JP2013198663A - 足趾力強化装置 - Google Patents

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竹夫 石井
Kunio Horiuchi
邦雄 堀内
Yuzuru Hayashi
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Abstract

【課題】トレーニングの継続性、効率性を向上させることができる足趾力強化装置を提供すること。
【解決手段】本体1と、画像システム2とを備えた足趾力強化装置Dであって、本体1は、フットスイッチ12と、左右の足の足趾による押圧または拡開を検出可能な検出手段を有し、画像システム2はディスプレイ21を有し、ディスプレイ21は、使用者が押圧または拡開すべきフットスイッチ12の指示を表示可能であるとともに、検出手段によって検出された足趾による押圧データを表示可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、足趾の押圧力または拡開力を強化するための装置に関するものである。
足の指(足趾)の力は、例えば、スポーツにおける走力、瞬発力、ジャンプ力などにおいて重要な役割を果たしている。また、日常生活を営む上でも、足の指(足趾)の力は、歩行の際の安定性、つま先で立つ際のバランスなどに関与しているため、特に、足の指(足趾)の力が衰えた高齢者などの場合には、例えば、歩行時のつまづきによる転倒などの事故を起こしやすい。
このため、従来より、足の指(足趾)の力を増大させるための訓練機器が提案されている。
例えば、特許文献1には、基台と、基台に移動可能に連結され、かつ足の指が当てられる可動部材と、基台及び可動部材間に設けられ、足の指が甲側へ向けて曲げられるように、可動部材を弾性的に付勢する弾性体とを具備する足指の訓練機器が記載されている。また、基台とは別に表示装置を備え、可動部材の傾動回数を表示可能とすることが記載されている。この訓練機器によれば、足の指に力を入れたり抜いたりして可動部材を移動させるだけで足の指を鍛え、その指の力を短期間で確実に増加させることができるとされている。
特開平10-179793号公報
しかしながら、特許文献1の訓練装置の場合、表示装置には、単に可動部材の傾動回数が表示されるに過ぎないため、使用者は、左右の足趾による押圧を繰り返すだけの単調なトレーニングになりやすいという問題がある。足趾力強化装置には、使用者に飽きさせず、積極的にトレーニングに取り組ませるための工夫が求められており、これによって、トレーニングの継続性や効率性を向上させることができると考えられる。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、トレーニングの継続性、効率性を向上させることができる足趾力強化装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明の足趾力強化装置は、本体と、画像システムとを備えた足趾力強化装置であって、本体は、フットスイッチと、左右の足の足趾による押圧または拡開を検出可能な検出手段を有し、画像システムはディスプレイを有し、ディスプレイは、使用者が押圧または拡開すべきフットスイッチの指示を表示可能であるとともに、検出手段によって検出された足趾による押圧データを表示可能であることを特徴としている。
この足趾力強化装置では、フットスイッチは、略平板状の足載せ台の前方側の左右に配設され、前方側へ向かって上る傾斜面を有するとともに、付勢部材が内蔵されて傾斜面が起立する方向に付勢されており、足趾による傾斜面への押圧に伴って傾斜面の傾斜角度が小さくなるように傾動可能とされ、検出手段は、足載せ台またはフットスイッチに配設されていることが好ましい。
この足趾力強化装置では、本体には、左右の足を足載せ台上に固定する足固定用ベルトが配設されていることがより好ましい。
この足趾力強化装置では、本体には、足載せ台の後方側に、前後方向にスライド自在な足位置決め部が配設されていることがさらに好ましい。
この足趾力強化装置では、本体は、検出手段を備えたフットスイッチとして、フィルム状の圧力センサーを含むことが好ましい。
本発明の足趾力強化装置によれば、トレーニングの継続性、効率性を向上させることができる。
本発明の足趾力強化装置の一実施形態を例示した概略図である。 実施例で確認された学習効果を示す図である。 実施例で確認された足趾押圧力の経時変化を示す図である。
本発明の足趾力強化装置は、本体と、画像システムとを備えている。本体は、左右の足の足趾による押圧または拡開を検出可能な検出手段を有し、画像システムはディスプレイを有している。ディスプレイは、使用者が押圧または拡開すべきフットスイッチの指示を表示可能であるとともに、検出手段によって検出された足趾による押圧データを表示可能とされている。
図1は、本発明の足趾力強化装置の一実施形態を例示した概略図である。この形態の足趾力強化装置は足趾の押圧力を強化するための装置である。
本発明の足趾力強化装置Dは、本体1と、本体1と接続した画像システム2とを備えている。
本体1は、足載せ台11と、フットスイッチ12と、足位置固定用ベルト13と、足位置決め部14とを有している。
足載せ台11は、略平板状であり、平均的なヒトの両足が載置できる大きさに設計されている。
フットスイッチ12は、足載せ台11の前方側(載置した足のつま先側)において、左右に離間して配設されている。フットスイッチ12は、前方側に向かって上る傾斜面12aを有しているとともに、足載せ台11の前後方向の中央付近に支軸12bを有している。足趾力強化装置Dを使用していない通常状態では、傾斜面12aが足載せ台11から上方に起立している。傾斜面12aの傾斜角度の目安としては、例えば、25°〜35°程度の範囲を例示することができる。
傾斜面12aの幅Wは、想定される使用者の足幅より幅広に形成されているともに、傾斜面12aの前後方向長さLは、少なくとも、想定される使用者の足趾の長さより大きく形成されている。
さらに、フットスイッチ12には付勢部材(図示していない)が内蔵されており、傾斜面12aが起立する方向に付勢している。付勢部材としては、例えば、スプリングなどの弾性体を例示することができる。このため、フットスイッチ12は、足趾によって傾斜面12aを押圧すると、図1中の矢印Yに例示するように、支軸12bを中心として傾斜面12aの傾斜角度が小さくなるように傾動する。また、足趾による傾斜面12aの押圧が解除されると、傾斜面12aの傾斜が復帰する(大きくなる)よう傾動にして傾斜面12aが再び起立するように形成されている。付勢部材を内蔵したフットスイッチ12は、傾斜面12aの押圧に対する反発力を有しているため、足趾によってフットスイッチ12を下方に押圧すると、足の甲の方向へ押し返す力が働く。このため、フットスイッチ12の押圧を繰り返すことで、足裏の筋肉が鍛えられ、足趾の押圧力を強化することができる。
また、フットスイッチ12に内蔵される付勢部材の付勢力(反発力)は、使用者の状態や足趾押圧力強化の目的に応じて、適宜設定することができ、使用の際に付勢力(反発力)を調節可能とすることもできる。さらに、左右のフットスイッチ12の動作は独立しており、左右のフットスイッチ12の傾斜面12aは個別に傾動可能とされている。したがって、例えば、左右のフットスイッチ12の傾斜面12aを交互に押圧することもできるし、同時に押圧することもできる。
足固定用ベルト13は、足載せ台11上において使用者の足を保持するために、フットスイッチ12の後方に設けられている。具体的には、足固定用ベルト13は、例えば、使用者の足を幅方向に横断するアーチ状のものを例示することができる。足固定用ベルト13によって、使用者の足を保持することで使用者の体勢が安定するため、足趾による傾斜面12aの押圧を効果的に行うことができる。
足位置決め部14は、足載せ台11の後方側に設けられており、足載せ台11の上を前後方向にスライド自在に形成されている。具体的には、足位置決め部14は、使用者の足のかかと側を載置する平坦な載置部14aと、この載置部14aの後端部において上方に突出する突出部14bとを有している。足位置決め部14の載置部14aに足を載せ、使用者の足の大きさなどに応じて、足位置決め部14を前後方向にスライドさせることで、足趾を傾斜面12aの上に載せ、足趾押圧力の強化(フットスイッチ12の傾斜面12aの押圧)のための最適な位置で足位置を位置決めすることができる。また、足位置決め部14の後端に突出部14bが設けられていることで、足位置決め部14を前後方向にスライドさせる際に、突出部14bによって使用者のかかとを前方へ押し出すことができるため、より確実に足の位置決めを行うことができる。
また、足載せ台11は、足趾によるフットスイッチ12の押圧を検出可能な検出手段(図示していない)を有している。検出手段は、足趾による押圧回数、押圧力、押圧時間などを検出可能な公知の手段、機構を採用することができる。具体的には、例えば、フットスイッチ12の押圧回数を測定するためには、フットスイッチ12内部に押しボタン式のカウンターを内蔵させ、フットスイッチ12の傾斜面12aが下方に傾動したときに、傾斜面12aとカウンターとの接触をカウントする機構などを例示することができる。また、その他、フットスイッチ12内部に押圧回数(傾斜面12aの傾動回数)、押圧力を検出可能なセンサーを配設するなどしてもよい。
足趾力強化装置Dの画像システム2はディスプレイ21を有し、このディスプレイ21は、本体1と接続している。画像システム2には、ディスプレイ21と本体1とを接続する接続コード22やコンバーター23なども含まれる。
また、画像システム2は、検出手段による傾斜面12aの押圧データを記録可能な記録手段(図示していない)などを含むことができる。記録手段によって、例えば、フットスイッチ12の押圧回数や押圧力などを記録し、使用者がトレーニングの経過を把握することができるようにしたり、押圧回数や押圧力などをランキング形式で記憶し、ディスプレイ21に表示することもできる。これによって、使用者により積極的に足趾押圧力のトレーニングを行わせることができる。
ディスプレイ21は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなど各種のものであってよく、大きさなども特に限定されない。
ディスプレイ21は、本体1の検出手段によって検出された傾斜面12aの押圧データを表示可能である。具体的には、傾斜面12aの押圧データとして、足趾による押圧回数、押圧力、押圧時間などをリアルタイムで表示することができる。
また、ディスプレイ21には、使用者が押圧すべきフットスイッチ12の指示を表示可能である。具体的には、例えば、使用者が右のフットスイッチ12を押圧すべきか、左のフットスイッチ12を押圧すべきかなどを、ディスプレイ21に連続的に表示することができ、使用者は、この表示に合わせてフットスイッチ12を押圧して、足趾の押圧力の強化を図ることができる。その一例としては、例えば、ディスプレイ21に、各種の季節の花の画像を適宜なタイミングでランダムに表示可能なソフトを画像システム2に組み込むことができ、この場合、花の種類に対応させて使用者に左右のフットスイッチ12を押圧すべきか認識させ、ディスプレイ21に表示された花の画像を見た使用者が、左右いずれか、または両方のフットスイッチ12を正しく押圧できた場合に、得点を加算して表示するなどのゲーム形式でトレーニングを行うことができる。
このように、ディスプレイ21に、押圧すべきフットスイッチ12の指示を表示可能とすることで、使用者は、ランダムに示される指示に従ってゲーム感覚でトレーニングを行うことができるため、トレーニングが単調になることはなく、継続的かつ効率的に足趾の押圧力の強化を図ることができる。
また、本発明の足趾力強化装置の別の実施形態の例としては、例えば、検出手段を備えたフットスイッチとしてフィルム状の圧力センサーを利用する形態を例示することができる。フィルム状の圧力センサーを利用することで装置を小型化することができる。具体的には、例えば、圧力センサーを有する本体と、画像システムとを無線(ワイヤレス)接続し、フィルム状の圧力センサーを左右の靴の中などに敷設することもできる。この場合、画像システムのディスプレイに表示された画像・動画などによって指示された押圧すべき左右のフットスイッチを靴の中で押圧して、足趾押圧力のトレーニングを行うことができる。したがって、使用者は、例えば、バスや電車での移動中などの様々な状況でも、靴の中に圧力センサーを足趾で押圧することで足趾押圧力のトレーニングを容易に行うことができる。なお、この形態では、例えば、靴の中に敷く圧力センサーは、先端側(つま先側)に向かってわずかに上る傾斜を有していてもよく、また平坦であってもよい。
さらに、本発明の足趾力強化装置においては、画像システムのディスプレイに表示される画像・動画などは特に限定されず、様々な趣向を持つ使用者に対応して、多種多様に設定することができる。具体的には、例えば、いわゆる落ち物パズルゲームなどと言われるものや、クイズ形式のゲームなどの各種のゲームを組み込んで画像システムにおいて実行することで、ゲーム内容、進行などに応じた適宜なタイミングで使用者に左右のフットステップを押圧させることができ、使用者に飽きさせず、楽しんで足趾押圧力のトレーニングを行わせることができるため、足趾押圧力の強化を効果的に行うことができる。
また、画像システムにおいては、例えば、インターネットなどと接続可能とすることで、複数の使用者のトレーニング状況をディスプレイに表示することもできる。これによって、例えば、ディスプレイに、ゲーム形式での足趾押圧力のトレーニングの結果をランキング表示するなどして、世界中の使用者と競い合うこともできるため、使用者は、一層楽しんで足趾押圧力のトレーニングを行うことができ、トレーニングの効率性、継続性がさらに向上する。
さらに、本発明の足趾力強化装置では、インターネットとの親和性が高い多機能型携帯電話(いわゆるスマートフォン)に、画像システムを適用することもでき、この多機能型携帯電話のディスプレイを通じて、使用者が押圧すべきフットスイッチの指示や、検出手段によって検出された足趾による押圧データを表示することもできる。
本発明の足趾力強化装置は、足趾の拡開力を強化することもできる。足趾の拡開力を強化することで、立位バランスが向上するため、高齢者の転倒などを防止することができる。
この形態の足趾力強化装置においても、上記と同様の装置構成を採用することができる。具体的には、本体と、画像システムとを備えた足趾力強化装置であって、本体は、フットスイッチと、左右の足の足趾による拡開を検出可能な検出手段を有し、画像システムはディスプレイを有し、ディスプレイは、使用者が拡開すべきフットスイッチの指示を表示可能であるとともに、検出手段によって検出された足趾による押圧データを表示可能なものとすることができる。
足趾の拡開を検出可能な検出手段としては、例えば、足趾でフットスイッチを押し込んだ後足趾を拡開させると、この拡開を認識するスイッチが作動するものなどを例示することができる。
また、足趾の拡開は、使用者の自力によるものや、外部からの力(他力)によって行われるものであってよい。外部からの力(他力)によるものとしては、例えば、足趾でフットスイッチを押し込むことで、フットスイッチ内に配設されたバルーンに圧力がかかり、足趾間においてバルーンが膨らむことで足趾が拡開するものなどを例示することができる。
この形態の足趾力強化装置においても、画像システムのディスプレイには、使用者が拡開すべきフットスイッチの指示を表示される。したがって、使用者は、この表示に合わせてフットスイッチを拡開して、足趾の拡開力の強化を図ることができる。また、拡開すべきフットスイッチの指示などは、様々な趣向を持つ使用者に対応して、多種多様に設定することができ、例えば、ディスプレイに表示された指示に対応して使用者が足趾を拡開した場合に、得点を加算して表示するなどのゲーム形式でトレーニングを行うことができる。このため、使用者に飽きさせず、楽しんで足趾押圧力のトレーニングを行わせることができるため、トレーニングに対する使用者のモチベーションが高く維持され、足趾拡開力の強化を効果的に行うことができる。
また、足趾力強化装置は、足趾押圧力と足趾拡開力の強化を同時に行うことも可能である。
本発明の足趾力強化装置は、以上の形態に限定されることはない。例えば、足趾力強化装置は、フットスイッチの反発力を増幅、調整する増幅器などを設けることもできる。また、例えば、ディスプレイに表示する、押圧すべきフットスイッチに関する指示は、使用者の趣味や嗜好に応じて適宜設定することができ、また、指示の方法や指示の表示のタイミングなども具体的に限定されるものではない。さらに、例えば、ディスプレイによる表示に加え、音声による出力を可能とすることもでき、これによって、例えば、高齢者によるトレーニングを補助することもできる。また、本体と画像システムとは、有線接続であっても無線(ワイヤレス)接続であってもよい。
以下、本発明の足趾力強化装置の使用方法について実施例を示して説明する。なお、本発明の足趾力強化装置は、以下の実施例に限定されるものではない。
<1>足趾力強化装置
足趾力強化装置の構成は、図1に例示した装置の概要と略同様である。
具体的には、フットスイッチを備えた本体は、市販のものを使用した(USB double foot switch II:Scythe Co., Ltd.)。この本体(フットスイッチ)には、左右の足の足趾による押圧を検出可能な検出手段が内蔵されている。また、1個のフットスイッチの大きさは、横幅65mm 、縦幅100mm、高さ20mmであり、2個のフットスイッチが70mm間隔を開けて並んでおり、20N以上の力で押しこむことで、フットスイッチが作動(傾斜角度が小さくなるように傾動)するように設定されている。
また、画像システムとして、パソコン(PC)を使用し、PCのディスプレイによって、使用者が押圧すべきフットスイッチの指示を表示するともに、検出手段によって検出された足趾による押圧データを表示できるものとした。
また、押圧すべきフットスイッチの指示の表示は、本発明者が制作したゲームを介して行った。
具体的には、使用者が、「花」、「食」、「野菜」、「果物」及び「風景」の5種類のソフトのいずれかから興味のあるソフトを選択し、20種類の花、食、野菜、果物及び風景を5個ずつ春夏秋冬の4つの季節に分類する落ちものパズル型のゲームを導入した。
例えば、「花」のソフトによるゲームの場合、ゲームが始まると、ディスプレイ上のブロックを左右に動かしたい時は、使用者は2個並列して足元に置いてあるフットスイッチ(キーボードの←、→に相当)を左右の足の指で操作して花の名が書かれてあるブロックをその花の季節に相当する季節のブロックの上に着地するようにする。右側のフットスイッチを右足の指で1回押しこめば、画面上のブロックは1ブロック分右へ移動する。2ブロック分右の移動させたい場合は右側のフットスイッチを2回押す。左への移動は左側のフットスイッチを使う。
また、同じ高さで4問正解すると4個のブロックが消える(一段消し)。一段消しができると得点が加算させる。20種のブロックが全て落ちるとゲームは終了する。
このゲームでは、ゲームを始めるとボーナス点として20点が与えられるように設定した。1問正解すると4点与えられる。全問正解では20+4×20=100点に一段消しの可能最大数(4)×5段=20点を加えて120点である。しかし、この点数からゲームに1秒を費やすごとに1/3点だけ減点されるように設定した。つまり、60秒で20点引かれることになる。そのため、100点以上取るには60秒以内に全問正解する必要がある。
そして、足趾力強化装置は、ゲームのスコア、ゲームに費やした時間、実践した日時が、使用PCに自動的に記録され、テキストファイルとして保存する機能を持つ。また、このような足趾による押圧データ(ゲームのスコア、押圧力、押圧回数など)は、適宜ディスプレイに表示することができる。
<2>実験方法
(2−1)被験者
実験は、リハビリ専門の施設に来所している男女の利用者の中から、左右の足趾屈曲力が30N以上で、研究に賛同してくれた女性2名;被験者A(86歳)、被験者B(85歳)および男性1名;被験者C(84歳)によって実施した。被験者Cは、PCゲームをしないため、コントロールとしての位置付けで実験を行った。実験期間は7週間とした。
(2−2)足趾屈曲力の測定
足趾屈曲力の測定には、Pushタイプ足趾屈曲力計を用いた(「Pushタイプ足趾屈曲計の設計と評価. 日本生活支援工学会誌. Vol.8(1),15-22,2007.堀内邦雄他)。測定は椅子に座って行った。膝関節90°屈曲位、足関節底位0°の肢位にて測定器に足を乗せ足趾を屈曲するように指示して測定を行った。測定の回数は左右それぞれ2回とし、左右のそれぞれの高値の平均値を求めた。堀内らによると、日常生活に特に支障のない運動機能を有した被験者40名(平均年齢47歳)の座位での足趾屈曲力は、左右の平均で84.5±32.5N ( mean±S.D.)である。
<3>結果
(3−1)学習効果の確認
ゲームを3回実施した(1日のプレイ時間は30分〜40分)時点で、研究対象者の被験者Aがゲームに興味を示してくれた。そこでAさんにはいつでもゲームが出来るようにと3週目から足趾力強化装置を貸し出してゲームによるトレーニングを持続してもらった。プレイ時間は繰り返して実施する場合30分以内としたが、それ以外(1日の回数、実施日など)に特に指定はしなかった。被験者Aは、7週間でゲームソフトの5種類全てをそれぞれ150回以上実施した。「花」、「野菜」、「果物」、「食」そして「風景」の実施回数は、それぞれ178回、189回、203回、163回及び154回であり(トータル887回)、1回あたり平均プレイ時間はそれぞれ52秒、57秒、53秒、48秒及び50秒であった。5つのゲームの最高点は「花」、「野菜」、「食」及び「風景」の112点でプレイ時間は39〜40秒であった。他の1つのゲームも111点と高スコアであった。「食」の学習曲線を図2に示す。回数を重ねるごとにスコアが伸びていった。6回目で100点を超え、最高得点(115点)は163回目に出ている。また、スコアが伸びるにつれ、プレイ時間は短縮された(スコアと時間の相関係数は-0.664)。
一方、被験者Bは電子ゲームの経験がなく、ゲームにも興味を示さなかった(3週間で中断)。「花」、「野菜」、「食」及び「風景」の実施回数は、2回、5回、9回及び3回で、1回あたり平均プレイ時間はそれぞれ164秒、146秒、88秒及び116秒であった。「果物」は実施しなかった。実施した4つのゲームの最高点は「風景」の63点(2回目)でプレイ時間は89秒であった。
(3−2)足趾押圧力の経時変化
ゲームを実施した被験者Aおよび被験者Bと、ゲームを実施しなかった被験者Cの足趾押圧力の経時変化を図3に示す。被験者Aのゲーム開始直前の足趾押圧力は38.8Nであったが、ゲーム開始後5週間で52.1Nになり、34.3%の増加を示した。この増加は7週間後でも維持していた。一方、ゲームを途中で中断した被験者Bおよびゲームをしていなかった被験者Cは7週間の間、足趾押圧力に変化は7%以下であった。
<4>考察
ゲーム(トレーニング)を7週間継続した被験者Aの足趾押圧力がゲーム開始後5週間で34.3%増加した。この増強効果は7週間まで持続した。被験者Aは、実験開始3週間後に足趾力強化装置を貸し出してからはほぼ毎日ゲームをしていて、5週間で5つのゲームを合計484回実施した。1回のゲームでフットスイッチを押す回数は、全問正解で効率よく積み上げていくということで計算すると最低20回である。すなわち、5週間で少なくとも9600回は足の指でフットスイッチを押したことになる。一方、途中で断念し、足趾押圧力も増加しなかった被験者Bのゲーム回数は5つ合計しても19回である。継続してトレーニングを行った被験者Aの足趾押圧力増加は繰り返しフットスイッチを使ったゲームを実施したことによると考えられる。
この足趾力強化装置では、本体のフットスイッチの押圧によるトレーニングと、画像システム(PC)に取り込んだゲームとを連動させ、ディスプレイに、使用者が押圧すべきフットスイッチの指示をゲーム形式で表示可能とし、検出手段によって検出された足趾による押圧データを表示可能とすることで、ゲームがもっている「楽しみながら」、あるいは「ハイスコアを目指して」というモチベーションの向上につながる。このため、本発明の足趾力強化装置によれば、被験者Aのように、トレーニングの継続性、効率性を向上させることができることが確認された。
また、被験者Bの場合には、園芸の趣味がないこともあって、3週間でトレーニングに飽きてしまったが、多種多様な趣味に合わせてゲームソフトの内容を豊富にし、使用者の興味を引くゲームに設定することで、トレーニングのモチベーションを高め、トレーニングの継続性、効率性を向上させることは十分に可能である。
1 本体
11 足載せ台
12 フットスイッチ
13 足固定用ベルト
14 足位置決め部
2 画像システム
21 ディスプレイ
D 足趾力強化装置

Claims (5)

  1. 本体と、画像システムとを備えた足趾力強化装置であって、本体は、フットスイッチと、左右の足の足趾による押圧または拡開を検出可能な検出手段を有し、画像システムはディスプレイを有し、ディスプレイは、使用者が押圧または拡開すべきフットスイッチの指示を表示可能であるとともに、検出手段によって検出された足趾による押圧データを表示可能であることを特徴とする足趾力強化装置。
  2. フットスイッチは、略平板状の足載せ台の前方側の左右に配設され、前方側へ向かって上る傾斜面を有するとともに、付勢部材が内蔵されて傾斜面が起立する方向に付勢されており、足趾による傾斜面への押圧に伴って傾斜面の傾斜角度が小さくなるように傾動可能とされ、検出手段は、足載せ台またはフットスイッチに配設されていることを特徴とする請求項1の足趾力強化装置。
  3. 本体には、左右の足を足載せ台上に固定する足固定用ベルトが配設されていることを特徴とする請求項2の足趾力強化装置。
  4. 本体には、足載せ台の後方側に、前後方向にスライド自在な足位置決め部が配設されていることを特徴とする請求項2または3の足趾力強化装置。
  5. 本体は、検出手段を備えたフットスイッチとして、フィルム状の圧力センサーを含むことを特徴とする請求項1の足趾力強化装置。
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