JP2013195995A - 光偏向液晶素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】二方向に均等に光を曲げることができる光偏向液晶素子を提供する。
【解決手段】 光偏向液晶素子は、第1の透明基板と、第2の透明基板と、前記第2の透明基板に形成される、第1の屈折率を有するプリズム層と、前記第1及び第2の透明基板間に挟まれ、異常光屈折率(ne)と常光屈折率(no)との平均的な値((ne+2no)/3)と、常光屈折率(no)との平均的な値とが前記第1の屈折率と等しい液晶分子を有する液晶層と、前記液晶層に電圧を印加する一対の透明電極とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光の進行方向を変える光偏向液晶素子に関する。
手ブレによる写真撮影の失敗を防ぐため、従来、手ブレ補正機能を備えたカメラが開発されている。手ブレ補正方法としては、大別して、レンズ系の位置を調整するジンバルメカ方式(例えば、特許文献1参照)や、プリズムの頂角を可変させ光軸を調整するアクティブプリズム方式(例えば、特許文献2参照)、あるいは撮像素子の位置を光軸に合わせて移動させるCCDシフト方式(例えば、特許文献3参照)などの光学式手ブレ補正方式と、記憶した画像情報を電子的に補正する電子式手ブレ補正方式(例えば、特許文献4参照)が提案されている。
光学式手ブレ補正方式において、手ブレ補正は機械駆動系により光学部品または撮像素子を精密に調整することによりなされるため、構造が複雑となり、消費電力も大きくなる、という課題が共有されている。また、電子式手ブレ補正方式においては、画像の劣化、画像サイズの縮小、画像情報の欠落などの問題を伴う場合が多い。
特開2002−131797号公報 特開平05−134285号公報 特開2004−048346号公報 特開平07−123317号公報
二方向に均等に光を曲げることができる光偏向液晶素子を提供することにある。
本発明の一観点によれば、光偏向液晶素子は、第1の透明基板と、第2の透明基板と、前記第2の透明基板に形成される、第1の屈折率を有するプリズム層と、前記第1及び第2の透明基板間に挟まれ、異常光屈折率(ne)と常光屈折率(no)との平均的な値((ne+2no)/3)と、常光屈折率(no)との平均的な値とが前記第1の屈折率と等しい液晶分子を有する液晶層と、前記液晶層に電圧を印加する一対の透明電極とを有する。
また、本発明の他の観点によれば、光偏向液晶素子は、第1の透明基板と、第2の透明基板と、前記第2の透明基板に形成される、第1の屈折率を有するプリズム層と、前記第1及び第2の透明基板間に挟まれ、異常光屈折率(ne)と常光屈折率(no)との平均的な値((ne+no)/2)が、前記第1の屈折率と等しい液晶分子を有する液晶層と、前記液晶層に電圧を印加する一対の透明電極とを有する。
本発明によれば、二方向に均等に光を曲げることができる光偏向液晶素子を提供することができる。
第1の実施例による光偏向液晶セル25を示す断面図である。 プリズム層の斜視図、及びプリズムの断面形状の拡大図である。 ガラス基板上のプリズム層の平面図である。 本発明の第1の実施例による光偏向液晶素子を用いた投射型ディスプレイの構成例を示す概略図である。 図4の投射型ディスプレイにおける投影像の様子を示すスケッチである。 第1の実施例による光偏向液晶素子を用いたブレ補正撮像装置の構成例を示す概略図である。 第1の実施例による光偏向液晶素子を用いたバックライトの構成例を示す概略図である。 本発明の第2の実施例による光偏向液晶セルを示す断面図である。 本発明の第2の実施例による光偏向液晶素子を用いた投射型ディスプレイの構成例を示す概略図である。
図1は、本発明の第1の実施例による光偏光液晶素子25を構成する光偏向液晶セル25a又は25bを概略的に示す厚さ方向断面図である。
透明電極2および12が形成された一対のガラス基板1および11を用意した。ガラス基板1,11は、無アルカリガラスであり、厚さはそれぞれ0.7mmtである。透明電極2,12は、インジウムスズ酸化物(ITO)であり、厚さはそれぞれ150nmである。なお、透明電極2,12は、所望の平面形状にパターニングされていることが望ましい。ITO膜は、例えば第二塩化鉄を用いたウエットエッチングや、レーザで不要なITO膜を除去する方法でパターニングできる。
片側のガラス基板1の透明電極2上に、プリズム層3を形成した。プリズム層3は、ベース層3b上にプリズム3aが並んだ形状を有する。ベース層3bの厚さは、例えば2μm〜30μm程度である。
図2は、プリズム層3の概略斜視図、及びプリズム3aの断面形状の拡大図である。各プリズム3aは、頂角45°、底角が45°及び90°の三角柱状であり、複数のプリズム3aが、プリズム長さ方向と直交する方向(プリズム幅方向)に並んでいる。プリズム3aの高さは約20μmであり、プリズム3aの底辺の長さ(プリズムのピッチ)は20μmである。
図3は、ガラス基板1上のプリズム層3の概略平面図である。プリズム層3の作製方法について説明する。ガラス基板1の透明電極2上に、プリズム材料として、屈折率1.548程度を有するアクリル系紫外線(UV)硬化性樹脂3Rを滴下し、その上の所定位置に、プリズム層3の型が形成された金型(全体の大きさ:縦80mm×横80mm)を置き、厚手の石英部材などをガラス基板の裏側に配置して補強した状態でプレスを行った。UV硬化性樹脂3Rの滴下量は、プリズムの大きさ(プリズム形成領域の広さ)に合わせて調整した。
プレスして1分以上放置し、UV硬化性樹脂を十分広げた後、石英部材を介してガラス基板1の裏側から紫外線を照射し、UV硬化性樹脂を硬化させた。紫外線の照射量は20J/cmとした。紫外線の照射量は、樹脂が硬化するように適宜設定すればよい。なお、ITOは紫外線を吸収するため、透明電極の膜厚が変われば紫外線照射量も変える必要があろう。なお、プリズム形成用の金型にはエア抜き用の微小な溝を形成してもよい。また、金型と基板とは真空中で重ね合わせてもよい。
次に、プリズム層3の形成されたガラス基板1を、洗浄機で洗浄した。アルカリ洗剤を用いたブラシ洗浄、純水洗浄、エアーブロー、UV照射、及び赤外(IR)乾燥を順に行った。洗浄方法はこれに限らず、高圧スプレー洗浄やプラズマ洗浄等を行うこともできる。
図2に戻って説明を続ける。次に、プリズム層3側のガラス基板1上に、ギャップコントロール剤を2wt%〜5wt%含んだメインシール剤16を形成した。形成方法として、スクリーン印刷やディスペンサが用いられる。プリズム3aの高さを含んだ(プリズムのベース層3bからの)液晶層15の厚さが、例えば10μm〜35μmとなるように、ギャップコントロール剤を選択した。ここでは、ギャップコントロール剤として径が45μmの積水化学製のプラスチックボールを選択し、これを三井化学製のシール剤ES−7500に4wt%添加して、メインシール剤とした。
もう一方のガラス基板11上には、ギャップコントロール剤14として径が21μmの積水化学製のプラスチックボールを、乾式のギャップ散布機を用いて散布した。
なお、後述するように、本発明における光偏向液晶セルは、液晶層とプリズム層の屈折率差によって光偏向の制御を行うため、セル厚は特に重要ではなく、ギャップコントロール剤はこれらに限らない。また、ここでは形成しなかったが、一方の基板1のプリズム層3上に垂直配向膜4を形成してもよく、他方の基板11の透明電極12上に垂直配向膜13を形成してもよい。垂直配向膜は、例えばポリイミドであり、フレキソ印刷等で成膜され、例えば180℃で焼成される。
次に、両ガラス基板1、11の重ね合わせを行い、プレス機などで圧力を一定に加えた状態で熱処理することにより、メインシール剤を硬化させて、空セルを形成した。ここでは、150℃で3時間の熱処理を行った。
次に、空セルに、液晶材料を真空注入して、液晶層15を形成した。液晶注入後、注入口にエンドシール剤を塗布して液晶セルを封止した。なお、液晶層の形成方法は真空注入に限らず、例えばOneDrop Fill(ODF)法を用いてもよい。
液晶層15を形成する液晶材料として、誘電率異方性Δεが正の液晶分子を含み、電圧非印加時に(所定の温度範囲で)コレステリックブルー相(以下、ブルー相と呼ぶこともある)を示すものを用いる。実施例では、フッ素系混合液晶であるJC1041−XX(チッソ製、Δn:0.142)と4−cyano−4’−pentylbiphenyl(5CB)(メルク製、Δn:0.184)を、1:1の割合で混合した混合液晶を用い、これにカイラル剤ZLI−4572(メルク製)を5.6%添加した。
また、光重合性モノマーとして、一官能性の材料と二官能性の材料を混合した混合モノマーを添加した。具体的には、一官能性材料として、2−ethylhexylacrylate(EHA)(アルドリッチ製)を、二官能性材料としてRM257(メルク製)を用い、これらを70:30のモル比となるように混合した。
また、光重合開始剤として、2,2−dimethoxy−2−phenylacetophenone(DMPDP)を用い、これを混合モノマーに対して5mol%となるように添加した。
光重合開始剤を添加した光重合性混合モノマーを、カイラル剤を添加した混合液晶に対し8mol%となるように添加して、液晶層15を形成する液晶材料を調整した。
このように形成した液晶セルを加熱すると、60℃付近の狭い温度範囲でブルー相を示した。ブルー相を示す温度に保ったまま、液晶セルに紫外線を照射し、光重合性モノマーを重合させ高分子ネットワークを形成させることにより、ブルー相の高分子安定化を行った。
紫外線照射は、まず、1秒照射したら10秒無照射とする照射シーケンスを10回繰り返す間欠的な照射を行った。そして、間欠的な照射の後、3分間の連続的な照射を行った。紫外線強度は、30mW/cm2(365nm)とした。なお、露光条件はこれに限らず、例えば、紫外線強度をもっと弱くすることもできる。ただし、光重合にかかる時間は長くなる。
高分子安定化処理された液晶セルは、−5℃〜60℃程度の広い温度範囲でブルー相を示した。なお、高分子安定化処理によりブルー相を示す温度範囲は、使用する液晶材料やその混合比、重合条件などを調整することによりさらに拡大することが可能であろう。
以上のようにして、光偏向液晶セル25a(25b)を作製した。次に、この光偏向液晶セル25a(25b)の動作について説明する。
光偏向液晶セル25a(25b)は、電圧非印加時、ブルー相を示す。以下、ブルー相についての一般的な記載は、九州大学先導物質化学研究所融合材料部門ナノ組織化分野菊池研究室のホームページの解説記事(http://kikuchi-lab.cm.kyushu-u.ac.jp/kikuchilab/bluephase.html)を参照する。
ブルー相は、光学的に等方性で、体心立方の対称性を有するブルー相I、単純立方の対称性を有するブルー相II、及び、等方性の対称性を有するブルー相IIIの3種類がある。最も低温側でブルー相Iが現れ、最も高温側でブルー相IIIが現れる。光偏向液晶セル25a(25b)は、ブルー相Iを用いている。
ブルー相は、光学的に等方性であるため、基板法線方向から見た液晶層の屈折率は、液晶材料の常光線屈折率(no)と異常光線屈折率(ne)の平均的な値((2no+ne)/3)になり、基板法線方向に進行する光線の相互に直交する偏光成分の両方に対して等しくなる。
一方、光偏向液晶セル25a(25b)は、電圧印加時、液晶層厚さ方向に電圧が印加され、正の誘電率異方性により、ブルー相における液晶分子のねじれ構造が解消しほぼ全ての液晶分子が基板垂直方向に立ち上がって、ホメオトロピック相を示す。ホメオトロピック相では、基板法線方向から見た液晶層の屈折率は、使用している液晶材料の常光線屈折率(no)となり、基板法線方向に進行する光線の相互に直交する偏光成分の両方に対して等しくなる。したがって、偏光方向によるセルの屈折率依存性は無くなるため、いずれの偏光方向に対しても光学的等方相状態の時の屈折率は常光線屈折率(no)と異常光線屈折率(ne)の平均的な値((2no+ne)/3)であり、ホメオトロピック状態では常光線屈折率(no)となる。
第1の実施例で用いる液晶材料の場合、常光線屈折率(no)は約1.521であり、異常光屈折率(ne)は約1.68であるため、光学的等方相状態の時の屈折率((2no+ne)/3)は約1.574である。一方、プリズム材料の屈折率は1.548であり、液晶材料の上記2つの屈折率の値に対してほぼ中間程度の屈折率となる。すなわち、第1の実施例の場合、異常光屈折率(ne)と常光屈折率(no)との平均的な値((ne+2no)/3)と、常光屈折率(no)との平均的な値とが、プリズム層3の屈折率とほぼ同じとなるように設定する。
次に本発明者は、この光偏向液晶セル25a及び25bを組み合わせて、光の進行方向を2次元走査する実験を行った。
図4および図5は、第1の実施例による光偏向液晶セル25a及び25bの2つを用いて光偏光液晶素子25として、光を2次元走査する光学系の一例と、その光学系のスクリーン上において、光が2次元走査される様子を示すスケッチである。
図4において、凸レンズ22,24を含む光学系、光偏向液晶素子25(光偏向液晶セル25a及び25b)およびスクリーン26は、光源21から発せられる光20の光路上に配置される。光源21からの光20、例えば砲弾型発光ダイオードから発せられた指向性の狭い光は、凸レンズ22により集光され、スリット23を介し凸レンズ24により平行光線に変換され、2つの光偏向液晶セル25a、25bから構成される光偏向液晶素子25を通過した後、スクリーン26に投影される。2つの光偏向液晶セル25a、25bは、共に第1の実施例による光偏向液晶セル25a(25b)であり、互いのプリズム長さ方向が直交するよう同一光軸上に配置される。
本実験では、光偏向液晶セル25aのプリズム長さ方向を図中のy軸方向に沿って配置し、光偏向液晶セル25bのプリズム長さ方向をx軸方向に沿って配置した。本実施例では、光偏向液晶素子25に入射する平行光線20は、光偏向液晶セル25aへの電圧印加(ON)によりx軸のマイナス方向に曲げられ、電圧無印加(OFF)によりx軸のプラス方向に曲げられる。一方、光偏向液晶セル25bへの電圧無印加によりy軸のマイナス方向に曲げられ、電圧印加(ON)によりy軸のプラス方向に曲げられる。光偏向液晶セル25a,25bへの電圧印加は、電圧印加制御装置(制御部)27を介して行う。なお、光源は発光ダイオードに限らず、白熱電球、ハロゲン電球、高輝度放電ランプ、電界放出型光源、蛍光灯等を用いることができる。また、一般的なレーザビームの走査を用いても構わない。レーザビームの走査を用いる場合は、干渉が起こらないよう、スポット径を光偏向液晶セルにおけるプリズムのピッチよりも小さくして、隣接するプリズムを跨がないようにすることが望ましい。
この実験において、液晶層15(液晶材料)の屈折率は、電界強度の二乗にほぼ比例して変化し、約90Vの印加電圧(駆動周波数1KHz)で飽和が見られた。また、印加電圧の変化に対し、屈折率はほとんど閾値のない状態で変化した。印加電圧0Vと90Vをそれぞれ全OFF電圧、全ON電圧とするとき、約64Vの時、光が曲げられずに直進することが確認できた。また、応答速度を測定すると、全OFF電圧、全ON電圧印加のとき、立ち上がりで約200μsec、立下りで約18μsec(室温)であった。したがって、液晶層の液晶分子は、電圧非印加時のブルー相から、電圧印加によって徐々に基板垂直方向に立ち上がっていき、約90Vの印加電圧でほぼ完全に立ち上がり、ホメオトロピック相になるものと考えられる。光偏向液晶セル25a(25b)は、電圧非印加時及び十分に高い電圧印加(90V以上)時には、液晶層15とプリズム層3の屈折率が顕著に異なるので、入射光をプリズム幅方向に偏向することとなる。一方、約64Vの電圧を印加した時には、液晶層15とプリズム層3の屈折率がほぼ同等となり、入射光をほぼ直進させることとなった。このように、光偏向液晶セル25a(25b)は、印加電圧に応じて屈折率を連続的に変化させることができるため、最大角度変化量の範囲内で光を1次元走査することが可能である。
上述したように、光偏向液晶セル25a(25b)の電圧印加による応答速度は、立ち上がりが約200μsecであり、立ち下がりが約18μsecであるので、例えば、電圧印加による応答速度がmsecオーダーの一般的なツイステッド・ネマチック相液晶に比べて、ブルー相液晶が高速に応答することがわかった。
図5は、図4のスクリーン26上に投影される光の様子を示す。位置A,B,CおよびDに示す円形はスクリーン26上に投影された光(投影光)である。
位置Aの円形は、光偏向液晶セル25a,25bともに十分に高い電圧を印加したとき(液晶セル25a:全ON電圧印加、液晶セル25b:全ON電圧印加)の投影光である。位置Bの円形は、液晶セル25aのみに十分に高い電圧を印加し、液晶セル25bには電圧無印加のとき(液晶セル25a:全ON電圧印加、液晶セル25b:全OFF電圧印加)の投影光である。位置Cの円形は、液晶セル25bのみに十分に高い電圧を印加し、液晶セル25aには電圧無印加のとき(液晶セル25a:全OFF電圧印加、液晶セル25b:全ON電圧印加)の投影光、位置Dの円形が液晶セル25a,25bともに電圧無印加のとき(液晶セル25a:全OFF電圧印加、液晶セル25b:全OFF電圧印加)の投影光である。なお、十分に高い電圧とは、本実験においては液晶層の屈折率変化が飽和する約90V以上の電圧をいう。
第1の実施例による光偏向液晶素子25を構成する光偏向液晶セル25a,25bの屈折率は、上述したように、電界強度の二乗にほぼ比例して変化する。したがって、位置A〜Dを頂点に破線で囲まれるエリア26aが、光偏向液晶セル25a,25b各々に所定の電圧を印加して、投影光を走査できる範囲となる。この範囲内であれば、光偏向液晶セル各々への印加電圧の組み合わせによって自由に投影光を走査できる。例えば、第1の実施例による光偏向液晶セル25に約64Vを印加したときの角度変化量は、最大角度変化量の約1/2であった。したがって、光偏向液晶セル25a,25b各々に64V程度の電圧を印加すれば、エリア26aの中央部Eに光を投影することが可能である。実験では、光偏向液晶素子25へ入射される光20はすべて所定の方向に偏向され、迷光など余分な方向に光が散ることはなかった。また、投影光の大きさや明るさなどが偏向方向によって変化するということはなかった。
なお、光偏向液晶セル25a,25bの配置関係は逆であっても構わないし、プリズム長さ方向を180°反転させて電圧印加時の偏向方向をそれぞれ逆方向、つまり図5における−x方向ないし−y方向、にしても構わない。なお、最大角度変化量は、プリズム斜面の角度(低角)を変化させて調整することが可能であるため、用途により適宜角度変化量を調整することは可能である。
上述の実験における光学系は、そのまま投射型プロジェクタに転用することが可能であろう。人間の目の時間分解能は、およそ50msec以上といわれており、この時間よりも短い光の点滅は、人間の目には連続点灯しているように知覚される(残像効果)。例えば、テレビ受信機におけるNTSC(National Television System Committee)方式の垂直同期周波数は60Hz(およそ16.6msec)であり、人間の目は連続して切り替わる静止画を残像効果により動画として認識する。NTSC方式の垂直同期周波数を基準にすると、本発明における光偏向液晶セルの応答速度は約200μsecであることから、人間の目にとって、およそ80の投影光を同時点灯しているように知覚させることが可能である。したがって、本発明の光偏向液晶素子を用いれば、情報量の少ない数字などの文字を表示する簡易な投射型プロジェクタを構成することが可能であろう。今後、光偏向液晶セルの作製条件を最適化し、応答速度を向上させれば、より情報量の多い漢字などの文字を表示することが可能となるであろう。
さらに、応答速度の速い2次元走査可能な光偏向液晶素子は、カメラの手ブレ補正手段
としての応用も考えられる。一般的に、手ブレはシャッタスピードが500μsec以上のときに生じやすいといわれている。本発明における光偏向液晶素子の応答速度は約200μsecであることから、手ブレ補正手段としての応用にも十分に対応できるであろう。
図6は、光偏向液晶素子25を含む手ブレ補正手段を備えた撮像装置の概略図である。光偏向液晶素子25は、ズームレンズ等を含む光学系47や撮像素子45と光軸43を同一にして、カメラ筐体41の中に配置される。さらに、光軸43からのブレ量を検出するとともに、検出したブレ量に応じて光偏向液晶素子25を制御する手ブレ検出・制御部48とを備える。
手ブレによりカメラ筐体41が上下左右に移動した場合には、手ブレ検出部からのブレ検出結果に応じて、手ブレ検出・制御部48は、光偏向液晶素子25へ電圧を印加する。光偏向液晶素子25により、被写体40の同一部分が撮像素子45上において同一の位置に像を結ぶよう光軸43を調整することで、手ブレ補正が可能となる。
光偏向液晶素子25を用いた手ブレ補正手段は、レンズを含む光学系や撮像素子などの物理的移動を伴わないため、構造の簡素化、手ブレ補正精度の向上、消費電力の低減に寄与するであろう。なお、撮像素子上における光軸の調整範囲を大きくするため、光偏向液晶素子25は、ズームレンズを含む光学系47よりも被写体40側に配置したほうが好ましいであろう。角度変化量が足りず手ブレ量を吸収できないような場合には、従来の光学式手ブレ補正方式であるジンバルメカ方式、アクティブプリズム方式およびCCDシフト方式を併用しても良いであろう。
なお、第1の実施例による光偏向液晶セル25a及び25b、ないしそれを含む実施例1の光偏向液晶素子25は、以上の応用に限らず、一般に、光の進行方向を変える用途に応用することができる。例えば、各種照明装置、車両用灯具、ヘッドアップディスプレイ、3次元表示ディスプレイ等への応用が考えられる。なお、高速スイッチングが可能であるので、ビデオフレーム(倍速にも)対応できると期待される。
図7は、第1の実施例による光偏向液晶素子25を3次元表示ディスプレイ用のバックライトに応用する一例を示す概念図である。図7には、平面表示可能な立体表示装置の構成を概略的に示す。
立体表示装置の基本構成は、例えば、導光板53、導光板53の片端に配置された光源52、プリズムフィルム54、光偏向液晶セル25a単体で構成する光偏光液晶素子25を含む3Dバックライト51、液晶パネル101を含み、制御回路(同期・駆動回路)102が光偏向液晶セル25aと液晶パネル101を同期駆動する。
なお、3Dバックライトでは、一般的に左右方向に光を曲げることができればいいので、光偏光液晶素子25は、光偏向液晶セル25aもしくは25b単体で構成することができる。また、その他の用途に応用する際も、必要に応じて光偏向液晶セル25aもしくは25b単体で光偏光液晶素子25を構成することができる。
導光板53は、光源52からの光を、所定の方向に出射する機能を有する。プリズムパネル54は、導光板53の出射光の進行方向を変化させ、光偏向液晶セル25aの表面に対して法線方向から導光板53の出射光が入射するようにする。光偏向液晶セル25aは、上述したように、電圧の印加・無印加により、入射光を曲げることができるので、観察者の左右の眼に入射させるのに適切な角度とする。液晶パネル101は光偏向液晶セル25aと同期駆動され、観察者に立体表示を提供することができる。光偏向液晶セル25aに中間電圧を印加すれば、平面表示を行うことができる。
なお、光偏向液晶セル25a又は液晶パネル101の上方に、透過/散乱液晶光学素子200を配置することもできる。その場合、透過/散乱液晶光学素子200は、制御回路102からの制御信号により透過状態/散乱状態を選択的に取る。立体表示を行う場合は、透過/散乱液晶光学素子200は透過状態を取り、液晶パネル101からの出射光をそのまま透過させ、立体表示を行う。平面表示を行い、左眼用、右眼用に同じ画像を表示する場合は、透過/散乱液晶光学素子200は散乱状態を取り、入射光を散乱させ、広い視野角度に表示光を出射する。観察者は、正面からのみでなく、斜め方向からでも画像を観察できるようになる。
また、例えば立体表示装置の上方に、センサ260を配置してもよい。センサ260は、例えば、アイ・トレーシングにより観察者の眼の位置を追跡する。センサ260の出力信号により、観察者の位置が判る。制御回路102は、液晶パネル101の出力光が観察者に向かうように、光偏向液晶セル25aを制御する。このようにすると観察者が、動いても立体表示を観察できるようになる。
なお、光偏向液晶セル25a以外の3Dバックライトの詳細な構成及び作製方法については、本願と同一出願人による特願2010−285192号の発明の詳細な説明の項を参照する。
次に、第2の実施例として、4つのネマティック液晶セル25c〜25fで光偏光液晶素子25を構成する例を説明する。ネマティック液晶セル25c〜25fは、通常のラビング処理が施されたネマティック液晶セルであり、1つの液晶セルで曲げられるのは一定の偏向方向の光だけであるため、すべての光を曲げるためには2つの液晶セルが必要であり、x方向及びy方向について曲げるためには、合計で4つの液晶セルが必要となる。
各液晶セル25c〜25fの透過率を約90%とした場合、トータルの透過率は65%程度となり、また、応答速度が200msec程度であることを考慮すると、上述の第1の実施例のように手ブレ補正や3Dディスプレイへの応用は難しいものの、一般照明や自動車用のインテリア照明などの可変配光機能として用いることが考えられる。
第2の実施例によるネマティック液晶セル25c〜25fの作製方法は、第1の実施例とほぼ同様であるが、配向膜13及び4を形成すること、プリズム3の材料及び液晶材料が異なる。以下、第1の実施例と異なる部分だけを説明する。
図8は、本発明の第2の実施例による光偏光液晶素子25を構成する光偏向液晶セル25c〜25fのいずれかを概略的に示す厚さ方向断面図である。
第2の実施例による光偏向液晶セル25c〜25fは、透明電極32上に配向膜4を、透明電極12上に配向膜13を形成する。プリズム層3上及びもう一方のガラス基板11の透明電極12上に、ポリイミド等により配向膜4,13を形成する。例えば、日産化学製のSE−410をフレキソ印刷法で厚さ80nm形成して、180℃で1.5時間焼成を行う。焼成後、配向膜4,13にラビング処理を行った。配向膜4,13のラビング方向は、例えば、両ガラス基板を重ね合わせてセルを形成したとき、プリズム層3上の配向膜4ともう一方のガラス基板11の透明電極12上の配向膜13のラビング方向とがアンチパラレルとなるように定める。
プリズム材料は、例えば、屈折率1.6程度を有するポリウレタン系紫外線硬化樹脂を用いる。この場合、Δnが0.2程度の液晶材料(no:1.5程度、ne:1.7程度)を用いる。また、例えば、プリズム材料として、屈折率1.577程度を有する特殊アクリレート(ベンゼン環を2個含むもの)系紫外線硬化樹脂を用いることができる。この場合、Δnが0.13程度の液晶材料(no:1.51程度、ne:1.64程度)を用いる。なお、プリズム3の作製方法及び液晶材料の注入方法は第1の実施例と同様である。第2の実施例では、異常光屈折率(ne)と常光屈折率(no)との平均的な値(ne+no)/2)が、プリズム層3の屈折率とほぼ同じとなるように設定する。
図9は、第1の実施例による光偏向液晶セル25c〜25fの4つを用いて光偏光液晶素子25として、光を2次元走査する光学系の一例である。なお、図9に示す光学系のスクリーン26上において、光が2次元走査される様子については、図5を参照して説明する
図9の光学系が、図4に示す第1の実施例の光学系と異なるのは、光偏光液晶素子25を4つのネマティック液晶を用いた光偏向液晶セル25c〜25fで構成している点のみである。その他の、光源21、凸レンズ22,24を含む光学系、スリット23、スクリーン26の構成及び配置は第1の実施例と同様であるので、その説明を省略する。
本実験では、光偏向液晶セル25c及び25dは、液晶の配向処理方向がそれぞれ直交し、それぞれプリズムの方向が同一となるように配置される。また、光偏向液晶セル25e及び25fは、液晶の配向処理方向がそれぞれ直交し、それぞれプリズムの方向が同一となり、かつ、光偏向液晶セル25c及び25dのプリズム方向とは直交するように配置される。
本実験では、光偏向液晶セル25c及び25dのプリズム長さ方向を図中のy軸方向に沿って配置し、光偏向液晶セル25e及び25fのプリズム長さ方向をx軸方向に沿って配置した。本実施例では、光偏向液晶素子25に入射する平行光線20は、光偏向液晶セル25c及び25dへの電圧印加(ON)によりx軸のマイナス方向に曲げられ、電圧無印加(OFF)によりx軸のプラス方向に曲げられる。一方、光偏向液晶セル25e及び25fへの電圧無印加によりy軸のマイナス方向に曲げられ、電圧印加(ON)によりy軸のプラス方向に曲げられる。光偏向液晶セル25c〜25fへの電圧印加は、電圧印加制御装置(制御部)27を介して行う。なお、光源は発光ダイオードに限らず、白熱電球、ハロゲン電球、高輝度放電ランプ、電界放出型光源、蛍光灯等を用いることができる。また、一般的なレーザビームの走査を用いても構わない。レーザビームの走査を用いる場合は、干渉が起こらないよう、スポット径を光偏向液晶セルにおけるプリズムのピッチよりも小さくして、隣接するプリズムを跨がないようにすることが望ましい。
この実験において、液晶層15(液晶材料)の屈折率は、電界強度の二乗にほぼ比例して変化し、約10Vの印加電圧(駆動周波数100Hz)で飽和が見られた。また、印加電圧の変化に対し、閾値が3Vで徐々に屈折率は変化した。印加電圧0Vと10Vをそれぞれ全OFF電圧、全ON電圧とするとき、約4Vの時、光が曲げられずに直進することが確認できた。また、応答速度を測定すると、全OFF電圧、全ON電圧印加のとき、立ち上がりで約50msec、立下りで約200msec(室温)であった。このように、光偏向液晶セル25c〜25fは、印加電圧に応じて屈折率を連続的に変化させることができるため、最大角度変化量の範囲内で光を1次元走査することが可能である。
次に、図5を参照して、図9のスクリーン26上に投影される光の様子を説明する。位置A,B,CおよびDに示す円形はスクリーン26上に投影された光(投影光)である。
位置Aの円形は、光偏向液晶セル25c〜25f全てに全ON電圧を印加したときの投影光である。位置Bの円形は、液晶セル25d及び25dのみに全ON電圧を印加し、液晶セル25e及び25fには全OFF電圧(電圧無印加)を印加したときの投影光である。位置Cの円形は、液晶セル25e及び25fのみに全ON電圧を印加し、液晶セル25c及び25dには全OFF電圧(電圧無印加)を印加したときの投影光、位置Dの円形が液晶セル25c〜25f全てに全OFF電圧を印加したときの投影光である。
位置A〜Dを頂点に破線で囲まれるエリア26aが、光偏向液晶セル25c〜25f各々に所定の電圧を印加して、投影光を走査できる範囲となる。この範囲内であれば、光偏向液晶セル各々への印加電圧の組み合わせによって自由に投影光を走査できる。例えば、第2の実施例による光偏向液晶セル25に約4Vを印加したときの角度変化量は、最大角度変化量の約1/2であった。したがって、光偏向液晶セル25c〜25f各々に4V程度の電圧を印加すれば、エリア26aの中央部Eに光を投影することが可能である。実験では、光偏向液晶素子25へ入射される光20はすべて所定の方向に偏向され、迷光など余分な方向に光が散ることはなかった。また、投影光の大きさや明るさなどが偏向方向によって変化するということはなかった。
なお、光偏向液晶セル25c及び25dの組と、25e及び25fの組の配置関係は逆であっても構わないし、プリズム長さ方向を180°反転させて電圧印加時の偏向方向をそれぞれ逆方向、つまり図5における−x方向ないし−y方向にしても構わない。なお、最大角度変化量は、プリズム斜面の角度(低角)を変化させて調整することが可能であるため、用途により適宜角度変化量を調整することは可能である。
以上、本発明の第1及び第2の実施例によれば、液晶層15に最大電圧を加えた時と、電圧無印加の時のそれぞれにおいて光が曲げられる角度が、光偏光液晶素子の法線方向に対してそれぞれほぼ対象になるようにプリズム層3に用いる材料の屈折率と、液晶層15の液晶分子の常光屈折率(no)と異常光屈折率(ne)を調整する。具体的には、第1の実施例の場合、異常光屈折率(ne)と常光屈折率(no)との平均的な値((ne+2no)/3)と、常光屈折率(no)との平均的な値とが、プリズム層3の屈折率とほぼ同じとなるように設定する。また、第2の実施例に場合は、異常光屈折率(ne)と常光屈折率(no)との平均的な値((ne+2no)/2)が、プリズム層3の屈折率とほぼ同じとなるように設定する。これにより、補正プリズムなどを組み合わせることなく、上下もしくは左右もしくは上下左右に均等に光を曲げることが可能となる。
なお、上述の実施例では、光偏光液晶素子25を投射型ディスプレイ、手ブレ補正手段を備えた撮像装置、3Dバックライトに適用する例を説明したが、これ以外にも、たとえば、車両用の灯具や、一般照明器具の配光制御や、その他の光の方向を変える必要のある機器にも適用可能である。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
1…ガラス基板、2…透明電極、3…プリズム層、4…垂直配向膜、11…ガラス基板、12…透明電極、13…垂直配向膜、14…ギャップコントロール剤、15…液晶層、16…メインシール剤、21…砲弾型LED、25…光偏向液晶素子、25a〜25f…光偏向液晶セル、26…スクリーン、27…制御装置、40…被写体、41…カメラ筐体、43…光軸、45…撮像素子、47…光学系、48…手ブレ検出・制御部、51…バックライト、52…光源、53…導光板、54…プリズムパネル、101…液晶パネル、102…制御回路(同期・駆動回路)、200…透過/散乱液晶光学素子、260…センサ

Claims (4)

  1. 第1の透明基板と、
    第2の透明基板と、
    前記第2の透明基板に形成される、第1の屈折率を有するプリズム層と、
    前記第1及び第2の透明基板間に挟まれ、異常光屈折率(ne)と常光屈折率(no)との平均的な値((ne+2no)/3)と、常光屈折率(no)との平均的な値とが前記第1の屈折率と等しい液晶分子を有する液晶層と、
    前記液晶層に電圧を印加する一対の透明電極と
    を有する光偏向液晶素子。
  2. 前記液晶分子は、コレステリックブルー相を示す請求項1記載の光偏向液晶素子。
  3. 第1の透明基板と、
    第2の透明基板と、
    前記第2の透明基板に形成される、第1の屈折率を有するプリズム層と、
    前記第1及び第2の透明基板間に挟まれ、異常光屈折率(ne)と常光屈折率(no)との平均的な値((ne+no)/2)が、前記第1の屈折率と等しい液晶分子を有する液晶層と、
    前記液晶層に電圧を印加する一対の透明電極と
    を有する光偏向液晶素子。
  4. 前記液晶分子は、ネマティック相を示す請求項3記載の光偏向液晶素子。
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