JP2001037615A - 数珠状ワイヤー装置と数珠状ワイヤー装置を利用した製品 - Google Patents

数珠状ワイヤー装置と数珠状ワイヤー装置を利用した製品

Info

Publication number
JP2001037615A
JP2001037615A JP11218241A JP21824199A JP2001037615A JP 2001037615 A JP2001037615 A JP 2001037615A JP 11218241 A JP11218241 A JP 11218241A JP 21824199 A JP21824199 A JP 21824199A JP 2001037615 A JP2001037615 A JP 2001037615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire device
beaded
piece
wire
inner wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11218241A
Other languages
English (en)
Inventor
Sawaho Okamoto
紗和歩 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FAIRYLAND KK
Original Assignee
FAIRYLAND KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FAIRYLAND KK filed Critical FAIRYLAND KK
Priority to JP11218241A priority Critical patent/JP2001037615A/ja
Publication of JP2001037615A publication Critical patent/JP2001037615A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
  • Adornments (AREA)
  • Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)
  • Supports Or Holders For Household Use (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】弾力性と適度な剛性を持つ棒状の物体をワンタ
ッチで柔軟性を有するワイヤー状に変化させたり、再び
棒状に戻したり出来る数珠状ワイヤー装置を提供する。 【解決手段】中央に貫通した通路を持つ複数のピース
に、曲げ方向に柔軟性を有したインナーワイヤーを通
し、このインナーワイヤーに引っ張りの力を与え、その
引っ張り力の反力により前記各々のピースどうしに圧縮
力を与えピースどうしが圧接することにより適度な剛性
を有した緊張状態となる数珠状ワイヤー装置を形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数珠状のワイヤー
を構成することにより、ひとつの数珠状ワイヤー装置を
ワンタッチで棒状の緊張状態にしたり、再び柔軟性を有
するワイヤーに戻したり、また超弾性を有する棒状を形
成することができる数珠状ワイヤー装置と、これを利用
した製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図71と図72は従来の数珠を表す図で
ある。この図71と図72で従来の数珠の説明を行う。
図71は従来の数珠の構成を表す斜視図である。この従
来の数珠は丸いピース301の中央に開け孔に紐、また
はゴム糸等のインナーワイヤー302を通した構成であ
る。図72は輪状に形成された完成の数珠を表す図であ
る。このように構成された数珠は仏事に使用する他、ブ
レスレットやアクセサリー等に使用されている。または
ビーズに糸を通して作るビーズ工作などがある。以上
は、本発明の数珠状ワイヤー装置と形状は類似している
ものの、基本的機能、構造および効果が異なるものであ
る。
【0003】また類似機能での従来の技術としては、携
帯電話のアンテナ等に使用されている超弾性材料等があ
る。この超弾性材は形状記憶合金の一種で、一般のばね
用金属に比べて、変形させても永久変形がしにくい材料
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の超弾性材料は、材料その物がもつ材料特性を利用し
たもので材料そのものが高価である。また弾性も一定限
界を超えると永久変形をしてしまうという課題があっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の課題を解決す
ると同時に全く従来に無かった機能と特性を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の数珠状ワイヤー
装置は、中央に貫通した通路を有した複数のピースに、
曲げ方向に柔軟性を有したインナーワイヤーを通し、こ
のインナーワイヤーに引っ張りの力を与え、この引っ張
りの力の反力により前記各々のピースどうしに圧縮の力
を与え、ピースどうしが圧接することにより数珠状ワイ
ヤー装置のピース部が外見状一体化し、一定の剛性を保
った状態(以後この状態を緊張状態と呼ぶ)を形成する
ことができるものである。更にその引っ張り力をばねで
与えることにより、超弾性を有する緊張状態を形成する
ものである。
【0007】またインナーワイヤーに与えていた引っ張
りの力を解除し、インナーワイヤーを緩めると前記ピー
ス部は緊張状態を失いダラリとした腰のない状態(以後
この状態を萎えた状態と呼ぶ)に変化する。
【0008】また前記引っ張りの力をネジ等の締めつけ
力で与えることにより各々のピースの密着力を大きなも
のにし剛性の高い数珠状ワイヤー装置を構成したり、ま
た前記インナーワイヤーに与えていた引っ張りの力を解
除することにより、萎えた状態に変身させたり、また再
び戻したりできるものである。このように超弾性の特性
を含めた全く新しい機能を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、中央に
孔や溝等の貫通した通路を有した複数のピースに、曲げ
方向に柔軟性を有するインナーワイヤーを通し、このイ
ンナーワイヤーに外部より引っ張りの力を与え、その引
っ張りの力の反力により前記各々のピースどうしに圧縮
の力を加えピースどうしが圧接できるようにすることに
より各々のピースが密着し合い、緊張状態になるという
作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明においてインナーワイヤーに引っ張りの力を与え
る手段としてばねを使用することにより、常に一定の力
でインナーワイヤーを引っ張ることができるという作用
を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記ばねの一端にピース受部を設け、
他端にインナーワイヤー固定部を設け、前記ピース受部
にピースを当接させ、前記インナーワイヤー固定部に前
記インナーワイヤーの端末を固定することにより安定し
てインナーワイヤーに引っ張りの力と、各々のピースに
圧縮の力を加えることができるという作用を有する。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の発明において前記ばねをコイルばねで形成す
ることにより、コンパクトにしかも簡単な構造で構成で
き、安定してインナーワイヤーに引っ張りの力を与える
ことができるという作用を有する。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項2または
3に記載の発明において前記ばねをねじりコイルばねで
形成することによりコンパクトにしかも簡単な構造で構
成でき、安定してインナーワイヤーに引っ張りの力を与
えることができるという作用を有する。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項2または
3に記載の発明において、前記ばねをU字状のばねで形
成することによりコンパクトに、しかも簡単な構造で構
成でき、安定してインナーワイヤーに引っ張りの力を与
えることができるとい作用を有する。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項2または
3または6に記載の発明において前記ばねを板ばねで形
成することによりコンパクトにしかも簡単な構造で構成
でき、安定してインナーワイヤーに引っ張りの力を与え
るという作用を有する。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれかに記載の発明において板状に形成されたピース
受板でピースを受けることより安定してピースを支える
ことができ、また安定してばねの力をピースとインナー
ワイヤーに加えることができるという作用を有する。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項2〜8の
いずれかに記載の発明において、前記インナーワイヤー
の端末部を固定するためのばね止板を設けることによ
り、ばねの力を安定してインナーワイヤーに伝えること
ができるという作用を有する。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項2〜4
のいずれかに記載の発明において、一端にピース受部を
設けたシリンダーと、このシリンダーの内側に収納され
たコイルばねと、このコイルばねを間にはさんで、前記
シリンダーの内側に摺動自由に配置され、インナーワイ
ヤー固定部を有した摺動体を組込み、前記インナーワイ
ヤーを前記ピース受部とコイルばねと摺動体の中心を貫
通させ、前記コイルばねを圧縮した状態で前記摺動体の
インナーワイヤー固定部にインナーワイヤーの端末を固
定して構成することにより、コイルばねの伸縮動作を前
記シリンダーと前記摺動体によって円滑、かつ安定して
行えるという作用を有する。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0のいずれかに記載の発明においてインナーワイヤーに
引っ張りの力を与える手段としてネジの締め付け力を利
用することによりインナーワイヤーを引っ張る力とピー
スどうしを圧縮する力を強くできるという作用を有す
る。
【0020】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の発明において一端にピース受部を設けたシリンダ
ーと、このシリンダーの内側に収納され、先端にインナ
ーワイヤー固定部を設けたおネジと、このおネジに取り
付けられた締め付けめネジで構成され、前記インナーワ
イヤーを前記シリンダーのピース受部に通し前記おネジ
の先端部に設けたインナーワイヤー固定部に固定するこ
とにより、インナーワイヤーを強い力で安定して引っ張
ることができるという作用を有する。
【0021】請求項13に記載の発明は、請求項1〜1
2のいずれかに記載の発明においてインナーワイヤーに
引っ張りの力を与える手段として物体の重量のぶら下が
り力を利用することにより、物体の重量や振動や傾きあ
るいは加速度によりインナーワイヤーに力を加えること
ができるという作用を有する。
【0022】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の発明においてピース受部を有したフレームに前記
インナーワイヤーを貫通させ、このインナーワイヤーの
先端に直接または間接に重りを取り付け構成することに
より、重りの重力や傾きや振動による力を安定してイン
ナーワイヤーに与えることができるという作用を有す
る。
【0023】請求項15に記載の発明は、請求項1〜1
4のいずれかに記載の発明において、インナーワイヤー
に引っ張りの力を与えるための操作レバーを設けること
により手の指等で操作をしやすくすると共に、ばねや重
りを使わずにインナーワイヤーに力を加えることができ
るという作用や、ばねや重りと併用し指で操作もできる
という作用を有する。
【0024】請求項16に記載の発明は、請求項1〜1
5のいずれかに記載の発明においてインナーワイヤーを
引っ張った状態、または緩めた状態を維持する機構を具
備することにより、インナーワイヤーを引っ張った状態
の(緊張状態)と緩めた状態(萎えた状態)のそれぞれ
の状態を維持できるいう作用を有する。
【0025】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の発明において、一端にピース受部を設けたコップ
状のシリンダーと、このシリンダーの内側に収納された
コイルばねと、このコイルばねを間にはさんで、前記シ
リンダーの内側に摺動自由に配置され、インナーワイヤ
ー固定部を有した摺動体を組込み、前記インナーワイヤ
ーを前記シリンダーに設けたピース受板とコイルばねと
摺動体を貫通させ、前記コイルばねを圧縮した状態で前
記摺動体のインナーワイヤー固定部でインナーワイヤの
端末を固定した数珠状ワイヤー装置で、前記摺動体の下
端に設けた回転軸に回転自由に取り付けられ、かつ先端
にロック突辺を設けたレバーを配置し、前記シリンダー
の外側に凹部を設け、前記ロック突辺がこの凹部に脱着
できるように構成することにより、レバーを操作するだ
けで前記ピース部が緊張状態と萎えた状態に瞬時に切り
替えることができ、また緊張状態と萎えた状態を各々維
持することができるという作用を有する。
【0026】請求項18に記載の発明は、請求項1〜1
7のいずれかに記載の発明において柔軟性を有するイン
ナーワイヤーを特定の形に成形することにより、インナ
ーワイヤーに与えていた引っ張りの力を解除したとき、
数珠状ワイヤー装置のピース部が前記インナーワイヤー
の形に形成できるという作用を有する。
【0027】請求項19に記載の発明は、請求項1〜1
8のいずれかに記載の発明においてピースの端面を平面
に有することによりインナーワイヤーに引っ張りの力を
加えてピース部を緊張状態にしたときに、ピース部がし
っかりと安定した形にできるという作用を有する。
【0028】請求項20に記載の発明は、請求項1〜1
8のいずれかに記載の発明においてピースの端面を曲面
にすることにより、インナーワイヤーに引っ張りの力を
加えてピース部を緊張状態したときに、ピース部に程よ
い柔軟性を持たせることができる。また萎えた状態から
緊張状態に変化させるとき、インナーワイヤーに与える
引っ張りの力が小さいという作用を有する。
【0029】請求項21に記載の発明は、請求項1〜2
0のいずれかに記載の発明においてピースとピースの接
触する個所をつば広状にすることでインナーワイヤーに
引っ張りの力を加えピース部を緊張状態にしたときにピ
ース部の曲げ方向に対する剛性を高めるという作用を有
する。
【0030】請求項22に記載の発明は、請求項1〜2
1にいずれかに記載の発明においてピースの内部を空洞
にすることにより、本発明の数珠状ワイヤー装置を軽く
形成できるという作用を有する。
【0031】請求項23に記載の発明は、請求項1〜2
1にいずれかに記載の発明においてU字状のピースを使
用することにより、本発明の数珠状ワイヤー装置を軽く
形成できる他、板状の材料からピースを形成することも
できるという作用を有する。
【0032】請求項24に記載の発明は、請求項1〜2
3のいずれかに記載の発明においてピースの端面を凹凸
状に形成することにより、ピースとピースを相互に回転
しないようにするという作用を有する。
【0033】請求項25に記載の発明は、請求項1〜2
4のいずれかに記載の発明において中央の通路にスリッ
ト状の孔を開けたピースに、前記スリット状の孔に帯状
のインナーワイヤーを通すことにより、一定の方向のみ
に柔軟性を持たせたり曲がる方向も一定方向にできる
他、各々のピースが相互に同じ向きを保つことができる
という作用を有する。
【0034】請求項26に記載の発明は、請求項1〜2
5のいずれかに記載の発明において湾曲したピースを使
用することにより、インナーワイヤーに引っ張りの力を
与えてピース部を緊張状態にしたときにピース部が曲が
った状態を形成できるという作用を有する。
【0035】請求項27に記載の発明は、請求項1〜2
6のいずれかに記載の発明においてピースどうしをヒン
ジ状につなぐことにより、各々のピースを一定の方向に
揃えたり、またピース相互間での回転やずれを防止する
という作用を有する。
【0036】請求項28に記載の発明は、請求項1〜2
7のいずれかに記載の発明においてひとつの通路から複
数の通路に分岐したピースを使用することにより、数珠
状ワイヤー装置を複数に分岐できるため、より複雑な形
状や立体形の枠体を形成できるという作用を有する。
【0037】請求項29に記載の発明は、請求項1〜2
8のいずれかに記載の発明においてひとつのピースに複
数の通路を設けることにより、各々の通路に夫々インナ
ーワイヤーを通し、夫々のインナーワイヤーを同時にま
たは別々に操作できるという作用を有する。
【0038】請求項30に記載の発明は、請求項1〜2
9のいずれかに記載の発明において外側をカバーで覆う
ことにより、ごみやほこりの付着を防止すると共に、安
全性の確保や外観を良くしファッション性を持たせると
いう作用を有する。
【0039】請求項31に記載の発明は、請求項1〜3
0の記載の数珠状ワイヤー装置を単独または複合してに
利用した発明であり、請求項1〜30に記載の数珠状ワ
イヤー装置の作用を利用することにより次の様な作用を
有する。緊張状態と萎えた状態に切り替えることができ
る。緊張状態において、一定の剛性と超柔軟な特性を有
する。緊張状態における剛性を自由に変えることができ
る。萎えた状態における形状をインナーワイヤーのフォ
ーミングにより決めることができる。緊張状態と萎えた
状態を交互に切り替えることにより、数珠状ワイヤー装
置を動かすことができる。萎えた状態でコンパクトに収
納することができる。
【0040】請求項32に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において、アンテナを形成することにより電
波を送受信することができるという作用を有する。
【0041】請求項33に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において、請求項1〜30のいずれかに記載
の数珠状ワイヤー装置をPHSや携帯電話やコードレス電
話等の電話機のアンテナに使用することによりアンテナ
が変形しにくく、また伸縮操作が容易、また伸ばした状
態でも邪魔にならず、安全であるという作用を有する。
【0042】請求項34に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において、請求項1〜30のいずれかに記載
の数珠状ワイヤー装置を布やシート等に装着し、縫いぐ
るみや玩具を形成することにより、中綿がなくても動物
の形状を保ち、また外力を加えるとすぐに変形するが、
外力を取り除くとすぐに元の形状に復帰するという作用
を有する。
【0043】請求項35に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において、請求項1〜30のいずれかに記載
の数珠状ワイヤー装置を装備したキーホルダーやブレス
レット、ネックレス、腕時計のベルト等に利用すること
より、超弾性の特性の利用や、緊張状態や萎えた状態に
変化するのを楽しむという作用を有する。
【0044】請求項36に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において請求項1〜30のいずれかに記載の
数珠状ワイヤー装置で枠体を形成し、この枠体をレイン
コートやオバーに利用することにより、これらの衣類の
形態をしっかり保つことができるという作用を有する。
【0045】請求項37に記載の発明は、請求項36に
記載の発明においてフードの縁部に数珠状ワイヤー装置
を装着することによりフードの形態をしっかり保ち、視
界を確保できるという作用を有する。
【0046】請求項38に記載の発明は、請求項31の
発明において、請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
状ワイヤー装置を財布、リュックサック、ゴミ箱、ペン
立て、ペンケース等の袋状または箱状の入れ物に装備す
ることにより、箱状または袋状の形態をしっかり保ちな
がら柔軟性を有し、また数珠状ワイヤー装置で形成した
枠体を萎えた状態にすることによりコンパクトにできる
という作用を有する。
【0047】請求項39に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において、請求項1〜30のいずれかに記載
の数珠状ワイヤー装置でを使用した衣類ハンガーを形成
することにより、使用する時は数珠状ワイヤー装置を緊
張状態にし、使用しない時、または持ち運ぶときは萎え
た状態にできるという作用を有する。
【0048】請求項40に記載の発明は、請求項39の
発明において、数珠状ワイヤー装置の両端に紐またはテ
ープを取り付け、この紐またはテープのほぼ中央部にフ
ックを設けることにより、使用する時は前記数珠状ワイ
ヤー装置を緊張状態にし、使用しない時、または持ち運
ぶときは萎えた状態にできるという作用を有する。でき
るという作用を有する。
【0049】請求項41に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において、請求項1〜30のいずれかに記載
の数珠状ワイヤー装置を支柱に使用し、ベースに取り付
けて構成した書類ハンガーは、パソコンやワープロ作業
時に書類を吊るして、書類を見やすくするものであり、
前記支柱を緊張状態にして使用し、使用しない時は萎え
た状態にしておけるとう作用を有する。
【0050】請求項42に記載の発明は、請求項41に
記載の発明において、密着巻きしたコイルばねをクリッ
プに使用することにより、書類をワンタッチでクリップ
にとめるができる。また書類を外す時も書類を引っ張れ
ば外すことができるという作用を有する。
【0051】請求項43に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において、釣り鐘状ケースの内側天井中央部
に重りをぶら下げ、前記釣り鐘状ケースの上方部にイン
ナーワイヤー貫通孔を開けたピース受け部を設け、この
ピース受け部に前記請求項1〜30のいずれかに記載の
数珠状ワイヤー装置を取り付け、さらに前記ピース受け
部にこの数珠状ワイヤー装置のインナーワイヤーを貫通
させ、このインナーワイヤーの先端を前記重りに直接ま
たは間接に結合して玩具を形成することにより、玩具に
対して、揺れや振動や傾きを与えると前記重りの作用で
前記インナーワイヤーに引っ張り力が加わったり、また
解除されたりする。このことにより前記数珠状ワイヤー
は緊張状態と萎えた状態を繰り返すという作用をする。
【0052】請求項44に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において請求項1〜30のいずれかに記載の
数珠状ワイヤー装置のインナーワイヤーをロープで形成
し、先端にフック等を設け、使用しない時は萎えた状態
で収納しておき、使用するときは緊張状態にして、高い
所でも届くようにできるという作用を有する。
【0053】請求項45に記載の発明は、請求項31に
記載の発明において、前記請求項44に記載の数珠状ワ
イヤー装置で形成した救助ロープを2本平行に配置し、
その間を別のロープでつないで形成したはしごは、使用
しない時は萎えた状態で収納しておき、また萎えた状態
で使用する時は縄ばしごとして、また緊張状態にして使
用すれば、高い所でも届くようにできるという作用を有
する。
【0054】次に本発明の数珠状ワイヤー装置およびこ
の数珠状ワイヤー装置を使用した製品のの具体的な実施
の形態について説明する。本発明の第1〜17の実施の
形態は本発明の数珠状ワイヤー装置を表すものである。
また第18〜29の実施の形態は本発明の数珠状ワイヤ
ー装置を使用した製品を表すものである。
【0055】まず本発明の第1〜17の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置について説明を行う。図1〜図12は
本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装置を表す
図である。図1は本発明の第1の実施の形態の数珠状ワ
イヤー装置の構成を表す構成斜視図である。図2は同組
立後の全体を表す斜視図である。図1及び図2で本発明
の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装置の構成につい
て説明する。
【0056】この図1及び図2の本発明の第1の実施の
形態の数珠状ワイヤー装置は中央に貫通孔1Aを有し、
平面で形成された端面1Bを持った複数のピース1に、
曲げ方向に柔軟性を有したインナーワイヤー2を前記貫
通孔1Aに通し、このインナーワイヤー2に引っ張りの
力を加えた状態、かつ圧縮コイルばね3を圧縮した状態
で前記インナーワイヤー2の両端をワイヤー止具4及び
5で固定した構成である。
【0057】このように構成された本発明の第1の実施
の形態の数珠状ワイヤー装置の動作について図3〜図7
で説明する。
【0058】図3は本発明の第1の実施の形態の数珠状
ワイヤー装置の断面図であり、圧縮コイルばね3により
インナーワイヤー2が引っ張られている状態を示してい
る。この引っ張りの力の反力により各々のピース1には
圧縮の力が加えられ、各々のピース1はお互いが密着し
合っている。このピース1は端面1Bが平面で形成され
ており、この端面1Bどうしが密着し合うため複数のピ
ース1で構成されたピース部10は外観状一体化し、一
定の剛性を持った一本の棒の状態、つまり緊張状態を保
つようになる。
【0059】図4は圧縮コイルばね3に更に外から圧縮
力Pを与え、インナーワイヤー2に与えていた引っ張り
の力をを解除した状態を表す断面図である。このインナ
ーワイヤー2に与えていた引っ張りの力をを解除するこ
とにより、前記各々のピース1どうしの密着力が解除さ
れ、ピース部10は棒状の緊張状態から緩んだ状態、つ
まり萎えた状態に変化する。
【0060】図4に示す本発明の第1の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置に使用しているインナーワイヤー2は
あらかじめU字状にフォーミングが施されているため、
前記萎えた状態になった時に前記インナーワイヤー2の
元々の形状のU字状を形成するものである。
【0061】このように、本発明の第1の実施の形態の
数珠状ワイヤー装置は、圧縮コイルばね3を圧縮したり
フリーにしたりすることにより、緊張状態から萎えた状
態に、あるいは萎えた状態から緊張状態に瞬時に変化さ
せることができる。
【0062】また、図3に示すように各々のピース1が
密着されピース部10が緊張状態にあるとき、図5に示
すように、緊張状態のピース部10に一定量以上の曲げ
力Rを加えると密着していたピース1の間が一部解離
し、折れ曲がった状態になる。
【0063】図6は折れ角度180度近く折れ曲がった
状態を示す。つまり緊張状態でありながら曲げ力Rを加
えると自由に折り曲げることが出来るという特性を持っ
ている。更にこの折り曲がった状態から曲げ力Rを取り
除くと、ピース部10は図3に示すように直ちに元の棒
状に復帰することができる。
【0064】このことは、ピース部10の各々のピース
1の密着面で同様のことがいえるため、緊張状態のピー
ス部10をどのように折り曲げても永久変形することが
なく必ず復帰する。いわゆる超弾性の特性を発揮するこ
とができるものである。
【0065】この折り曲げ力Rは圧縮コイルばね3の力
によって決定されるので、圧縮コイルばね3の力が強け
れば、折り曲げ力Rが強く、つまり腰の強い緊張状態を
保ち、圧縮コイルばね3の力が弱ければ、折り曲げ力R
の力が弱く、つまり腰の弱い緊張状態にピース部10を
構成することができる。
【0066】図7は本発明のインナーワイヤー2のフォ
ーミング状態を表す図である。図7aは直線形状、図7
bはU字形状、図7cは渦巻き形状、図7dは波形状、
図7eはコイル形状に形成したものである。このように
インナーワイヤー2をいろいろなフォーミング形状にす
ることにより、ピース部10の萎えた状態の時の形状が
図7に示すようなインナーワイヤー2のフォーミング形
状とほぼ同形状に形成される。
【0067】図8は圧縮コイルばね3とピース1との間
にインナーワイヤー貫通孔7Aを持つピース受板7を設
け、さらにインナーワイヤー2をばね止板8で止めた構
成である。これはピース1を平面で受けることによりピ
ース部10がまっすぐに形成されることを目的としてい
る。また圧縮コイルばね3の下端に、ばね止板8を設け
ることにより、ワイヤー止具5を安定して確実に保持で
きるようにしたものである。
【0068】図9〜図12は本発明の第1の実施の形態
の数珠状ワイヤー装置のコイルばねの形態を変えたもの
を示す。図9に示すコイルばねは円錐コイルばね31、
図10に示すコイルばねは樽状コイルばね32である。
このいずれのコイルばねも圧縮し、素線を密着した状態
において、ばねの長さが短くできるという特性を有して
いる。
【0069】図11と図12に示すコイルばねは、ねじ
りコイルばね34であり、コンパクトに幅を狭く形成で
きるという特性を有している。
【0070】図13〜図16は本発明の第2の実施の形
態の数珠状ワイヤー装置を示す図である。本発明の第2
の実施の形態の数珠状ワイヤー装置の構成は、インナー
ワイヤー2に引っ張りの力を与える手段として、板ばね
を使用したものである。本発明の第2の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置は構成及び動作において、前記本発明
の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装置と類似してい
るので、相違点のみ説明し、類似点の説明は省略する。
【0071】図13と図14はU字状の板ばね35を使
用した状態を示す。図15と図16は片持ち梁状の板ば
ね36をピース受板71の一端にリベット72で固定し
て使用した状態を示す。
【0072】本発明の第2の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置の動作は、前記本発明の第1の実施の形態の数珠
状ワイヤー装置と同じであるため説明は省略する。
【0073】図17〜図18は本発明の第3の実施の形
態の数珠状ワイヤー装置を示す図である。本発明の第3
の実施の形態の数珠状ワイヤー装置は、インナーワイヤ
ー2に引っ張りの力を与える手段として、ネジの締め付
け力を利用したものである。
【0074】本発明の第3の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置の構成及び動作において、前記本発明の第1の実
施の形態の数珠状ワイヤー装置と類似しているので、相
違点のみ説明し、類似の個所の説明は省略する。
【0075】図17において本発明の第3の実施の形態
の数珠状ワイヤー装置の構成を説明する。インナーワイ
ヤー2の端末はピース受板7に開けたインナーワイヤー
貫通孔7Aを通り、引っ張りボルト52の先端に固定さ
れる。引っ張りボルト52は外周が雄ネジで形成されお
り、雌ネジで形成された蝶ネジ53と組み合わされ、ガ
イドケース51に上下方向のみ摺動できるように保持さ
れている。
【0076】このように構成された本発明の第3の実施
の形態の数珠状ワイヤー装置の動作について説明する。
前記締めつけめねじの蝶ネジ53をまわすことにより、
引っ張りボルト52はねじで引き込まれインナーワイヤ
ー2を引っ張ることができる。このようにネジを使用し
てインナーワイヤー2を引く場合は、インナーワイヤー
2を引っ張っる力が大きく、緊張状態になった前記ピー
ス部10の曲げ方向の剛性が高くなるという特性を有し
ている。
【0077】また、インナーワイヤー2を引っ張った状
態または緩めた状態をそのまま保持することができるた
め手を放しても緊張状態または萎えた状態を維持できる
という特性を有している。
【0078】図18は本発明の第3の実施の形態の数珠
状ワイヤー装置の別の実施例を示す図である。この実施
例は前記本発明の第3の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置の先端に圧縮コイルばね3を組込んだものである。こ
れは蝶ネジ53をまわしてインナーワイヤー2に引っ張
りの力を与える際、安定してインナーワイヤー2を引っ
張ることができる様にしたものである。また引っ張り過
ぎ等の過負荷を防止するという効果もある。またこの実
施例は、前記本発明の第1の実施の形態のワイヤー装置
と同じように、曲げ方向に対して極めて高い柔軟性を有
しており、いわゆる超弾性の特性も有している。
【0079】図19は第4の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置の断面図である。第4の実施の形態の数珠状ワイ
ヤー装置の構成は、釣り鐘状のフレーム61の上部にイ
ンナーワイヤー貫通孔61Aを設けたピース受部61Bに
インナーワイヤー2を通し、そのインナーワイヤー2の
下端部に重り62をぶら下げた構成である。
【0080】本発明の第4の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置は、インナーワイヤー2を引っ張る手段として重
り62を使用したものである。その他の構成及び動作に
ついては前記本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置と類似しているので説明は省略する。
【0081】図20〜図23は本発明の第5の実施の形
態を表す数珠状ワイヤー装置を示す。本発明の第5の実
施の形態の数珠状ワイヤー装置は、インナーワイヤー2
に引っ張りの力を与える手段として操作レバーを設け、
この操作レバーに外から手などにより力を加えることに
より前記インナーワイヤー2を引っ張る様にしたもので
ある。
【0082】本発明の第5の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置の構成及び動作は前記本発明の第1の実施の形態
の数珠状ワイヤー装置と一部類似しているので、相違点
のみ説明し類似点の説明は省略する。
【0083】図20により本発明の第5の実施の形態の
数珠状ワイヤー装置の構成について説明を行う。
【0084】インナーワイヤー2を通すためのインナー
ワイヤー貫通孔73Aを持つピース受板73に支点73
Bを設け、この支点73BにL字状の操作レバー74を
回転自由に取り付け、この操作レバー74の一端に前記
インナーワイヤー2をワイヤー止具5で固定した構成で
ある。このように構成された本発明の第5の実施の形態
の数珠状ワイヤー装置の動作について説明を行う。
【0085】図21は操作レバー74に力を与えない状
態を表している。この状態はインナーワイヤー2に引っ
張りの力は加わっていないのでピース部10はダラリと
萎えた状態となっている。図20に示すように、操作レ
バー74に操作力Fを加えることにより、操作レバー7
4は前記支点73Bを中心に回転し、インナーワイヤー
2に引っ張りの力を与えることができる。このため、前
記各々のピース1に圧縮の力が与えられ、ピース部10
は緊張状態に変化する。また操作レバー74に与えてい
た操作力Fを解除すると図21に示すようにピース部1
0はダラリと萎えた状態に戻る。
【0086】このように本発明の第5の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置は、操作レバー74に手の指等で操作
力Fを与えたり、解除したりすることで前記ピース部1
0は緊張状態と萎えた状態を繰り返すことができる。
【0087】図22と図23は本発明の第5の実施の形
態の数珠状ワイヤー装置の別の実施例を表わしている。
図22は圧縮コイルばね3を介してインナーワイヤー2
を引っ張るようにしたものである。また図23は板ばね
37を介してインナーワイヤーを引っ張るようにしたも
のであり、この各々の実施例はインナーワイヤー2を引
っ張り過ぎたり、引っ張り不足を防止するものであり、
安定して引っ張るためのものである。
【0088】以上、本発明の第1〜5の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置は、インナーワイヤーに引っ張りの力
を与える方法について記載した。尚、インナーワイヤー
2に引っ張りの力を与える手段としてのコイルばねや板
ばねやネジや重りは、本発明の数珠状ワイヤー装置のピ
ース部10のどの場所に設けてもよいし、複数個所設け
てもよい。
【0089】またコイルばねや板ばねやネジや重りを単
独で本発明の数珠状ワイヤー装置に設けてもよいが、各
々を混在させて設けてもよい。またインナーワイヤー2
に引っ張りの力を与える手段として前記手段意外に、柔
軟性を有するゴムやプラスチックを利用する方法や液体
や気体中における物体の浮力や風や波または川の流れ等
による力を利用する方法もある。
【0090】図24と図25は本発明の第6の実施の形
態の数珠状ワイヤー装置を表わす図である。本発明の第
6の実施の形態の数珠状ワイヤー装置はインナーワイヤ
ー2に引っ張りの力を加えピース部が緊張した状態や、
この引っ張りの力を解除してピース部10が萎えた状態
を維持するためにロック装置を設けたものである。
【0091】図24と図25により本発明の第6の実施
の形態の数珠状ワイヤー装置の構成について説明する。
本発明の第6の実施の形態の数珠状ワイヤー装置は前記
本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装置にロッ
ク装置部80を装着したものであるので、ここではこの
ロック装置部80のみ説明する。
【0092】一端にピース受部81Aを設けたシリンダ
ー81とこのシリンダー81の内側に収納された圧縮コ
イルばね3と、この圧縮コイルばね3を間にはさんで、
前記シリンダー81の内側に摺動自由に配置され、イン
ナーワイヤー2の端末を固定するためのインナーワイヤ
ー固定部82Aを有した摺動体82を組込んでいる。前
記インナーワイヤー2を前記シリンダー81のピース受
部81Aに外側から内側に向けて貫通させ、更に圧縮コ
イルばね3と摺動体82のインナーワイヤー固定部82
Aを貫通させ、前記圧縮コイルばね3を圧縮した状態で
前記摺動体82のインナーワイヤー固定部82Aでイン
ナーワイヤー2の端末をワイヤー止具5で固定してい
る。更に前記摺動体82の下端に設けた回転軸83Cに
回転自由に取り付けられ先端にロック突片83Aを設け
たレバー83を配置し、前記シリンダー81の外側に凹
部81Aを設けた構成である。
【0093】このように構成された本発明の第13の実
施の形態の数珠状ワイヤー装置の動作について説明す
る。
【0094】図24に示すように、圧縮コイルばね3が
インナーワイヤー2に引っ張りの力を与えることにより
ピース1どうしが密着し合い、ピース部10が緊張した
状態になっている。この状態からレバー83を摺動さ
せ、ばね圧縮力Pを与え、圧縮コイルばね3を更に圧縮
することによりインナーワイヤー2に与えていた引っ張
り力は解除され、図25に示すようにピース部10は萎
えた状態となる。この状態を維持するために前記シリン
ダー81の外側に設けた凹部81Bに前記レバー83の
先端に設けたロック突片83Aが引っかかることによ
り、レバー83はロックされ、図25に示すように前記
ピース部10が萎えた状態を維持することができる。
【0095】更にこのロック状態を解除する場合は、図
25に示すようにレバー83の下端にロック解除力Qを
与えることにより、レバー83は回転軸83Cを中心にf
方向に回転し、ロック突辺83Aはg方向に移動しロッ
クを解除することによりレバー83はh方向に移動し、
図24の状態に復帰する。
【0096】次に本発明の第7〜17の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置を説明する。本発明の第7〜17の実
施の形態は具体的なピースの形状を説明するものであ
る。
【0097】本発明の第7〜17の実施の形態は前記本
発明の第1〜6の実施の形態と共通部分があるので異な
った部分のみ説明する。
【0098】図26は本発明の第7の実施の形態の数珠
状ワイヤー装置を示したものである。この本発明の第7
の実施の形態の数珠状ワイヤー装置はピース11の中央
部に溝11Aを形成し、この溝11Aにインナーワイヤー
2を通したものである。このように構成することによ
り、ピース11にインナーワイヤー2を組み込む作業が
やピースの加工が容易にできるという特性を有してい
る。
【0099】図27及び図28は本発明の第8の実施の
形態の数珠状ワイヤー装置を示す。これはピース12お
よび13の端面12B、13Bを曲面にしたものである。
【0100】このように構成することにより、インナー
ワイヤー2に引っ張りの力が加わりピース12または1
3どうしが密着した状態、つまりピース部が緊張状態に
ある時に曲げ方向の剛性が弱くなり、軽い力で曲がるよ
うにしたものである。また屈曲後の復帰力、つまりまっ
すぐになろうとする力は大きくなるという特性を有して
いる。
【0101】図29は本発明の第9の実施の形態の数珠
状ワイヤー装置の示す。本発明の第9の実施の形態のピ
ース14は端面14Bを大きくつば広状にしたものであ
る。このように構成することにより、インナーワイヤー
2に引っ張りの力が加わりピース14どうしが密着した
状態、つまりピース部が緊張状態にある時の曲げ方向の
剛性が強くなり、軽い力では曲げられないようにしたも
のである。
【0102】図30は本発明の第10の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置を示す。この本発明の第10の実施の
形態の数珠状ワイヤー装置のピース15は内部を空洞に
したものである。このように構成することにより、ピー
ス15の重量を軽くすることができため本発明の数珠状
ワイヤー装置全体の重量を軽くすることができるという
特性を有している。
【0103】図31は本発明の第11の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置を表わす図である。本発明の第11の
実施の形態の数珠状ワイヤー装置はU字状のピース16
を使用した構成である。このように構成することによ
り、ピース16を板などを折り曲げて加工できるため工
法が簡単で安価に作製できるという効果や重量を軽くで
きるという特性を有している。
【0104】図32は本発明の第12の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置のピースの形態を表わす。これは、ピ
ース17の端面17Bを凹凸を形成することによりピー
ス17どうし間での相互の回転方向のずれを防止する働
きを有している。
【0105】図33は本発明の第13の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置を表す図である。この本発明の第13
の実施の形態数珠状ワイヤー装置はピース18が平板状
の形状に形成されており、また通路18Aもスリット状
の孔に形成されておりインナーワイヤー20は帯状の形
に成されている。このように構成された本発明の第13
の実施の形態の数珠状ワイヤー装置は、一定方向にしか
曲がらないという特性を持っている。
【0106】図34〜図37は本発明の第14の実施の
形態の数珠状ワイヤー装置の形態を表わす。図34に示
すピース19は湾曲し、両端面19Bのピース接合面の
相互角度が平行ではなく一定の角度を有している。また
ピース19の外側の一部に取付け孔19Cを設け、その
取付け孔19Cに柔軟性を有する紐などのワイヤー26
を通して形成されている。
【0107】このように構成することにより、ピース1
9はワイヤー26により一定方向に向きを揃えることが
できため、図35に示すようにインナーワイヤー2に引
っ張りの力を与え、ピース19を密着させピース部を緊
張状態にさせた時、前記ピース部は湾曲した状態に変化
させることができる。
【0108】図36と図37は本発明の第14の実施の
形態の数珠状ワイヤー装置の別の実施例を表わす図であ
る。図36に示すように湾曲したピース19の外周の一
部を各々テープ27で固定し、ヒンジを形成している。
【0109】このように構成することにより、ピース1
9は一定方向に向きを揃えることができため、図37に
示すようにインナーワイヤー2に引っ張りの力を与え、
ピース19を密着させピース部を緊張状態にさせた時、
前記ピース部は湾曲した状態に変化させることができ
る。
【0110】図34〜37に示すピース19は円弧状の
形状であるが、L字状の形状でもよい。
【0111】図38a、図38b、図38cは本発明の
第15の実施の形態の数珠状ワイヤー装置である。この
第15の実施の形態の数珠状ワイヤー装置の構成につい
て図38aで説明する。ピース21は片側の端面が凸状
に形成された凸部21Cを形成し、もう一方の端面が凹
状に形成され凹部21Dを形成している。この凸部21C
に別のピースの凹部21Dが支点21Eで係止し合うよう
に構成されている。さらに2本インナーワイヤー2A、
2Bが前記ピース21に開けた貫通孔21A、21Bに通
してある。
【0112】このように構成された本発明の第15の実
施の形態の数珠状ワイヤー装置の動作について説明す
る。図38bはインナーワイヤー2Aに引っ張りの力を
与えて各々のピース21に圧縮の力を与え、緊張状態に
した様子を表す。図38cはインナーワイヤー2Bに引
っ張りの力を与えた状態である。このように二つのイン
ナーワイヤーを交互に引っ張ることによりピース21は
動きながら左右に交互に移動をする。
【0113】図39は本発明の第15の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置の別の実施例を表す図である。この実
施例はピース22の片側の端面に軸受22Cを設け、他
の端面に軸22Dを設けている。このピース22の軸受
22Cに別のピース22の軸22Dを勘合し回転支点22
Eを構成している。
【0114】このように構成された本発明の第15の実
施の形態の数珠状ワイヤー装置の別の実施例の動作は前
記図38a〜cに示す本発明の第15の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置の動作と同じであるので説明は省略す
る。
【0115】図40〜図42は本発明の第16の実施の
形態の数珠状ワイヤー装置を表わす図である。図40は
Y字状のピース23に二股の貫通孔を設けたピースを表
わしている。これは2本のインナーワイヤー2を一個所
にまとめ、同時または別々に引っ張ることができるよう
にしたものである。図41はT字状のピース24で二股
の貫通孔を設けた数珠状ワイヤー装置を表わしている。
図42はT字状のピースに二つの別々の貫通孔を設けた
形態を表わしている。いずれも2本のインナーワイヤー
2を一個所にまとめて同時または別々に引っ張ることが
できるようにしたものである。
【0116】図43は本発明の第17の実施の形態の数
珠状ワイヤー装置を表わす図である。本発明の第17の
実施の形態の数珠状ワイヤー装置は前記本発明の第1〜
16の実施の形態の数珠状ワイヤー装置にカバー90を
被せたものである。
【0117】カバー90の材料は布や、ゴム、皮または
フィルム等の柔らかい材料で形成されている。また色や
形状も様々な仕様にすることができる。このようにカバ
ー90を被せることにより、安全性の向上や内部へのご
みの侵入防止の他、外観をきれいにしたり、ファッショ
ン性を持たせたりという特性を与えることができる。
尚、カバーは数珠状ワイヤー装置全体の被せてもよい
が、数珠状ワイヤー装置の一部に被せてもよい。
【0118】以上第1〜17の実施の形態は本発明の数
珠状ワイヤー装置を表したものであるが、ここに記載し
たピースの外形は円筒形、角柱形、平板状その他外形形
状は様々な形状にすることができる。また材質は金属、
プラスチック、木材、ガラス、陶器等適度に剛性を持つ
ものであれば使用できる。また上記インナーワイヤー
は、針金状のワイヤー、より線、紐、ロープ、テープ状
または帯状のもの等、また材質面においても金属、樹
脂、化学繊維、綿等の植物の繊維、紙等の引張り方向に
強度を持ち、かつ曲げ方向に柔軟性を持つものであれば
使用できる。
【0119】図44〜図70は本発明の数珠状ワイヤー
装置を使用した製品の実施の形態を表す図である。図4
4〜図70に示す実施の形態は、前記図1〜図43に示
す本発明の第1〜17の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置のいずれか一つ、または二つ以上を組み合わせ、また
は前記本発明の第1〜17の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置の要素を組合わせて使用した製品であり、組み合
わせも自由に行なってもよい。
【0120】尚、以下に説明する本発明の第18〜29
の実施の形態の製品に使用する前記本発明の第1〜17
の実施の形態の数珠状ワイヤー装置の構成及び動作につ
いての説明は省略する。
【0121】図44は本発明の第18の実施の形態の電
話機用のアンテナ102を表わす図であり、前記本発明
の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装置を緊張状態で
使用したものである。
【0122】本発明の数珠状ワイヤー装置102は前記
第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装置の動作の説明で
も記載したように極めて弾性に富んでいるため、本発明
の数珠状ワイヤー装置で形成したアンテナ102を使用
することにより、従来のアンテナのように折れ曲がって
破損することがなく、また従来のアンテナに比べて剛性
を低く設定できるため、アンテナが邪魔にならず、また
身体に接触してもアンテナ102自身が柔軟性を持って
いるため安全性にも優れていることからアンテナ102
をいちいち電話機101の中に収納する必要がない。こ
のように大変便利なアンテナ102を持つ電話機を提供
することができる。
【0123】図45、図46は本発明の第19の実施の
形態の電話機用アンテナ112を表わす図であり、前記
本発明の第6の実施の形態の数珠状ワイヤー装置を電話
機のアンテナ112として構成した状態を表わしてい
る。本発明の第6の実施の形態の数珠状ワイヤー装置を
電話機のアンテナ112として使用することにより、前
記本発明の第18の実施の形態の電話機用のアンテナ1
02と同じ特性を有する他、レバー82を操作すること
によりワンタッチでアンテナ112を緊張状態(伸びた
状態)と萎えた状態(縮めた状態)に切り替えることが
できるため、アンテナ操作の行いやすい電話機を提供す
ることができるものである。
【0124】もちろんアンテナ112を伸ばした状態で
使用、またはカバン等に収納してもアンテナ112が破
損することはなく、身体に接触してもアンテナ112自
身が柔軟性を持っているため安全性にも優れている。
尚、前記本発明の第18と19の実施の形態のアンテナ
は、アンテナ自身を落下防止用の紐にしたり、キーホル
ダーの代用にすることもできる。また、その他のラジ
オ、テレビ、等のあらゆるアンテナにも使用することが
でき応用範囲の広いものである。
【0125】尚、以上のアンテナ102および112は
インナーワイヤー2とピース1のどちらか一方、または
両方を金属等の導電性を有する材料で形成している。ま
たこのアンテナ102および112にカバー90をかぶ
せて使用する場合はカバー90のみ導電性を持たせても
よい。また、柔軟性と導電性を有した別のアンテナを前
記アンテナ101または112といっしょに束ねて併設
して使用することもできる。この場合は前記アンテナ1
01または112のインナーワイヤー2やピース1やカ
バー90は導電性材料で形成する必要は無い。
【0126】図47〜図48は本発明の第20の実施の
形態の動物型の縫いぐるみを表す図である。図47〜図
48において本発明の第20の実施の形態の動物型の縫
いぐるみの構成について説明をする。図47は前記本発
明の第1〜17の数珠状ワイヤー装置を応用て形成した
縫いぐるみの芯になる枠体121である。図48は前記
枠体121に布122を被せて完成した動物型の縫いぐ
るみを表す図である。
【0127】このように構成された本発明の第20の実
施の形態の動物型の縫いぐるみの動作について説明をす
る。図47及び図48はしっぽ121Aの先端に設けた
蝶ネジ53を締め付けてインナーワイヤー2に引っ張り
の力を与えた状態、つまり前記枠体121が緊張してい
る状態を表している。この状態から前記蝶ネジ53を緩
めることにより前記インナーワイヤー2の引っ張りの力
が解除され、前記枠体121は萎えた状態になり、動物
型の体形を無くすことがでる。
【0128】このように、前記蝶ネジ53を締めたり緩
めたりすることにより動物型の縫いぐるみの体形を変化
させることができる。尚、本発明の第20の実施の形態
では平面的な動物型の縫いぐるで説明を行ったが、前記
枠体121を立体に形成することで立体的な縫いぐるみ
を構成することもできる。
【0129】図49と図50は本発明の第21の実施の
形態の人形を表す図である。本発明の第21の実施の形
態の人形の構成について説明をする。本発明の第21の
実施の形態の人形の構成は前記本発明の第1〜17の数
珠状ワイヤー装置を応用て形成した人形の芯になる枠体
131にカバー132をかぶせたものである。まず手1
31A、131B及び足131C、131Dは本発明の数珠
状ワイヤー装置で形成されており、頭部131Eに設け
たピース受具136に前記本発明の数珠状ワイヤー装置
で形成された前記手131A、131B及び足131C、
131Dが取り付けられ、インナーワイヤー2を引っ張
る圧縮コイルばね3を各々配置し、各々のインナーワイ
ヤーに引っ張りの力を与えている。また前記各々の圧縮
コイルばね3の先端にはばね止板133、134、13
5を設けている。
【0130】このように構成された人形は、頭部131
Eの上部に設けたばね止板135をm方向に押すことに
より、図50に示す様に両足131C、131Dの数珠状
ワイヤー装置を緊張状態から萎えた状態に変化させて形
態を変化させることができる。また頭部131Eの両サ
イドのばね止板133、134をj方向とk方向に押す
と両手131B、131Aの数珠状のワイヤー装置を緊張
状態から萎えた状態に変化させることができる。
【0131】また手足に使用している数珠状ワイヤー装
置のインナーワイヤーを図7に示す前記本発明の第1の
実施の形態のインナーワイヤーの形状にすれば、手足が
萎えた状態に於いて様々な形態を表現することができる
ため、前記ばね止板133、134、135を押した
り、放したりすることにより両手足の形態が変化し、動
きのパフォーマンスを楽しむことができる。
【0132】尚、この様に本発明の数珠状ワイヤー装置
を使って、動物の手足や尻尾や耳あるいは、人形の指等
を動かしたり、蛇のような形や動きにする事もできる。
【0133】図52は本発明の第22の実施の形態の入
れ物を表す斜視図である。図51及び図52において本
発明の第22の実施の形態の入れ物の構成について説明
をする。
【0134】図51は立方体に形成された入れ物の枠体
141を前記本発明の第1〜17の数珠状ワイヤー装置
を使用して作成したものである。この枠体141にはイ
ンナーワイヤー2に引っ張りの力を与えるための蝶ネジ
53を備えている。図52はこのように構成された枠体
141に布等のカバー142で覆い箱状の入れ物にした
ものである。
【0135】このように構成された本発明の第22の実
施の形態の入れ物は、前記蝶ネジ53を締め付けること
により、インナーワイヤー2に引っ張りの力を与えて、
図51に示す枠体141を緊張した状態にすることがで
きる。また前記蝶ネジ53を緩めると枠体141は萎え
た状態になり、箱状の形態を失い袋状のものとなる。こ
のように前記蝶ネジ53を締め付けたり、緩めたりする
ことにより箱状の入れ物の形状を変化させることができ
る。
【0136】尚、前記本発明の第22の実施の形態の入
れ物を応用すれば、ごみ箱、鉛筆立て、ペンケース、カ
バン、リュックサック、ハンドバック、その他あらゆる
箱状のものや袋状のものに応用できる他、この本発明の
第22の実施の形態の入れ物を逆さまの形態にすれば、
テントや自動車カバー、自転車カバーにも応用すること
ができる。
【0137】図53〜図54は本発明の第23の実施の
形態の雨具を表す図である。図53〜図54において本
発明の第23の実施の形態の雨具の構成について説明を
する。図53は前記本発明の数珠状ワイヤー装置で形成
された枠体151を表している。この枠体151は雨具
152のフードの顔を出す前面の部分の縁に装着され
る。図54は前記枠体151を雨具152に装備した状
態を表す。
【0138】この様に構成された本発明の第23の実施
の形態の雨具は、雨具152を使用する時は前記枠体1
51を緊張させた状態で使用し、収納する時は枠体15
1の下端に設けた蝶ネジ53を緩めて枠体151を萎え
た状態にできるものである。
【0139】また、図54に示す様に前記枠体151は
これ以外に破線で示す場所やその他の場所に装着すれ
ば、雨具152が身体に密着することが少なく、快適に
着用できるものである。
【0140】図55は本発明の第24の実施の形態の衣
類ハンガーを表す図である。図55において本発明の第
24の実施の形態の衣類ハンガーの構成について説明を
する。
【0141】図55は前記本発明の数珠状ワイヤー装置
で形成されたハンガーシャフト161である。このハン
ガーシャフト161の両端には紐162が結ばれてお
り、この紐162の中央上部にはフック163が取り付
けられている。
【0142】このように構成された本発明の第24の実
施の形態の衣類ハンガーは前記ハンガーシャフト161
の一端に設けた蝶ネジ53を締め付け、ハンガーシャフ
ト161を緊張させた状態で使用するものである。また
本発明の第24に実施の形態の衣類ハンガーを使用しな
い時は前記蝶ネジ53を緩めてハンガーシャフト161
を萎えた状態にすることで収納や持ち運びを行いやすく
するものである。
【0143】図56〜図60は本発明の第25の実施の
形態の書類ハンガーを表す図である。この書類ハンガー
はパソコンやワープロ作業やその他のデスクワーク時に
書類をぶら下げることにより、書類を見やすくし、デス
クワークを行いやすくするものである。
【0144】図56〜図60において本発明の第25の
実施の形態の書類ハンガーの構成について説明をする。
【0145】図56に於いてベース172に前記本発明
の数珠状ワイヤー装置で形成された支柱171をほぼ垂
直に固定している構成である。3はインナーワイヤー2
を引っ張るための圧縮コイルばねであり、このばねの引
っ張り力の反力によりピースどうしは圧縮されている。
このため本発明の数珠状ワイヤー装置で形成された支柱
171は常に緊張した状態でありベース172に自立し
ている。また図57の様に書類173は前記各々のピー
ス1の間にはさむことができる。図58は書類173を
はさむ別の方法を表している。これはピース1間に設け
た取付具174に密着ばね175を取り付け、この密着
ばね175の素線間に前記書類173をはさむことがで
きる様に構成したものである。
【0146】図60は本発明の書類ハンガーの別の実施
例を表し、先端部をL字状にし、前記密着ばね175を
取り付けた構成である。
【0147】図59は支柱171をベース172へ取り
付ける方法の別の実施例を表す断面図である。前記支柱
171はベース172に取り付けられており、支柱17
1の下端では前記インナーワイヤー2は蝶ネジ53によ
り下方向に引っ張られている。この蝶ネジ53を緩める
ことにより、前記支柱171は緊張状態から萎えた状態
に変化させることができる。このため使用しないときは
支柱171を萎えた状態にしておくことができるため邪
魔にならず、安全かつ収納するのにも便利なものであ
る。
【0148】図61〜図63は本発明の第26の実施の
形態のキーホルダーを表す図である。図61〜図63に
おいて本発明の第26の実施の形態のキーホルダーの構
成について説明をする。
【0149】本発明の第26の実施の形態のキーホルダ
ーは、前記本発明の第1の実施の形態の数珠状のワイヤ
ー装置のピース受板とばね止板を大きくし、ピース受板
185とばね止板184として構成した芯181であ
る。この芯181に鎖状の連結具183を取り付け、さ
らに布等のカバー182で覆ったものである。
【0150】このように構成された本発明の第26の実
施の形態のキーホルダーの動作について説明する。図6
2は本発明の第26の実施の形態のキーホルダーの数珠
状ワイヤー装置181を表しており、圧縮コイルばね3
でインナーワイヤー2を引っ張り、その反力で各々のピ
ース1を相互に圧縮しておりピース部10が緊張した状
態を示している。この状態から図61に示すように前記
ピース受板185とばね止板184に圧縮力Pを与えて
インナーワイヤー2に加わっていた引っ張りの力を解除
することで前記ピース部10は萎えた状態になり、あら
かじめにフォーミングされていたインナーワイヤー2の
U字状の形態に変化する。また前記ピース受板185と
ばね止板184に与えていた圧縮力Pを解除すると図6
2に示すようにピース部10は元の緊張状態に復帰す
る。
【0151】このように本発明の第26の実施の形態の
キーホルダーは前記ピース受板185とばね止板184
をはさむように圧縮力Pを加えたり、またこれを解除し
たりすることにより数珠状ワイヤー装置のピース部10
の形状が変化しパフォーマンスを楽しむことができるも
のである。尚、このキーホルダーはキーホルダーとして
使用できる他、アクセサリーとしてかばんや携帯電話等
に取り付けて楽しむことができる。
【0152】図64〜図68は本発明の第27の実施の
形態の玩具を表す図である。図64〜図68において本
発明の第27の実施の形態の玩具の構成について説明を
する。
【0153】釣り鐘状フレーム196の内側天井中央部
に吊り下げ支点193を設け、この吊り下げ支点193
に重り194を揺動自由にぶら下げ、前記釣り鐘状フレ
ーム196の上方部にインナーワイヤー貫通孔196
A、196Bを開けたピース受部196C、196Dを設
け、このピース受部196C、196Dに前記インナーワ
イヤー2を各々貫通させ、本発明の数珠状ワイヤー装置
を玩具の腕191として取り付け、前記インナーワイヤ
ー2の先端を前記重り194に結合して構成されてい
る。尚、195は頭であり、好みの顔を表現すればよ
い。
【0154】このように構成された本発明の第2の実施
の形態の玩具の動作について図64〜図68で説明す
る。
【0155】本発明の第27の実施の形態の玩具に振動
や揺れ、又は傾き等を与えると重り194は釣り鐘状フ
レーム196に対して揺動を始める。この重り194の
揺動により重り194に固定されているインナーワイヤ
ー2は前記重り194により引っ張られたり、緩められ
たりする。インナーワイヤー2のこのような動きに伴
い、数珠状ワイヤー装置で形成された腕191は緊張状
態になったり、萎えた状態になったりし、重り194が
揺動を繰り返すことにより、前記緊張状態と萎えた状態
を機敏な動きで繰り返すものである。
【0156】図65は重り194が右方向に移動した状
態で、左側に位置する腕191が緊張状態になる。また
右側に位置する腕191はインナーワイヤー2が緩み、
腕191は萎えた状態となる。図66は重り194が左
方向に移動した状態で、右側に位置する腕191が緊張
状態になる。また左側に位置する腕191はインナーワ
イヤー2が緩み、腕191は萎えた状態となる。図67
〜図68は本発明の第28の実施の形態の玩具を傾斜さ
せた状態を示すものである。
【0157】このように、本発明の第27の実施の形態
の玩具に振動や揺れ、又は傾きを与えると前記数珠状ワ
イヤー装置で形成された腕191は形態を変化させ、動
きのパフォーマンスを楽しむことができる。
【0158】尚、本発明の第27の実施の形態の玩具を
自動車に搭載すれば、振動、揺れ、加速、減速、傾き等
の影響を受けで前記の動作を行い、よりパフォーマンス
を楽しむことができる。また自動車に搭載した場合、加
速と減速を区別して表示するため加速度計として使用す
ることもできる。
【0159】尚、前記腕191は何本設けてもよいし、
また様々な場所に取り付けることもできる。また本発明
の第27の実施の形態の玩具では、左右の動きのみの説
明を行ったが、左右前後はもちろん、あらゆる方向に腕
191を設けておけば、全ての方向の振動や傾きを感知
し、前記数珠状ワイヤー装置で形成した腕191を動か
すことができる。
【0160】また本発明の第27の実施の形態の釣り鐘
状フレーム196の側壁に風通し良くするための穴を開
け、さらに重り194をうちわ状や風船状の風を受ける
ための風受板にすれば、風を受けたときに風受板が揺れ
ることで前記本発明の第27の実施の形態と同じ動作を
行うことができる。このため屋外での看板等に使用する
ことができる他、風や波、川などの流体の速度や方向を
検出することもできる。
【0161】図69は本発明の第28の実施の形態の救
助ロープを表す図である。図69において本発明の第2
8の実施の形態の救助ロープの構成について説明をす
る。
【0162】本発明の第28の実施の形態の救助ロープ
は、前記図17に示す第3の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置のインナーワイヤー2をロープ201に代え、そ
の先端にフック202を装着した構成である。図69に
示すこの救助ロープは蝶ネジ53を締め付け、ロープ2
01に引っ張りの力を加えた状態であり、各々のピース
1のは圧縮力が加えられており、救助ロープ全体は緊張
した状態、つまり、ある程度剛性を保った棒の状態にな
っている。この緊張状態の救助ロープは高い場所や手の
届かない場所にフック202を引っ掛けることができ
る。またこの救助ロープを使用しないとき、または収納
するときは、前記救助ロープの蝶ネジ53を緩めて萎え
た状態にすることにより、前記ロープ201の持つ柔軟
な状態に戻ることができる。
【0163】図70は本発明の第29の実施の形態のは
しごを表す図である。図70において本発明の第29の
実施の形態のはしごの構成について説明をする。本発明
の第29の実施の形態のはしごは前記図69に示す本発
明の第28の実施の形態の救助ロープを二つを平行に配
列し、その間を別のロープなどで形成した踏み段211
で左右の救助ロープをつないだものである。本発明の第
29の実施の形態のはしごの動作は前記本発明の第28
の実施の形態の救助ロープと類似しているので説明は省
略する。
【0164】本発明の数珠状ワイヤー装置の用途は、以
上に記載した本発明の第18から29の実施の形態の製
品以外に、洗濯竿、杖、踏み切り遮断機の棒、路上の標
識支柱やセンターポール、車止、スポーツ用ポール、三
脚、机・椅子等の足、ネックレス・ブレスレット等のア
クセサリー、ものさし・鉛筆の柄等の文房具、等の棒状
のもの、メガネの縁、やヘッドホンのアーム、またはロ
ープ状のものやテント、自動車や自転車等のカバーの枠
体、傘、手品の小道具等、幅広く応用することができ
る。
【0165】
【発明の効果】本発明は以下に記載されるような効果を
有する。
【0166】本発明の第1〜17の数珠状ワイヤー装置
は、インナーワイヤー2に引っ張りの力を与えることに
より各々のピースに圧縮の力が加わりピースどうしが密
着し、ピース部10は緊張した状態となる。また前記イ
ンナーワイヤー2に与えていた引っ張りの力を解除する
ことで前記ピースどうしの密着力は解除されピース部は
インナーワイヤーの持つ柔軟な特性となり萎えた状態に
なる。このようにインナーワイヤーに加える力を制御す
ることで前記ピース部は緊張したり、萎えた状態になっ
たりすることができ、ワンタッチでピース部10を変化
させることができる。
【0167】また前記ピース部10が緊張した状態で
は、ある程度の剛性を有した状態となり、しっかりとし
た形を形成することができる。更にピース部10が緊張
状態において、ピース部10に外力を加えて折り曲げて
も塑性変形することが無く、外力を取り除けば元の状態
に復帰する。このようにいわゆる超弾性の特性も備えて
いる。
【0168】また、ピース部の緊張状態における剛性は
インナーワイヤーを引っ張る力の大きさにより決定され
るため、インナーワイヤーに与えるばねの力やネジの締
め付け力の大きさを変えることで自由に剛性を決めるこ
とができる。このため、棒状で使用するアンテナや路上
のポールなどは適度に剛性を弱めることにより安全性を
確保できるほか、折れ曲がったままになったり、破損し
たりすることが無いため、経済的にも有利であり極めて
有用な発明である。
【0169】また、インナーワイヤーに引っ張りの力を
加えたり、引っ張りの力を解除したりすることの繰り返
しを速い動作で行うとピース部が極めておもしろい動き
をするため、玩具、またはアクセサリーとしての価値も
高い。
【0170】次に以上のような効果を持つ本発明の第1
〜17の実施の形態の数珠状ワイヤー装置を利用した製
品の効果について説明を行う。
【0171】本発明の第18の実施の形態の電話機用ア
ンテナ102は、使用時はしっかりと棒状の形態を保ち
ながらも、何かに触れた時や、カバンやポケットに電話
機101を収納する時にアンテナ102が簡単に折り曲
げができるため、安全性が高く、アンテナ102の破損
の心配がなく気兼ねなく電話機101を取扱うことがで
きる。またアンテナ102の剛性を自由に設定すること
ができるという効果もある。
【0172】以上のような電話機101の外に常にアン
テナ102を出しておいても問題がないため電話機10
1の内部にアンテナ102を収納する必要がなく大変便
利である。
【0173】また、このアンテナ102自身を落下防止
用の紐にしたり、キーホルダーの代わりにすることもで
きる。
【0174】本発明の第19の実施の形態の電話機用ア
ンテナ112は、第18の実施の形態の電話用アンテナ
102と同じ効果を有する他、レバー83を操作するこ
とによりワンタッチでアンテナを緊張状態(伸びた状
態)と萎えた状態(縮めた状態)に切り替えることがで
きるため、アンテナの伸縮操作が片手でおこなうことが
できるという効果がある。
【0175】本発明の第20の実施の形態の動物型の縫
いぐるみは、従来の様に縫いぐるみの中にわたを詰める
必要がなく、軽量に構成できる。またワンタッチで動物
の形態にしたり、また形態を無くしたりすることができ
るため楽しく遊ぶことができるという効果や踏みつぶし
ても再び元の状態に復帰するという効果や水に濡らした
り、水洗い等を行っても乾燥が速いという効果がある。
【0176】本発明の第21の実施の形態の人形は、頭
部131Eの操作によって手や足を動かすことができる
ため、フォーマンスを楽しむことができる。
【0177】本発明の第22の実施の形態の入れ物は、
入れ物として使用するときは、入れ物の形態にし、使用
しない時、または入れ物をどこかに収納するときは、形
態の無い状態にしコンパクトに収納できる。またこの本
発明の第22の実施の形態の入れ物は、外力を加える
と、変形はするが外力を取り除くと再び元の形態にもど
り、破損することがなく、また安全性も高いという効果
を有する。
【0178】本発明の第23の実施の形態の雨具はフー
ドの顔を出す部分を本発明の数珠状ワイヤー装置で形成
した枠体151を装着することで、雨をしっかり防ぐと
同時に、視界を十分確保できるという効果がある。ま
た、雨具が身体に密着することが少なく、快適に使用で
きるものである。
【0179】本発明の第24の実施の形態の衣類ハンガ
ーは、使用しない時は、萎えた状態にすることで収納や
持ち運びを行いやすくするもので、収納時や旅行に便利
である。
【0180】本発明の第25の実施の形態の書類ハンガ
ーはワンタッチで書類をぶら下げることが可能であり、
また支柱に弾力性を有しているため、折り曲げても破損
することがなく安全性も高い。また使用しないときは萎
えた状態にすることにより、デスクワークをより便利に
快適にするものである。
【0181】本発明の第26の実施の形態のキーホルダ
ーは外力や指の操作により数珠状ワイヤー装置のピース
部10の形態を変化させパフォーマンスを楽しむことが
できるものである。
【0182】本発明の第27の実施の形態の玩具は数珠
状のワイヤー装置で形成された腕191は形態を変化さ
せ、この腕191の動きのパフォーマンスを楽しむこと
ができる。特に自動車に搭載すれば、振動、揺れ、加
速、減速、傾き等で前記の動作を素早く行いよりパフォ
ーマンスを楽しむことができるほか、加速と減速を区別
して表示するため加速度計として使用することもでき
る。
【0183】第28の実施の形態の救助ロープ、及び本
発明の第29の実施の形態のはしごは高い場所や手の届
かない場所にフック202を引っ掛けることができる。
また、この救助ロープやはしごを使用しないとき、また
は収納するときは、萎えた状態にしてコンパクトに収納
することができる等、非常用、緊急救助用具として常備
しておくと大変便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置の構成を表わす構成斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置の外観斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置の内部構造を表わす断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置の動作を表す断面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置の特性を表す断面図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置の特性を表す断面図。
【図7】本発明の第1の実施の形態のインナーワイヤー
の加工形状を表す図。
【図8】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置にピース受板とばね止板を設けた状態を表す断面図。
【図9】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー装
置に使用するコイルばねを円錐ばねにした状態を表す断
面図。
【図10】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置に使用するコイルばねをたる状のコイルばねにした
状態を表す断面図。
【図11】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置に使用するコイルばねをねじりコイルばねにした状
態を表す断面図。
【図12】本発明の第1の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置に使用するコイルばねをねじりコイルばねにした状
態を表す斜視図。
【図13】本発明の第2の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置でU字状の板ばね使用した状態を表す断面図。
【図14】本発明の第2の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置でU字状の板ばね使用した状態を表す斜視図。
【図15】本発明の第2の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置でピース受板に板ばねを取り付けて使用した状態を
表す断面図。
【図16】本発明の第2の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置でピース受板に板ばねを取り付けて使用した状態を
表す斜視図。
【図17】本発明の第3の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置を表す断面図。
【図18】本発明の第3の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置でコイルばねを使用した状態を表す断面図。
【図19】本発明の第4の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置を表す断面図。
【図20】本発明の第5の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置を表す断面図。
【図21】本発明の第5の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置でピース部が萎えた状態を表す断面図。
【図22】本発明の第5の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置でコイルばねを使用した状態を表す断面図。
【図23】本発明の第5の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置で板ばねを使用した状態を表す断面図。
【図24】本発明の第6の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置を表す断面図。
【図25】本発明の第6の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置でピース部が萎えた状態を表す断面図。
【図26】本発明の第7の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置を表す斜視図。
【図27】本発明の第8の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置を表す断面図。
【図28】本発明の第8の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置を表す断面図。
【図29】本発明の第9の実施の形態の数珠状ワイヤー
装置を表す断面図。
【図30】本発明の第10の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置を表す断面図。
【図31】本発明の第11の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置を表す断面図。
【図32】本発明の第12の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置を表す断面図。
【図33】本発明の第13の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置を表す斜視図。
【図34】本発明の第14の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置を表す断面図。
【図35】本発明の第12の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置でピース部が萎えた状態を表す断面図。
【図36】本発明の第14の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置の別の実施例を表す断面図。
【図37】本発明の第14の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置の別の実施例で、ピース部が萎えた状態を表す断
面図。
【図38】a 本発明の第15の実施の形態の数珠状ワ
イヤー装置のを表す正面図。 b 本発明の第15の実施の形態の数珠状ワイヤー装置
で動作を説明する平面図。 c 本発明の第15の実施の形態の数珠状ワイヤー装置
で動作を説明する平面図。
【図39】本発明の第15の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置の別の実施例を表す平面図。
【図40】本発明の第16の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置でY字状のピース形状を表す断面図。
【図41】本発明の第16の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置でT字状のピース形状を表す断面図。
【図42】本発明の第16の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置で二つのインナーワイヤーを通したピースの形状
を表す断面図。
【図43】本発明の第17の実施の形態の数珠状ワイヤ
ー装置を表す平面図。
【図44】本発明の第18の実施の形態のアンテナを装
着した電話機を表す平面図。
【図45】本発明の第19の実施の形態のアンテナを装
着した電話機を表す平面図。
【図46】本発明の第19の実施の形態のアンテナを縮
めた状態を表す平面図。
【図47】本発明の第20の実施の形態のぬいぐるみの
枠体を表す断面図。
【図48】本発明の第20の実施の形態のぬいぐるみを
表す平面図。
【図49】本発明の第21の実施の形態の人形の枠体を
表す断面図。
【図50】本発明の第21の実施の形態の人形の動作を
表し足部に使用した数珠状ワイヤー装置が萎えた状態を
表す断面図。
【図51】本発明の第22の実施の形態の入れ物の枠体
を表す斜視図。
【図52】本発明の第22の実施の形態の入れ物を表す
斜視図。
【図53】本発明の第23の実施の形態の雨具の枠体を
表す平面図。
【図54】本発明の第23の実施の形態の雨具を表す斜
視図。
【図55】本発明の第24の実施の形態の衣類ハンガー
を表す平面図。
【図56】本発明の第25の実施の形態の書類ハンガー
表す斜視図。
【図57】本発明の第25の実施の形態の書類ハンガー
のピース部を表す断面図。
【図58】本発明の第25の実施の形態の書類ハンガー
のコイルばねで形成したクリップ表す斜視図。
【図59】本発明の第25の実施の形態の書類ハンガー
のベース部の断面図。
【図60】本発明の第25の実施の形態の書類ハンガー
の別の実施例を表す斜視図。
【図61】本発明の第26の実施の形態のキーホルダー
を表す平面図。
【図62】本発明の第26の実施の形態のキーホルダー
の内部構造を表す断面図。
【図63】本発明の第26の実施の形態のキーホルダー
のピース部が萎えた状態を表す平面図。
【図64】本発明の第27の実施の形態の玩具の内部構
造を表す断面図。
【図65】本発明の第27の実施の形態の玩具の揺れを
与えた時の動作を説明する断面図。
【図66】本発明の第27の実施の形態の玩具の揺れを
与えた時の動作を説明する断面図。
【図67】本発明の第27の実施の形態の玩具の傾きを
与えた時の動作を説明する断面図。
【図68】本発明の第27の実施の形態の玩具の傾きを
与えた時の動作を説明する断面図。
【図69】本発明の第28の実施の形態の救助ロープの
内部構造を表す断面図。
【図70】本発明の第29の実施の形態のはしごの内部
構造を表す断面図。
【図71】従来の数珠の構成を表す斜視図。
【図72】従来の数珠を表す図。
【符号の説明】
1、11、12、13、14、15、16、17、1
8、19、21、22、23、24、25、301 ピ
ース 1A、18A 通路 1B、12B、13B、14B、17B 端面 2、2A、2B、20、302 インナーワイヤー 3 圧縮コイルばね 3A、61B、81A ピース受部 3B、82A インナーワイヤー固定部 4、5 ワイヤー止具 6 キャップ 7、71、73、185、196C、196D ピース受
板 7A、61A、73A、196A、196B インナーワイ
ヤー貫通孔 8、133、134、135、184 ばね止板 10 ピース部 11A 溝 19C 取り付け孔 21A、21B 貫通孔 21C 凸部 21D 凹部 21E 支点 22C 軸受 22D 軸 22E 回転支点 26 ワイヤー 27 テープ 31 円錐コイルばね 32 樽状コイルばね 34 ねじりコイルばね 35、36、37 板ばね 51 ガイドケース 52 引っ張りボルト 53 蝶ねじ 61、196 釣り鐘状フレーム 62、194 重り 72 リベット 73B 支点 74 操作レバー 80 ロック装置部 81 シリンダー 81B 凹部 82 摺動体 83 レバー 83A ロック突片 83C 回転軸 90、132、142、152、182 カバー 101 電話機 102、112 アンテナ 121、131、141、151 枠体 121A しっぽ 122 布 131A、131B 手131C、131D 足 131E 頭部 136 ピース受具 152 雨具 161 ハンガーシャフト 162 紐 163、202 フック 171 支柱 172 ベース 173 書類 174 取付具 175 密着ばね 181 芯 183 連結具 191 腕 193 吊り下げ支点 195 頭 201 ロープ 211 踏み段 F 操作力 P 圧縮力 Q ロック解除力 R 曲げ力 T 引っ張り力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A47G 29/00 A47G 29/00 G H01Q 1/08 H01Q 1/08 1/24 1/24 A

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央に孔や溝等の貫通した通路を有した複
    数のピースに、曲げ方向に柔軟性を有するインナーワイ
    ヤーを通し、このインナーワイヤーに外部より引っ張り
    の力を与え、その引っ張りの力の反力により前記各々の
    ピースどうしに圧縮の力を加えピースどうしが圧接する
    ように構成した数珠状ワイヤー装置。
  2. 【請求項2】インナーワイヤーに引っ張りの力を与える
    手段として、ばねを使用した請求項1に記載の数珠状ワ
    イヤー装置。
  3. 【請求項3】前記ばねの一端にピース受部を設け、他端
    にインナーワイヤー固定部を設け、前記ピース受部にピ
    ースを当接させ、前記インナーワイヤー固定部に前記イ
    ンナーワイヤーの端末を固定した請求項2に記載の数珠
    状ワイヤー装置。
  4. 【請求項4】前記ばねをコイルばねで形成した請求項2
    または3に記載の数珠状ワイヤー装置。
  5. 【請求項5】前記ばねをねじりコイルばねで形成した請
    求項2または3に記載の数珠状ワイヤー装置。
  6. 【請求項6】前記ばねをU字状のばねで形成した請求項
    2または3に記載の数珠状ワイヤー装置。
  7. 【請求項7】前記ばねを板ばねで形成した請求項2また
    は3または6に記載の数珠状ワイヤー装置。
  8. 【請求項8】板状に形成されたピース受板でピースを受
    けることを特徴とする請求項1〜7のいずれかひとつに
    記載の数珠状ワイヤー装置。
  9. 【請求項9】前記インナーワイヤーの端末部を固定する
    ためのばね止板を設けた請求項2〜8のいずれかひとつ
    に記載の数珠状ワイヤー装置。
  10. 【請求項10】一端にピース受部を設けたシリンダー
    と、このシリンダーの内側に収納されたコイルばねと、
    このコイルばねを間にはさんで、前記シリンダーの内側
    に摺動自由に配置され、インナーワイヤー固定部を有し
    た摺動体を組込み、前記インナーワイヤーを前記ピース
    受部とコイルばねと摺動体の中心を貫通させ、前記コイ
    ルばねを圧縮した状態で前記摺動体のインナーワイヤー
    固定部にインナーワイヤーの端末を固定した請求項2〜
    4のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装置。
  11. 【請求項11】インナーワイヤーに引っ張りの力を与え
    る手段としてネジの締め付け力を利用した請求項1〜1
    0のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装置。
  12. 【請求項12】一端にピース受部を設けたシリンダー
    と、このシリンダーの内側に収納され、先端部にインナ
    ーワイヤー固定部を設けたおネジと、このおネジに取り
    付けられた締め付けめネジで構成され、前記インナーワ
    イヤーを前記シリンダーのピース受部に通し、前記おネ
    ジの先端部に設けたインナーワイヤー固定部に固定した
    請求項11に記載の数珠状ワイヤー装置。
  13. 【請求項13】インナーワイヤーに引っ張りの力を与え
    る手段として物体の重量のぶら下がり力を利用した請求
    項1〜12のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装
    置。
  14. 【請求項14】ピース受部を有したフレームに前記イン
    ナーワイヤーを貫通させ、このインナーワイヤーの先端
    に直接または間接に重りを取り付けた請求項13に記載
    の数珠状ワイヤー装置。
  15. 【請求項15】インナーワイヤーに引っ張りの力を与え
    るための操作レバーを設けた請求項1〜14のいずれか
    ひとつにに記載の数珠状ワイヤー装置。
  16. 【請求項16】インナーワイヤーを引っ張った状態、ま
    たは緩めた状態を維持する機構を具備した請求項1〜1
    5のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装置。
  17. 【請求項17】一端にピース受部を設けたシリンダー
    と、このシリンダーの内側に収納された圧縮コイルばね
    と、この圧縮コイルばねを間にはさんで、前記シリンダ
    ーの内側に摺動自由に配置され、インナーワイヤー固定
    部を有した摺動体を組込み、前記インナーワイヤーを前
    記シリンダーに設けたピース受部と圧縮コイルばねと摺
    動体を貫通させ、前記圧縮コイルばねを圧縮した状態で
    前記摺動体のインナーワイヤー固定部でインナーワイヤ
    の端末を固定した数珠状ワイヤー装置で、前記摺動体の
    一端に設けた回転軸に回転自由に取り付けられ、かつ先
    端にロック突辺を設けたレバーを配置し、前記シリンダ
    ーの外側に凹部を設け、前記ロック突辺がこの凹部に脱
    着できるように構成した請求項16に記載の数珠状ワイ
    ヤー装置。
  18. 【請求項18】柔軟性を有するインナーワイヤーを特定
    の形に成形した請求項1〜17のいずれかひとつに記載
    の数珠状ワイヤー装置。
  19. 【請求項19】ピースの端面に平面を有した請求項1〜
    18のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装置。
  20. 【請求項20】ピースの端面を曲面にした請求項1〜1
    8のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装置。
  21. 【請求項21】ピースの端面をつば広状にした請求項1
    〜20のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装置。
  22. 【請求項22】ピースの内部を空洞にした請求項1〜2
    1のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装置。
  23. 【請求項23】U字状のピースで形成した請求項1〜2
    1のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装置。
  24. 【請求項24】ピースの端面が凹凸状に形成された請求
    項1〜23のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装
    置。
  25. 【請求項25】中央の通路にスリット状の孔を開けたピ
    ースに、前記スリット状の孔に帯状のインナーワイヤー
    を通した請求項1〜24のいずれかひとつに記載の数珠
    状ワイヤー装置。
  26. 【請求項26】湾曲したピースで構成した請求項1〜2
    5のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー装置。
  27. 【請求項27】ピースどうしがヒンジ状に回転自由に結
    ばれた請求項1〜26のいずれかひとつに記載の数珠状
    ワイヤー装置。
  28. 【請求項28】ひとつの通路から複数の通路に分岐した
    ピースを使用した請求項1〜27のいずれかひとつに記
    載の数珠状ワイヤー装置。
  29. 【請求項29】ひとつのピースに複数の通路を設けた請
    求項1〜28のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤー
    装置。
  30. 【請求項30】外側をカバーで覆ったことを特徴とする
    請求項1〜29のいずれかひとつに記載の数珠状ワイヤ
    ー装置。
  31. 【請求項31】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置を具備した製品。
  32. 【請求項32】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置で構成されたアンテナ等の電波を送受信
    することを特徴とする請求項31に記載の製品。
  33. 【請求項33】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置をPHSや携帯電話やコードレス電話等の
    電話機のアンテナに使用したことを特徴とする請求項3
    2に記載の製品。
  34. 【請求項34】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置を布やシート等に装着した縫いぐるみや
    玩具等の請求項31に記載の製品。
  35. 【請求項35】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置を装備したキーホルダーやブレスレッ
    ト、ネックレス、腕時計等の請求項31に記載の製品。
  36. 【請求項36】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置で枠体を形成し、この枠体を具備したレ
    インコートやオーバーなど衣類等の請求項31に記載の
    製品。
  37. 【請求項37】フードの縁部に数珠状ワイヤー装置を装
    着した請求項36に記載の雨具等の製品。
  38. 【請求項38】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置で枠体を形成し、財布、リュックサッ
    ク、ゴミ箱、ペン立て、ペンケース等の袋状または箱状
    の入れ物に装備した請求項31に記載の製品。
  39. 【請求項39】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置を使用した衣類ハンガー等の請求項31
    に記載の製品。
  40. 【請求項40】数珠状ワイヤー装置の両端に紐またはテ
    ープを取り付け、この紐またはテープのほぼ中央部にフ
    ックを設けた請求項39に記載の衣類ハンガー等の製
    品。
  41. 【請求項41】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置を支柱として使用し、この支柱をベース
    に取り付けた書類ハンガー等の請求項31に記載の製
    品。
  42. 【請求項42】密着巻きしたコイルばねをクリップに使
    用した請求項41に記載の書類ハンガー等の製品。
  43. 【請求項43】釣り鐘状フレームの内側天井中央部に重
    りをぶら下げ、前記釣り鐘状フレームの上方部にインナ
    ーワイヤー貫通孔を開けたピース受部を設け、このピー
    ス受部に前記請求項1〜30のいずれかに記載の数珠状
    ワイヤー装置を取り付け、さらに前記ピース受部にこの
    数珠状ワイヤー装置のインナーワイヤーを貫通させ、こ
    のインナーワイヤーの先端を前記重りに直接または間接
    に結合した玩具等の請求項31に記載の製品。
  44. 【請求項44】請求項1〜30のいずれかに記載の数珠
    状ワイヤー装置のインナーワイヤーをロープで形成した
    救助ロープ等の請求項31に記載の製品。
  45. 【請求項45】前記請求項43に記載の数珠状ワイヤー
    装置で形成した救助ロープを2本平行に配置し、その間
    を別のロープでつないで形成したはしご等の請求項31
    に記載の製品。
JP11218241A 1999-08-02 1999-08-02 数珠状ワイヤー装置と数珠状ワイヤー装置を利用した製品 Pending JP2001037615A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11218241A JP2001037615A (ja) 1999-08-02 1999-08-02 数珠状ワイヤー装置と数珠状ワイヤー装置を利用した製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11218241A JP2001037615A (ja) 1999-08-02 1999-08-02 数珠状ワイヤー装置と数珠状ワイヤー装置を利用した製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001037615A true JP2001037615A (ja) 2001-02-13

Family

ID=16716815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11218241A Pending JP2001037615A (ja) 1999-08-02 1999-08-02 数珠状ワイヤー装置と数珠状ワイヤー装置を利用した製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001037615A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195651A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 粉体詰まり抑制手段、粉体収容器及び画像形成装置
JP2013240491A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Civil Tech:Kk ハンガー
KR101738049B1 (ko) * 2015-11-26 2017-05-19 현대자동차주식회사 시트벨트용 버클 연결구조
JP2020202891A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 株式会社内藤ハウス 保持装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195651A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 粉体詰まり抑制手段、粉体収容器及び画像形成装置
JP2013240491A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Civil Tech:Kk ハンガー
KR101738049B1 (ko) * 2015-11-26 2017-05-19 현대자동차주식회사 시트벨트용 버클 연결구조
JP2020202891A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 株式会社内藤ハウス 保持装置
JP7300712B2 (ja) 2019-06-14 2023-06-30 株式会社内藤ハウス 保持装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2009101003B4 (en) Hanger for hanging an article from a supporting surface
JP2001037615A (ja) 数珠状ワイヤー装置と数珠状ワイヤー装置を利用した製品
JP2015526154A (ja) 装身具固定用安全ピン
JPWO2002040763A1 (ja) 吊下支持具
KR101045289B1 (ko) 가방에 일체로 형성된 우산
JP2001128835A (ja) ワイヤー状塑性体とこれを使用した製品
US10187105B2 (en) Portable product lanyard
CN214386405U (zh) 一种雨伞及其伞柄
CN206979026U (zh) 公仔挂件及挂件组件
CN218389909U (zh) 一种可做便捷式斜挎包的卫衣帽
KR200211615Y1 (ko) 휴대용 방수 주머니
CN215581270U (zh) 多功能便携式手机伸缩支架
KR200200163Y1 (ko) 이어마이크 권취릴 잠금 해제 장치
JP6219244B2 (ja) 収納部、ステッキ及び収納部付きステッキ
CN211354153U (zh) 一种带夹具的拉杆箱用把手及拉杆箱
CN210901867U (zh) 一种提菜器
JP2013530320A (ja) 保護ヘルメット用スタンド
JP3584017B2 (ja) リュックバンド及び荷物背負い方法
US20070266530A1 (en) Key Holder
CN201328454Y (zh) 便携式购物袋
JP2017208680A (ja) 携帯品の携帯装置
CN201094341Y (zh) 便携折叠式购物篮
KR200283139Y1 (ko) 우산대를 굴곡 형성시킨 우산
JP3040986U (ja) 携帯電話機等の繋ぎ紐用止め具
KR20210000671U (ko) 지갑형 휴대용 우산