JP2013197676A - 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】「追い越し」が発生した場合にも、フィールド間補間処理を適切に行うことのできる技術を提供する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、インターレース画像データが入力されるタイミングと、インターレース画像データに対するIP変換処理を行うタイミングとの差が所定値以下となるように、IP変換処理の処理対象とするインターレース画像データを決定する決定手段と、現在の処理対象のインターレース画像データである現データと、現データの1つ前に処理対象とされたインターレース画像データである前データとを用いてフィールド間補間処理を行い、現データをプログレッシブ画像データに変換する変換手段と、を有し、変換手段は、現データと前データの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドであった場合に、現データと後データを用いてフィールド間補間処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理装置の制御方法に関する。
従来、インターレース画像データをプログレッシブ画像データに変換するIP変換処理を行う画像処理装置がある。そのような画像処理装置では、第1の周期でインターレース画像データが入力され、第2の周期でIP変換処理が行われる。第1の周期は、例えば、入力されるインターレース画像データの垂直同期信号(入力Vsync)の周期である。第2の周期は、例えば、表示するプログレッシブ画像データの垂直同期信号(出力Vsync)の周期である。
また、上記画像処理装置には、IP変換処理を行うIP変換処理部と、IP変換処理部から出力されたプログレッシブ画像データにスケーリング処理を施すスケーリング処理部との間にフレームメモリが設けられているものと、いないものとがある。スケーリング処理は、IP変換処理部から出力されたプログレッシブ画像データを、設定された倍率で拡大または縮小する処理である。
図2(a)は、IP変換処理部とスケーリング処理部の間にフレームメモリが設けられた従来の画像処理装置の構成を示す図である。このような構成の場合、IP変換処理部は、前段のフレームメモリ201からインターレース画像データを読み出し、IP変換処理を行う。そして、IP変換処理部は、IP変換処理の結果(プログレッシブ画像データ)を、後段のフレームメモリ202に書き込む。スケーリング処理部は、フレームメモリ202から、プログレッシブ画像データを読み出し、スケーリング処理を行う。
図2(b)は、IP変換処理部とスケーリング処理部の間にフレームメモリが設けられていない従来の画像処理装置の構成を示す図である。このような構成の場合、IP変換処理部は、フレームメモリ203からインターレース画像データを読み出し、IP変換処理を行う。そして、IP変換処理部は、プログレッシブ画像データのライン(スケーリング処理で必要なライン)のデータ(ラインデータ)を、プログレッシブタイミングでスケーリング処理部へ出力する。プログレッシブタイミングは、スケーリング処理後のプログレッシブ画像データの水平同期信号に同期したタイミングである。スケーリング処理部は、入力されたラインデータを用いて、スケーリング処理後の1ライン分のプログレッシブ画像データを生成する。
図2(b)の構成では、図2(a)の構成に比べフレームメモリの数を少なくすることができ、製造コストを低減することができる。
ここで、入力Vsyncと出力Vsyncが異なることがある(インターレース画像データの入力装置側とプログレッシブ画像データの出力装置側とでクロック周波数に差がある場合など)。例えば、入力映像を入力Vsyncに同期してフレームメモリに書き込み、内部で生成した出力Vsyncに同期して読み出した場合には、入力Vsyncと出力Vsyncが異なる。
入力Vsyncと出力Vsyncが異なる場合に、入力Vsyncと出力Vsyncの位相差を吸収するフレーム同期制御を行うと、「フィールドスキップ」と「フィールドリピート」が発生する。「フィールドスキップ」は、或るフィールドを飛ばして、次のフィールドのインターレース画像データをIP変換処理の処理対象(IP変換処理対象)とするものである。「フィールドリピート」は、同じフィールドのインターレース画像データを2回続けてIP変換処理対象とするものである。以下、「フィールドスキップ」と「フィールドリピート」を「追い越し」と記載する。
IP変換処理部では、例えば、補間画素(インターレース画像データに存在しない画素)を生成することにより、インターレース画像データがプログレッシブ画像データに変換される。補間画素を生成する処理には、フィールド内補間処理とフィールド間補間処理とがある。
図3(a)は、フィールド内補間処理の一例を示す図である。図3(b)は、フィールド間補間処理の一例を示す図である。
フィールド内補間処理では、現在のIP変換処理対象であるインターレース画像データの画素を用いて、補間画素が生成される。例えば、図3(a)に示すように、補間画素の生成位置の上下に隣接する画素を用いて補間画素が生成される。
フィールド間補間処理では、現データと異なるフィールドのインターレース画像データの画素を用いて、補間画素が生成される。例えば、図3(b)に示すように、1つ前に処理対象とされたインターレース画像データ(前データ)の画素であって、補間画素の生成位置と同じ位置の画素を用いて補間画素が生成される。
上述した「追い越し」が発生すると、上述したフィールド間補間処理が行えなかったり、上述したフィールド間補間処理を行った場合に画像が劣化したりすることがある。
図4を用いて、「追い越し」が発生した場合の従来のフィールド間補間処理について説明する。奇数フィールドのインターレース画像データは、奇数番目のラインのみで構成される。偶数フィールドのインターレース画像データは、偶数番目のラインのみで構成される。
「追い越し」が発生すると、図4に示すように、IP変換処理において、現データと前データの両方が奇数フィールドとなったり、それらの両方が偶数フィールドとなったりしてしまう。この場合、前データには、補間画素の生成位置と同じ位置の画素は存在しないため、図3(b)に示すようなフィールド間補間処理を行うことはできない。もしくは、補間画素の生成位置と異なる位置の画素が誤って使用され、補間画素が生成されてしまう。そのような誤った画素の使用は、表示画像の劣化を招く。
従来、「追い越し」が生じた際に、一定フレーム期間、2フィールドのインターレース画像データのそれぞれからプログレッシブ画像データと同サイズの中間画像を作成し、作成した2つの中間画像をαブレンドする技術が提案されている(特許文献1)。
特開2008−236006号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、複数フレームに渡ってαブレンドされた画像が表示されるため、補間ライン(補間画素のライン)に違和感のある画像が長時間表示されてしまう。
本発明は、「追い越し」が発生した場合にも、フィールド間補間処理を適切に行うことのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、
偶数フィールドのインターレース画像データと、奇数フィールドのインターレース画像データとが第1の周期で交互に入力され、前記第1の周期と異なる第2の周期で、入力されたインターレース画像データを補間によりプログレッシブ画像データに変換するIP変換処理を行う画像処理装置であって、
インターレース画像データが入力されるタイミングと、前記インターレース画像データに対する前記IP変換処理を行うタイミングとの差が所定値以下となるように、前記IP変換処理の処理対象とするインターレース画像データを決定する決定手段と、
現在の処理対象のインターレース画像データである現データと、前記現データの1つ前に処理対象とされたインターレース画像データである前データ、及び、前記現データの1つ後に処理対象とされるインターレース画像データである後データのうちの一方のデータとを用いてフィールド間補間処理を行い、前記現データをプログレッシブ画像データに変換する変換手段と、
を有し、
前記変換手段は、前記現データと、前記前データ及び前記後データのうちの前記一方のデータとの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドであった場合に、前記現データと、前記前データ及び前記後データのうちの他方のデータとを用いてフィールド間補間処理を行う
ことを特徴とする。
本発明の画像処理装置の制御方法は、
偶数フィールドのインターレース画像データと、奇数フィールドのインターレース画像データとが第1の周期で交互に入力され、前記第1の周期と異なる第2の周期で、入力されたインターレース画像データを補間によりプログレッシブ画像データに変換するIP変換処理を行う画像処理装置の制御方法であって、
インターレース画像データが入力されるタイミングと、前記インターレース画像データに対する前記IP変換処理を行うタイミングとの差が所定値以下となるように、前記IP変換処理の処理対象とするインターレース画像データを決定する決定ステップと、
現在の処理対象のインターレース画像データである現データと、前記現データの1つ前に処理対象とされたインターレース画像データである前データ、及び、前記現データの1つ後に処理対象とされるインターレース画像データである後データのうちの一方のデータとを用いてフィールド間補間処理を行い、前記現データをプログレッシブ画像データに変換する変換ステップと、
を有し、
前記変換ステップでは、前記現データと、前記前データ及び前記後データのうちの前記一方のデータとの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドであった場合に、前記現データと、前記前データ及び前記後データのうちの他方のデータとを用いてフィールド間補間処理が行われる
ことを特徴とする。
本発明によれば、「追い越し」が発生した場合にも、フィールド間補間処理を適切に行うことができる。
実施例1に係る画像処理装置の機能構成の一例 従来の画像処理装置の構成の一例 フィールド内補間処理とフィールド間補間処理の一例 「追い越し」が発生した場合の従来のフィールド間補間処理の一例 実施例1に係るフィールド間補間処理の一例 実施例1に係るフィールド間補間処理部の処理の流れの一例 実施例1に係る「追い越し」が検出されるタイミングの一例 実施例1に係る追い越し検出部の処理の流れの一例 フィールド間補間処理の一例 「追い越し」が発生した場合の従来のフィールド間補間処理の一例 実施例2に係るフィールド間補間処理の一例 実施例2に係るフィールド間補間処理部の処理の流れの一例 実施例2に係る「追い越し」が検出されるタイミングの一例 実施例2に係る追い越し検出部の処理の流れの一例
<実施例1>
以下、本実施例に係る画像処理装置及びその制御方法について説明する。本実施例に係る画像処理装置には、偶数フィールドのインターレース画像データと、奇数フィールドのインターレース画像データとが、第1の周期で交互に入力される。そして、本実施例に係る画像処理装置は、第1の周期と異なる第2の周期で、入力されたインターレース画像データを補間によりプログレッシブ画像データに変換する。
偶数フィールドのインターレース画像データは、偶数番目のラインのみで構成される。奇数フィールドのインターレース画像データは、奇数番目のラインのみで構成される。第1の周期は、例えば、入力されるインターレース画像データの垂直同期信号の周期である。第2の周期は、例えば、表示するプログレッシブ画像データ(本実施例では、拡大処理や縮小処理などのスケーリング処理が施されたプログレッシブ画像データ)の垂直同期信号の周期である。
(構成)
図1は、本実施例に係る画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
フレームメモリ101は、複数フィールドのインターレース画像データを記憶する記憶装置である。
入力画像処理部102は、入力されたインターレース画像データのうち、IP変換処理の処理対象(IP変換処理対象)となるインターレース画像データをフレームメモリ101に書き込む。なお、入力画像処理部102は、入力されたインターレース画像データを所定の画像処理を施してフレームメモリ101に書き込んでもよいし、入力されたインターレース画像データをそのままフレームメモリ101に書き込んでもよい。
IP変換処理部112は、第2の周期で、インターレース画像データをプログレッシブ画像データに変換して出力する。具体的には、IP変換処理部112は、第2の周期で、フレームメモリ101に書き込まれたインターレース画像データのうち、現フィールド、現フィールドの1つ前のフィールド、及び、現フィールドの2つ前のフィールドの3つのフィールドのインターレース画像データを読み出す。そして、IP変換処理部112は、現フィールドの1つ前のインターレース画像データをプログレッシブ画像データに変換して出力する。現フィールドのインターレース画像データは、例えば、フレームメモリ101に書き込まれたインターレース画像データのうち、最後に書き込まれたインターレース画像データである。上述したように、フレームメモリ101に書き込まれたインターレース画像データは、IP変換処理対象となるインターレース画像データである。そのため、本実施例では、現在のIP変換処理対象のインターレース画像データ(現データ)、現データの1つ前にIP変換処理対象とされたインターレース画像データ(前データ)、現データの1つ後にIP変換処理対象とされるインターレース画像データ(後データ)が読み出される。そして、現データがプログレッシブ画像データに変換されて出力される。
スケーリング処理部111は、IP変換処理部112から出力されたプログレッシブ画像データにスケーリング処理を施す。スケーリング処理は、例えば、画像データを設定された拡大率で拡大する拡大処理や、画像データを設定された縮小率で縮小する縮小処理である。
図1に示すように、本実施例では、IP変換処理部112とスケーリング処理部111の間には、IP変換処理部112から出力されたプログレッシブ画像データを一時的に記
憶するフレームメモリなどの記憶装置は設けられていない。
出力同期信号生成部110は、IP変換処理部112でIP変換処理を行う周期(第2の周期)の信号(出力同期信号)を生成する。本実施例では、出力同期信号生成部110は、スケーリング処理部111で生成されたプログレッシブ画像データ(スケーリング処理が施されたプログレッシブ画像データ)の垂直同期信号に同期した信号を生成する。
制御部103は、入力されるインターレース画像データの垂直同期信号(第1の周期の垂直同期信号)と、出力同期信号生成部110で生成された出力同期信号(第2の周期の信号)とに基づいて、IP変換対象とするインターレース画像データを決定する。具体的には、制御部103は、インターレース画像データが入力されるタイミングと、当該インターレース画像データに対するIP変換処理を行うタイミングとの差が所定値以下となるように、IP変換処理対象とするインターレース画像データを決定する。そして、制御部103は、入力されたインターレース画像データのうち、IP変換処理対象のインターレース画像データが第2の周期でフレームメモリ101に書き込まれるように、入力画像処理部102を制御する。所定値は、例えば、インターレース画像データが入力されてから、次のインターレース画像データが入力されるまでの時間(第1の周期)である。
また、制御部103は、出力同期信号生成部110で生成された出力同期信号に同期してIP変換処理が行われるように(即ち第2の周期でIP変換処理が行われるように)、IP変換処理部112を制御する。
IP変換処理部112は、動き検出部104、フィールド内補間処理部105、フィールド間補間処理部106、追い越し検出部107、補間ライン画像生成部108、出力部109などを有する。
動き検出部104は、フィールド間の画像の動きを検出する。具体的には、動き検出部104は、フレームメモリ101から読み出された現データ、前データ、及び、後データの3フィールド分のインターレース画像データを用いて動きを検出する。そして、動きの検出結果を表す動き情報を補間ライン画像生成部108へ出力する。なお、動きの検出方法は、特に限定されない。例えば、ブロックマッチング法を用いてもよいし、フィールド間の画素値の差分から動きを判断する手法を用いてもよい。動きは、1画素単位、複数画素単位、画像単位など、どのような単位で検出されてもよい。
フィールド内補間処理部105は、現データを用いてフィールド内補間処理を行う。フィールド内補間処理は、現データの画素を用いて現データの補間画素(現データに存在しない画素)を生成する処理である。フィールド内補間処理部105は、フィールド内補間処理により生成された補間画素からなる画像データ(フィールド内補間画像データ)を、補間ライン画像生成部108に出力する。
フィールド間補間処理部106は、後述する追い越し検出部107の検出結果に基づいて、フィールド間補間処理を行う。
具体的には、フィールド間補間処理部106は、通常時に(「追い越し」が発生していない場合に)、現データと、前データ及び後データのうちの一方のデータとを用いて、フィールド間補間処理を行う。そして、フィールド間補間処理部106は、「追い越し」が発生している場合に、現データと、前データ及び後データのうちの他方のデータとを用いて、フィールド間補間処理を行う。
本実施例では、フィールド間補間処理部106は、通常時に、現データと前データを用いて、フィールド間補間処理を行う。そして、フィールド間補間処理部106は、「追い越し」が発生している場合に、現データと後データを用いて、フィールド間補間処理を行う。
そして、フィールド間補間処理部106は、フィールド間補間処理により生成された補間画素からなる画像データ(フィールド間補間画像データ)を、補間ライン画像生成部108に出力する。
フィールド間補間処理は、現データと異なるフィールドのインターレース画像データの画素を用いて、現データの補間画素を生成する処理である。「追い越し」は、インターレース画像データが入力されるタイミングと、当該インターレース画像データに対するIP変換処理を行うタイミングとの差を所定値以下とする制御を行う場合に生じる「フィールドスキップ」や「フィールドリピート」である。「フィールドスキップ」は、或るフィールドを飛ばして、次のフィールドのインターレース画像データをIP変換処理の処理対象(IP変換処理対象)とするものである。「フィールドリピート」は、同じフィールドのインターレース画像データを2回続けてIP変換処理対象とするものである。
追い越し検出部107は、フィールド情報(インターレース画像データが偶数フィールドか奇数フィールドかを表す情報)を用いて、「追い越し」を検出する。具体的には、追い越し検出部107は、現データと前データの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドであった場合に、「追い越し」が発生したと判断する。そして、追い越し検出部107は、検出結果をフィールド間補間処理部106へ出力する。フィールド情報は、少なくとも現データのフィールドと前データのフィールドを表す情報である。例えば、フィールド情報は、現データのフィールドと前データのフィールドのみを表す情報である。なお、フィールド情報は、現データ、前データ、及び、後データの3つのフィールドを表す情報であってもよいし、フレームメモリ101に記憶されている全てのインターレース画像データのフィールドを表す情報であってもよい。フィールド情報は、インターレース画像データにメタデータとして付加されていてもよいし、入力画像処理部などの機能部により生成されてもよい。
補間ライン画像生成部108は、動き検出部104から出力された動き情報に基づいて、補間画素毎に、フィールド内補間画像データとフィールド間補間画像データを合成(ブレンド)して、補間画素からなる補間ライン画像データを生成する。フィールド内補間処理は、画像の動きが大きい場合に適した処理であり、フィールド間補間処理は、画像の動きが小さい場合に適した処理である。そこで、本実施例では、画像の動きが大きいときに、小さいときよりもフィールド内補間画像(フィールド内補間処理の処理結果)の重みが大きくなるように、フィールド間補間画像(フィールド間補間処理の処理結果)とフィールド内補間画像とを合成する。そして、補間ライン画像生成部108は、生成した補間ライン画像データを出力部109に出力する。
出力部109は、補間ライン画像データを用いて、現データをプログレッシブ画像データに変換し、スケーリング処理部111に出力する。具体的には、出力部109は、プログレッシブ画像データのライン(スケーリング処理で必要なライン)のデータ(ラインデータ)を、プログレッシブタイミングでスケーリング処理部111へ出力する。プログレッシブタイミングは、スケーリング処理後のプログレッシブ画像データの水平同期信号に同期したタイミングである。スケーリング処理部111は、入力されたラインデータを用いて、スケーリング処理後の1ライン分のプログレッシブ画像データを生成する。
(フィールド間補間処理)
図5,6を用いて、本実施例に係るフィールド間補間処理の一例について説明する。図5は、本実施例に係るフィールド間補間処理の一例を模式的に示す図である。図6は、本実施例に係るフィールド間補間処理部106の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
フィールド間補間処理部106は、追い越し検出部107の検出結果から、「追い越し」が検出されたか否かを判定する(S601)。
追い越しが検出されていない場合には(S601:No)、フィールド間補間処理部106は、前データの画素を、現データの補間画素とする(S602)。具体的には、図5に示すように、前データの画素であって、現データの補間画素の生成位置と同じ位置の画素が、現データの補間画素とされる。
追い越しが検出された場合には(S601:Yes)、フィールド間補間処理部106は、後データの画素を、現データの補間画素とする(S603)。具体的には、図5に示すように、後データの画素であって、現データの補間画素の生成位置と同じ位置の画素が、現データの補間画素とされる。このとき、現データと後データの一方が偶数フィールド、他方が奇数フィールドとなるため、補間画素の生成位置と同じ位置の画素を選択することができ、適切な補間画素を生成することができる。
(追い越し検出処理)
図7,8を用いて、本実施例に係る「追い越し」の検出処理(追い越し検出処理)の一例について説明する。図7は、「追い越し」が検出されるタイミングの一例を示す図である。図8は、本実施例に係る追い越し検出部107の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
追い越し検出部107は、フィールド情報を用いて、現データと前データの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドか否かを判定する(S801)。
現データと前データの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドである場合(S801:Yes)、追い越し検出部107は、「追い越し」が発生したと判断する(S802)。そのため、現データと前データが図7のように推移していく場合には、図7の矢印で示すタイミングで「追い越し」が検出されることとなる。
現データと前データの一方が偶数フィールド、他方が奇数フィールドである場合(S801:No)、追い越し検出部107は、「追い越し」が発生していないと判断する(S803)。
以上述べたように、本実施例によれば、通常時に現データと前データを用いたフィールド間補間処理が行われる。そして、現データと前データの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドとなるような「追い越し」が発生している場合には、現データと後データを用いたフィールド間補間処理が行われる。それにより、「追い越し」が発生した場合にも、フィールド間補間処理を適切に行うことができる。具体的には、「追い越し」が発生した場合にも、フィールド間補間処理において、補間画素の生成位置と同じ位置の画素を使用することが可能となる。
<実施例2>
以下、本実施例に係る画像処理装置及びその制御方法について説明する。フィールド間補間処理の方法には、図9に示すように、後データの画素であって、補間画素の生成位置と同じ位置の画素を用いて補間画素が生成する方法がある。
(課題)
図10を用いて、「追い越し」が発生した場合の従来のフィールド間補間処理について説明する。
「追い越し」が発生すると、図10に示すように、IP変換処理において、現データと後データの両方が奇数フィールドとなったり、それらの両方が偶数フィールドとなったりしてしまう。この場合、後データには、補間画素の生成位置と同じ位置の画素は存在しないため、図9に示すようなフィールド間補間処理を行うことはできない。もしくは、補間画素の生成位置と異なる位置の画素が誤って使用され、補間画素が生成されてしまう。そのような誤った画素の使用は、表示画像の劣化を招く。
そこで、本実施例では、以下のようにフィールド間補間処理及び追い越し検出処理を行う。
(フィールド間補間処理)
図11,12を用いて、本実施例に係るフィールド間補間処理の一例について説明する。図11は、本実施例に係るフィールド間補間処理の一例を模式的に示す図である。図12は、本実施例に係るフィールド間補間処理部106の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
フィールド間補間処理部106は、追い越し検出部107の検出結果から、「追い越し」が検出されたか否かを判定する(S1201)。
追い越しが検出されていない場合には(S1201:No)、フィールド間補間処理部106は、後データの画素を、現データの補間画素とする(S1202)。具体的には、図11に示すように、後データの画素であって、現データの補間画素の生成位置と同じ位置の画素が、現データの補間画素とされる。
追い越しが検出された場合には(S1201:Yes)、フィールド間補間処理部106は、前データの画素を、現データの補間画素とする(S603)。具体的には、図11に示すように、前データの画素であって、現データの補間画素の生成位置と同じ位置の画素が、現データの補間画素とされる。このとき、現データと前データの一方が偶数フィールド、他方が奇数フィールドとなるため、補間画素の生成位置と同じ位置の画素を選択することができ、適切な補間画素を生成することができる。
(追い越し検出処理)
図13,14を用いて、本実施例に係る「追い越し」の検出処理(追い越し検出処理)の一例について説明する。図13は、「追い越し」が検出されるタイミングの一例を示す図である。図14は、本実施例に係る追い越し検出部107の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
追い越し検出部107は、フィールド情報を用いて、現データと後データの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドか否かを判定する(S1401)。
現データと後データの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドである場合(S1401:Yes)、追い越し検出部107は、「追い越し」が発生したと判断する(S1402)。そのため、現データと後データが図13のように推移していく場合には、図13の矢印で示すタイミングで「追い越し」が検出されることとなる。
現データと後データの一方が偶数フィールド、他方が奇数フィールドである場合(S1401:No)、追い越し検出部107は、「追い越し」が発生していないと判断する(S1403)。
以上述べたように、本実施例によれば、通常時に現データと後データを用いたフィールド間補間処理が行われる。そして、現データと後データの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドとなるような「追い越し」が発生している場合には、現データと前データを用いたフィールド間補間処理が行われる。それにより、「追い越し」が発生した場合にも、フィールド間補間処理を適切に行うことができる。具体的には、「追い越し」が発生した場合にも、フィールド間補間処理において、補間画素の生成位置と同じ位置の画素を使用することが可能となる。
103 制御部
106 フィールド間補間処理部
112 IP変換処理部

Claims (4)

  1. 偶数フィールドのインターレース画像データと、奇数フィールドのインターレース画像データとが第1の周期で交互に入力され、前記第1の周期と異なる第2の周期で、入力されたインターレース画像データを補間によりプログレッシブ画像データに変換するIP変換処理を行う画像処理装置であって、
    インターレース画像データが入力されるタイミングと、前記インターレース画像データに対する前記IP変換処理を行うタイミングとの差が所定値以下となるように、前記IP変換処理の処理対象とするインターレース画像データを決定する決定手段と、
    現在の処理対象のインターレース画像データである現データと、前記現データの1つ前に処理対象とされたインターレース画像データである前データ、及び、前記現データの1つ後に処理対象とされるインターレース画像データである後データのうちの一方のデータとを用いてフィールド間補間処理を行い、前記現データをプログレッシブ画像データに変換する変換手段と、
    を有し、
    前記変換手段は、前記現データと、前記前データ及び前記後データのうちの前記一方のデータとの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドであった場合に、前記現データと、前記前データ及び前記後データのうちの他方のデータとを用いてフィールド間補間処理を行う
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. フィールド間の画像の動きを検出する検出手段を更に有し、
    前記変換手段は、現データを用いたフィールド内補間処理を更に行い、画像の動きが大きいときに、小さいときよりもフィールド内補間処理の処理結果の重みが大きくなるように、フィールド間補間処理の処理結果とフィールド内補間処理の処理結果とを合成して、前記現データをプログレッシブ画像データに変換する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変換手段から出力されたプログレッシブ画像データに拡大処理または縮小処理を施すスケーリング手段を更に有し、
    前記変換手段と前記スケーリング手段の間には、前記変換手段から出力されたプログレッシブ画像データを一時的に記憶する記憶手段が設けられていない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 偶数フィールドのインターレース画像データと、奇数フィールドのインターレース画像データとが第1の周期で交互に入力され、前記第1の周期と異なる第2の周期で、入力されたインターレース画像データを補間によりプログレッシブ画像データに変換するIP変換処理を行う画像処理装置の制御方法であって、
    インターレース画像データが入力されるタイミングと、前記インターレース画像データに対する前記IP変換処理を行うタイミングとの差が所定値以下となるように、前記IP変換処理の処理対象とするインターレース画像データを決定する決定ステップと、
    現在の処理対象のインターレース画像データである現データと、前記現データの1つ前に処理対象とされたインターレース画像データである前データ、及び、前記現データの1つ後に処理対象とされるインターレース画像データである後データのうちの一方のデータとを用いてフィールド間補間処理を行い、前記現データをプログレッシブ画像データに変換する変換ステップと、
    を有し、
    前記変換ステップでは、前記現データと、前記前データ及び前記後データのうちの前記一方のデータとの両方が偶数フィールドまたは奇数フィールドであった場合に、前記現データと、前記前データ及び前記後データのうちの他方のデータとを用いてフィールド間補
    間処理が行われる
    ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
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