JP2013196843A - 走査透過型電子顕微鏡及び試料観察方法 - Google Patents

走査透過型電子顕微鏡及び試料観察方法 Download PDF

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Abstract

【課題】走査透過型電子顕微鏡及び試料観察方法において、異種の元素を含む試料の正確な顕微鏡像を一度に取得する。
【解決手段】電子線EBの照射により試料Sから第1の散乱角範囲に出た電子の第1の強度を検出する第1の検出器21と、電子線EBの照射により試料Sから第1の散乱角範囲とは異なる第2の散乱角範囲に出た電子の第2の強度を検出する第2の検出器22と、第1の強度に基づいて試料Sに含まれる第1の元素の第1の像を生成すると共に、第2の強度に基づいて試料Sに含まれる第2の元素の第2の像を生成する画像生成部30とを備え、画像生成部30が、第1の像と第2の像とを足し合わせて試料Sの顕微鏡像を生成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、走査透過型電子顕微鏡及び試料観察方法に関する。
結晶性の試料の原子像を観察する顕微鏡として、走査透過型電子顕微鏡(STEM: Scanning Transmission Electron Microscope)が知られている。
STEMにおいては、試料の表面に電子線を照射し、これにより試料の裏面から出た電子の透過波や回折波の強度を検出器で受ける。そして、その強度を電子線の走査と同期させてモニタ上に輝点列として表示することにより試料の顕微鏡像が得られる。
そのSTEMで使用される検出器としては環状型検出器がある。環状型検出器は、光軸と同心円をなすリング状の検出面を備え、その検出面から出るシンチレーションを捉えることにより電子の透過波や回折波を検出する。
透過波と回折波のどちらを検出するかは観察対象の試料の構成元素による。構成元素が重元素の場合は、散乱電子の散乱角が高角度となるので、電子線の透過波が環状検出器で検出されることになる。このように電子線の透過波から顕微鏡像を取得する手法はHAADF(High Angle Annular Dark Field)-STEMと呼ばれる。
一方、試料の構成元素が軽元素の場合は、重元素の場合と比較して散乱電子の散乱角が低角度となるため、電子線の透過波の大部分はリング状の検出面の中央の穴を通り抜け、実質的にはその透過波は環状検出器では検出されない。この場合は、透過波の周囲に広がる回折波が環状検出器で検出されることになる。このように回折波から顕微鏡像を得る手法はABF(Annular Bright Field)-STEMと呼ばれる。
ここで、試料の構成元素が軽元素と重元素のいずれか一方のみの場合には、上記のHAADF-STEMとABF-STEMのいずれかを選択してその試料の顕微鏡像を得ることができる。
しかし、試料が軽元素と重元素の両方を含む場合にSTEM法でその試料の正確な顕微鏡像を取得するには以下のように様々な困難性がある。
例えば、上記の環状型検出器で軽元素と重元素の両方を同時に観察しようとしても、観察に適した環状型検出器の位置が軽元素と重元素とで異なるため、両者の顕微鏡像を一度に取得することはできない。
また、最初にHAADF-STEMで重元素の顕微鏡像を取得した後、次にABF-STEMで軽元素の顕微鏡像を取得し、両者の顕微鏡像を足し合わせて試料の顕微鏡像を得ることも考えられる。しかし、最初に顕微鏡像を取得してから次に顕微鏡像を取得するまでの間に試料の構成元素が熱運動によりドリフトしたり、各回でフォーカス条件等の観察条件を正確に一致させるのが難しいため、この方法では試料の正確な顕微鏡像を得ることはできない。
また、環状型検出器の検出面を複数に分割し、分割された個々の検出面をHAADF-STEMとABF-STEMとで使い分けることも提案されているが、これでは各検出面のシンチレーションを捉えるのに装置構成が大掛かりとなり、装置が高額になってしまう。
特開2010−251041号公報
走査透過型電子顕微鏡及び試料観察方法において、異種の元素を含む試料の正確な顕微鏡像を一度に取得することを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、電子線を生成する電子線源と、前記電子線を試料の表面に収束させるレンズ系と、前記試料に対して前記電子線源と反対側に設けられ、前記電子線の照射により前記試料から第1の散乱角範囲に出た第1の電子の第1の強度を検出する第1の検出器と、前記第1の検出器に対して前記電子線源と反対側に設けられ、前記電子線の照射により前記試料から前記第1の散乱角範囲とは異なる第2の散乱角範囲に出た第2の電子の第2の強度を検出する第2の検出器と、前記第1の強度に基づいて前記試料に含まれる第1の元素の第1の像を生成すると共に、前記第2の強度に基づいて前記試料に含まれる第2の元素の第2の像を生成する画像生成部とを備え、前記画像生成部が、前記第1の像と前記第2の像とを足し合わせて前記試料の顕微鏡像を生成することを特徴とする走査透過型電子顕微鏡が提供される。
また、その開示の他の観点によれば、走査透過型電子顕微鏡の電子線源で生成された電子線を試料の表面に照射するステップと、前記試料に対して前記電子線源と反対側に設けられた第1の検出器を用いて、前記電子線の照射によって前記試料から第1の散乱角範囲に出た第1の電子の第1の強度を検出し、前記第1の強度に基づいて前記試料に含まれる第1の元素の第1の像を生成するステップと、前記第1の検出器に対して前記電子線源と反対側に設けられた第2の検出器を用いて、前記電子線の照射によって前記試料から前記第1の散乱角範囲とは異なる第2の散乱角範囲に出た第2の電子の第2の強度を検出し、前記第2の強度に基づいて前記試料に含まれる第2の元素の第2の像を生成するステップと、前記第1の像と前記第2の像とを足し合わせて前記試料の顕微鏡像を生成するステップとを有する試料観察方法が提供される。
以下の開示によれば、第1の検出器と第2の検出器の各々を利用して試料の第1の像と第2の像とを生成し、それらを足し合わせることにより試料の顕微鏡像を得る。これら第1の像と第2の像とを同時に取得することで、各像を取得している間の原子のドリフトの影響を排除し、異種の元素を含む試料の正確な顕微鏡像を一度に取得することができる。
図1は、STEMの原理について説明するための模式図である。 図2は、図1の第1〜第4の領域の各々に適した検出器を説明するための模式図である。 図3(a)〜(c)は、円形検出器の検出面と、当該検出面に投影された回折ディスクとの関係を示す平面図である。 図4(a)〜(c)は、環状型検出器の検出面と、その検出面に投影された回折ディスクとの関係を示す平面図である。 図5は、本実施形態に係る走査透過型電子顕微鏡の構成図である。 図6は、本実施形態に係る試料観察方法を説明するための模式図である。 図7は、カメラ長について説明するための模式図である。 図8(a)はSrTiO3の単結晶の第1の像であり、図8(b)はSrTiO3の単結晶の第2の像であり、図8(c)はSrTiO3の単結晶の顕微鏡像である。 図9(a)はGaNの単結晶の第1の像であり、図9(b)はGaNの単結晶の第2の像であり、図9(c)はGaNの単結晶の顕微鏡像である。 図10(a)、(b)は、第1の像と第2の像に対する規格化について説明するための図である。 図11は、本実施形態に係る試料観察方法について説明するためのフローチャートである。
本実施形態の説明に先立ち、STEMの原理について説明する。
図1は、STEMの原理について説明するための模式図である。
以下では、観察対象の結晶性の試料Sが二つの異なる原子A1、A2を含む場合について説明する。
このような場合に試料Sを観察するには、まず、電子線EBの焦点を試料Sの表面に合わせた後、光軸Cに沿って当該表面に電子線EBを照射する。これにより試料Sの裏面側からは熱散漫散乱電子E1や弾性散乱電子E2が出る。これらの電子の進行方向と光軸Cとの間の角βは散乱角と呼ばれる。
また、光軸Cの周囲には、弾性散乱電子E2に起因した複数の回折ディスクDが形成される。
試料Sの下方に仮想平面Pを想定すると、上記の回折ディスクDはその仮想平面Pにも形成される。また、弾性散乱電子E2もその仮想平面Pに到達する。
仮想平面Pのどの領域にどのような電子が到達したり回折ディスクが形成されたりするのかを明らかにするため、この例では光軸Cから近い順に仮想平面Pを同心円状の第1〜第4の領域R1〜R4に区分する。
図2は、第1〜第4の領域R1〜R4の各々に適した検出器を説明するための模式図である。
図2において、上側のグラフは、熱散漫散乱電子E1の任意強度と散乱角βとの関係を示すグラフである。なお、図2には、弾性散乱電子E2の任意強度と散乱角βとの関係を示すグラフも併記してある。
これらのグラフに示すように、散乱角βが0mrad〜1mrad程度の低角度領域では弾性散乱電子E2が支配的であり、散乱角βが1mradよりも大きな高角度領域では熱散漫散乱電子E1が支配的である。
よって、散乱角βに応じて検出器の検出面の大きさ等を変えることにより、熱散漫散乱電子E1と弾性散乱電子E2のどちらかを優先的に検出することができる。上記した各グラフの下側の図は、散乱角βとこれに対応する検出器とを模式的に表す図である。
この図においては、既述の環状型検出器の他に、穴の開いていない円形の検出面を備えた円形検出器も例示している。
環状型検出器は、検出する電子の散乱角βに応じてABF検出器、ADF(Annular Dark Field)検出器、及びHAADF検出器に大別される。
このうち、ABF検出器は、散乱角βが0.3mrad〜0.7mrad程度の低角度領域における電子の透過波と回折波とを検出するものであって、軽元素と重元素の各々を観察するのに適している。
一方、ADF検出器が検出の対象とする電子の散乱角βは0.7mrad〜1mrad程度の中角度領域である。また、HAADF検出器では、散乱角βが1mrad以上の高角度領域の電子を検出する。
これらADF検出器やHAAD検出器は、上記のABF検出器と比較して熱散漫散乱電子E1を優先的に検出する。散乱角βは観察対象の原子A1、A2が重元素であるほど大きくなるため、ADF検出器やHAAD検出器は重元素を観察するのに適した検出器である。
一方、円形検出器は、第1〜第3のBF検出器に分けられる。
このうち、第1のBF検出器は、散乱角βが0mrad〜0.3mradの低角度領域における電子の透過波と回折波とを検出する。また、第2のBF検出器は、散乱角βが0mrad〜1mrad程度の低〜中角度領域における電子の透過波と回折波とを検出する。そして、第3のBF検出器は、散乱角βが1mrad以上の電子の透過波と回折波とを検出する。
図3(a)〜(c)は、図2の円形検出器の検出面Fと、当該検出面Fに投影された回折ディスクとの関係を示す平面図である。
図3(a)〜(c)に示すように、第1〜第3のBF検出器のいずれにおいても、その検出面Fは光軸Cに重なる円形である。
但し、その検出面Fと回折ディスクDとの大小関係は各BF検出器で異なる。例えば、図3(a)に示すように、第1のBF検出器の検出面Fは、複数の回折ディスクDの各々とほぼ同じ大きさである。
また、図3(b)に示すように、第2のBF検出器においては、その検出面Fの大きさは回折ディスクDのそれよりも大きくなる。
そして、図3(c)に示すように、第3のBF検出器においては、その検出面Fの大きさは回折ディスクDのそれよりも大きくなると共に、各回折ディスクDが検出面F内に収まるようになる。
一方、図4(a)〜(c)は、図2の環状型検出器の検出面Fと、その検出面Fに投影された回折ディスクとの関係を示す平面図である。
図4(a)〜(c)に示すように、ABF検出器、ADF検出器、及びHAADF検出器の各々の検出面Fの平面形状は環状であり、その検出面Fの中央には光軸Cに重なる穴1が形成されている。
なお、その検出面Fと回折ディスクDとの重なり具合は各環状検出器で異なる。例えば、図4(a)に示すように、ABF検出器においては、環状の検出面Fの略全領域が回折ディスクDと重なる。
また、図4(b)に示すように、ADF検出器においては、穴1の周縁における検出面Fのみが回折ディスクDと重なる。
そして、図4(c)に示すように、HAADF検出器においては、回折ディスクDは穴1を通り抜ける。
図2〜図4に示したように、SREMの検出器には電子の散乱角βに応じて様々なタイプのものある。
本実施形態では、これらの検出器を複数組み合わせることにより、以下のようにして
異種の原子A1、A2を含む試料Sの正確な顕微鏡像を一度に取得する。
(本実施形態)
図5は、本実施形態に係る走査透過型電子顕微鏡の構成図である。
図5に示すように、この走査透過型電子顕微鏡10は、内部が減圧可能な筐体20を備える。
その筐体20の内部には、電子線源11、レンズ系16、絞り17、走査コイル18、収差補正装置19、及び第1〜第3の検出器21〜23が設けられる。
このうち、電子線源11は、レンズ系16の光軸Cに沿って電子線EBを放出する。
レンズ系16は、第1の収束レンズ12、第2の収束レンズ13、及び対物レンズ14を備えており、これらのレンズが協働して試料ホルダ25にセットされた試料Sの表面に電子線EBを収束させる。更に、レンズ系16は投影レンズ15を有しており、その投影レンズ15の焦点距離等を調節することにより、第1〜第3の検出器21〜23に所定の取り込み角度βで電子が取り込まれる。
なお、そのレンズ系16の球面収差は収差補正装置19で補正されるため、試料Sの表面の一点に電子線EBを収束させることができる。また、電子線EBは、試料Sの表面に収束される前に、絞り17によってその断面形状が予め円形に整形される。
更に、電子線EBは、走査コイル18によって試料Sの表面に沿って走査され、これにより試料Sの各点から電子の透過波や回折波が出る。そして、これらの透過波や回折波の強度は第1〜第3の検出器21〜23により検出される。
第1〜第3の検出器21〜23の配置は特に限定されないが、本実施形態では試料Sに対して電子線源11と反対側に第1の検出器21を設けると共に、第1の検出器21に対して電子線11と反対側に第2の検出器22を設ける。
そして、これら第1の検出器21と第2の検出器22の間に第3の検出器23を設ける。
これらの検出器のうち、第1の検出器21は、環状の検出面Fを備えた環状型検出器であって、試料Sにおける重元素を観察するのに適したHAADF検出器(図4(c)参照)を第1の検出器21として使用し得る。
また、第2の検出器22は、円形の検出面Fを備えた円形検出器であり、第1の検出器21が検出の対象とする元素よりも軽い軽元素を観察するのに使用される。この場合、第2の検出器22としては、例えば図3(c)に示した第3のBF検出器を採用し得る。
そして、第3の検出器23は、第1の検出器21と第2の検出器22の各々が対象とする各元素の中間の原子番号の元素を観察するのに使用される。第1の検出器21と同様に、第3の検出器23も環状の検出面Fを備えた環状型検出器であり、図4(a)のABF検出器や図4(b)のADF検出器を第3の検出器23として採用し得る。
なお、第1の検出器21と第3の検出器23については、これらの両方を筐体20内に設ける必要はなく、これらのいずれか一方のみを筐体20内に設けてもよい。
更に、第1〜第3の検出器21〜23を筐体20内に固定せずに、手動又は自動でこれらの検出器を光軸Cから退避させることにより、第1〜第3の検出器21〜23のうちで必要なもののみを利用して試料Sを観察するようにしてもよい。
第1〜第3の検出器21〜23の各々の検出面Fには、電子の入射によってシンチレーションを生ずる蛍光材料が塗布されている。第1〜第3の検出器21〜23は、そのシンチレーションを検出する第1〜第3の光電子増倍管21a〜23aを備えており、これらの光電子増倍管によって電子の強度が第1〜第3の検出信号S1〜S3に変換されて後段の画像生成部30に出力される。
画像生成部30は、パーソナルコンピュータ等の計算機であって、上記の第1〜第3の検出信号S1〜S3に基づいて後述のように試料Sの顕微鏡像を生成する。その顕微鏡像は、画像生成部30に接続されたモニタ31に表示され、これによりユーザが試料Sを観察することができる。
次に、この走査透過型電子顕微鏡10を用いた試料観察方法の原理について説明する。
図6は、本実施形態に係る試料観察方法を説明するための模式図である。なお、図6において、図5で説明したのと同じ要素には図5におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
また、以下においては第1の検出器21と第2の検出器22のみで試料Sの観察を行い、第3の検出器23は使用しない場合について説明する。
更に、図1における場合と同様に、試料Sは二つの異なる原子A1、A2を含む結晶性試料であるものとし、原子A1は原子A2よりも原子番号が小さな軽元素であり、原子A2は原子A1よりも原子番号が大きな重元素であるものとする。
図6に示すように、試料Sの表面に所定の収束半角度αで電子線EBを照射すると、試料Sの裏面から熱散漫散乱電子E1や弾性散乱電子E2が放出される。
検出面Fが環状の第1の検出器21では、試料S中の重元素によって散乱角がβinnner〜βouterの範囲に散乱された熱散漫散乱電子E1の透過波が検出されるため、上記の第1の検出信号S1により試料S中の重元素の第1の像IM1が得られる。なお、熱散漫散乱電子E1は第1の電子の一例である。
また、第1の像IM1を得るには、試料Sの表面上で電子線EBを走査し、試料Sの表面の各点における第1の検出信号S1の強度をモニタ31上で表せばよい。これにより、モニタ31上においては、試料Sにおいて第1の検出信号S1の強度が強い部分ほど明るく表され、その強度が弱い部分は暗く表される。
一方、検出面Fが円形の第2の検出器22では、試料S中の軽元素によって上記のβinnnerよりも小さな散乱角βで散乱された弾性散乱電子E2の回折波が検出されるので、上記の第2の検出信号S2により試料S中の軽元素の第2の像IM2が得られる。なお、弾性散乱電子E2は第2の電子の一例である。
第2の像IM2も、第1の像IM1と同様に、電子線EBの走査により得られた試料Sの各点での第2の検出信号S2の強度をモニタ上に表すことにより得られる。
ここで、第1の検出器21と第2の検出器22による電子の検出を効率的に行うには、第1の検出器21の取り込み角をβinnner〜βouterとし、第2の検出器22の取り込み角を0〜βとするのが好ましい。なお、取り込み角は、各検出器21、22が検出の対象とする電子の散乱角のことであって、βinnner〜βouterは第1の散乱角範囲の一例であり、0〜βは第2の散乱角範囲の一例である。
その取り込み角は、第1の検出器21と第2の検出器22の各々のカメラ長により調節することができる。
図7は、カメラ長について説明するための模式図である。
図7では、試料Sにおける隣接する格子同士の距離をdとしている。また、これらの格子の回折像28における間隔をr、電子線の波長をλ、回折角度をθとする。
このとき、カメラ長Lは、投影レンズ15の後方の後焦点面29から回折像28までの距離Lとして定義され、L=dr/λとなることが知られている。上記の取り込み角を変えることはカメラ長Lを変えることに等価であり、投影レンズ15の焦点距離等を調節してrを変えることにより取り込み角を変えることができる。
次に、第1の検出器21と第2の検出器22を用いて得られた試料Sの像について説明する。
なお、その像を得るにあたっては、電子線EBの加速電圧を200kVとし、レンズ系16を調節して電子線EBの収束半角度α(図6参照)を20mradとした。また、収差補正装置19の球面収差係数を500nm以下とした。
更に、第1の検出器21の取り込み角を40mrad〜185mrad、第2の検出器22の取り込み角を0mrad〜9.5mradとした。
また、試料Sとして厚みが30nmのSrTiO3の単結晶を使用した。
図8(a)は、第1の検出器21により得られた第1の像IM1である。これに示されるように、第1の像IM1においては、試料Sの中で原子番号Zの大きいSr原子(Z=38)とTi原子(Z=22)が明るい輝点として現れる。
図8(b)は、第2の検出器22により得られた第2の像IM2である。第2の像IM2においては、試料Sの中で原子番号Zが小さいO原子(Z=8)が明るい輝点として現れる。
本実施形態では、画像生成部30がこれら第1の像IM1と第2の像IM2とを足し合わせることにより、図8(c)に示すような試料Sの顕微鏡像IM3を生成する。
第1の像IM1と第2の像IM2は同時に取得されるため、これらを時間をおいて取得する場合に見られる原子のドリフトの影響を顕微鏡像IM3は受けない。
しかも、第1の像IM1と第2の像IM2を個別に取得したのでは観察条件を像ごとに最適化する必要があるが、本実施形態のように各像を一度で取得すればその必要もなく、更に各回の観察条件の相違が原因で顕微鏡像IM3が不正確になることもない。
これにより、本実施形態では、試料Sの明瞭で正確な顕微鏡像IM3を一度で簡単に取得することができる。
なお、顕微鏡像IM3において重元素(Sr、Ti)と軽元素(O)とをユーザが明瞭に区別できるようにするために、画像生成部30により第1の像IM1と第2の像IM2の各々に互いに異なる色彩を施しておくのが好ましい。
特に、重元素を表す第1の像IM1の輝点を青色等の寒色系にし、軽元素を表す第2の像IM2の輝点を赤色等の暖色系にすることで、顕微鏡像IM3における重元素と軽元素をユーザが明瞭に視認できることが明らかとなった。
図9(a)〜(c)は、試料Sとして厚みが30nmのGaNの単結晶を用いて図8(a)〜(c)と同様の観察を行って得られた像である。
このうち、図9(a)は、第1の検出器21により得られた第1の像IM1であり、試料Sの中で原子番号Zが大きなGa原子(Z=31)が輝点として現れている。
また、図9(b)は、第2の検出器22により得られた第2の像IM2であり、試料Sの中で原子番号Zが小さなN原子(Z=7)が輝点として現れている。
そして、図9(c)は、これら第1の像IM1と第2の像IM2とを足し合わせてなる試料Sの顕微鏡像IM3である。
この場合も、GaN結晶の明瞭で正確な顕微鏡像IM3を簡単に取得することができる。
なお、図8と図9のいずれの場合においても、第1の像IM1と第2の像IM2は、それぞれ別々の第1の検出器21と第2の検出器22を利用して得られたものである。
そのため、これらの検出器のキャリブレーションを行わずに第1の検出信号S1と第2の検出信号S2の出力値を任意としたのでは、原子を表す輝点の輝度が第1の像IM1と第2の像IM2とで大きく異なり、輝度のバランスを欠いた顕微鏡像IM3が得られてしまう。
よって、第1の像IM1と第2の像IM2とを足し合わせる前に、画像生成部30が第1の像IM1と第2の像IM2の輝度を以下のように予め規格化しておくのが好ましい。
図10(a)、(b)は、その規格化について説明するための図である。
図10(a)は、規格化前における第1の像IM1の位置と、その位置における輝度Iとの関係を模式的に表すグラフである。
図10(a)に示すように、規格化前におけるグラフにおいては、各々の原子に対応した位置に輝度Iのピークが現れる。
本実施形態では、これらのピークの最大値Imaxを用いて、I/Imaxにより輝度Iの規格化を行う。
図10(b)は、このようにして規格されたグラフである。図10(b)に示すように、規格化されたグラフの値は0〜1の範囲に収まるようになり、輝度が極端に高い値をとることがなくなる。
このような規格化を第1の像IM1と第2の像IM2の各々について行った後にこれらの像を足し合わせることにより、輝度のバランスが整った顕微鏡像IM3を得ることができ、その顕微鏡像IM3によりユーザが明瞭に各原子を視認することができるようになる。
また、これによれば、第1の像IM1と第2の像IM2の各々の輝度を合せるために第1の検出器21と第2の検出器22の各々について面倒なキャリブレーションを行う必要がなくなり、ユーザの負担軽減にも資する。
次に、このような原理を利用した本実施形態に係る試料観察方法について説明する。
図11は、本実施形態に係る試料観察方法について説明するためのフローチャートである。
最初のステップP1では、試料ホルダ25(図5参照)に観察対象の結晶性の試料Sをセットする。
次に、ステップP2に移り、レンズ系16を調節することによりその光軸Cと第1〜第3の検出器21〜23との位置合わせを行う。
なお、試料Sの結晶方位が光軸Cに対して傾いていると試料Sの回折像が得られない。そのため、次のステップP3では、試料ホルダ25の傾きを調節することにより、試料Sの結晶方位を光軸Cに一致させる。
続いて、ステップP4に移り、第1〜第3の検出器21〜23の各々のカメラ長L(図7参照)を調節することにより、各検出器の取り込み角をこれらが観察の対象とする電子の散乱角に合せる。
なお、既述のように、本実施形態では第1〜第3の検出器21〜23の全てを使用する必要はなく、観察対象の原子に適した任意の二つの検出器のみを使用するようにしてもよい。
そのため、次のステップP5では、第1〜第3の検出器21〜23のうちで必要なもののみを選択し、不要な検出器を光軸Cから退避させる。この例では、第3の検出器23を退避させ、第1の検出器21と第2の検出器22とを用いて試料Sを観察するものとする。
次に、ステップP6に移り、レンズ系16を調節してその焦点を試料Sの表面に合せる。
そして、ステップP7に移り、試料Sの表面に電子線EBを照射すると共に、その照射点を試料Sの表面上で走査することにより試料Sの観察を開始する。
続いて、ステップP8に移り、電子線EBの走査により得られた第1の検出信号S1と第2の検出信号S2に基づいて、画像生成部30が第1の像IM1と第2の像IM2を生成する。
また、図8(a)や図9(a)に例示したように、第1の像IM1は、試料Sの各点における第1の検出信号S1の強度を視覚化してなり、試料Sにおいて当該強度が高い部分ほど明るく見える。
同様に、図8(b)や図9(b)に例示したように、第2の像IM2においても、第2の検出信号S2が高い部分ほど明るく見える。
これら第1の像IM1と第2の像IM2の各々に含まれる元素をユーザが明瞭に区別できるようにするため、本ステップでは既述のように第1の像IM1と第2の像IM2の各々に互いに異なる色彩を施しておくのが好ましい。
続いて、ステップS9に移り、画像生成部30が、第1の像IM1と第2の像IM2の各々の輝度を規格化する。規格化の方法は、図10(a)、(b)で説明したのと同じなので、ここでは省略する。
次に、ステップS10に移り、画像生成部30が、規格化された第1の像IM1と第2の像IM2とを足し合わせることにより、試料Sの顕微鏡像IM3を取得する。図8(c)や図9(b)に例示したように、その顕微鏡像IM3においては試料S中の構成原子の配列が視覚化されており、これによりユーザが試料Sを観察することができる。
以上により、本実施形態に係る試料観察方法の基本ステップを終える。
上記した本実施形態によれば、図5に示したように、第1の検出器21で重元素の第1の像IM1を取得するのと同時に、第2の検出器22で第2の像IM2を取得して、これらの像を足し合わせて試料Sの顕微鏡像IM3を得る。これによれば、第1の像IM1を取得してから第2の像IM2を取得するまでの間にタイムラグがないので、これらの像を取得している間に原子がドリフトすることがなく、異種の元素を含む試料Sの正確な顕微鏡像IM3を一度に取得することができる。
なお、上記では、第1の検出器21としてHAADF検出器を使用し、第2の検出器22として第3のBF検出器を使用したが、検出器の組み合わせはこれに限定されない。
例えば、環状型検出器である第1の検出器21としては、図4(a)〜(c)に示したABF検出器、ADF検出器、及びHAADF検出器のいずれかを使用し得る。また、円形検出器である第2の検出器22としては、図3(a)〜(c)に示した第1〜第3のBF検出器のいずれかを使用し得る。
更に、上記では第1〜第3の検出器21〜23(図5参照)のうち、第1の検出器21と第2の検出器22のみを使用したが、第1〜第3の検出器21〜23の全てを使用してもよい。この場合は、第1〜第3の検出器21〜23の各々を利用して第1〜第3の像を取得し、これらを足し合わせて顕微鏡像IM3を得ればよい。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 電子線を生成する電子線源と、
前記電子線を試料の表面に収束させるレンズ系と、
前記試料に対して前記電子線源と反対側に設けられ、前記電子線の照射により前記試料から第1の散乱角範囲に出た第1の電子の第1の強度を検出する第1の検出器と、
前記第1の検出器に対して前記電子線源と反対側に設けられ、前記電子線の照射により前記試料から前記第1の散乱角範囲とは異なる第2の散乱角範囲に出た第2の電子の第2の強度を検出する第2の検出器と、
前記第1の強度に基づいて前記試料に含まれる第1の元素の第1の像を生成すると共に、前記第2の強度に基づいて前記試料に含まれる第2の元素の第2の像を生成する画像生成部とを備え、
前記画像生成部が、前記第1の像と前記第2の像とを足し合わせて前記試料の顕微鏡像を生成することを特徴とする走査透過型電子顕微鏡。
(付記2) 前記第1の検出器は、前記レンズ系の光軸に重なる穴を備えた環状の検出面を備え、
前記第2の検出器は、前記光軸に重なる円形の検出面を備えることを特徴とする付記1に記載の走査透過型電子顕微鏡。
(付記3) 第1の検出器は、ABF検出器、ADF検出器、及びHAADF検出器のいずれかであり、
前記第2の検出器はBF検出器であることを特徴とする付記2に記載の走査透過型電子顕微鏡。
(付記4) 前記画像生成部は、前記第1の像と前記第2の像の各々の輝度を規格化すると共に、規格化された前記第1の像と前記第2の像とを足し合わせて前記顕微鏡像を生成することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれかに記載の走査透過型電子顕微鏡。
(付記5) 前記画像生成部は、前記第1の像と前記第2の像とを互いに異なる色彩とすることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれかに記載の走査透過型電子顕微鏡。
(付記6) 前記第1の像の色彩は寒色であり、前記第2の像の色彩は暖色であることを特徴とする付記5に記載の走査透過型電子顕微鏡。
(付記7) 走査透過型電子顕微鏡の電子線源で生成された電子線を試料の表面に照射するステップと、
前記試料に対して前記電子線源と反対側に設けられた第1の検出器を用いて、前記電子線の照射によって前記試料から第1の散乱角範囲に出た第1の電子の第1の強度を検出し、前記第1の強度に基づいて前記試料に含まれる第1の元素の第1の像を生成するステップと、
前記第1の検出器に対して前記電子線源と反対側に設けられた第2の検出器を用いて、前記電子線の照射によって前記試料から前記第1の散乱角範囲とは異なる第2の散乱角範囲に出た第2の電子の第2の強度を検出し、前記第2の強度に基づいて前記試料に含まれる第2の元素の第2の像を生成するステップと、
前記第1の像と前記第2の像とを足し合わせて前記試料の顕微鏡像を生成するステップと、
を有することを特徴とする試料観察方法。
(付記8) 前記第1の検出器として、前記走査透過型電子顕微鏡の光軸に重なる穴を備えた環状の検出面を備えた検出器を用い、
前記第2の検出器として、前記光軸に重なる円形の検出面を備えた検出器を用いることを特徴とする付記7に記載の試料観察方法。
(付記9) 前記第1の像の輝度を規格化するステップと、
前記第2の像の輝度を規格化するステップとを更に有し、
前記顕微鏡像を生成するステップは、規格化された前記第1の像と規格化された前記第2の像とを足し合わせることにより行われることを特徴とする付記7又は付記8に記載の試料観察方法。
(付記10) 第1の像と第2の像は、互いに色彩が異なることを特徴とする付記7乃至付記9のいずれかに記載の試料観察方法。
1…穴、10…走査透過型電子顕微鏡、11…電子線源、12…第1の収束レンズ、13…第2の収束レンズ、14…対物レンズ、15…投影レンズ、16…レンズ系、17…絞り、18…走査コイル、19…収差補正装置、21〜23…第1〜第3の検出器、21a〜23a…第1〜第3の光電子増倍管、25…試料ホルダ、28…回折像、29…後焦点面、30…画像生成部、31…モニタ、C…光軸、D…回折ディスク、EB…電子線、E1…熱散漫散乱電子、E2…弾性散乱電子、F…検出面、IM1…第1の像、IM2…第2の像、IM3…顕微鏡像、P…仮想平面、R1〜R4…第1〜第4の領域、S…試料。

Claims (5)

  1. 電子線を生成する電子線源と、
    前記電子線を試料の表面に収束させるレンズ系と、
    前記試料に対して前記電子線源と反対側に設けられ、前記電子線の照射により前記試料から第1の散乱角範囲に出た第1の電子の第1の強度を検出する第1の検出器と、
    前記第1の検出器に対して前記電子線源と反対側に設けられ、前記電子線の照射により前記試料から前記第1の散乱角範囲とは異なる第2の散乱角範囲に出た第2の電子の第2の強度を検出する第2の検出器と、
    前記第1の強度に基づいて前記試料に含まれる第1の元素の第1の像を生成すると共に、前記第2の強度に基づいて前記試料に含まれる第2の元素の第2の像を生成する画像生成部とを備え、
    前記画像生成部が、前記第1の像と前記第2の像とを足し合わせて前記試料の顕微鏡像を生成することを特徴とする走査透過型電子顕微鏡。
  2. 前記第1の検出器は、前記レンズ系の光軸に重なる穴を備えた環状の検出面を備え、
    前記第2の検出器は、前記光軸に重なる円形の検出面を備えることを特徴とする請求項1に記載の走査透過型電子顕微鏡。
  3. 前記画像生成部は、前記第1の像と前記第2の像の各々の輝度を規格化すると共に、規格化された前記第1の像と前記第2の像とを足し合わせて前記顕微鏡像を生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の走査透過型電子顕微鏡。
  4. 前記画像生成部は、前記第1の像と前記第2の像とを互いに異なる色彩とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の走査透過型電子顕微鏡。
  5. 走査透過型電子顕微鏡の電子線源で生成された電子線を試料の表面に照射するステップと、
    前記試料に対して前記電子線源と反対側に設けられた第1の検出器を用いて、前記電子線の照射によって前記試料から第1の散乱角範囲に出た第1の電子の第1の強度を検出し、前記第1の強度に基づいて前記試料に含まれる第1の元素の第1の像を生成するステップと、
    前記第1の検出器に対して前記電子線源と反対側に設けられた第2の検出器を用いて、前記電子線の照射によって前記試料から前記第1の散乱角範囲とは異なる第2の散乱角範囲に出た第2の電子の第2の強度を検出し、前記第2の強度に基づいて前記試料に含まれる第2の元素の第2の像を生成するステップと、
    前記第1の像と前記第2の像とを足し合わせて前記試料の顕微鏡像を生成するステップと、
    を有することを特徴とする試料観察方法。
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