JP2013194371A - 自発光式道路鋲のケース及び自発光式道路鋲の設置方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光ユニット2を収納させるケース3を筒形状に形成させ、一方の開口を発光ユニット2が出し入れ可能な挿通部38に形成させ、他方の開口を出し入れ不能な孔部39に形成させる。発光ユニット2の出し入れを不能として設置する場合は、孔部39の側を上にして発光ユニット2をケース3に収納すると共に、このケース3を、前記孔部39を上方に向けて設置させる。発光ユニット2の出し入れを可能とした状態で設置する場合は、前記ケース3を上下に反転させて、挿通部38の側を上にして発光ユニット2をケース3に収納すると共に、このケース3を、前記挿通部38を上方に向けて設置する。
【選択図】 図3
Description
また、特許文献2に示される路面設置型道路信号装置は、発光ダイオード、太陽電池、蓄電池が内装された信号装置本体をアウターケース内に収納させて路面に埋設設置させるため、アウターケースを埋設設置させた状態で信号装置本体を取り外し、蓄電池や信号装置本体全体を交換することができる。しかし、信号装置本体がアウターケースから取り外されるいたずらなどが懸念され、特に部品や装置の交換が必要ではない設置場所においては不要な危険性を含むという問題点があった。
すなわち本発明に係る自発光式道路鋲のケースは、筒形状の筒壁部を備え、内側の中空部に発光ユニットが収納される自発光式道路鋲のケースであって、
前記筒壁部の上下両側には前記中空部が外側へ通じる開口がそれぞれ形成されており、
前記一方の開口は挿通部となされて前記中空部に収納された前記発光ユニットが前記挿通部から出し入れ可能に形成され、他方の開口は孔部となされて前記中空部に収納された前記発光ユニットが前記孔部から出し入れ不能に形成されていることを特徴としている。
前記発光ユニットをケースに収納して被設置面に設置するに際して、
ケースの上側からの発光ユニットの出し入れを不能とした状態で設置する場合は、
上部を孔部の側にして発光ユニットをケースに収納すると共に、該ケースを、前記孔部を上方に向けて設置し、
ケースの上側からの発光ユニットの出し入れを可能とした状態で設置する場合は、
前記ケースを上下に反転させて、
上部を挿通部の側にして発光ユニットをケースに収納すると共に、該ケースを、前記挿通部を上方に向けて設置することを特徴としている。
また、他方の開口を孔部として前記中空部に収納された前記発光ユニットを前記孔部から出し入れ不能に形成させるので、ケースに取り付けた発光ユニットを孔部側から取り外すことができないようになされる。
そして、前記発光ユニットを、上部を孔部の側にしてケースに収納すると共に、このケースを、前記孔部を上方に向けて設置することで、発光ユニットがケースの上側から出し入れ不能とした状態で設置される。
また、発光ユニットを、上部を挿通部の側にしてケースに収納すると共に、このケースを、前記挿通部を上方に向けて設置することで、発光ユニットがケースの上側から出し入れ可能とした状態で設置される。
このように、ケースの上側から発光ユニットの出し入れが可能な設置状態と、出し入れが不能な設置状態とを選択して、同じケースを用いて実施できるので、施工の自由度が高められる。
図面において、1は自発光式道路鋲であり、2は発光ユニットであり、3はケースであり、4は底板である。
ケース3は、内側に中空部35を備えて上下に開口する略円筒形状に形成されている。
前記ケース3には、中空部35に収納される発光ユニット2が上側の開口を塞ぐように取り付けられている。
また、ケース3の下側の開口を塞ぐように円形板状の底板4が取り付けられており、自発光式道路鋲1は略円柱形状の外形に形成されている。
本実施形態の自発光式道路鋲1は、道路や地面などに埋設設置され、発光ユニット2の上面から発する光を車両のドライバーや歩行者へ視認させるように設けられている。
発光ユニット2は、下方に開口する円筒形状に形成された側壁部21bと、その上部を塞ぐように形成された略円板形状の天板部21aとを有する透光カバー21を備え、この透光カバー21が発光ユニット2の外形を構成している。
前記透光カバー21の上面は、全体が上方へ若干膨らむ球面状に形成され、透光カバー21の上面の外縁は円形形状に形成されている。また、透光カバー21の側方には、矩形に形成されて外側へ突出する係合突部25が形成されており、この係合突部25は、透光カバー21の天板部21a付近に周方向に沿って等間隔に配置されて、4個形成されている。
発光ユニット2は、透光カバー21の内側に内装される発光体26より発せられる光が、前記天板部21aを透過して、透光カバー21の上面から放射されるように設けられている。
透光カバー21は、硬質の透明ガラスや、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等のように透光性を有する合成樹脂等から一般的に形成でき、本実施形態の透光カバー21はポリカーボネート樹脂で形成している。
本実施形態の発光体26は砲弾型の発光ダイオードであり、その光軸を真上方向へ向けて基板28の上面に1個取り付けられている。
前記透光カバー21には、天板部21aの下面の中央に上方へ窪む円形の発光凹部23が形成されており、発光体26の光を発する上端部分がこの発光凹部23に収納されるように、基板28は透光カバー21内に取り付けられている。そして、発光体26から発せられる光が透光カバー2を透過して、自発光式道路鋲1の上面から放射されるようになされている。
また、前記蓄電池Bは基板28の下方に配置されている。
反射凹部24は側壁部21bに沿ってその内側に2列に配置されて複数設けられており、各反射凹部24は発光凹部23を中心としてその周囲に円周状に配置されて形成されている。
各反射凹部24内には、それぞれ反射体27が挿入されている。各反射体27はその表面に球状の反射面を備えており、本実施形態の各反射体27は透明なガラス球である。
前記発光体26から発せられた光は、主に、透光カバー21を透過してその上面から外方へ放射されるが、光の一部は透光カバー21の上面で反射される。透光カバー21の上面で反射された発光体26からの光は、透光カバー21内へ向かうようになされるが、このように透光カバー21内で反射された光の一部が反射体27へ至り、その反射面で反射されて、透光カバー21の上面から放射されるように設けている。このように、反射体27で反射された光が透光カバー21の上面から放射されることで、自発光式道路鋲1の視認性がより高められる。
また、反射凹部24の下方には、挿入された反射体27の脱落を防止する固定部材Kが取り付けられている。
図4は図1のケース3を示す、(イ)平面図であり、(ロ)は正面図であり、図5は図4のケース3の底面図であり、図6は図4のケース3の平面側からの斜視図であり、図7は図4のケース3の底面側からの斜視図である。
ケース3は合成樹脂や金属など各種の材料から一般的に形成でき、本実施形態のケース3はアルミニウム鋳物で形成している。
ねじ孔34はその内周に雌ねじが形成されており、円周状に形成された筒壁部31の周方向へ等間隔に配置されて、8個形成されている。
前記底板4は、筒壁部31の外周面に対応する円板形状に形成されて、その上面を筒壁部31の下面に当接させ、底板4を下方から貫通するねじNが各ねじ孔34へ螺結されて、底板4はケース3の下面に取り付けられている。
また、一般的な太陽電池は、太陽電池セルの周囲をガラスや透光性の合成樹脂からなる保護部材で被覆して、太陽電池セルの破損や劣化を抑制させているが、本実施形態の発光ユニット2はその内側への水などの侵入が防止されているため、これに内装されている太陽電池Sは、太陽電池セルを保護するための保護部材の被覆が省略可能となされている。
ねじ孔37はその内周に雌ねじが形成されており、筒壁部31の周方向へ等間隔に配置されて4個形成されている。このねじ孔37は、後記する図8〜10に示される実施形態において、ねじN3が羅入されるものである。
凹部36は、その下端が筒壁部31の下面に至り、その上端は筒壁部31の上面に至らない矩形形状に形成され、筒壁部31の周方向に沿って等間隔に配置されて、8個形成されている。
自発光式道路鋲1が道路などに埋設設置されるとき、最初に設置面に埋設穴を形成し、この中に自発光式道路鋲1を挿入させた後に、埋設穴とケース3との隙間を埋めるように、接着剤やセメント、モルタル、コンクリートなどの固定剤を埋設穴内に充填させる。そして、この固定剤が固化して、自発光式道路鋲1が埋設穴内に固定される。埋設穴への固定剤の充填の際に、各凹部36内へ固定剤が流れ込み、これが固化することで、自発光式道路鋲1の固定が強固になされ、埋設穴内での回転などの変位や、埋設穴内からの脱離などの問題が生じにくくなされる。
前記凹溝33aは筒壁部31の下端から上方へ大きく形成され、前記係止溝33bは前記凹溝33aよりも上方へ小さく形成されており、前記凹溝33a上端の係合部32aが筒壁部31の上端付近に設けられ、前記係止溝33b上端の係合部32bが筒壁部31の下部付近に設けられるように、それぞれ形成されている。
前記凹溝33aおよび係止溝33bは、筒壁部31の周方向に沿って等間隔に配置されて形成されており、具体的には、前記凹溝33aと、係止溝33bとが交互に配置されて、それぞれ4個づつ形成されている。
また、各凹溝33aと各係止溝33bとは、その横断面の形状が同一に形成されている。
筒壁部31の上端では、中空部35へ通じる上側の開口である孔部39の縁が、径方向内側へ突出する段部31aが形成されている。この段部31aは、孔部39の縁の全周に亘って形成されており、段部31aは前記透光カバー21の上面の外縁に対応する円形形状に形成されている。
また、筒壁部31に形成された凹溝33aと、係止溝33bは、それぞれ前記発光ユニット2の各係合突部25を挿入可能な形状に形成されており、具体的には、各凹溝33a、若しくは各係止溝33bへ各係合突部25を挿入可能な形状と配置に形成されている。
このとき、透光カバー21の上面が、ケース3の孔部39を塞ぐように設けられている。
筒壁部31の下側の前記挿通部38は、中空部35内に収納された発光ユニット2が出し入れ可能な形状で設けられている。
また、透光カバー21の係合突部25が当接される係合部32aが形成されることで、前記孔部39は、中空部35内に収納された発光ユニット2が当該孔部39から出し入れ不能となされている。
本実施形態の自発光式道路鋲1は、図1〜3に示す実施形態の自発光式道路鋲1と同様に、道路や地面などに埋設設置され、発光ユニット2の上面から発する光を車両のドライバーや歩行者へ視認させるように設けられており、上下に開口する略円筒形状に形成されたケース3の内側の中空部35に発光ユニット2を収納させている。
本実施形態の自発光式道路鋲1の発光ユニット2は、図1〜3に示す実施形態と同一である。
また、本実施形態の自発光式道路鋲1のケース3は、図4〜7に示す実施形態と同一形状であり、図1〜3に示す実施形態の自発光式道路鋲1に対してその上下の向きを反転させている。即ち、本実施形態の自発光式道路鋲1のケース3は、発光ユニット2の出し入れが可能な挿通部38が上方に配置され、発光ユニット2の出し入れが不能な孔部39が下方に配置されている。
各係止溝33bの上下方向の大きさは、その内側へ各係合突部25を収納可能な大きさに形成されている。
尚、側壁部21と底板62との間には、止水パッキン(図示せず)が取り付けられており、発光ユニット2の内側への水などの侵入を防止させている。
底板61は、筒壁部31の外周面に対応する形状に形成された円形板状に形成され、ケース3の下方に開口する孔部39を塞ぐように取り付けられている。
具体的には、底板61は、これを下側から貫通する4本のねじN3が、筒壁部31に4個形成されて下面に配置されたねじ孔37へそれぞれ螺結されて、ねじ止めされている。
底板61は合成樹脂や金属など各種の材料から一般的に形成でき、本実施形態の底板61はアルミニウム板である。
蓋板5は、これを上方から貫通する8本のねじN2を、筒壁部31に8個形成されて上面に配置されたねじ孔34へそれぞれ螺結させて、ねじ止めされている。
即ち、蓋板5の中央の丸穴部分は、ケース3内に取り付けられた透光カバー2の上面により塞がれ、透光カバー2の上面の球面状の膨らみが、蓋板5の上面から突出するように設けられている。
そして、ケース3へ螺結させたねじN2を取り外し、ケース3から蓋板5を取り外せば、ケース3内の発光ユニット2を取り外すことができるようになされている。
そして、本実施形態の自発光式道路鋲1は、発光ユニット2を出し入れ可能な挿通部38がケース3の上方に配置されるので、埋設穴内に固定された自発光式道路鋲1から蓋板5を取り外し、ケース3内から発光ユニット2を容易に取り外すことができる。このため、発光ユニット2の交換や、発光ユニット2内の蓄電池Bや発光体26等の個々の部品の交換や修理などを容易に行うことができる。
本実施形態の自発光式道路鋲1の発光ユニット2は、図8〜10に示す実施形態と同一である。また、本実施形態の発光ユニット2には、図8〜10に示す実施形態と同様に、透光カバー21の側壁部21bの下方の開口部分、すなわち孔部39を塞ぐように、その下面に円板形状の底板62が取り付けられている。そして、側壁部21と底板62との間には、止水パッキン(図示せず)が取り付けられており、発光ユニット2の内側への水などの侵入を防止させている。
尚、前記底板63は、前記発光ユニット2がケース3内に取り付けられた状態で、各係合突部25の上面が筒壁部31の上面と同じ高さとなるように、その厚みが設けられている。
本実施形態の蓋板5は、図8〜10の実施形態と同一であり、これを上方から貫通するねじN2が、筒壁部31のねじ孔34へ螺結されて、ねじ止めされている。
そして、筒壁部31に取り付けた蓋板5により、凹溝33a内の係合突部25の上方への移動を規制させ、発光ユニット2がケース3内から外れないように設けている。
そして、ケース3へ螺結させたねじN2を取り外し、ケース3から蓋板5を取り外せば、ケース3内の発光ユニット2を取り外すことができるようになされている。
そして、それぞれ専用のケース3や発光ユニット2を用意することなく、図1〜3の実施形態と、図8〜10や図11の実施形態とを選択的に実施できることで、自発光式道路鋲1の設置場所の状況や目的に応じて、埋設させた自発光式道路鋲1からの発光ユニット2の着脱が可能な設置と、不可能な設置とを容易に行うことができ、施工時の自由度が高められる。
このように、孔部39から挿通部38へ向かう大きさの異なる凹溝33aと係止溝33bとをそれぞれ形成させることで、孔部39を上方へ配置させる実施形態と、挿通部38を上方へ配置させる実施形態とで、それぞれ発光ユニット2の上面を自発光式道路鋲1の上面に容易に配置させることができるので、これら2つの実施形態を選択して容易に実施できる。
2 発光ユニット
21 透光カバー
23 発光凹部
24 反射凹部
25 係合突部
26 発光体
27 反射体
28 基板
3 ケース
31 筒壁部
32 係合部
33a 凹溝
33b 係止溝
34 ねじ孔
35 中空部
36 凹部
37 ねじ孔
38 挿通部
39 孔部
4 底板
5 蓋板
61 底板
62 底板
B 蓄電池
K 固定部材
N ねじ
P パッキン
S 太陽電池
Claims (2)
- 筒形状の筒壁部を備え、内側の中空部に発光ユニットが収納される自発光式道路鋲のケースであって、
前記筒壁部の上下両側には前記中空部が外側へ通じる開口がそれぞれ形成されており、
前記一方の開口は挿通部となされて前記中空部に収納された前記発光ユニットが前記挿通部から出し入れ可能に形成され、他方の開口は孔部となされて前記中空部に収納された前記発光ユニットが前記孔部から出し入れ不能に形成されていることを特徴とする自発光式道路鋲のケース。 - 請求項1に記載のケースと、該ケースの内側の中空部に収納されて取り付けられる発光ユニットとを備え、発光ユニットの発する光を上方外側に放射させるようになされた自発光式道路鋲の設置方法であって、
前記発光ユニットをケースに収納して被設置面に設置するに際して、
ケースの上側からの発光ユニットの出し入れを不能とした状態で設置する場合は、
上部を孔部の側にして発光ユニットをケースに収納すると共に、該ケースを、前記孔部を上方に向けて設置し、
ケースの上側からの発光ユニットの出し入れを可能とした状態で設置する場合は、
前記ケースを上下に反転させて、
上部を挿通部の側にして発光ユニットをケースに収納すると共に、該ケースを、前記挿通部を上方に向けて設置することを特徴とする自発光式道路鋲の設置方法。
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- 2012-03-16 JP JP2012060140A patent/JP5845121B2/ja active Active
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