JP2013156437A - 粉体収容器及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排出口及びその近傍での現像剤の凝集や付着を効果的に解消できる粉体収容器を提供する。
【解決手段】内部に画像形成用の粉体を収容する容器本体21と、容器本体内21の粉体を排出するための排出口とを備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成された粉体収容器20である。粉体収容器20は、排出口の近傍で振動を付与する振動付与手段60と、画像形成装置本体への装着動作又は離脱動作によって得られた動力を利用して振動付与手段60に駆動力を与える駆動手段50とを備える。
【選択図】図5
【解決手段】内部に画像形成用の粉体を収容する容器本体21と、容器本体内21の粉体を排出するための排出口とを備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成された粉体収容器20である。粉体収容器20は、排出口の近傍で振動を付与する振動付与手段60と、画像形成装置本体への装着動作又は離脱動作によって得られた動力を利用して振動付与手段60に駆動力を与える駆動手段50とを備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、トナー等の画像形成用の粉体を収容する粉体収容器、及びその粉体収容器を備える画像形成装置に関する。
一般に、感光体上に形成された潜像を現像剤としてのトナーを用いて可視画像化する電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成に伴って消費されるトナーを補充するために、トナーを収容したトナー容器が設けられている。また、このトナー容器を画像形成装置本体に対して着脱可能に構成し、トナー容器内のトナーが無くなったら新しいトナー容器と交換する方式が多く採用されている。
トナー容器としては、例えば、筒状の容器の内面に螺旋状の突起が設けられ、軸回りに回転可能に構成されたスクリューボトルと称されるものが知られている。スクリューボトルを画像形成装置に装着した状態で軸回りに回転させると、内部に収容されているトナーが螺旋状の突起に倣って軸方向の一端部側へ移動し、その一端部側に設けられた排出口よりトナーが排出され、現像装置へトナーが補給される。
しかし、上記のようなトナー容器を、ユーザー等が、排出口側を下方にして立て掛けた状態で保管しておくと、トナーの自重により排出口の近傍でトナーが凝集したり固着したりする場合がある。特に、夏の屋外などの高温高湿の環境下でトナー容器が保管されていた場合はなおさらである。このように、トナーの凝集や固着が排出口の近傍で生じた場合は、これらのトナーによって排出口へのトナー排出経路が塞がれてしまう。その結果、トナー容器をセットして使用する際に、排出口からのトナー排出量が低下したり不安定になったりするといった問題が生じる。また、最悪の場合は、排出口からトナーを全く排出できないこともある。
また、従来では、トナー容器内でのトナーの凝集や固着を抑制する技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の現像剤供給装置では、容器本体の外周面に複数の段差部を設けると共に、その段差部を設けた外周面に板ばねを圧接させている。この場合、容器本体の回転に伴って板ばねが段差部を乗り越える際に、当該板ばねが弾性変形して外周面に打ち付けられることで、容器本体に振動が付与され、トナーの凝集が抑制される。
例えば、特許文献1に記載の現像剤供給装置では、容器本体の外周面に複数の段差部を設けると共に、その段差部を設けた外周面に板ばねを圧接させている。この場合、容器本体の回転に伴って板ばねが段差部を乗り越える際に、当該板ばねが弾性変形して外周面に打ち付けられることで、容器本体に振動が付与され、トナーの凝集が抑制される。
また、特許文献2に記載のトナー補給装置では、容器本体の外周面に螺旋状の凹凸を設け、この凹凸に弾性的に当接するように設けた弾性部材によって、容器本体の回転に伴い振動を与え、トナーの凝集を抑制するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の技術は、容器本体の外周面で発生させた振動により内部のトナーをほぐすものであるため、排出口及びその近傍でのトナーの凝集や固着を効果的に抑制することはできなかった。
そこで、本発明は、斯かる事情に鑑み、排出口及びその近傍での現像剤の凝集や付着を効果的に解消できる粉体収容器、及びその粉体収容器を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、内部に画像形成用の粉体を収容する容器本体と、前記容器本体内の粉体を排出するための排出口とを備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成された粉体収容器であって、前記排出口の近傍で振動を付与する振動付与手段と、画像形成装置本体への装着動作又は離脱動作によって得られた動力を利用して前記振動付与手段に駆動力を与える駆動手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、振動付与手段によって排出口の近傍に振動を付与することで、排出口及びその近傍での粉体の凝集や付着を効果的に解消することができる。また、本発明によれば、粉体収容器の装着動作又は離脱動作によって得られた動力を利用して振動付与手段を駆動させることができるので、振動付与手段を駆動させる専用の駆動源を別途設ける必要がなく、コスト増大や大型化を抑えることができる。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置としてのカラーレーザープリンタの概略構成図である。まず、図1を参照して、カラーレーザープリンタの全体構成及び動作について説明する。
図1に示すように、カラーレーザープリンタの装置本体(画像形成装置本体)1の中央には、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の画像を形成する4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、感光体5は、ドラム状のものの他に、ベルト状のものを採用することも可能である。また、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
図1において、各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
一方、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての無端状のベルト部材から構成される中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30は、4つの一次転写ローラ31と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34によって張架されている。これらのローラ31〜34のうち、二次転写バックアップローラ32が回転することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
4つの一次転写ローラ31は、中間転写ベルト30を介して各感光体5に対向した位置に配設されている。各一次転写ローラ31はそれぞれの位置で中間転写ベルト30の内周面を押圧しており、中間転写ベルト30の押圧された部分と各感光体5とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。また、各一次転写ローラ31は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
中間転写ベルト30を介して二次転写バックアップローラ32に対向した位置には、二次転写ローラ36が配設されている。この二次転写ローラ36は中間転写ベルト30の外周面を押圧しており、二次転写ローラ36と中間転写ベルト30とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。また、二次転写ローラ36は、一次転写ローラ31と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト30を介してクリーニングバックアップローラ33に対向した位置には、ベルトクリーニング装置35が配設されている。ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するクリーニングブレード等を有しており、中間転写ベルト30が周回走行する際にクリーニングブレード等によってベルト表面上の残留トナーや異物を除去するように構成されている。
装置本体1の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを給送する給紙ローラ11等が設けてある。ここで、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
また、装置本体1内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ用紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
一方、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置15が配設されている。また、搬送路Rの用紙搬送方向下流端には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。さらに、装置本体1の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
また、装置本体1の上部には、画像形成用の粉体としてのトナーを収容した4つのトナー容器(粉体収容器)20Y,20M,20C,20Kが装着されている。各トナー容器20Y,20M,20C,20Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色のトナーを収容している以外は、ほぼ同様に構成されている。
上記画像形成装置は以下のように動作する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kの感光体5が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として可視画像化(顕像化)される。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kの感光体5が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として可視画像化(顕像化)される。
続いて、中間転写ベルト30を張架する二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動することにより、中間転写ベルト30が図の矢印で示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各作像部4Y,4M,4C,4Kの感光体5に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト30にはその表面にフルカラーのトナー画像が担持される。
また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、それぞれ、クリーニング装置8によって除去される。次いで、各感光体5の表面が図示しない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
一方、画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動することによって、給紙トレイ10に収容されている用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られて、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。あるいは、二次転写バックアップローラ32に対しトナーの帯電極性と同極性の転写電圧を印加することにより、中間転写ベルト30上のトナー画像を用紙Pに転写するようにしてもよい。また、用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置15へと搬送され、定着装置15によってトナー画像が用紙Pに定着される。その後、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2は、上記トナー容器の装置本体に対する着脱方法を示す図である。
図2に示すように、トナー容器20Y,20M,20C,20Kは、略円筒状のトナーボトルであり、装置本体1の上部には、各トナー容器20Y,20M,20C,20Kを収容する容器収容部2が設けられている。容器収容部2には、4つの凹部が形成されており、各凹部に沿ってトナー容器20Y,20M,20C,20Kを水平方向(図の矢印の方向)に案内することで着脱できるようになっている。
図2に示すように、トナー容器20Y,20M,20C,20Kは、略円筒状のトナーボトルであり、装置本体1の上部には、各トナー容器20Y,20M,20C,20Kを収容する容器収容部2が設けられている。容器収容部2には、4つの凹部が形成されており、各凹部に沿ってトナー容器20Y,20M,20C,20Kを水平方向(図の矢印の方向)に案内することで着脱できるようになっている。
以下、トナー容器20Y,20M,20C,20Kの構成について説明する。
なお、上記4つのトナー容器20Y,20M,20C,20Kは、異なる色のトナーを収容している以外はほぼ同様の構成となっているので、説明を簡略化するため、色の識別を示す符号(Y,M,C,K)を省略し、1つのトナー容器の構成について説明する。
なお、上記4つのトナー容器20Y,20M,20C,20Kは、異なる色のトナーを収容している以外はほぼ同様の構成となっているので、説明を簡略化するため、色の識別を示す符号(Y,M,C,K)を省略し、1つのトナー容器の構成について説明する。
図3に示すように、トナー容器20は、主として、内部にトナーを収容する容器本体(ボトル本体)21と、その容器本体21の開口する一端部に取り付けられたキャップ部22とで構成される。容器本体21は、その内周面に螺旋状の突起が設けられており、キャップ部22に対して回転可能に取り付けられている。
キャップ部22には、容器本体21内のトナーを排出するための排出口23と、容器本体21内のトナーを排出口23へと導くための排出経路24と、排出口23を開閉するシャッター25等が設けられている。図3に示す状態では、排出口23は、シャッター25によって閉じられた状態となっている。この状態から、シャッター25が図の左側にスライドすることで、排出口23を開放された状態にすることができる。
トナー容器20を装置本体1に装着する際及び装着が完了した状態の姿勢では、図3に示すように、排出口23が下方を臨むように配設される。また、排出経路24は、その姿勢で、容器本体21内のトナーを水平方向(図の矢印A1の方向)に搬送する水平搬送経路24aと、その水平搬送経路24a内を通って搬送されたトナーを鉛直下方(図の矢印A2の方向)へ搬送して排出口23へと導く鉛直搬送経路24bとで構成されている。
また、容器本体21の開口する一端部内からキャップ部22の水平搬送経路24a内に渡って、一対の板状部材等から成る撹拌部材26が設けられている。この撹拌部材26は容器本体21の一端部に取り付けられており、容器本体21が回転すると、これと一緒に撹拌部材26も回転するようになっている。
図4は、トナー容器の回転駆動手段及びトナー容器から現像装置までトナーを搬送するトナー搬送装置の構成を示す断面図である。
なお、この回転駆動手段及びトナー搬送装置も、各トナー容器に対して同様に構成されているので、以下、図4を参照しつつ、1組の回転駆動手段とトナー搬送装置の構成について説明する。
なお、この回転駆動手段及びトナー搬送装置も、各トナー容器に対して同様に構成されているので、以下、図4を参照しつつ、1組の回転駆動手段とトナー搬送装置の構成について説明する。
図4に示すように、回転駆動手段40は、駆動源としての駆動モータ41と、駆動モータ41の軸に設けられたウォームギア42と、ウォームギア42と噛み合うアイドラギア43とを有する。また、アイドラギア43は、トナー容器20の容器本体21の外周面に形成された図示しないギアと噛み合っており、駆動モータ41が駆動されると、その駆動力が、ウォームギア42、アイドラギア43を介して容器本体21に回転力として伝達されるようになっている。
トナー搬送装置45は、容器収容部2の下方に設けられたトナーホッパー46と、トナーホッパー46と現像装置7とを接続するトナー搬送管47と、トナー搬送管47内に収容された搬送コイル48とを有する。トナーホッパー46内には、トナーをトナー搬送管47へ送り出す回転可能な搬送部材49が設けられている。
続いて、図4を参照しつつ、トナーの補給動作について説明する。
トナー補給指令を受けて、駆動モータ41が駆動を開始すると、その駆動力が容器本体21に伝達され、容器本体21は図の矢印B1で示す方向に回転させられる。このとき、容器本体21内に設けられた螺旋状の突起によってトナーが容器本体21の開口部側へと搬送され、トナーはキャップ部22に設けられた排出口23から図の矢印B2で示す方向に排出されトナーホッパー46内に一旦貯留される。
トナー補給指令を受けて、駆動モータ41が駆動を開始すると、その駆動力が容器本体21に伝達され、容器本体21は図の矢印B1で示す方向に回転させられる。このとき、容器本体21内に設けられた螺旋状の突起によってトナーが容器本体21の開口部側へと搬送され、トナーはキャップ部22に設けられた排出口23から図の矢印B2で示す方向に排出されトナーホッパー46内に一旦貯留される。
このように、本実施形態では、排出口23をキャップ部22の周側面(下方)に設けることで、コンパクトで、かつ、トナーの排出に自重を利用できるようになっている。また、容器本体21が回転するのに伴って図3に示す撹拌部材26が回転するので、撹拌部材26によって容器本体21の開口部付近でトナーが撹拌され、トナー排出性が向上する。
トナーホッパー46内に一旦貯留されたトナーは、トナーホッパー46内の搬送部材49が図の矢印B3で示す方向に回転することによって、トナー搬送管47へと搬送される。トナー搬送管47に搬送されたトナーは、回転する搬送コイル48によって図の矢印B4で示す方向に搬送され、現像装置7内へ補給される。
以下、トナー容器の構成についてさらに詳しく説明する。
図5は、トナー容器の外観斜視図である。
図5に示すように、トナー容器20のキャップ部22の先端面には、情報記憶媒体としての非接触RFID用チップ51が設けられている。このFRID用チップ51には、トナー容器20内に収容されているトナーの色やトナー量などの情報が記憶されている。トナー容器20を装置本体1に装着した状態では、FRID用チップ51が装置本体1に設けられた図示しない情報読み取り装置に電気的に接続されることで、FRID用チップ51が記憶している情報を読み取り又は更新することができるようになる。
図5は、トナー容器の外観斜視図である。
図5に示すように、トナー容器20のキャップ部22の先端面には、情報記憶媒体としての非接触RFID用チップ51が設けられている。このFRID用チップ51には、トナー容器20内に収容されているトナーの色やトナー量などの情報が記憶されている。トナー容器20を装置本体1に装着した状態では、FRID用チップ51が装置本体1に設けられた図示しない情報読み取り装置に電気的に接続されることで、FRID用チップ51が記憶している情報を読み取り又は更新することができるようになる。
また、キャップ部22の先端側の図の上部には、トナー容器20の非互換性を担保するための非互換形状部54が設けられている。この非互換形状部54は、収容するトナーの色に応じて形状あるいは位置が異なっており、トナー容器20が容器収容部2の正規位置へ装着された場合に、装置本体1に設けられた図示しない嵌合部と嵌め合うことができるようになっている。
また、キャップ部22の先端側の図の下部には、一対の回転体50が回転可能に設けられている。これらの回転体50は、トナー容器20を装置本体1に装着する際、装置本体1(容器収容部2)の壁面に接触しつつ車輪の如く回転するようになっている。本実施形態では、回転体50をポリスチレン(PS)で構成しているが、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート(PC)等の他の樹脂で構成することも可能である。また、回転体50を金属製としてもよい。
また、一対の回転体50の間には、振動を発生させる振動付与手段60と、振動付与手段60を駆動させるための動力を蓄積する動力蓄積手段70とが設けられている。なお、図5において、振動付与手段60と動力蓄積手段70は簡略して図示している。
図6及び図7に、振動付与手段60及びその駆動手段の具体的構成を示す。
振動付与手段60は、板ばね部61を有する。この板ばね部61は、上記排出口23の近傍の容器外壁55(図7参照)に設けられている。また、板ばね部61の容器外壁55と対向する面には、突起状の打ち付け部62が設けてある。
振動付与手段60は、板ばね部61を有する。この板ばね部61は、上記排出口23の近傍の容器外壁55(図7参照)に設けられている。また、板ばね部61の容器外壁55と対向する面には、突起状の打ち付け部62が設けてある。
振動付与手段60に駆動力を与える駆動手段80は、回転機構81と、回転機構81の回転駆動によって板ばね部61を動作させる突起状の作用部82とを有する。回転機構81は、上記一対の回転体50と、回転体50の回転軸50aと、その回転軸50aに一体的に設けられた駆動歯車53と、駆動歯車53と噛み合う平歯車54とで構成されている。平歯車54の回転軸54aは、トナー容器20のキャップ部22に設けられた図示しない軸受部によって回転可能に支持されている。
作用部82は、平歯車54の回転軸54aの外周面から外径方向に延在するように設けられている。このため、平歯車54が回転すると作用部82も回転し、作用部82の外径側の先端が板ばね部61の先端に当接するようになっている。
図7(a)に示すように、回転体50が図の反時計回りに回転し、これに伴い駆動歯車53と平歯車54が図の矢印の方向に回転すると、作用部82が板ばね部61に当接し、板ばね部61を容器外壁55から離間する方向へ押す。そして、図7(b)に示すように、作用部82が板ばね部61の先端を通り過ぎ、両者の当接が解除されると、板ばね部61の弾性復帰によって打ち付け部62が容器外壁55に打ち付けられ、振動が発生する仕組みとなっている。また、回転体50の回転動作が連続的に行われると、板ばね部61による容器外壁55の叩き動作が繰り返し行われ、容器外壁55に振動が断続的に発生する。
以下、図8〜図10に基づき、上記動力蓄積手段70の具体的構成について説明する。
図8に示すように、動力蓄積手段70は、上記一対の回転体50と、回転体50の回転軸50aと、その回転軸50aに一体的に設けられた上記駆動歯車53と、駆動歯車53と噛み合う二段歯車71と、二段歯車71と噛み合う遊星歯車72と、遊星歯車72と噛み合う平歯車73と、平歯車73の回転軸73aに設けられたゼンマイばね75とで構成されたゼンマイ駆動機構である。二段歯車71と遊星歯車72と平歯車73のそれぞれの回転軸71a,72a,73aは、トナー容器20のキャップ部22に設けられた図示しない軸受部によって回転可能に支持されている。また、遊星歯車72の回転軸72aを支持する軸受部は長孔74(図9参照)となっており、遊星歯車72の回転軸72aはこの長孔74内でその長手方向に移動可能に挿入されている。
図8に示すように、動力蓄積手段70は、上記一対の回転体50と、回転体50の回転軸50aと、その回転軸50aに一体的に設けられた上記駆動歯車53と、駆動歯車53と噛み合う二段歯車71と、二段歯車71と噛み合う遊星歯車72と、遊星歯車72と噛み合う平歯車73と、平歯車73の回転軸73aに設けられたゼンマイばね75とで構成されたゼンマイ駆動機構である。二段歯車71と遊星歯車72と平歯車73のそれぞれの回転軸71a,72a,73aは、トナー容器20のキャップ部22に設けられた図示しない軸受部によって回転可能に支持されている。また、遊星歯車72の回転軸72aを支持する軸受部は長孔74(図9参照)となっており、遊星歯車72の回転軸72aはこの長孔74内でその長手方向に移動可能に挿入されている。
図9(a)に示すように、回転体50が図の時計回りに回転すると、駆動歯車53、二段歯車71、遊星歯車72を介して、平歯車73が図の半時計回りに回転し、ゼンマイばね75が巻き上げられる。そして、回転体50をフリーな状態にすると、ゼンマイばね75の巻戻り力で、図9(b)に示すように、平歯車73が図の時計回りに回転し、遊星歯車72、二段歯車71、駆動歯車73を介して回転体50が図の反時計回りに回転する。このように、回転体50を、ゼンマイばね75が巻き上げられる方向に回転させた後、回転体50をフリーな状態にすることで、ゼンマイばね75に蓄積された動力が開放されて、回転体50を逆回転させる。
なお、図10に示すように、回転体50を、ゼンマイばね75が巻き上げられる方向とは反対方向に回転させた場合は、遊星歯車72が図の反時計回りに回転し、平歯車73を回転させようとするが、平歯車73にはゼンマイばね75が連係しているため、遊星歯車72は平歯車73を駆け上がるようにして長孔74に沿って逃げる。このため、平歯車73は回転せず、この場合、ゼンマイばね75は巻き上げられることはない。
図11は、トナー容器20の装置本体1への装着途中の様子を示す図、図12は、トナー容器20の装着が完了した状態を示す図である。
まず、図12を参照して、トナー容器20に設けられたシャッター25の開閉手段について説明する。
図12に示すように、シャッター開閉手段は、シャッター25の先端が当接するように設けられた連通穴59の縁59aと、装置本体1の窪みに設けられたシャッター閉鎖部材90と、シャッター閉鎖部材90を上方へ付勢する付勢手段としてのばね部材91とを備える。シャッター閉鎖部材90は、シャッター25のスライド方向(図12の横方向)に対して傾斜した先端側の傾斜部90aと、その傾斜部90aよりも後方でシャッター25のスライド方向に対し略直交方向に配設される引っ掛け部90bとを有している。また、シャッター閉鎖部材90の後端は、支軸90cを介して回転可能に取り付けられている。これにより、シャッター閉鎖部材90の先端は支軸90cを中心に図の上下方向に揺動するようになっている。
まず、図12を参照して、トナー容器20に設けられたシャッター25の開閉手段について説明する。
図12に示すように、シャッター開閉手段は、シャッター25の先端が当接するように設けられた連通穴59の縁59aと、装置本体1の窪みに設けられたシャッター閉鎖部材90と、シャッター閉鎖部材90を上方へ付勢する付勢手段としてのばね部材91とを備える。シャッター閉鎖部材90は、シャッター25のスライド方向(図12の横方向)に対して傾斜した先端側の傾斜部90aと、その傾斜部90aよりも後方でシャッター25のスライド方向に対し略直交方向に配設される引っ掛け部90bとを有している。また、シャッター閉鎖部材90の後端は、支軸90cを介して回転可能に取り付けられている。これにより、シャッター閉鎖部材90の先端は支軸90cを中心に図の上下方向に揺動するようになっている。
トナー容器20を装置本体1に装着する際は、シャッター25の先端がシャッター閉鎖部材90の傾斜部90aに接触し、シャッター閉鎖部材90を一旦下方へ押し下げる。その後、シャッター25は、図12に示すように、装置本体1に設けられた連通穴59の縁59aに当接し、この当接により、シャッター25はトナー容器20の後方へスライド移動せしめられ、排出口23が開放される。また、シャッター閉鎖部材90は、シャッター25の後端が傾斜部90aを通過した時点で上方へ復帰する。
次に、トナー容器20を装置本体1から取り外す場合、トナー容器20を離脱する方向へ移動させると、最初は、引っ掛け部90bにシャッター25の端部が引っ掛かっているため、シャッター25の離脱方向への移動が規制される。これにより、シャッター25は、シャッター閉鎖部材90に押されて排出口23を閉鎖する方向へスライド移動せしめられ、排出口23が閉鎖される。そして、シャッター25の閉鎖方向への移動が完了した状態で、トナー容器20をさらに勢いよく離脱する方向へ移動させると、シャッター閉鎖部材90はその離脱方向の移動力に抗しきれずに押し下げられ、引っ掛け部90bによるシャッター25の拘束が解放される。その後、シャッター閉鎖部材90は、シャッター25がシャッター閉鎖部材90の先端を通過した時点で上方へ復帰し元の状態に戻る。
続いて、図11及び図12を参照しつつ、トナー容器20を画像形成装置(装置本体1)に取り付ける際の振動付与手段60及び動力蓄積手段70の動作について説明する。
図11に示すように、トナー容器20を装置本体1に装着する際、その装着動作に伴って、回転体50は装置本体1(容器収容部2)の壁面1aに接触しながら回転(正回転)する。このときの回転体50の回転によって、上記動力蓄積手段70のゼンマイばね75が巻き上げられ(図9(a)に示す動作)、回転体50の回転エネルギーが一時的に蓄積される。なお、このとき、壁面1aに対する回転体50のグリップ力を確保し、駆動力の伝達性を向上させるには、回転体50の外周にゴムなどの摩擦係数の高い部材を設けることが望ましい。
図11に示すように、トナー容器20を装置本体1に装着する際、その装着動作に伴って、回転体50は装置本体1(容器収容部2)の壁面1aに接触しながら回転(正回転)する。このときの回転体50の回転によって、上記動力蓄積手段70のゼンマイばね75が巻き上げられ(図9(a)に示す動作)、回転体50の回転エネルギーが一時的に蓄積される。なお、このとき、壁面1aに対する回転体50のグリップ力を確保し、駆動力の伝達性を向上させるには、回転体50の外周にゴムなどの摩擦係数の高い部材を設けることが望ましい。
そして、図12に示すように、トナー容器20が装着完了位置に到達すると、回転体50は、装置本体1の壁面1aに設けられた凹部1bによって、壁面1aに対して非接触状態となる。これにより、回転体50はフリーな状態になり、ゼンマイばね75の巻戻り力で回転体50が逆回転し(図9(b)に示す動作)、蓄積されていた動力が開放される。そして、この回転体50の逆回転に伴い、上記作用部82が回転して板ばね部61に当接し、板ばね部61による容器外壁55への叩き動作が繰り返し行われる(図7(a)(b)に示す動作)。この叩き動作によって、排出口23の近傍で振動が発生する。
このように、排出口23の近傍で振動を発生させることにより、排出口23及びその近傍においてトナーの凝集や固着を効果的に解消することが可能である。また、本実施形態では、トナー容器20の装着が完了すると、振動発生と同時にシャッター25が開き排出口23が開放されるので、振動により崩れたトナーをそのまま重力で連通穴59へ落下させることができる。
なお、蓄積した動力を開放するタイミングは、トナー容器20の装着完了と同時でなくてもよい。例えば、装着動作の途中で回転体50が装置本体1の壁面1aと非接触状態となるように構成し、装着完了前に動力の開放を行うようにすることも可能である。
図13は、振動付与手段60の他の構成を示す図である。
この振動付与手段60は、一対の回転体50の回転軸50aに一体的に設けられた偏芯回転体63を有する。その他の構成は、上記実施形態と同様である。
この振動付与手段60は、一対の回転体50の回転軸50aに一体的に設けられた偏芯回転体63を有する。その他の構成は、上記実施形態と同様である。
この場合、上記のように、トナー容器20の装着完了と同時に、動力蓄積手段70に蓄積されていた動力が開放されて回転体50が逆回転すると、回転軸50aと一緒に偏芯回転体63が回転し、振動が発生する。すなわち、ここでは、回転体50及びその回転軸50aから成る回転機構81が、振動付与手段60(偏芯回転体63)に駆動力を与える駆動手段80として機能する。そして、発生した振動は、回転軸50a及びそれを支持するトナー容器20のケーシングを介して排出口23の近傍に伝達され、その振動によって排出口23及びその近傍におけるトナーの凝集や固着を解消することができる。
また、この構成の場合は、上記のように板ばね部61を用いた場合に比べて、低コストで小型化を図ることができる。このため、トナー容器20への振動付与手段60の実装が容易となる。特に、偏芯回転体63の重心と回転中心の位置を大きくずらすことで、大きな偏芯モーメントが得られるので、より強い振動を付与することが可能となる。また、偏芯回転体63の円周の一部に錘等の部材を設けることも同様の効果がある。また、回転軸50aに複数の偏芯回転体63を設けてもよい。
図14及び図15は、本発明に係るトナー容器20の他の実施形態を示す図である。
図14では、トナー容器20の装着途中の様子を示し、図15では、トナー容器20の装着が完了した状態を示している。
この実施形態では、上記回転体50を、外周面に歯列を有するギアで構成している。また、装置本体1の壁面1aには、回転体50が噛み合うラック69が、トナー容器20の着脱方向に伸びるように設けられている。その他の構成は、上記実施形態と同様である。
図14では、トナー容器20の装着途中の様子を示し、図15では、トナー容器20の装着が完了した状態を示している。
この実施形態では、上記回転体50を、外周面に歯列を有するギアで構成している。また、装置本体1の壁面1aには、回転体50が噛み合うラック69が、トナー容器20の着脱方向に伸びるように設けられている。その他の構成は、上記実施形態と同様である。
この場合、図14に示すように、トナー容器20の装着動作に伴って、回転体50がラック69と噛み合って回転すると、上記動力蓄積手段70のゼンマイばね75が巻き上げられ、回転体50の回転エネルギーが一時的に蓄積される。そして、図15に示すように、トナー容器20が装着完了位置に到達すると、回転体50はラック69から離脱しフリーな状態になる。これにより、ゼンマイばね75の巻戻り力で回転体50が逆回転し、蓄積されていた動力が開放され、上記と同様に、振動付与手段60によって振動が発せられる。なお、振動付与手段60としては、上記板ばね部61を用いた構成と、上記偏芯回転体63を用いた構成の、いずれを適用することも可能である。
図16は、本発明に係るトナー容器20のさらに別の実施形態を示す図である。
図16に示すように、この実施形態では、振動付与手段60として、互いに独立して弾性変形可能な板ばね部61を複数有する。複数の板ばね部61は、キャップ部22の先端下部、すなわち排出口23の近傍の容器外壁55に容器幅方向に並んで設けられている。また、本実施形態では、振動付与手段60に駆動力を与える駆動手段80として、一対の回転体50及びその回転軸50aから成る回転機構81と、回転軸50aに設けられた突起状の複数の作用部82とを有する。複数の作用部82は、複数の板ばね部61に対応するように、回転軸50aの軸方向に並んで設けられている。なお、ここでは、回転体50の回転力を蓄積する上記動力蓄積手段70は設けられていない。その他の構成は、上記実施形態と同様である。
図16に示すように、この実施形態では、振動付与手段60として、互いに独立して弾性変形可能な板ばね部61を複数有する。複数の板ばね部61は、キャップ部22の先端下部、すなわち排出口23の近傍の容器外壁55に容器幅方向に並んで設けられている。また、本実施形態では、振動付与手段60に駆動力を与える駆動手段80として、一対の回転体50及びその回転軸50aから成る回転機構81と、回転軸50aに設けられた突起状の複数の作用部82とを有する。複数の作用部82は、複数の板ばね部61に対応するように、回転軸50aの軸方向に並んで設けられている。なお、ここでは、回転体50の回転力を蓄積する上記動力蓄積手段70は設けられていない。その他の構成は、上記実施形態と同様である。
この場合、図17(a)に示すように、トナー容器20を装置本体1に装着する際、その装着動作に伴って、回転体50が装置本体1の壁面1aに接触しつつ図の時計回りに回転すると、作用部82が板ばね部61に当接し、板ばね部61を容器外壁55から離間する方向へ押す。そして、図17(b)に示すように、作用部82が板ばね部61の先端を通り過ぎ、両者の当接が解除されると、板ばね部61がその弾性復帰によって容器外壁55に打ち付けられる。この板ばね部61による打ち付け動作が、トナー容器20の装着時に繰り返し行われることで、容器外壁55に振動が断続的に発生する。すなわち、この場合は、上記実施形態とは異なり、装着時に得られる回転力を一時的に蓄積することなくそのまま利用して振動を発生させている。
このように、図16及び図17に示す実施形態の場合も、上記実施形態と同様に、排出口23の近傍で振動を発生させることができるので、排出口23及びその近傍におけるトナーの凝集や固着を解消することができる。なお、ここでは、回転体50を上記図14及び図15に示すようなギアで構成していないが、回転体50をギアで構成し、装置本体1にそれと噛み合うラック69を設けることも可能である。
図18〜図20に、板ばね部61の変形例を示す。
図18に示す板ばね部61は、幅が異なるように形成され、図19に示す板ばね部61は、長さが異なるように形成され、図20に示す板ばね部61は、厚さが異なるように形成されている。このように、板ばね部61の幅、長さ、厚さの少なくともいずれかを異ならせることで、各板ばね部61によって発生させる振動の周波数を異ならせることができる。これにより、排出口23の近傍に様々な周波数の振動を発生させることができるので、より効率的にトナーの凝集や固着を解消することができるようになる。
図18に示す板ばね部61は、幅が異なるように形成され、図19に示す板ばね部61は、長さが異なるように形成され、図20に示す板ばね部61は、厚さが異なるように形成されている。このように、板ばね部61の幅、長さ、厚さの少なくともいずれかを異ならせることで、各板ばね部61によって発生させる振動の周波数を異ならせることができる。これにより、排出口23の近傍に様々な周波数の振動を発生させることができるので、より効率的にトナーの凝集や固着を解消することができるようになる。
また、図21に示すように、複数の作用部82の位置を回転方向に異ならせてもよい。
このように構成することで、作用部82によって板ばね部61をはじくタイミングを異ならせることができ、より効率的にトナーの凝集や固着を解消することができるようになる。さらに、この場合、図18〜図20に示す板ばね部61の変形例を適用してもよい。
このように構成することで、作用部82によって板ばね部61をはじくタイミングを異ならせることができ、より効率的にトナーの凝集や固着を解消することができるようになる。さらに、この場合、図18〜図20に示す板ばね部61の変形例を適用してもよい。
なお、このような図21に示す作用部82の位置を異ならせた構成や、図18〜図20に示す板ばね部61の変形例は、図16に示す動力蓄積手段70を有しないトナー容器20に限らず、図5に示す動力蓄積手段70を有するトナー容器20にも適用することは可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明によれば、排出口23の近傍に振動を付与することができるので、排出口23及びその近傍におけるトナーの凝集や付着を効果的に解消することが可能である。図3に示すように、上述の実施形態の構成では、キャップ部22内に撹拌部材26を設けているが、この撹拌部材26では鉛直搬送経路24b内で凝集したトナーをほぐすことはできない。特に、このような構成において本発明を適用することで、排出口23近傍の鉛直搬送経路24b内でのトナーの凝集や付着を効果的に解消することができ、凝集トナーや固着トナーによる鉛直搬送経路24bや排出口23の詰まりを高度に抑制することが可能となる。
また、本発明によれば、トナー容器20の装着動作によって得られた動力を利用して振動付与手段60を駆動させることができるので、振動付与手段60を駆動させる専用の駆動源を別途設ける必要がなく、コスト増大や大型化を抑えることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、トナー容器20の着脱を滑らかに行えるように、回転体50をトナー容器20の左右両側に設けているが、他方の回転体50を省略することも可能である。その場合、回転体50を設けない側は、従来のトナー容器と同様に滑動接触部を構成し、装置本体側のレール上を滑らすようにすればよい。
また、上述の実施形態では、トナー容器20を装置本体に装着する際に、振動を付与するように構成しているが、反対に、トナー容器20を装置本体1から離脱させるときに、回転体50の回転動作を利用して振動を発生させることも可能である。
また、本発明は、その他の画像形成用の粉体を収容する粉体収容器にも適用可能である。また、図1に示すようなカラーレーザープリンタに限らず、モノクロプリンタや、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等にも、本発明に係る粉体収容器を搭載することが可能である。
1 装置本体(画像形成装置本体)
20 トナー容器(粉体収容器)
21 容器本体
22 キャップ部
23 排出口
50 回転体
60 振動付与手段
61 板ばね部
63 偏芯回転体
69 ラック
70 動力蓄積手段
75 ゼンマイばね
80 駆動手段
81 回転機構
82 作用部
20 トナー容器(粉体収容器)
21 容器本体
22 キャップ部
23 排出口
50 回転体
60 振動付与手段
61 板ばね部
63 偏芯回転体
69 ラック
70 動力蓄積手段
75 ゼンマイばね
80 駆動手段
81 回転機構
82 作用部
Claims (13)
- 内部に画像形成用の粉体を収容する容器本体と、前記容器本体内の粉体を排出するための排出口とを備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成された粉体収容器であって、
前記排出口の近傍で振動を付与する振動付与手段と、
画像形成装置本体への装着動作又は離脱動作によって得られた動力を利用して前記振動付与手段に駆動力を与える駆動手段とを備えたことを特徴とする粉体収容器。 - 前記振動付与手段は、前記排出口の近傍の容器外壁に設けられた板ばね部を有し、
前記駆動手段は、画像形成装置本体への装着動作又は離脱動作によって得られた動力を利用して回転駆動する回転機構と、その回転機構の回転駆動によって前記板ばね部を前記排出口の近傍の容器外壁に弾性的に当接させる作用部とを有する請求項1に記載の粉体収容器。 - 前記振動付与手段は、前記排出口の近傍に設けられた偏芯回転体を有し、
前記駆動手段は、画像形成装置本体への装着動作又は離脱動作によって得られた動力を利用して回転駆動することにより前記偏芯回転体を回転させる回転機構を有する請求項1に記載の粉体収容器。 - 画像形成装置本体への装着動作又は離脱動作に伴って動力を一時的に蓄積すると共に、その蓄積した動力を開放して前記駆動手段へ伝達する動力蓄積手段を備えた請求項1から3のいずれか1項に記載の粉体収容器。
- 画像形成装置本体への装着動作又は離脱動作に伴って画像形成装置本体に接触しつつ回転する回転体を備え、
前記動力蓄積手段を、前記回転体の回転エネルギーを一時的に蓄積すると共に、その蓄積した動力を開放して前記駆動手段へ伝達するゼンマイ駆動機構とした請求項4に記載の粉体収容器。 - 画像形成装置本体への装着動作の途中又は装着完了時に、前記回転体が画像形成装置本体と非接触状態となるように構成した請求項5に記載の粉体収容器。
- 前記回転体を、画像形成装置本体への着脱方向に伸びるように設けられたラックに噛み合うギアとした請求項5又は6に記載の粉体収容器。
- 画像形成装置本体への装着動作の途中又は装着完了時に、前記回転体としてのギアが前記ラックから離脱するように構成した請求項7に記載の粉体収容器。
- 幅の異なる前記板ばね部を前記排出口の近傍の容器外壁に複数設けた請求項2に記載の粉体収容器。
- 厚さの異なる前記板ばね部を前記排出口の近傍の容器外壁に複数設けた請求項2又は9に記載の粉体収容器。
- 長さの異なる前記板ばね部を前記排出口の近傍の容器外壁に複数設けた請求項2、9又は10に記載の粉体収容器。
- 前記板ばね部と前記作用部とをそれぞれ複数設け、
前記複数の作用部を回転方向に異なる位置に配設した請求項2又は9〜11のいずれか1項に記載の粉体収容器。 - 請求項1から12のいずれか1項に記載の粉体収容器を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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