JP2013198046A - 増幅回路、増幅回路を備えた表示装置及び増幅回路の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ソース電圧出力の立ち上がり及び立ち下がりの時間を短縮可能な増幅回路、増幅回路を備えた表示装置及び増幅回路の制御方法を提供すること
【解決手段】本発明にかかる増幅回路30は、前段出力電圧VPA、バイアス電圧VBPを切り替えてゲート電圧VGPとして出力するスイッチ33、35と、前段出力電圧VNA、バイアス電圧VBNを切り替えてゲート電圧VGNとして出力するスイッチ34、36と、電源VDDと出力端子OUTとの間に接続されゲート電圧VGPが入力されるPチャネルMOSトランジスタ37と、出力端子OUTと電源VSSとの間に接続されゲート電圧VGNが入力されるNチャネルMOSトランジスタ38を備える。バイアス電圧VBPはPチャネルMOSトランジスタ37を遮断させつつ電源VDDより低い電圧値を有し、バイアス電圧VBNはNチャネルMOSトランジスタ38を遮断させつつ電源VSSより高い電圧値を有する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明にかかる増幅回路30は、前段出力電圧VPA、バイアス電圧VBPを切り替えてゲート電圧VGPとして出力するスイッチ33、35と、前段出力電圧VNA、バイアス電圧VBNを切り替えてゲート電圧VGNとして出力するスイッチ34、36と、電源VDDと出力端子OUTとの間に接続されゲート電圧VGPが入力されるPチャネルMOSトランジスタ37と、出力端子OUTと電源VSSとの間に接続されゲート電圧VGNが入力されるNチャネルMOSトランジスタ38を備える。バイアス電圧VBPはPチャネルMOSトランジスタ37を遮断させつつ電源VDDより低い電圧値を有し、バイアス電圧VBNはNチャネルMOSトランジスタ38を遮断させつつ電源VSSより高い電圧値を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は増幅回路、増幅回路を備えた表示装置及び増幅回路の制御方法に関する。
従来のLCD(Liquid Crystal Display)ドライバの出力アンプは、アンプ外部に設けたスイッチを制御することによって出力アンプと表示パネル上のデータ線の接続を切り、電荷回収(チャージシェア)を行うことで、低消費電力化を実現していた。しかし、アンプ外部にスイッチを設けることで面積が大きくなってしまうことや、スイッチのオン(ON)抵抗による過渡特性の悪化などの問題が生じていた。
特許文献1では、この問題を解決するために、次のような方法を提案している。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)構成の出力アンプの最終段トランジスタのゲートをプルアップまたはプルダウンすることで、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタのどちらもオフさせる。これにより、出力アンプの出力をハイインピーダンス(High Impedance:HiZ)にすることで、スイッチとして使用する。
図12は、特許文献1の出力バッファ回路を模式的にあらわした回路図である。図12にかかる出力バッファ回路200は、大きく分けて、前段回路210、出力段回路220及びスイッチ231、232を備える。前段回路210は、正側前段アンプ211及び負側前段アンプ213を備え、出力段回路220は、PチャネルMOSトランジスタ221及びNチャネルMOSトランジスタ222を備えるCMOSトランジスタである。正側前段アンプ211内には、スイッチ212が設けられ、負側前段アンプ213内には、スイッチ214が設けられる。なお、特許文献1では、出力バッファ回路200をボルテージフォロアとして構成しているため、AMP前段回路210の入力信号IN−が入力される反転(−)入力端子は出力端子OUTに接続される。
出力バッファ回路200において、入力信号IN+は、AMP前段回路210を構成する正側前段アンプ211及び負側前段アンプ213の正転(+)入力端子に入力される。入力信号IN−は、AMP前段回路210を構成する正側前段アンプ211及び負側前段アンプ213の反転(−)入力端子に入力される。
出力段回路220において、PチャネルMOSトランジスタ221には、ソースに高電圧電源VDDの電圧が、ゲートに正側前段アンプ211の出力電圧が入力される。NチャネルMOSトランジスタ222には、ソースに低電圧電源VSSの電圧が、ゲートに負側前段アンプ213の出力電圧が入力される。PチャネルMOSトランジスタ221のドレインとNチャネルMOSトランジスタ222のドレインとは接続され、両方とも出力端子OUTに接続される。PチャネルMOSトランジスタ221は、動作開始点である閾値電圧VtPを有し、NチャネルMOSトランジスタ222は、動作開始点である閾値電圧VtNを有する。
スイッチ212、214は、それぞれ正側前段アンプ211、負側前段アンプ213の出力端子に接続され、制御信号S1によって制御される。
スイッチ231は、正側前段アンプ211の出力端子と出力段回路220のPチャネルMOSトランジスタ221のゲートとを接続する配線と、高電圧電源VDDを供給する配線とを接続する配線上に設けられている。スイッチ231は、制御信号S2で制御されており、PチャネルMOSトランジスタ221のゲートに高電圧電源VDDを供給することができる。
スイッチ232は、負側前段アンプ213の出力端子と出力段回路220のNチャネルMOSトランジスタ222のゲートとを接続する配線と、低電圧電源VSSを供給する配線とを接続する配線上に設けられている。スイッチ232は、制御信号S2で制御されており、NチャネルMOSトランジスタ222のゲートに低電圧電源VSSを供給することができる。
図13は、PチャネルMOSトランジスタ221及びNチャネルMOSトランジスタ222のゲート電圧の波形図である。制御信号S1がオン(ON)レベル、制御信号S2がオフ(OFF)レベルの場合には、PチャネルMOSトランジスタ221のゲートは正側前段アンプ211の出力端子に、NチャネルMOSトランジスタ222のゲートは負側前段アンプ213の出力端子に、それぞれ電気的に接続される。これにより、PチャネルMOSトランジスタ221のゲート電圧VGPは正側前段アンプ211の出力電圧に依存し、NチャネルMOSトランジスタ222のゲート電圧VGNは負側前段アンプ213の出力電圧に依存する。このように、制御信号S1がオン(ON)レベル、制御信号S2がオフ(OFF)レベルの場合には、出力バッファ回路200は、出力端子OUTから、入力信号IN+と入力信号IN−とに応じて、ソース電圧を出力する。この状態を、出力バッファ回路200の通常出力状態と定義する。
図13の通常出力状態においては、正側前段アンプ211はローレベルの出力電圧VPAをPチャネルMOSトランジスタ221のゲートに出力し、負側前段アンプ213はハイレベルの出力電圧VNAをNチャネルMOSトランジスタ222のゲートに出力している。これにより、出力段回路220は、出力端子OUTからハイレベルのソース電圧を出力する。このハイレベルのソース電圧の出力期間は、図13において、出力ON期間として示されている。
制御信号S1がオフレベル、制御信号S2がオンレベルの場合には、PチャネルMOSトランジスタ221のゲートには高電圧電源VDDの電圧が入力される。ここから、PチャネルMOSトランジスタ221においてゲート−ソース間の電圧は0となるため、PチャネルMOSトランジスタ221はオフとなる。そして、NチャネルMOSトランジスタ222のゲートには低電圧電源VSSの電圧が入力される。ここから、NチャネルMOSトランジスタ222においてゲート−ソース間の電圧は0となるため、NチャネルMOSトランジスタ222はオフとなる。以上より、出力端子OUTをHiZ状態とすることができる。
しかしながら、図12に示した出力バッファ回路200においては、以下のような問題点があった。前述の通り、出力バッファ回路200の出力端子がHiZ状態である場合には、PチャネルMOSトランジスタ221、NチャネルMOSトランジスタ222においてゲート−ソース間の電圧は0である。つまり、PチャネルMOSトランジスタ221、NチャネルMOSトランジスタ222のゲート−ソース間の電圧は、それぞれのトランジスタの動作開始点である閾値電圧VtP、VtNから大きく外れている。そのため、出力バッファ回路200の出力端子がHiZ状態から通常出力状態に戻り、出力バッファ回路200がソース電圧の出力を開始する際には、出力バッファ回路200の動作が不安定になり、ソース電圧の出力における立ち上がり時間及び立ち下がり時間が増加してしまう。
本願の一実施の形態にかかる増幅回路は、差動入力信号の電圧差に応じて、第1の前段出力電圧及び第2の前段出力電圧を出力する前段回路と、第1のバイアス電圧を生成する第1のバイアス電圧生成回路と、第2のバイアス電圧を生成する第2のバイアス電圧生成回路と、前記第1の前段出力電圧と、前記第1のバイアス電圧とを切り替えて、第1のゲート電圧として出力する第1のスイッチ部と、前記第2の前段出力電圧と、前記第2のバイアス電圧とを切り替えて、第2のゲート電圧として出力する第2のスイッチ部と、第1の電源と出力端子との間に接続され、前記第1のゲート電圧に基づき導通状態が制御されるPチャネルMOSトランジスタと、前記出力端子と第2の電源との間に接続され、前記第2のゲート電圧に基づき導通状態が制御されるNチャネルMOSトランジスタとを有する。前記第1のバイアス電圧は、前記PチャネルMOSトランジスタを遮断させつつ、前記第1の電源の電圧よりも低い電圧値を有し、前記第2のバイアス電圧は、前記NチャネルMOSトランジスタを遮断させつつ、前記第2の電源の電圧よりも高い電圧値を有する。
本願の一実施の形態にかかる増幅回路の制御方法は、第1の電源と出力端子との間に接続されるPチャネルMOSトランジスタと、前記出力端子と第2の電源との間に接続されるNチャネルMOSトランジスタと、を有する増幅回路の制御方法である。この制御方法は、差動入力信号の電圧差に応じて、第1の前段出力信号及び第2の前段出力信号を生成し、前記第1の電源の電圧よりも低く、かつ、前記PチャネルMOSトランジスタを遮断状態とする電圧値を有する第1のバイアス電圧を生成し、前記第2の電源の電圧よりも高く、かつ、前記NチャネルMOSトランジスタを遮断状態とする電圧値を有する第2のバイアス電圧を生成し、前記出力端子から前記差動入力信号に応じて電圧値が制御されるソース電圧を出力する場合には、前記PチャネルMOSトランジスタの制御端子に前記第1の前段出力電圧を与え、かつ、前記NチャネルMOSトランジスタの制御端子に前記第2の前段出力電圧を与え、前記出力端子をハイインピーダンス状態に制御する場合には、前記PチャネルMOSトランジスタの制御端子に前記第1のバイアス電圧を与え、かつ、前記NチャネルMOSトランジスタの制御端子に前記第2のバイアス電圧を与える制御方法である。
このような構成により、第1のバイアス電圧、第2のバイアス電圧がそれぞれPチャネルMOSトランジスタ、NチャネルMOSトランジスタのゲートに入力されることにより、増幅回路の出力端子をハイインピーダンス状態にすることができる。そして、その場合に、PチャネルMOSトランジスタのゲート−ソース間の電圧は0ではなく、0とPチャネルMOSトランジスタの閾値電圧との間の値をとる。また、NチャネルMOSトランジスタのゲート−ソース間の電圧は0ではなく、0とNチャネルMOSトランジスタの閾値電圧との間の値をとる。それにより、増幅回路が第1の前段出力電圧及び第2の前段出力電圧に基づいてソース電圧を出力する通常出力状態に戻る場合に、それぞれのトランジスタのゲート電圧が第1の前段出力電圧及び第2の前段出力電圧の電圧値に移行する時間を短くすることができる。そのため、増幅回路が出力するソース電圧の出力の立ち上がり及び立ち下がりの時間を短縮することができる。
前記一実施の形態によれば、ソース電圧の出力の立ち上がり及び立ち下がりの時間を短縮可能な増幅回路、増幅回路を備えた表示装置及び増幅回路の制御方法を提供することができる。
実施の形態1
以下、図面を参照して本願の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態1にかかる増幅回路を備えた表示装置の概略図である。表示装置1は、表示パネル2、データドライバ3及びスキャンドライバ4を備える。
以下、図面を参照して本願の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態1にかかる増幅回路を備えた表示装置の概略図である。表示装置1は、表示パネル2、データドライバ3及びスキャンドライバ4を備える。
以下、表示装置1の各部について説明する。表示パネル2は、液晶表示装置であり、表示パネル上にはTFT(Thin Film Transistor)が形成されている。表示パネル2は、TFT21、22、23及び24のほか、それ以外の図示しないTFTも備えている。TFT21〜24は、NチャネルMOSトランジスタ、PチャネルMOSトランジスタのいずれかのトランジスタである。
TFT21のゲートは、スキャンドライバ4からのスキャン線に接続されている。TFT21のソースまたはドレインは、データドライバ3からのデータ線に接続され、TFT21のドレインまたはソースは、画素電極25に接続されている。TFT22〜24も、同様にスキャン線、データ線、画素電極に接続されている。
図1において、TFT22はTFT21の右隣に設けられており、共通のデータ線がソースまたはドレインに接続されている。これにより、TFT21とTFT22には、共通の増幅回路30−1の出力電圧がソースまたはドレインに入力される。また、TFT21、22のそれぞれのゲートに接続されているスキャン線は、隣り合ったスキャン線である。
図1において、TFT23はTFT21の上隣に設けられており、共通のスキャン線がゲートに接続されている。これにより、TFT21とTFT23には、スキャンドライバからの共通の出力電圧がゲートに入力される。また、TFT21、23のそれぞれのソースまたはドレインに接続されているデータ線は、隣り合ったデータ線である。
なお、データドライバ3内の増幅回路30−1(図1ではAMPと記載)によって、TFT21に接続されたデータ線に出力電圧が印加される。画素電極25は、共通電極COMに接続された対向電極(共通電極COM、対向電極ともに図示されていない)との間に液晶材料を挟み、共通電極COMの電圧VCOMと画素電極の電圧との差電圧に基づいて、液晶材料の透過率を制御する。
表示パネル2の駆動方法の1つであるドット反転では、対向電極の電圧VCOMを基準として、VCOMより高いデータ電圧である正極性の電圧が印加されるデータ線と、VCOMより低いデータ電圧である負極性の電圧が印加されるデータ線とが、図1における上下方向(ライン)に隣接している。これにより、図1において、共通のスキャン線に接続される画素の列においては、正極性の電圧により駆動される画素と、負極性の電圧により駆動される画素とが、上下方向(ライン)において隣接し合っている。そして隣のスキャン線に接続される画素の列においては、データ線に印加される電圧は、正極と負極とが入れ替わっている。
データドライバ3は、増幅回路30−1、30−2、スイッチ39を備える。増幅回路30は、ソース電圧を供給することにより、表示パネル2を駆動する。なお、データドライバ3は、増幅回路30−1、30−2以外の増幅回路も備えている。
データドライバ3内の増幅回路30は、増幅回路30が駆動する画素が接続される1つのラインにおいて、正極性または負極性の電圧を印加する。そして、隣接するラインを駆動する増幅回路30は、それぞれ前のラインの極性と逆の極性の電圧を、データ線に印加する。スイッチ39は、隣接するライン線の間に設けられており、オン・オフを切り替えることができる。
このとき、増幅回路30が電圧を印加することによって、データ線にチャージされた電荷を逆の極性にしようとする処理を実行すると、多くの消費電力を必要とする。そのため、表示装置1は、1つのラインの画素の駆動を終えて次のラインの画素の駆動をする前に、隣り合う逆極性にチャージされたデータ線をショートして、それぞれのデータ線をVCOM近くの電圧にする。これによって、増幅回路30の消費電力を低減することができる。これをチャージシェアリング(電荷回収)という。スイッチ39は、表示装置1の制御に応じて、スイッチをオンにすることにより、隣り合う逆極性にチャージされたデータ線をショートする。このとき、増幅回路30の出力が接続されたままであるとチャージシェアリングがうまくいかないため、チャージシェアリング中は増幅回路30の出力端子OUTをHiZ状態にしておく必要がある。
図2は、増幅回路30の構成例を示すブロック図である。増幅回路30には、第1の電源、第2の電源、第1のバイアス電圧、第2のバイアス電圧(図2の例ではそれぞれ、高電圧電源VDD、低電圧電源VSS、バイアス電圧VBP、バイアス電圧VBN)が入力される。増幅回路30は、前段アンプ31、出力段回路32及びスイッチ33、34、35、36を備える。さらに、図示されていないが、増幅回路30は、端子BIASPから第1のバイアス電圧(バイアス電圧VBP)を生成する第1のバイアス電圧生成回路(バイアス電圧生成回路50)、端子BIASNから第2のバイアス電圧(バイアス電圧VBN)を生成する第2のバイアス電圧生成回路(バイアス電圧生成回路60)、前段アンプ31の出力位相補償容量であるコンデンサを備える。
前段アンプ31は、増幅回路30の前段回路であり、低電圧電源VSS、高電圧電源VDD及び差動入力信号である入力信号IN+、IN−が入力される。前段アンプ31は、入力信号IN+、IN−の電圧差に応じた第1の前段出力電圧及び第2の前段出力電圧(正極側電圧VPA及び負極側電圧VNA)を出力する。
出力段回路32は、CMOSトランジスタであり、PチャネルMOSトランジスタ37及びNチャネルMOSトランジスタ38を備える。
PチャネルMOSトランジスタ37及びNチャネルMOSトランジスタ38は、それぞれエンハンスメント型のトランジスタである。PチャネルMOSトランジスタ37は、ソースに高電圧電源VDDの電圧(以下、電源電圧VDDと記載)が、ゲート(制御端子)には正極側電圧VPA又はバイアス電圧VBPのいずれかが入力される。PチャネルMOSトランジスタ37のドレインは、出力端子OUTに接続される。ここで、PチャネルMOSトランジスタ37のゲート電圧をVGPとする。つまり、PチャネルMOSトランジスタ37は、第1の電源(高電圧電源VDD)と出力端子OUTとの間に接続され、第1のゲート電圧(図2におけるゲート電圧VGP)に基づいて導通状態が制御される。
NチャネルMOSトランジスタ38は、ソースに低電圧電源VSSの電圧(以下、電源電圧VSSと記載)が、ゲートには負極側電圧VNA又はバイアス電圧VBNのいずれかが入力される。NチャネルMOSトランジスタ38のドレインは、出力端子OUTに接続される。つまり、PチャネルMOSトランジスタ37のドレインと、NチャネルMOSトランジスタ38のドレインとは出力端子OUTで接続される。ここで、NチャネルMOSトランジスタ38のゲート電圧をVGNとする。つまり、NチャネルMOSトランジスタ38は、出力端子OUTと第2の電源(低電圧電源VSS)との間に接続され、第2のゲート電圧(図2におけるゲート電圧VGN)に基づいて導通状態が制御される。
スイッチ33は前段アンプ31の正極側電圧出力端子とPチャネルMOSトランジスタ37のゲートとを接続する配線上に設けられ、制御信号S1でオン・オフが制御される。スイッチ34は、前段アンプ31の負極側電圧出力端子とNチャネルMOSトランジスタ38のゲートとを接続する配線上に設けられ、制御信号S1でオン・オフが制御される。
スイッチ35は、PチャネルMOSトランジスタ37のゲートとバイアス電圧VBPを出力する端子BIASPとを接続する配線上に設けられ、制御信号S2でオン・オフが制御される。スイッチ36は、NチャネルMOSトランジスタ38のゲートと、バイアス電圧VBNを出力する端子BIASNとを接続する配線上に設けられ、制御信号S2でオン・オフが制御される。
スイッチ33、35は、第1の前段出力電圧(正極側電圧VPA)と、第1のバイアス電圧(バイアス電圧VBP)とを切り替えて、第1のゲート電圧(PチャネルMOSトランジスタ37のゲート電圧VGP)として出力する第1のスイッチ部として機能する。スイッチ34、36は、第2の前段出力電圧(負極側電圧VNA)と、第2のバイアス電圧(バイアス電圧VBN)とを切り替えて、第2のゲート電圧(NチャネルMOSトランジスタ38のゲート電圧VGN)として出力する第2のスイッチ部として機能する。
制御信号S1、S2は、図示しない制御回路により供給される制御信号である。この制御回路は、入力信号STBに基づいて、制御信号S1、S2のオン・オフを切り替えて出力する。入力信号STBがローレベルである場合には、制御信号S1はオン状態(ハイレベル状態)であり、制御信号S2はオフ状態(ローレベル状態)である。逆に、入力信号STBがハイレベルである場合には、制御信号S1はオフ状態(ローレベル状態)であり、制御信号S2はオン状態(ハイレベル状態)である。このように、入力信号STBは、制御回路が制御信号S1、S2のオン・オフの出力を切り替えるタイミングを制御する。図1において、データドライバ3は、この入力信号STBが立ち上がったときに、隣り合うデータ線をショートさせて、チャージシェアリングを開始する。データドライバ3は、入力信号STBが立ち下がったときに、データ線のショートを停止して、チャージシェアリングを終了する。
なお、スイッチ33とPチャネルMOSトランジスタ37との間で、PチャネルMOSトランジスタ37のゲートとバイアス電圧VBPを出力する端子BIASPとを接続する配線と、PチャネルMOSトランジスタ37のゲートと前段アンプ31の正極側電圧出力端子とを接続する配線は分岐している。これにより、PチャネルMOSトランジスタ37のゲートには、前段アンプ31の正極側電圧VPAか、バイアス電圧VBPのいずれかが必ず入力される。
同様に、スイッチ34とNチャネルMOSトランジスタ38との間で、NチャネルMOSトランジスタ38のゲートとバイアス電圧VBNを出力する端子BIASNとを接続する配線と、NチャネルMOSトランジスタ38のゲートと前段アンプ31の負極側電圧出力端子とを接続する配線は分岐している。これにより、NチャネルMOSトランジスタ38のゲートには、前段アンプ31の負極側電圧VNAか、バイアス電圧VBNのいずれかが必ず入力される。
図3は、図2に示した増幅回路30のトランジスタレベルの等価回路図である。前段アンプ31は、PチャネルMOSトランジスタのペアで構成したPチャネル差動増幅器と、NチャネルMOSトランジスタのペアで構成したNチャネル差動増幅器と、フォールデッドカスコードの能動負荷と浮遊電流源で構成される。Pチャネル差動増幅器は、PチャネルMOSトランジスタ302、303により構成され、Nチャネル差動増幅器は、NチャネルMOSトランジスタ304、305により構成される。フォールデッドカスコードの能動負荷は、PチャネルMOSトランジスタ307〜310及びNチャネルMOSトランジスタ315〜318により構成され、浮遊電流源は、PチャネルMOSトランジスタ311、312及びNチャネルMOSトランジスタ313、314により構成される。
以下、図3の回路構成について説明する。前段アンプ31は、PチャネルMOSトランジスタ301、302、303、MチャネルMOSトランジスタ304、305、306、PチャネルMOSトランジスタ307、308、309、310、311、312、MチャネルMOSトランジスタ313、314、315、316、317、318を備える。
PチャネルMOSトランジスタ301のソースには電源電圧VDDが、ゲートには電源b1の電圧がそれぞれ入力される。PチャネルMOSトランジスタ301のドレインは、PチャネルMOSトランジスタ302のソース及びPチャネルMOSトランジスタ303のソースに接続される。
PチャネルMOSトランジスタ302のソースにはPチャネルMOSトランジスタ301のドレインが接続され、ゲートには入力信号IN+が入力される。PチャネルMOSトランジスタ302のドレインは、NチャネルMOSトランジスタ317のソースに接続される。
PチャネルMOSトランジスタ303のソースにはPチャネルMOSトランジスタ301のドレインが接続され、ゲートには入力信号IN−が入力される。PチャネルMOSトランジスタ303のドレインは、NチャネルMOSトランジスタ318のソースに接続される。
NチャネルMOSトランジスタ304のドレインにはPチャネルMOSトランジスタ307のドレインが接続され、ゲートには入力信号IN+が入力される。NチャネルMOSトランジスタ304のソースは、NチャネルMOSトランジスタ306のドレインに接続される。
NチャネルMOSトランジスタ305のドレインにはPチャネルMOSトランジスタ308のドレインが接続され、ゲートには入力信号IN−が入力される。NチャネルMOSトランジスタ305のソースは、NチャネルMOSトランジスタ306のドレインに接続される。
NチャネルMOSトランジスタ306のドレインにはNチャネルMOSトランジスタ304及び305のソースが並列に接続され、ゲートには電源b2の電圧が入力される。NチャネルMOSトランジスタ306のソースには、電源電圧VSSが入力される。
PチャネルMOSトランジスタ307のソースには電源電圧VDDが入力され、ゲートはPチャネルMOSトランジスタ309のドレインと接続される。PチャネルMOSトランジスタ307のドレインは、NチャネルMOSトランジスタ304のドレイン及びPチャネルMOSトランジスタ309のソースに接続される。
PチャネルMOSトランジスタ308のソースには電源電圧VDDが入力され、ゲートはPチャネルMOSトランジスタ309のドレインと接続される。PチャネルMOSトランジスタ308のドレインは、NチャネルMOSトランジスタ305のドレイン、PチャネルMOSトランジスタ310のソース及びコンデンサ319の一端に接続される。
PチャネルMOSトランジスタ309のソースにはPチャネルMOSトランジスタ307のドレインが接続され、ゲートには電源b3の電圧が入力される。PチャネルMOSトランジスタ309のドレインは、PチャネルMOSトランジスタ311のソース及びNチャネルMOSトランジスタ313のドレインに接続される。
PチャネルMOSトランジスタ310のソースにはPチャネルMOSトランジスタ308のドレインが接続され、ゲートには電源b3の電圧が入力される。PチャネルMOSトランジスタ310のドレインは、PチャネルMOSトランジスタ312のソース、NチャネルMOSトランジスタ314のドレイン及びスイッチ33の一端に接続される。
PチャネルMOSトランジスタ311のソースにはPチャネルMOSトランジスタ309のドレインが接続され、ゲートには電源b4の電圧が入力される。PチャネルMOSトランジスタ311のドレインは、NチャネルMOSトランジスタ315のドレインに接続される。
PチャネルMOSトランジスタ312のソースにはPチャネルMOSトランジスタ310のドレインが接続され、ゲートには電源b4の電圧が入力される。PチャネルMOSトランジスタ312のドレインは、NチャネルMOSトランジスタ316のドレインに接続される。
PチャネルMOSトランジスタ313のドレインにはPチャネルMOSトランジスタ309のドレインが接続され、ゲートには電源b5の電圧が入力される。PチャネルMOSトランジスタ313のソースは、NチャネルMOSトランジスタ315のドレイン及びPチャネルMOSトランジスタ317のゲートに接続される。
PチャネルMOSトランジスタ314のドレインにはPチャネルMOSトランジスタ310のドレインが接続され、ゲートには電源b5の電圧が入力される。PチャネルMOSトランジスタ314のソースは、NチャネルMOSトランジスタ316のドレイン及びスイッチ34の一端に接続される。
NチャネルMOSトランジスタ315のドレインにはNチャネルMOSトランジスタ311及び313のソースが並列に接続される。NチャネルMOSトランジスタ315のゲートには電源b6の電圧が入力される。PチャネルMOSトランジスタ315のソースは、NチャネルMOSトランジスタ317のドレインに接続される。
NチャネルMOSトランジスタ316のドレインにはNチャネルMOSトランジスタ312及び314のソースが並列に接続される。NチャネルMOSトランジスタ316のゲートには電源b6の電圧が入力される。NチャネルMOSトランジスタ316のソースは、NチャネルMOSトランジスタ318のドレイン及びコンデンサ320の一端に接続される。
NチャネルMOSトランジスタ317のドレインにはPチャネルMOSトランジスタ302のドレイン及びNチャネルMOSトランジスタ315のソースが並列に接続される。NチャネルMOSトランジスタ317のゲートにはNチャネルMOSトランジスタ315のドレインが接続される。NチャネルMOSトランジスタ317のソースには、電源電圧VSSが入力される。
NチャネルMOSトランジスタ318のドレインにはPチャネルMOSトランジスタ303のドレイン及びNチャネルMOSトランジスタ316のソースが並列に接続される。NチャネルMOSトランジスタ318のゲートにはNチャネルMOSトランジスタ315のドレインが接続される。NチャネルMOSトランジスタ318のソースには、電源電圧VSSが入力される。
コンデンサ319、320は、前段アンプ31の出力位相補償容量として機能する。コンデンサ319は、一端がPチャネルMOSトランジスタ308のドレインに接続され、他端がコンデンサ320及び出力端子OUTと接続されている。コンデンサ320は、一端がPチャネルMOSトランジスタ303のドレイン及びNチャネルMOSトランジスタ316のソースに接続され、他端がコンデンサ319及び出力端子OUTと接続されている。コンデンサ319は、PチャネルMOSトランジスタ310のドレインが出力する正極側電圧VPAに応じたPチャネルMOSトランジスタ310のソース電圧に基づいて、電荷の蓄積又は放出をする。コンデンサ320は、NチャネルMOSトランジスタ316のドレインが出力する負極側電圧VNAに応じたNチャネルMOSトランジスタ316のソース電圧に基づいて、電荷の蓄積又は放出をする。
図4は、バイアス電圧VBP、VBNを生成するバイアス電圧生成回路の回路図の一例である。
図4(a)に示したバイアス電圧生成回路50は、直流電流源52、ダイオード53及びNチャネルMOSトランジスタ54、55、56、57を備える。リファレンス電流源51は、直流電流源52、NチャネルMOSトランジスタ54、56から構成される。
直流電流源52は、入力された電源電圧VDDに基づいて、電流をNチャネルMOSトランジスタ54のドレインに出力する。NチャネルMOSトランジスタ54のゲートは、ドレインとショートされ、NチャネルMOSトランジスタ55のゲートと接続されている。NチャネルMOSトランジスタ54のソースは、NチャネルMOSトランジスタ56のドレインと接続されている。
NチャネルMOSトランジスタ56のゲートは、ドレインとショートされ、NチャネルMOSトランジスタ57のゲートと接続されている。NチャネルMOSトランジスタ56のドレインは、低電圧電源VSSの配線に接続されている。以上の接続関係により、リファレンス電流源51には、直流電流源52が出力した電流が流れる。
ダイオード53は、入力された電源電圧VDDに基づいて、電圧をNチャネルMOSトランジスタ55のドレイン及び端子BIASPに出力する。端子BIASPは、スイッチ35の一端に接続されている。
NチャネルMOSトランジスタ55のゲートは、NチャネルMOSトランジスタ54のゲートと接続されている。NチャネルMOSトランジスタ55のソースは、NチャネルMOSトランジスタ57のドレインと接続されている。
NチャネルMOSトランジスタ57のゲートは、NチャネルMOSトランジスタ56のゲートと接続されている。NチャネルMOSトランジスタ57のドレインは、低電圧電源VSSの配線に接続されている。
以上の通り、NチャネルMOSトランジスタ54、55及びNチャネルMOSトランジスタ56、57はカレントミラーを構成する。バイアス電圧生成回路50は、直流電流源52の電流をコピーするカレントミラー構成を用いてダイオード53に一定の電流を流すことにより、バイアス電圧VBPを生成する。
バイアス電圧VBPは、高電圧電源の電圧VDDからダイオード53の順方向電圧降下VF分だけ下がった値になる。ダイオード53の順方向電圧降下VFの値は、ダイオード53の主材料がシリコン(Si)の場合は0.7V程度、主材料がゲルマニウムの場合は0.5V程度、金属を半導体に接触させたショットキーバリアダイオードの場合は0.2V程度になることが知られている。増幅回路30のPチャネルMOSトランジスタ37の閾値電圧VtPは負の値であり、この閾値の絶対値|VtP|は、ダイオード53の順方向電圧降下VFの値よりも大きい。つまり、バイアス電圧生成回路50が生成する第1のバイアス電圧(バイアス電圧VBP)は、PチャネルMOSトランジスタ37を遮断させつつ、第1の電源電圧(電源電圧VDD)よりも低い電圧値を有する。以上の内容を数式で記載すると、バイアス電圧VBPは、VDD+VtP<VBP<VDDの関係を満たす。
図4(b)に示したバイアス電圧生成回路60は、NチャネルMOSトランジスタ62、63、64、65、直流電流源66及びダイオード67を備える。リファレンス電流源61は、NチャネルMOSトランジスタ62、64及び直流電流源66から構成される。
NチャネルMOSトランジスタ62のソースには、電源電圧VDDが入力される。NチャネルMOSトランジスタ62のゲートは、ドレインとショートされ、NチャネルMOSトランジスタ63のゲートと接続されている。NチャネルMOSトランジスタ62のドレインは、NチャネルMOSトランジスタ64のソースと接続されている。
NチャネルMOSトランジスタ64のソースは、NチャネルMOSトランジスタ62のドレインと接続されている。NチャネルMOSトランジスタ64のゲートは、ドレインとショートされ、NチャネルMOSトランジスタ65のゲートと接続されている。NチャネルMOSトランジスタ64のドレインは、直流電流源66の入力端子に接続されている。直流電流源66の出力端子は、電源電圧VSSが印加される配線と接続されている。
NチャネルMOSトランジスタ63のソースには、電源電圧VDDが入力される。NチャネルMOSトランジスタ63のゲートは、NチャネルMOSトランジスタ62のゲートと接続されている。NチャネルMOSトランジスタ63のドレインは、NチャネルMOSトランジスタ65のソースと接続されている。
NチャネルMOSトランジスタ65のソースは、NチャネルMOSトランジスタ63のドレインが接続されている。NチャネルMOSトランジスタ65のゲートは、NチャネルMOSトランジスタ64のゲートと接続されている。NチャネルMOSトランジスタ65のドレインは、端子BIASN及びダイオード67の入力端子と接続されている。ダイオード67の出力端子は、電源電圧VSSが印加される配線と接続されている。
以上の通り、NチャネルMOSトランジスタ62、63及びNチャネルMOSトランジスタ64、65はカレントミラーを構成する。バイアス電圧生成回路60は、直流電流源66の電流をコピーするカレントミラー構成を用いてダイオード67に一定の電流を流すことにより、バイアス電圧VBNを生成する。
また、バイアス電圧VBNは、低電圧電源の電圧VSSからダイオード67の順方向電圧降下VF分だけ上がった値になる。増幅回路30のNチャネルMOSトランジスタ38の閾値電圧VtN(正の値)は、このダイオード67の順方向電圧降下VFの値よりも大きい。つまり、バイアス電圧生成回路60が生成する第2のバイアス電圧(バイアス電圧VBN)は、NチャネルMOSトランジスタ38を遮断させつつ、第2の電源電圧(電源電圧VSS)よりも高い電圧値を有する。以上の内容を数式で記載すると、バイアス電圧VBNは、VSS<VBN<VSS+VtNの関係を満たす。
以上、バイアス電圧生成回路50、60が生成したバイアス電圧VBN、VBPにより、PチャネルMOSトランジスタ37、NチャネルMOSトランジスタ38のゲート電圧がそれぞれプルアップ、プルダウンされる。
図5は、PチャネルMOSトランジスタ37のゲート電圧及びNチャネルMOSトランジスタ38のゲート電圧の波形図である。前述の通り、VGPはPチャネルMOSトランジスタ37のゲート電圧であり、VGNはNチャネルMOSトランジスタ38のゲート電圧である。
初期状態においては、入力信号STBはローレベルであることから、制御信号S1はオン、制御信号S2はオフの状態である。これにより、スイッチ33、34がオン、スイッチ35、36がオフになって、PチャネルMOSトランジスタ37、NチャネルMOSトランジスタ38は、前段アンプ31が出力した正極側電圧VPAと負極側電圧VNAとに基づいて、電圧を出力する。このため、増幅回路30は通常出力状態である。
次に、入力信号STBが立ち上がってハイレベルになることにより、増幅回路30の制御回路は、制御信号S1をオフに、制御信号S2をオンにする。これにより、スイッチ33、34がオフ、スイッチ35、36がオンになって、以下の通り、増幅回路30の出力端子OUTがHiZ状態になる。このとき、前述の通り、データドライバ3はチャージシェアリングを開始する。
バイアス電圧生成回路50が出力するバイアス電圧VBPは、VDD+VtP<VBP<VDDの関係を満たす。つまり、バイアス電圧VBPはPチャネルMOSトランジスタ37を遮断させつつ、電源電圧VDDよりも低い電圧値を有する。このバイアス電圧VBPがPチャネルMOSトランジスタ37のゲートに入力されることから、PチャネルMOSトランジスタ37は、ほぼオフ状態になる。なお、「ほぼオフ状態」というのは、PチャネルMOSトランジスタ37から、図1に示した表示装置1のTFTが駆動しない程度の微小電流が出力されている状態のことをいう。
バイアス電圧生成回路60が出力するバイアス電圧VBNは、VSS<VBN<VSS+VtNの関係を満たす。つまり、バイアス電圧VBNはNチャネルMOSトランジスタ38を遮断させつつ、電源電圧VSSよりも高い電圧値を有する。このバイアス電圧VBNがNチャネルMOSトランジスタ38のゲートに入力されることから、NチャネルMOSトランジスタ38は、ほぼオフ状態になる。なお、「ほぼオフ状態」というのは、NチャネルMOSトランジスタ38から、図1に示した表示装置1のTFTが駆動しない程度の微小電流が出力されている状態のことをいう。
以上により、PチャネルMOSトランジスタ37、NチャネルMOSトランジスタ38はともにほぼオフ状態になることから、増幅回路30の出力端子OUTは、HiZ状態になる。
次に、入力信号STBが立ち下がってローレベルになることにより、制御信号S1がオンに、制御信号S2がオフになる。これにより、スイッチ33、34がオン、スイッチ35、36がオフになって、PチャネルMOSトランジスタ37、NチャネルMOSトランジスタ38は、前段アンプ31が出力した正極側電圧VPAと負極側電圧VNAとに基づいて、電圧を出力する。このようにして、増幅回路30は通常出力状態になり、データドライバ3はチャージシェアリングを終了する。なお、入力信号STBのハイレベルとローレベルの周期の期間を、図5では「1H期間」として示している。
図5の通常出力状態においては、前段アンプ31は正極側電圧出力端子からローレベルの正極側電圧VPAを出力し、負極電圧出力端子からハイレベルの負極側電圧VNAを出力する。そのため、PチャネルMOSトランジスタ37及びNチャネルMOSトランジスタ38はオン状態になる。これにより、出力段回路32は、出力端子OUTからハイレベルのソース電圧を出力する。なお、図5においてこの通常出力状態の期間は、出力ON期間として示されている。
前述の通り、増幅回路30の出力端子OUTがHiZ状態である場合には、PチャネルMOSトランジスタ37のゲート電圧VGPはVDD+VtP<VGP<VDDであり、NチャネルMOSトランジスタ38のゲート電圧VGNはVSS<VGN<VSS+VtNである。このため、PチャネルMOSトランジスタ37のゲート−ソース間の電圧は0ではなく、0とPチャネルMOSトランジスタ37の閾値電圧VtPとの間の値をとる。そして、NチャネルMOSトランジスタ38のゲート−ソース間の電圧は0ではなく、0とNチャネルMOSトランジスタ38の閾値電圧VtNとの間の値をとる。
図12に示した出力バッファ回路200において、出力端子OUTがHiZ状態になる場合には、PチャネルMOSトランジスタ221のゲート−ソース間の電圧は0であり、NチャネルMOSトランジスタ38のゲート−ソース間の電圧も0である。
このため、増幅回路30は、出力バッファ回路200と比較すると、出力端子OUTがHiZ状態である場合に、PチャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタのゲート−ソース間の電圧は、より閾値電圧に近くなる。これにより、PチャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタのゲート電圧VGP、VGNが、通常の出力状態での電圧値VPA、VNAに移行する時間を短くすることができる。そのため、増幅回路全体として、通常出力状態に移行するための遅延時間を短縮することができる。
図6は、図2に示した増幅回路30の出力電圧と、図12に示した出力バッファ回路200の出力電圧の波形を比較した図である。図6の破線で示した波形が出力バッファ回路200によるソース電圧の出力波形、実線で示した波形が増幅回路30によるソース電圧の出力波形を示している。「VOUTA」、「VOUTB」は、図1における隣接した増幅回路30−1、増幅回路30−2が出力したソース電圧をそれぞれ示している。
当初の通常出力状態において、増幅回路30−1は電源電圧VDDに近い電圧をソース電圧として出力し、増幅回路30−2は電源電圧VSSに近い電圧をソース電圧として出力している。
次に、図6におけるCS期間(チャージシェアリング期間)において、増幅回路30−1、増幅回路30−2のデータ線をショートすることにより、ソース電圧VOUTA、VOUTBはほぼ同じ電圧値になる。
そして、増幅回路30−1は、電源電圧VSSに近い電圧をソース電圧として出力し、増幅回路30−2は、電源電圧VDDに近い電圧をソース電圧として出力する。つまり、増幅回路30−1、増幅回路30−2は、CS期間を境にして、出力する電圧の極性を入れ替える。
以下、増幅回路30−1、増幅回路30−2は、CS期間を境にして、出力する電圧の極性を入れ替える同様の処理をする。
図6から、増幅回路30は出力バッファ回路200と比較して、電源電圧VDDに近い電圧及び電源電圧VSSに近い電圧をより早く出力することができる。そのため、増幅回路30におけるソース電圧の出力の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が短くなる、という効果が示される。
実施の形態2
以下、図面を参照して本願の実施の形態2について説明する。図7は、実施の形態2にかかる増幅回路の構成例を示すブロック図である。増幅回路70には、電源電圧VDD、電源電圧VSS、バイアス電圧VBN、バイアス電圧VBPが入力される。増幅回路70は、前段アンプ71、出力段回路72、スイッチ73、74、75、76、79、80、81、82及びコンデンサ83、84を備える。出力段回路72は、PチャネルMOSトランジスタ77、NチャネルMOSトランジスタ78を備えるCMOS回路である。増幅回路70は、増幅回路30のバリエーションであり、図1にかかる表示装置1に、同様に応用できる。
以下、図面を参照して本願の実施の形態2について説明する。図7は、実施の形態2にかかる増幅回路の構成例を示すブロック図である。増幅回路70には、電源電圧VDD、電源電圧VSS、バイアス電圧VBN、バイアス電圧VBPが入力される。増幅回路70は、前段アンプ71、出力段回路72、スイッチ73、74、75、76、79、80、81、82及びコンデンサ83、84を備える。出力段回路72は、PチャネルMOSトランジスタ77、NチャネルMOSトランジスタ78を備えるCMOS回路である。増幅回路70は、増幅回路30のバリエーションであり、図1にかかる表示装置1に、同様に応用できる。
増幅回路70は、増幅回路30と比較して、新たにスイッチ77〜80を備える。コンデンサ83、84は、出力端子OUTに接続された前段アンプ71の出力位相補償容量である第1の容量、第2の容量であり、図3に示したコンデンサ319、320に対応する。それ以外は、増幅回路70は、増幅回路30と同様の構成である。
コンデンサ83は、スイッチ79を介して前段アンプ71に接続されるとともに、スイッチ81を介してバイアス電圧生成回路50に接続される。これにより、増幅回路70が通常出力状態の場合においては、コンデンサ83には正極側電圧VPAに応じた電圧が出力される。増幅回路70がHiZ状態の場合においては、コンデンサ83にはバイアス電圧生成回路50から第1の前段出力電圧(バイアス電圧VBP)に基づく第3の前段出力電圧が出力される。
コンデンサ84は、スイッチ80を介して前段アンプ71に接続されるとともに、スイッチ82を介してバイアス電圧生成回路60に接続される。これにより、増幅回路70が通常出力状態の場合においては、コンデンサ84には負極側電圧VNAに応じた電圧が出力される。増幅回路70がHiZ状態の場合においては、コンデンサ84にはバイアス電圧生成回路60から第2の前段出力電圧(バイアス電圧VBN)に基づく第4の前段出力電圧が出力される。
図8は、増幅回路70のトランジスタレベルでの等価回路図である。コンデンサ83の一端は、スイッチ79を介して、PチャネルMOSトランジスタ708のドレインに接続されている。さらに、コンデンサ83の一端は、スイッチ81を介して、バイアス電圧生成回路50の端子BIASPにも接続されている。コンデンサ83の他端は、コンデンサ84及び出力端子OUTと接続されている。コンデンサ84の一端は、スイッチ80を介して、PチャネルMOSトランジスタ703のドレイン及びNチャネルMOSトランジスタ716のソースに接続されている。さらに、コンデンサ84の一端は、スイッチ82を介して、バイアス電圧生成回路60の端子BIASNにも接続されている。コンデンサ84の他端は、コンデンサ83及び出力端子OUTと接続されている。
コンデンサ83は、制御信号S1がオンでS2がオフである場合に、NチャネルMOSトランジスタ710のドレインが出力する正極側電圧VPAに応じたNチャネルMOSトランジスタ710のソース電圧(第3の前段出力電圧)に基づいた電流により、電荷の蓄積又は放出をする。その場合、コンデンサ84は、NチャネルMOSトランジスタ716のドレイン電圧(負極側電圧VNA)に応じたNチャネルMOSトランジスタ716のソース電圧(第4の前段出力電圧)に基づいた電流により、電荷の蓄積又は放出をする。
制御信号S1がオフでS2がオンである場合には、コンデンサ83、84は、それぞれバイアス電圧生成回路50、60の出力するバイアス電圧に基づいた電流によって、電荷の蓄積又は放出をする。
つまり、第1のスイッチ部(スイッチ79、81)及び第2のスイッチ部(スイッチ80、82)は、PチャネルMOSトランジスタ77及びNチャネルMOSトランジスタ78を導通させる場合には、第3の前段出力電圧を第1の容量、第4の前段出力電圧を第2の容量にそれぞれ与える。PチャネルMOSトランジスタ77及びNチャネルMOSトランジスタ78をオフ状態にする場合には、第1のバイアス電圧を第1の容量、第2のバイアス電圧を第2の容量にそれぞれ出力する。
このように、コンデンサ83、84は、出力端子OUTがHiZ状態である場合に、バイアス電圧生成回路50、60の出力するバイアス電圧に基づいた電流によって電荷の蓄積又は放出をする。これにより、増幅回路70は、増幅回路30と比較して、HiZ状態から通常動作状態への切り替わり時のコンデンサへの充放電時間を短くすることが可能である。そのため、増幅回路70は、増幅回路30と比較して、出力位相補償容量の機能をより高めることができる。
それ以外では、増幅回路70は、増幅回路30と同様の効果を奏する。
実施の形態3
以下、図面を参照して本願の実施の形態3について説明する。図9は、実施の形態3にかかる増幅回路の構成例を示すブロック図である。増幅回路90には、電源電圧VSS、電源電圧VDD、バイアス電圧VBN、バイアス電圧VBPが入力される。増幅回路90は、前段アンプ91、出力段回路92及びスイッチ93、94、95、96、99、100を備える。出力段回路92は、PチャネルMOSトランジスタ97及びNチャネルMOSトランジスタ98を備える。増幅回路90は、増幅回路30に、さらにスイッチ99、100を備えた構成である。増幅回路90は、図1にかかる表示装置1に、増幅回路30と同様に応用できる。
以下、図面を参照して本願の実施の形態3について説明する。図9は、実施の形態3にかかる増幅回路の構成例を示すブロック図である。増幅回路90には、電源電圧VSS、電源電圧VDD、バイアス電圧VBN、バイアス電圧VBPが入力される。増幅回路90は、前段アンプ91、出力段回路92及びスイッチ93、94、95、96、99、100を備える。出力段回路92は、PチャネルMOSトランジスタ97及びNチャネルMOSトランジスタ98を備える。増幅回路90は、増幅回路30に、さらにスイッチ99、100を備えた構成である。増幅回路90は、図1にかかる表示装置1に、増幅回路30と同様に応用できる。
増幅回路90は、増幅回路30の構成と比較して、以下の点が異なる。PチャネルMOSトランジスタ97のゲートには、電源電圧VDDが印加された配線が接続され、その配線上にスイッチ99が設けられている。なお、スイッチ95、99は並列に接続されている。同様に、NチャネルMOSトランジスタ98のゲートには、電源電圧VSSが印加された配線が接続され、その配線上にスイッチ100が設けられている。なお、スイッチ96、100は並列に接続されている。これにより、PチャネルMOSトランジスタ97のゲートには、プルアップ用の電圧として、バイアス電圧VBP、電源電圧VDDを選択して入力させることができる。出力段回路92のNチャネルMOSトランジスタ98のゲートには、プルダウン用の電圧として、バイアス電圧VBN、電源電圧VSSを選択して入力させることができる。それ以外は、増幅回路90は、増幅回路30と同様の構成である。
言いかえれば、第1のスイッチ部(スイッチ93、95、99)は、第1の前段出力電圧(正極側電圧VPA)と、第1のバイアス電圧(バイアス電圧VBP)のほかに、さらに第1の電源電圧(電源電圧VDD)を、第1のゲート電圧(ゲート電圧VGP)として出力する。第2のスイッチ部(スイッチ94、96、100)は、第2の前段出力電圧(負極側電圧VNA)と、第2のバイアス電圧(バイアス電圧VBN)のほかに、さらに第2の電源電圧(電源電圧VSS)を、第2のゲート電圧(ゲート電圧VGN)として出力する。
図10は、増幅回路90のトランジスタレベルでの等価回路図である。図10は、スイッチ99、100以外は図5に示した増幅回路30のトランジスタレベルでの回路図と同じであるため、説明を省略する。
図11は、PチャネルMOSトランジスタ97、NチャネルMOSトランジスタ98のゲート電圧の波形図である。入力信号STBがローレベルである場合には、制御信号S1がオンに、制御信号S2、S3がオフになる。これにより、スイッチ93、94がオン、スイッチ95、96、99、100がオフになることから、PチャネルMOSトランジスタ97、NチャネルMOSトランジスタ98は、正極側電圧VPAと負極側電圧VNAとに基づいて、電圧を出力する。つまり、増幅回路90は、通常出力状態となる。
データドライバ3においてチャージシェアリングを行う場合には、入力信号STBが立ち上がってハイレベルになる。チャージシェアリング期間の前期においては、まず制御信号S1、S2がオフに、制御信号S3がオンになる。これにより、スイッチ93、94、95、96がオフ、スイッチ99、100がオンになって、増幅回路90の出力端子OUTがHiZ状態になる。
このとき、PチャネルMOSトランジスタ97のゲート電圧VGPは、電源電圧VDDと等しい。つまり、PチャネルMOSトランジスタ97のゲート−ソース間の電圧は0であるため、PチャネルMOSトランジスタ97はオフ状態になっている。そのため、PチャネルMOSトランジスタ97が出力する電流値は、0であるか、実施の形態1においてPチャネルMOSトランジスタ37がHiZ状態で出力する微小電流よりもさらに小さい電流値である。
NチャネルMOSトランジスタ98のゲート電圧VGNは、電源電圧VSSと等しい。つまり、NチャネルMOSトランジスタ98のゲート−ソース間の電圧は0であるため、NチャネルMOSトランジスタ98はオフ状態になる。そのため、NチャネルMOSトランジスタ98が出力する電流値は、0であるか、実施の形態1においてNチャネルMOSトランジスタ38がHiZ状態で出力する微小電流よりもさらに小さい電流値である。
次に、チャージシェアリング期間の後期においては、データドライバ3においてチャージシェアリングを継続したままで、制御信号S1、S3がオフに、制御信号S2がオンになる。これにより、PチャネルMOSトランジスタ97のゲート電圧VGPはバイアス電源の出力するバイアス電圧VBPとなり、NチャネルMOSトランジスタ98のゲート電圧VGNはバイアス電源の出力するバイアス電圧VBNとなる。
このとき、PチャネルMOSトランジスタ97、NチャネルMOSトランジスタ98は、ほぼオフ状態になっている。この詳細については、実施の形態1に記載した通りである。
増幅回路30は、その後、再び前述の通常出力状態に移行する。
まとめると、第1のスイッチ部(スイッチ93、95、99)及び第2のスイッチ部(スイッチ94、96、100)は、PチャネルMOSトランジスタ97及びNチャネルMOSトランジスタ98を導通させる場合には、第1の前段出力電圧(正極側電圧VPA)、第2の前段出力信号(負極側電圧VNA)をそれぞれ出力する。第1のスイッチ部及び第2のスイッチ部は、PチャネルMOSトランジスタ97及びNチャネルMOSトランジスタ98をオフ状態にする前期には、第1の電源電圧(電源電圧VDD)、第2の電源電圧(電源電圧VSS)をそれぞれ出力する。第1のスイッチ部及び第2のスイッチ部は、PチャネルMOSトランジスタ97及びNチャネルMOSトランジスタ98をオフ状態にする後期には、第1のバイアス電圧(バイアス電圧VBP)、第2のバイアス電圧(バイアス電圧VBN)をそれぞれ出力する。
以上の通り、増幅回路90は、出力バッファ回路200に比べて、トランジスタのゲート電圧が通常の出力状態に移行する時間が短くなる。そのため、表示増幅回路全体として、出力状態に移行するための遅延時間を短縮することができるようになる。この詳細は、実施の形態1に記載した通りである。
さらに、増幅回路90は、チャージシェアリング期間の前期において、PチャネルMOSトランジスタ97、NチャネルMOSトランジスタ98をオフ状態にしている。これにより、チャージシェアリング期間の前期においてトランジスタから出力される電流が抑制されるため、増幅回路90がHiZ状態において出力する電流を低減することができる。
実施の形態1〜3に記載した増幅回路は、表示駆動装置、例えばLCD(Liquid Crystal Display)ドライバの出力アンプに応用することができる。
なお、本願にかかる増幅回路は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 表示装置
2 表示パネル
3 データドライバ
4 スキャンドライバ
21、22、23、24 TFT
25、26、27、28 画素電極
30 増幅回路
31 前段アンプ
32 出力段回路
33、34、35、36 スイッチ
37 PチャネルMOSトランジスタ
38 NチャネルMOSトランジスタ
39 スイッチ
50 バイアス電圧生成回路
51 リファレンス電流源
52 直流電流源
53 ダイオード
54、55、56、57 NチャネルMOSトランジスタ
60 バイアス電圧生成回路
61 リファレンス電流源
62、63、64、65 PチャネルMOSトランジスタ
66 直流電流源
67 ダイオード
70 増幅回路
71 前段アンプ
72 出力段回路
73、74、75、76 スイッチ
77 PチャネルMOSトランジスタ
78 NチャネルMOSトランジスタ
79、80、81、82 スイッチ
83、84 コンデンサ
90 増幅回路
91 前段アンプ
92 出力段回路
93、94、95、96 スイッチ
97 PチャネルMOSトランジスタ
98 NチャネルMOSトランジスタ
99、100 スイッチ
301、302、303 PチャネルMOSトランジスタ
304、305、306 NチャネルMOSトランジスタ
307、308、309、310、311、312 PチャネルMOSトランジスタ
313、314、315、316、317、318 NチャネルMOSトランジスタ
319、320 コンデンサ
701、702、703 PチャネルMOSトランジスタ
704、705、706 NチャネルMOSトランジスタ
707、708、709、710、711、712 PチャネルMOSトランジスタ
713、714、715、716、717、718 NチャネルMOSトランジスタ
901、902、903 PチャネルMOSトランジスタ
904、905、906 NチャネルMOSトランジスタ
907、908、909、910、911、912 PチャネルMOSトランジスタ
913、914、915、916、917、918 NチャネルMOSトランジスタ
919、920 コンデンサ
2 表示パネル
3 データドライバ
4 スキャンドライバ
21、22、23、24 TFT
25、26、27、28 画素電極
30 増幅回路
31 前段アンプ
32 出力段回路
33、34、35、36 スイッチ
37 PチャネルMOSトランジスタ
38 NチャネルMOSトランジスタ
39 スイッチ
50 バイアス電圧生成回路
51 リファレンス電流源
52 直流電流源
53 ダイオード
54、55、56、57 NチャネルMOSトランジスタ
60 バイアス電圧生成回路
61 リファレンス電流源
62、63、64、65 PチャネルMOSトランジスタ
66 直流電流源
67 ダイオード
70 増幅回路
71 前段アンプ
72 出力段回路
73、74、75、76 スイッチ
77 PチャネルMOSトランジスタ
78 NチャネルMOSトランジスタ
79、80、81、82 スイッチ
83、84 コンデンサ
90 増幅回路
91 前段アンプ
92 出力段回路
93、94、95、96 スイッチ
97 PチャネルMOSトランジスタ
98 NチャネルMOSトランジスタ
99、100 スイッチ
301、302、303 PチャネルMOSトランジスタ
304、305、306 NチャネルMOSトランジスタ
307、308、309、310、311、312 PチャネルMOSトランジスタ
313、314、315、316、317、318 NチャネルMOSトランジスタ
319、320 コンデンサ
701、702、703 PチャネルMOSトランジスタ
704、705、706 NチャネルMOSトランジスタ
707、708、709、710、711、712 PチャネルMOSトランジスタ
713、714、715、716、717、718 NチャネルMOSトランジスタ
901、902、903 PチャネルMOSトランジスタ
904、905、906 NチャネルMOSトランジスタ
907、908、909、910、911、912 PチャネルMOSトランジスタ
913、914、915、916、917、918 NチャネルMOSトランジスタ
919、920 コンデンサ
Claims (5)
- 差動入力信号の電圧差に応じて、第1の前段出力電圧及び第2の前段出力電圧を出力する前段回路と、
第1のバイアス電圧を生成する第1のバイアス電圧生成回路と、
第2のバイアス電圧を生成する第2のバイアス電圧生成回路と、
前記第1の前段出力電圧と、前記第1のバイアス電圧とを切り替えて、第1のゲート電圧として出力する第1のスイッチ部と、
前記第2の前段出力電圧と、前記第2のバイアス電圧とを切り替えて、第2のゲート電圧として出力する第2のスイッチ部と、
第1の電源と出力端子との間に接続され、前記第1のゲート電圧に基づき導通状態が制御されるPチャネルMOSトランジスタと、
前記出力端子と第2の電源との間に接続され、前記第2のゲート電圧に基づき導通状態が制御されるNチャネルMOSトランジスタと、
を有し、
前記第1のバイアス電圧は前記PチャネルMOSトランジスタを遮断させつつ、前記第1の電源の電圧よりも低い電圧値を有し、
前記第2のバイアス電圧は前記NチャネルMOSトランジスタを遮断させつつ、前記第2の電源の電圧よりも高い電圧値を有する、
を備える増幅回路。 - 前記第1のスイッチ部は、さらに前記第1の電源の電圧を第1のゲート電圧として出力し、前記第2のスイッチ部は、さらに前記第2の電源の電圧を第2のゲート電圧として出力し、
前記第1のスイッチ部及び前記第2のスイッチ部は、
前記PチャネルMOSトランジスタ及び前記NチャネルMOSトランジスタを導通させる場合には、それぞれ前記第1の前段出力電圧、前記第2の前段出力電圧を出力し、
前記PチャネルMOSトランジスタ及び前記NチャネルMOSトランジスタをオフ状態にする前期には、それぞれ前記第1の電源電圧、前記第2の電源電圧を出力し、
前記PチャネルMOSトランジスタ及び前記NチャネルMOSトランジスタをオフ状態にする後期には、それぞれ前記第1のバイアス電圧、前記第2のバイアス電圧を出力する、
請求項1に記載の増幅回路。 - 前記増幅回路は、前記出力端子に接続された第1の容量及び第2の容量をさらに備え、
前記前段回路は、前記第1の前段出力電圧に応じた第3の前段出力電圧、前記第2の前段出力電圧に応じた第4の前段出力電圧をさらに出力し、
前記第1のスイッチ部及び前記第2のスイッチ部は、前記PチャネルMOSトランジスタ及び前記NチャネルMOSトランジスタを導通させる場合には、それぞれ前記第3の前段出力電圧を前記第1の容量、前記第4の前段出力電圧を前記第2の容量に与え、前記PチャネルMOSトランジスタ及び前記NチャネルMOSトランジスタをオフ状態にする場合には、それぞれ前記第1のバイアス電圧を前記第1の容量、前記第2のバイアス電圧を前記第2の容量に出力する、
請求項1又は2に記載の増幅回路。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の増幅回路を備えた表示装置。
- 第1の電源と出力端子との間に接続されるPチャネルMOSトランジスタと、前記出力端子と第2の電源との間に接続されるNチャネルMOSトランジスタと、を有する増幅回路の制御方法であって、
差動入力信号の電圧差に応じて、第1の前段出力信号及び第2の前段出力信号を生成し、
前記第1の電源の電圧よりも低く、かつ、前記PチャネルMOSトランジスタを遮断状態とする電圧値を有する第1のバイアス電圧を生成し、
前記第2の電源の電圧よりも高く、かつ、前記NチャネルMOSトランジスタを遮断状態とする電圧値を有する第2のバイアス電圧を生成し、
前記出力端子から前記差動入力信号に応じて電圧値が制御されるソース電圧を出力する場合には、前記PチャネルMOSトランジスタの制御端子に前記第1の前段出力電圧を与え、かつ、前記NチャネルMOSトランジスタの制御端子に前記第2の前段出力電圧を与え、
前記出力端子をハイインピーダンス状態に制御する場合には、前記PチャネルMOSトランジスタの制御端子に前記第1のバイアス電圧を与え、かつ、前記NチャネルMOSトランジスタの制御端子に前記第2のバイアス電圧を与える、
増幅回路の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012065216A JP2013198046A (ja) | 2012-03-22 | 2012-03-22 | 増幅回路、増幅回路を備えた表示装置及び増幅回路の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012065216A JP2013198046A (ja) | 2012-03-22 | 2012-03-22 | 増幅回路、増幅回路を備えた表示装置及び増幅回路の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013198046A true JP2013198046A (ja) | 2013-09-30 |
Family
ID=49396427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012065216A Pending JP2013198046A (ja) | 2012-03-22 | 2012-03-22 | 増幅回路、増幅回路を備えた表示装置及び増幅回路の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013198046A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017022502A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-26 | アルプス電気株式会社 | 出力回路 |
CN106373534A (zh) * | 2015-07-21 | 2017-02-01 | 国民技术股份有限公司 | 一种段码液晶及其偏压生成电路和方法 |
WO2017041318A1 (zh) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 驱动装置及液晶显示装置 |
-
2012
- 2012-03-22 JP JP2012065216A patent/JP2013198046A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017022502A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-26 | アルプス電気株式会社 | 出力回路 |
CN106373534A (zh) * | 2015-07-21 | 2017-02-01 | 国民技术股份有限公司 | 一种段码液晶及其偏压生成电路和方法 |
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