JP2013199134A - 車両用シートのシートバック - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、部品点数を削減でき、組立生産性を高めることができる車両用シートのシートバックを提供することを課題とする。
【解決手段】車両用シートのシートバック10は、上下に長い左右の支持バー17、18と、これらの左右の支持バー17、18の間に張設される布バネ19と、を有している面状弾性体15を、枠状のシートバックフレーム11の内側に支持してなる。車両用シートのシートバック10の左右の支持バー17、18は、布バネ19の端部がインサートされた状態で、弾性変形可能な樹脂によって射出成形された樹脂成形品であり、左右の支持バー17、18の上部同士を連結する上部連結部材21と、左右の支持バー17、18の下部同士を連結する下部連結部材22と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートのシートバックの改良に関する。
布部材を布バネとしシートバックフレームに取付ける態様のシートが知られている(例えば、特許文献1(図1、図2)参照。)。布バネとは、弾性に富む繊維で織られ又は編み上げられた布織編物である。
特許文献1のシートは、シートバックフレームの縦軸部に、各々、布バネ支持フレームが上下に延びるように取付けられ、布バネ支持フレームの間に、弾性体としての布バネが掛け渡され張設されている。
布バネは、その端部が、略J字状の掛止部材を介して布バネ支持フレームに取付けられている。このように、特許文献1の技術では、布バネを布バネ支持フレームに取付けるための掛止部材が必要となり、また、掛止部材を布バネ支持フレームに張設して組付ける工数も必要となる。
部品点数が削減でき、組付けに係る生産性(組立生産性)を高めることができる車両用シートのシートバック構造が求められている。
特開平10−146240号公報
本発明は、部品点数を削減でき、組立生産性を高めることができる車両用シートのシートバックを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、上下に長い左右の支持バーと、これらの左右の支持バーの間に張設される布バネと、を有している面状弾性体を、枠状のシートバックフレームの内側に支持した車両用シートのシートバックにおいて、左右の支持バーは、布バネの端部がインサートされた状態で、弾性変形可能な樹脂によって射出成形された樹脂成形品であることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、左右の支持バーの上側の部分を上部領域とし、左右の支持バーの下側の部分を下部領域とし、上部領域に比べて下部領域の方が肉厚に成形されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、支持バーの下部領域に、左右の下部領域の幅方向距離を調整可能とする調整手段が備えられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、左右の支持バーの上部同士を連結する上部連結部材と、左右の支持バーの下部同士を連結する下部連結部材と、を備えていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、上部連結部材及び下部連結部材は、左右の支持バーに一体的に形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、上部連結部材及び下部連結部材は、左右の支持バーに対して幅方向に移動可能に連結されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、左右の支持バーは、布バネの端部がインサートされた状態で射出成形されている。従来、シートバックの左右に延びている布バネは、両端部がフックを介して左右の支持バーに掛け止めされる。布バネの端部に掛け止めのためのフックが必要となり、布バネの左右両端部に取付けたフックを、左右の支持バーに取付ける必要がある。このような構成より、部品点数が増加し、又組立工数が嵩む。
この点、本発明によれば、布バネの両端部は、左右の支持バーにインサート成形されるため、布バネを左右の支持バーに掛け止めるフックは不要となる。加えて、掛け止め作業も不要となる。結果、部品点数が削減でき、併せて、組立生産性を高めた車両用シートのシートバックが提供される。
請求項2に係る発明では、支持バーの下部領域は、上部領域に較べて、肉厚に成形されている。肉厚に成形されることで支持バーの下部領域の剛性が高められる。従って、支持バーの下部領域によって支持する乗員腰部の支持性能を高めることができる。
請求項3に係る発明では、左右の支持バーの下部領域に、調整手段が備えられている。このような左右の下部領域の間隔を調整する調整手段によって、布バネの張力を調整することができる。シートバックに座る乗員に最適な張力を腰部に対応する位置の布バネにもたせることが可能になる。結果、座り心地を一層高めることができる。
請求項4に係る発明では、左右の支持バーの上部に上部連結部材を渡し、左右の支持バーの下部に下部連結部材を渡し、面状弾性体を枠体構造にした。これにより、面状弾性体の剛性が高められるので、より一層座り心地を安定させることができる。
請求項5に係る発明では、上部連結部材及び下部連結部材は、左右の支持バーに一体的に形成されている。このように、左右の支持バーに一体的に形成された上部連結部材及び下部連結部材であれば、部品点数が削減でき、別体構造の支持バーに較べて生産性が高められる。
請求項6に係る発明では、左右の支持バーは、左右の支持バーの幅方向に移動可能に連結される。左右の支持バーの間に、上部連結部材及び下部連結部材が左右の支持バー間に配置される場合であっても、布バネの張力調整を行わせることができる。結果、面状弾性体の剛性を高めながら、布バネの張力調整を可能にする車両用シートのシートバックが得られる。
本発明の実施例1に係るシートバックの表皮を外した状態の斜視図である。 図1に示される面状弾性体の背面図である。 図2の3矢視図である。 図1に示される支持バーの下部領域の布バネの張り具合を調整する調整手段の断面図及び作用説明図である。 図2に示される面状弾性体の製造工程の説明図である。 図5に示される面状弾性体にスプリングワイヤを組付ける工程の説明図である。 本発明の実施例2に係るシートバックの表皮を外した状態の背面図である。 図7の調整手段の断面図及び作用説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、車両に座る乗員から見た方向を示す。
先ず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、シート表皮12を取り外した状態で、車両用シートのシートバック10は、シートの枠を構成するシートバックフレーム11と、このシートバックフレーム11の内側に棒状のスプリングワイヤ13、14を介して支持され、前方から乗員の背中にかかる荷重を可撓可能に支える面状弾性体15と、を有している。
面状弾性体15は、上下に長い左右の支持バー17、18と、これらの左右の支持バー17、18の間に張設される布バネ19とを有している。この布バネ19は、弾性繊維で構成された織編物である。弾性繊維は、掛けた力に応じて伸縮に富む繊維を織り又は編みあげてなる織編物である。その材料として、例えば、ポリエステルエラストマー製繊維がある。
左右の支持バー17、18は弾性体である。その材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ABS、PA等の熱可塑性樹脂が望ましい。また、これらの材料にガラス繊維や炭素繊維で強化し複合材料とした樹脂を用いても良い。この他、オレフィン系(TPO)、ポリエステル系(TPEE)、ウレタン系(TPU)等の熱可塑性エラストマーを利用することも可能である。
図2に示すように、車両用シートのシートバック10において、面状弾性体15は、内側に布バネ19が渡されている左右の支持バー17、18の上部同士を連結する上部連結部材21と、左右の支持バー17、18の下部同士を連結する下部連結部材22とを備えている。
左右の支持バー17、18に、上部連結部材21が締結部材23a、23aで締結される。また、左右の支持バー17、18に、下部連結部材22が締結部材23b、23bで締結される。面状弾性体15は、左右の支持バー17、18と上部連結部材21と下部連結部材22とを組み合せてなる。左右の支持バー17、18の上側の部分を上部領域25とし、左右の支持バー17、18の下側の部分を下部領域26とするとき、面状弾性体15の上部領域25及び下部領域26に、前述のスプリングワイヤ13、14を係合させた。
また、左右の支持バー17、18の下部領域26における間隔Wbは、左右の支持バー17、18の上部領域25における間隔Whよりも小さくなるように(Wb<Wh)、左右の支持バー17、18の形状は下方に向かって面状弾性体15の幅方向中心に向かうようにした。このように背中が当たる部位によって、布バネ19の長さを変化させたので、布バネ19の張力を適正値に管理することにより、好ましい座り心地が得られる。
なお、本実施例では、上部連結部材及び下部連結部材は、左右の支持バーに別体で取付けられているものであるが、上部及び下部連結部材は、左右の支持バーに一体的に形成するものであっても差し支えない。
図2及び図3に示すように、左右の支持バー17、18の形状は、乗員の背中のS字カーブに近似した形状である。腰部が当たる部位である、いわゆる、ランバーサポート部に設けた布バネ19により、乗員の体形にフィットし易くすることができ、違和感を少なくできる。
左右の支持バー17、18の下部領域26は、左右の支持バー17、18の上部領域25に比べて肉厚に形成される。この部分を肉厚部27、28と言う。肉厚部27、28を設けることで支持バー17、18の下部領域26の剛性が高められる。従って、支持バーの下部領域26で主に支持する乗員腰部の支持性能を高め、必要な部位のみ肉厚にした左右の支持バー17、18にすることより樹脂材料を節約することができる。
次に、スプリングワイヤ13、14の係合構造について説明する。上部連結部材21の幅方向中心に、下方に開放する上中央フック45が設けられ、この上中央フック45の下方で、且つ、左右の支持バー17、18の上部に、各々、上方に開放する左右の上フック46L、46Rが設けられている。そして、上中央フック45と左右の上フック46L、46Rとの間に上のスプリングワイヤ13が係合されている。
下部連結部材22の幅方向中心に、上方に開放する下中央フック47が設けられ、この下中央フック47の上方で、且つ、左右の支持バー17、18の左右の肉厚部27、28に、各々、左右の挿通孔51L、51Rが開けられている。そして、下スプリングワイヤ14を左右の挿通孔51L、51Rに通した後、下中央フック47に下のスプリングワイヤ14が係合されている。
次に、布バネの張力を調整する調整手段について説明する。
図4(a)に示すように、支持バーの下部領域26に、左右の支持バー17、18の幅方向距離を調整可能とする調整手段30が備えられている。調整手段30は、左右の支持バー17、18の車幅方向に延びており左右の支持バー17、18の間隔を調整する調整軸31と、左の支持バー17に取付けられる駆動源としてのモータ32と、このモータ32の軸32Jに取付けられる駆動ギヤ33と、この駆動ギヤ33と噛み合い駆動ギヤ33の駆動力が伝達され調整軸31の端部に取付けられる従動ギヤ34とを主要素とする。
調整軸31に、おねじ37、38が形成され、これらのおねじ37、38が、各々、左右の支持バー17、18の構成要素であって車両後方に延びている左右の肉厚部27、28に形成しためねじ35、36にねじ込まれている。シートバックフレーム11に接合される左右のシートフレームステー41、42は、車幅方向外方に向かうに伴って車両前方に各々傾斜している左右の傾斜面43、44を有し、これらの左右の傾斜面43、44に、左右の肉厚部の後端部27b、28bが各々当接している。
図4(b)に示すように、モータ32を回転させ、布バネ19にかかる張力が増すように、左右の支持バー17、18間の間隔Wbを広くする(Wa<Wb)。このとき、左右の傾斜面43、44は、車幅方向外方に向かうに伴って車両前方に各々傾斜しているため、左右の傾斜面43、44に当接する左右の肉厚部の後端部27b、28bは、車両前方に移動する。結果、布バネ19の張力は増すと共に布バネ19の位置が車両前方に移動する。
左右の支持バーの下部領域26に、調整手段30が備えられている。このような左右の下部領域26の間隔を調整する調整手段30によって、布バネ19の張力を調整することができる。加えて、当該部分の布バネ19は前方に張り出すことになるため、シートバックに座る乗員に最適な張力を腰部に対応する位置の布バネ19にもたせることが可能になる。結果、座り心地を一層高めることができる。
次に、本発明の車両用シートのシートバックの製造方法について説明する。
図5(a)は、布バネをインサートし左右の支持バーを射出成形する工程であり、図示せぬ搬送コンベヤで、図左から右方向へ所定の張力をもたせながら布バネ19を連続的に流し、布バネ19の流れる方向に、射出成形金型Dを介在させる。射出成形時は、コンベヤを停止させ、布バネ19の上方及び下方、すなわち、図表裏方向から射出成形金型Dで布バネ19を挟むようにインサートした状態で射出成形を行う。射出成形後、所定長さだけコンベヤを移動させ、次の成形を行う。以降、その繰り返しにより、順次、シートバックの面状弾性体15を製造する。
図5(b)は、射出成形後に隣接するシートバック間の布バネを切断し除去する工程であり、1つ前を流れるシートバックの左の支持バー17とその次のシートバックの右の支持バー18間に渡される布バネ19を切断し除去する。切断後は、左の支持バー17と右の支持バー18と、これらの左右の支持バー17、18間に渡される布バネ19とからなる面状弾性体15が形成される。図中、切断手段として、トリム型Dtが用いられる。
図5(a)及び(b)を参照し、左右の支持バー17、18の成形前に、成形金型の所定位置に布バネ19の端部をセットし射出成形することで、布バネ19が左右の支持バー17、18に取付可能となる。左右の支持バー17、18は、布バネ19の端部がインサートされた状態で、弾性変形可能な樹脂によって射出成形される。このように、面状弾性体15を連続成形するので生産性が高められる。
従来、シートバックの左右に延びている織編物としての布バネは、両端部がフックを介して左右の支持バーに掛け止めされる。布バネの端部に掛け止めのためのフックが必要となり、布バネの左右両端部に取付けたフックを、左右の支持バーに取付ける必要がある。かかる構成であると、部品点数が増加し、又組立工数が嵩む可能性がある。
この点、本発明によれば、布バネ19の両端部は、左右の支持バー17、18にインサート成形されるため、布バネ19を左右の支持バー17、18に掛け止めるフックは不要となる。加えて、掛け止め作業も不要となる。結果、部品点数が削減でき、併せて、組立生産性を高めた車両用シートのシートバックを生産することが可能になる。
また、製品の端と次製品の端、すなわち、左の支持バー17と次の面状弾性体15の右の支持バー18とを1つの射出成形金型Dで同時に成形可能とすることで、射出成形金型Dを小型化することができ、金型費用を抑制することができる。
加えて、連続成形時に布バネ19の送り量を変化させるだけで、製品仕様を変化させることができるため、製品仕様変化への柔軟性が高められると共に金型数の増加を抑えることができる。
図5(c)は、面状弾性体に上部連結部材と下部連結部材を取付ける工程であり、図5(b)で得られた面状弾性体15に、上部連結部材21と下部連結部材22とを締結部材23a、23a、23b、23bで各々締結する。
なお、本実施例では、上部連結部材及び下部連結部材を左右の支持バーへ締結する構造としたが、上部連結部材及び下部連結部材は、左右の支持バーに一体的に形成する構造とすることは差し支えない。仮に、上部連結部材及び下部連結部材は、左右の支持バーに一体的に形成されていれば、部品点数が削減でき、別体構造の支持バーに比べて生産性が高められる。
左右の支持バー17、18の上部に上部連結部材21を渡し、左右の支持バー17、18の下部に下部連結部材22を渡し、面状弾性体15を枠体構造にした。これにより、上部連結部材21と下部連結部材22が渡されていない場合に比べて、面状弾性体15の剛性が高められるので、より一層座り心地を安定させることができる。
図5(b)にて、締結部材が締結される左右の支持バー17、18の上部及び下部には、各々、車幅方向左右に長い長孔24、24が形成されている。このような長孔構造とすることで、上部連結部材21及び下部連結部材22に対し、左右の支持バー17、18は幅方向に移動可能に連結される。左右の支持バー17、18の間に、上部連結部材21及び下部連結部材22が左右の支持バー17、18間に配置される場合であっても、布バネ19の張力調整を行わせることができる。結果、面状弾性体15の剛性を高めながら、布バネ19の張力調整を可能にするシートバック10が得られる。
次に、面状弾性体に上下のスプリングワイヤを係合可能にする構造及びその方法について説明する。
図6(a)に示すように、上部連結部材21の幅方向中心に、下方に開放する上中央フック45が設けられ、左右の支持バー17、18の上部に、各々、上方に開放する左右の上フック46L、46Rが設けられている。そして、上中央フック45と左右の上フック46L、46Rとの間に上のスプリングワイヤ13を係合させる。
下部連結部材22の幅方向中心に、上方に開放する下中央フック47が設けられ、左右の支持バー17、18の下部領域26に形成した左右の肉厚部27、28に、各々、左右の挿通孔51L、51Rが開けられている。そして、下スプリングワイヤ14を左右の挿通孔51L、51Rに通した後、下中央フック47に下のスプリングワイヤ14を係合させる。
図6(b)には、面状弾性体15に上下のスプリングワイヤ13、14を係合させ取付が完了した状態が示されている。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図7に示すように、車両用シートのシートバック10Bは、内側に布バネ19が渡されている左右の支持バー17、18の上部同士を連結する上部連結部材21と、左右の支持バー17、18の下部同士を連結する下部連結部材22とを備えている。左右の支持バー17、18と上部連結部材21とは締結部材23a、23aで締結され、左右の支持バー17、18と下部連結部材22とは締結部材23b、23bで締結される。左右の支持バー17、18の上側の部分を上部領域25とし、左右の支持バー17、18の下側の部分を下部領域26とするとき、左右の支持バー17、18と上部連結部材21と下部連結部材22とを組み合せてなる面状弾性体15の上部領域25及び下部領域26に、前述のスプリングワイヤ13、14を係合させた。
実施例1と異なる点は、車両用シートのシートバック10に、布バネ19の張力を調整する調整手段を構成する左右のエアバック53、54が設けられている点にある。スプリングワイヤ13、14の係合構造及び製造工法等については、実施例1と同一であり説明を省略する。以下、第2実施例に係る左のエアバック53周りの詳細構造について説明する。
図8(a)に示すように、シートバックフレーム11に、断面略U字状のシートフレームステー41Bが接合される。略U字状のシートフレームステー41Bは、車両前方に開放するU字溝部55を有する。調整手段30Bは、U字溝部55に嵌るように取付けられるエアバック53と、このエアバッグ53から延びる配管56と、この配管56の先に接続され、圧縮エアを供給するポンプユニット57とを主要素とする。支持バー17Bは、エアバックの外殻53gに取付けられている。
なお、右側の調整手段の構造については、座席中心線に対し左右対称に配置されている点以外は、同一構造であり、説明を省略する。その他、スプリングワイヤ13の係合構造及び製造工法等については、実施例1と同一であり説明を省略する。
図8(b)に示すように、ポンプユニット57を起動させ、エアバッグ53を膨張させ、布バネ19に張力が強くなるようにしたとき、左右の支持バー17、18間の間隔は、広くなり、布バネ19の張力は増す。加えて、エアバッグ53自体の幅方向外方への膨張により、当接する左の肉厚部の後端部27Bbは、車両前方に移動する。結果、布バネ19の張力は増すと共に布バネ19の位置が車両前方に移動する。
すなわち、左右の支持バーの下部領域26に、調整手段30Bが備えられている。このような左右の下部領域26の間隔を調整する調整手段30Bによって、布バネ19の張力を調整することができる。シートバックに座る乗員に最適な張力を腰部に対応する位置の布バネ19にもたせることが可能になる。結果、座り心地を一層高めることができる。
尚、本発明は、実施の形態では四輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、自動二輪車に好適である。
10…車両用シートのシートバック、11…シートバックフレーム、15…面状弾性体、17…左の支持バー、18…右の支持バー、19…布バネ、21…上部連結部材、22…下部連結部材、25…上部領域、26…下部領域、30…調整手段。

Claims (6)

  1. 上下に長い左右の支持バーと、これらの左右の支持バーの間に張設される布バネと、を有している面状弾性体を、枠状のシートバックフレームの内側に支持した織編物である車両用シートのシートバックにおいて、
    前記左右の支持バーは、前記布バネの端部がインサートされた状態で、弾性変形可能な樹脂によって射出成形された樹脂成形品であることを特徴とする車両用シートのシートバック。
  2. 前記左右の支持バーの上側の部分を上部領域とし、前記左右の支持バーの下側の部分を下部領域とし、前記上部領域に比べて前記下部領域の方が肉厚に成形されていることを特徴とする請求項1記載の車両用シートのシートバック。
  3. 前記支持バーの下部領域に、左右の下部領域の幅方向距離を調整可能とする調整手段が備えられていることを特徴とする請求項2記載の車両用シートのシートバック。
  4. 前記左右の支持バーの上部同士を連結する上部連結部材と、左右の支持バーの下部同士を連結する下部連結部材と、を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車両用シートのシートバック。
  5. 前記上部連結部材及び前記下部連結部材は、前記左右の支持バーに一体的に形成されていることを特徴とする請求項4記載の車両用シートのシートバック。
  6. 前記上部連結部材及び前記下部連結部材は、前記左右の支持バーに対して幅方向に移動可能に連結されていることを特徴とする請求項4記載の車両用シートのシートバック。
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