JP2013195651A - 粉体詰まり抑制手段、粉体収容器及び画像形成装置 - Google Patents

粉体詰まり抑制手段、粉体収容器及び画像形成装置 Download PDF

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Tetsuhito Ueda
哲人 上田
Hironobu Takeshita
寛伸 竹下
Hirokatsu Suzuki
宏克 鈴木
Tomohiro Mitani
友祐 三谷
Satoru Ishikake
悟 石掛
Naoshi Hayakawa
直志 早川
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Abstract

【課題】コンパクトで、粉体の詰まりを効果的に抑制することが可能な粉体詰まり抑制手段を提供する。
【解決手段】内部に画像形成用の粉体を収容した粉体収容器内での粉体の詰まりを抑制する粉体詰まり抑制手段である。粉体詰まり抑制手段は、挿通穴710が形成された複数のピース材71と、複数のピース材71の各挿通穴710に挿通されてピース材71を一列に並べて保持する柔軟性長尺部材72と、長尺部材72の一端側からのピース材71の脱落を防止するために長尺部材72に設けられた抜止部73と、長尺部材72の他端側を引っ張ったり緩めたりする引張弛緩手段75と、引張弛緩手段75で長尺部材72を引っ張ったときに抜止部73とは反対側でピース材71の引っ張り方向の移動を規制する規制部材74とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、トナー等の画像形成用の粉体を収容する粉体収容器内の粉体の詰まりを抑制する粉体詰まり抑制手段、及び粉体詰まり抑制手段を備えた粉体収容器及び画像形成装置に関する。
一般に、感光体上に形成された潜像を現像剤としてのトナーを用いて可視画像化する電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成に伴って消費されるトナーを補充するために、トナーを収容したトナー容器が設けられている。また、このトナー容器を画像形成装置本体に対して着脱可能に構成し、トナー容器内のトナーが無くなったら新しいトナー容器と交換する方式が多く採用されている。
トナー容器としては、例えば、筒状の容器の内面に螺旋状の突起が設けられ、軸回りに回転可能に構成されたスクリューボトルと称されるものが知られている。スクリューボトルを画像形成装置に装着した状態で軸回りに回転させると、内部に収容されているトナーが螺旋状の突起に倣って軸方向の一端部側へ移動し、その一端部側に設けられた排出口よりトナーが排出され、現像装置へトナーが補給される。
しかし、上記のようなトナー容器を、ユーザー等が、排出口側を下方にして立て掛けた状態で保管しておくと、トナーの自重により排出口の近傍でトナーが凝集したり固着したりする場合がある。特に、夏の屋外などの高温高湿の環境下でトナー容器が保管されていた場合はなおさらである。このように、トナーの凝集や固着が排出口の近傍で生じた場合は、これらのトナーによって排出口へのトナー排出経路が塞がれてしまう。その結果、トナー容器をセットして使用する際に、排出口からのトナー排出量が低下したり不安定になったりするといった問題が生じる。また、最悪の場合は、排出口からトナーを全く排出できないこともある。
従来、トナー容器内でのトナーの凝集や固着を抑制する方法として、下記のような方法が提案されている。
例えば、特許文献1では、複数の段差部を設けた容器本体の外周面に板ばねを圧接させた構成が提案されている。この場合、容器本体の回転に伴って板ばねが段差部を乗り越える際に、当該板ばねが弾性変形して外周面に打ち付けられ、容器本体に振動が付与される。この振動が容器本体内のトナーに伝播されることで、トナーの凝集や固着が抑制されるようになっている。
また、特許文献2では、螺旋状の凹凸を設けた容器本体の外周面に弾性的に当接する弾性部材を設けた構成が提案されている。この場合も、上記特許文献1の方法と同様に、容器本体の回転に伴い、弾性部材が容器本体の外周面に打ち付けられることで振動を与え、トナーの凝集等を抑制するようにしている。
また、特許文献3では、容器内のトナーを掻き取るための掻き取り部材を設けたトナー収容器が提案されている。掻き取り部材は、トナー収容器の回転に伴って容器の内周面に摺擦するようになっており、これにより、容器の内周面に付着したトナーを掻き取るようにしている。
しかし、上記特許文献1、2に記載の方法は、容器本体の外周面で発生させた振動を凝集トナーに伝播することによって、間接的にトナーがほぐされることを狙ったものであり、トナーに対し直接的な外力を与えることができるものではなかった。このため、特に、トナーの凝集や固着が強固に生じている場合は、凝集トナーや固着トナーを十分にほぐしたり除去したりすることが困難となる。また、この方法では、排出口近傍や排出口にトナーを導く排出経路でのトナーの凝集や固着を、効果的に抑制することも困難であった。
一方、上記特許文献3に記載の方法は、掻き取り部材がトナーに直接接触するため、トナーの凝集や固着を抑制する効果は向上するが、掻き取り部材が届かない箇所では十分な効果を発揮し得ない。このため、掻き取り部材が届かない排出経路や排出口近傍などにおいては、トナーの凝集や固着を効果的に抑制することができなかった。
そこで、本発明は、斯かる事情に鑑み、コンパクトで容器の排出口近傍などに設置でき、粉体の詰まりを効果的に抑制することが可能な粉体詰まり抑制手段、その粉体詰まり抑制手段を備えた粉体収容器及び画像形成装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、内部に画像形成用の粉体を収容した粉体収容器内での粉体の詰まりを抑制する粉体詰まり抑制手段であって、挿通穴が形成された複数のピース材と、前記複数のピース材の各挿通穴に挿通されてピース材を一列に並べて保持する柔軟性長尺部材と、前記長尺部材の一端側からの前記ピース材の脱落を防止するために長尺部材に設けられた抜止部と、前記長尺部材の他端側を引っ張ったり緩めたりする引張弛緩手段と、前記引張弛緩手段で前記長尺部材を引っ張ったときに前記抜止部とは反対側でピース材の引っ張り方向の移動を規制する規制部材とを備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、長尺部材を引っ張ったり緩めたりすることにより、長尺部材を起立状態とその起立状態から倒れた弛緩状態との間で駆動させ、この駆動によって粉体を撹拌することができる。このとき、粉体詰まり抑制手段は粉体に直接接触するので、従来の振動を粉体に与える構成に比べて、粉体の詰まりをより効果的に抑制することが可能となる。また、本発明の場合、粉体詰まり抑制手段をコンパクトかつ簡易な構成とすることができるので、比較的狭い箇所にも粉体詰まり抑制手段を設置することができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置としてのカラーレーザープリンタの概略構成図である。 トナー容器の装置本体に対する着脱方法を示す図である。 トナー容器の側面の部分断面図である。 トナー容器の回転駆動手段及びトナー搬送装置の構成を示す断面図である。 トナー容器の外観斜視図である。 トナー容器の装着途中の様子を示す図である。 トナー容器の装着が完了した状態を示す図である。 キャップ部の正面断面図である。 トナー詰まり抑制手段が起立状態となった状態を示す図である。 トナー詰まり抑制手段が弛緩状態となった状態を示す図である。 トナー詰まり抑制手段の他の実施形態の構成を示す図である。 トナー詰まり抑制手段が起立状態となった状態を示す図である。 トナー詰まり抑制手段が弛緩状態となった状態を示す図である。 内部回転部材の変形例を示す図である。 装着時における回転体の回転開始位置から回転停止位置までの距離を示す図である。 回転体を静止させるストッパを設けた実施形態を示す図である。 前記ストッパの解除機構の構成を示す図である。 前記ストッパの解除動作を説明するための図である。 前記ストッパの解除動作を説明するための図である。 回転体をギアとした実施形態を示す図である。 トナー詰まり抑制手段を複数設けた実施形態を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置としてのカラーレーザープリンタの概略構成図である。まず、図1を参照して、カラーレーザープリンタの全体構成及び動作について説明する。
図1に示すように、カラーレーザープリンタの装置本体(画像形成装置本体)1の中央には、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の画像を形成する4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、感光体5は、ドラム状のものの他に、ベルト状のものを採用することも可能である。また、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
図1において、各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
一方、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての無端状のベルト部材から構成される中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30は、4つの一次転写ローラ31と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34によって張架されている。これらのローラ31〜34のうち、二次転写バックアップローラ32が回転することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
4つの一次転写ローラ31は、中間転写ベルト30を介して各感光体5に対向した位置に配設されている。各一次転写ローラ31はそれぞれの位置で中間転写ベルト30の内周面を押圧しており、中間転写ベルト30の押圧された部分と各感光体5とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。また、各一次転写ローラ31は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
中間転写ベルト30を介して二次転写バックアップローラ32に対向した位置には、二次転写ローラ36が配設されている。この二次転写ローラ36は中間転写ベルト30の外周面を押圧しており、二次転写ローラ36と中間転写ベルト30とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。また、二次転写ローラ36は、一次転写ローラ31と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト30を介してクリーニングバックアップローラ33に対向した位置には、ベルトクリーニング装置35が配設されている。ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するクリーニングブレード等を有しており、中間転写ベルト30が周回走行する際にクリーニングブレード等によってベルト表面上の残留トナーや異物を除去するように構成されている。
装置本体1の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを給送する給紙ローラ11等が設けてある。ここで、用紙Pには、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等が含まれる。また、記録媒体として、OHPシートやOHPフィルム等を用いることも可能である。また、図示しないが、手差し給紙機構を設けてもよい。
また、装置本体1内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、タイミングローラとしての一対のレジストローラ12が配設されている。
一方、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置15が配設されている。また、搬送路Rの用紙搬送方向下流端には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。さらに、装置本体1の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
また、装置本体1の上部には、画像形成用の粉体としてのトナーを収容した4つのトナー容器(粉体収容器)20Y,20M,20C,20Kが装着されている。各トナー容器20Y,20M,20C,20Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色のトナーを収容している以外は、ほぼ同様に構成されている。
上記画像形成装置は以下のように動作する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kの感光体5が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置9から各感光体5の帯電面にレーザー光が照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として可視画像化(顕像化)される。
また、作像動作が開始されると、中間転写ベルト30を張架する二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動することにより、中間転写ベルト30が図の矢印で示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。次いで、各感光体5の表面が図示しない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10に収容されている用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られて、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト30の周回走行に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、上記二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。あるいは、二次転写バックアップローラ32に対しトナーの帯電極性と同極性の転写電圧を印加することにより、中間転写ベルト30上のトナー画像を用紙Pに転写するようにしてもよい。また、用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置15へと搬送され、定着装置15によってトナー画像が用紙Pに定着される。その後、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2は、上記トナー容器の装置本体に対する着脱方法を示す図である。
図2に示すように、トナー容器20Y,20M,20C,20Kは、略円筒状のトナーボトルであり、装置本体1の上部には、各トナー容器20Y,20M,20C,20Kを収容する容器収容部2が設けられている。容器収容部2には、4つの凹部が形成されており、各凹部に沿ってトナー容器20Y,20M,20C,20Kを水平方向(図の矢印の方向)に案内することで着脱できるようになっている。
以下、トナー容器20Y,20M,20C,20Kの構成について説明する。
なお、上記4つのトナー容器20Y,20M,20C,20Kは、異なる色のトナーを収容している以外はほぼ同様の構成となっているので、説明を簡略化するため、色の識別を示す符号(Y,M,C,K)を省略し、1つのトナー容器の構成について説明する。
図3は、トナー容器の側面の部分断面図である。
図3に示すように、トナー容器20は、主として、内部にトナーを収容する容器本体(ボトル本体)21と、その容器本体21の開口する一端部に取り付けられたキャップ部22とで構成される。容器本体21は、その内周面に螺旋状の突起が設けられており、キャップ部22に対して回転可能に取り付けられている。
キャップ部22には、容器本体21内のトナーを排出するための排出口23と、容器本体21内のトナーを排出口23へと導くための排出経路24と、排出口23を開閉するシャッター25等が設けられている。図3に示す状態では、排出口23は、シャッター25によって閉じられた状態となっている。この状態から、シャッター25が図の左側にスライドすることで、排出口23を開放された状態にすることができる。
トナー容器20を装置本体1に装着する際及び装着が完了した状態の姿勢では、図3に示すように、排出口23が下方を臨むように配設される。また、排出経路24は、その姿勢で、容器本体21内のトナーを水平方向(図の矢印A1の方向)に搬送する水平搬送経路24aと、その水平搬送経路24a内を通って搬送されたトナーを鉛直下方(図の矢印A2の方向)へ搬送して排出口23へと導く鉛直搬送経路24bとで構成されている。
また、容器本体21の開口する一端部内からキャップ部22の水平搬送経路24a内に渡って、一対の板状部材等から成る撹拌部材26が設けられている。この撹拌部材26は容器本体21の一端部に取り付けられており、容器本体21が回転すると、これと一緒に撹拌部材26も回転するようになっている。
図4は、トナー容器の回転駆動手段及びトナー容器から現像装置までトナーを搬送するトナー搬送装置の構成を示す断面図である。
なお、この回転駆動手段及びトナー搬送装置も、各トナー容器に対して同様に構成されているので、以下、図4を参照しつつ、1組の回転駆動手段とトナー搬送装置の構成について説明する。
図4に示すように、回転駆動手段40は、駆動源としての駆動モータ41と、駆動モータ41の軸に設けられたウォームギア42と、ウォームギア42と噛み合うアイドラギア43とを有する。また、アイドラギア43は、トナー容器20の容器本体21の外周面に形成された図示しないギアと噛み合っており、駆動モータ41が駆動されると、その駆動力が、ウォームギア42、アイドラギア43を介して容器本体21に回転力として伝達されるようになっている。
トナー搬送装置45は、容器収容部2の下方に設けられたトナーホッパー46と、トナーホッパー46と現像装置7とを接続するトナー搬送管47と、トナー搬送管47内に収容された搬送コイル48とを有する。トナーホッパー46内には、トナーをトナー搬送管47へ送り出すための回転可能な搬送部材49が設けられている。
続いて、図4を参照しつつ、トナーの補給動作について説明する。
トナー補給指令を受けて、駆動モータ41が駆動を開始すると、その駆動力が容器本体21に伝達され、容器本体21は図の矢印B1で示す方向に回転させられる。このとき、容器本体21内に設けられた螺旋状の突起によってトナーが容器本体21の開口部側へと搬送される。そして、トナーはキャップ部22に設けられた排出口23から図の矢印B2で示す方向に排出されトナーホッパー46内に一旦貯留される。
このように、本実施形態では、排出口23をキャップ部22の周側面(下方)に設けることで、コンパクトで、かつ、トナーの排出に自重を利用できるようになっている。また、容器本体21が回転するのに伴って図3に示す撹拌部材26が回転するので、撹拌部材26によって容器本体21の開口部付近でトナーが撹拌され、トナー排出性が向上する。
トナーホッパー46内に一旦貯留されたトナーは、トナーホッパー46内の搬送部材49が図の矢印B3で示す方向に回転することによって、トナー搬送管47へと搬送される。トナー搬送管47に搬送されたトナーは、回転する搬送コイル48によって図の矢印B4で示す方向に搬送された後、現像装置7内へ補給される。
以下、トナー容器の構成についてさらに詳しく説明する。
図5は、トナー容器の外観斜視図である。
図5に示すように、トナー容器20のキャップ部22の先端面には、情報記憶媒体としての非接触RFID用チップ51が設けられている。このFRID用チップ51には、トナー容器20内に収容されているトナーの色やトナー量などの情報が記憶されている。トナー容器20を装置本体1に装着した状態では、FRID用チップ51が装置本体1に設けられた図示しない情報読み取り装置に電気的に接続されることで、FRID用チップ51が記憶している情報を読み取り又は更新することができるようになる。
また、キャップ部22の先端には、2つの位置決め穴52,53が設けられている。トナー容器20を装置本体1に装着した際、これらの位置決め穴52,53に、容器収容部2に設けられている位置決め凸部が挿入されることで、トナー容器20が装置本体1に対して位置決めされるようになっている。なお、本実施形態では、図の上側の位置決め穴52が位置決めの主基準となり、下側の位置決め穴53が従基準となっている。
また、キャップ部22の先端側の図の上部には、トナー容器20の非互換性を担保するための非互換形状部54が設けられている。この非互換形状部54は、収容するトナーの色に応じて形状あるいは位置が異なっており、トナー容器20が容器収容部2の正規位置へ装着された場合に、装置本体1に設けられた図示しない嵌合部と嵌め合うことができるようになっている。
また、キャップ部22の先端側の図の下部には、一対の回転体50が回転可能に設けられている。図6に示すように、両回転体50は、トナー容器20を装置本体1に装着する際、装置本体1(容器収容部2)の壁面1aに接触しつつ車輪の如く回転するようになっている。
図7は、トナー容器20の装着が完了した状態を示す図である。
図7に示すように、装着完了状態では、キャップ部22の先端に設けられた2つの位置決め穴52,53に、容器収容部2に設けてある位置決め凸部62,63が挿入されて位置決めされる。また、この状態では、シャッター25が図の左側に移動することにより、排出口23が開放され、排出口23は容器収容部2に設けられた連通穴59と連通連結される。これにより、排出口23から排出されるトナーを、連通穴59を介して、上記トナーホッパー46へ補給できるようになる。
シャッター25を開閉するシャッター開閉手段は、シャッター25の先端が当接するように設けられた連通穴59の縁59aと、装置本体1の窪みに設けられたシャッター閉鎖部材60と、シャッター閉鎖部材60を上方へ付勢する付勢手段としてのばね部材61とを備える。シャッター閉鎖部材60は、シャッター25のスライド方向(図7の横方向)に対して傾斜した先端側の傾斜部60aと、その傾斜部60aよりも後方でシャッター25のスライド方向に対し略直交方向に配設された引っ掛け部60bとを有している。また、シャッター閉鎖部材60の後端は、支軸60cを介して回転可能に取り付けられている。これにより、シャッター閉鎖部材60の先端は支軸60cを中心に図の上下方向に揺動するようになっている。
トナー容器20を装置本体1に装着する際は、シャッター25の先端がシャッター閉鎖部材60の傾斜部60aに接触し、シャッター閉鎖部材60を一旦下方へ押し下げる。その後、シャッター25は、図7に示すように、装置本体1に設けられた連通穴59の縁59aに当接し、この当接により、シャッター25はトナー容器20の後方へスライド移動せしめられ、排出口23が開放される。そして、シャッター閉鎖部材60は、シャッター25の後端が傾斜部60aを通過した時点で上方へ復帰する。
次に、トナー容器20を装置本体1から取り外す場合、トナー容器20を離脱する方向へ移動させると、最初は、引っ掛け部60bにシャッター25の端部が引っ掛かっているため、シャッター25の離脱方向への移動が規制される。これにより、シャッター25は、シャッター閉鎖部材60に押されて排出口23を閉鎖する方向へスライド移動せしめられ、排出口23が閉鎖される。そして、シャッター25の閉鎖方向への移動が完了した状態で、トナー容器20をさらに勢いよく離脱する方向へ移動させると、シャッター閉鎖部材60はその離脱方向の移動力に抗しきれずに押し下げられ、引っ掛け部60bによるシャッター25の拘束が解放される。その後、シャッター閉鎖部材60は、シャッター25がシャッター閉鎖部材60の先端を通過した時点で上方へ復帰し元の状態に戻る。
図8は、キャップ部22の正面断面図である。
図8に示すように、キャップ部22内には、トナー(粉体)の詰まりを抑制するトナー詰まり抑制手段(粉体詰まり抑制手段)70が設けられている。本実施形態の場合、トナー詰まり抑制手段70は、排出口23の近傍である鉛直搬送経路24b内に設けられている。
トナー詰まり抑制手段70は、複数のピース材71と、それらを一列に並べて保持する紐状体72と、紐状体72からのピース材71の脱落を防止する抜止部73と、抜止部73とは反対側でピース材71の移動を規制する規制部材74と、紐状体72を引っ張ったり緩めたりする引張弛緩手段75とを備えている。また、引張弛緩手段75は、上記一対の回転体50と、両回転体50を支持するクランク状の回転軸55とで構成されている。
以下、図9及び図10に基づき、トナー詰まり抑制手段70の構成をさらに詳しく説明する。
複数のピース材71には、それぞれ挿通穴710が形成されている。本実施形態では、ピース材71を楕円体としているが、筒状体やその他の形状であってもよい。各ピース材71の挿通穴710には紐状体72が挿通され、これにより複数のピース材71が一列に並んだ状態で保持されている。なお、紐状体72の他に、帯状体、ワイヤ、あるいはこれらに類するものを用いてもよい。すなわち、ピース材71を保持する部材は、柔軟性を有する所定長さの長尺部材であればよい。
紐状体72の一端(以下、「先端」という)には抜止部73が設けられている。抜止部73は、ピース材71の挿通穴710よりも大きく形成されており、抜止部73と先端側のピース材71aとの干渉により、各ピース材71が紐状体72の先端側から抜け出ないようになっている。また、紐状体72の先端とは反対側の他端(以下、「基端」という)は、回転体50の回転中心から偏芯した位置にある回転軸55の偏芯部(クランク部)550に取り付けられている。
回転軸55の偏芯部550と基端側のピース材71bとの間には、規制部材74が設けられている。規制部材74は、中間位置に穴部740が形成された長手状の部材であり、その両端はキャップ部22の内面に固定されている(図8参照)。規制部材74の穴部740は、紐状体72を挿通できるが、ピース材71は通過できない大きさに形成されている。
次に、図9及び図10を参照して、トナー詰まり抑制手段70の動作について説明する。
図9及び図10に示すように、回転体50が回転すると、回転軸55の偏芯部550は、規制部材74に対して近づいたり遠ざかったりする。特に、図9に示すように、偏芯部550が規制部材74から遠ざかった場合は、紐状体72の基端側が引っ張られる。このとき、複数のピース材71も紐状体72と一緒に引っ張られるが、紐状体72の基端側にあるピース材71bが規制部材74と干渉することによって、ピース材71の移動が規制される。その結果、図9に示すように、ピース材71同士が密着し、ピース材71が略鉛直方向に並んだ起立状態となる。
一方、図10に示すように、偏芯部550が規制部材74に近づいた場合は、上記とは反対に紐状体72が緩められる。その結果、ピース材71間の密着力が低減もしくは解除され、ピース材71の自重によって紐状体72が上記起立状態から倒れた弛緩状態となる。
このように、回転体50が回転すると、紐状体72は上記起立状態と弛緩状態との間で繰り返えし駆動し、この紐状体72の駆動によって鉛直搬送経路24b内のトナーを撹拌することができる。これにより、トナーの凝集や固着が鉛直搬送経路24b内や排出口23の近傍で生じていたとしても、その凝集トナーをほぐしたり、固着トナーを除去したりすることができる。その結果、鉛直搬送経路24bや排出口23におけるトナー詰まりを抑制することでき、排出口23からのトナーの排出を円滑かつ安定的に行うことができるようになる。また、本実施形態の場合は、紐状体72の駆動を、装置本体1へのトナー容器20の装着動作に伴う回転体50の回転によって行うことができるので、駆動源を別途設ける必要がなく、コスト増大や大型化を抑えることができる。
なお、本実施形態の場合、装置本体1からトナー容器20を取り外す際も、回転体50が装置本体1の壁面1aに接触しつつ回転するので、このときも装着時と同様に、紐状体72が起立状態と弛緩状態との間で駆動し、鉛直搬送経路24b内のトナーを撹拌することが可能である。
図11〜図13に、トナー詰まり抑制手段70の他の実施形態の構成を示す。
この実施形態に係るトナー詰まり抑制手段70は、上記実施形態と比べ、引張弛緩手段75の構成が異なっている。具体的には、図11に示すように、一対の回転体50の回転軸55がそれぞれ別体で構成されており、一方(図の左側)の回転軸55に円盤状の内部回転部材76が取り付けられている。内部回転部材76は、鉛直搬送経路24b内に設けられており、内部回転部材76に紐状体72の基端が取り付けられている。詳しくは、図12又は図13に示すように、紐状体72の他端は、内部回転部材76の回転中心から偏芯した位置(偏芯部)760に取り付けられている。その他の構成は、基本的に上述の実施形態と同様となっている。
図12及び図13に示すように、内部回転部材76が回転体50と一体的に回転すると、その回転に伴って内部回転部材76に取り付けられた紐状体72の他端が規制部材74に対して近づいたり遠ざかったりする。これにより、紐状体72の基端側が、図12に示すように引っ張られたり、図13に示すように緩められたりする。その結果、上述の実施形態と同様に、紐状体72が引っ張られたときは、紐状体72が起立状態となり、反対に、紐状体72が緩められたときは、紐状体72が起立状態から倒れた弛緩状態となる。
このように、図11〜図13に示す実施形態においても、トナー容器20の着脱時における回転体50の回転によって、紐状体72を起立状態と弛緩状態との間で駆動させることができるので、トナーを撹拌することができ、鉛直搬送経路24bや排出口23のトナー詰まりを抑制することできる。また、この場合も、紐状体72を駆動させる駆動源を設ける必要がないので、コスト増大や大型化を抑えることができる。
また、この実施形態では、内部回転部材76が、鉛直搬送経路24bの内面近傍に配設されており、鉛直搬送経路24bの中央には配設されていないので、内部回転部材76によって鉛直搬送経路24bのトナー搬送が妨げられにくい構成となっている。さらに、この実施形態の場合は、上述の実施形態とは異なり、一対の回転体50の回転軸55が左右に離れて配設されており、回転軸55が鉛直搬送経路24b内を横切るように配設されていないので、回転軸55の存在もトナー搬送の妨げになりにくくなっている。このように、図11〜図13に示す実施形態では、鉛直搬送経路24b内のトナー搬送が妨げられにくい構成となっているので、排出口23からのトナーの排出をより円滑に行えるようになる。
なお、内部回転部材76は円盤状でなくてもよい。例えば、図14(a)に示すように、内部回転部材76を棒状部材で形成し、その棒状部材の先端の偏芯部760に紐状体72を取り付けてもよい。あるいは、図14(b)に示すように、内部回転部材76を設けずに、回転軸55の端部を径方向に曲げ、その曲げた部分の先端に紐状体72を直接取り付けてもよい。このように、回転体50と一体的に設けられた偏芯部を有する構成であれば、上記と同様の作用・効果を得ることが可能である。
また、図11〜図13に示す実施形態では、トナー容器20の着脱を滑らかに行えるように、回転体50をトナー容器20の左右両側に設けているが、凝集トナーのほぐし作用及び固着トナーの除去作用に関係するのは一方の回転体50(図11に示す左側の回転体50)だけであるので、他方の回転体50を省略することも可能である。その場合、トナー容器20の回転体50を設けない側は、従来のトナー容器と同様に滑動接触部を構成し、装置本体側のレール上を滑らすようにすればよい。
上記本発明の各実施形態では、紐状体72が起立状態となったとき、紐状体72の先端は上方を向くようになっているが、例えば、紐状体72の先端が横方向を向く場合であっても、トナーを撹拌することは可能である。ただし、起立状態で、紐状体72の先端が上方、特に鉛直方向上方を向く方が、起立状態と弛緩状態との間の紐状体72の駆動範囲を大きくすることができるので、撹拌機能が向上する。
また、ピース材71を重い部材で形成した方が、紐状体72を緩めたときのピース材71の自重による紐状体72の倒れや垂れ下がりが生じやすくなる。すなわち、起立状態と非起立状態との間の紐状体72の駆動範囲を大きくすることができるので、撹拌機能が向上する。特に、効果的に撹拌機能を向上するには、複数のピース材71のうち、紐状体72の最も先端側のピース材71aを最も重くすることが好ましい。
また、トナー容器20を装置本体1に対して装着していない非装着状態においては、紐状体72を緩めた弛緩状態で保持しておくのがよい。仮に、容器装着前の非装着状態で、紐状体72が引っ張られた起立状態で保持されていると、万が一、ピース材71の重さが足りなかった場合に、紐状体72が起立状態から弛緩状態へと変化することができず、撹拌が行われない可能性もある。これに対し、非装着状態で、紐状体72を緩めた状態で保持している場合は、容器装着時に紐状体72が引っ張られることで、紐状体72を弛緩状態から起立状態へ確実に変化させることができるので、その後の撹拌が行われやすくなる。すなわち、容器装着時に撹拌が行われない可能性を低減することができる。
一方、トナー容器20の装置本体1への装着が完了した状態では、紐状体72を引っ張った起立状態で保持しておくのがよい。上記各実施形態の場合、起立状態では、ピース材71がトナー搬送方向に並ぶようになっているので、トナー容器20の装着完了状態で紐状体72を起立状態としておくことにより、紐状体72及びピース材71がトナー搬送(排出)の妨げとなりにくくなり、排出口23からのトナーの排出をより円滑に行えるようになる。
また、トナー容器20の装着が完了した時点で、紐状体72が起立状態となるようにするには、装着前の紐状体72の状態と、図15に示す装着時における回転体50の回転開始位置から回転停止位置までの距離Dと、回転体50の外周長を調整すればよい。例えば、装着前に紐状体72が弛緩状態となっているとして、回転体50の外周長をGとすると、上記回転開始位置から回転停止位置までの距離Dが下記式(1)の関係を満たすように設定することで、装着完了時に紐状体72を起立状態とすることができる。
D=G/2×n・・・・・式(1)
ここで、式(1)中のnは、正の奇数である。
ところで、上述のように、非装着状態で紐状体72を弛緩状態で保持しておいたとしても、その後、ユーザー等が回転体50を不用意に回転させてしまった場合は、紐状体72が弛緩状態で保持されなくなることも考えられる。
そのため、図16に示す実施形態のように、非装着状態において、回転体50を回転させないように静止させるストッパ80を設けてもよい。この実施形態のストッパ80は棒状に形成されており、その一端がキャップ部22に設けられ、他端が回転体50に形成された係止穴50aに挿入されている。回転体50が回転しようとすると、係止穴50aに挿入されたストッパ80の他端(以下、先端という)と回転体50とが干渉することで、回転体50の回転が規制されるようになっている。
図17は、上記ストッパ80の解除機構の構成を示す図である。
図17に示すように、回転体50に形成された係止穴50aは、長方形に形成されている。この係止穴50aにストッパ80の先端が挿入された状態では、係止穴50aはトナー容器20の装着方向Jへ延びるように配設される。ストッパ80の基端は、キャップ部22に対し支軸81を介して回転可能に取り付けられている。これにより、ストッパ80の先端は、トナー容器20の装着方向Jの前後方向へ揺動可能となっている。
図17において、符号82で示す部材は、装置本体1に設けられたガイド部材である。このガイド部材82は、トナー容器20の左右両側に設けられており、トナー容器20の着脱時に各ガイド部材82によって各回転体50がガイドされる。また、ストッパ80を設けた側のガイド部材82は、トナー容器20の装着時に先端がストッパ80と当接するように配設されている。すなわち、ストッパ80側のガイド部材82は、その先端にストッパ80と当接する当接部82aを有する。また、そのストッパ80の先端側には、トナー容器20の装着方向Jに対して傾斜する傾斜面82bが形成されている。また、キャップ部22には、ストッパ80を係止するための突起状の係止部83が2つ設けられている。
以下、ストッパ80の解除動作について説明する。
まず、図17に示すように、トナー容器20の装置本体1への装着開始直後では、ストッパ80の先端が回転体50の係止穴50aに挿入され、回転体50の回転が規制された状態となっている。この状態で、トナー容器20を装着方向Jへと動かすと、図18に示すように、ガイド部材82の先端(当接部82a)がストッパ80に当接する。この当接によって、ストッパ80の先端が装着方向Jの後方へ揺動しつつ係止穴50a内を移動し、係止穴50a内から離脱する。これにより、ストッパ80による回転体50の規制が解除され、回転体50が回転可能な状態となる。
その後、図19に示すように、続けてトナー容器20を装着方向Jへ移動させると、ストッパ80がさらに後方へ揺動する。そして、ストッパ80は、ガイド部材82の傾斜面82bに摺接しつつ突起状の係止部83を乗り越えて係止される。
以上のように、図17〜図19に示す実施形態では、トナー容器20の装着前の非装着状態では、ストッパ80によって回転体50を静止させておくことができるので、紐状体72を確実に弛緩状態で保持しておくことができる。また、この実施形態では、トナー容器20の装着動作に伴って、ガイド部材82をストッパ80に当接させ、ストッパ80による回転規制を解除することができるので、操作性に優れる。さらに、回転規制を解除した後は、ストッパ80を係止部83によって係止しておくことができるので、ストッパ80が装着動作中にガイド部材82等に接触することによる異音の発生や、部材の損傷、装着性の低下などの不具合の発生を防止できる。また、ストッパ80に、警告タグ(図示省略)を取り付けておき、ユーザーなどの操作者に対し、装着直前までにストッパ80に触れないように注意を促すようにしてもよい。
また、上記各実施形態において、図20に示すように、回転体50を、外周面に歯列を有するギア58とし、装置本体1の壁面1aに、そのギア58と噛み合うラック69を設けてもよい。この場合、トナー容器20を装置本体1に装着する際、ギア58がトナー容器20の着脱方向に伸びるラック69と噛み合って回転することで、上記と同様に、紐状体72を駆動させ、トナーを撹拌することができる。
また、この構成の場合は、ギア58とラック69との噛み合いによって回転抵抗が増すので、装着途中でトナー容器20から手を離しても、トナー容器20がその自重によって逆戻りしにくくなる。これにより、トナー容器20が勝手に逆戻りすることによる落下などの虞を低減することができる。また、ギア58とラック69とが噛み合うことで、回転体50がスリップすることなく回転することができるので、トナー詰まり抑制手段70に駆動力をより確実に伝達することが可能となる。
なお、回転体50をギアとしない実施形態の場合は、回転体50の外周にゴムなどの摩擦係数の高い部材を設けることで、装置本体1の壁面1aに対する回転体50のグリップ力を向上させ、トナー詰まり抑制手段70への駆動力の伝達性を高めることができる。
また、図21に示すように、紐状体72及びピース材71を2組以上(複数)設けてもよい。このように構成することで、トナーを撹拌できる範囲が広がり、トナー詰まり抑制効果が向上する。なお、図21に示す例は、図8に示す実施形態において紐状体72及びピース材71を2組設けた構成であるが、その他の本発明の実施形態においても同様に、紐状体72及びピース材71を2組以上設けることは可能である。
以上のように、本発明によれば、紐状体72を引っ張ったり緩めたりすることにより、長尺部材を起立状態とその起立状態から倒れた弛緩状態との間で駆動させ、この駆動によってトナーを撹拌することができる。このとき、トナー詰まり抑制手段は内部のトナーに直接接触するので、従来の振動をトナーに与える構成に比べて、トナーの詰まりをより効果的に抑制することが可能となる。また、本発明の場合、トナー詰まり抑制手段をコンパクトかつ簡易な構成とすることができるので、排出口近傍の排出経路などの比較的狭い箇所にもトナー詰まり抑制手段を設置することができ、このような箇所におけるトナーの詰まりを効果的に抑制することが可能となる。
特に、上述の実施形態のように、キャップ部22内に設けられた撹拌部材26(図3参照)によっては鉛直搬送経路24b内のトナーの凝集や固着を効果的に抑制することができない構成においては、本発明のトナー詰まり抑制手段を鉛直搬送経路24b内に設置することにより大きな効果が期待できる。なお、排出口近傍以外の他の箇所に、本発明のトナー詰まり抑制手段を設置することも可能である。
また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、トナー容器にトナーのみを収容しているが、トナーとキャリアから成る二成分現像剤を収容するトナー容器や、その他の画像形成用の粉体を収容する粉体収容器にも、同様に本発明を適用することは可能である。また、本発明の粉体収容器を備える画像形成装置は、上述の実施形態のようなカラーレーザープリンタに限らず、モノクロプリンタや、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
1 装置本体(画像形成装置本体)
20 トナー容器(粉体収容器)
23 排出口
50 回転体
55 回転軸
58 ギア
69 ラック
70 トナー詰まり抑制手段(粉体詰まり抑制手段)
71 ピース部材
72 紐状体(長尺部材)
73 抜止部
74 規制部材
75 引張弛緩手段
80 ストッパ
550 偏芯部
710 挿通穴
760 偏芯部
特開2006−258997号公報 特開平8−314258号公報 特開平8−179612号公報

Claims (14)

  1. 内部に画像形成用の粉体を収容した粉体収容器内での粉体の詰まりを抑制する粉体詰まり抑制手段であって、
    挿通穴が形成された複数のピース材と、前記複数のピース材の各挿通穴に挿通されてピース材を一列に並べて保持する柔軟性長尺部材と、前記長尺部材の一端側からの前記ピース材の脱落を防止するために長尺部材に設けられた抜止部と、前記長尺部材の他端側を引っ張ったり緩めたりする引張弛緩手段と、前記引張弛緩手段で前記長尺部材を引っ張ったときに前記抜止部とは反対側でピース材の引っ張り方向の移動を規制する規制部材とを備えることを特徴とする粉体詰まり抑制手段。
  2. 前記粉体収容器内の粉体を排出するための排出口の近傍に設けられた請求項1に記載の粉体詰まり抑制手段。
  3. 前記引張弛緩手段は、前記粉体収容器の画像形成装置本体への装着動作に伴って画像形成装置本体に接触しつつ回転する回転体と、前記回転体の回転に伴って偏芯回転する偏芯部とを有し、
    前記長尺部材の前記他端側を前記偏芯部に取り付けて、前記回転体の回転により長尺部材が引っ張られたり緩められたりするように構成した請求項1又は2に記載の粉体詰まり抑制手段。
  4. 前記回転体の回転軸をクランク状に形成し、そのクランク部を前記偏芯部とした請求項3に記載の粉体詰まり抑制手段。
  5. 前記偏芯部を、前記粉体収容器の内面近傍に設けた請求項3又は4に記載の粉体詰まり抑制手段。
  6. 前記複数のピース材のうち、前記長尺部材の前記一端側のピース材を最も重くした請求項1から5のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  7. 前記粉体収容器の画像形成装置本体への非装着状態では、前記長尺部材を緩めた状態で保持するようにした請求項1から6のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  8. 前記非装着状態において、前記回転体を回転させないように静止させるストッパを設けた請求項7に記載の粉体詰まり抑制手段。
  9. 前記ストッパを、前記粉体収容器の画像形成装置本体への装着時に画像形成装置側の当接部に当接させることにより、前記回転体から離脱させるように構成した請求項8に記載の粉体詰まり抑制手段。
  10. 前記粉体収容器の画像形成装置本体への装着完了状態では、前記長尺部材を引っ張った状態で保持することにより、前記ピース材が粉体搬送方向に並ぶようにした請求項1から9のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  11. 前記長尺部材を引っ張った際に、長尺部材の前記一端が上方へ向くようにした請求項1から10のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  12. 前記回転体を、前記粉体収容器の画像形成装置本体への装着方向に伸びるように設けられたラックに噛み合うギアとした請求項1から11のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段を備えたことを特徴とする粉体収容器。
  14. 請求項13に記載の粉体収容器を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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