JP2013206383A - 情報処理システム及びパートナー選定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷物の配送工程において、複数の提携業者(パートナー)の中から、ユーザが注文した配送量及びその納期に応じられる提携業者の自動選定を行う。
【解決手段】本発明における情報処理システムは、印刷物の作成を受注し物流パートナーに対し印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムであって、複数の物流パートナーと所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを記憶した記憶手段と、所定納期で印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する選定手段と、印刷物の配送業務を発注する発注手段とを有し、選定手段は、物流パートナーの配送能力を量る情報に基づく配送可能量の合計量が印刷物の配送量を超える二以上の物流パートナーを選定し、発注手段は、印刷物の配送量を分割し、二以上のプリントパートナー毎に対し分割した配送量の印刷業務を発注する。
【選択図】図9

Description

本発明は、情報処理システム及びパートナー選定方法に関する。
近年、印刷業者は、紙媒体の印刷物の利用を促すべく、デジタル技術を利用した様々な提案を行っており、ソリューションの1つに、ウェブサイト、Webブラウザを通じて印刷物をワンストップで発注できるクラウドプリンティング(ウェブプリントなどともいう)がある。発注する側(ユーザ)から見ると、いつでも簡単にプリント発注を行うことができる。
ユーザは、ウェブサイトを通じて印刷データを入稿(アップロード)しさえすれば、指定の配送先にその印刷物が配送される。よって発注業務の簡素化になる。また、印刷を受注する側(印刷業者)から見ても、効率的な営業活動と効率的に印刷物を提供する仕組みを実現できる。
具体的に、ユーザはウェブサイト(図1参照)にアクセスし、印刷物の種類、数量、配送先住所等の情報を入力し、印刷物の発注を行う。またオプションで、特殊な印刷・納品等の細かな注文を行うことも可能である。例えば、「新聞折込チラシを20000部作成し、4日後に仙台に18000部、東京に2000部ずつ発送する。」、「製本しページ数100ページものを500部作成する。」、「表紙はフルカラーで表面にラミネート加工する。」、「両面印刷で、うち90ページは白黒で、10ページはカラー印刷する。」等々である。
また、印刷原稿については、印刷物の種類によって入稿の仕方は異なる。例えば、名刺、ポストカードや封筒のような定型形の印刷物であれば、サイト上に提供されているいくつかのデザインやテンプレートの中からフォームを選択のうえ、オンラインでフォームを任意に編集して入稿する(例えば、特許文献1参照)。
また、会社案内や取扱説明書のような自由形の印刷物であれば、ユーザ側が作成した完成原稿(印刷データ)をアップロードする。またときに、ユーザがデザインサービスを利用する場合、要望事項を入力すれば、印刷業者側のデザイナーがデザインを含め完成原稿(印刷データ)を作成してくれるものもある。
以上、諸情報の入力を終えると、クラウドプリンティング・システムは、入力された発注内容に応じて、見積金額や納期を計算し、サイト上にその見積金額や納期を表示させる(例えば、特許文献2、3参照)。サイト運営者は、サイトを通じて注文を受け付けると、早速、デザイン(必要な場合)、印刷、配送等、印刷物納品迄への手配を行う。
ここで、従来、クラウドプリンティングのサイト運営者は、受注量が自社のキャパシティを超える繁忙期には、外注業者を利用しているという実態がある。また、サイト運営者が、デザイナー、印刷工場、倉庫等を所有してない場合には、いずれか又は全て工程に提携業者(パートナー)を利用しているという実態もありうる。
クラウドプリンティング・システムは、このように外注業者を利用する場合、ユーザからの発注を受けた後、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、複数の提携業者(パートナー)の中から、それぞれ各工程における最適な提携業者の選定を行う。そして選定した提携業者に対し、デザイン、印刷、配送等の各工程における作業の発注を行う。
しかしながら、例えば、ユーザの注文した印刷物の量があまり大量であるために、ユーザの希望する納期(特に短納期を希望する場合)に印刷物の配送が間に合わない場合がある。通常、クラウドプリンティング・システムは、配送業務の発注先として、複数の提携業者のうち1の物流・配送業者(物流パートナーという)を選定して、配送業務を発注する。しかし、あまりに印刷物量が大量であり、その納期が短い場合には、提携するいずれの配送業者であっても、納期内にその注文量を配達することは困難である。
結果、クラウドプリンティング・システムは、配送業務を発注する提携業者を選定できないため、そのユーザ注文を受注することはできない。この場合、クラウドプリンティング・システムは、ウェブサイト上、例えば「入力された納期では、本注文を受付けることができません。納期を延長するか、印刷量を少なくするなど、注文条件を変更して下さい。」などをユーザに表示せざるをえない。そして、このような場合には、クラウドプリンティング・システムからの印刷物の注文を断念してしまうユーザも発生しうる。これは受注機会の損失である。
本発明では上記のような点に鑑みて、印刷物の配送工程において、複数の提携業者(パートナー)の中から、ユーザが注文した配送量及びその納期に応じられる提携業者の自動選定を行う情報処理システム及びパートナー選定方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る情報処理システムは、ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムであって、複数の前記物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて記憶した記憶手段と、前記記憶手段を参照し、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナー毎の前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手段と、前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手段と、を有し、前記物流パートナー選定手段は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量の合計量が前記印刷物の配送量を超える二以上の物流パートナーを選定し、前記発注手段は、前記二以上の物流パートナー毎の前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量に応じて、前記印刷物の配送量を分割し、前記二以上の物流パートナー毎に対し、該分割した配送量の配送業務を発注する。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る情報処理システムは、ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムであって、前記複数の物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて記憶した記憶手段と、前記記憶手段を参照し、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手段と、前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手段と、を有し、前記物流パートナー選定手段は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量が前記印刷物の配送量に最も近い一の物流パートナーを選定し、前記発注手段は、前記一の物流パートナーに対し、前記所定納期で前記配送可能量の配送業務を発注するとともに、前記所定納期後の納期で残る印刷量の前記印刷物の配送業務を発注する。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る情報処理システムは、ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムであって、前記複数の物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて記憶した記憶手段と、前記記憶手段を参照し、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手段と、前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手段と、を有し、前記物流パートナー選定手段は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量が前記印刷物の配送量に最も近い一の物流パートナーであって、且つ前記所定納期後の最も短い納期で残る前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーを選定し、前記発注手段は、前記一の物流パートナーに対し、前記所定納期で前記配送可能量の配送業務を発注するとともに、前記所定納期後の納期で残る印刷量の前記印刷物の配送業務を発注する。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るパートナー選定方法は、ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムにおけるパートナー選定方法であって、記憶手段から、複数の前記物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて読み出す読出手順と、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手順と、前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手順と、を有し、前記物流パートナー選定手順は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量の合計量が前記印刷物の配送量を超える二以上の物流パートナーを選定し、前記発注手順は、前記二以上の物流パートナー毎の前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量に応じて、前記印刷物の配送量を分割し、前記二以上の物流パートナー毎に対し、該分割した配送量の配送業務を発注する。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るパートナー選定方法は、ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムにおけるパートナー選定方法であって、記憶手段から、複数の前記物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて読み出す読出手順と、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手順と、前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手順と、を有し、前記物流パートナー選定手順は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量が前記印刷物の配送量に最も近い一の物流パートナーを選定し、前記発注手順は、前記一の物流パートナーに対し、前記配送可能量の印刷業務を発注する。
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、印刷物の配送工程において、複数の提携業者(パートナー)の中から、ユーザが注文した配送量及びその納期に応じられる提携業者の自動選定を行う情報処理システム及びパートナー選定方法を提供することができる。
ウェブサイトの一例を示す。 本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100のネットワーク概略構成図を示す。 パートナー選定サーバ1の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。 本実施形態に係るパートナー選定サーバ1の機能ブロック図の一例を示す。 物流パートナー登録情報を示す一例である。 配送分野テーブルを示す一例である。 物流パートナーC3の某月配送車スケジュール情報を示す一例である。 物流パートナーC4の某月配送車スケジュール情報を示す一例である。 本実施形態に係る物流パートナー選定処理を説明するフローチャート図である。 ウェブサイトの注文修正画面の一例を示す。 ウェブサイトの注文確認画面の一例を示す。 本変形例に係る物流パートナー選定処理を説明するフローチャート図である。 ウェブサイトの注文確認画面(変形例)の一例を示す。 ウェブサイトの注文確認画面(変形例)の一例を示す。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
[システム構成]
(ネットワーク構成)
図2は、本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100のネットワーク概略構成図を示す。本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100は、パートナー選定サーバ1、Webサーバ2を含み構成される。また図に示されるように、クラウドプリンティング・システム100に対し、ユーザ(ユーザPC)、デザインパートナーA、プリントパートナーB、物流パートナーCが、ネットワークを介し接続され構成される。
パートナー選定サーバ1(以下単に選定サーバ1という)は、ユーザからWebサーバ2を介して印刷物の注文を受けると、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、複数の各パートナー(デザインパートナーA、プリントパートナーB、物流パートナーC)の中から、それぞれ各工程における最適なパートナー業者の選定を行うサーバである。例えばWebサーバ2とともにデータセンター等に配置される。
選定サーバ1は、まず印刷物の注文を受けると、提携する複数のデザインパートナーAの中から、ユーザ注文にかなう最適な1のデザインパートナーAの選定を行う。次に、提携する複数のプリントパートナーBの中から、ユーザ注文にかなう最適な1のプリントパートナーBの選定を行う。次に、提携する複数の物流パートナーCの中から、ユーザ注文にかなう最適な1の物流パートナーCの選定を行う。そしてデザイン、印刷、配送等の各工程において、それぞれ各工程における最適な1のパートナーの選定を行った後、選定した各パートナーに対し注文業務の依頼・発注を行う。
より具体的には、選定したデザインパートナーAに対しては、印刷物の注文内容に応じたデザインの注文、完成原稿(印刷データ)の作成依頼を行う。また選定したプリントパートナーBに対しては、デザインパートナーAが作成した完成原稿(印刷データ)の印刷依頼を行う。また選定した物流パートナーCに対しては、プリントパートナーBが印刷した印刷物の配送依頼を行う。そして物流パートナーCにより、ユーザの指定する配送先(納品先)に印刷物が届けられる。
Webサーバ2は、インターネット上に公開されて設けられ、印刷物の注文窓口であるウェブサイト(図1参照)を提供するサーバである。ユーザは、Webサーバ2のウェブサイトにアクセスし、いつでも簡単に注文(発注)を行うことができる。そしてウェブサイトを介して注文された注文内容は、選定サーバ1に渡される。
デザインパートナーAは、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、デザインを担当するデザイン業者である。デザインパートナーAは、図に示されるように複数存在しており、選定サーバ1からのデザインの注文を受けると、注文内容に応じたデザイン、完成原稿(印刷データ)の作成を行う。完成原稿は、選定サーバ1に一旦送信(納品)されるか、又はプリントパートナーBに直接送信される。
プリントパートナーBは、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、印刷を担当する印刷業者である。プリントパートナーBは、図に示されるように全国各地(又は全世界各地)のように広域に渡って複数存在しており、かつ1地域毎においても複数存在する。選定サーバ1からの印刷の注文を受けると、注文内容に従って完成原稿の印刷を行う。印刷された印刷物は選定サーバ1の指定する物流パートナーCに渡される。正確には物流パートナーCは配送業者であるので、印刷物は物流パートナーCにより指定日時において回収される。
物流パートナーCは、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、運送業者、宅配業者、バイク便、郵便等々の配送を担当する配送業者である。物流パートナーCは、図に示されるように全国各地(又は全世界各地)のように広域に渡って複数存在しており、かつ1地域毎においても複数存在する。選定サーバ1からの配送の注文を受けると、指定のプリントパートナーBから指定日時に印刷物を回収し、指定配送先(納品先)にその印刷物の配送を行う。
なお、クラウドプリンティング・システム100の選定サーバ1と、デザインパートナーA、プリントパートナーB、物流パートナーCは、ネットワークを介し接続され、選定サーバ1からの依頼を受ける以上、各パートナーそれぞれにPC端末(非図示)を備えていることはいうまでもない。
なおまた、本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100においては、上述したように定型形の印刷物であれば、Webサーバ2のウェブサイト上に提供されているデザインやテンプレートの中からフォームを選択のうえ、オンラインでフォームを任意に編集して入稿できる。また、自由形の印刷物であれば、ユーザ側が作成した完成原稿(印刷データ)をアップロードして入稿できる。いずれの場合も、デザインパートナーAによるデザインは不要であることから、選定サーバ1はデザインパートナーAの選定を省略し、プリントパートナーBの選定から行えばよい。但し本実施形態においては、ユーザはデザインサービスを利用するものとし、デザイナーパートナーAにより印刷対象となる完成原稿(印刷データ)が作成されるものとして説明を進めていく。
(ハードウェア)
ここで、本実施形態に係る選定サーバ1のハードウェア構成について説明しておく。図3は、パートナー選定サーバ1の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。選定サーバ1は、主要な構成として、CPU11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、補助記憶装置14、記憶媒体読取装置15、入力装置16、表示装置17、及び通信装置18を含む構成である。
CPU11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成され、装置全体を制御する回路である。また、ROM12は、CPU11で実行される所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を格納するメモリであり、RAM13は、CPU11がROM12に格納された所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を実行して各種の制御を行うときの作業エリア(ワーク領域)として使用するメモリである。
補助記憶装置14は、汎用のOS(Operating System)、各種プログラムを含む各種情報を格納する装置であり、不揮発性の記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)などが用いられる。
入力装置16は、ユーザが各種入力操作を行うための装置である。入力装置16は、マウス、キーボード、表示装置17の表示画面上に重畳するように設けられたタッチパネルスイッチなどを含む。表示装置17は、各種データを表示画面に表示する装置である。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。
通信装置18は、ネットワークを介して他の機器との通信を行う装置である。有線ネットワークや無線ネットワークなど含む各種ネットワーク形態に応じた通信をサポートする。
(機能)
次に、本実施形態に係る選定サーバ1の主要機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係るパートナー選定サーバ1の機能ブロック図の一例を示す。選定サーバ1は、図に示されるように、入力部110、デザインパートナー選定部120、プリントパートナー選定部130、物流パートナー選定部140、発注部150、記憶部160を含み構成される。
入力部110は、Webサーバ2からユーザの注文内容を入力する機能部である。上述したように、ユーザはWebサーバ2のウェブサイトにアクセスし、印刷物の注文(発注)を行うが、そのウェブサイトを介して注文された注文内容は、選定サーバ1の入力部110に対し渡される。
デザインパートナー選定部120は、ユーザから印刷物のデザイン注文を受けると、デザインパートナーDB161に登録されている複数のデザインパートナーAの中から、ユーザ注文にかなう最適な1のデザインパートナーAの選定を行う。
プリントパートナー選定部130は、ユーザから印刷物の印刷注文を受けると、プリントパートナーDB162に登録されている複数のプリントパートナーBの中から、ユーザ注文にかなう最適な1のプリントパートナーBの選定を行う。
物流パートナー選定部140は、ユーザから印刷物の印刷注文を受けると、物流パートナーDB163に登録されている複数の物流パートナーCの中から、ユーザ注文にかなう最適な物流パートナーCの選定を行う。具体的な選定方法については後述する。
発注部150は、デザインパートナー選定部120、プリントパートナー選定部130、物流パートナー選定部140において選定されたデザインパートナーA、プリントパートナーB、物流パートナーCに対し、それぞれデザイン、プリント、物流(配送)の依頼を行う。また依頼時には、デザインパートナーA、プリントパートナーBにはユーザ注文内容、物流パートナーCには配送日時等の諸情報を含めて依頼を行う。
記憶部160は、デザインパートナーDB161、プリントパートナーDB162、物流パートナーDB163が登録されている記憶手段である。デザインパートナー選定部120、プリントパートナー選定部130、物流パートナー選定部140は、これら各DBの情報に基づき最適なパートナーの選定を行う。
以上これらの機能は、実際には選定サーバ1のCPU11が実行するプログラムによりコンピュータに実現させるものである。なおまた、本実施形態においてはあくまで一構成例であり、各機能部を外部装置や他のサーバに実装することも可能である。例えば、各DBが登録される記憶部160は別サーバにより構築することもできる。
[情報処理]
本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100の情報処理について説明する。即ちパートナー選定サーバ1は、ユーザからWebサーバ2を介して印刷物の注文を受けると、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、各パートナー(デザインパートナーA、プリントパートナーB、物流パートナーC)の中から、それぞれ各工程における最適なパートナーの選定処理を行う。以下、(1)ユーザ注文の入力ステップ、(2)デザインパートナー選定ステップ、(3)プリントパートナー選定ステップ、(4)物流パートナー選定ステップ、(5)パートナー依頼ステップに分けて説明していく。
(1)ユーザ注文の入力ステップ
まず入力ステップにおいて、入力部110はWebサーバ2からユーザの注文内容を入力する。上述したように、ユーザはWebサーバ2のウェブサイト(図1参照)にアクセスし、印刷物の注文(発注)を行うが、そのウェブサイトを介して注文された注文内容は、選定サーバ1の入力部110に対し渡される。
ここでは一例として、例えばユーザより以下の注文内容がオーダーされたものとする。
・ 「会社案内」
・ 納期:短納期(緊急)
・ デザインサービスを利用
・ デザイン要望事項(デザイン概要、文字情報、依頼イメージ図、その他要望事項等々)
・印刷:両面印刷、ページ数10ページ、表紙はフルカラーで表面にラミネート加工、
・部数:20000
・納品先:東京本社に20000部配送
なお、いうまでもなくWebサーバ2のウェブページ(図1)において、ユーザは注文したい印刷物の種類、納期の種類、デザインサービス利用の有無、デザイン要望事項、特殊な印刷・納品等の細かな注文等を入力することが可能となっており、上述のような注文内容を受け付けることができるようになっている。
また、本実施形態において、ユーザが納期を「短納期」指定の場合、「通常納期」の場合と比べその納期は短期間に設定されている。例えば、その納品は合計6日(デザイン工程に3日、印刷工程に2日、配送工程に1日)である。クラウドプリンティング・システム100は、その納期に間に合うように、工程毎のパートナーを選定する。
(2)デザインパートナー選定ステップ
まず、デザインパートナー選定部120は、ユーザからWebサーバ2を介して印刷物のデザイン注文を受けると、デザインパートナーDB161に登録されている複数のデザインパートナーAの中から、ユーザ注文にかなう最適な1のデザインパートナーAの選定を行う。選定方法の詳細は割愛するが、ユーザ注文のデザイン要望事項(デザイン概要、文字情報、依頼イメージ図、その他要望事項等々)、納期(デザイン工程に3日)にかなうデザインを行うことのできる1のデザインパートナーAが選定される。
なお、本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100においては、上述したようにユーザ側が作成した完成原稿(印刷データ)をアップロードできる。このような場合、デザインパートナーAによるデザインは不要であることから、選定サーバ1は、デザインパートナー選定ステップを省略し、(3)プリントパートナー選定ステップへ進む。
(3)プリントパートナー選定ステップ
次に、プリントパートナー選定部130は、ユーザから印刷物のプリント注文を受けると、プリントパートナーDB162に登録されている複数のプリントパートナーBの中から、ユーザ注文にかなう最適なプリントパートナーBの選定を行う。選定方法の詳細は割愛するが、ユーザ注文の印刷条件(両面印刷、ページ数10ページ、表紙はフルカラーで表面にラミネート加工など)、部数の印刷物を、納期内(印刷工程に2日)に、印刷することのできる1のプリントパートナーBが選定される。
(4)物流パートナー選定ステップ
物流パートナー選定部140は、ユーザから印刷物のプリント注文を受けると、物流パートナーDB163に登録されている複数の物流パートナーCの中から、最適な物流パートナーCの選定を行う。ここでは、プリントパートナーと同エリア内の物流パートナーであって、ユーザ注文の印刷物(例えば、20000部)を納期内に配送可能な配送能力を保有する物流パートナーCが選定される。
なお、本実施形態においては、前提として、短納期の場合、配送工程に対し与えられている納期は、例えば1日である。以下図面を参照しながら具体的に説明する。
(物流パートナーDB163)
まず図5〜7を参照し、物流パートナーDB163の具体例について説明する。物流パートナーDB163は次に示す複数の情報やテーブル等を有する。図5は、物流パートナー登録情報を示す一例である。図6は、配送分野テーブルを示す一例である。図7及び8は、物流パートナーの某月配送車スケジュール情報を示す一例である。
図5の物流パートナー登録情報には、予め提携の物流パートナー毎に、その「所在地」、「対応可能配送分野」等の情報が登録されている。なお、ここでの全物流パートナーは24時間営業を行っているため、「営業日」について特段項目を設けていない。
「所在地」は、その物流パートナーの所在地を示す。ここでいう所在地とは、その所在地から配車の可能な配送車拠点の所在地である。例えば全国区に渡る大規模物流パートナーの場合、各主要都市には配送車拠点を有している。
「対応可能配送分野」は、その物流パートナーが対応可能である物流分野を示す。物流分野は、図6の配送分野テーブルに一覧が示されるが、このうち「対応可能配送分野」にはその物流パートナーが対応可能な配送分野のNoがここに格納される。例えば、物流パートナーC4の「対応可能配送分野」は、3(中型車・定期便)、4、(中型車・専用便)、5(小型車・定期便)、6(小型車・専用便)、7(バイク便・専用便)であるので、中型車、小型車、バイクを所有車両として配送業務を行っていることが分かる。
図6の配送分野テーブルには、予め配送分野のカテゴリが登録されている。上述の物流パートナーの「対応可能配送分野」を特定するために用いられるものである。勿論、図例のものはあくまで例示であり、この他にも様々な配送分野があってよい。なお定期便とは、毎回決まった日時に配送を行うルート配送便をいい、専用便とは、ユーザからの配送注文に応じ即座に配送先への直行配送を行う専用便をいう。
図7の物流パートナーの某月配送車スケジュール情報は、例えば、物流パートナーC3の保有する車両の配送予定スケジュール情報例である。また、図8の物流パートナーの某月配送車スケジュール情報は、例えば、物流パートナーC4の保有する車両の配送予定スケジュール情報例である。
これら配送車スケジュール情報は、物流パートナーの全保有車両の例えば2011年4月のスケジュール表であり、保有車両及び保有車両毎の配送予定スケジュールの空き状況が示されたものである。車両の横の数字は空き車両数を示し、空き車両数0の場合、空車両はなく全ての車両の配送予定が埋まっていることを示す。物流パートナーに対し物流を依頼する場合、保有車両のスケジュールに空き(空き残)があり依頼に対応可能な物流パートナーが選定される。なお、物流パートナーDB163には全物流パートナー毎に保有する車両の配送予定スケジュール情報が登録されており、また全保有車両の配送予定スケジュール情報はそれぞれの物流パートナーからの申告等により日々更新されているものとする。なおまた、物流パートナーは自社が保有する車両でなくとも、例えば提携するパートナーから車両を手配できる場合、その分の車両も含め申告できる。つまりその時点でその物流パートナーが配送できる車両が存在しさえすればよいからである。なおまた、図例では日にち単位でのスケジュールが示されているが、更に詳細に1日の中でも時間帯毎のスケジュールが示されるようにすることもできる。
(物流パートナー選定処理)
図9は、本実施形態に係る物流パートナー選定処理を説明するフローチャート図である。上述したように、物流パートナー選定部140は、ユーザから印刷物のプリント注文を受けると、物流パートナーDB163に登録されている複数の物流パートナーCの中から、ユーザ注文にかなう最適な物流パートナーCの選定を行う。
なお、本実施形態においては、前提として、短納期の場合、配送工程に対し与えられている納期は、例えば1日であるとする(短納期でない場合は、例えば2日など)。以下図面を参照しながら具体的に説明する。
S1:まず物流パートナー選定部140は、入力部110からユーザ注文内容を取得する。ここでは、上述のユーザ注文内容のうち配送に関するものとして、「会社案内」(配送物の内容を特定)、納期:短納期(1日)、印刷:ページ数10ページ(配送物の配送量を特定)、部数:20000(配送物の配送量を特定)、配送先:東京本社(配送物の配送先を特定)を取得する。
S2:次に、物流パートナー選定部140は、印刷物の回収先であるプリントパートナー(所在地)を取得する。このプリントパートナーは、パートナー選定ステップにより選定されたプリントパートナーである。このプリントパートナーが印刷物の印刷を行うので、物流パートナーは、印刷物を納品先に配送するにあたり、このプリントパートナーから印刷物を回収(収集)する。ここでは印刷物の回収先は、プリントパートナーB(東京都・・)であるものとする。
S3:次に、物流パートナー選定部140は、ユーザ注文内容から配送量を見積もって、その配送量に応じた対応可能配送分野を特定する。ユーザ注文内容は、「会社案内」、印刷:ページ数10ページの印刷物が20000部であるので、そこから配送量を見積もる。例えば、配送量は、包装印刷物10個分であると見積もる。またこの配送量の場合、小型車で配送可能であることから、対応可能配送分野は、小型車以上(No1〜6)であると特定する。なお、小型車で配送可能な配送量であれば、当然ながら物理的に中型車又は大型車でも配送は可能であるが、車両が小さい方が配送は早いため、望ましくは配送可能な最小の車両を選択する。またその方がコストも低い。
S4:物流パートナー選定部140は、プリントパートナー(所在地)と同エリア内から、配送分野を対応可能配送分野とする物流パートナーを抽出する。具体的には、物流パートナー登録情報(図5)を参照すると、まず印刷物の回収先は、プリントパートナーB(東京都・・)であるので、同エリア(例えば同県、同市内、同地域内等で判定)の物流パートナーとして、東京都に所在の物流パートナーC3、物流パートナーC4、物流パートナーC5が抽出される。またこのうち、対応可能配送分野として、小型車以上(No1〜6)を有する物流パートナーC3、物流パートナーC4が抽出される。これにより、プリントパートナー(所在地)と同エリア内の物流パートナーであって、ユーザ注文量を配送するだけの配送能力を有する物流パートナーが抽出される。
S5:次に、物流パートナー選定部140は、物流パートナーの配送能力を量る情報として、抽出された物流パートナーの配送車スケジュール情報を取得し、配送予定日(プリントパートナーから配送物を受け取れる配送予定日)において、対応可能配送分野で特定された車種に空きのある物流パートナーを抽出する。これにより、配送予定日において、ユーザ注文量を配送するだけの配送能力を有する物流パートナーが抽出される。
具体的に、ここでは、物流パートナーC3、物流パートナーC4の配送車スケジュール情報(図7、8)を取得し、小型車(専用便)以上の車種に空きのある物流パートナーを抽出する。配送車に空きがなければ、物流パートナーはそもそも印刷物を配送できないからである。なお、短納期である場合には、配送の早い専用便を用いるものとし、短納期でない場合は定期便を用いる。なおまた、配送車スケジュール情報は、印刷工程の納期に合わせられ、配送予定日として、印刷物出来上がり日時点での小型車(専用便)のスケジュールを取得する。
ここで例えば、上述の如く、ユーザ注文内容から、その配送量は包装印刷物10個である。また、対応可能配送分野は小型車以上であり、今回ユーザは短納期(1日)を希望しているため、配送の早い専用便を用いる。物流パートナー選定部140は、物流パートナーC3、物流パートナーC4それぞれの配送車スケジュール情報(図7、8)を取得し、配送予定日において、小型車(専用便)以上の車種に空きがあるか否かを判定する。そして、物流パートナーC3、物流パートナーC4のうち、配送予定日において、小型車(専用便)以上の車種に空きがある物流パートナーを抽出する。
一方、仮に物流パートナーC3、物流パートナーC4のうち、いずれもが、配送予定日において、小型車(専用便)以上の車種に全く空きがない場合には、ユーザ注文(例えば、包装印刷物10個の配送量、納期1日)に応じられるだけの配送能力を保有する物流パートナーCは存在しないことになる。
S6:物流パートナー選定部140は、1以上の物流パートナーを抽出できたか否かを判定する。
S7:物流パートナー選定部140は、1以上の物流パートナーを抽出できた場合、1の物流パートナーを選定する。1の物流パートナーが残っている場合には、その物流パートナーを選定する。一方、複数の物流パートナーが残っている場合には、その他要因等(実績ベースの配送遅延率や配送誤送率等)を考慮し、最も短納期で納品可能な1の物流パートナーを選定すればよい。
S8:一方、S6で、物流パートナー選定部140は、1以上の物流パートナーを抽出できない場合、S4で抽出された複数の物流パートナー間において、物流パートナーの配送車スケジュール情報(例えば図7、8)を確認し、今度は、複数の物流パートナー間において、ユーザ注文内容に応じられる複数の物流パートナーを抽出する。
具体的に説明する。ここでは、S5で抽出された複数の物流パートナーは、物流パートナーC3、物流パートナーC4である。S5で抽出された複数の物流パートナーとするのは、少なくとも、S2、S4を経て、プリントパートナー先と同エリアであって、注文された配送量を対応可能分野とする物流パートナーを対象にするためである。
次に、配送予定日(例えば4/12)において、これら物流パートナーC3、物流パートナーC4の空きのある保有車両合計(配送能力合計ともいえる)が、ユーザ注文に応じられるだけの車両(配送能力)を保有するかどうかを判定する。ここでは、ユーザ注文は包装印刷物10個の配送量、納期1日であるところ、物流パートナーC3、物流パートナーC4の両物流パートナーの空きのある保有車両によって、この包装印刷物10個を納期1日で配送できるか否かを判定する。
より具体的に、図7、8を参照し、S5で、物流パートナーC3、物流パートナーC4は、配送予定日(例えば4/12)において、特定された車種以上の車種(例えば、小型車(専用車)以上の車種)に空きがない。つまり、物流パートナーC3、物流パートナーC4のうち、いずれもが、配送予定日において、小型車(専用便)以上に空きがなく、単独では、ユーザ注文(例えば、包装印刷物10個の配送量、納期1日)に応じられるだけの配送能力を保有していない。
しかし、物流パートナーC3、物流パートナーC4は、配送予定日(例えば4/12)において、小型車(専用便)より下の車種(実質的にはバイク便である)に空きがある。バイク便は、包装印刷物2個の配送能力があるので、包装印刷物を5分割して、5台のバイク便で配送するようにすれば、ユーザ注文(包装印刷物10個の配送量、納期1日)に応じられるだけの配送能力を実現できる。つまり、物流パートナーC3、物流パートナーC4のバイク便数合計が5台あれば、両パートナーによって、ユーザ注文(包装印刷物10個の配送量、納期1日)に応じられるだけの配送能力を実現できる。
従って、この場合、物流パートナー選定部140は、物流パートナーC3、物流パートナーC4の両パートナーによって、ユーザ注文内容に応じられるか否かを判定し(ユーザ注文された配送量を配送できるか否かを判定し)、物流パートナーC3、物流パートナーC4の両パートナーがユーザ注文内容に応じられる場合、これら両パートナーを抽出する。
なお、上述例では、物流パートナーC3、物流パートナーC4の2つの物流パートナーが抽出されたが、場合によっては、例えば、3つ、4つ以上の物流パートナーによっても、ユーザ注文に応じられるだけの配送能力を確保できるため、3つ、4つなどの物流パートナーが抽出される可能性がある。しかし、この場合、配送業務を発注する物流パートナー先の数が多くなってしまうことを回避するため、物流パートナー選定部140は、複数の物流パートナー間において、ユーザ注文内容に応じられる複数の物流パートナーを抽出する場合、最小数の物流パートナーを抽出する。
S9:物流パートナー選定部140は、複数の物流パートナーを抽出できたか否かを判定する。
S10:物流パートナー選定部140は、複数の物流パートナーを抽出できた場合、その複数の物流パートナーを選定する。
S11:一方、物流パートナー選定部140は、複数の物流パートナーを抽出できない場合、ユーザ注文の配送量を納期内に配送できる物流パートナーは選定できなかったとして、この時点で選定不可処理を行う。
具体的には、クラウドプリンティング・システム100は、ウェブサイト上、例えば「入力された納期では、本注文を受付けることができません。納期を延長するか、印刷量を少なくするなど、注文条件を変更して下さい。」などをユーザに表示することにより、ユーザに対し注文条件の変更を促す(例えば、図10参照)。これにより、ユーザが注文条件を緩和した場合、あらためて物流パートナーが選定されるため、そのユーザ注文の納期にかなう物流パートナーが選定され、本注文を受注できる可能性がある。
(5)パートナー依頼ステップ
以上、(1)ユーザ注文の入力ステップ、(2)デザインパートナー選定ステップ、(3)プリントパートナー選定ステップ、(4)物流パートナー選定ステップを説明してきたが、これら(1)〜(4)のステップを経て、選定サーバ1の発注部150は、デザイン、印刷、配送の各工程のそれぞれにおいて、複数のパートナーの中から1のデザインパートナー、1又は複数のプリントパートナー、1の物流パートナーを選定した。従って本パートナー発注ステップにおいて、選定サーバ1の発注部150は、選定したデザインパートナー、プリントパートナー、物流パートナーに対し、デザイン、印刷、配送の各工程の依頼を行う。
上述の如く、クラウドプリンティング・システム100の選定サーバ1と、デザインパートナーA、プリントパートナーB、物流パートナーCは、ネットワークを介し接続され、選定サーバ1からの依頼を受けるため、それぞれにPC端末(非図示)を備えている。よって選定サーバ1からの業務発注は、ネットワークを介しそれぞれにPC端末に対し行われる。
選定サーバ1は、業務発注に際し、それぞれのパートナーに対しユーザ注文内容を伝達する。より具体的に、デザインパートナーに対しては、デザインを行うに必要な情報、つまりユーザ注文内容のうちデザインに関するものとして、「会社案内」、デザインサービスを利用、デザイン要望事項(デザイン概要、文字情報、依頼イメージ図、要望事項等々)、及び納期などの情報を伝える。
また、プリントパートナーに対しては、プリントを行うに必要な情報、つまりユーザ注文内容のうちプリントに関するものとして、「会社案内」、印刷:両面印刷、ページ数10ページ、表紙はフルカラーで表面にラミネート加工、部数:20000、及び納期などの情報を伝える。
また、物流パートナーに対しては、配送を行うに必要な情報、つまり、車種、「会社案内」(配送物の内容を特定)、配送物の配送量(印刷物から算出可)、配送先、印刷物の回収元となるプリントパートナーの所在の情報、及び納期などの情報を伝える。
また、上述のように複数の物流パートナーが選定されている場合には、それら複数の物流パートナーに対し、配送を行うに必要な情報を伝える。このとき、配送量の配分が問題になるが、最終的には、ユーザ注文の配送量が配送されればよいので、例えば、1の物流パートナーに対し、その物流パートナーが印刷可能な最大配送量を発注し、以降、他の物流パートナーには、残る配送量を発注する方法がある(例えば、物流パートナーC3:バイク便3台、包装印刷物6個/物流パートナーC4:バイク便2台、包装印刷物2個)。
また、選定サーバ1は、業務発注に際し、それぞれのパートナーに対し工程スケジュール、つまり発注業務が着手可能となる日時を伝えておく必要がある。印刷物が納品されるまでの工程においては、はじめにデザインパートナーが完成原稿を作成し、その完成原稿をプリントパートナーが印刷する。そして印刷された印刷物を物流パートナーが配送する。よって、プリントパートナーには完成原稿が出来上がって印刷可能となる日時を伝えておく必要があり、物流パートナーには印刷物が出来上がって配送可能となる日時を伝えておく必要がある。
最後に、ウェブサイト(図1参照)において、選定サーバ1は、各工程においてパートナーを選定するとともに、デザイン、印刷、配送の工程毎の納期を算出し、そのうえで各工程を合計したものである全体納期を算出し、Webサーバ2にこれを表示させる(例えば図11参照)。ユーザはウェブサイト上、このような納期を確認したうえで、最終的な発注を行なうと、ユーザ注文が確定し、システム上正式にユーザ注文が受け付けられる。
但し、ユーザに対しては、印刷物が納品される迄のデザイン、印刷、配送等の各工程において、具体的にどの提携業者(パートナー)に作業を発注した等の情報を必ずしも知らせなくともよい。本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100は、あくまでウェブサイトを通じて、一元的にユーザからの印刷物の注文を受付けるサービスを提供ものだからである。
以上のように、本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100は、ユーザからウェブサイトを通じて、印刷物の注文があった場合、印刷物を納品すべく、デザイン、印刷、配送の工程毎に、プリントパートナーを選定し、各プリントパートナーに対しユーザ注文にかなう作業を発注する。
また、配送工程において、ユーザ納期内にユーザ注文の配送量を配送することのできる1の物流パートナーを選定できない場合、配送量を分割し、複数の物流パートナーによって印刷物の配送を行う。これにより、ユーザ注文された印刷物を納期内に納品できるため、納期に間に合わないことによる受注機会の損失を防止し、クラウドプリンティング・システム100の受注量の増大に貢献することができる。
[変形例]
次に、上述の(4)物流パートナー選定ステップの変形例について説明する。上述の物流パートナー選定処理(図9)では、クラウドプリンティング・システム100(選定サーバ1)は、ユーザから注文された印刷物の配送量が多く、その量をこなすことのできる1の物流パートナーを選定できない場合、配送量の分割を行って、複数の物流パートナーに対し、配送業務の発注を行った。
一方、本変形例において、クラウドプリンティング・システム100(選定サーバ1)は、ユーザから注文された印刷物の配送量が多く、その量をこなすことのできる1の物流パートナーを選定できない場合でも、1の物流パートナーを選定し、その1の物流パートナーに対し、配送業務の発注を行う。但し、納期を複数回に分割し、ユーザの希望する第1納期では、その物流パートナーが最大限物流可能な印刷物を配送し、その後、第2納期で、残る印刷物を配送納品するようにする。ユーザによっては、必ずしも一括納品されなくとも、発注した一部量が希望する納期迄に納入されればよい場合もあるからである。以下説明する。
図12は、本変形例に係る物流パートナー選定処理を説明するフローチャート図である。但し、図9を比べると、図9のS1〜7は、図12のS1〜7と同一であるので、同一番号を付してある。よってここでは、図12のS20から説明する。
S20:S6で、物流パートナー選定部140は、1以上の物流パートナーを抽出できない場合、S4で抽出された複数の物流パートナー間において、物流パートナーの配送車スケジュール情報を確認し、今度は、ユーザ注文内容に最も近く応じられる1の物流パートナーを抽出する。
具体的に説明する。ここで例えば、上述の如く、ユーザ注文内容は、包装印刷物10個(部数:20000)であるところ、このユーザ注文内容に短納期(1日)で応えるには、配送予定日において、小型車以上の車両を保有し、且つ空きがあることが必要である。しかしながら、図7、8を参照すると、物流パートナーC3、物流パートナーC4は、小型車以上の車両の空きは0である。よって、この場合、物流パートナーC3、物流パートナーC4のいずれもが、ユーザ注文に応じられるだけの配送能力を保有していない。
しかし、本変形例では、ユーザ注文内容に最も近く応じられる物流パートナーという観点から、1の物流パートナーを抽出する。つまり、物流パートナーC3は、バイク便3台を保有し且つ空きがあり、物流パートナーC4は、バイク便2台を保有し且つ空きがある。よって、これら物流パートナーC3、物流パートナーC4のうち、配送能力が高いのは、物流パートナーC3であることから、物流パートナーC3は、包装印刷物10個の配送というユーザ注文内容に最も近く応じられる物流パートナーといえる。
以上のように、物流パートナー選定部140は、S6で、1以上の物流パートナーを抽出できない場合、今度は、ユーザ注文内容に最も近く応じられる1の物流パートナーを抽出する(例えば、物流パートナーC3)。
S21:物流パートナー選定部140は、1の物流パートナーを抽出できたか否かを判定する。
S22:物流パートナー選定部140は、1の物流パートナーを抽出できた場合、その1の物流パートナーを選定する。具体的に、ここでは、上述の物流パートナーC3が選定される。但し、物流パートナーC3は、配送予定日において、ユーザ注文内容に全て応じられる配送能力は有しない。本変形例では、納期を複数回に分割し、ユーザの希望する第1納期では、その物流パートナーC3が最大限物流可能な印刷物を配送し、その後、第2納期で、残る印刷物を配送納品するようにする。
S23:一方、物流パートナー選定部140は、1の物流パートナーを抽出できない場合、ユーザ注文の納期にかなう物流パートナーは選定できなかったとして、この時点で選定不可処理を行う。
具体的には、クラウドプリンティング・システム100は、ウェブサイト上、例えば「入力された納期では、本注文を受付けることができません。納期を延長するか、印刷量を少なくするなど、注文条件を変更して下さい。」などをユーザに表示することにより、ユーザに対し注文条件の変更を促す(例えば、図10参照)。
次に、本変形例に係るパートナー依頼ステップについて言及する。これまで、選定サーバ1の発注部150は、デザイン、印刷、配送の各工程のそれぞれにおいて、複数のパートナーの中から1のデザインパートナー、1のプリントパートナー、1の物流パートナーを選定した。従って、本パートナー発注ステップにおいて、選定サーバ1の発注部150は、選定したデザインパートナー、プリントパートナー、物流パートナーに対し、デザイン、印刷、配送の各工程の依頼を行う。
物流パートナーに対しては、配送を行うに必要な情報、つまり、車種、つまり、車種、「会社案内」(配送物の内容を特定)、配送物の配送量(印刷物から算出可)、配送先、印刷物の回収元となる物流パートナーの所在の情報、及び納期などの情報を伝える。但し、本変形例では、物流パートナーに対し、第1納期及びその納期で配送すべき配送量、第2納期及びその納期で印刷すべき配送量及び車種を伝える。
具体的に上述の例でいえば、選定サーバ1の発注部150は、物流パートナーC3に対し、第1納期(例えば1日)及び包装印刷物6個、第2納期(通常納期相当の2日)及び包装印刷物4個の情報を伝える。なお、さらに車種(例えばバイク便3台当)の情報を伝えてもよいが、物流パートナー側でも配送者スケジュール情報は共通であるので、必然的に選定サーバ2が選定した車種(例えばバイク便3台当)と同一の車種が決定される。
最後に、ウェブサイト(図1参照)において、選定サーバ1は、各工程においてパートナーを選定するとともに、デザイン、印刷、配送の工程毎の納期を算出し、そのうえで各工程を合計したものである全体納期を算出し、Webサーバ2にこれを表示させる(例えば図13、14参照)。ユーザはウェブサイト上、このような納期を確認したうえで、最終的な発注を行なうと、ユーザ注文が確定し、システム上正式にユーザ注文が受け付けられる。そして、特に図13、14の場合、物流パートナー手配の関係上、ユーザ希望の第1納期(配送工程1日)において、物流パートナーが配送可能な12000部(包装印刷物6個分)のみが納品され、残る8000部(包装印刷物4個分)は、通常納期相当の第2納期に納品される。
以上のように、本実施形態に係るクラウドプリンティング・システム100は、ユーザからウェブサイトを通じて、印刷物の注文があった場合、印刷物を納品すべく、デザイン、印刷、配送の工程毎に、プリントパートナーを選定し、各プリントパートナーに対しユーザ注文にかなう作業を発注する。
また、配送工程において、ユーザ納期内にユーザ注文量を配送することのできる1の配送パートナーを選定できない場合、ユーザ納期を分割し、1の配送パートナーで納期毎に、ユーザ注文された印刷物の配送を行う。ユーザによっては、必ずしも一括納品されなくとも、発注した一部量が希望する納期迄に納入されればよい場合もあるところ、これにより、ユーザ注文された印刷物の一部を納期内に納品できるため、納期に間に合わないことによる受注機会の損失を防止し、クラウドプリンティング・システム100の受注量の増大に貢献することができる。
なお、上述の変形例は、S20で、ユーザ注文内容に最も近く応じられる1の物流パートナーを抽出することにより、結果、バイク便3台を保有する物流パートナーC3が抽出された。そして、図13、14に示すように、物流パートナーC3により、第1納期において、物流パートナーC3が配送可能な12000部のみが納品され、残る8000部は、その後、物流パートナーC3により、第2納期に納品される。
ここで、物流パートナーC3は、残る8000部を第2納期で配送するが、前提として、第2納期の期間において、物流パートナーC3の配送車(配送者スケジュール情報)に空きがある必要がある。仮に、物流パートナーC3は、第1納期後に続く第2納期の期間において、配送車に空きがない場合、残る8000部を第2納期で配送することはできない。
そこで、上述のS20で抽出されたユーザ注文内容に最も近く応じられる1の物流パートナーC3が、第2納期において、残るユーザ注文内容に応じられる配送能力を保有しない場合、第1納期及び第2納期を通算して、最も早く、ユーザ注文内容(全量)に応じられる物流パートナーを抽出するようにすることもできる。
具体的には、上述のS20において、ユーザ注文内容に最も近く応じられる1の物流パートナーであって、且つ第2納期の期間において、配送者に空きがある物流パートナーを抽出する。その結果、例えば、物流パートナーC3ではなく、物流パートナーC4が抽出されうる。
この場合、物流パートナーC3は、次点の物流パートナーであるため、第1納期において、物流パートナーC3よりも少ない8000部のみしか納入できないものの、第2納期において、残るユーザ注文内容に応じられる配送能力を保有しているため(配送者に空きがあるため)、第2納期において、残る12000部を納品できる。
また、さらに、第2納期をできる限り短縮しようとするならば、上述のS20において、ユーザ注文内容に最も近く応じられる1の物流パートナーであって、且つ最も短い第2納期の期間において、残るユーザ注文内容に応じられる配送能力を保有する物流パートナーを抽出する。その結果、第1納期では、配送できる部数は多少減る可能性があるものの、第1納期経過後、最も早く残る印刷物を配送できる。
[総括]
以上、本実施形態によれば、印刷物の配送工程において、複数の提携業者(パートナー)の中から、ユーザが注文した配送量及びその納期に応じられる提携業者の自動選定を行う情報処理システム等を提供することが可能となる。
各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記各実施形態にあげたその他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。また、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
A デザインパートナー
B プリントパートナー
C 物流パートナー
1 パートナー選定サーバ
2 Webサーバ
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 補助記憶装置
15 記憶媒体読取装置
16 入力装置
17 表示装置
18 通信装置
110 入力部
120 デザインパートナー選定部
130 プリントパートナー選定部
140 物流パートナー選定部
150 発注部
160 記憶部
161 デザインパートナーDB
162 プリントパートナーDB
163 物流パートナーDB
100 クラウドプリンティング・システム
特開2007−004348号公報 特開2008−040878号公報 特開2005−339515号公報

Claims (9)

  1. ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムであって、
    複数の前記物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段を参照し、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナー毎の前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手段と、
    前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手段と、
    を有し、
    前記物流パートナー選定手段は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量の合計量が前記印刷物の配送量を超える二以上の物流パートナーを選定し、
    前記発注手段は、前記二以上の物流パートナー毎の前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量に応じて、前記印刷物の配送量を分割し、前記二以上の物流パートナー毎に対し、該分割した配送量の配送業務を発注すること、
    を特徴とする情報処理システム。
  2. 前記配送能力を量る情報は、配送車の台数、該配送車毎の車種、及び該配送車の空きスケジュールを含み、
    前記物流パートナー選定手段は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、該物流パートナーの前記配送車の台数、該配送車毎の車種、及び該配送車の空きスケジュールに基づく配送可能量の合計量が前記印刷物の配送量を超える二以上の物流パートナーを選定し、
    前記発注手段は、前記二以上の物流パートナー毎の前記前記配送車の台数、該配送車毎の車種、及び該配送車の空きスケジュールに基づく配送可能量に応じて、前記印刷物の配送量を分割し、前記二以上の物流パートナー毎に対し、該分割した配送量の配送業務を発注すること、
    を特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記記憶手段は、前記複数の物流パートナーと、物流パートナー毎の所在地とを対応付けて記憶し、
    前記物流パートナー選定手段は、前記複数の物流パートナーの中から、前記印刷物の印刷業務の発注先であるプリントパートナーと前記所在地が同エリアに所在する物流パートナーを選定すること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の情報処理システム。
  4. ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムであって、
    前記複数の物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段を参照し、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手段と、
    前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手段と、
    を有し、
    前記物流パートナー選定手段は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量が前記印刷物の配送量に最も近い一の物流パートナーを選定し、
    前記発注手段は、前記一の物流パートナーに対し、前記所定納期で前記配送可能量の配送業務を発注するとともに、前記所定納期後の納期で残る印刷量の前記印刷物の配送業務を発注すること、
    を特徴とする情報処理システム。
  5. ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムであって、
    前記複数の物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段を参照し、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手段と、
    前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手段と、
    を有し、
    前記物流パートナー選定手段は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量が前記印刷物の配送量に最も近い一の物流パートナーであって、且つ前記所定納期後の最も短い納期で残る前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーを選定し、
    前記発注手段は、前記一の物流パートナーに対し、前記所定納期で前記配送可能量の配送業務を発注するとともに、前記所定納期後の納期で残る印刷量の前記印刷物の配送業務を発注すること、
    を特徴とする情報処理システム。
  6. 前記配送能力を量る情報は、印配送車の台数、該配送車毎の車種、及び該配送車の空きスケジュールを含み、
    前記物流パートナー選定手段は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、該物流パートナーの前記配送車の台数、該配送車毎の車種、及び該配送車の空きスケジュールに基づく配送可能量が前記印刷物の配送量に最も近い一の物流パートナーを選定し、
    前記発注手段は、前記一の物流パートナーに対し、前記配送可能量の配送業務を発注すること、
    を特徴とする請求項4又は5記載の情報処理システム。
  7. 前記記憶手段は、前記複数の物流パートナーと、物流パートナー毎の所在地とを対応付けて記憶し、
    前記物流パートナー選定手段は、前記複数の物流パートナーの中から、前記印刷物の印刷業務の発注先であるプリントパートナーと前記所在地が同エリアに所在する物流パートナーを選定すること、
    を特徴とする請求項4ないし6何れか一項記載の情報処理システム。
  8. ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムにおけるパートナー選定方法であって、
    記憶手段から、複数の前記物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて読み出す読出手順と、
    前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手順と、
    前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手順と、
    を有し、
    前記物流パートナー選定手順は、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量の合計量が前記印刷物の配送量を超える二以上の物流パートナーを選定し、
    前記発注手順は、前記二以上の物流パートナー毎の前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量に応じて、前記印刷物の配送量を分割し、前記二以上の物流パートナー毎に対し、該分割した配送量の配送業務を発注すること、
    を特徴とするパートナー選定方法。
  9. ネットワークを介しユーザから印刷物の作成を受注するとともに、前記印刷物の配送業務の発注先である物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務の発注を行う情報処理システムにおけるパートナー選定方法であって、
    記憶手段から、複数の前記物流パートナーと、所定納期における物流パートナー毎の印刷物の配送能力を量る情報とを対応付けて読み出す読出手順と、
    前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づき、前記所定納期で前記印刷物を配送可能な物流パートナーを選定する物流パートナー選定手順と、
    前記ネットワークを介し、選定された前記物流パートナーに対し、前記印刷物の配送業務を発注する発注手順と、
    を有し、
    前記物流パートナー選定手順は、前記所定納期でユーザから注文された印刷物を配送可能な一の物流パートナーが存在しない場合、前記複数の物流パートナーの中から、物流パートナーの前記配送能力を量る情報に基づく配送可能量が前記印刷物の配送量に最も近い一の物流パートナーを選定し、
    前記発注手順は、前記一の物流パートナーに対し、前記配送可能量の印刷業務を発注すること、
    を特徴とするパートナー選定方法。
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