JP2013195770A - 遊技機用光ファイバコネクタ - Google Patents

遊技機用光ファイバコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2013195770A
JP2013195770A JP2012063534A JP2012063534A JP2013195770A JP 2013195770 A JP2013195770 A JP 2013195770A JP 2012063534 A JP2012063534 A JP 2012063534A JP 2012063534 A JP2012063534 A JP 2012063534A JP 2013195770 A JP2013195770 A JP 2013195770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
optical
blocking pin
insertion hole
reception unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012063534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5541637B2 (ja
Inventor
Tomoyoshi Nose
朝義 野瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2012063534A priority Critical patent/JP5541637B2/ja
Publication of JP2013195770A publication Critical patent/JP2013195770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5541637B2 publication Critical patent/JP5541637B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】遊技機用の光ファイバコネクタにおいて、光ファイバのコネクタへの再接続を不可とすることにより、光信号の窃取や改ざん等の不正行為を効果的に防止する。
【解決手段】光ファイバケーブル20のプラグ端子21を受容する光送受信ユニット11は、光ファイバケーブル20が挿入される光ファイバ挿入孔12と、光ファイバ挿入孔12に対し交差する遮断ピン移動孔13と、遮断ピン移動孔13内で移動可能な遮断ピン31と、遮断ピン31に対し常時弾性力を作用させる付勢手段35と、を備える。光ファイバケーブル20が光ファイバ挿入孔12に挿入された挿着位置では、付勢手段35による弾性力の作用により遮断ピン31がプラグ端子21を横から押圧する。光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11から抜かれると、付勢手段35により遮断ピン31が移動して、光ファイバ挿入孔12を光学的かつ機械的に遮断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機用の光ファイバコネクタに関する。特に本発明は、プラグ端子を有する光ファイバを接続する光ファイバコネクタにおいて、光ファイバの再接続を不可とすることにより、光信号の窃取や改ざん等の不正なアクセスを防止する、遊技機用の光ファイバコネクタに関する。
従来、遊技機であるスロットマシンにおいては、入賞役の抽選処理やリールの回転及び停止制御などの、主に遊技の進行を制御するメイン制御基板と、このメイン制御基板からのコマンドを受けて当選役の報知や遊技操作のアシスト等を画像等で演出するサブ制御基板とが、例えば透明な基板ケース内にそれぞれ収容されて設けられる。このような制御基板ユニットの基板ケースを透明な強化プラスチックで構成することで、ケースを開放するまでもなく、内部の制御基板に対する不正の有無(例えばプログラムやデータを不正に書き換えたROMの交換等)の目視検査を容易にしている。
また、メイン制御基板及びサブ制御基板に対する不正行為防止の観点から、これらの基板ケースの本体部と蓋部との係合部位に、いわゆる「カシメ」と呼ばれる特殊な係合手段が用いられる。ここでいう「カシメ」とは、外周面に弾性変形する返し部を設けた円筒状の係合部材(「カシメ部材」ともいう)を、基板ケースの本体部及び蓋部の双方の対向する係合部位に介在させ、カシメ部材の返し部が本体部及び蓋部の係合部位の内側の段部に係合することにより、一旦係合するとそれを解除できない仕組みとなっている。遊技機の基板ケースでは、このようなカシメ部材が介在する係合部位を本体部から切断しない限り、ケースを開放することができないようにしている。これにより、仮に基板ケースが不正に開放された場合でも、その係合部位が切断された痕跡により、その開放の事実が容易に判明されるようになっている。
また、遊技機において、上述のメイン制御基板とサブ制御基板との間の通信ラインに不正基板を設けるような行為(いわゆる「ぶら下げゴト」)も大きな問題となっている。このような遊技機の通信ラインへの不正に対する1つの有効な対策として、切断された後の再接続が導電線に比較して困難とされる光ファイバを利用することが検討されている。
一般的な光ファイバコネクタの技術において、伝送される光信号を直接目に入れないようにするために、コネクタの抜き差しに伴って開閉するシャッタをプラグ側の光信号通路に設ける光コネクタが既に開示されている(例えば特許文献1参照)。
また、光ファイバのフェルールの外周に形成した段部(溝)に、弾性リングが径方向に挿入される構成が知られている(例えば特許文献2参照)。この特許文献2の光コネクタによれば、弾性リングがフェルールの段部の傾斜面に接触することで、フェルールに軸方向成分の弾性力が作用する。これにより、2本の光ファイバを付勢しながら光軸を一致させることができ、光接続損失を少なくすることができる。なお、特許文献2には、例えば装置側の弾性リングの係合を固定化して、光ファイバのフェルールを着脱不能としてもよいことが示唆されている。
また、光ファイバのフェルールに対しその光信号の進行軸に直交する方向から荷重を加えることで、受け側のスリーブに隙間嵌めされるフェルールの位置を常に一定に揃え、安定した伝送効率を確保する光コネクタの構造も開示されている(例えば特許文献3参照)。
特開2005−266057号公報 特開平10−62652号公報 特開平07−333465号公報
遊技機において上述のメイン制御基板及びサブ制御基板との間の通信に安全性の高い光ファイバを採用する場合でも、コネクタを攻撃目標とした光信号情報の窃取や改ざん等を防止する対策を別途講じる必要がある。一つの方策として、例えば、コネクタから光ファイバが抜かれた状態で光信号の送受信を遮断するために、特許文献1のようなシャッタをコネクタに設けることが考えられる。しかし、特許文献1のような従来のシャッタは、光信号が誤って人の目の中に入らないようにするための光学的な意味での遮断構造に過ぎないので、不正行為者が意図すれば容易にシャッタを破壊又はこじ開けが可能と考えられる。このため、遊技機への不正行為を防止する対策としては不十分である。
また、例えば特許文献2で示唆されるように光ファイバを基板上のコネクタから着脱不能とする構成も不正行為を防止する一策として考えられる。しかし、光ファイバを完全に着脱不能としてしまうと、例えば遊技機のモデルチェンジをする度に基板を含めて部品全体を廃棄しなければならず、部品の再利用率の低下又はコスト高を招くなどの別の課題が生じてしまう。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、コネクタから光ファイバが抜かれた状態で光信号の通路を光学的かつ機械的に遮断し、更には光ファイバのコネクタへの再接続を不可能とすることにより、光信号情報の窃取や改ざん等の不正なアクセスを効果的に防止する、遊技機用の光ファイバコネクタを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、光ファイバケーブルのプラグを受容して光接続させる光送受信ユニットを備える光ファイバコネクタであって、前記光送受信ユニットが、前記光ファイバケーブルのプラグが挿入され、底部に光素子を有する光ファイバ挿入孔と、前記光ファイバ挿入孔に対し交差する遮断ピン移動孔と、前記遮断ピン移動孔内で移動可能な遮断ピンと、前記遮断ピンに対し常時前記光ファイバ挿入孔を遮断する側に弾性力を作用させる付勢手段と、を備え、前記光ファイバケーブルが前記光ファイバ挿入孔に挿入されそのプラグ先端と前記光素子とが光接続する挿着位置では、前記遮断ピン移動孔内において、前記付勢手段による弾性力の作用により前記遮断ピンが前記プラグを横から押圧し、前記光ファイバケーブルが前記光ファイバ挿入孔から抜かれた後では、前記遮断ピン移動孔内において、前記付勢手段による弾性力の作用により前記遮断ピンが前記光ファイバ挿入孔を遮断する位置に移動する、光ファイバコネクタである。
また、前記遮断ピンには、弾性変形可能な返し爪が形成され、前記遮断ピンが前記光ファイバ挿入孔を遮断する位置のときに、前記返し爪が前記遮断ピン移動孔の内壁に形成される段部に係合する、光ファイバコネクタである。
また、前記光送受信ユニットは、前記光ファイバケーブルが挿着される前に前記光ファイバ挿入孔に予め挿入され前記遮断ピン移動孔を閉塞する位置に保持されるセットスリーブを更に含む、光ファイバコネクタである。
また、光ファイバケーブルのプラグを受容して光接続させる光送受信ユニットと、前記光送受信ユニットを着脱不能に受容するブラケットモジュールと、を備える光ファイバコネクタであって、前記光送受信ユニットが、前記光ファイバケーブルのプラグが挿入される、貫通する光ファイバ挿入孔と、前記光ファイバ挿入孔に対し交差する遮断ピン移動孔と、前記遮断ピン移動孔内で移動可能な遮断ピンと、前記遮断ピンに対し常時前記光ファイバ挿入孔を遮断する側に弾性力を作用させる付勢手段と、を備え、前記ブラケットモジュールが、前記光送受信ユニットを着脱不能に受容する状態で前記光送受信ユニットの貫通する前記光ファイバ挿入孔に挿着された前記光ファイバケーブルのプラグ先端と光接続する光素子を有し、前記光ファイバケーブルが前記光送受信ユニットの光ファイバ挿入孔に挿入された挿着位置では、前記遮断ピン移動孔内において、前記付勢手段による弾性力の作用により前記遮断ピンが前記プラグを横から押圧し、前記光ファイバケーブルが前記光ファイバ挿入孔から抜かれた後では、前記遮断ピン移動孔内において、前記付勢手段による弾性力の作用により前記遮断ピンが前記光ファイバ挿入孔を遮断する位置に移動する、光ファイバコネクタである。
本発明によれば、光送受信ユニットから光ファイバケーブルが抜かれた後には、光ファイバ挿入孔が遮断ピンにより遮断されるため、光ファイバケーブルの再接続ができなくなる。これにより、光信号情報の窃取や改ざん等の不正なアクセスを効果的に防止することができる。
図1は、本発明の実施形態によるスロットマシンの前面外観を示す正面図である。 図2は、図1に示したスロットマシンの内部構造を示す図である。 図3は、図2に示したスロットマシンの内部に設けられるメイン制御基板ユニットの分解斜視図である。 図4は、第1の実施形態による光ファイバコネクタの構造を模式的に示す断面図である。 図5は、図4に示した光ファイバコネクタが設けられる位置で切断したときのメイン制御基板ユニットの縦断面図である。 図6は、光ファイバケーブルが接続される前の光ファイバコネクタを示す断面図である。 図7は、光ファイバケーブルが抜かれた後の光ファイバコネクタを示す断面図である。 図8(a)は、第2の実施形態による遮断ピンの側面図である。図8(b)は、第2の実施形態による光送受信ユニットの断面図である。 図9は、第3の実施形態による光送受信ユニットの断面図であり、光ファイバケーブルが接続される前の状態を示す。 図10は、図9に示した光送受信ユニットの断面図であり、光ファイバケーブルが接続された状態を示す。 図11は、第4の実施形態による光ファイバコネクタの一部断面図である。 図12は、図11に示した光ファイバコネクタが設けられる位置で切断したときのメイン制御基板ユニットの縦断面図である。
以下、遊技機としてスロットマシンを例に、本発明に関わる光ファイバコネクタがスロットマシンのメイン制御基板ユニットに適用された場合の実施形態を複数説明する。はじめに、本実施形態によるスロットマシン50の構成を簡単に説明する。
[スロットマシン]
図1は、本発明の実施形態によるスロットマシン50の前面外観を示す正面図である。スロットマシン50は、外周面に図柄が付された回転可能な円筒状のリール51L、51C、51Rを備え、スタートレバー52及びストップボタン53L、53C、53Rへの操作に応じてリール51L、51C、51Rの回転及び停止の動作を行い、停止したリール51L、51C、51Rが表示する図柄の組み合わせにより、入賞、配当及び遊技者に有利な遊技状態への移行などの様々な遊技を提供する遊技機である。
スロットマシン50は、略矩形状の筐体に対して前面側に前扉60が開閉可能に取り付けられ、通常は図に示されるように、前扉60が筐体に閉じた位置でロックされている。
前扉60は、遊技者に対し視覚的な演出効果を高めるような意匠が施されたパネル部材により構成される。前扉60のパネル部材は、主にリール51L、51C、51Rの図柄の表示等を行う遊技領域である中央パネル部62と、中央パネル部62の下方において主にリール51L、51C、51Rの回転及び停止等の遊技操作を行うためのスイッチ等が配置される操作パネル部63と、中央パネル部62の上方において主に遊技演出のためのランプやスピーカ等が配置される上部パネル部61と、操作パネル部63の下方においてスロットマシン50の遊技に登場するキャラクタなどが描かれた下部パネル部64と、により概ね構成される。
中央パネル部62には、硬質アクリル等の樹脂板からなる中パネル65が設けられる。その中パネル65の略中央には、3列の縦長矩形の透明部からなる表示窓66が形成され、この表示窓66を通して、筐体内部のリール51L、51C、51Rのそれぞれ横3列×縦3コマの図柄が視認可能とされる。
表示窓66には、リール51L、51C、51Rを横切る5本のラインが設定されており、そのうち当該遊技に賭けられる遊技媒体であるメダルの数(ベット数)に応じて入賞判定の基準となる有効ラインが選択される。有効ラインに沿って所定の組み合せの図柄が停止して表示されたとき、その図柄の組み合せに対応する役が入賞することとなる。
操作パネル部63の右部には、遊技者がスロットマシン50の遊技に賭けるメダルを投入するためのメダル投入部54が設けられる。また、操作パネル部63の左部には、遊技者がクレジットからメダルを賭ける指示をするための操作スイッチである1−ベットボタン55及びマックスベットボタン56が設けられる。1−ベットボタン55が操作されると、スロットマシン50にクレジットされているメダルのうち1枚のメダルが遊技に賭けられ、マックスベットボタン56が操作されると、3枚のメダルが賭けられる。
操作パネル部63の正面の左部には、傾倒操作が可能であり、上述したリール51L、51C、51Rを一斉に回転させるための操作スイッチであるスタートレバー52が設けられる。
操作パネル部63の正面中央には、遊技者の押圧操作によってリール51L、51C、51Rの回転を停止させる操作(停止操作)をするための、3つのストップボタン53L、53C、53Rが設けられる。左端のストップボタン53Lは左端のリール(左リール)51Lに対応し、中央のストップボタン53Cは中央のリール(中リール)51Cに対応し、右端のストップボタン53Rは右端のリール(右リール)51Rに対応している。
すなわち、スロットマシン50は、スタートレバー52への傾倒操作により回転したリール51L、51C、51Rに対し、ストップボタン53Lが操作されるとリール51Lが停止し、ストップボタン53Cが操作されるとリール51Cが停止し、ストップボタン53Rが操作されるとリール51Rが停止するように構成されている。また、ストップボタンの操作を契機にリールが停止するときには、規定される制御コマ数(停止操作の受け付け時に表示窓66を通過する図柄から数えて後続する例えば5コマ)以内の図柄が表示窓66に設定されたライン上に停止するように制御される。
中央パネル部62の上方に位置する上部パネル部61には、その中央部に例えばカラー液晶ディスプレイからなる画像表示装置67が設けられる。画像表示装置67は、例えば遊技の進行に応じて展開するアニメーションを演出画像として表示する。なお、スロットマシンに設けられる表示装置としては、画像表示装置67でなくても、例えばドットマトリクス式の表示装置など、用途や目的に応じてあらゆる方式の表示手段を用いることができる。
また、上部パネル部61の周囲には上部ランプ68L、68Rが、中央パネル部62の左右にはサイドランプ69L、69Rが設けられる。上部ランプ68L、68R及びサイドランプ69L、69Rは、例えばリール51L、51C、51Rが停止していずれかの役が入賞した場合において、その役に応じたパターンで点灯及び点滅することで、役の入賞を視覚的に演出する。
また、上部パネル部61には、前扉60の背面側に配設されるスピーカからの出力音を外部に通す透音部70L、70Rが設けられる。例えば画像表示装置67が表示する動画の演出画像に伴って、ステレオの演出効果音が透音部70L、70Rを介して出力される。
前扉60の下方部に位置する下部パネル部64には、メダル払出口71と受け皿72とが設けられる。メダル払出口71を介して、スロットマシン50の筐体内のメダル払出装置がメダルを受け皿72に放出する。
また、下部パネル部64には、その背面側に配設されるスピーカからの出力音を外部に通す透音孔73L、73Rが設けられる。例えば、遊技において何らかの役が成立したとき、上部ランプ68L、68R及びサイドランプ69L、69R等の演出ランプの点灯や点滅に連動した効果音が透音孔73L、73Rを介して出力される。
図2は、前扉60を開いた状態でスロットマシン50の内部構造を示す図である。図2に示されるように、スロットマシン50は、前扉60で閉じられる矩形箱状の筐体80を有している。
筐体80の内部フレームには、3つのリール51L、51C、51Rを回転可能に支持するリールユニット51が、前扉60の表示窓66に対向する位置に設けられる。リールユニット51において、各リール51L、51C、51Rは、その各回転軸が一つの水平直線に一致して設けられる。また、各リール51L、51C、51Rは、リールユニット51のフレームに固定されるステッピングモータによって、それぞれ独立して回転駆動される。各リール51L、51C、51Rの外周面には、その長手方向において等間隔に例えば21コマの図柄(図示略)を印刷したリールテープが巻回して貼り付けられる。
筐体80内の底部には、スロットマシン50に搭載される種々の機器や装置に電力を配電して供給するための電源ユニット82と、複数枚のメダルを貯留可能なホッパーを備えるメダル払出装置83とが収容される。また、筐体80の背板の上段部には、スロットマシン50における主に遊技の進行を制御するメイン制御基板101を透明な基板ケース110内に収容するメイン制御基板ユニット100が筐体80から脱着不能に固定される。
前扉60の背面側の上段部には、サブ制御基板ユニット200が脱着不能に固定される。サブ制御基板ユニット200に収容されるサブ制御基板は、光ファイバケーブルを介してメイン制御基板101から送信されてくるコマンドに基づいて主に遊技の演出を制御する。また、サブ制御基板ユニット200の左右位置に、上述した透音部70L、70Rに対向するスピーカ74L、74Rが設けられる。
前扉60の背面側の中段部には、メダル投入部54から投入されたメダルの振り分け及び検出を行うセレクタ75が設けられる。セレクタ75の下方には、セレクタ75によって正規のものと判断されたメダルをメダル払出装置83のホッパーに導くシュート部76と、非正規のメダル又は異物と判断されたものを前面のメダル払出口71に導くメダル返却路77とが設けられる。また、前扉60の背面側の下段部には、上述した透音孔73L、73Rに対向するスピーカ78L、78Rがそれぞれ設けられる。
[メイン制御基板ユニット]
次に、本実施形態において光ファイバコネクタが適用されるメイン制御基板ユニット100及びその基板ケース110の構成を説明する。ここで、図3は、メイン制御基板ユニット100を分解してその構成を示す斜視図である。
メイン制御基板ユニット100は、メイン制御基板101と、メイン制御基板101を収容する基板ケース110とを備えている。基板ケース110は、本体部111と、蓋部121と、カバー部材131とを含み、全体としては略四角形の箱状の形態を呈している。本体部111、蓋部121及びカバー部材131は、何れも透明又は半透明の強化プラスチックにより一体成型される。なお、スロットマシン50の筐体80には、メイン制御基板ユニット100の本体部111側が筐体80の背板に接して脱着不能に固定される。
本体部111の内側には、ビスなどの適宜の固定手段を介してメイン制御基板101が設置される。そして、メイン制御基板101が設置された本体部111に対し、その開放側を塞ぐように蓋部121が閉鎖される。具体的には、本体部111の下辺に沿って複数形成されるヒンジ部112に対し蓋部121の下辺が回動可能に軸支され、かつ、本体部111及び蓋部121の上辺が「カシメ」と呼ばれる、一旦係合するとその係合を解除できない特殊な手段が用いられて結合される。
そのような「カシメ」による係合手段は、本体部111の上辺部の2箇所に形成される箱状のカシメ部材収容部113と、カシメ部材収容部113に対応して蓋部121の上辺部に形成されるカシメ係合部123と、カシメ部材収容部113に収容された状態でカシメ係合部123に係合するカシメ部材141とを含む。カシメ部材141は、外周面に弾性変形する返し部が設けられる円筒状の筒部141aと、筒部141aを四角形で囲む保護枠部141bと、筒部141aの底部でその直径よりも大きく左右に張り出す取付基部141cとを有している。
カシメ部材141は、本体部111の内側から、カシメ部材収容部113の下方側の開口部に取付基部141cが挿入され、そのまま上方向にスライドされることにより、カシメ部材収容部113の抜止部113aに嵌合して蓋部121方向への移動が規制される。この状態で、蓋部121を本体部111側へ閉じると、カシメ係合部123の裏面側に形成された中空円筒状の係合部(図示略)の中にカシメ部材141の筒部141aが挿入し、その筒部141aの外周の返し部がカシメ係合部123内で係合する。これにより、カシメ部材141の筒部141aを介した係合状態は、保護枠部141bとカシメ係合部123の外枠とで二重に防御され、外部からのその係合を解除することが極めて困難となる。
カバー部材131は、断面が逆U字状の部材であり、刃を有するカッター部材151を内部で嵌合させて脱着不能に取り付けるためのカッター挿入孔132が形成される。このカバー部材131に関連して、本体部111の上辺部にはまた、前面に平坦な上段面114aを有する被挟持部114が形成され、蓋部121の上辺部にも同じく前面に平坦な下段面124aを有する被挟持部124が形成される。本体部111が蓋部121で閉鎖されるとき、本体部111側の被挟持部114の下側に蓋部121側の被挟持部124が位置し、かつ、それぞれの上段面114a及び下段面124aが同一面をなすように、2つの被挟持部114、124が対応して設けられる。
蓋部121の上辺部で被挟持部124の両脇には、カバー部材131の挿着をガイドするためのガイド部125a、125bが立設して形成される。本体部111を蓋部121で閉鎖した後、上段面114a及び下段面124aを跨ぐようにICタグシール160が貼付される。このICタグシール160には、アンテナを介して外部と無線通信が可能なICタグが埋め込まれ、ICタグの記憶部には、スロットマシン50のシリアルナンバー、メイン制御基板101のCPUのIDなどの固有の情報が記録される。
ICタグシール160が上段面114a及び下段面124aに貼付された状態で、2つの被挟持部114、124を挟んで被せるようにガイド部125a、125bに沿ってガイドされてカバー部材131が取り付けられる。そして、カバー部材131のカッター挿入孔132にカッター部材151が挿入され、カッター部材151の刃が内部のICタグシール160に接する位置で嵌合する。
例えば筐体80の背後から近距離無線通信でメイン制御基板ユニット100にアクセスして、ICタグシール160から上述した固有の情報を読み取ることができれば基板ケース110に対し不正な開放がなかったと一応の判断ができる。基板ケース110を開放する際には、必ずカバー部材131を被挟持部114、124から取り外さなければならない。本実施形態の基板ケース110では、カバー部材131の取り外しに伴ってカッター部材151の刃が内部のICタグシール160(特にアンテナ部)を切断して通信機能を破壊するようになっている。このような構成により、アンテナが切断されてICタグシール160との通信ができなければ不正の事実があった可能性を早期に判断することができる。このような近距離無線通信を利用した外部からの一次的な検査を、スロットマシン50が動作中であっても遊技を中断することなく行うことができる。
蓋部121の左方下部には、本発明に関わる光ファイバコネクタに対して外部から光ファイバケーブル20を接続するためのコネクタ開口126が形成される。メイン制御基板101のこのコネクタ開口126に対応して臨む位置に光送受信ユニット11が実装される。メイン制御基板101は、接続した光ファイバケーブル20を介して、例えば役抽選結果を示すコマンド等の遊技状態情報をサブ制御基板へ送信する。
次に、スロットマシン50に対する不正行為を防止するという観点から、メイン制御基板101に適用されるこのような光ファイバコネクタの実施形態を複数説明する。なお、以下の実施形態のうち、同一又は対応する構成要素については共通の符番を付して説明する。
[光ファイバコネクタ]
(第1の実施形態)
図4は、第1の実施形態による光ファイバコネクタの構造を模式的に示す断面図である。この光ファイバコネクタは、光送受信ユニット11を受け側として、光ファイバケーブル20のプラグ端子21が光送受信ユニット11に挿着されて光接続される。図4に示されるように、本実施形態では、光送受信ユニット11がメイン制御基板101の所定の位置に実装される。
光送受信ユニット11には、光ファイバケーブル20のプラグ端子21を挿入させるための、上面部に開口を有する光ファイバ挿入孔12が形成される。また、光ファイバ挿入孔12の開口部には、光ファイバ挿入孔12の内径よりも拡径された開口段部15が形成される。光ファイバ挿入孔12の横断面は円であり、光ファイバケーブル20のプラグ端子21のフェルール23を円滑に挿入させる程度の内径(D1とする)を有している。光ファイバケーブル20のプラグ端子21の基端側にはフランジ部22が形成されており、光ファイバ挿入孔12の開口段部15にこのフランジ部22が嵌合されてプラグ端子21の更なる挿入が阻まれる挿着位置を規定している。そして、その挿着位置で、光ファイバ挿入孔12の底部の光素子14と、光ファイバケーブル20の先端部とが最大の効率で光接続するように、光ファイバ挿入孔12の深さ(L1とする)が定められる。ここで、光素子14とは、電気信号を光信号に変換する発光素子及び光信号を電気信号に変換する受光素子の双方及び何れか一方を含む素子をいう。
図4に示されるように、光送受信ユニット11の開口段部15の周囲には、雄ねじ溝である螺旋溝部16が形成される。光ファイバケーブル20には、そのフランジ部22の後端で抜け止めされる固定キャップ25が設けられる。固定キャップ25は、中心部をプラグ端子21の基端部が貫通することにより、そのプラグ端子21を軸として回転自在とされる。固定キャップ25の内周壁には、光送受信ユニット11の螺旋溝部16に適合する雌ねじ溝が形成される。
光送受信ユニット11には、また、光ファイバ挿入孔12に直交する方向から交差し、かつ、光ファイバ挿入孔12との交差を過ぎて所定位置まで延長する有底の遮断ピン移動孔13が形成される。遮断ピン移動孔13の横断面は円であり、その内径(D2とする)は光ファイバ挿入孔12の内径(D1)よりも大きい(つまりD2>D1)。また、遮断ピン移動孔13が光ファイバ挿入孔12と交差する深さ(L2とする)は、上述の光ファイバ挿入孔12の深さ(L1)よりも浅くなっている(つまりL2<L1)。更に、遮断ピン移動孔13の開口部には、その開口部を塞ぐメクラプラグ36を嵌合させるプラグ孔部17が形成される。そのプラグ孔部17の内周壁には、挿入されたメクラプラグ36の弾性変形可能な返し爪37を内部で係止させる係止溝18が形成される。メクラプラグ36がプラグ孔部17に一旦挿入されると、返し爪37が係止溝18に係止して、いわゆる嵌め殺しの状態となる。これにより、メクラプラグ36を破壊等しない限り容易には取り外しができなくなる。
遮断ピン31は、遮断ピン移動孔13に挿入されて、その中でスライド移動可能な略円筒形の部材である。光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11に接続された初期状態(通常の状態)では、遮断ピン31は、メクラプラグ36に一端が当接して圧縮された状態で介装される付勢手段としてのコイルバネ35で付勢され、コイルバネ35のその弾性伸長力の作用によって、常時、プラグ端子21を横方向から押圧するように設定される。
本発明に関わる光ファイバコネクタは、光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11から一旦抜かれた後の再接続を不可とする機能を有するが、スロットマシン50の工場出荷時等の初期には以下の手順で1回だけ光ファイバケーブル20を光送受信ユニット11に挿着することができる。
ここで、図5は、光ファイバコネクタが設けられる位置で切断したときのメイン制御基板ユニット100の縦断面図である。また、図6は、光ファイバケーブル20が接続される前の光ファイバコネクタを示す断面図である。
本実施形態においては、図5に示されるように、メイン制御基板ユニット100の基板ケース110を閉鎖した後であっても、コネクタ開口126を通して光ファイバケーブル20を光送受信ユニット11に挿着することができる。すなわち、図6に示されるように、はじめに光ファイバケーブル20のフランジ部22の後端に固定キャップ25が取り付けられ、この状態でプラグ端子21を光送受信ユニット11の光ファイバ挿入孔12に挿入する。そして、開口段部15にフランジ部22が嵌合する挿着位置で、固定キャップ25を螺旋溝部16に螺合させて締め付けることにより、光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11に抜け止された状態で固定される。
そして、この光ファイバケーブル20が固定された状態で、遮断ピン移動孔13の中に、遮断ピン31、コイルバネ35及びメクラプラグ36を順に挿入する。メクラプラグ36をプラグ孔部17に押し込むことで、その返し爪37が内部の係止溝18に係止し、プラグ孔部17がメクラプラグ36で脱着不能に閉塞される。このとき、メクラプラグ36と遮断ピン31との間のコイルバネ35が圧縮した状態になり、その弾性伸長力が遮断ピン31の後端部側のバネ収容部31aに作用して、遮断ピン31の先端部で光ファイバケーブル20のプラグ端子21が横方向から押圧された状態が維持される。
次に、光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11から抜かれるときの動作を説明する。光ファイバコネクタの接続を解除するには、はじめに固定キャップ25を緩める方向に回動させて螺旋溝部16から取り外し、プラグ端子21を引き上げることにより、容易に光ファイバケーブル20を光送受信ユニット11から抜くことができる。このとき、図7に示されるように、プラグ端子21を横方向から押圧していた遮断ピン31がコイルバネ35の弾性伸長力の作用により、光ファイバ挿入孔12と交差する位置を超えて遮断ピン移動孔13の底部まで移動する。その位置では、遮断ピン31の外周面で光ファイバ挿入孔12が遮断され、更にはコイルバネ35の伸長力の作用が未だ残存している。
光ファイバ挿入孔12の内径D1よりも遮断ピン移動孔13の内径D2の方が大きいため、移動した遮断ピン31により内部の光素子14と光ファイバ挿入孔12の開口側とは光学的に遮断される。また、遮断ピン31までの光ファイバ挿入孔12の長さL2が比較的深く、更には、遮断ピン31に対し遮断ピン移動孔13の底部に向かう方向にコイルバネ35の弾性伸長力が作用しているため、遮断ピン31を戻すことは極めて困難となり、そのような意味で光ファイバ挿入孔12が機械的にも遮断されることとなる。
以上のような第1の実施形態の光ファイバコネクタによれば、光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11から抜かれたときに、遮断ピン31が移動して光ファイバ挿入孔12が内部で遮断される。このため、光送受信ユニット11内の光素子14を介した外部からの不正な光通信を防ぐことができる。また、光ファイバ挿入孔12は、比較的深い位置(L2)で付勢された遮断ピン31で遮断されるため、遮断ピン31を戻して開放することも困難になる。これにより、光ファイバの再挿着が事実上できなくなり、不正基板を使った光信号情報の窃取や改ざん等の不正行為を効果的に防止することができる。
(第2の実施形態)
次に図8を参照して、第1の実施形態の変形例である、第2の実施形態による光ファイバコネクタを説明する。ここで、図8(a)は、第2の実施形態による遮断ピン32の側面図、図8(b)は、光送受信ユニット11の断面図である。この第2の実施形態による光ファイバコネクタは、遮断ピン32に関して改良が加えられている。すなわち、第1の実施形態と比較して、遮断ピン32の先端側には、鉤状に突出する弾性変形可能な返し爪32bが形成される。光送受信ユニット11の遮断ピン移動孔13の内壁には、これらの返し爪32bに対応する係合段部19が形成される。
この第2の実施形態の光ファイバコネクタによれば、第1の実施形態と同様に、光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11から引き抜かれると、コイルバネ35の伸長力により遮断ピン32が遮断ピン移動孔13内を移動し、光ファイバ挿入孔12が内部で遮断される。
更に、遮断ピン32が光ファイバ挿入孔12を遮断する位置、すなわち、遮断ピン32の先端部が遮断ピン移動孔13の底部に当接する位置に至ると、その返し爪32bが遮断ピン移動孔13の係合段部19に係合する。これにより、遮断ピン31がその位置に固定され、不正行為者による意図的なこじ開けなどがされたとしても、遮断ピン31を開放位置に強制的に戻すことは極めて困難となる。
(第3の実施形態)
図9は、第1の実施形態の別の変形例である、第3の実施形態の光送受信ユニット11の断面図である。この第3の実施形態による光ファイバコネクタは、光送受信ユニット11と光ファイバケーブル20とを初回に接続する際の手間を省くことを目的とした、セットスリーブ38と、そのセットスリーブ38を光ファイバ挿入孔12内で初期に仮止めするための仮止め機構39とが追加されている。
セットスリーブ38は、図9に示されるように中空円管状の部材であり、その外周に沿って環状の括れ部38aが陥没して形成される。仮止め機構39は、例えば圧縮バネと圧縮バネで付勢されるボールとからなり、ボールと括れ部38aとが係合して、光ファイバ挿入孔12と遮断ピン移動孔13とが交差する位置にセットスリーブ38を保持する。
第3の実施形態の光ファイバコネクタにおいては、光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11に挿着される前に、セットスリーブ38が遮断ピン移動孔13を閉塞する位置(図9参照)に予め保持される。セットスリーブ38を保持したこの状態で、予め遮断ピン31、コイルバネ35及びメクラプラグ36を順次、遮断ピン移動孔13内に挿入する。このとき、メクラプラグ36の返し爪37が係止溝18に係止し、プラグ孔部17がメクラプラグ36で閉塞される。そして、コイルバネ35の弾性伸長力が遮断ピン31に作用して、遮断ピン31は、その先端部がセットスリーブ38を横から押し付ける位置に保持される。
以上のような光ファイバケーブル20が挿着される前の、光送受信ユニット11の事前設定は、特にメイン制御基板101へ光送受信ユニット11を実装するより前の部品の段階で行うことができる。
第3の実施形態による光ファイバケーブル20は、図9に示されるようにプラグ端子21のフェルール23が短くなっており、その分、先端から光ファイバコード20aが露出している。図10は、光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11に挿着された状態を示す断面図である。光送受信ユニット11に光ファイバケーブル20を接続するときには、そのプラグ端子21の光ファイバコード20aがセットスリーブ38の中にはじめに入り、プラグ端子21の先端部とセットスリーブ38が当接してセットスリーブ38が光ファイバ挿入孔12の底部に押し込まれる。このとき、遮断ピン31は、その先端部がセットスリーブ38の外周面及びプラグ端子21の外周面に連続して摺接し、圧縮したコイルバネ35で付勢されたまま、プラグ端子21を横方向から押圧する位置に留まる。
光ファイバケーブル20が光送受信ユニット11から抜かれたときには、第1の実施形態と同様に、プラグ端子21を横方向から押圧していた遮断ピン31がコイルバネ35の伸長力の作用により遮断ピン移動孔13の底部まで移動し、光ファイバ挿入孔12を光学的及び機械的に内部で遮断する。このとき、セットスリーブ38は、光ファイバ挿入孔12の底部に残される。また、仮止め機構39のバネが伸び光ファイバ挿入孔12の反対側の内壁にボールが係合することで、光ファイバ挿入孔12の全部又は一部を塞ぐ構成としてもよい。
この第3の実施形態による光ファイバコネクタによれば、上述した実施形態と同様に不正基板を使った光信号情報の窃取や改ざん等の不正行為を効果的に防止するとともに、光ファイバケーブル20の接続が容易になる。すなわち、光送受信ユニット11に対し、セットスリーブ38を光ファイバ挿入孔12の所定位置に予め保持しておくことにより、光ファイバケーブル20を挿し込むだけで容易に接続することができる。したがって、スロットマシン50の筐体80にメイン制御基板ユニット100を設置した後であっても、光ファイバケーブル20を接続できるので、配線の接続や取り回し等の作業を容易化し又はその負担を軽減することができる。
(第4の実施形態)
図11は、光ファイバコネクタの第4の実施形態を示す一部断面図である。第4の実施形態による光ファイバコネクタは、第1〜第3の実施形態で説明したような光送受信ユニット11の構成を一部有する光送受信ユニット40と、光送受信ユニット40を脱着不能に受容する光通信ブラケットモジュール41とを備える。本実施形態では、光通信ブラケットモジュール41がメイン制御基板101の所定位置に実装される。
すなわち光送受信ユニット40は、詳細な図示は省略するが、少なくとも上述した光送受信ユニット11と同様の光ファイバ挿入孔12と、光ファイバ挿入孔12に対し交差する遮断ピン移動孔13と、光ファイバケーブル20の接続状態を維持するための固定キャップ25等の適宜の固定手段と、遮断ピン移動孔13内に挿入され光ファイバケーブル20が抜かれた後に光ファイバ挿入孔12を内部で遮断する遮断ピン31(又は32)とを備えている。
更に、光送受信ユニット40の外周には、鉤状に突出する弾性変形可能な返し爪40a、40bが形成される。また、光ファイバ挿入孔12は、光送受信ユニット40本体を貫通している。
光通信ブラケットモジュール41には、光送受信ユニット40を脱着不能に受容することができるユニット受容孔42が形成される。ユニット受容孔42は、光送受信ユニット40の直径に適合した内径を有しており、挿入された光送受信ユニット40の返し爪40a、40bと係合して脱着不能とする係合段部43がユニット受容孔42の内壁に形成される。
光送受信ユニット40が光通信ブラケットモジュール41内で脱着不能に係合する係合位置では(図11に示す位置)、光送受信ユニット40に挿着された光ファイバケーブル20と光素子44とが光接続する。これにより、メイン制御基板101は、光ファイバケーブル20を介して、例えばサブ制御基板などの他の制御基板又は機器との光通信が可能となる。
なお、光通信ブラケットモジュール41は、図11に示すように光信号を送受信及び/又は制御するための送受信回路45を備えてもよい。送受信回路45は、光信号を送受信するためのバッファアンプ回路、パラレル−シリアル信号変換回路、変復調回路などを含み、将来的にはネットワーク通信制御回路をも集積化した通信用ICとして光通信ブラケットモジュール41に内蔵されるものでもよい。
図12は、第4の実施形態による光ファイバコネクタが設けられる位置で切断したときのメイン制御基板ユニット100の縦断面図である。本実施形態による光ファイバコネクタにおいては、メイン制御基板ユニット100の下側(又は側面)から光ファイバケーブル20を接続可能にするために、光通信ブラケットモジュール41のメイン制御基板101に直交する面側に光送受信ユニット40を受容するユニット受容孔42の開口が形成される。ただし、図5に示した実施形態のように、メイン制御基板ユニット100の前方から光ファイバケーブル20を接続する仕様のときは、ユニット受容孔42の開口面をメイン制御基板101に平行して設けてもよい。
この第4の実施形態による光ファイバコネクタによれば、上述した実施形態と同様に、不正基板を使った光信号情報の窃取や改ざん等の不正行為を効果的に防止するとともに、光ファイバケーブル20の接続も容易になる。すなわち、スロットマシン50の筐体80にメイン制御基板ユニット100を設置した後であっても、光ファイバケーブル20のプラグ端子21に予め取り付けた光送受信ユニット40を光通信ブラケットモジュール41に差し込むだけで、容易に光接続が可能となる。
加えて第4の実施形態によれば、遊技機の機種や仕様に関係なく、光送受信ユニット40を遊技機に汎用可能な共通の部品として製造することができる。また、光通信ブラケットモジュール41をメイン制御基板101から外さなくても、メイン制御基板ユニット100全体の再利用が可能であり、コスト的にも有利といえる。
以上、複数の実施形態を説明したが、本発明はこれらの具体的な構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜、変更又は改良等を加えることができる。例えば、遮断ピン移動孔13と光ファイバ挿入孔12とが、直交しない角度(90度以外の角度)で交差する構成であってもよい。また、遮断ピン31、32を付勢する付勢手段としては、コイルバネ35以外にも、板バネを重ねたものなど他の種類のものでもよい。更には付勢手段として、光ファイバケーブル20を抜いたときに弁が開放して圧縮空気が投入され、遮断ピン31、32を遮断ピン移動孔13の奥に移動させるような空気圧による手段であってもよい。
また、本明細書ではスロットマシンのメイン制御基板ユニットに光ファイバコネクタが適用される実施形態を説明した。しかし、発明の実施にあたっては、本発明に係る光ファイバコネクタをサブ制御基板ユニットに適用してもよく、メイン制御基板及びサブ制御基板双方間の光通信に適用してもよい。更には、スロットマシン以外の遊技機である例えばパチンコ機のメイン制御基板、サブ制御基板及び払出制御基板等の基板間の光通信にも本発明に係る光ファイバコネクタを適用することができる。
11 光送受信ユニット 12 光ファイバ挿入孔
13 遮断ピン移動孔 14 光素子
15 開口段部 16 螺旋溝部
17 プラグ孔部 18 係合溝
19 係合段部 20 光ファイバケーブル
21 プラグ端子 22 フランジ部
23 フェルール 25 固定キャップ
31、32 遮断ピン 35 コイルバネ
36 メクラプラグ 37 返し爪
38 セットスリーブ 39 仮止め機構
40 光送受信ユニット 40a、40b 返し爪
41 光通信ブラケットモジュール 42 ユニット受容孔
43 係合段部 44 光素子
50 スロットマシン 80 筐体
100 メイン制御基板ユニット 101 メイン制御基板
110 基板ケース 111 本体部
115 セット用孔 121 蓋部
126 コネクタ開口

Claims (4)

  1. 光ファイバケーブルのプラグを受容して光接続させる光送受信ユニットを備える光ファイバコネクタであって、
    前記光送受信ユニットが、
    前記光ファイバケーブルのプラグが挿入され、底部に光素子を有する光ファイバ挿入孔と、
    前記光ファイバ挿入孔に対し交差する遮断ピン移動孔と、
    前記遮断ピン移動孔内で移動可能な遮断ピンと、
    前記遮断ピンに対し常時前記光ファイバ挿入孔を遮断する側に弾性力を作用させる付勢手段と、を備え、
    前記光ファイバケーブルが前記光ファイバ挿入孔に挿入されそのプラグ先端と前記光素子とが光接続する挿着位置では、前記遮断ピン移動孔内において、前記付勢手段による弾性力の作用により前記遮断ピンが前記プラグを横から押圧し、
    前記光ファイバケーブルが前記光ファイバ挿入孔から抜かれた後では、前記遮断ピン移動孔内において、前記付勢手段による弾性力の作用により前記遮断ピンが前記光ファイバ挿入孔を遮断する位置に移動する、光ファイバコネクタ。
  2. 前記遮断ピンには、弾性変形可能な返し爪が形成され、前記遮断ピンが前記光ファイバ挿入孔を遮断する位置のときに、前記返し爪が前記遮断ピン移動孔の内壁に形成される段部に係合する、請求項1に記載の光ファイバコネクタ。
  3. 前記光送受信ユニットは、前記光ファイバケーブルが挿着される前に前記光ファイバ挿入孔に予め挿入され前記遮断ピン移動孔を閉塞する位置に保持されるセットスリーブを更に含む、請求項1又は2に記載の光ファイバコネクタ。
  4. 光ファイバケーブルのプラグを受容して光接続させる光送受信ユニットと、前記光送受信ユニットを着脱不能に受容するブラケットモジュールと、を備える光ファイバコネクタであって、
    前記光送受信ユニットが、
    前記光ファイバケーブルのプラグが挿入される、貫通する光ファイバ挿入孔と、
    前記光ファイバ挿入孔に対し交差する遮断ピン移動孔と、
    前記遮断ピン移動孔内で移動可能な遮断ピンと、
    前記遮断ピンに対し常時前記光ファイバ挿入孔を遮断する側に弾性力を作用させる付勢手段と、を備え、
    前記ブラケットモジュールが、前記光送受信ユニットを着脱不能に受容する状態で前記光送受信ユニットの貫通する前記光ファイバ挿入孔に挿着された前記光ファイバケーブルのプラグ先端と光接続する光素子を有し、
    前記光ファイバケーブルが前記光送受信ユニットの光ファイバ挿入孔に挿入された挿着位置では、前記遮断ピン移動孔内において、前記付勢手段による弾性力の作用により前記遮断ピンが前記プラグを横から押圧し、
    前記光ファイバケーブルが前記光ファイバ挿入孔から抜かれた後では、前記遮断ピン移動孔内において、前記付勢手段による弾性力の作用により前記遮断ピンが前記光ファイバ挿入孔を遮断する位置に移動する、光ファイバコネクタ。
JP2012063534A 2012-03-21 2012-03-21 光ファイバコネクタ Expired - Fee Related JP5541637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012063534A JP5541637B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 光ファイバコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012063534A JP5541637B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 光ファイバコネクタ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014091663A Division JP2014197198A (ja) 2014-04-25 2014-04-25 遊技機用光ファイバコネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013195770A true JP2013195770A (ja) 2013-09-30
JP5541637B2 JP5541637B2 (ja) 2014-07-09

Family

ID=49394778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012063534A Expired - Fee Related JP5541637B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 光ファイバコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5541637B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6324511U (ja) * 1986-07-30 1988-02-18
JP2002260774A (ja) * 2001-03-01 2002-09-13 Jst Mfg Co Ltd コネクタ用ソケット及びその組立て方法
JP2005189576A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Jst Mfg Co Ltd 光モジュールユニット
JP2009095444A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Kita Denshi Corp 再挿入不能型コネクタ
JP2009165848A (ja) * 2004-09-17 2009-07-30 Olympia:Kk 電子回路基板
JP2011224335A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6324511U (ja) * 1986-07-30 1988-02-18
JP2002260774A (ja) * 2001-03-01 2002-09-13 Jst Mfg Co Ltd コネクタ用ソケット及びその組立て方法
JP2005189576A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Jst Mfg Co Ltd 光モジュールユニット
JP2009165848A (ja) * 2004-09-17 2009-07-30 Olympia:Kk 電子回路基板
JP2009095444A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Kita Denshi Corp 再挿入不能型コネクタ
JP2011224335A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP5541637B2 (ja) 2014-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5897506B2 (ja) 遊技機
JP2002224271A (ja) スロットマシン
JP2014197198A (ja) 遊技機用光ファイバコネクタ
JP5541637B2 (ja) 光ファイバコネクタ
JP4815904B2 (ja) 遊技機
JP4930991B2 (ja) 電源装置及び遊技機
JP5897507B2 (ja) 遊技機
JP2006210005A (ja) 遊技機における基板コネクタの抜き差し防止装置
JP2018143874A (ja) 遊技機
JP2015139584A (ja) 遊技機
JP2015139585A (ja) 遊技機の基板ケースユニット
JP2009018113A (ja) 遊技機
JP5035942B2 (ja) 遊技機
JP4187627B2 (ja) 弾球遊技機
JP2016105905A (ja) 遊技機
JP2009178176A (ja) 基板ケース
JP2002224270A (ja) スロットマシン
JP2016019641A (ja) 遊技機
JP2015139581A (ja) 遊技機
JP5035998B2 (ja) 遊技機
JP5897505B2 (ja) 遊技機
JP2016187639A (ja) 遊技機
JP2005348942A (ja) 遊技機
JP2016093556A (ja) 遊技機
JP5905415B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5541637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees