JP2013200234A - シートの引張特性の評価方法およびシートの検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来の強度試験では強度測定が困難な脆弱なシート状細胞培養物、さらには脆弱な材料一般に広く適用可能な引張特性測定方法を提供する。
【解決手段】
本発明の方法は、シートの引張特性を評価する方法であって、少なくとも一部に磁性粒子を含むシートを形成する工程と、シートに対し、磁力を作用させることにより引張荷重を負荷する工程と、を含む。また、本発明においては、シートが、シート状細胞培養物であることが好ましい。さらに、本発明においては、シートが液体に接触した状態で、引張荷重を負荷することが好ましい。
【選択図】なし
従来の強度試験では強度測定が困難な脆弱なシート状細胞培養物、さらには脆弱な材料一般に広く適用可能な引張特性測定方法を提供する。
【解決手段】
本発明の方法は、シートの引張特性を評価する方法であって、少なくとも一部に磁性粒子を含むシートを形成する工程と、シートに対し、磁力を作用させることにより引張荷重を負荷する工程と、を含む。また、本発明においては、シートが、シート状細胞培養物であることが好ましい。さらに、本発明においては、シートが液体に接触した状態で、引張荷重を負荷することが好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明は、シートの引張特性の評価方法およびシートの検査方法に関する。
近年、損傷した組織等の修復のために、種々の細胞を移植する試みが行われている。例えば、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患により損傷した心筋組織の修復のために、胎児心筋細胞、骨格筋芽細胞、ES細胞等の利用が試みられている。
このような試みの一環として、スキャフォールドを利用して形成した細胞構造物や、細胞をシート状に形成したシート状細胞培養物が開発されてきた(例えば、特許文献1〜3参照)。
シート状細胞培養物の治療への応用については、火傷などによる皮膚損傷に対する培養表皮シートの利用、角膜損傷に対する角膜上皮シート状細胞培養物の利用、食道ガン内視鏡的切除に対する口腔粘膜シート状細胞培養物の利用などの検討が進められている。
このような細胞培養物を臨床応用する場合には、その適用可能性や有効性、安全性などを担保するため、製造方法を最適化する指標の設定や、品質管理の一環としてシート状細胞培養物の強度を測定することが必要である。特許文献1には、かかる強度測定に、材料の一般的な強度尺度である引張特性を指標として利用することができ、そのために引張試験、応力・歪み特性の測定、クリープ特性インデンテーション試験などを用いることができることが記載されている。
シート状の細胞培養物は、ヒトを含む動物へ移植し、治療することを目的としているため、移植可能な強度を有していなければならない。しかしながら、本発明者は、移植用のシート状細胞培養物の研究を進める中で、シート状細胞培養物の中には、脆弱なため、例えばつかみ具による固定や荷重の負荷によって破損等が起きやすく、従来用いられる上述のような強度試験による強度測定が困難なものがあることを見出した。したがって、本発明の目的は、従来の強度試験では強度測定が困難な脆弱なシート状細胞培養物、さらには脆弱なシート材料一般に広く適用可能な引張特性の評価方法および前記引張特性の評価方法を適用したシートの検査方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を進める中、試料中に磁性粒子を含ませ、これに対し磁力を作用させて非接触に引張荷重を負荷することにより、材料の固定を最小限として当該試料の不本意な破損を防止しつつ引張試験を行うことが可能であることを見出し、さらに検討を進めた結果、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下に関する。
(1) シートの引張特性を評価する方法であって、
少なくとも一部に磁性粒子を含むシートを形成する工程と、
該磁性粒子を含むシートに対し、磁力を作用させることにより引張荷重を負荷する工程と、
を含む、前記方法。
(2) 引張荷重を、磁性粒子を含むシートが液体に接触した状態で負荷する、(1)に記載の方法。
(3) 引張荷重を、磁性粒子を含むシートの位置に対して一定の距離を置いた位置に固定した磁力作用手段による磁力の大きさを変化させて負荷する、(1)または(2)に記載の方法。
(4) 磁性粒子を含むシートが、その少なくとも長軸方向の一端の近傍に磁性粒子を含む長尺シートである、(1)〜(3)のいずれか一項に記載の方法。
(5) 磁性粒子を含むシートが、シート状細胞培養物である、(1)〜(4)のいずれか一項に記載の方法。
(6) (1)〜(5)のいずれか一項に記載の方法によって得られた評価に基づき、磁性粒子を含まないシートの引張特性を推定する工程、
をさらに含む、シートの検査方法。
(1) シートの引張特性を評価する方法であって、
少なくとも一部に磁性粒子を含むシートを形成する工程と、
該磁性粒子を含むシートに対し、磁力を作用させることにより引張荷重を負荷する工程と、
を含む、前記方法。
(2) 引張荷重を、磁性粒子を含むシートが液体に接触した状態で負荷する、(1)に記載の方法。
(3) 引張荷重を、磁性粒子を含むシートの位置に対して一定の距離を置いた位置に固定した磁力作用手段による磁力の大きさを変化させて負荷する、(1)または(2)に記載の方法。
(4) 磁性粒子を含むシートが、その少なくとも長軸方向の一端の近傍に磁性粒子を含む長尺シートである、(1)〜(3)のいずれか一項に記載の方法。
(5) 磁性粒子を含むシートが、シート状細胞培養物である、(1)〜(4)のいずれか一項に記載の方法。
(6) (1)〜(5)のいずれか一項に記載の方法によって得られた評価に基づき、磁性粒子を含まないシートの引張特性を推定する工程、
をさらに含む、シートの検査方法。
本発明によれば、磁力によって非接触に引張荷重の負荷を行うため、シートの少なくとも一端を固定する必要がなく、つかみ具などによる固定や荷重の負荷の際の不本意な試料の破損が抑制される。この結果、従来の引張試験に供することのできない脆弱な材料の引張特性を評価することが可能となり、シート状細胞培養物などの製造方法の最適化や品質管理の拡充に資することができる。
また、例えば、複数の材料を形成する際において同時に、磁性粒子を含む材料を作成しておき、当該磁性粒子を含む材料について代表的に試験を行うことにより、例えば、材料の生産ロット単位の品質を管理することができる。
以下、本発明の好適な実施態様に基づき、本発明を説明する。
まず、本発明のシートの引張特性の評価方法について説明する。
本発明のシートの引張特性の評価方法は、少なくとも一部に磁性粒子を含むシートを形成する工程(形成工程)と、シートに対し、磁力を作用させることにより引張荷重を負荷する工程(荷重負荷工程)と、を含む。
まず、本発明のシートの引張特性の評価方法について説明する。
本発明のシートの引張特性の評価方法は、少なくとも一部に磁性粒子を含むシートを形成する工程(形成工程)と、シートに対し、磁力を作用させることにより引張荷重を負荷する工程(荷重負荷工程)と、を含む。
また、本実施態様のシートの引張特性の評価方法は、形成工程と、前記シートの少なくとも一部を固定する工程(固定工程)と、荷重負荷工程とを有している。
(1)形成工程
形成工程においては、少なくとも一部に磁性粒子を有するシート(以下、単に試料ともいう)を形成する。
本発明において、シートとは、シート状をなすものであれば、いかなるものであってもよいが、従来の引張試験機(例えば、JIS K 7161等に記載のもの)での引張特性の評価が、その脆弱性のために困難であるか、実質的に不可能である材料のシートが好ましく、具体的には、シートは、引張試験において、例えば、10N(ニュートン)未満、5N未満、2N未満、1N未満、0.5N未満、0.1N未満、0.05N未満の破断荷重を示すことができる。従来の引張試験の測定限界は、破断荷重として一般に1N程度であるため、本発明の一態様においては、これを下回る破断荷重(0.1N未満)を示すものがシートとして好ましい。
形成工程においては、少なくとも一部に磁性粒子を有するシート(以下、単に試料ともいう)を形成する。
本発明において、シートとは、シート状をなすものであれば、いかなるものであってもよいが、従来の引張試験機(例えば、JIS K 7161等に記載のもの)での引張特性の評価が、その脆弱性のために困難であるか、実質的に不可能である材料のシートが好ましく、具体的には、シートは、引張試験において、例えば、10N(ニュートン)未満、5N未満、2N未満、1N未満、0.5N未満、0.1N未満、0.05N未満の破断荷重を示すことができる。従来の引張試験の測定限界は、破断荷重として一般に1N程度であるため、本発明の一態様においては、これを下回る破断荷重(0.1N未満)を示すものがシートとして好ましい。
このようなシートには、シート状細胞培養物や、プラスチック、紙、織布、不織布、金属、高分子、脂質といった種々の材質のフィルム等が含まれる。とくに、シート状細胞培養物は、脆弱であり、また、水分を多量に含むため、従来の引張強度試験では、取り扱いが困難であったが、本発明においては、固定する部位が少ないことから、シート状細胞培養物を操作する回数を減少させることができ、このような材料であっても好適に引張特性を測定できる。
本発明において、「シート状細胞培養物」は、細胞が互いに連結してシート状になったものをいい、典型的には1の細胞層からなるものであるが、2以上の細胞層から構成されるものも含む。細胞同士は、直接および/または介在物質を介して、互いに連結していてもよい。介在物質としては、細胞同士を少なくとも物理的(機械的)に連結し得る物質であれば特に限定されないが、例えば、細胞外マトリックスなどが挙げられる。介在物質は、好ましくは細胞由来のもの、特に、細胞培養物を構成する細胞に由来するものである。細胞は少なくとも物理的(機械的)に連結されるが、さらに機能的、例えば、化学的、電気的に連結されてもよい。
シート状細胞培養物は、上記の構造を形成し得る任意の細胞から構成される。かかる細胞の例としては、限定されずに、筋芽細胞(例えば、骨格筋芽細胞)、心筋細胞、線維芽細胞、間葉系幹細胞、滑膜細胞、胚性幹細胞、上皮細胞(例えば、角膜上皮細胞、口腔粘膜上皮細胞)、内皮細胞、肝細胞、膵細胞、歯根膜細胞、皮膚細胞などが挙げられる。本発明においては、単層の細胞培養物を形成するもの、例えば、筋芽細胞などが好ましい。細胞は、細胞培養物による治療が可能な任意の生物に由来し得る。かかる生物には、限定されずに、例えば、ヒト、非ヒト霊長類、イヌ、ネコ、ブタ、ウマ、ヤギ、ヒツジなどが含まれる。また、シート状細胞培養物の形成に用いる細胞は1種類のみであってもよいが、2種類以上の細胞を用いることもできる。本発明の好ましい態様において、細胞培養物を形成する細胞が2種類以上ある場合、最も多い細胞の比率(純度)は、細胞培養物製造終了時において、65%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上である。
また、本発明において、シート状細胞培養物は、好ましくは、細胞培養物を構成する細胞由来の物質のみからなり、それら以外の物質を含まない。すなわち、シート状細胞培養物は、好ましくは生体に由来しないスキャフォルド(支持構造)を含まない。
また、本発明において、シート状細胞培養物は、好ましくは、細胞培養物を構成する細胞由来の物質のみからなり、それら以外の物質を含まない。すなわち、シート状細胞培養物は、好ましくは生体に由来しないスキャフォルド(支持構造)を含まない。
また、シートは、1枚のみを単層の状態で引張試験に供してもよいし、2枚以上を重ねた積層の状態で引張試験に供してもよい。後者の場合、積層の各層は互いに連結していても、連結していなくてもよく、連結している場合は、重なり合っている部分が全て連結していても、部分的に連結していてもよい。
また、シートは、シート状であればいかなる形状であってもよいが、例えば、長尺状をなす長尺シートであることにより引張試験が容易となる。
また、シートは、幅や直径が全長にわたって一様であってもなくてもよい。試料に引張荷重をかけると、試料を固定している部分に応力が集中する傾向があるため、例えば、試料保持手段に固定される試料の両端の幅や直径を、試料の中央部分に比べて大きい形状とすることで、引張試験時に試料固定部分に負荷される応力を軽減することができる。かかる形状としては、例えば、限定されずに、JIS K7127に記載の試験片タイプ1B、4、5などのようなダンベル形状が挙げられる。試料を成形する場合は、端が滑らかでノッチがないようにすることが好ましい。試料の成形は、例えば切断や打抜きなどによって行うことができる(例えば、JIS K7127、「6.2 試験片の調整」の項を参照)。
また、シートは、幅や直径が全長にわたって一様であってもなくてもよい。試料に引張荷重をかけると、試料を固定している部分に応力が集中する傾向があるため、例えば、試料保持手段に固定される試料の両端の幅や直径を、試料の中央部分に比べて大きい形状とすることで、引張試験時に試料固定部分に負荷される応力を軽減することができる。かかる形状としては、例えば、限定されずに、JIS K7127に記載の試験片タイプ1B、4、5などのようなダンベル形状が挙げられる。試料を成形する場合は、端が滑らかでノッチがないようにすることが好ましい。試料の成形は、例えば切断や打抜きなどによって行うことができる(例えば、JIS K7127、「6.2 試験片の調整」の項を参照)。
また、シートは、少なくとも一部に磁性粒子を含むものである。
磁性材料は、シート中のいかなる位置に配置されていてもよいが、縁部近傍に配置されることが好ましい。これにより、シート中において中央付近の部分を有効に引張特性の測定対象として利用することができる。例えば、シートが長尺状をなす場合、磁性材料は、いずれかの長軸方向の一端近傍に配置されることが好ましい。ここで、「近傍」とは、シートのある点の対角線のうち、端部から3分の1以内、好ましくは、10分の1以内までの距離にある領域を指す。
また、磁性材料は、シート中の2以上の部位に存在するものであってもよい。
磁性材料は、シート中のいかなる位置に配置されていてもよいが、縁部近傍に配置されることが好ましい。これにより、シート中において中央付近の部分を有効に引張特性の測定対象として利用することができる。例えば、シートが長尺状をなす場合、磁性材料は、いずれかの長軸方向の一端近傍に配置されることが好ましい。ここで、「近傍」とは、シートのある点の対角線のうち、端部から3分の1以内、好ましくは、10分の1以内までの距離にある領域を指す。
また、磁性材料は、シート中の2以上の部位に存在するものであってもよい。
このような磁性粒子としては、磁性を帯びることが可能な材料を含んで構成されたものであれば、とくに限定されず、例えば、鉄、ケイ素鋼、パーマロイ、センダスト、パーメンジュール、ソフトフェライト、アモルファス磁性合金、ナノクリスタル磁性合金などの各種軟磁性材料の粒子、アルニコ磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、ネオジム鉄ボロン磁石、サマリウム鉄窒素磁石などの高磁性材料の粒子などが挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。上述した中でも、試験費用・取り扱いの観点から、磁性粒子として鉄やケイ素鋼を用いることが好ましい。
また、磁性粒子の平均粒径は、とくに限定されないが、例えば、1〜1000μm、好ましくは、10〜200μmとすることができる。これにより、シートの引張特性に影響を与えることを抑制しつつ、シート中に十分に磁性粒子を含ませることができる。
シート中に含まれる磁性粒子の量は、とくに限定されないが、例えば、磁性材料を含ませる部位につき、0.1〜100mgであることが好ましい。
シート中に含まれる磁性粒子の量は、とくに限定されないが、例えば、磁性材料を含ませる部位につき、0.1〜100mgであることが好ましい。
以上のシートは、磁性粒子を含ませる以外は、公知の方法と同様にして形成することができる。磁性材料は、シートの形成時に原料に混合することによって含ませてもよいし、シートを形成した後に磁性材料を含む塗料等を塗布することにより含ませてもよい。
例えば、シート状細胞培養物の場合、これを例えば特許文献1〜3等に記載される方法によって製造できるが、培養時において、目的とする部位に、磁性粒子をスポイト等の供給手段により配置することにより、目的部位に磁性粒子が配置されたシート状細胞培養物が製造できる。また、この場合においては、所望の形状の培養面を有する細胞培養容器で培養することにより、切断や打抜きを行うことなく所望の形状の細胞培養物の試料を得ることができる。
例えば、シート状細胞培養物の場合、これを例えば特許文献1〜3等に記載される方法によって製造できるが、培養時において、目的とする部位に、磁性粒子をスポイト等の供給手段により配置することにより、目的部位に磁性粒子が配置されたシート状細胞培養物が製造できる。また、この場合においては、所望の形状の培養面を有する細胞培養容器で培養することにより、切断や打抜きを行うことなく所望の形状の細胞培養物の試料を得ることができる。
また、シート状細胞培養物の場合、磁性粒子を接着性材料、例えば接着性タンパク質等でコーティングしてもよい。これにより、磁性粒子がより確実にシート状細胞培養物に取り込まれる。このような接着性タンパク質としては、ゼラチン、フィブリン、コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニン等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。また、このような接着性タンパク質のコーティングは、磁性粒子をこれらの接着性タンパク質が含まれる液体に接触させることによりできる。
(2)固定工程
次に、固定工程では、シートの少なくとも一部を固定する。
シートの固定は、後述する荷重負荷工程において引張荷重を負荷した際に固定が外れないような方法であれば、任意の方法で行うことができ、例えば、ピンセット、固定板などの試料保持手段を用いて固定することができる。
次に、固定工程では、シートの少なくとも一部を固定する。
シートの固定は、後述する荷重負荷工程において引張荷重を負荷した際に固定が外れないような方法であれば、任意の方法で行うことができ、例えば、ピンセット、固定板などの試料保持手段を用いて固定することができる。
例えば、試料を上下のうち少なくとも一方から試料保持手段によって保持することにより行うことができる。この場合、試料保持手段は、試料の1つの面のみを固定するものであっても、2つ以上の面を固定するものであってもよい。試料保持手段が、試料の2つ以上の面を固定するものである場合、試料は、例えば、2部材構造の試料保持手段の部材間に固定することができ、これにより、試料保持手段は試料の上面および底面の2つの面を固定することになる。
また、シートの固定は、近傍に磁性粒子が配置される縁部に対面する縁部近傍について行うことが好ましい。後述するように、シートへの荷重への負荷は、磁性粒子が配置された部分に対して磁力を作用させ引っ張ることによって行われる。このため、シートのより多くの部分を用いて引張試験を行うことができ、得られる引張特性の信頼性が向上する。
また、磁性粒子が2以上の部位に配置された場合には、いずれかの部位に対して上記の関係であればよい。
また、磁性粒子が2以上の部位に配置された場合には、いずれかの部位に対して上記の関係であればよい。
試料保持手段の材質としては、限定されずに、例えば、ポリプロピレンなどのプラスチック、メッシュ、ガーゼなどが含まれる。試料保持手段の表面は平滑でもよいが、固定力を増大させるために、凹凸、湾曲、溝、突起、試料貫通機構(例えば針など)、細孔、吸盤、吸引孔などの固定力増大構造を設けることもできる。この場合、固定力増大構造と試料との接触面積を大きくしたり、固定力増大構造を試料保持手段に偏りなく配置したりすることで、応力集中による試料の損傷を防ぐことができる。
また、磁性粒子が2以上の部位に配置された場合には、磁力作用手段によって磁力を作用させないいずれか1の部位について、磁力によって固定するものであってもよい。
また、本工程においては、好ましくは、シートを液体に接触させた状態で、シートの少なくとも一部を固定することが好ましい。シートは、自重などで破損しやすいものであるが、このように液体と接触させつつシートを固定することにより、シートに対して浮力が働き、本工程時におけるシートに対する不本意な応力が抑制され、シートの破損が防止される。
このような場合としては、例えば、シートを液体中に配置し、この状態でシートを固定する場合が挙げられる。
また、本工程においては、好ましくは、シートを液体に接触させた状態で、シートの少なくとも一部を固定することが好ましい。シートは、自重などで破損しやすいものであるが、このように液体と接触させつつシートを固定することにより、シートに対して浮力が働き、本工程時におけるシートに対する不本意な応力が抑制され、シートの破損が防止される。
このような場合としては、例えば、シートを液体中に配置し、この状態でシートを固定する場合が挙げられる。
また、このような液体としては、シートの引張特性に与える影響が少ないもの、好ましくは実質的に影響を与えないものであれば特に限定されず、水、水溶液、非水性溶液、懸濁液、乳液などであってもよい。シートが細胞培養物である場合、液体は、限定されずに、水、生理食塩水、生理緩衝液(例えば、PBS、HBSS、EBSS、Hepes、重炭酸ナトリウム等)、培地(例えば、DMEM、MEM、F12、DMEM/F12、DME、RPMI1640、MCDB、L15、SkBM、RITC80−7等)などであってもよい。
シートが接着性細胞の培養物である場合、試料の試料保持手段への固定は、細胞培養物形成時に、培養基材の一部として事前に配置した試料保持手段に細胞を直接接着させ、培養することによって行うこともできる。したがってこの場合、試料の試料保持手段への固定と、試料の形成とが同時に行われることになる。この場合、試料保持手段の少なくとも一部は細胞接着性材料で構成されていることが好ましい。細胞接着性材料としては、接着性細胞が接着し得る任意の既知の材料を用いることができ、かかる材料には、限定されずに、例えば、ガラス、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、シリコーンなどが含まれる。細胞培養物の培養条件等は、当業者に既知の任意の適切なものを採用することができる。
(3)荷重負荷工程
荷重負荷工程においては、上述したシートに対し、磁力を作用させることにより引張荷重を負荷する。また、本工程においては、典型的には、試料保持手段によって固定された一端とは反対側の端部付近に荷重が負荷されるように磁力を作用させる。
このように、磁力を作用させて非接触に引張荷重を負荷することにより、2点を固定して引張荷重を負荷する従来の方法と比較して、シートの例えば試料保持手段などの部材が接触する部位を減らすことができ、このような部材との接触部位に応力が集中して、当該部位が破断することを防止することができる。
荷重負荷工程においては、上述したシートに対し、磁力を作用させることにより引張荷重を負荷する。また、本工程においては、典型的には、試料保持手段によって固定された一端とは反対側の端部付近に荷重が負荷されるように磁力を作用させる。
このように、磁力を作用させて非接触に引張荷重を負荷することにより、2点を固定して引張荷重を負荷する従来の方法と比較して、シートの例えば試料保持手段などの部材が接触する部位を減らすことができ、このような部材との接触部位に応力が集中して、当該部位が破断することを防止することができる。
磁力を作用するための磁力作用手段としては、とくに限定されず、例えば、電磁石や、アルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石などの永久磁石が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
上述した中でも電磁石は、電流の発生、停止、強弱を調節することによって、その磁力の強さを設定できるため好ましい。この場合、電磁石を流れる電流の大きさは、磁力の大きさと比例することから、シートに負荷されている引張荷重の相対的な大きさを容易に得ることができる。
上述した中でも電磁石は、電流の発生、停止、強弱を調節することによって、その磁力の強さを設定できるため好ましい。この場合、電磁石を流れる電流の大きさは、磁力の大きさと比例することから、シートに負荷されている引張荷重の相対的な大きさを容易に得ることができる。
なお、絶対的な引張荷重の大きさとしては、あらかじめシートと同量の磁性粒子が配置され、荷重測定装置が連結された任意の材料を用いて、あらかじめ、電流と引張荷重との関係を得ておき、当該関係を本工程における電流と引張荷重とに対して当てはめることにより得ることができる。
また、上述した試料保持手段に対し、荷重測定装置を取り付けて荷重を測定しても良い。このような荷重測定装置は、10N未満の低い荷重を測定できるものであれば特に限定されず、任意の市販製品(例えば、フォースゲージ、プッシュプルゲージ、ロードセル、引張試験機、摩擦係数測定機、摩擦角測定機等)を用いても、本発明の方法を行うために特別に作製してもよい。本方法で測定する荷重は極めて小さいため、0Nから測定可能で、分解能が0.01N以下のもの、例えば、限定されずに、分解能が0.01N、0.005N、0.001N、0.0005N、0.0001Nのもの等が好ましい。荷重測定装置は、独立して存在しても、試料保持手段と連結されていても、試料保持手段と一体化されていてもよい。
また、本工程においては、引張荷重を、シートの位置に対して一定の距離を置いた位置に固定した磁力作用手段による磁力の大きさを変化させて負荷することが好ましい。磁力によって負荷される引張荷重は、磁性粒子と磁力作用手段との距離に反比例するため、磁性粒子と磁力作用手段との距離を変化させた場合には、測定結果の計算が煩雑なものとなる。これに対し、磁力作用手段とシートとの位置関係を固定しておくことにより、このような測定結果の計算がより容易なものとなり、本発明の方法の信頼性が向上する。
また、引張荷重の負荷は、シートが液体に接触した状態で行うことが好ましい。例えば、シートを液体中で固定した状態で行うことが好ましい。このようにシートが液体に接触した状態であることにより、シートに対し、不本意な応力が作用することが防止される。例えば、シートがたるんで試料台の底に接触した場合であっても、その摩擦による影響を軽減できる。また、シートが液体を含む場合、例えば、シート状細胞培養物の場合には、乾燥した試料台に接触すると、引張荷重の負荷時における試料台とシートとの摩擦の影響が大きくなるが、このような事態が防止される。
また、引張荷重の負荷は、例えば、シートの伸び率が一定になるように変更を行うものであってもよいし、負荷の増大率が一定になるように行うものであっても良いし、その他の方法により負荷の大きさを適宜変更しても良い。シートの伸び率が一定になる場合(引張速度を一定とする場合)、例えば、JIS K7161、ISO 527-1などに記載される各種引張特性を容易に適用することができるが、予め、シートの伸び率と負荷の大きさとの関係を大まかに把握しておく必要がある。この場合の引張速度としては、限定されずに、例えば、0.1〜500mm/分、1〜200mm/分、2〜100mm/分、5〜50mm/分、10〜30mm/分、より特定的には、1mm/分、2mm/分、5mm/分、10mmm/分、20mm/分、50mm/分、100mm/分、200mm/分、500mm/分などとすることができる。一方で、負荷の増大率が一定になるように行う場合、上記のような関係を把握しておく必要がないため、簡便な試験が実現される。
また、本工程においては、当該荷重の負荷に対するシートの伸び(ひずみ)、応力などを得ることによってシートの引張特性についての情報を得、評価する。
また、本工程においては、当該荷重の負荷に対するシートの伸び(ひずみ)、応力などを得ることによってシートの引張特性についての情報を得、評価する。
本発明において、引張特性は、引張試験により評価できる種々の特性を意味し、例えば、限定されずに、引張強度(強さ)、引張破断(破壊)応力、引張破断(破壊)荷重、引張降伏応力、x%ひずみ時引張応力、引張ひずみ、引張降伏ひずみ、引張破断(破壊)ひずみ、引張強度(強さ)時ひずみ、引張呼びひずみ、引張破壊(破断)時呼びひずみ、引張強度(強さ)時呼びひずみ等が挙げられる。これら各特性の定義は、例えば、JIS K7161、ISO 527-1などの規格に記載され、当業者に周知であるため、ここで詳細には記載しない。好ましくは、評価する引張特性は、引張強さ、引張破断応力および引張破断荷重からなる群から選択される。
引張特性の評価に、応力−ひずみ曲線などのグラフを利用することができる。一般に、引張応力σ(MPa)は、引張荷重F(N)を試料の初期断面積A(mm2)で除したもの(σ=F/A)であり、引張ひずみは、試料に付した標線間距離の増加を初期標線間距離で除したものであり、引張呼びひずみは、試料保持手段間距離(本実施態様においては、試料保持手段先端から磁力が作用された磁性粒子を有する部位までの距離)の増加を初期試料保持手段間距離で除したものであるため、これらのパラメータを測定することにより、応力−ひずみ曲線を作成することができる。
最も単純な引張特性の評価は、引張破断荷重を指標とするものであり、この場合は、試料が破断した際の引張荷重を測定すれば足りる。
また、他の引張特性を示す指標を用いても良い。
最も単純な引張特性の評価は、引張破断荷重を指標とするものであり、この場合は、試料が破断した際の引張荷重を測定すれば足りる。
また、他の引張特性を示す指標を用いても良い。
次に、本発明のシートの検査方法について説明する。
本発明のシートの検査方法は、シートの検査方法は、上記の方法によって得られた評価に基づき、磁性粒子を含むシートとともに形成された磁性粒子を含まないシートの引張特性を推定する工程(推定工程)をさらに含む。
本発明のシートの検査方法は、シートの検査方法は、上記の方法によって得られた評価に基づき、磁性粒子を含むシートとともに形成された磁性粒子を含まないシートの引張特性を推定する工程(推定工程)をさらに含む。
すなわち、本発明のシートの検査方法は、本発明のシートの引張特性の評価方法を利用するものである。したがって、本発明のシートの検査方法については、好適な実施態様を、上記シートの引張特性の評価方法と異なる点、追加される点について、主として説明する。
まず、形成工程においては、磁性粒子を有するシートとともに、磁性粒子を含まない他のシートを同様の条件で調製する。磁性粒子を有するシートは、上記の引張特性測定に用いられるものであり、同ロットを代表する標本として用いられるものである。一方で、その他のシートは、例えば、製品としてなど他の用途に用いられるものである。この場合、磁性粒子を有するシートと、他のシートとは、その形状が異なっていてもよいし、他のシートは、磁性粒子を有していても有していなくてもよい。
また、本工程においては、検査の信頼性を高めるため、磁性粒子を有するシートを複数調製してもよい。
また、本工程においては、検査の信頼性を高めるため、磁性粒子を有するシートを複数調製してもよい。
次に、上述した固定工程および荷重負荷工程を行う。
次に、磁性粒子を含むシートの引張特性の評価に基づいて、得られた他のシートの引張特性を推定する(推定工程)。この際、磁性粒子を有するシートの引張特性が所望の特性である場合には、これとともに調製された上記他のシートの引張特性も所望の特性である推定することができる。一方で、この際、磁性粒子を有するシートの引張特性が所望の特性でない場合には、これとともに調製された上記他のシートの引張特性も所望の特性でないと推定することができる。このようにして、磁性粒子を有するシートとともに製造された他のシートの引張特性を推定することにより、例えば、各ロットの品質を簡便に管理することが可能である。
以上、本発明を好適な実施態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明においては、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成を付加することもできる。
本発明においては、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成を付加することもできる。
以下に、本発明の実施例を参照しつつ、本発明をより詳細に説明するが、これは本発明の特定の具体例を示すものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
1cm×2cmの長方形の培養容器に、20%のヒト血清を含有するDMEM/F12培地(Invitrogen製)を入れた後、ヒト骨格筋芽細胞(Lonza製)を、106個/cm2の密度で播種した。その後、1%ゼラチン溶液中(PBSに1%のゼラチンを溶かしたもの)に分散させた磁性粒子(10〜100μm粒径の鉄微粒子)を培養容器の両端にスポイトにて配置した。その後、37℃、5%CO2で24時間培養し、単層のシートを形成させた後、培養皿の温度を20℃に降下させてシート状細胞培養物を培養皿から剥離した。得られた細胞培養物の厚さは、30〜60μm程度、大きさは、7mm×15mmであった。
1cm×2cmの長方形の培養容器に、20%のヒト血清を含有するDMEM/F12培地(Invitrogen製)を入れた後、ヒト骨格筋芽細胞(Lonza製)を、106個/cm2の密度で播種した。その後、1%ゼラチン溶液中(PBSに1%のゼラチンを溶かしたもの)に分散させた磁性粒子(10〜100μm粒径の鉄微粒子)を培養容器の両端にスポイトにて配置した。その後、37℃、5%CO2で24時間培養し、単層のシートを形成させた後、培養皿の温度を20℃に降下させてシート状細胞培養物を培養皿から剥離した。得られた細胞培養物の厚さは、30〜60μm程度、大きさは、7mm×15mmであった。
次に、作製したシート状細胞培養物を、HBSS(−)(Invitrogen製)を入れた各型の培養容器(テルモシャーレ、テルモ株式会社)に移し、液中に浮遊させた。次に、液中に浮いたシート状細胞培養物の磁性粒子を有する一端をフェライト磁性体によって固定した。また、磁性粒子が配置されたもう一端は、自由端とした。
次に、培養容器の外側から、固定された一端から、磁性粒子が配置された一端が伸びるような方向で、磁性粒子に対して磁力を作用させ、シート状細胞培養物に引張荷重を負荷した。磁力は、電磁石を用い、一定時間ごとに電流を上昇させながら作用させ、引張荷重が徐々に増大するように設定した。
試料破断時の電流を測定し、これを試料破断時までの最大荷重(引張破断荷重)に換算して測定したところ、0.01Nであった。
試料破断時の電流を測定し、これを試料破断時までの最大荷重(引張破断荷重)に換算して測定したところ、0.01Nであった。
Claims (6)
- シートの引張特性を評価する方法であって、
少なくとも一部に磁性粒子を含むシートを形成する工程と、
該磁性粒子を含むシートに対し、磁力を作用させることにより引張荷重を負荷する工程と、
を含む、前記方法。 - 引張荷重を、磁性粒子を含むシートが液体に接触した状態で負荷する、請求項1に記載の方法。
- 引張荷重を、磁性粒子を含むシートの位置に対して一定の距離を置いた位置に固定した磁力作用手段による磁力の大きさを変化させて負荷する、請求項1または2に記載の方法。
- 磁性粒子を含むシートが、その少なくとも長軸方向の一端の近傍に磁性粒子を含む長尺シートである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 磁性粒子を含むシートが、シート状細胞培養物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法によって得られた評価に基づき、磁性粒子を含まないシートの引張特性を推定する工程、
をさらに含む、シートの検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012069182A JP2013200234A (ja) | 2012-03-26 | 2012-03-26 | シートの引張特性の評価方法およびシートの検査方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016052272A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-04-14 | テルモ株式会社 | 補強部を有するシート状細胞培養物とフィブリンゲルとの積層体 |
JP2016052270A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-04-14 | テルモ株式会社 | シート状細胞培養物回収システムおよび方法 |
JP2018009925A (ja) * | 2016-07-15 | 2018-01-18 | 株式会社島津製作所 | 材料試験機用保持具 |
-
2012
- 2012-03-26 JP JP2012069182A patent/JP2013200234A/ja active Pending
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