JP2013195608A - 平面表示に切り替え可能な立体表示装置 - Google Patents

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Yasuo Toko
康夫 都甲
Keisuke Kato
恵介 加藤
Masatsuna Sawada
正綱 澤田
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Abstract

【課題】
眼鏡を用いない方式で、改良された平面表示が可能な、立体表示装置を提供する。
【解決手段】
平面表示に切り替え可能な立体表示装置は、液晶パネルを含み、眼鏡を利用することなく立体表示可能な立体表示素子と、液晶パネルの入射側又は出射側に配置され、透過状態と散乱状態とを選択的に取ることのできる選択散乱素子と、立体表示素子と選択散乱素子を制御する制御回路と、を有する。
【選択図】 図3−1

Description

本発明は、平面表示に切り替え可能な立体表示装置に関する。

立体表示装置は、観察者の左右眼に視差像を提供することにより、立体表示を行うものであり、特殊な眼鏡を利用する方式と眼鏡を利用しない方式とがある。眼鏡を利用しない方式は、左右の眼に入射する光を別個の光源を用いて生成する構成が知られている(例えば特許文献1,2)。
図1A〜図1Cにその1例を示す。図1Aに示すように、楔型導光体101、102を重ね合わせて導光体100とし、この導光体100の左右に光源BL1,BL2を設置する。便宜的に、光源BL1側を画面に向かって左側または単に左側、光源BL2側を画面に向かって右側または単に右側とする。
2枚の重ね合わされた楔型導光体101、102の間には、例えば空気層といった楔型導光体101、102より屈折率の低い層を介在させる。ここで、楔型導光体101、102は、単体では、比較的指向性の強い出射光の角度分布を有する。
図1Bは、このように構成された導光体100の出射光分布を示す。ここで、左側光源BL1点灯時および右側光源BL2点灯時のそれぞれの出射光角度分布が示されている。横軸は導光体1出射面法線方向からの角度を示し、法線方向が0度である。
左側光源BL1からの光は導光体102内を進み、正面より右方向に出射し、出射光は−70度近傍で強度が最大となる。一方、右側光源BL2からの光は導光体101内を進み、正面より左方向に出射し、出射光は+70度近傍で強度が最大となる。このように、出射光強度が最大となる角度は正負側とも同じ角度となる。出射光強度が最大となる角度は、楔型導光体101、102のテーパー角度、両楔型導光体101、102の屈折率等による。例えば、導光体材料として用いられる光学材料であるポリメタクリル酸メチルやポリカーボネートでは、出射光強度が最大となる角度は通常約60度から約80度である。
観察者の左右眼103、104の距離を約65mmとし、液晶パネル105から観察者までの視距離を約300mmとすると、液晶パネル105の中心と右目104もしくは左目103を結ぶ直線と、液晶パネル105の法線方向とのなす角は、約6度となる。そのため、図1Bで示される70度の出射光ピーク角度を約6度に変換するプリズムフィルム106が必要となる。
図1Cは、プリズムフィルム106出射側における、出射光分布を示す。プリズムフィルム106は光源と平行方向にプリズムが作られており、導光体100側にプリズム面が向くように、導光体100上に設置する。出射光の進行方向がプリズムフィルム法線から約6度の方向に変換されている。
図1Aの構成において、同期駆動装置107により、左右光源BL1,BL2と液晶パネル105とを、同期駆動する。時間的に左右光源BL1,BL2の点灯と液晶パネル105への画像の表示とを同期して行うことにより、観察者に立体表示を提示することができる。
円筒状レンズを用いて指向性を狭める構成も知られている。
図2Aにおいて、導光板100と液晶パネル105との間に、2つの光学機能を併せ持つ光学素子108が配置されている。導光板100の2つの入光端面に光源BL1,BL2が配置される点は、図1A同様である。
図2Bは光学素子108を拡大して示す。光学素子108は、導光板100と向かい合う面に断面が三角形状のプリズム柱アレイ132、反対側の面にプリズム柱アレイと平行に伸びる円筒レンズアレイ131を有する。プリズム柱アレイ132により進行方向を調整された光束は、円筒レンズアレイ131により、収束作用を受け、角度分布範囲が狭くなる。
3D表示と2D表示とを切り換え可能な表示装置も知られている。例えば、表示用液晶パネルと、領域選択用スイッチング液晶パネルと、パターン化位相板とを積層し、視差バリアを有効として3D表示を行い、視差バリアを無効として2D表示を行うことが提案されている。
特開2001−066547号公報 WO2004/027492号公報 特開2004−139054号公報
眼鏡を用いない方式で、改良された平面表示が可能な、立体表示装置を提供する。
液晶パネルを含み、眼鏡を利用することなく立体表示可能な立体表示素子と、液晶パネルの入射側又は出射側に配置され、透過状態と散乱状態とを選択的に取ることのできる選択散乱素子と、立体表示素子と選択散乱素子を制御する制御回路と、を有する、平面表示に切り替え可能な立体表示装置が提供される。
平面表示の際には、表示光の角度分布を拡げ、観察可能な角度範囲を拡げることができる。
図1A,1B,1Cは、眼鏡を利用しない方式の立体表示装置の基本的構成例を示す断面図、導光体100の出射光分布を示すグラフ、プリズムフィルム106の出射光分布を示すグラフである。 図2A,2Bは、眼鏡を利用しない方式の立体表示装置の他の例を示す断面図、複合光学素子108の部分断面図である。 図3A、図3Bは、第1の実施例による、平面表示可能な立体表示装置の構成を概略的に示す断面図、透過/散乱液晶光学素子200の構成を概略的に示す断面図であり、図3Cは、フォトマスクを用いた場合の、液晶層30の上面における光の照射パターンの例を示す平面図である。 図3Dは、ヘイズ値のモノマー添加量に対する関係の例を示すグラフ、図3Eは、変形配置例を示す概略断面図である。 図4Aは、透過/散乱液晶光学素子200を透過状態とした時の、左眼用表示光の配向角分布L、右眼用表示光の配向角分布R、及び平面表示時の配向角分布L+R(ON)を示すグラフ、図4Bは、立体表示の時は透過/散乱液晶光学素子200を透過状態(ON)として、平面表示の時は透過/散乱液晶光学素子200を散乱状態(OFF)とした時の、L,R,L+Rの配向角分布を示すグラフである。 図5Aは、第2の実施例による、平面表示可能な立体表示装置の構成を概略的に示す断面図、図5Bは、可変マイクロプリズム光学素子250の構成を概略的に示す断面図である。 図6A、6Bは、平面表示において、可変マイクロプリズム光学素子250をOFF及びONとし、透過/散乱液晶光学素子200をON、OFFに変化させた時の出射光の配向角分布を示すグラフである。
眼鏡を利用しない方式の立体(3D)表示においては、左右の眼に異なる画像を提供するために、光束の空間分布を狭くする方法がある。この場合、左目用画像と、右目用画像を同一画像とし、同時点灯すれば、平面(2D)表示が得られるが、空間的な角度分布は狭い。平面(2D)表示の場合は、広い視野角度で画像を認識できることが望まれる。
図3Aは、第1の実施例による、平面表示可能な立体表示装置の構成を概略的に示す断面図である。立体表示装置の基本構成(立体表示素子と呼ぶことがある)300は、例えば、図1Aに示した構成と同じであり、導光板100、導光板の両端に配置された光源BL1,BL2,プリズムフィルム106、液晶パネル105を含み、制御回路107が光源BL1,BL2と液晶パネル105を同期駆動する。
導光板100は、左右の光源BL1,BL2からの光を、それぞれ所定の方向に出射する機能を有する。プリズムパネル106は、導光板100の出射光の進行方向を変化させ、観察者の左右の眼に入射させるのに適切な角度とする機能を有する。液晶パネル105は光源BL1,BL2と同期駆動され、観察者に立体表示を提供することができる。光源BL1,BL2を同時点灯すれば、平面表示を行うことができる。
液晶パネル105の上方に、透過/散乱液晶光学素子200が配置され、制御回路107からの制御信号により透過状態/散乱状態を選択的に取る。基本構成300が立体表示を行う場合は、透過/散乱液晶光学素子200は透過状態を取り、液晶パネル105からの出射光をそのまま透過させ、立体表示を行う。基本構成300が平面表示を行い、左眼用、右眼用に同じ画像を表示する場合は、透過/散乱液晶光学素子200は散乱状態を取り、入射光を散乱させ、広い視野角度に表示光を出射する。観察者は、正面からのみでなく、斜め方向からでも画像を観察できるようになる。
図3Bは、透過/散乱液晶光学素子200の構成を示す断面図である。上面に透明電極層11が形成された下側透明基板10、及び、下面に透明電極層21が形成された上側透明基板20を準備する。下側透明基板10及び上側透明基板20は、例えば青板ガラスからなり、厚さは例えば0.7mmtである。透明基板として、PC(ポリカーボネート)フィルムや、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PEN(ポリエーテルニトリル)、PSF(ポリサルホン)、COP(シクロオレフィンポリマ)等の可撓性フィルムを使用し、フレキシブルな構成とすることも可能である。
透明電極層11及び21は、例えば酸化インジウムスズ(ITO)からなり、厚さは例えば200nmである。透明電極層11は、例えば、下側透明基板10の上面全面に形成され、透明電極層21は、例えば、上側透明基板20の下面全面に形成される。
透明電極層11の上面、及び透明電極層21の下面に、それぞれ配向膜12及び22を形成する。配向膜12及び22としては、例えば、日産化学製のSE−410を用い、50nm〜100nmの厚さとすることができる。例えば、ラビング等による配向処理を、アンチパラレルに行う。なお、配向膜形成、及びラビング等による配向処理は行わなくてもよい。実験に用いたサンプルでは、配向膜は形成しなかった。
次に、下側基板10の上に、ギャップコントロール剤を含んだメインシール剤からなるシール層15を形成する。シール層15の形成には、例えばスクリーン印刷やディスペンサが用いられる。ギャップコントロール剤として、液晶層30の厚さ(セル厚)に対応する径のものが適宜選択される。例えば、液晶層30の厚さを30μmと設定し、ギャップコントロール剤として径が30μmのグラスファイバーを用い、このグラスファイバーをシール剤に3wt%添加してメインシール剤とすることができる。シール剤として、例えば、三井化学製のシール剤ES−7500が用いられる。
次に、上側基板20の上に、ギャップコントロール剤25を散布する。ギャップコントロール剤25として、例えば、径が30μmのプラスチックボールが用いられる。ギャップコントロール剤の散布には、例えば乾式のギャップ散布機が用いられる。
なお、液晶層30の厚さは、30μmに限られない。例えば、15μm〜50μmの範囲から選択できる。メインシール剤中のギャップコントロール剤の含有率は、3wt%に限られず、2wt%〜5wt%の範囲とすればよい。
下側透明基板10と上側透明基板20とを、配向膜12と配向膜22とが対向するように重ね合わせ、プレス機等で一定の圧力を加えた状態の下で熱処理を行って、メインシール剤を硬化させる。この熱処理は、例えば150℃で3時間行う。このようにして、液晶層30の充填される空隙の厚さが例えば30μmの空セルを作製する。
作製した空セルの中へ、液晶、モノマー、光重合反応開始剤を混合した液晶材料を真空注入した。ホスト液晶として、誘電率異方性Δεが正で、屈折率異方性Δnが0.23の液晶を用いる。この液晶に、アクリレート系のモノマーを2wt%〜40wt%添加する。過去の実験において、セル厚5μmの液晶層作成した際の実験結果に基づき、混合材料中のモノマーの添加量は、例えば、約15wt%とした。光重合反応開始剤として、例えばチバケミカルズ製のイルガキュア(登録商標)が用いられる。液晶層30中の光重合反応開始剤の添加量は、例えば0.1wt%〜0.5wt%である。液晶層30の注入後、注入口にエンドシール剤を塗布して、セルを封止する。
液晶層30をセルに真空注入したが、液晶層30を、毛細管現象を利用して大気圧下でセルに注入してもよい。光重合反応開始剤は特に限定されず、紫外線(例えば波長365nm付近のi線)に感度を持つものであればよい。
液晶材料を注入した液晶セルに、高圧水銀ランプからの紫外線を照射し、モノマーの重合反応を生じさせた。紫外線の照射パワー密度は、例えば83mW/cm(波長350nm)であり、照射時間は、例えば30秒(照射量2.5W/cm)である。紫外線照射には、高圧水銀ランプを光源とする目白プレシジョン製の光配向装置を用いることができる。紫外線の光源は、高圧水銀ランプに限らず、キセノンランプ、メタルハライドランプ、低圧水銀ランプ等としてもよい。
なお、露光する際に、フォトマスクを用いて、例えばラインアンドスペースパターンで紫外線を照射してもよい。フォトマスクとして、例えば、透光性支持部材の表面に、ストライプ状の開口部を有する遮光部材が形成された構造のものを用いることができる。各開口部分(透光部分)及び各遮光部分の幅は、例えばそれぞれ20μmである。コンタクト露光、またはプロキシミティ露光を行うことができる。これにより、フォトマスクの透光パターンと、液晶層における露光パターンをほぼ合同とすることができる。
図3Cは、フォトマスクを用いた場合の、液晶層30の上面における光の照射パターンの例を示す。線状の明部31と線状の暗部32とが、明部31及び暗部32の幅方向に、交互に複数個ずつ並んで、ストライプ状のパターンが形成されている。このように、明部と暗部からなるパターンを液晶層30に露光する方法を「パターン露光」と呼ぶこととする。
明部31には紫外線が照射されるので、モノマーのポリマー化が進み、暗部32には紫外線が照射されないので、モノマーのポリマー化が進まない。このように、液晶層30に、相対的にポリマー化が進んだ領域と、相対的にポリマー化が進んでいない領域とが、露光パターンに対応したパターンで形成される。
液晶セルへの印加電圧に対するヘイズ値の依存性を調べた。ヘイズ値は、全透過光に占める散乱光成分の割合を百分率で表したものであり、値が大きいほど散乱性が高い。ヘイズ値の測定は、スガ試験機社製のヘーズコンピューターを用いて行った。
パターン露光の効果を評価するため、フォトマスクを用いず、液晶層の全面に1分露光したサンプルも作製した。パターン露光における紫外線の照射パワー密度は83mW/cmであった。
液晶光学素子は、印加電圧を0Vとしたオフ時に散乱状態となり、所定の印加電圧(駆動電圧)が加えられたオン時に透明状態となることが好ましい。つまり、オフ時のヘイズ値が大きく、オン時のヘイズ値が小さいことが好ましい。
パターン露光したサンプルでは、印加電圧を0Vから5Vまで上昇させると、ヘイズ値が印加電圧のある範囲で大幅に低下し、その後ほぼ一定となる。このように、パターン露光により、印加電圧でヘイズ値を制御して、散乱状態と透明状態とを切り替えることが容易になる。パターン露光したサンプルにおいて、ヘイズ値がほぼ一定となる印加電圧の範囲の下限を、液晶セルをオンにする駆動電圧とすることができる。
図3Dは、ヘイズ値のモノマ添加量に対する関係を示すグラフである。横軸がモノマーの添加量をwt%で示し、縦軸がヘイズ値を%単位で示す。曲線IOFFがオフ時のヘイズ値を示し、曲線IONがオン時のヘイズ値を示す。
モノマーの添加量を0wt%から増やすにつれて、オフ時のヘイズ値が上昇する。モノマーの添加量が10wt%程度で、オフ時のヘイズ値は50%を超える高い水準となり、モノマーの添加量が15wt%程度に達すると、オフ時のヘイズ値は60%程度に達して飽和する。
一方、オン時のヘイズ値は、モノマーの添加量が30wt%程度までは10%程度以下の低い水準であるが、モノマーの添加量が30%を超えると急激に増加する。モノマーの添加量が40%で、オン時のヘイズ値は60%程度に達する。
オフ時のヘイズ値を充分に高くし、かつオン時のヘイズ値を充分に低くするために、液晶層に添加されるモノマーの添加量は10wt%〜30wt%の範囲とするのが好適と考えられる。
なお、対向電極間に電圧を印加しない時、散乱状態を提示するのは、例えば紫外線照射により生じたポリマネットワークの影響でフリーな液晶分子がランダムに配列し、ポリマネットワークの屈折率と局所的に屈折率差を与えることで実現できるであろう。対向電極間に電圧を印加すると、ランダムに配列していた液晶分子が電界方向に配列を揃え、ポリマネットワークの屈折率と液晶の屈折率との差を無くすことにより、透過状態を実現すると考えられる。
なお、電圧無印加状態で、ポリマ化した液晶分子とフリーな液晶分子とが配列を揃えて透過状態を取り、電圧を印加するとフリーな液晶分子の配列が変化してポリマ化した液晶分子と異なる配向を取り、散乱状態となる透過/散乱液晶光学素子を利用することもできる。
なお、紫外線照射は、パターン露光でも全面露光でもよい。パターン露光は、ストライプ状パターンの露光に限らない。格子状パターン、同心円状パターン、ランダムパターン等とすることもできる。
なお、上述の透過/散乱液晶光学素子200の更なる物性、特性に関しては、特許文献3(特開2008−58416号)の実施例の記載を参照されたい。
図3Aの構成においては、既に入手可能である立体表示素子300を前提として、液晶パネル105の出射面側に透過/散乱液晶光学素子200を配置した。
図3Eは、変形配置例を示す概略断面図である。透過/散乱液晶光学素子200が、プリズムフィルム106と液晶パネル105の間に配置されている。すなわち、液晶パネル105に入射する入射光が、立体表示時と平面表示時で、異なる広がり角度を有するようになる。
図4Aは、立体表示素子における、左眼用表示光の配向角分布L、右眼用表示光の配向角分布R、及び平面表示時の配向角分布L+R(ON)を示すグラフである。透過/散乱液晶光学素子200がない状態で測定を行ったが、透過/散乱液晶光学素子200が透過状態(ON)の時の特性と考えることができよう。立体表示の際には透過/散乱液晶光学素子200は透過状態にされ、左眼用表示光の配向角分布L、右眼用表示光の配向角分布Rはそれぞれ狭い角度範囲に分布する。平面表示の際に、左眼用表示と右眼用表示とを同時点灯して、各分布を加算することにより角度分布はほぼ倍増する。それでも、相対強度50%以上の角度範囲は±15度程度であり、極めて狭いと言える。少しでも角度分布を広げることが望ましい。
図4Bは、立体表示の時は透過/散乱液晶光学素子200を透過状態(ON)として、図4Aの左眼用表示光の配向角分布L、右眼用表示光の配向角分布Rと同等の配向角分布を得ると共に、平面表示の時は透過/散乱液晶光学素子200を散乱状態(OFF)として、出射光の配向角分布を広げた特性を示すグラフである。図4Aと比べると、明らかに平面表示の配向角分布が広がっている。
図5Aは、第2の実施例による、平面表示可能な立体表示装置の構成を概略的に示す断面図である。図3Aに示した第1の実施例と比較すると、プリズムフィルム106と液晶パネル105の間に、可変マイクロプリズム光学素子250が配置されている。
図5Bは、可変マイクロプリズム光学素子250の構成を概略的に示す断面図である。透明電極52を備えた一方の透明基板51の上に、紙面垂直方向に長い、断面が直角3角形のプリズム柱のアレイ53が形成され、その上に配向膜54が形成されている。透明電極56を備えた他方の透明基板55の上に配向膜57が形成されている。配向膜54,57は例えば水平配向膜であり、プリズムアレイ53の長さ方向に沿って配向処理される。両基板51,55間に液晶層58が挟持される。
透明基板は、例えばガラスや可撓性透明プラスチック基板で形成される。透明電極52,56は、ITOで形成される。配向膜54,57は、水平配向膜、例えば、SE−150が用いられる。プリズムの材料は、例えば屈折率が1.51であるアクリル系UV硬化性樹脂等が用いられる。液晶材料として、例えば異常光線屈折率、常光線屈折率がそれぞれ、n=1.716、n=1.504である誘電率異方性が正のネマチック液晶を用いる。
液晶層58の液晶分子は、電圧を印加しないOFF状態においてプリズムアレイ53の長さ方向と平行に配向する。液晶分子の長さ方向(異常光線に対する)屈折率をプリズムアレイ53の屈折率と等しく、液晶分子の半径方向(常光線に対する)屈折率をプリズムアレイの屈折率より小さく、設定すると、液晶分子が立ち上がった時にプリズム作用は消滅し、液晶分子がプリズムアレイ53表面に平行になった時にプリズム作用が生じる。対向基板51,55上の対向電極52,56間の電圧を制御することにより、プリズム作用の強弱が制御できる。
図5Aに戻って、例えば立体表示装置の上方に、センサ260が配置されている。センサ260は、例えば、アイ・トレーシングにより観察者の眼の位置を追跡する。センサ260の出力信号により、観察者270の位置が判る。制御回路107は、液晶パネル105の出力光が観察者270に向かうように、可変マイクロプリズム光学素子250を制御する。観察者270が、動いても立体表示を観察できるようになる。
図6Aは、平面表示において、可変マイクロプリズム光学素子250はOFFとし、透過/散乱液晶光学素子200をON(透過状態)及びOFF(散乱状態)にした時の出射光の配向角分布を示すグラフである。透過/散乱液晶光学素子200を散乱状態とすれば、配向角度範囲が拡大する点は、第1の実施例同様である。可変マイクロプリズム光学素子250をOFFとし、プリズム作用を生じさせているので、出射光のピークは−5度付近にある。
図6Bは、平面表示において、可変マイクロプリズム光学素子250に例えば15Vの電圧を印加してONとし、透過/散乱液晶光学素子200をON及びOFFとした時の出射光の配向角分布を示すグラフである。可変マイクロプリズム光学素子250のプリズム作用が消滅し、出射光のピークはほぼ0度に変わっている。透過/散乱液晶光学素子200の作用は図6Aと同様である。
図6A,6Bに示す出射光のピーク位置の変化から、観察者の位置に従って、表示装置の出射光の方向を制御できることが判る。
以上実施例に沿って、本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例示した材料、数値は限定的な意味を有するものではない。種々の変更、置換、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
300 立体表示素子、
100 導光板、
105 液晶パネル、
106 プリズムフィルム、
107 制御回路、
200 透過/散乱液晶光学素子、
250 可変マイクロプリズム光学素子、
260 センサ、
270 観察者、
10,20 基板、
11,21 透明電極層、
12,22 配向膜、
15 シール層、
30 液晶層、
51,55 基板、
52,56 透明電極、
53 プリズムアレイ、
54,57 配向膜、
58 液晶層

Claims (5)

  1. 液晶パネルを含み、眼鏡を利用することなく立体表示可能な立体表示素子と、
    前記液晶パネルの入射側又は出射側に配置され、透過状態と散乱状態とを選択的に取ることのできる選択散乱素子と、
    前記立体表示素子と前記選択散乱素子を制御する制御回路と、
    を有する、平面表示に切り替え可能な立体表示装置。
  2. 前記選択散乱素子は、ポリマー化された液晶材料を含む請求項1に記載の平面表示に切り替え可能な立体表示装置。
  3. 前記選択散乱素子は、電圧印加で透過状態となり、電圧無印加で散乱状態となる、請求項2に記載の平面表示に切り替え可能な立体表示装置。
  4. 前記ポリマー化された液晶材料は、10−30wt%のモノマーを添加した液晶材料に紫外線を照射することで形成されたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の平面表示に切り替え可能な立体表示装置。
  5. 観察者の位置を検知するセンサと、
    前記立体表示素子の出射光の指向方向を制御できる可変マイクロプリズム素子と、
    をさらに有し、前記制御回路が前記センサの出力信号に応じて、前記観察者に向かうように出射光の指向性を制御する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の平面表示に切り替え可能な立体表示装置。
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