JP2013196286A - 情報処理システム及び進捗状況管理方法 - Google Patents

情報処理システム及び進捗状況管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013196286A
JP2013196286A JP2012061897A JP2012061897A JP2013196286A JP 2013196286 A JP2013196286 A JP 2013196286A JP 2012061897 A JP2012061897 A JP 2012061897A JP 2012061897 A JP2012061897 A JP 2012061897A JP 2013196286 A JP2013196286 A JP 2013196286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
progress
partner
printing
work
delivery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012061897A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Suzuki
章夫 鈴木
Hiroaki Sato
博昭 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012061897A priority Critical patent/JP2013196286A/ja
Publication of JP2013196286A publication Critical patent/JP2013196286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

【課題】印刷物が納品される迄の、特に印刷及び配送の工程において、提携業者による業務の進捗状況を管理する情報処理システム及び進捗状況管理方法を提供する。
【解決手段】本発明における情報処理システムは、本発明に係る情報処理システムは、ネットワークを介し、ユーザから印刷物の作成を受注するとともに、パートナーに対し、印刷物を納品するための業務の発注を行う情報処理システムであって、業務の工程毎に、工程作業の進捗状況を示す進捗情報を含むテーブルを記憶した記憶手段と、テーブルに基づいて、業務を発注したパートナーの前記業務の進捗状況を管理する進捗状況管理手段と、進捗状況に基づいて、パートナーの業務の進捗状況を表示した進捗状況管理画面を生成する画面生成手段とを有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、情報処理システム及び進捗状況管理方法に関する。
近年、PCやインターネット等のデジタル技術の普及が進むにつれ、販促印刷物、パンフレット、各種帳票といった印刷物は、従来の紙媒体中心のものからデジタル中心のものへと、その主流はシフトしつつある。例えば、販促印刷物はEメールへ、パンフレットはPDF(登録商標)へ、請求書や明細なども文書ファイルへといったように、紙媒体の印刷物は電子データへ取って代わりつつある。
一般に紙媒体の印刷物は、電子文書と比べ、印刷業者に印刷を依頼する必要があり、その分の印刷費用が必要である。また印刷を要する分、印刷及びその配送のため、納品されるまでには一定の期間(納期)が必要である。しかしその一方、紙媒体の印刷物ならではの良さもまた十分に認識されている。紙媒体の印刷物は老若男女、万人に受け入れられるものであり、またときに、紙媒体の印刷物特有の読み易さ、人に与える安心感、人目を引く美しい印刷感・デザイン性を鑑みると、そのメリットは電子文書に勝るとも劣ることはないことはいうまでもない。
このような背景の下、印刷業者においては、紙媒体の印刷物の利用を促すべく、デジタル技術を利用した様々な提案を行っており、その1つに、ウェブサイト、Webブラウザを通じて印刷物をワンストップで発注できるクラウドプリンティング(ウェブプリントなどともいう)がある。発注する側(ユーザ)から見ると、いつでも簡単に発注を行うことができる。具体的には、ウェブサイトを通じて印刷データを入稿(アップロード)しさえすれば、指定の配送先にその印刷物が配送されるので、発注業務の簡素化になる。また、印刷を受注する側(印刷業者)から見ても、効率的な営業活動と効率的に印刷物を提供する仕組みを実現できる。
具体的に、ユーザは印刷業者等が運営するウェブサイト(例えば、図1参照)にアクセスし、印刷物の種類、数量、配送先住所等の情報を入力し印刷物の発注を行う。またオプションで、特殊な印刷・納品等の細かな注文を行うことも可能である。例えば、「新聞折込チラシを20000部作成し、4日後に仙台に18000部、東京に2000部ずつ発送する。」、「製本しページ数100ページものを500部作成する。」、「表紙はフルカラーで表面にラミネート加工する。」、「両面印刷で、うち90ページは白黒で、10ページはカラー印刷する。」等々である。
また印刷原稿については、印刷物の種類によって入稿の仕方は異なる。例えば、名刺、ホストカードや封筒のような定型形の印刷物であれば、サイト上に提供されているいくつかのデザインやテンプレートの中からフォームを選択のうえ、オンラインでフォームを任意に編集して入稿する(例えば、特許文献1参照)。また会社案内や取扱説明書のような自由形の印刷物であれば、ユーザ側が作成した完成原稿(印刷データ)をアップロードする。またときに、ユーザがデザインサービスを利用する場合、要望事項を入力すれば、印刷業者側のデザイナーがデザインを含め完成原稿(印刷データ)を作成してくれるものもある。
以上、諸情報の入力を終えると、クラウドプリンティング・システムは、入力された発注内容に応じて、見積金額や納期を計算し、サイト上にその見積金額や納期を表示させる(例えば、特許文献2、3参照)。一方、印刷業者等は、サイトを通じて注文を受け付けると、早速、デザイン(必要な場合)、印刷、配送等、印刷物納品迄への手配を行う。
しかしながら、従来、サイト運営者(クラウドプリンティング運営者)が、デザイナー、印刷工場、倉庫等を自社所有している場合であっても、自社のキャパシティを超えるような繁忙期には、外注業者など、提携業者を利用しているという実態がある。また、サイト運営者が、デザイナー、印刷工場、倉庫等を所有してない場合には、いずれか又は全ての工程に提携業者を利用しているという実態がある。そして、この場合、デザイン、印刷、配送の各工程においては、それぞれ異なる業者によって各工程の業務が行われるところ、各工程においての詳しい進捗状況を把握することが困難であるという問題がある。
クラウドプリンティング・システムは、上述のようなウェブサイトを通じて注文を受け付けると、ユーザに対し注文確認画面(例えば、図2参照)を表示する。ユーザは、このような画面で納期や金額などを確認したうえで、最終的な発注を行なうと、ユーザ注文が確定し、システム上正式にユーザ注文が受け付けられる。
クラウドプリンティング・システムは、ユーザ注文が受け付けられると、各提携業者(パートナー)に対し、デザイン(必要な場合)、印刷、配送の手配を行う。このとき、各提携業者(パートナー)に対し、注文確認画面に表示した各工程の納期を伝えたうえで、デザイン(必要な場合)、印刷、配送の手配を行う。具体的に、図2の場合、デザイン業者は、4月11日までにデザインを完了させる必要があり、印刷業者は、4月16日までに印刷を完了させる必要があり、また配送業者は、4月18日までに印刷物の配送を完了させる必要がある。
勿論、各提携業者は、業務を受注する以上、原則的には納期どおりに自らの業務を完了させる。しかしながら、各作業は各提携業者側で遂行されるため、クラウドプリンティング・システムのサイト運営者は、業務の手配後(発注後)、各提携業者が行う作業の詳しい進捗情報を把握することができず、納期まで納品物が出来上がってくるのを待つしかない。
とはいうものの、サイト運営者は、業務の手配後も、提携業者によって行われる各工程の業務が順調に進んでいるかどうかを逐一把握しているべきである。また、提携業者にとっても、全工程の進捗情報がどうなっているのかを詳しく把握できると、自己の業務の準備等を効率的に行える。また、ユーザにとっても、画面等から、注文した印刷物の進捗情報がどうなっているのかを詳しく把握できる仕組みが提供されるとよい。
本発明では上記のような点に鑑みて、印刷物が納品される迄の、特に印刷及び配送の工程において、提携業者による業務の進捗状況を管理する情報処理システム及び進捗状況管理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る情報処理システムは、ネットワークを介し、ユーザから印刷物の作成を受注するとともに、パートナーに対し、前記印刷物を納品するための業務の発注を行う情報処理システムであって、前記業務の工程毎に、工程作業の進捗状況を示す進捗情報を含むテーブルを記憶した記憶手段と、前記テーブルに基づいて、前記業務を発注したパートナーの前記業務の進捗状況を管理する進捗状況管理手段と、前記進捗状況に基づいて、前記パートナーの前記業務の進捗状況を表示した進捗状況管理画面を生成する画面生成手段とを有する。
また、上記の目的を達成するために、進捗状況管理方法は、ネットワークを介し、ユーザから印刷物の作成を受注するとともに、パートナーに対し、前記印刷物を納品するための業務の発注を行う情報処理システムにおける進捗状況管理方法であって、記憶手段から、前記業務の工程毎に、工程作業の進捗状況を示す進捗情報を含むテーブルを読み出す読出手順と、前記テーブルに基づいて、前記業務を発注したパートナーの前記業務の進捗状況を管理する進捗状況管理手順と、前記進捗状況に基づいて、前記パートナーの前記業務の進捗状況を表示した進捗状況管理画面を生成する画面生成手順とを有し、前記進捗状況管理手順は、前記工程作業に使用される機器の機器情報を取得する機器情報取得手順と、前記機器情報が前記工程作業の作業完了を示すとき、前記テーブル上、該信号に対応する前記工程作業の進捗状況のステータスを完了に更新する更新手順とを有する。
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、印刷物が納品される迄の、特に印刷及び配送の工程において、提携業者による業務の進捗状況を管理する情報処理システム及び進捗状況管理方法を提供することができる。
ウェブサイトの一例を示す。 注文確認画面の一例を示す。 本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100のネットワーク概略構成図(その1)を示す。 本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100のネットワーク概略構成図(その2)を示す。 進捗状況管理サーバ3の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。 本実施形態に係る進捗状況管理サーバ3の機能ブロック図の一例を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その1)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その2)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理テーブル例(その1)を示す。 本実施形態に係るプリントパートナー用の進捗状況管理画面例を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その3)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その4)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理テーブル例(その2)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その5)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その6)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その7)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理テーブル例(その3)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その8)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理テーブル例(その4)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その9)を示す。 本実施形態に係る物流パートナー用の進捗状況管理画面例を示す。 配送作業の進捗率算出を説明する図である。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その10)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理テーブル例(その5)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その11)を示す。 本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その12)を示す。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
[システム構成]
(ネットワーク構成)
図3は、本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100のネットワーク概略構成図(その1)を示す。本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100は、パートナー選定サーバ1、Webサーバ2、進捗状況管理サーバ3を含み構成される。また、クラウドプリンティング・システム100に対し、ユーザ(ユーザPC)、デザインパートナー、プリントパートナー、物流パートナーが、ネットワークを介し接続され構成される。またさらに、リモート管理センター(テクニカルコールセンター)200がネットワークを介し接続され構成される。
パートナー選定サーバ1(以下単に選定サーバ1という)は、ユーザからWebサーバ2を介して印刷物の注文を受けると、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、複数の各パートナー(デザインパートナー、プリントパートナー、物流パートナー)の中から、それぞれ各工程における1のパートナー業者の選定を行うサーバである。
選定サーバ1は、まず印刷物の注文を受けると、提携する複数のデザインパートナーの中から、ユーザ注文にかなう適切な1のデザインパートナーの選定を行う。次に、提携する複数のプリントパートナーの中から、ユーザ注文にかなう適切な1のプリントパートナーの選定を行う。次に、提携する複数の物流パートナーの中から、ユーザ注文にかなう適切な1の物流パートナーの選定を行う。そしてデザイン、印刷、配送等の各工程において、それぞれ各工程における1のパートナーの選定を行った後、選定した各パートナーに対し注文業務の依頼・発注を行う。各パートナーは予め提携業者としてDB等に登録されている。
より具体的には、選定したデザインパートナーに対しては、印刷物の注文内容に応じたデザインの注文、完成原稿(印刷データ)の作成依頼を行う。また選定したプリントパートナーに対しては、デザインパートナーが作成した完成原稿(印刷データ)の印刷依頼を行う。また選定した物流パートナーに対しては、プリントパートナーが印刷した印刷物の配送依頼を行う。そして物流パートナーにより、ユーザの指定する配送先(納品先)に印刷物が届けられる。
Webサーバ2は、インターネット上に公開されて設けられ、印刷物の注文窓口であるウェブサイト(例えば、図1参照)を提供するサーバである。ユーザは、Webサーバ2のウェブサイトにアクセスし、いつでも簡単に注文(発注)を行うことができる。そしてウェブサイトを介して注文された注文内容は、選定サーバ1に渡される。
デザインパートナーは、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、デザインを担当するデザイン業者である。デザインパートナーは、図に示されるように複数存在しており、選定サーバ1からのデザインの注文を受けると、注文内容に応じたデザイン、完成原稿(印刷データ)の作成を行う。完成原稿は選定サーバ1に送信(納品)される。
進捗状況管理サーバ3は、選定サーバ1により、それぞれ各工程における1のパートナー業者の選定がなされ、各パートナーに対し注文業務の依頼・発注を行われた後、各パートナーの業務の進捗状況を管理する。本実施形態においては、サイト運営者、各パートナー、ユーザなどが、スマートデバイス(又はPCでもよい)を用いて、進捗状況管理サーバ3にアクセスすることにより、画面上から、リアルタイムに各工程の進捗状況を参照することができる。この点、詳細は後述する。
プリントパートナーは、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、印刷を担当する印刷業者である。プリントパートナーは、図に示されるように全国各地(又は全世界各地)のように広域に渡って複数存在しており、かつ1地域毎においても複数存在する。選定サーバ1からの印刷の注文を受けると、注文内容に従って完成原稿の印刷を行う。印刷された印刷物は選定サーバ1の指定する物流パートナーに渡される。正確には物流パートナーは配送業者であるので、印刷物は物流パートナーにより指定日時において回収される。
物流パートナーは、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、運送業者、宅配業者、バイク便、郵便等々の配送を担当する配送業者である。物流パートナーは、図に示されるように全国各地(又は全世界各地)のように広域に渡って複数存在しており、かつ1地域毎においても複数存在する。選定サーバ1からの配送の注文を受けると、指定のプリントパートナーから指定日時に印刷物を回収し、指定配送先(納品先)にその印刷物の配送を行う。
なお、クラウドプリンティング・システム100の選定サーバ1と、デザインパートナー、プリントパートナー、物流パートナーは、ネットワークを介し接続され、選定サーバ1からの依頼を受ける以上、各パートナーそれぞれにPC端末(非図示)を備えていることはいうまでもない。
なおまた、本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100においては、上述したように定型形の印刷物であれば、Webサーバ2のウェブサイト上に提供されているデザインやテンプレートの中からフォームを選択のうえ、オンラインでフォームを任意に編集して入稿できる。また、自由形の印刷物であれば、ユーザ側が作成した完成原稿(印刷データ)をアップロードして入稿できる。いずれの場合も、デザインパートナーによるデザインは不要であることから、選定サーバ1はデザインパートナーの選定を省略し、プリントパートナーの選定から行えばよい。
リモート管理センター200には、担当者が常駐しており、各プリントパートナーの保有する印刷機をはじめ、製本機、梱包機など、印刷工場で使用される機器に対する保守サービスを提供する。各プリントパートナーの印刷機は、リモート管理センター200の監視システム(非図示)とネットワークを介し接続される。監視対象の印刷機に障害等が発生すると、監視システムがその障害等を検知する。
また、監視システムは、障害検知のみならず、機器の稼働状態を把握するためのステータス情報も管理する。例えば、印刷機であれば、稼働状態、印刷枚数、用紙の残量、インクやトナーの残量などのステータス情報が管理される。これらステータス情報は、ほぼリアルタイムに、機器側から監視システム側に送信、又は監視システム側から収集され、これにより、監視システムは、監視下にある機器の稼働状態を正確に管理することができる。
図4は、本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100のネットワーク概略構成図(その2)を示す。図に示されるように、プリントパートナーは、例えば、印刷業者であるので、印刷設備として、印刷機をはじめ、製本機、梱包機など、印刷工場で使用される機器を保有する。また、プリントパートナーの印刷作業担当者は、スマートデバイスを保有する。このスマートデバイスは、スマートフォン、携帯電話、タブレット、PDA等々を含むが、印刷作業担当者が携帯しながら印刷作業を行うため、小型で携帯性に優れているものであると望ましい。
また、物流パートナーは、例えば、配送業者であるので、トラックやバイクなどの配送車を保有する。また同様に、物流パートナーの配送作業担当者(ドライバー)は、スマートデバイスを保有する。配送作業担当者の保有するスマートデバイスの場合には、配送システム用の携帯端末と兼ねてもよい。
また、進捗状況管理サーバ3は、プリントパートナー及び物流パートナーが保有するスマートデバイスの現在位置を把握する。このため、印刷作業担当者及び配送作業担当者の保有するスマートデバイスは、いずれもGPS(Global Positioning System)センサを備えている。スマートデバイスは、GPS衛星を利用し、自身の位置情報を算出、その位置情報を進捗状況管理サーバ3に送信する。これにより、進捗状況管理サーバ3は、スマートデバイスからの位置情報(例えば、位置座標)に基づいて、スマートデバイスの現在位置を把握できる。但し、本実施形態においては、GPSを利用するほか、携帯電話の基地局等から得られる位置情報や、無線電波に基づく位置情報など、最終的に、進捗状況管理サーバ3がスマートデバイスの現在位置を把握できればよい。
なお、本実施形態においては、ユーザもスマートデバイス(又はPCでもよい)を保有する。ユーザは、各工程の進捗状況を参照するため、このスマートデバイスを介し、進捗状況管理サーバ3にアクセスできる。
(ハードウェア)
次に、本実施形態に係る進捗状況管理サーバ3のハードウェア構成について説明する。図5は、進捗状況管理サーバ3の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。進捗状況管理サーバ3は、主要な構成として、CPU31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、補助記憶装置34、記憶媒体読取装置35、入力装置36、表示装置37、及び通信装置38を含む構成である。
CPU31は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成され、装置全体を制御する回路である。また、ROM32は、CPU31で実行される所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を格納するメモリであり、RAM33は、CPU31がROM32に格納された所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を実行して各種の制御を行うときの作業エリア(ワーク領域)として使用するメモリである。
補助記憶装置34は、汎用のOS(Operating System)、各種プログラムを含む各種情報を格納する装置であり、不揮発性の記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)などが用いられる。
入力装置36は、ユーザが各種入力操作を行うための装置である。入力装置36は、マウス、キーボード、表示装置37の表示画面上に重畳するように設けられたタッチパネルスイッチなどを含む。表示装置37は、各種データを表示画面に表示する装置である。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。
通信装置38は、ネットワークを介して他の機器との通信を行う装置である。有線ネットワークや無線ネットワークなど含む各種ネットワーク形態に応じた通信をサポートする。
(機能)
次に、本実施形態に係る進捗状況管理サーバ3の主要機能構成について説明する。図6は、本実施形態に係る進捗状況管理サーバ3の機能ブロック図の一例を示す。進捗状況管理サーバ3は、図に示されるように、進捗状況管理部310、画面生成部320、記憶部330を含む。
進捗状況管理部310は、パートナーの業務の進捗状況を管理する。このため、進捗状況管理部310は、信号取得部311、位置情報取得部312、機器情報取得部313、更新部324を含む。
信号取得部311は、プリントパートナーや物流パートナーの保有するスマートデバイスから、工程作業の作業完了を示す信号を取得する。スマートデバイスは、進捗状況管理画面上、各種作業の開始又は終了ボタンが押下されると、ボタンに対応する信号を進捗状況管理サーバ3に送信する。
位置情報取得部312は、プリントパートナーや物流パートナーの保有するスマートデバイスの位置情報を取得する。これにより、作業担当者の現在位置が把握される。
機器情報取得部313は、工程作業に使用される機器(例えば、印刷機、製本機、梱包機等)の機器情報を取得する。後述するようにこれら機器は、監視システムにより、機器の稼働状態を把握するためのステータス情報が管理されている。よって、機器情報取得部313は、監視システムから、機器の機器情報を取得できる。
更新部324は、工程作業の進捗状況が変化したとき、進捗状況管理テーブル内の進捗状況を更新する。工程作業の進捗状況が変化したかどうかは、信号取得部311により取得される信号、位置情報取得部312により取得される位置情報、機器情報取得部313により取得される機器情報などに基づいて把握(判断)される。詳細は後述する。
画面生成部320は、進捗状況管理テーブルを参照することにより、進パートナーの業務の進捗状況を表示した進捗状況管理画面を生成する。進捗状況管理画面を参照することで、容易に現在の進行状況が把握される。進捗状況管理画面の具体例は後述する。
記憶部330は、工程作業の進捗状況を示す進捗情報を含む進捗状況管理テーブルを記憶している。進捗状況管理テーブルは、工程毎に、その工程作業の進捗状況を管理するための情報が格納されており、進捗状況管理部310は、進捗状況管理テーブルを参照することにより、パートナーの業務の進捗状況を管理する。また、画面生成部320は、進捗状況管理テーブルを参照することにより、進捗状況管理画面を生成する。進捗状況管理テーブルの具体例は後述する。
以上これらの機能は、実際には進捗状況管理サーバ3のCPU31が実行するプログラムによりコンピュータに実現させるものである。
[前提について]
次に、本実施形態に係る進捗状況管理サーバ3の動作を説明する前に、その前提について言及する。
まず、ユーザは、クラウドプリンティング・システム100のウェブサイト(Webサーバ1)にアクセスし、ウェブサイト(例えば、図1参照)を通じて、印刷物を注文すべき、印刷物の種類、部数など、各種入力を行う。
ユーザ注文が入力されると、選定サーバ1は、提携する複数のデザインパートナーの中から、入力されたユーザ注文にかなう適切な1のデザインパートナーの選定を行う。次に、提携する複数のプリントパートナーの中から、ユーザ注文にかなう適切な1のプリントパートナーの選定を行う。次に、提携する複数の物流パートナーの中から、ユーザ注文にかなう適切な1の物流パートナーの選定を行う。
その後、注文確認画面(例えば、図2参照)が表示される。ユーザは、このような納期を確認したうえで、最終的な発注を行なうと、ユーザ注文が確定し、システム上正式にユーザ注文が受け付けられる。選定サーバ1は、ユーザ注文を正式に受け付けると、デザイン、印刷、配送等の各工程において、それぞれ選定した各パートナーに対し業務の発注(依頼)を行う。
また、選定サーバ1は、業務発注に際し、それぞれのパートナーに対しユーザ注文内容を伝達する。より具体的に、デザインパートナーに対しては、デザインを行うに必要な情報、つまりユーザ注文内容のうちデザインに関するものとして、具体的に例えば、「会社案内」、デザインサービスを利用、デザイン要望事項(デザイン概要、文字情報、依頼イメージ図、要望事項等々)、及び納期などの情報を伝える。
また、プリントパートナーに対しては、プリントを行うに必要な情報、つまりユーザ注文内容のうちプリントに関するものとして、「会社案内」、印刷:両面印刷、ページ数10ページ、表紙はフルカラーで表面にラミネート加工、部数:1000、及び納期などの情報を伝える。
また、物流パートナーに対しては、配送を行うに必要な情報、つまりユーザ注文内容のうち配送に関するものとして、「会社案内」(配送物の内容を特定)、配送物の配送量(印刷物から算出可)、配送先、配送元(プリントパートナーの所在地)、及び納期(配送日)などの情報を伝える。
また、選定サーバ1は、業務発注に際し、納期のみならず、それぞれのパートナーに対し工程スケジュール、つまり発注業務が着手可能となる日時を伝えておく必要がある。印刷物が納品されるまでの工程においては、はじめにデザインパートナーが完成原稿を作成し、その完成原稿をプリントパートナーが印刷する。そして印刷された印刷物を物流パートナーが配送する。よって、プリントパートナーには完成原稿が出来上がって印刷可能となる日時を伝えておく必要があり、物流パートナーには印刷物が出来上がって配送可能となる日時を伝えておく必要がある。
また、上述の如く、クラウドプリンティング・システム100の選定サーバ1と、各パートナーは、ネットワークを介し接続され、選定サーバ1からの依頼を受けるため、それぞれにPC端末(非図示)を備えている。よって選定サーバ1からの業務発注は、ネットワークを介し、各パートナーそれぞれのPC端末に対し行われればよい。
以上のように、選定サーバ1は、ユーザ注文を正式に受け付けた後、デザイン、印刷、配送等の各工程において、それぞれ選定した各パートナーに対し業務の発注(依頼)を行う。業務を受注すると、以降、各パートナーは、デザイン工程、印刷工程、配送工程という順に、注文確認画面(例えば、図2参照)に示された各々の納期に沿って、その受注業務を遂行していくことになる。
[進捗状況管理画面例]
図7は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その1)を示す。本実施形態において、ユーザ、各パートナー又はリモート管理センター200の担当者のスマートデバイス(又はPC等)を介し、進捗状況管理サーバ3にアクセスし、ログインのためのID、パスワード、注文番号(又は受注番号)等を入力する。これにより、進捗状況管理サーバ3の画面生成部320は、進捗状況管理テーブルを参照し、図に示される進捗状況管理画面を生成する。
この進捗状況管理画面には、ユーザが注文した印刷物の進捗状況が表示される。具体的に、現在、進捗状況は、デザインパートナーのデザイン工程を終え、プリントパートナーの印刷工程にあることを示している。また、プリントパートナーの工程において、「印刷前工程」にあり、さらにその進捗状況(進捗率)は約50%であることが表示されている。
図8は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その2)を示す。この進捗状況管理画面において、ユーザが注文した印刷物の進捗状況は、現在、プリントパートナーの印刷工程を終え、物流パートナーの配送工程にあることを示している。また、プリントパートナーの「配送工程」にあり、さらにその進捗状況(進捗率)は約80%であることが表示されている。
このように、本実施形態において、ユーザ、各パートナー又はリモート管理センター200の担当者のスマートデバイス(又はPC等)を介し、任意のタイミングで進捗状況管理サーバ3にアクセスし、このような進捗状況管理画面を参照できるようになっている。このため、サイト運営者(クラウドプリンティング運営者)は、業務の手配後も、提携業者によって行われる各工程の業務が順調に進んでいるかどうかを容易に把握できる。また、各パートナー自身も前工程のパートナーの進捗が予定通りかどうかなど把握でき、自身の工程の準備を効率よく行える。
また、ユーザにとっても、画面等から、注文した印刷物の進捗情報がどうなっているのかを詳しく把握できる。特にユーザにとっては、図8のような「配送工程」の進捗状況(進捗率)を詳細に把握できるので、まさにあと少しで手元に注文した印刷物が届くかどうかなども分かるようになる。
[進捗状況管理画面の作成処理]
本実施形態に係る進捗状況管理サーバ3は、ユーザ、各パートナー又はリモート管理センター200の担当者のスマートデバイス(又はPC等)から、上述の進捗状況管理画面が要求されると、現時点での進捗状況を反映させた進捗状況管理画面を生成する。
(進捗状況管理テーブル)
図9は、本実施形態に係る進捗状況管理テーブル例(その1)を示す。ここで、図9(a)は図7に、図9(b)は図8に対応するものとする。進捗状況管理テーブルは、記憶部330に記憶され、進捗状況管理サーバ3(進捗状況管理部310)により進捗状況管理画面の進捗状況を表示するために使用される。また、進捗状況管理テーブルは、ユーザ注文受付時、1注文毎(1注文番号毎)に作成されるため、進捗状況管理テーブル毎に、「注文番号」といった識別子が付与される。具体的に、進捗状況管理テーブルは、「工程名」、「納期(始期)」、「納期(終期)」、「工程(区分1)」、「工程(区分2)」、「進捗情報」、「進捗率(%)」、「障害検知フラグ」などの情報を含む。
「工程名」は、印刷物が納品されるまでの各工程を示し、デザイン工程、印刷工程、配送工程の内訳からなる。但し、ユーザがデザインサービスを希望しない場合、デザイン工程は省略される。「納期(始期)」、「納期(終期)」は、各工程に与えられた納期である。各パートナーは、自身に与えられた納期内に受注業務を納入する。なお、これら「工程名」、「納期(始期)」、「納期(終期)」は、ユーザ注文受付時に確定する情報である(例えば、図2参照)
「工程(区分1)」、「工程(区分2)」は、各工程を細分化したときに、細分化された各工程を示す。これは工程毎に予め決められているものである。
例えば、印刷工程は、「工程(区分1)」として、「印刷前工程」、「印刷中工程」、「印刷後工程」がある。また、「工程(区分2)」として、「印刷前工程」は、印刷材料の補充を行うための「補充作業」や機器設定などを行うための「設定作業」がある。また、「印刷中工程」は、印刷機器で印刷を行うための「印刷作業」がある。また、「印刷後工程」は、製本を行うための「製本作業」、梱包を行うための「梱包作業」がある。
一方、例えば、デザイン工程は、「工程(区分2)」はなく、「工程(区分1)」として、「デザイン工程」のみがある。また、配送工程は、「工程(区分2)」はなく、「工程(区分1)」として、「配送工程」のみがある。このように工程によって区分が異なるのは、その工程作業の性格上、細分化できない(又は細分化すべきでない)等の理由による。そして、以上の区分の場合、ユーザ注文された「注文番号」:F0000121は、デザイン工程、印刷工程、配送工程の工程を経て、ユーザに印刷物が納品される。
「進捗情報」は、その「工程(区分1)」又は「工程(区分2)」の進捗状況(完了度合い)を示す情報であり、最小値0〜最大値1の値をとりうる。「進捗情報」は、進捗状況管理テーブル上、実際の作業が進行するに伴って更新されていく情報である。この「進捗情報」は「進捗率(%)」の算出に反映される。「進捗率(%)」は、「工程(区分1)」の進捗状況を%表示で示したものである。
例えば、「工程(区分1)」の「印刷前工程」は、「補充作業」と「設定作業」からなる。進捗状況は、「工程(区分1)」単位で管理するため、「印刷前工程」の進捗状況は、「補充作業」と「設定作業」の両方が完了したときに100%となる。「補充作業」の「進捗率(%)」は、[0.50]となっており、これは、「印刷前工程」全体のうち、「補充作業」は、0%〜50%に位置付けされる工程であることを示す。また、「設定作業」の「進捗率(%)」は、[50.100]となっており、これは、「印刷前工程」全体のうち、「補充作業」は、50%〜100%に位置付けされる工程であることを示す。よって、例えば、「補充作業」が全て完了すると、「印刷前工程」全体の進捗状況は、50%となり、「設定作業」が全て完了すると、「印刷前工程」全体の進捗状況は、100%となる。
なお、「進捗情報」は、その作業によって、0又は1というように、2つの整数値のみをとりうるものと、0〜100というように、連続的な整数値をとりうるものがある。例えば、「補充作業」は、印刷機に印刷用紙やインクなどの印刷材料の補充を行う作業であるが、この作業の進捗を示すステータスは、端的に言えば、補充作業が完了したか、していないかの2つである。中間値はない。つまり、「進捗情報」は、補充作業が完了していなければ0、補充作業が完了すれば1という値が与えられる。
一方、「印刷作業」は、印刷機器で印刷を行う作業であるが、この作業の進捗を示すステータスは、印刷完了枚数に応じて、段階的にその値を表現できる。例えば、100枚中、10枚を印刷完了した状態にあるとき、「進捗情報」は、0.1(10%)いう値が与えられる。
このように、「進捗情報」は、その作業によって、2つの整数値のみをとりうるものと、連続的な整数値をとりうるものがある。このため、「進捗率(%)」の欄において、[0.100]となっている作業のように、2つの整数値のみをとりうる場合、0ならば「進捗率(%)」は0%、1ならば「進捗率(%)」は100%となる。また、「進捗率(%)」の欄において、[0-100]となっている作業のように、連続的な整数値をとりうる場合、例えば、0.1ならば「進捗率(%)」は10%、1ならば「進捗率(%)」は100%となる。
「障害検知フラグ」は、印刷機等に障害等が発生したことにより、稼働が停止した場合、「工程(区分2)」レベルで、進捗が停止していることを示すフラグとして使用する。再度詳細は後述する。
(プリントパートナーのスマートデバイス操作と進捗状況管理サーバの情報処理)
次に、実際のプリントパートナーのスマートデバイス操作と、それに伴う進捗状況管理サーバ3の情報処理について説明する。
プリントパートナーは、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、印刷を担当する印刷業者である。具体的に、4/12の時点で、デザインパートナーにより、ユーザ注文された「会社案内」の印刷原稿(印刷データ)が作成されており、プリントパートナーは、この印刷原稿を、ユーザ注文(例えば、印刷:両面印刷、ページ数10ページ、表紙はフルカラーで表面にラミネート加工、部数:1000)に従って印刷する。
上述の進捗状況管理テーブルからも分かるように、印刷工程は、「工程(区分1)」として、「印刷前工程」、「印刷中工程」、「印刷後工程」がある。また、「工程(区分2)」として、「印刷前工程」には、印刷材料の補充を行うための「補充作業」や機器設定などを行うための「設定作業」がある。また、「印刷中工程」には、印刷機器で印刷を行うための「印刷作業」がある。また、「印刷後工程」には、製本を行うための「製本作業」、梱包を行うための「梱包作業」がある。即ち、プリントパートナーは、(1)「印刷前工程」(「補充作業」及び「設定作業」)、(2)「印刷中工程」、(3)「印刷後工程」(「製本作業」及び「梱包作業」)の順に、ユーザ注文された印刷物の印刷作業を進めていく。
また、プリントパートナーは、上述の如く、スマートデバイスを保有しており、スマートデバイスを操作しながら、印刷物の印刷作業を進めていく。プリントパートナーは、印刷作業をはじめるにあたって、まず、スマートデバイスから進捗状況管理サーバ3にアクセスし、同プリントパートナーのログインIDやパスワード等を入力し、プリントパートナーとしてログインする。そして、注文番号を入力(又は複数注文番号の中から選択)する。これにより、進捗状況管理サーバ3の画面生成部320は、進捗状況管理テーブルを参照し、その注文番号毎に、進捗状況管理画面を生成し、スマートデバイスに対し生成した進捗状況管理画面を表示する。
図10は、本実施形態に係るプリントパートナー用の進捗状況管理画面例を示す。図7と比べ、各工程の進捗状況を示す棒グラフの下に、「設定作業START」、「印刷作業START」、「梱包作業START」、「梱包作業END」などのボタンが配置されている(ボタン以外は同様)。これらボタンは、プリントパートナーが進捗状況に応じて押下するためのボタンである。
(1)「印刷前工程」
プリントパートナー(印刷作業担当者)は、4/12以降、ユーザ注文された印刷物の印刷作業を進めるべく、まず、「印刷前工程」において、「補充作業」を行う。補充作業は、ユーザ注文に応じて、印刷機に印刷用紙やインク(トナー)を補充する作業である。具体的に、プリントパートナーは、ユーザ注文内容(例えば、印刷:両面印刷、ページ数10ページ、表紙はフルカラーで表面にラミネート加工、部数:1000)を確認し、印刷機に必要量の印刷用紙やインク(トナー)等を補充する。
ここで、既に十分な印刷用紙やインク(トナー)等が印刷機に補充されている場合、補充作業は不要であるので、「設定作業」へ進む。
プリントパートナーは、補充作業を終えると、次の設定作業を開始するにあたり、スマートデバイスの進捗状況管理画面上、「設定作業START」を押下する。この押下操作は、設定作業開始の信号(補充作業終了の信号)として、進捗状況管理サーバ3に送信される。
進捗状況管理サーバ3の信号取得部311は、設定作業開始の信号を受信すると、更新部324は、この信号に基づいて、進捗状況管理テーブルを更新する。具体的に、更新部324は、「補充作業」の「進捗情報」の値を0から1へ更新する(例えば、図9(a)参照)。これにより、進捗状況管理画面の進捗状況の表示にも、この更新が反映される。
図11は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その3)を示す。具体的に、図11(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図11(b)は、プリントパートナー用の進捗状況管理画面を示す。上述の如く、プリントパートナーによる印刷作業は、「印刷前工程」の「補充作業」を終え、「設定作業」段階にある。よって、このタイミングにおいて、進捗状況管理画面上においても、「印刷前工程」の進捗状況を示す棒グラフは、「補充作業」の「進捗情報」の値が1であることに基づいて、50%の進捗状況である旨が表示されていることが分かる。
なお、ここで、上述したように、リモート管理センター200の監視システムは、障害検知のみならず、機器の稼働状態を把握するためのステータス情報も管理している。例えば、印刷機であれば、印刷枚数、用紙の残量、トナーの残量などのステータス情報が管理される。
進捗状況管理サーバ3の機器情報取得部313は、監視システムから、印刷枚数、用紙の残量、トナーの残量などのステータス情報を含む機器情報を取得する。そして、進捗状況管理部310(信号取得部311でもよい)は、この機器情報に基づいてユーザ注文内容を印刷するに十分な印刷用紙やインク(トナー)等が印刷機に補充されている場合、「設定作業START」を押下したときに送信される信号を受信したとみなす。そして、上述の如く、更新部324は、この信号に基づいて、進捗状況管理テーブルを更新する。
これにより、プリントパートナーは、設定作業を開始するにあたり、スマートデバイスの進捗状況管理画面上、「設定作業START」を押下する作業を省略できる。なお、このとき、監視システムからすると、使用されるプリントパートナーの印刷機を予め特定しておくことは必要である。
一方、プリントパートナーは、ユーザ注文内容を確認し、印刷機に十分な印刷用紙やインク(トナー)等が印刷機に補充されていない場合には、倉庫等から印刷用紙やインク(トナー)を搬入してから、印刷機にこれを補充する必要がある。プリントパートナーは、倉庫等から印刷用紙やインク(トナー)を搬入するなどして、補充作業を終えると、次の設定作業を開始するにあたり、スマートデバイスの進捗状況管理画面上、「設定作業START」を押下する。この押下操作は、同様に、設定作業開始の信号として、進捗状況管理サーバ3に送信される
なお、進捗状況管理サーバ3の進捗状況管理部310は、ユーザ注文内容を印刷するに十分な印刷用紙やインク(トナー)等が印刷機に補充されていない場合、プリントパートナー保有のスマートデバイスの位置情報に基づき、補充作業の完了を推測することもできる。
つまり、予め印刷機の位置座標、倉庫等のGPS位置座標を登録しておき、進捗状況管理部310(信号取得部311でもよい)は、スマートデバイスの位置情報が、印刷機、倉庫等、再び印刷機との順序で検出され、且つ、補充に要する作業時間の経過を条件として、「設定作業START」を押下したときに送信される信号を受信したとみなす。そして、上述の如く、更新部324は、この信号に基づいて、進捗状況管理テーブルを更新する。
これにより、プリントパートナーは、印刷機に補充する作業が必要な場合であっても、設定作業を開始するにあたり、スマートデバイスの進捗状況管理画面上、「設定作業START」を押下する作業を省略できる。
次に、プリントパートナー(印刷作業担当者)は、「設定作業」を行う。「設定作業」は、ユーザ注文内容(例えば、印刷:両面印刷、ページ数10ページ、表紙はフルカラーで表面にラミネート加工、部数:1000)に応じて、印刷機に、印刷内容を設定する作業である。また、注文番号も設定入力する。そして、設定作業を完了すると、印刷を開始すべく、印刷機の「印刷開始」ボタンを押下し、印刷機の稼働を開始させる。
プリントパートナーは、設定作業を終えるとともに印刷を開始すると、スマートデバイスの進捗状況管理画面上、「印刷作業START」を押下する。この押下操作は、印刷作業開始の信号(設定作業終了の信号)として、進捗状況管理サーバ3に送信される。
進捗状況管理サーバ3の信号取得部311は、印刷作業開始の信号を受信すると、更新部324は、この信号に基づいて、進捗状況管理テーブルを更新する。具体的に、更新部324は、「設定作業」の「進捗情報」の値を0から1へ更新する。これにより、進捗状況管理画面の進捗状況の表示にも、この更新が反映される。
図12は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その4)を示す。具体的に、図12(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図12(b)は、プリントパートナー用の進捗状況管理画面を示す。なお、図中、いずれの進捗状況管理画面においても、進捗状況を示す棒グラフの表示箇所のみ抜粋し、それ以外の所は、省略してある(以降同様)。上述の如く、プリントパートナーによる印刷作業は、「印刷前工程」の「設定作業」を終えた段階にあることから、これら進捗状況管理画面上においても、「印刷前工程」の進捗状況を示す棒グラフは、「設定作業」の「進捗情報」の値が1であることに基づいて(「補充作業」の「進捗情報」の値も当然に1である)、100%の進捗状況である旨が表示されていることが分かる。
なお、ここで、上述したように、リモート管理センター200の監視システムは、障害検知のみならず、機器の稼働状態を把握するためのステータス情報も管理している。従って、ユーザ注文内容を印刷するに必要な設定(注文番号含む)がなされ、プリントパートナーが印刷を開始すべく、印刷機の「印刷開始」ボタンを押下したタイミングで、監視システムがこれを検知する。そして、進捗状況管理サーバ3の機器情報取得部313は、監視システムから、「印刷開始」という情報を含む機器情報を取得する。
そして、進捗状況管理部310(信号取得部311でもよい)は、「設定作業START」を押下したときに送信される信号を受信したとみなす。そして、上述の如く、更新部324は、この信号に基づいて、進捗状況管理テーブルを更新する。
これにより、プリントパートナーは、印刷作業を開始するにあたり、スマートデバイスの進捗状況管理画面上、「印刷作業START」を押下する作業を省略できる。
(2)「印刷中工程」
プリントパートナー(印刷作業担当者)は、印刷機の「印刷開始」ボタンを押下し、ユーザ注文された印刷物の印刷作業を進める。
上述したように、リモート管理センター200の監視システムは、機器の稼働状態を把握するためのステータス情報も管理している。よって、監視システムは、リアルタイムに、印刷機で印刷された印刷完了枚数を把握することができる。
進捗状況管理サーバ3の機器情報取得部313は、監視システムから、印刷機で印刷された印刷完了枚数を含む機器情報を取得する。そして、進捗状況管理部310は、この機器情報に基づいて、例えば所定枚数毎(例えば、1枚でもよいし、10枚でもよい)に印刷機器の印刷完了枚数を把握する。
また、更新部324は、ユーザ注文内容又は印刷機への設定内容に基づき、印刷作業の進捗率(印刷完了枚数/総印刷量)を算出する。ここで、印刷完了枚数は、監視システムがリアルタイムで印刷機から把握される情報であり、総印刷量は、ユーザ注文内容(又は印刷機への設定内容)から把握されうる。更新部324は、進捗情報を算出すると、進捗情報に基づいて、進捗状況管理テーブルを更新する。具体的に、更新部324は、「印刷作業」の「進捗情報」の値を、監視システムからの進捗情報(進捗率)に応じて更新する。
具体的に例えば、更新部324は、印刷機で印刷された印刷完了枚数が100(枚)、ユーザ注文された総印刷量が1000(枚)であるとき、進捗率0.1(=100/1000)を算出し、この進捗情報0.1に基づいて、進捗状況管理テーブルにおいて、「印刷作業」の「進捗情報」の値を、0.1に更新する(例えば、図13参照)。
図14は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その5)を示す。具体的に、図14(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図14(b)は、プリントパートナー用の進捗状況管理画面を示す。上述の如く、プリントパートナーによる印刷作業は、「印刷中工程」段階中にあることから、これら進捗状況管理画面上においても、「印刷中工程」の進捗状況を示す棒グラフは、「印刷作業」の「進捗情報」の値0.1に基づいて、10%の進捗状況である旨が表示されていることが分かる。
そして、更新部324は、やがて、印刷作業の進捗率1(100%)を算出し、これを進捗情報として、進捗状況管理テーブルにおいて、「印刷作業」の「進捗情報」の値を、1に更新する)。また、進捗状況管理画面上においても、画面生成部320により、「印刷中工程」の進捗状況を示す棒グラフは、「印刷作業」の「進捗情報」の値1に基づいて、100%の進捗状況である旨が表示される(非図示)。以上で「印刷中工程」は終了し、次の「印刷後工程」へ進む。
(3)「印刷後工程」
プリントパートナー(印刷作業担当者)は、「印刷中工程」が完了すると、次に、「印刷後工程」の製本作業を行う。製本作業は、ユーザ注文に応じて、印刷機で印刷した印刷物を、冊子に製本する作業である。ここでは、10ページの冊子に製本する。製本作業は、例えば、手作業の場合と、製本機を使用する場合とがある。
プリントパートナーは、製本作業(手作業の場合)を終えると、次の梱包作業を開始するにあたり、スマートデバイスの進捗状況管理画面上、「梱包作業START」を押下する。この押下操作は、梱包作業開始の信号(製本作業終了の信号)として、進捗状況管理サーバ3に送信される。
進捗状況管理サーバ3の信号取得部311は、梱包作業開始の信号を受信すると、更新部324は、この信号に基づいて、進捗状況管理テーブルを更新する。具体的に、更新部324は、「製本作業」の「進捗情報」の値を0から1へ更新する。これにより、進捗状況管理画面の進捗状況の表示にも、この更新が反映される。
図15は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その6)を示す。具体的に、図15(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図15(b)は、プリントパートナー用の進捗状況管理画面を示す。上述の如く、プリントパートナーによる印刷作業は、「印刷後工程」の「製本作業」を終え、「梱包作業」段階にあることから、これら進捗状況管理画面上においても、「印刷後工程」の進捗状況を示す棒グラフは、75%の進捗状況である旨が表示されていることが分かる。なお、「印刷後工程」は製本作業、梱包作業からなり、製本作業は、そのうち「印刷後工程」の75%を占めるものである。
次に、プリントパートナーは、梱包作業を終えると、スマートデバイスの進捗状況管理画面上、「梱包作業END」を押下する。この押下操作は、梱包作業終了の信号(全印刷作業終了の信号)として、進捗状況管理サーバ3に送信される。
進捗状況管理サーバ3の信号取得部311は、梱包作業終了の信号を受信すると、更新部324は、この信号に基づいて、進捗状況管理テーブルを更新する。具体的に、更新部324は、「梱包作業」の「進捗情報」の値を0から1へ更新する。これにより、進捗状況管理画面の進捗状況の表示にも、この更新が反映される。
図16は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その7)を示す。具体的に、図16(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図16(b)は、プリントパートナー用の進捗状況管理画面を示す。上述の如く、プリントパートナーによる印刷作業は、「印刷後工程」の「梱包作業」を終えた段階にあることから、これら進捗状況管理画面上においても、「印刷後工程」の進捗状況を示す棒グラフは、100%の進捗状況である旨が表示されていることが分かる。
なお、プリントパートナーが、製本及び梱包の行うための製本機及び梱包機を保有する場合、上述したように、リモート管理センター200の監視システムは、製本機及び梱包機の稼働状態を把握するためのステータス情報も管理できる。この場合、監視システムは、リアルタイムに、製本完了枚数及び梱包完了枚数を把握することができる。
進捗状況管理サーバ3の機器情報取得部313は、監視システムから、例えば所定枚数毎(例えば、1冊でもよいし、10冊でもよい)に製本機及び梱包機の製本完了枚数及び梱包完了枚数を含む機器情報を取得する。
そして、更新部324は、この機器情報と、ユーザ注文内容又は印刷機への設定内容に基づき、製本の進捗率(製本完了枚数/総製本量)及び梱包作業の進捗率(梱包完了枚数/総梱包量)を算出する。更新部324は、これを進捗情報として、進捗状況管理テーブルを更新する。具体的に、更新部324は、「製本作業」の「進捗情報」の値、及び「梱包作業」の「進捗情報」の値を、進捗情報(進捗率)に応じて更新する。
例えば、更新部324は、製本機の製本完了枚数が10、ユーザ注文された総印刷量が100(1冊1ページ)であるとき、進捗率0.1を算出し、これを進捗情報として、進捗状況管理サーバ3に送信する。進捗状況管理サーバ3は、この進捗情報0.1を受信すると、進捗状況管理テーブルにおいて、「製本作業」の「進捗情報」の値を、0.1に更新する(例えば、図17参照)。
図18は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その8)を示す。具体的に、図18(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図18(b)は、プリントパートナー用の進捗状況管理画面を示す。上述の如く、プリントパートナーによる印刷作業は、「印刷後工程」の「製本作業」中、その10%分を終えた段階にあることから、これら進捗状況管理画面上においても、「印刷後工程」の進捗状況を示す棒グラフは、7.5%(「印刷後工程」のうち「製本作業」は75%を占め、そのうち10%)の進捗状況である旨が表示されていることが分かる。
(4)障害表示
上記(1)〜(3)のように、プリントパートナーは、「印刷前工程」(「補充作業」及び「設定作業」)、「印刷中工程」、「印刷後工程」(「製本作業」及び「梱包作業」)の順に、ユーザ注文された印刷物の印刷作業を進めていく。併せて、プリントパートナーによるスマートデバイスの操作又は監視システムとの連携により、刻々と進む印刷工程の進捗状況が、進捗状況管理テーブルにおいて管理、更新され、また、ユーザ又はパートナー用の進捗状況管理画面上、現在の進捗状況が反映される。
これにより、ユーザ、パートナー、さらにリモート管理センター200の担当者、クラウドプリンティング・システム100の管理担当者などは、ユーザ注文毎に現時点での詳細な進捗状況を把握することが可能となっている。例えば、進捗状況管理画面を参照し続ければ、印刷作業が進むにつれ、刻々と棒グラフで表示されるその進捗状況が進んでいくので、ユーザ等は、リアルタイムで現時点での詳細な進捗状況を把握することができる。
さて、印刷作業が進むにつれ、刻々と棒グラフで表示されるその進捗状況が進んでいくが、あるとき、暫くその進捗状況の進行が停止する場合がある。理由としては、ある工程でパートナーが作業に手間取っている場合が考えられ、この場合、次の工程に進むまで、棒グラフ上、進捗状況は停止したまま、その停止状態が維持される。
ここで、暫くその進捗状況の進行が停止している場合、他の理由として、例えば、印刷機に障害が発生したことにより、印刷が停止している場合がある。印刷機が故障した場合、具体的に、上述の「印刷前工程」の「設定作業」及び「印刷中工程」に影響が出る。同様に、製本機が故障した場合、上述の「印刷後工程」の「製本作業」に、梱包機が故障した場合、上述の「印刷後工程」の「梱包作業」に影響が出る。
また、本実施形態では、上述したように、監視システムは、印刷機、製本機及び梱包機とネットワークを介し接続され、これら機器の障害検知を行うことができる。そこで、監視システムは、印刷機、製本機及び梱包機の障害を検知した場合、進捗状況管理サーバ3に対し、障害検知信号(障害機器を特定するための機器識別子含む)を送信する。進捗状況管理サーバ3の機器情報取得部313は、障害検知信号を受信すると、更新部324は、進捗状況管理テーブル上、現在位置する「工程(区分2)」に対応する「障害検知フラグ」にフラグ(例えば、1)を立てる(例えば、図19参照)。
図20は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その9)を示す。具体的に、図19に対応し、図20(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図20(b)は、プリントパートナー用の進捗状況管理画面を示す。「障害検知フラグ」にフラグが立っていることから、この場合、進捗状況管理画面上、その旨を告知するため、例えば、「只今事情により作業停止中です。再開まで暫くお待ち下さい。」との表示がなされている。これにより、ユーザ等に対し、暫く作業再開まで進捗が停止される旨を通知できる。
(物流パートナーのスマートデバイス操作と進捗状況管理サーバの情報処理)
次に、実際の物流パートナーのスマートデバイス操作と、それに伴う進捗状況管理サーバ3の情報処理について説明する。
物流パートナーは、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、物流を担当する配送業者である。具体的に、4/17の時点で、プリントパートナーにより、ユーザ注文された「会社案内」の印刷物(梱包済み)が作成されており、物流パートナーは、この印刷物を、ユーザ注文(例えば、「会社案内」(配送物の内容を特定)、配送物の配送量(印刷物から算出可)、配送先、配送元(プリントパートナーの所在地)、及び納期(配送日))に従って配送する。
上述の進捗状況管理テーブル(例えば、図9(b)参照)からも分かるように、配送工程は、「工程(区分1)」として、「配送工程」のみがある。即ち、物流パートナーは、「配送工程」にて、ユーザ注文された印刷物の配送作業を進めていく。
また、物流パートナーは、上述の如く、スマートデバイスを保有しており、スマートデバイスを操作しながら、印刷物の配送作業を進めていく。物流パートナーは、スマートデバイスから進捗状況管理サーバ3にアクセスし、同物流パートナーのログインIDやパスワード等を入力し、物流パートナーとしてログインする。そして、注文番号を入力(又は複数注文番号の中から選択)する。これにより、進捗状況管理サーバ3の画面生成部320は、進捗状況管理テーブルを参照し、その注文番号毎に、物流パートナー用の進捗状況管理画面を生成し、表示する。
(1)「配送工程」
図21は、本実施形態に係る物流パートナー用の進捗状況管理画面例を示す。図8と比べ、各工程の進捗状況を示す棒グラフの下に、「配送作業START」、「配送作業END」などのボタンが配置されている。
物流パートナー(配送作業担当者)は、4/17以降、ユーザ注文された印刷物の配送作業を進めるべく、印刷物回収のため、まずは配送車で配送元(プリントパートナーの所在地)へ移動する。物流パートナーから配送すべき印刷物を受け取ると、物流パートナーは、スマートデバイスの進捗状況管理画面上、「配送作業START」を押下する。この押下操作は、配送作業開始の信号として、進捗状況管理サーバ3に送信される。
進捗状況管理サーバ3の信号取得部311は、配送開始の信号を受信すると、更新部324は、この信号に基づいて、「配送工程」が開始されたことを認識し、進捗状況管理テーブル上、「配送工程」の「進捗状況」の更新を開始する。
「進捗状況」の更新を開始すると、更新部324は、ユーザ注文内容に基づき、配送元(プリントパートナーの所在地)と配送先(ユーザ指定)との距離を算出する。この距離は、2点間の直線距離(最短距離)でもよいが、現実的に、例えば、カーナビゲーションシステム等が推奨するルートに基づく距離を採用する。
次に、位置情報取得部312が、物流パートナー(配送作業担当者)の保有するスマートデバイスの位置情報をリアルタイムに取得する。そして、更新部324は、スマートデバイスの位置情報に基づき、上述のルート上において、スマートデバイスの現在位置を重畳するなどして、スマートデバイスの位置する配送元からの既移動距離を算出する。そして、配送作業の進捗率(既移動距離/配送元及び配送先間の距離)を算出し、これを進捗情報とする。なお、ここで算出される配送作業の進捗率は、配送完了率ともいえる。
図22は、配送作業の進捗率算出を説明する図である。図に示されるように、例えば、更新部324は、スマートデバイスの位置情報に基づく既移動距離が8km、配送元及び配送先間の距離が10kmであるとき、進捗率0.8を算出し、これを進捗情報とする。更新部324は、この進捗情報0.8に基づき、進捗状況管理テーブルにおいて、「配送工程」の「進捗情報」の値を、0.8に更新する(例えば、図9(b)参照)。
なお、進捗状況管理テーブル上、「配送工程」の「進捗情報」の値は、0の次に0.8になるのではなく、リアルタイムにスマートデバイスの現在位置は把握されていることから、「進捗情報」の値は、例えば、0、0.1、0.2、0.3・・・というように段階的に更新されることは明らかである。
図23は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その10)を示す。具体的に、図23(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図23(b)は、物流パートナー用の進捗状況管理画面を示す。上述の如く、物流パートナーによる配送作業は、「配送工程」の80%を終え、総配送距離の80%地点にいることから、これら進捗状況管理画面上においても、「配送工程」の進捗状況を示す棒グラフは、「配送工程」の「進捗情報」の値0.8に基づき、80%の進捗状況(配送完了率)である旨が表示されていることが分かる。
そして、更新部324は、やがて、スマートデバイスが配送先に到着すると、位置情報取得部312により取得されるスマートデバイスの現在位置に基づき、配送作業の進捗率1(100%)を算出する。そして、更新部324は、進捗状況管理テーブルにおいて、「配送工程」の「進捗情報」の値を、1に更新する(例えば、図24参照)。これにより、「配送工程」を含む全工程が終了する。
図25は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その11)を示す。具体的に、図25(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図25(b)は、物流パートナー用の進捗状況管理画面を示す。上述の如く、物流パートナーによる配送作業は、「配送工程」の100%を終え、総配送距離の100%地点にいることから、これら進捗状況管理画面上においても、「配送工程」の進捗状況を示す棒グラフは、100%の進捗状況である旨が表示されていることが分かる。
なお、物流パートナーのスマートデバイスの位置情報が配送先に位置した場合に、「配送工程」の「進捗情報」の値は1に更新された結果、「配送工程」の進捗状況を示す棒グラフは、100%の進捗状況になるが、物流パートナー(配送作業担当者)は、配送先に対し印刷物を確実納品したことをもって(例えば、受取サインの受領)、さらにスマートデバイスの進捗状況管理画面、「配送作業END」を押下するようにしてもよい。この場合、進捗状況管理サーバ3の信号取得部311により、「配送作業END」の信号が受信され、その結果、図25に示されるように、「配送完了済み」を示す表示が表示される。
(2)障害表示
上記(1)のように、物流パートナーは、「配送工程」にて、ユーザ注文された印刷物の配送作業を進めていく。併せて、物流パートナーによるスマートデバイスの操作又は位置情報の通知により、刻々と進む配送工程の進捗状況が、進捗状況管理テーブルにおいて管理、更新され、また、ユーザ又はパートナー用の進捗状況管理画面上、現在の進捗状況が反映される。
これにより、ユーザ、パートナー、さらにリモート管理センター200の担当者、クラウドプリンティング・システム100の管理担当者などは、ユーザ注文毎に現時点での詳細な進捗状況を把握することが可能となっている。例えば、進捗状況管理画面を参照し続ければ、印刷作業が進むにつれ、刻々と棒グラフで表示されるその進捗状況が進んでいくので、ユーザ等は、リアルタイムで現時点での詳細な進捗状況を把握することができる。
さて、配送作業が進むにつれ、刻々と棒グラフで表示されるその進捗状況が進んでいくが、あるとき、暫くその進捗状況の進行が停止する場合がある。理由としては、ある道路事情等(交通渋滞等)により配送に手間取っている場合が考えられ、この場合、次の先に進むまで、棒グラフ上、進捗状況は停止したまま、その停止状態が維持される。
ここで、暫くその進捗状況の進行が停止している場合、他の理由として、例えば、配送車(又はドライバー)に何らかの故障が発生したことにより、配送が停止している場合がある。このような場合、「配送工程」に影響が出る。
そこで、このような事情の場合、物流パートナーは、スマートデバイスを操作して、緊急信号を送信する。進捗状況管理サーバ3の信号取得部311は、物流パートナーのスマートデバイスから、緊急信号を検知した場合、更新部324は、進捗状況管理テーブル上、「配送工程」の「障害検知フラグ」にフラグ(例えば、1)を立てる(非図示)。
図26は、本実施形態に係る進捗状況管理画面例(その12)を示す。具体的に、図26(a)は、ユーザ用の進捗状況管理画面、図26(b)は、物流パートナー用の進捗状況管理画面を示す。「障害検知フラグ」にフラグが立っていることから、この場合、進捗状況管理画面上、その旨を告知するため、例えば、「只今事情により作業停止中です。再開まで暫くお待ち下さい。」との表示がなされている。これにより、ユーザ等に対し、暫く作業再開まで進捗が停止される旨を通知できる。
[総括]
以上本実施形態によれば、印印刷物が納品される迄の、特に印刷及び配送の工程において、提携業者による業務の進捗状況を管理することが可能となる。各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記各実施形態にあげたその他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。また、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
例えば、上述の実施形態においては、プリントパートナー、物流パートナーに関する工程作業の進捗状況管理について説明した。一方、デザインパートナーによるデザイン工程は、その作業の性格上、人的要素が強いため、デザイン工程を細分化すること自体が困難である。しかし、デザイン工程を細分化することができれば、本発明を適用し、例えば、デザイナーが保有するスパートデバイスとの連携により、その細分化されたデザイン工程作業の進捗状況管理することができる。
A デザインパートナー
B プリントパートナー
C 物流パートナー
1 パートナー選定サーバ
2 Webサーバ
3 進捗状況管理サーバ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 補助記憶装置
35 記憶媒体読取装置
36 入力装置
37 表示装置
38 通信装置
310 進捗状況管理部
311 信号取得部
312 位置情報取得部
313 機器情報取得部
314 更新部
320 画面生成部
330 記憶部
100 クラウドプリンティング・システム
200 リモート管理センター
特開2007−004348号公報 特開2008−040878号公報 特開2005−339515号公報

Claims (8)

  1. ネットワークを介し、ユーザから印刷物の作成を受注するとともに、パートナーに対し、前記印刷物を納品するための業務の発注を行う情報処理システムであって、
    前記業務の工程毎に、工程作業の進捗状況を示す進捗情報を含むテーブルを記憶した記憶手段と、
    前記テーブルに基づいて、前記業務を発注したパートナーの前記業務の進捗状況を管理する進捗状況管理手段と、
    前記進捗状況に基づいて、前記パートナーの前記業務の進捗状況を表示した進捗状況管理画面を生成する画面生成手段と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記進捗状況管理手段は、
    前記工程作業に使用される機器の機器情報を取得する機器情報取得手段と、
    前記機器情報が前記工程作業の作業完了を示すとき、前記テーブル上、該信号に対応する前記工程作業の進捗状況のステータスを完了に更新する更新手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記進捗状況管理手段は、
    前記工程作業に使用される機器の機器情報を取得する機器情報取得手段と、
    前記機器情報が前記工程作業の全体のうち、一部の作業完了を示すとき、前記テーブル上、該信号に対応する前記工程作業の全体のうち、前記一部の進捗状況のステータスを完了に更新する更新手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  4. 前記更新手段は、
    前記機器の障害検知信号を受信すると、前記テーブル上、現在位置する前記工程作業の進捗状況のステータスを停止に更新すること、
    を特徴とする請求項2又は3記載の情報処理システム。
  5. 前記進捗状況管理手段は、
    前記工程作業の作業完了を示す信号を取得する信号取得手段と、
    前記信号を取得したとき、前記テーブル上、該信号に対応する前記工程作業の進捗状況のステータスを完了に更新する更新手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  6. 前記業務は、前記印刷物を配送元から配送先に配送する業務であって、
    前記進捗状況管理手段は、
    前記工程作業の作業担当者が保有するスマートデバイスの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記配送元から前記配送先までの距離と前記位置情報とに基づき、配送完了率を算出し、前記テーブル上、前記工程作業の進捗状況のステータスを前記配送完了率に更新する更新手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  7. 前記更新手段は、
    前記スマートデバイスから緊急信号を受信すると、前記テーブル上、現在位置する前記工程作業の進捗状況のステータスを停止に更新すること、
    を特徴とする請求項6記載の情報処理システム。
  8. ネットワークを介し、ユーザから印刷物の作成を受注するとともに、パートナーに対し、前記印刷物を納品するための業務の発注を行う情報処理システムにおける進捗状況管理方法であって、
    記憶手段から、前記業務の工程毎に、工程作業の進捗状況を示す進捗情報を含むテーブルを読み出す読出手順と、
    前記テーブルに基づいて、前記業務を発注したパートナーの前記業務の進捗状況を管理する進捗状況管理手順と、
    前記進捗状況に基づいて、前記パートナーの前記業務の進捗状況を表示した進捗状況管理画面を生成する画面生成手順とを有し、
    前記進捗状況管理手順は、
    前記工程作業に使用される機器の機器情報を取得する機器情報取得手順と、
    前記機器情報が前記工程作業の作業完了を示すとき、前記テーブル上、該信号に対応する前記工程作業の進捗状況のステータスを完了に更新する更新手順と、
    を有することを特徴とする進捗状況管理方法。
JP2012061897A 2012-03-19 2012-03-19 情報処理システム及び進捗状況管理方法 Pending JP2013196286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012061897A JP2013196286A (ja) 2012-03-19 2012-03-19 情報処理システム及び進捗状況管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012061897A JP2013196286A (ja) 2012-03-19 2012-03-19 情報処理システム及び進捗状況管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013196286A true JP2013196286A (ja) 2013-09-30

Family

ID=49395182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012061897A Pending JP2013196286A (ja) 2012-03-19 2012-03-19 情報処理システム及び進捗状況管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013196286A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10884679B2 (en) 2019-02-08 2021-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Display generation apparatus for easily distinguishing progress information and computer readable medium for the same
US11399107B2 (en) 2018-06-13 2022-07-26 Fujifilm Business Innovation Corp. Display system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11399107B2 (en) 2018-06-13 2022-07-26 Fujifilm Business Innovation Corp. Display system
US10884679B2 (en) 2019-02-08 2021-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Display generation apparatus for easily distinguishing progress information and computer readable medium for the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6243793B2 (ja) 印刷システム及び印刷システムにおける制御方法
JP2013016159A (ja) 受発注支援システム、パートナー選定方法及びプログラム
JP2005165634A (ja) 印刷システムおよび進捗表示処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム
JP4366344B2 (ja) 情報処理システム
JP6501849B2 (ja) 印刷システム及び印刷システムにおける制御方法
JP2000148844A (ja) 保険業務処理システム、保険申込書作成装置、保険申込書作成方法、およびその方法をコンピュ―タに実行させるプログラムを記録したコンピュ―タ読み取り可能な記録媒体
JP2013206383A (ja) 情報処理システム及びパートナー選定方法
JP2013206235A (ja) 情報処理システム及びパートナー選定方法
JP2013196286A (ja) 情報処理システム及び進捗状況管理方法
JP6296677B2 (ja) 印刷受発注システム及びその制御方法
CN107622372B (zh) 作业辅助装置、作业辅助方法及计算机可读取记录介质
US7845550B2 (en) Communication terminal device
JP2013016158A (ja) 受発注支援システム、パートナー選定方法及びプログラム
JP2014235678A (ja) 印刷システム、印刷制御装置、印刷制御装置の制御方法、及びプログラム
JP6159749B2 (ja) 情報提供システム
JP2013206384A (ja) 情報処理システム及びパートナー選定方法
JP2002297928A (ja) 記録システム、記録作業支援方法、プログラム、及び記録媒体
JP2013174990A (ja) 情報処理装置及びパートナー選定方法
JP5978805B2 (ja) 印刷物製作システム及びプログラム
JP2017119561A (ja) 遠隔管理システム、管理装置、画像処理装置、遠隔管理方法
JP2012252544A (ja) 受注システム、並びに受注処理方法
JP6467145B2 (ja) 予約受付装置
JP2011158973A (ja) 携帯情報端末及び顧客案内システム
JP4136424B2 (ja) 印刷受注システム及び印刷管理装置
JP2022180999A (ja) 印刷管理システムおよびその方法とプログラム