JP2013197116A - 基板処理装置、基板処理方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Yasuhiro Mekawa
靖浩 女川
Kazuhiro Yuasa
和宏 湯浅
Hisanori Akae
尚徳 赤江
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Abstract

【課題】 ガスの流量制御を単純化させ、ノズルの破損やメンテナンス工数の増大を抑制する。
【解決手段】 複数枚の基板を処理する反応管と、反応管内の複数枚の基板を加熱するヒータと、反応管内で複数枚の基板を配列させて保持する保持具と、基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置され複数箇所から水素含有ガスを供給する第1ノズルと、基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置され複数箇所から酸素含有ガスを供給する第2ノズルと、反応管内の圧力が大気圧よりも低い圧力となるように制御する圧力制御器とを有し、第1ノズルには、少なくとも複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも複数枚の基板の枚数と同数の第1ガス噴出孔が設けられ、第2ノズルには、少なくとも複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも複数枚の基板の枚数と同数の第2ガス噴出孔が設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板処理装置、基板処理方法及び半導体装置の製造方法に関する。
例えばDRAM等の半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、複数枚の基板が搬入された反応管内に水素(H)ガスと酸素(O)ガスとを供給して基板の表面に酸化膜を形成する工程が行われることがある。係る工程は、例えば、複数枚の基板を積層するように多段に配列させた状態で収容する反応管と、この反応管内にHガスやOガスを供給するノズルと、を備えた基板処理装置によって行われる。
基板の表面に形成される酸化膜の膜厚や膜質の面間均一性(基板間均一性)や面内均一性を向上させるため、反応管内へのHガスやOガスの供給を、複数本のノズルを用いて行うことがあった。例えば、反応管内へのHガスの供給を、反応管内における複数枚の基板が配列される領域(以下、基板配列領域ともいう)内の複数箇所からそれぞれガスを噴出させるように構成された長さ(高さ)の異なる複数本のノズルを用いて行うことがあった。この構成によれば、各ノズルから供給するHガスの量をそれぞれ調整することで、基板配列領域内におけるHガスの濃度(分圧)分布をきめ細かく調整することが可能となり、基板の表面に形成される酸化膜の膜厚や膜質の面間均一性や面内均一性を向上させることが可能となる。
しかしながら、長さの異なる複数本のノズルを用いてガスの供給を行う上述の構成では、各ノズルから供給されるガスの流量をそれぞれ個別に調整する必要があり、ガスの流量制御が複雑化してしまうことがあった。また、例えば反応管を交換する際等に、複数本のノズルを脱着させる必要があり、ノズルの破損やメンテナンス工数の増大を招いてしまうことがあった。
本発明は、基板の表面に酸化膜を形成する際のガスの流量制御を単純化させ、基板処理装置が備えるノズルの破損やメンテナンス工数の増大を抑制することが可能な基板処理装置、基板処理方法及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、
複数枚の基板を処理する反応管と、
前記反応管内の前記複数枚の基板を加熱するヒータと、
前記反応管内で前記複数枚の基板を配列させて保持する保持具と、
前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置され、該領域の複数箇所から前記反応管内の前記複数枚の基板に対して水素含有ガスを供給する第1ノズルと、
前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置され、該領域の複数箇所から前記反応管内の前記複数枚の基板に対して酸素含有ガスを供給する第2ノズルと、
前記反応管内の圧力が大気圧よりも低い圧力となるように制御する圧力制御器と、を有し、
前記第1ノズルには、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数の第1ガス噴出孔が設けられ、
前記第2ノズルには、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なく
とも前記複数枚の基板の枚数と同数の第2ガス噴出孔が設けられる基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、
複数枚の基板を反応管内に搬入する工程と、
前記反応管内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、前記反応管内の加熱された前記複数枚の基板に対して、前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第1ノズルを介して水素含有ガスを供給し、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第2ノズルを介して酸素含有ガスを供給し、前記複数枚の基板を処理する工程と、
処理済の前記複数枚の基板を前記反応管内より搬出する工程と、を有し、
前記基板を処理する工程では、
前記水素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第1ノズルに設けられた第1ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給すると共に、
前記酸素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第2ノズルに設けられた第2ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給する基板処理方法が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、
複数枚の基板を反応管内に搬入する工程と、
前記反応管内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、前記反応管内の加熱された前記複数枚の基板に対して、前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第1ノズルを介して水素含有ガスを供給し、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第2ノズルを介して酸素含有ガスを供給し、前記複数枚の基板を処理する工程と、
処理済の前記複数枚の基板を前記反応管内より搬出する工程と、を有し、
前記基板を処理する工程では、
前記水素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第1ノズルに設けられた第1ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給すると共に、
前記酸素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第2ノズルに設けられた第2ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明に係る基板処理装置、基板処理方法及び半導体装置の製造方法によれば、基板の表面に酸化膜を形成する際のガスの流量制御を単純化させ、基板処理装置が備えるノズルの破損やメンテナンス工数の増大を抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の熱処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面図で示す図である。 本発明の一実施形態に係る基板処理装置のコントローラの概略構成図である。 熱処理炉の他の構成を参考までに示す断面概略図である。 本発明の第1実施例における評価結果を示す図であり、(a)は酸化膜の平均膜厚と処理温度との関係、及び酸化膜の平均膜厚の面間均一性と処理温度との関係をそれぞれ示すグラフ図であり、(b)は酸化膜の膜厚の面内均一性と処理温度との関係を示すグラフ図である。 本発明の第2実施例における評価結果を示す図であり、(a)は酸化膜の平均膜厚と処理温度との関係、及び酸化膜の平均膜厚の面間均一性とHガスの濃度との関係をそれぞれ示すグラフ図であり、(b)は酸化膜の膜厚の面内均一性とHガスの濃度との関係を示すグラフ図である。
<本発明の一実施形態>
(1)基板処理装置の構成
まず、バッチ式縦型半導体製造装置(酸化装置)として構成された本実施形態における基板処理装置の構成を説明する。図1は、本実施形態にかかる基板処理装置の熱処理炉(縦型酸化炉)5の概略構成図であり、熱処理炉5部分を縦断面図で示す図である。
図1に示すとおり、熱処理炉5は、加熱手段(加熱機構)としての抵抗加熱式のヒータ9を有している。ヒータ9は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース(図示せず)に支持されることで垂直に据え付けられている。ヒータ9の内側には、ヒータ9と同心円状に、例えば石英(SiO)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料からなる反応管10が配設されている。反応管10内には基板を処理する処理室(反応室)4が形成され、保持具としてのボート3が搬入されるように構成されている。ボート3は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚の基板としてのシリコンウエハ等のウエハ6を略水平状態で隙間(基板ピッチ間隔)をもって複数段に保持するように構成されている。なお、本明細書では、処理対象である製品基板としての製品ウエハを、便宜上、単にウエハ、または処理ウエハと呼んでいる。
反応管10の下方は、ボート3を挿入するために開放されている。反応管10の開放部分は、シールキャップ13により密閉されるように構成されている。シールキャップ13の上面には、反応管10の下端と当接するシール部材としてのOリング16が設けられている。シールキャップ13上には、ボート3を下方から支持する断熱キャップ3aが設けられている。断熱キャップ3aはシールキャップ13を貫通するように設けられた回転軸15を介して回転機構14に取り付けられている。回転機構14は、回転軸15を介して、断熱キャップ3a、ボート3を回転させることでボート3に支持されたウエハ6を回転させるように構成されている。シールキャップ13は反応管10の外部に垂直に設置された昇降機構としてのボートエレベータ20によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート3を処理室4内外に対し搬入および搬出することが可能となっている。すなわち、ボートエレベータ20は、ボート3すなわちウエハ6を、処理室4内外に搬送する搬送装置(搬送機構)として構成されている。
反応管10の天井壁にはシャワー板12が取り付けられており、反応管10の天井壁とシャワー板12とによりミキシング空間としてのバッファ室12aが形成されている。反応管10の上部には、酸素含有ガスとしての酸素(O)ガスを処理室4内の上方からウエハ6に対して供給する酸素供給ノズル7aと、水素含有ガスとしての水素(H)ガスを処理室4内の上方からウエハ6に対して供給する水素供給ノズル7bとが、バッファ室12a内に連通するように接続されている。酸素供給ノズル7aのガス噴射口は下方を向いており、処理室4内の上方から下方に向けて(ウエハの積載方向に沿って)Oガスを供給(噴射)するように構成されている。水素供給ノズル7bのガス噴射口は下方を向いており、処理室4内の上方から下方に向けて(ウエハの積載方向に沿って)Hガスを供給(噴射)するように構成されている。酸素供給ノズル7aから供給されたOガスと水
素供給ノズル7bから供給されたHガスとは、バッファ室12a内で一旦混合されてから、シャワー板12を介して処理室4内に供給されることとなる。なお、酸素供給ノズル7aから供給されたOガスを単独でバッファ室12a、シャワー板12を介して処理室4内に供給することもできる。また、水素供給ノズル7bから供給されたHガスを単独でバッファ室12a、シャワー板12を介して処理室4内に供給することもできる。すなわち、OガスおよびHガスのうち、少なくともいずれか一方のガスをバッファ室12a、シャワー板12を介して処理室4内に供給することが可能となっている。酸素供給ノズル7aと水素供給ノズル7bとにより上部ノズルが構成されている。また、シャワー板12により、複数枚のウエハ6が配列される基板配列領域(以下、ウエハ配列領域ともいう)の一端側から他端側に向けてOガスとHガスとをシャワー状に供給するガス供給口が構成されている。
酸素供給ノズル7aには、酸素ガス供給ラインとしての酸素供給管70aが接続されている。酸素供給管70aには、上流側から順に、酸素ガス供給源(図示せず)、開閉バルブ93a、流量制御手段(流量制御器)としてのマスフローコントローラ(MFC)92a、及び開閉バルブ91aが設けられている。また、水素供給ノズル7bには、水素ガス供給ラインとしての水素供給管70bが接続されている。水素供給管70bには、上流側から順に、水素ガス供給源(図示せず)、開閉バルブ93b、流量制御手段(流量制御器)としてのマスフローコントローラ(MFC)92b、及び開閉バルブ91bが設けられている。
処理室4内には、水素含有ガスとしての水素(H)ガスを処理室4内の側方からウエハ6に対して供給する第1ノズルとしての水素供給ノズル8bと、酸素含有ガスとしての酸素(O)ガスを処理室4内の側方からウエハ6に対して供給する第2ノズルとしての酸素供給ノズル8aとが、反応管10の下部側壁を貫通するように設けられている。水素供給ノズル8bと酸素供給ノズル8aとによりサイドノズルが構成されている。なお、反応管10の下方に、反応管10を支持する金属製のマニホールドを設け、各ノズルを、この金属製のマニホールドの側壁を貫通するように設けるようにしてもよい。この場合、この金属製のマニホールドに、さらに後述する排気口11を設けるようにしてもよい。なお、この場合であっても、排気口11を金属製のマニホールドにではなく、反応管10の下部に設けるようにしてもよい。このように、熱処理炉5の炉口部を金属製とし、この金属製の炉口部にノズル等を取り付けるようにしてもよい。
第1ノズルとしての水素供給ノズル8bは、複数の第1ガス噴出孔を有する単一のノズル(多孔ノズル)として構成されている。水素供給ノズル8bは、反応管10の内壁とウエハ6との間における円弧状の空間に、反応管10の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ6の積載方向上方に向かって立ち上がるように設けられている。すなわち、水素供給ノズル8bは、ウエハ配列領域に対応する領域であって、ウエハ配列領域の側方の、ウエハ配列領域を水平に取り囲む領域に設けられている。水素供給ノズル8bはL字型のロングノズルとして構成されており、その水平部は反応管10の下部側壁を貫通するように設けられており、その垂直部は少なくともウエハ配列領域の一端側から他端側に向かって立ち上がるように設けられている。水素供給ノズル8bの垂直部には、少なくとも複数枚のウエハ6の一枚一枚に対応するよう、少なくともウエハ6の枚数と同数の第1ガス噴出孔が設けられている。なお、図1において、水素供給ノズル8bの垂直部からウエハ6側に伸びる矢印は各第1ガス噴出孔からのHガスの噴出方向を示しており、各矢印の根元部分は各第1ガス噴出孔を示している。水素供給ノズル8bの垂直部の先端の上面は閉塞している。
第2ノズルとしての酸素供給ノズル8aは、水素供給ノズル8bと同様に、複数の第2ガス噴出孔を有する単一のノズル(多孔ノズル)として構成されている。酸素供給ノズル
8aは、反応管10の内壁とウエハ6との間における円弧状の空間に、反応管10の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ6の積載方向上方に向かって立ち上がるように設けられている。すなわち、酸素供給ノズル8aは、ウエハ配列領域に対応する領域であって、ウエハ配列領域の側方の、ウエハ配列領域を水平に取り囲む領域に設けられている。酸素供給ノズル8aはL字型のロングノズルとして構成されており、その水平部は反応管10の下部側壁を貫通するように設けられており、その垂直部は少なくともウエハ配列領域の一端側から他端側に向かって立ち上がるように設けられている。酸素供給ノズル8aの垂直部には、少なくとも複数枚のウエハ6の一枚一枚に対応するよう、少なくともウエハ6の枚数と同数の第2ガス噴出孔が設けられている。なお、図1において、酸素供給ノズル8aの垂直部からウエハ6側に伸びる矢印は各第2ガス噴出孔からのOガスの噴出方向を示しており、各矢印の根元部分は各第2ガス噴出孔を示している。酸素供給ノズル8aの垂直部の先端の上面は閉塞している。
水素供給ノズル8bに設けられた第1ガス噴出孔は、複数枚のウエハ6の一枚一枚に対して均等な流量のHガスを噴出するように構成されており、酸素供給ノズル8aに設けられた第2ガス噴出孔は、複数枚のウエハ6の一枚一枚に対して均等な流量のOガスを噴出するように構成されている。また、水素供給ノズル8bに設けられたそれぞれの第1ガス噴出孔と、それぞれの第1ガス噴出孔に対応するそれぞれのウエハ6と、の基板配列方向(以下、ウエハ配列方向ともいう)におけるそれぞれの距離は等しくなるように設定されており、酸素供給ノズル8aに設けられたそれぞれの第2ガス噴出孔と、それぞれの第2ガス噴出孔に対応するそれぞれのウエハ6と、のウエハ配列方向におけるそれぞれの距離も等しくなるように設定されている。また、水素供給ノズル8bに設けられた第1ガス噴出孔の配列ピッチは、ウエハ6の配列ピッチと等しくなるように、さらには酸素供給ノズル8aに設けられた第2ガス噴出孔の配列ピッチとも等しくなるように設定されている。また、水素供給ノズル8bに設けられた第1ガス噴出孔の孔数は、酸素供給ノズル8aに設けられた第2ガス噴出孔の孔数と等しく、水素供給ノズル8bに設けられた第1ガス噴出孔のそれぞれは、酸素供給ノズル8aに設けられた第2ガス噴出孔のそれぞれと、一対一で対応するように設定されている。なお、水素供給ノズル8bに設けられた複数の第1ガス噴出孔と、酸素供給ノズル8aに設けられた複数の第2ガス噴出孔とは、それぞれが同じ高さに設けられている。
例えば、処理ウエハの枚数が120枚である場合、水素供給ノズル8bおよび酸素供給ノズル8aには、それぞれ、少なくとも120枚の処理ウエハの一枚一枚に対応するように少なくとも120個のガス噴出孔が設けられる。また例えば、処理ウエハの上方及び下方にダミーウエハが配列され、上部のダミーウエハ、処理ウエハ、下部のダミーウエハの枚数がそれぞれ10枚、100枚、10枚である場合、水素供給ノズル8bおよび酸素供給ノズル8aには、それぞれ、少なくとも100枚の処理ウエハの一枚一枚に対応するように少なくとも100個のガス噴出孔が設けられる。なお、水素供給ノズル8bおよび酸素供給ノズル8aには、処理ウエハの一枚一枚に対応するように処理ウエハと同数のガス噴出孔が設けられる他、さらに処理ウエハに対応しない箇所に、すなわち、ウエハ配列領域以外の領域を水平に取り囲む領域にガス噴出孔が設けられるようにしてもよい。例えば、水素供給ノズル8bおよび酸素供給ノズル8aには、それぞれ、上述のダミーウエハが配列されるダミーウエハ配列領域を水平に取り囲む領域や、それよりも上方または下方の領域にガス噴出孔が設けるようにしてもよい。なお、ガス噴出孔をダミーウエハ配列領域を水平に取り囲む領域に設ける場合、少なくとも処理ウエハと隣接する部分におけるダミーウエハの一枚一枚に対応するように、それらのダミーウエハの枚数と同数のガス噴出孔を設けるようにするのが好ましい。このようにすることで、処理ウエハと隣接する部分におけるダミーウエハへのHガスやOガスの流れを、処理ウエハへのHガスやOガスの流れと同様にすることができ、ダミーウエハ付近の処理ウエハへのガスの流れを乱さないようにすることが出来る。水素供給ノズル8bや酸素供給ノズル8aに設けられるガ
ス噴出孔は、各処理ウエハに対して均等な流量でガスを供給することができるように、比較的小さな孔として構成されている。
水素供給ノズル8b及び酸素供給ノズル8aは、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料により構成することができる。また、水素供給ノズル8bおよび酸素供給ノズル8aの内径は、それぞれ、例えばφ10〜20mm程度とすることができる。水素供給ノズル8bに設ける第1ガス噴出孔および酸素供給ノズル8aに設ける第2ガス噴出孔の内径は、それぞれ、例えば0.5〜1.0mm程度とすることができる。水素供給ノズル8bに設ける第1ガス噴出孔および酸素供給ノズル8aに設ける第2ガス噴出孔は、それぞれ、例えば反応管10の中心(ウエハ6の中心)を向き、ウエハ6の処理面に対し略平行にガスを噴出させるような向きに開口させることができる。
水素供給ノズル8bには、水素ガス供給ラインとしての水素供給管80bが接続されている。水素供給管80bには、上流側から順に、水素ガス供給源(図示せず)、開閉バルブ96b、流量制御手段(流量制御器)としてのマスフローコントローラ(MFC)95b、及び開閉バルブ94bが設けられている。また、酸素供給ノズル8aには、酸素ガス供給ラインとしての酸素供給管80aが接続されている。酸素供給管80aには、上流側から順に、酸素ガス供給源(図示せず)、開閉バルブ96a、流量制御手段(流量制御器)としてのマスフローコントローラ(MFC)95a、及び開閉バルブ94aが設けられている。
主に、酸素供給ノズル8a、酸素供給管80a、開閉バルブ94a、マスフローコントローラ95a、開閉バルブ96aにより、第1酸素含有ガス供給系としての第1酸素ガス供給系が構成される。また、主に、酸素供給ノズル7a、酸素供給管70a、開閉バルブ91a、マスフローコントローラ92a、開閉バルブ93aにより、第2酸素含有ガス供給系としての第2酸素ガス供給系が構成される。なお、シャワー板12、バッファ室12aを第2酸素ガス供給系に含めて考えてもよい。第1酸素ガス供給系と第2酸素ガス供給系とにより、酸素含有ガス供給系としての酸素ガス供給系が構成される。
主に、水素供給ノズル8b、水素供給管80b、開閉バルブ94b、マスフローコントローラ95b、開閉バルブ96bにより、第1水素含有ガス供給系としての第1水素ガス供給系が構成される。また、主に、水素供給ノズル7b、水素供給管70b、開閉バルブ91b、マスフローコントローラ92b、開閉バルブ93bにより、第2水素含有ガス供給系としての第2水素ガス供給系が構成される。なお、シャワー板12、バッファ室12aを第2水素ガス供給系に含めて考えてもよい。第1水素ガス供給系と第2水素ガス供給系とにより、水素含有ガス供給系としての水素ガス供給系が構成される。
なお、酸素ガス供給系、水素ガス供給系には窒素ガス供給系(図示せず)が接続されており、窒素ガス供給系は、不活性ガスとしての窒素(N)ガスを酸素供給管70a,80a、水素供給管70b,80bを介して処理室4内に供給できるように構成されている。窒素ガス供給系は主に窒素供給管(図示せず)、開閉バルブ(図示せず)、マスフローコントローラ(図示せず)により構成される。
反応管10の側方下部には、処理室4内を排気する排気口11が設けられている。排気口11には、排気ラインとしての排気管50が接続されている。排気管50には、上流側から順に、処理室4内の圧力を検出する圧力検出器(圧力検出部)としての圧力センサ53と、圧力調整手段(圧力制御器)としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ51と、排気手段(排気装置)としての真空ポンプ52とが設けられている。なお、APCバルブ51は、真空ポンプ52を作動させた状態で弁を開閉することで、処理室4内の真空排気および真空排気停止を行うことができ、更に、真空ポ
ンプ52を作動させた状態で弁開度を調節することで、処理室4内の圧力を調整することができるように構成されているバルブである。主に、排気管50、APCバルブ51、圧力センサ53により排気系が構成される。なお、真空ポンプ52を排気系に含めて考えてもよい。排気系は、真空ポンプ52を作動させつつ、圧力センサ53により検出された圧力情報に基づいてAPCバルブ51の弁の開度を調節することにより、処理室4内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。
反応管10内には温度検出器としての温度センサ4aが設置されており、温度センサ4aにより検出された温度情報に基づきヒータ9への通電具合を調整することで、処理室4内の温度が所望の温度分布となるように構成されている。温度センサ4aは、水素供給ノズル8b,酸素供給ノズル8aと同様にL字型に構成されており、反応管10の内壁に沿って設けられている。
図2に示されているように、制御部(制御手段)であるコントローラ121は、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random
Access Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、後述する基板処理の手順や条件などが記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。なお、プロセスレシピは、後述する基板処理工程における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、このプロセスレシピや制御プログラム等を総称して、単にプログラムともいう。なお、本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、プロセスレシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、その両方を含む場合がある。また、RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
I/Oポート121dは、上述のマスフローコントローラ92a,92b,95a,95b、開閉バルブ91a,91b,93a,93b,94a,94b,96a,96b、圧力センサ53、APCバルブ51、真空ポンプ52、ヒータ9、温度センサ4a、回転機構14、ボートエレベータ20等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからプロセスレシピを読み出すように構成されている。そして、CPU121aは、読み出したプロセスレシピの内容に沿うように、マスフローコントローラ92a,92b,95a,95bによる各種ガスの流量調整動作、開閉バルブ91a,91b,93a,93b,94a,94b,96a,96bの開閉動作、APCバルブ51の開閉動作及びAPCバルブ51による圧力センサ53に基づく圧力調整動作、温度センサ4aに基づくヒータ9の温度調整動作、真空ポンプ52の起動および停止、回転機構14によるボート3の回転および回転速度調節動作、ボートエレベータ20によるボート3の昇降動作等を制御するように構成されている。
なお、コントローラ121は、専用のコンピュータとして構成されている場合に限らず
、汎用のコンピュータとして構成されていてもよい。例えば、上述のプログラムを格納した外部記憶装置(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CDやDVD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリやメモリカード等の半導体メモリ)123を用意し、係る外部記憶装置123を用いて汎用のコンピュータにプログラムをインストールすること等により、本実施形態に係るコントローラ121を構成することができる。なお、コンピュータにプログラムを供給するための手段は、外部記憶装置123を介して供給する場合に限らない。例えば、インターネットや専用回線等の通信手段を用い、外部記憶装置123を介さずにプログラムを供給するようにしてもよい。なお、記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成される。以下、これらを総称して、単に記録媒体ともいう。なお、本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または、その両方を含む場合がある。
(2)基板処理工程
次に、上述の熱処理炉5を用いて、半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、基板としてのウエハ(シリコンウエハ)6の表面に酸化膜を形成する例について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作はコントローラ121により制御される。
基板移載機により、1バッチ分(例えば120枚)のウエハ6をボート3に移載(ウエハチャージ)する。そして、ボートエレベータ20により、複数枚のウエハ6を装填したボート3を、ヒータ9により加熱状態を維持された熱処理炉5の処理室4内に搬入(ボートロード)する。この状態で、シールキャップ13は反応管10の下端をシールした状態となる。
次に、処理室4内の圧力(炉内圧力)が大気圧よりも低い所定の処理圧力となるように真空ポンプ52によって真空排気される。この際、処理室4内の圧力は圧力センサ53で測定され、この測定された圧力情報に基づきAPCバルブ51がフィードバック制御される(圧力調整)。なお、真空ポンプ52は、少なくともウエハ6に対する処理が完了するまでの間は常時作動させた状態を維持する。また、処理室4内の温度(炉内温度)が所定の処理温度となるようにヒータ9によって加熱される。この際、処理室4内が所望の温度分布となるように温度センサ4aが検出した温度情報に基づきヒータ9への通電具合がフィードバック制御される(温度調整)。なお、ヒータ9による処理室4内の加熱は、少なくともウエハ6に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。続いて、回転機構14によりボート3及びウエハ6の回転を開始する。なお、回転機構14によるボート3及びウエハ6の回転は、少なくとも、ウエハ6に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。
その後、酸素供給ノズル7a、水素供給ノズル7bから処理室4内にOガス、Hガスをそれぞれ供給する。すなわち、開閉バルブ91a,93aを開くことで、マスフローコントローラ92aで流量制御されたOガスを、酸素供給管70a、酸素供給ノズル7aを介して処理室4内に供給する。また、開閉バルブ91b,93bを開くことで、マスフローコントローラ92bで流量制御されたHガスを、水素供給管70b、水素供給ノズル7bを介して処理室4内に供給する。酸素供給ノズル7aから供給されたOガスと水素供給ノズル7bから供給されたHガスとは、バッファ室12a内で一旦混合されてから、シャワー板12を介して処理室4内にシャワー状に供給される。
このとき、酸素供給ノズル8a、水素供給ノズル8bからも処理室4内にOガス、Hガスをそれぞれ供給する。すなわち、開閉バルブ94a,96aを開くことで、マスフ
ローコントローラ95aで流量制御されたOガスを、酸素供給管80a、酸素供給ノズル8aを介して処理室4内に供給する。また、開閉バルブ94b,96bを開くことで、マスフローコントローラ95bで流量制御されたHガスを、水素供給管80b、水素供給ノズル8bを介して処理室4内に供給する。酸素供給ノズル8aから供給されたOガスは、少なくとも複数枚のウエハ6の一枚一枚に対応するように少なくとも複数枚のウエハ6の枚数と同数設けられた第2ガス噴出孔を通して処理室4内に供給される。また、水素供給ノズル8bから供給されたHガスは、少なくとも複数枚のウエハ6の一枚一枚に対応するように少なくとも複数枚のウエハ6の枚数と同数設けられた第1ガス噴出孔を通して処理室4内に供給される。
このように、OガスとHガスとは、処理室4内におけるウエハ配列領域の一端側から供給されるとともに、処理室4内におけるウエハ配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所からも供給される。処理室4内に供給されたOガスとHガスは処理室4内を流下してウエハ配列領域の他端側に設けられた排気口11より排気される。
このとき、OガスとHガスとがヒータ9により加熱された減圧の処理室4内で反応することによりH,O,OH等の中間生成物が生じる。本出願人が特願2008−133772号にて出願済みの明細書中に記載したように、これら中間生成物のうち、酸化膜形成に直接寄与する代表的な中間生成物は原子状酸素(O)であり、H,OH等の中間生成物は酸化膜成長に関する表面反応には直接関与しない。すなわち、OガスとHガスとが反応することにより生じた中間生成物のうち、原子状酸素(O)が反応種(酸化種)として作用することでウエハ6に酸化処理が施され、ウエハ6の表面に酸化膜としてのシリコン酸化膜(SiO膜)が形成される。なお、この原子状酸素(O)を含む反応種は、水分(HO)非含有の酸化種である。
このときの処理条件(酸化処理条件)としては、
処理温度(処理室内温度):500〜1000℃、
処理圧力(処理室内圧力):1〜1000Pa、
上部ノズルから供給する酸素ガス供給流量:0〜2000sccm、
上部ノズルから供給する水素ガス供給流量:0〜500sccm、
サイドノズルから供給する酸素ガス供給流量(合計流量):3000〜5000sccm、
サイドノズルから供給する水素ガス供給流量(合計流量):1500〜2000sccm、
が例示され、それぞれの処理条件を、それぞれの範囲内のある値で一定に維持することでウエハ6に対して酸化処理がなされる。なお、上部ノズルから供給する酸素ガス供給流量および水素ガス供給流量の下限値を0sccmとしているが、これは上部ノズルを用いることなくサイドノズルだけを用いて酸化処理するケースを表している。本実施形態では、このようにサイドノズルだけを用いて酸化処理することも可能である。
ウエハ6の酸化処理が終了すると、開閉バルブ91a,91b,93a,93b,94a,94b,96a,96bを閉じ、処理室4内へのOガス、Hガスの供給を停止して、反応管10内に対し真空引きや不活性ガスによるパージ等を行うことにより反応管10内の残留ガスを除去する。その後、炉内圧力を大気圧に戻し、炉内温度を所定の温度まで降温させた後、処理済のウエハ6を支持したボート3を処理室4内から搬出(ボートアンロード)し、ボート3に支持された全ての処理済のウエハ6が冷えるまで、ボート3を所定位置で待機させる。待機させたボート3に保持された処理済のウエハ6が所定温度まで冷却されると、基板移載機により処理済のウエハ6を回収(ウエハディスチャージ)する。このようにして、ウエハ6に対して酸化処理を施す一連の処理が終了する。
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す一つ又は複数の効果を奏する。
本実施形態によれば、水素供給ノズル8bの第1ガス噴出孔、および酸素供給ノズル8aの第2ガス噴出孔を、それぞれ、少なくとも複数枚のウエハ6の一枚一枚に対応するように、少なくともウエハ6と同数設けるようにしている。すなわち、Hガスの供給点およびOガスの供給点を全ての処理ウエハに対してそれぞれ設け、それぞれの供給点から各処理ウエハに対して等しくHガスやOガスを供給するようにしている。その結果、ウエハ配列領域内におけるHガスやOガスの濃度(分圧)分布の均一性を高めることができ、ウエハ6の表面に形成されるシリコン酸化膜の膜厚や膜質の面間均一性(ウエハ6間均一性)や面内均一性を向上させることができるようになる。
また、本実施形態によれば、水素供給ノズル8bに設けられた第1ガス噴出孔は、複数枚のウエハ6の一枚一枚に対して均等な流量のHガスを噴出するように構成されており、酸素供給ノズル8aに設けられた第2ガス噴出孔は、複数枚のウエハ6の一枚一枚に対して均等な流量のOガスを噴出するように構成されている。その結果、ウエハ配列領域内におけるHガスおよびOガスの濃度(分圧)分布の均一性を更に高めることができ、ウエハ6の表面に形成されるシリコン酸化膜の膜厚や膜質の面間均一性を更に向上させることができるようになる。
また、本実施形態によれば、水素供給ノズル8bに設けられたそれぞれの第1ガス噴出孔と、それぞれの第1ガス噴出孔に対応するそれぞれのウエハ6と、のウエハ配列方向におけるそれぞれの距離が等しくなるように設定されており、酸素供給ノズル8aに設けられたそれぞれの第2ガス噴出孔と、それぞれの第2ガス噴出孔に対応するそれぞれのウエハ6と、のウエハ配列方向におけるそれぞれの距離も等しくなるように設定されている。このように、第1ガス噴出孔とウエハ6との距離をウエハ間にわたり等しくすると共に、第2ガス噴出孔とウエハ6との距離をウエハ間にわたり等しくすることにより、ウエハ配列領域内におけるHガスおよびOガスの濃度(分圧)分布の均一性を更に高めることができ、ウエハ6の表面に形成されるシリコン酸化膜の膜厚や膜質の面間均一性を更に向上させることができるようになる。
また、本実施形態によれば、水素供給ノズル8bに設けられた第1ガス噴出孔の配列ピッチが、ウエハ6の配列ピッチと等しくなるように、さらには酸素供給ノズル8aに設けられた第2ガス噴出孔の配列ピッチとも等しくなるように設定されている。また、水素供給ノズル8bに設けられた第1ガス噴出孔の孔数は、酸素供給ノズル8aに設けられた第2ガス噴出孔の孔数と等しく、水素供給ノズル8bに設けられた第1ガス噴出孔のそれぞれは、酸素供給ノズル8aに設けられた第2ガス噴出孔のそれぞれと、一対一で対応するように設定されている。また、水素供給ノズル8bに設けられた複数の第1ガス噴出孔と、酸素供給ノズル8aに設けられた複数の第2ガス噴出孔とは、それぞれが同じ高さに設けられている。これらにより、ウエハ配列領域内におけるHガスおよびOガスの濃度(分圧)分布の均一性を更に高めることができ、ウエハ6の表面に形成されるシリコン酸化膜の膜厚や膜質の面間均一性更に向上させることができるようになる。
また、本実施形態によれば、第1水素ガス供給系からのHガスの供給および第1酸素ガス供給系からのOガスの供給を、それぞれ、単一(1本)のノズルとして構成された水素供給ノズル8bおよび酸素供給ノズル8aを用いて行うようにしている。係る構成によれば、第1水素ガス供給系および第1酸素ガス供給系からガスを供給する際の流量制御を、水素供給ノズル8bおよび酸素供給ノズル8aの2本のノズルに対してのみ行えばよい。そのため、ウエハ6の表面にシリコン酸化膜を形成する際のガスの流量制御を単純化させることができるようになる。
また、本実施形態によれば、第1水素ガス供給系が備えるノズルの本数を水素供給ノズル8bの1本とし、第1酸素ガス供給系が備えるノズルの本数を酸素供給ノズル8aの1本としている。ノズルの本数をこのように2本に減らすことで、反応管10の交換等のメンテナンスの際に着脱するノズルの本数を減らすことができ、着脱に伴うノズルの破損や、メンテナンス工数の増大を抑制することができるようになる。
また、本実施形態によれば、基板処理装置が備えるノズルの本数を上述のように減らすことにより、第1水素ガス供給系や第1酸素ガス供給系に設けるマスフローコントローラや開閉バルブ等の部品点数を減らすことができ、基板処理装置の構造をさらに単純化させ、コスト低減を図ることができる。
図3は、熱処理炉(縦型酸化炉)5の他の構成を参考までに示す断面概略図である。図3に示す熱処理炉5’が図1に示す熱処理炉5と異なるのは、第1水素ガス供給系の構成だけである。他の構成は、図1に示す熱処理炉5と同様である。図3に示す熱処理炉5’では、水素供給ノズル8b’が、長さの異なる複数本(4本)のノズルにより構成されている。例えば、ウエハ6の枚数が120枚である場合、水素供給ノズル8b’を構成する複数本のノズルのそれぞれには、ガス噴出孔が30個ずつ設けられる。水素供給ノズル8b’に接続される水素供給管80b’は、複数本のノズルに対応するよう複数本(4本)の配管により構成されている。水素供給管80b’を構成する複数本の配管には、それぞれ、上流側から順に、水素ガス供給源(図示せず)、開閉バルブ96b、マスフローコントローラ95b、及び開閉バルブ94bが設けられている。第1水素ガス供給系が図3のように構成された場合、ウエハ配列領域内におけるHガスおよびOガスの濃度(分圧)分布の均一性を高め、シリコン酸化膜の膜厚や膜質の面間均一性や面内均一性を向上させることができるものの、水素供給ノズル8b’を構成する4本のノズルから供給されるHガスの流量をそれぞれ個別に調整する必要があり、ガスの流量制御の複雑化を招いてしまうことがある。また、反応管10の交換等の際に、4本のノズルをそれぞれ脱着させる必要があり、ノズルの破損やメンテナンス工数の増大を招いてしまうことがある。また、水素供給ノズル8b’の上流側に設ける部品点数が多くなるため、基板処理装置の構造を複雑化させ、コスト増大を招いてしまうことがある。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上述したように、上部ノズルを用いることなく、サイドノズルのみを用いて酸化処理することもできる。すなわち、上部ノズル(酸素供給ノズル7a、水素供給ノズル7b)からOガス、Hガスを供給することなく、サイドノズル(酸素供給ノズル8a、水素供給ノズル8b)からのみOガス、Hガスを供給するようにしても酸化処理を行うことができる。このとき、酸素供給ノズル7a、水素供給ノズル7b内へのOガス、Hガスの侵入を防止するため、酸素供給ノズル7a、水素供給ノズル7bからNガス等の不活性ガスを供給するようにしてもよい。
また、上部ノズルからOガス、Hガスのいずれか一方のみを供給するようにしても酸化処理することができる。すなわち、上部ノズルとしての酸素供給ノズル7aからはOガスを供給せず、上部ノズルとしての水素供給ノズル7bからHガスを供給し、サイドノズル(酸素供給ノズル8a、水素供給ノズル8b)からOガス、Hガスを供給するようにしても酸化処理を行うことができる。このとき、酸素供給ノズル7a内へのHガスの侵入を防止するため、酸素供給ノズル7aからNガス等の不活性ガスを供給するようにしてもよい。また、上部ノズルとしての水素供給ノズル7bからはHガスを供給
せず、上部ノズルとしての酸素供給ノズル7aからOガスを供給し、サイドノズル(酸素供給ノズル8a、水素供給ノズル8b)からOガス、Hガスを供給するようにしても酸化処理を行うことができる。このとき、水素供給ノズル7b内へのOガスの侵入を防止するため、水素供給ノズル7bからNガス等の不活性ガスを供給するようにしてもよい。
また、本発明は、例えば、既存の基板処理装置のプロセスレシピを変更することでも実現できる。プロセスレシピを変更する場合は、本発明に係るプロセスレシピを電気通信回線や当該プロセスレシピを記録した記録媒体を介して既存の基板処理装置にインストールしたり、また、既存の基板処理装置の入出力装置を操作し、そのプロセスレシピ自体を本発明に係るプロセスレシピに変更したりすることも可能である。
(第1実施例)
次に第1実施例について説明する。本実施例では、上述の実施形態の成膜シーケンスにより複数枚のウエハの表面にシリコン酸化膜を形成し、シリコン酸化膜の平均膜厚、及びその面間(ウエハ間)均一性、並びにシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性を測定した。なお、ウエハに対するOガスおよびHガスの供給は、上部ノズルを用いることなく、サイドノズルのみを用いて行った。処理時間、すなわち、OガスおよびHガスをウエハに供給する時間は10分とした。Hガスの濃度、すなわち、OガスおよびHガスの合計流量に対するHガスの流量(Hガスの流量/(Oガスの流量+Hガスの流量))は10%とした。処理温度は600℃、650℃、700℃とした。それ以外の処理条件は、上述の実施形態に記載の処理条件範囲内の条件とした。その結果を図4に示す。
図4(a)は、ウエハの表面に形成されたシリコン酸化膜の平均膜厚と処理温度との関係、及び平均膜厚の面間均一性と処理温度との関係をそれぞれ示すグラフ図である。図4(a)の左側の縦軸はシリコン酸化膜の平均膜厚[Å]を、右側の縦軸は平均膜厚の面間均一性[%]をそれぞれ示しており、横軸は処理温度[℃]を示している。図4(a)の柱状部は、ウエハ載置領域内の上部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の平均膜厚(TOP)、中部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の平均膜厚(CNT)、下部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の平均膜厚(BTM)をそれぞれ示している。また、◇印は、これらの平均膜厚の面間均一性[%]を示している。なお、平均膜厚の面間均一性は、その絶対値が小さいほど均一性が高いことを示している。
また、図4(b)は、ウエハの表面に形成されたシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性と処理温度との関係を示すグラフ図である。図4(b)の縦軸はシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性[±%]を、横軸は処理温度[℃]をそれぞれ示している。図4(b)の柱状部は、ウエハ載置領域内の上部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性(TOP)、中部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性(CNT)、下部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性(BTM)をそれぞれ示している。なお、膜厚の面内均一性は、その絶対値が小さいほど均一性が高いことを示している。
図4(a)によれば、処理温度が600℃、650℃、700℃のいずれの場合においても、シリコン酸化膜の平均膜厚の面間均一性[%]は2.0未満であることが分かる。また、図4(b)によれば、処理温度が600℃、650℃、700℃のいずれの場合においても、シリコン酸化膜の膜厚の面内均一性[±%]はその絶対値が0.7未満であることが分かる。すなわち、上述の実施形態の成膜シーケンスにより複数枚のウエハの表面にシリコン酸化膜を形成すれば、その膜厚の面間均一性や面内均一性を向上できることが
分かる。特に、処理温度を600℃とすることで、シリコン酸化膜の膜厚の面間均一性[%]を1.1未満とすることができ、著しく向上できることが分かる。
(第2実施例)
次に第2実施例について説明する。本実施例では、上述の実施形態の成膜シーケンスにより複数枚のウエハの表面にシリコン酸化膜を形成し、シリコン酸化膜の平均膜厚、及びその面間(ウエハ間)均一性、並びにシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性を測定した。なお、ウエハに対するOガスおよびHガスの供給は、上部ノズルを用いることなく、サイドノズルのみを用いて行った。処理時間、すなわち、OガスおよびHガスをウエハに供給する時間は10分とした。処理温度は600℃とした。Hガスの濃度、すなわちOガスおよびHガスの合計流量に対するHガスの流量(Hガスの流量/(Oガスの流量+Hガスの流量))は18%、31%とした。それ以外の処理条件は、上述の実施形態に記載の処理条件範囲内の条件とした。その結果を図5に示す。
図5(a)は、ウエハの表面に形成されたシリコン酸化膜の平均膜厚と処理温度との関係、及び平均膜厚の面間均一性と処理温度との関係をそれぞれ示すグラフ図である。図5(a)の左側の縦軸はシリコン酸化膜の平均膜厚[Å]を、右側の縦軸は平均膜厚の面間均一性[%]をそれぞれ示しており、横軸はHガスの濃度[%]を示している。図5(a)の柱状部は、ウエハ載置領域内の上部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の平均膜厚(TOP)、中部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の平均膜厚(CNT)、下部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の平均膜厚(BTM)をそれぞれ示している。また、◇印は、これらの平均膜厚の面間均一性[%]を示している。
また、図5(b)は、ウエハの表面に形成されたシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性と処理温度との関係を示すグラフ図である。図5(b)の縦軸はシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性[±%]を、横軸はHガスの濃度[%]をそれぞれ示している。図5(b)の柱状部は、ウエハ載置領域内の上部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性(TOP)、中部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性(CNT)、下部に配列されたウエハに形成されたシリコン酸化膜の膜厚の面内均一性(BTM)をそれぞれ示している。
図5(a)によれば、Hガスの濃度が18%、31%のいずれの場合においても、シリコン酸化膜の平均膜厚の面間均一性[%]は1.1未満であることが分かる。また、図5(b)によれば、Hガスの濃度が18%、31%のいずれの場合においても、シリコン酸化膜の膜厚の面内均一性[±%]はその絶対値が0.6未満であることが分かる。すなわち、上述の実施形態の成膜シーケンスにより複数枚のウエハの表面にシリコン酸化膜を形成すれば、その膜厚の面間均一性や面内均一性を向上できることが分かる。特に、Hガスの濃度を31%とすることで、シリコン酸化膜の膜厚の面間均一性[%]を0.5未満とすることができ、著しく向上できることが分かる。
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
本発明の一態様によれば、
複数枚の基板を処理する反応管と、
前記反応管内の前記複数枚の基板を加熱するヒータと、
前記反応管内で前記複数枚の基板を配列させて保持する保持具と、
前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置され、該領域
の複数箇所から前記反応管内の前記複数枚の基板に対して水素含有ガスを供給する第1ノズルと、
前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置され、該領域の複数箇所から前記反応管内の前記複数枚の基板に対して酸素含有ガスを供給する第2ノズルと、
前記反応管内の圧力が大気圧よりも低い圧力となるように制御する圧力制御器と、を有し、
前記第1ノズルには、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数の第1ガス噴出孔が設けられ、
前記第2ノズルには、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数の第2ガス噴出孔が設けられる基板処理装置が提供される。
(付記2)
付記1の基板処理装置であって、好ましくは、
前記第1ガス噴出孔は、前記複数枚の基板の一枚一枚に対して均等な流量の水素含有ガスを噴出するように構成される。
(付記3)
付記1又は2の基板処理装置であって、好ましくは、
前記第1ガス噴出孔は、それぞれの前記第1ガス噴出孔と、それぞれの前記第1ガス噴出孔に対応するそれぞれの基板と、の基板配列方向におけるそれぞれの距離が等しくなるように構成される。
(付記4)
付記1から3のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記第1ガス噴出孔は、前記第1ガス噴出孔の配列ピッチが基板の配列ピッチと等しくなるように構成される。
(付記5)
付記1から4のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記第1ガス噴出孔は、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数設けられる。
(付記6)
付記1から5のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記第2ガス噴出孔は、前記複数枚の基板の一枚一枚に対して均等な流量の酸素含有ガスを噴出するように構成される。
(付記7)
付記1から6のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記第2ガス噴出孔は、それぞれの前記第2ガス噴出孔と、それぞれの前記第2ガス噴出孔に対応するそれぞれの基板と、の基板配列方向におけるそれぞれの距離が等しくなるように構成される。
(付記8)
付記1から7のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記第2ガス噴出孔は、前記第2ガス噴出孔の配列ピッチが基板の配列ピッチと等しくなるように構成される。
(付記9)
付記1から8のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記第2ガス噴出孔は、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数設けられる。
(付記10)
付記1から9のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記第1ガス噴出孔の孔数と前記第2ガス噴出孔の孔数とが等しくなるように構成される。
(付記11)
付記1から10のいずれかの基板処理装置であって、好ましくは、
前記第1ガス噴出孔のそれぞれと前記第2ガス噴出孔のそれぞれとが一対一で対応するように構成される。
(付記12)
本発明の他の態様によれば、
複数枚の基板を反応管内に搬入する工程と、
前記反応管内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、前記反応管内の加熱された前記複数枚の基板に対して、前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第1ノズルを介して水素含有ガスを供給し、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第2ノズルを介して酸素含有ガスを供給し、前記複数枚の基板を処理する工程と、
処理済の前記複数枚の基板を前記反応管内より搬出する工程と、を有し、
前記基板を処理する工程では、
前記水素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第1ノズルに設けられた第1ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給すると共に、
前記酸素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第2ノズルに設けられた第2ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給する
基板処理方法が提供される。
(付記13)
本発明のさらに他の態様によれば、
複数枚の基板を反応管内に搬入する工程と、
前記反応管内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、前記反応管内の加熱された前記複数枚の基板に対して、前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第1ノズルを介して水素含有ガスを供給し、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第2ノズルを介して酸素含有ガスを供給し、前記複数枚の基板を処理する工程と、
処理済の前記複数枚の基板を前記反応管内より搬出する工程と、を有し、
前記基板を処理する工程では、
前記水素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第1ノズルに設けられた第1ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給すると共に、
前記酸素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と
同数前記第2ノズルに設けられた第2ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給する
半導体装置の製造方法が提供される。
(付記14)
本発明のさらに他の態様によれば、
複数枚の基板を基板処理装置の反応管内に搬入する手順と、
前記反応管内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、前記反応管内の加熱された前記複数枚の基板に対して、前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第1ノズルを介して水素含有ガスを供給し、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第2ノズルを介して酸素含有ガスを供給し、前記複数枚の基板を処理する手順と、
処理済の前記複数枚の基板を前記反応管内より搬出する手順と、をコンピュータに実行させ、
前記基板を処理する手順では、
前記水素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第1ノズルに設けられた第1ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給させると共に、
前記酸素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第2ノズルに設けられた第2ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給させるプログラムが提供される。
(付記15)
本発明のさらに他の態様によれば、
複数枚の基板を基板処理装置の反応管内に搬入する手順と、
前記反応管内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、前記反応管内の加熱された前記複数枚の基板に対して、前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第1ノズルを介して水素含有ガスを供給し、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第2ノズルを介して酸素含有ガスを供給し、前記複数枚の基板を処理する手順と、
処理済の前記複数枚の基板を前記反応管内より搬出する手順と、をコンピュータに実行させ、
前記基板を処理する手順では、
前記水素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第1ノズルに設けられた第1ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給させると共に、
前記酸素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第2ノズルに設けられた第2ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
3 ボート(保持具)
4 処理室(反応室)
5 熱処理炉(酸化炉)
6 ウエハ(基板)
8a 酸素供給ノズル(第2ノズル)
8b 水素供給ノズル(第1ノズル)
9 ヒータ
10 反応管
11 排気口
51 APCバルブ(圧力制御器)

Claims (3)

  1. 複数枚の基板を処理する反応管と、
    前記反応管内の前記複数枚の基板を加熱するヒータと、
    前記反応管内で前記複数枚の基板を配列させて保持する保持具と、
    前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置され、該領域の複数箇所から前記反応管内の前記複数枚の基板に対して水素含有ガスを供給する第1ノズルと、
    前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置され、該領域の複数箇所から前記反応管内の前記複数枚の基板に対して酸素含有ガスを供給する第2ノズルと、

    前記反応管内の圧力が大気圧よりも低い圧力となるように制御する圧力制御器と、を有し、 前記第1ノズルには、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数の第1ガス噴出孔が設けられ、
    前記第2ノズルには、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数の第2ガス噴出孔が設けられる
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 複数枚の基板を反応管内に搬入する工程と、
    前記反応管内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、前記反応管内の加熱された前記複数枚の基板に対して、前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第1ノズルを介して水素含有ガスを供給し、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第2ノズルを介して酸素含有ガスを供給し、前記複数枚の基板を処理する工程と、
    処理済の前記複数枚の基板を前記反応管内より搬出する工程と、を有し、
    前記基板を処理する工程では、
    前記水素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第1ノズルに設けられた第1ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給すると共に、
    前記酸素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第2ノズルに設けられた第2ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給する
    ことを特徴とする基板処理方法。
  3. 複数枚の基板を反応管内に搬入する工程と、
    前記反応管内の圧力を大気圧よりも低くした状態で、前記反応管内の加熱された前記複数枚の基板に対して、前記複数枚の基板が配列される基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第1ノズルを介して水素含有ガスを供給し、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域に配置された第2ノズルを介して酸素含有ガスを供給し、前記複数枚の基板を処理する工程と、
    処理済の前記複数枚の基板を前記反応管内より搬出する工程と、を有し、
    前記基板を処理する工程では、
    前記水素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と同数前記第1ノズルに設けられた第1ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給すると共に、
    前記酸素含有ガスを、前記基板配列領域を水平に取り囲む領域の複数箇所から、少なくとも前記複数枚の基板の一枚一枚に対応するように少なくとも前記複数枚の基板の枚数と
    同数前記第2ノズルに設けられた第2ガス噴出孔を通して前記反応管内の前記複数枚の基板に対して供給する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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