JP2013193680A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両制御装置において、車両制動時における直進性を向上する。
【解決手段】ステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与するEPSアクチュエータ21と、ステアリング操作による操舵力を検出するトルクセンサ31と、操舵力に基づいてアシスト力を制御すると共に、車両の直進急制動状態を検出したときに車両の横加速度が所定値よりも小さいとアシスト力を増加させる一方、横加速度が所定値以上だとアシスト力を減少させるECU22とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置を有する車両の制御装置に関する。
電動パワーステアリング装置として、下記特許文献1に記載されているものがある。この特許文献1に記載された電動パワーステアリング装置は、車両制動時に車両姿勢の偏向が検知されたときに、操舵力補助装置が発生するアシスト力を低減することで、車両偏向時に、車両安定方向に作用するセルフアライニングトルクを有効に活用することができ、より安定的な車両姿勢を維持した状態での制動を可能とすることができる。
特開2008−105657号公報
ところで、タイヤは、内部構造に左右の非対称性があることから、車両の制動開始直後は、スリップ角が変化しなくても、制動力の発生に伴ってタイヤの復元トルク(セルフアライニングトルク)が発生する。このとき、タイヤの左右の非対称性による復元トルクの向きは、偏向を助長する方向となっている。そして、車両の制動開始から所定時間が経過すると、実際の車両の偏向が大きくなり、タイヤにスリップ角が発生し、このスリップ角によるタイヤの復元トルクが発生する。このとき、タイヤのスリップ角による復元トルクの向きは、偏向を抑制する方向となっている。
そのため、上述した従来の電動パワーステアリング装置のように、車両制動時に車両姿勢の偏向が検知されると、操舵力補助装置が発生するアシスト力を低減すると、車両の制動開始から所定時間後は、車両の偏向を抑制することができるものの、車両の制動開始直後は、車両の偏向を十分に抑制することが困難となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、車両制動時における直進性を向上することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
本発明の車両制御装置は、ステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、前記ステアリング操作による操舵力を検出する操舵力検出装置と、車両における直進急制動状態を検出する車両走行状態検出装置と、前記車両の横加速度を検出する横加速度検出装置と、前記操舵力に基づいて前記アシスト力を制御するアシスト力制御装置と、前記車両の直進急制動状態を検出したときに前記車両の横加速度が予め設定された所定値よりも小さいと前記アシスト力を増加させる一方、前記車両の横加速度が前記所定値以上だと前記アシスト力を減少させるアシスト力変更装置と、を有することを特徴とする。
上記車両制御装置にて、前記アシスト力変更装置は、前記車両の直進急制動状態を検出した直後は、前記アシスト力を増加させ、前記車両の直進急制動状態を検出してから所定時間の経過後は、前記アシスト力を減少させることが好ましい。
上記車両制御装置にて、前記車両走行状態検出装置は、前記車両の走行速度が予め設定された第1所定速度より小さく、前記車両の操舵角が予め設定された第1所定操舵角より大きく、前記車両の制動力が予め設定された所定制動力より小さいときに、前記車両が直進急制動状態であると検出することが好ましい。
上記車両制御装置にて、前記車両走行状態検出装置は、前記車両が直進急制動状態であると検出された後、前記車両の走行速度が前記第1所定速度より小さい第2所定速度より小さいとき、または、前記車両の操舵角が前記第1所定操舵角より大きい第2所定操舵角より大きいとき、または、前記車両の制動力が前記所定制動力より小さいときに、前記車両が直進急制動状態から離脱したと検出することが好ましい。
また、本発明の車両制御装置は、ステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、前記ステアリング操作による操舵力を検出する操舵力検出装置と、車両における直進急制動状態を検出する車両走行状態検出装置と、前記車両の横加速度を検出する横加速度検出装置と、前記操舵力に基づいて前記アシスト力を制御するアシスト力制御装置と、前記車両の直進急制動状態を検出したときに前記車両の横加速度が予め設定された所定値よりも小さいときの前記アシスト力を、前記車両の横加速度が前記所定値以上のときの前記アシスト力よりも大きくするアシスト力変更装置と、を有することを特徴とする。
本発明に係る車両制御装置によれば、車両の直進急制動状態を検出したときに車両の横加速度が所定値よりも小さいとアシスト力を増加させる一方、車両の横加速度が所定値以上だとアシスト力を減少させるアシスト力変更装置を設ける。また、車両の直進急制動状態を検出したときに車両の横加速度が所定値よりも小さいときのアシスト力を、車両の横加速度が所定値以上のときのアシスト力よりも大きくするアシスト力変更装置を設ける。従って、車両制動時における直進性を向上することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両制御装置を表す概略構成図である。 図2は、本実施形態の車両制御装置におけるアシスト力の増減制御を表すフローチャートである。 図3は、車両の高速直進制動判定のフローチャートである。 図4は、タイヤの左右非対称性の影響度判定のフローチャートである。 図5は、別のタイヤの左右非対称性の影響度判定のフローチャートである。 図6は、車両の高速直進制動継続判定のフローチャートである。 図7は、タイヤの前後力に対するタイヤの復元トルクを表すグラフである。 図8は、タイヤのスリップ角に対するタイヤの復元トルクを表すグラフである。
以下に、本発明に係る車両制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両制御装置を表す概略構成図、図2は、本実施形態の車両制御装置におけるアシスト力の増減制御を表すフローチャート、図3は、車両の高速直進制動判定のフローチャート、図4は、タイヤの左右非対称性の影響度判定のフローチャート、図5は、別のタイヤの左右非対称性の影響度判定のフローチャート、図6は、車両の高速直進制動継続判定のフローチャート、図7は、タイヤの前後力に対するタイヤの復元トルクを表すグラフ、図8は、タイヤのスリップ角に対するタイヤの復元トルクを表すグラフである。
本実施形態の車両制御装置は、図1に示すように、電動パワーステアリング装置(EPS:Electric Power Steering)11を有している。この電動パワーステアリング装置11において、ステアリング12は、ステアリングシャフト13が固定されており、ステアリングシャフト13は、下端部がラックアンドピニオン機構14を介してラック15に連結されている。従って、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト13の回転は、ラックアンドピニオン機構14によりラック15の往復直線運動に変換されて伝達される。そして、このラック15は、往復直線運動により2つの転舵輪16の舵角、即ち、転舵角を可変とすることで、車両の進行方向を変更することができる。
電動パワーステアリング装置11は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ21と、このEPSアクチュエータ21の作動を制御するアシスト力制御装置としてのECU22とを有している。
EPSアクチュエータ21は、その駆動源であるモータ23がラック15と同軸に配置された、所謂、ラックアシスト型のEPSアクチュエータであり、モータ23が発生するモータトルクは、ボール送り機構(図示略)を介してラック15に伝達される。ECU22は、モータ23へ駆動電力を供給することで、EPSアクチュエータ21の作動、即ち、操舵系に付与するアシスト力を制御することができる。
具体的に説明すると、操舵力検出装置を構成するトルクセンサ31は、ステアリング12と転舵輪16との間の操舵伝達系を構成するステアリングシャフト13の途中に設けられており、検出される操舵トルクをECU22に出力可能となっている。なお、このトルクセンサ31は、例えば、ツインレゾルバ型トルクセンサであって、ステアリングシャフト13の途中に設けられたトーションバーの捻れ角に基づいて操舵トルクを検出するものである。
また、車輪速センサ32L,32Rは、左右の転舵輪16に設けられており、この各転舵輪16の車輪速を検出可能であると共に、検出した車輪側を車両の速度(車速)として検出することができる。そして、車輪速センサ32L,32Rは、検出した左右の転舵輪16における車輪速と車速をECU22に出力可能となっている。
そして、ECU22は、検出した操舵トルクと車速に基づいてアシスト力を設定することができる。この場合、具体的には、操舵トルク(絶対値)が大きいほど、且つ、車速が小さいほどに大きなアシスト力を設定し、設定したアシスト力が発生するようにEPSアクチュエータ21の作動を制御する。
ところで、電動パワーステアリング装置11を搭載した車両は、転舵輪16に車両が安定する方向に作用する復元トルク(SAT)が発生する。そして、転舵輪16は、内部構造に左右の非対称性があることから、車両の直進制動開始直後は、スリップ角が変化しなくても、制動力の発生に伴って転舵輪16の復元トルクが発生し、このときの復元トルクの向きは、車両の偏向を助長する方向となっている。一方、車両の直進制動開始から所定時間が経過すると、実際の車両の偏向が大きくなり、転舵輪16にスリップ角が発生し、このときの転舵輪16の復元トルクの向きは、車両の偏向を抑制する方向となっている。
即ち、図7に示すように、転舵輪16のスリップ角が0のとき、車両の前後力の増加に伴って転舵輪16により復元トルクが減少する傾向であり、車両の直進制動時には、車両の前後力が低下、つまり、制動力が増加すると、復元トルクが増加している。また、図8に示すように、転舵輪16のスリップ角の増加に伴って転舵輪16により復元トルクが増加する傾向であり、車両の直進制動時には、スリップ角が減少すると、復元トルクが減少している。
即ち、車両の直進制動開始直後は、転舵輪16に左右の非対称性があることから、スリップ角が0であっても、転舵輪16の復元トルクが車両の偏向を助長する側に発生する。そして、車両の直進制動開始から所定時間が経過すると、転舵輪16にスリップ角が発生することから、このスリップ角を抑制する側に復元トルクが発生する。
そこで、本実施形態の車両制御装置は、車両における直進急制動状態を検出する車両走行状態検出装置と、車両の横加速度を検出する横加速度検出装置と、車両の直進急制動状態を検出したときに車両の横加速度が予め設定された所定値よりも小さいとアシスト力を増加させる一方、車両の横加速度が所定値以上だとアシスト力を減少させるアシスト力変更装置を設けている。この場合、アシスト力変更装置は、車両の直進急制動状態を検出したときに、車両の横加速度が所定値よりも小さいときのアシスト力を、車両の横加速度が所定値以上のときのアシスト力よりも大きく変更する。
即ち、アシスト力変更装置は、車両の直進急制動状態を検出した直後は、アシスト力を増加させ、車両の直進急制動状態を検出してから所定時間の経過後は、アシスト力を減少させる。
具体的に、操舵角センサ33は、ステアリング12に設けられており、ステアリング12の回転角度を検出することで、転舵輪16の操舵角を検出することができる。そして、操舵角センサ33は、検出した操舵角をECU22に出力可能となっている。また、ブレーキ油圧センサ34は、例えば、ホイールシリンダ圧を検出することで、制動力(ブレーキ力)を検出することができる。そして、ブレーキ油圧センサ34は、検出した制動力をECU22に出力可能となっている。
車両走行状態検出装置としてのECU22は、車両の走行速度が予め設定された第1所定速度より大きく、車両の操舵角が予め設定された第1所定操舵角より小さく、車両の制動力が予め設定された所定制動力より大きいときに、車両が直進急制動状態であると判定する。
また、ヨーレイトセンサ35は、車両に発生するヨーレイトを検出するものであり、検出したヨーレイトは、ECU22に出力される。ECU22は、ヨーレイトセンサ35が検出したヨーレイトと、車輪速センサ32L,32Rが検出した車速とに基づいて車両の横加速度を推定する。即ち、一般に、転舵輪16のスリップ角は、車両の横加速度により変化し、この横加速度は、近似的に、ヨーレイトと車速を乗算することで求めることができる。横加速度センサ36は、車両の横加速度を検出するものであり、検出した横加速度をECU22に出力可能となっている。なお、車両にヨーレイトセンサ35または横加速度センサ36が搭載されていれば、横加速度を推定または検出することができる。
そして、アシスト力変更装置としてのECU22は、車両が直進急制動状態であって、車両の横加速度が所定値よりも小さいとき、操舵トルクと車速に基づいて設定したアシスト力を増加させる。また、ECU22は、車両の横加速度が所定値以上であるとき、操舵トルクと車速に基づいて設定したアシスト力を減少させる。即ち、ECU22は、車両の直進急制動状態を検出したときに、車両の横加速度が所定値よりも小さいときのアシスト力を、車両の横加速度が所定値以上のときのアシスト力よりも大きく変更する。
ECU22は、車両が直進急制動状態であると検出され、車両の横加速度に応じてアシスト力を増減した後、車両の走行速度が第1所定速度より小さい第2所定速度より小さくなったり、または、車両の操舵角が第1所定操舵角より大きい第2所定操舵角より大きくなったり、または、車両の制動力が所定制動力より小さくなったりすると、車両が直進急制動状態から離脱したと判定し、増減したアシスト力を操舵トルクと車速に基づいて設定したアシスト力に戻す。
以下、本実施形態の車両制御装置において、ECU22(アシスト力変更装置)によるアシスト力の増減制御について、図2から図6のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
本実施形態の車両制御装置において、図2に示すように、ステップS11にて、ECU22は、車両が高速直進急制動状態にあるかどうかを検出する。この検出において、図3に示すように、ステップS31にて、ECU22は、車両の速度Vが予め設定された第1所定速度Vcより大きいかどうかを判定する。ここで、車両の速度Vが第1所定速度Vc以下であると判定(No)されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、車両の速度Vが第1所定速度Vcより大きいと判定(Yes)されたら、ステップS32にて、ECU22は、操舵角MAが予め設定された第1所定操舵角MAcより小さいかどうかを判定する。ここで、操舵角MAが第1所定操舵角MAc以上であると判定(No)されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。
一方、操舵角MAが第1所定操舵角MAcより小さいと判定(Yes)されたら、ステップS33にて、車両の制動力Pが予め設定された第1所定制動力Pcより大きいかどうかを判定する。ここで、車両の制動力Pが第1所定制動力Pc以下であると判定(No)されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、車両の制動力Pが第1所定制動力Pcより大きいと判定(Yes)されたら、ステップS34に移行する。即ち、車両の速度Vが第1所定速度Vcより大きく、操舵角MAが第1所定操舵角MAcより小さく、車両の制動力Pが所定制動力Pcより大きいとき、車両が高速直進走行をしているときに急制動した状態であると判定する。
図2に戻り、ステップS11にて、車両が高速直進急制動状態にないことが検出(No)されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、ここで、車両が高速直進急制動状態にあることが検出(Yes)されたら、ステップS12にて、ECU22は、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態にあるかどうかを判定する。この判定において、図4に示すように、ステップS41にて、ECU22は、車両のヨーレイトと車速とに基づいて推定した横加速度LAestが予め設定された所定値LAcよりも小さいかどうかを判定する。ここで、横加速度LAestが所定値LAcよりも小さいと判定(Yes)されたら、ステップS42にて、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態にあると判定する。一方、横加速度LAestが所定値LAc以上であると判定(No)されたら、ステップS43にて、スリップ角特性が支配的な状態にあると判定する。
なお、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態にあるかどうかの判定方法において、車両に横加速度センサ36が搭載されていれば、別の方法で判定処理を行うことができる。即ち、図5に示すように、ステップS51にて、ECU22は、横加速度センサ36が検出した横加速度LAsが所定値LAcよりも小さいかどうかを判定する。ここで、横加速度LAsが所定値LAcよりも小さいと判定(Yes)されたら、ステップS52にて、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態にあると判定する。一方、横加速度LAsが所定値LAc以上であると判定(No)されたら、ステップS53にて、スリップ角特性が支配的な状態にあると判定する。
図2に戻り、ステップS12にて、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態にあると判定(Yes)されたら、ステップS13にて、ECU22は、アシスト力を増加させる。即ち、ECU22は、操舵トルクと車速に基づいてアシスト力を設定しており、車両が高速直進急制動状態にあり、且つ、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態にあるときには、このアシスト力を増加させる。
一方、ステップS12にて、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態ではなく、スリップ角特性が支配的な状態にあると判定(No)されたら、ステップS14にて、ECU22は、アシスト力を減少させる。即ち、ECU22は、操舵トルクと車速に基づいてアシスト力を設定しており、車両が高速直進急制動状態にあり、且つ、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態ではない(スリップ角特性が支配的な状態にある)ときには、このアシスト力を減少させる。
即ち、ECU22は、操舵トルクと車速に基づいてアシスト力を設定しているが、車両が高速直進急制動状態にあり、横加速度LAest(LAs)が所定値LAcよりも小さい(転舵輪16の左右対称性が支配的な状態にある)ときには、アシスト力を増加させる。一方、ECU22は、車両が高速直進急制動状態にあり、横加速度LAest(LAs)が所定値LAc以上である(スリップ角特性が支配的な状態にある)ときには、アシスト力を減少させる。この場合、ECU22は、車両が高速直進急制動状態にあるとき、車両の横加速度LAest(LAs)が所定値LAcよりも小さいときのアシスト力が、車両の横加速度LAest(LAs)が所定値LAc以上のときのアシスト力よりも大きくなるように変更する。
その後、ステップS15にて、ECU22は、車両の高速直進急制動状態が継続しているかどうかを検出する。この検出において、図6に示すように、ステップS61にて、ECU22は、車両の速度Vが予め設定された第2所定速度Vxより大きいかどうかを判定する。ここで、車両の速度Vが第2所定速度Vx以下であると判定(No)されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、車両の速度Vが第2所定速度Vxより大きいと判定(Yes)されたら、ステップS62にて、ECU22は、操舵角MAが予め設定された第2所定操舵角MAxより小さいかどうかを判定する。ここで、操舵角MAが第2所定操舵角MAx以上であると判定(No)されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。
一方、操舵角MAが第2所定操舵角MAxより小さいと判定(Yes)されたら、ステップS63にて、車両の制動力Pが予め設定された第2所定制動力Pxより大きいかどうかを判定する。ここで、車両の制動力Pが第2所定制動力Px以下であると判定(No)されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。一方、車両の制動力Pが第2所定制動力Pxより大きいと判定(Yes)されたら、ステップS64に移行する。即ち、車両の速度Vが第2所定速度Vxより大きく、操舵角MAが第2所定操舵角MAxより小さく、車両の制動力Pが所定制動力Pxより大きいとき、車両が高速直進走行をしているときに急制動した状態が継続していると判定する。
ここで、第2所定速度Vxは、第1所定速度Vcより小さい値に設定され、第2所定操舵角MAxは、第1所定操舵角MAcより大きい値に設定されている。また、第2所定制動力Pxは、第1所定制動力Pcとほぼ同じ値となっている。そして、各所定速度、各所定操舵角、各所定制動力は、予め実験やシミュレーションなどにより求めておく。
図2に戻り、ステップS15にて、車両の高速直進急制動状態が継続中であると検出(Yes)されたら、ステップS12に戻り、前述した処理を繰り返し行う。一方、車両の高速直進急制動状態が継続中でないと検出(No)、つまり、車両の走行速度Vが第2所定速度Vxより小さくなったり、または、車両の操舵角MAが第2所定操舵角MAxより大きくなったり、または、車両の制動力Pが第2所定制動力Pxより小さくなったりしたら、ステップS16に移行し、車両が高速直進急制動状態から離脱したと判定し、増減したアシスト力を操舵トルクと車速に基づいて設定したアシスト力に戻す。
従って、車両が高速直進急制動状態となった直後は、転舵輪16のスリップ角が0であり、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態にあることから、ステアリング操作を補助するためのアシスト力を増加させる。すると、ステアリングのねじり剛性が大きくなり、車両の偏向が適正に修正される。一方、車両が高速直進急制動状態になってから所定時間の経過後は、転舵輪16のスリップ角が増加し、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態でなくなることから、ステアリング操作を補助するためのアシスト力を減少させる。すると、ステアリングのねじり剛性が小さくなり、車両の偏向が適正に修正される。
このように本実施形態の車両制御装置にあっては、ステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与するEPSアクチュエータ21と、ステアリング操作による操舵力を検出するトルクセンサ31と、操舵力に基づいてアシスト力を制御すると共に、車両の直進急制動状態を検出したときに車両の横加速度が所定値よりも小さいとアシスト力を増加させる一方、横加速度が所定値以上だとアシスト力を減少させるECU22とを設けている。
この場合、ECU22は、車両の直進急制動状態を検出したとき、車両の横加速度が所定値よりも小さいときのアシスト力を、車両の横加速度が所定値以上のときのアシスト力よりも大きくしている。
従って、車両が直進急制動状態となったとき、横加速度が所定値よりも小さい場合、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態であることから、ステアリング操作を補助するためのアシスト力を増加させる。一方、横加速度が所定値以上である場合、転舵輪16のスリップ角が増加して支配的な状態になることから、ステアリング操作を補助するためのアシスト力を減少させる。即ち、横加速度に応じて最適なアシスト力が設定されることとなり、車両制動時における直進性を向上することができる。
また、本実施形態の車両制御装置では、ECU22は、車両の直進急制動状態を検出した直後にアシスト力を増加させ、車両の直進急制動状態を検出してから所定時間の経過後にアシスト力を減少させている。従って、車両が高速直進急制動状態となった直後は、転舵輪16のスリップ角が0であり、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態にあることからアシスト力を増加させる。一方、車両が高速直進急制動状態になってから所定時間の経過後は、転舵輪16のスリップ角が増加し、転舵輪16の左右対称性が支配的な状態でなくなることからアシスト力を減少させる。すると、車両の状態に応じて最適なアシスト力を設定することができる。
また、本実施形態の車両制御装置では、ECU22は、車両の走行速度が第1所定速度より小さく、車両の操舵角が第1所定操舵角より大きく、車両の制動力が第1所定制動力より小さいときに、車両が直進急制動状態であると検出している。従って、車両の直進急制動状態の判定を高精度に行うことができる。
また、本実施形態の車両制御装置では、ECU22は、車両が直進急制動状態であると検出された後、車両の走行速度が第1所定速度より小さい第2所定速度より小さいとき、または、車両の操舵角が第1所定操舵角より大きい第2所定操舵角より大きいとき、または、車両の制動力が第2所定制動力より小さいときに、車両が直進急制動状態から離脱したと検出している。従って、車両の直進急制動状態の離脱判定を高精度に行うことができる。
11 電動パワーステアリング装置
12 ステアリング
13 ステアリングシャフト
16 転舵輪
21 EPSアクチュエータ(操舵力補助装置)
22 ECU(車両走行状態検出装置、アシスト力制御装置、アシスト力変更装置)
23 モータ
31 トルクセンサ(操舵力検出装置)
32R,32L 車輪速センサ
33 操舵角センサ
34 ブレーキ油圧センサ
35 ヨーレイトセンサ(横加速度検出装置)
36 横加速度センサ(横加速度検出装置)

Claims (5)

  1. ステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、
    前記ステアリング操作による操舵力を検出する操舵力検出装置と、
    車両における直進急制動状態を検出する車両走行状態検出装置と、
    前記車両の横加速度を検出する横加速度検出装置と、
    前記操舵力に基づいて前記アシスト力を制御するアシスト力制御装置と、
    前記車両の直進急制動状態を検出したときに前記車両の横加速度が予め設定された所定値よりも小さいと前記アシスト力を増加させる一方、前記車両の横加速度が前記所定値以上だと前記アシスト力を減少させるアシスト力変更装置と、
    を有することを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記アシスト力変更装置は、前記車両の直進急制動状態を検出した直後は、前記アシスト力を増加させ、前記車両の直進急制動状態を検出してから所定時間の経過後は、前記アシスト力を減少させることを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記車両走行状態検出装置は、前記車両の走行速度が予め設定された第1所定速度より大きく、前記車両の操舵角が予め設定された第1所定操舵角より小さく、前記車両の制動力が予め設定された所定制動力より大きいときに、前記車両が直進急制動状態であると検出することを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記車両走行状態検出装置は、前記車両が直進急制動状態であると検出された後、前記車両の走行速度が前記第1所定速度より小さい第2所定速度より小さいとき、または、前記車両の操舵角が前記第1所定操舵角より大きい第2所定操舵角より大きいとき、または、前記車両の制動力が前記所定制動力より小さいときに、前記車両が直進急制動状態から離脱したと検出することを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
  5. ステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、
    前記ステアリング操作による操舵力を検出する操舵力検出装置と、
    車両における直進急制動状態を検出する車両走行状態検出装置と、
    前記車両の横加速度を検出する横加速度検出装置と、
    前記操舵力に基づいて前記アシスト力を制御するアシスト力制御装置と、
    前記車両の直進急制動状態を検出したときに前記車両の横加速度が予め設定された所定値よりも小さいときの前記アシスト力を、前記車両の横加速度が前記所定値以上のときの前記アシスト力よりも大きくするアシスト力変更装置と、
    を有することを特徴とする車両制御装置。
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