JP2013194678A - 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変容量型過給機1の運転中における駆動リンク部材87の先端側部分87bと駆動リング65の駆動用係合ジョイント71との摩耗を十分に抑制すること。
【解決手段】駆動リンク部材87は、金属粉末射出成形法(MIM工法)によって成形された成形体を焼結してなるものであって、駆動リンク部材87の各先端側部分87bの厚み寸法Tは、その幅寸法Wよりも大きく設定され、駆動リンク部材87の基端側部分87aの左側面に凹段部89が形成されていること。
【選択図】図1

Description

本発明は、可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変とする可変ノズルユニット等に関する。
近年、可変容量型過給機に装備される可変ノズルユニットについて種々の開発がなされており、本願の出願人も既に可変ノズルユニットについて開発して出願している(特許文献1から特許文献3参照)。そして、その先行技術に係る可変ノズルユニットの具体的な構成は、次のようになる。
可変容量型過給機におけるタービンハウジング内には、第1ベースリングがタービンインペラと同心状に配設されている。また、第1ベースリングに対してタービンインペラの軸方向に離隔対向した位置には、第2ベースリングが第1ベースリングと一体的かつ同心状に設けられており、この第2ベースリングには、複数の支持穴が円周方向に等間隔に貫通形成されている。
第1ベースリングの対向面と第2ベースリングの対向面との間には、複数の可変ノズルが円周方向に等間隔に配設されており、各可変ノズルは、タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能である。また、各可変ノズルの前記軸方向一方側の側面には、ノズル軸が一体形成されており、各ノズル軸は、ノズルリングの対応する支持穴に回動可能に貫通支持されている。
第2ベースリングの前記軸方向一方側には、複数の可変ノズルを同期して回動させるための回動機構が配設されている。
具体的には、第2ベースリングの前記軸方向一方側には、駆動リングが第2ベースリングと同心状でかつ回動可能に設けられており、この駆動リングは、円周方向に等間隔に配置した可変ノズルと同数の同期用係合部、及び駆動用係合部を有している。また、各可変ノズルのノズル軸には、ノズルリンク部材の基端側部分(基端部)が一体的に結合されており、各ノズルリンク部材の先端側部分(先端部)は、駆動リングの対応する同期用係合部に係合してある。そして、ベアリングハウジングの適宜位置には、駆動軸がタービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能に設けられており、この駆動軸は、アクチュエータの駆動によって回動するものである。更に、駆動軸の前記軸方向他方側の端部には、駆動リンク部材の基端側部分が一体的に結合されており、この駆動リンク部材の先端側部分は、駆動リングの対応する駆動用係合部に係合してある。ここで、ノズルリンク部材及び駆動リンク部材は、通常、プレスによる打ち抜き加工によって成形されている。
従って、可変容量型過給機の運転中、エンジン回転数が高回転域にある場合には、アクチュエータの駆動によって駆動軸を一方向へ回動させて、駆動リンク部材を一方向へ揺動させつつ、駆動リングを正方向へ回動させる。これにより、複数のノズルリンク部材を正方向へ揺動させながら、複数の可変ノズルを同期して正方向(開方向)へ回動させて、タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積(流量)を大きくすることができる。
また、エンジン回転数が低回転域にある場合には、アクチュエータの駆動によって駆動軸を他方向へ回動させて、駆動リンク部材を他方向へ揺動させつつ、駆動リングを逆方向へ回動させる。これにより、複数のノズルリンク部材を逆方向へ揺動させながら、複数の可変ノズルを同期して逆方向(閉方向)へ回動させて、タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積を小さくすることができる。
特開2010−65591号公報 特開2010−71138号公報 特開2010−71142号公報
ところで、可変容量型過給機の運転中、駆動リンク部材の先端側部分と駆動リングの駆動用係合部との間には摩耗(摺動摩耗)が生じ易く、その摩耗を十分に抑制して、可変容量型過給機の耐久性を高いベルまで向上させるには、駆動リンク部材の先端側部分及び駆動リングの駆動用係合部の厚み寸法を大きくして、駆動リンク部材の先端側部分と駆動リングの駆動用係合部との接触面積を十分に確保する必要がある。一方、駆動リンク部材の先端側部分の厚み寸法が幅寸法よりも大きくなると、駆動リンク部材を成形する際に生じる打ち抜きダレによって、駆動リンク部材の先端側部分と駆動リングの駆動用係合部との接触面積が減ってしまう。つまり、可変容量型過給機の運転中における駆動リンク部材の先端側部分と駆動リングの駆動用係合部との摩耗を十分に抑制して、可変容量型過給機の耐久性を高いレベルまで向上させることは容易ではないという問題がある。
なお、前述の問題は、駆動リンク部材の先端側部分と駆動リングの駆動用係合部との間だけでなく、ノズルリンク部材の先端側部分と駆動リングの同期用係合部との間においても同様に生じるものである。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の可変ノズルユニット等を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変とする可変ノズルユニットにおいて、前記可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に前記タービンインペラと同心状に配設された第1ベースリングと、前記第1ベースリングに対して前記タービンインペラの軸方向に離隔対向した位置に前記第1ベースリングと一体的かつ同心状に設けられ、複数の支持穴が円周方向に等間隔に貫通形成(形成)された第2ベースリングと、前記第1ベースリングの対向面と前記第2ベースリングの対向面との間に円周方向に等間隔に配設され、前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能であって、前記軸方向一方側の側面に前記第2ベースリングの対応する前記支持穴に回動可能に貫通支持(支持)されるノズル軸が一体形成された複数の可変ノズルと、複数の前記可変ノズルを同期して回動させるための回動機構と、を具備し、前記回動機構は、前記第2ベースリングの前記軸方向一方側に前記第2ベースリングと同心状でかつ回動可能に設けられ、円周方向に等間隔に配置した複数(前記可変ノズルと同数)の同期用係合部、及び駆動用係合部を有した駆動リングと、各可変ノズルの前記ノズル軸の端部に基端側部分(基端部)が一体的に結合され、先端側部分(先端部)が前記駆動リングの対応する前記係合部に係合したノズルリンク部材と、前記可変容量型過給機における固定部に前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能に設けられ、アクチュエータの駆動によって回動する駆動軸と、前記駆動軸の前記軸方向他方側の端部に基端側部分が一体的に結合され、先端側部分が前記駆動リングの前記駆動用係合部に係合した駆動リンク部材と、を備え、前記ノズルリンク部材と前記駆動リンク部材のうちの少なくともいずれかのリンク部材は、金属粉末射出成形法(MIM工法)によって成形された成形体を焼結してなるものであって、前記いずれかのリンク部材の先端側部分の厚み寸法(前記軸方向の寸法)がその幅寸法よりも大きく設定されていることを要旨とする。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「配設され」とは、直接的に配設されたことの他に、別部材を介して間接的に配設されたことを含む意であって、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたことを含む意である。また、「前記可変容量型過給機における固定部」とは、前記可変容量型過給機におけるベアリングハウジング又はタービンハウジングの一部を含む意である。更に、「リンク部材の先端側部分の幅寸法」とは、リンク部材の長手方向に沿った平均の幅寸法のことをいう。
第1の特徴によると、前記可変容量型過給機の運転中、エンジン回転数が高回転域にある場合には、前記アクチュエータの駆動によって駆動軸を一方向へ回動させて、前記駆動リンク部材を一方向へ揺動させつつ、駆動リングを正方向へ回動させる。これにより、複数の前記ノズルリンク部材を正方向へ揺動させながら、複数の前記可変ノズルを同期して正方向(開方向)へ回動させて、前記タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積を大きくすることができる。
また、エンジン回転数が低回転域にある場合には、前記アクチュエータの駆動によって駆動軸を他方向へ回動させて、駆動リンク部材を他方向へ揺動させつつ、駆動リングを逆方向へ回動させる。これにより、複数の前記ノズルリンク部材を逆方向へ揺動させながら、複数の前記可変ノズルを同期して逆方向(閉方向)へ回動させて、前記タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積を小さくすることができる(第1の特徴による通常の作用)。
第1の特徴による通常の作用の他に、前記いずれかのリンク部材が金属粉末射出成形法によって成形された成形体を焼結してなるものであって、前記いずれかのリンク部材の先端側部分の厚み寸法が幅寸法よりも大きく設定されているため、前記いずれかのリンク部材を成形する際にダレが生じることがなく、前記いずれかのリンク部材の先端側部分と前記駆動リングの前記駆動用係合部又は前記同期用係合部との接触面積を十分に確保することができる(第1の特徴による特有の作用)。
本発明の第2の特徴は、エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジン側に供給される空気を過給する可変容量型過給機において、第1の特徴からなる可変ノズルユニットを具備したことを要旨とする。
第2の特徴によると、第1の特徴による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、前記いずれかのリンク部材を成形する際にダレが生じることがなく、前記いずれかのリンク部材の先端側部分と前記駆動リングの前記駆動用係合部又は前記同期用係合部との接触面積を十分に確保することができるため、前記可変容量型過給機の運転中におけるいずれかのリンク部材の先端側部分と前記駆動リングの前記駆動用係合部又は前記同期用係合部との摩耗(摺動摩耗)を十分に抑制して、前記記可変容量型過給機の耐久性を高いベルまで向上させることができる。
図1は、図2における矢視部Iの拡大図である。 図2は、図7における矢視部IIの拡大図である。 図3(a)は、本発明の実施形態に係る駆動リンク部材を示す図、図3(b)は、図3(a)における矢視部IIIBを示す図である。 図4は、図2におけるIV-IV線に沿った図である。 図5は、図2におけるV-V線に沿った図である。 図6は、複数の取付ピンとガイドリングとストッパとの関係を示す斜視図である。 図7は、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機の正断面図である。 図8(a)は、本発明の実施形態に係る別態様の駆動リンク部材を示す図、図8(b)は、図8(a)における矢視部VIIIBを示す図である。
本発明の実施形態について図1から図8を参照して説明する。なお、図面に示すとおり、「R」は、右方向、「L」は、左方向である。
図7に示すように、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機1は、エンジン(図示省略)からの排気ガスのエネルギーを利用して、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)するものである。そして、可変容量型過給機1の具体的な構成等は、以下のようになる。
可変容量型過給機1は、ベアリングハウジング3を具備しており、ベアリングハウジング3内には、ラジアルベアリング5及び一対のスラストベアリング7が設けられている。また、複数のベアリング5,7には、左右方向へ延びたロータ軸(タービン軸)9が回転可能に設けられており、換言すれば、ベアリングハウジング3には、ロータ軸9が複数のベアリング5,7を介して回転可能に設けられている。
ベアリングハウジング3の右側には、コンプレッサハウジング11が設けられており、このコンプレッサハウジング11内には、遠心力を利用して空気を圧縮するコンプレッサインペラ13がその軸心(換言すれば、ロータ軸9の軸心)C周りに回転可能に設けられている。また、コンプレッサインペラ13は、ロータ軸9の右端部に一体的に結合(連結)されたコンプレッサホイール(コンプレッサディスク)15と、このコンプレッサホイール15の外周面に周方向に等間隔に設けられた数枚のコンプレッサブレード17とを備えている。
コンプレッサハウジング11におけるコンプレッサインペラ13の入口側(コンプレッサハウジング11の右側部)には、空気を導入する空気導入口19が形成されており、この空気導入口19は、空気を浄化するエアクリーナ(図示省略)に接続可能である。また、ベアリングハウジング3とコンプレッサハウジング11との間におけるコンプレッサインペラ13の出口側には、圧縮された空気を昇圧する環状のディフューザ流路21が形成されている。更に、コンプレッサハウジング11の内部には、渦巻き状のコンプレッサスクロール流路23が形成されており、このコンプレッサスクロール流路23は、ディフューザ流路21に連通してある。そして、コンプレッサハウジング11の適宜位置には、圧縮された空気を排出する空気排出口25が形成されており、この空気排出口25は、コンプレッサスクロール流路23に連通してあって、エンジンの吸気マニホールド(図示省略)に接続可能である。
図2及び図7に示すように、ベアリングハウジング3の左側には、タービンハウジング27が設けられており、このタービンハウジング27内には、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させるタービンインペラ29が軸心(タービンインペラ29の軸心、換言すれば、ロータ軸9の軸心)C周りに回転可能に設けられている。また、タービンインペラ29は、ロータ軸9の左端部に一体的に設けられたタービンホイール(タービンディスク)31と、このタービンホイール31の外周面に周方向に等間隔に設けられた複数のタービンブレード33とを備えている。
タービンハウジング27の適宜位置には、排気ガスを導入するガス導入口35が形成されており、このガス導入口35は、エンジンの排気マニホールド(図示省略)に接続可能である。また、タービンハウジング27の内部には、渦巻き状のタービンスクロール流路37が形成されており、このタービンスクロール流路37は、ガス導入口35に連通してある。更に、タービンハウジング27におけるタービンインペラ29の出口側(タービンハウジング27の左側部)には、排気ガスを排出するガス排出口39が形成されており、このガス排出口39は、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置(図示省略)に接続可能である。
可変容量型過給機1は、タービンインペラ29側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変とする可変ノズルユニット41が装備されており、この可変ノズルユニット41の構成の詳細は、次のようになる。
図1及び図2に示すように、タービンハウジング27内には、第1ベースリングとしてのシュラウドリング43がタービンインペラ29と同心状に配設されており、このシュラウドリング43は、複数のタービンブレード33の外縁(先端縁)を覆うようになっている。また、シュラウドリング43には、複数の支持穴45が円周方向に等間隔に貫通形成(形成)されている。
シュラウドリング43に対して左右方向(タービンインペラ29の軸方向)に離隔対向した位置には、第2ベースリングとしてのノズルリング47が複数の連結ピン49を介してシュラウドリング43と一体的かつ同心状に設けられている。また、ノズルリング47には、複数の支持穴51がシュラウドリング43の複数の支持穴45に整合するように円周方向に等間隔に貫通形成(形成)されている。なお、複数の連結ピン49は、シュラウドリング43の対向面とノズルリング47の対向面との間隔を設定する機能を有している。
シュラウドリング43の対向面とノズルリング47の対向面との間には、複数の可変ノズル53が円周方向に等間隔に配設されており、各可変ノズル53は、タービンインペラ29の軸心Cに平行な軸心周りに正逆方向(開閉方向)へ回動可能である。また、各可変ノズル53の右側面(タービンインペラ29の軸方向一方側の側面)には、ノズル軸55が一体形成されており、各ノズル軸55は、ノズルリング47の対応する支持穴51に回動可能に貫通支持(支持)されている。更に、各可変ノズル53の左側面(タービンインペラ29の軸方向他方側の側面)には、別のノズル軸57が一体形成されており、各別のノズル軸57は、シュラウドリング43の対応する支持穴45に回動可能に支持されている。なお、各可変ノズル53は、ノズル軸55と別のノズル軸57を備えた両持ちタイプであるが、別のノズル軸57を省略して片持ちタイプにしても構わない。
ノズルリング47の右側(タービンインペラ29の軸方向一方側)には、複数の可変ノズル53を同期して正逆方向へ回動させるための回動機構59が配設されており、この回動機構59の具体的な構成は、次のようになる。
図2及び図6に示すように、ノズルリング47の右側面(タービンインペラ29の軸方向一方側の側面)には、3本以上の取付ピン61が円周方向に間隔を置いて配設されており、各取付ピン61は、ノズルリング47の支持穴51よりも径方向外側に位置している。また、複数の取付ピン61の右端面(タービンインペラ29の軸方向一方側の端面)に亘って、ガイドリング63が設けられており、このガイドリング63は、ノズルリング47と同心状に位置している。
図2、図4、及び図5に示すように、ガイドリング63の外周面には、駆動リング65が回動可能に設けられており、この駆動リング65は、ノズルリング47と同心状に位置している。換言すれば、ノズルリング47の右側(タービンインペラ29の軸方向一方側)には、駆動リング65がガイドリング63及び複数の取付ピン61を介してノズルリング47と同心状でかつ回動可能に設けられている。また、駆動リング65の左側面(タービンインペラ29の軸方向他方側の側面)には、複数(可変ノズル53と同数)の同期用係合部としての矩形の同期用係合ジョイント67が連結ピン69を介して円周方向に沿って等間隔に配置して設けられており、駆動リング65の右側面(タービンインペラ29の軸方向一方側の側面)には、駆動用係合部としての矩形の駆動用係合ジョイント71が連結ピン73を介して設けられている。換言すれば、駆動リング65は、円周方向に沿って等間隔に配置した複数の同期用係合ジョイント67、及び駆動用係合ジョイント71を有している。
図2及び図6に示すように、ガイドリング63の右側面には、複数の取付ピン61の右端面と協働して駆動リング65の左右方向の移動を規制するC字状のストッパ75が設けられている。なお、ストッパ75は、C字状を呈しているが、環状を呈するようにしても構わない。
図1、図2、及び図5に示すように、各可変ノズル53のノズル軸55の右端部には、ノズルリンク部材77の基端側部分77aが一体的に結合されている。また、各ノズルリンク部材77の先端側は、二股状に分岐しており、換言すれば、各ノズルリンク部材77は、一対の先端側部分77bを有してあって、各ノズルリンク部材77の一対の先端側部分77bは、駆動リング65の対応する同期用係合ジョイント67を挟むように係合してある。
ベアリングハウジング3の左側部(可変容量型過給機1における固定部)には、駆動軸79がタービンインペラ29の軸心に平行な軸心周りに回動可能にブッシュ81を介して設けられており、この駆動軸79は、電動モータ等のアクチュエータ83の駆動によって回動するものである。また、駆動軸79の右端部(タービンインペラ29の軸方向一方側の端部)には、駆動レバー85の基端側部分85aが一体的に結合されており、この駆動レバー85は、アクチュエータ83に接続されている。
駆動軸79の左端部(タービンインペラ29の軸方向他方側の端部)には、駆動リンク部材87の基端側部分87aが一体的に結合されている。また、駆動リンク部材87の先端側は、二股に分岐しており、換言すれば、駆動リンク部材87は、一対の先端側部分87bを有してあって、駆動リンク部材87の一対の先端側部分87bは、駆動リング65の別の駆動用係合ジョイント71を挟むように係合してある。
続いて、駆動リンク部材87の特徴部分について説明する。
図1、図2、及び図3(a)(b)に示すように、駆動リンク部材87は、金属粉末射出成形法(MIM工法)によって成形された成形体を焼結してなるものである。また、駆動リンク部材87の各先端側部分87bの厚み寸法(タービンインペラ29の軸方向の寸法)Tは、その幅寸法Wよりも大きく設定されている。
駆動リンク部材87の基端側部分87aの左側面(片側面)には、凹段部(凹状の段部)89が形成されており、この凹段部89は、駆動リンク部材87の基端側部分87aと駆動軸79の左端部とのかしめ結合(結合の一例)によって生じたかしめ頭(結合頭の一例)91を配置するためのものである。なお、駆動リンク部材87の基端側部分87aの左側面に凹段部89が形成される他に、図8(a)(b)に示すように、駆動リンク部材87の基端側部分87aの右側面(他の片側面)に別の凹段部93が形成されるようにしても構わない。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
ガス導入口35から導入した排気ガスがタービンスクロール流路37を経由してタービンインペラ29の入口側から出口側へ流通することにより、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させて、ロータ軸9及びコンプレッサインペラ13をタービンインペラ29と一体的に回転させることができる。これにより、空気導入口19から導入した空気を圧縮して、ディフューザ流路21及びコンプレッサスクロール流路23を経由して空気排出口25から排出することができ、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)することができる。
可変容量型過給機1の運転中、エンジン回転数が高回転域にある場合には、アクチュエータ83の駆動によって駆動軸79を一方向(図4において時計回り方向)へ回動させることにより、駆動リンク部材87を一方向へ揺動させつつ、駆動リング65を正方向(図4において時計回り方向、図5において反時計回り方向)へ回動させる。これにより、複数のノズルリンク部材77を正方向へ揺動させながら、複数の可変ノズル53を同期して正方向(開方向)へ回動させて、複数の可変ノズル53の開度を大きくすることができる。よって、タービンインペラ29側に供給される排気ガスの流路面積(流量)を大きくして、タービンインペラ29側に多くの排気ガスを供給することができる。
エンジン回転数が低回転域にある場合には、アクチュエータ83の駆動によって駆動軸79を他方向(図4において反時計回り方向)へ回動させることにより、駆動リンク部材87を他方向へ揺動させつつ、駆動リング65を逆方向(図4において反時計回り方向、図5において時計回り方向)へ回動させる。これにより、複数のノズルリンク部材77を逆方向へ揺動させながら、複数の可変ノズル53を同期して逆方向(閉方向)へ回動させて、複数の可変ノズル53の開度を小さくすることができる。よって、タービンインペラ29側に供給される排気ガスの流路面積を小さくして、排気ガスの流速を高くして、タービンインペラ29の仕事量を十分に確保することができる(可変容量型過給機1の通常の作用)。
可変容量型過給機1の通常の作用の他に、駆動リンク部材87が金属粉末射出成形法によって成形された成形体を焼結してなるものであって、駆動リンク部材87の各先端側部分87bの厚み寸法Tがその幅寸法Wよりも大きく設定されているため、駆動リンク部材87を成形する際にダレが生じることがなく、駆動リンク部材87の一対の先端側部分87bと駆動リング65の駆動用係合ジョイント71との接触面積を十分に確保することができる。
駆動リンク部材87の基端側部分87aの左側面にかしめ頭91を配置するための凹段部89が形成されているため、駆動リンク部材87の一対の先端側部分87bと駆動リング65の駆動用係合ジョイント71との接触面積を十分に確保した上で、凹段部89の段差寸法(タービンインペラ29の軸方向の寸法)に応じた分だけ、可変ノズルユニット41の位置をベアリングハウジング3側(右側)に寄せることができる。特に、駆動リンク部材87の基端側部分87aの右側面に別の凹段部93が形成されている場合には、別の凹段部93より段差寸法に応じた分だけ、可変ノズルユニット41の位置をベアリングハウジング3側により寄せることができる(可変容量型過給機1(可変ノズルユニット41)の特有の作用)。
従って、本発明の実施形態によれば、駆動リンク部材87を成形する際にダレが生じることがなく、駆動リンク部材87の一対の先端側部分87bと駆動リング65の駆動用係合ジョイント71との接触面積を十分に確保することができるため、可変容量型過給機1の運転中における駆動リンク部材87の先端側部分87bと駆動リング65の駆動用係合ジョイント71との摩耗(摺動摩耗)を十分に抑制して、可変容量型過給機1の耐久性を高いベルまで向上させることができる。
また、駆動リンク部材87の一対の先端側部分87bと駆動リング65の駆動用係合ジョイント71との接触面積を十分に確保した上で、凹段部89の段差寸法(凹段部89及び別の凹段部93の段差寸法)に応じた分だけ、可変ノズルユニット41の位置をベアリングハウジング3側に寄せることができるため、可変容量型過給機1の軸長を短くして、可変容量型過給機1のコンパクト化を図ることができる。
本発明は、前述の実施形態の説明に限るものでなく、例えば、次のように種々の態様で実施可能である。
即ち、シュラウドリング43を第1ベースリングとしかつノズルリング47を第2ベースリングとする代わりに、ノズルリング47を第1ベースリングとしかつシュラウドリング43を第2ベースリングとしても構わない。この場合には、駆動軸79がタービンハウジング27にタービンインペラ29の軸心Cに平行な軸心周りに正逆方向へ回動可能に設けられることになる。
駆動リング65が複数の同期用係合ジョイント67及び駆動用係合ジョイント71を有する代わりに、例えば、特開2009−243431号公報、特開2009−243300号公報に示すように、凹状の複数の同期用係合部(図示省略)及び凹状の駆動用係合部(図示省略)を有するようにしても構わない。この場合には、ノズルリンク部材77及び駆動リンク部材87に代えて、先端側部分が凹状の同期用係合部に挟まるように係合した別のノズルリンク部材(図示省略)、及び先端側部分が凹状の駆動用係合部に挟まるように係合した別の駆動リンク部材(図示省略)が用いられる。
駆動リンク部材87の特徴部分の構成をノズルリンク部材77に適用しても構わなく、この場合も、前述と同様の効果を奏するものである。
なお、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
1 可変容量型過給機
3 ベアリングハウジング
9 ロータ軸
11 コンプレッサハウジング
13 コンプレッサインペラ
27 タービンハウジング
29 タービンインペラ
41 可変ノズルユニット
43 シュラウドリング
47 ノズルリング
51 支持穴
53 可変ノズル
55 ノズル軸
59 回動機構
63 ガイドリング
65 駆動リング
67 同期用係合ジョイント
71 駆動用係合ジョイント
77 ノズルリンク部材
77a ノズルリンク部材の基端側部分
77b ノズルリンク部材の先端側部分
79 駆動軸
83 アクチュエータ
85 駆動レバー
85a 駆動レバーの基端側部分
87 駆動リンク部材
87a 駆動リンク部材の基端側部分
87b 駆動リンク部材の先端側部分
89 凹段部
91 かしめ頭
93 凹段部

Claims (5)

  1. 可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積を可変とする可変ノズルユニットにおいて、
    前記可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に前記タービンインペラと同心状に配設された第1ベースリングと、
    前記第1ベースリングに対して前記タービンインペラの軸方向に離隔対向した位置に前記第1ベースリングと一体的かつ同心状に設けられ、複数の支持穴が円周方向に等間隔に貫通形成された第2ベースリングと、
    前記第1ベースリングの対向面と前記第2ベースリングの対向面との間に円周方向に等間隔に配設され、前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能であって、前記軸方向一方側の側面に前記第2ベースリングの対応する前記支持穴に回動可能に貫通支持されるノズル軸が一体形成された複数の可変ノズルと、
    複数の前記可変ノズルを同期して回動させるための回動機構と、を具備し、
    前記回動機構は、
    前記第2ベースリングの前記軸方向一方側に前記第2ベースリングと同心状でかつ回動可能に設けられ、円周方向に等間隔に配置した複数の同期用係合部、及び駆動用係合部を有した駆動リングと、
    各可変ノズルの前記ノズル軸の端部に基端側部分が一体的に結合され、先端側部分が前記駆動リングの対応する前記係合部に係合したノズルリンク部材と、
    前記可変容量型過給機における固定部に前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに回動可能に設けられ、アクチュエータの駆動によって回動する駆動軸と、
    前記駆動軸の前記軸方向他方側の端部に基端側部分が一体的に結合され、先端側部分が前記駆動リングの前記駆動用係合部に係合した駆動リンク部材と、を備え、
    前記ノズルリンク部材と前記駆動リンク部材のうちの少なくともいずれかのリンク部材は、金属粉末射出成形法によって成形された成形体を焼結してなるものであって、前記いずれかのリンク部材の先端側部分の厚み寸法が幅寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする可変ノズルユニット。
  2. 前記いずれかのリンク部材の基端側部分の片側面に凹段部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の可変ノズルユニット。
  3. 前記凹段部は、前記いずれかのリンク部材の基端側部分と前記駆動軸の前記軸方向他方側の端部又は前記可変ノズルの前記ノズル軸の端部との結合によって生じた結合頭を配置するためのものであることを特徴とする請求項2に記載の可変ノズルユニット。
  4. 前記いずれかのリンク部材の基端側部分の他の片側面に別の凹段部が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の可変ノズルユニット。
  5. エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジン側に供給される空気を過給する可変容量型過給機において、
    請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の可変ノズルユニットを具備したことを特徴とする可変容量型過給機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108278132A (zh) * 2014-09-12 2018-07-13 博世马勒涡轮系统有限两合公司 用于废气涡轮增压器的可变涡轮和/或压缩机几何构造
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