JP2017102177A - 電極付きカラーフィルタ基板、これを用いた表示装置、およびこれらの製造方法 - Google Patents

電極付きカラーフィルタ基板、これを用いた表示装置、およびこれらの製造方法 Download PDF

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Masayuki Kurihara
正幸 栗原
伊藤 大
Masaru Ito
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Abstract

【課題】導線が微細なため視認し難く、表示性能の悪化を抑制することが可能な電極付きカラーフィルタ基板、これを用いた表示装置、およびこれらの製造方法を提供する。【解決手段】電極付きカラーフィルタ基板は、第1面と、第1面と反対側の第2面とを有し、第1面にパターン状の溝を有する透明基板と、透明基板の第2面に形成されたカラーフィルタと、パターン状の溝内に金属材料により形成された複数の金属配線と、透明基板の第1面にパターン状に形成された複数の透明電極と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、電極付きカラーフィルタ基板、これを用いた表示装置、およびこれらの製造方法に関する。好適には、本発明は、静電容量方式で動作するタッチセンサが一体となった電極付きカラーフィルタ基板、これを用いた表示装置、およびこれらの製造方法に関する。
近年、カラー液晶表示装置は、液晶カラーテレビおよびノート型パーソナルコンピュータなどの用途において、大きな市場を形成するに至っている。また、携帯電話機、携帯情報端末、カーナビゲーションシステムなどの用途において、タッチパネルを液晶表示パネルと一体型で構成して、タッチパネルを画像情報の入力装置として使用する、タッチパネル式液晶ディスプレイが市場に普及してきた。
タッチパネルは、その構造および検出方式の差異により、抵抗膜方式、静電容量方式、超音波方式、光学方式などの様々なタイプに分類される。静電容量方式タッチパネルは、1枚の基板上に配置され、複数の部分に分割された透光性導電膜(透光性電極)を有する。静電容量方式タッチパネルは、指またはペンが接触(タッチ)することによって形成される静電容量を介して流れる微弱電流量の変化を検出して、接触位置を特定する。タッチパネルは接触位置を入力信号として処理装置(パーソナルコンピュータ)に送信し、処理装置の出力信号に応じた内容を液晶表示装置に表示する。可動部分が存在しない静電容量型タッチパネルは、動作時の変形を伴う抵抗膜方式タッチパネルに比較して、優れた光学特性(高い透過率)、高い耐久性、優れた動作温度特性を有する。
従来のタッチパネル式液晶ディスプレイは、タッチパネル電極を有するタッチパネル基板と、カラーフィルタを有するカラーフィルタ基板とを別個に作製し、それら基板を貼り合わせて製造されることが一般的であった(たとえば、特許文献1参照)。しかしながら、ストライプ状に形成されるタッチパネル電極と、ストライプ状に形成されるカラーフィルタとの微妙なズレによる干渉縞の発生、あるいは、タッチパネル電極とカラーフィルタとが異なる深さに形成されることに起因する斜め方向から操作したときの視差の発生のような表示性能面での問題点があった。タッチパネル基板とカラーフィルタ基板との貼り合わせ工程の削減、貼り合わせの際に発生する空隙による光学特性低下の抑制などを目的として、タッチパネル電極およびカラーフィルタを同一のガラス基板の表裏面に形成する技術が検討されてきている(たとえば、特許文献2および3参照)。
タッチパネル式液晶ディスプレイには、液晶素子(LCDセル)内(具体的には、薄膜トランジスタ(TFT)基板上)にタッチパネル機能を内蔵したインセル(In−Cell)型と、LCDセル外(たとえば、偏向板とカラーフィルタ基板との間)にタッチパネル機能を内蔵したオンセル(On−Cell)型とがある。インセル型タッチパネル式液晶ディスプレイには、TFT基板上の画素内部にタッチセンサ機能を組み込むことによるLCDセルの歩留りの低下、ならびに画素内のタッチセンサ用電極に起因する有効表示領域の面積の減少による表示画質の劣化が起こる懸念がある。一方、オンセル型タッチパネル式液晶ディスプレイでは、偏光板とカラーフィルタ基板との間にタッチセンサ用の電極パターンを形成するため、LCDセルの歩留まりの維持が可能である。また、LCDセル(TFT基板)の画素内の有効表示領域の面積が減少しないため、表示画質の劣化はほとんどない。
特開2007−178758号公報 特開2008−9750号公報 特開2010−72584号公報
従来のオンセル型タッチパネル式液晶ディスプレイでは、タッチパネル用の電極パターンは、透明導電性酸化物(インジウム−スズ酸化物(ITO)など)により形成されるセンサ部と、低抵抗金属により形成される配線部とで構成されている。センサ部は2方向に配列され、1方向のセンサ部は透明導電性酸化物膜で接続され、もう1方向のセンサ部は絶縁膜上に形成した導線により接続される。この際、導線の幅が大きいと操作者から視認されやすくなるため表示性能が悪化する。導線は一般的にフォトリソグラフィー手法を用いて形成されるため、その幅を小さくすることには限界があり、表示性能の悪化を回避することは困難であった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、1方向のセンサ部を透明導電性酸化物膜で接続し、もう1方向の導線は溝の内部に形成された微細な金属膜を用いることで、導線を視認しづらく表示性能を悪化させないタッチパネル式ディスプレイを提供することを目的とする。また、本発明は、配線部についても溝の内部に微細な金属膜で形成することによって額縁領域を狭く表示領域を広く設けることを目的とする。加えて、本発明は、配線および導線を溝の内部に設けることでマイグレーションによる絶縁不良の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、第1面と、第1面と反対側の第2面とを有し、第1面にパターン状の溝を有する透明基板と、透明基板の第2面に形成されたカラーフィルタと、パターン状の溝内に金属材料により形成された複数の金属配線と、透明基板の第1面にパターン状に形成された複数の透明電極と、を含むことを特徴とする電極付きカラーフィルタ基板である。
透明基板は、ガラスおよび有機樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことが好ましい。
また、透明基板は、複数のサブ基板の積層構造を有してもよい。
また、金属配線は、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、チタンおよびモリブデンからなる群から選択される1種または複数種の元素を含む金属材料で形成されていることが好ましい。
また、透明電極は、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、アルミニウム亜鉛酸化物およびアンチモン錫酸化物からなる群から選択される1種または複数種の材料で形成されていることが好ましい。
また、透明電極は、タッチ位置を検出するタッチセンサの構成要素の一部であることが好ましい。
また、本発明は、上記電極付きカラーフィルタ基板と、液晶素子およびEL素子からなる群から選択される表示素子とを含む表示装置である。
また、本発明は、第1面と、第1面と反対側の第2面とを有する透明基板を準備する工程と、透明基板の第2面にカラーフィルタを形成する工程と、透明基板の第1面にパターン状の溝を形成する工程と、溝内に金属材料を付着させて、複数の金属配線を形成する工程と、透明基板の第1面にパターン状に複数の透明電極を形成する工程と、を含む電極付きカラーフィルタ基板の製造方法である。
透明基板は、ガラスおよび有機樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことが好ましい。
また、透明基板は、複数のサブ基板の積層構造を有してもよい。
また、金属配線は、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、チタンおよびモリブデンからなる群から選択される1種または複数種の元素を含む金属材料で形成されていることが好ましい。
また、透明電極は、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、アルミニウム亜鉛酸化物およびアンチモン錫酸化物からなる群から選択される1種または複数種の材料で形成されていることが好ましい。
また、透明電極は、タッチ位置を検出するタッチセンサの構成要素の一部であることが好ましい。
また、本発明は、上記電極付きカラーフィルタ基板を製造する工程と、電極付きカラーフィルタ基板のカラーフィルタ形成面側に、液晶素子およびEL素子からなる群から選択される表示素子を取り付ける工程と、を含むことを特徴とする表示装置の製造方法である。
また、上記表示装置の製造方法は、金属配線をタッチセンサの駆動回路に電気的に接続する工程を更に含んでもよい。
本発明の電極付きカラーフィルタ基板は、タッチセンサ用電極のセンサ間の導線が微細なため視認しづらく、良好な表示性能を得られる。また、本発明の電極付きカラーフィルタ基板は、配線部についても溝の内部に微細な金属膜で形成することによって額縁領域を狭く表示領域を広く設けることができる。加えて、本発明の電極付きカラーフィルタ基板は、配線および導線を溝の内部に設けることでマイグレーションによる絶縁不良の発生を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の電極付きカラーフィルタ基板の模式的上面図である。 図1の電極付きカラーフィルタ基板の切断線II−IIに沿った模式的断面図である。 図1の電極付きカラーフィルタ基板の切断線III−IIIに沿った模式的断面図である。 本発明の第2の実施形態の液晶表示装置の模式的断面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例の液晶表示装置の模式的断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態の電極付きカラーフィルタ基板は、第1面と、第1面と反対側の第2面とを有し、第1面にパターン状の溝を有する透明基板と、透明基板の第2面に形成されたカラーフィルタと、パターン状の溝内に金属材料を設けることで形成された1つまたは複数の金属配線と、透明基板の第1面上にパターン状に形成された複数の透明電極(第1電極、第2電極)とを含む。第1電極のそれぞれは、複数のパッド部と1つまたは複数の導電部とを有するセンサ部、および配線部を含み、隣接する2つのパッド部は導電部により接続され、導電部および配線部は、透明基板の第1面に形成された溝内に存在する。また、第2電極のそれぞれは、複数のパッド部と1つまたは複数の導電部とを有するセンサ部、および配線部を含み、隣接する2つのパッド部は、第1電極の導電部の上に設けられた絶縁膜の上に形成された導電部により接続され、配線部は、透明基板の第1面に形成された溝内に存在する。第1電極および第2電極は、第1電極の導電部および第2電極の導電部において交差し、第2電極の導電部は、絶縁膜をまたいで形成されている。
本実施形態の電極付きカラーフィルタ基板の構成例を図1〜図3に示した。
図1は、第1の実施形態の電極付きカラーフィルタ基板の模式的上面図であり、図2は、図1の電極付きカラーフィルタ基板の切断線II−IIに沿った模式的断面図であり、図3は、図1の電極付きカラーフィルタ基板の切断線III−IIIに沿った模式的断面図である。
図1〜図3の構成例において、透明基板10の第1面110aに、複数行の第1電極20aと、複数行の第2電極20bとが形成され、第1面110aの反対側の第2面110bにカラーフィルタ30が形成されている。各行の第1電極20aは、行方向(図1の左右方向)に整列する複数のパッド部25aと、隣接するパッド部25aの間を接続する導電部26とからなるセンサ部21aと、配線部22aとからなる。各行の第2電極20bは、列方向(図1の上下方向)に隣接する第1電極20aの行間に設けられ、行方向(図1の左右方向)に整列する複数のパッド部25bと、隣接するパッド部25bを列方向に接続する導電部24とからなるセンサ部21bと、配線部22bとからなる。導電部24は、行方向に隣接するパッド部20aを接続する導電部26上の絶縁膜23を跨ぐように形成されている。
本実施形態の透明基板10は、無色であっても有色であってもよい。本発明における「透明」とは、可視領域全体にわたって80%以上、好ましくは95%以上の透過率を有することを意味する。特段の制限なしに、液晶表示装置に一般的に用いられている基板を、本発明の透明基板10として使用することができる。透明基板10の非制限的な例は、ガラスなどの無機基板、およびポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、環状オレフィンコポリマー(COP)などの有機樹脂基板を含む。本実施形態の電極付きカラーフィルタ基板110をタッチパネルの構成要素として用いる場合、タッチパネルは静電容量方式のものとなる。抵抗膜方式のタッチパネルのように、外力の印加によるひずみを考慮する必要がないため、透明基板10の材料および厚さの選択肢が広くなる。製造過程における耐熱性を考慮すると、透明基板10をガラスで形成することが望ましい。
本実施形態の透明基板10は、複数のサブ基板の積層構造であってもよい。それぞれのサブ基板は、前述の材料を用いて形成した自立性基板であってもよい。たとえば2つのサブ基板の積層構造を用いる場合、溝、第1電極20aおよび第2電極20bを形成する第1面110a側のサブ基板を、溝の形成に適した材料で形成し、その上にカラーフィルタを設ける第2面110b側のサブ基板を、カラーフィルタの形成に適した特性を有する材料で形成することができる。複数のサブ基板の積層構造を有する透明基板10において、少なくとも1つのサブ基板は自立性を有することが望ましい。その他のサブ基板は、非自立性のいわゆる「層」であってもよい。言い換えると、本実施形態の透明基板10は、自立性サブ基板の上に1つまたは複数の層を設けた積層構造であってもよい。
本実施形態の配線部22a、22b、および導電部26は、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、チタンおよびモリブデンからなる群から選択される1種または複数種の元素を含む金属材料を含む。また、配線部22a、22b、および導電部26は、全てが透明基板10の第1面110aに形成された溝の内部に形成される。導電部26は視認領域に位置し、前述のような不透明の金属材料を用いるため、所望の導電性が得られる限りにおいては、できるだけ細くして不可視化を図ることが望ましい。導電部26は、0.1〜3μm、好ましくは0.5〜1μmの幅で形成することが望ましい。この範囲内の幅を有することによって、静電気などの過渡電圧が生じた際の断線の防止、細線の不可視性の維持、センサ部の高い可視光透過率、ならびに細線の電気抵抗値の低減を実現することが可能となる。また、導電部26は、1〜20μm、好ましくは3〜10μmの厚さで形成することが望ましい。この範囲内の厚さを有することによって、導通不良を防止するとともに、透明基板10が割れることを防止することができる。一方、配線部22(22a、22b)は、センサ部21aおよび21bを外部回路(不図示)に電気的に接続する機能を有する。配線部22は、視認領域には位置しないため、導電部26より太い幅でも視認性に問題はないが、額縁領域を狭くして視認領域を広く確保するため、1〜20μm、好ましくは3〜10μmの幅で形成することが望ましい。また、導電部26と同様の厚さを有しても良い。
本実施形態のパッド部25a、25b、および導電部24は、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(AZO)およびアンチモン錫酸化物(ATO)からなる群から選択される1種または複数種の材料で形成される。透明材料を使用するため、導電部24は細線で形成する必要はないが、10〜10000μm、好ましくは100〜1000μmの幅で形成することが望ましい。この範囲内の幅を有することによって、静電気などの過渡電圧が生じた際の断線の防止、ならびに細線の電気抵抗値の低減を実現することが可能となる。また、導電部24は、10〜100nm、好ましくは20〜50nmの厚さで形成することが望ましい。この範囲内の厚さを有することによって、導通不良を防止するとともに、良好な透明性を維持することができる。パッド部25aおよび25bは、表示領域全体にムラなく配置されるような、四角形または六角形の形状を有することが望ましい。たとえば、図1に示す四角形のパッド部25aは、各辺の寸法が1〜20mmの範囲内とすることができる。
本発明のカラーフィルタ30は、当該技術において知られている任意の材料を用いて形成することができる。カラーフィルタ30は、異なる色領域の光を透過させる複数の部分を有してもよい。たとえば、カラーフィルタ30は、赤色(R)着色層、緑色(G)着色層、および青色(B)着色層を有してもよい。各着色層は、たとえば、各色の顔料を分散させたアクリル系樹脂を用いて形成することができる。各着色層は、典型的には、0.5〜3.0μmの膜厚を有する。また、本発明のカラーフィルタ30は、高いコントラストの実現および混色の防止を目的として、可視領域の光を遮断するブラックマトリクス(BM)をさらに有してもよい。ブラックマトリクスは、黒色顔料を分散させたアクリル系樹脂を用いて形成することができる。黒色顔料分散アクリル系樹脂を用いる場合、ブラックマトリクスは、典型的には、0.5〜3.0μmの膜厚を有する。あるいはまた、ブラックマトリクスは、10〜200nmの膜厚を有する金属膜であってもよい。当該技術において知られているように、カラーフィルタ30においては、組み合わせられる表示素子の画素(副画素)部に対応してそれぞれの着色層が配置され、その間隙にブラックマトリクスが配置される。
絶縁膜23は、第1電極20aと第2電極20bとが電気的に接触することを防止するために、第1電極20aの導電部26上に設けられる。絶縁膜23は、表示領域内に設けられるため、可視領域の光に対して透明であることが望ましい。また、絶縁膜23は、後述するパターニングを行う必要性から、感光性材料を用いて形成することが望ましい。可視領域の光に対して透明である感光性材料の例として、重合性基含有オリゴマー、モノマー、紫外線重合開始剤および添加剤を含有するUV硬化型コーティング組成物などが挙げられる。あるいは、感光性材料は、光照射により可溶性が増大するポジ型感光性材料であってもよい。
次に、第1の実施形態の電極付きカラーフィルタ基板110を製造するための方法を説明する。
電極付きカラーフィルタ基板110の製造方法は、第1面と、第1面と反対側の第2面とを有する透明基板を準備する工程と、透明基板の第2面にカラーフィルタを形成する工程と、透明基板の第1面にパターン状の溝を形成する工程と、溝内に金属材料を付着させて、1つまたは複数の金属配線を形成する工程と、透明基板の第1面にパターン状に複数の透明電極を形成する工程とを含む。なお、第1面に対する溝の形成の後に溝内への金属材料の付着を行うことを条件として、各工程を任意の順序で実施することができる。
最初に、第1面と、第1面と反対側の第2面とを有する透明基板10を準備する。透明基板10については、上述した通りである。透明基板10は、単一材料からなる自立性基板であってもよいし、2つの異種の自立性のサブ基板を貼り合わせた積層構造であってもよいし、自立性サブ基板に1つまたは複数のコーティングを施した多層構造であってもよい。
透明基板10の第2面に対するカラーフィルタ30の形成は、当該技術において知られている任意の方法により形成することができる。たとえば、感光性を有するコーティング組成物を用いてカラーフィルタ30の各着色層およびブラックマトリクスの形成を行う場合、第2面に対するコーティング組成物の塗布、フォトマスクを通した露光、および現像を含む方法を用いることができる。必要に応じて、ポストベークなどの追加工程を実施してもよい。
透明基板10の第1面に対する溝の形成は、当該技術において知られている任意の化学的手段または物理的手段により実施することができる。用いることができる化学的手段の例として、エッチング、インプリントリソグラフィー、感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィーなどが挙げられる。また、用いることができる物理的手段の例として、ダイシング加工、ホイールスクライブ加工、ウォータージェット加工、エアーブラスト加工、サンドブラスト加工、レーザー加工、エンボス加工などが挙げられる。溝は、配線部22a、22b、および導電部26に相当する位置に、所定の深さおよび幅で形成される。
続いて、第1面に形成された溝内に金属材料を付着させて、配線部22a、22b、および導電部26を形成する。金属材料の付着は、金属材料および有機結合剤を含む導電性ペーストなどを第1面に塗布し、溝以外の部分に付着した導電性ペーストを除去した後に、溝内の導電性ペーストを加熱処理することによって実施することができる。導電ペースト中に含まれる金属材料は、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、チタンおよびモリブデンからなる群から選択される1種または複数種の元素を含む。有機結合剤は、当該技術において知られている任意の材料を含んでもよい。導電性ペーストは、ビヒクル、無機結合剤などの当該技術において知られている任意の材料をさらに含んでもよい。
導電性ペーストの塗布は、透明基板10の第1面に導電性ペーストを均一な膜厚で塗布し、溝を導電性ペーストで完全に充填することが可能である限り、任意の手段で実施することができる。たとえば、スピンコート、ロールコート、ディップコートなどの手段を用いることができる。また、溝以外の部分に付着した導電性ペーストの除去は、透明基板10の第1面にドクターブレードなどを押圧しながら移動させることによって実施することができる。第1面の溝以外の部分にわずかに残存する導電性ペーストを除去するために、ワイプ処理などをさらに実施してもよい。溝内の導電性ペーストの加熱は、導電ペースト中の有機結合剤を除去するのに充分な時間および温度で実施することができる。
本実施形態の方法では、第1面に形成された溝の中に配線部22a、22b、および導電部26が一括で形成される。また、配線部22a、22b、および導電部26のパターニングは、基板上に均一に形成された導電性材料のエッチングではなく、透明基板10の第1面に溝を形成することによって行われる。このため、導電性材料のエッチングを行う場合に比較して、高い精細度(細い線幅および狭い間隔)の線を形成することができる。さらに、形成された配線部22a、22b、および導電部26は、透明基板の溝内に形成されているため、電圧を印加した際のマイグレーションによる絶縁不良の発生を抑制することが可能となる。
次に、第1電極20aの導電部26の上に絶縁膜23を形成する。絶縁膜23は、上述した感光性材料を透明基板10の第1面全体に塗布し、導電部26直上を含む所定の領域に感光性材料が残存するようなパターン状に光を照射し、次いで現像を行うことによって形成される。たとえば、UV硬化型コーティング組成物を用いる場合、導電部26直上を含む領域にUV光を照射する。一方、ポジ型感光性材料を用いる場合、導電部26直上を含む領域を除く第1面の大部分に所与の波長の光を照射する。現像は、用いた感光性材料に応じて、適当な液体を用いて実施することができる。
次に、透明基板10の第1面上および絶縁膜23上に透明金属材料を付着させて、パッド部25a、25b、および絶縁膜23をまたぐ導電部24を形成する。パッド部25aと導電部26と配線22aとが接続されることで第1電極20aが構成され、パッド部25bと導電部24と配線22bとが接続されることで第2電極20bが構成される。透明金属材料の付着は、蒸着法、スパッタ法などによって透明基板10の全面(絶縁膜23の上面および側面を含む)に対して透明金属材料を堆積させ、次いでパターニングを行って不要部分の透明金属材料を除去することにより実施することができる。必要に応じて、透明金属材料の堆積は、複数種の透明金属材料を用いて、積層構造を有する透明金属膜を形成してもよい。パターニングは、たとえばポジ型フォトレジストを用いるフォトリソグラフィー法などの当該技術において知られている任意の手段により実施することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態の電極付きカラーフィルタ基板と表示素子とを含むことを特徴とする表示装置である。表示素子は、液晶素子およびEL(エレクトロルミネッセンス)素子からなる群から選択される。
最初に、第1の実施形態の電極付きカラーフィルタ基板と、表示素子として液晶素子とを用いる表示装置を説明する。図4に、本実施形態の表示装置の1つの構成例を示した。
図4は、第2の実施形態の液晶表示装置の模式的断面図である。図4に示すように、表示装置1000は、第1の実施形態の電極付きカラーフィルタ基板110の第1面110a側に第2偏光板700およびカバー800が積層され、第2面110b側に液晶素子200、第1偏光板400およびバックライト500が積層されて構成されている。
液晶素子200は、1対の基板210および220の間に液晶層230を配置した構造を有する。基板210および220は、液晶に電界を印加するための電極、ならびに液晶を配向させるための配向膜(不図示)をさらに含んでもよい。
たとえば、基板210の上に、第1の方向に延びる複数のストライプ状部分電極からなる電極を設け、基板220の上に、第1の方向と交差する第2の方向に延びる複数のストライプ状部分電極からなる電極を設けて、パッシブマトリクス駆動型の液晶素子を形成することができる。好ましくは、第1の方向は、第2の方向と直交する。
あるいはまた、基板210の上に、スイッチング素子と接続された複数の画素電極を設け、基板220の上に、表示領域全体にわたって一体に形成される共通電極を設けることによって、アクティブマトリクス駆動型の液晶素子200を得ることができる。スイッチング素子は、薄膜トランジスタ(TFT)など当該技術分野において知られている任意の素子を含んでもよい。基板210の上には、スイッチング素子を駆動するための走査線および信号線などの配線、ならびに液晶のスイッチング状態を維持するためのキャパシタなどをさらに設けることができる。
配向膜は、液晶層230と接触するように、基板210および220の最内面を構成することが好ましい。配向膜は、ポリイミドなどの当該技術において知られている任意の材料を用いて形成することができる。配向膜にラビング処理を行うことによって、液晶層220中の液晶分子を所定の方向に配向させることができる。
液晶素子200は、TN型、STN型、VA型、MVA型、IPS型、OCB型などの当該技術で知られている任意の方式の素子であってもよい。液晶層230を構成する液晶材料は、素子の方式に適合することが当該技術において知られている任意の材料を含む。
ここで、液晶分子を平面内でスイッチングするIPS型の素子においては、基板210または基板220の一方のみに電極を設け、他方の基板の電極を省略することができる。また、IPS型の素子では、電極を省略した他方の基板を、本発明の電極付きカラーフィルタ基板100で代替することができる。この場合、カラーフィルタ30の上に配向膜を設けて、配向膜を液晶層230と接触させる構成が好ましい。
図5は、第2の実施形態の変形例の液晶表示装置の模式的断面図である。
第2の実施形態の変形例として、図4に示した液晶表示素子200の基板220を省略して、図5に示す表示装置1100のように、本発明の電極付きカラーフィルタ基板110のカラーフィルタ30の上に液晶駆動用電極および配向膜を設けて、画素電極を含む基板210、液晶層230、および、液晶スイッチング用の電極および配向膜を含む電極付きカラーフィルタ基板110を順に積層した積層構成としてもよい。なお、カラーフィルタ30と液晶駆動用電極との間に、カラーフィルタ30に起因する凹凸を解消するための平坦化層をさらに設けてもよい。
液晶素子200は、基板210および/または220上に設けた電極と外部駆動回路とを接続するためのフレキシブルプリント回路(FPC)基板、異方性導電膜(ACF)、TABモジュール、COFモジュール、COGモジュールなどをさらに含んでもよい。
第1偏光板400および第2偏光板700は、特定方向に偏光した光を選択的に透過させる特性を有する。液晶表示装置に用いる場合、第1偏光板400および第2偏光板700は、特定方向の直線偏光を透過させる特性を有する。また、第1偏光板400を透過する直線偏光の偏光方向と、第2偏光板700を透過する直線偏光の偏光方向となす角度は、使用する液晶材料の配向状態および素子の方式に依存して決定することができる。また、上記角度は、表示装置を、電界無印加状態でバックライトの光を透過させるノーマリー・ホワイト・モードで動作させるか、電界無印加状態でバックライトの光を透過させないノーマリー・ブラック・モードで動作させるかにも依存する。たとえば、TN方式またはSTN方式の表示装置をノーマリー・ホワイト・モードで動作させる場合、第1偏光板400の偏光方向と第2偏光板700の偏光方向とのなす角は、通常90°に設定される。
第1偏光板400および第2偏光板700は、ヨウ素化合物、二色性分子などを含む、当該技術において知られている任意の材料で形成することができる。
バックライト500は、当該技術において知られている任意の光源を含む。たとえば、冷陰極蛍光管(CCFL)、発光ダイオード(LED)などをバックライト500として用いることができる。バックライト500は、表示装置の表示領域に配置してもよいし(直下型)、表示装置の周縁部に配置してもよい(サイドライト型またはエッジライト型)。サイドライト型またはエッジライト型の場合、導光板、プリズムシートなどを用いてバックライト500が発する光を、表示装置の表示領域全体に導くことができる。また、バックライト500は、単一の光源であってもよいし、複数の光源からなってもよい。複数の光源からなるバックライト500を用いる場合、表示内容に依存して、各光源のオン・オフを独立的に制御してもよい。
カバー800は、その下に存在する各層を保護することを目的とする。また、カバー800を通して表示素子200の表示内容を視認することになるため、カバー800は、可視光領域において透明であることが望ましい。カバー800は、ガラス、有機樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)など)などの材料で形成することができる。
本実施形態において、電極付きカラーフィルタ基板110に形成された第1電極20aおよび第2電極20bは、静電容量方式タッチパネルのセンサ電極として機能する。
一方、第1の実施形態の電極付きカラーフィルタ基板110と、表示素子としてEL素子とを用いる表示装置においては、電極付きカラーフィルタ基板110の第2面110bにEL素子が取り付けられる。必要に応じて、電極付きカラーフィルタ基板110の第1面110aにカバーを取り付けてもよい。
EL素子は、1対の基板の間に有機活性層が挟まれた構造を有する。1対の基板のそれぞれは、独立的に駆動可能な複数の発光部を形成するような配置で電極が形成されている。1対の基板のそれぞれに、交差する方向に延びる複数のストライプ状電極を設けて、パッシブマトリクス駆動型のEL素子を形成してもよい。あるいは、一方の基板にスイッチング素子と1対1で接続される複数の画素電極を設け、他方の基板に一体型の共通電極を設けて、アクティブマトリクス駆動型のEL素子を形成してもよい。さらに、有機活性層は、少なくとも発光層を含み、任意選択的に正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層などを含んでもよい。また、有機活性層は、白色に発光する1つの層であってもよいし、複数の色(たとえば、RGB)に発光する複数の区域がマトリクス状に配列された層であってもよい。
この場合にも、電極付きカラーフィルタ基板110に形成された第1電極20aおよび第2電極20bは、静電容量方式タッチパネルのセンサ電極として機能する。
次に、第2の実施形態の表示装置1000の製造方法を説明する。表示装置1000の製造方法は、上述した第1の実施形態に記載の方法によって電極付きカラーフィルタ基板を製造する工程と、電極付きカラーフィルタ基板のカラーフィルタ形成面側に、液晶素子およびEL素子からなる群から選択される表示素子を取り付ける工程とを含む。また、表示装置1000の製造方法は、更に、透明基板10の溝内に形成された金属配線をタッチセンサの駆動回路に電気的に接続する工程を含む。
電極付きカラーフィルタ基板の第2面側に対する表示素子の取り付けは、接着剤による貼り合わせなどを含む当該技術において知られている任意の手段で実施することができる。また、第1および第2偏光板、バックライト、カバーなど任意選択的要素についても、当該技術において知られている任意の手段による製造および取り付けが可能である。
尚、本実施形態において、1つの透明基板10の上に分割可能な複数の素子領域を形成した構造体を用いてもよい。この場合、たとえば、前述の構造体に対して複数の表示素子を取り付け、その後に透明基板10を断裁して個片化することで、複数の表示装置を製造することができる。あるいはまた、1つの透明基板10の上に複数の表示素子が形成された表示素子構造体を取り付けて、透明基板10および表示素子構造体の基板の断裁を行って、複数の表示装置を製造してもよい。表示素子構造体の基板の断裁は、透明基板10の断裁と同様の手段で実施してもよい。
また、本実施形態に係る表示装置の製造方法の変形例として、透明基板10にカラーフィルタ30を形成した後であって、透明基板10の第1面における溝形成および溝内への金属付着の前に、カラーフィルタ30の上(透明基板10の第2面側)に表示素子を取り付けてもよい。この変形例では、表示素子を組み合わせた後にタッチセンサ用電極である第1電極および第2電極を形成することにより、カラーフィルタ基板の透明基板10と表示素子の基板210とを貼り合わせた状態で、透明基板10および基板210のスリミング加工を実施することができるという利点を有する。スリミング加工とは、基板の膜厚を減少させる工程を意味する。表示素子を組み合わせる前にタッチセンサ用電極である第1電極および第2電極を形成すると、カラーフィルタ基板の透明基板10、表示素子の基板210の両方に対して、スリミング加工が適用できなくなる。
(実施例1)
厚さ700μmのアルミノシリケートガラス製の透明基板10の第2面に、スピンコーターを用いて黒色感光性組成物を塗布した。得られた塗膜を、ホットプレート上で5分間にわたって100℃に加熱し、塗膜を乾燥させた。次いで、所望するパターンを有するフォトマスクを介して露光量100mJ/cmで高圧水銀灯光を照射した後に、0.2質量%の炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて30秒間にわたるシャワー現像を行った。水洗後、熱風循環式オーブン中で30分間にわたる230℃での加熱乾燥を実施して、ブラックマトリクスを形成した。続いて、黒色感光性組成物に代えて赤色感光性組成物、緑色感光性組成物または青色感光性組成物を用いたこと、および各色に対応したフォトマスクを用いたことを除いて同様の手順により、赤色着色層、緑色着色層、および青色着色層を順次形成し、第2面上にカラーフィルタ30を得た。
次に、レーザー加工によって、透明基板10の第1面に溝を形成した。後に導電部26が形成される箇所の溝は、1μmの幅および3μmの深さを有した。後に配線部22a、22bが形成される箇所の溝は、10μmの幅および10μmの深さを有した。
続いて、スピンコーターを用いて、50nmの平均粒径を有する銀粒子を主成分とする導電性材料を塗布した後に、溝以外の部分に付着した導電性材料をドクターブレードで掻き取ることによって、溝内に導電性材料を充填した。続いて、ホットプレート上で30分間にわたって120℃に加熱し、配線部22a、22b、導電部26を形成した。
続いて、スピンコーターを用いて透明基板10の第1面全面にネガ型レジストを塗布した。得られた塗膜を、ホットプレート上で5分間にわたって100℃に加熱し、塗膜を乾燥させた。次いで、導電部26の位置に開口部を有するフォトマスクを介して露光量100mJ/cmで高圧水銀灯光を照射した後に、0.2質量%の炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて30秒間にわたるシャワー現像を行った。水洗後、熱風循環式オーブン中で30分間にわたる230℃での加熱乾燥を実施して、絶縁膜23を形成した。得られた絶縁膜23は、導電部26の上に配置され、60μmの幅および100μmの長さ、ならびに1μmの膜厚を有した。
続いて、スパッタ法を用いて、膜厚30nmのITO膜を、透明基板10の第1面の全面に形成した。その後、スピンコーターを用いて第1面全面にポジ型レジストを塗布した。得られた塗膜を、ホットプレート上で5分間にわたって100℃に加熱し、塗膜を乾燥させた。次いで、導電部24および隣接するパッド部25a、25bの一部に相当する位置に遮光部を有するフォトマスクを介して露光量100mJ/cmで高圧水銀灯光を照射した後に、2.3質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液を用いて60秒間にわたるシャワー現像を行った。水洗を行い、導電部24および隣接するパッド部25a、25bの一部に相当する位置に配置された複数の部分からなるレジスト膜を形成した。次いで、シュウ酸のエッチング液を用い、露出したITO膜を除去した。続いて、2%水酸化カリウム水溶液であるレジスト剥離液を用いてレジスト膜を除去した後に、熱風循環式オーブン中で30分間にわたる230℃での結晶化加熱を実施して、導電部24、パッド部25a、25bを得た。得られた導電部24は、絶縁膜23をまたいで隣接するパッド部25aおよび25bに接続され、50μmの幅、150μmの長さ、および絶縁膜23上において30nmの膜厚を有した。また、得られた導電部24は、50Ω/□のシート抵抗値を得た。以上の方法により、電極付きカラーフィルタ基板110が得られた。
(実施例2)
実施例1で得られた電極付きカラーフィルタ基板110の透明基板10の第2面110b側に、印刷法を用いて配向膜を形成した。次に、TFTを含むスイッチング回路および液晶駆動用電極を有する基板210を準備した。基板210の電極側の面に、印刷法を用いて配向膜を形成した。続いて、両基板の配向膜にラビング処理を行った。さらに、シール材を用いて電極付きカラーフィルタ基板110および基板210を、配向膜が対向するように貼り合わせ、両基板の間隙に液晶材料を注入して液晶層230を形成し、電極付きカラーフィルタ基板110に取り付けられた液晶素子200を得た。
続いて、基板210の液晶駆動用電極の液晶駆動用外部回路への接続、ならびに電極付きカラーフィルタ基板110の第1電極20aおよび第2電極20bのタッチセンサ駆動用外部回路への接続を行った。
さらに、電極付きカラーフィルタ基板110の透明基板10の第1面110a側に、接着剤を用いて、第2偏光板700およびアルミノシリケートガラス製のカバー800をこの順に貼り合わせた。次に、液晶素子200の電極付きカラーフィルタ基板110とは反対側の面に、接着剤を用いて第1偏光板400およびバックライト500をこの順に貼り合わせて、IPS液晶素子を用いた表示装置を得た。得られた表示装置は、不良部分を含まず、正常な表示およびタッチ位置検出機能を提供した。
(実施例3)
実施例1と同様の手順を用いて、厚さ700μmのアルミノシリケートガラス製基板の一方の面に、ブラックマトリクスおよびRGB着色層からなるカラーフィルタ30を形成した。
別途、厚さ50μmのCOPフィルムを準備した。COPフィルムの一方の面にレーザー加工を行い、溝を形成した。溝の形成位置、ならびに形成される溝の幅および深さは実施例1と同様である。その後、実施例1と同様の手順を用いて、第1電極20aおよび第2電極20bを形成した。
最後に、接着剤を用いて、アルミノシリケートガラス製基板の他方の面と、COPフィルムの他方の面とを貼り合わせて、アルミノシリケートガラス/COPの積層構造を有する透明基板10を含む電極付きカラーフィルタ基板110を得た。
(実施例4)
実施例3で得られた電極付きカラーフィルタ基板110を用いたことを除いて実施例2と同様の手順により、IPS液晶素子を含む表示装置を形成した。得られた表示装置は、不良部分を含まず、正常な表示およびタッチ位置検出機能を提供した。
(実施例5)
実施例1と同様の手順を用いて、厚さ700μmのアルミノシリケートガラス製の透明基板10の第2面に、カラーフィルタ30を形成した。続いて、第2面のカラーフィルタ30の上に、印刷法を用いて配向膜を形成した。
次に、TFTを含むスイッチング回路および液晶駆動用電極を有する基板210を準備した。基板210の電極側の面に、印刷法を用いて配向膜を形成した。続いて、両基板の配向膜にラビング処理を行った。さらに、シール材を用いて透明基板10および基板210を、配向膜が対向するように貼り合わせ、両基板の間隙に液晶材料を注入して液晶層230を形成し、カラーフィルタ基板に取り付けられた液晶素子200を得た。
続いて、透明基板10の第1面に、実施例1と同様の手順を用いて、第1電極20aおよび第2電極20bを形成し、液晶素子200が取り付けられた電極付きカラーフィルタ基板110を得た。
次に、実施例2と同様の手順を用いて、基板210の液晶駆動用電極の液晶駆動用外部回路への接続と、電極付きカラーフィルタ基板110の第1電極20aおよび第2電極20bのタッチセンサ駆動用外部回路への接続と、接着剤による第1偏光板400、第2偏光板700、バックライト500、およびアルミノシリケートガラス製のカバー800の貼り合わせとを行い、IPS液晶素子を含む表示装置を得た。得られた表示装置は、不良部分を含まず、正常な表示およびタッチ位置検出機能を提供した。
(実施例6)
実施例1と同様の手順を用いて、厚さ700μmのアルミノシリケートガラス製基板の一方の面に、ブラックマトリクスおよびRGB着色層からなるカラーフィルタ30を形成した。続いて、カラーフィルタ30の上に、印刷法を用いて配向膜を形成した。
次に、TFTを含むスイッチング回路および液晶駆動用電極を有する基板210を準備した。基板210の電極側の面に、印刷法を用いて配向膜を形成した。続いて、両基板の配向膜にラビング処理を行った。さらに、シール材を用いてアルミノシリケートガラス製基板および基板210を、配向膜が対向するように貼り合わせ、両基板の間隙に液晶材料を注入して液晶層230を形成し、アルミノシリケートガラス製基板に取り付けられた液晶素子200を得た。
別途、厚さ50μmのCOPフィルムを準備した。COPフィルムの一方の面にレーザー加工を行い、溝を形成した。溝の形成位置、ならびに形成される溝の幅および深さは実施例1と同様である。その後、実施例1と同様の手順を用いて、第1電極20aおよび第2電極20bを形成した。
最後に、接着剤を用いて、アルミノシリケートガラス製基板の他方の面と、COPフィルムの他方の面とを貼り合わせて、アルミノシリケートガラス/COPの積層構造を有する透明基板10を含む電極付きカラーフィルタ基板110に取り付けられた液晶素子200を得た。
次に、実施例2と同様の手順を用いて、基板210の液晶駆動用電極の液晶駆動用外部回路への接続と、電極付きカラーフィルタ基板110の第1電極20aおよび第2電極20bのタッチセンサ駆動用外部回路への接続と、接着剤による第1偏光板400、第2偏光板700、バックライト500、およびアルミノシリケートガラス製のカバー800の貼り合わせとを行い、IPS液晶素子を含む表示装置を得た。得られた表示装置は、不良部分を含まず、正常な表示およびタッチ位置検出機能を提供した。
本発明に係る電極付きカラーフィルタ基板、これを用いた表示装置、およびこれらの製造方法は、タッチパネル式ディスプレイなどに好適に利用できる。
10 透明基板
20 電極
20a 第1電極
20b 第2電極
21 センサ部
22(a,b) 配線部
23 絶縁膜
24 導電部
25(a,b) パッド部
26 導電部
110 電極付きカラーフィルタ基板
110a 第1面
110b 第2面
200 液晶素子
210、220 基板
230 液晶層
400 第1偏光板
500 バックライト
700 第2偏光板
800 カバー
1000、1100 表示装置

Claims (15)

  1. 第1面と、前記第1面と反対側の第2面とを有し、前記第1面にパターン状の溝を有する透明基板と、
    前記透明基板の第2面に形成されたカラーフィルタと、
    前記パターン状の溝内に金属材料により形成された複数の金属配線と、
    前記透明基板の第1面にパターン状に形成された複数の透明電極と、
    を含むことを特徴とする電極付きカラーフィルタ基板。
  2. 前記透明基板は、ガラスおよび有機樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の電極付きカラーフィルタ基板。
  3. 前記透明基板は、複数のサブ基板の積層構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電極付きカラーフィルタ基板。
  4. 前記金属配線は、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、チタンおよびモリブデンからなる群から選択される1種または複数種の元素を含む金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電極付きカラーフィルタ基板。
  5. 前記透明電極は、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、アルミニウム亜鉛酸化物およびアンチモン錫酸化物からなる群から選択される1種または複数種の材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電極付きカラーフィルタ基板。
  6. 前記透明電極は、タッチ位置を検出するタッチセンサの構成要素の一部である、請求項1〜5のいずれかに記載の電極付きカラーフィルタ基板。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の電極付きカラーフィルタ基板と、液晶素子およびEL素子からなる群から選択される表示素子とを含むことを特徴とする表示装置。
  8. 第1面と、前記第1面と反対側の第2面とを有する透明基板を準備する工程と、
    前記透明基板の第2面にカラーフィルタを形成する工程と、
    前記透明基板の第1面にパターン状の溝を形成する工程と、
    前記溝内に金属材料を付着させて、複数の金属配線を形成する工程と、
    前記透明基板の第1面にパターン状に複数の透明電極を形成する工程と、
    を含む電極付きカラーフィルタ基板の製造方法。
  9. 前記透明基板は、ガラスおよび有機樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことを特徴とする請求項8に記載の電極付きカラーフィルタ基板の製造方法。
  10. 前記透明基板は、複数のサブ基板の積層構造を有することを特徴とする請求項8または9に記載の電極付きカラーフィルタ基板の製造方法。
  11. 前記金属配線は、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、チタンおよびモリブデンからなる群から選択される1種または複数種の元素を含む金属材料で形成されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の電極付きカラーフィルタ基板の製造方法。
  12. 前記透明電極は、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、アルミニウム亜鉛酸化物およびアンチモン錫酸化物からなる群から選択される1種または複数種の材料で形成されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の電極付きカラーフィルタ基板の製造方法。
  13. 前記透明電極は、タッチ位置を検出するタッチセンサの構成要素の一部である、請求項8〜12のいずれかに記載の電極付きカラーフィルタ基板の製造方法。
  14. 請求項8〜13のいずれかに記載の方法により電極付きカラーフィルタ基板を製造する工程と、
    前記電極付きカラーフィルタ基板の前記第2面側に、液晶素子およびEL素子からなる群から選択される表示素子を取り付ける工程と、
    を含むことを特徴とする表示装置の製造方法。
  15. 前記金属配線をタッチセンサの駆動回路に電気的に接続する工程を更に含むことを特徴とする、請求項14に記載の表示装置の製造方法。
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