JP2013197777A - 光伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冗長構成された光伝送路を切り替えるときの可変分散補償器の制御に要する時間を簡略な構成により短縮することのできる低コストの光伝送装置を提供する。
【解決手段】第1、2の光伝送路のいずれか一方を選択して光信号を送受信する光伝送装置において、非選択の光伝送路の伝送損失を測定し、その測定結果を基に当該光伝送路の波長分散値を計算して該波長分散値を相殺可能な分散補償量を求めておき、光スイッチにより光伝送路を切り替えたときに、求めておいた非選択の光伝送路に対応する分散補償量を可変分散補償器に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冗長構成された光伝送路に接続して光信号を送受信する光伝送装置に関する。
波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)方式に対応した光伝送装置において、WDM光の1波長当たりの伝送速度が10ギガビット毎秒(Gbps)を超えて40Gbps等のように高速化すると、1ビット当たりのタイムスロットが短くなると共に、変調信号スペクトルの波長帯域も広がるため、波長分散による波形歪みが発生し易くなる。例えば、伝送速度が10Gbpsでの波長分散耐力は−100〜+1000ps/nm程度であるが、40Gbpsでの波長分散耐力は±40ps/nm程度と非常に狭い。このような伝送速度の高速化による波長分散耐力の低下は、WDM光の符号間干渉を招く可能性があり伝送距離を制限する一つの要因となる。
上記波長分散耐力の低下を抑えるためには、WDM光に含まれる複数の波長の光信号に対して分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensating Fiber)等を用いて一括で分散補償を行うだけでなく、WDM光を分波した各波長の光信号に対して個別に可変分散補償器(VDC:Variable Dispersion Compensator)を適用して分散補償を行うのが望ましい。しかしながら、VDCは一般的に高価であるため、例えば、現用系および予備系のような冗長構成された複数の光伝送路に接続する光伝送装置では、光スイッチ等を利用して光伝送路の切り替えを行うことによって、1つのVDCで双方の光伝送路に対応する場合が多い。
上記VDCの制御方法としては、受信した光信号の符号誤り率を測定し、該符号誤り率が最小となるようにVDCの分散補償量を最適化する方法などが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような符号誤り率に基づくVDCの制御では、符号誤り率が最小となる分散補償量を探索するのに、通常、数分〜数十分程度の時間がかかる。このため、上記のような複数の光伝送路に接続する光伝送装置では、光スイッチ等により光伝送路の切り替えを行った後、VDCの分散補償量が最適化されるまでに要する時間(以下、「光伝送路の切り替え時間」とする)が長くなってしまうという問題がある。
上記問題に対処した従来技術の一例として、複数の光伝送路のうちの1つの光伝送路(例えば、現用系光伝送路)を選択してWDM光の伝送を行っている間に、WDM光の伝送を行っていない他の光伝送路(例えば、予備系光伝送路)の波長分散値を測定して記憶させておき、スイッチ等により光伝送路の切り替えが行われたときに、記憶させておいた波長分散値に対応する分散補償量をVDCに設定することにより、光伝送路の切り替え時間を短縮できるようにする技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−208892号公報 特開2011−97518号公報
しかし、上記従来技術については、WDM光の伝送が行われていない光伝送路の波長分散値を測定するための回路等を、光伝送路の切り替えの際にVDCの分散補償量を設定するために別途設けることが必要になるので、光伝送装置の構成が複雑化すると同時に装置コストも上昇してしまうという課題がある。
具体的に、上記従来技術では、例えば、OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)法により予備系光伝送路の距離が測定され、その測定結果および予め設定された当該光伝送路の波長分散係数に基づいて、予備系光伝送路の波長分散値が算出されている。この場合、OTDR法による距離の測定を行うために、パルス発生器および反射検出回路を含むOTDR測定器が必要になる。このようなOTDR測定器は、WDM光の伝送が現用系および予備系の各光伝送路を交互に切り替えて行われるような場合、現用系および予備系にそれぞれ対応させて個別に設けることが必要であり、装置構成の複雑化およびコスト上昇が問題になる。
また、光伝送路の波長分散値を測定する別の方法として、監視制御信号(OSC:Optical Supervisory Channel)が光伝送路を往復する時間を測定し、その往復時間から求めた光伝送路の距離および予め設定された当該光伝送路の波長分散係数に基づいて、予備系光伝送路の波長分散値を算出する方法も示されている。しかしながら、OSCの往復時間の測定値から光伝送路の距離を高い精度で求めることは難しく、VDCの分散補償量の設定誤差により、現実的には光伝送路の切り替え時間を十分に短縮することが困難である。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、冗長構成された光伝送路を切り替えるときの可変分散補償器の制御に要する時間を簡略な構成により短縮することのできる低コストの光伝送装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、第1の光伝送路および該第1の光伝送路とは異なる第2の伝送路に接続し、該第1および第2の光伝送路のいずれか一方を選択して光信号を送受信する光伝送装置を提供する。この光伝送装置の一態様は、前記第1および第2の光伝送路の切り替えを行う光スイッチと、前記光スイッチを介して前記第1および第2の光伝送路に接続する可変分散補償器と、前記第1および第2の光伝送路のうちの非選択の光伝送路の伝送損失を測定する測定器と、前記第1および第2の光伝送路の距離、伝送損失および波長分散値に関する初期情報を記憶するメモリと、前記測定器で測定された非選択の光伝送路の伝送損失、および、前記メモリに記憶された当該光伝送路の初期情報に基づいて、当該光伝送路の波長分散値を求める計算回路と、前記光スイッチにより前記第1および第2の光伝送路の切り替えを行い、前記非選択の光伝送路を選択して光信号の送受信を開始するとき、前記計算回路で求められた波長分散値を相殺可能な分散補償量が前記可変分散補償器に設定されるように、前記可変分散補償器を制御する制御回路と、を備える。
上記のような光伝送装置によれば、非選択の光伝送路の伝送損失を測定し、その測定結果を基に当該光伝送路の波長分散値を計算して、光伝送路の切り替えが行われるときに可変分散補償器に設定すべき分散補償量を求めておくようにしたことで、簡略な構成により低コストで光伝送路の切り替え時間の短縮を図ることができる。
本発明による光伝送装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。 上記実施形態を適用可能なWDM光伝送システムの構成例を示す図である。 上記実施形態におけるスパンロス測定のための具体的な構成の一例を示す図である。 上記実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 上記実施形態に関する第1応用例の構成を示すブロック図である。 上記実施形態に関する第2応用例の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明による光伝送装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。また、図2は、図1の光伝送装置を複数の光ノードに適用したWDM光伝送システムの構成例を示す図である。
図1において、本実施形態の光伝送装置1は、例えば、第1の光伝送路L1および該第1の光伝送路L1とは異なる第2の光伝送路L2に接続する光アンプユニット10と、該光アンプユニット10に対して入出力されるWDM光の合分波を行う光合分波器30と、該WDM光に含まれる複数の波長の光信号にそれぞれ対応した複数のトランスポンダ50と、光ノード間で伝達される情報を収集して装置全体の動作を制御するための演算を行うCPUユニット70と、を備える。
上記光伝送装置1は、図2(A)に例示するようなリング状のネットワーク構成を有するWDM光伝送システム、または、図2(B)に例示するようなポイント・ツー・ポイント(point-to-point)のネットワーク構成を有するWDM光伝送システムにおける任意の光ノードに適用することが可能である。
具体的に、図2(A)の例では、リングネットワーク上に配置された6個の光ノードN1〜N6のうちの光ノードN1と光ノードN3とに、トランスポンダTPを備えた本実施形態の光伝送装置1が適用されている。光ノードN1,N3の各光伝送装置1の間は、光ノードN2を通る第1の光伝送路L1(実線)と、光ノードN4〜N6を通る第2の光伝送路L2(破線)とによって接続されている。各光伝送装置1は、第1および第2の光伝送路L1,L2のいずれか一方を選択して双方向にWDM光を送受信することが可能である。
また、図2(B)の例では、ネットワーク上の両端に位置する光ノードN1,N3に、トランスポンダTPを備えた本実施形態の光伝送装置1が適用されている。光ノードN1,N3の各光伝送装置1の間は、ノードN2を通る第1の光伝送路L1(実線)と、該第1の光伝送路L1とは物理的に異なるノードN2を通る第2の光伝送路L2(破線)とによって接続されている。各光伝送装置1は、第1および第2の光伝送路L1,L2のいずれか一方を選択して双方向にWDM光を送受信することが可能である。
なお、上記図2(A)(B)に示したWDM光伝送システムにおけるネットワーク上の光ノード数やネットワークトポロジー等は、顧客のシステム構成に応じて任意に設定することが可能である。
図1に戻り、光伝送装置1の光アンプユニット10は、第1の光伝送路L1側に位置する第1の光アンプ11と、第2の光伝送路L2側に位置する第2の光アンプ11と、スパンロス測定回路12と、を含む。第1の光アンプ11は、第1の光伝送路L1を伝送され光伝送装置1で受信されたWDM光を増幅して光合分波器30に出力すると共に、光合分波器30から第1の光伝送路L1側に出力されるWDM光を増幅して第1の光伝送路L1に送信する。第2の光アンプ11は、第2の光伝送路L2を伝送され光伝送装置1で受信されたWDM光を増幅して光合分波器30に出力すると共に、光合分波器30から第2の光伝送路L2側に出力されるWDM光を増幅して第2の光伝送路L2に送信する。
スパンロス測定回路12は、隣り合う光ノードとの間を繋ぐ一伝送区間(スパン)で発生する損失(スパンロス)を測定する。このスパンロスの測定は、後で具体例を挙げて詳しく説明するように、測定の対象となるスパンの両端におけるWDM光の送受信パワーのモニタ情報を用いて行われる。スパンロス測定回路12の測定結果は、自装置内のCPUユニット70に伝達されると共に、ネットワーク上の各光ノードに備えられたCPUユニット70にも伝達される。
光合分波器30は、第1および第2の光アンプ11,11でそれぞれ増幅されたWDM光を分波して各波長の光信号を生成し、該各波長の光信号を対応するトランスポンダ50に出力する。また、光合分波器30は、各トランスポンダ50から第1の光伝送L1に向けて送信される各波長の光信号を合波してWDM光を生成し、該WDM光を第1の光アンプ11に出力すると共に、各トランスポンダ50から第2の光伝送L2に向けて送信される各波長の光信号を合波してWDM光を生成し、該WDM光を第2の光アンプ11に出力する。
各トランスポンダ50は、それぞれ、送信側の構成として光送信器51および光分岐器52を含み、受信側の構成として光スイッチ53、可変分散補償器(VDC)54および光受信器55を含む。また、各トランスポンダ50は、それぞれ、VDC54の分散補償量を制御するための構成として、符号誤り率測定器56、分散補償量設定回路57、VDC制御回路58、波長分散計算回路59およびメモリ60を含む。
光送信器51は、単一波長の光を送信情報に従って変調した光信号を生成し、該光信号を光分岐器52に出力する。光送信器51から出力される光信号の波長は、トランスポンダ毎に異なるように設定されている。光分岐器52は、光送信器51から出力される光信号を2つに分岐し、一方の光信号を光合分波器30の第1の光伝送路L1側に対応する1つの入力ポートに与え、他方の光信号を光合分波器30の第2の光伝送路L2側に対応する1つの入力ポートに与える。
光スイッチ53は、2つの入力ポートおよび1つの出力ポートを有し、一方の入力ポートが、光合分波器30の第1の光伝送路L1側に対応する1つの出力ポートに接続し、他方の入力ポートが、光合分波器30の第2の光伝送路L2側に対応する1つの出力ポートに接続する。光スイッチ53の出力ポートには、VDC54の入力ポートが接続されている。光スイッチ53は、各入力ポートに与えられる光信号のうちのいずれか一方を選択的に出力ポートに伝えることが可能である。
VDC54は、光スイッチ53から出力される光信号に対して可変の波長分散補償を行う。このVDC54における分散補償量は、VDC制御回路58により制御されている。VDC54で分散補償された光信号は、光受信器55に出力される。光受信器55は、VDC54から出力される光信号を電気信号に変換し、該電気信号の復調処理などを行うことにより受信データを再生する。
符号誤り率測定器56は、光受信器55で再生された受信データの符号誤り率を測定し、その測定結果を分散補償量設定回路57に伝える。なお、本実施形態では、符号誤り率測定器56により受信データの符号誤り率を測定する場合について説明するが、例えば、光受信器55における受信処理において、所要のFEC(Forward Error Correction)符号を用いた誤り訂正処理が行われる場合には、上記符号誤り率の測定に代えて、FEC処理における誤り訂正数を分散補償量設定回路57に伝えるようにしてもよい。
分散補償量設定回路57は、符号誤り率測定器56で測定される符号誤り率に基づいて、該符号誤り率が最小になるような分散補償量を求め、該分散補償量をVDC制御回路58に伝えると同時にメモリ60に記憶させる。また、分散補償量設定回路57は、波長分散計算回路59から伝えられる非選択の光伝送路の波長分散値を相殺可能なVDC54の分散補償量を求め、該分散補償量をメモリ60に記憶させる。さらに、分散補償量設定回路57は、光スイッチによる第1および第2の光伝送路L1,L2の切り替えが行われ、切り替え前に非選択の光伝送路を選択して光信号の送受信が開始されると、メモリ60に記憶させておいた当該光伝送路の波長分散値に対応した分散補償量を読み出し、該分散補償量をVDC制御回路58に伝える。
VDC制御回路58は、分散補償量設定回路57から伝えられる分散補償量に応じて、VDC54の駆動状態を制御することにより、VDC54の分散補償量を最適化する。
波長分散計算回路59は、CPUユニット70から伝えられる非選択の光伝送路の伝送損失を基に、メモリ60に予め記憶させておいた当該光伝送路の初期情報を参照して、当該光伝送路の波長分散値を算出し、その算出結果を分散補償量設定回路57に伝える。なお、波長分散計算回路59における波長分散値の具体的な算出方法については後述する。
メモリ60は、前述した分散補償量設定回路57で求められる分散補償量の設定情報を、第1および第2の光伝送路L1,L2にそれぞれ対応させて記憶するための領域60Aを有する。また、メモリ60は、第1および第2の光伝送路L1,L2の距離、伝送損失および波長分散値に関する初期情報を記憶するための領域60Bを有する。上記光伝送路L1,L2の初期情報は、例えば、WDM光伝送システムの運用開始前に実測される各光伝送路L1,L2の光特性データ、または、各光伝送路L1,L2に使用されている光ファイバの仕様を基に得られる光特性データを利用して取得することが可能である。
CPUユニット70は、ネットワーク上の各光ノードとの間で各種情報を共有し、該共有情報を基に光伝送装置1全体の動作を制御するための各種演算処理を行うユニットであり、該演算処理の一つとして伝送損失算出処理70Aを実行する。この伝送損失算出処理70Aは、自装置内のスパンロス測定回路12およびネットワーク上の各光ノードから伝達されるスパンロスの測定結果を用いて、第1および第2の光伝送路L1,L2のうちの非選択の光伝送路についての伝送損失を算出する。伝送損失算出処理70Aで得られた非選択の光伝送路の伝送損失は、自装置内の各トランスポンダ50の波長分散計算回路59に伝えられる。
ここで、上記光伝送装置1におけるスパンロスの測定について具体的な一例を挙げて詳しく説明する。
図3は、光伝送装置1および隣り合う光ノードの間でスパンロスを測定するための具体的な構成の一例を示すブロック図である。ここでは、例えば前述の図2(A)に示したリング状のネットワーク構成のWDM光伝送システムについて、光ノードN3に適用されたている光伝送装置1と、該光伝送装置1に対して第2の光伝送路L2側にある光ノードN4との間でのスパンロスの測定を想定して説明を行うことにする。なお、ネットワーク上の他のノードとの間でのスパンロスの測定も同様にして行うことが可能である。
図3の右側は光ノードN3の光伝送装置1の要部構成を示し、左側は光ノードN4の構成を示している。光ノードN4は、ここでは光中継ノードに該当するものとし、光アンプユニット20およびCPUユニット71を備える。隣り合う光ノードN3,N4の間では、各々の光アンプユニット10,20内に具備された光アンプの利得制御に用いられる送受信パワーのモニタ結果を利用してスパンロスの測定が行われる。
具体的に、光ノードN3側の光アンプユニット10は、第2の光アンプ11の利得を制御するための構成として、第2の光アンプ11から第2の光伝送路L2へのWDM光の送信パワーをモニタするための光カプラ13Aおよび光検出器(PD)14Aと、第2の光伝送路L2から第2の光アンプ11へのWDM光の受信パワーをモニタするための光カプラ13Bおよび光検出器(PD)14Bと、光ノードN4との間で伝達される監視制御信号(OSC)を処理するためのOSC送受信回路15、合波器16および分波器17と、光検出器14A,14Bのモニタ結果および監視制御情報を基に第2の光アンプ11の駆動状態を制御する光アンプ制御回路18と、を備える。
上記のような光アンプ11の制御構成に対して、スパンロス測定回路12は、OSC送受信回路15内のOSC受信器(O/E)15Bで受信された監視制御情報に含まれる、光ノードN4側でのWDM光の送信パワーと、光検出器14BでモニタされるWDM光の受信パワーとを用いて、当該WDM光の送受信パワーの差分を求めることにより、光ノードN3,N4間のスパンロスを測定し、その測定結果をCPUユニット70に伝える。
なお、ここでは図示を省略したが、光アンプユニット10内の第1の光アンプ11側についても、上記第2の光アンプ11側と同様のモニタ構成を備えている。上記スパンロス測定回路12は、第1の光アンプ11に対応したOSC送受信回路で受信される監視制御情報に含まれる、光ノードN2側でのWDM光の送信パワーと、第1の光アンプ11に対応した光検出器でモニタされるWDM光の受信パワーとを用いて、当該WDM光の送受信パワーの差分を求めることにより、第1の光伝送路L1側にある光ノードN2,N3間のスパンロスを測定することも可能である。
光ノードN4側の光アンプユニット20は、第2の光伝送路L2を双方向に伝送されるWDM光を増幅する光アンプ21と、隣り合う光ノードN3,N5(図2(A)参照)との間のスパロスを測定するスパンロス測定回路22と、光アンプ21から光ノードN3側へのWDM光の送信パワーをモニタするための光カプラ23Aおよび光検出器(PD)24Aと、光ノードN3側から光アンプ21へのWDM光の受信パワーをモニタするための光カプラ23Bおよび光検出器24Bと、光アンプ21から光ノードN5側へのWDM光の送信パワーをモニタするための光カプラ23A’および光検出器24A’と、光ノードN5側から光アンプ21へのWDM光の受信パワーをモニタするための光カプラ23B’および光検出器24B’と、隣り合う光ノードN3,N5との間で伝達される監視制御信号を処理するためのOSC送受信回路25、合波器26,26’および分波器27,27’と、を備える。
上記光アンプユニット20のスパンロス測定回路22は、OSC送受信回路25内のOSC受信器(O/E)25Bで受信された監視制御情報に含まれる、光ノードN3側でのWDM光の送信パワーと、光検出器24BでモニタされるWDM光の受信パワーとを用いて、当該WDM光の送受信パワーの差分を求めることにより、光ノードN3,N4間のスパンロスを測定する。また、スパンロス測定回路22は、OSC送受信回路25内のOSC受信器(O/E)25B’で受信された監視制御情報に含まれる、光ノードN5側でのWDM光の送信パワーと、光検出器24B’でモニタされるWDM光の受信パワーとを用いて、当該WDM光の送受信パワーの差分を求めることにより、光ノードN4,N5間のスパンロスを測定する。上記スパンロス測定回路22で測定された隣り合う光ノード間のスパンロスの測定結果は、CPUユニット71に伝えられる。
ネットワーク上の各光ノードのCPUユニット70,71は、各々の間が第1および第2の光伝送路L1,L2とは異なる通信回線72(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)など)により接続されており、該通信回線72を介して各光ノードでのスパンロスの測定結果を相互に伝達することが可能である。なお、WDM光伝送システム全体の動作を監視制御するOPS73が通信回線72上に接続されている場合、該OPS73が各光ノードでのスパンロスの測定結果を収集し、その収集情報を各光ノードに伝達するようにしてもよい。また、各光ノード間でスパンロスの測定結果を伝達する別の手段として、各光伝送路L1,L2を伝送されるOSCを利用することも可能である。
光ノードN3のCPUユニット70内の伝送損失算出処理70A(図1)は、例えば、各トランスポンダ50の光スイッチ53により第1の光伝送路L1側が選択され、第1の光伝送路L1を用いてWDM光の伝送が行われている場合、非選択の第2の光伝送路L2上にある各光ノードでのスパンロスの測定結果を収集し、光ノードN1から各光ノードN6〜N4を順に通って光ノードN3に至る経路上の各スパンロスの総和を求めることにより、第2の光伝送路L2の伝送損失を算出する。一方、各トランスポンダ50の光スイッチ53により第2の光伝送路L2側が選択され、第2の光伝送路L2を用いてWDM光の伝送が行われている場合、上記伝送損失算出処理70Aは、非選択の第1の光伝送路L1上にある各光ノードでのスパンロスの測定結果を収集し、光ノードN1から光ノードN2を通って光ノードN3に至る経路上の各スパンロスの総和を求めることにより、第1の光伝送路L1の伝送損失を算出する。
次に、光伝送装置1の各トランスポンダ50内の波長分散計算回路59における波長分散値の計算方法の一例を詳しく説明する。
波長分散計算回路59には、上述したようにCPUユニット70内の伝送損失算出処理70Aで算出された非選択の光伝送路の伝送損失が所要の測定周期で伝達される。この非選択の光伝送路の伝送損失に基づいて、波長分散計算回路59は、まず、非選択の光伝送路についての距離の変動量を計算する。
上記距離の変動量の計算は、メモリ60の領域60Bに記憶されている当該光伝送路の初期情報を参照し、運用開始前における当該光伝送路の伝送損失に対して、伝送損失算出処理70Aで算出された伝送損失がどれだけ変動しているかを示す伝送損失の変動量ΔA[dB]を求める。また、上記メモリ60の初期情報が示す当該光伝送路の距離および伝送損失を用いて、単位長さ当たりに発生する損失A[dB/km]を求める。そして、伝送損失の変動量ΔA[dB]および単位長さ当たりの損失A[dB/km]を用い、次の(1)式に示す関係に従って、当該光伝送路の距離の変動量ΔB[km]を計算する。
ΔB=ΔA/A …(1)
例えば、シングルモードファイバ(SMF)を用いた非選択の光伝送路について、単位長さ当たりの損失Aが0.20[dB/km]で、伝送損失の変動量ΔAが0.5[dB]である場合、当該光伝送路の距離の変動量ΔBは2.5[km]となる。
続いて、波長分散計算回路59は、上記メモリ60の初期情報が示す非選択の光伝送路の距離および波長分散値を用いて、当該光伝送路の波長分散係数C[ps/nm/km]を求める。そして、先に計算した当該光伝送路の距離の変動量ΔB[km]と波長分散係数C[ps/nm/km]を用い、次の(2)式に示す関係に従って、当該光伝送路の波長分散値の変動量ΔC[ps/nm]を計算する。
ΔC=ΔB×C …(2)
前述した具体例において、1550nmの波長光に対する非選択の光伝送路(SMF)の波長分散係数Cが18.0[ps/nm/km]である場合、当該光伝送路の波長分散値の変動量ΔCは45[ps/nm]となる。
そして、波長分散計算回路59は、上記メモリ60の初期情報が示す非選択の光伝送路の波長分散値(初期値)Cに上記変動量ΔCを加算することにより、非選択の光伝送路の現在の波長分散値C(=C+ΔC)を計算する。前述した具体例において、初期の波長分散値Cが14[ps/nm]である場合、現在の波長分散値Cは59[ps/nm]となる。なお、上記の説明において示した具体例は、本発明がこれに限定されることを意味するものではない。
次に、本実施形態の動作を図4のフローチャートを参照しながら説明する。
上記のような構成の光伝送装置1では、システムの運用開始前に、第1および第2の光伝送路L1,L2についての距離、伝送損失および波長分散値を含む初期情報が実測等により取得され、該各光伝送路L1,L2の初期情報がメモリ60の領域60Bに予め記憶される(図4のS10)。そして、運用開始によって光伝送装置1が立ち上げられると、各波長に対応したトランスポンダ50の光スイッチ53により第1および第2の光伝送路L1,L2のいずれか一方が選択され、当該光伝送路を用いたWDM光の送受信が開始される(S20)。ここでは、最初に第1の光伝送路L1が現用系光伝送路として選択され、第2の光伝送路L2が予備系光伝送路としてWDM光の伝送が行われない非選択の状態になるものとする。
光伝送装置1の送信側の動作としては、各トランスポンダ50において、光送信器51で生成された光信号が光分岐器52で2つに分岐され、一方の分岐光が光合分波器30の第1の光伝送路L1側の入力ポートに出力され、他方の分岐光が光合分波器30の第2の光伝送路L2側の入力ポートに出力される。光合分波器30では、各トランスポンダ50から出力される各波長の光信号が各々の送信先となる光伝送路毎に合波されてWDM光が生成される。第1の光伝送路L1側のWDM光は、光アンプユニット10内の第1の光アンプ11で増幅されて第1の光伝送路L1に送信され、第2の光伝送路L2側のWDM光は、光アンプユニット10内の第2の光アンプ11で増幅されて第2の光伝送路L2に送信される(S30)。このとき、各光伝送路L1,L2へのWDM光の送信パワーがモニタされ、そのモニタ結果を含むOSCがWDM光と伴に送信される。上記のようなWDM光の送信動作は、対向する光伝送装置1,1の双方で行われる。
また、光伝送装置1の受信側の動作としては、第1および第2の光伝送路L1,L2を伝送された各WDM光が、それぞれ、光アンプユニット10内の対応する光アンプ11,11で増幅された後に、光合分波器30で各波長の光信号に分波されて、各波長に対応したトランスポンダ50内の光スイッチ53に与えられる。光スイッチ53では、2つの入力ポートに与えられる光信号のうち、第1の光伝送路L1側からの光信号が選択されてVDC54に出力される。運用開始直後のVDC54の分散補償量は、VDC制御回路58により第1の光伝送路L1に対応した初期値に設定されており、該VDC54によって光信号の波長分散補償が行われる。VDC54を通過した光信号は、光受信器55で光電変換されるなどして受信データが再生される(S40)。この受信データは、VDC54のフィードバック制御を行うために符号誤り率測定器56に与えられ、該符号誤り率測定器56で測定される符号誤り率が最小になるような分散補償量が分散補償量設定回路57で求められ、該分散補償量に従ってVDC制御回路58によりVDC54の分散補償量が最適化される(S50)。
上記受信側の動作において、光スイッチ53で選択されなかった第2の光伝送路L2側からの光信号は、光スイッチ53で破棄されてVDC54以降には伝えられない。ただし、上述の図3で説明したように、非選択の光伝送路L2上に位置する各光ノードにおいて、WDM光の送受信パワーのモニタ値に基づくスパンロスの測定が行われており、該各光ノードでのスパンロスの測定結果を用いて、受信端に位置するCPUユニット70内の伝送損失算出処理70Aにより、非選択の光伝送路L2の伝送損失が求められる。そして、該伝送損失およびメモリ60に記憶された当該光伝送路の初期情報に基づいて、各トランスポンダ50の波長分散計算回路59により、非選択の光伝送路L2の波長分散値が求められ、該波長分散値が分散補償量設定回路57に伝えられる(S60)。これにより、非選択の光伝送路L2の波長分散特性が何等かの要因で変動した場合でも、変動後の波長分散値を相殺可能なVDC54の分散補償量が分散補償量設定回路57により求められ、該分散補償量がメモリ60の領域60Aに記憶されるようになる(S70)。
上記のような非選択の光伝送路の伝送損失の測定は、各光ノードに具備された光アンプの利得制御に用いられるモニタ構成を基本的に利用しており、当該モニタ値を用いた簡単な計算を行うための回路を追設することで容易に実現できる。このため、従来のOTDR測定器を用いて光伝送路の距離を測定する場合のような装置構成の複雑化やコスト上昇を回避することが可能である。また、非選択の光伝送路上の各スパンの両端でモニタしたWDM光パワーを用いてスパンロスを高い精度で測定できるので、当該光伝送路の波長分散値に対応した分散補償量の設定誤差を小さく抑えることも可能である。
続いて、WDM光の伝送が行われている第1の光伝送路L1に、例えば、光ファイバの断線などの障害が発生して、第2の光伝送路L2への切り替えが必要になった場合を想定する。この場合、光伝送装置1では、各トランスポンダ50の光スイッチ53において第1の光伝送路L1側から第2の光伝送路L2側への切り替えが行われ、第2の光伝送路L2を用いたWDM光の送受信が開始される(S80)。この光スイッチ53による光伝送路の切り替えに合わせて、分散補償量設定回路57では、切り替え前にメモリ60の領域60Aに記憶させておいた第2の光伝送路L2に対応する分散補償量が読み出され、該分散補償量がVDC制御回路58に伝えらえる。これにより、VDC54の分散補償量は、第2の光伝送路L2の現在の波長分散値に適した値に制御される(S90)。したがって、光スイッチ53による光伝送路の切り替えが行われてからすぐに、第2の光伝送路L2側からの光信号の波長分散補償をVDC54で精度良く行うことができるようになるため、光伝送路の切り替え時間を効果的に短縮することが可能になる。
上記のようにして光伝送路の切り替えが短時間で行われた後は、切り替え前と同様にして符号誤り率測定器56で測定される受信データの符号誤り率に基づいたVDC54のフィードバック制御が行われる(S100)。また、切り替えにより非選択となった第1の光伝送路L1については、保守作業が完了した後に、第1の光伝送路L1上にある各光ノードでのスパンロスの測定結果を用いて当該光伝送路の伝送損失および波長分散値が求められ(S110)、該波長分散値を相殺可能なVDC54の分散補償量がメモリ60に記憶されることで、次回の光伝送路の切り替えに対する準備が行われる(S120)。
上述したように本実施形態の光伝送装置1によれば、各光ノードに具備される光アンプの制御用モニタ値を利用して非選択の光伝送路の伝送損失を測定し、その測定結果を基に当該光伝送路の波長分散値を計算するようにしたことで、簡略な構成により低コストで光伝送路の切り替え時間の短縮を図ることができる。これにより、40Gbps等の高速な光信号を含むWDM光を確実に送受信できる信頼性の高いWDM光伝送システムを構築することが可能になる。
なお、上述した実施形態では、伝送損失算出処理70Aが第1および第2の光伝送路L1,L2のうちの非選択の光伝送路の伝送損失を算出する場合を説明したが、ネットワーク上の各光ノードでのスパンロスの測定は、測定対象の光伝送路が選択(運用)されているか否かに関係なく実施することができるので、両方の光伝送路L1,L2の伝送損失を伝送損失算出処理70Aにより同時に算出し、該各伝送損失に基づいて各光伝送路L1,L2の波長分散値および該波長分散値に対応した分散補償量を一緒に求めるようにしてもよい。ただし、選択中の光伝送路における波長分散値の変動に応じたVDC54の制御は、符号誤り率の測定結果に基づくフィードバック制御が優先して適用される。
次に、上述した実施形態の光伝送装置に関する応用例を列挙する。
図5は、光伝送装置の第1応用例の構成を示すブロック図である。図5に示す光伝送装置1’では、上述した実施形態の構成における分散補償量設定回路57、波長分散計算回路59およびメモリ60が、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路61によって実現されている。なお、メモリ60に関しては集積回路61とは別に設けるようにしてもよい。このような構成を適用することにより、各トランスポンダ50の構成をより簡略化することが可能である。
図6は、光伝送装置の第2応用例の構成を示すブロック図である。図6に示す光伝送装置1”では、上述した実施形態の構成における各トランスポンダ50の分散補償量設定回路57、波長分散計算回路59およびメモリ60のハードウェア構成による処理が、CPUユニット70によりソフトウェア的に実行されるようになっている。
具体的には、各トランスポンダ50について、分散補償量設定回路57、波長分散計算回路59およびメモリ60に代わるハードウェア構成としてインターフェイス回路62が設けられている。CPUユニット70は、CPU75、メモリ76およびインターフェイス回路77を有する。CPU75では、上述した実施形態の場合と同様にして、各光ノードでのスパンロスの測定結果を用いた伝送損失算出処理70Aが実行されると共に、上述した実施形態において波長分散計算回路59で処理していたのと同様の波長分散計算処理70Bが実行される。また、CPU75では、波長分散計算処理70Bにより計算された非選択の光伝送路の波長分散値、および、各トランスポンダ50からインターフェイス回路62,77を介して伝達される符号誤り率の測定結果を用い、上述した実施形態において分散補償量設定回路59で処理していたのと同様の分散補償量設定処理70Cが実行される。なお、メモリ76には、上述した実施形態におけるメモリ60と同様の情報が記憶されている。そして、分散補償量設定処理70Cにより求められた分散補償量は、上述した実施形態の場合と同様のタイミングで、インターフェイス回路77,62を介して各トランスポンダ50のVDC制御回路58に伝えられる。
上記のように各トランスポンダ50におけるVDC54の分散補償量の制御に関する一連の処理をCPUユニット70によりソフトウェア的にまとめて実行することによって、各トランスポンダ50の構成をより一層簡略化することが可能である。なお、上記第2応用例では、光伝送装置1”内のCPUユニット70で分散補償量の制御に関する演算処理を実行するようにしたが、例えば、上述の図3に示したようなWDM光伝送システム全体の動作を監視制御するOPS73が設けられている場合、該OPS73により各光ノードでの上記演算処理を一括して実行して、該演算結果を各光ノードに伝達することも可能である。
以上の実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 第1の光伝送路および該第1の光伝送路とは異なる第2の伝送路に接続し、該第1および第2の光伝送路のいずれか一方を選択して光信号を送受信する光伝送装置であって、
前記第1および第2の光伝送路の切り替えを行う光スイッチと、
前記光スイッチを介して前記第1および第2の光伝送路に接続する可変分散補償器と、
前記第1および第2の光伝送路のうちの非選択の光伝送路の伝送損失を測定する測定器と、
前記第1および第2の光伝送路の距離、伝送損失および波長分散値に関する初期情報を記憶するメモリと、
前記測定器で測定された非選択の光伝送路の伝送損失、および、前記メモリに記憶された当該光伝送路の初期情報に基づいて、当該光伝送路の波長分散値を求める計算回路と、
前記光スイッチにより前記第1および第2の光伝送路の切り替えを行い、前記非選択の光伝送路を選択して光信号の送受信を開始するとき、前記計算回路で求められた波長分散値を相殺可能な分散補償量が前記可変分散補償器に設定されるように、前記可変分散補償器を制御する制御回路と、を備えたことを特徴とする光伝送装置。
(付記2) 付記1に記載の光伝送装置であって、
前記測定器は、前記非選択の光伝送路上に位置する各光ノードでのスパンロスの測定結果を収集し、該各スパンロスの総和を当該光伝送路の伝送損失とすることを特徴とする光伝送装置。
(付記3) 付記2に記載の光伝送装置であって、
前記第1および第2の光伝送路に対して送受信する光信号を増幅する光アンプ、並びに、前記第1および第2の光伝送路に対する光信号の送受信パワーをモニタして前記光アンプの利得を制御する光アンプ制御回路を含む光アンプユニットを備え、
前記測定器は、前記光アンプ制御回路でモニタされる送受信パワーを利用して、隣り合う光ノードとの間のスパンロスの測定を行うことを特徴とする光伝送装置。
(付記4) 付記1〜3のいずれか1つに記載の光伝送装置であって、
前記計算回路は、前記測定器で測定された非選択の光伝送路の伝送損失の初期値に対する変動量と、前記メモリに記憶された当該光伝送路の初期情報から求めた単位長さ当たりの損失とを用いて、当該光伝送路の距離の変動量を計算した後に、該計算された距離の変動量と、前記メモリに記憶された当該光伝送路の初期情報から求めた波長分散係数とを用いて、当該光伝送路の波長分散値の変動量を計算し、さらに、該計算された波長分散値の変動量を、前記メモリに記憶された当該光伝送路の波長分散値の初期値に加算して、当該光伝送路の現在の波長分散値を計算することを特徴とする光伝送装置。
(付記5) 付記1〜4のいずれか1つに記載の光伝送装置であって、
前記可変分散補償器で波長分散が補償された光信号を受信処理する光受信器と、
前記光受信器で受信処理されたデータの符号誤り率を測定する符号誤り率測定器と、を備え、
前記制御回路は、前記符号誤り率測定器で測定される符号誤り率が最小になるように、前記可変分散補償器の分散補償量をフィードバック制御することを特徴とする光伝送装置。
(付記6) 付記1〜5のいずれか1つに記載の光伝送装置であって、
光信号を生成する光送信器と、
前記光送信器で生成された光信号を2つに分岐し、一方の分岐光を前記第1の光伝送路側に出力し、他方の分岐光を前記第2の光伝送路側に出力する光分岐器と、を備えたことを特徴とする光伝送装置。
(付記7) 付記1〜6のいずれか1つに記載の光伝送装置であって、
前記第1および第2の光伝送路に対して、複数の波長の光信号を合波したWDM光を送受信することを特徴とする光伝送装置。
1,1’,1”…光伝送装置
10…光アンプユニット
11,11,21…光アンプ
12,22…スパンロス測定回路
13A,13B,23A,23B,23A’,23B’…光カプラ
14A,14B,24A,24B,24A’,24B’…光検出器
15,25…OSC送受信回路
16,26,26’…合波器
17,27,27’…分波器
30…光合分波器
50…トランスポンダ
51…光送信器
52…光分岐器
53…光スイッチ
54…可変分散補償器(VDC)
55…光受信器
56…符号誤り率測定器
57…分散補償量設定回路
58…VDC制御回路
59…波長分散計算回路
60,76…メモリ
61…集積回路
62,77…インターフェイス回路
70,71…CPUユニット
70A…伝送損失算出処理
72…通信回線
73…OPS
75…CPU
L1,L2…光伝送路
N1〜N6…光ノード

Claims (5)

  1. 第1の光伝送路および該第1の光伝送路とは異なる第2の伝送路に接続し、該第1および第2の光伝送路のいずれか一方を選択して光信号を送受信する光伝送装置であって、
    前記第1および第2の光伝送路の切り替えを行う光スイッチと、
    前記光スイッチを介して前記第1および第2の光伝送路に接続する可変分散補償器と、
    前記第1および第2の光伝送路のうちの非選択の光伝送路の伝送損失を測定する測定器と、
    前記第1および第2の光伝送路の距離、伝送損失および波長分散値に関する初期情報を記憶するメモリと、
    前記測定器で測定された非選択の光伝送路の伝送損失、および、前記メモリに記憶された当該光伝送路の初期情報に基づいて、当該光伝送路の波長分散値を求める計算回路と、
    前記光スイッチにより前記第1および第2の光伝送路の切り替えを行い、前記非選択の光伝送路を選択して光信号の送受信を開始するとき、前記計算回路で求められた波長分散値を相殺可能な分散補償量が前記可変分散補償器に設定されるように、前記可変分散補償器を制御する制御回路と、を備えたことを特徴とする光伝送装置。
  2. 請求項1に記載の光伝送装置であって、
    前記測定器は、前記非選択の光伝送路上に位置する各光ノードでのスパンロスの測定結果を収集し、該各スパンロスの総和を当該光伝送路の伝送損失とすることを特徴とする光伝送装置。
  3. 請求項2に記載の光伝送装置であって、
    前記第1および第2の光伝送路に対して送受信する光信号を増幅する光アンプ、並びに、前記第1および第2の光伝送路に対する光信号の送受信パワーをモニタして前記光アンプの利得を制御する光アンプ制御回路を含む光アンプユニットを備え、
    前記測定器は、前記光アンプ制御回路でモニタされる送受信パワーを利用して、隣り合う光ノードとの間のスパンロスの測定を行うことを特徴とする光伝送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の光伝送装置であって、
    前記計算回路は、前記測定器で測定された非選択の光伝送路の伝送損失の初期値に対する変動量と、前記メモリに記憶された当該光伝送路の初期情報から求めた単位長さ当たりの損失とを用いて、当該光伝送路の距離の変動量を計算した後に、該計算された距離の変動量と、前記メモリに記憶された当該光伝送路の初期情報から求めた波長分散係数とを用いて、当該光伝送路の波長分散値の変動量を計算し、さらに、該計算された波長分散値の変動量を、前記メモリに記憶された当該光伝送路の波長分散値の初期値に加算して、当該光伝送路の現在の波長分散値を計算することを特徴とする光伝送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の光伝送装置であって、
    前記可変分散補償器で波長分散が補償された光信号を受信処理する光受信器と、
    前記光受信器で受信処理されたデータの符号誤り率を測定する符号誤り率測定器と、を備え、
    前記制御回路は、前記符号誤り率測定器で測定される符号誤り率が最小になるように、前記可変分散補償器の分散補償量をフィードバック制御することを特徴とする光伝送装置。
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