3突起20c及び第4突起20dと対向する斜面を接触面としての第3側面5e、第5突起20eと対向する斜面を接触面としての第4側面5fとする。
第1センサー素子5は第1側面5c〜第4側面5fの4つの面で突起20と接触している。第3側面5eでは第3突起20c及び第4突起20dと接触している。これにより、配線基板8における第1センサー素子5の向きが確定される。そして、第1側面5c、第2側面5d、第4側面5fの3つの面では1つの突起20と接触している。これにより、配線基板8における第1センサー素子5の位置が確定される。従って、5つの突起20により第1センサー素子5の向きと位置とを確定して支持することができる。
5つの突起20の先端の側面は第1側面5c〜第4側面5fと接触する斜面21である。この斜面21のうち第1突起20aが第1側面5cと接触する斜面を第1斜面21aとし、第2突起20bが第2側面5dと接触する斜面を第2斜面21bとする。第3突起20cが第3側面5eと接触する斜面を第3斜面21cとし、第4突起20dが第3側面5eと接触する斜面を第4斜面21dとする。同様に、第5突起20eが第4側面5fと接触する斜面を第5斜面21eとする。
第1斜面21aは第1側面5cと平行であり、第2斜面21bは第2側面5dと平行になっている。さらに、第3斜面21c及び第4斜面21dは第3側面5eと平行であり、第5斜面21eは第4側面5fと平行になっている。そして、実装面8bに対する各面の角度は同じ角度になっている。
配線基板8に重力が作用して配線基板8が第1センサー素子5に接近する力が作用するとき第1センサー素子5が突起20に押圧される。これにより、第1センサー素子5と配線基板8とが相対的に配線基板8の平面方向に移動する。そして、第1斜面21aは第1側面5cと隙間なく接触し、第2斜面21bは第2側面5dと隙間なく接触する。第3斜面21c及び第4斜面21dは第3側面5eと隙間なく接触し、第5斜面21eは第4側面5fと隙間なく接触する。その結果、第1センサー素子5を配線基板8に位置精度良く配置することができる。
第2突起20b及び第5突起20eは突出する向きが向かい合って設置されている。そして、第2斜面21bと第5斜面21eは同じ角度となっている。第2突起20bと第5突起20eとの間に第1センサー素子5を設置するとき、配線基板8に重力が作用する。そして、第2斜面21bと第2側面5dが摺動し、第5斜面21eと第4側面5fが摺動する。従って、第1センサー素子5を第2突起20bと第5突起20eとの真中の位置に設置させることができる。
このとき、突起20は第1センサー素子5と接触し、第1センサー素子5を固定して支持している。これにより、配線基板8に対する第1センサー素子5の位置は突起20と第1センサー素子5とが接触している場所で確定される。そして、第1センサー素子5のうち突起20と接触する場所の形状を精度良く形成し管理することにより配線基板8と第1センサー素子5との相対位置を精度良く確定することができる。
突起20が設置されないときには第1センサー素子5の側面が総て第1素子位置決孔8cと接触するので、第1センサー素子5の側面総てを位置精度良く形成して管理する必要がある。このときに比べて、本実施形態では第1センサー素子5が突起20と接触する場所を管理すれば良いため生産性良くセンサーモジュール1を製造することができる。
第3側面5eにおいて第3突起20cの第3斜面21cと第4突起20dの第4斜面21dが通る方向の第3側面5eの長さを面長さとしての面長22とする。そして、第3斜面21cと第4斜面21dとの間隔23は面長22の半分より長く設定されている。第3突起20cと第4突起20dの位置が製造上の理由により誤差が生じるとき、第3突起20cと第4突起20dの間隔が離れている方が近いときに比べて第3側面5eの角度の誤差を小さくすることができる。従って、間隔23が面長22の半分より短いときに比べて長いときの方が精度良く第1センサー素子5を配線基板8に設置することができる。
第1基板固定孔8g及び第2基板固定孔8hは突起20の位置の基準となる配線基板8の基準部となっている。そして、第1本体固定孔2g及び第2本体固定孔2hは第1基板固定孔8g及び第2基板固定孔8hの位置の基準となるセンサーモジュール1の基準部となっている。従って、複数の突起20はセンサーモジュール1の基準部を基準に位置が確定されている。そして、第1センサー素子5は突起20と接して設置されているので、第1センサー素子5はセンサーモジュール1の基準部を基準として位置が確定されている。従って、センサーモジュール1を設置するときセンサーモジュール1の基準部を位置精度良く設置することにより第1センサー素子5を位置精度良く設置することができる。
以上、第1センサー素子5と第1素子位置決孔8cとの位置あわせの構造について説明した。第2センサー素子6と第2素子位置決孔8dとの位置あわせの構造についても同じである。同様に、第3センサー素子7と第3素子位置決孔8eとの位置あわせの構造についても同じであり、説明を省略する。
図4(a)はセンサー素子の構造を示す模式側断面図であり、図4(b)はセンサー素子の構造を示す模式平面図である。図4(b)は第1センサー素子5から外装部5bを外した図となっている。第2センサー素子6及び第3センサー素子7は第1センサー素子5と同じ構造である。第1センサー素子5を説明し第2センサー素子6及び第3センサー素子7の説明は省略する。図4(a)に示すように、第1センサー素子5では受部5a上に直方体状の検出部24が立設され、検出部24を覆って外装部5bが設置されている。受部5aが延在する面内で直交する2方向をX方向とY方向とする。X方向及びY方向と直交し検出部24が突出する方向をZ方向とする。
外装部5bにおいてZ方向に位置する部分を天井部5gとする。検出部24のZ方向側の面は外装部5bの天井部5gと接触している。そして、受部5a及び天井部5gから第1センサー素子5に加わる力が検出部24を押圧する。
検出部24は圧電性を有する部材を用いて構成される。この部材には例えば、水晶、チタン酸ジルコン酸塩(PZT:Pb(Zr,Ti)O3)ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムを用いることができる。本実施形態では、例えば、検出部24の材料に水晶を用いている。
検出部24は受部5a上に接地電極層25、Y分力検出部26、接地電極層25、Z分力検出部27、接地電極層25、X分力検出部28、接地電極層25がこの順に重ねて設置されている。受部5aと第1下側水晶板26aの間の接地電極層25、各層の間の接地電極層25、第3上側水晶板28cと天井部5gとの間の接地電極層25は検出部24の−Y方向の面にて接続され、受部5a上の接地電極層25と接続される。
Y分力検出部26は第1下側水晶板26a、Y電極層26b、第1上側水晶板26cがこの順に重ねて設置されている。第1下側水晶板26a及び第1上側水晶板26cは”Yカット水晶板”により形成されている。そして、圧電効果を発生させる結晶方向を圧電方向とする。このとき、第1下側水晶板26aの圧電方向は図中−Y方向を向き、第1上側水晶板26cの圧電方向は図中Y方向を向いている。
Z分力検出部27は第2下側水晶板27a、Z電極層27b、第2上側水晶板27cがこの順に重ねて設置されている。第2下側水晶板27a及び第2上側水晶板27cは”Xカット水晶板”により形成されている。そして、第2下側水晶板27aの圧電方向は図中Z方向を向き、第2上側水晶板27cの圧電方向は図中−Z方向を向いている。
X分力検出部28は第3下側水晶板28a、X電極層28b、第3上側水晶板28cがこの順に重ねて設置されている。第3下側水晶板28a及び第3上側水晶板28cは”Yカット水晶板”により形成されている。そして、第3下側水晶板28aの圧電方向は図中X方向を向き、第3上側水晶板28cの圧電方向は図中−X方向を向いている。
センサーモジュール1では第1センサー素子5を第1支持基板2と第2支持基板10とが挟んでおり、固定ボルト13により加圧されている。これにより、受部5aと天井部5gとが検出部24を押圧する。従って、Z分力検出部27には圧縮させられる与圧が加わっている。第1支持基板2と第2支持基板10との間にさらに圧縮力が加わって作用するときZ分力検出部27に加わる圧縮力が増加する。第1支持基板2と第2支持基板10との間に張力が作用するときZ分力検出部27に加わる圧縮力が減少する。Z分力検出部27は圧縮力の増減の変化を微分した電気信号を出力する。Z分力検出部27は電気信号を接地電極層25とZ電極層27bとの間に電圧信号にして出力する。
第1支持基板2と第2支持基板10とを平行移動させる方向の外力が第1支持基板2及び第2支持基板10に作用するとき、受部5a及び天井部5gを介して第1センサー素子5に剪断力が作用する。そして、剪断力のX方向の分力がX分力検出部28に作用し、剪断力のY方向成分の分力がY分力検出部26に作用する。そして、X分力検出部28はX方向の剪断力の増減の変化を微分した電気信号を出力する。Y分力検出部26はY方向成分の剪断力の増減の変化を微分した電気信号を出力する。Y分力検出部26は電気信号を接地電極層25とY電極層26bとの間に電圧信号にして出力する。X分力検出部28は電気信号を接地電極層25とX電極層28bとの間に電圧信号にして出力する。
図4(b)に示すように、受部5a上には接地電極層25、Y電極層26b、Z電極層27b、X電極層28bが設置されている。接地電極層25、Y電極層26b、Z電極層27b、X電極層28bは導電部材17を介して配線基板8の配線15と接続されている。これにより、検出部24が出力する電気信号は配線基板8上の駆動素子9に伝送される。
駆動素子9が出力する信号は図示しない配線により接続部8iの電極と接続されている。従って、検出部24が出力する電気信号は接続部8iの電極を介して図示しない外部機器に出力することが可能になっている。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、センサーモジュール1は配線基板8及び第1センサー素子5を備えている。そして、配線基板8では第1素子位置決孔8cの内壁面8jに複数の突起20が設置されている。突起20は第1センサー素子5と接触して支持している。これにより、配線基板8に対する第1センサー素子5の位置は突起20と第1センサー素子5とが接触している場所に確定される。そして、突起20と第1センサー素子5のうち突起20と接触する場所の形状を精度良く形成することにより配線基板8と第1センサー素子5との相対位置を精度良く組み合わせることができる。尚、第2センサー素子6及び第3センサー素子7においても同様の効果を有している。
(1)本実施形態によれば、センサーモジュール1は配線基板8及び第1センサー素子5を備えている。そして、配線基板8では第1素子位置決孔8cの内壁面8jに複数の突起20が設置されている。突起20は第1センサー素子5と接触して支持している。これにより、配線基板8に対する第1センサー素子5の位置は突起20と第1センサー素子5とが接触している場所に確定される。そして、突起20と第1センサー素子5のうち突起20と接触する場所の形状を精度良く形成することにより配線基板8と第1センサー素子5との相対位置を精度良く組み合わせることができる。尚、第2センサー素子6及び第3センサー素子7においても同様の効果を有している。
(2)本実施形態によれば、突起20は配線基板8の実装面8bに対して斜めの斜面21となっている。そして、第1センサー素子5が突起20と接触する第1側面5c〜第4側面5fは斜面21と平行となっている。従って、第1センサー素子5が突起20と接触するとき、配線基板8に重力が作用して第1センサー素子5が突起20に押圧される。これにより、突起20の斜面21と第1側面5c〜第4側面5fとが摺動する。従って、第1センサー素子5と突起20との間に隙間をあけることなく接触させることができる。その結果、第1センサー素子5を配線基板8に位置精度良く配置することができる。尚、第2センサー素子6及び第3センサー素子7においても同様の効果を有している。
(3)本実施形態によれば、配線基板8には第2突起20b及び第5突起20eが設置され、第1センサー素子5を挟んで第2突起20b及び第5突起20eが突出する向きが向かい合っている。そして、第2突起20b及び第5突起20eの斜面は同じ角度となっている。第2突起20bと第5突起20eとの間に第1センサー素子5を設置するとき、配線基板8に重力が作用する。そして、第2突起20bの第2斜面21bと第1センサー素子5の第2側面5dが摺動し、第5突起20eの第5斜面21eと第1センサー素子5の第4側面5fが摺動する。従って、第1センサー素子5を第2突起20bと第5突起20eとの真中の位置に設置させることができる。尚、第2センサー素子6及び第3センサー素子7においても同様の効果を有している。
(4)本実施形態によれば、第1センサー素子5は交差する第1側面5c〜第4側面5fの4つの面を有している。そして、この4つの各面で突起20と接触している。第3側面5eは第3突起20c及び第4突起20dの2つの突起20と接触している。これにより、配線基板8における第1センサー素子5の向きが確定される。そして、第1側面5c、第2側面5d、第4側面5fの3つの面はそれぞれ1つの突起20と接触している。これにより、配線基板8における第1センサー素子5の位置が確定される。従って、5つの突起20により第1センサー素子5の向きと位置とを精度良く確定して固定することができる。尚、第2センサー素子6及び第3センサー素子7においても同様の効果を有している。
(5)本実施形態によれば、第3突起20c及び第4突起20dの2つの突起20の間隔23は面長22の半分より長く設定されている。第3突起20c及び第4突起20dの位置が製造上の理由により誤差が生じることがある。このとき、第3突起20c及び第4突起20dの間隔23が離れている方が近いときに比べて第3斜面21cと第4斜面21dと接触する第3側面5eの角度の誤差を小さくすることができる。従って、第3突起20c及び第4突起20dの間隔23が面長22の半分より短いときに比べて長いときの方が第3側面5eの角度を精度良く配線基板8に第1センサー素子5を設置することができる。尚、第2センサー素子6及び第3センサー素子7においても同様の効果を有している。
(6)本実施形態によれば、配線基板8は第1基板固定孔8g及び第2基板固定孔8hを備えている。そして、複数の突起20は第1基板固定孔8g及び第2基板固定孔8hを基準に位置が設定されている。そして、第1センサー素子5は突起20と接して設置されているので、第1センサー素子5は第1基板固定孔8g及び第2基板固定孔8hを基準として位置が確定されている。そして、第1支持基板2は第1本体固定孔2g及び第2本体固定孔2hを基準にして設置されている。従って、センサーモジュール1を設置するとき第1本体固定孔2g及び第2本体固定孔2hを位置精度良く設置することにより第1センサー素子5を位置精度良く確定して設置することができる。尚、第2センサー素子6及び第3センサー素子7においても同様の効果を有している。
(第2の実施形態)
次に、センサーモジュールの一実施形態について図5を用いて説明する。図5(a)は、センサー素子の支持構造を説明するための模式平面図であり、第1センサー素子の周辺を示している。図5(b)は、センサー素子の支持構造を説明するための模式側断面図であり、図5(a)のD−D’線に沿った断面となっている。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、突起20の一部、第3側面5e及び第4側面5fの面が斜面でない点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
次に、センサーモジュールの一実施形態について図5を用いて説明する。図5(a)は、センサー素子の支持構造を説明するための模式平面図であり、第1センサー素子の周辺を示している。図5(b)は、センサー素子の支持構造を説明するための模式側断面図であり、図5(a)のD−D’線に沿った断面となっている。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、突起20の一部、第3側面5e及び第4側面5fの面が斜面でない点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図5に示したようにセンサーモジュール31は第1センサー素子32及び配線基板33を備えている。第1センサー素子32は受部32aと受部32aに立設された外装部32bを備えている。そして、外装部32bは配線基板33が備える貫通孔としての第1素子位置決孔33cに挿入されている。配線基板33の受部32a側の面である表面としての実装面33bには配線15が設置されている。
第1素子位置決孔33cの内壁面33aには、第1突起34a、第1凸部としての第2突起34b、第3突起34c、第4突起34d、第2凸部としての第5突起34eの5つの突起34が設置されている。第1突起34a及び第2突起34bの先端の側面は配線基板33の実装面33bに対して斜めの面である斜面35となっている。第1突起34aの先端の斜面を第1斜面35aとし、第2突起34bの先端の斜面35を斜面としての第2斜面35bとする。
第3突起34c、第4突起34d、第5突起34eの先端の側面は配線基板33の実装面33bに対して直交する面である直交面36となっている。第3突起34cの直交面36を第1直交面36aとし第4突起34dの直交面36を第2直交面36bとする。第5突起34eの直交面36を直交面としての第3直交面36cとする。第1直交面36a及び第2直交面36bは第1斜面35aと対向する位置関係にあり、第3直交面36cは第2斜面35bと対向する位置関係にある。
第1センサー素子32の外装部32bは突起34と対向する場所が突起34と接触する接触面となっている。接触面を図中右側から時計回りに第1側面32c、第1接触面としての第2側面32d、第3側面32e、第2接触面としての第4側面32fとする。
第1側面32cは第1斜面35aと平行であり第1突起34aと接触する。第2側面32dは第2斜面35bと平行であり第2突起34bと接触する。第3側面32eは第1直交面36a及び第2直交面36bと平行であり第3突起34c及び第4突起34dと接触する。第4側面32fは第3直交面36cと平行であり第5突起34eと接触する。
実装面33bと受部32aとの間には導電部材17が設置されている。そして、配線基板33は導電部材17を介して受部32a上に載置されている。配線基板33に重力が作用して配線基板33が第1センサー素子32に接近する力が作用するとき第1センサー素子32が突起34に押圧される。これにより、第1センサー素子32と配線基板33とが相対的に配線基板33の平面方向に移動する。
そして、第2斜面35bは第2側面32dと隙間なく接触し、第3直交面36cは第4側面32fと隙間なく接触する。第1斜面35aは第1側面32cと隙間なく接触し、第1直交面36a及び第2直交面36bは第3側面32eと隙間なく接触する。その結果、第1センサー素子32を配線基板33に位置精度良く配置することができる。
直交面36は配線基板33の平面視が直線となるので、直交面36を確定し易くなっている。従って、配線基板33における第1センサー素子32の位置を確定し易くすることができる。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、直交面36は受部32aの実装面33bに対して直交しているので直交面36を位置精度良く形成することができる。従って、配線基板33に対して第1センサー素子32を位置精度良く設置することが容易にできる。
(1)本実施形態によれば、直交面36は受部32aの実装面33bに対して直交しているので直交面36を位置精度良く形成することができる。従って、配線基板33に対して第1センサー素子32を位置精度良く設置することが容易にできる。
(第3の実施形態)
次に、センサーモジュールを用いた応力検出装置の一実施形態について図6を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、配線基板8に応力を演算する演算回路素子が実装されている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。図6(a)は、応力検出装置の構造を示す模式平面図である。
次に、センサーモジュールを用いた応力検出装置の一実施形態について図6を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、配線基板8に応力を演算する演算回路素子が実装されている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。図6(a)は、応力検出装置の構造を示す模式平面図である。
すなわち、図6(a)に示すように、本実施形態では応力検出装置39はセンサーモジュール39aの配線基板40に演算部としての演算回路素子41が設置されている。さらに、配線基板40には第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7、各センサー素子を駆動する駆動素子9が設置されている。そして、第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7と駆動素子9とが配線15によって接続されている。さらに、駆動素子9と演算回路素子41とが配線15により接続されている。
駆動素子9が出力する電気信号を演算回路素子41が入力して応力検出装置39に加わる応力を演算する。そして、配線基板40には第1支持基板2及び第2支持基板10から突出して接続部40iが設置されている。接続部40iには出力端子が設置され、出力端子と演算回路素子41とが配線15によって接続されている。そして、演算回路素子41は演算した結果を出力端子に出力する。
図6(b)は、応力を算出する手順を説明するための概略斜視図である。図6(b)に示すように、第1支持基板2に第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7が設置されている。図を分かりやすくするために第2支持基板10等の各部位は省略されている。
応力検出装置39に加わる応力及びトルクをX成分、Y成分、Z成分に分解する。応力のX成分、Y成分、Z成分をそれぞれ第1応力42x、第2応力42y、第3応力42zとする。そして、トルクのX成分、Y成分、Z成分をそれぞれ第1トルク43x、第2トルク43y、第3トルク43zとする。
第1センサー素子5が検出する応力の半径方向成分、円周方向成分、Z成分をそれぞれ第1素子第1応力44r、第1素子第2応力44t、第1素子第3応力44zとする。第2センサー素子6が検出する応力の半径方向成分、円周方向成分、Z成分をそれぞれ第2素子第1応力45r、第2素子第2応力45t、第2素子第3応力45zとする。第3センサー素子7が検出する応力の半径方向成分、円周方向成分、Z成分をそれぞれ第3素子第1応力46r、第3素子第2応力46t、第3素子第3応力46zとする。
第1応力42x、第2応力42y、第3応力42zに対応する応力がそれぞれFx、Fy、Fzである力が応力検出装置39に作用する。さらに、第1トルク43x、第2トルク43y、第3トルク43zに対応するトルクがそれぞれMx、My、Mzである力が応力検出装置39に作用する。このとき、第1素子第1応力44r、第1素子第2応力44t、第1素子第3応力44zに対応する応力をS1r、S1t、S1zとする。そして、第2素子第1応力45r、第2素子第2応力45t、第2素子第3応力45zに対応する応力をS2r、S2t、S2zとする。さらに、第3素子第1応力46r、第3素子第2応力46t、第3素子第3応力46zに対応する応力をS3r、S3t、S3zとする。
このとき、Fx、Fy、Fz、Mx、My、Mzは次式にて演算することができる。ただし、A1〜A6、B1〜B6、C1〜C3、D1〜D3、E1〜E3は定数であり、これらの定数は第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7の相対位置によって決定される。
(数式1)
Fx=A1×S1r+A2×S2r+A3×S3r+A4×S1t+A5×S2t+A6×S3t
Fy=B1×S1r+B2×S2r+B3×S3r+B4×S1t+B5×S2t+B6×S3t
Fz=S1z+S2z+S3z
Mx=C1×S1z+C2×S2z+C3×S3z
My=D1×S1z+D2×S2z+D3×S3z
Mz=E1×S1t+E2×S2t+E3×S3t
(数式1)
Fx=A1×S1r+A2×S2r+A3×S3r+A4×S1t+A5×S2t+A6×S3t
Fy=B1×S1r+B2×S2r+B3×S3r+B4×S1t+B5×S2t+B6×S3t
Fz=S1z+S2z+S3z
Mx=C1×S1z+C2×S2z+C3×S3z
My=D1×S1z+D2×S2z+D3×S3z
Mz=E1×S1t+E2×S2t+E3×S3t
これにより、応力検出装置39は三次元のあらゆる方向からの応力及びトルクを検出することができる。そして、少ない変位量であっても高精度に応力検出装置39に加わる力を検出することができる。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、センサーモジュール39aには3つのセンサー素子が設置されている。そして、各センサー素子は位置精度良く設置されている。センサーモジュール39aに応力が加わるとき、各センサー素子に加わる応力を検出することができる。従って、センサー素子に加わる張力、押圧力、剪断力を検出することができる。さらに、各センサー素子に加わる応力と各センサー素子の位置情報を用いてセンサーモジュール39aに加わるトルクを検出することができる。
(1)本実施形態によれば、センサーモジュール39aには3つのセンサー素子が設置されている。そして、各センサー素子は位置精度良く設置されている。センサーモジュール39aに応力が加わるとき、各センサー素子に加わる応力を検出することができる。従って、センサー素子に加わる張力、押圧力、剪断力を検出することができる。さらに、各センサー素子に加わる応力と各センサー素子の位置情報を用いてセンサーモジュール39aに加わるトルクを検出することができる。
(2)本実施形態によれば、応力検出装置39はセンサーモジュール39aと応力を演算する演算回路素子41を備えている。そして、センサーモジュール39aはセンサー素子が位置精度良く設置されている。センサー素子は応力を検出する。演算回路素子41は各センサー素子が検出する応力と各センサー素子の位置から応力検出装置39に加わるトルクを精度良く演算して出力することができる。
(第4の実施形態)
次に、配線基板8に設置された突起20の一実施形態について図7を用いて説明する。図7(a)〜(d)は、突起の形状を説明するための要部模式平面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、突起20の形状が異なる点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
次に、配線基板8に設置された突起20の一実施形態について図7を用いて説明する。図7(a)〜(d)は、突起の形状を説明するための要部模式平面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、突起20の形状が異なる点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では図7(a)に示すように、センサーモジュール49は配線基板50を備えている。配線基板50には第1センサー素子5と接触して第1センサー素子5を支持する突起50aが設置されている。突起50aの形状は円弧状となっている。円弧は円の中心と半径とで第1センサー素子5と接触する場所が設定できるので、突起50aが第1センサー素子5と接触する場所を容易に確定することができる。
図7(b)に示す本実施形態では、センサーモジュール51は配線基板52を備えている。配線基板52には第1センサー素子5と接触して第1センサー素子5を支持する突起52aが設置されている。突起52aの形状は先端が尖った形状となっている。従って、突起52aが第1センサー素子5と接触する場所が狭い場所に限定される為、突起52aが第1センサー素子5と接触する場所を管理し易くすることができる。
図7(c)に示す本実施形態では、センサーモジュール53は配線基板54を備えている。配線基板54には第1センサー素子5と接触して第1センサー素子5を支持する突起54aが設置されている。突起54aの形状は先端が平らな三角形の形状となっている。従って、突起54aが第1センサー素子5と接触する場所が所定の範囲に限定されるので、突起54aが第1センサー素子5と接触する場所を管理し易くなっている。そして、突起54aが第1センサー素子5と接触する場所の面積が調整されているので、突起54aが第1センサー素子5を確実に支持することができる。
図7(d)に示す本実施形態では、センサーモジュール55は配線基板54及び第1センサー素子56を備えている。配線基板54には第1センサー素子56と接触して第1センサー素子56を支持する突起54aが設置されている。突起54aの形状は先端が平らな三角形の形状となっている。第1センサー素子56は外周の一部が凸部56aとなっており、凸部56aが突起54aと接触する。従って、突起54aが第1センサー素子56と接触する場所が凸部56aに限定されるので、突起54aが第1センサー素子56と接触する場所を管理し易くなっている。そして、突起54aが第1センサー素子56と接触する場所の面積が調整されているので、突起54aが第1センサー素子56を確実に支持することができる。
(第5の実施形態)
次に、応力検出装置が設置されたロボットの一実施形態について図8を用いて説明する。図8(a)及び(b)は、ロボットの構成を示す概略斜視図である。本実施形態では第3の実施形態にて記載した応力検出装置39が用いられている。尚、第3の実施形態と同じ点については説明を省略する。
次に、応力検出装置が設置されたロボットの一実施形態について図8を用いて説明する。図8(a)及び(b)は、ロボットの構成を示す概略斜視図である。本実施形態では第3の実施形態にて記載した応力検出装置39が用いられている。尚、第3の実施形態と同じ点については説明を省略する。
図8(a)に示すように、ロボット59は土台部60aを備えている。土台部60aは床、壁、天井、移動車等に設置することができる。土台部60aの上には回動部60bが設置され、土台部60aには回動部60bを回転させる回転機構が設置されている。そして、回動部60bは鉛直方向を回転中心として回動する。土台部60a及び回動部60b等から本体部60が構成されている。
回動部60bと接続して、第1腕部61、第2腕部62、第3腕部63、第4腕部64がこの順に接続されている。各腕部は回動または屈曲可能に接続されている。そして、回動部60bには回動部60bに対して第1腕部61を回動させる回転機構が内蔵されている。第2腕部62には第2腕部62に対して第1腕部61を回動させる回転機構及び第2腕部62に対して第3腕部63を回動させる回転機構が内蔵されている。
第4腕部64には可動部としてのハンド部65が接続されている。そして、第4腕部64には第4腕部64に対して第3腕部63を回動させる回転機構及び第4腕部64に対してハンド部65を回動させる回転機構が内蔵されている。つまり、ロボット59は垂直多関節ロボットとなっている。
ハンド部65はハンド本体65aとハンド本体65aの先端に一対の板状の把持部65bを備えている。ハンド本体65aには把持部65bを移動して把持部65b間隔を変更させる直動機構が内蔵されている。ハンド部65は把持部65bを開閉して被把持物を把持することができる。
ハンド本体65aには応力検出装置39が設置され、ハンド部65に加わる応力及びトルクを検出することができる。尚、応力検出装置39には上記に記載のセンサーモジュールのいずれかが用いられている。ロボット59は制御部66を備え、制御部66は各回転機構及び直動機構を駆動してロボット59の姿勢及び動作を制御する。制御部66は応力検出装置39が出力する電気信号を入力する。そして、ハンド部65が被把持物を把持しているか否かの状況に応じた動作をハンド部65にさせることができる。ハンド部65が障害物に接触するときにもハンド部65に加わる応力を応力検出装置39が検出する。これにより、制御部66は障害物を回避する動作をロボット59にさせることができる。
図8(b)に示すように、ロボット67は車体部68を備えている。車体部68は車体本体68aを備え、車体本体68aの地面側には4つの車輪68bが設置されている。そして、車体本体68aには車輪68bを駆動する回転機構が内蔵されている。さらに、車体本体68aにはロボット67の姿勢及び動作を制御する制御部69が内蔵されている。
車体本体68a上には本体回転部70、本体部71がこの順に重ねて設置されている。本体回転部70には本体部71を回転させる回転機構が設置されている。そして、本体部71は鉛直方向を回転中心として回動する。本体部71上には一対の撮像装置72が設置され、撮像装置72はロボット67の周囲を撮影する。そして、撮影した物と撮像装置72との距離を検出することができる。
本体部71の側面のうち対向する2つの面には左腕部73及び右腕部74が設置されている。つまり、ロボット67は双腕ロボットとなっている。左腕部73及び右腕部74はそれぞれ上腕部75、下腕部76、可動部としてのハンド部77を備えている。上腕部75、下腕部76、ハンド部77は回動または屈曲可能に接続されている。そして、本体部71には本体部71に対して上腕部75を回動させる回転機構が内蔵されている。上腕部75には上腕部75に対して下腕部76を回動させる回転機構が内蔵されている。下腕部76には下腕部76に対してハンド部77を回動させる回転機構が内蔵されている。さらに、下腕部76には下腕部76の長手方向を回転軸にして捻る回転機構が内蔵されている。
ハンド部77はハンド本体77aとハンド本体77aの先端に位置する一対の板状の把持部77bを備えている。ハンド本体77aには把持部77bを移動しての把持部77b間隔を変更させる直動機構が内蔵されている。ハンド部77は把持部77bを開閉して被把持物を把持することができる。
ハンド本体77aには応力検出装置39が設置され、ハンド部77に加わる応力及びトルクを検出することができる。尚、応力検出装置39には上記に記載のセンサーモジュールのいずれかが用いられている。制御部69は各回転機構及び直動機構を駆動してロボット67の姿勢及び動作を制御する。制御部69は応力検出装置39が出力する電気信号を入力する。そして、ハンド部77が被把持物を把持しているか否かの状況に応じた動作をハンド部77にさせることができる。ハンド部77が障害物に接触するときにもハンド部77に加わる応力を応力検出装置39が検出する。これにより、制御部69は障害物を回避する動作をロボット67にさせることができる。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、ロボット59はハンド部65に応力検出装置39を備えている。そして、応力検出装置39はハンド部65に加わる応力及びトルクを検出する。これにより、制御部66はハンド部65が被把持物を把持しているか否かの状況に応じた動作をロボット59にさせることができる。さらに、ハンド部65が障害物に接触しているか否かを応力検出装置39が検出することができる。そして、ハンド部65が障害物に接触しているときに制御部66は障害物を回避する動作をロボット59にさせることができる。
(1)本実施形態によれば、ロボット59はハンド部65に応力検出装置39を備えている。そして、応力検出装置39はハンド部65に加わる応力及びトルクを検出する。これにより、制御部66はハンド部65が被把持物を把持しているか否かの状況に応じた動作をロボット59にさせることができる。さらに、ハンド部65が障害物に接触しているか否かを応力検出装置39が検出することができる。そして、ハンド部65が障害物に接触しているときに制御部66は障害物を回避する動作をロボット59にさせることができる。
ロボット67はロボット59と同様にハンド部77に加わる応力及びトルクを検出する応力検出装置39を備えている。従って、制御部69はハンド部77が被把持物を把持しているか否かの状況に応じた動作をロボット67にさせることができる。さらに、ハンド部77が障害物に接触しているときに制御部69は障害物を回避する動作をロボット67にさせることができる。
(2)本実施形態によれば、ロボット59はハンド部65を備えハンド部65を移動させて作業を行う。そして、応力検出装置39がハンド部65に加わる応力を検出する。応力検出装置39に設置された第1センサー素子5は配線基板40に対して位置精度良く設置されている。従って、ロボット59はハンド部65に加わる応力を検出した場所を位置精度良く認識することができる。さらに、応力検出装置39は生産性よく製造されている。その結果、ロボット59は、配線基板40に第1センサー素子5が位置精度良く設置され生産性よく製造された応力検出装置39を備えたロボットとすることができる。同様に、ロボット67は、配線基板40に第1センサー素子5が位置精度良く設置され生産性よく製造された応力検出装置39を備えたロボットとすることができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、配線基板8に第1センサー素子5〜第3センサー素子7の3つのセンサー素子が設置された。センサー素子の個数は3つに限らず4つ以上でも良い。センサー素子の個数が多いときにはセンサーモジュール1に加わる応力の分布を検出することができる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、配線基板8に第1センサー素子5〜第3センサー素子7の3つのセンサー素子が設置された。センサー素子の個数は3つに限らず4つ以上でも良い。センサー素子の個数が多いときにはセンサーモジュール1に加わる応力の分布を検出することができる。
(変形例2)
前記第1の実施形態では、第1センサー素子5の受部5aの上に配線基板8を設置した。受部5aと配線基板8との位置を入替えて配線基板8の上に第1センサー素子5の受部5aを設置しても良い。そして、第1センサー素子5の外装部5bが第1支持基板2側に位置するようにしても良い。この配置にしても同様の効果を得ることができる。
前記第1の実施形態では、第1センサー素子5の受部5aの上に配線基板8を設置した。受部5aと配線基板8との位置を入替えて配線基板8の上に第1センサー素子5の受部5aを設置しても良い。そして、第1センサー素子5の外装部5bが第1支持基板2側に位置するようにしても良い。この配置にしても同様の効果を得ることができる。
(変形例3)
前記第1の実施形態では、第1支持基板2に孔部2aが形成され、第2支持基板10に孔部10aが形成されていた。さらに、配線基板8には孔部8aが形成されていた。孔部2a、孔部10a、孔部8aは必ずしも形成されていなくても良い。第1支持基板2、第2支持基板10、配線基板8の強度を強くすることができる。
前記第1の実施形態では、第1支持基板2に孔部2aが形成され、第2支持基板10に孔部10aが形成されていた。さらに、配線基板8には孔部8aが形成されていた。孔部2a、孔部10a、孔部8aは必ずしも形成されていなくても良い。第1支持基板2、第2支持基板10、配線基板8の強度を強くすることができる。
(変形例4)
前記第1の実施形態では、第1支持基板2、第2支持基板10、配線基板8は円板状であったが、必ずしも円板状でなくても良い。三角形、四角形や多角形でも良く、楕円形の板でも良い。このような形状にしても同様の効果を得ることができる。
前記第1の実施形態では、第1支持基板2、第2支持基板10、配線基板8は円板状であったが、必ずしも円板状でなくても良い。三角形、四角形や多角形でも良く、楕円形の板でも良い。このような形状にしても同様の効果を得ることができる。
(変形例5)
前記第1の実施形態では、配線基板8に3つの駆動素子9が設置された。1つの駆動素子9が第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7を駆動する形態にしても良い。素子数を減らすことができるので、生産性良くセンサーモジュール1を製造することができる。
前記第1の実施形態では、配線基板8に3つの駆動素子9が設置された。1つの駆動素子9が第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7を駆動する形態にしても良い。素子数を減らすことができるので、生産性良くセンサーモジュール1を製造することができる。
(変形例6)
前記第3の実施形態では、第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7の圧電方向が半径方向及び円周方向に配置されていた。これに限らず、圧電方向がX方向及びY方向となるように、第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7を配線基板40に設置しても良い。演算回路素子41が演算する方法を変えることにより、応力検出装置39に加わる応力及びトルクを検出することができる。
前記第3の実施形態では、第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7の圧電方向が半径方向及び円周方向に配置されていた。これに限らず、圧電方向がX方向及びY方向となるように、第1センサー素子5、第2センサー素子6、第3センサー素子7を配線基板40に設置しても良い。演算回路素子41が演算する方法を変えることにより、応力検出装置39に加わる応力及びトルクを検出することができる。
(変形例7)
前記第3の実施形態では、配線基板40に演算回路素子41が設置された。演算回路素子41は配線基板40とは異なる配線基板上に設置されても良い。そして、接続部40iを介して電気信号を送受信しても良い。回路素子を配置し易い配線基板40にすることができる。
前記第3の実施形態では、配線基板40に演算回路素子41が設置された。演算回路素子41は配線基板40とは異なる配線基板上に設置されても良い。そして、接続部40iを介して電気信号を送受信しても良い。回路素子を配置し易い配線基板40にすることができる。
(変形例8)
前記第5の実施形態では、ロボット59及びロボット67の例を示したが、センサーモジュール1や応力検出装置39を応用する例はこれに限らない。スカラー型ロボット、直交ロボット、パラレルリンクロボット等のロボットにおいても同様に応力検出装置39を用いることにより同様の効果を得ることができる。さらに、ロボット以外の重機、自動車等の装置で応力やトルクを検出したい場所に設置しても良い。
前記第5の実施形態では、ロボット59及びロボット67の例を示したが、センサーモジュール1や応力検出装置39を応用する例はこれに限らない。スカラー型ロボット、直交ロボット、パラレルリンクロボット等のロボットにおいても同様に応力検出装置39を用いることにより同様の効果を得ることができる。さらに、ロボット以外の重機、自動車等の装置で応力やトルクを検出したい場所に設置しても良い。
1,31…センサーモジュール、5…センサー素子としての第1センサー素子、5c…接触面としての第1側面、5d…接触面としての第2側面、5e…接触面としての第3側面、5f…接触面としての第4側面、6…センサー素子としての第2センサー素子、7…センサー素子としての第3センサー素子、8j,33a…内壁面、8b…表面としての実装面、8c,33c…貫通孔としての第1素子位置決孔、8d…貫通孔としての第2素子位置決孔、8e…貫通孔としての第3素子位置決孔、8g…基準部としての第1基板固定孔、8h…基準部としての第2基板固定孔、8…基板としての配線基板、20b,34b…第1凸部としての第2突起、20e,34e…第2凸部としての第5突起、20…凸部としての突起、21…斜面、22…面長さとしての面長、32d…第1接触面としての第2側面、32f…第2接触面としての第4側面、35b…斜面としての第2斜面、36c…直交面としての第3直交面、39…応力検出装置、41…演算部としての演算回路素子、59,67…ロボット、65,77…可動部としてのハンド部。
Claims (11)
- 貫通孔の内壁面に複数の凸部を有する基板と、
前記貫通孔に設置され応力を検出するセンサー素子と、を備え、
前記複数の凸部は前記センサー素子と接触して支持することを特徴とするセンサーモジュール。 - 請求項1に記載のセンサーモジュールであって、
前記基板の断面視において前記凸部は前記基板の表面に対して斜めの斜面であり、
前記センサー素子が前記凸部と接触する接触面は前記斜面と平行であることを特徴とするセンサーモジュール。 - 請求項2に記載のセンサーモジュールであって、
前記凸部は前記センサー素子を挟むように向かい合って突出する第1凸部及び第2凸部を有し、
前記第1凸部及び前記第2凸部の前記斜面が前記表面となす角度は同じ角度であることを特徴とするセンサーモジュール。 - 請求項1に記載のセンサーモジュールであって、
前記凸部は前記センサー素子を挟むように向かい合って突出する第1凸部及び第2凸部を有し、
前記基板の断面視において前記第1凸部は前記基板の表面に対して斜めの斜面を有し、
前記基板の断面視において前記第2凸部は前記基板の前記表面に対して直交する直交面を有し、
前記センサー素子が前記第1凸部と接触する第1接触面は前記斜面と平行であり、
前記センサー素子が前記第2凸部と接触する第2接触面は前記直交面と平行であることを特徴とするセンサーモジュール。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のセンサーモジュールであって、
前記センサー素子は交差する4つの前記接触面で前記凸部と接触し、4つの前記接触面のうち3つの前記接触面では1つの前記凸部と接触し、残る1つの前記接触面では2つの前記凸部と接触することを特徴とするセンサーモジュール。 - 請求項5に記載のセンサーモジュールであって、
前記残る1つの前記接触面における前記2つの前記凸部を通る方向の前記接触面の長さを面長さとするとき、
前記2つの前記凸部における前記凸部の間隔は前記面長さの半分より長いことを特徴とするセンサーモジュール。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のセンサーモジュールであって、
前記基板は前記凸部の位置の基準となる基準部を備えることを特徴とするセンサーモジュール。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載のセンサーモジュールであって、
前記基板に3つ以上の前記センサー素子が設置されていることを特徴とするセンサーモジュール。 - 応力を検出する複数のセンサー素子が基板に設置されたセンサーモジュールと、
前記複数のセンサー素子の出力を用いて前記センサーモジュールに加わる前記応力を演算する演算部と、を備え、
前記基板は平面視で複数の凸部を有し、前記センサー素子は前記複数の凸部と接触し、前記複数の凸部は前記基板に前記センサー素子を固定して支持することを特徴とする応力検出装置。 - 可動部と、
前記可動部に設置され前記可動部に加わる応力を検出するセンサーモジュールと、を備え、
前記センサーモジュールは、平面視で複数の凸部を有する基板と、
前記複数の凸部と接触し前記応力を検出するセンサー素子と、を有し、
前記複数の凸部は前記基板に前記センサー素子を固定して支持することを特徴とするロボット。 - 請求項10に記載のロボットであって、
前記基板の断面視において前記凸部は前記基板の表面に対して斜めの斜面であり、
前記センサー素子が前記凸部と接触する接触面は前記斜面と平行であることを特徴とするロボット。
Priority Applications (1)
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JP2012069211A JP2013200237A (ja) | 2012-03-26 | 2012-03-26 | センサーモジュール、応力検出装置及びロボット |
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Cited By (1)
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JP2015175811A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-05 | セイコーエプソン株式会社 | 力検出装置、およびロボット |
-
2012
- 2012-03-26 JP JP2012069211A patent/JP2013200237A/ja not_active Withdrawn
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