JP2013195969A - 表示素子 - Google Patents

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広志 森本
Toshiaki Yoshihara
敏明 吉原
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Abstract

【課題】 本発明は、液晶ディスプレイ等の表示素子に関し、より詳細には表示素子の透明電極基板の導電性ナノワイヤ電極層からの反射を抑制する技術に関するものである。
【解決手段】 発明の表示素子は、導電性ナノワイヤを配置した透明電極基板を複数枚積層した表示素子であって、透明電極基板の少なくとも一つ以上において、導電性ナノワイヤは透明電極基板内で一方向に配向され、配向された透明電極基板は同じ向きに配置される、よう構成する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、液晶ディスプレイ等の表示素子に関し、より詳細には表示素子の電極層からの反射を抑制する技術に関するものである。
液晶ディスプレイや電子ペーパー等の表示素子には透明電極が用いられているが、この透明電極に可撓性や低反射性に優れているとして導電性ナノワイヤを用いることが検討されている。導電性ナノワイヤを用いたナノワイヤ電極は、直径が数十nm、長さが10μm程度の導電性ナノワイヤを基板上に分散配置し、導電性ナノワイヤ間を樹脂等のバインダーで埋めた構造である。この導電性ナノワイヤ電極において、導電性ナノワイヤの直径が可視光波長(数百nm)よりも小さいため、基板を通して入射した光の導電性ナノワイヤにおける反射が少ないことと、バインダーの屈折率を基板の素材の屈折率と合わせることで、高品質の表示を行なうことができる技術として期待されている。
導電性ナノワイヤ電極の形成方法としては、金属ナノワイヤを溶媒に分散させて塗布し、加熱により溶媒を除去した後に金属ナノワイヤの交点部分を圧着する方法が知られている。
透明電極は光透過率と表面抵抗とがトレードオフの関係にあるが、この方法により、高い全光線透過率を備えながら低い面積抵抗を有する透明電極を形成することができる、とするものである。
特開2009−251274号公報
上記したように、導電性ナノワイヤを用いた透明電極は可撓性があり低反射であることから高品質の表示を行なう技術として注目されている。しかしながら、導電性ナノワイヤの直径の大きさは可視光の波長より小さいが、長さは可視光波長より大きいために長さ方向に平行に振動する光(偏光)に対しては反射する。このため、僅かではあるが電極中に分散された導電性ナノワイヤ表面から反射が起こることになる。特に、カラー電子ペーパーのように電極層が多くなると(RGBのパネルを積層した構造である場合、6層の電極層となる)、1層の電極層からの反射は僅かであっても表示素子全体の反射量は大きくなり、コントラストの低下は表示品質を著しく損なうことになる。このため、多くの電極層を有する構造の表示素子においては、より高いコントラストを実現するために電極層の反射をさらに低減する必要がある。
本発明は、上記の問題に鑑み、導電性ナノワイヤ電極からの反射を抑制することにより、高いコントラストで表示ができる表示素子を提供することを目的とする。
発明の一観点によれば、導電性ナノワイヤを配置した透明電極基板を複数枚積層した表示素子であって、透明電極基板の少なくとも一つ以上において、導電性ナノワイヤは透明電極基板内で一方向に配向され、配向された透明電極基板は同じ向きに配置される、表示素子を提供できる。
開示の表示素子によれば、ナノワイヤを一方向に配向したので、配向方向に直交して振動する成分の光の入射に対し、ナノワイヤの配向はこの光の透過軸と一致しているので反射を抑制することができる。
一般的なナノワイヤ電極を備えた表示素子の構造例を示す図である。 本発明のナノワイヤ電極を備えた表示素子の構造例を示す図である。 ナノワイヤの配向方向に対する反射率を説明する図である。 2層ナノワイヤ電極の反射例−その1(実施例1)を示す図である。 2層ナノワイヤ電極の反射例−その2(実施例1)を示す図である。 2層ナノワイヤ電極の反射例−その3(実施例1)を示す図である。 2層ナノワイヤ電極の反射例−その4(実施例1)を示す図である。 表示素子の構造例(実施例1)を示す図である。 表示素子の作製フロー例−その1(実施例1)を示す図である。 表示素子の作製フロー例−その2(実施例1)を示す図である。 6層ナノワイヤ電極の反射例その1(実施例2)を示す図である。 6層ナノワイヤ電極の反射例その2(実施例2)を示す図である。 6層ナノワイヤ電極の反射例その3(実施例2)を示す図である。 表示素子の構造例(実施例2)を示す図である。 偏光板を用いた2層ナノワイヤ電極の反射例(実施例3)を示す図である。 表示素子の構造例(実施例3)を示す図である。
本発明の実施形態の理解を容易にするために、導電性ナノワイヤ電極(以降、単にナノワイヤ電極と言う)を用いた一般的な表示素子について説明する。
図1は、ナノワイヤ電極を用いた表示素子の構造を説明する図で、表示素子の断面を模式的に示している。表示素子10は、2枚の液晶パネル30、40、および光吸収層20で構成されている。液晶パネル30は、2枚の基板30a、30eの一面にナノワイヤ電極30b、30dを形成し、そのナノワイヤ電極30b、30dを向かい合わせにした間隙に液晶材料30cを封じ込んでいる。ナノワイヤ電極30b、30dは、前述のように直径が数十nm、長さが10μm程度の導電性ナノワイヤ(以降、単にナノワイヤと言う)を基板30a、30eの一面に分散配置し、ナノワイヤ同士を接触させて電気的に接続している。また、ナノワイヤ間は数μm程度の隙間があり、その隙間は樹脂等のバインダーで埋めている。光はバインダーを透過するので、透明電極として成り立つことになる。なお、バイダーの屈折率は基板30a、30eの素材(例えば、ガラスや樹脂)の屈折率と合わせており、基板30a、30bとの界面反射が起こらないようにしている。なお、液晶パネル40も液晶パネル30と同じ構造である。
表示の仕組みは、外光が図1の上方から下方に向かって入射し、ナノワイヤ電極30b、30d、40b、40dに電圧をON/OFF制御することで液晶材料30c、40cで入射した光を反射、または透過することで表示が行なわれる。入射光が液晶材料30c、40cを透過した場合は、最下層の光吸収層20で吸収され、観察面から見た状態は「黒」となる。
図1の右側の図は、左の図に示した表示素子10から取り出したナノワイヤ電極30b、30d、40b、40dの俯瞰図を示し、4枚のナノワイヤ電極30b、30d、40b、40dのナノワイヤの長さ方向の向きはランダムである。ところで、個々のナノワイヤの軸方向(長さ方向)の偏光に対する反射率は高く、軸と直交する方向の偏光に対する反射率は低い性質がある。これは、可視光の波長と、上記に示したナノワイヤの長さと直径の大きさとの関係に依存する。即ち、ナノワイヤの軸方向(長さ方向)は光の波長に対して十分大きいため反射が起こるが、軸と直交する方向は光の波長に対して小さいため透過することによる(レイリー散乱が少なくなり光はほぼ透過する)。従って、ナノワイヤ電極は透明電極であるとは言うものの、ナノワイヤの表面から僅かではあるが反射が起こる。図1に示されるように、4枚のナノワイヤ電極30b、30d、40b、40dのそれぞれで反射が起こるため反射は無視できなくなり、反射を抑制することが求められる。
反射を抑制した本発明の表示素子11の構造の1例は図2に示される。図2は、図1に示される一般的な表示素子10の構造と比較できるように同じ構図で描き、同じ構成要素には同一の符号を付けている。図2に示したように、図1と異なるのはナノワイヤ電極31b、31d、41b、41dのみで、他の構成要素は同一である。ナノワイヤ電極31b、31d、41b、41dが図1のナノワイヤ電極30b、30d、40b、40dと異なる点は、ナノワイヤを一方向になるように基板30a、30e、40a、40e上に配向させて配置し(図1に示した分散配置に対して、「配向配置」と言うことにする)、配向したそれぞれのナノワイヤ電極31b、31d、41b、41dを同じ向きに揃えて配置している点である。
図2に示したナノワイヤを配向配置したナノワイヤ電極の反射は次のように考えることができる。図3は配向配置したナノワイヤ電極50に対し、入射光を配向方向と一致して振動する入射光の成分を偏光X、直交する成分を偏光Yとし、それらを入射光として代表させて考える。即ち、入射光に対して、それぞれ50%ずつの偏光X、偏光Yがあると考える。上記したように、配向方向と平行な偏光Xに対する反射率は高く、それと直交する偏光Yに対する反射率は低くなるので、偏光Xの反射率をRx、偏光Yの反射率をRyとすると、RxとRyは次の関係にある。
Rx>Ry
例えば、Rxが10%に対して、Ryは1%である。ナノワイヤ電極50における反射はそれぞれの偏光に対する反射を合計したものと考えることができる。
(実施例1)
実施例1では、ナノワイヤ電極が2層の場合(単一液晶パネルに相当)の例を示し、図4を用いてナノワイヤ電極で起こる反射量を求める。反射は電極層に配置したナノワイヤの表面で起こるので、ナノワイヤ電極のみで説明する。1層目のナノワイヤ電極51と2層目のナノワイヤ電極52とはナノワイヤの配向方向は同一のX方向であり(Y方向はナノワイヤの軸と直交する方向となる)、配向方向を揃えて配置されている。また、2層のナノワイヤ電極51、52のX方向の反射率Rxは10%、Y方向の反射率Ryは1%とする。
図4は、外光として入射したP1の光量が1層目のナノワイヤ電極51でR1の光量の反射が起こり、ナノワイヤ電極51を透過したP2の光量が2層目のナノワイヤ電極52に入射し、R2の光量の反射が起こる状態を示している。
図4の下方の表は、上の図のP1の光量を100としたときのP2、R1、R2のそれぞれの光量を求めたものである。表中の値は次のようにして求めたものである。
入射光であるP1の光量を100としたとき、上記のようにP1をX方向とY方向の偏光が50%ずつあると考えて、それぞれ光量50のP1xとP1yとが入射するものとする。このP1xとP1yに対する反射量R1xとR1yは次のように求められる。
R1x=P1x×Rx=50×10%=5
R1y=P1y×Ry=50×1%=0.5
従って、1層目のナノワイヤ電極50の反射量R1は、次のようになる。
R1=R1x+R1y=5+0.5=5.5
2層目のナノワイヤ電極51には、1層目の入射量から反射量を差し引いた量の光が入射するので、それぞれの光量は次のように求められる。
P2x=P1x−R1x=50−5=45
P2y=P1y−R1y=50−0.5=49.5
P2=P2x+P2y=45+49.5=94.5
また、2層目における反射量は1層目の計算と同様に、求めることができる。即ち、
R2x=P2x×Rx=45×10%=4.5
R2y=P2y×Ry=49.5×1%=0.5
R2=R2x+R2y=4.5+0.5=5.0
従って、全体の反射率R(以降、全体反射率Rと言う)は、次のようになる。
R=[(R1+R2)/P1]×100
=[(5.5+5.0)/100]×100=10.5%
以上に示したように、ナノワイヤを一方向に配向した2層のナノワイヤ電極を同一方向に揃えた状態における反射率は10.5%となる。
次に、比較のために一般的に行なわれているナノワイヤの方向がランダムな場合の反射率を求める。図5は、図4と同様に描いた図で、上の図に示されるように、1層目と2層目のナノワイヤ電極53、54のナノワイヤの方向はランダムである。このときの反射率は、配向した場合のRx=10%、Ry=1%を実現し得るナノワイヤと同等の反射率として(Rx+Ry)/2=5.5%を用いる。図5の表に示されるように、ナノワイヤの方向がランダムな場合の全体反射率Rは10.7%となり、同一方向に揃えた場合の反射率と較べて0.2%アップしたことになる。
以上から、電極層内のナノワイヤを一定方向に配向し、1層と2層の配向方向を揃えた場合は、1層目に入射した光はナノワイヤの長さに直交する方向に振動する光の成分の偏光が多く含まれて透過し、2層目に入射することになる(前述した、ナノワイヤの線径の大きさが光の波長に対して十分小さいため透過することによる)。2層目のナノワイヤの配向はこの偏光の透過軸と一致しているので反射を抑制することができる。
上記まで反射率をRx10%、Ry1%とした場合について説明してきたが、この反射率の大きさを変えた場合に、全体反射率がどのようになるかを説明する。図6は、RxとRyの値を変えた場合の全体反射率Rを求めた結果を示す。RxとRyの値を変えると言うことは、ナノワイヤの配向の度合いを変えることでもある。配向度合いを強くすると、Ryの値に対してRxの値が大きくなる。また、ナノワイヤの密度を変えることでRxとRyの値を変化させることができる。例えば、ナノワイヤの密度を増やすとRxとRyの値は大きくなる。
図6(a)は図4で説明した配向方向を揃えた場合の例を示し、図6(b)はランダムな配向の場合の例を示している。図6(a)において、横軸はナノワイヤの配向方向と平行な偏光に対する反射率Rx、縦軸がナノワイヤの配向方向と直交する偏光の反射率Ryを示している。求める反射率は等高線で表され、グラフ中の数字で表される等高線はラウンドナンバーの反射率の値を示している。ここではRx>Ryとしているため、左上の領域に反射率の等高線を示していない。また、図6(b)における求める反射率は、RxとRyは同一であるので45°の線上に示される。
ナノワイヤの配向方向を揃えた場合の反射率の有利性を表すために、図6(a)と図6(b)における全体反射率Rの差分を図7に示す。図7は、配向した場合を基準としてこの反射率RxとRyを横軸と縦軸に取り、配向した場合の図6(a)に示されるRxとRyの全体反射率Rから、このRxとRyに相当するランダムの場合の値とで求まる全体反射率Rとの差分がラウンドナンバーとなるRxとRyと示したものである。図7に示されるように、全体反射率Rの差は(配向した場合からランダムの場合の全体反射率Rの差)常に負になっており、配向方向が揃っている方の反射率がランダムな場合より小さいことが分かる。即ち、配向方向を揃えることで反射量を抑制できる。
次に、本発明の表示素子の作製方法を図8〜図10を用いて説明する。工程別に説明する前に、表示素子の完成体の構造を先に説明する。図8は、表示素子300の断面を模式的に示した図である。表示素子300は光吸収層200の上に液晶パネル100が配置されている。液晶パネル100は、ナノワイヤ電極120、140を形成した2枚の基板110、130を電極が対向するように配置し、その間にスペーサ160を散布し液晶材料170を封じ込んだ構成になっている。ナノワイヤ電極120、140は図4に示されるようにナノワイヤが一方向に配向され、ナノワイヤ電極120とナノワイヤ電極140の向きは同じ方向に揃えてある。スペーサ160は液晶材料170が封入される基板110、130間を一定の間隙を保持するために入れられる。また、間隙の端部から液晶材料170が漏れないように、端部をシール材150で塞いでいる。なお、下層の基板110上に形成されたナノワイヤ電極120は、画素を形成するためパターニングされている。表示素子300は、アクティブ型の表示素子の例であり、基板110上にはTFT回路やTFT回路と接続する配線パターンが形成されているが、図8に示した断面より後方、または前方の位置にそれらが形成されており、図8には表していない。
次に、図9と図10とを用いて、工程順に表示素子300の作製過程を説明する。図9(a)は、下層の基板110を示し、基板110には不図示のTFT回路や配線パターンが形成された状態にある。この基板110上にここでは線径(直径)が50nm、長さ10μmの銀ナノワイヤを樹脂バインダーに分散させた分散液121を、スリットコーター122を用いて一方向(図9では左方向)に向かって塗布する。このとき、塗布された膜の内部に適度なずり応力が発生し、所定の膜厚に膜厚になるようにスリットコーター122の塗布スピードが制御される。スリットコーター122で塗布された膜は、スリットコーター122に連動する温風乾燥機123により直ちに数十℃の温風を吹きつけ、塗布膜を仮乾燥する。このように銀ナノワイヤの分散液をずり応力を発生させながら塗布し、塗布後の短い時間に仮乾燥することで、銀ナノワイヤを一方向に配向させることが出来る。なお、分散液121の樹脂バインダーの屈折率は、基板110の屈折率に合わせてある(図9(b))。本実施例では50nmの線径のナノワイヤを用いたが、線径は可視光の波長以下であればよく凡そ100nm以下が望ましい。また、ナノワイヤの素材は、実施例の銀ナノワイヤの他に、金ナノワイヤや白金ナノワイヤ、カーボンナノチューブであってもよい。
続いて、乾燥炉により本乾燥を行い(図9(c))、冷却した後に基板110上にレジストをスプレーコーター等により塗布する。レジスト乾燥の後にフォトマスクを用いて露光、現像、エッチング、レジスト剥離のフォトリソ工程を経て銀ナノワイヤ電極を矩形状にパターニングする(図9(d))。
続いて、基板110と対向する基板130についても、図9(a)〜(d)の工程を経て基板130上に銀ナノワイヤを配向させつつ塗布し、対向電極となるナノワイヤ電極140を形成する。
基板130に形成されたナノワイヤ電極140の面上に、セルギャップ保持のためのスペーサ160を散布し、基板130の周辺部にシール材150を塗布する(図10(e)、(f))。
基板110のナノワイヤ電極120の面を、基板130のナノワイヤ電極140の面に向かい合うようにし、更にナノワイヤ電極140の配向方向が一致するように貼り合わせる(図10(g))。
続いて、予めシール材150に設けられた液晶注入口(不図示)から液晶材料170であるコレステリック液晶を注入し、注入後に液晶注入口を封止することで液晶パネル100が完成する(図10(h))。
最後に、基板110に光吸収層200を貼付して表示素子300が完成する(図10(i))。なお、図10(i)は図8と天地が逆になって描かれている。
(実施例2)
実施例1では、ナノワイヤ電極が2層の場合の実施例を示した。実施例2では、ナノワイヤ電極を6層とした場合の実施例を説明する。
図11(a)は、6層のナノワイヤ電極の配向方向がX方向に総て揃っている例を示している。ここでも、各ナノワイヤ電極における反射率はRx=10%、Ry=1%とした場合、実施例1と同様に求めた全体反射率Rは26.4%となる。これに対し、図11(b)は、6層とも配向方向はランダムであり、この場合の全体反射率Rは28.8%である。配向方向を同一とした場合はランダムな配向に較べて全体反射率Rは2.4%少なくなっている。ナノワイヤ電極の層数が増すことで反射量はより顕著に抑制される。
図6と同様に、ここでも横軸を反射率Rx、縦軸を反射率Ryとしたときの全体反射率Rを、配向方向を揃えた場合とランダムな場合とを図12(a)と(b)に示し、図12(a)と(b)との全体反射率Rの差分を図13に示す。図13においては、図7と同様に、配向した場合の全体反射率Rからランダムの場合の全体反射率Rの差は常に負になっており、配向方向を揃えることで反射量を抑制できることを示している。図7との比較において、同じRxとRyにおける差分の値はマイナスにより大きくなり、6層の各層の配向方向が揃うことで、全体反射率Rはより顕著に抑制されることが分かる。
次に、実施例2における表示素子の例を説明する。図14は、ナノワイヤ電極が6層の表示素子310の構造で、3枚の液晶パネル101〜103を積層配置している。それぞれの液晶パネル101〜103は2枚のナノワイヤ電極が形成された基板の間にコレステリック液晶を挟んでいる。コレステリック液晶は、特定の波長領域の光を反射する反射状態と、光を透過する透過状態の2つの状態が電圧印加によって切り替わる。3枚の液晶パネル101〜103にそれぞれ異なる波長を反射するコレステリック液晶を用いることで、様々な色を表示することが出来る。図14の上から順に赤を反射する液晶パネル101、緑を反射する液晶パネル102、青を反射する液晶パネル103の順に並んでいる。最下層には光を吸収する光吸収層200が設置されている。それぞれの液晶パネル101〜103の作製方法は実施例1と同様であるので、説明は省略する。
(実施例3)
実施例3は、偏光板を用いた表示素子の例である。図15(a)は、観察面であるナノワイヤ電極の前面に偏光板を設置し、偏光板の透過軸をナノワイヤの配向方向に直交するように配置した例を示している。このようにすることで、1層目への入射光の振動方向をY方向に限定している。X方向とY方向の反射率を、実施例1と同様にRx=10%、Ry=1%としたときの1層目の反射率Rは0.5%、1層と2層を合わせた全体の反射率R1%となる(図4で示したR1yの0.5とR2yの0.5の合計したものと考えてよい)。
図15(b)は比較のためにナノワイヤの配向方向がランダムの例を示した。Rx=10%、Ry=1%に同等なRx=Ry=5.5%として求めた1層目の反射率Rは2.75%、1層と2層を合わせた全体反射率Rは5.35%となる(図5で示したR1yの2.75とR2yの2.60の合計したものと考えてよい)。
図15(a)、(b)から分かるように、偏光板の透過軸とナノワイヤの配向方向を直交することで、反射の抑制効果はより顕著になる。
表示素子としての実際の構造は、図16に示される。表示素子400は、2枚の偏光板420、430と1枚の液晶パネル100と、バックライト410で構成される。2枚の基板110、130の間にはネマティック液晶の液晶材料170が挟まれている。2枚の偏光板420、430は透過軸が直交するように設置されている。2枚の基板110、130の電極はナノワイヤ電極120、140であり、それぞれの電極中のナノワイヤは、観察面側の偏光板の透過軸と直交するように配向されている。また、ネマティック液晶は電圧印加時に黒表示となるノーマリーホワイトモードになるように配向されている。このような構成にすることで、黒表示時に、外部から入ってきた光の電極面での反射を最小限にすることができ、明るい環境下でも高コントラストの表示素子400を実現できる。
実施例3は表示素子に偏光板を用いた例であるが、偏光板を用いずに外部から入射する光が偏光した光を用いることができれば、1枚のナノワイヤ電極でも反射を抑制する効果がある(この場合、ナノワイヤ電極の配向方向を偏光の振動方向に直交するように合わせる必要がある)。
本発明は、ナノワイヤ電極におけるナノワイヤを一定の方向に配向させ、ナノワイヤ電極からの反射を抑制することを要旨とするもので、上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
10 表示素子
11 表示素子
20 光吸収層
30 液晶パネル
30a 基板
30b ナノワイヤ電極
30c 液晶材料
30d ナノワイヤ電極
30e 基板
31 液晶パネル
31b ナノワイヤ電極
31d ナノワイヤ電極
40 液晶パネル
40a 基板
40b ナノワイヤ電極
40c 液晶材料
40d ナノワイヤ電極
40e 基板
41 液晶パネル
41b ナノワイヤ電極
41d ナノワイヤ電極
50 ナノワイヤ電極
51 ナノワイヤ電極
52 ナノワイヤ電極
53 ナノワイヤ電極
54 ナノワイヤ電極
100 液晶パネル
101 液晶パネル(赤)
102 液晶パネル(緑)
103 液晶パネル(青)
110 基板
120 ナノワイヤ電極
121 分散液
122 スリットコーター
123 温風乾燥機
130 基板
140 ナノワイヤ電極
150 シール材
160 スペーサ
170 液晶材料
200 光吸収層
300 表示素子
310 表示素子
400 表示素子
410 バックライト
420 偏光板
430 偏光板

Claims (6)

  1. 導電性ナノワイヤを配置した透明電極基板を複数枚積層した表示素子であって、
    前記透明電極基板の少なくとも一つ以上において、前記導電性ナノワイヤは該透明電極基板内で一方向に配向され、該配向された該透明電極基板は同じ向きに配置される
    ことを特徴とする表示素子。
  2. 前記表示素子は、更にもう一つの前記導電性ナノワイヤが透明電極基板内で一方向に配向され透明電極基板を有し、該透明電極基板は配向された他の透明電極基板と同じ向きに配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示素子。
  3. 前記導電性ナノワイヤは、線径が100nm以下である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の表示素子。
  4. 前記導電性ナノワイヤは、金ナノワイヤ、銀ナノワイヤ、白金ナノワイヤ、カーボンナノチューブのいずれかである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の表示素子。
  5. 前記導電性ナノワイヤは、所定の樹脂によるバインダーにより該透明電極基板の基材上固定され、該バインダーの屈折率は該基材の屈折率に合わせたものである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の表示素子。
  6. 導電性ナノワイヤを配置した透明電極基板を複数枚積層し、該透明電極基板の観察面側に偏光板を配置した表示素子であって、
    前記透明電極基板は、該透明電極基板の少なくとも一つ以上において、前記導電性ナノワイヤは該透明電極基板内で一方向に配向され、該配向された該透明電極基板は同じ向きに配置され、
    前記偏光板の透過軸は、前記配向された透明電極基板の導電性ナノワイヤの配向の方向と直交する
    ことを特徴とする表示素子。
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