JP2013192990A - 液中気泡の分離除去循環システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体中に発生する気泡を有効に除去することを可能にした液中気泡の分離除去循環システムを提供する。
【解決手段】 メインタンク10から流入された油の旋回流を利用して、該油を気泡が除去された第1の油と気泡を含む第2の油とに分離する気泡分離装置50と、複数の仕切板と複数のフィルターを内蔵し、流入された第2の油に含まれる気泡を捕捉結合して放出するサブタンク60とを設け、メインタンク10内の油を第1の配管P1を経由してポンプ40で加圧して気泡分離装置50に供給し、気泡分離装置50で分離された第1の油を第2の配管P2を経由してメインタンク10内に戻し、第2の油を第3の配管P3を経由してサブタンク60に流入させ、サブタンク60で気泡が除去された第3の油を第4の配管P4を経由してメインタンク10内に戻す。
【選択図】 図1

Description

この発明は、液中気泡の分離除去循環システムに関し、特に、油圧機械の油タンク内の作動油のような粘性のある液体中に発生する気泡を有効に除去することを可能にした液中気泡の分離除去循環システムに関する。
油圧機械等においては、作動油中に気泡が発生すると、この作動油を利用する油圧機器、システム等に悪影響を及ぼすことがある。
例えば、建設機械等の作業動力伝達に用いられる油圧システムにおいて、動力を伝達する作動油中に気泡が混在すると、作動油の剛性を低下させ、作動油の酸化劣化を促進させ、また、作動油の潤滑特性を低下させ、更には、機器の動力伝達特性や動作寿命を低下させる。
そこで、作動油等に混入した気泡を有効に除去する装置若しくはシステムが要望されているが、従来この種の気泡除去システムとしては、特許文献1に開示されたものが知られている。
この気泡除去システムは、駆動に使用する流体回路の最終戻り側に気泡除去装置を設置したもので、具体的には、動揺するタンク内の液体をポンプにより吸引吐出する液体システムにおいて、旋回流を与え気泡を装置軸中心に集合させて、背圧を与えることにより、この集合させた気泡を排出する気泡除去装置をタンクへの戻り回路上に組込み、この気泡除去装置でタンクに戻る液体の気泡を除去した後、ポンプ吸入側に流入させ、これによりタンク内で液体中に巻き込む気泡の影響を排除しようとしたものである。
特開平8−318103号公報
しかしながら、特許文献1に記載された「気泡除去システム」における気泡除去装置は、通過流量の影響を強く受けるため、作業条件により変動する幅広い流量範囲をカバーした気泡除去を行うことができないという問題があった。
すなわち、旋回流を利用して気泡の除去を行う特許文献1に記載された気泡除去装置においては、背圧を与えることにより、装置軸中心に集合させた気泡を含む第1の液体と気泡の除去された第2の液体とに分離する構成を取っているので、この背圧が常に最適でないと、第2の液体中の気泡を有効に除去することができない。
例えば、背圧が充分でないと、第2の液体中の気泡を充分に除去することができなくなるので、第2の液体中には、好ましくない気泡が含まれてしまい、逆に、この背圧が大きいと、第2の液体中の気泡を少なくすることができるが、第1の液体中の液体量が多くなってしまい、気泡の有効な分離ができなくなる。
更に、特許文献1に記載された「気泡除去システム」においては、駆動に使用する流体回路の最終戻り側に気泡除去装置を設置しているので、作業条件によりこの気泡除去装置に流入する液体の流量は変化し、このため、上記背圧を常に最適にする制御は困難である。
また、特許文献1に記載された「気泡除去システム」においては、気泡除去装置により分離された気泡を含む第1の液体は、タンクの上層に戻す構成を取っており、ここで、第1の液体の液体量が多くなった状態においては、この第1の液体中に微小な気泡も含まれることになるので、動揺するタンクの状況によっては、この微小な気泡がタンク内の液体に再混合し、本来の気泡除去の目的も達成できない場合があった。
更に、第1の液体中に含まれる気泡の多くは、タンク内の液体表層に分布することになるので、この結果、タンク内の放熱特性の低下等につながるという問題もあった。
そこで、この発明は、液体中に発生する気泡を有効かつ効率よく除去することができるようにした液中気泡の分離除去循環システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明の液中気泡の分離除去循環システムは、気泡除去対象液体が貯蔵されるメインタンクと、前記気泡除去対象液体を流入し、該気泡除去対象液体の旋回流を形成するとともに、該旋回流に対して背圧を与えることにより、該気泡除去対象液体を気泡が除去された第1の液体と気泡を含む第2の液体とに分離する気泡分離装置と、複数の仕切板と複数のフィルターを内蔵し、前記第2の液体を流入して、該第2の液体に含まれる気泡を捕捉結合して除去するサブタンクと、前記気泡除去対象液体を加圧して前記気泡分離装置に供給する加圧ポンプとを具備し、前記メインタンク内の気泡除去対象液体を第1の配管を経由して前記気泡分離装置に供給し、前記気泡分離装置で分離された前記第1の液体を第2の配管を経由して前記メインタンク内に戻し、前記気泡分離装置で分離された前記第2の液体を第3の配管を経由して前記サブタンクに流入させ、前記サブタンクで気泡が除去された第3の液体を第4の配管を経由して前記メインタンク内に戻すことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第4の配管に設けられ、前記第4の配管を流れる前記第3の液体の流量を調節する流量調節弁を更に具備することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記第4の配管に設けられ、前記サブタンクから前記第3の液体を強制排出する排出ポンプと、前記第4の配管に設けられ、前記第4の配管を流れる前記第3の液体の流量を調節する流量調節弁とを更に具備することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記気泡分離装置は、前記気泡除去対象液体が流入される流入口と、前記流入口から流入された前記気泡除去対象液体を旋回流に変換する旋回流変換手段と、前記旋回流の下流側に向かって漸次径が小となる第1の流体室と、前記第1の流体室内で一端が開口する細管と、前記第1の流体室の下流側に設けられる第2の流体室とを具備し、前記第2の流体室が背圧手段を介して前記第2の配管に接続され、前記細管の他端が放気弁を介して前記第3の配管に接続されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記サブタンクは、ハウジングと、前記ハウジングの下面との間に間隙を有するともに、上部に貫通孔を有し、該ハウジング内を2つに仕切る第1の仕切板と、前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの一方の区画の上面を貫通し、前記第3の配管が接続される流入管と、前記流入管の先端に設けられるトラップネットと、前記トラップネットの配設部を囲み、前記ハウジングの上面との間に間隙を有する円筒仕切板と、前記第1の仕切板の前記ハウジングの下面との間の間隙に配設された第1のフィルターと、前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画内に配設され、前記ハウジングの上面との間に間隙を有する第2の仕切板と、前記第2の仕切板の上端位置と前記第1の仕切板との間に配設された第2のフィルターと、前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画の前記ハウジングの上面に設けられ、前記ハウジングの上部に集められた空気を外部に放出するブリーザーと、前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画の前記ハウジングの下面に設けられ、前記第4の配管に接続される流出部とを具備することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記ハウジングに対して所定の振動を与える振動発生部を更に具備することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1の発明において、前記サブタンクは、ハウジングと、前記ハウジングの下面との間に間隙を有するともに、上部に貫通孔を有し、該ハウジング内を2つに仕切る第1の仕切板と、前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの一方の区画の上面を貫通し、前記第3の配管が接続される流入管と、前記流入管の先端を囲み、前記ハウジングの上面との間に間隙を有する円筒仕切板と、前記円筒仕切板で仕切られた円筒体の内部に設けられた金属リボン集合体と、前記円筒仕切板を囲み、前記ハウジングの上面との間に間隙を有するロール状の第1のフィルターと、前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画内に配設され、前記ハウジングの上面との間に間隙を有する第2の仕切板と、前記第2の仕切板の上端位置と前記第1の仕切板との間に配設された第2のフィルターと、前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画の前記ハウジングの上面に設けられ、前記ハウジングの上部に集められた空気を外部に放出するブリーザーと、前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画の前記ハウジングの下面に設けられ、前記第4の配管に接続される流出部とを具備することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記ハウジングに対して所定の振動を与える振動発生部を更に具備することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1の発明において、前記メインタンクは、各種油圧機器に供給する油を貯蔵する油タンクであり、前記第1の配管、前記気泡分離装置、前記第2の配管、前記第3の配管、前記サブタンク、前記第4の配管を含む循環路は、前記各種油圧機器に油を供給する供給路と独立して設けられ、前記循環路の循環油流量は一定の値に制御されることを特徴とする。
この発明によれば、以下に示す効果を奏する。
1)メインタンク内の液体を常に気泡を含まない状態に維持できる。
2)メインタンクの本来の用途とは無関係に循環システムの配置や流量を設定できる。
3)サブタンク内で気泡を除去させることにより、メインタンクの本来の用途に合わせた限界容量でメインタンクの容量を設定できる。
4)メインタンク内に貯蔵される液体に含まれ気泡を有効にかつ効率よく除去することができるので、システムの長寿命化と省資源化が実現できる。
図1は、この発明に係わる液中気泡の分離除去循環システムを適用した油圧システムの実施例1を示すシステム構成図である。 図2は、図1に示した液中気泡の分離除去循環システムで用いられる気泡分離装置の一例を示す断面図である。 図3は、図1に示した液中気泡の分離除去循環システムで用いられるサブタンクの一例を示す断面図である。 図4は、図1に示した液中気泡の分離除去循環システムで用いられるサブタンクの他の例を示す断面図である。 図5は、この発明に係わる液中気泡の分離除去循環システムを適用した油圧システムの実施例2を示すシステム構成図である。
以下、この発明に係わる液中気泡の分離除去循環システムの実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明に係わる液中気泡の分離除去循環システムを適用した油圧システムの実施例1を示す図である。
図1に示す油圧システム100は、メインタンク10に貯蔵された油をポンプ20で油圧機器30に供給し、油圧機器30で作動油として用いられた油を再びメインタンク10に戻す油循環路をメインの油循環路として構成されたものである。
この油圧システム100において、油圧機器30で作動油として用いられた油の中には、油圧機器30で作動油の温度上昇との種々の原因により、気泡が混入することがあり、この気泡はそのままメインタンク10に戻されることになる。
この結果、メインタンク10の油には気泡が多くなり、この場合、メインタンク10から油圧機器30の供給する作動油の剛性を低下させ、作動油の酸化劣化を促進させ、また、作動油の潤滑特性を低下させ、更には、機器の動力伝達特性や動作寿命を低下させるという問題が発生する。
そこで、この実施例の油圧システム100においては、上記メインの油循環路とは独立したこの発明に係わる気泡分離除去循環路を設け、この気泡分離除去循環路により、メインタンク10内の油に混入した気泡を有効かつ効率よく除去するように構成される。
図1に示す油圧システム100に適用されたこの発明に係る液中気泡の分離除去循環システムにおいては、メインタンク10に貯蔵されている油を、上記メインの油循環路に設けられたポンプ20とは別の独立したポンプ40を用いて、配管P1を経由して気泡分離装置50に加圧供給する。
気泡分離装置50は、配管P1を経由して供給された気泡除去対象である油を気泡が除去された第1の液体(油)と気泡を含む第2の液体(油)とに分離する。この気泡分離装置50の詳細は、後に図2を参照して詳述する。
気泡分離装置50で気泡が除去された第1の油は、配管P2を経由してメインタンク10に戻され、気泡を含む第2の油は、サブタンク60に導かれる。
サブタンク60の詳細は、後に図3、図4を参照して詳述するが、サブタンク60では、第2の油に含まれる気泡を捕捉、結合して大きくして放出除去し、気泡が除去された第3の液体(油)を生成する。
サブタンク60で気泡が除去された第3の油は、配管P4を経由し、流量調節弁70で流量が調節されてメインタンク10に戻される。
なお、気泡分離装置50の第2の配管P2側には、気泡が除去された第1の油の流量を調節するとともに、気泡分離装置50に背圧を与える背圧手段として機能する流量調節弁50−1が設けられ、気泡分離装置50の第3の配管P3側には、放気弁として機能するとともに、サブタンク60に導く第2の油の流用を調節する流量調節弁50−2が設けられる。
図2は、図1に示した油圧システム100で用いられる気泡分離装置50の一例を示す断面図である。
この気泡分離装置50は、円筒形からなり、旋回流とこの旋回流に対して与えられる背圧を利用して、流入された気泡除去対象である油を気泡が除去された第1の油と気泡を含む第2の油とに分離するものである。
円筒形の気泡分離装置50の一端には、円筒形の気泡分離装置50の中心軸に対して直角にメインタンク10からの気泡除去対象である油を流入する流入口51が設けられ、この流入口51は、この円筒形の気泡分離装置50の周縁に沿って形成された環流路52に接続されている。この環流路52には、環流路52を流れる油を気泡分離装置50内の第1の流体室54に接線方向に流出する吐出口53が設けられている。
第1の流体室54は、この第1の流体室54を流れる油の旋回流の下流側の径が漸次小となる円錐台形をしており、この第1の流体室54の下流側には第2の流体室55が繋がり、この第2の流体室55の下流側には、背圧手段として機能する流量調節弁50−1が設けられ、この流量調節弁50−1は、第2の配管P2に接続されている。
また、第1の流体室54内には、第1の流体室54内で先端が開口した細管56がこの円筒形の気泡分離装置50の中心軸に沿って設けられている。この細管56の他端には、放気弁として機能する流量調節弁50−2が設けられ、この流量調節弁50−2は第3の配管P3に接続されている。
上記構成の気泡分離装置50において、メインタンク10からの気泡除去対象である油がポンプ40で加圧されて、気泡分離装置50の流入口51に流入されると、この油は環流路52を流れて、吐出口53から流出することにより、第1の流体室54内に油の旋回流を形成する。
ここで、第1の流体室54は、その径が下流側で漸次小となる円錐台形をしているので、上記旋回流により生じる遠心力により気泡を含まない油は第1の流体室54の周壁側へ、気泡は、図2にBで示すように、第1の流体室54の中心側に集まる。
この状態で、放気弁として機能する流量調節弁50−2が開かれると、第1の流体室54の中心側に集まっている気泡は、流量調節弁50−1による背圧により、第1の流体室54内の一部の油とともに細管56、放気弁として機能する流量調節弁50−2を経由して第3の配管P3内に第2の油として流出する。
この細管56により、気泡が除去された第1の流体室54内の油は、第2の流体室55、流量調節弁50−1を経由して第1の油として第2の配管P2内に流れる。
ここで、背圧手段として機能する流量調節弁50−1による背圧が充分でないと、第1の油中には、好ましくない気泡が含まれてしまう。また、この場合、第3の配管を流れる油の流量は小さくなるので、気泡除去処理に時間がかかる。
逆に、この背圧が大きいと、第1の油中の気泡を少なくすることができるが、第2の油中の油量が多くなってしまう。また、この場合、第2の油中には、微細な気泡が含まれる。
すなわち、気泡分離装置50においては、背圧が小さいと、第1の油中に好ましくない気泡が含まれてしまい、逆、背圧を大きくすると、第2の油に大量の油が混入してしまうという気泡除去処理に関しては相反する問題点が生じる。
そこで、この実施例においては、気泡分離装置50に接続される第3の配管P3にサブタンク60を接続することにより上記相反する問題点を解決している。
すなわち、背圧手段として機能する流量調節弁50−1による背圧をある程度大きくし、これにより第1の油中に好ましくない気泡が含まれてしまうことを確実に防止し、この背圧を大きくすることにより、油量が多くなった気泡が含まれる第2の油を第3の配管P3を経由してサブタンク60に導き、このサブタンク60内で、第2の油の油に含まれる気泡を捕捉、結合して気泡を大きくして放出除去し、この気泡を除去した第3の油を第4の配管P4を経由してメインタンク10に戻すように構成する。
この場合、第3の油には、気泡がサブタンク60で除去されているので、気泡が含まれた油がそのままメインタンク10に戻されてしまうという不都合は解消され、また、油量が多くなった気泡が含まれる第2の油は、第3の油としてメインタンク10に戻されるので、油の有効再利用が可能になる。
次に、図3、図4を参照して、図1に示した油圧システム100のサブタンク60の一構成例について説明する。
サブタンク60における気泡の除去は、サブタンク60内に内蔵された複数の仕切板と複数のフィルターにより行われる。サブタンク60内に第3の配管P3を経由して流入された第2の油は、複数の仕切板により画成された複数の流体室を順次流れ、また、各流体室に設けられた複数のフィルターを通過することのより、気泡が捕捉、結合して大きくなり、その結果、第2の油に含まれる気泡は分離放出される。
図3は、図1に示した油圧システム100のサブタンク60の一構成例を示す断面図である。
図3に示すサブタンク60は、ハウジング61と、ハウジング61の下面との間に間隙を有するともに、上部に貫通孔62aを有し、ハウジング61内を左右2つに仕切る第1の仕切板62−1と、第1の仕切板62−1で仕切られたハウジング61の一方の区画の上面を貫通し、第3の配管P3が接続される流入管63と、流入管63の先端に設けられるトラップネット64と、トラップネット64の配設部を囲み、ハウジング61の上面との間に間隙を有する円筒仕切板65と、第1の仕切板62−1の下端とハウジング61の下面との間の間隙に配設された第1のフィルター66と、第1の仕切板62−1で仕切られたハウジング61の他方の区画内に配設され、ハウジング61の上面との間に間隙を有する第2の仕切板62−2と、第2の仕切板62−2の上端位置と第1の仕切板62−1との間に配設された第2のフィルター67と、第1の仕切板62−1で仕切られたハウジング61の他方の区画のハウジング61の上面に設けられたブリーザー68と、第1の仕切板62−1で仕切られたハウジング61の他方の区画のハウジング61の下面に設けられたカバー部69aと第4の配管P4に接続される流出管69bとからなる油流出部69と、ハウジング61の下面に設けられ、ハウジング61に対して所定の振動を与える振動発生手段61aとを具備して構成される。
ここで、第1のフィルター66は、所定のメッシュの金網からなるメッシュフィルターから構成することができ、第2のフィルター67は、プラスチック繊維からなる繊維フィルター等から構成することができる。また、振動発生手段61aによる振動の周期は、トラップネット64、第1のフィルター66、第2のフィルター67による気泡の結合、分離を促進すべく、適宜決定される。なお、図3において、Lは、サブタンク60内の油面を示す。
かかる構成のサブタンク60において、第3の配管P3から流入される気泡を含む第2の油は、流入管63の先端に設けられるトラップネット64を通過し、ここで、振動発生手段61aの振動も作用し、第2の油内の気泡が捕捉、結合されて上方に分離放出される。この上方に分離放出された空気は、貫通孔62aを通って第1の仕切板62−1で仕切られたハウジング61の他方の区画内の上方に集められ、ここでブリーザー68を通過して大気中に放出される。
また、円筒仕切板65内に流入した第2の油は、更に円筒仕切板65の上端を越えて、第1のフィルター66を通過し、更に第2のフィルター67を通過する。この過程で、第2の油に含まれる気泡は、振動発生手段61aの振動も作用し、さらに捕捉、結合されて大きくなり、上方に分離放出される。この上方に分離放出された空気は、ブリーザー68を通過して大気中に放出される。
この気泡の分離放出により、気泡の除去された油は、第3の油として、油流出部69を経由して、配管P4内に流れる。この配管P4内に流れる気泡の除去された第3の油は、流量調節弁70を経由してメインタンク10に戻される。
図4は、図1に示した油圧システム100のサブタンク60の他の構成例を示す断面図である。
図4に示すサブタンク60は、ハウジング601と、ハウジング601の下面との間に間隙を有するともに、上部に貫通孔602aを有し、ハウジング601内を左右2つに仕切る第1の仕切板602−1と、第1の仕切板602−1で仕切られたハウジング601の一方の区画の上面を貫通し、第3の配管P3が接続される流入管603と、流入管603の先端を囲み、ハウジング601の上面との間に間隙を有する円筒仕切板604と、円筒仕切板604で仕切られた円筒体の内部に設けられた金属リボン集合体605と、円筒仕切板604を囲み、ハウジング601の上面との間に間隙を有するロール状の第1のフィルター606と、第1の仕切板602−1で仕切られたハウジング601の他方の区画内に配設され、ハウジング601の上面との間に間隙を有する第2の仕切板602−2と、第2の仕切板602−2の上端位置と第1の仕切板602−1との間に配設された第2のフィルター607と、第1の仕切板602−1で仕切られたハウジング601の他方の区画のハウジング601の上面に設けられたブリーザー608と、第1の仕切板602−1で仕切られたハウジング601の他方の区画のハウジング601の下面に設けらたカバー部609aと第4の配管P4に接続される流出管609bとからなる油流出部609と、ハウジング601の下面に設けられ、ハウジング601に対して所定の振動を与える振動発生手段601aとを具備して構成される。
ここで、第1のフィルター606は、所定のメッシュの金網からなるメッシュフィルターから構成することができ、第2のフィルター607は、プラスチック繊維からなる繊維フィルター等から構成することができる。また、金属リボン集合体605は、例えば、ステンレスの細幅リボンをランダムに密集させることにより構成できる。また、振動発生手段601aによる振動の周期は、金属リボン集合体605、第1のフィルター606、第2のフィルター607による気泡の結合、分離を促進すべく、適宜決定される。なお、図4において、Lは、サブタンク60内の油面を示す。
かかる構成のサブタンク60において、第3の配管P3から流入される気泡を含む第2の油は、まず、流入管603を通過し、金属リボン集合体605に触れ、ここで、振動発生手段601aの振動も作用し、第2の油内の気泡が捕捉、結合されて上方に分離放出される。この上方に分離放出された気泡(空気)は、貫通孔602aを通って第1の仕切板602−1で仕切られたハウジング601の他方の区画内の上方に集められ、ここでブリーザー608を通過して大気中に放出される。
また、円筒仕切板604内に流入した第2の油は、円筒仕切板604の上端を越えて流れ、ロール状の第1のフィルター606を通過し、更に、第1の仕切板602−1の下側を通り、第2のフィルター607を通過する。この過程で、第2の油に含まれる気泡は、振動発生手段601aの振動も作用し、さらに捕捉、結合されて大きくなり、上方に分離放出される。この上方に分離放出された空気は、ブリーザー608を通過して大気中に放出される。
この気泡の分離放出により、気泡の除去された油は、第3の油として、油流出部609を経由して、配管P4内に流れる。この配管P4内に流れる気泡の除去された第3の油は、流量調節弁70を経由してメインタンク10に戻される。
図5は、この発明に係わる液中気泡の分離除去循環システムを適用した油圧システムの実施例2を示す図である。
なお、図5において、図1に示した構成と同一の機能を有する部分は、説明の便宜上図1で用いた符号と同一の符号を付する。
図5に示す油圧システム200も図1に示した油圧システム100と同様に、メインタンク10に貯蔵された油を作動油としてポンプ20で油圧機器30に供給することで、油圧機器30を駆動するもので、この発明に係る液中気泡の分離除去循環システムは、上記油圧機器30を駆動する油循環系とは独立した循環系として構成される。
図5に示す油圧システム200が、図1に示した油圧システム100と異なるのは、第4の配管P4にポンプ80を設け、サブタンク60で気泡が除去された第3の油をポンプ80により強制的にメインタンク10に戻すようにした点である。この他の構成は、図1に示した油圧システム100と同様である。
以上がこの発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記実施例及び図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記実施例では、この発明に係わる液中気泡の分離除去循環システムを油圧システムに適用した場合を示したが、流体中の気泡除去が必要な他の各種装置、システムにも同様に適用可能である。
10 メインタンク
20 ポンプ
30 油圧機器
40 ポンプ
50 気泡分離装置
50−1 流量調節弁(背圧手段)
50−2 流量調節弁(放気弁)
51 流入口
52 環流路
53 吐出口
54 第1の流体室
55 第2の流体室
56 細管
60 サブタンク
61 ハウジング
62−1 第1の仕切板
62−2 第2の仕切板
63 流入管
64 トラップネット
65 円筒仕切板
66 第1のフィルター
67 第2のフィルター
68 ブリーザー
69 油流出部
70 流量調節弁
80 ポンプ
100 油圧システム
200 油圧システム
601 ハウジング
602−1 第1の仕切板
602−2 第2の仕切板
603 流入管
604 円筒仕切板
605 金属リボン集合体
606 第1のフィルター
607 第2のフィルター
608 ブリーザー
609 油流出部

Claims (9)

  1. 気泡除去対象液体が貯蔵されるメインタンクと、
    前記気泡除去対象液体を流入し、該気泡除去対象液体の旋回流を形成するとともに、該旋回流に対して背圧を与えることにより、該気泡除去対象液体を気泡が除去された第1の液体と気泡を含む第2の液体とに分離する気泡分離装置と、
    複数の仕切板と複数のフィルターを内蔵し、前記第2の液体を流入して、該第2の液体に含まれる気泡を捕捉結合して除去するサブタンクと、
    前記気泡除去対象液体を加圧して前記気泡分離装置に供給する加圧ポンプと
    を具備し、
    前記メインタンク内の気泡除去対象液体を第1の配管を経由して前記気泡分離装置に供給し、前記気泡分離装置で分離された前記第1の液体を第2の配管を経由して前記メインタンク内に戻し、前記気泡分離装置で分離された前記第2の液体を第3の配管を経由して前記サブタンクに流入させ、前記サブタンクで気泡が除去された第3の液体を第4の配管を経由して前記メインタンク内に戻すことを特徴とする液中気泡の分離除去循環システム。
  2. 前記第4の配管に設けられ、前記第4の配管を流れる前記第3の液体の流量を調節する流量調節弁
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の液中気泡の分離除去循環システム。
  3. 前記第4の配管に設けられ、前記サブタンクから前記第3の液体を強制排出する排出ポンプと、
    前記第4の配管に設けられ、前記第4の配管を流れる前記第3の液体の流量を調節する流量調節弁と
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の液中気泡の分離除去循環システム。
  4. 前記気泡分離装置は、
    前記気泡除去対象液体が流入される流入口と、
    前記流入口から流入された前記気泡除去対象液体を旋回流に変換する旋回流変換手段と、
    前記旋回流の下流側に向かって漸次径が小となる第1の流体室と、
    前記第1の流体室内で一端が開口する細管と、
    前記第1の流体室の下流側に設けられる第2の流体室と
    を具備し、
    前記第2の流体室が背圧手段を介して前記第2の配管に接続され、前記細管の他端が放気弁を介して前記第3の配管に接続されることを特徴とする請求項1に記載の液中気泡の分離除去循環システム。
  5. 前記サブタンクは、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの下面との間に間隙を有するともに、上部に貫通孔を有し、該ハウジング内を2つに仕切る第1の仕切板と、
    前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの一方の区画の上面を貫通し、前記第3の配管が接続される流入管と、
    前記流入管の先端に設けられるトラップネットと、
    前記トラップネットの配設部を囲み、前記ハウジングの上面との間に間隙を有する円筒仕切板と、
    前記第1の仕切板の前記ハウジングの下面との間の間隙に配設された第1のフィルターと、
    前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画内に配設され、前記ハウジングの上面との間に間隙を有する第2の仕切板と、
    前記第2の仕切板の上端位置と前記第1の仕切板との間に配設された第2のフィルターと、
    前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画の前記ハウジングの上面に設けられ、前記ハウジングの上部に集められた空気を外部に放出するブリーザーと、
    前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画の前記ハウジングの下面に設けられ、前記第4の配管に接続される流出部と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の液中気泡の分離除去循環システム。
  6. 前記ハウジングに対して所定の振動を与える振動発生部
    を更に具備することを特徴とする請求項5に記載の液中気泡の分離除去循環システム。
  7. 前記サブタンクは、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの下面との間に間隙を有するともに、上部に貫通孔を有し、該ハウジング内を2つに仕切る第1の仕切板と、
    前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの一方の区画の上面を貫通し、前記第3の配管が接続される流入管と、
    前記流入管の先端を囲み、前記ハウジングの上面との間に間隙を有する円筒仕切板と、
    前記円筒仕切板で仕切られた円筒体の内部に設けられた金属リボン集合体と、
    前記円筒仕切板を囲み、前記ハウジングの上面との間に間隙を有するロール状の第1のフィルターと、
    前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画内に配設され、前記ハウジングの上面との間に間隙を有する第2の仕切板と、
    前記第2の仕切板の上端位置と前記第1の仕切板との間に配設された第2のフィルターと、
    前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画の前記ハウジングの上面に設けられ、前記ハウジングの上部に集められた空気を外部に放出するブリーザーと、
    前記第1の仕切板で仕切られた前記ハウジングの他方の区画の前記ハウジングの下面に設けられ、前記第4の配管に接続される流出部と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の液中気泡の分離除去循環システム。
  8. 前記ハウジングに対して所定の振動を与える振動発生部
    を更に具備することを特徴とする請求項7に記載の液中気泡の分離除去循環システム。
  9. 前記メインタンクは、
    各種油圧機器に供給する油を貯蔵する油タンクであり、
    前記第1の配管、前記気泡分離装置、前記第2の配管、前記第3の配管、前記サブタンク、前記第4の配管を含む循環路は、前記各種油圧機器に油を供給する供給路と独立して設けられ、前記循環路の循環油流量は一定の値に制御されることを特徴とする請求項1に記載の液中気泡の分離除去循環システム。
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