JP2013194453A - Decorative building board - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、インクジェット印刷により所望の模様が施された化粧建築板に関するものである。 The present invention relates to a decorative building board provided with a desired pattern by ink jet printing.
従来、インクジェット印刷により所望の模様が施された化粧建築板としては、様々なものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図4はその一例を示すものであるが、この化粧建築板は、次のようにして形成されている。まずセメント板等の基材1の表面に下塗り層8を形成した後、この下塗り層8の表面にインク受理層2を形成し、次にこのインク受理層2の表面にインクジェット印刷することによって、インク層3をドット状に形成する。その後、このドット状のインク層3の表面にクリアー塗料をスプレー塗装することによってクリアー層4を形成する。そうすると、図4に示すような化粧建築板を得ることができるものである。そして、このような化粧建築板にあっては、インク受理層2によってドット状のインク層3を定着させて鮮明な模様を得ることができるものであり、またクリアー層4によってインク層3を保護することができるものである。
Conventionally, various types of decorative building boards having a desired pattern formed by ink jet printing are known (see, for example, Patent Document 1). FIG. 4 shows an example thereof, but this decorative building board is formed as follows. First, after forming the
しかし、図4に示すような従来の化粧建築板にあっては、次のような問題がある。すなわち、スプレー塗装によりクリアー層4が化粧建築板の全体に形成されるので、ドット状のインク層3の表面付近の箇所に着目すると、この箇所に形成されるクリアー層4の厚みは不均一となる。このように、クリアー層4に厚みの厚い箇所や薄い箇所が混在すると、クラックが発生しやすくなる。また、インク層3の表面付近以外の箇所(例えばドット状のインク層3同士の間において露出しているインク受理層2の表面)には、インク層3の保護という面からはクリアー層4を形成する必要はないが、スプレー塗装によるため、インク層3の表面付近以外の箇所にもクリアー層4が形成されることとなる。このように、スプレー塗装によりクリアー層4を形成しようとすると、本来、インク層3の保護という面からはクリアー層4を形成する必要のない箇所に余分にクリアー塗料を使用することとなる。そうすると、耐候性等の耐久性が必要なインク層3の表面に均一な厚みのクリアー層4を形成することができなくなる。
However, the conventional decorative building board as shown in FIG. 4 has the following problems. In other words, since the
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ドット状のインク層の表面に均一な厚みのドット状のクリアー層を形成して耐候性等の耐久性を向上させることができる化粧建築板を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made in view of the above points, and is a decorative building that can form a dot-like clear layer having a uniform thickness on the surface of a dot-like ink layer to improve durability such as weather resistance. The purpose is to provide a board.
本発明に係る化粧建築板は、基材の表面にインク受理層、インク層及びクリアー層をこの順に積層して形成された化粧建築板であって、前記インク層及び前記クリアー層がインクジェット印刷により形成されていると共に、前記インク層のドットパターンと前記クリアー層のドットパターンとが同一であることを特徴とするものである。 The decorative building board according to the present invention is a decorative building board formed by laminating an ink receiving layer, an ink layer, and a clear layer in this order on the surface of a substrate, and the ink layer and the clear layer are formed by inkjet printing. In addition, the dot pattern of the ink layer and the dot pattern of the clear layer are the same.
前記化粧建築板において、前記インク層を構成する各インクドットの容量が前記クリアー層を構成する各クリアードットの容量以下であることが好ましい。 In the decorative building board, it is preferable that a capacity of each ink dot constituting the ink layer is equal to or less than a capacity of each clear dot constituting the clear layer.
前記化粧建築板において、前記クリアー層に紫外線吸収剤が含有されていることが好ましい。 In the decorative building board, the clear layer preferably contains an ultraviolet absorber.
前記化粧建築板において、前記インク受理層及び前記クリアー層を被覆するオーバーコート層が積層されていることが好ましい。 In the decorative building board, it is preferable that an overcoat layer covering the ink receiving layer and the clear layer is laminated.
本発明によれば、ドット状のインク層の表面に均一な厚みのドット状のクリアー層を形成して耐候性(耐褪色性)等の耐久性を向上させることができるものである。 According to the present invention, a dot-shaped clear layer having a uniform thickness can be formed on the surface of a dot-shaped ink layer to improve durability such as weather resistance (fading resistance).
以下、本発明の実施の形態を説明する。 Embodiments of the present invention will be described below.
本発明に係る化粧建築板は、図1に示すように、基材1の表面に下塗り層8、インク受理層2、インク層3及びクリアー層4をこの順に積層して形成されている。下塗り層8は積層しなくてもよい。
As shown in FIG. 1, the decorative building board according to the present invention is formed by laminating an
基材1としては、窯業系基材や金属系基材のように無機質のものや、樹脂系基材のように有機質のものを用いることができる。このうち窯業系基材は、例えば、無機質硬化体の原料となる水硬性膠着材に無機充填剤及び繊維質材料等を配合し、この配合物を所定形状に成形した後に養生硬化させることによって作製することができる。ここで、水硬性膠着材としては、例えば、ポルトランドセメント、高炉セメント、高炉スラグ、ケイ酸カルシウム、石膏等を用いることができる。また無機充填剤としては、例えば、フライアッシュ、ミクロシリカ、珪砂等を用いることができる。また繊維質材料としては、例えば、パルプ、合成繊維等の有機繊維や、ワラストナイト等の無機繊維や、スチールファイバー等の金属繊維を用いることができる。そして成形は、押出成形、注型成形、抄造成形、プレス成形等の方法により行うことができ、このような成形の後、必要に応じてオートクレーブ養生、蒸気養生、常温養生を行って、瓦や外壁材等の外装材として使用される窯業系基材を作製することができる。他に基材1としては、フレキシブルボード、珪酸カルシウム板、石膏スラグパーライト板、木片セメント板、プレキャストコンクリート板、ALC板、石膏ボード等の無機質板を用いることができる。
As the
そして、化粧建築板を製造するにあたっては、上記のような基材1の表面全体にまず、必要に応じて下塗り塗料(プライマー、シーラー)を塗装して下塗り層8を形成し、目止めを行う。下塗り塗料としては、例えば、アクリル系やラテックス系のものを用いることができる。下塗り塗料の塗装は、例えば、スプレーガン、ロールコーター、フローコーター、カーテンコーター等を用いて行うことができる。このように、基材1の表面に下塗り層8を形成すると、基材1の表面から内部への塗料の吸い込みのばらつきを均一に調整することができる。
And in manufacturing a decorative building board, first, if necessary, an undercoat paint (primer, sealer) is applied to the entire surface of the
次に、基材1の表面(下塗り層8を形成する場合には下塗り層8の表面)全体に受理層形成用塗料を塗装してインク受理層2を形成する。インク受理層2は、後でこの上に形成されるインク層3を定着させるために必要な層である。受理層形成用塗料としては、有機溶剤で希釈した塗料を用いることもできるが、水性塗料を用いることが好ましい。このように、水性塗料でインク受理層2を形成することによって、作業環境が良好となり、安全性が向上すると共に、環境負荷を低減することができるものである。具体的には水性塗料としては、例えば、アクリル系エマルションをベースにしたアクリル樹脂塗料や、アクリルシリコン系エマルションをベースにしたアクリルシリコン樹脂塗料を用いることができる。水性塗料には、体質顔料と吸湿性樹脂のうちの少なくとも一方を配合しておくことが好ましい。これにより、インク層3の定着性を向上させることができると共に、発色性を向上させることができるものである。ここで、体質顔料としては、例えば、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、多孔質シリカ、珪藻土等を用いることができ、吸湿性樹脂としては、例えば、酢酸ビニル、ウレタン系ポリマー、アクリル系ポリマー、ポリビニルアルコール等のインキ吸収性ポリマー等を用いることができる。また、水性塗料には、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック等の顔料を着色剤として配合することもできる。また、基材1の表面への受理層形成用塗料の塗布量は40〜200g/m2・wetであることが好ましい。受理層形成用塗料の塗装は、例えば、スプレーガン、ロールコーター、フローコーター、カーテンコーター等を用いて行うことができる。乾燥後のインク受理層2の厚みは5〜30μmであることが好ましい。
Next, the ink receiving
次に、インク受理層2の表面にインクジェット印刷することによって、ドット状のインク層3及びクリアー層4を所望のドットパターンで形成する。クリアー層4は、ドット状に形成された各インク層3の箇所と同一箇所に重ねてピンポイントで形成する。ここで、インクジェット印刷するためのインクジェット装置としては、例えば、図3に示すようなものを用いることができる。このインクジェット装置は、インク噴射ノズル9を設けたインク塗装ノズルヘッド10、インク塗装ノズルヘッド10のインク噴射ノズル9にインクを供給するインク供給タンク11、クリアー噴射ノズル12を設けたクリアー塗装ノズルヘッド13、クリアー塗装ノズルヘッド13のクリアー噴射ノズル12にクリアー塗料を供給するクリアー供給タンク14、塗装制御システム15を設けたインクジェット式塗装機16と、基材1を搬送する搬送コンベア17とを備えて形成されるものである。塗装制御システム15は、インク塗装ノズルヘッド10のインク噴射ノズル9からのインクの噴射及びクリアー塗装ノズルヘッド13のクリアー噴射ノズル12からのクリアー塗料の噴射を制御するものである。
Next, by performing inkjet printing on the surface of the
インク塗装ノズルヘッド10は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のインクを噴出する4種類のインク塗装ノズルヘッド10y、10c、10m、10kから形成してあり、フルカラー印刷による塗装を行うことができるようにしてある。インク供給タンク11も同様に4種類のものからなるものであり、イエローのインクを供給するインク供給タンク11yはインク塗装ノズルヘッド10yに、シアンのインクを供給するインク供給タンク11cはインク塗装ノズルヘッド10cに、マゼンタのインクを供給するインク供給タンク11mはインク塗装ノズルヘッド10mに、ブラックのインクを供給するインク供給タンク11kはインク塗装ノズルヘッド10kに、それぞれ接続してある。また、各インク塗装ノズルヘッド10y、10c、10m、10kは基材1の搬送方向に沿って配列してある。
The ink
イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のインクとしては、例えば、水性インク又はUV硬化インク等を用いることができる。 As the ink of each color of yellow, cyan, magenta, and black, for example, water-based ink or UV curable ink can be used.
具体的には、イエローのインクとしては、例えば、黄色酸化鉄、Ti−Ni−Ba系イエロー、Ti−Sb−Ni系イエロー、Ti−Nb−Ni系イエロー、Ti−Sb−Cr系イエローから選ばれる顔料を含有するものを用いることができる。 Specifically, the yellow ink is selected from, for example, yellow iron oxide, Ti—Ni—Ba yellow, Ti—Sb—Ni yellow, Ti—Nb—Ni yellow, and Ti—Sb—Cr yellow. Can be used.
またシアンのインクとしては、例えば、Co−Al系ブルー、Co−Al−Cr系ブルーから選ばれる顔料を含有するものを用いることができる。 As the cyan ink, for example, an ink containing a pigment selected from Co-Al blue and Co-Al-Cr blue can be used.
またマゼンタのインクとしては、例えば、赤色酸化鉄、Fe−Zn系ブラウン、Fe−Zn−Cr系ブラウン、Fe−Ni−Al系ブラウンから選ばれる顔料を含有するものを用いることができる。 As the magenta ink, for example, an ink containing a pigment selected from red iron oxide, Fe—Zn brown, Fe—Zn—Cr brown, and Fe—Ni—Al brown can be used.
またブラックのインクとしては、例えば、黒色酸化鉄、Cu−Cr系ブラック、Cu−Cr−Mn系ブラック、Cu−Fe−Mn系ブラック、Co−Fe−Cr系ブラック、カーボンブラックから選ばれる顔料を含有するものを用いることができる。 Further, as the black ink, for example, a pigment selected from black iron oxide, Cu—Cr black, Cu—Cr—Mn black, Cu—Fe—Mn black, Co—Fe—Cr black, and carbon black is used. What is contained can be used.
水性インクでインク層3を形成することによって、作業環境が良好となり、安全性が向上すると共に、環境負荷を低減することができるものである。なお、上記のインクに限定されるものではないが、無機顔料を主成分とするインクは、有機顔料を主成分とするインクよりも耐候性(耐褪色性)の面で優位に立つ。
By forming the
クリアー塗装ノズルヘッド13は、クリアー塗料を噴出することができるようにしてある。クリアー塗料を供給するクリアー供給タンク14はクリアー塗装ノズルヘッド13に接続してある。また、クリアー塗装ノズルヘッド13は、基材1の搬送方向に沿って各インク塗装ノズルヘッド10よりも下流側に配置してある。
The clear
クリアー層4を形成するクリアー塗料としては、例えば、水性クリアー、溶剤クリアー又はUV硬化クリアー等を用いることができる。このようなクリアー塗料には、ヒンダードアミン系光安定剤等の紫外線吸収剤が0.5〜5重量%含有されていることが好ましい。これにより、太陽光等に含まれる紫外線をクリアー層4で吸収して、インク層3が紫外線で劣化することを抑制することができ、化粧建築板の耐候性等をさらに高めることができるものである。水性クリアーとしては、例えば、アクリル系エマルションをベースにしたアクリル樹脂塗料や、アクリルシリコン系エマルションをベースにしたアクリルシリコン樹脂塗料を用いることが好ましい。これにより、後述のオーバーコート層7を形成する場合には、このオーバーコート層7をクリアー層4に強く付着させることができる。また水性クリアーには、アクリルビーズ、マイカ等の骨材を配合しておくことが好ましい。これにより、意匠性を向上させることができる。特に水性クリアーでクリアー層4を形成することによって、作業環境が良好となり、安全性が向上すると共に、環境負荷を低減することができる。また水性クリアーには、透明性保持粉体が含有されていることが好ましい。透明性保持粉体としては、例えば、アクリル等の樹脂ビーズを用いることができる。このような透明性保持粉体によって、クリアー層4中の水はけが良くなり、塗膜の乾燥を短時間で行うことができるものである。しかも、上記粉体は透明性を保持しているので、塗膜の乾燥後においては、クリアー層4の透明性が確保され、このクリアー層4を透して、インク層3で表される模様を視認することができる。なお、水性クリアー全量に対して、透明性保持粉体の含有量は3〜20重量%であることが好ましい。また、水性クリアーの固形成分濃度は40重量%以上であることが好ましく、50重量%以上(実質上の上限は60重量%)であることがより好ましい。これにより、速く乾燥させることができ、インクの滲みを防止することができる。しかし、水性クリアーの固形成分濃度が40重量%未満であると、乾燥に時間がかかり、インクが滲んでしまうおそれがある。また水性クリアーは、テキサノール等の疎水性成分を含有していることが好ましい。上記水性クリアー中の疎水性成分によって、インクの逆流、つまりインクがクリアー層4に向かって流れるのを防止することができ、これにより、鮮明な模様が得られ、意匠性を向上させることができる。なお、水性クリアー全量に対して、疎水性成分の含有量は0.5〜10重量%であることが好ましい。疎水性成分を含有する水性クリアーとしては、例えば、酢酸ブチルやキシレン等の有機溶剤(疎水性成分)を含有するアクリル系塗料やアクリルシリコン系塗料等を用いることができる。
As the clear paint for forming the
塗装制御システム15は、各種のCPU、ROM、RAM等から構成されるものであり、塗装データ作成部、塗装制御部、噴射ノズル制御部等を備えて形成してある。塗装データ作成部は、原画(所望の模様)をスキャン等して得られたドットパターンのデータを入力して保存するものである。また塗装制御部は、塗装を行う基材1に応じたドットパターンのデータを塗装データ作成部から取り出し、このドットパターンのデータに基づいて、噴射ノズル制御部に制御信号を出力するものである。また噴射ノズル制御部は、インク塗装ノズルヘッド10y、10c、10m、10kの各インク噴射ノズル9及びクリアー塗装ノズルヘッド13のクリアー噴射ノズル12に接続してあり、噴射ノズル制御部から入力される制御信号に基づいて各インク噴射ノズル9及びクリアー噴射ノズル12を制御するものである。各インク噴射ノズル9及びクリアー噴射ノズル12は、例えば、ピエゾ制御方式により噴射を行ったり噴射を停止したりするようになっている。そして、噴射ノズル制御部で各インク噴射ノズル9を制御することによって、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各インクの噴射と停止を個別に制御して、ドットパターンに対応したフルカラー印刷による塗装を行うことができるものである。さらに噴射ノズル制御部でクリアー噴射ノズル12を制御することによって、クリアー塗料の噴射と停止を制御して、ドットパターンに対応したクリアー塗料の塗装を行うことができるものである。
The
搬送コンベア17は、インクジェット式塗装機16の下側に配置されるものであり、ベルトコンベアで形成することができる。
The
そして、上記のインクジェット装置でインクジェット印刷するにあたっては、インク受理層2が形成された基材1を搬送コンベア17上に導入する。導入された基材1はそのまま搬送されてインクジェット式塗装機16のインク塗装ノズルヘッド10y、10c、10m、10kの下を順に通過する。このように、基材1を搬送コンベア17で搬送しながら、インク塗装ノズルヘッド10y、10c、10m、10kからインクを噴射させて塗着させることによって、インク受理層2の表面にドット状のインク層3を所望のドットパターンで形成することができるものである。
When performing inkjet printing with the above-described inkjet device, the
引き続き、インク層3が形成された基材1はそのまま搬送されてインクジェット式塗装機16のクリアー塗装ノズルヘッド13の下を通過する。このように、基材1を搬送コンベア17で搬送しながら、クリアー塗装ノズルヘッド13からクリアー塗料を噴射させて塗着させることによって、各ドット状のインク層3の表面にドット状のクリアー層4を重ねて形成することができるものである。すなわち、インク層3のドットパターンとクリアー層4のドットパターンとは同一である。このとき、インク層3を構成する各インクドット5の容量はクリアー層4を構成する各クリアードット6の容量以下であることが好ましい。つまり、(各インクドット5の容量)≦(各クリアードット6の容量)を満たすように、インクジェット装置の塗装制御システム15により、インク及びクリアー塗料の噴射を制御することが好ましい。具体的には各インクドット5の容量は5〜50pl(ピコリットル)であり、各クリアードット6の容量は10〜100pl(ピコリットル)であることが好ましい。これにより、均一な厚みのクリアー層4をより安定的に得ることができるものである。
Subsequently, the
ところで、インク層3を水性インクで形成し、クリアー層4を水性クリアー又は溶剤クリアーで形成する場合には、滲みを抑制するために、水性インクを乾燥させてインク層3を形成した後に、このインク層3の表面にインクジェット印刷した水性クリアー又は溶剤クリアーを乾燥させてクリアー層4を形成する。この乾燥は、基材1を加温しながら搬送コンベア17で搬送したり、インク塗装ノズルヘッド10(図3では10k)とクリアー塗装ノズルヘッド13との間及びクリアー塗装ノズルヘッド13の下流側にそれぞれジェット乾燥機(図示省略)を設置したりして行うことができる。
By the way, when the
また、インク層3を水性インクで形成し、クリアー層4をUV硬化クリアーで形成する場合には、水性インクを乾燥させてインク層3を形成した後に、このインク層3の表面にインクジェット印刷したUV硬化クリアーに紫外線を照射してUV硬化クリアーを硬化させてクリアー層4を形成する。この乾燥及びUV照射は、基材1を加温しながら搬送コンベア17で搬送し、クリアー塗装ノズルヘッド13の下流側に設置したUV照射器(図示省略)を用いて行うことができる。
In addition, when the
また、インク層3をUV硬化インクで形成し、クリアー層4を水性クリアー又は溶剤クリアーで形成する場合には、UV硬化インクに紫外線を照射してUV硬化インクを硬化させてインク層3を形成した後に、このインク層3の表面にインクジェット印刷した水性クリアー又は溶剤クリアーを乾燥させてクリアー層4を形成する。このUV照射及び乾燥は、基材1を加温しながら搬送コンベア17で搬送し、インク塗装ノズルヘッド10(図3では10k)とクリアー塗装ノズルヘッド13との間に設置したUV照射器(図示省略)を用いて行うことができる。
When the
また、インク層3をUV硬化インクで形成し、クリアー層4をUV硬化クリアーで形成する場合には、UV硬化インクに紫外線を照射してUV硬化インクを硬化させてインク層3を形成した後に、このインク層3の表面にインクジェット印刷したUV硬化クリアーに紫外線を照射してUV硬化クリアーを硬化させてクリアー層4を形成する。このUV照射は、インク塗装ノズルヘッド10(図3では10k)とクリアー塗装ノズルヘッド13との間及びクリアー塗装ノズルヘッド13の下流側に設置したUV照射器(図示省略)を用いて行うことができる。また、先にUV硬化インクに紫外線を照射するのではなく、紫外線をUV硬化インク及びUV硬化クリアーに同時に照射してインク層3及びクリアー層4を一度に形成してもよい。このUV照射は、クリアー塗装ノズルヘッド13の下流側に設置したUV照射器(図示省略)を用いて行うことができる。
Further, when the
図1に示す化粧建築板にあっては、インクジェット印刷によりインク層3及びクリアー層4を同一のドットパターンで形成するようにしているので、ドット状のインク層3の表面に均一な厚みのドット状のクリアー層4を形成することができ、耐候性(耐褪色性)等の耐久性を向上させることができるものである。また、インク層3のみならずクリアー層4もインクジェット印刷により形成するようにしているので、インク層3の表面付近以外の箇所(例えばドット状のインク層3同士の間において露出しているインク受理層2の表面)にはクリアー層4を形成しないようにすることができ、従来よりもクリアー塗料の使用量を削減することができるものである。なお、クリアー塗料の使用量は、インク層3の印刷範囲(カバレッジ)により異なる。
In the decorative building board shown in FIG. 1, since the
図2は本発明に係る化粧建築板の他の一例を示すものであり、この化粧建築板は、インク受理層2及びクリアー層4の表面を被覆するようにオーバーコート層形成用塗料を塗装することによってオーバーコート層7を積層して形成されている。オーバーコート層7は、SiO2骨格で構成された塗膜で、場合によっては、光触媒、艶消し剤が配合された塗膜からなるものである。オーバーコート層7は、インク受理層2及びクリアー層4を被覆する無機質塗料層と、この無脂質塗料層を被覆する光触媒塗料層との2層で形成してもよい。オーバーコート層形成用塗料(無機質塗料層)としては、例えば、特許第3242442号公報に記載のコーティング用組成物(無機質塗料)を用いることができる。このコーティング用組成物は、以下の(A)(B)(C)成分を必須成分とする。
FIG. 2 shows another example of a decorative building board according to the present invention, and this decorative building board is coated with an overcoat layer forming paint so as to cover the surfaces of the
(A)一般式(I)
R1 nSiX4−n…(I)
(式中、R1は同一または異種の、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ハロゲン置換炭化水素基、γ−メタクリロキシプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基およびγ−メルカプトプロピル基からなる群より選ばれる、炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、nは0〜3の整数、Xはアルコキシ基、アセトキシ基、オキシム基、エノキシ基、アミノ基、アミノキシ基およびアミド基からなる群より選ばれる加水分解性基を示す。)で表わされる加水分解性オルガノシランを有機溶媒または水に分散されたコロイダルシリカ中で、X1モルに対し水0.001〜0.5モルを使用する条件下で部分加水分解してなる、オルガノシランのシリカ分散オリゴマー溶液。
(A) General formula (I)
R 1 n SiX 4-n (I)
Wherein R 1 is the same or different, alkyl group, cycloalkyl group, alkenyl group, halogen-substituted hydrocarbon group, γ-methacryloxypropyl group, γ-glycidoxypropyl group, 3,4-epoxycyclohexylethyl. A monovalent hydrocarbon group having 1 to 8 carbon atoms selected from the group consisting of a group and a γ-mercaptopropyl group, n is an integer of 0 to 3, X is an alkoxy group, an acetoxy group, an oxime group, an enoxy group, A hydrolyzable group selected from the group consisting of an amino group, an aminoxy group, and an amide group.) In a colloidal silica dispersed in an organic solvent or water, A silica-dispersed oligomer solution of organosilane obtained by partial hydrolysis under the condition of using 0.001 to 0.5 mol.
(B)平均組成式(II)
R2 aSi(OH)bO(4−a−b)/2…(II)
(式中、R2は同一または異種の、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ハロゲン置換炭化水素基、γ−メタクリロキシプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基およびγ−メルカプトプロピル基からなる群より選ばれる、炭素数1〜8の1価炭化水素基を示し、aおよびbはそれぞれ0.2≦a≦2、0.0001≦b≦3、a+b<4の関係を満たす数である。)で表わされ、成分中のR2にフェニル基を全R2基に対して1〜30モル%含有するポリオルガノシロキサン。
(B) Average composition formula (II)
R 2 a Si (OH) b O (4-a-b) / 2 ... (II)
Wherein R 2 is the same or different, alkyl group, cycloalkyl group, alkenyl group, halogen-substituted hydrocarbon group, γ-methacryloxypropyl group, γ-glycidoxypropyl group, 3,4-epoxycyclohexylethyl. A monovalent hydrocarbon group having 1 to 8 carbon atoms selected from the group consisting of a group and a γ-mercaptopropyl group, wherein a and b are 0.2 ≦ a ≦ 2, 0.0001 ≦ b ≦ 3, a + b, respectively. <A number satisfying the relationship of 4.], and a polyorganosiloxane containing 1 to 30 mol% of phenyl groups in R 2 in the component with respect to all R 2 groups.
(C)(A)成分と(B)成分との縮合反応を促進する触媒。 (C) A catalyst that promotes the condensation reaction between the component (A) and the component (B).
そして、このコーティング用組成物は、(A)成分においてシリカを固形分として5〜95重量%含有し、加水分解性オルガノシランの少なくとも50モル%がn=1のオルガノシランで、(A)成分1〜99重量部に対して(B)成分99〜1重量部が配合されている。 The coating composition contains 5 to 95% by weight of silica as a solid content in the component (A), and at least 50 mol% of the hydrolyzable organosilane is n = 1, and the component (A) 99 to 1 part by weight of component (B) is blended with 1 to 99 parts by weight.
上記のようなオーバーコート層形成用塗料を用いてオーバーコート層7を形成するにあたっては、クリアー層4まで形成した基材1をあらかじめ40℃以上に加温しておき、この状態でスプレーガンを用いてオーバーコート層形成用塗料を塗装することによって行うことができる。このとき、乾燥条件は、100〜200℃、1〜5分間であることが好ましい。十分に焼付け乾燥を行わないと、温度湿度条件によっては、オーバーコート層7の耐久性能が発揮されないおそれがある。また、オーバーコート層7を形成するにあたっては、オーバーコート層形成用塗料を塗布量4〜40g/m2・dryで塗装することが好ましい。
In forming the
図2に示す化粧建築板にあっては、インク受理層2及びクリアー層4の表面にオーバーコート層7が形成されているので、図1に示す化粧建築板に比べて、耐候性等の耐久性をさらに高めることができるものである。また、オーバーコート層7に光触媒が含有されている場合には、化粧建築板の表面に付着した有機物などの汚れは、光触媒作用によって分解されると共に、オーバーコート層7が超親水性を発現することにより、分解した汚れを雨水等によって容易に除去することができるので、化粧建築板の防汚性を高めることができるものである。そして、図1及び図2に示す化粧建築板はいずれも、インク受理層2によってインク層3を定着させて鮮明な模様を得ることができるので、このようなフルカラー印刷による鮮明な模様を長期間維持することができるものである。
In the decorative building board shown in FIG. 2, since the
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。 Hereinafter, the present invention will be specifically described by way of examples.
(実施例1)
基材1として窯業系セメント板を用い、この表面全体にスプレーガンを用いて受理層形成用塗料を塗装して、厚み30μmのインク受理層2を形成した。
Example 1
A ceramic cement board was used as the
受理層形成用塗料としては、アクリル系エマルションをベースにしたアクリル樹脂塗料を用いた。なお、この塗料の樹脂成分は、主成分樹脂であるアクリルエマルション樹脂70重量部と、吸湿性樹脂である吸湿性アクリル樹脂30重量部とで構成されている。 As the coating for forming the receiving layer, an acrylic resin paint based on an acrylic emulsion was used. The resin component of this paint is composed of 70 parts by weight of an acrylic emulsion resin, which is a main component resin, and 30 parts by weight of a hygroscopic acrylic resin, which is a hygroscopic resin.
次に、インク受理層2の表面にインクジェット印刷して、ドット状のインク層3及びクリアー層4を所望のドットパターンで形成することによって、化粧建築板を製造した(図1参照)。この化粧建築板において、インク層3のドットパターンとクリアー層4のドットパターンとは同一であり、各ドット状のインク層3及びクリアー層4が重なっている。また、インク層3を構成する各インクドット5の容量は20pl、クリアー層4を構成する各クリアードット6の容量は18plに設定した。
Next, the decorative building board was manufactured by carrying out inkjet printing on the surface of the
インク層3を形成するためのイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のインクとしては、水性インクを用いた。この水性インクとしては、分散体を50重量%、ジエチレングリコールを10重量%、グリセリンを20重量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを10重量%、水を10重量%含有するものを用いた。上記の分散体としては、顔料と水溶性樹脂(アクリル酸共重合体)と水とを、顔料/水溶性樹脂/水=10/4/86(重量比)となるように混合したものを用いた。顔料としては、Co−Al−Cr系ブルー、Fe−Zn−Cr系ブラウン、Ti−Ni−Ba系イエロー、黒色酸化鉄を用い、各色の顔料ごとに水性インクを調製した。
Water-based ink was used as each color ink of yellow, cyan, magenta and black for forming the
またクリアー塗料としては、樹脂成分としてアクリルエマルションを含む塗料(関西ペイント(株)製「IMコート4100クリア」)を用いた。この塗料の固形分濃度は50質量%であった。 As the clear paint, a paint containing an acrylic emulsion as a resin component (“IM Coat 4100 Clear” manufactured by Kansai Paint Co., Ltd.) was used. The solid content concentration of this paint was 50% by mass.
なお、水性インクを乾燥させてインク層3を形成した後に、このインク層3の表面にインクジェット印刷したクリアー塗料を乾燥させて、厚み20μmのクリアー層4を形成した。この乾燥は、130℃、2分間の条件で焼き付けることによって行った。
After forming the
(実施例2)
各クリアードット6の容量を25plに変更した以外は、実施例1と同様にして化粧建築板を製造した。
(Example 2)
A decorative building board was produced in the same manner as in Example 1 except that the capacity of each
(実施例3)
クリアー塗料に紫外線吸収剤としてヒンダードアミン系光安定剤が3重量%含有されている以外は、実施例2と同様にして化粧建築板を製造した。
(Example 3)
A decorative building board was produced in the same manner as in Example 2 except that the clear paint contained 3% by weight of a hindered amine light stabilizer as an ultraviolet absorber.
(実施例4)
インク受理層2及びクリアー層4の表面を被覆するオーバーコート層7(無機質塗料層及び光触媒塗料層)を積層した以外は、実施例3と同様にして化粧建築板を製造した(図2参照)。
Example 4
A decorative building board was produced in the same manner as in Example 3 except that an overcoat layer 7 (inorganic coating layer and photocatalyst coating layer) covering the surfaces of the
無機質塗料層を形成するための塗料としては、(A)オルガノシランのシリカ分散オリゴマー溶液を70重量部、(B)ポリオルガノシロキサンを30重量部、(C)N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシランを1重量部混合して得られたものを用いた。 As the coating material for forming the inorganic coating layer, (A) 70 parts by weight of a silica-dispersed oligomer solution of organosilane, (B) 30 parts by weight of polyorganosiloxane, (C) N-β-aminoethyl-γ- What was obtained by mixing 1 part by weight of aminopropylmethyldimethoxysilane was used.
ここで、上記の(A)成分は、次のようにして調製した。すなわち、攪拌機、加温ジャケット、コンデンサー及び温度計を取付けたフラスコ中にメタノール分散コロイダルシリカゾルMA−ST(粒子径10〜20mμ、固形分30重量%、日産化学工業(株)製)100重量部、メチルトリメトキシシラン68重量部、水10.8重量部を投入して攪拌しながら65℃の温度で約5時間かけて部分加水分解反応を行い冷却して(A)成分を得た。
Here, said (A) component was prepared as follows. That is, in a flask equipped with a stirrer, a heating jacket, a condenser and a thermometer, methanol-dispersed colloidal silica sol MA-ST (
また、上記の(B)成分は、次のようにして調製した。すなわち、攪拌機、加温ジャケット、コンデンサー、滴下ロート及び温度計を取付けたフラスコにメチルトリイソプロポキシシラン(0.95モル)とフェニルトリクロロシラン(0.05モル)とトルエン150重量部との混合液を計り取り、水150重量部を上記の混合液に20分間かけて滴下してメチルトリイソプロポキシシランを加水分解した。滴下してから40分後に攪拌を止め、二層に分離した少量の塩酸を含んだ下層の水・イソプロピルアルコールの混合液を分液し、次に残ったトルエンの樹脂溶液の塩酸を水洗で除去し、さらにトルエンを減圧除去した後、イソプロピルアルコールで希釈して(B)成分として平均分子量約2000のシラノール基含有オルガノポリシロキサンのイソプロピルアルコール40%溶液を得た。 Moreover, said (B) component was prepared as follows. That is, a mixed solution of methyltriisopropoxysilane (0.95 mol), phenyltrichlorosilane (0.05 mol) and 150 parts by weight of toluene in a flask equipped with a stirrer, a heating jacket, a condenser, a dropping funnel and a thermometer. And 150 parts by weight of water was dropped into the above mixture over 20 minutes to hydrolyze methyltriisopropoxysilane. Stirring was stopped 40 minutes after the dripping, and the lower layer water / isopropyl alcohol mixed solution containing a small amount of hydrochloric acid separated into two layers was separated, and the remaining toluene resin solution hydrochloric acid was removed by washing with water. Further, toluene was removed under reduced pressure, and then diluted with isopropyl alcohol to obtain a 40% isopropyl alcohol solution of silanol group-containing organopolysiloxane having an average molecular weight of about 2000 as component (B).
光触媒塗料層を形成するための塗料としては、パナソニック(株)製「フレッセラPS1000」を用いた。 As a coating material for forming the photocatalyst coating layer, “Fressera PS1000” manufactured by Panasonic Corporation was used.
(比較例1)
インク受理層2の表面にインクジェット印刷してドット状のインク層3を形成し、さらにインク受理層2及びインク層3の全面にクリアー層4をスプレー塗装により形成するようにした以外は、実施例1と同様にして化粧建築板を製造した(図4参照)。クリアー層4の厚み(インク受理層2及びクリアー層4の界面からクリアー層4の外表面までの距離)は平均5μmである。
(Comparative Example 1)
Example except that ink-jet printing is performed on the surface of the
(耐褪色性)
耐褪色性の試験は、次のようにして行った。すなわち、各化粧建築板を1週間養生し、次に各化粧建築板の表面にサンシャインウェザオメーター(SWOM)により紫外線を500時間及び1000時間照射した後、各化粧建築板の表面を目視により観察して耐褪色性を評価した。
各化粧建築板の耐褪色性は、以下の基準に基づいて判定した。
(Fade resistance)
The fading resistance test was performed as follows. That is, each decorative building board is cured for one week, and then the surface of each decorative building board is visually observed after irradiating ultraviolet rays with a sunshine weatherometer (SWOM) for 500 hours and 1000 hours. Then, fading resistance was evaluated.
The fading resistance of each decorative building board was determined based on the following criteria.
「◎」:色褪せが全く生じなかったもの。 “◎”: No fading occurred.
「○」:色褪せがほとんど生じなかったもの。 “◯”: The color fading hardly occurred.
「△」:気にならない程度であるが、色褪せがわずかに生じたもの。 “△”: The color was not noticeable but slightly faded.
「×」:色褪せが生じたもの。 “×”: Fading occurred.
なお、色褪せとは、顔料そのものの色褪せではなく、クリアー層4に微細クラックが発生したことによる色褪せを意味する。
The fading does not mean the fading of the pigment itself, but the fading due to the occurrence of fine cracks in the
また、インクドットの容量がクリアードットの容量以下である実施例2の方が、実施例1に比べて、より耐褪色性に優れていることが確認された。 In addition, it was confirmed that Example 2 in which the ink dot capacity was equal to or less than the clear dot capacity was more excellent in fading resistance than Example 1.
また、クリアー層に紫外線吸収剤が含有されている実施例3の方が、実施例2に比べて、より耐褪色性に優れていることが確認された。 Moreover, it was confirmed that Example 3 in which the clear layer contains an ultraviolet absorber is more excellent in fading resistance than Example 2.
また、実施例3、4はいずれも耐褪色性が同程度に優れているが、特にオーバーコート層が積層されている実施例4の方が、実施例3に比べて、光触媒作用による防汚性が向上した。 In addition, Examples 3 and 4 are all excellent in fading resistance, but in particular, Example 4 in which an overcoat layer is laminated is more antifouling due to photocatalytic action than Example 3. Improved.
1 基材
2 インク受理層
3 インク層
4 クリアー層
5 インクドット
6 クリアードット
7 オーバーコート層
DESCRIPTION OF
Claims (4)
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JP2012064198A JP2013194453A (en) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | Decorative building board |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115710435A (en) * | 2022-09-08 | 2023-02-24 | 固克节能科技股份有限公司 | Decorative panel and manufacturing method thereof |
Citations (2)
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JP2007152149A (en) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Dainippon Toryo Co Ltd | Manufacturing method of design building materials |
JP2008213151A (en) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Acton Inc | Inkjet print product, its fabrication method, and fabrication method for sandblasted industrial art object using the inkjet print product |
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2012
- 2012-03-21 JP JP2012064198A patent/JP2013194453A/en active Pending
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