JP2013193060A - 除塵装置および除塵方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペースが可能になるとともに、生産効率の向上と確実な除塵とを両立させることが可能な除塵装置および除塵方法を提供する。
【解決手段】除塵装置は、基板10,20,30の表面に付着した塵埃を除去する除塵装置であって、基板10,20,30を収納する積層された複数のチャンバ100,200,300と、複数のチャンバ100,200,300内に各々設けられた基板載置部110,210,310と、複数のチャンバ100,200,300内に各々設けられ、基板載置部110,210,310に載置された基板10,20,30上を往復移動しながら基板10,20,30の表面に付着した塵埃を除去する除塵ユニット120,220,320とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、除塵装置および除塵方法に関し、特に、基板の表面に付着した塵埃を除去する除塵装置および除塵方法に関する。
基板の表面に付着した塵埃を除去する除塵装置が従来から知られている。このような除塵装置としては、たとえば、特開平10−309553号公報(特許文献1)に記載のものが挙げられる。
特許文献1に記載の除塵装置では、超音波エアを基板に向けて噴出させる機構と、上記エアによって飛散した塵埃を吸引する機構とを備えている。また、特許文献1に記載の除塵装置では、固定された除塵ヘッドに対して、除塵対象である長尺シートを搬送しながら除塵を行なっている。
特開平10−309553号公報
特許文献1に記載の除塵装置では、除塵対象である長尺シートを搬送するための機構のために、広い設置スペースが必要となる。
また、特許文献1に記載の除塵装置では、除塵対象である長尺シートの搬送速度と除塵効果とが反比例の関係にある。すなわち、搬送速度を速くすると、除塵効果が低下し、除塵効果を高めようとすると、搬送速度を遅くせざるを得ない。よって、生産効率の向上と確実な除塵とを両立させることが難しい。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、省スペースが可能になるとともに、生産効率の向上と確実な除塵とを両立させることが可能な除塵装置および除塵方法を提供することにある。
本発明に係る除塵装置は、基板の表面に付着した塵埃を除去する除塵装置であって、基板を収納する積層された複数のチャンバと、複数のチャンバ内に各々設けられた基板載置部と、複数のチャンバ内に各々設けられ、基板載置部に載置された基板上を往復移動しながら該基板の表面に付着した塵埃を除去する除塵ユニットとを備える。
1つの実施態様では、上記除塵装置は、基板載置部に載置された基板の表面への塵埃の付着を検出可能な検出ユニットをさらに備え、除塵ユニットは、検出ユニットにより塵埃の付着が検出されたことに基づいて、除塵動作の時間を延長する。
1つの実施態様では、上記除塵装置において、除塵動作の時間を延長することは、除塵ユニットが基板上を往復移動する回数を増やすこと、除塵ユニットが基板上を往復移動する速度を遅くすること、および、除塵ユニットを基板上で間欠的に移動させることのうち、少なくとも1つを含み、検出ユニットによる検出結果に基づいて、除塵動作の時間を延長するための除塵ユニットの動作が設定される。なお、除塵ユニットの動作の設定とは、手動により任意に設定・変更することと、自動で調整することとを含む概念であり、間欠的な移動とは、移動と停止とを繰り返す不連続な動作を意味する。
1つの実施態様では、上記除塵装置において、除塵ユニットは、基板載置部に基板が載置されていない状態において、基板載置部に付着した塵埃を除去可能である。
1つの実施態様では、上記除塵装置は、複数のチャンバに対して各々設けられ、複数のチャンバ内の圧力を各々調整可能な圧力調整ユニットをさらに備え、圧力調整ユニットは、基板をチャンバに搬入するときは、チャンバ内の圧力を揚圧させ、基板をチャンバから搬出するときは、チャンバ内の圧力を減圧させる。
本発明に係る除塵方法は、基板の表面に付着した塵埃を除去する除塵方法であって、積層された複数のチャンバのいずれかに基板を搬入し、該チャンバ内の基板載置部に載置する工程と、基板載置部に載置された基板上を往復移動する除塵ユニットにより基板の表面に付着した塵埃を除去する工程とを備える。
1つの実施態様では、上記除塵方法は、基板載置部に載置された基板の表面への塵埃の付着を検出する工程をさらに備え、塵埃の付着が検出されたことに基づいて、除塵ユニットによる除塵工程の時間を延長する。
1つの実施態様では、上記除塵方法において、除塵工程の時間を延長することは、除塵ユニットが基板上を往復移動する回数を増やすこと、除塵ユニットが基板上を往復移動する速度を遅くすること、および、除塵ユニットを基板上で間欠的に移動させることのうち、少なくとも1つを含み、基板の表面への塵埃の付着の検出結果に基づいて、除塵工程の時間を延長するための除塵ユニットの動作が設定される。なお、上述のとおり、除塵ユニットの動作の設定とは、手動により任意に設定・変更することと、自動で調整することとを含む概念であり、間欠的な移動とは、移動と停止とを繰り返す不連続な動作を意味する。 1つの実施態様では、上記除塵方法は、基板載置部に基板が載置されていない状態において、基板載置部に付着した塵埃を除塵ユニットにより除去する工程をさらに備える。
1つの実施態様では、上記除塵方法は、複数のチャンバ内の圧力を各々調整する工程をさらに備え、複数のチャンバ内の圧力を各々調整する工程は、基板をチャンバに搬入するときにチャンバ内の圧力を揚圧させることと、基板をチャンバから搬出するときにチャンバ内の圧力を減圧させることとを含む。
本発明によれば、複数のチャンバを用いて除塵を行なうことにより、除塵対象である基板の搬送速度と、除塵処理の時間とを独立して設定することが可能である。この結果、生産効率の向上と確実な除塵とを両立させることができる。
また、複数のチャンバを積層することにより、省スペース(低フットプリント)を図ることもできる。
本発明の実施の形態1〜3に係る除塵装置の構成を示す図である。 図1に示す除塵装置におけるチャンバの積層構造を示す図である。 図1に示す除塵装置におけるチャンバの積層構造の変形例を示す図である。 図1〜図3に示す除塵装置における除塵ユニットの構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る除塵装置における除塵ユニットを示す図である。 比較例に係る除塵装置の構成を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る除塵装置の構成を示す図である。図1に示すように、本実施の形態に係る除塵装置は、基板10,20の表面に付着した塵埃を除去する除塵装置であって、チャンバ100,200,300と、チャンバ100,200,300内に各々設けられた基板載置部110,210,310および除塵ユニット120,220,320と、チャンバ100,200,300に対して各々設けられる圧力制御部130,230,330と、フィルタ400とを含む。
図2は、図1に示す除塵装置におけるチャンバの積層構造を示す図である。図1,図2に示すとおり、本実施の形態に係る除塵装置は、3段に積層されたチャンバ100,200,300を有する多段式除塵装置である。チャンバ100,200,300には、同時に3枚の基板10,20,30を各々収容することが可能である。
チャンバ100,200,300内には、基板10,20,30を各々載置するための基板載置部110,210,310が各々設けられている。基板載置部110,120,130は、基板10,20,30を吸着保持することが可能である。
チャンバ100,200,300内には、基板載置部110,210,310に載置された基板10,20,30上を、矢印DR120,DR220,DR320方向に往復移動しながら基板10,20,30の表面に付着した塵埃を除去する除塵ユニット120,220,320が各々設けられている。
図1に示すように、基板載置部110には、基板10を持ち上げるピン111が設けられている。ピン111によって基板10を持ち上げた状態で、ロボットハンドを用いて、チャンバ100に対する基板10の出し入れを行なう。この点、チャンバ200,300内の基板載置部210,310についても同様である。
圧力制御部130,230,330は、各々、チャンバ100,200,300内の圧力を調整することが可能である。典型的な例では、圧力調整ユニット130,230,330は、基板10,20,30をチャンバ100,200,300に搬入するときは、チャンバ100,200,300内の圧力を揚圧させ(常圧よりも高圧)、基板10,20,30をチャンバ100,200,300から搬出するときは、チャンバ100,200,300内の圧力を減圧させる(負圧)。また、除塵ユニット120,220,320を作動させるとき(除塵処理および後述のセルフクリーニング(実施の形態3)を行なうとき)は、チャンバ100,200,300内の圧力を常圧にする。
上記のような圧力調整を行なうことにより、基板10,20,30を搬入するときに、チャンバ100,200,300内に塵埃が進入することを抑制できるとともに、基板10,20,30を搬出するときに、チャンバ100,200,300内に塵埃を閉じ込めることができる。
なお、図1,図2の例では、3段のチャンバ積層構造を示したが、図3に示すように、2段の積層構成とされてもよい。さらに、4段以上の積層構造が採用されてもよい。
図4は、除塵ユニット120の構造を示す断面図である。なお、基板載置部220,320についても、図4に示すものと同様の構造を有する。
図4に示すように、除塵ユニット120、超音波発生器121と、プレッシャーヘッド部122と、バキュームヘッド部123とを含む。
超音波発生器121およびプレッシャーヘッド部122は、超音波エアを基板10の表面に向けて噴出する。超音波エアは、図4に示すように、基板10の表面の延在方向に対して斜め方向に吹き付けられる。
上記超音波エアの吹き付けにより、基板10の表面に付着した塵埃が飛散する。バキュームヘッド部123は、飛散したエアを吸引する。これにより、基板10の上面に付着した塵埃が除去される。
本実施の形態に係る除塵装置の特徴は、チャンバ100,200,300を積層した多段構成を採用したことにある。この点について、図6に示す比較例と対比しながら説明する。
図6に示す除塵装置は、基板10Aの表面に付着した塵埃を除去する除塵装置であって、受取コンベヤ1Aと、搬出コンベヤ2Aと、除塵ユニット3A,4Aとを含む。受取コンベヤ1Aおよび搬出コンベヤ2Aは、基板10Aを一方向(矢印DR1A方向)に搬送するものである。
図6に示す除塵装置では、除塵対象である基板10Aの搬送速度と、除塵ユニット3A,4Aによる除塵効果とが反比例の関係にある。すなわち、基板10Aの搬送速度を速くすると、除塵ユニット3A,4Aによる除塵処理の時間が短くなるので、除塵効果が低下する。逆に、除塵ユニット3A,4Aによる除塵効果を高めようとすると、受取コンベヤ1Aおよび搬出コンベヤ2Aによる基板10Aの搬送速度を遅くせざるを得ず、生産効率が低下する。このように、図6に示す除塵装置では、生産効率の向上と確実な除塵とを両立させることが難しい。
これに対し、本実施の形態に係る除塵装置によれば、積層配置されたチャンバ100,200,300を同時に用いて、並列的に除塵処理を行なうことにより、基板10,20,30の搬送速度と、除塵処理の時間とを独立して設定することが可能である。すなわち、生産タクトタイムに直結する基板10,20,30の搬送速度を遅くすることなく、個々の基板10,20,30に対する除塵処理の時間を長く設定することができる。
より具体的には、たとえば、1段構成チャンバの場合に、除塵処理時間が最大で60秒間確保できるとすれば、これを2段構成とすることで、基板の搬送速度を遅くすることなく、最大で120秒間の除塵処理時間を確保することが可能となる。また、チャンバをN段構成とすれば、基板の搬送速度を遅くすることなく、最大で60×N秒間の除塵処理時間を確保することが可能となる。
本実施の形態に係る除塵装置によれば、上述のとおり、生産効率の向上と確実な除塵とを両立させることができる。
また、上述のように、チャンバ100,200,300を積層配置することにより、省スペース(低フットプリント)を図ることも可能である。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る除塵装置における除塵ユニットを示す図である。図5を参照して、本実施の形態に係る除塵装置は、実施の形態1に係る除塵装置の変形例であって、基本的な構造は同じであるが、チャンバ100に収納された基板10の表面への塵埃の付着を検出可能な検出ユニット140をさらに備えることを特徴とする。なお、チャンバ200,300においても、同様の検出ユニットが設けられている。
なお、塵埃の付着の検出手段としては、たとえば、画像処理による検出や、レーザ変位計による検出が利用可能である。
本実施の形態において、除塵ユニット120は、検出ユニット140により基板10への塵埃の付着が検出されたことに基づいて、除塵処理の時間を延長する。すなわち、塵埃が付着している基板10に対して重点的に除塵処理を行ない、塵埃の付着が検出されない基板10については、除塵処理時間を最小限にする。
なお、除塵処理の時間を延長する態様としては、たとえば、除塵ユニット120,220,320が基板10,20,30上を往復移動する回数を増やすこと、除塵ユニット120,220,320が基板10,20,30上を往復移動する速度を遅くすること、および、除塵ユニット120,220,320を基板10,20,30上で間欠的に移動させる(移動と停止とを繰り返すように不連続に動作させる)ことが考えられる。本実施の形態では、検出ユニット140による検出結果に基づいて、除塵工程の時間を延長するための除塵ユニット120,220,320の動作が(手動または自動で)設定される。
さらに、除塵処理の後に塵埃の付着の有無を検出してから基板10を搬出することにより、塵埃が付着したままの基板10が後工程に送られることを抑制可能である。
なお、その他の内容については、上述した実施の形態1と同様であるため、詳細な説明は繰り返さない。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る除塵装置については、上述した実施の形態1と基本的構造は同一であるが(図1〜図4)、基板載置部110,210,310に基板10,20,30が載置されていない状態において、基板載置部110,210,310に付着した塵埃を除塵ユニット120,220,320により除去(セルフクリーニング)するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A 受取コンベヤ、2A 搬出コンベヤ、3A 除塵ユニット(上側)、4A 除塵ユニット(下側)、10,10A,20,30 基板、100,200,300 チャンバ、110,210,310 基板載置部、111 ピン、120,220,320 除塵ユニット、121 超音波発生器、122 プレッシャーヘッド部、123 バキュームヘッド部、130,230,330 圧力制御部、400 フィルタ。

Claims (10)

  1. 基板の表面に付着した塵埃を除去する除塵装置であって、
    前記基板を収納する積層された複数のチャンバと、
    前記複数のチャンバ内に各々設けられた基板載置部と、
    前記複数のチャンバ内に各々設けられ、前記基板載置部に載置された前記基板上を往復移動しながら該基板の表面に付着した塵埃を除去する除塵ユニットとを備えた、除塵装置。
  2. 前記基板載置部に載置された前記基板の表面への塵埃の付着を検出可能な検出ユニットをさらに備え、
    前記除塵ユニットは、前記検出ユニットにより塵埃の付着が検出されたことに基づいて、除塵動作の時間を延長する、請求項1に記載の除塵装置。
  3. 前記除塵動作の時間を延長することは、前記除塵ユニットが前記基板上を往復移動する回数を増やすこと、前記除塵ユニットが前記基板上を往復移動する速度を遅くすること、および、前記除塵ユニットを前記基板上で間欠的に移動させることのうち、少なくとも1つを含み、
    前記検出ユニットによる検出結果に基づいて、前記除塵動作の時間を延長するための前記除塵ユニットの動作が設定される、請求項2に記載の除塵装置。
  4. 前記除塵ユニットは、前記基板載置部に前記基板が載置されていない状態において、前記基板載置部に付着した塵埃を除去可能である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の除塵装置。
  5. 前記複数のチャンバに対して各々設けられ、前記複数のチャンバ内の圧力を各々調整可能な圧力調整ユニットをさらに備え、
    前記圧力調整ユニットは、
    前記基板を前記チャンバに搬入するときは、前記チャンバ内の圧力を揚圧させ、
    前記基板を前記チャンバから搬出するときは、前記チャンバ内の圧力を減圧させる、請求項1から請求項4のいずれかに記載の除塵装置。
  6. 基板の表面に付着した塵埃を除去する除塵方法であって、
    積層された複数のチャンバのいずれかに前記基板を搬入し、該チャンバ内の基板載置部に載置する工程と、
    前記基板載置部に載置された前記基板上を往復移動する除塵ユニットにより前記基板の表面に付着した塵埃を除去する工程とを備えた、除塵方法。
  7. 前記基板載置部に載置された前記基板の表面への塵埃の付着を検出する工程をさらに備え、
    塵埃の付着が検出されたことに基づいて、前記除塵ユニットによる除塵工程の時間を延長する、請求項6に記載の除塵方法。
  8. 前記除塵工程の時間を延長することは、前記除塵ユニットが前記基板上を往復移動する回数を増やすこと、前記除塵ユニットが前記基板上を往復移動する速度を遅くすること、および、前記除塵ユニットを前記基板上で間欠的に移動させることのうち、少なくとも1つを含み、
    前記基板の表面への塵埃の付着の検出結果に基づいて、前記除塵工程の時間を延長するための前記除塵ユニットの動作が設定される、請求項7に記載の除塵方法。
  9. 前記基板載置部に前記基板が載置されていない状態において、前記基板載置部に付着した塵埃を前記除塵ユニットにより除去する工程をさらに備えた、請求項6から請求項8のいずれかに記載の除塵方法。
  10. 前記複数のチャンバ内の圧力を各々調整する工程をさらに備え、
    前記複数のチャンバ内の圧力を各々調整する工程は、
    前記基板を前記チャンバに搬入するときに前記チャンバ内の圧力を揚圧させることと、
    前記基板を前記チャンバから搬出するときに前記チャンバ内の圧力を減圧させることとを含む、請求項6から請求項9のいずれかに記載の除塵方法。
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