JP2013218060A - 粉体詰まり抑制手段、粉体収容器及び画像形成装置 - Google Patents

粉体詰まり抑制手段、粉体収容器及び画像形成装置 Download PDF

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Tetsuhito Ueda
哲人 上田
Hironobu Takeshita
寛伸 竹下
Hirokatsu Suzuki
宏克 鈴木
Tomohiro Mitani
友祐 三谷
Satoru Ishikake
悟 石掛
Naoshi Hayakawa
直志 早川
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Abstract

【課題】排出経路内の粉体の詰まりを効果的に抑制することが可能な粉体詰まり抑制手段を提供する。
【解決手段】内部に画像形成用の粉体を収容した粉体収容器内での粉体の詰まりを抑制する粉体詰まり抑制手段70である。粉体詰まり抑制手段70は、粉体収容器の粉体排出経路24内に配設される弾性部材65と、弾性部材65が取り付けられた回転軸55と、回転軸55を介して弾性部材65を回転させる回転手段50と、弾性部材65が回転中に当接することで弾性部材65を弾性変形させその回転軌道を規制する規制部73とを備える。弾性部材65の回転に伴い、弾性部材65が規制部73に当接し弾性変形した後、弾性部材65が規制部73を通過した際に規制部73による規制が解除され弾性復帰するように構成した。
【選択図】図8

Description

本発明は、トナー等の画像形成用の粉体を収容する粉体収容器内の粉体の詰まりを抑制する粉体詰まり抑制手段、及び粉体詰まり抑制手段を備えた粉体収容器及び画像形成装置に関する。
一般に、感光体上に形成された潜像を現像剤としてのトナーを用いて可視画像化する電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成に伴って消費されるトナーを補充するために、トナーを収容したトナー容器が設けられている。また、このトナー容器を画像形成装置本体に対して着脱可能に構成し、トナー容器内のトナーが無くなったら新しいトナー容器と交換する方式が多く採用されている。
トナー容器としては、例えば、筒状の容器の内面に螺旋状の突起が設けられ、軸回りに回転可能に構成されたスクリューボトルと称されるものが知られている。スクリューボトルを画像形成装置に装着した状態で軸回りに回転させると、内部に収容されているトナーが螺旋状の突起に倣って軸方向の一端部側へ移動し、その一端部側に設けられた排出口よりトナーが排出され、現像装置へトナーが補給される。
しかし、上記のようなトナー容器を、ユーザー等が、排出口側を下方にして立て掛けた状態で保管しておくと、トナーの自重により排出口の近傍でトナーが凝集したり固着したりする場合がある。特に、夏の屋外などの高温高湿の環境下でトナー容器が保管されていた場合はなおさらである。このように、トナーの凝集や固着が排出口の近傍で生じた場合は、これらのトナーによって排出口へのトナー排出経路が塞がれてしまう。その結果、トナー容器をセットして使用する際に、排出口からのトナー排出量が低下したり不安定になったりするといった問題が生じる。また、最悪の場合は、排出口からトナーを全く排出できないこともある。
従来、トナー容器内でのトナーの凝集や固着を抑制する方法として、下記のような方法が提案されている。
例えば、特許文献1では、複数の段差部を設けた容器本体の外周面に板ばねを圧接させた構成が提案されている。この場合、容器本体の回転に伴って板ばねが段差部を乗り越える際に、当該板ばねが弾性変形して外周面に打ち付けられ、容器本体に振動が付与される。この振動が容器本体内のトナーに伝播されることで、トナーの凝集や固着が抑制されるようになっている。
また、特許文献2では、螺旋状の凹凸を設けた容器本体の外周面に弾性的に当接する弾性部材を設けた構成が提案されている。この場合も、上記特許文献1の方法と同様に、容器本体の回転に伴い、弾性部材が容器本体の外周面に打ち付けられることで振動を与え、トナーの凝集等を抑制するようにしている。
また、特許文献3では、容器内のトナーを掻き取るための掻き取り部材を設けたトナー収容器が提案されている。掻き取り部材は、トナー収容器の回転に伴って容器の内周面に摺擦するようになっており、これにより、容器の内周面に付着したトナーを掻き取るようにしている。
しかし、上記特許文献1、2に記載の方法は、容器本体の外周面で発生させた振動を凝集トナーに伝播することによって、間接的にトナーがほぐされることを狙ったものであり、トナーに対し直接的な外力を与えることができるものではなかった。このため、特に、トナーの凝集や固着が強固に生じている場合は、凝集トナーや固着トナーを十分にほぐしたり除去したりすることが困難となる。また、この方法では、排出口近傍や排出口にトナーを導く排出経路でのトナーの凝集や固着を、効果的に抑制することも困難であった。
一方、上記特許文献3に記載の方法は、掻き取り部材がトナーに直接接触するため、トナーの凝集や固着を抑制する効果は向上するが、掻き取り部材が届かない箇所では十分な効果を発揮し得ない。このため、掻き取り部材が届かない排出経路や排出口近傍などにおいては、トナーの凝集や固着を効果的に抑制することができなかった。
そこで、本発明は、斯かる事情に鑑み、排出経路内の粉体の詰まりを効果的に抑制することが可能な粉体詰まり抑制手段、その粉体詰まり抑制手段を備えた粉体収容器及び画像形成装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、内部に画像形成用の粉体を収容した粉体収容器内での粉体の詰まりを抑制する粉体詰まり抑制手段であって、前記粉体収容器の粉体排出経路内に配設される弾性部材と、前記弾性部材が取り付けられた回転軸と、前記回転軸を介して前記弾性部材を回転させる回転手段と、前記弾性部材が回転中に当接することで弾性部材を弾性変形させその回転軌道を規制する規制部とを備え、前記弾性部材の回転に伴い、弾性部材が前記規制部に当接し弾性変形した後、弾性部材が規制部を通過した際に規制部による規制が解除され弾性復帰するように構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、弾性部材を回転させることにより、弾性部材が弾性変形と弾性復帰とを繰り返すことで、この駆動によって粉体排出経路内の粉体を撹拌することができる。これにより、粉体排出経路内の粉体詰まりを抑制することできるようになる。 また、本発明の場合、粉体詰まり抑制手段は粉体に直接接触するので、従来の振動を粉体に与える構成に比べて、粉体の詰まりをより効果的に抑制することが可能となる。また、本発明によれば、粉体詰まり抑制手段をコンパクトかつ簡易な構成とすることができるので、比較的狭い粉体排出経路においても粉体詰まり抑制手段を容易に設置することができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置としてのカラーレーザープリンタの概略構成図である。 トナー容器の装置本体に対する着脱方法を示す図である。 トナー容器の側面の部分断面図である。 トナー容器の回転駆動手段及びトナー搬送装置の構成を示す断面図である。 トナー容器の外観斜視図である。 トナー容器の装着途中の様子を示す図である。 トナー容器の装着が完了した状態を示す図である。 本発明のトナー詰まり抑制手段の第1実施形態の構成を示す側面断面図である。 前記第1実施形態の構成を示す正面断面図である。 本発明のトナー詰まり抑制手段の第2実施形態の構成を示す正面図である。 前記第2実施形態の構成を示す側面断面図である。 本発明のトナー詰まり抑制手段の第3実施形態の構成を示す正面図である。 前記第3実施形態の構成を示す側面断面図である。 本発明のトナー詰まり抑制手段の第4実施形態の構成を示す正面図である。 本発明のトナー詰まり抑制手段の第5実施形態の構成を示す正面図である。 前記第5実施形態の構成を示す側面断面図である。 本発明のトナー詰まり抑制手段の第6実施形態の構成を示す正面図である。 前記第6実施形態の構成を示す側面断面図である。 本発明のトナー詰まり抑制手段の第7実施形態の構成を示す側面断面図である。 コイルばねを下向きに保持した状態を示す側面断面図である。 装着時における回転体の回転開始位置から回転停止位置までの距離を示す図である。 回転体を静止させるストッパを設けた実施形態を示す正面断面図である。 前記ストッパの解除機構の構成を示す図である。 前記ストッパの解除動作を説明するための図である。 前記ストッパの解除動作を説明するための図である。 回転体をギアとした実施形態を示す側面断面図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置としてのカラーレーザープリンタの概略構成図である。まず、図1を参照して、カラーレーザープリンタの全体構成及び動作について説明する。
図1に示すように、カラーレーザープリンタの装置本体(画像形成装置本体)1の中央には、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の画像を形成する4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、感光体5は、ドラム状のものの他に、ベルト状のものを採用することも可能である。また、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
図1において、各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
一方、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての無端状のベルト部材から構成される中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30は、4つの一次転写ローラ31と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34によって張架されている。これらのローラ31〜34のうち、二次転写バックアップローラ32が回転することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
4つの一次転写ローラ31は、中間転写ベルト30を介して各感光体5に対向した位置に配設されている。各一次転写ローラ31はそれぞれの位置で中間転写ベルト30の内周面を押圧しており、中間転写ベルト30の押圧された部分と各感光体5とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。また、各一次転写ローラ31は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
中間転写ベルト30を介して二次転写バックアップローラ32に対向した位置には、二次転写ローラ36が配設されている。この二次転写ローラ36は中間転写ベルト30の外周面を押圧しており、二次転写ローラ36と中間転写ベルト30とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。また、二次転写ローラ36は、一次転写ローラ31と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト30を介してクリーニングバックアップローラ33に対向した位置には、ベルトクリーニング装置35が配設されている。ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するクリーニングブレード等を有しており、中間転写ベルト30が周回走行する際にクリーニングブレード等によってベルト表面上の残留トナーや異物を除去するように構成されている。
装置本体1の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを給送する給紙ローラ11等が設けてある。ここで、用紙Pには、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等が含まれる。また、記録媒体として、OHPシートやOHPフィルム等を用いることも可能である。また、図示しないが、手差し給紙機構を設けてもよい。
また、装置本体1内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、タイミングローラとしての一対のレジストローラ12が配設されている。
一方、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置15が配設されている。また、搬送路Rの用紙搬送方向下流端には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。さらに、装置本体1の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
また、装置本体1の上部には、画像形成用の粉体としてのトナーを収容した4つのトナー容器(粉体収容器)20Y,20M,20C,20Kが装着されている。各トナー容器20Y,20M,20C,20Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色のトナーを収容している以外は、ほぼ同様に構成されている。
上記画像形成装置は以下のように動作する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kの感光体5が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置9から各感光体5の帯電面にレーザー光が照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として可視画像化(顕像化)される。
また、作像動作が開始されると、中間転写ベルト30を張架する二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動することにより、中間転写ベルト30が図の矢印で示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。次いで、各感光体5の表面が図示しない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10に収容されている用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られて、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト30の周回走行に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、上記二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。あるいは、二次転写バックアップローラ32に対しトナーの帯電極性と同極性の転写電圧を印加することにより、中間転写ベルト30上のトナー画像を用紙Pに転写するようにしてもよい。また、用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置15へと搬送され、定着装置15によってトナー画像が用紙Pに定着される。その後、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2は、上記トナー容器の装置本体に対する着脱方法を示す図である。
図2に示すように、トナー容器20Y,20M,20C,20Kは、略円筒状のトナーボトルであり、装置本体1の上部には、各トナー容器20Y,20M,20C,20Kを収容する容器収容部2が設けられている。容器収容部2には、4つの凹部が形成されており、各凹部に沿ってトナー容器20Y,20M,20C,20Kを水平方向(図の矢印の方向)に案内することで着脱できるようになっている。
以下、トナー容器20Y,20M,20C,20Kの構成について説明する。
なお、上記4つのトナー容器20Y,20M,20C,20Kは、異なる色のトナーを収容している以外はほぼ同様の構成となっているので、説明を簡略化するため、色の識別を示す符号(Y,M,C,K)を省略し、1つのトナー容器の構成について説明する。
図3は、トナー容器の側面の部分断面図である。
図3に示すように、トナー容器20は、主として、内部にトナーを収容する容器本体(ボトル本体)21と、その容器本体21の開口する一端部に取り付けられたキャップ部22とで構成される。容器本体21は、その内周面に螺旋状の突起が設けられており、キャップ部22に対して回転可能に取り付けられている。
キャップ部22には、容器本体21内のトナーを排出するための排出口23と、容器本体21内のトナーを排出口23へと導くための排出経路(粉体搬出経路)24と、排出口23を開閉するシャッター25等が設けられている。図3に示す状態では、排出口23は、シャッター25によって閉じられた状態となっている。この状態から、シャッター25が図の左側にスライドすることで、排出口23を開放された状態にすることができる。
トナー容器20を装置本体1に装着する際及び装着が完了した状態の姿勢では、図3に示すように、排出口23が下方を臨むように配設される。また、排出経路24は、その姿勢で、容器本体21内のトナーを水平方向(図の矢印A1の方向)に搬送する水平搬送経路24aと、その水平搬送経路24a内を通って搬送されたトナーを鉛直下方(図の矢印A2の方向)へ搬送して排出口23へと導く鉛直搬送経路24bとで構成されている。
また、容器本体21の開口する一端部内からキャップ部22の水平搬送経路24a内に渡って、一対の板状部材等から成る撹拌部材26が設けられている。この撹拌部材26は容器本体21の一端部に取り付けられており、容器本体21が回転すると、これと一緒に撹拌部材26も回転するようになっている。
図4は、トナー容器の回転駆動手段及びトナー容器から現像装置までトナーを搬送するトナー搬送装置の構成を示す断面図である。
なお、この回転駆動手段及びトナー搬送装置も、各トナー容器に対して同様に構成されているので、以下、図4を参照しつつ、1組の回転駆動手段とトナー搬送装置の構成について説明する。
図4に示すように、回転駆動手段40は、駆動源としての駆動モータ41と、駆動モータ41の軸に設けられたウォームギア42と、ウォームギア42と噛み合うアイドラギア43とを有する。また、アイドラギア43は、トナー容器20の容器本体21の外周面に形成された図示しないギアと噛み合っており、駆動モータ41が駆動されると、その駆動力が、ウォームギア42、アイドラギア43を介して容器本体21に回転力として伝達されるようになっている。
トナー搬送装置45は、容器収容部2の下方に設けられたトナーホッパー46と、トナーホッパー46と現像装置7とを接続するトナー搬送管47と、トナー搬送管47内に収容された搬送コイル48とを有する。トナーホッパー46内には、トナーをトナー搬送管47へ送り出すための回転可能な搬送部材49が設けられている。
続いて、図4を参照しつつ、トナーの補給動作について説明する。
トナー補給指令を受けて、駆動モータ41が駆動を開始すると、その駆動力が容器本体21に伝達され、容器本体21は図の矢印B1で示す方向に回転させられる。このとき、容器本体21内に設けられた螺旋状の突起によってトナーが容器本体21の開口部側へと搬送される。そして、トナーはキャップ部22に設けられた排出口23から図の矢印B2で示す方向に排出されトナーホッパー46内に一旦貯留される。
このように、本実施形態では、排出口23をキャップ部22の周側面(下方)に設けることで、コンパクトで、かつ、トナーの排出に自重を利用できるようになっている。また、容器本体21が回転するのに伴って図3に示す撹拌部材26が回転するので、撹拌部材26によって容器本体21の開口部付近でトナーが撹拌され、トナー排出性が向上する。
トナーホッパー46内に一旦貯留されたトナーは、トナーホッパー46内の搬送部材49が図の矢印B3で示す方向に回転することによって、トナー搬送管47へと搬送される。トナー搬送管47に搬送されたトナーは、回転する搬送コイル48によって図の矢印B4で示す方向に搬送された後、現像装置7内へ補給される。
以下、トナー容器の構成についてさらに詳しく説明する。
図5は、トナー容器の外観斜視図である。
図5に示すように、トナー容器20のキャップ部22の先端面には、情報記憶媒体としての非接触RFID用チップ51が設けられている。このFRID用チップ51には、トナー容器20内に収容されているトナーの色やトナー量などの情報が記憶されている。トナー容器20を装置本体1に装着した状態では、FRID用チップ51が装置本体1に設けられた図示しない情報読み取り装置に電気的に接続されることで、FRID用チップ51が記憶している情報を読み取り又は更新することができるようになる。
また、キャップ部22の先端には、2つの位置決め穴52,53が設けられている。トナー容器20を装置本体1に装着した際、これらの位置決め穴52,53に、容器収容部2に設けられている位置決め凸部が挿入されることで、トナー容器20が装置本体1に対して位置決めされるようになっている。なお、本実施形態では、図の上側の位置決め穴52が位置決めの主基準となり、下側の位置決め穴53が従基準となっている。
また、キャップ部22の先端側の図の上部には、トナー容器20の非互換性を担保するための非互換形状部54が設けられている。この非互換形状部54は、収容するトナーの色に応じて形状あるいは位置が異なっており、トナー容器20が容器収容部2の正規位置へ装着された場合に、装置本体1に設けられた図示しない嵌合部と嵌め合うことができるようになっている。
また、キャップ部22の先端側の図の下部には、一対の回転体50が回転可能に設けられている。図6に示すように、両回転体50は、トナー容器20を装置本体1に装着する際、装置本体1(容器収容部2)の壁面1aに接触しつつ車輪の如く回転するようになっている。
図7は、トナー容器20の装着が完了した状態を示す図である。
図7に示すように、装着完了状態では、キャップ部22の先端に設けられた2つの位置決め穴52,53に、容器収容部2に設けてある位置決め凸部62,63が挿入されて位置決めされる。また、この状態では、シャッター25が図の左側に移動することにより、排出口23が開放され、排出口23は容器収容部2に設けられた連通穴59と連通連結される。これにより、排出口23から排出されるトナーを、連通穴59を介して、上記トナーホッパー46へ補給できるようになる。
シャッター25を開閉するシャッター開閉手段は、シャッター25の先端が当接するように設けられた連通穴59の縁59aと、装置本体1の窪みに設けられたシャッター閉鎖部材60と、シャッター閉鎖部材60を上方へ付勢する付勢手段としてのばね部材61とを備える。シャッター閉鎖部材60は、シャッター25のスライド方向(図7の横方向)に対して傾斜した先端側の傾斜部60aと、その傾斜部60aよりも後方でシャッター25のスライド方向に対し略直交方向に配設された引っ掛け部60bとを有している。また、シャッター閉鎖部材60の後端は、支軸60cを介して回転可能に取り付けられている。これにより、シャッター閉鎖部材60の先端は支軸60cを中心に図の上下方向に揺動するようになっている。
トナー容器20を装置本体1に装着する際は、シャッター25の先端がシャッター閉鎖部材60の傾斜部60aに接触し、シャッター閉鎖部材60を一旦下方へ押し下げる。その後、シャッター25は、図7に示すように、装置本体1に設けられた連通穴59の縁59aに当接し、この当接により、シャッター25はトナー容器20の後方へスライド移動せしめられ、排出口23が開放される。そして、シャッター閉鎖部材60は、シャッター25の後端が傾斜部60aを通過した時点で上方へ復帰する。
次に、トナー容器20を装置本体1から取り外す場合、トナー容器20を離脱する方向へ移動させると、最初は、引っ掛け部60bにシャッター25の端部が引っ掛かっているため、シャッター25の離脱方向への移動が規制される。これにより、シャッター25は、シャッター閉鎖部材60に押されて排出口23を閉鎖する方向へスライド移動せしめられ、排出口23が閉鎖される。そして、シャッター25の閉鎖方向への移動が完了した状態で、トナー容器20をさらに勢いよく離脱する方向へ移動させると、シャッター閉鎖部材60はその離脱方向の移動力に抗しきれずに押し下げられ、引っ掛け部60bによるシャッター25の拘束が解放される。その後、シャッター閉鎖部材60は、シャッター25がシャッター閉鎖部材60の先端を通過した時点で上方へ復帰し元の状態に戻る。
図8は、キャップ部22の排出経路24付近の側面断面図、図9は、キャップ部22の正面断面図である。
図8又は図9に示すように、キャップ部22には内部のトナー(粉体)の詰まりを抑制するトナー詰まり抑制手段(粉体詰まり抑制手段)70が設けられている。以下、図8及び図9を参照しつつ、トナー詰まり抑制手段70の第1実施形態の構成について説明する。
図8に示すように、トナー詰まり抑制手段70は、鉛直搬送経路24b内に配設された弾性部材としてのコイルばね65と、コイルばね65が取り付けられた回転軸55と、回転軸55を介してコイルばね65を回転させる回転手段としての上記回転体50と、コイルばね65が回転中に当接することでコイルばね65を弾性変形させその回転軌道を規制する規制部73とを備える。
コイルばね65は、回転軸55の径方向に延びるように巻かれ、その一端が回転軸55に取り付けられている。一方、コイルばね65の他端は、自由端となっており、回転軸55の径方向及びそれと交差する方向に動けるようになっている。図9に示すように、コイルばね65は、鉛直搬送経路24b内を横切るように配設された回転軸55の中央部に取り付けられ、一対の回転体50は、回転軸55の両端に一体的に取り付けられている。また、規制部73は、鉛直搬送経路24bを形成するキャップ部22の内面の一部で構成されている。
トナー容器20の装置本体1への装着動作に伴って、回転体50が図8の矢印の方向へ回転すると、回転軸55と一体的にコイルばね65が回転する。コイルばね65は、規制部73(内面)に当接していない状態では自然長となっているが、回転に伴いコイルばね65が規制部73に当接すると、コイルばね65の回転軌道が規制され、コイルばね65が撓むように弾性変形する。そして、コイルばね65の先端が規制部73に摺接しつつそれを通過すると、規制部73による規制が解除され弾性復帰する。
このように、回転体50の回転に伴って、コイルばね65が弾性変形と弾性復帰とを繰り返すことで、コイルばね65が鉛直搬送経路24b内で暴れ周囲のトナーを撹拌する。これにより、トナーの凝集や固着が鉛直搬送経路24b内や排出口23の近傍で生じていたとしても、その凝集トナーをほぐしたり、固着トナーを除去したりすることができる。その結果、鉛直搬送経路24bや排出口23におけるトナー詰まりを抑制することでき、排出口23からのトナーの排出を円滑かつ安定的に行うことができるようになる。
なお、本実施形態の場合、装置本体1からトナー容器20を取り外す際も、回転体50が装置本体1の壁面1aに接触しつつ回転するので、このときも装着時と同様に、コイルばね65が回転し、鉛直搬送経路24b内のトナーを撹拌することが可能である。
図10に、トナー詰まり抑制手段70の第2実施形態の構成を示す。
図10に示すように、第2実施形態に係るトナー詰まり抑制手段70では、コイルばね65の先端(回転軸55に取り付けられた側とは反対側)に、ブロック体74を設けている。それ以外は、上記第1実施形態の構成と同様である。
この場合、図11に示すように、回転体50の回転に伴い、コイルばね65とブロック体74が一体的に回転すると、ブロック体74が規制部73に当接し、コイルばね65の回転軌道が規制され、コイルばね65が撓むように弾性変形する。そして、ブロック体74が規制部73に摺接しつつそれを通過すると、規制部73による規制が解除されコイルばね65が弾性復帰する。
このように、第2実施形態では、コイルばね65が弾性変形と弾性復帰とを繰り返すことで、コイルばね65とブロック体74とが鉛直搬送経路24b内で暴れ周囲のトナーを撹拌する。特に、この場合は、コイルばね65と一緒にブロック体74も回転し暴れるので、上記第1実施形態のようにコイルばね65のみで撹拌する場合に比べて撹拌機能が向上することとなる。
図12に、トナー詰まり抑制手段70の第3実施形態の構成を示す。
図12に示すように、第3実施形態に係るトナー詰まり抑制手段70では、回転軸55がクランク状に形成され、そのクランク部(偏芯部)550にコイルばね65が取り付けられている。また、この実施形態では、図9に示す上記第1実施形態と比べて、コイルばね65を短く形成し、コイルばね65の回転軌道の外周が第1実施形態と同程度となるように構成している。それ以外は、第1実施形態の構成と同様である。
この第3実施形態において、図13に示すように、回転体50が回転すると、コイルばね65が規制部73に接触することにより、上記第1実施形態と同様に、コイルばね65が弾性変形と弾性復帰とを繰り返しトナーを撹拌する。しかし、この場合は、特に、コイルばね65が短く形成されているので、コイルばね65が長い第1実施形態の場合に比べて、コイルばね65の挙動が安定する。このため、撹拌機能の安定化を図れる。一方、第1実施形態は、回転軸55がストレート状に形成されているため、簡単かつ低コストで本発明を実現できる利点がある。なお、第3実施形態において、コイルばね65の長さを、第1実施形態のコイルばね65と同じ長さにしたり、さらに長くしたりしてもよい。その場合、コイルばね65で撹拌することができる範囲が広がる。
図14に、トナー詰まり抑制手段70の第4実施形態の構成を示す。
図14に示すように、第4実施形態では、一対の回転体50の回転軸55がそれぞれ別体で構成されており、各回転軸55にコイルばね65が取り付けられている。それ以外は、上記第1実施形態の構成と同様である。
この場合、回転時の各コイルばね65の動作は、基本的に図8に示す第1実施形態の動作と同様となる。ただし、コイルばね65が2本ある分、撹拌機能は向上する。また、第4実施形態では、上述の各実施形態とは異なり、回転軸55が鉛直搬送経路24b内を横切るように配設されていないので、回転軸55によって鉛直搬送経路24bのトナー搬送が妨げられにくい構成となっている。従って、この実施形態の場合、排出口23からのトナーの排出がより円滑に行えるようになる。
図15に、トナー詰まり抑制手段70の第5実施形態の構成を示す。
図15に示すように、第5実施形態に係るトナー詰まり抑制手段70では、コイルばね65の先端(回転軸55に取り付けられた側とは反対側)に、柔軟性を有する楕円体の保護部材75を設けている。それ以外は、上記第1実施形態の構成と同様である。
この場合、図16に示すように、回転体50の回転に伴い、コイルばね65と保護部材75が一体的に回転すると、保護部材75が規制部73に当接し、コイルばね65の回転軌道が規制され、コイルばね65が撓むように弾性変形する。すなわち、この場合の回転動作は、基本的に図11に示す上記第2実施形態の回転動作と同様である。しかし、この場合、保護部材75が柔軟性を有する部材で形成されているので、保護部材75が規制部73に当接することによる規制部73の摩耗や傷付き、異音の発生等を抑制することができる。
図17に、トナー詰まり抑制手段70の第6実施形態の構成を示す。
図17に示すように、第6実施形態に係るトナー詰まり抑制手段70では、コイルばね65の先端にブロック体74が設けられ、さらに、コイルばね65を回転軸55の径方向に伸縮させるようにガイドする筒状のガイド部材76を設けている。それ以外は、上記第1実施形態の構成と同様である。また、ブロック体74は、コイルばね65の伸縮に伴いガイド部材76の先端から出没可能となっている。
この場合、図18に示すように、回転体50の回転に伴いブロック体74が規制部73に当接すると、ブロック体74がガイド部材76内に押し込まれ、コイルばね65が収縮する。そして、ブロック体74が規制部73に摺接しつつそれを通過すると、規制部73によるブロック体74の規制が解除され、コイルばね65が伸長する。
このように、第6実施形態では、回転体50の回転に伴って、コイルばね65が繰り返し伸縮する。このとき、トナーの撹拌を行うのは、トナーに直接接触するブロック体74とガイド部材76である。これにより、より安定した撹拌を行うことが可能となる。
図19に、トナー詰まり抑制手段70の第7実施形態の構成を示す。
上述の各実施形態では、キャップ部22の内面を規制部73として利用し、低コスト化を図っているが、これと異なり、特別な規制部73を別途設けてもよい。第7実施形態では、規制部73をキャップ部22の内面とは別個に設け、撹拌機能が向上するように規制部73を形成している。具体的には、図19に示すように、コイルばね65が規制部73を通過するのに伴い急激に規制が解除され弾性復帰するように、規制部73を構成している。これにより、急激に弾性復帰するコイルばね65によって、周囲のトナーをより効果的に撹拌することができるようになる。
図20は、トナー容器20の装置本体1への装着が完了した状態を示す。
図20に示すように、この状態では、コイルばね65を下向きに保持しておくのがよい。これにより、コイルばね65の長手方向がトナー搬送方向を向くので、コイルばね65がトナー搬送(排出)の妨げとなりにくくなり、排出口23からのトナーの排出をより円滑に行えるようになる。
また、トナー容器20の装着が完了した時点で、コイルばね65が下向きとなるようにするには、装着前のコイルばね65の状態と、図21に示す装着時における回転体50の回転開始位置から回転停止位置までの距離Dと、回転体50の外周長を調整すればよい。例えば、装着前にコイルばね65が上方を向いている場合、回転体50の外周長をGとすると、上記回転開始位置から回転停止位置までの距離Dが下記式(1)の関係を満たすように設定することで、装着完了時にコイルばね65が下方を向くようにすることができる。
D=G/2×n・・・・・式(1)
ここで、式(1)中のnは、正の奇数である。
ところで、上述のように、非装着状態でコイルばね65を上向きに保持しておいたとしても、その後、ユーザー等が回転体50を不用意に回転させてしまった場合は、コイルばね65が上向きに保持されなくなることも考えられる。
そのため、図22に示す実施形態のように、非装着状態において、回転体50を回転させないように静止させるストッパ80を設けてもよい。この実施形態のストッパ80は棒状に形成されており、その一端がキャップ部22に設けられ、他端が回転体50に形成された係止穴50aに挿入されている。回転体50が回転しようとすると、係止穴50aに挿入されたストッパ80の他端(以下、先端という)と回転体50とが干渉することで、回転体50の回転が規制されるようになっている。
図23は、上記ストッパ80の解除機構の構成を示す図である。
図23に示すように、回転体50に形成された係止穴50aは、長方形に形成されている。この係止穴50aにストッパ80の先端が挿入された状態では、係止穴50aはトナー容器20の装着方向Jへ延びるように配設される。ストッパ80の基端は、キャップ部22に対し支軸81を介して回転可能に取り付けられている。これにより、ストッパ80の先端は、トナー容器20の装着方向Jの前後方向へ揺動可能となっている。
図23において、符号82で示す部材は、装置本体1に設けられたガイド部である。このガイド部82は、トナー容器20の左右両側に設けられており、トナー容器20の着脱時に各ガイド部82によって各回転体50がガイドされる。また、ストッパ80を設けた側のガイド部82は、トナー容器20の装着時に先端がストッパ80と当接するように配設されている。すなわち、ストッパ80側のガイド部82は、その先端にストッパ80と当接する当接部82aを有する。また、そのストッパ80の先端側には、トナー容器20の装着方向Jに対して傾斜する傾斜面82bが形成されている。また、キャップ部22には、ストッパ80を係止するための突起状の係止部83が2つ設けられている。
以下、ストッパ80の解除動作について説明する。
まず、図23に示すように、トナー容器20の装置本体1への装着開始直後では、ストッパ80の先端が回転体50の係止穴50aに挿入され、回転体50の回転が規制された状態となっている。この状態で、トナー容器20を装着方向Jへと動かすと、図24に示すように、ガイド部82の先端(当接部82a)がストッパ80に当接する。この当接によって、ストッパ80の先端が装着方向Jの後方へ揺動しつつ係止穴50a内を移動し、係止穴50a内から離脱する。これにより、ストッパ80による回転体50の規制が解除され、回転体50が回転可能な状態となる。
その後、図25に示すように、続けてトナー容器20を装着方向Jへ移動させると、ストッパ80がさらに後方へ揺動する。そして、ストッパ80は、ガイド部82の傾斜面82bに摺接しつつ突起状の係止部83を乗り越えて係止される。
このように、ストッパ80を設けた構成では、トナー容器20の装着前の非装着状態で、回転体50を静止させておくことができるので、コイルばね65を確実に所定の方向へ向けて保持しておくことができる。また、この構成では、トナー容器20の装着動作に伴って、ガイド部82をストッパ80に当接させ、ストッパ80による回転規制を解除することができるので、操作性に優れる。さらに、回転規制を解除した後は、ストッパ80を係止部83によって係止しておくことができるので、ストッパ80が装着動作中にガイド部82等に接触することによる異音の発生や、部材の損傷、装着性の低下などの不具合の発生を防止できる。また、ストッパ80に、警告タグ(図示省略)を取り付けておき、ユーザーなどの操作者に対し、装着直前までにストッパ80に触れないように注意を促すようにしてもよい。
また、上記各実施形態において、図26に示すように、回転体50を、外周面に歯列を有するギア58とし、装置本体1の壁面1aに、そのギア58と噛み合うラック69を設けてもよい。この場合、トナー容器20を装置本体1に装着する際、ギア58がトナー容器20の着脱方向に伸びるラック69と噛み合って回転することで、上記と同様に、コイルばね65を回転させ、トナーを撹拌することができる。
また、この構成の場合は、ギア58とラック69との噛み合いによって回転抵抗が増すので、装着途中でトナー容器20から手を離しても、トナー容器20がその自重によって逆戻りしにくくなる。これにより、トナー容器20が勝手に逆戻りすることによる落下などの虞を低減することができる。また、ギア58とラック69とが噛み合うことで、回転体50がスリップすることなく回転することができるので、トナー詰まり抑制手段70に駆動力をより確実に伝達することが可能となる。
なお、回転体50をギアとしない実施形態の場合は、回転体50の外周にゴムなどの摩擦係数の高い部材を設けることで、装置本体1の壁面1aに対する回転体50のグリップ力を向上させ、トナー詰まり抑制手段70への駆動力の伝達性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の第1実施形態〜第7実施形態におけるそれぞれの特徴部分を、2つ又は3つ以上組み合わせてもよい。
以上のように、本発明によれば、コイルばね65を回転させることにより、コイルばね65が弾性変形と弾性復帰とを繰り返すことで、この駆動によって排出経路24(上記実施形態では特に鉛直搬送経路24b)内のトナーを撹拌することができる。これにより、排出経路24内のトナー詰まりを抑制することでき、排出口23からのトナーの排出を円滑かつ安定的に行うことができるようになる。 また、本発明の場合、トナー詰まり抑制手段70は内部のトナーに直接接触するので、従来の振動をトナーに与える構成に比べて、トナーの詰まりをより効果的に抑制することが可能となる。また、本発明によれば、トナー詰まり抑制手段70をコンパクトかつ簡易な構成とすることができるので、比較的狭い排出経路においてもトナー詰まり抑制手段70を容易に設置することができる。
また、上述の実施形態のように、コイルばね65の回転を、装置本体1へのトナー容器20の装着動作に伴って行うようにすることで、駆動源を別途設ける必要がなくなり、装置の小型化や低コスト化を図れるようにもなる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、トナー容器にトナーのみを収容しているが、トナーとキャリアから成る二成分現像剤を収容するトナー容器や、その他の画像形成用の粉体を収容する粉体収容器にも、同様に本発明を適用することは可能である。また、本発明の粉体収容器を備える画像形成装置は、上述の実施形態のようなカラーレーザープリンタに限らず、モノクロプリンタや、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
1 装置本体(画像形成装置本体)
20 トナー容器(粉体収容器)
23 排出口
50 回転体
55 回転軸
65 コイルばね(弾性部材)
70 トナー詰まり抑制手段(粉体詰まり抑制手段)
73 規制部
74 ブロック体
75 保護部材
76 ガイド部材
550 クランク部
特開2006−258997号公報 特開平8−314258号公報 特開平8−179612号公報

Claims (12)

  1. 内部に画像形成用の粉体を収容した粉体収容器内での粉体の詰まりを抑制する粉体詰まり抑制手段であって、
    前記粉体収容器の粉体排出経路内に配設される弾性部材と、
    前記弾性部材が取り付けられた回転軸と、
    前記回転軸を介して前記弾性部材を回転させる回転手段と、
    前記弾性部材が回転中に当接することで弾性部材を弾性変形させその回転軌道を規制する規制部とを備え、
    前記弾性部材の回転に伴い、弾性部材が前記規制部に当接し弾性変形した後、弾性部材が規制部を通過した際に規制部による規制が解除され弾性復帰するように構成したことを特徴とする粉体詰まり抑制手段。
  2. 前記弾性部材は、前記回転軸の径方向に延びるように巻かれたコイルばねである請求項1に記載の粉体詰まり抑制手段。
  3. 前記回転手段は、前記回転軸に一体的に取り付けられると共に、前記粉体収容器の画像形成装置本体への装着動作に伴って画像形成装置本体に接触しつつ回転する回転体を有する請求項1又は2に記載の粉体詰まり抑制手段。
  4. 前記弾性部材の前記回転軸に取り付けられた側とは反対側に、ブロック体を設けた請求項1から3のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  5. 前記弾性部材の前記回転軸に取り付けられた側とは反対側の端部に、柔軟性を有する保護部材を設けた請求項1から3のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  6. 前記弾性部材を前記回転軸の径方向に伸縮させるようにガイドするガイド部材を設けた請求項1から5のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  7. 前記回転軸をクランク状に形成し、そのクランク部に前記弾性部材を取り付けた請求項1から6のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  8. 前記規制部を、前記粉体収容器の内面とした請求項1から7のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  9. 前記弾性部材が前記規制部を通過するのに伴い急激に規制が解除され弾性復帰するように規制部を構成した請求項1から8のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  10. 前記粉体収容器の画像形成装置本体への装着完了状態では、前記弾性部材の長手方向が粉体搬送方向を向くようにした請求項1から9のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の粉体詰まり抑制手段を備えたことを特徴とする粉体収容器。
  12. 請求項11に記載の粉体収容器を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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